JP2001316636A - 水中固化性皮膜組成物、それを用いた美爪料および美爪方法 - Google Patents

水中固化性皮膜組成物、それを用いた美爪料および美爪方法

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JP2001316636A JP2001057341A JP2001057341A JP2001316636A JP 2001316636 A JP2001316636 A JP 2001316636A JP 2001057341 A JP2001057341 A JP 2001057341A JP 2001057341 A JP2001057341 A JP 2001057341A JP 2001316636 A JP2001316636 A JP 2001316636A
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Ryota Yamazaki
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Suehito Yabu
季仁 薮
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勇 金田
Toshio Hariki
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Yoshikazu Soyama
美和 曽山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】短時間に塗膜固化できるとともに、美爪料とし
ての使用性にも問題を生じない水中固化性皮膜組成物を
提供する。 【解決手段】非水溶性皮膜基剤と、非水溶性皮膜基剤を
溶解し水と相溶性のある溶剤とを含み、溶剤が一般式I
〜IIIの化合物から選ばれる一種以上のアルキレングリ
コール系溶媒ないしケトン系溶媒を含む水中固化性皮膜
組成物。 (R、RはC=1〜18のアルキル基またはアシル
基、R、RはHまたはC=1〜18のアルキル基、
m、nは1〜20の整数。) (R、RはC=1〜18のアルキル基。) (Rはアシル基またはC=3〜18のアルキル基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中固化性皮膜組成
物およびそれを用いた美爪料、美爪方法特に水中で短時
間に塗膜を固化させる組成物の溶剤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ネールエナメル、ネールエナメルベース
コート、ネールエナメルオーバーコートなどに代表され
る皮膜組成物は、一般にニトロセルロースなどの非水溶
性皮膜基剤を酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトンなどの
有機溶剤中に溶解して構成される。そして、例えばこの
ような皮膜組成物のうち美爪料には、所定の色調や光沢
が適正に得られることは無論、 爪に塗りやすい適度な粘度があること、 塗布した後はできる限り速やかに乾燥し、均一な皮膜
を形成すること、 皮膜が爪によく密着し、はがれにくいこと等が要求さ
れる。
【0003】このうち、すみやかな乾燥性と均一な皮膜
形成性は、特に密接に関係しており、あまりに乾燥が速
すぎると塗布する作業の間に粘度が上がり、あるいは固
化してしまうため、均一な皮膜形成が困難となる一方、
乾燥が遅すぎれば使用性に影響が出てしまい、通常は3
ないし8分間で乾燥皮膜を形成するように調整してい
る。しかしながら、前記乾燥時間に関してはより一層短
くすることが要望されていた。
【0004】そこで従来においても、美爪料中の溶媒を
揮発ではなく、濃度勾配による放出により除去する方法
も考慮されている。例えば特開昭47−43348号公
報には、美爪料を塗布した後にその塗布部位を水中に浸
漬し、塗膜中の溶媒を水中に放出させることにより塗膜
固化を早くする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この水
中固化性美爪料にあっては、水中浸漬により白化した不
均一な膜が形成されやすく、また塗布時の筆跡が塗膜に
残り、塗りムラを生じるなど、美爪料として求められる
機能を十分に満足するものではなかった。本発明は前記
従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は
塗膜固化を短時間に行い得るとともに、美爪料等として
の使用性にも問題を生じない水中固化性皮膜組成物、そ
れを用いた美爪料および美爪方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、溶媒として特定
のアルキレングリコール系溶媒ないしケトン系溶媒を用
いることにより、均一な皮膜形成、短時間の塗膜固化を
行い得ることを見出し、本発明を完成するに至った。す
なわち本発明にかかる水中固化性皮膜組成物は、非水溶
性皮膜基剤と、前記非水溶性皮膜基剤を溶解し、且つ水
と相溶性のある溶剤と、を含み、前記溶剤が下記式
(I),(II)、(III)で表される化合物から選られ
ばれる一種または二種以上を含むことを特徴とする。
【0007】
【化6】 (なお、前記式Iにおいて、R,RはC=1〜18
のアルキル基またはアシル基を示し、R,RはHま
たはC=1〜18のアルキル基を示し、m,nはそれぞ
れ1〜20の整数を示す。)
【0008】
【化7】 (なお、前記式IIにおいて、R,RはC=1〜18
のアルキル基を示す。)
【0009】
【化8】 (なお、前記式IIIにおいて、Rはアシル基またはC
=3〜18のアルキル基を示す。)
【0010】また、本発明にかかる水中固化性皮膜組成
物において、該組成物塗膜を水中に浸した場合に、該塗
膜中の残存溶剤及び浸入水による混合液中で前記非水溶
性皮膜基剤が析出することを特徴とする。また、本発明
にかかる水中固化性皮膜組成物において、溶剤中におけ
る前記化合物(I)、(II)、(III)の割合が50重
量%以上であることが好適である。また、本発明にかか
る水中固化性皮膜組成物において、溶剤中における前記
化合物(I)の割合が15〜60重量%、且つ溶剤中に
おける前記化合物(II)の割合が30〜70重量%であ
ることが好適である。また、本発明にかかる水中固化性
皮膜組成物において、前記溶剤はさらに下記式(IV)の
化合物を含むことが好適である。
【0011】
【化9】 (なお、前記式IVにおいて、RはC=1〜18のアル
キル基またはアシル基を示し、R,R10はHまたは
C=1〜18のアルキル基を示し、p,qはそれぞれ1
〜20の整数を示す。)
【0012】また、本発明にかかる水中固化性皮膜組成
物において、前記溶剤はさらにアルコール、ポリオール
類の一種または二種以上を含むことが可能である。ま
た、本発明にかかる水中固化性皮膜組成物において、前
記溶剤はさらに下記式(V)で表される化合物を含むこ
とが可能である。
【0013】
【化10】 (なお、前記式Vにおいて、R11,R12はC=1〜
18のアルキル基を示す。)
【0014】なお、前記化合物(I)は、好ましくはR
,R,R,RはそれぞれC=1〜10、m,n
は1〜10であり、特にエチレングリコールジメチルエ
ーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレ
ングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコール
ジブチルエーテル、エチレングリコールジペンチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、
トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレ
ングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコ
ールジブチルエーテルから選択される一種または二種以
上であることが好適である。
【0015】また、前記化合物(II)は、好ましくはR
,RはC=1〜6であり、特にアセトン、メチルエ
チルケトン、3-メチル-2-ブタノン、3-ペンタノン、
2-ペンタノン、2-メチル-3-ペンタノン、3-ヘキサ
ノン、2-ヘキサノン、3-メチル-2-ペンタノン、4-
メチル-2-ペンタノンから選択される一種または二種以
上であることが好適である。
【0016】また、前記化合物(III)は、好ましくは
はC=1〜10であり、特にエチレングリコールモ
ノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル、エ
チレングリコールモノヘキシルエーテルから選択される
一種または二種以上であることが好適である。なお、こ
れらの化合物(I)〜(V)のアルキル基に分岐がある
もの、あるいは置換基(−OR,−COOR,−SO
R、−CO−R等、ここでRは水素やアルキル基など)
を有するものであってもよい。
【0017】また、本発明にかかる水中固化性美爪料
は、水中でその塗膜の固化をおこなうことを特徴とす
る。また、本発明にかかる両用型美爪料は、爪に塗布し
た際に、空気中では3〜10分間で乾燥して皮膜を形成
し、水中では2分間以下浸漬することにより皮膜を形成
することを特徴とする。
【0018】また、本発明にかかる美爪方法は、前記組
成物を塗布した後、該塗布部を水中に浸漬し、皮膜を固
化させることを特徴とする。また、前記美爪方法におい
て、水中への浸漬時間が2分以下で皮膜を固化させるこ
とが好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。図1には本発明の水中固化性皮膜組成
物の使用状態と皮膜の形成機構が示されている。同図に
示すように、本発明にかかる水中固化性皮膜組成物は無
論空気中においても乾燥するが、爪に組成物を塗布した
状態(図1(A))で、水に浸漬することにより塗膜固
化を著しく早くすることができる(図1(B),
(C))。これは、該組成物の塗膜を水中に浸漬するこ
とにより、該塗膜中の溶剤が水中に急激に吸い出され、
塗膜の乾燥に寄与するとともに、塗膜中に分配された水
により塗膜中の溶剤組成に変化を生じ、皮膜成分の析出
を助長するためと考えられる。
【0020】すなわち、図2には本発明にかかる水中固
化性皮膜組成物により形成した塗膜を水中に浸漬した場
合の、ガスクロマトグラフによる塗膜内組成の変化が示
されている。同図より明らかなように、塗膜内の溶剤は
水中に急激に放出されるが、一方塗膜内への水の浸入も
認められる。そして、例えば水浸漬時間2分間以下を想
定するならば、この時間内に水と溶剤の混合液中で皮膜
形成剤が析出することが要請される。一方、水中で皮膜
形成剤を析出させると、溶媒の種類によっては皮膜の白
化が生じ、例えば組成物を美爪料として用いた場合には
事実上美爪効果を喪失してしまう。そこで本発明者らは
溶剤として前記構造式(I)〜(III)の化合物を見出
したのである。
【0021】なお、本発明にかかる溶剤は、前記必須成
分である化合物(I)〜(III)の外、前記化合物(I
V)、アルコール、ポリオール類、化合物(V)等の溶
剤を共存させることもできるが、共存溶媒の量比は必須
溶媒に対して等量以下(溶媒中50%以下)であること
が好ましい。
【0022】なお、本発明において化合物(IV)は、好
ましくはR,R,R10のC=1〜10、p,qは
1〜10であり、特にエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテルから選択される一
種または二種以上から選択されることが好適である。
【0023】又、本発明で用いられるアルコール、ポリ
オール類としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、ヘキシレングリコール、グリセリンなどが例示で
き、これらを単独または2種以上を混合して用いてもよ
い。
【0024】本発明で用いる構造式(V)で表される化
合物としては、好ましくはR11,R12はC=1〜1
0であり、特に酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソプロピ
ルあるいはこれらのアルキルに分岐があるものおよび置
換基(−OR,−COOR,−SORなど、ここでR
は水素やアルキル基など)を有するものが例示でき、こ
れらを単独または2種以上混合して用いてもよい。
【0025】本発明の美爪料は爪に塗布後、水または温
水に浸すことで膜成分が析出し、爪上で皮膜を形成す
る。その際の乾燥時間は塗布後2分以内程度である。な
お、本発明にかかる美爪料を塗布した場合、水への浸漬
前に10秒〜30秒ほど気中で予備乾燥を行うことが好
適である。また、本発明の美爪料を爪に塗布し、空気中
に放置した場合にも、水に浸漬した場合よりは長時間を
要するが、通常の美爪料と同様に乾燥し、皮膜を形成す
ることができる。
【0026】さらに、本発明の水中固化性皮膜組成物に
は、通常用いられる皮膜形成剤、樹脂類、可塑剤、有機
変性粘土鉱物、顔料、増粘剤、香料、保湿剤、油分、薬
剤、水溶性成分などを本発明の目的の範囲内で適宜配合
することができる。前記皮膜形成剤としては、例えばニ
トロセルロース1/2秒、ニトロセルロース1/4秒、
ニトロセルロース1/8秒、ニトロセルロース1/16
秒などが例示される。
【0027】また、樹脂としては、例えばアルキッド系
樹脂、アクリル系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、シュークロース系樹脂、スルホンア
ミド系樹脂、ロジン系樹脂、フェノール系樹脂、アミノ
系樹脂、エポキシ系樹脂などが例示される。また、可塑
剤としては、例えばジブチルフタレート、ジオクチルフ
タレート、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリ
ブチル、クエン酸アセチルトリエチル、カンファー等が
例示される。
【0028】また、配合可能な顔料その他の粉体として
は、タルク、カオリン、絹雲母、白雲母、合成雲母、金
雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライ
ト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、ケイ
酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸バリウム、硫酸バリウム、ケイ酸ストロンチ
ウム、タングステン酸金属塩、シリカ、ヒドロキシアパ
タイト、ゼオライト、窒化ホウ素、セラミックスパウダ
ーなどの無機粉末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパ
ウダー、ベンゾグアナミンパウダー、四弗化エチレンパ
ウダー、スチレンジビニルベンゼンコポリマーパウダ
ー、ジスチレンベンゼンピンホールポリマーパウダー、
微結晶セルロースなどの有機粉体、酸化チタン、酸化亜
鉛などの無機白色系顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン
酸鉄などの無機赤色系顔料、γ−酸化鉄などの無機褐色
系顔料、黄酸化鉄、黄土などの無機黄色系顔料、黒酸化
鉄、カーボンブラックなどの無機黒色系顔料、マンゴバ
イオレット、コバルトバイオレットなどの無機紫色系顔
料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルトなど
の無機緑色系顔料、群青、紺青などの無機青色系顔料、
酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化
ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、魚鱗箔、着色
酸化チタンコーテッド雲母などのパール顔料、ベントン
等の粘土鉱物、アルミニウムパウダー、カッパーパウダ
ーなどの金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、
赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色22
6号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙
色204号、黄色205号、黄色401号及び青色40
4号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色10
6号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤
色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色
202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等のジ
ルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキなどの
有機顔料、クロロフィル、ベータカロチンなどの天然色
素、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、水酸化カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化
アルミニウム、シリカ、水酸化鉄、二酸化チタン、低次
酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化マン
ガン、酸化コバルト、酸化ニッケル、チタン酸鉄、チタ
ン酸コバルト等が例示され、一種または二種以上が選択
される。また、増粘剤としては、ベントン27、ベント
ン38等の有機変性粘土鉱物、アクリル系高分子、多糖
類、カルボキシビニルポリマー等の高分子化合物を配合
することができる。
【0029】また、本発明にかかる水中固化性皮膜組成
物の水による塗膜固化性を応用することが可能な用途と
しては塗料、カーワックス、薄膜形成法等が例示され、
さらに美爪料以外の他の化粧料へも応用可能である。化
粧料への応用例としては、ボディーペイント、パック、
パップ剤、ネールアートペン等が挙げられる。
【0030】以下、実施形態に基づき本発明を詳細に説
明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではな
い。また、以下の実施形態で用いる配合量は重量%で示
す。また、ニトロセルロースについてはいずれも30%
イソプロピルアルコール溶液を用いている。
【0031】[評価方法]実施形態の説明に先立ち、そ
の評価方法について説明する。乾燥時間 各試料を爪へ塗布(1度塗り)し、水に適当な時間浸し
た後、形成された皮膜に指先で触れ、指紋がつくか否か
を観察した。そして、塗布直後から指紋がつかなくなる
までの水に浸す時間を下記の基準にて評価した。 ○:〜2分間 △:2〜5分間 ×:5分間〜
【0032】塗布のしやすさ 各試料を10mlの筆つきガラス瓶に充填し、爪への塗り
やすさについて下記基準により総合評価した。 ○:良好(きれいに滑らかに塗れる) △:やや不良(やや塗りにくい) ×:不良(塗りにくい)
【0033】皮膜の均一性 各試料を爪へ塗布(一度塗り)し、水に適当な時間浸し
た後、爪上に形成された皮膜を下記基準により総合評価
した。 ○:良好(きれいで滑らかな皮膜) △:やや不良(やや曇った皮膜) ×:不良(白化した皮膜)
【0034】[溶剤の選択]まず、本発明者らは各種溶
剤による水中での皮膜形成能について検討を行った。そ
の結果を次の表1に示す。
【表1】 成分 試験例1 2 3 4 5 6 ニトロセルロース 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0エチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル 85.0シ゛エチレンク゛リコールシ゛エチルエーテル 85.0 アセトン 42.5 メチルエチルケトン 42.5エチレンク゛リコールモノエチルエーテル 85.0 42.5 酢酸ブチル 85.0変性アルコール 42.5 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ × ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○〜△ ○ ○ ○皮膜の均一さ ○ ○ ○ × − ×
【0035】上記表1より明らかなように、エチレング
リコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジ
エチルエーテル等の特定のエチレングリコール系溶媒、
及びアセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒を
用いた場合には、水中での乾燥が短時間に行われ、しか
も白化などを生じることなく皮膜の均一性にも優れてい
る。
【0036】しかしながら、美爪料に汎用される酢酸ブ
チルを主溶媒として用いたものは、水中での乾燥が行わ
れず、またエチレングリコールモノエチルエーテル及び
変性アルコールを用いた従来技術にあっては確かに水中
での乾燥は行われるものの、皮膜の一部に白化が認めら
れ、皮膜の均一性に欠けるという欠点があった。そこ
で、本発明者らは前記有用な溶媒の組み合わせ、近似化
合物についてさらに検討を行った。その結果を次の表2
に示す。
【0037】
【表2】 成分 試験例7 8 9 10 11 ニトロセルロース 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0エチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル 42.5 42.5シ゛エチレンク゛リコールシ゛エチルエーテル 42.5 42.5 アセトン 21.25 21.25 メチルエチルケトン 21.25 21.25エチレンク゛リコールシ゛フ゛チルエーテル 85.0トリエチレンク゛リコールシ゛メチルエーテル 85.0 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一さ ○ ○ ○ ○ ○
【0038】前記表2より明らかなように、前記構造式
(I)〜(III)に包含される化合物であれば、水中で
の乾燥性、皮膜の均一性を保持しており、しかも、それ
らの溶媒を組み合わせたとしても良好な皮膜特性を維持
することができる。次に、本発明者らは本発明において
特徴的な溶媒と、他の溶媒との組み合わせについて検討
を行った。その結果を表3に示す。
【0039】
【表3】 成分 試験例 12 13 14 15 16 ニトロセルロース 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0シ゛エチレンク゛リコールシ゛エチルエーテル (DEGDEE) 85.0 59.5 42.5 25.5 0酢酸ブチル 0 25.5 42.5 59.5 85.0 DEGDEE/(DEGDEE+酢酸フ゛チル) 100% 70 50 30 0 乾燥時間 ○ ○ ○ △ × 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一さ ○ ○ ○ × −
【0040】上記表3より、本発明にかかる溶媒である
ジエチレングリコールジエチルエーテルに対し、一般的
溶媒である酢酸ブチルを混合していったところ、50%
程度までは十分に良好な皮膜特性が維持されたが、酢酸
ブチルが50%を大きく超えると皮膜の均一性などの特
性が著しく悪化する傾向にある。次に、本発明者らは前
記において良好な結果を示した溶媒を用いた試料につい
て、以下に示す方法で化粧もち評価を行った。
【0041】<化粧もち評価試験>女性パネル10名の
爪に試料を塗布し、塗布部を水につけて乾燥させ皮膜を
形成した。それから4日後の皮膜のはがれ方を目視で評
価し、以下の基準で点数化した。 化粧もち良好 3点 普通 2点 やや不良 1点 不良 0点 上記基準で求めた点数のパネル10名の平均値を四捨五
入で少数第一位まで求め、以下の評価基準により評価し
た。
【0042】化粧もち評価基準 ◎: パネル10名の平均が2.5点以上 ○: パネル10名の平均が2〜2.4点 △: パネル10名の平均が1〜1.9点 ×: パネル10名の平均が1点未満 上記評価の結果を表4に示す。
【0043】
【表4】試験例 17 18 19 20 21 22 ニトロセルロース 10 10 10 10 10 10 樹脂 5 5 5 5 5 5 可塑剤 5 5 5 5 5 5 DEGDEE 8 12 24 36 48 52 アセトン 60 56 48 32 24 20酢酸ブチル 12 12 8 12 8 8 DEGDEE/溶剤総量(重量%)10 15 30 45 60 65アセトン/溶剤総量(重量%)75 70 60 40 30 25 化粧もち ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一さ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DEGDEE:ジエチレングリコールジエチルエーテル
【0044】上記表4より、前記構造式(I)に含まれ
る溶媒であるジエチレングリコールジエチルエーテルが
溶剤中15〜60重量%、且つ前記構造式(II)に含ま
れる溶媒であるアセトンが溶剤中30〜70重量%配合
された試料を用いた場合には非常に化粧もちが良いこと
がわかる。一方、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル及びアセトンの全溶剤に対する配合量が前記範囲外の
場合には、配合量が前記範囲内の場合の良好な化粧もち
に比すればやや劣る結果であった。さらに本発明者らは
各種溶媒組成について検討を行った。その結果を次の表
5〜10に示す。
【0045】
【表5】試験例 23 24 25 26 27 28 ニトロセルロース 15 15 15 15 15 20 トルエンスルホンアミド樹脂 7 7 7 7 7 15 クエン酸エステル 4 4 4 4 4 6 TEGDME 20 12.5 50 10 − 10 EGDEE − 17.5 10 35 15 15 アセトン 50 40 10 25 55 30着色剤 4 4 4 4 4 4 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ TEGDME:トリエチレングリコールジメチルエーテル EGDEE:エチレングリコールジエチルエーテル
【0046】
【表6】試験例 29 30 31 32 33 ニトロセルロース 15 15 15 15 15 トルエンスルホンアミド樹脂 7 7 7 7 7 クエン酸エステル 4 4 4 4 4 DEGDBE 35 20 12.5 17.5 50 EGDEE − − 17.5 35 10 アセトン 35 50 40 17.5 10着色剤 4 4 4 4 4 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一性 ○ ○ ○ ○ ○ DEGDBE:ジエチレングリコールジブチルエーテル
【0047】
【表7】試験例 34 35 36 37 38 39 ニトロセルロース 20 20 20 20 20 20 ショ糖エステル樹脂 8 8 8 8 8 8 クエン酸エステル 8 8 8 8 8 8 DEGDEE 33.8 22.5 11.3 22.5 26.25 33.8 MEK 11.3 − − 22.5 11.25 − EGMBE 15 15 15 15 15 15 アセトン − 22.5 33.8 − 7.5 11.3着色剤 4 4 4 4 4 4 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ DEGDEE:ジエチレングリコールジエチルエーテル MEK:メチルエチルケトン EGMBE:エチレングリコールモノブチルエーテル
【0048】
【表8】試験例 40 41 42 43 44 45 ニトロセルロース 20 20 20 20 20 20 ショ糖エステル樹脂 8 8 8 8 8 8 クエン酸エステル 8 8 8 8 8 8 DEGDEE 7.5 22.5 11.3 15 7.5 11.3 MEK 33.75 − − 15 11.25 22.5 DEGMEE 15 15 15 15 15 15 アセトン 3.75 22.5 33.8 15 26.25 11.3着色剤 4 4 4 4 4 4 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ DEGMEE:ジエチレングリコールモノエチルエーテル
【0049】
【表9】試験例 46 47 48 49 50 51 ニトロセルロース 20 20 20 20 20 20 ショ糖エステル樹脂 8 8 8 8 8 8 クエン酸エステル 8 8 8 8 8 8 DEGDEE 7.5 7.5 7.5 33.8 26.25 15 MEK 22.5 30 33.75 − 11.25 22.5 DEGMEE 15 15 15 15 15 15 アセトン 15 7.5 3.75 11.3 7.5 7.5着色剤 4 4 4 4 4 4 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一性 ○ ○ ○ ○ ○ ○
【0050】
【表10】試験例 52 53 54 55 56 57 ニトロセルロース 20 20 20 20 20 20 ショ糖エステル樹脂 8 8 8 8 8 8 クエン酸エステル 8 8 8 8 8 8 DEGDEE 33.8 22.5 11.3 − − − MEK 11.3 22.5 33.8 33.8 22.5 11.3 DEGMEE 15 15 15 15 15 15 アセトン − − − 11.3 22.5 33.8着色剤 4 4 4 4 4 4 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 塗布のしやすさ ○ ○ ○ ○ ○ ○皮膜の均一性 ○ ○ ○ ○ ○ ○
【0051】前記式(I)、(II)、(III)の化合物
を溶媒に用いた上記試料はいずれも優れた水中乾燥特
性、皮膜均一性を有していた。
【実施例】以下、本発明のより具体的な実施例について
説明する。以下に本発明の水中固化性皮膜組成物を美爪
料として用いた場合の配合例を示す。
【0052】配合例1 ニトロセルロース 20.0 ショ糖エステル樹脂 8.0 クエン酸エステル 8.0 ジエチレングリコールジエチルエーテル 20.0 アセトン 20.0 メチルエチルケトン 20.0 着色剤 4.0
【0053】配合例2 ニトロセルロース 20.0 ショ糖エステル樹脂 8.0 クエン酸エステル 8.0 ジエチレングリコールジエチルエーテル 30.0 アセトン 30.0 着色剤 4.0
【0054】配合例3 ニトロセルロース 15.0 スルホンアミド樹脂 7.0 クエン酸エステル 4.0 ジエチレングリコールジエチルエーテル 35.0 アセトン 35.0 着色剤 4.0
【0055】配合例4 ニトロセルロース 15.0 スルホンアミド樹脂 7.0 クエン酸エステル 4.0 ジエチレングリコールジエチルエーテル 27.0 アセトン 27.0 メチルエチルケトン 16.0 着色剤 4.0
【0056】配合例5 ニトロセルロース 15.0 スルホンアミド樹脂 7.0 クエン酸エステル 4.0 トリエチレングリコールジメチルエーテル 12.5 エチレングリコールジエチルエーテル 17.5 アセトン 37.5 着色剤 4.0 増粘剤 1.5 紫外線吸収剤 1.0
【0057】以上の各配合例にかかる美爪料は、いずれ
も優れた水中乾燥特性、皮膜均一性を有していた。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる水中
固化性皮膜組成物によれば、特定のアルキレングリコー
ル系溶剤ないしケトン系溶剤を用いることにより、良好
な水中での塗膜固化性とともに、優れた皮膜均一性を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中固化性皮膜組成物の使用状態と皮
膜の形成機構の説明図である。
【図2】本発明にかかる水中固化性皮膜組成物により形
成した塗膜を水中に浸漬した場合の、ガスクロマトグラ
フによる塗膜内組成の変化の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮 季仁 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 金田 勇 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 曽山 美和 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水溶性皮膜基剤と、 前記非水溶性皮膜基剤を溶解し、且つ水と相溶性のある
    溶剤と、を含み、前記溶剤が下記式(I)、(II)、
    (III)で表される化合物から選ばれる一種または二種
    以上を含むことを特徴とする水中固化性皮膜組成物。 【化1】 (なお、前記式Iにおいて、R,RはC=1〜18
    のアルキル基またはアシル基を示し、R,RはHま
    たはC=1〜18のアルキル基を示し、m,nはそれぞ
    れ1〜20の整数を示す。) 【化2】 (なお、前記式IIにおいて、R,RはC=1〜18
    のアルキル基を示す。) 【化3】 (なお、前記式IIIにおいて、Rはアシル基またはC
    =3〜18のアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物において、該組
    成物塗膜を水中に浸した場合に、該塗膜中の残存溶剤及
    び浸入水による混合液中で前記非水溶性皮膜基剤が析出
    することを特徴とする水中固化性皮膜組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の組成物におい
    て、溶剤中における前記化合物(I)、(II)、(II
    I)の割合が50重量%以上であることを特徴とする水
    中固化性皮膜組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    において、溶剤中における前記化合物(I)の割合が1
    5〜60重量%、且つ溶剤中における前記化合物(II)
    の割合が30〜70重量%であることを特徴とする水中
    固化性皮膜組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物
    において、前記溶剤はさらに下記式(IV)の化合物を含
    むことを特徴とする水中固化性皮膜組成物。 【化4】 (なお、前記式IVにおいて、RはC=1〜18のアル
    キル基またはアシル基を示し、R,R10はHまたは
    C=1〜18のアルキル基を示し、p,qはそれぞれ1
    〜20の整数を示す。)
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物
    において、前記溶剤はさらにアルコール、ポリオール類
    の一種または二種以上を含むことを特徴とする水中固化
    性皮膜組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の組成物
    において、前記溶剤はさらに下記式(V)で表される化
    合物を含むことを特徴とする水中固化性皮膜組成物。 【化5】 (なお、前記式Vにおいて、R11,R12はC=1〜
    18のアルキル基を示す。)
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の組成物
    において、前記化合物(I)は、エチレングリコールジ
    メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
    ル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレン
    グリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジペ
    ンチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
    ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
    ングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコー
    ルジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチル
    エーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、
    トリエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチ
    レングリコールジブチルエーテルから選択される一種ま
    たは二種以上であることを特徴とする水中固化性皮膜組
    成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の組成物
    において、前記化合物(II)はアセトン、メチルエチル
    ケトン、3-メチル-2-ブタノン、3-ペンタノン、2-
    ペンタノン、2-メチル-3-ペンタノン、3-ヘキサノ
    ン、2-ヘキサノン、3-メチル-2-ペンタノン、4-メ
    チル-2-ペンタノンから選択される一種または二種以上
    であることを特徴とする水中固化性皮膜組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の組成
    物において、前記化合物(III)は、エチレングリコー
    ルモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチ
    ルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテ
    ル、エチレングリコールモノヘキシルエーテルから選択
    される一種または二種以上であることを特徴とする水中
    固化性皮膜組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の組
    成物よりなり、水中でその塗膜の固化をおこなう水中固
    化性美爪料。
  12. 【請求項12】 爪に塗布した際に、空気中では3〜1
    0分間で乾燥して皮膜を形成し、水中では2分間以下浸
    漬することにより皮膜を形成する両用型美爪料。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の美爪料を塗布した
    後、該塗布部を水中に浸漬し、塗膜を固化させることを
    特徴とする美爪方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の方法において、水中
    への浸漬時間が2分以下で塗膜を固化させることを特徴
    とする美爪方法。
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