JP2001292325A - エッジ強調装置、エッジ強調方法および記録媒体 - Google Patents

エッジ強調装置、エッジ強調方法および記録媒体

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JP2001292325A
JP2001292325A JP2000105203A JP2000105203A JP2001292325A JP 2001292325 A JP2001292325 A JP 2001292325A JP 2000105203 A JP2000105203 A JP 2000105203A JP 2000105203 A JP2000105203 A JP 2000105203A JP 2001292325 A JP2001292325 A JP 2001292325A
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signal
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Atsushi Muraki
淳 村木
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メリハリのあるエッジから穏やかなエッジま
で様々なタイプのエッジを適応的に補正し得るようにす
る。 【解決手段】 画像補正処理部57は、画像のエッジ部
分を抽出し、そのエッジ部分の画素値を増大方向に修正
してエッジ強調を行なう際に、前記エッジ部分の画素値
の大きさ(EBASIC)に対応して変化する可変の増幅係
数(ΔG)を発生し、該増幅係数を前記エッジ部分の画
素値に適用してエッジ強調用補正値(E)を生成する。
前記増幅係数(ΔG)は、前記エッジ部分の画素値が小
さな値の領域(EBASICが小さい領域)にあるときより
も大きな値の領域(EBASICが大きい領域)にあるとき
の方が前記エッジ強調用補正値(E)を増加させる特性
を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッジ強調装置、
エッジ強調方法および記録媒体に関する。詳しくは、デ
ィジタル画像のエッジ部分をシャープ(先鋭または強調
ともいう)にして画質の劣化を改善し、もしくはメリハ
リのある画像に加工修正するエッジ強調装置、エッジ強
調方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像の特殊効果(または画質
改善)手法の一つにエッジ強調がある。これは画像内の
輪郭(エッジ)部分を際立たせることによって画質に見
た目のシャープさを与えるというものである。エッジ部
分とは画像の二次元平面内で急激な信号変化を示す部分
のことである。エッジ部分の抽出には二次元的なフィル
タ、例えば、ゾーベル(Sobel)やプレヴィット
(Prewitt)などの一次微分フィルタまたはラプ
ラシアン(Laplacian)などの二次微分フィル
タが用いられる。微分とは“差分”のことであり、いず
れのフィルタもその原理は、注目画素を含むn×n個
(一般にn=3)の画素の値(画素値)に対し、各画素
の位置に応じてあらかじめ定められた所定の係数を乗
じ、各々の乗算結果を加算して注目画素の画素値に対す
るエッジ強調のための補正値を得るという点で共通す
る。この補正値の具体的な算出手順については後述す
る。
【0003】エッジ強調は、ディジタル画像に対する任
意的加工手法(特殊効果や芸術的な効果を与えるために
任意に行われるもの)の一つであるが、これ以外にもデ
ィジタルカメラ等の電子撮像デバイスを用いたディジタ
ル画像生成装置(以下「電子スチルカメラ」という)に
おける必然的画質改善手法としても用いられている。電
子スチルカメラでは、撮影レンズや撮像デバイスなどの
撮像系の光学的伝達関数(いわゆるOTF:Optic
al Transfer Function)や、ディ
ジタル信号変換ならびに各種信号処理の際の帯域制限な
どによって、ディジタル画像信号の空間周波数の高域成
分が失われやすく、画像のエッジ部分のシャープさが損
なわれるため、特に画質重視の電子スチルカメラにあっ
ては、エッジ強調による画像補正処理が欠かせないから
である。
【0004】図9(a)は、上記画像補正処理のための
構成を含む従来の電子スチルカメラの要部概念構成図で
ある。この図において、被写体1の像は撮影レンズ等の
光学系2を介して撮像デバイス3(一般にCCD:Ch
arge CoupledDevice)で撮像され、
アナログの画像信号Aに変換される。画像信号Aはアナ
ログ/ディジタル変換回路4によってディジタルの画像
信号Dに変換された後、色処理回路5で、エッジ強調さ
れた輝度信号(以下「エッジ強調補正済輝度信号Yed
g」という)と色信号Cとに分解されて取り出される。
【0005】図9(b)は、色処理回路5の構成図であ
る。色処理回路5は撮像デバイス3の色フィルタで失わ
れた画素値をその周囲画素の画素値から求めて補間する
補間処理部6と、画素補間された画像信号を輝度信号Y
と色信号Cとに変換する輝度・色信号変換処理部7と、
輝度信号Yからエッジ加算信号Eを取り出すエッジ検出
部8と、輝度信号Yとエッジ加算信号Eとを加算してエ
ッジ強調補正済輝度信号Yedgを出力するエッジ加算
部9とを含み、エッジ検出部8およびエッジ加算部9は
画像補正処理部10を構成する。
【0006】図10(a)は、画像補正処理部10の構
成図である。画像補正処理部10はラプラシアンフィル
タ等を用いて、注目画素に対するエッジ加算のための補
正基礎信号(エッジ信号)EBASICを生成(抽出)する
エッジフィルタ部11と、この補正基礎信号EBASIC
あらかじめ定められた固定の増幅係数GSTATIC倍してゲ
イン調整済補正基礎信号GEBASICを出力するゲイン調
整部12と、あらかじめ定められたしきい値以上のゲイ
ン調整済補正基礎信号GEBASICをエッジ加算信号Eと
して出力(しきい値未満のゲイン調整済補正基礎信号G
BASICの場合はE=0として出力)するコアリング部
13とを有する。
【0007】ここで、エッジフィルタ部11の動作概念
を後述の実施例の図(図3)を参照しながら説明する。
図3(a)において、3×3個の桝目は各々画素を表し
ており、中央の桝目は注目画素(エッジ強調の対象画
素)、その周囲の8個の画素は参照画素である。桝目内
に記載された符号は各画素位置に対応してあらかじめ定
められた係数である。この係数の値はフィルタの設計
上、任意の値をとり得るが、基本的には、参照画素のす
べての係数の加算値と注目画素の係数の値とが等しく
(または略等しく)、且つ、注目画素に対して相関性が
高い参照画素(例えば上下左右の画素)の係数をそれ以
外の参照画素の係数よりも大きくするという条件を満た
していればよい。例えば、注目画素の係数をKCとし、
参照画素の係数を左上から時計周り方向に順次KNW、K
N、KNE、KE、KSE、KS、KSW、KWとすると、各計数
値は次のとおり、設定できる。 KC = 1 KNW = −1/12 KN = −2/12 KNE = −1/12 E = −2/12 SE = −1/12 S = −2/12 SW = −1/12 W = −2/12
【0008】今、二つの画素配列を考える。図10
(b)は第一の画素配列例、図10(c)は第二の画素
配列例である。第一の画素配列例は左一列が白レベル、
中央と右の二列が黒レベルになっており、縦方向のエッ
ジ部分を表している。第二の画素配列例は全面黒レベル
の非エッジ部分を表している。白レベルと黒レベルの画
素値をそれぞれ便宜的に“0”と“1”にすると、第一
の画素配列例の画素値は、図10(d)のようになり、
第二の画素配列例の画素値は、図10(e)のようにな
る。図10(d)の注目画素の画素値Gaに対応する補
正基礎信号EBASICの値は次式で、また、図10
(e)の注目画素の画素値Gbに対応する補正基礎信号
BASICの値は次式で求められる。 EBASIC=(0×KNW)+(1×KN)+(1×KNE) +(1×KE)+(1×KSE)+(1×KS) +(0×KSW)+(0×KW)+(1×KC)≒0.333 …… EBASIC=(1×KNW)+(1×KN)+(1×KNE) +(1×KE)+(1×KSE)+(1×KS) +(1×KSW)+(1×KW)+(1×KC)≒0 ……
【0009】ゲイン調整部10は、これらの補正基礎信
号EBASICの値に、あらかじめ定められた固定の増幅係
数GSTATICを乗じてゲイン調整を行なう。例えば、説明
を簡単化するためにGSTATIC=1とすると、画素値Ga
に対応するゲイン調整済補正基礎信号GEBASICの値は
“0.333”となり、画素値Gbに対応するゲイン調
整済補正基礎信号GEBASICの値は“0”となる。
【0010】ところで、実際の輝度信号Yは多階調化さ
れており、明るさに応じた離散的な値をとる。例えば、
m階調の場合、白レベルと黒レベルの間を2m段階に区
切ったうちの一つの値をとる。このため、非エッジ部分
であっても、図10(c)のような理想状態になる(画
素値が同一階調レベルで分布する)ことはきわめて希で
あって、通常は微小なレベル差をもって分布するから、
非エッジ部分の注目画素Gbに対応するゲイン調整済補
正基礎信号GEBASICの値は、殆ど“0”になることは
なく、言い換えれば、多くの場合“0”に近い微小な値
になるが、非エッジ部分の注目画素Gaに対しては、当
然ながらエッジ強調を行なってはならないので、微小な
値を持つゲイン調整済補正基礎信号GEBASICを“0”
にリミットするための回路部(コアリング部13)が設
けられている。
【0011】図11は、コアリング部13の入出力特性
図である。この図において、傾きが“1”である直線1
4、15のx切片(横軸との交点)はコアリング部13
のしきい値に相当する。図示の例では、正方向のしきい
値が“0.25”、負方向のしきい値が“−0.25”
に設定されているため、ゲイン調整済補正基礎信号GE
BASICが“−0.25”〜“+0.25”の範囲に収ま
っている場合、E=0となる。したがって、ゲイン調整
済補正基礎信号GEBASICが上記範囲の微小な値を持つ
場合は、そのゲイン調整済補正基礎信号GEBASIC
“0”にリミットして、不要なエッジ強調処理を行なわ
ないようにすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像補正処理部10においては、エッジフィルタ部11か
ら取り出された補正基礎信号EBASICをあらかじめ定め
られた固定の増幅係数GS TATIC倍する構成となっていた
ため、以下のような問題点があった。
【0013】(1) 一般に画像に含まれるエッジは、
メリハリのあるものから穏やかなものまで様々であり、
良好な画質を得るためには、これらのエッジの程度に応
じた適切な強調補正を行なわなければならないものの、
上記従来技術にあっては、あらかじめ定められた固定の
増幅係数GSTATICを用いているために、その増幅特性が
補正基礎信号EBASICに対して一律であり、エッジのタ
イプごとに適切な増幅特性を与えることができない点で
不都合があった。すなわち、増幅係数GSTATICをメリハ
リのあるエッジに適合させて設定した場合は穏やかなエ
ッジに対して過大となってしまい、逆に、穏やかなエッ
ジに適合させて設定した場合はメリハリのあるエッジに
対して過小となってしまう結果、実際上はいずれか一方
を犠牲にするか、または、両者の妥協点に増幅係数G
STAT ICを設定せざるを得ず、様々なタイプのエッジを適
応的に補正(強調)して良好な画質を得ることができな
いという点で改善すべき問題があった。
【0014】(2) また、例えば、注目画素の画素値
を“1”、その周辺画素の画素値を“0”とする3×3
構成の画素分布を考える(図8の左端の概念図を参
照)。これは中央の画素が周囲から孤立するいわゆる孤
立点ノイズを含む画素分布である。この場合の注目画素
の画素値に適用する補正基礎信号EBASICの値は次式
で求められる。 EBASIC=(0×KNW)+(0×KN)+(0×KNE) +(0×KE)+(0×KSE)+(0×KS) +(0×KSW)+(0×KW)+(1×KC)=1 …… したがって、GSTATIC=1とすると、GEBASIC=1と
なり、GEBASICがコアリング部13のしきい値(0.
25)を超えるから、非エッジ部分であるにも関わら
ず、E=GEBASIC−しきい値(すなわちE=0.7
5)となって、エッジ加算部9で不要な加算処理(この
例では0.75+Y)が行われる結果、却って孤立点ノ
イズ(注目画素の画素値)を強調し、目立たせてしまう
という問題点がある。
【0015】本発明が解決しようとする第1の課題は、
メリハリのあるエッジから穏やかなエッジまで様々なタ
イプのエッジを適応的に補正し得るエッジ強調装置を提
供することにある。また、第2の課題は、孤立点ノイズ
を目立たせることなく、しかも、メリハリのあるエッジ
から穏やかなエッジまで様々なタイプのエッジを適応的
に補正し得るエッジ強調装置、エッジ強調方法および記
録媒体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るエッジ強調装置は、画像のエッジ部分を抽出し、その
エッジ部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強調を
行なうエッジ強調装置において、前記エッジ部分の画素
値の大きさに対応して変化する可変の増幅係数を発生
し、該増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用してエ
ッジ強調用補正値を生成するとともに、前記増幅係数
は、前記エッジ部分の画素値が小さな値の領域にあると
きよりも大きな値の領域にあるときの方が前記エッジ強
調用補正値を増加させる特性を持つことを特徴とする。
請求項2記載の発明に係るエッジ強調装置は、画像のエ
ッジ部分を抽出し、そのエッジ部分の画素値を増大方向
に修正してエッジ強調を行なうエッジ強調装置におい
て、注目画素を含むn×n個の画素平面内における画素
値の平面度に対応して変化する可変の増幅係数を発生
し、該増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用してエ
ッジ強調用補正値を生成するとともに、前記増幅係数
は、前記平面度が大きくなるほど前記エッジ強調用補正
値を減少させる特性を持つことを特徴とする。請求項3
記載の発明に係るエッジ強調装置は、請求項1または請
求項2記載の発明において、前記エッジ部分の抽出のた
めの二次元フィルタを有することを特徴とする。請求項
4記載の発明に係るエッジ強調装置は、画像信号中のエ
ッジ部分の信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段に
より抽出されたエッジ部分の信号のゲインを調整するゲ
イン調整手段と、このゲイン調整手段によりゲインが調
整されたエッジ部分の信号を用いて前記画像信号中のエ
ッジ部分を強調するエッジ強調手段と、前記抽出手段に
より抽出されたエッジ部分の信号のレベルに応じて前記
ゲイン調整手段によるゲイン調整の度合いを変更する変
更手段とを備えたことを特徴とする。請求項5記載の発
明に係るエッジ強調装置は、請求項4記載の発明におい
て、前記変更手段は、前記エッジ部分の信号のレベルの
変化量と前記ゲイン調整の度合いの変更量とが所定の関
係を保つように前記ゲイン調整の度合いを変更すること
を特徴とする。請求項6記載の発明に係るエッジ強調装
置は、請求項5記載の発明において、前記変更手段は、
前記エッジ部分の信号のレベルが低い領域と高い領域と
で前記所定の関係を異ならせるように前記ゲイン調整の
度合いを変更することを特徴とする。請求項7記載の発
明に係るエッジ強調装置は、請求項4乃至請求項6いず
れかに記載の発明において、前記変更手段は、前記エッ
ジ部分の信号のレベルが所定値以下の場合、前記ゲイン
調整手段によりゲインが調整されたエッジ部分の信号の
レベルが0になるように前記ゲイン調整手段によるゲイ
ン調整の度合いを変更する手段を含むことを特徴とす
る。請求項8記載の発明に係るエッジ強調装置は、請求
項4乃至請求項7いずれかに記載の発明において、前記
変更手段は、前記エッジ部分の信号のレベルが所定値以
上の場合、前記ゲイン調整手段によるゲイン調整の度合
いを固定する手段を含むことを特徴とする。請求項9記
載の発明に係るエッジ強調装置は、画像信号中のエッジ
部分の信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段により
抽出されたエッジ部分の信号のゲインを調整するゲイン
調整手段と、このゲイン調整手段によりゲインが調整さ
れたエッジ部分の信号を用いて前記画像信号中のエッジ
部分を強調するエッジ強調手段と、周囲の重み付け係数
よりも中心点の重み付け係数の方が小さいn×n個の平
面度評価フィルタを用いて前記画像信号の平面度を評価
する評価手段と、この評価手段により評価された画像信
号の平面度に応じて前記ゲイン調整手段によるゲイン調
整の度合いを変更する変更手段とを備えたことを特徴と
する。請求項10記載の発明に係るエッジ強調装置は、
請求項9記載の発明において、前記中心点の重み付け係
数は0であることを特徴とする。請求項11記載の発明
に係るエッジ強調方法は、画像のエッジ部分を抽出し、
そのエッジ部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強
調を行なうエッジ強調方法において、前記エッジ部分の
画素値の大きさに対応して変化する可変の増幅係数を発
生し、該増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用して
エッジ強調用補正値を生成するとともに、前記増幅係数
は、前記エッジ部分の画素値が小さな値の領域にあると
きよりも大きな値の領域にあるときの方が前記エッジ強
調用補正値を増加させる特性を持つことを特徴とする。
請求項12記載の発明に係るエッジ強調方法は、画像の
エッジ部分を抽出し、そのエッジ部分の画素値を増大方
向に修正してエッジ強調を行なうエッジ強調方法におい
て、注目画素を含むn×n個の画素平面内における画素
値の平面度に対応して変化する可変の増幅係数を発生
し、該増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用してエ
ッジ強調用補正値を生成するとともに、前記増幅係数
は、前記平面度が大きくなるほど前記エッジ強調用補正
値を減少させる特性を持つことを特徴とする。請求項1
3記載の発明に係るエッジ強調方法は、請求項11たは
請求項12記載の発明において、前記エッジ部分の抽出
を二次元フィルタを用いて行うことを特徴とする。請求
項14記載の発明に係る記録媒体は、画像のエッジ部分
を抽出し、そのエッジ部分の画素値を増大方向に修正し
てエッジ強調を行なうプログラムを格納した記録媒体に
おいて、前記エッジ部分の画素値の大きさに対応して変
化する可変の増幅係数を発生し、該増幅係数を前記エッ
ジ部分の画素値に適用してエッジ強調用補正値を生成す
るとともに、前記増幅係数は、前記エッジ部分の画素値
が小さな値の領域にあるときよりも大きな値の領域にあ
るときの方が前記エッジ強調用補正値を増加させる特性
を持つことを特徴とする。請求項15記載の発明に係る
記録媒体は、画像信号中のエッジ部分の信号を抽出する
抽出手段と、この抽出手段により抽出されたエッジ部分
の信号のゲインを調整するゲイン調整手段と、このゲイ
ン調整手段によりゲインが調整されたエッジ部分の信号
を用いて前記画像信号中のエッジ部分を強調するエッジ
強調手段と、前記抽出手段により抽出されたエッジ部分
の信号のレベルに応じて前記ゲイン調整手段によるゲイ
ン調整の度合いを変更する変更手段とを実現するための
プログラムを格納したことを特徴とする。請求項16記
載の発明に係る記録媒体は、画像のエッジ部分を抽出
し、そのエッジ部分の画素値を増大方向に修正してエッ
ジ強調を行なうプログラムを格納した記録媒体におい
て、注目画素を含むn×n個の画素平面内における画素
値の平面度に対応して変化する可変の増幅係数を発生
し、該増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用してエ
ッジ強調用補正値を生成するとともに、前記増幅係数
は、前記平面度が大きくなるほど前記エッジ強調用補正
値を減少させる特性を持つことを特徴とする。請求項1
7記載の発明に係る記録媒体は、画像信号中のエッジ部
分の信号を抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽
出されたエッジ部分の信号のゲインを調整するゲイン調
整手段と、このゲイン調整手段によりゲインが調整され
たエッジ部分の信号を用いて前記画像信号中のエッジ部
分を強調するエッジ強調手段と、周囲の重み付け係数よ
りも中心点の重み付け係数の方が小さいn×n個の平面
度評価フィルタを用いて前記画像信号の平面度を評価す
る評価手段と、この評価手段により評価された画像信号
の平面度に応じて前記ゲイン調整手段によるゲイン調整
の度合いを変更する変更手段とを実現するためのプログ
ラムを格納したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、電
子スチルカメラを例にして、図面を参照しながら説明す
る。なお、本発明の適用は、以下の電子スチルカメラに
限定されない。ディジタル画像を取り扱う装置またはプ
ロセスであればよく、例えば、イメージスキャナ、ファ
クシミリ、プリンタ、ディジタルビデオカメラ、ディジ
タル画像編集機など様々な装置に適用できる。または、
これらの装置と同等の機能をパーソナルコンピュータ等
のハードウェア上で実現するためのプロセスを含むアプ
リケーションプログラムソフトに適用することができ
る。
【0018】図1は、電子スチルカメラのブロック図で
ある。図示の電子スチルカメラは、その機能から、被写
体の画像信号を生成する画像生成系20、画像信号を一
時的に保存して再生処理やその他の加工処理などに便宜
を図る一時保存記憶系21、キャプチャ画像を長期保存
する長期保存記憶系22、撮影時の構図確認や再生画像
を表示したりする画像表示系23、長期保存記憶系22
に保存する際に画像信号を圧縮処理したり長期保存記憶
系22から読み出された画像信号を伸張処理したりする
圧縮・伸張処理系24、電子スチルカメラの動作全体を
制御する制御系25およびデータ転送系26などに分け
ることができる。以下、それぞれの系毎に構成を説明す
る。
【0019】画像生成系20は、被写体像を撮像デバイ
スで撮像して電気信号に変換し、この電気信号から所定
周期の画像信号(フレーム画像信号ともいう)を生成し
て出力する。本実施の形態ではカラーの画像信号を生成
するが、モノクロの画像信号であっても構わない。画像
生成系20は、写真レンズや絞り機構を含む光学系2
9、光学系29を通過した被写体からの光を電気信号に
変換して所定周期のフレーム画像信号を出力するCCD
等の撮像デバイス(以下「CCD」で代表する)30、
CCD30を駆動するためのドライバ31、CCD30
の撮像時間(電子的なシャッタ時間)を制御する信号な
どの各種タイミング信号を発生するタイミング発生器3
2、CCD30から出力されたフレーム画像信号をサン
プリング(例えば相関二重サンプリング)してノイズを
除去するサンプルホールド回路33、ノイズ除去後のフ
レーム画像信号をディジタル信号に変換するアナログデ
ィジタル変換器34を含み、さらに、アナログディジタ
ル変換器34からの出力を用いて輝度信号Yと色信号C
からなる輝度・色差合成信号(以下「YUV信号」とい
うこともある)を生成するカラープロセス回路35を含
み、このカラープロセス回路35は、光学系29やCC
D30などの前段回路およびカラープロセス回路35の
内部処理等によって失われた画像信号中の高域成分を補
うための画像補正処理部(図2の画像補正処理部57;
詳細は後述)を備えている。
【0020】一時保存記憶系21は、書き換え可能な記
憶媒体(例えば、DRAMやSRAMなどの半導体メモ
リ)で構成された所定記憶容量のバッファメモリ37を
含み、このバッファメモリ37は、少なくとも、データ
転送系26を介して画像生成系20から取り込まれた画
像信号またはデータ転送系26を介して長期保存記憶系
22から取り込まれた画像信号を展開できる充分な大き
さ(記憶容量)のバッファ領域を備える。長期保存記憶
系22は、書き換え可能な不揮発性記憶媒体、例えば、
フラッシュメモリ39で構成されており、このフラッシ
ュメモリ39は、圧縮・伸張処理系24で圧縮処理され
た所定形式の画像ファイルを数十ないし数百記憶できる
容量を持つ。なお、フラッシュメモリ39は取り外し可
能な形状(例えば、カード型)になっていてもよい。
【0021】画像表示系23は、画像生成系20から所
定周期で出力される画像信号を構図確認のために再生表
示(いわゆるスルー画像表示)したり、フラッシュメモ
リ39に記録済みの画像を再生表示したりするもので、
再生画像の大きさを表示サイズに変換したりするディジ
タルビデオエンコーダ42、ディジタルビデオエンコー
ダ42からの出力を画面上に表示するカラーの液晶ディ
スプレイ43、液晶ディスプレイ43の表示画面上のタ
ッチ座標を検出するタッチパネル44、タッチパネル4
4の出力信号を所定の形式に変換して制御系25に出力
するタッチパネルI/F(インターフェース)45を含
む。圧縮・伸張処理系24は、バッファメモリ37に保
存された画像信号を所定のフォーマット(例えばJPE
G:joint photographic expe
rts group)で圧縮処理し、また、フラッシュ
メモリ39に保存された圧縮画像ファイルを同フォーマ
ットで伸張処理する。制御系25は、所定の制御プログ
ラムを実行して電子スチルカメラの動作全体を制御する
CPU40、シャッターキーをはじめとする各種キーの
操作に応答して所要のキー操作信号を発生し、そのキー
操作信号をCPU40に出力するキー入力部41を含
む。データ転送系26は、各系間のデータの流れを調停
するビデオトランスファー回路36、および、各系間を
接続するバス(データバス、アドレスバスおよびコント
ロールラインの総称)45を含む。
【0022】図2は、カラープロセス回路35の構成図
である。カラープロセス回路35は、CCD30の色フ
ィルタで失われた画素値をその周囲画素の画素値から求
めて補間する補間処理部51と、画素補間された画像信
号を輝度信号Y(明るさ情報を持つ信号)と色信号C
(色み情報を持つ信号;一般に色差信号)とに変換する
輝度・色信号変換処理部52と、ラプラシアンフィルタ
等を用いて注目画素に対応する補正基礎信号EBASIC
生成するエッジフィルタ部53(発明の要旨に記載の二
次元フィルタ、抽出手段に相当)と、この補正基礎信号
BASICに基づいて可変の増幅係数ΔGを生成するレベ
ル変換部54と、補正基礎信号EBASICをΔG倍してゲ
イン調整する(ゲイン調整後のEBASICをEとする)ゲ
イン調整部55と、エッジ加算信号E(発明の要旨に記
載のエッジ強調用補正値に相当)と輝度信号Yとを加算
してエッジ強調補正済輝度信号Yedgを取り出すエッ
ジ加算部56とを含む。エッジフィルタ部53、レベル
変換部54、ゲイン調整部55およびエッジ加算部56
は一体として画像補正処理部57(発明の要旨に記載の
エッジ強調装置、ゲイン調整手段、変更手段に相当)を
構成する。
【0023】図3(a)は、エッジフィルタ部53のフ
ィルタ概念図である。この図において、便宜的に示す3
×3個の桝目は各々画素を表しており、中央の桝目は注
目画素(エッジ強調の対象画素)、その周囲の8個の画
素は参照画素である。冒頭で説明したとおり、桝目内に
記載された符号(KNW、KN、KNE、KE、KSE、KS
SW、KW、KC)は各画素位置に対応してあらかじめ定
められた係数(フィルタ係数)であり、この係数の値
は、参照画素のすべての係数の加算値と注目画素の係数
の値とが等しく(または略等しく)、且つ、注目画素に
対して相関性が高い周辺画素(例えば上下左右の画素)
の係数をそれ以外の周辺画素の係数よりも大きくすると
いう条件を満たしている限り任意である。
【0024】図3(b)は、フィルタ係数の一例を示す
図である。すなわち、注目画素に対して相関性が高い上
下左右の四つの画素の係数を“−2/12”とし、相関
性が低い四隅の画素の係数を“−1/12”とした例で
ある。注目画素の係数は“1”であり、8つの参照画素
の係数合計値は、 (−2/12)×4+(−1/12)×4=1.0 …… であるから、両者の値はほぼ一致し、上記の条件を満た
している。エッジフィルタ部53は、輝度・色信号変換
部52から出力された輝度信号Yを取込み、その輝度信
号Yの3×3画素ごとに、図3(b)のフィルタ係数を
適用して輝度信号Yの注目画素に対する補正基礎信号E
BASICを生成する。例えば、輝度信号Yの分布を前述の
第一の画素配列例(図10(b)および図10(d)参
照)とした場合、補正基礎信号EBASICは前式より、
約“0.333”になる。または、輝度信号Yの分布を
前述の第二の画素配列例(図10(c)および図10
(e)参照)とした場合、補正基礎信号EBASICは前式
より、約“0”になる。
【0025】レベル変換部54は、補正基礎信号E
BASICの大きさに対応して変化する増幅係数ΔGを発生
する。図4(a)は、補正基礎信号EBASICと増幅係数
ΔGとの対応関係を示す相関図である。縦軸は増幅係数
ΔGの大きさを表し、横軸は補正基礎信号EBASICの大
きさを表している。任意時点の増幅係数ΔGの大きさ
は、そのときの補正基礎信号EBASICの大きさと特性線
61a、61bとの交点から導き出される。例えば、図
示の例では、EBASIC=0.5のとき、ΔG=0.33
3となり、EBASIC=0.75のとき、ΔG=0.66
7となり、EBASIC=1.0のとき、ΔG=1.0とな
る。但し、特性線61a、61bのx切片(横軸との交
点)は正の領域でSL、負の領域で−SLであり、例え
ば、SL=0.25、−SL=−0.25である。した
がって、補正基礎信号EBASICの大きさがSL〜−SL
の範囲内に収まっている場合、ΔGは“0”にリミット
される。
【0026】図4(b)は、補正基礎信号EBASICとエ
ッジ加算信号Eとの対応関係を示す相関図である。縦軸
はエッジ加算信号Eの大きさを表し、横軸は補正基礎信
号E BASICの大きさを表している。任意時点のエッジ加
算信号Eの大きさは、そのときの補正基礎信号EBASIC
の大きさと特性線62a、62bとの交点から導き出さ
れる。例えば、図示の例では、EBASIC=0.5のと
き、0.5×ΔG(0.5)=0.167となり、EBASIC
0.75のとき、0.75×ΔG(0.75)=0.5とな
り、EBASIC=1.0のとき、1.0×ΔG(1.0)=1.
0となる。ここに、ΔG(0.5)は、図4(a)におい
て、EBASIC=0.5のときのΔGの大きさ(0.33
3)であり、ΔG(0.75)は、同図において、EBASIC
0.75のときのΔGの大きさ(0.667)であり、
ΔG(1.0)は、同図において、EBASIC=1.0のときの
ΔGの大きさ(1.0)である。特性線62aの上に示
した三つの位置(P0.5、P0.75およびP1.0)は、それ
ぞれE=0.167、E=0.5およびE=1.0のと
きの補正基礎信号EBASI Cとの交点を表しており、これ
らの交点から、特性線62aは、「補正基礎信号E
BASICが大きくなるほど指数関数的に増加する変化傾向
を有している」ということができる。なお、この傾向は
極性が異なるだけで負の領域における特性線62bにつ
いても同様である。位置P0.5は発明の要旨に記載の
“小さな値の領域”に相当し、P0.75およびP1.0は同
要旨に記載の“大きな値の領域”に相当する。
【0027】上記の変化傾向、すなわち、補正基礎信号
BASICが大きくなるほどエッジ加算信号Eが指数関数
的に増加するという特性線62a、62bの傾向は、本
発明の第1の課題(メリハリのあるエッジから穏やかな
エッジまで様々なタイプのエッジを適応的に補正し得る
ようにすること)を達成するために、欠くことのできな
い重要なポイントである。メリハリのあるエッジ部分で
は、補正基礎信号EBA SICが大きく、したがって、エッ
ジ加算信号Eも大きくなるため、この大きなエッジ加算
信号Eによって強めのエッジ補正が行われるのに対し、
穏やかなエッジ部分では、補正基礎信号EBASICが小さ
く、したがって、エッジ加算信号Eも小さくなるため、
この小さなエッジ加算信号Eによって弱めのエッジ補正
が行われるからである。
【0028】本実施の形態の電子スチルカメラは、CC
D30で撮像した画像信号をS/H33を介してA/D
34でディジタル変換し、そのディジタル変換された画
像信号をカラープロセス回路35に取り込み、このカラ
ープロセス回路35で画像信号から輝度信号Yと色信号
Cを生成するとともに、輝度信号Yの中からエッジ成分
(補正基礎信号EBASIC)を取り出し、そのエッジ成分
の大きさに対応したエッジ加算信号Eを輝度信号Yに加
算して、所要のエッジ強調補正(光学系29やCCD3
0などのOFTおよび各種帯域制限によって失われた高
域成分を補って画像の劣化を修正すること)し、補正後
の輝度信号(補正済輝度信号Yedg)と色信号Cをビ
デオトランスファー回路36を介してバッファメモリ3
7に書込み、スルー画像として液晶ディスプレイ43に
表示したり、フラッシュメモリ39に記録したりする。
【0029】ここで、本発明の第1の課題は、「メリハ
リのあるエッジから穏やかなエッジまで様々なタイプの
エッジを適応的に補正し得る」ようにすることにある。
上記実施の形態はこの課題を解決することができるもの
である。前記従来例の増幅係数GSTATICは、補正基礎信
号EBASICの大きさに関わらず一律であった。今、EB
ASIC=0.5、EBASIC=0.75、EBASIC=1.0の
三つの例を考える。従来例の増幅係数GSTATICを便宜的
に“1”とすると、従来例におけるエッジ加算信号Eは
「E=EBASIC×GSTATIC−コアリング部13のしきい
値」で与えられるから、上記三つの例のそれぞれは、E
=0.25、E=0.5、E=0.75となる。すなわ
ち、EBASIC=0.5のときの補正済輝度信号Yedg
は「Yedg=Y+0.25」となり、EBASIC=0.
75のときの補正済輝度信号Yedgは「Yedg=Y
+0.5」となり、EBASIC=1.0のときの補正済輝
度信号Yedgは「Yedg=Y+0.75」となる。
【0030】一方、本実施の形態における増幅係数ΔG
は、補正基礎信号EBASICの大きさに対応して変化す
る。正確には増幅係数ΔGは、補正基礎信号EBASIC
大きくなるほど指数関数的に増加する変化傾向を有して
いる。増幅係数ΔGの具体的な値の一例は、図4(b)
に示すように、EBASIC=0.5のときΔG=0.33
3、EBASIC=0.75のときΔG=0.667、E
BASIC=1.0のときΔG=1.0である。本実施の形
態におけるエッジ加算信号Eは「E=EBASIC×ΔG」
で与えられるから、上記三つの例のそれぞれは、E=
0.5×0.333、E=0.75×0.667、E=
1.0×1.0となる。すなわち、EBASIC=0.5の
ときの補正済輝度信号Yedgは「Yedg=Y+0.
5×0.333≒Y+0.167」となり、EBASIC
0.75のときの補正済輝度信号Yedgは「Yedg
=Y+0.75×0.667≒Y+0.5」となり、E
BASIC=1.0のときの補正済輝度信号Yedgは「Y
edg=Y+1.0×1.0=Y+1.0」となる。
【0031】これを前記従来例の補正済輝度信号Yed
gの算出例(Yedg=Y+0.25、Yedg=Y+
0.5、Yedg=Y+0.75)と対比してみると、
まず、補正基礎信号EBASICの値が小さい場合(EBASIC
=0.5)は、従来例の「Yedg=Y+0.25」に
対して、本実施の形態は「Yedg≒Y+0.167」
であるから、両者の差(凡そ「0.25−0.167=
0.083」)だけエッジ強調の度合いが弱められてい
る。次に、補正基礎信号EBASICの値が中程度に小さい
場合(EBASIC=0.75)は、従来例の「Yedg=
Y+0.5」に対して、本実施の形態も「Yedg≒Y
+0.5」であるから、両者に差はなく、必要とされる
強さの強調が行われている。最後に、補正基礎信号E
BASICの値が大きい場合(EBASIC=1.0)は、従来例
の「Yedg=Y+0.75」に対して、本実施の形態
は「Yedg=Y+1.0」であるから、両者の差(凡
そ「1−0.75=0.25」)だけエッジ強調の度合
いが強められている。
【0032】したがって、本実施の形態では、増幅係数
ΔGを補正基礎信号EBASICの大きさに応じて変化する
ようにしたから、「メリハリのあるエッジから穏やかな
エッジまで様々なタイプのエッジを適応的に補正し得
る」ようにでき、本発明の第1の課題を解決した電子ス
チルカメラを提供することができる。
【0033】なお、上記の実施の形態では、増幅係数Δ
Gの変化を線形的なもの(図4(a)の特性線61a、
61b参照)としているが、これに限定されない。例え
ば、図4(a)の縦軸と横軸の交点から所定の傾きをも
って増加するようにし、その後にコアリングを行なうよ
うにしてもよいし、あるいは、図5(a)に示すよう
に、いくつかの屈曲点を持つ直線としてもよい。図5
(a)において、補正基礎信号EBASICと増幅係数ΔG
との関係を表す特性線は、この例の場合、第1直線部6
3a(発明の要旨に記載の“小さな値の領域”に相
当)、第2直線部63b(発明の要旨に記載の“大きな
値の領域”に相当)および第3直線部63cで構成され
ており、第1直線部63aは補正基礎信号EBASICの微
小値領域を担当し、第2直線部63bは補正基礎信号E
BASICの中間値領域を担当し、第3直線部63cは補正
基礎信号EBASICの最大値(リミット)領域を担当す
る。
【0034】図からも理解されるように、これら三つの
直線の傾きは、第2直線部63bが最も急峻で、第1直
線部63aがそれに次ぎ、第3直線部63cは最低(ゼ
ロ)となっている。着目すべきは、第1直線部63aと
第2直線部63bの傾きの違いである。この違いによ
り、補正基礎信号EBASICの微小値領域では小さな増幅
係数ΔGを得ることができる一方、補正基礎信号E
BASICの中間値領域では比較的(微小値領域に比べて)
大きな増幅係数ΔGを得ることができ、その結果、「メ
リハリのあるエッジから穏やかなエッジまで様々なタイ
プのエッジを適応的に補正し得る」ようにでき、本発明
の第1の課題を解決した電子スチルカメラを提供するこ
とができるからである。
【0035】なお、特性線を構成する直線の数は例示の
ような三つ(第1直線部63a〜第3直線部63c)に
限らない。二つであってもよいし、三つ以上であっても
よい。要は、補正基礎信号EBASICが大きくなるほど、
大きな増幅係数ΔGが得られるような特性線構造になっ
ていればよい。また、図では第3直線部63cの傾きを
ゼロとしたが、これは、過大なエッジ強調を防止するた
めの実用上の工夫である。補正基礎信号EBASICの大き
さが第2直線部63bを超える場合、増幅係数ΔGの大
きさを所定値に制限でき、過大なエッジ強調(過補正)
を防止できる。
【0036】また、上記実施の形態では、エッジフィル
タ部53から取り出された補正基礎信号EBASICをその
ままゲイン調整部55に入力したが、この構成に限ら
ず、例えば、ノイズ抑制のためのコアリング部を設けて
もよい。図5(b)はその構成例であり、エッジフィル
タ部53とゲイン調整部55との間に設けられたコアリ
ング部66は、前述の従来例におけるコアリング部13
と同等の働きをする。すなわち、図示のコアリング部6
6はあらかじめ定められたしきい値以上の補正基礎信号
BASICをコアリング済補正基礎信号CEBASICとしてゲ
イン調整部55に与えるとともに、しきい値未満の補正
基礎信号EBASICを“0”にリミットし、CEBASIC=0
としてゲイン調整部55に与える。上記実施の形態にお
いてもSLの値を「0.25」に設定することにより同
様の効果を得ているため、このようなコアリング部66
を設けてSLの値を「0」に設定する構成によっても上
記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0037】次に、本発明の第2の課題(孤立点ノイズ
を目立たせることなく、しかも、メリハリのあるエッジ
から穏やかなエッジまで様々なタイプのエッジを適応的
に補正し得るようにする)を達成できるようにした他の
実施の形態について説明する。図6(a)はその要部構
成図であり、前記実施の形態の画像補正処理部57の変
形構成図である。図において、前記実施の形態と共通の
構成要素には同一の符号を付してある。ゲイン調整部5
5はエッジフィルタ部53からの補正基礎信号EBASIC
と平面度評価フィルタ部67(発明の要旨に記載の“n
×n個の画素平面”および評価手段に相当)からの増幅
係数ΔG′との積に相当する値を持つエッジ加算信号E
を出力する。平面度評価フィルタ部67は、例えば、図
6(b)に示すような、3×3構成のフィルタであり、
フィルタの中央画素(注目画素)の係数は“0”、周辺
画素のうち注目画素に対する影響が大きい上下左右の四
つの画素の係数は“1/4”、その他の周辺画素(四隅
の画素)の係数は“−1/4”である。これらの係数の
関係は冒頭で説明したとおり、すべての係数の加算結果
が“0”になる(または限りなくゼロに近くなる)とい
うものである。
【0038】このような構成で孤立点ノイズが抑制され
ることを検証する。図7および図8はその説明図であ
る。まず、図7において、左端に示す画素分布例は通常
のエッジ部分(この例では縦方向のエッジ部分)であ
る。このような画素配列に対しては、意図したエッジ強
調を実行できなければならない。エッジフィルタ部53
の係数を図示のとおりとすると、エッジフィルタ部53
における各要素間の積は、画素分布例のレベル1の画素
(上、右上、右、右下、下、中央の各画素)について、
それぞれ、「1×(−2/12)」、「1×(−1/1
2)」、「1×(−2/12)」、「1×(−1/1
2)」、「1×(−2/12)」および「1×1」とな
り、これらの加算結果である補正基礎信号EBASIC
“0.333”となる。一方、平面度評価フィルタ部6
7における各要素間の積は、画素分布例のレベル1の画
素(上、右上、右、右下、下、中央の各画素)につい
て、それぞれ、「1×(1/4)」、「1×(−1/
4)」、「1×(1/4)」、「1×(−1/4)」、
「1×(1/4)」および「1×0」となり、これらの
加算結果である増幅係数ΔG′は“0.25”となる。
したがって、この場合のゲイン調整部55の出力(エッ
ジ加算信号E)は“0.083”となり、エッジ加算部
56(図2参照)において輝度信号Yにこの値“0.0
83”が加えられる結果、同加算分に相当するエッジ強
調補正を支障なく行なうことができる。
【0039】次に、図8において、左端に示す画素分布
例は孤立点ノイズ(注目画素だけが周囲と大きく異なっ
たレベルを持つもの)を含んでいる。孤立点ノイズを含
む画素配列は非エッジ部分であり、このような画素配列
に対してはエッジ強調を行なってはならない。言うまで
もなく孤立点ノイズを強調し、却って画質を劣化させる
からである。前述の従来例にあってはこの対策が不十分
であり、画質劣化の点で問題点があった。エッジフィル
タ部53の係数を図示のとおり(図7と同一)とする
と、エッジフィルタ部53における各要素間の積は、画
素分布例のレベル1の画素(中央の画素)について、
「1×1」となり、補正基礎信号EBASICは“1.0”
となる。一方、平面度評価フィルタ部67における各要
素間の積は、画素分布例のレベル1の画素(中央の画
素)について、「1×0」となり、増幅係数ΔG′も
“0”となる。したがって、この場合のゲイン調整部5
5の出力(エッジ加算信号E)は“0”となり、エッジ
加算部56(図2参照)において輝度信号Yにこの値
“0”を加えても、輝度信号Y=補正済輝度信号Yed
gであるから、不要なエッジ強調補正を行なわず、孤立
点ノイズの強調問題を解決することができる。
【0040】以上説明のとおり、本実施の形態の主要な
機能はカラープロセス回路35によってハード的に実現
されているが、本発明の思想はこの実現形態に限定され
ない。すなわち、マイクロコンピュータ(例えば、図1
のCPU40)を含むハードウェア資産と、OSや各種
プログラムなどのソフトウェア資産との有機的結合によ
って機能的に実現することも可能であるから、このよう
なソフトウェアによる実現形態も本発明の思想に包含さ
れる。この場合、ハードウェア資産およびOSは汎用の
ものを利用できるため、本発明にとって欠くことのでき
ない必須の事項は、実質的に、上記主要な機能を既述し
たアプリケーションプログラム(またはドライバプログ
ラム等)に集約されているということがいえる。したが
って、本発明は、そのプログラムのすべてまたはそのプ
ログラムの要部を格納した、フロッピィディスク、光デ
ィスク、コンパクトディスク、磁気テープ、ハードディ
スクまたは半導体メモリなどの記録媒体若しくはこれら
の記録媒体を含む構成品(ユニット品や完成品または半
完成品)を包含するものである。なお、上記記録媒体ま
たは構成品は、それ自体が流通経路にのるものはもちろ
んのこと、ネットワーク上にあって記録内容だけを提供
するものも含まれる。
【0041】
【発明の効果】請求項1、請求項4、請求項15、請求
項11又は請求項14記載の発明によれば、エッジ部分
の画素値が小さな値の領域にあるときは、当該エッジ部
分の画素値を弱めに修正してエッジ強調を行ない、一
方、エッジ部分の画素値が大きな値の領域にあるとき
は、当該エッジ部分の画素値を強めに修正してエッジ強
調を行なうことができる。したがって、メリハリのある
エッジ(エッジ部分の画素値が大きい)から穏やかなエ
ッジ(エッジ部分の画素値が小さい)まで様々なタイプ
のエッジを適応的に補正し得るエッジ強調装置を提供す
ることができる。請求項2、請求項9、請求項12、請
求項16又は請求項17記載の発明によれば、注目画素
を含むn×n個の画素平面内における画素値の平面度が
大きい場合、例えば、孤立点ノイズのような画素分布の
場合に、小さな増幅係数とすることができ、エッジ強調
の度合いを弱めて孤立点ノイズの強調問題を解消でき
る。請求項3又は請求項13記載の発明によれば、二次
元フィルタの要素間演算を行なうことにより、エッジ部
分を抽出することができ、二次元フィルタは画像メモリ
等によって容易に構成できるため、システムの簡素化を
図ることができる。請求項5又は請求項6記載の発明に
よれば、メリハリのあるエッジ(エッジ部分の画素値が
大きい)から穏やかなエッジ(エッジ部分の画素値が小
さい)まで様々なタイプのエッジを適応的に補正し得る
エッジ強調装置を提供することができる。請求項7又は
請求項10記載の発明によれば、孤立点ノイズの強調問
題を解消できる。請求項8記載の発明によれば、過大な
エッジ強調を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子スチルカメラのブロック図である。
【図2】カラープロセス回路35の構成図である。
【図3】エッジフィルタ部53のフィルタ概念図および
フィルタ係数の一例を示す図である。
【図4】補正基礎信号EBASICと増幅係数ΔGとの対応
関係を示す相関図および補正基礎信号EBASICとエッジ
加算信号Eとの対応関係を示す相関図である。
【図5】補正基礎信号EBASICと増幅係数ΔGとの関係
を表す他の特性線(屈曲点を持つもの)を示す図であ
る。
【図6】他の実施の形態の要部構成図である。
【図7】孤立点ノイズの抑制検証のための説明図(1/
2)である。
【図8】孤立点ノイズの抑制検証のための説明図(2/
2)である。
【図9】従来の電子スチルカメラの要部概念構成図およ
び色処理回路5の構成図である。
【図10】画像補正処理部10の構成図ならびに第一の
画素配列例および第二の画素配列例を示す図である。
【図11】コアリング部13の入出力特性図である。
【符号の説明】
E エッジ加算信号(エッジ強調用補正値) P0.5 小さな値の領域 P0.75、P1.0 大きな値の領域 ΔG 増幅係数 ΔG′ 増幅係数 53 エッジフィルタ部(二次元フィルタ、抽出手段) 57 画像補正処理部(エッジ強調装置、ゲイン調整手
段、変更手段) 63a 第1直線部(小さな値の領域) 63b 第2直線部(大きな値の領域) 67 平面度評価フィルタ部(n×n個の画素平面、評
価手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CE03 CE06 CH01 CH11 DA08 DB02 DB09 DC16 5C021 PA17 PA53 PA58 PA66 PA67 PA79 PA99 RA02 RA08 RB08 RC06 SA22 SA25 XB03 5C077 LL06 MP07 MP08 PP03 PP10 PP47 PP54 PP68 PQ03 PQ08 PQ12 PQ18 TT09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像のエッジ部分を抽出し、そのエッジ
    部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強調を行なう
    エッジ強調装置において、 前記エッジ部分の画素値の大きさに対応して変化する可
    変の増幅係数を発生し、該増幅係数を前記エッジ部分の
    画素値に適用してエッジ強調用補正値を生成するととも
    に、 前記増幅係数は、前記エッジ部分の画素値が小さな値の
    領域にあるときよりも大きな値の領域にあるときの方が
    前記エッジ強調用補正値を増加させる特性を持つことを
    特徴とするエッジ強調装置。
  2. 【請求項2】 画像のエッジ部分を抽出し、そのエッジ
    部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強調を行なう
    エッジ強調装置において、 注目画素を含むn×n個の画素平面内における画素値の
    平面度に対応して変化する可変の増幅係数を発生し、該
    増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用してエッジ強
    調用補正値を生成するとともに、 前記増幅係数は、前記平面度が大きくなるほど前記エッ
    ジ強調用補正値を減少させる特性を持つことを特徴とす
    るエッジ強調装置。
  3. 【請求項3】 前記エッジ部分の抽出のための二次元フ
    ィルタを有することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のエッジ強調装置。
  4. 【請求項4】 画像信号中のエッジ部分の信号を抽出す
    る抽出手段と、 この抽出手段により抽出されたエッジ部分の信号のゲイ
    ンを調整するゲイン調整手段と、 このゲイン調整手段によりゲインが調整されたエッジ部
    分の信号を用いて前記画像信号中のエッジ部分を強調す
    るエッジ強調手段と、 前記抽出手段により抽出されたエッジ部分の信号のレベ
    ルに応じて前記ゲイン調整手段によるゲイン調整の度合
    いを変更する変更手段とを備えたことを特徴とするエッ
    ジ強調装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、前記エッジ部分の信号
    のレベルの変化量と前記ゲイン調整の度合いの変更量と
    が所定の関係を保つように前記ゲイン調整の度合いを変
    更することを特徴とする請求項4記載のエッジ強調装
    置。
  6. 【請求項6】 前記変更手段は、前記エッジ部分の信号
    のレベルが低い領域と高い領域とで前記所定の関係を異
    ならせるように前記ゲイン調整の度合いを変更すること
    を特徴とする請求項5記載のエッジ強調装置。
  7. 【請求項7】 前記変更手段は、前記エッジ部分の信号
    のレベルが所定値以下の場合、前記ゲイン調整手段によ
    りゲインが調整されたエッジ部分の信号のレベルが0に
    なるように前記ゲイン調整手段によるゲイン調整の度合
    いを変更する手段を含むことを特徴とする請求項4乃至
    請求項6いずれかに記載のエッジ強調装置。
  8. 【請求項8】 前記変更手段は、前記エッジ部分の信号
    のレベルが所定値以上の場合、前記ゲイン調整手段によ
    るゲイン調整の度合いを固定する手段を含むことを特徴
    とする請求項4乃至請求項7いずれかに記載のエッジ強
    調装置。
  9. 【請求項9】 画像信号中のエッジ部分の信号を抽出す
    る抽出手段と、 この抽出手段により抽出されたエッジ部分の信号のゲイ
    ンを調整するゲイン調整手段と、 このゲイン調整手段によりゲインが調整されたエッジ部
    分の信号を用いて前記画像信号中のエッジ部分を強調す
    るエッジ強調手段と、 周囲の重み付け係数よりも中心点の重み付け係数の方が
    小さいn×n個の平面度評価フィルタを用いて前記画像
    信号の平面度を評価する評価手段と、 この評価手段により評価された画像信号の平面度に応じ
    て前記ゲイン調整手段によるゲイン調整の度合いを変更
    する変更手段とを備えたことを特徴とするエッジ強調装
    置。
  10. 【請求項10】 前記中心点の重み付け係数は0である
    ことを特徴とする請求項9記載のエッジ強調装置。
  11. 【請求項11】 画像のエッジ部分を抽出し、そのエッ
    ジ部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強調を行な
    うエッジ強調方法において、 前記エッジ部分の画素値の大きさに対応して変化する可
    変の増幅係数を発生し、該増幅係数を前記エッジ部分の
    画素値に適用してエッジ強調用補正値を生成するととも
    に、 前記増幅係数は、前記エッジ部分の画素値が小さな値の
    領域にあるときよりも大きな値の領域にあるときの方が
    前記エッジ強調用補正値を増加させる特性を持つことを
    特徴とするエッジ強調方法。
  12. 【請求項12】 画像のエッジ部分を抽出し、そのエッ
    ジ部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強調を行な
    うエッジ強調方法において、 注目画素を含むn×n個の画素平面内における画素値の
    平面度に対応して変化する可変の増幅係数を発生し、該
    増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用してエッジ強
    調用補正値を生成するとともに、 前記増幅係数は、前記平面度が大きくなるほど前記エッ
    ジ強調用補正値を減少させる特性を持つことを特徴とす
    るエッジ強調方法。
  13. 【請求項13】 前記エッジ部分の抽出を二次元フィル
    タを用いて行うことを特徴とする請求項11たは請求項
    12記載のエッジ強調方法。
  14. 【請求項14】 画像のエッジ部分を抽出し、そのエッ
    ジ部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強調を行な
    うプログラムを格納した記録媒体において、 前記エッジ部分の画素値の大きさに対応して変化する可
    変の増幅係数を発生し、該増幅係数を前記エッジ部分の
    画素値に適用してエッジ強調用補正値を生成するととも
    に、 前記増幅係数は、前記エッジ部分の画素値が小さな値の
    領域にあるときよりも大きな値の領域にあるときの方が
    前記エッジ強調用補正値を増加させる特性を持つことを
    特徴とするプログラムを格納した記録媒体。
  15. 【請求項15】 画像信号中のエッジ部分の信号を抽出
    する抽出手段と、 この抽出手段により抽出されたエッジ部分の信号のゲイ
    ンを調整するゲイン調整手段と、 このゲイン調整手段によりゲインが調整されたエッジ部
    分の信号を用いて前記画像信号中のエッジ部分を強調す
    るエッジ強調手段と、 前記抽出手段により抽出されたエッジ部分の信号のレベ
    ルに応じて前記ゲイン調整手段によるゲイン調整の度合
    いを変更する変更手段とを実現するためのプログラムを
    格納したことを特徴とする記録媒体。
  16. 【請求項16】 画像のエッジ部分を抽出し、そのエッ
    ジ部分の画素値を増大方向に修正してエッジ強調を行な
    うプログラムを格納した記録媒体において、 注目画素を含むn×n個の画素平面内における画素値の
    平面度に対応して変化する可変の増幅係数を発生し、該
    増幅係数を前記エッジ部分の画素値に適用してエッジ強
    調用補正値を生成するとともに、 前記増幅係数は、前記平面度が大きくなるほど前記エッ
    ジ強調用補正値を減少させる特性を持つことを特徴とす
    るプログラムを格納した記録媒体。
  17. 【請求項17】 画像信号中のエッジ部分の信号を抽出
    する抽出手段と、 この抽出手段により抽出されたエッジ部分の信号のゲイ
    ンを調整するゲイン調整手段と、 このゲイン調整手段によりゲインが調整されたエッジ部
    分の信号を用いて前記画像信号中のエッジ部分を強調す
    るエッジ強調手段と、 周囲の重み付け係数よりも中心点の重み付け係数の方が
    小さいn×n個の平面度評価フィルタを用いて前記画像
    信号の平面度を評価する評価手段と、 この評価手段により評価された画像信号の平面度に応じ
    て前記ゲイン調整手段によるゲイン調整の度合いを変更
    する変更手段とを実現するためのプログラムを格納した
    ことを特徴とする記録媒体。
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