JP2004241991A - 撮像装置、画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像素子21から得られる画像信号に対し、画像処理部22が、撮影光学系31による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行うように構成される。制御部25は、画像処理部22から取得する処理対象画素の位置情報に基づいて、当該画素に適用する画像フィルタを決定するように構成される。例えば、色収差補正用フィルタと色補間処理用フィルタとが合成され、一つの画像フィルタが生成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置又は画像処理装置等における画像処理技術に関し、特に、撮影光学系を介して入射する光像を光電変換して得られる画像信号に対し、撮影光学系による色収差を補正するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ等の撮像装置では撮影光学系(撮影レンズ)を介して被写体からの光像がCCD等の撮像素子に導かれるように構成されている。
【0003】
ところが近年、撮像素子の小型化、高画素化が進み、撮影光学系に要求される収差補正条件は設計的に厳しくなりつつある。加えて、撮影光学系に対しても小型化の要請がなされており、光学系の設計はさらに厳しくなってきている。
【0004】
撮影光学系の収差のうち、特に目障りとなる収差として倍率色収差(以下、単に色収差ともいう。)があり、倍率色収差を画像処理によって補正する技術として、例えば、出力された画像信号をR(赤)、G(緑)、B(青)の色成分ごとにメモリに記憶し、撮影レンズのズーム、フォーカスの状態に応じて画素単位で移動させて合成することにより、倍率色収差を補正する技術(特許文献1)や、撮像素子を4個のCCDで構成し、各CCDの位置に応じて倍率色収差を補正する技術(特許文献2)が知られている。
【0005】
ところで、例えば、特許文献3に示されるように、撮像素子としてCCD等の単板カラー撮像素子を用いると、各画素は3原色のうちのいずれか1つの原色成分に対応した電荷のみが蓄積されるため、各画素についてRGB全ての色成分の信号を得るためには色補間処理(画素補間処理)を施すことが必要である。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−3568号公報
【特許文献2】
特開平6−350904号公報
【特許文献3】
特開2002−209224号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び2のいずれの技術においても、色補間処理より下流の工程で色収差補正処理が行われており、色収差の含まれている画像に対して色補間処理が行われた後に色収差補正がなされるので、色収差補正を適切かつ十分に機能させることが困難であった。その結果、従来においても色収差補正処理は行われるものの、依然として再現画像に色収差が目立つという問題が生じていた。
【0008】
また、従来は色収差を補正する際に用いるパラメータ等を記憶する際に、記憶量を低減させることについては考慮されておらず、近年のように、撮像素子の高画素化が著しく進むと、パラメータ等の記憶に必要な容量が膨大な量となって装置の小型化の障壁となるだけでなく、高コスト化を招くという問題が生じうる。
【0009】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、色収差補正を良好に機能させるとともに、効率的に色収差補正を行うことのできる画像処理技術を実現し、また色収差補正のためのパラメータの記憶容量を低下させることのできる技術を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、撮像装置であって、撮影光学系と、前記撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換する撮像素子と、前記撮像素子から得られる画像信号に対し、前記撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行う画像処理手段と、を備えて構成される。
【0011】
請求項2に記載の発明は、撮像装置であって、撮影光学系と、前記撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換する撮像素子と、前記撮像素子から得られる画像に対して複数のブロックを規定し、各ブロックに適用される色収差補正用のパラメータを記憶する記憶手段と、前記撮像素子から得られる画像信号に対し、前記記憶手段からパラメータを読み出して、前記撮影光学系によって生ずる色収差の補正処理をブロック単位で同様に行う画像処理手段と、を備えて構成される。
【0012】
請求項3に記載の発明は、撮像装置であって、撮影光学系と、前記撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換する撮像素子と、前記撮影光学系によって生ずる色収差を近似するためのパラメータを記憶する記憶手段と、処理対象である画素の位置と前記撮影光学系の撮影時の撮影条件に応じて、前記パラメータを取得して近似関数による演算を行うことにより、前記撮影光学系の色収差によるずれ量を推定し、前記撮像素子から得られる画像に対する色収差補正を前記ずれ量に応じて行う画像処理手段と、を備えて構成される。
【0013】
請求項4に記載の発明は、撮影光学系を介して受光する光像に基づいて生成される信号であって、画素毎に異なる色成分を有する画像信号に対し、画像処理を行う画像処理装置において、前記画像信号を入力する入力手段と、前記画像信号に対し、前記撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行う画像処理手段と、を備えて構成される。
【0014】
請求項5に記載の発明は、撮影光学系を介して受光する光像に基づいて生成される信号であって、画素毎に異なる色成分を有する画像信号に対し、画像処理を行うための画像処理プログラムであって、コンピュータを、前記画像信号を入力する入力手段、及び、前記画像信号に対し、前記撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行う画像処理手段、として機能させるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
<1.第1の実施の形態>
まず、第1の実施形態について説明する。本実施形態では、デジタルカメラ等の撮像装置において色収差補正を良好に行うための構成例を示す。
【0017】
図1は、撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、撮像装置1は本体部2とレンズユニット3とを備えており、レンズユニット3は本体部2と分離可能に構成されている。
【0018】
レンズユニット3は、撮影光学系31とズーム制御部32と絞り制御部33とフォーカス制御部34とを備えて構成される。撮影光学系31は、被写体からの光像を本体部2に導くために、光軸L上に配置されたレンズ31a及び絞り板31bを備えている。ズーム制御部32は撮影光学系31を駆動して焦点距離を変化させることにより、撮影倍率を変化させる。絞り制御部33は撮影光学系31に含まれる絞り板31bの開口径を調整する。またフォーカス制御部34は被写体と撮像装置との撮影距離に応じて適切な合焦状態が実現されるように撮影光学系31を駆動する。これらズーム制御部32、絞り制御部33及びフォーカス制御部34は、それぞれ本体部2の制御部25から与えられる制御信号に基づいて撮影光学系31を駆動制御するようになっている。
【0019】
一方、本体部2は、撮像素子21と画像処理部22と画像メモリ23と表示部24と制御部25と操作部26とメモリ27とを備えて構成される。
【0020】
撮像素子21は例えば単板式のCCDイメージセンサ等によって構成され、光軸Lに垂直な受光面21aに複数の画素が二次元的に配置された構造を有し、受光面21aの中心が光軸Lの中心に一致するように配置される。図2は撮像素子21の受光面を示す図である。図2に示すように、撮像素子21の受光面にはいわゆるベイヤー配列の色フィルタアレイが配置されており、各画素がRGB3原色のうちのいずれか1つの色成分の光を受光するように構成されている。そのため、各画素には受光する色成分の光量に応じた電荷が蓄積される。このように撮像素子21においては、RGB3原色のうち画素毎に異なる色成分が検出されて画素信号が生成され、複数の画素信号の集合によって1フレーム分のカラー画像信号が形成される。すなわち、撮像素子21は撮影光学系31を介して入射する光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換する機能を有している。そして、それによって得られる画像信号は、図示しないA/D変換器によって例えば12ビットのデジタル信号に変換され、画像処理部22に出力される。
【0021】
画像処理部22に出力される画像信号は、各画素がRGB3原色のうちのいずれかの色成分の情報を有するとともに、撮影光学系31による色収差を含む画像信号となっている。
【0022】
一般に、撮影光学系31によって生ずる色収差は、撮像素子21の受光面において光軸Lの中心から離れる程、大きくなる。図4は、撮影光学系31が、ある撮影条件である場合の倍率色収差図であり、画像中心(光軸Lの中心)からの距離rと、G成分の光の結像位置に対する、R成分の光の結像位置のずれ量(Δr)との関係を示している。図4に示す、R成分光の色収差101は、R成分の光のG成分に対する画像上の光軸中心を基準とする半径方向のずれとして光学シミュレーションや実測から求められるものであり、色収差101は光軸Lの中心からの距離が離れる程、大きくなる。すなわち、被写体の同一位置からの光であっても、G成分の結像位置とR成分の結像位置が同一にならず、そのずれ量は画像周辺部に向かうに従って大きくなる。
【0023】
また、B成分の光についても同様である。一般に、G成分を基準とすると、B成分の光の収差は、R成分の光の収差の反対側(すなわち、図4では−Δr側)に現れ、R成分と同様に、光軸Lの中心からの距離が離れる程、大きくなる。
【0024】
そのため、画像処理部22では、撮影光学系31による色収差が補正されるように構成される。ただし、画像処理部22では、後述するように、色収差補正処理だけでなく、その他各種画像処理が行われるように構成される。
【0025】
そして画像処理部22にて画像処理の施された画像信号は画像メモリ23及び表示部24の少なくとも一方に出力される。画像メモリ23は半導体メモリ等によって構成される画像信号記録用の記録媒体であり、例えばメモリカード等のように撮像装置1に対して着脱可能に構成されていてもよい。また、表示部24は本体部2の背面側等に設けられる表示デバイスであり、例えば液晶ディスプレイ等によって構成される。
【0026】
操作部26は撮像装置1に対してユーザが操作入力を行うために設けられたスイッチやボタン等の操作部材であり、操作部26に対して行われる操作内容は電気信号に変換されて制御部25に与えられる。
【0027】
制御部25は本体部2に内蔵されたCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される機能であり、本体部2に設けられた各種部材を制御するとともに、レンズユニット3に設けられたズーム制御部32、絞り制御部33及びフォーカス制御部34に対して制御信号を送出することにより撮影光学系31の状態を制御するように構成される。例えば、ユーザが操作部26に対して撮影倍率を変更する操作を行うと、制御部25がその操作量に基づいてズーム制御部32に焦点距離を変更するための制御信号を送出する。このため、制御部25は撮影時における撮影光学系の状態(以下、これを撮影条件という。)を識別することができる。
【0028】
また、制御部25は、画像処理部22において色補間処理及び色収差補正処理が行われる際に適用される画像フィルタ(以下、単にフィルタという。)を決定し、そのフィルタを画像処理部22に与えるように構成される。このフィルタを決定するために、本体部2にはメモリ27が設けられており、メモリ27には撮影光学系31の光学特性及び撮影時の撮影条件に基づく各種パラメータが格納されている。したがって、制御部25はメモリ27に格納される情報を参照することによってフィルタを決定するように構成される。
【0029】
そして、画像処理部22は、撮像素子21から得られる画像信号に色補間処理及び色収差補正処理を行う際、制御部25から与えられるフィルタを用いてフィルタ演算を行うように構成される。
【0030】
図3は画像処理部22の詳細構成の一例を示すブロック図である。画像処理部22において、撮像素子21から得られる画像信号は、WB(ホワイトバランス)回路41に入力され、RGBのレベル変換が行われることでホワイトバランスが調整される。
【0031】
ホワイトバランスの調整が行われた後、画像信号はフィルタ演算回路42に入力され、フィルタを用いたフィルタ演算によって、各画素について色補間処理が行われるとともに、撮影光学系31による色収差を補正するための色収差補正処理が行われる。
【0032】
色補間処理は、各画素がR,G,Bいずれか1つの原色成分に関する情報しか持っていないため、各画素において欠落する他の原色成分の情報を周辺の画素の値を基に推測する処理である。この色補間処理により、各画素に対して、R,G,Bそれぞれ12bitの情報が与えられることになる。
【0033】
一般に、色補間処理では、図5に示すようなフィルタ係数を有するフィルタ201が適用される。そして処理対象画素の補間すべき色成分に応じてフィルタ201からフィルタ係数を選択しつつ、フィルタ演算を行うことにより、各画素について欠落する色成分の情報を周辺画素の色成分から推測して求めることができるようになっている。なお、このようなフィルタ201のフィルタ係数の設定とフィルタ作用については、特開2000−287219号公報に詳細に開示されている。
【0034】
また、色収差補正処理は、上述した撮影光学系31による色収差を補正するための処理であり、特に画像周辺部において目立つ、G成分とR,B成分それぞれとの結像位置のずれを補正するためのものである。
【0035】
一般に、色収差補正処理では、図6に示すようなフィルタ係数が偏って分布する非対称形のフィルタ202が適用される。フィルタ202は例えばR成分の結像位置がG成分に対し、1.5画素分右上方向にずれた場合の色収差を補正するためのフィルタ構造となっており、処理対象画素(フィルタ中心の画素)に関するR成分の情報を右上方向に位置する4画素から推測して求めることができるようになっている。換言すれば、フィルタ202は、色収差によって結像位置が移動した画素信号を画像中心に対して移動させる機能を有し、画素信号の移動によって色収差を補正しうるフィルタである。なお、このようなフィルタ202のフィルタ係数の設定とフィルタ作用については、特開平5−3568号公報(上記特許文献1)に詳細に開示されている。また、このようなフィルタ202はR成分及びB成分のそれぞれについて求められる。
【0036】
そして、フィルタ演算回路42では、色補間処理と色収差補正処理とを同時に行うために、図5のフィルタ201と、図6のフィルタ202とをコンボリューション演算などによって合成した、図7に示すようなフィルタ203を用いてフィルタ演算が行われる。フィルタ演算回路42で適用されるフィルタは、制御部25からの指令に基づいて、画素毎に変更される。このため、フィルタ演算回路42は、制御部25に対して処理対象である画素の位置情報を制御部25に伝えるように構成される。そして、その位置情報に基づいて、制御部25がR成分及びB成分のそれぞれについて当該画素の処理に適したフィルタ(色補間処理用フィルタと色収差補正用フィルタとを合成したフィルタ)を決定し、そのフィルタをフィルタ演算回路42に与えるように構成される。なお、制御部25におけるフィルタ演算回路42において適用されるフィルタの決定手法については後述する。
【0037】
フィルタ演算回路42において色補間処理及び色収差補正処理が行われた後、各画素信号(R,G,B)は、リニアマトリクス回路43において、所定の補正処理が行われた後、γ補正回路44に入力される。γ補正回路44において、画素信号(R,G,B)はγ補正テーブル(RGBガンマLUT)44aによって、表示ディスプレイの再現特性に応じた補正が行われる。さらに、γ補正回路44においては、各画素12bitの信号が8bitに圧縮される。
【0038】
8bitに圧縮された画素信号(R,G,B)は、次に、色差マトリクス回路45に入力される。色差マトリクス回路45は、変換用のマトリクスであるYマトリクス45a、Crマトリクス45b、Cbマトリクス45cを備えており、RGBの原色成分をもつ色空間が、輝度成分(Y)と、色差成分(Cr,Cb)とをもつ色空間に変換される。
【0039】
色差マトリクス回路45から出力される輝度信号Yは、輪郭強調フィルタ回路46に入力される。輪郭強調フィルタ回路46において、輝度信号Yは3つに分岐される。分岐された輝度信号Yのうち1つは、HPF(ハイパスフィルタ回路)46bを通過し、1つは、LPF(ローパスフィルタ回路)46aを通過する。他の1つは、線分抽出回路46fに入力される。
【0040】
HPF46bを通過した輝度信号Yからは、高周波成分が検出され、この検出された高周波成分をアンプ46cに入力して増幅させた後、さらにベースクリップ46dにおいて所定値以上の高周波成分のみが検出され、出力される。
【0041】
そして、加算器46eにおいて、LPF46aを通過した輝度信号Yに、ベースクリップ46dから出力された所定値以上の高周波成分を加算することによって、輝度信号Yは輪郭強調されたうえで出力される。
【0042】
線分抽出回路46fにおいては、ソーベル線分抽出フィルタを用いることによって、輝度信号Yから線分成分が抽出される。線分抽出回路46fに入力された輝度信号Yは、バッファ(図示せず)に蓄積されており、このバッファに蓄積された輝度信号Yをもとに処理対象画素の線分抽出処理が行われる。例えば、線分抽出フィルタは3行3列の行列形式で表現され、対象画素の輝度信号Y、及び、対象画素の8近傍の画素の輝度信号Yを使って線分抽出処理が行われる。したがって、バッファには少なくともこれら9画素の輝度信号Yが蓄積されている必要があり、3行3列の9画素の輝度信号Yについて、線分抽出フィルタとそれぞれパターンマッチングを行うことにより対象画素が線分成分であるか否かを判定するように構成され、線分成分である場合にはその線分成分の検出レベルが検出される。この線分抽出回路46fにおける具体的な処理内容として、例えば特開平2002−209224号公報(上記特許文献3)に記載されているものを適用することができる。
【0043】
線分抽出回路46fが線分成分を抽出すると、線分クロマキラー回路47には、線分成分として判別された画素の位置情報と、当該画素における線分成分の検出レベルとが入力される。
【0044】
線分クロマキラー回路47では、入力した線分成分の検出レベルを基に、Cr,Cbの両色差成分に対して色差信号(以下の説明においては、適宜、色差成分の電気信号を色差信号Cr,Cbと表す。)の抑圧処理を行う。つまり、線分クロマキラー回路47は、入力した線分成分の検出レベルをもとに、線分クロマキラー設定ルックアップテーブル(線分クロマキラー設定LUT)47aを参照して色差信号Cr,Cbの抑圧度を求め、乗算器47b,47cによって抑圧度に応じた色差信号Cr,Cbの抑圧処理を行うように構成されている。この線分クロマキラー回路47における具体的な処理内容として、例えば特開平2002−209224号公報(上記特許文献3)に記載されているものを適用することができる。そして、線分クロマキラー回路47では、線分成分の検出レベルに応じて、抑圧制御の程度が変更されるので、出力画像に不自然さが残らないような画像処理が行われる。
【0045】
以上の処理によって出力される、輪郭強調処理が施された輝度信号Y、及び、抑圧制御が行われた色差信号Cr,Cbからなる画像信号は、一旦バッファ48に格納される。そして図1に示すように、画像表示を行うときには、バッファ48から表示部24に対して画像信号が出力され、また、画像記録を行うときには、バッファ48から画像メモリ23に対して画像信号が出力される。例えば、画像表示が行われる場合には、バッファ48に格納された画像信号が所定のビデオ信号に変換されて出力される。また画像記録が行われる場合には、バッファ48に格納された画像信号に対してJPEG符号化等の所定の圧縮処理が施されて出力される。
【0046】
次に、制御部25におけるフィルタの特定処理について具体的に説明する。
【0047】
図4に示したように、撮影光学系31がある撮影条件にある場合において、G成分に対するR成分の色収差101は撮影光学系31の特性によって予め光学シミュレーションや実測によって特定しておくことができる。そして、撮影光学系31がある撮影条件にある場合の実際のR成分の色収差101を近似する近似関数102を予め制御部25に設定しておく(図4参照)。例えば、近似関数102を3次関数で近似する場合、画像中心(光軸Lの中心に一致する位置)からの距離をrとし、距離rにおけるR成分とG成分とのずれ量をf(r)とすれば、近似関数102は、
f(r)=ar3+br2+cr+d … 数式1
として表すことができる。ただし、a,b,c,dは近似関数の各系数であり、撮影光学系31の撮影条件によって定まる値である。そして係数a,b,c,dは、それぞれ異なる撮影条件ごとにメモリ27に予め格納されている。
【0048】
図8は、R成分について、メモリ27に格納される撮影条件と近似関数の係数a,b,c,dとの関係の一例を示す図である。図8に示すように、焦点距離、撮影距離及び絞り値によって規定される撮影条件ごとに、近似関数102の係数a,b,c,dが異なり、撮影条件が決まることによって各係数a,b,c,dが特定されるようになっている。ただし、処理対象となる画素の位置が異なれば、図8に示すような関係も別の関係になるので、メモリ27には、画素毎に撮影条件と近似関数102との関係が格納されることになる。
【0049】
なお、B成分についてもR成分の場合と同様のことが言える。すなわち、B背成分の光は、G成分を基準とした場合、R成分がずれる方向とは逆の方向にずれる。そのため、B成分については、メモリ27に、撮影条件と近似関数との関係が図9に示すように、R成分とは逆の符号となって格納される。
【0050】
図10は、撮像素子21から得られる画像の画像平面を示す図であり、画像中心が光軸Lの中心に一致する場合を示している。図10に示すように、画像平面には画像中心P0を基準(0,0)として水平方向にX軸、垂直方向にY軸が定められており、処理対象画素がP1である場合、制御部25はフィルタ演算回路42から現在の処理対象画素P1の位置情報(X,Y)を取得し、その位置情報から画像中心P0と処理対象画素P1との距離rを求める。すなわち、
r=√(X2+Y2) … 数式2
の演算を行うことにより、距離rを求める。
【0051】
そして制御部25は、メモリ27から撮影条件に応じた係数a,b,c,dを読み出し、距離rを数式1に代入して演算を行うことにより、処理対象画素P1におけるずれ量Δr=f(r)を求める。このような演算を行うことによって、図10に示すように、処理対象画素P1におけるR成分の光は色収差によって画素位置P2に移動した状態となっていることが判明する。
【0052】
この画素位置P2への移動量Δrに基づいて、X軸及びY軸のそれぞれに平行な移動成分を求めると、X軸に平行な移動成分Δrxは、
Δrx=Δr・X/r … 数式3
として、Y軸に平行な移動成分Δryは、
Δry=Δr・Y/r … 数式4
として、それぞれ表すことができる。なお、数式3の右辺におけるXは処理対象画素P1のX座標であり、数式4の右辺におけるYは処理対象画素P1のY座標である。
【0053】
したがって、処理対象画素P1の位置情報(X,Y)から色収差による結像位置のずれ量Δrが求められ、さらにそのずれ量ΔrのX成分(Δrx)とY成分(Δry)とを求めることができる。そして処理対象画素P1のR成分の信号値を求める際に、処理対象画素P1の位置(X,Y)からX方向にΔrx、Y方向にΔry、それぞれずれた位置にある画素P2の情報を参照することで、適切な色収差が補正されることになる。
【0054】
図6に示したフィルタ202は、上記のような演算により、色収差によるずれ量のX軸及びY軸のそれぞれについて1.5画素である場合を示すものである。つまり、画像平面において処理対象画素P1からX方向及びY方向のそれぞれに1.5画素ずつ移動した位置には、適切な情報を有する画素が存在しないため、その周辺に位置する4画素の情報から処理対象画素P1の情報を生成するように、図6のフィルタは構成されている。
【0055】
つまり、一般化すれば、制御部25は、X方向及びY方向の各ずれ量に応じて、そのずれた先に位置する画素の情報を参照して処理対象画素P1の情報を生成するように色収差補正用フィルタを決定することになる。
【0056】
そしてさらに、制御部25は、メモリ27に予め格納された色補間処理用のフィルタ201(例えば図5参照)と、上記のようにして決定される色収差補正用のフィルタ202(例えば図6参照)とに基づき、コンボリューション演算等を行うことによって、色補間処理と色収差補正処理とを同時に実行するためのフィルタ203(例えば図7参照)を生成し、そのフィルタ203を画像処理部22のフィルタ演算回路42に出力するように構成される。
【0057】
つまり、制御部25は、処理対象画素P1についてのR,B成分の信号値を求めるためのフィルタをフィルタ演算回路42に出力する際には、R,B成分のそれぞれについての色補間処理用フィルタと、R,B成分のそれぞれについての色収差補正用フィルタとを合成したフィルタを求めることになる。ただし、G成分については、本実施形態において色収差は生じていないものと取り扱っているので、G成分についての色補間処理用フィルタがそのままフィルタ演算回路42に出力されることになる。
【0058】
そしてフィルタ演算回路42では、上記のようにして制御部25から与えられるフィルタを適用してフィルタ演算が行われ、特に処理対象画素P1のR成分及びB成分それぞれの信号値を求める際には、色補間処理と色収差補正処理とが同時に行われることになる。
【0059】
なお、上記において、近似関数102は距離rを引数とした3次関数によって表現した場合を例示したが、近似関数102は距離の二乗(r2)を引数とした3次関数として表してもよい。図11は距離r2を引数とした場合の収差特性の一例を示す図である。図11のように、距離r2を引数としてもR成分の色収差104は、図4における色収差101とほぼ同様の形態になる。図11に示すように、近似関数103を距離の二乗(r2)を引数として定義する。例えば、
f(r)=a(r2)3+b(r2)2+c(r2)+d … 数式5
のように近似関数を規定する。この場合、処理対象画素P1の位置情報(X,Y)から引数を求める際に、数式2のようにルート演算を行う必要がなくなり、効率的に引数を求めることが可能になる。
【0060】
以上のように、本実施形態の撮像装置1では、画素毎に異なる色成分を検出するように構成された撮像素子21から得られる画像信号に対し、撮影光学系31による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行うように構成されているので、色収差補正を高精度に機能させることができる。すなわち、従来のように色補間処理が色収差補正よりも先に行われてしまうと、色収差による影響が周辺画素にまで及んでしまい、画素毎に良好な色収差補正を行うことができないが、本実施形態のように、色補間処理と色収差補正とを同時に行うことにより、そのような問題は生じず、色収差補正を良好に行うことが可能になる。また、画像処理によって色収差が補正されるため、撮影光学系31に厳しい設計条件が課されることはなく、撮影光学系31の設計における自由度が向上する。
【0061】
また、本実施形態の撮像装置1は、撮像素子21における各画素がRGB3原色のうちのいずれか1つの色成分を検出するように構成されており、画像処理部22では、色収差補正処理として、3原色のうちの少なくとも2つの色成分についてそれぞれ異なるフィルタ演算を行うことにより、少なくとも2つの色成分についての画素信号を画像中心に対して移動させる処理を行うように構成される。すなわち、R成分及びB成分について、それぞれの色成分に適したフィルタを用いてフィルタ演算が行われることによって、G成分を基準としたときの色収差を解消するように構成されている。そのため、撮影光学系31に高度な設計を行わなくとも、フィルタ演算という従来より周知な画像処理演算で色収差が良好に補正されるため、比較的簡単に色収差補正を行うことができる。
【0062】
また、撮像装置1の画像処理部22は、フィルタ演算に適用するフィルタとして、色補間処理を行うためのフィルタ係数と、画素信号の移動を行うためのフィルタ係数(すなわち、色収差補正処理を行うためのフィルタ係数)とを合成した係数を有するフィルタを採用してフィルタ演算を行うように構成されるため、色補間処理と色収差補正処理とを同時に行うことが可能になる。
【0063】
また、本実施形態の撮像装置1は、撮影光学系31によって生ずる色収差を補正するための複数のフィルタをメモリ27に記憶しておき、処理対象である画素の位置に応じた近似関数を適用することによって、メモリ27に記憶される複数のフィルタのうちから色収差補正に適用するフィルタを特定し、該フィルタを用いて撮像素子21から得られる画像に対する色収差補正を行うように構成されている。このため、色収差補正を行うための複雑な移動計算を画素ごとに行う必要がなく、比較的簡単なフィルタ演算によって色収差を補正することが可能なようになっている。
【0064】
また、本実施形態の撮像装置1は、撮影光学系31によって生ずる色収差を近似するためのパラメータをメモリ27に記憶しておき、処理対象である画素の位置と撮影光学系31の撮影時の撮影条件とに応じて、メモリ27からパラメータを取得して近似関数102による演算を行うことにより、撮影光学系31の色収差によるずれ量を推定するように構成されている。そして、撮像素子21から得られる画像に対する色収差補正を推定されるずれ量に応じて行うように構成されている。したがって、近似関数102によって色収差が規定されるので、撮影光学系31によって生ずる色収差のパターンを全てメモリ27に登録しておく場合に比して、メモリ27に記憶すべき情報量を低減することができ、メモリ27の記憶容量を削減することができる。その結果、撮像装置1のコスト低減及び小型化を実現することができる。
【0065】
また、その近似関数102が、処理対象である画素の画像中心からの距離rを引数とする近似関数であるので、メモリ27に記憶するパラメータの記憶量を低減することができるようになっている。すなわち、例えば、処理対象画素P1の位置座標(X,Y)毎にパラメータを記憶する場合には、画像平面における全ての座標についてパラメータを規定しておく必要があるが、本実施形態のように画像中心からの距離rを引数とすれば、画像中心から等距離にある画素については同一のパラメータを適用することが可能になり、メモリ27の記憶容量を低減することができる。
【0066】
また、近似関数102を、処理対象である画素の画像中心からの距離rの二乗を引数とする近似関数で表現することにより、演算効率が向上し、色収差補正を効率的に行うことが可能になる。
【0067】
さらに、本実施形態の撮像装置1では、撮影光学系31の撮影条件(焦点距離、撮影距離及び絞り値等)が変更された場合にも適切な色収差補正を行うことができるように、撮影条件に応じて色収差補正を行うためのパラメータが変更されるように構成されている。
【0068】
なお、本実施形態においては、制御部25が画像処理部22において適用されるフィルタを求める場合を例示したが、制御部25における上述したフィルタ決定機能が画像処理部22において実現されるように構成されてもよい。
【0069】
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、本実施形態における撮像装置1の構成は、第1の実施の形態において説明したものと同様である。
【0070】
上記第1の実施の形態では、制御部25がR成分及びB成分のそれぞれについて近似関数に基づく演算を行う場合を例示した。しかし、上述したようにB成分に生ずる色収差は、B成分の波長の長短がR成分と逆の関係にあるため、G成分を基準とした場合に、R成分に生ずる色収差と反対側に生ずることが多い。そこで、本実施形態においては、B成分のパラメータを別途記憶することなく、R成分についてのパラメータからB成分のパラメータを求める場合を例示する。
【0071】
図12は撮影光学系31による色収差特性を示す図であり、R成分の色収差105は、B成分の色収差106とは反対側に現れる。そしてB成分の色収差106を、r軸を基準に折り曲げると、色収差107のようになる。本実施形態は、R成分とB成分との双方に適用可能な1つの近似関数として、色収差105と色収差107との加重平均をとって得られる近似関数108を三次関数で近似する。加重平均の度合いは、撮影光学系31の着色特性等に鑑みて、例えばR成分の色収差105の比率が0.5〜1となるように予め設定される。そのようにして設定される近似関数108の各係数(上述したa,b,c,dの各パラメータ)をメモリ27に格納しておく。このように構成することにより、R成分及びB成分についてそれぞれ独立したパラメータをメモリ27に保有しておく必要がなく、メモリ27の記憶容量を低減することが可能になる。
【0072】
そして制御部25が、R成分についてフィルタ演算回路42に出力するフィルタを求める際には、メモリ27に格納されたパラメータを取得して近似関数108に基づく演算を行うことにより、処理対象画素P1についての色収差(ずれ量)が決定され、そのずれ量に基づいて出力用フィルタ203(図7参照)が決定される。
【0073】
また、R成分とB成分との双方について同一の近似関数108が適用されることにより、処理対象画素P1が同一である場合には、近似関数108に基づく演算によって求められる色収差(ずれ量)は同じ値になる。そのため、R成分について図7に示すような出力用フィルタ203が求められた場合、制御部25は図7のフィルタ203を処理対象画素P1の位置(すなわち、フィルタ中心位置)を基準に対称なフィルタ係数を有するフィルタを生成すれば、B成分について適用可能な出力用フィルタを求めることができる。
【0074】
図13は、図7のフィルタから求められるB成分のフィルタの一例を示す図である。図13に示すように、R成分について図7のような出力用フィルタ203が得られた場合、各フィルタ係数を、フィルタ中心位置を基準に対称移動させることによって図13に示す出力用フィルタ204を得ることができる。
【0075】
したがって、本実施形態の撮像装置1は、R成分及びB成分の双方の色収差に適用可能な近似関数を規定しておき、R成分及びB成分のうちのいずれか一方について近似関数108に基づく演算を行ってフィルタ演算に適用されるフィルタを生成し、他方については近似関数に基づく演算を行うことなくフィルタ係数の対称移動することによってフィルタ演算に適用されるフィルタを生成するように構成される。したがって、他方の色成分についてはメモリ27にフィルタ生成のためのパラメータを記憶しておく必要がないので、メモリ27の記憶容量を低減することが可能である。また、いずれか一方の色成分について演算を行えば、他方については複雑な演算を行うことなく最終的なフィルタを生成することができるので、フィルタ生成を行うための演算効率を向上させることが可能になる。
【0076】
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、本実施形態でも撮像装置1の構成は、第1の実施の形態において説明したものと同様である。
【0077】
上記第1及び第2の実施形態では、処理対象画素P1の画像中心からの距離rを引数として近似関数による演算を行うことによって色収差によるずれ量を求め、そのずれ量に基づいてフィルタ演算回路42に適用されるフィルタを求める場合を例示した。しかし、近似関数は撮影光学系31の光学特性によって求められるものであるため、画像平面における画素位置毎に予め近似関数を適用して演算を行っておくことも可能である。そこで、本実施形態では、演算効率を向上させるために、画像平面における画素位置毎に近似関数を適用して得られるずれ量を予めメモリ27にルックアップテーブルとして記憶しておく場合について説明する。
【0078】
数式1における引数rは、数式2のように画素位置(X,Y)から一義的に求めることができる。また、数式1における各係数a,b,c,dは撮影光学系31の撮影条件によって予め定められるものであるため、画素位置(X,Y)毎に、かつ、撮影条件毎に、予め近似関数を適用して求められるX方向及びY方向へのずれ量Δrx,Δryを求め、その関係をメモリ27に格納しておく。
【0079】
図14は、メモリ27に格納されるルックアップテーブル301の一例を示す図である。図14に示すように、ルックアップテーブル301は、処理対象画素の位置座標(X,Y)を入力アドレスから指定されることにより、その画素位置に対応した色収差による移動量(ずれ量)Δrx,Δryを出力されるように構成される。
【0080】
そして図14に示すようなルックアップテーブル301を撮影条件毎に設定することにより、特定の撮影条件における色収差による移動量を、演算処理を行うことなく迅速に取得することが可能になる。また、そのようなルックアップテーブル301をR成分及びB成分のそれぞれについて設定しておくことにより、R成分及びB成分のそれぞれについて特定の撮影条件における色収差による移動量を、演算処理を行うことなく迅速に取得することが可能になる。
【0081】
その結果、最終的にフィルタ演算回路42に出力されるフィルタを決定するまでに要する時間が短縮化され、効率的なフィルタ演算が行われる。
【0082】
また、この場合、光軸Lの中心に一致する画像中心を座標原点に設定すれば、メモリ27に格納すべき情報量を低減することが可能になる。図15は画像平面を示す図である。図15に示すように、画像中心P0が光軸Lの中心に一致しており、画像中心P0を原点として画素位置を規定するXY座標系が設定されている。
【0083】
この座標系において第1象限に含まれる画素P11に着目し、画素P11の座標位置が(X1,Y1)であるとする。また、Y軸について画素P11に対称な画素P12は画素位置(−X1,Y1)であり、X軸について画素P12に対称な画素P13は画素位置(−X1,−Y1)であり、Y軸について画素P13に対称な画素P14(X軸について画素P11に対称な画素でもある)は画素位置(X1,−Y1)である。これら4画素P11,P12,P13,P14は画素中心P0から等距離にあり、これらの画素が処理対象画素となった場合のX方向及びY方向についてのずれ量の絶対値は等しくなる。
【0084】
すなわち、画素P11におけるずれ量が(Δrx1,Δry1)であるとすると、画素P12におけるずれ量が(−Δrx1,Δry1)となり、画素P13におけるずれ量が(−Δrx1,−Δry1)となり、画素P14におけるずれ量が(Δrx1,−Δry1)となる。
【0085】
したがって、メモリ27に格納すべきルックアップテーブル301は、例えば画像中心を基準に画像平面を4分割し、そのうちの第1象限に関するパラメータのみを格納しておくことが好ましい。そして処理対象画素が第1象限に含まれる場合には、ルックアップテーブル301を参照して直ちにX,Y各方向のずれ量を求めることができる。また、処理対象画素が画像平面における第2象限〜第4象限に位置する場合には、処理対象画素の座標値の絶対値に基づいてルックアップテーブル301を参照することにより、X,Y各方向のずれ量を求め、それによって得られるずれ量に対して処理対象画素の座標位置に応じた符号を付することによって、適切なずれ量を求めることができる。
【0086】
すなわち、本実施形態においては、メモリ27に処理対象画素が画像平面の第1象限に含まれる場合のパラメータのみが格納され、処理対象画素が第1象限以外の領域に含まれる場合には、メモリ27に格納されたパラメータを利用して座標の対称性を考慮した符号変換を行うことによって適切なパラメータを取得するように構成することが好ましい。このような構成により、メモリ27に記憶すべき情報量が、画像平面全体について記憶する場合に比して1/4となり、記憶容量の低減に寄与することができる。
【0087】
なお、上記本実施形態においては、画素位置とずれ量との関係をルックアップテーブルとしてメモリ27に格納する場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、X方向及びY方向の各ずれ量に対応させて色収差補正用フィルタをルックアップテーブルとしてメモリ27に格納しておいてもよい。この場合、制御部25は、XY各方向のずれ量に基づいて、それに対応した色収差補正用フィルタをメモリ27から読み出すだけで、色収差補正用フィルタを決定することができ、フィルタ決定に要する演算処理の効率化を図ることができる。
【0088】
また、数式1から明らかなように、撮影条件が決定されれば、画素位置からX方向及びY方向の各ずれ量は一義的に求まるので、これらを予め求めておき、撮影条件と画素位置とに対応させて色収差補正用フィルタをルックアップテーブルとして、メモリ27に格納しておいてもよい。
【0089】
また、R成分及びB成分のそれぞれについては、各方向のずれ量とに対応させて、又は、撮影条件と画素位置とに対応させて、予め求められる出力用フィルタ(色補間処理用フィルタと色収差補正用フィルタとを合成したフィルタ)を、ルックアップテーブルとしてメモリ27に格納しておいてもよい。この場合、制御部25において、出力用フィルタを決定するために複雑な演算を行う必要はなく、最も効率的に出力用フィルタを得ることができる。
【0090】
また、これらの場合においても、メモリ27に、フィルタ演算に適用されるフィルタであって、画像中心を基準として第1象限に含まれる画像成分に適用されるフィルタのみを格納しておくように構成し、処理対象画素が第1象限に含まれる場合には、メモリ27を参照することによってフィルタ演算に適用されるフィルタを直ちに取得する一方、処理対象画素が第1象限に含まれない場合にはメモリ27に記憶されるフィルタを取得してフィルタ係数の変換を行うことにより、フィルタ演算に適用されるフィルタを求めることができる。
【0091】
このフィルタ係数の変換について図16を参照しつつ説明する。例えば、画像平面の第1象限に含まれる画素P11(図15参照)についてメモリ27を参照することにより、図16(a)に示すようなフィルタ203が取得されるとする。この場合、フィルタ203はそのままフィルタ演算回路42に出力されることになる。これに対し、画像平面の第2象限に含まれる画素P12(図15参照)に対するフィルタを生成する場合、メモリ27を参照すれば、図16(a)に示すようなフィルタ203が取得されるので、第1象限と第2象限との座標の対象性に基づいてフィルタ係数の対称移動を行うことによってフィルタ係数の変換を行い、図16(b)に示すようなフィルタ204を生成する。そして制御部25はフィルタ204をフィルタ演算回路42に出力するように構成される。また、第3象限及び第4象限に画素が存在する場合も同様であり(例えば図15の画素P13,P14)、メモリ27から得られるフィルタ203に対し、座標の対象性に基づいてフィルタ係数の対称移動を行うことによって、それぞれ図16(c),(d)に示すようなフィルタ205,206を生成してフィルタ演算回路42に出力するように構成される。
【0092】
このようなフィルタ係数の変換は比較的簡単に行うことができるため、フィルタの生成に要する時間を抑制しつつ、メモリ27の記憶容量を効果的に削減することが可能である。
【0093】
また、本実施形態においても、第2の実施の形態で説明したように、R成分及びB成分のうちのいずれか一方についてメモリ27にパラメータを格納しておき、他方についてはメモリ27から得られるパラメータを変換(例えばフィルタ計数の対称移動)することによって適切なフィルタを生成するように構成してもよい。一例を挙げると、処理対象画素が第1象限に位置する場合のフィルタであって、R成分について適用されるフィルタのみをメモリ27に格納しておき、B成分に適用するフィルタや、処理対象画素が他の領域に位置する場合のR成分に適用するフィルタは、メモリ27に格納されたフィルタに対するフィルタ係数の変換を行うことによって生成してもよい。このように構成することにより、メモリ27の記憶容量を低減することができる。具体的には、R成分及びB成分の双方について全画像領域のパラメータをメモリ27に格納する場合に比して、記憶容量は1/8に低減させることができる。
【0094】
以上のように、本実施形態の撮像装置1は、フィルタ演算に適用されるフィルタであって、画像中心を基準として第1象限に含まれる画像成分に適用されるフィルタをメモリ27に記憶しておき、処理対象である画素信号が第1象限に含まれない場合にはメモリ27に記憶されるフィルタを変換してフィルタ演算に適用されるフィルタを求めるように構成されている。そのため、画像平面の1/4の領域だけについて画素位置とフィルタとを対応づけた情報をメモリ27に格納すればよいので、メモリ27の記憶容量を低減することができる。
【0095】
また、本実施形態においては、フィルタ演算に適用されるフィルタであって、RGB3原色のうちの特定色について適用されるフィルタのみをメモリ27に記憶しておき、特定色以外の色成分について処理を行う場合には、メモリ27に記憶されるフィルタを変換することによって、当該色成分に適合したフィルタを求めるように構成されている。したがって、RGB3原色のうちのR成分及びB成分の2色分について適切なフィルタを格納する場合に比べれば、メモリ27の記憶容量を効果的に低減することができる。
【0096】
なお、本実施形態においても、フィルタ演算に適用されるフィルタは、撮影光学系31の撮影条件に応じて変更されることは必要であり、そのために撮影条件毎にルックアップテーブルが用意されることになる。
【0097】
<4.第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、本実施形態でも撮像装置1の構成は、第1の実施の形態において説明したものと同様である。
【0098】
本実施形態では、第3の実施の形態と比較して、メモリ27の記憶容量をさらに低減させる手法について説明する。図17は、撮像素子21から得られる画像の画像平面を示す図である。本実施形態においては、図17に示すように、撮像素子から得られる画像に対して複数のブロックB01,B02,B03,…を規定し、メモリ27には、ブロック毎に、当該ブロックに含まれる画素信号が有する色収差(ずれ量)を記憶するように構成される。
【0099】
制御部25は、フィルタ演算回路42から処理対象画素P1の位置情報を取得すると、処理対象画素P1が複数のブロックのうちのいずれの領域に含まれるかを判断し、当該ブロックについて定められたずれ量をメモリ27から取得するように構成されている。
【0100】
図18は、本実施形態においてメモリ27に格納されるルックアップテーブル302の一例を示す図である。図18に示すように、ルックアップテーブル302は、処理対象画素の含まれるブロック番号が入力アドレスから指定されることにより、そのブロック番号に対応した色収差による移動量(ずれ量)Δrx,Δryを出力されるように構成される。
【0101】
そして図18に示すようなルックアップテーブル302を撮影条件毎に設定することにより、特定の撮影条件における色収差による移動量を、演算処理を行うことなく迅速に取得することが可能になる。また、そのようなルックアップテーブル302をR成分及びB成分のそれぞれについて設定しておくことにより、R成分及びB成分のそれぞれについて特定の撮影条件における色収差による移動量を、演算処理を行うことなく迅速に取得することが可能になる。
【0102】
また、本実施形態においては、ブロック単位で同様の色収差補正が適用されることになるが、同一ブロック内において同様の色収差補正が適用されても視覚的に色収差が目立たない程度に補正されていればよいので、ブロック分割を行う際に、各ブロックにおける実際のずれ量が一定の範囲内に収まるように、分割設定を行えばよい。
【0103】
このように画像平面を複数ブロックに分割し、メモリ27に格納するパラメータをブロック単位とすることにより、メモリ27に格納すべき情報量を大幅に低減することができ、撮像素子21の高画素数化に対しても良好に対応することができる。
【0104】
また、色収差は画像中心(光軸Lの中心)からの距離rが大きくなるほど大きくなるため、各ブロックを規定する際には、図17に示すように、画像中心付近では比較的大きなサイズのブロックが規定され、画像周縁部に向かうにつれて、ブロックが細分化されるように、規定されることが好ましい。このようなブロック構成とすることにより、色収差が顕著に現れる画像周縁部においても色収差補正を良好に機能させることができる。また、色収差の目立たない画像中央部では同一のパラメータが適用される領域を広く確保することができるので、メモリ27に格納すべき情報量を効率的に低減することができる。
【0105】
そして、制御部25は、処理対象画素P1についてのずれ量をメモリ27から取得した後、そのずれ量に基づいて色収差補正用のフィルタを決定し、さらに色補間処理用のフィルタと合成して出力用フィルタを得る。この出力用フィルタはフィルタ演算回路42に出力され、フィルタ演算回路42においてフィルタ演算が行われ、色補間処理と色収差補正処理とが同時に行われる。そしてフィルタ演算回路42においては、撮影光学系31によって生ずる色収差の補正処理がブロック単位で同様の処理として行われることになる。
【0106】
ところで、以上のようなブロック単位での処理が行われる場合、ブロック境界においてパラメータの不整合が生じ、ブロック境界で画像の不連続性が視覚的に目立つことになる可能性がある。そのため、より好ましくは、ブロック境界における不連続性が生じないように、処理対象となるブロックのパラメータだけでなく、その周辺ブロックのパラメータを用いて画素位置に応じた重み付け平均を行ってフィルタ演算に適用するパラメータを生成するように構成される。
【0107】
図19は、重み付け平均の概念を説明するための図である。図19に示すように、ブロックB12については代表画素P12に関する色収差(ずれ量)がメモリ27に格納されており、ブロックB13,B22,B23については、それぞれ代表画素P13,P22,P23に関する色収差(ずれ量)がメモリ27に格納されているとする。この場合において、処理対象画素P1がブロックB23に位置するとすると(図19参照)、処理対象画素P1は、その周囲を4つの代表画素P12,P13,P22,P23で取り囲まれている。そのため、処理対象画素P1についてのずれ量を求める際に、ブロックB23について記憶されたずれ量だけを用いるのではなく、処理対象画素P1の近傍に位置する4つのブロックB12,B13,B22,B23について記憶されたずれ量をメモリ27から読み出し、処理対象画素P1と各代表画素P12,P13,P22,P23との位置関係を考慮して重み付け平均を行うことにより、処理対象画素P1における色収差(ずれ量)を求めるように構成される。なお、重み付けの設定については、例えば特開平5−3568号公報(上記特許文献1)等に開示されるものを適用することができる。
【0108】
このように撮像装置1を、近傍ブロックに格納されたパラメータを用いて重み付け平均を行うことによって処理対象画素P1に対するパラメータを求めるように構成することで、ブロック境界における不連続性を解消することができ、画質を低下させることなく、良好な色収差補正を行うことが可能になる。
【0109】
なお、上記説明においては、メモリ27に格納されるパラメータが、撮影光学系31による色収差(ずれ量)である場合を例示した。しかしメモリ27に格納されるパラメータはこれに限定されるものではなく、各ブロックについて適用される色収差補正用フィルタであってもよいし、フィルタ演算回路42に出力される出力用フィルタであってもよい。
【0110】
以上のように、本実施形態における撮像装置1は、撮像素子21から得られる画像の画像平面に対して複数のブロックを規定しておき、メモリ27には各ブロックに適用される色収差補正用のパラメータが記憶されるように構成される。そして、撮影時に撮像素子21から得られる画像信号に対し、メモリ27からパラメータを読み出して、撮影光学系31によって生ずる色収差の補正処理をブロック単位で行うように構成されるので、メモリ27の記憶容量を低減させつつ色収差補正を良好に行うことができる。
【0111】
また、撮像素子21から得られる画像の画像平面に対して規定されるブロックは、画像中心からの距離が大きくなる程、細かくなるように設定されるので、メモリ27の記憶容量を低減させつつも、画像周縁部の色収差を良好に補正することが可能である。
【0112】
また、ブロック単位で色収差の補正処理を行う際、処理対象画素の位置に応じて、周辺ブロックに適用されるパラメータを読み出して重み付けパラメータを求め、該重み付けパラメータを用いて色収差補正処理を行うように構成されるので、ブロック境界において画像が不連続になることを防止することができる。
【0113】
また、上述した画像平面のブロック分割を、例えばR成分とB成分とでそれぞれ別個に設定してもよい。図20(a),(b)はR成分及びB成分のそれぞれについて異なるブロック分割を行う場合の一例を示す図であり、(a)はB成分の画像について色収差補正を行うためのブロック分割を、(b)はR成分の画像について色収差補正を行うためのブロック分割をそれぞれ示している。すなわち、図20(a),(b)には、B成分の画像の方が、R成分の画像よりも色収差が大きく現れているを示しており、B成分についての画像平面のブロック分割がR成分のブロック分割よりも細かく分割された状態となっている。このように、撮像素子21から得られる画像平面に対して規定されるブロックは、色収差補正を行う色成分ごとに異なる状態に規定されてもよい。この場合、色成分ごとに異なる色収差を良好に補正することができ、補正精度を高めることができるだけでなく、メモリ27の記憶容量を削減することも可能である。
【0114】
なお、本実施形態においても、フィルタ演算に適用されるフィルタは、撮影光学系31の撮影条件に応じて変更されることは必要である。そのため、ブロック分割やメモリ27に格納されるパラメータは撮影条件毎に設定されることが好ましい。
【0115】
また、上記のようにブロック分割した各領域のパラメータをメモリ27に格納する際、第3の実施の形態で説明したように、画像平面の第1象限の部分のみをメモリ27に記憶させておき、処理対象画素が他の領域に位置する場合には、第1象限について適用されるパラメータを読み出して処理対象画素の位置に応じた変換処理を行うことによって当該処理対象画素に適用されるパラメータを生成するようにしてもよい。
【0116】
<5.第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。上記第1乃至第4の実施形態では、撮像装置1において画像処理が行われ、その画像処理で色補間処理と色収差補正処理とが行われる場合を例示したが、本実施形態では、撮像装置1から、撮像素子21で得られる画像信号がそのまま外部機器に出力され、外部機器において色補間処理及び色収差補正処理が行われる場合の構成例について説明する。
【0117】
図21は、本実施形態における画像処理システムの構成を示す図であり、撮像装置1aとコンピュータ50とが有線又は無線による通信形態で互いにデータ通信可能なように構成される。撮像装置1aは、撮影光学系31を介して入射する被写体からの光を、撮像素子21で受光し、被写体に関するカラー画像信号を生成するように構成される。なお、撮影光学系31及び撮像素子21は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
【0118】
制御部28は撮影光学系31及び撮像素子21を制御して撮影動作を統括的に制御するように構成される。このため、制御部28は撮影光学系31の撮影条件を把握することができる。
【0119】
撮像素子21における光電変換によって生成される画像信号は、例えば12ビットのデジタル信号に変換され、出力部29に与えられる。したがって、撮像素子21から出力部29に与えられる画像信号(画像データ)は、撮像素子21から出力される信号がそのままデジタル化された信号であり、いわゆるRAWデータ(RAW画像データ)となっている。そして出力部29は、撮像素子21から得られる画像信号に基づいて画像ファイルを作成する。
【0120】
図22は、出力部29において作成される画像ファイルの一例を示す図である。図22に示すように、画像ファイル500には、タグ情報501と画像データ502とサムネイル画像データとが含まれ、タグ情報501には、出力部29が制御部28から取得する撮影条件に関する情報が含まれる。すなわち、撮像素子21の撮影時における解像度、撮影光学系31の撮影時における焦点距離、絞り値及び撮影距離に関する情報等がタグ情報501として画像ファイル500に含まれる。また、画像データ502は撮像素子21から入力する画像信号(すなわちRAWデータ)である。サムネイル画像データ503は出力部29がRAWデータに基づいて作成するものであるが、本実施形態においてサムネイル画像データ503は画像ファイル500に含まれていなくてもよい。
【0121】
そして出力部29は図22のような画像ファイル500をコンピュータ50に対して送信するように構成される。
【0122】
コンピュータ50は、本体部60と表示部51と操作部52とを備えて構成される。表示部51はCRTや液晶ディスプレイ等の表示デバイスであり、操作部52はキーボードやマウス等の操作入力用デバイスである。
【0123】
また本体部60は、CPU61と記憶部62と入力部63と入出力部64とを備えて構成される。入出力部64はCD−ROM等の記録媒体55に対してアクセス可能なように構成されており、記録媒体55に格納された情報を読み出したり、記録媒体55に情報を記録するようになっている。このため、入出力部64を介して記録媒体55に格納されたプログラム(画像処理プログラムを含む)をCPU61が取得して実行することができるように構成されている。
【0124】
そしてCPU61が所定の画像処理プログラムを実行することにより、コンピュータ50において上記各実施形態において説明した色収差補正処理を行う機能が実現される。つまり、CPU61は画像処理部61aとして機能することになる。
【0125】
CPU61は、入力部63を介して撮像装置1aから画像ファイルを入力すると、その画像ファイルを一旦、磁気ディスク装置等で構成された記憶部62に記録する。
【0126】
そして画像処理部61aが機能し、記憶部62に格納された複数の画像ファイル500のうちから画像処理の対象となる画像ファイルが読み出される。そして画像ファイル500に含まれるタグ情報を参照しつつ、画像データ(RAWデータ)に対して色収差補正処理や色補間処理等が施され、RGB各色成分の画像データが生成される。
【0127】
すなわち、画像処理部61aは、タグ情報に含まれる解像度から画像中心(光軸Lの中心位置)を決定し、RAW画像に対して画像平面を設定する。そして、撮影光学系31の撮影条件(焦点距離、絞り値及び撮影距離)から撮影光学系による色収差を求め、その色収差を補正するための色収差補正用フィルタを決定する。そして色収差補正用フィルタを用いてRAW画像データに対するフィルタ演算処理を行うことにより、色収差が補正された画像データが生成される。
【0128】
そして色収差補正が行われた画像は、表示部51に表示されたり、又は記憶部62に保存されるようになっている。また、コンピュータ50から外部機器に出力されるように構成されてもよい。
【0129】
図23は、上記のように構成されたコンピュータ50における処理シーケンスを示すフローチャートである。コンピュータ50においてCPU61が画像処理プログラムを起動させると、各部の初期化処理が行われる(ステップS10)。初期化処理が終了すると、コンピュータ50は撮像装置1aから画像ファイルを入力する(ステップS11)。ただし、既に記憶部62に格納された画像ファイルに対して画像処理を施す場合には、この段階において画像ファイルを入力する必要はない。
【0130】
そしてCPU61は、表示部51に対して画像ファイル選択画面を表示させ、ユーザによる選択操作に基づいて記憶部62から画像処理対象となる画像ファイルを抽出する(ステップS12)。そして、その画像ファイルに含まれるタグ情報から撮影条件を確認し(ステップS13)、その撮影条件に基づいて色収差を補正するためのパラメータを特定する(ステップS14)。なお、記憶部62には、コンピュータ50に接続された撮像装置1aがどのような光学特性を有する撮影光学系であるかを示す情報が予め登録されているものとする。
【0131】
そしてステップS13において求められたパラメータに基づいて色収差補正用フィルタが生成され(ステップS15)、RAWデータに対して色収差補正用フィルタを使ってフィルタ演算が行われることにより、色収差が補正される(ステップS16)。
【0132】
色収差が補正された後、CPU61は色補間処理を行う(ステップS17)。この色補間処理は、例えば図5に示したフィルタ201を適用したフィルタ演算によって行われる。つまり、本実施形態では、RAWデータに対して色補間処理よりも前の段階で色収差補正処理が行われるようになっている。そのため、色収差補正処理を良好に機能させることができ、精度の高い色収差補正を行うことが可能である。ただし、本実施形態においても、上記各実施形態で説明したように色収差補正処理と色補間処理とを同時に行うように構成してもよい。
【0133】
そして色収差補正処理及び色補間処理が行われることにより、各画素にRGB各色成分の情報が含まれた画像信号(画像データ)が生成される。この画像データに対し、γ補正を行って各色成分の画素信号を12ビットから8ビットに低下させる(ステップS18)。このγ補正により、一般的なγ補正に加えて、階調低下処理が同時に施されることになる。
【0134】
そして色空間の変換処理や線分抽出処理等のその他の画像処理が施され(ステップS19)、さらに画像圧縮が行われて記憶部62への記録処理等が行われる(ステップS20)。
【0135】
このようにコンピュータ50は画像処理装置として機能するものであり、撮像装置1aから入力する画像信号に対し、撮影光学系31による色収差を補正する色収差補正処理を、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理よりも前段側で行うように、又は色補間処理と同時に行うように構成される。したがって、色収差補正を高精度に行うことができる。
【0136】
また、画像信号の入力時には、当該画像が撮影された際の撮影条件情報をともに入力し、その撮影条件情報に基づいて色収差補正処理に適用するパラメータを決定するように構成されているので、画像処理の対象となる画像がどのような光学条件で撮影されたのかを把握することができ、撮影時の光学条件に適合させて適切な色収差補正を行うことが可能である。
【0137】
<6.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0138】
例えば、各実施形態において画像中心が撮影光学系31の光軸Lの中心位置に一致するように配置される場合を例示したが、画像中心と光軸Lの中心位置とが一致しない場合には、光軸Lの中心位置に基づいてずれ量等のパラメータが規定されてもよい。
【0139】
また、図1の撮像装置1においてレンズユニット3が交換可能な場合、本体部2にメモリ27を設置すると、レンズユニット毎に色収差補正用パラメータをメモリ27に格納しておかなければならない。そのため、図24に示すように、メモリ27をレンズユニット3側に配置してもよい。なお、図24では図1と同一部材に同一符号を付している。
【0140】
なお、上述した内容には、以下の発明概念が含まれる。
【0141】
(1)請求項1に記載の撮像装置において、前記撮像素子は、3原色の色成分を有する画像信号を生成するように構成され、前記画像処理手段は、前記色収差補正処理として、前記3原色のうちの少なくとも2つの色成分についてそれぞれ異なるフィルタ演算を行うことにより、前記少なくとも2つの色成分についての画素信号を画像中心に対して移動させることを特徴とする撮像装置。
【0142】
これにより、フィルタ演算という従来より周知な画像処理演算で色収差が良好に補正されるため、比較的簡単に色収差補正を行うことができる。
【0143】
(2)上記(1)に記載の撮像装置において、前記画像処理手段は、前記フィルタ演算に適用するフィルタとして、前記色補間処理を行うためのフィルタ係数と、画素信号の移動を行うためのフィルタ係数とを合成した係数を有するフィルタを採用することを特徴とする撮像装置。
【0144】
これにより、比較的簡単に色収差補正処理と色補間処理とを同時に行うことができる。
【0145】
(3)上記(1)又は(2)に記載の撮像装置において、前記フィルタ演算に適用されるフィルタであって、画像中心を基準として第1象限に含まれる画像成分に適用されるフィルタを記憶する記憶手段をさらに備え、前記画像処理手段は、処理対象である画素信号が第1象限に含まれない場合には前記記憶手段に記憶されるフィルタを変換して前記フィルタ演算に適用されるフィルタを求めることを特徴とする撮像装置。
【0146】
これにより、記憶手段に記憶する情報量を低減することができる。
【0147】
(4)上記(1)又は(2)に記載の撮像装置において、前記フィルタ演算に適用されるフィルタであって、前記3原色のうちの特定色について適用されるフィルタを記憶する記憶手段をさらに備え、前記画像処理手段は、前記特定色以外の色成分について処理を行う場合には、前記記憶手段に記憶されるフィルタを変換して前記特定色以外の色成分に適合したフィルタを求めることを特徴とする撮像装置。
【0148】
これにより、3原色のうちの1色について記憶手段にフィルタを記憶しておけばよいので、2色分について適切なフィルタを格納する場合に比べれば、記憶手段の記憶容量を効果的に低減することができる。
【0149】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の撮像装置において、前記フィルタ演算に適用されるフィルタは、前記撮像素子による撮像時の撮影条件に応じて変更されることを特徴とする撮像装置。
【0150】
これにより、撮影光学系の撮影条件(焦点距離、撮影距離及び絞り値等)が変更された場合にも適切な色収差補正を行うことができる。
【0151】
(6)請求項2に記載の撮像装置において、前記撮像素子から得られる画像に対して規定されるブロックは、画像中心からの距離が大きくなる程、細かくなることを特徴とする撮像装置。
【0152】
これにより、記憶手段の記憶容量を低減させつつも、画像周縁部の色収差を良好に補正することが可能である。
【0153】
(7)請求項2又は上記(6)に記載の撮像装置において、前記画像処理手段は、ブロック単位で色収差の補正処理を行う際、処理対象である画素信号の位置に応じて、周辺ブロックに適用されるパラメータを読み出して重み付けパラメータを求め、該重み付けパラメータを用いて色収差補正処理を行うことを特徴とする撮像装置。
【0154】
これにより、色収差補正処理を行う際、ブロック境界において画像が不連続になることを防止することができる。
【0155】
(8)請求項2又は上記(6)若しくは(7)に記載の撮像装置において、前記撮像素子から得られる画像に対して規定されるブロックは、色収差補正を行う色成分ごとに異なる状態に規定されることを特徴とする撮像装置。
【0156】
これにより、色成分ごとに異なる色収差を良好に補正することができ、各色成分について色収差の補正精度を高めることができる。
【0157】
(9)請求項2又は上記(6)乃至(8)のいずれかに記載の撮像装置において、前記画像処理手段は、前記撮像素子による撮像時の撮影条件に応じて色収差補正処理に適用するパラメータを変更することを特徴とする撮像装置。
【0158】
これにより、撮影光学系の撮影条件(焦点距離、撮影距離及び絞り値等)が変更された場合にも適切な色収差補正を行うことができる。
【0159】
(10)請求項3に記載の撮像装置において、前記近似関数は、処理対象である画素の画像中心からの距離を引数とする近似関数であることを特徴とする撮像装置。
【0160】
色収差は画像中心(光軸Lを中心)とする対称形状として現れるので、近似関数の引数を、画像中心からの距離とすることにより、一つの近似関数で画像平面全体に対応させることが可能でなる。
【0161】
(11)請求項3に記載の撮像装置において、前記近似関数は、処理対象である画素の画像中心からの距離の二乗を引数とする近似関数であることを特徴とする撮像装置。
【0162】
これにより、近似関数の引数を画像中心からの距離とする場合に比して、ルート演算が不要となり、効率的に引数を求めることができる。
【0163】
(12)請求項3又は上記(10)若しくは(11)に記載の撮像装置において、前記画像処理手段は、前記ずれ量に応じたフィルタ係数を有するフィルタを生成し、フィルタ演算を行うことによって色収差補正を行うことを特徴とする撮像装置。
【0164】
これにより、フィルタ演算という従来より周知な画像処理演算で色収差が良好に補正されるため、比較的簡単に色収差補正を行うことができる。
【0165】
(13)請求項3又は上記(10)乃至(12)のいずれかに記載の撮像装置において、前記画像処理手段は、前記撮像素子による撮像時の撮影条件に応じて色収差補正処理に適用するパラメータを変更することを特徴とする撮像装置。
【0166】
これにより、撮影光学系の撮影条件(焦点距離、撮影距離及び絞り値等)が変更された場合にも適切な色収差補正を行うことができる。
【0167】
(14)請求項4に記載の画像処理装置において、前記入力手段は、前記画像信号の入力時に、当該画像が撮影された際の撮影条件情報を入力するように構成され、前記画像処理手段は、前記撮影条件情報に基づいて前記色収差補正処理に適用するパラメータを変更することを特徴とする画像処理装置。
【0168】
これにより、撮影光学系の撮影条件(焦点距離、撮影距離及び絞り値等)に応じて適切な色収差補正処理を行うことが可能である。
【0169】
(15)撮影光学系を介して受光する光像に基づいて生成される信号であって、画素毎に異なる色成分を有する画像信号に対し、画像処理を行う画像処理方法において、(a) 前記画像信号を入力する工程と、(b) 前記画像信号に対し、前記撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行う工程と、を有する画像処理方法。
【0170】
これにより、色収差補正を良好に機能させることができ、精度の高い色収差補正を行うことができる。
【0171】
(16)上記(15)に記載の画像処理方法において、前記工程(a)では、前記画像信号の入力時に、当該画像が撮影された際の撮影条件情報を入力し、前記工程(b)では、前記撮影条件情報に基づいて前記色収差補正処理に適用するパラメータを変更することを特徴とする画像処理方法。
【0172】
これにより、撮影光学系の撮影条件(焦点距離、撮影距離及び絞り値等)に応じて適切な色収差補正処理を行うことが可能である。
【0173】
(17)請求項5に記載の画像処理プログラムにおいて、前記入力手段が、前記画像信号の入力時に、当該画像が撮影された際の撮影条件情報を入力するように機能させ、前記画像処理手段が、前記撮影条件情報に基づいて前記色収差補正処理に適用するパラメータを変更するように機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
【0174】
これにより、コンピュータに、撮影光学系の撮影条件(焦点距離、撮影距離及び絞り値等)に応じた適切な色収差補正処理を行わせることが可能である。
【0175】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、撮像素子が撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換するように構成され、その撮像素子から得られる画像信号に対し、撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行うので、色収差補正を良好に機能させることができ、精度の高い色収差補正を行うことができる。また、色収差補正処理と色補間処理とが同時に行われるので、処理効率の向上が図られる。
【0176】
請求項2に記載の発明によれば、撮像素子が撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換するように構成されており、撮像素子から得られる画像に対して複数のブロックが規定され、記憶手段に、各ブロックに適用される色収差補正用のパラメータが記憶される。そして、撮像素子から得られる画像信号に対し、記憶手段からパラメータを読み出して、撮影光学系によって生ずる色収差の補正処理をブロック単位で同様に行うように構成される。そのため、記憶手段に記憶されるパラメータはブロック数相当分でよく、記憶手段に格納される情報量を良好に低減することができる。
【0177】
請求項3に記載の発明によれば、記憶手段に、撮影光学系によって生ずる色収差を近似するためのパラメータを記憶しておき、処理対象である画素の位置と撮影光学系の撮影時の撮影条件に応じてそのパラメータを取得し、近似関数による演算を行うことによって撮影光学系の色収差によるずれ量を推定し、撮像素子から得られる画像に対する色収差補正をそのずれ量に基づいて行うように構成される。したがって、画素毎に正確なずれ量を記憶しておく場合に比べれば、近似関数を用いてずれ量を推定することができるので、補正精度を一定の範囲に保ちつつ、パラメータの記憶容量を削減することができる。
【0178】
請求項4に記載の発明によれば、画像処理装置が、画素毎に異なる色成分を有する画像信号を入力し、その画像信号に対し、撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行うように構成されるため、色収差補正処理を良好に機能させることができ、精度の高い色収差補正を行うことができる。また、色収差補正処理と色補間処理とが同時に行われるので、処理効率の向上が図られる。
【0179】
請求項5に記載の発明によれば、コンピュータにおいて、画像信号に対する色収差補正処理を良好に機能させることができ、精度の高い色収差補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】撮像素子の受光面を示す図である。
【図3】画像処理部の詳細構成の一例を示すブロック図である。
【図4】ある撮影条件における撮影光学系の倍率色収差図である。
【図5】色補間処理に適用される画像フィルタの一例を示す図である。
【図6】色収差補正処理に適用される画像フィルタの一例を示す図である。
【図7】色補間処理と色収差補正処理とを同時に行うための画像フィルタの一例を示す図である。
【図8】R成分について記憶される撮影条件と近似関数の係数との関係の一例を示す図である。
【図9】B成分について記憶される撮影条件と近似関数の係数との関係の一例を示す図である。
【図10】撮像素子から得られる画像の画像平面を示す図である。
【図11】距離の二乗を引数とした場合の色収差特性の一例を示す図である。
【図12】撮影光学系による色収差特性を示す図である。
【図13】図7のフィルタから求められるB成分のフィルタの一例を示す図である。
【図14】メモリに格納されるルックアップテーブルの一例を示す図である。
【図15】画像平面を示す図である。
【図16】フィルタ係数の変換を説明するための図である。
【図17】撮像素子から得られる画像の画像平面をブロック分割した例を示す図である。
【図18】メモリに格納されるルックアップテーブルの一例を示す図である。
【図19】重み付け平均の概念を説明するための図である。
【図20】R成分及びB成分のそれぞれについて異なるブロック分割を行う場合の一例を示す図である。
【図21】画像処理システムの構成を示す図である。
【図22】画像ファイルの一例を示す図である。
【図23】コンピュータにおける処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図24】メモリがレンズユニット側に設けられた撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 撮像装置
2 本体部
3 レンズユニット
21 撮像素子
22 画像処理部(画像処理手段)
25 制御部(画像処理手段)
27 メモリ(記憶手段)
31 撮影光学系
50 コンピュータ(画像処理装置)
Claims (5)
- 撮像装置であって、
撮影光学系と、
前記撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換する撮像素子と、
前記撮像素子から得られる画像信号に対し、前記撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行う画像処理手段と、
を備える撮像装置。 - 撮像装置であって、
撮影光学系と、
前記撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換する撮像素子と、
前記撮像素子から得られる画像に対して複数のブロックを規定し、各ブロックに適用される色収差補正用のパラメータを記憶する記憶手段と、
前記撮像素子から得られる画像信号に対し、前記記憶手段からパラメータを読み出して、前記撮影光学系によって生ずる色収差の補正処理をブロック単位で同様に行う画像処理手段と
を備える撮像装置。 - 撮像装置であって、
撮影光学系と、
前記撮影光学系によって得られる光像を画素毎に異なる色成分を有する画像信号に光電変換する撮像素子と、
前記撮影光学系によって生ずる色収差を近似するためのパラメータを記憶する記憶手段と、
処理対象である画素の位置と前記撮影光学系の撮影時の撮影条件に応じて、前記パラメータを取得して近似関数による演算を行うことにより、前記撮影光学系の色収差によるずれ量を推定し、前記撮像素子から得られる画像に対する色収差補正を前記ずれ量に応じて行う画像処理手段と、
を備える撮像装置。 - 撮影光学系を介して受光する光像に基づいて生成される信号であって、画素毎に異なる色成分を有する画像信号に対し、画像処理を行う画像処理装置において、
前記画像信号を入力する入力手段と、
前記画像信号に対し、前記撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行う画像処理手段と、
を備える画像処理装置。 - 撮影光学系を介して受光する光像に基づいて生成される信号であって、画素毎に異なる色成分を有する画像信号に対し、画像処理を行うための画像処理プログラムであって、コンピュータを、
前記画像信号を入力する入力手段、及び
前記画像信号に対し、前記撮影光学系による色収差を補正する色収差補正処理と、欠落する色成分を画素毎に補間する色補間処理とを同時に行う画像処理手段、
として機能させる画像処理プログラム。
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