JP2000256137A - 美爪料 - Google Patents

美爪料

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JP2000256137A
JP2000256137A JP5745499A JP5745499A JP2000256137A JP 2000256137 A JP2000256137 A JP 2000256137A JP 5745499 A JP5745499 A JP 5745499A JP 5745499 A JP5745499 A JP 5745499A JP 2000256137 A JP2000256137 A JP 2000256137A
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JP
Japan
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powder
nail
nail enamel
porous powder
porosity
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JP5745499A
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English (en)
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Takeshi Hata
毅 畑
Nobuyoshi Yabe
信良 矢部
Toru Watanabe
渡邊  徹
Yoshio Hagiwara
良雄 萩原
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗りやすく、乾燥速度が速く、経日での持ちが
良いマットな仕上りを有する美爪料に関する。 【解決手段】特定の多孔質粉体と皮膜形成剤とを含有す
ることにより、従来より少ない配合量でマット感を演出
でき、使用感、乾燥性、化粧持ちに優れた美爪料を提供
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗りやすく、乾燥速
度が速く、経日での持ちが良いマットな仕上りを有する
美爪料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、美爪料においてマットな質感を演
出するために、シリカを配合(特開昭60−1910号
公報)したり、薄片状マイカ(特開昭61−21020
号公報)やナイロン粉末(特開昭63−5013号公
報)を配合することが検討されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリカ
やマイカ、ナイロン粉末を用いて使用上満足できるマッ
ト感を得るためには、多量の粉体を配合しなくてはなら
なかった。こうした粉体を美爪料中に多量に配合する
と、塗膜形成能の低下、塗膜乾燥速度の低下や塗布時の
使用感の著しい低下などを招き、美爪料としての機能を
欠くという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決するために鋭意研究した結果、特定の多孔
質粉体と皮膜形成剤とを含有することにより、従来より
少ない粉体の配合量でマット感を演出でき、使用感も優
れた美爪料を得ることが出来ることを見出し、本発明を
開発するに至った。すなわち、本発明は、美爪料として
の機能、また使用感を損なわずにマットな質感を得るた
め、特定の多孔質粉体を1〜10重量%(以下単に
「%」で示す)配合することを特徴とする美爪料に関す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる多孔質粉体は、空隙率が40〜85
%であれば、特に限定されずいずれのものも使用するこ
とができる。空隙率が40%未満であると該粉体とマニ
キュア液との親和性が落ち、粘性が上がり使用感におい
て好ましいものが得られない。また、多孔質粉体の平均
粒子径は、マット感及び塗膜の仕上がりにおいて、0.
1μm〜30μmが好ましく、更に1μm〜30μmが
好ましい。該多孔質粉体の材質としては例えば無水珪
酸、アルミナ、シリコーン樹脂、結晶セルロース、ナイ
ロン、ポリメタクリル酸メチル、スチレン、ウレタン等
や複合物が挙げられるが、中でも使用感及び塗膜の仕上
がりにおいて無水珪酸及び無水珪酸を含有する複合物が
好ましい。本発明で用いられる多孔質粉体の配合量は1
〜10%の範囲で選択される。1%未満では充分なマッ
ト感のある仕上がりができず、10%を超えると塗布時
の使用性が重くなり、爪に滑らかに塗りにくくなるので
好ましくない。
【0006】本発明に使用される皮膜形成剤としては、
通常美爪料に使用されるものであれば特に制限されるこ
とはなく、例えばニトロセルロース、アルキッド樹脂、
アクリル系樹脂、トルエンスルホンアミド樹脂、シリコ
ーン樹脂、アクリル系ポリマーエマルジョン等が挙げら
れ、中でもニトロセルロースが好ましく、例えば硝化綿
HIG1/2、硝化綿HIG1/4、硝化綿HIG1/
8等が挙げられる。これら皮膜形成剤は必要に応じて、
1種又は2種以上を用いることができ、配合量は皮膜形
成剤の種類により異なるが、固形分として3〜40%が
好ましい。
【0007】本発明の美爪料は、前記必須成分以外で、
本発明の効果を損なわない程度に、通常の美爪料に用い
られる成分、例えば、可塑剤、溶剤、粉体、希釈剤、ゲ
ル化剤、粘度調整剤、油剤、界面活性剤、沈降防止剤、
紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、水溶
性成分、美容成分、香料等を配合することができる。可
塑剤としては、例えばジブチルフタレート、ジオクチル
フタレート等のフタル酸エステル系、クエン酸トリブチ
ル、クエン酸アセチルトリブチル等のクエン酸エステル
系、カンフル等が挙げられる。配合量は2〜10%が好
ましい。溶剤としては、例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸セロソルブ等のエステル系、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のア
ルコール系、トルエン等の芳香族系等の溶剤が挙げられ
る。配合量は50〜85%が好ましい。粉体としては、
体質顔料、白色顔料、有色顔料、有機粉末、パール剤、
ラメ剤、有機色素等、形状は、前記必須成分の多孔質以
外で、球状、板状、針状等、特に限定することなく使用
可能である。具体的には、タルク、カオリン、マイカ、
合成マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケ
イ酸アルミニウムマグネシウム、無水珪酸、炭化珪素、
硫酸バリウム、ベントナイト、ヘクトライト、スメクタ
イト、有機変性ベントナイト、有機変性ヘクトライト、
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミ
ニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、一酸化チタ
ン、チッ化硼素、酸化クロム、コンジョウ、群青、酸化
鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲母チタン、オキシ塩化ビ
スマス、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレ
ン粉末、シリコーン粉末、メチルメタアクリレート粉
末、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウ
ダー、ウレタンパウダー、シルクパウダー、結晶セルロ
ース、タール系色素及びそのレーキ色素等、又、これら
の粉体を複合化したものが挙げられる。更にフッ素化合
物、シリコーン系油剤、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水
素等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施したもの
を用いることもできる。美容成分としては、タンパク
質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、ビ
タミン類、生薬等が挙げられる。
【0008】本発明でいう美爪料とは、ネイルエナメル
の他、ネイルエナメルの接着性・耐久性向上の為に用い
られるベースコートやネイルエナメルの皮膜強化等の為
に用いられるトップコートをも含むものである。
【0009】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0010】実施例及び比較例で用いた多孔質粉体、非
多孔質粉体の粒径と空隙率を表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】実施例1〜6及び比較例1〜6 美爪料 表2に示す組成の美爪料を調製し、マット感、使用性
(塗りやすさ)、化粧持ち(はがれ難さ、かけ難さ)及
び乾燥速度について以下の方法により評価を行った。そ
の結果も併せて表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】(製法) 実施例1〜6及び比較例1〜6 A.成分1〜11を混合攪拌する。 B.Aに成分12を均一に分散させ、容器に充填して製
品とする。
【0015】(評価方法及び判定基準) 1、官能評価 各試料について、専門パネル20名による使用テストを
行い、マット感、使用性(塗りやすさ)、化粧持ち(剥
がれ難さ、かけ難さ)について、(1)絶対評価基準を
用いて5段階に評価し、各試料ごとの評点の平均値を
(2)4段階評価基準を用いて判定した。尚、化粧持ち
については、各試料につき20名の官能検査パネルによ
る3日間の使用後の塗布面を目視にて評価した。 (1)絶対評価基準 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 (2)4段階評価基準 ◎:4.0点を超える ○:3.0点を超えて4.0点以下 △:2.0点を超えて3.0点以下 ×:2.0点以下 2.乾燥速度評価 各試料につき20名の官能検査パネルによる、使用時の
各試料の塗布直後から指先で触れたときにあとがつかな
くなるまでの時間により評価した。 ◎:3分未満 ○:3分以上〜4分未満 △:4分以上〜5分未満 ×:5分以上
【0016】表2から明らかなように、実施例1〜6の
美爪料は比較例に比べて、「マット感」「使用性」「化
粧持ち」「乾燥速度」の全ての項目において優れたもの
であった。さらに実施例4〜6において無水珪酸の多孔
質粉体を配合したものは各項目とも最も高い評価が得ら
れたことから、特に無水珪酸の多孔質粉体を配合した美
爪料は極めて優れた品質を有するものであることが示さ
れた。
【0017】実施例7 透明ベースコート 成分 (%) 1.アクリル酸ブチル・アクリロニトリル・ スチレン共重合体 20 2.アクリル酸アルキル・スチレン共重合体 5 3.トルエンスルホンアミド樹脂 5 4.クエン酸アセチルトリブチル 5 5.酢酸エチル 25 6.酢酸ブチル 残量 7.アセトン 10 8.n−ヘプタン 10 9.イソプロパノール 5 10.オキシベンゾン 0.2 11.メタクリル変性メチルポリシロキサン 0.1 12.多孔質無水珪酸 2 13.美容成分 0.1 (製法)上記成分1〜13を混合溶解する。以上のよう
にして得られた透明ベースコートは充分なマット感を有
しており、しかも使用性、化粧持ちに優れ、かつ乾燥速
度も早いものであった。
【0018】実施例8 透明トップコート 成分 (%) 1.ニトロセルロース 15 2.メタクリル変性メチルポリシロキサン 5 3.安息香酸ショ糖エステル 5 4.クエン酸アセチルトリブチル 5 5.酢酸エチル 25 6.酢酸ブチル 残量 7.n−ヘプタン 25 8.イソプロパノール 5 9.無水珪酸 1 10.オキシベンゾン 0.2 11.多孔質無水珪酸 2 (製法)上記成分1〜11を混合溶解する。以上のよう
にして得られた透明トップコートは充分なマット感を有
しており、しかも使用性、化粧持ちに優れ、かつ乾燥速
度も早いものであった。
【0019】
【発明の効果】本発明の美爪料は、マットな仕上がりで
ありながら爪に塗りやすく、乾燥性、化粧持ちにも優
れ、美爪料として充分な機能を有するものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 良雄 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AB171 AB172 AB242 AB432 AB442 AC012 AC072 AC212 AC342 AC372 AC472 AC792 AD072 AD092 AD162 AD222 AD261 AD262 BB26 BB60 CC28 DD23 DD39 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙率が40〜85%である多孔質粉体
    を1〜10重量%と皮膜形成剤とを含有することを特徴
    とする美爪料。
  2. 【請求項2】 該多孔質粉体の平均粒子径が0.1μm
    〜30μmである請求項1記載の美爪料。
  3. 【請求項3】 該多孔質粉体が無水珪酸であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の美爪料。
  4. 【請求項4】 該皮膜形成剤がニトロセルロースである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    美爪料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001316636A (ja) * 2000-03-01 2001-11-16 Shiseido Co Ltd 水中固化性皮膜組成物、それを用いた美爪料および美爪方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001316636A (ja) * 2000-03-01 2001-11-16 Shiseido Co Ltd 水中固化性皮膜組成物、それを用いた美爪料および美爪方法
JP4557449B2 (ja) * 2000-03-01 2010-10-06 株式会社資生堂 水中固化性美爪料

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