JP2001263112A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP2001263112A
JP2001263112A JP2000076377A JP2000076377A JP2001263112A JP 2001263112 A JP2001263112 A JP 2001263112A JP 2000076377 A JP2000076377 A JP 2000076377A JP 2000076377 A JP2000076377 A JP 2000076377A JP 2001263112 A JP2001263112 A JP 2001263112A
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Japan
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valve
dead center
top dead
exhaust
exhaust valve
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JP2000076377A
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English (en)
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Kazuhisa Mogi
和久 茂木
Toshiaki Asada
俊昭 浅田
Koichi Nakada
浩一 中田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部EGRを確保しつつスキッシュを十分に
強め、ノッキングを抑制した高圧縮比化を達成する。 【解決手段】 スキッシュを強めるためにバルブリセス
9を排除して上死点における吸気弁1及び排気弁3の開
弁量を零にし、上死点よりも後に吸気弁1を開弁させ、
上死点よりも前に排気弁3と吸気弁1とを開弁させる。
あるいは、スキッシュを強めるためにバルブリセス9を
排除して上死点における吸気弁1及び排気弁3の開弁量
を零にし、上死点よりも前に排気弁3を開弁させ、上死
点よりも後に吸気弁1と排気弁3とを開弁させる。若し
くは、スキッシュを強めるためにバルブリセス9を排除
して上死点における吸気弁1及び排気弁3の開弁量を零
にし、上死点よりも所定時間だけ前に排気弁3の閉弁動
作を終了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸気弁と排気弁とを具備する内燃
機関が知られている。この種の内燃機関の例としては、
例えば特開平11−93712号公報に記載されたもの
がある。特開平11−93712号公報に記載された内
燃機関では、内部EGRを確保するためにバルブオーバ
ラップが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方で、燃焼速度を高
め、燃費を向上させ、ノッキングを防ぐためには、スキ
ッシュ、つまり、ピストンが上死点に近づくときにピス
トン頂面とシリンダヘッド下面との間の混合気がその間
から押し出される作用を強めることが必要とされる。と
ころが、特開平11−93712号公報に記載された内
燃機関では、バルブリセスが設けられているためにスキ
ッシュを十分に強めることができない。他方で、スキッ
シュを強めるためにバルブリセスを排除すると、上死点
において吸気弁及び排気弁を開弁させておくことができ
ない。つまり、上死点におけるバルブオーバラップを設
けることができず、内部EGRを確保することができな
い。
【0004】つまり、特開平11−93712号公報に
記載された内燃機関では、内部EGRを確保しつつスキ
ッシュを十分に強めることができず、その結果、ノッキ
ングを抑制した高圧縮比化ができなくなっている。
【0005】前記問題点に鑑み、本発明は、内部EGR
を確保しつつスキッシュを十分に強め、その結果、ノッ
キングを抑制した高圧縮比化を達成することができる内
燃機関を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、吸気弁と排気弁とを具備する内燃機関におい
て、スキッシュを強めるためにバルブリセスを排除して
上死点における吸気弁及び排気弁の開弁量を零にし、上
死点よりも後に吸気弁を開弁させ、上死点よりも前に排
気弁と吸気弁とを開弁させるようにした内燃機関が提供
される。
【0007】請求項1に記載の内燃機関は、スキッシュ
を強めるためにバルブリセスを排除して、排気行程と吸
気行程との間の上死点における吸気弁及び排気弁の開弁
量を零にし、排気行程と吸気行程の双方において吸気弁
を開弁させるようにしたものであり、排気行程において
開弁させた吸気弁と排気弁を排気行程の上死点以前に閉
弁させ、吸気行程の上死点以降に再度吸気弁を開弁させ
る。すなわち、バルブリセスが排除されるためにスキッ
シュを強めることができる。一方で、バルブリセスが排
除されるのに伴って上死点における吸気弁及び排気弁の
開弁量が零になり上死点におけるバルブオーバラップを
設けることができなくなるものの、上死点よりも前、つ
まり、いわゆる排気行程中に排気弁だけでなく吸気弁も
が開弁されることにより、排気行程中に吸気弁を介して
吸気通路内に戻された排気ガスが、次の吸気行程中に吸
気弁を介してシリンダ内に内部EGRガスとして供給さ
れる。その結果、内部EGRを確保することも可能にな
る。それゆえ、内部EGRを確保しつつスキッシュを十
分に強め、ノッキングを抑制した高圧縮比化を達成する
ことができる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、吸気弁と
排気弁とを具備する内燃機関において、スキッシュを強
めるためにバルブリセスを排除して上死点における吸気
弁及び排気弁の開弁量を零にし、上死点よりも前に排気
弁を開弁させ、上死点よりも後に吸気弁と排気弁とを開
弁させるようにした内燃機関が提供される。
【0009】請求項2に記載の内燃機関は、スキッシュ
を強めるためにバルブリセスを排除して、排気行程と吸
気行程との間の上死点における吸気弁及び排気弁の開弁
量を零にし、排気行程と吸気行程の双方において排気弁
を開弁させるようにしたものであり、排気行程において
開弁させた排気弁を排気行程の上死点以前に閉弁させ、
吸気行程の上死点以降に吸気弁とともに再度排気弁を開
弁させる。すなわち、バルブリセスが排除されるために
スキッシュを強めることができる。一方で、バルブリセ
スが排除されるのに伴って上死点における吸気弁及び排
気弁の開弁量が零になり上死点におけるバルブオーバラ
ップを設けることができなくなるものの、上死点よりも
後、つまり、いわゆる吸気行程中に吸気弁だけでなく排
気弁もが開弁されることにより、排気行程中に排気弁を
介して排気通路内に排出された排気ガスの一部が、次の
吸気行程中に排気弁を介してシリンダ内に内部EGRガ
スとして戻される。その結果、内部EGRを確保するこ
とも可能になる。それゆえ、内部EGRを確保しつつス
キッシュを十分に強め、ノッキングを抑制した高圧縮比
化を達成することができる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、吸気弁と
排気弁とを具備する内燃機関において、スキッシュを強
めるためにバルブリセスを排除して上死点における吸気
弁及び排気弁の開弁量を零にし、上死点よりも所定時間
だけ前に排気弁の閉弁動作が終了するようにした内燃機
関が提供される。
【0011】請求項3に記載の内燃機関は、スキッシュ
を強めるためにバルブリセスを排除して、排気行程と吸
気行程との間の上死点における吸気弁及び排気弁の開弁
量を零にし、排気行程において開弁させた排気弁を排気
行程の上死点より所定時間だけ前に閉弁させ、吸気行程
の上死点以降に吸気弁を開弁させる。すなわち、バルブ
リセスが排除されるためにスキッシュを強めることがで
きる。一方で、バルブリセスが排除されるのに伴って上
死点における吸気弁及び排気弁の開弁量が零になり上死
点におけるバルブオーバラップを設けることができなく
なるものの、上死点よりも所定時間だけ前に排気弁の閉
弁動作が終了されることにより、既燃ガスの全てがシリ
ンダから排出されるのではなく、その所定時間の間に排
出されるはずであった既燃ガスの一部が、内部EGRガ
スとしてシリンダ内に残される。その結果、内部EGR
を確保することも可能になる。それゆえ、内部EGRを
確保しつつスキッシュを十分に強め、ノッキングを抑制
した高圧縮比化を達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0013】図1は本発明の内燃機関の第一の実施形態
の概略構成図である。図1において、1は吸気弁、2は
吸気通路、3は排気弁、4は排気通路、5はシリンダヘ
ッド、6はシリンダブロック、7はピストン、8はシリ
ンダである。9は、開弁(リフト)している吸気弁1及
び排気弁3が上死点におけるピストン7に干渉しないよ
うに従来の内燃機関において設けられていたバルブリセ
スである。10は可変バルブタイミング機構(VV
T)、11はクランク角センサ、12はECU(電子制
御装置)である。
【0014】図1に示すように、本実施形態ではバルブ
リセス9が排除されている。そのため、スキッシュ、つ
まり、ピストン7が上死点に近づくときにピストン7の
頂面とシリンダヘッド5の下面との間の混合気がその隙
間から押し出される作用が強められる。その結果、燃焼
速度が高められ、燃費が向上され、ノッキングの発生が
阻止される。その一方で、バルブリセス9が排除されて
いるため、上死点において吸気弁1及び排気弁3をリフ
トさせることができなくなっている。そのため、上死点
におけるバルブオーバラップを設けて内部EGRを確保
することができなくなっている。
【0015】図2はクランク角度と吸気弁及び排気弁の
リフト量との関係を示した図である。図2に示すよう
に、本実施形態では、上死点(TDC)における吸気弁
1及び排気弁3のリフト量を零にせざるを得ないため、
上死点におけるバルブオーバラップを設けて内部EGR
を確保する代わりに、上死点よりも前(排気行程中)に
排気弁3だけでなく吸気弁1も開弁させて内部EGRを
確保している。つまり、上死点よりも前(排気行程中)
に排気弁3と吸気弁1との両者が開弁されることによ
り、その際に排気ガスが吸気弁1を介して吸気通路2内
に戻され、次いで吸気行程中にその排気ガスが吸気弁1
を介してシリンダ8内に内部EGRガスとして供給され
ることになる。
【0016】本実施形態では、吸気行程中に吸気弁1を
リフトさせるための第一カムノーズと排気行程中に吸気
弁1をリフトさせるための第二カムノーズとが吸気弁カ
ム(図示せず)に設けられており、第二カムノーズは、
例えば部分負荷時のような内部EGRが必要な時に突出
され、内部EGRが不要な時に格納されるように切換可
能になっている。
【0017】本実施形態によれば、バルブリセス9が排
除されるためにスキッシュを強めることができる。他方
で、上死点よりも前、つまり、いわゆる排気行程中に排
気弁3だけでなく吸気弁1もが開弁されることにより、
排気行程中に吸気弁1を介して吸気通路2内に戻された
排気ガスが、次の吸気行程中に吸気弁1を介してシリン
ダ8内に内部EGRガスとして供給される。その結果、
内部EGRを確保することも可能になる。それゆえ、内
部EGRを確保しつつスキッシュを十分に強め、ノッキ
ングを抑制した高圧縮比化を達成することができる。
【0018】以下、本発明の内燃機関の第二の実施形態
について説明する。本実施形態の内燃機関の概略構成
は、図1に示した第一の実施形態のものとほぼ同様であ
る。図3はクランク角度と吸気弁及び排気弁のリフト量
との関係を示した図である。図3に示すように、本実施
形態では、上死点(TDC)における吸気弁1及び排気
弁3のリフト量を零にせざるを得ないため、上死点にお
けるバルブオーバラップを設けて内部EGRを確保する
代わりに、上死点よりも後(吸気行程中)に吸気弁1だ
けでなく排気弁3も開弁させて内部EGRを確保してい
る。つまり、上死点よりも後(吸気行程中)に吸気弁1
と排気弁3との両者が開弁されることにより、前の排気
行程中に排気弁3を介して排気通路4内に排出された排
気ガスの一部が、その吸気行程中に排気弁3を介してシ
リンダ8内に内部EGRガスとして戻されることにな
る。
【0019】本実施形態では、排気行程中に排気弁3を
リフトさせるための第一カムノーズと吸気行程中に排気
弁3をリフトさせるための第二カムノーズとが排気弁カ
ム(図示せず)に設けられており、第二カムノーズは、
例えば部分負荷時のような内部EGRが必要な時に突出
され、内部EGRが不要な時に格納されるように切換可
能になっている。
【0020】本実施形態によれば、バルブリセス9が排
除されるためにスキッシュを強めることができる。他方
で、上死点よりも後、つまり、いわゆる吸気行程中に吸
気弁1だけでなく排気弁3もが開弁されることにより、
排気行程中に排気弁3を介して排気通路4内に排出され
た排気ガスの一部が、次の吸気行程中に排気弁3を介し
てシリンダ8内に内部EGRガスとして戻される。その
結果、内部EGRを確保することも可能になる。それゆ
え、内部EGRを確保しつつスキッシュを十分に強め、
ノッキングを抑制した高圧縮比化を達成することができ
る。
【0021】以下、本発明の内燃機関の第三の実施形態
について説明する。本実施形態の内燃機関の概略構成
は、図1に示した第一の実施形態のものとほぼ同様であ
る。図4はクランク角度と吸気弁及び排気弁のリフト量
との関係を示した図である。図4に示すように、本実施
形態では、上死点(TDC)における吸気弁1及び排気
弁3のリフト量を零にせざるを得ないため、上死点にお
けるバルブオーバラップを設けて内部EGRを確保する
代わりに、上死点よりも時間T1だけ前に排気弁3の閉
弁動作が終了するようにバルブタイミングを変更して内
部EGRを確保している。つまり、上死点よりも時間T
1だけ前に排気弁3の閉弁動作が終了されることによ
り、既燃ガスの全てがシリンダ8から排出されるのでは
なく、時間T1の間に排出されるはずであった既燃ガス
の一部が、内部EGRガスとしてシリンダ8内に残され
ることになる。
【0022】本実施形態では、排気バルブ3のバルブタ
イミングは、例えば部分負荷時のような内部EGRが必
要な時に早められ(図4の一点鎖線)、内部EGRが不
要な時に元に戻される(図4の破線)ように可変バルブ
タイミング機構10により変更される。
【0023】本実施形態によれば、バルブリセス9が排
除されるためにスキッシュを強めることができる。他方
で、排気弁3のバルブタイミングが変更されて上死点よ
りも時間T1だけ前に排気弁3の閉弁動作が終了される
ことにより、既燃ガスの全てがシリンダ8から排出され
るのではなく、その時間T1の間に排出されるはずであ
った既燃ガスの一部が、内部EGRガスとしてシリンダ
8内に残される。その結果、内部EGRを確保すること
も可能になる。それゆえ、内部EGRを確保しつつスキ
ッシュを十分に強め、ノッキングを抑制した高圧縮比化
を達成することができる。
【0024】以下、本発明の内燃機関の第四の実施形態
について説明する。本実施形態の内燃機関の概略構成
は、図1に示した第一の実施形態のものとほぼ同様であ
る。図5(a)はクランク角度と吸気弁及び排気弁のリ
フト量との関係を示した図である。図5(a)に示すよ
うに、本実施形態では、上死点(TDC)における吸気
弁1及び排気弁3のリフト量を零にせざるを得ないた
め、上死点におけるバルブオーバラップを設けて内部E
GRを確保する代わりに、上死点よりも時間T2だけ前
に排気弁3の閉弁動作が終了するようにバルブリフト量
を変更して内部EGRを確保している。つまり、上死点
よりも時間T2だけ前に排気弁3の閉弁動作が終了され
ることにより、既燃ガスの全てがシリンダ8から排出さ
れるのではなく、時間T2の間に排出されるはずであっ
た既燃ガスの一部が、内部EGRガスとしてシリンダ8
内に残されることになる。
【0025】本実施形態では、排気バルブ3のバルブリ
フト量は、例えば部分負荷時のような内部EGRが必要
な時に小さくされ(図5(a)の一点鎖線)、内部EG
Rが不要な時に元に戻される(図5(a)の破線)よう
に可変バルブタイミング機構10により変更される。
【0026】本実施形態によれば、バルブリセス9が排
除されるためにスキッシュを強めることができる。他方
で、排気弁3のバルブリフト量が変更されて上死点より
も時間T2だけ前に排気弁3の閉弁動作が終了されるこ
とにより、既燃ガスの全てがシリンダ8から排出される
のではなく、その時間T2の間に排出されるはずであっ
た既燃ガスの一部が、内部EGRガスとしてシリンダ8
内に残される。その結果、内部EGRを確保することも
可能になる。それゆえ、内部EGRを確保しつつスキッ
シュを十分に強め、ノッキングを抑制した高圧縮比化を
達成することができる。
【0027】以下、本発明の内燃機関の第五の実施形態
について説明する。本実施形態の内燃機関の概略構成
は、図1に示した第一の実施形態のものとほぼ同様であ
る。図5(b)はクランク角度と吸気弁及び排気弁のリ
フト量との関係を示した図である。図5(b)に示すよ
うに、本実施形態では、上死点(TDC)における吸気
弁1及び排気弁3のリフト量を零にせざるを得ないた
め、上死点におけるバルブオーバラップを設けて内部E
GRを確保する代わりに、上死点よりも時間T3だけ前
に排気弁3の閉弁動作が終了するようにバルブタイミン
グ及びバルブリフト量を変更して内部EGRを確保して
いる。つまり、上死点よりも時間T3だけ前に排気弁3
の閉弁動作が終了されることにより、既燃ガスの全てが
シリンダ8から排出されるのではなく、時間T3の間に
排出されるはずであった既燃ガスの一部が、内部EGR
ガスとしてシリンダ8内に残されることになる。
【0028】本実施形態では、可変バルブタイミング機
構10により、例えば部分負荷時のような内部EGRが
必要な時に、排気バルブ3のバルブタイミングが早めら
れると共に排気バルブ3のバルブリフト量が小さくされ
(図5(b)の一点鎖線)、内部EGRが不要な時に、
排気バルブ3のバルブタイミング及びバルブリフト量が
元に戻される(図5(b)の破線)。
【0029】本実施形態によれば、バルブリセス9が排
除されるためにスキッシュを強めることができる。他方
で、排気弁3のバルブリフト量が変更されて上死点より
も時間T3だけ前に排気弁3の閉弁動作が終了されるこ
とにより、既燃ガスの全てがシリンダ8から排出される
のではなく、その時間T3の間に排出されるはずであっ
た既燃ガスの一部が、内部EGRガスとしてシリンダ8
内に残される。その結果、内部EGRを確保することも
可能になる。それゆえ、内部EGRを確保しつつスキッ
シュを十分に強め、ノッキングを抑制した高圧縮比化を
達成することができる。
【0030】図6は本発明の内燃機関の第一から第五の
実施形態の変形例の概略構成図である。図6において、
図1に示した参照番号と同一の参照番号を付した部品又
は部分は、図1に示した部品又は部分と同様の機能を有
する。従って、本変形例によっても、上述した第一から
第五の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、バルブ
リセスが排除されるためにスキッシュを強めることがで
きる。一方で、上死点よりも前、つまり、いわゆる排気
行程中に排気弁だけでなく吸気弁もが開弁されることに
より、排気行程中に吸気弁を介して吸気通路内に戻され
た排気ガスが、次の吸気行程中に吸気弁を介してシリン
ダ内に内部EGRガスとして供給される。その結果、内
部EGRを確保することも可能になる。それゆえ、内部
EGRを確保しつつスキッシュを十分に強め、ノッキン
グを抑制した高圧縮比化を達成することができる。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、バルブリ
セスが排除されるためにスキッシュを強めることができ
る。一方で、上死点よりも後、つまり、いわゆる吸気行
程中に吸気弁だけでなく排気弁もが開弁されることによ
り、排気行程中に排気弁を介して排気通路内に排出され
た排気ガスの一部が、次の吸気行程中に排気弁を介して
シリンダ内に内部EGRガスとして戻される。その結
果、内部EGRを確保することも可能になる。それゆ
え、内部EGRを確保しつつスキッシュを十分に強め、
ノッキングを抑制した高圧縮比化を達成することができ
る。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、バルブリ
セスが排除されるためにスキッシュを強めることができ
る。一方で、上死点よりも所定時間だけ前に排気弁の閉
弁動作が終了されることにより、既燃ガスの全てがシリ
ンダから排出されるのではなく、その所定時間の間に排
出されるはずであった既燃ガスの一部が、内部EGRガ
スとしてシリンダ内に残される。その結果、内部EGR
を確保することも可能になる。それゆえ、内部EGRを
確保しつつスキッシュを十分に強め、ノッキングを抑制
した高圧縮比化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の第一の実施形態の概略構成
図である。
【図2】第一の実施形態のクランク角度と吸気弁及び排
気弁のリフト量との関係を示した図である。
【図3】第二の実施形態のクランク角度と吸気弁及び排
気弁のリフト量との関係を示した図である。
【図4】第三の実施形態のクランク角度と吸気弁及び排
気弁のリフト量との関係を示した図である。
【図5】第四及び第五の実施形態のクランク角度と吸気
弁及び排気弁のリフト量との関係を示した図である。
【図6】本発明の内燃機関の第一から第五の実施形態の
変形例の概略構成図である。
【符号の説明】
1…吸気弁 3…排気弁 9…バルブリセス 10…可変バルブタイミング機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 25/07 510 F02M 25/07 510B (72)発明者 中田 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G023 AA06 AB01 AD03 AD08 AD29 3G062 BA09 GA06 3G084 BA20 BA23 CA00 DA38 EC02 FA18 FA38 3G092 AA01 AA11 DA01 DA02 DA03 DA12 DD03 EA03 EA11 EA12 EA17 EA25 FA16 FA21 GA05 HA11Z HA13X HD07X HE03Z HE04Z 3G301 HA19 JA22 KA00 LA07 NE11 PA17Z PE03Z PE04Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁と排気弁とを具備する内燃機関に
    おいて、スキッシュを強めるためにバルブリセスを排除
    して上死点における吸気弁及び排気弁の開弁量を零に
    し、上死点よりも後に吸気弁を開弁させ、上死点よりも
    前に排気弁と吸気弁とを開弁させるようにした内燃機
    関。
  2. 【請求項2】 吸気弁と排気弁とを具備する内燃機関に
    おいて、スキッシュを強めるためにバルブリセスを排除
    して上死点における吸気弁及び排気弁の開弁量を零に
    し、上死点よりも前に排気弁を開弁させ、上死点よりも
    後に吸気弁と排気弁とを開弁させるようにした内燃機
    関。
  3. 【請求項3】 吸気弁と排気弁とを具備する内燃機関に
    おいて、スキッシュを強めるためにバルブリセスを排除
    して上死点における吸気弁及び排気弁の開弁量を零に
    し、上死点よりも所定時間だけ前に排気弁の閉弁動作が
    終了するようにした内燃機関。
JP2000076377A 2000-03-14 2000-03-14 内燃機関 Pending JP2001263112A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032402A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Yanmar Co Ltd 内燃機関の排気ガス環流装置
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JP2009216084A (ja) * 2008-01-28 2009-09-24 Ifp 特にディーゼル型の直接噴射過給内燃機関における二重吸気弁リフトによる残留燃焼ガス掃気方法
JP2010090827A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Honda Motor Co Ltd 内部egr機構を備えたエンジンのシリンダヘッド

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