JP2001274400A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001274400A
JP2001274400A JP2000089291A JP2000089291A JP2001274400A JP 2001274400 A JP2001274400 A JP 2001274400A JP 2000089291 A JP2000089291 A JP 2000089291A JP 2000089291 A JP2000089291 A JP 2000089291A JP 2001274400 A JP2001274400 A JP 2001274400A
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conductivity
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JP2000089291A
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Masahiro Tanaka
雅浩 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トレンチゲート型IGBTの負荷短絡耐量の確
保、オン電圧の低減、入力容量の低減を実現する。 【解決手段】トレンチゲート型IGBTにおいて、p型
ベース領域をトレンチゲートの向きに対して垂直方向に
かつ縞状に形成し、さらに、各単位セルのチャネル長を
従来のトレンチIGBTと比べて同一または短くなるよ
うに略一定に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特にトレンチゲート型MOS素子に関するもので、
例えばトレンチゲート型IGBT、パワーMOSFET
などに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トレンチゲート型MOS素子にお
いて、チャネルの形成されるベース領域は、素子領域の
全面に形成されていた。
【0003】図13(a)乃至(d)は、従来のトレン
チゲート型IGBTの一例を示すものであり、同図
(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視図、同図
(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面図、同図
(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面図、同図
(d)は同図(a)中のゲート電極・エミッタ電極間に
順バイアスを印加した時のゲート絶縁膜の表面状態を説
明するために一部切断して示す斜視図である。
【0004】図13(a)乃至(c)において、n−型
ベース層1を有する半導体基板の表面領域の全面にp型
ベース層2が形成されている。表面からp型ベース層2
を貫通してn−型ベース層1に達する溝3が形成されて
おり、溝3内にはゲート絶縁膜4とゲート電極5が設け
られている。 型ベース層2の表面領域のうち溝3に接
する部分には、n+エミッタ層6が形成されている。エ
ミッタ電極7はn+型エミッタ層6とp型ベース層2の
双方に接続するよう形成されている。半導体基板の裏面
にはp型コレクタ層8とコレクタ電極9が形成されてい
る。
【0005】次に、上記トレンチゲート型IGBTの動
作について、図14(a)、(b)および図13(d)
を参照して説明する。
【0006】図14(a)に示すように、コレクタ電極
9とエミッタ電極7との間に順バイアスを印加し、ゲー
ト電極5とエミッタ電極7との間に順バイアスを印加す
ると、図13(d)に示すように、p型ベース層2中の
ゲート絶縁膜4表面領域にn+型反転層101 (チャネ
ル)が形成される。
【0007】これにより、図14(b)に示すように、
電子はn+型エミッタ層6からn+型反転層101 を経由
してn−型ベース層1に注入され、正孔はp型コレクタ
層8からn−型ベース層1に注入される。この結果、コ
レクタ電極9・エミッタ電極7間が導通する。また、こ
の時、図14(b)に示すように、n−型ベース層1中
のゲート絶縁膜4表面領域にはn+型蓄積層102 が形成
される。
【0008】これに対して、ゲート電極5とエミッタ電
極7の間に零バイアスまたは逆バイアスを印加すると、
n+型反転層101 (チャネル)は消滅し、コレクタ電極
9・エミッタ電極7間に流れていた電流が遮断される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
トレンチゲート型IGBTにおいては、チャネルが形成
されるp型ベース領域2は素子領域の全面に形成されて
いたので、チャネル密度が高くなるものの、負荷短絡耐
量が低下したり入力容量が増大するという問題があっ
た。
【0010】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、負荷短絡耐量の確保、オン電圧の低減、入力
容量の低減を実現し得る半導体装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置は、第1導電型ベース層を有する半導体基板と、前記
半導体基板の第1の主面で帯状パターンが間欠的に繰り
返す縞状の平面パターンを有するように選択的に形成さ
れた第2導電型ベース層と、前記第2導電型ベース層の
表層部に選択的に形成された第1導電型エミッタ層と、
前記半導体基板の第1の主面で前記第2導電型ベース層
の帯状パターンの向きに交差し、表面から前記第1導電
型エミッタ層および第2導電型ベース層を貫通して前記
第1導電型ベース層内部まで達する深さに形成された溝
と、前記構内に絶縁層を介して形成されたゲート電極
と、前記溝の隣り合う相互間領域の中間部で前記第1導
電型エミッタ層と前記第2導電型ベース層に接続するよ
うに形成されたエミッタ電極と、前記半導体基板の第2
の主面に形成された第2導電型コレクタ層と、前記第2
導電型コレクタ層に接続するように形成されたコレクタ
電極とを具備することを特徴とする。
【0012】ここで、前記溝の側壁面において、前記第
1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合から
前記第2導電型ベース層と前記第1導電型エミッタ層接
合までの距離が、各溝の側壁面において略一定であるこ
とが望ましい。
【0013】なお、前記溝の側壁面における前記第1導
電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の位置よ
りも、前記溝の隣り合う相互間領域の中間部における前
記第1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合
の位置の方が深くすることも可能である。
【0014】また、前記エミッタ電極を、前記溝の隣り
合う相互間領域における第2導電型ベース層と前記第1
導電型エミッタ層を単位とする当該半導体チップ上の全
単位のうち一部の単位にのみ形成するようにしてもよ
い。
【0015】本発明の第2の半導体装置は、第1導電型
ベース層を有する半導体基板と、前記半導体基板の第1
の主面で帯状パターンが間欠的に繰り返す縞状の平面パ
ターンを有するように選択的に形成された第2導電型ベ
ース層と、前記第2導電型ベース層の表層部に選択的に
形成された第1導電型エミッタ層と、前記半導体基板の
第1の主面で前記第2導電型ベース層の帯状パターンの
向きに交差し、表面から前記第1導電型エミッタ層およ
び第2導電型ベース層を貫通して前記第1導電型ベース
層内部まで達する深さに形成された溝と、前記構内に絶
縁層を介して形成されたゲート電極と、前記第2導電型
ベース層において前記溝の隣り合う相互間領域の中間部
で前記第1導電型エミッタ層の近傍に選択的に形成され
た第2導電型コンタクト層と、前記溝の隣り合う相互間
領域の中間部で前記第1導電型エミッタ層と前記第2導
電型コンタクト層に接続するように形成されたエミッタ
電極と、前記半導体基板の第2の主面に形成された第2
導電型コレクタ層と、前記第2導電型コレクタ層に接続
するように形成されたコレクタ電極とを具備することを
特徴とする。
【0016】ここで、前記溝の側壁面において、前記第
1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合から
前記第2導電型ベース層と前記第1導電型エミッタ層接
合までの距離が、各溝の側壁面において略一定であるこ
とが望ましい。
【0017】なお、前記溝の側壁面における前記第1導
電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の位置よ
りも、前記溝の隣り合う相互間領域の中間部における前
記第1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合
の位置の方が深くすることも可能である。
【0018】また、前記エミッタ電極を、前記溝の隣り
合う相互間領域における第2 導電型コンタクト層と前記
第1導電型エミッタ層を単位とする当該半導体チップ上
の全単位のうち一部の単位にのみ形成するようにしても
よい。
【0019】さらに、前記半導体基板の第1の主面のう
ちで前記第2導電型ベース層が形成されていない部分に
選択的に第2導電型ドレイン層を形成し、この第2導電
型ドレイン層にドレイン電極を接続するように形成する
ようにしてもよい。
【0020】本発明の第3の半導体装置は、第1導電型
ベース層を有する半導体基板と、前記半導体基板の第1
の主面で帯状パターンが間欠的に繰り返す縞状の平面パ
ターンを有するように選択的に形成された第2導電型ベ
ース層と、前記第2導電型ベース層の表層部に選択的に
形成された第1導電型ソース層と、前記半導体基板の第
1の主面で前記第2 導電型ベース層の帯状パターンの向
きに交差し、表面から前記第1導電型ソース層および第
2導電型ベース層を貫通して前記第1導電型ベース層内
部まで達する深さに形成された溝と、前記構内に絶縁層
を介して形成されたゲート電極と、前記溝の隣り合う相
互間領域の中間部で前記第1導電型ソース層と前記第2
導電型ベース層に接続するように形成されたソース電極
と、前記半導体基板の第2の主面に形成された第1導電
型ドレイン層と、前記第1導電型ドレイン層に接続する
ように形成されたドレイン電極とを具備することを特徴
とする。
【0021】ここで、前記溝の側壁面において、前記第
1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合から
前記第2導電型ベース層と前記第1導電型ソース層の接
合までの距離が、各溝の側壁面において略一定であるこ
とが望ましい。
【0022】なお、前記溝の側壁面における前記第1導
電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の位置よ
りも、前記溝の隣り合う相互間領域の中間部における前
記第1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合
の位置の方を深くすることも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0024】<実施の形態1>図1(a)乃至(d)
は、本発明の実施の形態1に係るトレンチゲート型IG
BTを示すものであり、同図(a)は一部を取り出して
概略的に示す斜視図、同図(b)は同図(a)中のA−
A´線に沿う断面図、同図(c)は同図(a)中のB−
B´線に沿う断面図、同図(d)は同図(a)中のゲー
ト電極・エミッタ電極間に順バイアスを印加した時のゲ
ート絶縁膜の表面状態を説明するために一部切断して示
す斜視図である。
【0025】図1(a)乃至(c)において、n−型ベ
ース層1を有する半導体基板の第1の主面(n−型ベー
ス層1の表面領域)にp型ベース層2が形成されてい
る。この場合、p型ベース層2は、第1の主面で帯状パ
ターンが間欠的に繰り返す縞状の平面パターンを有する
ように選択的に形成されている。
【0026】そして、表面からp型ベース層2を貫通し
てn−型ベース層1に達する溝3がp型ベース層2と交
差するように形成されており、溝3内にはゲート絶縁膜
4を介してゲート電極5が設けられている。そして、p
型ベース層2の表面領域には溝3に接するようにn+エ
ミッタ層6が形成されている。換言すれば、n+エミッ
タ層6およびp型ベース層2を貫通してn−型ベース層
1内部まで達する深さに溝3が形成されている。本例で
は、溝3がp型べ一ス層2と直交するように形成されて
いる場合を図示している。
【0027】そして、上記n+型エミッタ層6とp型ベ
ース層2の双方に接続されるようにエミッタ電極7が形
成されている。さらに、半導体基板の裏面にはp型コレ
クタ層8とコレクタ電極9が形成されている。
【0028】なお、ゲート絶縁膜4の表面(溝の側壁
面)におけるn−型ベース層1とp型ベース層2との接
合をB、ゲート絶縁膜4の表面におけるp型ベース層2
とn+型エミッタ層6との接合をAで表わすと、図1
(c)に示すように、p型ベース層2は接合Aと接合B
との間の距離が各溝の側壁面において略一定になるよう
に形成されている。このような構造は、例えば複数回の
不純物イオン注入と熱拡散の組み合わせによって実現さ
れている。
【0029】次に、上記トレンチゲート型IGBTの動
作について、図1(d)を参照して説明する。
【0030】コレクタ電極9とエミッタ電極7との間に
順バイアスを印加し、図1(d)に示すように、ゲート
電極5とエミッタ電極7との間に順バイアスを印加する
と、p型ベース層2中のゲート絶縁膜4表面領域(p型
ベース層2とゲート絶縁膜4が接している領域)にn+
型反転層101 (チャネル)が形成される。
【0031】これにより、電子はn+型エミッタ層6か
らn+型反転層101 を経由してn−型ベース層1に注入
され、正孔はp型コレクタ層8からn−型ベース層1に
注入される。この結果、コレクタ電極9・エミッタ電極
7間が導通する。
【0032】これに対して、ゲート電極5とエミッタ電
極7の間に零バイアスまたは逆バイアスを印加すると、
n+型反転層101 (チャネル)は消滅し、コレクタ電極
9・エミッタ電極7間に流れていた電流が遮断される。
【0033】上記したトレンチゲート型IGBTの導通
時、図1(d)に示すように、接合A・接合B間の距離
(チャネル長)は一定であるので、チャネル幅が従来の
トレンチゲート型IGBTと同等であれば、チャネル抵
抗は従来のトレンチゲート型lGBTと同等である。こ
こで、チャネル幅とは接合Bの長さを表わす。
【0034】したがって、トレンチゲート型IGBTの
負荷短絡時等に大きな電流が流れると、チャネルとn+
型エミッタ層6との境界で電子電流密度が高くなり、飽
和状態となるので、素子を流れる電流が制限され、破壊
耐量が向上することになる。
【0035】また、図1(d)に示したゲート絶縁膜の
表面状態と従来のトレンチゲート型IGBTにおける図
13(d)に示したゲート絶縁膜の表面状態との比較か
ら分かるように、溝3の探さが従来のトレンチゲート型
IGBTと同じ場合には、従来のトレンチゲート型IG
BTに比べて、溝3がn−型ベース層1に突き出してい
る領域は小さい。これは従来のトレンチゲート型IGB
Tにおいて溝3を深くしたのと等価である。即ち、図1
(b)において、n−型ベース層1に溝3が大きく突き
出している領域Cは、導通時に正孔の排出抵抗が高くな
るので、キャリアの蓄積が生じ、低抵抗となる。これに
より、トレンチゲート型IGBTのオン電圧が低減され
る。
【0036】また、図1(d)に示すように、n−型ベ
ース層1中のゲート絶縁膜4表面領域(n−型ベース層
1とゲート絶縁膜4が接している領域)には、前記した
ようにゲート電極5・エミッタ電極7間に順バイアスを
印加した時にn+型蓄積層102 が形成される。図1
(d)と図13(d)との比較から分かるように、溝3
の探さが従来のトレンチゲート型IGBTと同じ場合に
は、従来のトレンチゲート型IGBTに比べて、本例で
は溝3がn−型ベース層1に接している面積が大きい。
したがって、従来のトレンチゲート型IGBTと比べ
て、溝3の表面に発生するn+型蓄積層102 の面積が広
い。このn+型蓄積層102 の面積が広いと、導通時に電
子の放出が促進され、電子の注入効率が向上するので、
トレンチゲート型IGBTのオン電圧が低減される。
【0037】また、トレンチゲート型IGBTの入力容
量は、ゲート電極5・エミッタ電極7間の容量であり、
溝3とp型ベース層2が接している面積に略比例する。
図1(d)と図13(d)との比較から分かるように、
従来のトレンチゲート型IGBTに比べて本例では溝3
とp型ベース層2が接している面積が小さい。したがっ
て、従来のトレンチゲート型IGBTと比べて、入力容
量が小さくなり、駆動電力を低減できるだけでなく、タ
ーンオン時およびターンオフ時の電力損失も低減するこ
とができる。
【0038】<実施の形態2>前述した実施の形態1に
係るトレンチゲート型IGBTは、溝3の側壁面におい
て、n−型ベース層1とp型ベース層2の接合Bからp
型ベース層2とn+型エミッタ層6の接合Aまでの距離
が各溝3の側壁面において略一定であるとともに、溝3
の側壁面における接合Bの深さ位置と溝3の隣り合う相
互間領域の中間部における接合Bの深さ位置が略同じで
ある場合を説明したが、溝3の側壁面における接合Bの
深さ位置と溝3の隣り合う相互間領域の中間部における
接合Bの深さ位置が異なるように構成することも可能で
あり、その例を以下に説明する。
【0039】図2(a)乃至(c)は、本発明の実施の
形態2に係るトレンチゲート型IGBTを示すものであ
り、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0040】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態1に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、溝3
の側壁面における接合Bの深さ位置よりも溝3の隣り合
う相互間領域の中間部における接合Bの深さ位置の方が
深いように構成されている。つまり、p型ベース層2
は、溝3の隣り合う相互間領域の中間部では深く、溝3
と接する領域では浅く形成されている。また、溝3の側
壁面における接合A・B間の距離(チャネル長)は、実
施の形態1に係るトレンチゲート型IGBTのチャネル
長より短く形成されている。各溝3の側壁面において接
合A・B間の距離は略一定である。その他は図1(a)
乃至(c)中と同じであるので同じ符号を付している。
【0041】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、図1(d)を参照して前述した実施の形態1
に係るトレンチゲート型IGBTの動作と基本的に同様
である。
【0042】さらに、このトレンチゲート型IGBTに
よれば、導通時においては、接合A・B間の距離(チャ
ネル長)は一定であり、かつ、実施の形態1に係るトレ
ンチゲート型IGBTのチャネル長より短く形成されて
おり、チャネル幅(接合Bの長さ)が従来のトレンチゲ
ート型IGBTと同等であれば、チャネル抵抗は従来の
トレンチゲート型IGBTのチャネル抵抗と同等以下で
ある。
【0043】したがって、トレンチゲート型IGBTの
負荷短絡時等に大きな電流が流れると、チャネルとn+
型エミッタ層6との境界で電子電流密度が高くなり、飽
和状態となるので、素子を流れる電流が制限され、破壊
耐量が向上することになる。
【0044】また、実施の形態1に係るトレンチゲート
型IGBTにおける場合と同様の理由で、溝3の探さが
従来のトレンチゲート型IGBTと同じ場合には、従来
のトレンチゲート型IGBTに比べて、溝3がn−型ベ
ース層1に突き出している領域は小さい。これは従来の
トレンチゲート型IGBTにおいて溝3を深くしたのと
等価である。即ち、図2(b)において、n−型ベース
層1に溝3が大きく突き出している領域Cは、導通時に
正孔の排出抵抗が高くなるので、キャリアの蓄積が生
じ、低抵抗となる。これにより、トレンチゲート型IG
BTのオン電圧が低減される。
【0045】また、n−型ベース層1中のゲート絶縁膜
4表面領域(n−型ベース層1とゲート絶縁膜4が接し
ている領域)には、前記したようにゲート電極5・エミ
ッタ電極7間に順バイアスを印加した時にn+型蓄積層
102 が形成される。実施の形態1に係るトレンチゲート
型IGBTにおけると同様の理由で、溝3の探さが従来
のトレンチゲート型IGBTと同じ場合には、従来のト
レンチゲート型IGBTに比べて、本例では溝3がn−
型ベース層1に接している面積が大きい。したがって、
従来のトレンチゲート型IGBTと比べて、溝3の表面
に発生するn+型蓄積層102 の面積が広い。このn+型
蓄積層102 の面積が広いと、導通時に電子の放出が促進
され、電子の注入効率が向上するので、トレンチゲート
型IGBTのオン電圧が低減される。
【0046】また、トレンチゲート型IGBTの入力容
量は、ゲート電極5・エミッタ電極7間の容量であり、
溝3とp型ベース層2が接している面積に略比例する。
実施の形態1に係るトレンチゲート型IGBTにおける
場合と同様の理由で、従来のトレンチゲート型IGBT
に比べて本例では溝3とp型ベース層2が接している面
積が小さい。したがって、従来のトレンチゲート型IG
BTと比べて、入力容量が小さくなり、駆動電力を低減
できるだけでなく、ターンオン時およびターンオフ時の
電力損失も低減することができる。
【0047】<実施の形態3>前述した実施の形態1、
2に係るトレンチゲート型IGBTは、エミッタ電極7
は、溝3の隣り合う相互間領域におけるp型ベース層2
とn+型エミッタ層6を単位とする半導体チップ上の全
単位に対して形成されている場合を説明したが、一部の
エミッタ電極7を省略することも可能であり、その例を
以下に説明する。
【0048】図3(a) 乃至(c)は、本発明の実施
の形態3に係るトレンチゲート型IGBTを示すもので
あり、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0049】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態1に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、溝3
の隣り合う相互間領域におけるp型ベース層2とn+型
エミッタ層6を単位とする半導体チップ上の全単位のう
ち一部の単位にのみエミッタ電極7が形成されている、
つまり、n+型エミッタ層6あるいはp型ベース層2が
存在してもエミッタ電極が存在しない個所が存在する点
が異なり、その他は図1(a)乃至(c)中と同じであ
るので同じ符号を付している。
【0050】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態1に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、一部のエミ
ッタ電極7を省略することにより、実施の形態1に係る
トレンチゲート型IGBTと比べて導通時に正孔の排出
抵抗がさらに高くなるので、キャリアの蓄積が生じ、よ
り低抵抗となり、オン電圧がさらに低減される。
【0051】<実施の形態4>実施の形態4に係るトレ
ンチゲート型IGBTでは、実施の形態3に準じて、実
施の形態2に係るトレンチゲート型IGBTの一部のエ
ミッタ電極7を省略した。
【0052】図4(a)乃至(c)は、本発明の実施の
形態4に係るトレンチゲート型IGBTを示すものであ
り、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0053】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態2に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、n+
型エミッタ層6あるいはp型ベース層2が存在してもエ
ミッタ電極が存在しない個所が存在する点が異なり、そ
の他は図2(a)乃至(c)中と同じであるので同じ符
号を付している。
【0054】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態2に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、一部のエミ
ッタ電極7を省略することにより、実施の形態2に係る
トレンチゲート型IGBTと比べて導通時に正孔の排出
抵抗がさらに高くなるので、キャリアの蓄積が生じ、よ
り低抵抗となり、オン電圧がさらに低減される。
【0055】<実施の形態5>前述した各実施の形態1
乃至4に係るトレンチゲート型IGBTは、エミッタ電
極7は、溝3の隣り合う相互間領域におけるp型ベース
層2とn+型エミッタ層6に接続されている場合を説明
したが、p型ベース層2に選択的にp型コンタクト層を
形成し、このp型コンタクト層とn+型エミッタ層にエ
ミッタ電極を接続することも可能であり、その例を以下
に説明する。
【0056】図5(a)乃至(c)は、本発明の実施の
形態5に係るトレンチゲート型IGBTを示すものであ
り、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0057】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態1に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、溝3
の隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層6の
近傍に選択的にp+コンタクト層11が形成され、溝3の
隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層とp+
コンタクト層11にエミッタ電極7が形成されている点が
異なり、その他は図1(a)乃至(c)中と同じである
ので同じ符号を付している。
【0058】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態1に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型コン
タクト層11を有するので、p型ベース層2内での正孔の
排出抵抗が低減され、ラッチアップを防ぐことが可能に
なり、破壊耐量がさらに向上する。
【0059】<実施の形態6>実施の形態6に係るトレ
ンチゲート型IGBTでは、実施の形態5に準じて、実
施の形態2に係るトレンチゲート型IGBTのp型ベー
ス層2に選択的にp型コンタクト層を形成し、このp型
コンタクト層とn+型エミッタ層にエミッタ電極を接続
したものである。
【0060】図6(a)乃至(c)は、本発明の実施の
形態6に係るトレンチゲート型IGBTを示すものであ
り、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0061】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態2に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、溝3
の隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層6の
近傍に選択的にp+コンタクト層11が形成され、溝3の
隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層とp+
コンタクト層11にエミッタ電極7が形成されている点が
異なり、その他は図2(a)乃至(c)中と同じである
ので同じ符号を付している。
【0062】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態2に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型コン
タクト層11を有するので、p型ベース層2内での正孔の
排出抵抗が低減され、ラッチアップを防ぐことが可能に
なり、破壊耐量がさらに向上する。
【0063】<実施の形態7>実施の形態7に係るトレ
ンチゲート型IGBTでは、実施の形態5に準じて、実
施の形態3に係るトレンチゲート型IGBTのp型ベー
ス層2に選択的にp型コンタクト層を形成し、このp型
コンタクト層とn+型エミッタ層にエミッタ電極を接続
したものである。
【0064】図7(a)乃至(c)は、本発明の実施の
形態7に係るトレンチゲート型IGBTを示すものであ
り、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0065】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態3に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、溝3
の隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層6の
近傍に選択的にp+コンタクト層11が形成され、溝3の
隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層とp+
コンタクト層11にエミッタ電極7が形成されている点が
異なり、その他は図3(a)乃至(c)中と同じである
ので同じ符号を付している。
【0066】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態3に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型コン
タクト層11を有するので、p型ベース層2内での正孔の
排出抵抗が低減され、ラッチアップを防ぐことが可能に
なり、破壊耐量がさらに向上する。
【0067】<実施の形態8>実施の形態8に係るトレ
ンチゲート型IGBTでは、実施の形態5に準じて、実
施の形態4に係るトレンチゲート型IGBTのp型ベー
ス層2に選択的にp型コンタクト層を形成し、このp型
コンタクト層とn+型エミッタ層にエミッタ電極を接続
したものである。
【0068】図8(a)乃至(c)は、本発明の実施の
形態8に係るトレンチゲート型IGBTを示すものであ
り、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0069】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態4に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、溝3
の隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層6の
近傍に選択的にp+コンタクト層11が形成され、溝3の
隣り合う相互間領域の中間部でn+型エミッタ層とp+
コンタクト層11にエミッタ電極7が形成されている点が
異なり、その他は図3(a)乃至(c)中と同じである
ので同じ符号を付している。
【0070】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態4に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型コン
タクト層11を有するので、p型ベース層2内での正孔の
排出抵抗が低減され、ラッチアップを防ぐことが可能に
なり、破壊耐量がさらに向上する。
【0071】<実施の形態9>前述した各実施の形態1
乃至8に係るトレンチゲート型IGBTは、p型ベース
層2の表面領域には溝3に接するようにn+エミッタ層
6のみが設けられている場合を説明したが、縞状のp型
ベース層2のうちの一部のp型ベース層2には、n+エ
ミッタ層6に代えてp+型ドレイン層を溝に接するよう
に形成し、このp+型ドレイン層にドレイン電極を接続
することも可能であり、その例を以下に説明する。
【0072】図9(a)乃至(c)は、本発明の実施の
形態9に係るトレンチゲート型IGBTを示すものであ
り、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜視
図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断面
図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断面
図である。
【0073】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態5に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、縞状
のp型ベース層2の配列内で交互にn+エミッタ層6ま
たはp+型ドレイン層21が溝3に接するように形成され
ている。上記ドレイン電極22はp+型ドレイン層21に接
続するよう形成されている点が異なり、その他は図5
(a)乃至(c)中と同じであるので同じ符号を付して
いる。なお、前記n+エミッタ層6の近傍にはp+型コ
ンタクト層11が形成され、このn+型エミッタ層6とp
+型コンタクト層11の双方にエミッタ電極7が接続する
よう形成されている。
【0074】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態5に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型ドレ
イン層21およびドレイン電極22を有するので、p型ベー
ス層2内での正孔の排出抵抗がさらに低減され、ラッチ
アップを防ぐ効果が増大し、破壊耐量がさらに向上す
る。
【0075】<実施の形態10>実施の形態10に係る
トレンチゲート型IGBTでは、実施の形態9に準じ
て、実施の形態6に係るトレンチゲート型IGBTの縞
状のp型ベース層2の配列内で交互にn+エミッタ層6
またはp+型ドレイン層21を溝3に接するように形成
し、このp+型ドレイン層21にドレイン電極22を接続し
た。
【0076】図10(a)乃至(c)は、本発明の実施
の形態10に係るトレンチゲート型IGBTを示すもの
であり、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜
視図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断
面図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断
面図である。
【0077】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態6に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、縞状
のp型ベース層2の配列内で交互にn+エミッタ層6ま
たはp+型ドレイン層21が溝3に接するように形成され
ている。上記ドレイン電極22はp+ドレイン層21に接続
するよう形成されている点が異なり、その他は図6
(a)乃至(c)中と同じであるので同じ符号を付して
いる。なお、前記n+エミッタ層6の近傍にはp+型コ
ンタクト層11が形成され、このn+型エミッタ層6とp
+型コンタクト層11の双方にエミッタ電極7が接続する
よう形成されている。
【0078】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態6に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型ドレ
イン層21およびドレイン電極22を有するので、p型ベー
ス層2内での正孔の排出抵抗がさらに低減され、ラッチ
アップを防ぐ効果が増大し、破壊耐量がさらに向上す
る。
【0079】<実施の形態11>実施の形態11に係る
トレンチゲート型IGBTでは、実施の形態9に準じ
て、実施の形態7に係るトレンチゲート型IGBTの縞
状のp型ベース層2の配列内で交互にn+エミッタ層6
またはp+型ドレイン層21を溝3に接するように形成
し、このp+型ドレイン層21にドレイン電極22を接続し
た。
【0080】図11(a)乃至(c)は、本発明の実施
の形態11に係るトレンチゲート型IGBTを示すもの
であり、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜
視図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断
面図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断
面図である。
【0081】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態7に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、縞状
のp型ベース層2の配列内で交互にn+エミッタ層6ま
たはp+型ドレイン層21が溝3に接するように形成され
ている。上記ドレイン電極22はp+型ドレイン層21に接
続するように形成されている点が異なり、その他は図7
(a)乃至(c)中と同じであるので同じ符号を付して
いる。なお、前記n+エミッタ層6の近傍にはp+型コ
ンタクト層11が形成され、このn+型エミッタ層6とp
+型コンタクト層11の双方にエミッタ電極7が接続する
よう形成されている。また、n+エミッタ層6あるいは
p+型コンタクト層11が存在してもエミッタ電極7が存
在しない個所が存在する。
【0082】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態7に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型ドレ
イン層21およびドレイン電極22を有するので、p型ベー
ス層2内での正孔の排出抵抗がさらに低減され、ラッチ
アップを防ぐ効果が増大し、破壊耐量がさらに向上す
る。
【0083】<実施の形態12>実施の形態12に係る
トレンチゲート型IGBTでは、実施の形態9に準じ
て、実施の形態8に係るトレンチゲート型IGBTの縞
状のp型ベース層2の配列内で交互にn+エミッタ層6
またはp+型ドレイン層21を溝3に接するように形成
し、このp+型ドレイン層21にドレイン電極22を接続し
た。
【0084】図12(a)乃至(c)は、本発明の実施
の形態11に係るトレンチゲート型IGBTを示すもの
であり、同図(a)は一部を取り出して概略的に示す斜
視図、同図(b)は同図(a)中のA−A´線に沿う断
面図、同図(c)は同図(a)中のB−B´線に沿う断
面図である。
【0085】このトレンチゲート型IGBTは、実施の
形態8に係るトレンチゲート型IGBTと比べて、縞状
のp型ベース層2の配列内で交互にn+エミッタ層6ま
たはp+型ドレイン層21が溝3に接するように形成され
ている。上記ドレイン電極22はp+型ドレイン層21に接
続するように形成されている点が異なり、その他は図8
(a)乃至(c)中と同じであるので同じ符号を付して
いる。なお、前記n+エミッタ層6の近傍にはp+型コ
ンタクト層11が形成され、このn+型エミッタ層6とp
+型コンタクト層11の双方にエミッタ電極7が接続する
よう形成されている。また、n+エミッタ層6あるいは
p+型コンタクト層11が存在してもエミッタ電極7が存
在しない個所が存在する。
【0086】このトレンチゲート型IGBTの動作およ
び効果は、前述した実施の形態7に係るトレンチゲート
型IGBTの動作と基本的に同様であるが、p+型ドレ
イン層21およびドレイン電極22を有するので、p型ベー
ス層2内での正孔の排出抵抗がさらに低減され、ラッチ
アップを防ぐ効果が増大し、破壊耐量がさらに向上す
る。
【0087】なお、本発明は前記各実施の形態のトレン
チゲート型IGBTに限らず、上記各実施の形態におい
て、n+エミッタ層6をn+ソース層、p型コレクタ層
8とコレクタ電極9をn型ドレイン層とドレイン電極に
変更したパワーMOSFETにも適用しても、前記各実施の形
態に準じた効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】上述したように本発明の半導体装置によ
れば、負荷短絡耐量の確保、オン電圧の低減、入力容量
の低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図、断面図およびゲート電極・
エミッタ電極間に順バイアスを印加した時のゲート絶縁
膜の表面状態を説明するために一部切断して示す斜視
図。
【図2】本発明の実施の形態2に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図3】本発明の実施の形態3に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図4】本発明の実施の形態4に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図5】本発明の実施の形態5に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図6】本発明の実施の形態6に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図7】本発明の実施の形態7に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図8】本発明の実施の形態8に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図9】本発明の実施の形態9に係るトレンチゲート型
IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図10】本発明の実施の形態10に係るトレンチゲー
ト型IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図11】本発明の実施の形態11に係るトレンチゲー
ト型IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図12】本発明の実施の形態12に係るトレンチゲー
ト型IGBTを概略的に示す斜視図および断面図。
【図13】従来のトレンチゲート型IGBTの一例を概
略的に示す斜視図、断面図およびゲート電極・エミッタ
電極間に順バイアスを印加した時のゲート絶縁膜の表面
状態を説明するために一部切断して示す斜視図。
【図14】図13のトレンチゲート型IGBTの動作図
およびキャリアの流れを模式的に表した図。
【符号の説明】
1…n−型ベース層、 2…p型ベース層、 3…溝、 4…ゲート絶縁膜、 5…ゲート電極、 6…n+エミッタ層、 7…エミッタ電極、 8…p型コレクタ層、 9…コレクタ電極、 A…p型ベース層2とn+型エミッタ層6との接合、 B…n−型ベース層1とp型ベース層2との接合。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型ベース層を有する半導体基板
    と、 前記半導体基板の第1の主面で帯状パターンが間欠的に
    繰り返す縞状の平面パターンを有するように選択的に形
    成された第2導電型ベース層と、 前記第2導電型ベース層の表層部に選択的に形成された
    第1導電型エミッタ層と、 前記半導体基板の第1の主面で前記第2 導電型ベース層
    の帯状パターンの向きに交差し、表面から前記第1 導電
    型エミッタ層および第2導電型ベース層を貫通して前記
    第1導電型ベース層内部まで達する深さに形成された溝
    と、 前記構内に絶縁層を介して形成されたゲート電極と、 前記溝の隣り合う相互間領域の中間部で前記第1 導電型
    エミッタ層と前記第2導電型ベース層に接続するように
    形成されたエミッタ電極と、 前記半導体基板の第2の主面に形成された第2導電型コ
    レクタ層と、 前記第2導電型コレクタ層に接続するように形成された
    コレクタ電極とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記溝の側壁面において、前記第1導電
    型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合から前記第
    2 導電型ベース層と前記第1導電型エミッタ層の接合ま
    での距離が、各溝の側壁面において略一定であることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記溝の側壁面における前記第1導電型
    ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の位置より
    も、前記溝の隣り合う相互間領域の中間部における前記
    第1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の
    位置の方が深いことを特徴とする請求項2記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記エミッタ電極は、前記溝の隣り合う
    相互間領域における第2導電型ベース層と前記第1導電
    型エミッタ層を単位とする当該半導体チップ上の全単位
    のうち一部の単位にのみ形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型ベース層を有する半導体基板
    と、 前記半導体基板の第1の主面で帯状パターンが間欠的に
    繰り返す縞状の平面パターンを有するように選択的に形
    成された第2導電型ベース層と、 前記第2導電型ベース層の表層部に選択的に形成された
    第1導電型エミッタ層と、 前記半導体基板の第1の主面で前記第2導電型ベース層
    の帯状パターンの向きに交差し、表面から前記第1導電
    型エミッタ層および第2導電型ベース層を貫通して前記
    第1導電型ベース層内部まで達する深さに形成された溝
    と、 前記構内に絶縁層を介して形成されたゲート電極と、 前記第2導電型ベース層において前記溝の隣り合う相互
    間領域の中間部で前記第1導電型エミッタ層の近傍に選
    択的に形成された第2導電型コンタクト層と、 前記溝の隣り合う相互間領域の中間部で前記第1導電型
    エミッタ層と前記第2導電型コンタクト層に接続するよ
    うに形成されたエミッタ電極と、 前記半導体基板の第2の主面に形成された第2導電型コ
    レクタ層と、 前記第2導電型コレクタ層に接続するように形成された
    コレクタ電極とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記溝の側壁面において、前記第1導電
    型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合から前記第
    2導電型ベース層と前記第1導電型エミッタ層の接合ま
    での距離が、各溝の側壁面において略一定であることを
    特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記溝の側壁面における前記第1導電型
    ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の位置より
    も、前記溝の隣り合う相互間領域の中間部における前記
    第1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の
    位置の方が深いことを特徴とする請求項6記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 前記エミッタ電極は、前記溝の隣り合う
    相互間領域における第2 導電型コンタクト層と前記第1
    導電型エミッタ層を単位とする当該半導体チップ上の全
    単位のうち一部の単位にのみ形成されていることを特徴
    とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の
    半導体装置において、さらに、 前記半導体基板の第1の主面のうちで前記第2導電型ベ
    ース層が形成されていない部分に選択的に形成された第
    2 導電型ドレイン層と、 前記第2導電型ドレイン層に接続するように形成された
    ドレイン電極とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  10. 【請求項10】 第1導電型ベース層を有する半導体基
    板と、 前記半導体基板の第1の主面で帯状パターンが間欠的に
    繰り返す縞状の平面パターンを有するように選択的に形
    成された第2導電型ベース層と、 前記第2導電型ベース層の表層部に選択的に形成された
    第1導電型ソース層と、 前記半導体基板の第1の主面で前記第2 導電型ベース層
    の帯状パターンの向きに交差し、表面から前記第1導電
    型ソース層および第2導電型ベース層を貫通して前記第
    1導電型ベース層内部まで達する深さに形成された溝
    と、 前記構内に絶縁層を介して形成されたゲート電極と、 前記溝の隣り合う相互間領域の中間部で前記第1 導電型
    ソース層と前記第2導電型ベース層に接続するように形
    成されたソース電極と、 前記半導体基板の第2の主面に形成された第1導電型ド
    レイン層と、 前記第1導電型ドレイン層に接続するように形成された
    ドレイン電極とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 前記溝の側壁面において、前記第1導
    電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合から前記
    第2 導電型ベース層と前記第1導電型ソース層の接合ま
    での距離が、各溝の側壁面において略一定であることを
    特徴とする請求項10記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記溝の側壁面における前記第1導電
    型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の位置より
    も、前記溝の隣り合う相互間領域の中間部における前記
    第1導電型ベース層と前記第2導電型ベース層の接合の
    位置の方が深いことを特徴とする請求項11記載の半導
    体装置。
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