JP2001283952A - 同軸コネクタプラグ - Google Patents

同軸コネクタプラグ

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JP2001283952A
JP2001283952A JP2000099337A JP2000099337A JP2001283952A JP 2001283952 A JP2001283952 A JP 2001283952A JP 2000099337 A JP2000099337 A JP 2000099337A JP 2000099337 A JP2000099337 A JP 2000099337A JP 2001283952 A JP2001283952 A JP 2001283952A
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external electrode
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JP2000099337A
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English (en)
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Naritoshi Hoshino
就俊 星野
Takeshi Hashimoto
健 橋本
Hiroyuki Tominaga
弘幸 冨永
Shinya Sasaki
晋哉 佐々木
Masaki Fujimoto
雅基 藤本
Yoshihisa Inaba
佳久 稲葉
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レセプタクルを大型化することなく、また高
周波特性を劣化させることなく、同軸コネクタプラグと
レセプタクルとの間の位置ずれの矯正可能範囲を大きく
することができる同軸コネクタプラグを提供する。 【解決手段】 レセプタクル3の嵌合凹部55に先端部
を嵌合接続する同軸プラグ部4を備える同軸コネクタプ
ラグ2に関する。筒状の外部電極体9の内部に同軸ポス
ト5を内装して同軸プラグ部4を構成する。外部電極体
9の内面と同軸ポスト5の外面との間の領域において、
同軸プラグ部4の先端部に、同軸ポスト5と同軸ポスト
5に対応するレセプタクル3の接触端子との接触を確保
するための空気層11aのみからなる接触確保領域8を
形成する。この接触確保領域8よりも根本側の領域に誘
電体12が配置される誘電領域10を形成し、この誘電
領域10に空気層11bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸コネクタプラ
グに関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機を自動車に持ち込んで使用す
る際、携帯電話機と嵌合して運転中においても携帯電話
機を持たずに通話できるようにしたハンズフリーキット
や携帯電話機を固定する装置が提供されている。図6は
ハンズフリーキットのような装置Aと携帯電話機Bとを
示しており、装置Aは筐体1の上面に携帯電話機Bを載
置する載置部1Aを設け、この載置部1Aに携帯電話機
Bの裏部を載置することで装着固定できるようなってい
る。また携帯電話機Bを載置部1Aに載置固定すると載
置部1Aに設けた同軸コネクタプラグ2と携帯電話機B
の裏部に設けたレセプタクル3とが嵌合接続され、同軸
コネクタプラグ2の嵌合接続によりレセプタクル3内で
は携帯電話機B側の無線通信部のアンテナ接続部と携帯
電話機B側のアンテナとの間を切り離すと同時にアンテ
ナ接続部を同軸コネクタプラグ2側に接続する回路を構
成し、自動車側に設けたアンテナに同軸コネクタプラグ
2に接続された同軸ケーブルCを介して無線通信部のア
ンテナ接続部を接続することができるようになってい
る。
【0003】図7は従来使用されている同軸コネクタプ
ラグ2とレセプタクル3の嵌合接続状態を示している。
同軸コネクタプラグ2は同軸プラグ部4と、ケーブル接
続部6と、取付部7と、センタリング部材たるセンタリ
ングガイド体30とから構成される。
【0004】同軸プラグ部4は筒状の外部電極体9と、
この外部電極体9内に内装さた誘電体12と、この誘電
体12に包まれるように誘電体12の中心に内装された
同軸ポスト5とからなる。ここで、同軸ポスト5の外面
と外部電極体9の内面にて囲まれた領域には、先端部に
接触確保領域8が形成されていると共に接触確保領域8
よりも根本側の領域が誘電領域10として形成されてい
る。誘電体12は誘電領域10の全領域に設けられてい
る。一方、接触確保領域8は空気層11のみから構成さ
れ、同軸ポスト5の先端部は、この接触確保領域8にお
いて誘電体12の先端面から突出すると共に、同軸ポス
ト5の先端面の位置が外部電極体9の先端面と同一位置
としてある。この接触確保領域8は、同軸プラグ部4の
先端をレセプタクル3に嵌合させた場合の、同軸ポスト
5と同軸ポスト5に対応するレセプタクル3の接触端子
である接触片57との接触を確保するために形成され
る。この接触確保領域8の軸方向の寸法は、上記のよう
に同軸ポスト5と接触片57との接触を確保するために
必要な寸法に形成すれば良く、同軸プラグ部4の軸方向
に亘る全長と比較して僅少な寸法に形成される。
【0005】センタリングガイド体30は同軸プラグ部
4の軸方向の略中央部に被挿されて固定される。このセ
ンタリングガイド体30は同軸プラグ部4を中心として
その先端部側の面が傾斜面31となった略円錐状に形成
された金属体からなり、後述する同軸プラグ部4のセン
タリングガイドを行うためのものである。
【0006】ケーブル接続部6は同軸ケーブルCの誘電
体19を収納するための貫通孔28を有する金属製の筒
体29を備え、この筒体29の先端を先細りに形成して
同軸ケーブルCの外被導体23と絶縁外被32との間に
圧入すると共に、外被導体23を筒体29の外面に被
せ、更に金属環体33の可塑変形により筒体29に絶縁
チューブ34を介して絞り付けている。
【0007】またケーブル接続部6は金属環体33と一
体に形成され、金属環体33と直交し同軸プラグ部4の
軸方向の両端面が開口し且つ貫通孔28に連通した空洞
部35を有したケース部36を備えている。
【0008】同軸プラグ部4はケース部36の一方の開
口部37より同軸ポスト5の端部に設けた導体接続部5
Aを空洞部35内に臨ませ、また開口部37を同軸プラ
グ部4の誘電体12の根本側端部に一体に形成されてい
る外向き突出部13で閉塞し、更に外部電極体9の端部
より外向きに突出させた突出片9aをケース部36の外
面に設けた固定部38の溝39に嵌めてケース部36に
固定してある。
【0009】空洞部35内に臨んだ導体接続部5Aは空
洞部35内において同軸ケーブルCの導体20の先端が
半田付けされ、これにより同軸ケーブルCの導体20を
介して同軸ポスト5がアンテナに接続される。この場合
の半田付けの作業は上記開口部37とは反対側の面に開
口した開口部40から行われ、半田付け終了後、開口部
40は蓋41により閉塞される。
【0010】取付部7は合成樹脂製或いは金属製の有底
円筒状のケース42と、ケース42の上部に被る有底の
円筒状の金属製の蓋体43とで構成されるハウジング
と、外形が円筒状のコイルばね44と、同軸プラグ部4
に固定されているセンタリングガイド体30を摺動自在
に支持する金属製の支持台45とで構成される。
【0011】ケース42は蓋体43が被さる側とは反対
側の底部に形成した開口部46近傍の内面に内向き鍔部
47を突出し、この内向き鍔部47の上にコイルばね4
4の広い径となった一端部を載置してコイルばね44を
収納する。支持台45は、コイルばね44の他端部上に
載置され、コイルばね44の軸方向の伸縮に応じてケー
ス42内を移動するようになっている。
【0012】支持台45は周縁より下向き側周壁45a
を突出させており、この側周壁45aが平行するケース
42の側周壁42aに摺接するように移動自在にケース
42内に収納されるため、支持台45に斜めの力が加わ
っても傾くことなく軸方向にスムースに移動できるよう
になっている。
【0013】また側周壁45aと支持台45の平面部で
囲まれる凹部45bにコイルばね44の一端部を収納す
ることで、コイルばね44及び支持台45をケース42
に組み込む際にコイルばね44が径方向に動かないよう
にし、組立性の向上を図っている。
【0014】ここでセンタリングガイド体30を固定し
た同軸プラグ部4をケース42の開口部46と、蓋体4
3側の開口部48とに貫挿させるのは上記のように導体
接続部5Aに連結する前に行う。つまりセンタリングガ
イド体30の基部の外径は支持台45の中心孔45cの
内径よりも大きくしてあってこの中心孔45cの周辺の
支持台45上面にセンタリングガイド体30の基部底面
を当接させながら同軸プラグ部4の後部を支持台45の
中心孔45cとコイルばね44の中心とを貫挿させてケ
ース42の開口部46よりケース42外に出し、この状
態で上記のケース部36での連結を行うのである。
【0015】この状態で蓋体43をケース42に被せて
同軸プラグ部4を蓋体43の開口部48を介して外方へ
突出させ、開口部48内にセンタリングガイド体30の
傾斜面31を嵌めれば同軸コネクタプラグ2が完成され
る。
【0016】ここで蓋体43の開口部48の孔形状はセ
ンタリングガイド体30の基部の平面断面形状と略同じ
形に形成しており、コイルばね44のばね付勢により支
持台45を介してセンタリングガイド体30の基部底面
が押し上げられ、この押し上げにより同軸プラグ部4が
先端部に向けて軸方向に変位し、ケーブル接続部6の取
付部7側の面がケース42の端面(底面)に当接してそ
れ以上の移動が制限された状態の位置でセンタリングガ
イド体30の傾斜面31が蓋体43よりも外部に突出す
るのである。
【0017】このように構成された同軸コネクタプラグ
2を装置Aの筐体1に形成された取付孔部49に組み付
ける場合には、蓋体43を取り外した状態で、筐体1の
内側の開口部46より取付孔部49内に、同軸プラグ部
4の先部側を挿入させると共にケース42を挿入する。
【0018】ケース42の周面には外向き鍔50を一体
に形成しており、またこの外向き鍔50に対応して取付
孔部49の内面には内向き鍔51を一体突設しており、
この内向き鍔51にケース42の外向き鍔50の下面を
当接させる。そして取付孔部49の筐体1外側の孔部
は、蓋体43の周壁に所定間隔で切り起こしにより形成
した先端が外向きに突出せる傾斜突片62が通る内径を
持っており、この孔部内に筐体1外側から蓋体43を挿
入して、傾斜突片62の先端が上記内向き鍔51の上面
に当たる位置まで、ケース42に被せる。これにより取
付孔部49の内向き鍔51を蓋体43の傾斜突片62の
先端と、ケース42の外向き鍔50とで挟持する形で取
付孔部49内に同軸コネクタプラグ2が固定されること
になる。
【0019】ここで携帯電話機B側に設けられるレセプ
タクル3はカバ−60と、カバー60内に収納されるベ
ース61とから本体が構成され、携帯電話機Bのケース
52に設けられた取付孔部53内に配設される。取付孔
部53の外側開口に臨むようにカバー60の表面には漏
斗状の穴部54が設けられ、この穴部54の中心底部に
設けられた、同軸コネクタプラグ2の同軸プラグ部4の
先部を嵌合するための嵌合凹部55の孔55aよりベー
ス61側に設けられた可動ばね板56の先端に設けられ
た接触片57が露出され、この接触片57に同軸プラグ
部4の先端に臨んだ同軸ポスト5の先端が押接するよう
になっている。可動ばね板56は基部がベース61に固
定され、その中央部に逆L状片を切り起こし、その逆L
状片の先端横片で上記接触片57を構成している。また
可動ばね板56はその自由端の下面に可動接点58を設
け、同軸コネクタプラグ2が嵌合接続されない状態にお
いて、ベース61に固定されている固定端子板59の先
端の接点面に可動接点58を可動ばね板56の弾性によ
り弾接させ、可動ばね板56に接続される無線通信部
(図示せず)と、固定端子板59に接続されるアンテナ
との間を電気的に接続するようになっている。
【0020】このようにして構成される同軸コネクタプ
ラグ2を設けた装置Aの筐体1の載置部1Aに上記レセ
プタクル3を設けた携帯電話機Bを載置する際、及び外
す場合について説明する。
【0021】まず携帯電話機Bを載置部1Aに載置する
場合、携帯電話機Bを載置部1Aの所定位置に持ってい
き、上方から押さえ付けるようにして携帯電話機Bを下
方へ移動させる。この際同軸コネクタプラグ2の同軸プ
ラグ部4の先部がレセプタクル3のカバー60の穴部5
4のテーパ面にまず接触し、このテーパ面から同軸プラ
グ部4に径方向の力が働くと共に、下向きの軸方向の力
が働くことになる。下向きの力により同軸コネクタプラ
グ2はコイルばね44のばね付勢に抗して下方へ押し下
げられ、同時に径方向の力によりセンタリングガイド体
30がその傾斜面を蓋体43の開口部48の開口縁に摺
接させながら支持台45の上面を径方向の力の向きへ摺
動する。これにより同軸プラグ部4の先部がレセプタク
ル3のカバー60の穴部54のテーパ面に沿って嵌合凹
部55に嵌まり込み、同軸プラグ部4の同軸ポスト5の
先端面がレセプタクル3の可動ばね板56の接触片57
に接触して、接触片57を図において上方へ押して可動
ばね板56をその固定端を中心として撓ませ、自由端側
の可動接点58を固定端子板59の接点面より開離さ
せ、アンテナを無線通信部より切り離す。
【0022】更に装置Aを筐体1の載置部1A側に押し
下げると、装置Aが筐体1の載置部1Aの所定位置に固
定手段(図示せず)によりロックされ、同軸プラグ部4
の同軸ポスト5の先端に対するレセプタクル3の可動ば
ね板56の接触片57の接触を保持すると共に、可動接
点58と固定端子板59の接点面との開離状態を保持す
る。
【0023】次にロック状態にある装置Aを筐体1の載
置部1Aから取り外す際には、装置Aを上方へ持ち上げ
ることになるが、この際コイルばね44の上向きの軸方
向の力により同軸コネクタプラグ2は上方へ移動して元
の位置へ復帰する。この取り外しの際に径方向の力が加
わって、センタリングガイド体30が支持台45上を摺
動してその傾斜面31が蓋体43の開口部48の下側開
口縁に接触する状態にあっても、押し付け力が無くなる
と、コイルばね44の軸方向のばね付勢によりセンタリ
ングガイド体30がその傾斜面31を蓋体43の開口部
の下側開口縁に接触させながら支持台45上を中心方向
に摺動して、やがてセンタリングガイド体30が蓋体4
3の開口部48に嵌まり込み、同軸プラグ部4を該開口
部48の中心から筐体1外へ突出する所定位置に戻るこ
とになる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
同軸コネクタプラグ2では、同軸コネクタプラグ2とレ
セプタクル3との位置ずれは、同軸プラグ部4の先端面
が、レセプタクル3の漏斗状の穴部54の内側に配置さ
れている場合にのみ矯正されて、レセプタクル3に同軸
プラグ部4の先端部が嵌合接続されるものである。すな
わち、同軸プラグ部4の先端面が上記穴部54よりも外
側にはみ出した場合は、同軸プラグ部4は穴部54の内
面にてガイドされなくなり、レセプタクル3に同軸プラ
グ部4の先端部が嵌合接続されなくなるものである。
【0025】同軸コネクタプラグ2の同軸プラグ部4と
レセプタクル3との位置ずれを広い範囲で矯正可能とす
るためには、まずレセプタクル3の漏斗状の穴部54の
開口径を大きくすることが考えられるが、この場合は、
レセプタクル3の大型化を招き、近年の電子機器の小型
軽量化の要請に適合しないものであった。
【0026】一方、同軸プラグ部4の外径を小さくして
も、上記の位置ずれの矯正可能な範囲を大きくすること
ができるが、この場合は、同軸ポスト5と外部電極体9
の間の静電容量が変化することにより同軸プラグ部4の
インピーダンス特性が変化し、高周波特性が劣化するお
それがあった。
【0027】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、レセプタクルを大型化
することなく、また高周波特性を劣化させることなく、
同軸コネクタプラグとレセプタクルとの間の位置ずれの
矯正可能範囲を大きくすることができる同軸コネクタプ
ラグを提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
同軸コネクタプラグは、レセプタクル3の嵌合凹部55
に先端部を嵌合接続する同軸プラグ部4を備える同軸コ
ネクタプラグ2において、筒状の外部電極体9の内部に
同軸ポスト5を内装して同軸プラグ部4を構成し、外部
電極体9の内面と同軸ポスト5の外面との間の領域にお
いて、同軸プラグ部4の先端部に、同軸ポスト5と同軸
ポスト5に対応するレセプタクル3の接触端子との接触
を確保するための空気層11aのみからなる接触確保領
域8を形成すると共に、この接触確保領域8よりも根本
側の領域に誘電体12が配置される誘電領域10を形成
し、この誘電領域10に空気層11bを形成して成るこ
とを特徴とするものである。
【0029】また請求項2に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域10において、根本部分に同軸
ポスト5の外面と密接すると共に外部電極体9の内面と
密接する誘電体12を配設し、この誘電体12よりも先
端側の領域に空気層11bを形成して成ることを特徴と
するものである。
【0030】また請求項3に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域10において、根本部分と先端
部分にそれぞれ同軸ポスト5の外面と密接すると共に外
部電極体9の内面と密接する誘電体12を設け、この二
つの誘電体12の間に空気層11bを形成して成ること
を特徴とするものである。
【0031】また請求項4に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域10に配置される誘電体12
の、同軸ポスト5が挿通されている挿通孔の内径を、同
軸ポスト5の外径よりも大きく形成し、この挿通孔の内
面と同軸ポスト5の外面との間に空気層11bを形成し
て成ることを特徴とするものである。
【0032】また請求項5に記載の発明は、請求項4の
構成に加えて、誘電領域10に配置される誘電体12の
先端部と根本部に外部電極体9と密接する突起部14
a,14bを形成する共に、二つの突起部14a,14
bに挟まれた領域において誘電体12と外部電極体9の
内面との間に空気層11bを形成して成ることを特徴と
するものである。
【0033】また請求項6に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域10に配置された誘電体12
を、軸方向の全領域において同軸ポスト5の外面に密接
するように形成すると共に、この誘電体12の先端部と
根本部に、外部電極体9の内面と密接する突起部14
a,14bを設け、突起部14a,14bに挟まれた領
域において、誘電体12と外部電極体9の内面との間に
空気層11bを形成して成ることを特徴とするものであ
る。
【0034】また請求項7に記載の発明は、請求項1乃
至6のいずれかの構成に加えて、両端面に開口部46,
48を有し、両端の開口部46,48より突出させるよ
うに同軸プラグ部4を収納配置するハウジングと、ハウ
ジング内に位置する同軸プラグ部4の中間外周部に設け
られたセンタリング部材と、該センタリング部材の基部
底面を径方向に摺動自在に支持するとともにハウジング
内に同軸プラグ部4の軸方向に移動自在に収納された支
持台45と、該支持台45とハウジング底面との間に配
設されるとともに、上記支持台45を貫挿した同軸プラ
グ部4が軸方向に貫挿せるコイルばね44とで構成さ
れ、コイルばね44により同軸プラグ部4の先端部方向
に向けて軸方向に支持台45を付勢して成ることを特徴
とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により説明
する。尚、以下に示す各実施形態においては、同軸プラ
グ部4以外の構成は、既述の従来技術に示したものと同
様であるため、説明を省略している。
【0036】(実施形態1)本実施形態を図1を示して
説明する。
【0037】同軸プラグ部4を構成する筒状の外部電極
体9には、同軸ポスト5が内装されている。この同軸ポ
スト5は先端面の位置が外部電極体9の先端面と同一位
置に配置されている。この同軸ポスト5の外面と外部電
極体9の内面とは、全領域に亘って離間するように形成
されている。
【0038】この同軸ポスト5の外面と外部電極体9の
内面にて囲まれた領域には、接触確保領域8と誘電領域
10とが形成されている。
【0039】接触確保領域8は同軸プラグ部4の先端部
に形成されるものであり、空気層11aのみから構成さ
れる。この接触確保領域8は、同軸プラグ部4の先端を
レセプタクル3に嵌合させた場合の、同軸ポスト5と同
軸ポスト5に対応するレセプタクル3の接触端子である
接触片57との接触を確保するために形成される。この
接触確保領域8の軸方向の寸法は、上記のように同軸ポ
スト5と接触片57との接触を確保するために必要な寸
法に形成すれば良く、同軸プラグ部4の軸方向に亘る全
長と比較して僅少な寸法に形成される。
【0040】誘電領域10は、同軸プラグ部4の、接触
確保領域8よりも根本側の全領域に亘って形成されるも
のであり、空気層11bと誘電体12とから構成され
る。本実施形態では、誘電領域10の根本部のみに誘電
体12(以下、根本部誘電体12aという。)が設けら
れており、この根本部誘電体12aよりも先端側の領域
は空気層11bのみで構成されている。
【0041】根本部誘電体12aの外径寸法は外部電極
体9の内径寸法と略同一に形成されて外部電極体9の内
面と密接して配置されており、これにより根本部誘電体
12aは外部電極体9に対して支持されている。また根
本部誘電体12aの、同軸ポスト5が挿通されている挿
通孔の内径寸法は同軸ポスト5の外径寸法と略同一に形
成されて、同軸ポスト5の外面と密接して配置されてい
る。また根本部誘電体12aの軸方向の寸法は、誘電領
域10の軸方向に亘る全長と比較して僅少となるように
形成されている。
【0042】このとき、同軸ポスト5は、根本部誘電体
12aによって、外部電極体9に対して支持されてお
り、根本部誘電体12aよりも先端側において同軸ポス
ト5の外面が外部電極体9の内面と接触しないようにな
っている。また外部電極体9よりも更に根本側には、外
部電極体9の根本側の端部を閉塞する外向き突出部13
が根本部誘電体12aと一体に形成されているが、この
外向き突出部13の、同軸ポストが挿通されている挿通
孔の内面も同軸ポスト5の外面と略同一に形成されてお
り、この外向き突出部13によっても同軸ポスト5が外
部電極体9に対して支持されている。
【0043】上記のようにして誘電領域10を形成する
にあたっては、根本部誘電体12a及び空気層11bの
寸法は、同軸プラグ部4が所望のインピーダンス特性を
有するものとなるように、適宜設計される。
【0044】ここで、同軸プラグ部4が所望のインピー
ダンス特性を有するものとするにあたり、図7に示すよ
うに誘電領域10の全領域に誘電体12が配置されてい
る場合は、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面と
の間の寸法は一定の値に規定されるものであり、そのた
め同軸プラグ部4の外径は一定の値にしか設計できず、
同軸プラグ部4の小径化を達成することができなかっ
た。
【0045】これに対して本実施形態のように誘電領域
10に根本部誘電体12aを配置すると共に空気層11
bを形成すると、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の
内面との間の寸法を小さくしても、根本部誘電体12a
及び空気層11bの寸法を適宜設定することにより、同
軸プラグ部4に所望のインピーダンス特性を具備させる
ことができる。従って、高周波特性を劣化させることな
く同軸プラグ部4の小径化を図ることができるものであ
る。
【0046】また本実施形態では、誘電体12は、誘電
領域10の根本部に根本部誘電体12aを設けたのみで
あるため、誘電領域10における空気層11bの割合を
大きくとることができる。そのため、同軸プラグ部4の
更なる小径化を図ることができるものである。
【0047】(実施形態2)本実施形態を図2を示して
説明する。
【0048】同軸プラグ部4は実施形態1の場合と同様
に、筒状の外部電極体9と同軸ポスト5にて構成されて
おり、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面にて囲
まれた領域には、接触確保領域8と誘電領域10とが形
成されている。
【0049】接触確保領域8は実施形態1の場合と同様
に形成されている。
【0050】誘電領域10は、実施形態1の場合と同様
に誘電体12と空気層11bにて構成されているが、実
施形態1と同様の根本部誘電体12aが設けられている
ほか、先端部にも誘電体12(以下、先端部誘電体12
bという。)が設けられている。
【0051】この先端部誘電体12bの外径寸法は外部
電極体9の内径寸法と略同一に形成されて外部電極体9
の内面と密接して配置されており、これにより先端部誘
電体12bは外部電極体9に対して支持されている。ま
た先端部誘電体12bの、同軸ポスト5が挿通されてい
る挿通孔の内径寸法は同軸ポスト5の外径寸法と略同一
に形成されて、同軸ポスト5の外面と密接して配置され
ている。また先端部誘電体12bの軸方向の寸法は、誘
電領域10の軸方向に亘る全長と比較して僅少となるよ
うに形成されている。そして、空気層11bはこの根本
部誘電体12aと先端部誘電体12bとに挟まれた領域
に形成されている。
【0052】このとき、同軸ポスト5は、根本側が根本
部誘電体12aによって、先端側が先端部誘電体12b
によって、それぞれ外部電極体9に対して支持されてお
り、実施形態1の場合よりも同軸ポスト5は安定に支持
され、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面との接
触が確実に防止されると共に、外部電極体9の内側にお
ける同軸ポスト5の位置ずれが防止されて位置ずれによ
るインピーダンス特性の変化が防止されている。また外
部電極体9よりも更に根本側には、外部電極体9の根本
側の端部を閉塞する外向き突出部13が根本部誘電体1
2aと一体に形成されているが、この外向き突出部13
の、同軸ポストが挿通されている挿通孔の内面も同軸ポ
スト5の外面と略同一に形成されており、この外向き突
出部13によっても同軸ポスト5が外部電極体9に対し
て支持されている。
【0053】上記のようにして誘電領域10を形成する
にあたっては、根本部誘電体12a、先端部誘電体12
b及び空気層11bの寸法は、同軸プラグ部4が所望の
インピーダンス特性を有するものとなるように、適宜設
計される。
【0054】本実施形態においても、誘電領域10に根
本部誘電体12a及び先端部誘電体12bを配置すると
共に空気層11bを形成することにより、同軸ポスト5
の外面と外部電極体9の内面との間の寸法を小さくして
も、根本部誘電体12a、先端部誘電体12b及び空気
層11bの寸法を適宜設定して、同軸プラグ部4に所望
のインピーダンス特性を具備させることができる。従っ
て高周波特性を劣化させることなく同軸プラグ部4の小
径化を図ることができるものである。
【0055】(実施形態3)本実施形態を図3を示して
説明する。
【0056】同軸プラグ部4は実施形態1の場合と同様
に、筒状の外部電極体9と同軸ポスト5にて構成されて
おり、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面にて囲
まれた領域には、接触確保領域8と誘電領域10とが形
成されている。
【0057】接触確保領域8は実施形態1の場合と同様
に形成されている。
【0058】誘電領域10は、実施形態1の場合と同様
に誘電体12と空気層11bにて構成されているが、誘
電体12(以下、誘電体12cという。)は、誘電領域
10の、軸方向の全領域に亘って設けられている。
【0059】この誘電体12cの外周面の寸法は、外部
電極体9の内面の寸法と略同一に形成されて、誘電体1
2cの外周面は外部電極体9の内面と密接するようにな
っており、これにより、誘電体12cは誘電領域10
の、軸方向の全領域に亘って外部電極体9に支持されて
いる。
【0060】また誘電体12cの、同軸ポスト5が挿通
されている挿通孔の内径は、同軸ポスト5の外径よりも
大きく形成されており、この挿通孔の内面と同軸ポスト
5の外面とに囲まれる領域に、空気層11bが形成され
ている。
【0061】このとき、外部電極体9の根本側の端部を
閉塞する外向き突出部13が誘電体12cと一体に形成
されており、この外向き突出部13の、同軸ポストが挿
通されている挿通孔の内面も同軸ポスト5の外面と略同
一に形成されて、この外向き突出部13によって同軸ポ
スト5が外部電極体9に対して支持されている。また誘
電領域10の軸方向の全領域に亘って誘電体12cが設
けられているので、同軸ポスト5と外部電極体9との接
触が確実に防止されている。
【0062】上記のようにして誘電領域10を形成する
にあたっては、誘電体12c及び空気層11bの寸法
は、同軸プラグ部4が所望のインピーダンス特性を有す
るものとなるように、適宜設計される。
【0063】本実施形態においても、誘電領域10に誘
電体12cを配置すると共に空気層11bを形成するこ
とにより、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面と
の間の寸法を小さくしても、誘電体12c及び空気層1
1bの寸法を適宜設定して、同軸プラグ部4に所望のイ
ンピーダンス特性を具備させることができる。従って高
周波特性を劣化させることなく同軸プラグ部4の小径化
を図ることができるものである。
【0064】また実施形態2では誘電体12を二つ設け
ることにより同軸ポスト5と外部電極体9との接触を確
実に防止しようとしたものであるが、本実施形態では、
一つの誘電体12cを誘電領域10の軸方向の広い領域
に亘って設けることにより、部品点数を増大させること
なく、同軸ポスト5と外部電極体9との接触が確実に防
止されている。
【0065】(実施形態4)本実施形態を図4を示して
説明する。
【0066】同軸プラグ部4は実施形態1の場合と同様
に、筒状の外部電極体9と同軸ポスト5にて構成されて
おり、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面にて囲
まれた領域には、接触確保領域8と誘電領域10とが形
成されている。
【0067】接触確保領域8は実施形態1の場合と同様
に形成されている。
【0068】誘電領域10は、実施形態1の場合と同様
に誘電体12と空気層11bにて構成されており、この
誘電体12(以下、誘電体12dという。)は、誘電領
域10の、軸方向の全領域に亘って設けられている。こ
の誘電体12dの外径寸法は、外部電極体9の内径寸法
よりも小さく形成されており、誘電体12dの外周面と
外部電極体9の内面との間に、空気層11bが形成され
ている。また誘電体12dの、同軸ポスト5が挿通され
ている挿通孔の内径は、同軸ポスト5の外径よりも大き
く形成されており、この挿通孔の内面と同軸ポスト5の
外面とに囲まれる領域にも、空気層11bが形成されて
いる。
【0069】またこの誘電体12dの先端部の外面に外
方に突出する突起部14aが形成されていると共に、誘
電体12dの根本部の外面に外方に突出する突起部14
bが形成されている。この各突起部14a,14bの外
周面は、外部電極体9の内面に密接するように形成され
ており、これにより誘電体12dが外部電極体9に対し
て支持されている。
【0070】このとき、外部電極体9の根本側の端部を
閉塞する外向き突出部13が誘電体12dと一体に形成
されており、この外向き突出部13の、同軸ポストが挿
通されている挿通孔の内面も同軸ポスト5の外面と略同
一に形成されて、この外向き突出部13によって同軸ポ
スト5が外部電極体9に対して支持されている。また誘
電領域10の軸方向の全領域に亘って誘電体12dが設
けられているので、同軸ポスト5と外部電極体9との接
触が確実に防止されている。
【0071】上記のようにして誘電領域10を形成する
にあたっては、誘電体12d及び空気層11bの寸法
は、同軸プラグ部4が所望のインピーダンス特性を有す
るものとなるように、適宜設計される。
【0072】本実施形態においても、誘電領域10に誘
電体12dを配置すると共に空気層11bを形成するこ
とにより、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面と
の間の寸法を小さくしても、誘電体12d及び空気層1
1bの寸法を適宜設定して、同軸プラグ部4に所望のイ
ンピーダンス特性を具備させることができる。従って高
周波特性を劣化させることなく同軸プラグ部4の小径化
を図ることができるものである。
【0073】また実施形態2では誘電体12を二つ設け
ることにより同軸ポスト5と外部電極体9との接触を確
実に防止しようとしたものであるが、本実施形態では、
一つの誘電体12dを誘電領域10の軸方向の全領域に
亘って設けることにより、部品点数を増大させることな
く、同軸ポスト5と外部電極体9との接触が確実に防止
されている。しかも、誘電領域10における空気層11
bが、誘電体12の内側と外側の二箇所にそれぞれ形成
されることにより、同軸プラグ部4の更なる小径化を図
ることができるものである。
【0074】(実施形態5)本実施形態を図5を示して
説明する。
【0075】同軸プラグ部4は実施形態1の場合と同様
に、筒状の外部電極体9と同軸ポスト5にて構成されて
おり、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面にて囲
まれた領域には、接触確保領域8と誘電領域10とが形
成されている。
【0076】接触確保領域8は実施形態1の場合と同様
に形成されている。
【0077】誘電領域10は、実施形態1の場合と同様
に誘電体12と空気層11bにて構成されており、この
誘電体12(以下、誘電体12eという。)は、誘電領
域10の、軸方向の全領域に亘って設けられている。こ
の誘電体12eの外径寸法は、外部電極体9の内径寸法
よりも小さく形成されており、誘電体12eの外周面と
外部電極体9の内面との間に、空気層11bが形成され
ている。
【0078】またこの誘電体12eの先端部の外面に外
方に突出する突起部14aが形成されていると共に、誘
電体12eの根本部の外面に外方に突出する突起部14
bが形成されている。この各突起部14a,14bの外
周面は、外部電極体9の内面に密接するように形成され
ており、これにより誘電体12eが外部電極体9に対し
て支持されている。
【0079】また誘電体12eの、同軸ポスト5が挿通
されている挿通孔の内径寸法は、同軸ポスト5の外径寸
法と略同一に形成されており、誘電領域10の、軸方向
の全領域に亘って、同軸ポスト5の外面が誘電体12e
の挿通孔の内面に密接するように形成されている。従っ
て、同軸ポスト5は、誘電領域10の、軸方向の全領域
に亘って誘電体12eによって支持されており、同軸ポ
スト5は安定に支持され、同軸ポスト5の外面と外部電
極体9の内面との接触が確実に防止されると共に、外部
電極体9の内側における同軸ポスト5の位置ずれが防止
されて位置ずれによるインピーダンス特性の変化が防止
されている。
【0080】このとき、外部電極体9の根本側の端部を
閉塞する外向き突出部13が誘電体12eと一体に形成
されており、この外向き突出部13の、同軸ポストが挿
通されている挿通孔の内面も同軸ポスト5の外面と略同
一に形成されて、この外向き突出部13によって同軸ポ
スト5が外部電極体9に対して支持されている。
【0081】上記のようにして誘電領域10を形成する
にあたっては、誘電体12e及び空気層11bの寸法
は、同軸プラグ部4が所望のインピーダンス特性を有す
るものとなるように、適宜設計される。
【0082】本実施形態においても、誘電領域10に誘
電体12eを配置すると共に空気層11bを形成するこ
とにより、同軸ポスト5の外面と外部電極体9の内面と
の間の寸法を小さくしても、誘電体12e及び空気層1
1bの寸法を適宜設定して、同軸プラグ部4に所望のイ
ンピーダンス特性を具備させることができる。従って高
周波特性を劣化させることなく同軸プラグ部4の小径化
を図ることができるものである。
【0083】また実施形態2では誘電体12を二つ設け
ることにより同軸ポスト5と外部電極体9との接触を確
実に防止しようとしたものであるが、本実施形態では、
一つの誘電体12eを誘電領域10の軸方向の全領域に
亘って設けることにより、部品点数を増大させることな
く、同軸ポスト5と外部電極体9との接触が確実に防止
されている。
【0084】また、同軸ポスト5と誘電体12dは隙間
無く密接して形成されているので、同軸ポスト5と誘電
体12dとを、インサート成形等の同時成形により、容
易に一体成形することができるものである。
【0085】以上の実施形態1〜5では、同軸プラグ部
4を高周波特性を劣化させることなく小径化することが
できるのであり、レセプタクル3を大型化させなくて
も、同軸コネクタプラグ2とレセプタクル3との間の位
置ずれの矯正可能範囲を大きくすることができる。
【0086】従って、例えば既述の図6に示す例のよう
に、ハンズフリーキットのような装置Aに同軸コネクタ
プラグ2を設け、携帯電話機Bにレセプタクル3を設け
た場合は、携帯電話機Bを装置Aの載置部1Aに載置固
定させると共に同軸コネクタプラグ2とレセプタクル3
とを嵌合接続させるにあたり、同軸プラグ部4の先端が
レセプタクル3の嵌合凹部55に正確に配置されなくて
も、広い矯正範囲にて同軸コネクタプラグ2とレセプタ
クル3との間の位置ずれを矯正し、同軸コネクタプラグ
2とレセプタクル3とをスムーズに接続することができ
るものである。
【0087】また、特に同軸コネクタプラグ2に上記の
各実施形態のようなハウジング、センタリング部材たる
センタリングガイド体30、支持台45、コイルばね4
4を設けることにより、径方向に弾性を持たせずに同軸
プラグ部4が軸と平行に傾むことなく軸方向と径方向へ
のフローティングが可能なように構成すると、載置部1
Aにおいて設定された携帯電話機Bの載置位置に載置さ
れた状態での携帯電話機Bのレセプタクル3と装置Aの
同軸コネクタプラグ2との配置位置に位置ずれが生じて
いても、同軸プラグ部4が径方向に移動して広い矯正範
囲にて同軸コネクタプラグ2とレセプタクル3との間の
位置ずれを矯正し、同軸コネクタプラグ2とレセプタク
ル3とをスムーズに接続することができるものである。
従って、載置部1Aにおける携帯電話Bの配置位置を決
定する装置Aの筐体1や携帯電話機Bの外形の形状に誤
差が生じていても、広い矯正範囲にて同軸コネクタプラ
グ2とレセプタクル3との間の位置ずれを矯正すること
ができ、同軸コネクタプラグ2やレセプタクル3が取り
付けられる携帯電話Bや装置A等の機器の寸法誤差の許
容範囲を大きくすることができて、これらの機器を設計
・製造しやすくなるものである。
【0088】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る同軸コネクタプ
ラグは、レセプタクルの嵌合凹部に先端部を嵌合接続す
る同軸プラグ部を備える同軸コネクタプラグにおいて、
筒状の外部電極体の内部に同軸ポストを内装して同軸プ
ラグ部を構成し、外部電極体の内面と同軸ポストの外面
との間の領域において、同軸プラグ部の先端部に、同軸
ポストと同軸ポストに対応するレセプタクルの接触端子
との接触を確保するための空気層のみからなる接触確保
領域を形成すると共に、この接触確保領域よりも根本側
の領域に誘電体が配置される誘電領域を形成し、この誘
電領域に空気層を形成するため、同軸ポストの外面と外
部電極体の内面との間の寸法を小さくしても、根本部誘
電体及び空気層の寸法を適宜設定することにより、同軸
プラグ部に所望のインピーダンス特性を具備させること
ができ、高周波特性を劣化させることなく同軸プラグ部
の小径化を図ることができるものである。従って、同軸
コネクタプラグとレセプタクルとを嵌合接続させるにあ
たり、同軸プラグ部の先端がレセプタクルの嵌合凹部に
正確に配置されなくても、広い矯正範囲にて同軸コネク
タプラグとレセプタクルとの間の位置ずれを矯正し、同
軸コネクタプラグとレセプタクルとをスムーズに接続す
ることができるものである。
【0089】また請求項2に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域において、根本部分に同軸ポス
トの外面と密接すると共に外部電極体の内面と密接する
誘電体を配設し、この誘電体よりも先端側の領域に空気
層を形成するため、誘電領域における空気層の割合を大
きくとることができ、同軸プラグ部の更なる小径化を図
ることができるものである。
【0090】また請求項3に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域において、根本部分と先端部分
にそれぞれ同軸ポストの外面と密接すると共に外部電極
体の内面と密接する誘電体を設け、この二つの誘電体の
間に空気層を形成するため、同軸ポストは、根本側と先
端側において誘電体によってそれぞれ外部電極体に対し
て支持されることとなり、同軸ポストを外部電極体の内
側にて安定に支持することができて、外部電極体の内側
における同軸ポストの位置ずれを防止し、同軸ポストの
外面と外部電極体の内面との接触を確実に防止する共に
位置ずれによるインピーダンス特性の変化を防止するこ
とができるものである。
【0091】また請求項4に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域に配置される誘電体の、同軸ポ
ストが挿通されている挿通孔の内径を、同軸ポストの外
径よりも大きく形成し、この挿通孔の内面と同軸ポスト
の外面との間に空気層を形成するため、一つの誘電体を
誘電領域の軸方向の広い領域に亘って設けても誘電領域
に空気層を確保することができ、部品点数を増大させる
ことなく広い領域に亘って同軸ポストと外部電極体との
間に誘電体を配置して、同軸ポストと外部電極体との接
触を確実に防止することができるものである。
【0092】また請求項5に記載の発明は、請求項4の
構成に加えて、誘電領域に配置される誘電体の先端部と
根本部に外部電極体と密接する突起部を形成する共に、
二つの突起部に挟まれた領域において誘電体と外部電極
体の内面との間に空気層を形成するため、誘電体の内側
と外側の二箇所にそれぞれ空気層を形成することがで
き、同軸プラグの更なる小径化を図ることができるもの
である。
【0093】また請求項6に記載の発明は、請求項1の
構成に加えて、誘電領域に配置された誘電体を、軸方向
の全領域において同軸ポストの外面に密接するように形
成すると共に、この誘電体の先端部と根本部に、外部電
極体の内面と密接する突起部を設け、突起部に挟まれた
領域において、誘電体と外部電極体の内面との間に空気
層を形成したため、一つの誘電体を誘電領域の軸方向の
広い領域に亘って設けても、誘電体を二つの突起部にて
外部電極体に対して取り付けると共にこの突起部に挟ま
れ領域に空気層を確保することができ、部品点数を増大
させることなく広い領域に亘って同軸ポストと外部電極
体との間に誘電体を配置して、同軸ポストと外部電極体
との接触を確実に防止することができるものである。ま
た、同軸ポストと誘電体は隙間無く密接して形成されて
いるので、同軸ポストと誘電体とを、インサート成形等
の同時成形により、容易に一体成形することができるも
のである。
【0094】また請求項7に記載の発明は、請求項1乃
至6のいずれかの構成に加えて、両端面に開口部を有
し、両端の開口部より突出させるように同軸プラグ部を
収納配置するハウジングと、ハウジング内に位置する同
軸プラグ部の中間外周部に設けられたセンタリング部材
と、該センタリング部材の基部底面を径方向に摺動自在
に支持するとともにハウジング内に同軸プラグ部の軸方
向に移動自在に収納された支持台と、該支持台とハウジ
ング底面との間に配設されるととも、上記支持台を貫挿
した同軸プラグ部が軸方向に貫挿せるコイルばねとで構
成され、上記コイルばねにより上記同軸プラグ部の先端
部方向に向けて軸方向に支持台を付勢したため、径方向
に弾性を持たせずに軸方向と径方向へのフローティング
を可能とし、しかも同軸プラグ部が軸と平行に傾むこと
なく移動ができ、また径方向へ弾性を持たないため、径
方向への位置ずれに対しても確実に同軸コネクタ部をレ
セプタクルに嵌合接続させることができるものであり、
携帯電話とこの携帯電話を載置固定する装置のように、
互いに結合される二つの機器にそれぞれ同軸コネクタと
レセプタクルを取り付ける場合、この二つの機器同士が
結合されている状態での同軸コネクタとレセプタクルと
の配置位置に誤差が生じていても、同軸プラグ部が径方
向に移動して広い矯正範囲にて同軸コネクタプラグとレ
セプタクルとの間の位置ずれを矯正し、同軸コネクタプ
ラグとレセプタクルとをスムーズに接続することができ
るものであり、これらの機器の結合状態での位置関係を
決定する機器の寸法誤差の許容範囲を大きくすることが
できて、これらの機器を設計・製造しやすくなるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1におけるレセプタクルとの
嵌合接続状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態2におけるレセプタクルとの
嵌合接続状態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態3におけるレセプタクルとの
嵌合接続状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態4におけるレセプタクルとの
嵌合接続状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態5におけるレセプタクルとの
嵌合接続状態を示す断面図である。
【図6】同軸コネクタプラグ及びレセプタクルの使用例
の説明図である。
【図7】従来例のレセプタクルとの嵌合接続状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 同軸コネクタプラグ 3 レセプタクル 4 同軸プラグ部 5 同軸ポスト 8 接触確保領域 9 外部電極体 10 誘電領域 11a 空気層 11b 空気層 12 誘電体 14a,14b 突起部 45 支持台 55 嵌合凹部 46,48 開口部
フロントページの続き (72)発明者 冨永 弘幸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 佐々木 晋哉 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤本 雅基 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 稲葉 佳久 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E077 BB06 BB22 DD01 DD17 JJ11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レセプタクルの嵌合凹部に先端部を嵌合
    接続する同軸プラグ部を備える同軸コネクタプラグにお
    いて、筒状の外部電極体の内部に同軸ポストを内装して
    同軸プラグ部を構成し、外部電極体の内面と同軸ポスト
    の外面との間の領域において、同軸プラグ部の先端部
    に、同軸ポストと同軸ポストに対応するレセプタクルの
    接触端子との接触を確保するための空気層のみからなる
    接触確保領域を形成すると共に、この接触確保領域より
    も根本側の領域に誘電体が配置される誘電領域を形成
    し、この誘電領域に空気層を形成して成ることを特徴と
    する同軸コネクタプラグ。
  2. 【請求項2】 誘電領域において、根本部分に同軸ポス
    トの外面と密接すると共に外部電極体の内面と密接する
    誘電体を配設し、この誘電体よりも先端側の領域に空気
    層を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の同
    軸コネクタプラグ。
  3. 【請求項3】 誘電領域において、根本部分と先端部分
    にそれぞれ同軸ポストの外面と密接すると共に外部電極
    体の内面と密接する誘電体を設け、この二つの誘電体の
    間に空気層を形成して成ることを特徴とする請求項1に
    記載の同軸コネクタプラグ。
  4. 【請求項4】 誘電領域に配置される誘電体の、同軸ポ
    ストが挿通されている挿通孔の内径を、同軸ポストの外
    径よりも大きく形成し、この挿通孔の内面と同軸ポスト
    の外面との間に空気層を形成して成ることを特徴とする
    請求項1に記載の同軸コネクタプラグ。
  5. 【請求項5】 誘電領域に配置される誘電体の先端部と
    根本部に外部電極体と密接する突起部を形成する共に、
    二つの突起部に挟まれた領域において誘電体と外部電極
    体の内面との間に空気層を形成して成ることを特徴とす
    る請求項4に記載の同軸コネクタプラグ。
  6. 【請求項6】 誘電領域に配置された誘電体を、軸方向
    の全領域において同軸ポストの外面に密接するように形
    成すると共に、この誘電体の先端部と根本部に、外部電
    極体の内面と密接する突起部を設け、突起部に挟まれた
    領域において、誘電体と外部電極体の内面との間に空気
    層を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の同
    軸コネクタプラグ。
  7. 【請求項7】 両端面に開口部を有し、両端の開口部よ
    り突出させるように同軸プラグ部を収納配置するハウジ
    ングと、ハウジング内に位置する同軸プラグ部の中間外
    周部に設けられたセンタリング部材と、該センタリング
    部材の基部底面を径方向に摺動自在に支持するとともに
    ハウジング内に同軸プラグ部の軸方向に移動自在に収納
    された支持台と、該支持台とハウジング底面との間に配
    設されるととも、上記支持台を貫挿した同軸プラグ部が
    軸方向に貫挿せるコイルばねとで構成され、コイルばね
    により同軸プラグ部の先端部方向に向けて軸方向に支持
    台を付勢して成ることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれかに記載の同軸コネクタプラグ。
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