JP2001277807A - キャスター - Google Patents
キャスターInfo
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- JP2001277807A JP2001277807A JP2000102285A JP2000102285A JP2001277807A JP 2001277807 A JP2001277807 A JP 2001277807A JP 2000102285 A JP2000102285 A JP 2000102285A JP 2000102285 A JP2000102285 A JP 2000102285A JP 2001277807 A JP2001277807 A JP 2001277807A
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャスターに適した緩衝機構を提供する。
【解決手段】 車体側に結合されるブラケット２と、ブ
ラケット２に回動可能に連結されるリンク３と、リンク
３に回転可能に連結される車輪４とを備えるキャスター
１において、リンク３の回動に伴って伸縮するコイルス
プリング１０を備え、コイルスプリング１０の表面にゴ
ム材を被覆して緩衝層を形成するものとした。
ラケット２に回動可能に連結されるリンク３と、リンク
３に回転可能に連結される車輪４とを備えるキャスター
１において、リンク３の回動に伴って伸縮するコイルス
プリング１０を備え、コイルスプリング１０の表面にゴ
ム材を被覆して緩衝層を形成するものとした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車椅子、ベ
ビーカー、台車等に取り付けられるキャスターの緩衝機
構に関するものである。
ビーカー、台車等に取り付けられるキャスターの緩衝機
構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、キャスターに加わる衝撃を吸収す
る構造として、車体側に結合されるブラケットと、ブラ
ケットに回動可能に連結され車輪を支持するリンクと、
ブラケットとリンクの間に介装されるクッションゴムを
備えるものがある。
る構造として、車体側に結合されるブラケットと、ブラ
ケットに回動可能に連結され車輪を支持するリンクと、
ブラケットとリンクの間に介装されるクッションゴムを
備えるものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のキャスターにあっては、クッションゴムのバ
ネ特性によって載せられる荷重および衝撃吸収効果が決
まり、クッションゴムが堅すぎて初期作動が悪化した
り、クッションゴムが柔らかすぎて底付きを起こす等の
問題点があった。
うな従来のキャスターにあっては、クッションゴムのバ
ネ特性によって載せられる荷重および衝撃吸収効果が決
まり、クッションゴムが堅すぎて初期作動が悪化した
り、クッションゴムが柔らかすぎて底付きを起こす等の
問題点があった。
【０００４】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、キャスターに適した緩衝機構を提供すること
を目的とする。
のであり、キャスターに適した緩衝機構を提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、車体側に
結合されるブラケットと、ブラケットに回動可能に連結
されるリンクと、リンクに回転可能に連結される車輪
と、リンクの回動に伴って伸縮するコイルスプリングと
を備え、コイルスプリングの表面にゴム材を被覆して緩
衝層を形成するものとした。
結合されるブラケットと、ブラケットに回動可能に連結
されるリンクと、リンクに回転可能に連結される車輪
と、リンクの回動に伴って伸縮するコイルスプリングと
を備え、コイルスプリングの表面にゴム材を被覆して緩
衝層を形成するものとした。
【０００６】第２の発明は、第１の発明において、ブラ
ケットとリンクの間に伸縮可能に連結されるダンパユニ
ットを備え、ダンパユニットは筒状のシリンダチューブ
内にロッドが挿入され、シリンダチューブとロッドの間
にコイルスプリングを介装し、ダンパユニットが伸張す
るのに伴って作動油が流動する油圧ダンパを備えるもの
とした。
ケットとリンクの間に伸縮可能に連結されるダンパユニ
ットを備え、ダンパユニットは筒状のシリンダチューブ
内にロッドが挿入され、シリンダチューブとロッドの間
にコイルスプリングを介装し、ダンパユニットが伸張す
るのに伴って作動油が流動する油圧ダンパを備えるもの
とした。
【０００７】
【発明の作用および効果】第１の発明において、キャス
ターへの入力に応じてコイルスプリングが伸縮すると、
緩衝層どうしが接触して弾性変形することにより、緩衝
層の内部摩擦により、キャスターが路面の凹凸等から受
ける振動や衝撃を吸収する。
ターへの入力に応じてコイルスプリングが伸縮すると、
緩衝層どうしが接触して弾性変形することにより、緩衝
層の内部摩擦により、キャスターが路面の凹凸等から受
ける振動や衝撃を吸収する。
【０００８】キャスターに加わる荷重に応じてコイルス
プリングが収縮してリンクの傾きが決まる。リンクの変
位量が大きくなるのに伴って緩衝層どうしが接触して圧
縮されることにより、ストロークに応じてコイルスプリ
ングのバネ定数に緩衝層のバネ定数が合成されてコイル
スプリングのバネ荷重が急増するため、リンクがブラケ
ットに衝突する底付きを防止するとともに、キャスター
に共振現象が生じないように設定できる。
プリングが収縮してリンクの傾きが決まる。リンクの変
位量が大きくなるのに伴って緩衝層どうしが接触して圧
縮されることにより、ストロークに応じてコイルスプリ
ングのバネ定数に緩衝層のバネ定数が合成されてコイル
スプリングのバネ荷重が急増するため、リンクがブラケ
ットに衝突する底付きを防止するとともに、キャスター
に共振現象が生じないように設定できる。
【０００９】第２の発明において、ダンパユニットが伸
縮するのに伴って、油圧ダンパが付与する減衰力と、緩
衝層が付与する減衰力が相互に働き、車輪が路面から受
ける振動や衝撃を有効に吸収することができる。
縮するのに伴って、油圧ダンパが付与する減衰力と、緩
衝層が付与する減衰力が相互に働き、車輪が路面から受
ける振動や衝撃を有効に吸収することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【００１１】図１に示すように、キャスター１は台車等
の車体に締結されるブラケット２と、ブラケット２に回
動可能に支持されるリンク３と、リンク３の先端部に回
転可能に支持される車輪４とを備える。なお、キャスタ
ー１は荷物を運搬する台車に限らず、例えば車椅子やベ
ビーカー等に用いてもよい。
の車体に締結されるブラケット２と、ブラケット２に回
動可能に支持されるリンク３と、リンク３の先端部に回
転可能に支持される車輪４とを備える。なお、キャスタ
ー１は荷物を運搬する台車に限らず、例えば車椅子やベ
ビーカー等に用いてもよい。
【００１２】ブラケット２はコの字形断面を持ち、その
上部にボルト５がベアリング８を介して回転可能に結合
され、このボルト５を介して車体に締結される。ブラケ
ット２およびリンク３はボルト５の軸まわり（左右方
向）に回動して車輪４が進行方向を向くようになってい
る。なお、ベアリング等を廃止して、ブラケット２を車
体に回転不能に連結してもよい。
上部にボルト５がベアリング８を介して回転可能に結合
され、このボルト５を介して車体に締結される。ブラケ
ット２およびリンク３はボルト５の軸まわり（左右方
向）に回動して車輪４が進行方向を向くようになってい
る。なお、ベアリング等を廃止して、ブラケット２を車
体に回転不能に連結してもよい。
【００１３】リンク３はその基端部がピン７を介してブ
ラケット２に対して水平軸回り（上下方向）に回動可能
に支持される。リンク３の先端部にピン６を介して車輪
４が回転可能に連結される。
ラケット２に対して水平軸回り（上下方向）に回動可能
に支持される。リンク３の先端部にピン６を介して車輪
４が回転可能に連結される。
【００１４】ブラケット２とリンク３の間にはコイルス
プリング１０が伸縮可能に介装される。ブラケット２に
は環状の取付座１５が固着され、コイルスプリング１０
の上端部が取付座１５の内側に係合する。リンク３には
環状の取付座１６が固着され、コイルスプリング１０の
下端部が取付座１６の内側に係合する。
プリング１０が伸縮可能に介装される。ブラケット２に
は環状の取付座１５が固着され、コイルスプリング１０
の上端部が取付座１５の内側に係合する。リンク３には
環状の取付座１６が固着され、コイルスプリング１０の
下端部が取付座１６の内側に係合する。
【００１５】図２に示すように、コイルスプリング１０
は円形の断面を有し、鋼材により形成される。コイルス
プリング１０の表面にゴム材を被覆して緩衝層１１が形
成される。緩衝層１１は環状の断面を有し、コイルスプ
リング１０が収縮するのに伴って緩衝層１１が互いに接
触して圧縮されるようにする。緩衝層１１の肉厚および
ゴム材の硬度は、キャスター１に求められる耐荷重と緩
衝特性に応じて任意に設定される。
は円形の断面を有し、鋼材により形成される。コイルス
プリング１０の表面にゴム材を被覆して緩衝層１１が形
成される。緩衝層１１は環状の断面を有し、コイルスプ
リング１０が収縮するのに伴って緩衝層１１が互いに接
触して圧縮されるようにする。緩衝層１１の肉厚および
ゴム材の硬度は、キャスター１に求められる耐荷重と緩
衝特性に応じて任意に設定される。
【００１６】以上のように構成され、キャスター１への
入力に応じてコイルスプリング１０が伸縮すると、緩衝
層１１どうしが接触して弾性変形することにより、緩衝
層１１の内部摩擦により、キャスター１が路面の凹凸等
から受ける振動や衝撃を吸収する。
入力に応じてコイルスプリング１０が伸縮すると、緩衝
層１１どうしが接触して弾性変形することにより、緩衝
層１１の内部摩擦により、キャスター１が路面の凹凸等
から受ける振動や衝撃を吸収する。
【００１７】キャスター１に加わる荷重に応じてコイル
スプリング１０が収縮してリンク３の傾きが決まる。リ
ンク３の変位量が大きくなるのに伴って緩衝層１１どう
しが接触して圧縮されることにより、ストロークに応じ
てコイルスプリング１０のバネ定数に緩衝層１１のバネ
定数が合成されてバネ荷重が急増するため、リンク３が
ブラケット２に衝突する底付きを防止するとともに、キ
ャスター１に共振現象が生じないように設定できる。
スプリング１０が収縮してリンク３の傾きが決まる。リ
ンク３の変位量が大きくなるのに伴って緩衝層１１どう
しが接触して圧縮されることにより、ストロークに応じ
てコイルスプリング１０のバネ定数に緩衝層１１のバネ
定数が合成されてバネ荷重が急増するため、リンク３が
ブラケット２に衝突する底付きを防止するとともに、キ
ャスター１に共振現象が生じないように設定できる。
【００１８】次に図３に示す他の実施の形態を説明す
る。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を
付す。
る。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を
付す。
【００１９】ブラケット２とリンク３の間にはダンパユ
ニット２０が伸縮可能に連結される。ダンパユニット２
０は筒状のシリンダチューブ２１内に棒状のロッド２２
が挿入される。シリンダチューブ２１の基端部がブラケ
ット２にピン２５を介して回動可能に連結され、ロッド
２２の基端部がピン２６を介してアーム３に回動可能に
連結される。
ニット２０が伸縮可能に連結される。ダンパユニット２
０は筒状のシリンダチューブ２１内に棒状のロッド２２
が挿入される。シリンダチューブ２１の基端部がブラケ
ット２にピン２５を介して回動可能に連結され、ロッド
２２の基端部がピン２６を介してアーム３に回動可能に
連結される。
【００２０】シリンダチューブ２１内にはロッド２２の
間にコイルスプリング１０が介装され、ダンパユニット
２０が収縮するのに伴ってコイルスプリング１０が収縮
する。前記実施の形態と同様に、鋼材からなるコイルス
プリング１０の表面にゴム材を被覆して緩衝層が形成さ
れている。
間にコイルスプリング１０が介装され、ダンパユニット
２０が収縮するのに伴ってコイルスプリング１０が収縮
する。前記実施の形態と同様に、鋼材からなるコイルス
プリング１０の表面にゴム材を被覆して緩衝層が形成さ
れている。
【００２１】そしてシリンダチューブ２１内に作動油を
充填して油圧ダンパ２７を構成する。油圧ダンパ２７に
は作動油として圧縮率が高いシリコンオイル等の高粘度
作動油を充填し、シリンダチューブ２１内の圧力上昇に
よってダンパユニット２０のバネ荷重を分担する構成と
する。シリコンオイルはジメチルポリシロキサン構造を
持った合成油で、圧力を受けると粘度が急速に増加し、
有機系オイルに比べて高い圧縮率を持つ。
充填して油圧ダンパ２７を構成する。油圧ダンパ２７に
は作動油として圧縮率が高いシリコンオイル等の高粘度
作動油を充填し、シリンダチューブ２１内の圧力上昇に
よってダンパユニット２０のバネ荷重を分担する構成と
する。シリコンオイルはジメチルポリシロキサン構造を
持った合成油で、圧力を受けると粘度が急速に増加し、
有機系オイルに比べて高い圧縮率を持つ。
【００２２】この場合、キャスター１に加わる荷重に応
じてコイルスプリング１０と緩衝層が収縮するととも
に、油圧ダンパ２０に封入されたシリコンオイルが収縮
してリンク３の傾きが決まる。リンク３の変位量が大き
くなるのに伴ってコイルスプリング１０と緩衝層および
シリコンオイルが相互に圧縮されることにより、ストロ
ークに応じてコイルスプリング１０のバネ定数に緩衝層
のバネ定数およびシリコンオイルのバネ定数が合成され
てバネ荷重が急増するため、リンク３がブラケット２に
衝突する底付きを防止するとともに、キャスター１に共
振現象が生じないように設定できる。
じてコイルスプリング１０と緩衝層が収縮するととも
に、油圧ダンパ２０に封入されたシリコンオイルが収縮
してリンク３の傾きが決まる。リンク３の変位量が大き
くなるのに伴ってコイルスプリング１０と緩衝層および
シリコンオイルが相互に圧縮されることにより、ストロ
ークに応じてコイルスプリング１０のバネ定数に緩衝層
のバネ定数およびシリコンオイルのバネ定数が合成され
てバネ荷重が急増するため、リンク３がブラケット２に
衝突する底付きを防止するとともに、キャスター１に共
振現象が生じないように設定できる。
【００２３】そして、ダンパユニット２０が伸縮するの
に伴って、油圧ダンパ２７が付与する減衰力と、コイル
スプリング１０の緩衝層が付与する減衰力が相互に働
き、車輪が路面から受ける振動や衝撃を有効に吸収する
ことができる。
に伴って、油圧ダンパ２７が付与する減衰力と、コイル
スプリング１０の緩衝層が付与する減衰力が相互に働
き、車輪が路面から受ける振動や衝撃を有効に吸収する
ことができる。
【００２４】なお、油圧ダンパ２７に封入される作動油
として、他のシリコンオイル以外の高粘度作動油や圧縮
性を持たない有機系オイルを用いてもよい。
として、他のシリコンオイル以外の高粘度作動油や圧縮
性を持たない有機系オイルを用いてもよい。
【００２５】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
【図１】本発明の実施の形態を示すキャスターの側面
図。
図。
【図２】同じくコイルスプリング等の断面図。
【図３】他の実施の形態を示すキャスターの側面図。
１ キャスター ２ ブラケット ３ リンク ４ 車輪 １０ コイルスプリング １１ 緩衝層 ２０ ダンパユニット ２７ 油圧ダンパ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ１６Ｆ 7/00 Ｆ１６Ｆ 7/00 Ｇ 9/16 9/16
Claims (2)
- 【請求項１】車体側に結合されるブラケットと、 前記ブラケットに回動可能に連結されるリンクと、 前記リンクに回転可能に連結される車輪とを備えるキャ
スターにおいて、 前記リンクの回動に伴って伸縮するコイルスプリングを
備え、 前記コイルスプリングの表面にゴム材を被覆して緩衝層
を形成したことを特徴とするキャスター。 - 【請求項２】前記ブラケットと前記リンクの間に伸縮可
能に連結されるダンパユニットを備え、 前記ダンパユニットは筒状のシリンダチューブ内にロッ
ドが挿入され、 前記シリンダチューブと前記ロッドの間に前記コイルス
プリングを介装し、 前記ダンパユニットが伸張するのに伴って作動油が流動
する油圧ダンパを備えたことを特徴とする請求項１に記
載のキャスター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000102285A JP2001277807A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | キャスター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000102285A JP2001277807A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | キャスター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001277807A true JP2001277807A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18616200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000102285A Pending JP2001277807A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | キャスター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001277807A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2000
- 2000-04-04 JP JP2000102285A patent/JP2001277807A/ja active Pending
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