JP2001315378A - 表示データ変換装置及びこれを使用したledヘッド装置 - Google Patents

表示データ変換装置及びこれを使用したledヘッド装置

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JP2001315378A JP2000134655A JP2000134655A JP2001315378A JP 2001315378 A JP2001315378 A JP 2001315378A JP 2000134655 A JP2000134655 A JP 2000134655A JP 2000134655 A JP2000134655 A JP 2000134655A JP 2001315378 A JP2001315378 A JP 2001315378A
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優 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示データ変換装置を低コストで提供してL
EDプリンタのコストを低減する。 【解決手段】 複数の異なる低解像度の印刷データの解
像度と同じ解像度で高解像度のLEDアレイを発光させ
るに際し、LEDアレイにあるLED素子と同数の出力
端子とこれより少ない入力端子を備えて入力信号を逓倍
して出力するスイッチマトリクス回路41と、スイッチ
マトリクス回路の入力端子数と同数のレジスタをカスケ
ードに接続し、所定個数の後段側のレジスタを選択スイ
ッチ25と短絡回路でカットできるシフトレジスタ31
とを設け、複数種類の解像度信号のうち、印刷解像度の
低い印刷データに対しては、シフトレジスタ31の後段
の使用をカットした状態でスイッチマトリクス回路41
の逓倍率を上げることにより、印刷を可能とした表示デ
ータ変換装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示データ変換装置
及びこれを使用したLEDヘッド装置に関し、特に、画
像形成時の露光用光源としてLEDアレイを用いるLE
Dプリンタにおいて、表示データ変換を行ってシフトレ
ジスタ数を低減させた表示データ変換装置及びLEDヘ
ッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDプリンタは電子写真式の画像形成
装置の一形態であり、感光ドラムに対する光の画像情報
の露光手段としてLEDアレイを使用した露光ヘッドを
使用するものである。そして、LEDアレイは、発光ダ
イオード(LED)素子を一列に多数個、アレイ状に並
べて形成されている。LEDプリンタでは、帯電器によ
って帯電させられた感光ドラムに、画像データがLED
アレイによって発光され、感光ドラム上に静電潜像が形
成される。感光ドラムの回転により静電潜像には現像器
によりトナーが付着し、このトナーは転写器によって用
紙に転写される。この後、感光ドラムの静電潜像が形成
された部位は除電器によって除電気され、クリーナで清
掃されて元の状態に戻り、再び帯電器に至って前述の動
作が繰り返される。
【0003】このようなLEDプリンタは、LED素子
が所定のピッチで一列に配列されているLEDアレイ
と、LED素子の一個に対応する一個の画像データを記
憶するレジスタ部がLED素子と同数設けられているシ
フトレジスタと、レジスタ部に記憶された画像データに
従ってLED素子を発光させるLED駆動回路とで構成
される。
【0004】LEDプリンタの印刷画素密度はLED素
子の配列ピッチで決定されるが、特開平7−15642
2号公報には、複数の異なる解像度の最小公倍数となる
解像度の画素ピッチでLED素子を配列したLEDアレ
イを使用し、解像度が低い場合には隣接する複数のLE
D素子を一つの画素単位として一括点灯、消灯させ、複
数の異なる解像度の画像データを一本のLEDヘッド装
置で印刷するLEDプリンタが開示されている。この公
報に開示されたLEDプリンタは、複数の異なる低解像
度の印刷データを、その解像度の最小公倍数となる高解
像度のLEDヘッド装置で印刷するものであり、例えば
解像度240dpi,300dpi,400dpi,6
00dpiの4種類の印刷データを、その解像度の最小
公倍数である1200dpiのLEDヘッド装置で印刷
するものである。
【0005】また特開平7−178959号公報には、
LEDヘッド装置に与える画像データの転送クロック信
号の周波数を、クロックパルスに基づいて可変すること
により、異なる解像度に対応することが開示されてい
る。即ち、解像度が低い場合には、転送クロック信号の
周波数を低くして、隣接する複数のLED素子を一つの
画素単位として一括点灯、消灯を行う方法が開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LEDプリ
ンタにおいて印刷速度を速くすると、これに比例してL
EDヘッド装置に与える転送クロック信号の周波数が高
くなる。さらに前述のように複数の異なる低解像度の印
刷データを1台のLEDプリンタで印刷させるために、
その複数の解像度の最小公倍数となる高解像度のLED
ヘッド装置をLEDプリンタに装備させると、シフトレ
ジスタで転送する印刷画素データ数が増加し、さらに高
い周波数の転送クロック信号が必要となる。
【0007】このため高速印刷を可能としたLEDプリ
ンタでは、高速な素子でシフトレジスタを構成する必要
が生じ、高速なシフトレジスタ素子の価格は高いので、
LEDヘッド装置のコストアップとなるという問題点が
あった。ちなみに、1万行/分(1行約0.42c
m)、印刷幅43.18cm(17インチ)の連帳プリ
ンタにおける転送クロック信号の周波数Fを試算してみ
ると以下のようになる。 (1) 各解像度専用のLEDヘッドを使用した場合 240dpi:F>27.2MHz 300dpi:F>42.5MHz 400dpi:F>75.5MHz (2) 240dpi,300dpi,400dpiの3種
類の印刷データを、その解像度の最小公倍数である12
00dpiのLEDヘッド装置で印刷する場合 240dpi:F>136.0MHz 300dpi:F>170.0MHz 400dpi:F>226.6MHz このように、1つのLEDヘッド装置で複数の種類の低
解像度の印刷データを印刷可能に構成すると、必要な転
送クロック信号の周波数Fが増大してしまい、LED装
置のコストアップにつながってしまう。
【0008】そこで本発明は、複数の異なる低解像度の
表示データに対して高解像度の表示器を備え、複数の異
なる低解像度の表示データをそのデータの解像度と同じ
解像度で表示させる際に、表示データの転送クロック信
号の周波数を上げることなく、複数の異なる低解像度の
表示データを転送可能とし、低コストな表示データ変換
装置を提供して表示データ変換装置のコストの低減を図
ることを目的としている。
【0009】また、本発明は、この表示データ変換装置
を利用して、複数の異なる低解像度の印刷データに対し
て高解像度のLEDヘッドを備え、複数の異なる低解像
度の印刷データをそのデータの解像度と同じ解像度で1
台のLEDプリンタで印刷させる際に、印刷データの転
送クロック信号の周波数を上げることなく、複数の異な
る低解像度の印刷データを転送可能とし、低コストなL
EDヘッド装置を提供してLEDプリンタ装置のコスト
の低減を図ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のLEDアレイの発光制御装置は、入力される複数の
異なる低解像度の表示データを、入力データの解像度と
同じ解像度で、発光素子が所定のピッチで一列に所定数
配列された高解像度の表示器に表示させる表示データ変
換装置であって、表示器にある発光素子をそれぞれ駆動
する信号が出力される出力端子と、この出力端子数より
も端子数が少なく、表示データが入力される入力端子
と、この入力端子に入力された表示データを、表示デー
タの解像度に応じて出力端子数と同じビット数の表示デ
ータに変換するマトリクス回路と、この変換動作を行わ
せる表示データの解像度信号が入力される解像度信号入
力端子とを備えたスイッチマトリクス回路と、スイッチ
マトリクス回路の入力端子数と同数のレジスタから構成
され、各レジスタがカスケードに接続されると共に、各
レジスタの出力がそれぞれレジスタの入力端子に接続さ
れ、更に、所定個数連続するレジスタの少なくとも1つ
のグループには、選択スイッチを介して短絡回路が並列
に接続されているシフトレジスタとを備え、表示データ
の解像度に応じて、選択スイッチにより前記短絡回路を
選択して、前記シフトレジスタのレジスタ段数を変更す
ることを特徴としている。
【0011】この場合、シフトレジスタおよびスイッチ
マトリクス回路を、発光器にある発光素子の素子数の整
数分の1のサイズのユニットをそれぞれカスケードに接
続して構成し、各ユニットのシフトレジスタにおいて短
絡回路がレジスタの後段側のものから異なる所定個数だ
け短絡するように複数本設けることができる。また、複
数種類の低解像度をR1,R2,R3とし、表示器の解
像度をRoとし、ユニット内のスイッチマトリクス回路
の出力端子数をNs、かつ、シフトレジスタ内のレジス
タ数をNrとした時に、スイッチマトリクスの出力画素
数NsをRo/R1,Ro/R2,Ro/R3の最小公
倍数とし、シフトレジスタ内のレジスタの数NrをNs
R1/Ro,NsR2/Ro,NsR2/Roのうち最
大のものとし、短絡回路をそれぞれ、選択スイッチとN
sR1/Ro番目のレジスタの出力段との間、選択スイ
ッチとNsR2/Ro番目のレジスタの出力段との間、
および、選択スイッチとNsR2/Ro番目のレジスタ
の間に設けることができる。この場合、R1を400、
R2が300、R3が240することができる。
【0012】更に、本発明のLEDヘッド装置は、以上
のように構成された表示データ変換装置において、表示
データ変換装置のスイッチマトリクス回路の後段に、L
ED駆動回路を介して多数のLED素子を所定ピッチで
一直線上に配置したLEDアレイを接続し、解像度の異
なる複数種類の表示データを複数の異なる低解像度の印
刷データとすることにより、構成することができる。
【0013】本発明によれば、複数の異なる低解像度の
表示データに対して高解像度の表示器を備え、複数の異
なる低解像度の表示データをそのデータの解像度と同じ
解像度で表示させる際に、表示データの転送クロック信
号の周波数を上げることなく、複数の異なる低解像度の
表示データを転送可能とし、低コストな表示データ変換
装置を提供して表示データ変換装置のコストの低減を図
ることができる。
【0014】また、本発明は、この表示データ変換装置
を利用して、複数の異なる低解像度の印刷データに対し
て高解像度のLEDヘッドを備え、複数の異なる低解像
度の印刷データをそのデータの解像度と同じ解像度で1
台のLEDプリンタで印刷させる際に、印刷データの転
送クロック信号の周波数を上げることなく、複数の異な
る低解像度の印刷データを転送可能とし、低コストなL
EDヘッド装置を提供してLEDプリンタ装置のコスト
の低減を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、
本発明の実施形態の説明の前に、図面を用いてこれまで
のLEDプリンタ装置の構成および問題点について説明
する。図1は一般的なLEDプリンタの印刷部10Pの
構成を示すものである。LEDプリンタの印刷部10P
には、感光ドラム1があり、この感光ドラム1の周囲に
は感光ドラム1の回転方向に沿って、LEDアレイ2、
現像器3、転写器4、除電器5、クリーナ6、および帯
電器7がこの順に配置されている。8は転写器8によっ
て印刷が行われる用紙等の媒体である。LEDアレイ2
は、図2に示すように、多数のLED素子9が一列にア
レイ状に並べられて形成されている。
【0016】印刷時には感光ドラム1が矢印の方向に回
転し、帯電器7によって帯電させられた感光ドラム1
に、画像データがLEDアレイ2によって発光され、感
光ドラム1上に静電潜像が形成される。感光ドラム1の
回転に伴って静電潜像には現像器3によりトナーが付着
し、このトナーは転写器4によって媒体8に転写され
る。この後、感光ドラム1の静電潜像が形成された部位
は除電器5によって除電され、クリーナ6で清掃されて
元の状態に戻り、再び帯電器7に至って前述の動作が繰
り返される。
【0017】このようなLEDプリンタの印刷部10P
におけるLEDアレイ2は、図3に示されるようなLE
Dアレイの発光制御回路15によって発光制御される。
図3において、2がLEDアレイを示しており、LED
素子9が所定のピッチで一列に配列されている。このL
EDアレイ2の各LED素子9は、この例ではカソード
が接地されており、アノードがLED駆動回路11のA
ND回路12の出力に接続されている。各AND回路1
2の一方の入力端子は共通接続され、駆動信号が印加さ
れるようになっている。また、各AND回路12の他方
の入力端子は、それぞれシフトレジスタ13のカスケー
ド接続された各レジスタ14の各出力端子に接続されて
いる。各レジスタ14のクロック端子CKには転送クロ
ック信号が入力され、信号入力端子Dには画像データが
入力される。各レジスタ14はLED素子9の一個に対
応する一個の画像データを記憶するものであり、LED
素子9と同数設けられている。
【0018】LEDプリンタの印刷画素密度はLED素
子9の配列ピッチで決定されるが、LEDプリンタの印
刷解像度には複数の種類があり、LEDプリンタはこれ
らの複数の解像度に対応できるように作られている。従
って、従来のLEDプリンタのLEDアレイ2には、複
数の異なる解像度の最小公倍数となる解像度の画素ピッ
チでLED素子9が配列されている。そして、印刷解像
度に応じて隣接する複数のLED素子9を一括点灯、或
いは一括消灯させることにより、印刷解像度を変更して
いる。
【0019】例えば、複数の異なる低解像度の印刷デー
タが、240dpi,300dpi,400dpi,6
00dpiの4種類である場合は、その解像度の最小公
倍数である1200dpiのLEDアレイを使用した高
解像度のヘッド装置がLEDプリンタに備えられてい
る。ところが、1200dpiの高解像度のLEDヘッ
ド装置をLEDプリンタに装備させると、シフトレジス
タで転送する印刷画素データ数が多量になり、更に、高
い周波数の転送クロック信号が必要となる。このため、
高速で価格の高い素子でシフトレジスタを構成する必要
が生じ、LEDプリンタのコストアップとなるという問
題点があったのである。
【0020】そこで、本発明では、LEDアレイを使用
した高解像度の表示装置を低解像度の表示データで点灯
制御する場合でも、転送クロック信号の周波数を上げる
ことなく、複数の異なる低解像度の印刷データを転送可
能な、低コストな表示データ変換装置を提供して、LE
Dプリンタ等のコストの低減を図るものである。図4は
本発明の表示データ変換装置を使用したLEDプリンタ
10の構成を説明する図である。なお、LEDプリンタ
の印刷部10Pの構成及び動作は図1で説明した従来の
印刷部10Pの構成と全く同じであるので、同じ構成部
材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0021】本発明のLEDプリンタ10には、印刷部
10PのLEDアレイ2に接続するLED駆動回路11
がある。このLED駆動回路11には、データ変換回路
20からの印刷データと、制御回路50からの駆動信号
が入力される。データ変換回路20にはシフトレジスタ
20とスイッチマトリクス回路30がある。LEDプリ
ンタ10の印刷時には、所定解像度の印刷画像データが
データ変換回路20に入力されると共に、印刷画像デー
タの印刷解像度が制御回路50に入力される。LEDプ
リンタ10に入力された印刷画像データはシリアルデー
タであり、このデータ変換回路20内のシフトレジスタ
30内を、制御回路50から入力されるクロック信号C
LKに同期して移動する。1ライン分のシリアルデータ
が全てシフトレジスタ30内に格納されると、シフトレ
ジスタ30からスイッチマトリクス回路40に1ライン
分のデータが出力される。スイッチマトリクス回路40
では、入力された1ライン分のデータと、制御回路50
から入力される解像度選択信号(逓倍信号)に応じて入
力データが逓倍され、1ライン分の印刷データとしてL
ED駆動回路11に出力される。LED駆動回路11は
この印刷データに基づいてLEDアレイ2を点灯制御
し、露光が行われる。
【0022】ここで、印刷解像度が240dpi,30
0dpi,400dpiの3種類の場合における本発明
LEDプリンタ10のデータ変換回路20の構成につい
て説明する。このように、印刷解像度が240dpi,
300dpi,400dpiの3種類の場合は、LED
アレイ2としてはこれらの解像度の最小公倍数である1
200dpiのものが使用される。そこで、この実施形
態では、240dpi,300dpi,400dpiの
印刷解像度を1200dpiのLEDアレイ2で同じ解
像度で表示できるように変換する場合を例として説明す
る。
【0023】240dpiの印刷画像データの1ドット
は、1200dpiに変換すると印刷画素の5画素に相
当する。同様に300dpiの印刷画像データの1ドッ
トは4画素、400dpiの印刷画像データの1ドット
は3画素にそれぞれ相当する。従って、図4のデータ変
換回路20は、前述の5画素、4画素、3画素の最小公
倍数である60段の倍数で構成されれば良いことにな
る。そうすれば、240dpiの印刷画像データは12
ドットを60ドットに伸長し、300dpiの印刷画像
データは15ドットを60ドットに伸長し、400dp
iの印刷画像データは20ドットを60ドットに伸長す
ればよいことが判る。
【0024】ここで、例えば、LEDアレイ2に配置さ
れるLED素子9の数を6000個とすると、データ変
換回路20は、240dpiの印刷画像データは120
0ドットを6000ドットに伸長し、300dpiの印
刷画像データは1500ドットを6000ドットに伸長
し、400dpiの印刷画像データは2000ドットを
6000ドットに伸長すれば良い。この場合、本発明で
は、データ変換回路20にシフトレジスタ30とスイッ
チマトリクス回路40とが設けられており、スイッチマ
トリクス回路40の逓倍率が3〜5倍に設定可能となっ
ており、スイッチマトリクス回路40は入力端子数が2
000、出力端子数が6000となっていると共に、シ
フトレジスタ30のレジスタ数が2000個になってい
る。
【0025】従って、印刷画像データが240dpiの
場合は、シフトレジスタ30に印刷画像データが入力さ
れると、シフトレジスタ30からは1200ビットの印
刷画像データが入力された時点でスイッチマトリクス回
路40に1200ビットの印刷画像データが出力され
る。このとき、スイッチマトリクス回路40には制御回
路50から印刷解像度が240dpiである場合の逓倍
信号(この場合は5倍)が入力されている。よって、ス
イッチマトリクス回路40では内部のマトリクス回路に
よって1200ビットの入力データが5倍されて600
0ビットの印刷データに変換されてLED駆動回路11
に出力される。
【0026】同様に、印刷画像データが300dpiと
400dpiの場合は、シフトレジスタ30に印刷画像
データがそれぞれ1500ビット、2000ビット入力
された時点でスイッチマトリクス回路40に1500ビ
ット、又は2000ビットの印刷画像データが出力され
る。このとき、スイッチマトリクス回路40には制御回
路50から印刷解像度が300dpi又は400dpi
である場合の逓倍信号(300dpiの場合は4倍、4
00dpiの場合は3倍)が入力されている。よって、
スイッチマトリクス回路40では内部のマトリクス回路
によって、1500ビットの入力データは4倍され、2
000ビットの入力データは3倍され、どちらも600
0ビットの印刷データに変換されてLED駆動回路11
に出力される。
【0027】一方、データ変換回路20の内部における
シフトレジスタ30とスイッチマトリクス40は、図5
に示すように、シフトレジスタとスイッチマトリクスを
ペアにして小型化した複数のデータ変換ユニット20i
に分割することができる。LED駆動回路11とLED
アレイ2の構成は変わらない。この場合、各データ変換
ユニット20iに転送クロック信号CLKと解像度選択
信号が入力されるようにしておく。また、画像データは
最初の各データ変換ユニット20Aの出力Sout が次の
データ変換ユニット20Bの入力Sinに入るように各デ
ータ変換ユニット20iはカスケードに接続しておく。
【0028】例えば、LEDアレイ2に配置されるLE
D素子9の数が6000個で前述の実施形態と同じ場
合、データ変換回路20を100個のデータ変換ユニッ
ト20iで構成することができる。この場合、1つのデ
ータ変換ユニット20iの内部には、20段のシフトレ
ジスタと、入力端子数20かつ出力端子数60のスイッ
チマトリクス回路が存在する。
【0029】図6はこの1つのデータ変換ユニット20
iの内部構成を示すものである。データ変換ユニット2
0iの内部には、20個のレジスタFF1〜FF20か
らなるシフトレジスタ31と、20個の入力端子にそれ
ぞれ各レジスタFF1〜FF20の出力端子Qからの信
号FF1−Q〜FF20−Qが入力され、60個の出力
端子44からそれぞれ出力信号So1〜So60 を出力する
スイッチマトリクス回路41がある。印刷データ(ドッ
ト)を記憶するデータ変換ユニット20iのシフトレジ
スタ31は、最大20ドットの印刷データを記憶するこ
とができる。印刷データSinはデータ変換ユニット20
iの入力端子21からシフトレジスタ31に入力され、
クロック信号CLKにより順次レジスタFF1〜FF2
0内を転送される。
【0030】また、データ変換ユニット20iには、入
力端子21から入力される印刷データSinの解像度を示
す信号である解像度選択信号Rselが入力されてい
る。解像度選択信号Rselは、ここではRsel−2
40dpi,Rsel−300dpi,Rsel−40
0dpiの3ビットの信号で、入力される印刷データの
解像度に対応していずれか1ビットをONとするもので
ある。解像度選択信号Rselはスイッチマトリクス回
路41に入力されると共に、シフトレジスタ31の出力
端子31と解像度変換ユニット20iの出力端子22の
間に設けられた選択回路25の入力端子Gにも入力され
る。
【0031】選択回路25には入力端子Gの他に3つの
入力端子A,B,Cと出力端子Yがある。入力端子Aは
シフトレジスタ31の12段目のレジスタFF12の出
力に接続されている。また、入力端子Bはシフトレジス
タ31の15段目のレジスタFF15の出力に接続され
ている。更に、入力端子Cはシフトレジスタ31の20
段目のレジスタFF20の出力、即ち、シフトレジスタ
31の出力端子32に接続されている。一方、出力端子
Yはデータ変換ユニット20iの出力端子22に接続さ
れている。データ変換ユニット20iの出力端子22か
らは各データ変換ユニット20iをカスケード接続する
ための出力信号Sout が出力される。
【0032】選択回路25は、入力端子Gに入力される
解像度選択信号Rsel(Rsel−240dpi,R
sel−300dpi,Rsel−400dpiの3ビ
ットの何れか1ビットをONにする信号)の種類に応じ
て、入力端子A,B,Cのいつれか1つの端子を出力端
子Yに接続する。この実施形態では、データ選択信号R
selにより印刷データが240dpiであることを示
す場合は、シフトレジスタ31の12番目のレジスタF
F12の出力が選択回路25で選択されてデータ変換回
路20iから出力される。同様に、印刷データがそれぞ
れ300dpi,400dpiである場合は、解像度選
択信号Rselによりシフトレジスタ31の15番目,
20番目のレジスタFF15,FF20の出力がそれぞ
れ選択回路25で選択されてデータ変換回路20iから
出力される。
【0033】シフトレジスタ31の各レジスタFF1〜
FF20の出力信号はFF1−Q〜FF20−Qスイッ
チマトリックス回路41に入力され、ここで解像度選択
信号Rselの状態に従って、60ドット分の印刷画素
に伸長される。シフトレジスタ31の各レジスタFF1
〜FF20の出力信号は常に全て使用される訳ではな
く、以下のように使用される。 (1) 240dpi時(Rse1−240dpiがON)
の時 レジスタFF1〜FF12に記憶されている12ドット
の印刷画像データが使用され、スイッチマトリクス回路
41において12ドットの印刷画像データが5倍に伸長
されて60ドットの印刷画像データとなり、出力信号S
o1〜So60 となる。 (2) 300dpi時(Rse1−300dpiがON)
の時 レジスタFF1〜FF15に記憶されている15ドット
の印刷画像データが使用され、スイッチマトリクス回路
41において15ドットの印刷画像データが4倍に伸長
されて60ドットの印刷画像データとなり、出力信号S
o1〜So60 となる。 (3) 400dpi時(Rse1−400dpiがON)
の時 レジスタFF1〜FF20に記憶されている20ドット
の印刷画像データが使用され、スイッチマトリクス回路
41において20ドットの印刷画像データが3倍に伸長
されて60ドットの印刷画像データとなり、出力信号S
o1〜So60 となる。
【0034】図7〜図10はこのスイッチマトリックス
回路41の構成を4分割して詳細に示すものである。実
際には、図7の回路の左側に順に図8、図9、及び図1
0の回路が接続されている。スイッチマトリックス回路
41はマトリクス状の回路であり、横方向に23本のラ
インがある。3本のラインには解像度選択信号Rsel
−240dpi,Rsel−300dpi,Rsel−
400dpiが入力され、20本のラインにはそれぞれ
各レジスタFF1〜FF20の出力端子からの信号FF
1−Q〜FF20−Qが入力される。
【0035】一方、スイッチマトリクス回路41の60
個の出力端子44には、それぞれこれら23本の横のラ
インに交差する縦方向の複数本のラインがあり、黒丸で
示す部分において横方向のラインとこれに交差する縦の
ラインが論理的に接続されている。縦のラインの端部は
それぞれAND回路42に接続されている。また、スイ
ッチマトリクス回路41の1つの出力端子44にはこの
複数個のAND回路42の出力をOR回路43を介して
取り出したものが出力される。
【0036】図7〜図10に示すスイッチマトリックス
回路41の構成においては、縦のラインの各個は必ず2
点で横のラインと論理的に接続しており、この2点の両
方にON信号が入力された時に、AND回路42からO
N信号が出力されるようになっている。なお、図7〜図
10に示す1本の縦のラインは実際には、2本のライン
を示している。これを図11を用いて説明する。
【0037】図11は出力信号So46 が出力される部位
におけるスイッチマトリクス回路41を、図7〜図10
に示す表記に対する実際の回路構成の詳細を説明する図
である。実際には1つのAND回路42に対して2本の
縦のラインが設けられており、1本の縦のラインは実際
には1ヵ所でしか横のラインと論理的に接続していな
い。従って、図11の左側の回路においては、例えば、
印刷解像度が240dpiの場合は、解像度選択信号R
sel−240dpiのラインと、レジスタの出力FF
10−QにON信号が印加されてアクティブになった場
合にAND回路42からON信号が出力され、レジスタ
の出力信号So46 がONを示す信号となる。
【0038】このスイッチマトリクス回路41の動作
を、シフトレジスタ31の1段目のレジスタの出力FF
1−QのみにON信号が印加されてアクティブになった
状態について、印刷解像度が240dpi、300dp
i、及び400dpiのそれぞれの場合について、図1
2〜図14を用いて説明する。図12は印刷解像度が2
40dpiの場合のスイッチマトリクス回路41の動作
を示すものである。印刷解像度が240dpiの場合
は、解像度選択信号Rsel−240dpiのラインが
太線で示すようにアクティブになっている。そして、シ
フトレジスタ31の1段目のレジスタの出力FF1−Q
のみにON信号が印加されている時は、出力FF1−Q
のラインが太線で示すようにアクティブになっている。
この時は、前述のように、Rsel−240dpiのラ
インとFF1−Qのラインの2つに論理的に接続するラ
インのみが太線で示すようにアクティブになり、AND
回路42とOR回路43の機能により、レジスタの出力
信号So1からSo5のみがアクティブになって対応するL
ED素子を点灯させる。
【0039】図13は印刷解像度が300dpiの場合
のスイッチマトリクス回路41の動作を示すものであ
る。印刷解像度が300dpiの場合は、解像度選択信
号Rsel−300dpiのラインが太線で示すように
アクティブになっている。そして、シフトレジスタ31
の1段目のレジスタの出力FF1−QのみにON信号が
印加されている時は、出力FF1−Qのラインが太線で
示すようにアクティブになっている。この時は、前述の
ように、Rsel−300dpiのラインとFF1−Q
のラインの2つに論理的に接続するラインのみが太線で
示すようにアクティブになり、AND回路42とOR回
路43の機能により、レジスタの出力信号So1からSo4
のみがアクティブになって対応するLED素子を点灯さ
せる。
【0040】図14は印刷解像度が400dpiの場合
のスイッチマトリクス回路41の動作を示すものであ
る。印刷解像度が400dpiの場合は、解像度選択信
号Rsel−400dpiのラインが太線で示すように
アクティブになっている。そして、シフトレジスタ31
の1段目のレジスタの出力FF1−QのみにON信号が
印加されている時は、出力FF1−Qのラインが太線で
示すようにアクティブになっている。この時は、前述の
ように、Rsel−400dpiのラインとFF1−Q
のラインの2つに論理的に接続するラインのみが太線で
示すようにアクティブになり、AND回路42とOR回
路43の機能により、レジスタの出力信号So1からSo3
のみがアクティブになって対応するLED素子を点灯さ
せる。
【0041】以上のように、240dpi,300dp
i,400dpiの各印刷画像データをその解像度の最
小公倍数である1200dpiに変換する場合でも、1
200dpiの60画素分(60/1200インチ幅)
の画素データを得るためにシフトレジスタに投入される
印刷画像データのドット数は、240dpi時12ドッ
ト、300dpi時15ドット、400dpi時20ド
ットであり、1200dpiへの変換に伴う増加は生じ
ない。従って60画素分の画素データを得るために必要
な転送クロック数も増加しない。
【0042】例えば、この構成において17インチ幅の
印刷を行うとき、印刷データが240dpiのとき4,
080ドット、300dpiのとき5,100ドット、
400dpiのとき6,800ドットの印刷画像データ
をLEDヘッド装置に投入するだけでよく、必要な転送
クロック信号のクロック数は投入する印刷画像データの
ドット数と同一である。ここで必要とされる転送クロッ
ク信号のクロック数は、各解像度専用のLEDヘッド装
置を使用する場合に必要とされるクロック数と同じであ
り、クロック周波数は上昇しない。
【0043】なお、図6から図14で説明した実施形態
では、解像度が240dpi、300dpi、及び40
0dpiに対応させてLEDアレイ2を発光させるもの
を説明したが、これらの解像度に加えて解像度が600
dpiの印刷画像データに対しても解像度が1200d
piのLEDアレイを用いて同じ解像度で発光させるこ
ともできる。この場合は、短絡回路の選択によって、1
つのデータ変換ユニット内のシフトレジスタに30個の
レジスタを持たせ、240dpi時には12段目迄のレ
ジスタからデータを出力し、300dpi時には15段
目迄のレジスタからデータを出力し、400dpi時に
は20段目迄のレジスタからデータを出力し、600d
pi時には全段のレジスタからデータを出力するように
する。また、スイッチマトリクス回路としては入力数3
0、出力数60のものを使用し、スイッチマトリクス回
路のデータの逓倍数を2倍(600dpi時)から5倍
(240dpi時)とすれば良い。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明では、複数の異なる
低解像度の表示データに対して高解像度の表示器を備
え、複数の異なる低解像度の表示データをそのデータの
解像度と同じ解像度で表示させる際に、表示データの転
送クロック信号の周波数を上げることなく、複数の異な
る低解像度の表示データが転送可能となる。この結果、
低コストで転送速度の速い表示データ変換装置を提供す
ることが可能となる。
【0045】また、本発明は、この表示データ変換装置
を利用して、複数の異なる低解像度の印刷データに対し
て高解像度のLEDヘッドを備え、複数の異なる低解像
度の印刷データをそのデータの解像度と同じ解像度で1
台のLEDプリンタで印刷させる際に、印刷データの転
送クロック信号の周波数を上げることなく、複数の異な
る低解像度の印刷データが転送可能となる。この結果、
転送速度の速い低コストなLEDヘッド装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なLEDプリンタの印刷部の構成を示す
説明図である。
【図2】図1のLEDアレイを感光ドラム側から見た図
である。
【図3】従来のLEDアレイの発光制御装置の構成を示
す図である。
【図4】本発明のLEDアレイの発光制御装置を使用し
たLEDプリンタの構成を説明する図である。
【図5】図4の解像度変更回路の一実施例の構成を示す
回路図である。
【図6】図5の解像度変更ユニットの一実施例の構成を
示す回路図である。
【図7】図6のスイッチマトリクス回路の詳細を示す部
分回路図である。
【図8】図6のスイッチマトリクス回路の詳細を示す部
分回路図である。
【図9】図6のスイッチマトリクス回路の詳細を示す部
分回路図である。
【図10】図6のスイッチマトリクス回路の詳細を示す
部分回路図である。
【図11】図7から図10のスイッチマトリクス回路に
おける省略を説明する比較回路図である。
【図12】図7のスイッチマトリクス回路において24
0dpiが選択された時のこの回路の動作の一部を説明
する図である。
【図13】図7のスイッチマトリクス回路において30
0dpiが選択された時のこの回路の動作の一部を説明
する図である。
【図14】図7のスイッチマトリクス回路において40
0dpiが選択された時のこの回路の動作の一部を説明
する図である。
【符号の説明】
2…LEDアレイ 9…LED素子 10…LEDプリンタ 11…LED駆動回路 20…データ変換回路 20i…データ変換ユニット 25…選択回路 30,31…シフトレジスタ 40,41…スイッチマトリクス回路 50…制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される複数の異なる低解像度の表示
    データを、入力データの解像度と同じ解像度で、発光素
    子が所定のピッチで一列に所定数配列された高解像度の
    表示器に表示させる表示データ変換装置であって、 前記表示器にある発光素子をそれぞれ駆動する信号が出
    力される出力端子と、この出力端子数よりも端子数が少
    なく、表示データが入力される入力端子と、この入力端
    子に入力された表示データを、表示データの解像度に応
    じて前記出力端子数と同じビット数の表示データに変換
    するマトリクス回路と、この変換動作を行わせる表示デ
    ータの解像度信号が入力される解像度信号入力端子とを
    備えたスイッチマトリクス回路と、 前記スイッチマトリクス回路の入力端子数と同数のレジ
    スタから構成され、各レジスタがカスケードに接続され
    ると共に、各レジスタの出力がそれぞれ前記レジスタの
    入力端子に接続され、更に、所定個数連続する前記レジ
    スタの少なくとも1つのグループには、選択スイッチを
    介して短絡回路が並列に接続されているシフトレジスタ
    とを備え、 前記表示データの解像度に応じて、前記選択スイッチに
    より前記短絡回路を選択して、前記シフトレジスタのレ
    ジスタ段数を変更することを特徴とする表示データ変換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記シフトレジスタおよび前記スイッチ
    マトリクス回路が、前記発光器にある発光素子の素子数
    の整数分の1のサイズのユニットをそれぞれカスケード
    に接続して構成されており、 前記各ユニットのシフトレジスタでは、前記短絡回路が
    前記レジスタの後段側のものから異なる所定個数だけ短
    絡するように、複数本設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の表示データ変換装置。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の低解像度をR1,R2,
    R3とし、前記表示器の解像度をRoとし、前記ユニッ
    ト内のスイッチマトリクス回路の出力端子数をNs、か
    つ、シフトレジスタ内のレジスタ数をNrとした時に、 前記スイッチマトリクスの出力画素数NsがRo/R
    1,Ro/R2,Ro/R3の最小公倍数として表さ
    れ、 前記シフトレジスタ内のレジスタの数NrがNsR1/
    Ro,NsR2/Ro,NsR2/Roのうち最大のも
    のとして表され、 前記短絡回路がそれぞれ、前記選択スイッチとNsR1
    /Ro番目のレジスタの出力段との間、前記選択スイッ
    チとNsR2/Ro番目のレジスタの出力段との間、お
    よび、前記選択スイッチとNsR2/Ro番目のレジス
    タの間に設けられていることを特徴とする請求項2に記
    載の表示データ変換装置。
  4. 【請求項4】 前記R1が400、R2が300、R3
    が240であることを特徴とする請求項3に記載の表示
    データ変換装置。
  5. 【請求項5】 前記表示データ変換装置の前記スイッチ
    マトリクス回路の後段に、LED駆動回路を介して多数
    のLED素子を所定ピッチで一直線上に配置したLED
    アレイを接続し、前記解像度の異なる複数種類の表示デ
    ータを複数の異なる低解像度の印刷データとした請求項
    1から4の何れか1項に記載のLEDヘッド装置。
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