JP5534832B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5534832B2
JP5534832B2 JP2010011374A JP2010011374A JP5534832B2 JP 5534832 B2 JP5534832 B2 JP 5534832B2 JP 2010011374 A JP2010011374 A JP 2010011374A JP 2010011374 A JP2010011374 A JP 2010011374A JP 5534832 B2 JP5534832 B2 JP 5534832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
captured image
imaging
correction
corrected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010011374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011151627A (ja
Inventor
智恵 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2010011374A priority Critical patent/JP5534832B2/ja
Publication of JP2011151627A publication Critical patent/JP2011151627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5534832B2 publication Critical patent/JP5534832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、画像を補正する技術に関する。
ズームレンズ等の光学系によって撮像素子上に結像された被写体像は、元の被写体に比べて劣化する(ボケる)ことが知られている。これは、光学系の収差が原因である。理想的な像を得るために、このような光学系に起因するボケを取り除く技術は、「画像回復処理」あるいは「復元処理」などと呼ばれている。
画像回復技術をデジタルカメラに適用した例が、特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1には、撮像装置により得られるボケた画像に対して画像処理を行い、劣化の少ない画像を生成する方法が開示されている。特許文献1の方法では、撮影条件(絞り、焦点距離、被写体までの距離)及び撮像装置の特性情報(レンズの光学特性、撮像装置の識別情報など)を考慮して画像処理を行う。
特許文献2は、各画素に対して撮影条件を考慮して劣化関数を定め、この劣化関数を用いて画像回復を行う方法を開示している。特許文献2の方法によれば、演算処理の簡素化のために、まず代表的な画素について劣化関数が求められ、他の画素の劣化関数は補間によって求められる。
特開2000−20691号公報 特開2001−197354号公報
しかしながら、特許文献1と特許文献2とのいずれにおいても、回復処理の程度を調整する仕組みは開示されていない。被写体や撮影モードに合わせて、回復処理の強さが変更可能なことが望ましい。たとえば、撮影画像に顔が大きく写っている場合(例えば顔が画像の大部分を占めることを顔検出により検知した場合)、弱い回復処理を行ってボケを残すことにより、画像に柔らかい印象を持たせることができる。また、ポートレートを撮影した場合(例えばポートレートモードで撮影した場合)、風景を撮影した場合(例えば風景モードで撮影した場合)よりも、弱い回復処理を行うことが好ましい。
さらに、回復処理の強さは任意に(無段階に)変更できることが好ましい。とりわけ、一度回復処理を行って得た画像に対して、さらに回復処理の強さを変更することが好ましい。すると、例えば撮像装置が一律に回復処理を行って得た画像に不満がある場合に、ユーザは回復処理の強さを変更して望みの画像を得ることができる。
本発明は、一度回復処理が行われた画像に対して、後に回復処理の強さを変更することを可能とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
撮像により得られた撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得手段と、
前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正手段と、
前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出手段と、
前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する保存手段と
を備え
前記補正フィルタは、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの振幅成分を補正するフィルタであり、
前記補正画像を生成する前に、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの位相成分の補正を、前記取得手段が取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理手段をさらに備えることを特徴とする。
一度回復処理が行われた画像に対して、後に回復処理の強さを変更することが可能になる。
実施例1〜9に係る画像処理装置の一例を示すブロック図。 信号処理部103の構成の一例を示すブロック図。 実施例1に係る処理のフローチャート。 実施例10に係る画像処理装置の一例を示すブロック図。 実施例3に係る処理のフローチャート。 実施例4に係るトリミング座標を説明する図。 実施例7に係る処理のフローチャート。 実施例10に係る処理のフローチャート。 位相成分の補正による点像の変化を示す図。 異なる色成分についてのMTFを示す図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではない。以下において回復処理とは、画像に対する補正処理である。以下の各実施例での回復処理では、点像分布関数(PSF)に基づいて、撮像装置の光学系の収差に起因するボケ、とりわけレンズの収差に起因するボケを取り除く。もっとも、他の画像補正処理について本実施例の方法を用いることも可能である。
ここでPSFに基づく回復処理について簡単に説明する。撮影された像の強度分布gは、元の物体の輝度分布fと、光学系の結像性能を表す点像分布関数(PSF: Point spread function)hとの畳み込みに、ノイズnを加えたものとして表される。
g = f * h + n (*は畳み込み積分)
g , h, nを既知とすると、元の物体の輝度分布fを求めることができる。
[実施例1]
本実施例では主に、デジタルカメラが撮影した画像を、画像データとして出力する場合について説明する。回復処理に必要なフィルタ等の情報を持たない別の情報処理装置は、画像データに含まれている情報を用いて画像データに対して回復処理を行い、表示又は出力をすることができる。もちろん本実施例で説明する処理を、回復処理に必要な情報を有する情報処理装置が行うこともできる。この場合、回復処理に必要な情報を持たない他の情報処理装置は、画像データに含まれている情報を用いて画像データに対して回復処理を行い、表示又は出力をすることができる。
以下で説明するように本実施例では、デモザイク処理後のデータを出力する場合、撮影画像に回復処理前後の差分画像を付加する。特に圧縮した場合、差分画像のデータ量は概して小さい。本実施例の方法によれば、少ないデータ量の増加のみで、後から回復処理の程度を自由に変化させることができる。
本実施例においては、画像に対する回復処理の強度を後から変更できるように、レンズ交換式の一眼レフカメラが画像データを作成する。本実施例の一眼レフカメラは、画質優先モード又はデータサイズ優先モードの何れかで、撮像画像を保存することができる。画質優先モードの場合には、撮像画像をRAWデータとして保存する。データサイズ優先モードの場合には、撮像画像をJPEGデータとして保存する。撮像画像の保存形式はこれらに限られず、BMP又はTIFFのような保存形式でもよい。また、3種類以上から選択された保存形式で画像を保存してもよい。
図1は、本実施例における画像処理装置の一例である。撮像部101は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り、シャッター、光学ローパスフィルタ、iRカットフィルタ、カラーフィルタ、並びにCMOS及びCCDを含む撮像素子から構成される。撮像部101は、被写体の光量を検知する。A/D変換部102は、撮像部101が検知した被写体の光量を、デジタル値に変換する。信号処理部103は、A/D変換部102が生成したデジタル値に対して、デモザイク処理、ホワイトバランス処理、γ処理、回復処理、及びサムネイル画像作成のための縮小処理のような種々の画像処理を行うことで、デジタル画像を生成する。D/A変換部104は、信号処理部103が生成したデジタル画像に対してアナログ変換を行う。エンコード部105は、信号処理部103が生成したデジタル画像を、JPEGやTIFFなどのファイルフォーマットに変換する。
メディアインターフェース106は、本実施例における画像処理装置に対し、記憶媒体(例えば、ハードディスク、メモリカード、CFカード、SDカード、又はUSBメモリ)を接続するためのインタフェースである。CPU107は、本実施形態における画像処理装置が有する各部の動作を制御する。CPU107は、ROM108又はRAM109に格納された命令を順に読み込み及び解釈し、そして解釈の結果に従って処理を実行する。ROM108及びRAM109は、CPU107の処理に必要なプログラム、データ、及び作業領域を提供する。複数の撮影条件の各々に対応する、回復処理に使用されるフィルタデータもROM108に格納されている(格納手段)。
撮像制御部110は、CPU107の指示に従って撮像系の制御を行う。撮像制御部110は、例えばフォーカスを合わせる、シャッターを開く、絞りを調節するといった動作を制御する。操作部111は、入力されたユーザ指示を受け取る。操作部111は例えば、ボタン及びモードダイヤルを含む。キャラクタジェネレータ112は文字及びグラフィックを生成できる。表示部113は、キャラクタジェネレータ112又はD/A変換部114から受け取った撮影画像又は文字の表示を行う。表示部113は、一般的な液晶ディスプレイを用いることができる。表示部113はタッチスクリーン機能を有していても良い。この場合、表示部113に対するユーザ指示を、操作部111に対する入力と同等に扱うことも可能である。
図2は、信号処理部103の内部を概略的に示す。切り替え部201は、信号処理部103が出力するデータを、RAWデータと、JPEGデータのようなデモザイク後のデータとの間で切り替える。すなわち切り替え部201は、RAWデータ(撮像データ)を出力する(第1のモード)か、デモザイク後のデータを出力する(第2のモード)かを設定する。デモザイク処理部203は、A/D変換部102から取得した撮影画像に対してデモザイク処理を行う(取得手段)。すなわちデモザイク処理部203は、ベイヤ配列になっているRGBデータを補間することによって、撮像画像からRGB画像を作成する。デモザイク処理部203は、ホワイトバランス処理又はγ処理のような画像処理を行っても良い。
回復処理部204は、デモザイク処理部203が生成したRGBデータに対して、フィルタデータ202を用いて回復処理を行う(補正手段)。フィルタデータ202は、レンズのOTFから導出され、回復処理に用いられるデータである。ROM108には、1以上のフィルタデータ202が保存されている。回復処理部204は、撮影時のレンズの種類、ズーム位置、絞り、被写体距離、及び撮影モードのような条件に応じて、フィルタデータ202をROM108から選択する。差分算出部205は、回復処理部204が生成した画像(補正画像)と、デモザイク処理部203が生成した画像との差分を計算する(差分算出手段)。条件取得部206は、デモザイク処理部203が取得した画像データの、撮像時の撮影条件を取得する。撮影条件には、レンズの種類、ズーム位置、絞り値、被写体距離、撮影モード、出力する画像タイプ(RAWまたはJPEG)等が含まれる。
本実施例の画像処理装置がRAWデータを保存する場合、切り替え部201は、A/D変換部102から取得したデモザイク前のRAWデータと、フィルタデータ202とを、エンコード部105に送る。するとエンコード部105は、RAWデータとフィルタデータ202とを、RAWフォーマットで出力する。また、本実施例の画像処理装置がJPEGデータを保存する場合、切り替え部201は、デモザイク処理部203が出力したデータと、差分算出部205が出力した差分データとを、エンコード部105に送る。するとエンコード部105は、デモザイク処理部203が出力したデータをJPEG規格に従って圧縮する。そしてエンコード部105は、圧縮したデータに対してJPEGフォーマットに従って差分データを付加し、生成したデータをJPEGデータとして出力することにより保存する(保存手段)。
図3は、本実施例の画像処理装置の処理を示すフローチャートである。本実施例の画像処理装置は、図3のフローチャートに従って、撮像データを受信して、画像ファイルとして出力する。ステップS301で信号処理部103は、入力された撮像データを受信する。撮像データはベイヤ配列になったRGBデータである。このデータを以下RAW画像データと呼ぶ。ステップS302で条件取得部206は、ステップS301で受信された撮影データの撮影条件を取得する。ステップS303で回復処理部204は、ステップS302で取得した撮影条件に合致する回復フィルタを、ROM108から読み込む。
ステップS304で回復処理部204は、ステップS302で取得された撮影条件から、出力する画像タイプがRAWデータであるかどうかを判断する。画像タイプがRAWデータであれば、処理はステップS305へ進む。画像タイプがJPEGデータであれば、処理はステップS306へ進む。ステップS305で切り替え部201は、ステップS301で取得されたRAWデータと、ステップS303で取得された回復フィルタのフィルタ係数とを、エンコード部105に送信する。エンコード部105は、ステップS301で取得されたRAWデータと、ステップS303で取得された回復フィルタのフィルタ係数とを保存する。そして、この処理は終了する。
一方、ステップS306でデモザイク処理部203は、ステップS301で取得されたベイヤ配列の画像を補間することにより、補間画像を作成する。ステップS307で回復処理部204は、ステップS303で取得された回復フィルタを、ステップS306で作成された補間画像データに適用することにより、回復画像を作成する。具体的な例としては、回復処理部204はコンボリューション処理を行う。ステップS308で差分算出部205は、ステップS307で取得された回復画像と、ステップS306で取得された補間画像との差分画像を取得する。具体的には差分算出部205は、各画像の対応する画素値の差分を計算することにより、差分画像を計算する。この差分画像は、回復処理における補正量を示す。そしてこの差分画像が、後に回復処理の強さを調整する際に用いられる。具体的な回復処理の強さの調整方法は、実施例10において説明する。
ステップS309でエンコード部105は、ステップS306で取得した補間画像をJPEG圧縮する。ステップS310でエンコード部105は、ステップS309で得られたJPEG画像と、ステップS308で取得した差分画像とを保存する。そして、この処理は終了する。
本実施例においては、JPEG出力とRAW出力との何れかを選択することが可能である。しかしながら、本実施形態のデジタルカメラは、JPEG出力のみが可能であってもよいし、RAW出力のみが可能であってもよい。また、JPEG出力を行う場合、差分画像がJPEG画像とは別のファイルとして出力されてもよい。代わりに、差分画像がJPEG画像のファイルに含めて出力されてもよい。具体的には、ステップS310においてエンコード部105がExifファイルフォーマットに準拠したフォーマットで画像を保存することが考えられる。この場合、差分画像を、APP1マーカ内Exif IFDの中にあるMakernotesタグの中に保存すればよい。
一方RAWデータについても、フィルタ係数はRAWデータのファイルとは別のファイルとして保存されてもよい。あるいは、フィルタ係数がRAWデータのファイルに含めて出力されてもよい。統一されたRAWデータのファイルフォーマットは存在しない。そのため、RAWデータとフィルタ係数とは、どのように保存されても良い。
本実施例では、デジタルカメラが撮像データをJPEG圧縮し、そしてJPEG画像と差分画像とを保存する。しかしながら、差分画像と共に保存する撮影画像は、デモザイク後の画像であれば、圧縮されていても、圧縮されていなくてもよい。例えば撮影画像は、Exifファイルフォーマットに準拠した非圧縮のTIFFファイルとして保存されてもよい。TIFF形式が用いられる場合、JPEGの時と同様に、Exif IFDの中にあるMakernotesタグの中に差分画像が保存されればよい。また、撮影画像をJPEG2000形式で圧縮してもよい。このとき撮影画像がJP2ファイルに保存されるのであれば、エンコード部105は差分データを書き込むBOXを一つ作成し、このBOXの中に差分データを書き込めばよい。撮影画像がPNG形式で保存される場合、エンコード部105は独自チャンクを用意し、そのチャンクの中に差分データを書き込めばよい。その他のファイルフォーマットが採用される場合にも、エンコード部105はそれぞれのフォーマットに準拠した方法を採用すればよい。
本実施例ではエンコード部105は、デモザイク処理部203が生成した補間画像をJPEG圧縮する。しかしながらエンコード部105は、回復処理部204が生成した回復画像をJPEG圧縮してもよい。この場合エンコード部105は、圧縮された回復画像と、差分算出部205が生成した差分画像とを保存する。回復画像と差分画像とを用いることによっても、回復処理の強さを後から調整することができる。すなわちエンコード部105は、圧縮されていてもいなくてもよい撮影画像若しくは補正画像(補間画像若しくは回復画像)と、差分画像とを出力すればよい。
[実施例2]
実施例1では、RAWデータにフィルタ係数を付加して保存した。本実施例では、RAWデータにはOTFデータを付加して保存する。実施例1に記載のように付加したフィルタ係数を用いて、処理装置がRAWデータの回復処理の強さを変更する方法は2つある。1つ目の方法は、フィルタ係数を直接変更する方法である。例えば処理装置は、フィルタの中央の値から、フィルタ係数の総和(通常は1)を引く。続いて処理装置は、各々のフィルタ係数を一律x倍する。最後に処理装置は、フィルタの中央の値に先ほど引いた値(つまり、1)を足す。このようにして、新しいフィルタ係数が作成されうる。(簡単のため、1次元フィルタを例にすると、元の係数が[−2 5 −2]であり、xが0.5である場合には、新しいフィルタ係数は[−1 3 −1]となる。)2つ目の方法では、処理装置はフィルタ係数をフーリエ変換により周波数空間に変換する。次に処理装置はフィルタゲインを変更する。最後に、処理装置は逆フーリエ変換を行い、新しいフィルタ係数を得る。
前者の方法を用いると、処理装置は簡単な計算を用いることでフィルタの強度を変えることができる。しかしながらこの方法では、変更後のフィルタの周波数特性を知ることができない。後者の方法を用いると、フィルタの周波数特性がより高精度に制御されうる。しかしながら、フーリエ変換および逆フーリエ変換という複雑な処理が用いられるために、処理が重くなる。また、フィルタ係数からフィルタの周波数特性を求めることはできるが、レンズのOTFを算出することはできない。したがって、回復フィルタの算出方法が変更された場合、例えばRAW画像データの補間方法が変更された場合に、正しく対応できない。
そこで本実施例では、RAWデータとともに、回復フィルタを作成するための情報、すなわちレンズのOTFデータを保存する。本実施例での処理は実施例1とほぼ同様である。以下では図3を参照しながら、実施例1と異なる点についてのみ説明する。ステップS303で回復処理部204は、回復フィルタを取得する代わりに、レンズのOTFデータをROM108から読み込む。ここで回復処理部204は、ステップS302で取得された撮影条件に対応するOTFデータを読み込む。実施例1と同様に、ステップ305はRAWデータが保存される場合に行われる。このとき切り替え部201は、RAW画像データとステップS303で読み込んだOTFデータとをエンコード部105に出力する。エンコード部105は、RAWデータOTFデータとを保存する。
ステップS307は、実施例1と同様に、JPEGデータが保存される場合に行われる。このとき回復処理部204は、ステップS303で読み込んだOTFデータから回復フィルタを生成する。そして、生成した回復フィルタを用いて、実施例1と同様に補間画像から回復画像を生成する。回復フィルタを作成するためには、ウィナーフィルタなど既存の方法を用いればよい。
本実施例の方法によれば、RAW画像データと共に、レンズのOTFデータを保存することができる。このため、フィルタの算出方法及びフィルタの周波数特性を自由に変更することができる。フィルタを自由に変更することができるため、RAW画像データに対する回復処理をより適切に調節することが可能である。
[実施例3]
実施例1の方法に従うと、撮影画像に対する回復処理の強さを後に変更することができる。しかしながら、回復処理の強さを変更できないようにすることも可能である。例えば、回復処理を調整した撮影者は、画像がそれ以上に調整されることを望まないことがある。この場合、JPEG画像に対して差分画像を付加しなければよい。しかしながら差分画像のないJPEG画像を取得した場合、その画像に対して既に回復処理の調整が行われているのか、それとも回復処理の調整は行われていないのか、を判別することは困難である。第三者から回復フィルタを入手することにより、回復処理の調整が行われていない画像に対して、回復処理を行うことも可能である。しかし、もし回復処理の調整が行われている画像に回復処理を行った場合、撮影者の意図が損なわれる上に、リンギングなどの弊害が発生する。
従って、回復処理が既に調整されている画像データには、回復処理が調整されていることを示すマークが付されることが望ましい。そこで本実施例では、回復処理の調整が禁止されたJPEG画像に対してはマークを付す。以下で、本実施例の方法を図5を参照して説明する。本実施例の方法は実施例1と類似しており、同様の工程は説明を省略する。図5において、実施例1と同様の動作が行われるステップは、図3と同じ番号が付されている。
実施例1と同様に、ステップS307において回復処理部204は回復画像を生成する。本実施例においてはステップS307で、回復フィルタの係数を調整することにより、回復処理の強さを調節してもよい。フィルタ係数の調整は、撮影条件に従って行われてもよいし、画像認識の結果に基づいて行われてもよいし、ユーザによって行われてもよい。ステップS501で差分算出部205は、回復処理の強さの調整を可能にするか否かを判断する。この判断は、ステップS302で取得された撮影条件に基づいて行われてもよいし、ユーザの指示に基づいて行われてもよい。
回復処理の強さの調整を可能にする場合、処理はステップS501からステップS308に進む。ステップS308及びステップS309の処理は実施例1と同様である。そしてステップS502においてエンコード部105は、回復フラグFrに、回復処理が可能なことを示す値(本実施例では0)をセットする。ステップS503でエンコード部105は、ステップS309で作成された回復前のJPEG画像と、ステップS502で作成された回復フラグと、ステップS308で作成された差分画像とを保存する。
回復処理の強さの調整を不可能にする場合、処理はステップS501からステップS504に進む。ステップS504でエンコード部105は、ステップS307で取得された回復画像をJPEG圧縮する。ステップS505でエンコード部105は、回復フラグFrに、回復処理が不可能なことを示す値(本実施例では1)をセットする。ステップS506でエンコード部105は、ステップS504で作成されたJPEG画像と、ステップS505で作成された回復フラグとを保存する。
こうして、回復用の差分画像がないJPEG画像を扱う際に、回復処理が調整されているJPEG画像と、回復処理が調整されていないJPEG画像とを区別することができる。これによって、回復処理を2重に行うことによって画質を劣化させることを防止できる。本実施例ではデジタルカメラが画像を保存する際に回復フラグを付加する。しかしながら情報処理装置が、実施例1に従って生成したJPEG画像を読み込み、回復処理の強さを調整して再び保存する場合にも、本実施例の方法を用いることができる。
[実施例4]
本実施例ではJPEG画像に対して、回復用の差分画像と共に、トリミング情報を付加する。JPEG画像には通常、トリミングされたことを示す情報が存在しない。トリミングが行われた場合、回復用の差分画像と元のJPEG画像との間で画像サイズが異なることがある。この場合、JPEG画像と差分画像との各画素値を足し合わせることで回復処理された画像を得ることはできない。JPEG画像と差分画像との位置を合わせる処理が必要となる。
収差の回復処理を行う場合、差分画像は通常エッジ情報を示す。したがって、JPEG画像からエッジ情報を取得し、取得したエッジ情報を用いて差分画像とJPEG画像との位置を合わせることも可能である。しかしながら、このようなパターンマッチングには時間がかかる。また例えば、多数の細かいエッジを含む画像、類似の繰り返しパターンを含む画像、又はエッジ情報が非常に少ない画像を用いる場合に、位置合わせは難しくなる。
以下で、本実施例の方法を図3を参照して説明する。本実施例の方法は実施例1と類似しており、同様の工程は説明を省略する。ステップS310においてエンコード部105は、トリミング情報を取得する。トリミング情報は、トリミングの有無を示すフラグFt、トリミング前の画像の画素数(W,H)、及びトリミング画像位置Ptを含む。図6に、トリミング画像602のトリミング情報を示す。601はトリミング前の画像を示す。また、602はトリミング後の画像を示す。本実施例では、トリミング前の画素数は(W,H)=(1600,1200)である。トリミング画像602はトリミングされているから、フラグFtはトリミングされていることを示す値(本実施例の場合は1)を持つ。トリミング画像位置Ptは例えば、トリミング前の画像における、トリミング領域の左上の座標であればよい。本実施例においては、トリミング画像602のPt(X,Y)は、(300,300)となる。その後エンコード部105は、ステップS309で作成されたJPEG画像と、ステップS308で作成された差分データと、上述のトリミング情報とを保存する。
本実施例によれば、JPEG画像をトリミングした場合にも、トリミング情報を参照することにより、JPEG画像に対して差分画像を正しく用いることができる。本実施例ではデジタルカメラが画像を保存する際にトリミングを行う。しかしながら情報処理装置が、実施例1に従って生成したJPEG画像を読み込み、トリミングを行って再び保存する場合にも、本実施例の方法を用いることができる。
[実施例5]
本実施例では、差分画像に加えて、回復処理の強さも、JPEG画像と一緒に保存する。実施例1〜4では、JPEG画像と差分画像とが保存される。一方、回復処理の強さが調整された後で、調整後のデータを保存できることが好ましい。実施例1〜4に従うと、調整後のデータを保存する場合、差分画像が書き換えられるだろう。しかしながら、データを調整した後に、このデータをさらに調整する場合、最後に保存された画像を調整することになる。この場合、調整の基準が変わるため、調整が難しくなるかもしれない。
例えば、ユーザが回復処理の強さを「0.5」にして保存した後で、ユーザはもう少し回復処理を強くしたいと思うかもしれない。この場合、ユーザは回復処理の強さを例えば「0.6」にするのではなく、「1.2」にしなければならない。この特性は、ユーザの直感的な操作を困難にする。さらには、調整時に切り捨て処理が発生することにより、差分画像が次第に劣化していく可能性がある。そこで、本実施例では、回復処理の強さを差分画像と一緒に保存する。
本実施例の方法を、図3を用いて説明する。本実施例の方法は実施例1と類似しており、同様の工程は説明を省略する。ステップS310においてエンコード部105は、回復処理の強さを決定する。この際エンコード部105は、ステップS302で取得された撮影条件、ユーザの指示、等を考慮する。例えば、レンズの種類、撮影距離、ズーム位置、絞り、及び光源が同じ場合、撮影モードがポートレートモードである時には、風景モードである時よりも回復処理の強さを弱くしてもよい。一例として、風景モードであれば調整値を1.0に、ポートレートモードであれば調整値を0.75にしてもよい。実施例10で説明するが、調整値は回復処理の強さを示す。その後エンコード部105は、ステップS309で取得されたJPEG画像と、ステップS308で取得された差分画像と、以上の調整値とを保存する。
本実施例では、撮影モードを考慮して調整値が決定された。しかしながら、デジタルカメラが撮影画像を解析し、エンコード部105は解析結果に従って調整値を決定してもよい。例えば、顔検出により検出された1つの顔が、撮影画像の大きさに対して所定以上の比率を占める場合、調整値を小さくしてもよい。撮影画像のシーン解析によって、画像が室内で撮影されていると判断された場合、ノイズが大きい可能性を考慮して調整値を小さくしてもよい。
本実施例ではデジタルカメラが画像を保存する際に調整値を決定する。しかしながら情報処理装置が、本実施例に従って生成したJPEG画像を読み込み、回復処理の再調整を行って再び保存する場合にも、本実施例の方法を用いることができる。すなわち、回復処理を再調整することで得られた調整値を、保存されている調整値に上書きすればよい。本実施例によれば、回復処理の強さを再調整する場合に、調整の基準を一定にすることができる。前出の例によれば、回復処理の強さを「0.5」よりも強くしたいときに、ユーザは「0.6」を指定すればよい。
[実施例6]
実施例1〜5では、OTFデータから算出された回復フィルタを使用する補正処理について説明した。実施例1〜5の方法で回復処理を行うと、画像の位相成分(PTF成分)と振幅成分(MTF成分)との両方が補正される。したがって、実施例1〜5の方法で差分データを用いた回復処理の調整を行うと、PTF成分とMTF成分との回復処理は同じ強さとなる。回復処理を弱くするほど、倍率色収差による色ずれ、及びコマ収差による像の流れ、のように非対称なボケが多く出現する。
図9は、位相ずれ(PTF成分)のみを補正した場合の、点像を示す。以下では、位相ずれの補正は、PTFの回復と称される。図9(C)に示される点像のMTF及びPTFが、図9(A)及び(B)にそれぞれ示される。また、図9(F)に示される点像のMTF及びPTFが、図9(D)及び(E)にそれぞれ示される。図9(F)の像は、図9(C)の像のPTFを補正することによって得られる。図9(C)の像も図9(F)の像もボケてはいるが、図9(F)の像においては、図9(C)の像と比べて、非対称性がよく補正されており、像流れがよりよく抑制されている。 図9(H)は、図9(G)の点像のPTFを補正することによって得られる。この場合にも、PTFを補正することによって非対称性が補正される。
そこで本実施形態では、収差の非対称性に起因する位相ずれ(PTF)の回復補正の強さは固定され、MTFの回復処理の強さのみを調整できるようにする。本実施形態の方法は、第1の実施例と同様であり、図3のフローチャートを用いて説明される。第1の実施例と同じ処理については説明は省略される。
ステップS303で回復処理部204は、ステップS302で取得された撮影条件に合致する回復フィルタを取得する。本実施形態で回復処理部204は、PTFの回復フィルタとMTFの回復フィルタとの双方を取得する。回復フィルタを、PTFの回復フィルタとMTFの回復フィルタとに分ける方法には、様々な方法がある。例えば、逆フィルタを応用する場合、以下の式を用いることができる。
(PTFの回復フィルタ)=(OTFの絶対値)/OTF = MTF/OTF
(MTFの回復フィルタ)=1/(OTFの絶対値) = 1/MTF
同様に、ウィナーフィルタを応用することにより、回復フィルタを分けることもできる。
ステップS307で回復処理部204は、ステップS306で取得された補間画像に対して、ステップS303で取得されたPTFの回復フィルタを適用することにより、PTFのみが回復された画像Ipを作成する(前処理手段)。さらに回復処理部204は、画像Ipに対して、ステップS303で取得されたMTFの回復フィルタを適用することにより、MTFとPTFとの双方が回復された画像Ipmを作成する。回復処理部204が行う処理は、PTFの回復フィルタを適用して補間画像を更新する前処理を行うことと、PTFとMTFとの双方を回復した画像を取得することとに相当する。
ステップS308で回復処理部204は、各画素について画像Ipmと画像Ipとの差分を求めることによって、差分画像を作成する。本実施形態の差分画像は、MTF補正の補正量を示す。ステップS309でエンコード部105は、画像IpをJPEG圧縮する。ステップS310でエンコード部105は、ステップS309で作成されたJPEG画像と、ステップS308で作成された差分画像とを保存する。このときエンコード部105は、保存されている差分画像が、PTFとMTFの両方が回復された画像と、PTFのみが回復された画像との差分であることを示すフラグ情報を、JPEG画像及び差分画像と共に保存する。本実施例の方法を用いれば、MTF回復処理を弱くしても、収差の非対称性に由来する像流れのような画質劣化を抑えることができる。
[実施例7]
本実施例の処理においては、色収差が考慮される。図10において、(a)及び(b)は、回復前の、異なる色成分のMTFである。MTF(a)及び(b)を補正することにより、MTF(c)が得られる。回復処理を弱くすると、色成分に応じてMTF(c)はMTF(a)又は(b)に近づく。すなわち、回復処理が弱い場合、異なる色成分の間でMTFにずれが生じる。すると、ボケの形が色成分ごとに異なるために、色収差が発生する。そこで本実施例では、色収差を補正した後に差分画像を生成する。また、色成分間でPTFがずれていると、ボケの形状が色成分ごとに異なるため、この場合にも色収差が生じる。そこで本実施例では、PTFの補正及び色収差の補正が行われた後に、MTF補正前後の差分画像が作成される。もっとも、実施例6のようにPTFの回復処理とMTFの回復処理とが独立に行われる必要はなく、色収差の補正が行われた後で実施例1のように差分画像が生成されればよい。
実施例7における処理は、図7に示される。図7のフローチャートにおいて、実施例1でも同様に行われる工程には同じ参照番号が付されている。ステップS301及びS302では、実施例1と同様に処理が行われる。ステップS303で回復処理部204は、位相ズレを補正するPTFの回復フィルタと、色収差を補正するフィルタと、MTFの回復フィルタとを取得する。色収差を補正するフィルタとは、各色成分間でのMTFのずれが小さくなるように画像を補正する。この色収差を補正するフィルタは例えば、図10におけるMTF(a)を、MTF(b)に近づけることができる。
色収差を補正するフィルタの作成方法は、様々である。例えば、逆フィルタを応用して、以下のようにフィルタを作成することができる。
色収差補正フィルタ=((b)のMTF)/((a)のMTF)
この他に、ウィナーフィルタを応用してフィルタを作成することもできる。
ステップS304で回復処理部204は、実施例1と同様に、出力する画像タイプを判断する。RAWデータが出力される場合、処理はステップS1207に進み、ステップS301で取得された撮像データのRAW画像データと、ステップS303で取得されたPTF回復フィルタ、色収差補正フィルタ、及びMTF回復フィルタが保存される。JPEGデータが出力される場合、処理はステップS306に進む。
ステップS306では実施例1と同様に補間画像が取得される。次にステップS1201において回復処理部204は、ステップS303で取得されたPTF回復フィルタを使って、PTFが回復された画像Ipを作成する。ステップS1202で回復処理部204は、画像Ipに対して色収差補正フィルタを適用することにより、画像Ipcを作成する。画像Ipcは、位相ズレと色収差とが補正された画像である。ステップS1203で回復処理部204は、画像Ipcに対してMTF回復フィルタを適用することにより、画像Ipcmを作成する。画像Ipcmは、位相ズレ、色収差、及びMTFの低下が補正された画像である。
ステップS1204で回復処理部204は、画素ごとに画素値の差分を計算することにより、画像Ipcmと画像Ipcとの差分画像を作成する。すなわち差分画像は、位相ズレと色収差とが補正された画像についての、MTF補正前後の画素値の差分を示す。ステップS1205でエンコード部105は、画像IpcをJPEG圧縮する。
ステップS310でエンコード部105は、ステップS1205で生成されたJPEG画像と、ステップS1204で作成された差分画像とを保存する。ここでエンコード部105はさらに、保存されている差分画像が、PTFとMTFと色収差とが回復された画像と、PTFと色収差とが回復された画像との差分であることを示すフラグ情報を、JPEG画像及び差分画像とともに保存する。本実施例の方法によれば、色収差の少ない画像に対して、MTFの回復処理の強さを調整することが可能になる。また、回復処理を弱くしても、色収差が目立つことはない。
[実施例8]
実施例6のようにPTFのみを回復した点像は、点対称ではあっても、円形にならないことが多い。例えば、図9(F)や図9(H)のような点像が得られる。点像が円形とならないのは、アジムス方向のMTF形状がそれぞれ異なるためである。2つのアジムス方向は例えば、サジタル方向およびメリジオナル方向であってもよい。アジムス方向とは全方向の総称であり、サジタル方向、メリジオナル方向、及び任意の角度θの方向をも含む。例えば、サジタル方向及びメリジオナル方向のMTFが、それぞれ図10における(a)及び(b)の形状をしている場合、図9(F)に類似した点像が得られる。サジタル方向及びメリジオナル方向のMTFが一致していれば、点像は円になる。
本実施例では、アジムス方向のMTFの不一致(アジムス方向のMTF収差)を補正する。そして、MTFの不一致を補正した後に、回復処理を行い、回復処理前後の差分画像を作成する。本実施例の処理は、実施例7の処理とほぼ同じである。図7のステップS303で回復処理部204は、色収差補正フィルタの代わりに、アジムス方向のMTFの不一致を補正するフィルタ(以下アジムス補正フィルタと称する)を取得する。そしてステップS1202で回復処理部204は、画像Ipに対してアジムス補正フィルタを適用することにより、画像Ipcを作成すればよい。
代わりの方法として、ステップS303で回復処理部204は、色収差補正フィルタとともに、アジムス補正フィルタを取得することもできる。そしてステップS1202で回復処理部204は、画像Ipに対して色収差補正フィルタ及びアジムス補正フィルタを適用することにより、画像Ipcを作成してもよい。
アジムス補正フィルタは、実施例7と同様に、逆フィルタを応用することで作成することができる。例えば、(目標とするMTF)/(補正する角度のMTF)のように求めればよい。また、ウィナーフィルタなどを応用してアジムス補正フィルタを作成することもできる。本実施例の方法によれば、JPEG画像が円形のボケを持つ画像となるため、後の編集によってユーザが回復処理を弱くしても綺麗なボケの画像を得ることができる。
[実施例9]
実施例1〜8においては、2種類の形式(RAWデータ及びJPEG)でデータが保存できた。しかしながら、デモザイク後の画像は、圧縮画像として保存されても、非圧縮画像として保存されても良い。そこで本実施例では、3種類の形式(RAWデータ、JPEG、及び非圧縮画像を格納したTIFF)で画像を保存する方法が説明される。本実施例で説明される方法は、実施例1の方法が、デモザイク後の非圧縮画像を保存可能なように修正されたものである。しかしながら、実施例2〜8のいずれの方法もが同様に修正可能であることは、当業者には明らかであろう。
本実施例の方法が、図3を参照して説明される。ステップS301〜ステップS308は、実施例1と同様に行うことができる。ステップS309でエンコード部105は、ステップS302で取得された撮影条件から、画像がJPEG形式で保存されるかTIFF形式で保存されるかを判断する。画像がJPEG形式で保存される場合は、エンコード部105は実施例1と同様にJPEG圧縮を行えばよい。そして、ステップS310でJPEG画像と差分画像とが保存される。
ステップS309で画像がTIFF形式で保存されると判断した場合は、ステップS310でエンコード部105は、TIFF形式でデータを保存する。具体的にはエンコード部105は、ステップS306で得られた補間画像の非圧縮データと、ステップS308で得られた差分データとを、TIFFファイルフォーマット形式で保存すればよい。本実施例では非圧縮画像の例としてTIFF形式が採用されたが、他の非圧縮画像形式が採用されてもよい。また、1以上の非圧縮画像形式と、1以上の圧縮画像形式と、RAWデータ形式との中から、保存形式が決定されてもよい。
[実施例10]
本実施例では、実施例1で保存された画像データを用いて、回復処理の強さを調整する方法が説明される。本実施例の処理は、例えば現像処理アプリケーションなどの画像処理ソフトウェアが行うこともできるし、一般的な画像処理装置が行うこともできる。本実施例の方法は、図8のフローチャートに示される。本実施例では、図4に示される画像処理装置が処理を行うものとして説明する。
ステップS1401で入力部402は、実施例1で保存された画像データ401を取得する。そして判別部403は、画像データ401が、RAW形式であるかJPEG形式であるかを判別する。データ形式を判断するためには、様々な方法を用いることができる。例えば、拡張子によってデータ形式を判別することができるし、ファイルの先頭に格納されている形式情報を読み取ることによってデータ形式を判別することもできる。また、画像データ401が本実施例の処理においてサポートされていない形式である場合には、ユーザに警告を発することもできる。
画像データ401がRAW形式である場合には、処理はステップS1402に進む。ステップS1402において現像部404は、画像データ401に含まれるRAWデータに対してデモザイク処理を行うことによって、補間画像を生成する。ステップS1403で現像部404は、画像データ401に含まれる回復フィルタを取得する。ステップS1404で回復部406は、補間画像に対して回復フィルタを適用することにより得られる画像を、回復画像として生成する。
一方、画像データがJPEG形式である場合には、処理はステップS1401からステップS1405に進む。ステップS1405で復号部405は、画像データ401に含まれるJPEG画像をデコードすることにより、復号画像を生成する。本実施例においては、この復号画像は、第1の実施例における回復処理(ステップS307)を行う前の補間画像に相当する。しかしながら復号画像は、補間画像がJPEG圧縮され、さらに復号されることによって得られたものである。JPEG圧縮は非可逆圧縮であるから、復号画像は補間画像に完全には一致しない。ステップS1406で復号部405は、画像データ401に含まれる差分画像を取得する。ステップS1407で回復部406は、復号画像と差分画像との各画素値を加算することによって得られる合成画像を、回復画像として取得する。この回復画像は、実施例1のステップS307で生成された回復画像に相当する。
ステップS1408において回復部1408は、回復処理の強さを変更するかどうかを判断する。例えば、回復部1408は、非図示の表示部を介して回復画像を表示し、回復処理の強さを変更するか否かを指示するユーザの入力を取得してもよい。また、回復部1408は、回復画像を画像解析することによって判断を行うこともできる。回復処理の強さを変更しない場合は、ステップS1413において、回復部406は回復画像を調整された画像として出力する。様々な画像出力方法を採用することが可能である。たとえば回復部406は、回復画像を圧縮して又は圧縮しないで保存することができる。また回復部406は、画像データ401に含まれるJPEG画像(またはステップS1402で得られた補間画像)を、ステップS1409で取得された回復係数とともに保存してもよい。
回復処理の強さを変更する場合には、処理はステップS1409へ進む。ステップS1409で回復部406は、回復処理の強さを取得する。回復処理の強さは、例えば係数として表すことができる。係数が0より大きい1未満の値である場合には回復処理は弱められ、1より大きい値である場合には回復処理は強められる。回復処理の強さは、ステップS1418と同様にユーザによって入力されてもよいし、画像解析によって決定されてもよい。
ステップS1410で回復部406は、画像データ401がRAWデータであるかJPEGデータであるかを判断する。画像データ401がRAWデータである場合、ステップS1411で回復部406は、ステップS1403で取得された回復フィルタを修正する。回復フィルタの修正は、実施例2記載した方法で行うことができる。そして、処理はステップS1404に戻る。ステップS1404では、修正された回復フィルタと補間画像とを用いて回復画像が生成される。
ステップS1410において画像データ401がJPEGデータであると判断された場合、ステップS1412で回復部406は、ステップS1406で取得された差分画像を修正する。具体的には、差分画像の各画素値に対して、ステップS1409で取得された係数をかければよい。例えば係数が0.5であれば、差分画像の各画素値を半分にすればよい。係数が2であれば、差分画像の各画素値を半分にすればよい。そして、処理はステップS1407へ戻る。処理を戻す。ステップS1407では、修正された差分画像と復号画像とを用いて回復画像が生成される。
本実施例によれば、RAWデータで保存されている画像データに対しても、JPEG圧縮された画像データに対しても、回復処理の強さを簡単に調整することができる。本実施例では、デモザイク後の画像に対して回復処理を行った。しかしながら、回復処理の種類によっては、デモザイク前の画像に対する回復処理を組み込むこともできるし、デモザイク処理の中に回復処理を組み込むこともできる。
実施例4のように、JPEG画像にトリミング情報がついている場合には、回復部406は、トリミング情報によって示される画素位置に対応する差分画像を抽出すればよい。そして、抽出された差分画像と復号画像とから、回復画像を生成すればよい。また実施例5のように、差分画像又はフィルタ係数と共に、回復処理の強さが保存されている場合がある。この場合は、ステップS1403において現像部404は、回復処理の強さを読み出し、そしてステップS1411のように回復フィルタ係数を修正すればよい。また、ステップS1406において復号部405は、回復処理の強さを読み出し、そしてステップS1412のように差分画像を修正すればよい。本実施例では、実施例1で作成された画像データを用いて、回復処理の強さを調整する方法を説明した。しかしながら当業者には明らかであるように、実施例2〜9の方法で作成された画像データを用いても、同様の処理によって、画像データを読み出し、回復処理の強さを調整することができる。
[その他の実施例]
実施例1〜9においては、RAWデータと共に、回復フィルタ又はOTFが保存された。しかしながら、回復フィルタ又はOTFの格納先を示す情報を保存することもできる。例えば、RAWデータに対応する回復フィルタの格納場所を示すURLを保存してもよい。この場合、例えば実施例10のステップS1403において現像部404は、URLが示す位置から回復フィルタを読み込めばよい。
また、実施例1〜9のファイル作成方法を組み合わせることもできる。例えば、実施例6、7、及び8が組み合わされる場合、JPEG画像として保存される画像は、位相ずれと、色成分間のMTFの相違と、アジムス方向のMTFの相違と、を補正した画像である。そして、この補正された画像に対して回復処理(具体的には、MTFの低下を補正する処理)を行うことにより得られる画像と、この補正された画像との差分が、差分画像として保存される。
実施例1〜9では、説明を簡単にするために、画像形式は、RAW、JPEG、及びTIFFの中から選択された。しかしながら、RAW形式の画像データと、JPEG形式(又はTIFF形式)の画像データとを同時に保存することもできる。この場合、RAWデータと、JPEGデータ(又はTIFFデータ)と、回復フィルタ(またはOTFデータ)と、差分データと、を保存すればよい。
実施例1〜9においては、差分画像を圧縮し、圧縮された差分画像を保存することもできる。回復処理はボケの補正処理であるから、差分画像の情報量は被写体のエッジ部分で大きくなる。言い換えれば、エッジ部分以外においては差分画像の画素値は0に近くなる。したがって、差分画像を圧縮する場合、可逆圧縮が採用されたとしても、圧縮率は大きくなると考えられる。差分画像を圧縮することにより、回復処理を後から調整できるようにする場合の、ファイルサイズの増加量を抑えることができる。非可逆圧縮された差分データを保存することもまた可能である。この場合、ファイルサイズはさらに小さくなる。
ROM108に保存されている回復フィルタ202もまた、何らかの形式で圧縮されていても良い。この場合回復処理部204が、圧縮されている回復フィルタを展開すればよい。ROM108には、回復フィルタではなく、回復フィルタを算出するために必要なOTFデータ又はPSFデータが保存されていても良い。この場合回復処理部204が、OTFデータ又はPSFデータから回復フィルタを算出すればよい。さらに、RAWデータと共にフィルタ係数が保存されるのではなく、撮影条件に合致するOTFデータ(若しくはMTF及びPTFデータ)又はPSFデータが保存されてもよい。
実施例1〜9では、デジタルカメラのような撮像装置の信号処理部103が処理を行う。しかしながら、コンピュータ全体を制御するCPUと、データを格納するメモリとを有するコンピュータが、実施例1〜9及び実施例10の処理を行ってもよい。このコンピュータにおいて各実施例の機能を実行するためには、各機能を現像処理アプリケーションなどのコンピュータプログラムにより表現し、このコンピュータに読み込ませればよい。具体的には、記憶媒体等に格納されたプログラムがメモリにロードされ、CPUはロードされたプログラムを実行する。
現像処理アプリケーションを用いる場合、撮影画像を格納するファイルが入力される。Exifファイルフォーマットに準拠したファイルが用いられる場合、撮影条件はExifファイルフォーマットに従って格納されていればよい。こうして、現像処理アプリケーションは撮影条件を取得することができる。例えば絞り値は、Exif IFD内の、ApertureValueタグ又はFnumberタグを参照して取得されうる。被写体距離は、Exif IFD内のSubjectDistanceタグを参照して取得されうる。レンズの焦点距離は、FocalLengthタグを参照して取得されうる。また、カメラの機種情報はExif IFD内のModelタグを参照して取得されうる。標準的なExif IFD内では、レンズの種類情報のタグは規定されていないので、レンズの種類情報はMakernotesタグ等を参照して取得されうる。また、SceneCaptureTypeタグを参照することで取得された撮影シーンタイプに応じて、デフォルトの回復処理の強さを決定しても良い。これらの情報を用いて回復フィルタを取得することにより、実施例1〜8と同様の画像データファイルを作成することが可能になる。

Claims (11)

  1. 撮像により得られた撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得手段と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正手段と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出手段と、
    前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する保存手段と
    を備え
    前記補正フィルタは、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの振幅成分を補正するフィルタであり、
    前記補正画像を生成する前に、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの位相成分の補正を、前記取得手段が取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理手段をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 撮像により得られた撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得手段と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正手段と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出手段と、
    前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する保存手段と
    を備え、
    前記補正画像を生成する前に、アジムス方向のMTF収差の補正と、色収差の補正との少なくとも一方を、前記取得手段が取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理手段をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 撮像によって撮像素子から出力された撮像データと、当該撮像データにデモザイク処理を行うことで得られる撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得手段と、
    前記撮像データを保存する第1のモード、又は前記デモザイク処理後の画像を保存する第2のモードを設定する設定手段と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正手段と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出手段と、
    前記第1のモードにおいては、前記撮像データと前記補正フィルタとを保存し、前記第2のモードにおいては、前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する保存手段と
    を備え
    前記補正フィルタは、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの振幅成分を補正するフィルタであり、
    前記補正画像を生成する前に、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの位相成分の補正を、前記取得手段が取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理手段をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 撮像によって撮像素子から出力された撮像データと、当該撮像データにデモザイク処理を行うことで得られる撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得手段と、
    前記撮像データを保存する第1のモード、又は前記デモザイク処理後の画像を保存する第2のモードを設定する設定手段と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正手段と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出手段と、
    前記第1のモードにおいては、前記撮像データと前記補正フィルタとを保存し、前記第2のモードにおいては、前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する保存手段と
    を備え、
    前記補正画像を生成する前に、アジムス方向のMTF収差の補正と、色収差の補正との少なくとも一方を、前記取得手段が取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理手段をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記保存手段は、前記差分画像を圧縮してから保存することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 複数の撮影条件の各々に対応する前記補正フィルタを格納する格納手段をさらに備え、
    前記取得手段は、前記撮像時の撮影条件を取得し、当該撮影条件に対応する前記補正フィルタを前記格納手段から選択して取得する
    ことを特徴とする、請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    撮像により得られた撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得工程と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正工程と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出工程と、
    前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する出力工程と
    を備え
    前記補正フィルタは、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの振幅成分を補正するフィルタであり、
    前記補正画像を生成する前に、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの位相成分の補正を、前記取得工程で取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理工程をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
  8. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    撮像により得られた撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得工程と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正工程と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出工程と、
    前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する出力工程と
    を備え、
    前記補正画像を生成する前に、アジムス方向のMTF収差の補正と、色収差の補正との少なくとも一方を、前記取得工程で取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理工程をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
  9. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    撮像によって撮像素子から出力された撮像データと、当該撮像データにデモザイク処理を行うことで得られる撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得工程と、
    前記撮像データを保存する第1のモード、又は前記デモザイク処理後の画像を保存する第2のモードを設定する設定工程と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正工程と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出工程と、
    前記第1のモードにおいては、前記撮像データと前記補正フィルタとを出力し、前記第2のモードにおいては、前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する出力工程と
    を備え
    前記補正フィルタは、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの振幅成分を補正するフィルタであり、
    前記補正画像を生成する前に、前記撮像装置の光学系の収差に起因するボケの位相成分の補正を、前記取得工程で取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理工程をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
  10. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    撮像によって撮像素子から出力された撮像データと、当該撮像データにデモザイク処理を行うことで得られる撮影画像と、前記撮像に用いた撮像装置の光学系の収差に起因するボケを補正する処理を当該撮影画像に対して行うために用いる補正フィルタと、を取得する取得工程と、
    前記撮像データを保存する第1のモード、又は前記デモザイク処理後の画像を保存する第2のモードを設定する設定工程と、
    前記補正フィルタを前記撮影画像に適用することで補正画像を生成する補正工程と、
    前記撮影画像と前記補正画像との差分画像を生成する差分算出工程と、
    前記第1のモードにおいては、前記撮像データと前記補正フィルタとを出力し、前記第2のモードにおいては、前記撮影画像若しくは前記補正画像と、前記差分画像とを保存する出力工程と
    を備え、
    前記補正画像を生成する前に、アジムス方向のMTF収差の補正と、色収差の補正との少なくとも一方を、前記取得工程で取得した前記撮影画像に対して行うことで、前記撮影画像を更新する前処理工程をさらに備えることを特徴とする画像処理方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるための、コンピュータプログラム。
JP2010011374A 2010-01-21 2010-01-21 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Active JP5534832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010011374A JP5534832B2 (ja) 2010-01-21 2010-01-21 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010011374A JP5534832B2 (ja) 2010-01-21 2010-01-21 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011151627A JP2011151627A (ja) 2011-08-04
JP5534832B2 true JP5534832B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=44538219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010011374A Active JP5534832B2 (ja) 2010-01-21 2010-01-21 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5534832B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5791437B2 (ja) * 2011-09-12 2015-10-07 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP5991749B2 (ja) * 2011-09-26 2016-09-14 キヤノン株式会社 画像処理装置及び方法
JP5911314B2 (ja) * 2012-01-25 2016-04-27 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP5949201B2 (ja) * 2012-06-20 2016-07-06 富士通株式会社 画像処理装置及びプログラム
CN104704806B (zh) 2013-03-28 2017-08-29 富士胶片株式会社 图像处理装置、摄像装置以及图像处理方法
CN104704807B (zh) 2013-03-28 2018-02-02 富士胶片株式会社 图像处理装置、摄像装置及图像处理方法
JP6385206B2 (ja) * 2014-09-02 2018-09-05 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
WO2017104328A1 (ja) 2015-12-17 2017-06-22 富士フイルム株式会社 画像処理装置及び画像処理方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4513205B2 (ja) * 2000-12-20 2010-07-28 株式会社ニコン 電子カメラ、および画像処理プログラムの記録媒体
JP2004127287A (ja) * 2002-09-12 2004-04-22 Konica Minolta Holdings Inc 画像記録方法、画像記録装置、画像処理方法、画像処理装置、記録媒体及びプログラム
JP4921118B2 (ja) * 2006-11-07 2012-04-25 キヤノン株式会社 映像信号処理装置、映像信号処理方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011151627A (ja) 2011-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5534832B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US7990429B2 (en) Imaging device with blur enhancement
JP6415062B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、制御プログラム、および記録媒体
JP4844664B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2009038498A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US8885025B2 (en) Processor
JP4600424B2 (ja) 未現像画像データの現像処理装置、現像処理方法、および現像処理のためのコンピュータプログラム
JP2005136852A (ja) 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラム
JP4963598B2 (ja) 画像処理装置及び撮像装置及び画像処理方法及びプログラム
JP5653104B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP2011114823A (ja) 画像処理装置及び撮像装置
JP5589660B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム
US20150161771A1 (en) Image processing method, image processing apparatus, image capturing apparatus and non-transitory computer-readable storage medium
JP2007184720A (ja) 画像撮影装置
JP2004246644A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
KR101434897B1 (ko) 화상 처리 장치, 및 화상 처리 장치의 제어 방법
JP5202190B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2001292325A (ja) エッジ強調装置、エッジ強調方法および記録媒体
JP2005269449A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6786273B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2003219246A (ja) 電子カメラ及び電子カメラシステム
JP5676972B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記憶媒体
JP4807315B2 (ja) 未現像画像データの現像処理装置、現像処理方法、および現像処理を実行するためのコンピュータプログラム
JP6087720B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP6238673B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、撮像システム、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140422

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5534832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151