JP2001279218A - 光硬化型粘着剤組成物及び光硬化型粘着シート - Google Patents

光硬化型粘着剤組成物及び光硬化型粘着シート

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JP2001279218A
JP2001279218A JP2000097572A JP2000097572A JP2001279218A JP 2001279218 A JP2001279218 A JP 2001279218A JP 2000097572 A JP2000097572 A JP 2000097572A JP 2000097572 A JP2000097572 A JP 2000097572A JP 2001279218 A JP2001279218 A JP 2001279218A
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pressure
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JP2000097572A
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Motohiro Yagi
元裕 八木
Munehiro Hatai
宗宏 畠井
Shoichi Nakada
昌一 中田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温では感圧接着性を示し、光により硬化
し、硬化後は極性の高い被着体に対しても接着強度や耐
熱接着性が優れた光硬化型粘接着剤組成物、及び光硬化
型粘接着シートの提供。 【解決手段】 ポリエステルを主成分とする樹脂、光カ
チオン重合性化合物、及び光カチオン性重合開始剤を含
む組成物であって、光カチオン重合性化合物が、単独重
合体の25℃10Hzにおける動的貯蔵弾性率が103
〜1010Paとなる化合物、又は、単独重合体のガラス
転移温度が150℃以下となる化合物である光硬化型粘
接着剤組成物、好ましくは、光カチオン重合性化合物
が、分子内に、脂肪族ポリエーテル、脂肪族ポリエステ
ル、脂肪族ポリカーボネート、ポリアルカジエン及びダ
イマー酸誘導体骨格、の少なくとも1種の構造を含有し
た樹脂である上記組成物、及び、上記組成物からなる光
硬化型粘接着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常態では感圧接着
性を有し、光を照射することにより硬化され得る光硬化
型粘着剤組成物およびそのシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感圧接着性によって接合時に
は被着体に簡便に貼付することができ、接合後には何ら
かの方法で硬化されて、接着剤と同等の接着力を発現す
る硬化型粘着剤組成物が知られている。
【0003】この様な粘着剤組成物として、例えば特表
平10−508636号公報に記載されている如く、近
年、被着体に塗工した後に(場合によっては被着体に塗
工する前に)光を照射して重合硬化させる光硬化型粘着
剤組成物が研究されている。この公報記載の光硬化型粘
着剤組成物は、遊離基重合性ポリマーと光カチオン重合
性化合物、光カチオン性重合開始剤を含むものである。
【0004】しかし、この技術では遊離基重合性ポリマ
ーとして代表的なアクリル系樹脂を用いた場合、被着体
として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
塩化ビニル(PVC)や金属等を用いた場合、これらの
被着体への硬化後の接着力が不十分であるという課題が
あり、これらの被着体に接着させようとしたときの接着
信頼性が低いものであった。一方、光硬化型ホットメル
ト接着剤として、ポリエステル樹脂、光カチオン重合性
化合物としてのエポキシ樹脂、及び光カチオン性重合開
始剤を含む組成物も知られている(例えば、特開平6−
306346号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光硬化型粘着
剤組成物のPET、PVCや金属等に対する接着性を向
上させるために、上記公報記載のようなホットメルト接
着剤に一般的に使用されているポリエステル樹脂を用い
ると、種々の問題があることが判明した。すなわち、本
発明者等の研究によれば、ポリエステル樹脂のガラス転
移温度、軟化温度が、一般的に、粘着剤として利用され
ているアクリルポリマーと比較して高いため、常温常圧
といった穏和な条件下で貼り合わせ、硬化させた場合、
十分な剥離接着強度を発現することが困難である。本発
明は、上記従来の光硬化型粘着剤の問題点に鑑みて、常
温では感圧接着性を示し、光により硬化して硬化後は極
性の高い被着体に対しても優れた接着強度を有すると共
に、耐熱接着性も良好な光硬化型粘着剤組成物、及び光
硬化型粘着シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、ポリエステルを主成分と
する樹脂、光カチオン重合性化合物、及び光カチオン性
重合開始剤を含む光硬化型粘着剤組成物であって、光カ
チオン重合性化合物が、単独重合体の25℃10Hzに
おける動的貯蔵弾性率が103 〜1010Paとなる化合
物である光硬化型粘着剤組成物を提供する。請求項2記
載の本発明は、ポリエステルを主成分とする樹脂、光カ
チオン重合性化合物、及び光カチオン性重合開始剤を含
む光硬化型粘着剤組成物であって、光カチオン重合性化
合物が、単独重合体のガラス転移温度が150℃以下と
なる化合物である光硬化型粘着剤組成物を提供する。
【0007】請求項3記載の本発明は、ポリエステルを
主成分とする樹脂、光カチオン重合性化合物、及び光カ
チオン性重合開始剤を含む光硬化型粘着剤組成物であっ
て、光カチオン重合性化合物が、分子内に、脂肪族ポリ
エーテル、脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリカーボネー
ト、ポリアルカジエン及びダイマー酸誘導体骨格、の少
なくとも1種の構造を含有した樹脂である光硬化型粘着
剤組成物を提供する。請求項4記載の本発明は、請求項
1〜3いずれか1項記載の光硬化型粘着剤組成物からな
る光硬化型粘着シートを提供する。以下、本発明を更に
詳細に説明する。
【0008】<ポリエステルを主成分とする樹脂>本発
明においてポリエステルを主成分とする樹脂の構造は特
に限定されず、脂肪族、脂環族、芳香族等のいずれの構
造であっても良く、ジカルボン酸(またはそのジエステ
ル等価物)およびジオールの反応生成物を含んでいても
良い。ジカルボン酸(またはそのジエステル等価物)
は、4〜12個の炭素原子を含む飽和脂肪酸(非分枝
鎖、分枝鎖、または5員環もしくは6員環の環式材料を
含む)であるか、及び/又は8〜15個の炭素原子を含
む芳香族酸であってよい。適切な脂肪酸の例は、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シ
クロペンタンジカルボン酸、2−メチルコハク酸、2−
メチルペンタン二酸、3−メチルヘキサン二酸、などで
ある。適切な芳香族酸は、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、4,4’−ベンゾフェノンジカルボン
酸、4,4’−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジ
フェニルチオエーテルジカルボン酸、および4,4’−
ジフェニルアミンジカルボン酸、を含む。これらのジカ
ルボン酸において、好ましくは、2つのカルボキシル基
間の構造は炭素および水素のみを含む。上記のジカルボ
ン酸のいかなる混合物も用いられ得る。
【0009】通常、ポリエステル樹脂の可とう性を上げ
るために、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族系ジカル
ボン酸を共重合させるが、本組成物の耐湿熱性を向上さ
せる必要がある場合は、このような脂肪族系ジカルボン
酸を用いないことが好ましい。ジオールは、2〜12個
の炭素原子を有する分枝鎖の、非分枝鎖の、および環式
の脂肪族ジオール例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,
3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、α−メチルブタンジオール、
α−ジメチルブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチ
ルペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
8−オクタンジオール、シクロブタン−1,3−ジ
(2’−エタノール)、1,4−ジヒドロキシシクロヘ
キサン、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、1,
10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、
ネオペンチルグリコール、炭素数が2〜9個(好ましく
は2〜4個)のアルキレン基を含むポリオキシアルキレ
ングリコールやポリテトラメチレンエーテルグリコール
等を含む長鎖ジオール、を含む。上記のジオールのいか
なる混合物も用いられ得る。
【0010】ポリエステルを主成分とする樹脂の可とう
性を向上させるために、ジオールとしては炭素数の多い
直鎖アルコールが好ましい。また本組成物の耐湿熱性を
向上させる必要がある場合、本発明で用いるポリエステ
ルを主成分とする樹脂としては、分子内にエーテル結合
が導入された構造のものであってもよい。導入方法の一
つとして、末端に水酸基の付いたポリエーテルをジカル
ボン酸、ジオールと重縮合させる方法が挙げられる。使
用するポリエーテルとしては、ポリテトラメチレンエー
テルグリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコールがあげられる。本組成物の耐湿熱性を向
上させる必要がある場合、より疎水的な樹脂を使用する
ほうがよいので、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ルが好適である。また、ポリエステルを主成分とする樹
脂は、カルボン酸化合物のカルボキシル基をエステル化
したものでもよく、エステル結合の部分をエステル交換
反応させて得られるものでもよく、水酸基含有化合物の
水酸基をエーテル化またはエステル化したものでもよ
く、アルキレンオキサイドとの共重合ポリエーテルであ
ってもよい。
【0011】上記ポリエステルを主成分とする樹脂は、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良い。ポリエステルを主成分とする樹脂は、例えば、上
記ジカルボン酸およびジオールを適当な触媒を用いて重
縮合させて得られる。好ましい数平均分子量としては1
0000〜50000である。また環球式測定法による
軟化温度が40℃以上であるものが好ましい。軟化温度
が40℃未満であると、得られる光硬化型粘着剤組成物
が流動しやすくなり、シート形状を示さなくなることが
ある。また常温において結晶性を有していても良いし、
結晶性を有していなくても良いが、常温での感圧接着性
を高めたい場合は、結晶性を有していないものが好まし
い。また常温での硬化を促進したい場合には、ポリエス
テルを主成分とする樹脂のガラス転移温度は25℃以下
であることが好ましい。また耐湿熱性を向上させたい場
合には、ポリエステルを主成分とする樹脂のガラス転移
温度は25℃以上であることが好ましい。また硬化開始
に有効な光を十分透過するものが好ましい。また酸価が
3mgKOH/g以下であるものが好ましい。酸価が3
mgKOH/gを超えると、本組成物を貯蔵している間
に光カチオン重合性官能基との反応が起こり、感圧接着
性を示さなくなったり、硬化が進行しなくなったり、ま
た、耐湿熱性が低下することがある。尚、本発明におけ
るポリエステルを主成分とする樹脂中のポリエステル成
分の割合は、50重量%以上とされる。
【0012】<光カチオン重合性化合物>本発明におけ
る光カチオン重合性化合物は、カチオン重合により高分
子量化し得る光カチオン重合性官能基を有する有機化合
物からなり、その形態は、モノマー状、オリゴマー状、
ポリマー状等のいずれの形態であっても良く、その構造
は、脂肪族、脂環族、芳香族等のいずれの構造であって
も良い。又、光カチオン重合性官能基は、分子骨格の末
端、側鎖、分子骨格内のいずれの部位に存在しても良
い。光カチオン重合性官能基としては、エポキシ基、オ
キセタン基、ビニルエーテル基、エピスルフィド基、エ
チレンイミン基等が挙げられる。上記光カチオン重合性
化合物中の光カチオン重合性官能基の数は、1分子当た
り1個以上であることが好ましく、1分子当たり2個以
上であることがより好ましい。ここで1分子当たりの光
カチオン重合性官能基の数は、光カチオン重合性化合物
中の光カチオン重合性官能基の総数を光カチオン重合性
化合物中の分子の総数で除算して求められる。
【0013】又、上記光カチオン重合性化合物の形状
(性状)は、常温において、液状、半固形状、固形状等
のいずれであっても良いが、沸点が200℃以上であ
り、常温において、液状もしくは半固形状、であること
が好ましい。光カチオン重合性化合物の沸点が200℃
未満であると、得られる光硬化型粘着剤組成物から光カ
チオン重合性化合物が揮発してしまい、性能低下、雰囲
気汚染が起こる恐れがある。又、光カチオン重合性化合
物が常温で固形であると、得られる光硬化型粘着剤組成
物が常温で感圧接着性を示さなくなることがある。また
常温において結晶性を有していても良いし、結晶性を有
していなくても良いが、常温での感圧接着性を高めたい
場合は、結晶性を有していないものが好ましい。また常
温での硬化を促進したい場合には、光カチオン重合性化
合物のガラス転移温度は25℃以下であることが好まし
い。また硬化開始に有効な光を十分透過するものが好ま
しい。またカチオン重合の進行を過度に抑制して本組成
物の硬化を不完全にするような構造(アミノ基、など)
を有さないものが好ましい。また本組成物を構成する他
の成分とマクロ相分離を起こさない限り、これらと相容
性を有するものであってもよく、非相容性のものであっ
てもよい。ここでマクロ相分離とは、各成分のいずれか
または全てが透明性のある状態で完全に相分離する状態
をいい、ミクロ相分離による単に白濁しただけの状態と
は異なる状態をいうものとする。
【0014】このような光カチオン重合性化合物として
は、特に限定されるものではないが、例えば、エポキシ
基含有化合物、オキセタン化合物、オキソラン化合物等
のような環状エーテル化合物、環状エステル化合物、ビ
ニルエーテル化合物、プロペニルエーテル化合物等が挙
げられ、好適に用いられる。上記光カチオン重合性化合
物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用さ
れても良い。上記ポリエステルを主成分とする樹脂10
0重量部に対して、前記光カチオン重合性化合物の量
は、10〜100重量部が好ましい。光カチオン重合性
化合物の量が、100重量部を超えるとPET、PVC
や金属等に対する接着性が低下する傾向になり、10重
量部未満の場合は、カチオン重合による架橋成分の割合
が少なくなり硬化後の耐熱接着性が低下することがある
からである。上記各種光カチオン重合性化合物のなかで
も、エポキシ基含有化合物がより好適に用いられる。エ
ポキシ基含有化合物とは、カチオン重合によって重合可
能な少なくとも1個のオキシラン環を有する有機化合物
を言う。上記エポキシ基含有化合物中のエポキシ基の数
は、1分子当たり1個以上であることが好ましく、1分
子当たり2個以上であることがより好ましい。ここで1
分子当たりのエポキシ基の数は、エポキシ基含有化合物
中のエポキシ基の総数をエポキシ基含有化合物中の分子
の総数で除算して求められる。
【0015】上記エポキシ基含有化合物としては、特に
限定されるものではないが、例えば、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型
エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂、トリ
スフェノールメタントリグリシジルエーテル等のような
芳香族エポキシ樹脂並びにこれらの水添化物や臭素化
物;3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エ
ポキシ−2−メチルシクロヘキシルメチル3,4−エポ
キシ−2−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビ
ス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ビ
ス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペー
ト、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシ
ルメチル)アジペート、2−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロ
ヘキサノン−メタ−ジオキサン、ビス(2,3−エポキ
シシクロペンチル)エーテル、商品名「EHPE−31
50」(軟化温度71℃、ダイセル化学工業社製)等の
ような脂環族エポキシ樹脂;1,4−ブタンジオールの
ジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールのジ
グリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールのジグリシジルエーテル、
ポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテル、炭
素数が2〜9個(好ましくは2〜4個)のアルキレン基
を含むポリオキシアルキレングリコールやポリテトラメ
チレンエーテルグリコール等を含む長鎖ポリオールのポ
リグリシジルエーテル等のような脂肪族エポキシ樹脂;
フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸
ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシ
ジルエステル、ジグリシジル−p−オキシ安息香酸、サ
リチル酸のグリシジルエーテル−グリシジルエステル、
ダイマー酸グリシジルエステル等のようなグリシジルエ
ステル型エポキシ樹脂並びにこれらの水添化物;トリグ
リシジルイソシアヌレート、環状アルキレン尿素のN,
N’−ジグリシジル誘導体、p−アミノフェノールの
N,N,O−トリグリシジル誘導体、m−アミノフェノ
ールのN,N,O−トリグリシジル誘導体等のようなグ
リシジルアミン型エポキシ樹脂並びにこれらの水添化
物;グリシジル(メタ)アクリレートと、エチレン、酢
酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル等のラジカル重
合性モノマーとの共重合体;エポキシ化ポリブタジエン
等のような、共役ジエン化合物を主体とする重合体また
はその部分水添物の重合体の不飽和炭素の二重結合をエ
ポキシ化したもの;エポキシ化SBS等のような、「ビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック」と「共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックまたはその
部分水添物の重合体ブロック」とを同一分子内にもつブ
ロック共重合体の、共役ジエン化合物の不飽和炭素の二
重結合をエポキシ化したもの;1分子当たり1個以上
(好ましくは2個以上)のエポキシ基を有するポリエス
テル樹脂;上記各種エポキシ基含有化合物の構造中にウ
レタン結合やポリカプロラクトン結合を導入したウレタ
ン変成エポキシ樹脂やポリカプロラクトン変成エポキシ
樹脂;上記各種エポキシ基含有化合物にNBR、CTB
N、ポリブタジエン、アクリルゴム等のゴム成分を含有
させたゴム変成エポキシ樹脂;等、従来公知の各種エポ
キシ基含有化合物が挙げられる。上記エポキシ基含有化
合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用
されても良い。
【0016】本発明による光カチオン重合性化合物は、
単独重合体の25℃、10Hzにおける動的貯蔵弾性率
が103 〜1010Pa、好ましくは103 〜109
a、さらに好ましくは103 〜108 Paとなる化合物
である。ここで単独重合体は、例えば、光カチオン重合
性化合物100重量部に対して前記光カチオン重合開始
剤である芳香族スルホニウム6フッ化アンチモン塩を1
重量部配合したものに、超高圧水銀灯を用いて365n
mの波長の光を3000mJ/cm2照射した後23℃
−65%RH(相対湿度)で7日放置したものである。
また動的貯蔵弾性率は、JIS K7198 に準じて
測定されるものであり、周波数10Hz、昇温速度3℃
/分にてA法(引張振動法)で測定を行ったときの25
℃での動的貯蔵弾性率である。25℃、10Hzにおけ
る動的貯蔵弾性率が1010Paを超えると、硬化後に常
温で脆性を示し十分な接着強度を発現しない。また10
3 Pa未満であると、硬化後の耐熱接着性が不十分とな
ることがある。また本発明における光カチオン重合性化
合物は、単独重合体のガラス転移温度が150℃以下、
好ましくは90℃以下、さらに好ましくは25℃以下と
なる化合物である。ここでガラス転移温度は、周波数1
0Hz、昇温速度3℃/分にてJIS K7198 A
法(引張振動法)で測定を行ったときの動的損失弾性率
を動的貯蔵弾性率で除算した値(tanδ)が極大値を
示す温度である。ガラス転移温度が150℃を超える
と、硬化後に常温で脆性を示し十分な接着強度を発現し
ない。また本発明における光カチオン重合性化合物は、
分子中に脂肪族ポリエーテル、脂肪族ポリエステル、脂
肪族ポリカーボネート、ポリアルカジエン及びダイマー
酸誘導体骨格、の少なくとも1種の構造を含有した樹脂
を用いることにより、ポリエステルを主成分とする樹脂
のガラス転移温度が高い場合でも、硬化後の脆性を低減
でき接着強度を十分に発現できる。従って、上記構造を
含有した樹脂には、飽和脂肪族骨格、不飽和脂肪族骨格
を含有した樹脂が包含される。
【0017】このような光カチオン重合性化合物につい
てより詳細に説明すると、脂肪族ポリエーテルの例とし
ては、ビスフェノールAエチレンオキシド付加体のジグ
リシジルエーテル、ビスフェノールAプロピレンオキシ
ド付加体のジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールのジグリシジルエーテル、及びポリプロピレングリ
コールのジグリシジルエーテルが挙げられ、脂肪族ポリ
エステルの例としてはビスフェノールA型エポキシ樹脂
修飾ε−カプロラクトンが挙げられ、脂肪族ポリカーボ
ネートの例としては、1,6−ヘキサンジオールポリカ
ーボネートのジグリシジルエーテルが挙げられ、ダイマ
ー酸誘導体骨格をもつ化合物の例としてはダイマー酸ジ
グリシジルエステル、及びダイマー酸とビスフェノール
Aジグリシジルエーテルとの反応物が挙げられ、ポリア
ルカジエンの例としてはα,ωポリブタジエンジカルボ
ン酸とビスフェノールAジグリシジルエーテルとの反応
物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】<光カチオン重合開始剤>本発明における
光硬化型粘着剤組成物には、必須成分として光カチオン
重合開始剤が含有される。上記光カチオン重合開始剤は
イオン性光酸発生タイプであっても良いし、非イオン性
光酸発生タイプであっても良い。上記イオン性光酸発生
タイプの光カチオン重合開始剤としては、特に限定され
ず、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム
塩、芳香族スルホニウム塩等のオニウム塩類や、鉄−ア
レン錯体、チタノセン錯体、アリールシラノール−アル
ミニウム錯体などの有機金属錯体類等が挙げられ、さら
に好ましくは、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニ
ウム塩、メタロセン塩が挙げられ、よりさらに好ましく
は、芳香族スルホニウム塩が挙げられる。これらの1種
類もしくは2種以上が好適に用いられる。これらの光カ
チオン重合開始剤を含有させることにより、光硬化型粘
着剤組成物は、200〜400nmの波長の光の照射に
より速やかに硬化が進行し得るものとなり、且つ、光硬
化型粘着剤組成物を保存する際の貯蔵安定性等に優れた
ものとなる。
【0019】光カチオン重合開始剤として有効な上記芳
香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウニム塩及びメタ
ロセン塩は、例えば、米国特許第4256828号明細
書、米国特許第5089536号明細書、特開平6−3
06346号公報等に開示されている。上記光カチオン
重合開始剤のうち、芳香族ヨードニウム塩と芳香族スル
ホニウム塩は、紫外領域以外の光ではカチオンを生成し
ないが、芳香族アミンや着色芳香族多環式炭化水素等の
公知の増感剤を併用することにより、近紫外領域や可視
領域の光でもカチオンを生成することが出来る。またメ
タロセン塩を用いる場合には、ターシャリーアルコール
のオキサレートエステルのような反応促進剤を併用して
も良い。上記イオン性光酸発生タイプの光カチオン重合
開始剤の具体例としては、特に限定されず、例えば、商
品名「アデカオプトマーSP150」、「アデカオプト
マーSP170」(以上、旭電化工業社製)、商品名
「UVE−1014」(ゼネラルエレクトロニクス社
製)、商品名「CD−1012」(サートマー社製)等
が挙げられ、これらの1種類もしくは2種以上が好適に
用いられる。また非イオン性光酸発生タイプの光カチオ
ン重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、ニト
ロベンジルエステル、スルホン酸誘導体、リン酸エステ
ル、フェノールスルホン酸エステル、ジアゾナフトキノ
ン、N−ヒドロキシイミドスホナート等が挙げられ、こ
れらの1種類もしくは2種類以上が好適に用いられる。
上記光カチオン重合開始剤は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。上記光カチオン重
合開始剤の量は、特に限定されるものではないが、上記
ポリエステルを主成分とする樹脂及び光カチオン重合性
化合物の合計量100重量部に対して、0.1〜10重
量部が好ましい。光カチオン重合開始剤が0.1重量部
未満の場合は、光カチオン重合が十分に進行しなかった
り、硬化が遅くなりすぎたりする可能性がある。逆に配
合量が10重量部を超えると、硬化が速くなり過ぎて、
被着体同士を貼り合わせるのが困難となることがある。
【0020】本発明においては、上記光カチオン重合開
始剤を活性化するために付与される活性化エネルギーと
して光が用いられる。上記光としては特に限定されるも
のではないが、例えば、マイクロ波、赤外線、可視光、
紫外線、X線、γ線等が挙げられ、特に取り扱いが簡便
であり、比較的高エネルギーを得ることの出来る紫外線
がより好適に用いられる。特に好適に用いられるのは波
長200〜400nmの紫外線である。上記紫外線は特
に限定されるものではないが、例えば炭素アーク、水銀
蒸気アーク、蛍光ランプ、アルゴングローランプ、ハロ
ゲンランプ、白熱ランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超
高圧水銀灯、フラッシュUVランプ、ディープUVラン
プ、キセノンランプ、タングステンフィラメントラン
プ、太陽光等の適宜の光源を用いて照射することができ
る。上記光の照射量は、光硬化型粘着剤組成物を構成す
る各成分の種類や量、塗工厚み、光の照射源等によって
も異なるため、一義的には定め得ないが、光カチオン重
合開始剤からカチオンを生成するのに有効な波長の照射
量を0.01〜100J/cm2 の範囲とすることが望
ましい。
【0021】<その他の成分>本発明に係る光硬化型粘
着剤組成物には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で
必要に応じて、硬化を遅延させるための脂肪族水酸基含
有化合物、接着性を向上させるための熱可塑性樹脂、密
着性向上剤、充填材、補強材、軟化剤、可塑剤、粘度調
整剤、揺変剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、脱水剤、
難燃剤、帯電防止剤、発泡剤、防黴剤等の各種添加剤の
1種もしくは2種以上が含有されていても良い。上記脂
肪族水酸基含有化合物としては、モノマー状、オリゴマ
ー状、ポリマー状等のいずれの形態であっても良く、脂
肪族水酸基は、分子骨格の末端、側鎖、分子骨格内のい
ずれの部位に存在しても良い。また、脂肪族水酸基の数
は、1分子当たり1個以上であることが好ましく、1分
子当たり2個以上であることがより好ましい。ここで1
分子当たりの脂肪族水酸基の数は、脂肪族水酸基含有化
合物中の脂肪族水酸基の総数を脂肪族水酸基含有化合物
中の分子の総数で除算して求められる。
【0022】上記脂肪族水酸基含有化合物としては、特
に限定されるものではないが、例えば、ポリヒドロキシ
アルカン、アルキレングリコール、炭素数が2〜9個
(好ましくは2〜4個)のアルキレン基を含むポリオキ
シアルキレングリコールやポリテトラメチレンエーテル
グリコール等を含む長鎖ポリオール、水酸基末端ポリア
ルカジエン、本発明のポリエステルを主成分とする樹脂
に含まれない水酸基末端ポリエステル、水酸基末端ポリ
カプロラクトン、水酸基末端ポリカーボネート、アクリ
ルポリオール、エチレン−酢酸ビニル共重合体の(部
分)鹸化物、ポリビニルアルコール、ひまし油、ケトン
樹脂、キシレン樹脂、並びに、これらの脂肪族水酸基含
有化合物の共重合体や変成物等が挙げられ、これらの1
種もしくは2種以上が好適に用いられる。上記脂肪族水
酸基含有化合物の配合量は、特に限定されるものではな
いが、本発明組成物中の光カチオン重合性官能基の数に
対する脂肪族水酸基の数の比が10以下となるような量
であることが好ましい。上記光カチオン重合性官能基の
数に対する脂肪族水酸基の数の比が10を超えると、得
られる光硬化型粘着剤組成物の耐熱接着性が不十分とな
ることがある。又、上記脂肪族水酸基含有化合物の形状
(性状)は、常温において、液状、半固形状、固形状等
のいずれであっても良いが、沸点が200℃以上であ
り、常温において、液状、半固形状、であることが好ま
しい。脂肪族水酸基含有化合物の沸点が200℃未満で
あると、得られる光硬化型粘着剤組成物から光カチオン
重合性化合物が揮発してしまい、性能低下、雰囲気汚染
が起こる恐れがある。又、脂肪族水酸基含有化合物が常
温で固形であると、得られる光硬化型粘着剤組成物が常
温で感圧接着性を示さなくなることがある。また常温で
の硬化を促進したい場合には、脂肪族水酸基含有化合物
のガラス転移温度は25℃以下であることが好ましい。
【0023】上記熱可塑性樹脂としては、特に限定され
ず、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体のようなポ
リオレフィン系樹脂;スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体のようなブロックポリマー;アクリル
系共重合体;ポリカプロラクトン樹脂;ポリカーボネー
ト樹脂;ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、スチレン系樹
脂、石油系樹脂等のような粘着付与樹脂;ワックス類
等、一般的に用いられている各種熱可塑性樹脂が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。上記密着性向上剤としては、特に限定されるもので
はないが、例えば、シランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤、アルミニウムカップリング剤等、従来公知
の各種密着性向上剤が挙げられ、これらの1種もしくは
2種以上が好適に用いられる。
【0024】充填材としては、特に限定されず、例え
ば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タル
ク、酸化チタン、アスベスト等のような無機充填材;レ
ーヨン、アクリル繊維、ナイロン繊維、ガラス繊維、炭
素繊維、セルロース、等のような繊維;ガラスバルー
ン、シラスバルーン、塩化ビニリデンバルーン、アクリ
ルバルーン、等のような中空状充填材;ナイロンビー
ズ、アクリルビーズ、シリコンビーズ、等のような有機
球状体;尿素メラミン樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、フ
ェノール樹脂粉末、等のような合成樹脂粉末;木粉、果
実殻粉等のような天然物粉末並びにこれらの表面処理物
等、従来公知の各種充填材が挙げられ、これらの1種も
しくは2種以上が好適に用いられる。
【0025】本発明に係る光硬化型粘着剤組成物に含有
される上述の各種成分は、本組成物を構成する他の成分
とマクロ相分離を起こさない限り、これらと相容性を有
するものであってもよく、非相容性のものであってもよ
い。ここでマクロ相分離とは、各成分のいずれかまたは
全てが透明性のある状態で完全に相分離する状態をい
い、ミクロ相分離による単に白濁しただけの状態とは異
なる状態をいうものとする。また本発明に係る光硬化型
粘着剤組成物に含有される上述の各種成分は、貯蔵時に
光カチオン重合性官能基との反応を起こし得るような、
例えば芳香族水酸基や(無水)カルボキシル基等のよう
な官能基を有さないものであることが好ましい。又、上
記各種成分は、貯蔵時や光照射時に分解や揮発を起こさ
ないものであることが好ましく、硬化開始に必要な光を
十分に透過し得るものであることが好ましい。又、上記
各種成分は、常温において結晶性を有していても良い
し、結晶性を有していなくても良いが、常温での感圧接
着性を高めたい場合は、結晶性を有していないものが好
ましい。さらに、上記各種成分は、カチオン重合の進行
を過度に抑制して光硬化型粘着剤組成物の硬化を阻害す
るような、例えばアミノ基等のような官能基を有さない
ものであることが好ましい。
【0026】<組成物としてのパラメーター>本発明に
係る光硬化型粘着剤組成物は、常温における硬化を促進
したい場合には、ガラス転移温度が25℃以下であるこ
とが好ましい。ガラス転移温度が25℃より高いと、常
温で硬化が進行しにくくなり十分な接着強度が得られな
い傾向がある。また本発明による光硬化型粘着剤組成物
は、常温における硬化を促進したい場合には、25℃、
10Hzにおける動的貯蔵弾性率が103 〜109 Pa
であることが好ましい。109 Paを超えると、常温で
硬化が進行しにくくなり十分な接着強度が得られない。
また103 Pa未満であると、光硬化型粘着剤組成物が
流動しやすくなり、シート形状を示さなくなることがあ
る。また本発明に係る光硬化型粘着剤組成物は、カチオ
ン重合性基の含有量が0.01〜10mmol/gであ
ることが好ましい。0.01mmol/g未満であると
硬化が十分に進行しないことがあり、10mmol/g
を超えると被着体同士を貼合わせる前に硬化が進行して
しまい、十分な接着強度を得られなくなることがある。
【0027】また本発明の光硬化型粘着剤組成物は、厚
さ100μmあたりの350nmの波長の光に対する吸
光度が0.001〜0.2であることが好ましい。0.
001未満であると硬化が十分に進行しないことがあ
り、0.2を超えると深部に十分に光が行き渡らず、均
一に硬化させることができなくなることがある。また本
発明の光硬化型粘着剤組成物は、光を照射してから接着
ができなくなるまでの可使時間が10分以上であること
が好ましい。可使時間が10分より短いと、被着体同士
を貼合わせる前に硬化進行してしまい、十分な接着強度
を得られなくなることがある。
【0028】また本発明の光硬化型粘着剤組成物は、光
を照射して光カチオン重合性官能基の開環反応を誘発さ
せてから25℃で10分放置後のカチオン重合性官能基
の転化率が30%以下であることが好ましい。転化率が
30%を超えると被着体同士を貼合わせる前に硬化進行
してしまい、十分な接着強度を得られなくなることがあ
る。また光を照射して光カチオン重合性官能基の開環反
応を誘発させてから25℃で7日放置後のカチオン重合
性官能基の転化率が50%以上であることが好ましい。
転化率が50%未満であると硬化が不十分となって十分
な接着強度が得られない。また本発明の光硬化型粘着剤
組成物は、光を照射して光カチオン重合性官能基の開環
反応を誘発させてから25℃で10分放置後のゲル分率
は10%以下であることが好ましい。ゲル分率が10%
を超えると被着体同士を貼合わせる前に硬化進行してし
まい、十分な接着強度を得られなくなることがある。ま
た光を照射して光カチオン重合性官能基の開環反応を誘
発させてから25℃で7日放置後のゲル分率は30%以
上であることが好ましい。ゲル分率が30%未満である
と、硬化が不十分となって十分な接着強度が得られな
い。
【0029】本発明の光硬化型粘着剤組成物は、光を照
射して光カチオン重合性官能基の開環反応を誘発させて
から25℃で7日放置後のガラス転移温度が−20〜3
0℃であることが好ましい。ガラス転移温度が30℃よ
り高いと、硬化後に常温で脆性を示し十分な接着強度を
発現しない。ガラス転移温度が−20℃より低いと、耐
湿熱性が不十分となることがある。また本発明の光硬化
型粘着剤組成物は、光を照射して光カチオン重合性官能
基の開環反応を誘発させてから25℃で7日放置後の2
5℃、10Hzにおける動的貯蔵弾性率が105 〜10
9 Paであることが好ましい。109 Paを超えると、
硬化後に常温で脆性を示し十分な接着強度を発現しな
い。また105 Paより低いと、耐湿熱性が不十分とな
ることがある。
【0030】<製造方法>本発明に係る光硬化型粘着剤
組成物の製造方法は、配合すべき各成分を準備した後は
特別なものではなく、ホモディスパー、ホモミキサー、
万能ミキサー、プラネタリウムミキサー、ニーダー、三
本ロール等の混合機を用いて、常温もしくは加温下で、
配合すべき各成分の所定量を均一に混合することによ
り、所望の光硬化型粘着剤組成物を得ることができる。
尚、上記製造は光を遮断した状態で行われることが望ま
しい。又、製造に際しての各成分の混練は無溶媒で行っ
ても良く、例えば芳香族炭化水素、酢酸エステル、ケト
ン等のような不活性溶媒中で行っても良い。
【0031】上記製造において、各成分の水分含有量が
多いと、得られる光硬化型粘着剤組成物に光を照射した
後の硬化の進行が阻害されることがあるので、必要に応
じて、各成分中の水分を予め除去しておくことが好まし
い。水分を除去する方法としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、モレキュラーシーブ等の混合によ
る脱水、オーブンやヒーター等による加熱脱水、減圧脱
水等の方法が挙げられ、いずれも好適に採用されるが、
これらの方法に限定されるものではない。又、各成分の
混練は、通常、大気圧下で行えば良いが、水分の混入を
特に避けたい場合には、減圧雰囲気下もしくは窒素ガス
のような不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0032】<光硬化型粘着剤組成物の使用>上記の如
くして得られた本発明の光硬化型粘着剤組成物はそのま
まの形態で接合部材(被着体)の片面もしくは両面に塗
工し、光カチオン重合させ、硬化させると良い。光硬化
型粘着剤組成物に活性化エネルギーである光を照射する
時期は、光硬化型粘着剤組成物が塗工されている接合部
材との接合前もしくは接合後のいずれであっても良い。
また、より良好な取り扱い作業性や簡便性を得るため
に、本発明の光硬化型粘着剤組成物を、本発明の光硬化
型粘着シートの如く、予め粘着シート状に加工してシー
トの形態で使用することが好ましい。
【0033】<光硬化型粘着シート>本発明の光硬化型
粘着シートは、上記請求項1〜3いずれか1項記載の光
硬化型粘着剤組成物からなることを特徴とするものであ
る。通常、離型処理を施されたシート状の支持体上の両
面に、本発明の光硬化型粘着剤組成物からなる粘着シー
トが積層された形態(粘着シート積層体)にて用いられ
るが、場合によっては支持体上の片面のみに粘着シート
が積層された形態であっても良い。上記支持体や離型シ
ートとしては、特に限定されるものではなく、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ナイロン、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフ
ェニレンサルファイト、ポリスチレン、ポリアクリル、
ポリ酢酸ビニル、トリアセチルセルロース、ジアセチル
セルロース、セロハン等が挙げられる。また、上記支持
体や離型シートは特に限定されるものではないが、厚み
が10μm以上であることが好ましい。厚みが10μm
未満であると強度が低いために、使用時に支持体や離型
シートが断裂することがある。
【0034】上記粘着シート積層体を得るための加工方
法は特別なものではなく、例えば離型処理を施されたシ
ート状の支持体上にバーコート法、ロールコート法、グ
ラビアコート法、押し出しコート法等の各種塗工方法で
光硬化型粘着剤組成物をシート状に塗工すると共に粘着
シートの表面を例えばポリエチレンのような離型シート
で保護し、巻き取ることにより所望の粘着シート積層体
とする方法が挙げられる。上記加工において光硬化型粘
着剤組成物が、固形状、もしくは半固形状であったり、
液状でも高粘度であって塗工が困難な場合には、例えば
有機溶剤で希釈したり、加熱溶融させて、低粘度化を図
っても良い。こうして得られる粘着シートの塗工厚みは
特に限定されるものではないが、それ自体の厚みが1〜
2000μmであることが好ましく、より好ましくは1
0〜1000μmである。粘着シート自体の厚みが1μ
m未満であると接合部材の表面凹凸が粘着シートの粘着
性に悪影響を及ぼすことがあり、また逆に粘着シート自
体の厚みが2000μmを超えると硬化時間が過度に長
くなることがある。
【0035】<接合方法>本発明の光硬化型粘着剤組成
物又は光硬化型粘着シートを用いて被着体を接合する方
法において、例えば光硬化型粘着剤組成物に活性化エネ
ルギーを付与する時期は、光硬化型粘着剤組成物が塗工
されている被着体と接合部材との接合前もしくは接合後
のいずれであっても良い。例えば、少なくとも一方の接
合部材が光透過性である場合は、光硬化型粘着剤組成物
又は光硬化型粘着シートを少なくとも一方の接合部材に
塗工するか貼りつけた後に、他方の接合部材と接合し、
上記光透過性の接合部材面から光を照射することにより
活性化エネルギーを付与して、光硬化型粘着剤組成物又
は光硬化型粘着シートを光カチオン重合させ、硬化せし
めれば良い。この方法の場合、接合工程全体の時間短縮
を図るために接合部材同士が接合された後、可及的速や
かに活性化エネルギーを付与することが望ましい。ま
た、接合の際は密着性を向上させるために、加温して接
合部材と接合させることも可能である。
【0036】また、双方の接合部材が光透過性でない場
合、光硬化型粘着剤組成物又は光後硬化型粘着シートを
少なくとも一方の接合部材に塗工もしくは貼付け、つい
で、上記粘着剤組成物又は粘着シート面に光を照射する
ことにより活性化エネルギーを付与した後に、他方の接
合部材と接合し、光硬化型粘着剤組成物又は光硬化型粘
着シートを光カチオン重合させ、硬化せしめればよい。
この方法の場合、一方の接合部材と他方の接合部材との
接合を円滑に行うために、活性化エネルギーが付与され
た後、可及的速やかに好ましくは10分以内に双方の接
合部材の接合を行うことが望ましい。この場合の光の照
射方法としては、光硬化型粘着剤組成物に対し直接照射
しても勿論良いし、透明もしくは半透明の被着体又は保
護フィルムを通して光硬化型粘着剤組成物に対し間接的
に照射しても良い。上記いずれの方法の場合も、常温で
光硬化型粘着剤組成物又は光硬化型粘着シートの光カチ
オン重合反応による硬化が短時間で進行し、硬化物は優
れた接着強度や耐熱接着性を発現する。また光硬化型粘
着剤組成物又は光硬化型粘着剤シートの硬化反応をより
促進し、硬化時間をさらに短縮するために、上記光照射
による活性化エネルギーの付与と同時に、または付与の
後に、加熱等による他の硬化手段が併用されても良い。
【0037】接合においては、プレスやラミネーター等
を用いて適宜の圧力で必要な時間加圧を行う。このと
き、熱プレスや熱ラミネーター等を用いて、加圧中に十
分に加熱を行い、光硬化型粘着剤組成物の硬化を完了さ
せても良い。本発明に係る光硬化型粘着剤組成物又は光
硬化型粘着剤シートが適用される被着体(接合体)は、
特に限定されず、例えば、鉄、アルミニウム、銅、鉛、
錫、亜鉛、ニッケル、マグネシウム、チタン、金、銀、
白金等の金属もしくは合金又はそれらの塗装体、各種プ
ラスチック又はプラスチック混合物、ガラス、コンクリ
ート、石、モルタル、セラミック、陶磁器等の無機材
料、木材や紙等のセルロース系材料、皮革等の広範な材
質を含むものが挙げられる。又、上記各種被着体は、同
一材料の被着体が接着されても良いし、異種材料の被着
体が接着されても良い。上記被着体の形状は、板、塊、
棒、シート、紐、繊維、ハニカム、管、粒子等のいずれ
の形状であっても良く、又、同一形状の被着体が接着さ
れても良いし、異なる形状の被着体が接着されても良
い。
【0038】(作用)本発明に係る光硬化型粘着剤組成
物は、ポリエステルを主成分とする樹脂、光カチオン重
合性化合物及び光カチオン重合開始剤を含み、光カチオ
ン重合性化合物が、単独重合体の25℃、10Hzにお
ける動的貯蔵弾性率が103 〜1010Paとなる化合物
であるか、単独重合体のガラス転移温度が150℃以下
となる化合物であるので、光の照射によりカチオン重合
で硬化が進行し、硬化後は、ポリエステルを主成分とす
る樹脂と光カチオン重合性化合物との相乗効果により、
極性の高い被着体に対しても優れた接着強度及び良好な
耐熱接着性を発現する。光カチオン重合性化合物が分子
内に特定の構造を含有した樹脂である場合は、優れた接
着強度の発現をより確実なものとする。本発明に係る光
硬化型粘着シートは、上記光硬化型粘着剤組成物からな
るので、上記作用に加えて、取り扱い作業性や接合時の
作業性が良好である。
【0039】
【実施例】(実施例1)
【0040】<使用ポリエステル>ポリエステルとし
て、テレフタル酸25モル%、イソフタル酸25モル
%、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール1
7.5モル%、ビスフェノールAのエチレングリコール
付加物17.5モル%、及びポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール25モル%が、共重合されてなるポリエス
テルを用いた。
【0041】<使用エポキシ樹脂>光カチオン重合性化
合物としてのエポキシ樹脂は、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテルである「エピコート828」(油化シェ
ルエポキシ社製)を用いた。
【0042】<使用光カチオン重合開始剤>光カチオン
重合開始剤は、芳香族スルホニウム6フッ化アンチモン
塩である「アデカオプトマーSP170」(旭電化工業
社製)を用いた。
【0043】<エポキシ樹脂単独重合体の作製>上記エ
ポキシ樹脂「エピコート828」100重量部と上記光
カチオン重合開始剤「アデカオプトマーSP170」1
重量部とを、ホモディスパー型撹拌混合機(商品名「ホ
モディスパーL型」、特殊機化社製)を用いて撹拌速度
3000rpmで均一に撹拌混合して、光硬化型エポキ
シ樹脂組成物を調製した。厚さ1mmのテフロン(登録
商標)シートに5mm×50mmの短冊状の穴を形成
し、離型処理が施された厚み50μmのPETフィルム
の上に置き、上記の調製光硬化型エポキシ樹脂組成物を
流し込み、超高圧水銀灯を用いて波長365nmの紫外
線を照射量が3000mJ/cm2 となるように照射し
た後23℃−65%RHの暗所で7日間放置して硬化さ
せ、5mm×50mm×1mmの短冊状のエポキシ樹脂
単独重合体を得た。
【0044】<25℃、10Hz動的貯蔵弾性率および
ガラス転移温度の測定>岩本製作所社製の動的粘弾性測
定装置VES−F3を用いて、周波数10Hz、昇温速
度3℃/分で、JIS K7198 のA法(引張振動
法)に準じて動的貯蔵弾性率と動的損失弾性率を測定
し、25℃での動的貯蔵弾性率を求めた。また動的損失
弾性率を動的貯蔵弾性率で除算した値(tanδ)が極
大値を示す温度をガラス転移温度として求めた。
【0045】 <サンプル作製> ポリエステル:上記作製ポリエステル 80重量部 エポキシ樹脂:上記エピコート828 20重量部 光カチオン重合開始剤:アデカオプトマーSP170 1重量部 溶剤:メチルエチルケトン 150重量部
【0046】<光硬化型粘着シートの作製>上記配合組
成をホモディスパー型撹拌混合機(商品名「ホモディス
パーL型」、特殊機化社製)を用い、撹拌速度3000
rpmで均一に撹拌混合して、ポリエステル系光硬化型
粘着剤組成物を調製した。支持体として離型処理が施さ
れた厚み50μmのPETフィルムを使用し、バーコー
ターを用い塗工後の厚みが100μmになるように、塗
工、乾燥し、光硬化型粘着シートを形成した。次いで得
られた光硬化型粘着シートの粘着剤組成物面に保護フィ
ルムとしてシリコーン離型処理が施されたPETフィル
ムの離型処理面をラミネートして、光硬化型粘着シート
積層体を作製した。
【0047】<接合体の作製>上記光硬化型粘着シート
積層体の保護フィルムを剥離しながら、光硬化型粘着シ
ートを、コロナ処理を施したPETフィルムのコロナ処
理面に常温にてラミネートした。次いで離型PETフィ
ルムを剥離し、光硬化型粘着シートの粘着剤組成物面に
超高圧水銀灯を用いて波長365nmの紫外線を照射量
が2400mJ/cm2 となるように照射した後、すぐ
に上記粘着剤組成物面に同じくコロナ処理を施したPE
Tフィルムのコロナ処理面に常温にてラミネートした。
これを110℃のギアオーブンに30分入れて硬化させ
た。
【0048】<接着力評価>上記接合体を幅10mmに
裁断し、テンシロン型引っ張り試験機を用いて、剥離速
度50mm/分でT型剥離試験を行った。結果を表1に
示した。 <耐熱接着性評価>上記接合体を幅25mmに裁断し、
一方のPETフィルムに200gの錘りを付けた状態で
ギアーオーブンの天板に吊るし、5℃/分の昇温速度で
剪断型の昇温クリープ試験を行い、破断する温度を測定
した。結果を表1に示した。
【0049】(実施例2)エポキシ樹脂として、ビスフ
ェノールAプロピレンオキシド2モル付加体ジグリシジ
ルエーテルである「リカレジンBPO−20E」(新日
本理化社製、脂肪族ポリエーテルの構造を有している)
を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを
作製し評価を行った。結果を表1に示した。
【0050】(実施例3)エポキシ樹脂として、ダイマ
ー酸とビスフェノールAジグリシジルエーテルとの反応
物である「YD−172」(東都化成社製、ダイマー酸
誘導体骨格の構造を有している)を用いたこと以外は、
実施例1と同様にしてサンプルを作製し評価を行った。
結果を表1に示した。
【0051】(実施例4)エポキシ樹脂として、α,ω
ポリブタジエンジカルボン酸とビスフェノールAジグリ
シジルエーテルとの反応物である「NISSOエポキシ
ン EPB−13」(日本曹達社製、ポリアルカジエン
の構造を含有している)を用いたこと以外は、実施例1
と同様にしてサンプルを作製し評価を行った。結果を表
1に示した。
【0052】(比較例)使用エポキシ樹脂として、o−
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂である「YDCN
−704」(東都化成社製)を用いたこと以外は、実施
例1と同様にしてサンプルを作製し評価を行った。結果
を表1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明の光硬化型粘着剤組成物は、上述
の通り構成されており、常温では感圧接着性を示と共
に、光照射により硬化し、硬化後は極性の高い被着体に
対しても優れた接着強度及び良好な耐熱接着性を発現す
る。また、本発明の光硬化型粘着シートは、上記光硬化
型粘着剤組成物からなり、上記効果に加えて、取り扱い
作業性や接合時の作業性が良好である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA13 AA14 AA15 AB01 AB07 4J040 EC002 EC092 EC312 EC412 ED001 JB08 JB09 KA13 LA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルを主成分とする樹脂、光カ
    チオン重合性化合物、及び光カチオン性重合開始剤を含
    む光硬化型粘着剤組成物であって、光カチオン重合性化
    合物が、単独重合体の25℃、10Hzにおける動的貯
    蔵弾性率が103 〜1010Paとなる化合物であること
    を特徴とする光硬化型粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエステルを主成分とする樹脂、光カ
    チオン重合性化合物、及び光カチオン性重合開始剤を含
    む光硬化型粘着剤組成物であって、光カチオン重合性化
    合物が、単独重合体のガラス転移温度が150℃以下と
    なる化合物であることを特徴とする光硬化型粘着剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 ポリエステルを主成分とする樹脂、光カ
    チオン重合性化合物、及び光カチオン性重合開始剤を含
    む光硬化型粘着剤組成物であって、光カチオン重合性化
    合物が、分子内に、脂肪族ポリエーテル、脂肪族ポリエ
    ステル、脂肪族ポリカーボネート、ポリアルカジエン及
    びダイマー酸誘導体骨格、の少なくとも1種の構造を含
    有した樹脂であることを特徴とする光硬化型粘着剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項記載の光硬化
    型粘着剤組成物からなることを特徴とする光硬化型粘着
    シート。
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CN102686691A (zh) * 2009-12-28 2012-09-19 日东电工株式会社 聚酯系粘合剂组合物
CN102686691B (zh) * 2009-12-28 2013-11-27 日东电工株式会社 聚酯系粘合剂组合物
US9260639B2 (en) 2009-12-28 2016-02-16 Nitto Denko Corporation Polyester adhesive composition

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