JP2001281454A - 保護フィルム付き光学フィルム - Google Patents
保護フィルム付き光学フィルムInfo
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- JP2001281454A JP2001281454A JP2000100997A JP2000100997A JP2001281454A JP 2001281454 A JP2001281454 A JP 2001281454A JP 2000100997 A JP2000100997 A JP 2000100997A JP 2000100997 A JP2000100997 A JP 2000100997A JP 2001281454 A JP2001281454 A JP 2001281454A
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- JP
- Japan
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- protective film
- optical film
- film
- optical
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Abstract
(57)【要約】
【課題】使用時のみ容易に剥がせる保護フィルム付き光
学フィルムを提供する。 【解決手段】表面形状が中心線平均粗さ（Ｒａ）で１．
５μｍ以下、平均山谷間隔（Ｓｍ）で２５０μｍ以下の
範囲となる凹凸を最表面に有する光学フィルムと、その
光学フィルム上に粘着剤層を介して張り合わされた保護
フィルムとを備え、前記粘着剤の弾性率が０．２５Ｍｐ
ａ以下、好ましくは０．２０Ｍｐａ以下で、厚みが５〜
４０μｍであることを特徴とする。
学フィルムを提供する。 【解決手段】表面形状が中心線平均粗さ（Ｒａ）で１．
５μｍ以下、平均山谷間隔（Ｓｍ）で２５０μｍ以下の
範囲となる凹凸を最表面に有する光学フィルムと、その
光学フィルム上に粘着剤層を介して張り合わされた保護
フィルムとを備え、前記粘着剤の弾性率が０．２５Ｍｐ
ａ以下、好ましくは０．２０Ｍｐａ以下で、厚みが５〜
４０μｍであることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に保護フィル
ムが張り合わせられた光学フィルムに属する。
ムが張り合わせられた光学フィルムに属する。
【０００２】
【従来の技術】偏光板などの光学フィルムは、光学的に
使用されることから、表面に傷や汚れが付いてはなら
ず、加工時はもとより検査時に至るまで、その表面に剥
離可能に保護フィルムが張り合わせられている。保護フ
ィルムは一般にＰＥＴ、ポリエチレンなどのプラスチッ
クからなり、片面に粘着剤が塗布されていて、その粘着
剤層を介して光学フィルムに積層されている。
使用されることから、表面に傷や汚れが付いてはなら
ず、加工時はもとより検査時に至るまで、その表面に剥
離可能に保護フィルムが張り合わせられている。保護フ
ィルムは一般にＰＥＴ、ポリエチレンなどのプラスチッ
クからなり、片面に粘着剤が塗布されていて、その粘着
剤層を介して光学フィルムに積層されている。
【０００３】この保護フィルムに必要な特性としては、
温度や湿度などの環境変化や軽い衝撃に対して光学フ
ィルムから容易に剥離しないこと、剥離した際に光学
フィルムの表面に粘着剤が残らないこと、機械又は手
によって容易に剥離可能であること、などが挙げられ
る。
温度や湿度などの環境変化や軽い衝撃に対して光学フ
ィルムから容易に剥離しないこと、剥離した際に光学
フィルムの表面に粘着剤が残らないこと、機械又は手
によって容易に剥離可能であること、などが挙げられ
る。
【０００４】一方、光学フィルムの中には蛍光灯などの
光源の写り込みを防止するためにアンチグレア層が最表
面に設けられているものが多い。このアンチグレア層
は、一般的に中心線平均粗さ（Ｒａ）が１．５μｍ以
下、平均山谷間隔が２５０μｍ以下の凹凸を有する。
光源の写り込みを防止するためにアンチグレア層が最表
面に設けられているものが多い。このアンチグレア層
は、一般的に中心線平均粗さ（Ｒａ）が１．５μｍ以
下、平均山谷間隔が２５０μｍ以下の凹凸を有する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記保護フィルムの必
要特性のうちについては、被保護体である光学フィル
ムの表面性状によっては保護フィルムを張り合わせた
際、保護フィルムの粘着剤と光学フィルムの表面との接
触面積が小さくて簡単に剥離してしまう場合がある。被
保護体の表面が上記アンチグレア層のように粗面である
ときは特にこの現象が顕著であり、相当な圧力で張り合
わせても軽い衝撃などにより保護フィルムが被保護体か
ら剥がれてしまうという問題があった。
要特性のうちについては、被保護体である光学フィル
ムの表面性状によっては保護フィルムを張り合わせた
際、保護フィルムの粘着剤と光学フィルムの表面との接
触面積が小さくて簡単に剥離してしまう場合がある。被
保護体の表面が上記アンチグレア層のように粗面である
ときは特にこの現象が顕著であり、相当な圧力で張り合
わせても軽い衝撃などにより保護フィルムが被保護体か
ら剥がれてしまうという問題があった。
【０００６】これを解決するために一般的には粘着剤層
の厚みを増加させる手段が考えられる。しかし、そうす
ると逆に保護フィルムを除去するために剥離する必要が
あるときでさえ手作業による剥離が困難となるし、機械
で剥離するにしても被保護体の表面に粘着剤が残存した
りする問題がある。それ故、本発明の課題は、保護フィ
ルムが適度な密着力を有し且つ剥離性も良い保護フィル
ム付き光学フィルムを提供することにある。
の厚みを増加させる手段が考えられる。しかし、そうす
ると逆に保護フィルムを除去するために剥離する必要が
あるときでさえ手作業による剥離が困難となるし、機械
で剥離するにしても被保護体の表面に粘着剤が残存した
りする問題がある。それ故、本発明の課題は、保護フィ
ルムが適度な密着力を有し且つ剥離性も良い保護フィル
ム付き光学フィルムを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
に、本発明は、表面形状が中心線平均粗さ（Ｒａ）で
１．５μｍ以下、平均山谷間隔（Ｓｍ）で２５０μｍ以
下の範囲となる凹凸を最表面に有する光学フィルムと、
その光学フィルム上に粘着剤層を介して張り合わされた
保護フィルムとを備え、前記粘着剤の弾性率が０．２５
Ｍｐａ以下、好ましくは０．２０Ｍｐａ以下で、厚みが
５〜４０μｍであることを特徴とする保護フィルム付き
光学フィルムである。
に、本発明は、表面形状が中心線平均粗さ（Ｒａ）で
１．５μｍ以下、平均山谷間隔（Ｓｍ）で２５０μｍ以
下の範囲となる凹凸を最表面に有する光学フィルムと、
その光学フィルム上に粘着剤層を介して張り合わされた
保護フィルムとを備え、前記粘着剤の弾性率が０．２５
Ｍｐａ以下、好ましくは０．２０Ｍｐａ以下で、厚みが
５〜４０μｍであることを特徴とする保護フィルム付き
光学フィルムである。
【０００８】粘着剤が上記の弾性率と厚みを有すること
で、光学フィルムに対する保護フィルムの剥離力が０．
１０〜０．３０Ｎ／５０ｍｍとなる。その結果、軽い衝
撃等で剥離することはなく、且つ剥離が必要となるとき
には手作業で容易に剥がすことができる。粘着剤に上記
の弾性率と厚みとの関係を持たせるには、粘着剤の主成
分としてイソノニルアクリレートとステアリルアクリレ
ートの共重合体を用いるのが好ましい。
で、光学フィルムに対する保護フィルムの剥離力が０．
１０〜０．３０Ｎ／５０ｍｍとなる。その結果、軽い衝
撃等で剥離することはなく、且つ剥離が必要となるとき
には手作業で容易に剥がすことができる。粘着剤に上記
の弾性率と厚みとの関係を持たせるには、粘着剤の主成
分としてイソノニルアクリレートとステアリルアクリレ
ートの共重合体を用いるのが好ましい。
【０００９】
【実施例】−実施例１− イソノニルアクリレート１００重量部（以下、「重量」
を省く。）、ステアリルアクリレート５０部、ヒドロキ
シエチルアクリレート２部及びベンゾイルパーオキサイ
ド０．３部のトルエン溶液を撹拌しながら、６０℃近傍
で反応させてポリマー溶液を得た。このポリマー溶液に
イソシアネート系架橋剤（日本ポリウレタン株式会社製
コロネートＬＣ）をポリマー固形分１００部に対して３
部加えることにより、弾性率０．１８Ｍｐａの粘着剤を
製造した。別途、厚さ３５μｍのＰＥＴ製フィルムを準
備し、その片面に上記粘着剤を乾燥後の厚さが１０μｍ
になるように塗布することにより、保護フィルムを作製
した。
を省く。）、ステアリルアクリレート５０部、ヒドロキ
シエチルアクリレート２部及びベンゾイルパーオキサイ
ド０．３部のトルエン溶液を撹拌しながら、６０℃近傍
で反応させてポリマー溶液を得た。このポリマー溶液に
イソシアネート系架橋剤（日本ポリウレタン株式会社製
コロネートＬＣ）をポリマー固形分１００部に対して３
部加えることにより、弾性率０．１８Ｍｐａの粘着剤を
製造した。別途、厚さ３５μｍのＰＥＴ製フィルムを準
備し、その片面に上記粘着剤を乾燥後の厚さが１０μｍ
になるように塗布することにより、保護フィルムを作製
した。
【００１０】−比較例１− ２−エチルヘキシルアクリレート１００部、酢酸ビニル
７５部、アクリル酸５部及びベンゾイルパーオキサイド
０．３部のトルエン溶液を撹拌しながら、６０℃近傍で
反応させてポリマー溶液を得た。このポリマー溶液にエ
ポキシ系架橋剤（三菱ガス化学株式会社製テトラッド
Ｃ）をポリマー固形分１００部に対して３部加えること
により、弾性率０．４１Ｍｐａの粘着剤を製造した。実
施例１と同じＰＥＴ製フィルムの片面に上記粘着剤を厚
さが１０μｍになるように塗布することにより、保護フ
ィルムを作製した。
７５部、アクリル酸５部及びベンゾイルパーオキサイド
０．３部のトルエン溶液を撹拌しながら、６０℃近傍で
反応させてポリマー溶液を得た。このポリマー溶液にエ
ポキシ系架橋剤（三菱ガス化学株式会社製テトラッド
Ｃ）をポリマー固形分１００部に対して３部加えること
により、弾性率０．４１Ｍｐａの粘着剤を製造した。実
施例１と同じＰＥＴ製フィルムの片面に上記粘着剤を厚
さが１０μｍになるように塗布することにより、保護フ
ィルムを作製した。
【００１１】−比較例２− 乾燥後の厚さが６０μｍになるように粘着剤を塗布する
以外は、実施例１と同一条件にて保護フィルムを作製し
た。得られた保護フィルムをラミネータを用いて０．０
５Ｍｐａの圧力で、中心線平均粗さ（Ｒａ）０．８μ
ｍ、平均山谷間隔（Ｓｍ）１５０μｍの凹凸を表面に有
するアンチグレア層付き偏光板の当該表面に張り合わせ
た。そして、この張り合わせフィルムの剥離力、手作業
による剥離性及び密着性を測定した。剥離力については
引っ張り試験機にて３００ｍｍ／ｍｉｎの速度で１８０
°方向に剥離することによって測定した。剥離性及び密
着性は相対評価による。実施例１、比較例１及び比較例
２の測定結果を以下の表１に示す。
以外は、実施例１と同一条件にて保護フィルムを作製し
た。得られた保護フィルムをラミネータを用いて０．０
５Ｍｐａの圧力で、中心線平均粗さ（Ｒａ）０．８μ
ｍ、平均山谷間隔（Ｓｍ）１５０μｍの凹凸を表面に有
するアンチグレア層付き偏光板の当該表面に張り合わせ
た。そして、この張り合わせフィルムの剥離力、手作業
による剥離性及び密着性を測定した。剥離力については
引っ張り試験機にて３００ｍｍ／ｍｉｎの速度で１８０
°方向に剥離することによって測定した。剥離性及び密
着性は相対評価による。実施例１、比較例１及び比較例
２の測定結果を以下の表１に示す。
【００１２】
【表１】 比較例１の密着性については端面が容易にめくれたり、
ラミネータによる張り合わせでも密着しなかったりした
ものである。
ラミネータによる張り合わせでも密着しなかったりした
ものである。
【００１３】
【発明の効果】本発明の保護フィルム付き光学フィルム
は、保護フィルムが適度な剥離性と密着性を併有するの
で、使用直前まで剥がれることなく且つ使用時に容易に
剥がすことができて便利である。
は、保護フィルムが適度な剥離性と密着性を併有するの
で、使用直前まで剥がれることなく且つ使用時に容易に
剥がすことができて便利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 済木 雄二 大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 正田 位守 大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号 日東 電工株式会社内 Ｆターム(参考） 2H042 BA03 BA13 BA16 2H049 BA02 BB23 BB54 BB62 BB63 4F100 AK42 AR00A AR00B AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C DD07A GB90 JA20B JK07B JL11 JL13B JL14 JL14C JN00A JN10A JN30A YY00A YY00B
Claims (2)
- 【請求項１】表面形状が中心線平均粗さ（Ｒａ）で１．
５μｍ以下、平均山谷間隔（Ｓｍ）で２５０μｍ以下の
範囲となる凹凸を最表面に有する光学フィルムと、 その光学フィルム上に粘着剤層を介して張り合わされた
保護フィルムとを備え、 前記粘着剤の弾性率が０．２５Ｍｐａ以下で、厚みが５
〜４０μｍであることを特徴とする保護フィルム付き光
学フィルム。 - 【請求項２】前記光学フィルムがアンチグレア付き偏光
板又は防眩シートである請求項１に記載の保護フィルム
付き光学フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000100997A JP2001281454A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 保護フィルム付き光学フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000100997A JP2001281454A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 保護フィルム付き光学フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001281454A true JP2001281454A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18615121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000100997A Pending JP2001281454A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 保護フィルム付き光学フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001281454A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006049715A2 (en) * | 2004-10-29 | 2006-05-11 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies and methods for making optical bodies |
| JP2008084663A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | 光学用部品、および、それを用いた有機ｅｌ表示体 |
| US8568869B2 (en) | 2005-04-06 | 2013-10-29 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies including rough strippable boundary layers and asymmetric surface structures |
| WO2016072358A1 (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-12 | 住友化学株式会社 | プロテクトフィルム付光学フィルムの製造方法 |
| US9709700B2 (en) | 2005-04-06 | 2017-07-18 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies including rough strippable boundary layers |
| US10228502B2 (en) | 2005-04-06 | 2019-03-12 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies including strippable boundary layers |
-
2000
- 2000-04-03 JP JP2000100997A patent/JP2001281454A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006049715A2 (en) * | 2004-10-29 | 2006-05-11 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies and methods for making optical bodies |
| WO2006049715A3 (en) * | 2004-10-29 | 2006-12-21 | 3M Innovative Properties Co | Optical bodies and methods for making optical bodies |
| JP2008518268A (ja) * | 2004-10-29 | 2008-05-29 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 光学物体および光学物体を製造するための方法 |
| EP2267497A1 (en) * | 2004-10-29 | 2010-12-29 | 3M Innovative Properties Co. | Optical bodies and methods for making optical bodies |
| JP4856087B2 (ja) * | 2004-10-29 | 2012-01-18 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 光学物体 |
| US8568869B2 (en) | 2005-04-06 | 2013-10-29 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies including rough strippable boundary layers and asymmetric surface structures |
| US9561629B2 (en) | 2005-04-06 | 2017-02-07 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies including rough strippable boundary layers and asymmetric surface structures |
| US9709700B2 (en) | 2005-04-06 | 2017-07-18 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies including rough strippable boundary layers |
| US10228502B2 (en) | 2005-04-06 | 2019-03-12 | 3M Innovative Properties Company | Optical bodies including strippable boundary layers |
| JP2008084663A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | 光学用部品、および、それを用いた有機ｅｌ表示体 |
| WO2016072358A1 (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-12 | 住友化学株式会社 | プロテクトフィルム付光学フィルムの製造方法 |
| CN107073921A (zh) * | 2014-11-04 | 2017-08-18 | 住友化学株式会社 | 带防护膜的光学膜的制造方法 |
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