JP2001260168A - 電子機器表示窓の保護パネルの製造方法 - Google Patents

電子機器表示窓の保護パネルの製造方法

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JP2001260168A
JP2001260168A JP2000070930A JP2000070930A JP2001260168A JP 2001260168 A JP2001260168 A JP 2001260168A JP 2000070930 A JP2000070930 A JP 2000070930A JP 2000070930 A JP2000070930 A JP 2000070930A JP 2001260168 A JP2001260168 A JP 2001260168A
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Mikihiro Kuramitsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、安定してAR層を成形することがで
き、さらにハクバリやひずみをおさえることができる電
子機器表示窓の保護パネルの製造方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】 本発明に係る電子機器表示窓の保護パネ
ルP1、P2の製造方法の代表的な構成は、固定金型3と
可動金型4により形成されるキャビティ3b、4b内に、
少なくともベースフィルム8上に剥離層9、UVハード層
10または印刷層12からなる表面AR下地層、接着層13を積
層した第1の連続フィルム7と、少なくともベースフィ
ルム15上に剥離層16、UVハード層17または印刷層19から
なる裏面AR下地層、接着層20を有する第2の連続フィル
ム14とを連続して通過させる段階と、固定金型3と可動
金型4とを合わせた上で所定のゲート3a、4aから第1
の連続フィルム7と第2の連続フィルム14との間に透明
アクリル樹脂を射出して成形品21を成形する段階と、成
形品21から第1の連続フィルム7及び第2の連続フィル
ム14の剥離層9、16、ベースフィルム8、15を剥離させ
る段階と、からなることを特徴とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射を防止して視
認性を高めた電子機器表示窓の保護パネルの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話等に使用されている保護
パネルには表面の傷防止及び透明性を考慮しPMMA
(アクリル)材が使用されている場合が多い。しかし、
近年携帯電話にもカラー画像を取りこむ機運が急速に高
まっており、このような保護パネルでは、視認性が落ち
る。
【0003】そこで、AR処理(光学的多層膜形成して
外光からの反射を押さえる)を片面づつ2回処理するこ
とにより、カラー画像に対応することができる保護パネ
ルが製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
子機器表示窓の保護パネルの製造方法は、透明アクリル
樹脂上にAR層を成形しにくいという問題点があった。
【0005】また、転写フィルムの印刷幅が製品形状よ
り、印刷位置のずれ及び成形時の位置のずれを考慮して
製品外周より大きく(1〜2mm)している。このた
め、成形時に印刷のインク膜がはがれてハクバリが形成
され、その除去処理に手間がかかるという問題点もあっ
た。
【0006】さらに、保護パネルの用途である携帯電話
は小型軽量化の傾向に伴う保護パネルの薄肉化により、
樹脂が細いゲートを介してキャビティ部へ流れ込む際に
ひずみが生じたり、ゲート部付近に残留応力が残り、強
度の低下をおこしてしまうという問題点があった。
【0007】そこで本発明は、安定してAR層を成形す
ることができ、さらにハクバリやひずみをおさえること
ができる電子機器表示窓の保護パネルの製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る電子機器表示窓の保護パネルの製造方法
の代表的な構成は、固定金型と可動金型により形成され
るキャビティ内に、少なくともベースフィルム上に剥離
層、ハードコート層または印刷層からなる表面AR下地
層、接着層を積層した第1の連続フィルムと、少なくと
もベースフィルム上に剥離層、ハードコート層または印
刷層からなる裏面AR下地層、接着層を有する第2の連
続フィルムとを連続して通過させる段階と、前記固定金
型と可動金型とを合わせた上で所定のゲートから前記第
1の連続フィルムと前記第2の連続フィルムとの間に透
明アクリル樹脂を射出して前記成形品を成形する段階
と、前記成形品から前記第1の連続フィルム及び前記第
2の連続フィルムの剥離層、ベースフィルム層を剥離さ
せる段階と、からなることを特徴とした。
【0009】また、請求項1記載の電子機器表示窓の保
護パネルの製造装置であって、前記キャビティは、成形
品のうち所望する最終品の形状を成形するためのメイン
キャビティ部と該最終品の全周囲に成形される縁取部を
成形するための縁取部用キャビティ部とで構成するとと
もに、前記第1の連続フィルムと前記第2の連続フィル
ムは前記メインキャビティ部より大きいサイズを使用
し、さらに、前記成形品の硬化後、前記第1の連続フィ
ルムと前記第2の連続フィルムの剥離層及びベースフィ
ルムを剥離させる段階の前または後に、前記成形品の縁
取部を切断除去する段階を有するものとしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]本発明に係る電子
機器表示窓の保護パネルの製造方法の第一実施形態につ
いて、図を用いて説明する。図1は本実施形態の製造方
法により形成される保護パネルの斜視図、図2は固定金
型と可動金型に第1の連続フィルムと第2の連続フィル
ムを連続して通過させる段階の説明図、図3は第1の連
続フィルムと第2の連続フィルムの側断面図、図4は保
護パネルの製造方法の説明図である。
【0011】図1に、本実施形態により製造される保護
パネルP1、P2の例を示す。この保護パネルP1、P
2は携帯電話等の電子機器表示窓のパネルの例である。
図1(a)に示す保護パネルP1は透明なアクリルの板体
1aであって周囲に枠1bを印刷し、中央部に液晶画面
を表示するための透明な表示窓1cを残している。ま
た、図1(b)に示すように、全体を透明なアクリルの板
体2aとし、一部に文字や模様のワンポイント2bを印
刷した保護パネルP2とすることもできる。
【0012】以下、本実施形態に係る電子機器表示窓の
保護パネルP1の製造方法について説明する。
【0013】図2に示すように、第1の工程において
は、固定金型3と可動金型4との間に第1の連続フィル
ム7と第2の連続フィルム14を連続して通過させる。
【0014】固定金型3には、透明アクリル樹脂を射出
するゲート3aと、これに連結するキャビティ3bが形
成されている。また、可動金型4も、透明アクリル樹脂
を射出するゲート4aと、これに連結するキャビティ4
bが形成されている。
【0015】ゲート3aは、固定金型3と可動金型4を
合わせて型締めした際に、ゲート4aに対向する位置に
設けられている。
【0016】固定金型3、可動金型4のそれぞれには、
第1の巻き取り装置5と第2の巻き取り装置6とが取り
付けられている。それぞれの巻き取り装置5、6は、送
り出しロール5a、6aと、巻き取りロール5b、6b
を有しており、両者間に連続フィルム7、14を巻き掛け
ている。
【0017】第1の連続フィルム7と第2の連続フィル
ム14は、送り出しロール5a、6aに巻きつけられて保
持され、先端を固定金型3と可動金型4との間を通過さ
せて、巻き取りロール5b、6bに巻き付けられること
で準備を完了する。
【0018】まず、巻き取り装置5を作動させて、第1
の連続フィルム7と第2の連続フィルム14を間欠送りす
る。この間欠送り作業は、後述の印刷パターンが、固定
金型3と可動金型4のキャビティ3bとキャビティ4b
と常に一致するように制御される。
【0019】ここで図3(a)に示すように、第1の連続
フィルム7は、PET製のベースフィルム8上に順に、
接着性を有しない材質からなる剥離層9、表面の硬度を
向上させるためのUVハード層10、印刷の定着向上させ
るためのアンカー層11、印刷層12、接着層13を積層して
いる。また図3(b)に示すように、第2の連続フィルム
14も同様に、ベースフィルム15上に同様な、剥離層16、
UVハード層17、アンカー層18、印刷層19、接着層20を
積層している。
【0020】UVハード層10、17は、それぞれ表面AR
下地層、裏面AR下地層として利用され、この上に後述
のAR処理を施してAR層を形成する。これにより、透
明アクリル樹脂上に形成しにくいAR層を安定して形成
することができる。
【0021】印刷層12、19には、印刷が施された部分と
施されない部分が形成され、この印刷が施されない部分
から裏面及び表面に、透明アクリル樹脂層がのぞくこと
で、透明な表示窓(図1参照)が形成されている。また、
印刷層12、19は独立した印刷パターンを所定間隔で複数
形成している。
【0022】なお、AR下地層はUVハード層10、17と
したが、少なくとも表示窓1cを形成する部分を透明と
した印刷層であってもよい。
【0023】図4(a)に示すように、第1の連続フィル
ム7は固定金型側に、第2の連続フィルム14は可動金型
側に、それぞれの接着層13、20が対向する状態で、第1
の連続フィルム7の送り方向と第2の連続フィルム14の
送り方向が平行するように固定金型3と可動金型4の間
に送られる。
【0024】次に、図4(b)に示すように、上述の如く
第1の連続フィルム7と第2の連続フィルム14を固定金
型3と可動金型4の間に送った後、固定金型3と可動金
型4とを合わせ型締めする。
【0025】図4(c)、(d)に示すように、第1の連続
フィルム7には、所定間隔で穴7aが開けられており、
この穴7aを通してゲート3a、4aから第1の連続フ
ィルム7と第2の連続フィルム14との間に透明アクリル
樹脂を射出する。射出された透明アクリル樹脂は、第1
の連続フィルム7と第2の連続フィルム14を固定金型と
可動金型側に押圧しながら、キャビティ3b、4bに充
填されて第1の連続フィルム7及び第2の連続フィルム
14と一体となった成形品21が成形される。
【0026】そして図4(e)に示すように、成形品21が
硬化した後、ベースフィルム8、15をかかる成形品21か
ら剥離させる。第1の連続フィルム7、第2の連続フィ
ルム14ともに、剥離層9、16とUVハード層10、17との
間で、成形品21と各連続フィルム7、14を分離させる。
【0027】その後、図示しないものの、ゲートに残っ
た成形部であるスプルー21bを切断除去し最終品21aと
し、AR下地層であるUVハード層10、17上にAR層を
形成することにより保護パネルP1が成形される。この
AR層により反射を防止して視認性を向上させることが
できる。
【0028】連続フィルムの印刷パターンを逐次送り出
し、上述した工程を繰り返すことにより、保護パネルP
1を連続して製造することができる。
【0029】[第二実施形態]次に本発明に係る電子機器
表示窓の保護パネルの製造方法の第二実施形態について
図5乃至図8を用いて説明する。図5は縁取部用キャビ
ティ部を有する可動金型の説明図、図6は縁取部を有す
る成形品の説明図、図7は透明アクリル樹脂を射出した
成形品を切断する段階の説明図、図8はAR処理する段
階の説明図である。上記第一実施形態と説明の重複する
部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】図5に示すように、本実施形態に係る保護
パネルの製造方法は、第一実施形態に係る可動金型4に
代えて可動金型31を用いる。
【0031】可動金型31は、成形品34のうち所望する最
終品34aの形状を成形するためのメインキャビティ部31
bと最終品34aの全周囲に成形される縁取部34bを成形
するための縁取部用キャビティ部31cとからなるキャビ
ティ31aを有する。
【0032】樹脂を注入するゲート3aは、固定金型3
と可動金型31を合わせて型締めした際に、縁取部用キャ
ビティ部31cに対向する位置に設けられている。
【0033】一方、第1の連続フィルム32は、第1の連
続フィルム7と同様の積層構造を有して幅を広くしたも
のであって、キャビティ3bの全体を覆うことができ
る。第2の連続フィルム33は、第2の連続フィルム14と
同様の積層構造を有し、やはり、幅を広くして、キャビ
ティ31aの全体を覆う。
【0034】射出された透明アクリル樹脂は、第1の連
続フィルム32と第2の連続フィルム33を固定金型3と可
動金型31側に押圧しながら、メインキャビティ部31b内
に充填されていく。この時、透明アクリル樹脂は、まず
縁取部用キャビティ部31cに導入され、逐次周囲から均
一にキャビティ3b、31aに流れ込むことになる。この
ため、最終品34aにひずみが生じることがない。
【0035】そして、透明アクリル樹脂が硬化後、図6
に示すように、成形品34を、一体となった第1の連続フ
ィルム32と第2の連続フィルム33から剥離させることに
より、表面及び裏面に印刷層12、19とUVハード層10、
17が形成された成形品34が構成される。
【0036】次に図7に示すように、所定の冶具を用い
て成形品34から縁取部34bを切断除去する。図7(a)に
示すように、切断冶具として一対のカッター35を用い
る。それぞれのカッター35は台座35a上に切断刃35bを
立設したものであって、切断刃35bは最終品34aの寸法
に合わせて配置されている。
【0037】そして、一対のカッター35で成形品34を挟
み込み、外側の縁取部34bを切断除去する。
【0038】一般に成形品を連続フィルム32、33から引
き剥がすとき、ベースフィルムに残るべき印刷層が引っ
張られて、成形品の周囲にハクバリと呼ばれる印刷膜が
付いてしまう。しかし、本実施形態では、ハクバリが生
じた部分を縁取部34bとともに除去することができるの
で、ハクバリ処理を行う必要がなく、生産効率を向上さ
せることができる。
【0039】なお、この際、切断位置は図7(b)に示す
ように、最終品34aと縁取部34bの境に設けられた傾斜
面34c上に設定する。傾斜面34cは一定の幅があるた
め、カッター35または成形品34の位置がずれたとして
も、最終品34aの縁部の形状が乱れることはない。ま
た、本実施形態ではカッターを用いたが、他にレーザー
切断器等他の方法を用いて切断作業を行うことができる
のはんもちろんである。
【0040】図8に示すように、最終品34aの少なくと
も一方の面にスパッタリングによってAR層を形成し、
所望する最終品34a(保護パネルP1)を成形する。こ
の際、AR層はUVハード層10、17のAR下地層上に安
定して形成され、保護パネルP1の表面にAR層を成形
したことにより、表面の反射を防止しこれを取り付けた
液晶表示板の視認性を向上させることができる。
【0041】[第三実施形態]次に本発明に係る電子機器
表示窓の保護パネルの製造方法の第三実施形態について
図9乃至図11を用いて説明する。図9は保護パネルの製
造方法の説明図、図10は第2の連続フィルムを剥離転写
する説明図、図11は切断除去する段階の説明図である。
上記実施形態と説明の重複する部分については、同一の
符号を付して説明を省略する。
【0042】本実施形態にかかる電子機器表示窓の保護
パネルの製造方法は、第一実施形態に係る可動金型4を
打ち抜き金型44に代えて転写成形するものである。
【0043】図9(a)に示すように、上記実施形態と同
様に固定金型3と打ち抜き金型44に第1の連続フィルム
41と第2の連続フィルム42を連続して通過させる。打ち
抜き金型44は、成形品のうち所望する最終品の形状を成
形するためのメインキャビティ部44aと最終品の全周囲
に成形される縁取部43bを成形するための縁取部用キャ
ビティ部44bとから構成されるキャビティを有する。
【0044】このような構成としたことにより、第二実
施形態と同様に、射出された透明アクリル樹脂は縁取部
用キャビティ部44bを介してキャビティ3b、44aへ流
れ込むため樹脂が硬化した後、ひずみを生じることがな
く、均一な電子機器表示窓の保護パネルを成形すること
ができる。
【0045】次に、第1の連続フィルム41と第2の連続
フィルム42間に透明アクリル樹脂を射出して成形品を成
形する。図9(b)に示すように、第1の連続フィルム41
を固定金型3と打ち抜き金型44の間に第2の連続フィル
ム42と交差する方向に送る。同時に第2の連続フィルム
42を打ち抜き金型44の内部に設けられた第2の連続フィ
ルム用孔44cに第1の連続フィルム41と交差する方向に
送る。そして、これら第1の連続フィルム41、42を所定
の位置に停止させた上で固定金型3と打ち抜き金型44と
を合わせ型締めする。
【0046】このように、第1の連続フィルム41と第2
の連続フィルム42とを交差させることにより、第1の連
続フィルム41、42に幅方向及び搬送方向で偏光性などの
指向性がある場合、違う性質を持った層を保護パネルの
表面と裏面に形成することができる。
【0047】そして、打ち抜き金型44の連続フィルム用
孔44cに送られた第2の連続フィルム42が、打ち抜き金
型44に設けられた打抜きブロック44dにより最終品43a
の大きさに打ち抜かれる。このように、打ち抜き金型44
で第2の連続フィルム42を切断し、フィルム片42aとす
れば、予めハクバリ処理を行うことができる。
【0048】図9(c)に示すように、予め形成された穴
41aを通してゲート3aから第1の連続フィルム41とフ
ィルム片42aとの間に透明アクリル樹脂を射出する。射
出された透明アクリル樹脂は、第1の連続フィルム41及
びフィルム片42aを固定金型側及び打ち抜き金型側に押
し分けながら、ゲート周縁の縁取部用キャビティ部44b
を満たしていく。そして、透明アクリル樹脂がゲート周
縁の縁取部用キャビティ部44bを満たした後、ゲートに
近い方からキャビティ3b、44aを満たして成形品の形
状を成形する。
【0049】図10に示すように、第1の連続フィルム41
と切断されたフィルム片42aとが一体となった成形品か
ら第2の連続フィルム42の剥離層16及びベースフィルム
15を剥して転写作業を完了させる。
【0050】図11に示すように、第3の工程は、縁取部
を切断除去する段階である。成形品が硬化した後、第1
の連続フィルム41とフィルム片42aの剥離層16を剥離し
た部分とが一体となった成形品43のうち、縁取部43bを
切断機35により切断除去する。
【0051】最後に縁取部43bを切断除去された後、成
形品43は、AR層を形成することにより、所望する最終
品43a(保護パネルP)を製造することができる(図8
参照)。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、UVハード層を表
面AR下地層、裏面AR下地層として利用して、この上
に後述のAR処理を施してAR層を形成することによ
り、透明アクリル樹脂上に形成しにくいAR層を安定し
て形成することができる。
【0053】また、射出された透明アクリル樹脂は縁取
部用キャビティ部を介してメインキャビティ部へ流れ込
むため、単一のゲートから流れ込んだ際にでき易いひず
みを防止することができる。
【0054】さらに、成形品から連続フィルムのベース
フィルムを剥離させる際に生じる印刷層のハクバリ部を
縁取部除去により切断するため、ハクバリ処理を必要と
せず、製造効率を向上させることができる。
【0055】打ち抜き金型で第2の連続フィルムを切断
することにより、予めハクバリ処理を行うことができ
る。
【0056】第1の連続フィルムと第2の連続フィルム
の送り方向を交差させることにより、第1の連続フィル
ムに幅方向及び搬送方向で偏光性などの指向性がある場
合、違う性質を持った層を保護パネルの表面と裏面に形
成することができる。
【0057】切断位置を最終品と縁取部の境に設けられ
た傾斜面上に設定したことにより、傾斜面は一定の幅が
あるため、カッターまたは成形品の位置がずれたとして
も、最終品の縁部の形状が乱れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の製造方法により形成される保護
パネルの斜視図である。
【図2】固定金型と可動金型に第1の連続フィルムと第
2の連続フィルムを連続して通過させる段階の説明図で
ある。
【図3】第1の連続フィルムと第2の連続フィルムの側
断面図である。
【図4】保護パネルの製造方法の説明図である。
【図5】第二実施形態に係る縁取部用キャビティ部を有
する可動金型の説明図である。
【図6】縁取部を有する成形品の説明図である。
【図7】切断除去する段階の説明図である。
【図8】AR処理する段階の説明図である。
【図9】第三実施形態に係る保護パネルの製造方法の説
明図である。
【図10】第2の連続フィルムを剥離転写する説明図で
ある。
【図11】切断除去する段階の説明図である。
【符号の説明】
P1、P2 …保護パネル 1a …板体 1b …枠 1c …表示窓 2a …板体 2b …ワンポイント 3 …固定金型 3a、4a …ゲート 3b、4b、31a …キャビティ 4、31 …可動金型 5、6 …巻き取り装置 5a、6a …送り出しロール 5b、6b …巻き取りロール 7、32、41 …第1の連続フィルム 7a、32a、41a …穴 8、15 …ベースフィルム 9、16 …剥離層 10、17 …UVハード層 11、18 …アンカー層 12、19 …印刷層 13、20 …接着層 14,33、42 …第2の連続フィルム 21、34、43 …成形品 21a、34a、43a …最終品 21b …スプルー 31b、44a …メインキャビティ部 31c、44b …縁取部用キャビティ部 34b、43b …縁取部 34c …傾斜面 35 …カッター 35a …台座 35b …切断刃 42a …フィルム片 44 …打ち抜き金型 44c …連続フィルム用孔 44d …打抜きブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:34 B29L 31:34 Fターム(参考) 4F206 AA21 AD08 AD20 AD27 AD35 AH33 AH42 JA07 JB13 JB20 JF05 JQ81 5G435 AA01 AA09 AA17 BB12 EE03 GG43 HH02 KK05 LL00 LL07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と可動金型により形成されるキ
    ャビティ内に、少なくともベースフィルム上に剥離層、
    ハードコート層または印刷層からなる表面AR下地層、
    接着層を積層した第1の連続フィルムと、少なくともベ
    ースフィルム上に剥離層、ハードコート層または印刷層
    からなる裏面AR下地層、接着層を有する第2の連続フ
    ィルムとを連続して通過させる段階と、 前記固定金型と可動金型とを合わせた上で所定のゲート
    から前記第1の連続フィルムと前記第2の連続フィルム
    との間に透明アクリル樹脂を射出して前記成形品を成形
    する段階と、 前記成形品から前記第1の連続フィルム及び前記第2の
    連続フィルムの剥離層、ベースフィルム層を剥離させる
    段階と、 からなることを特徴とした、電子機器表示窓の保護パネ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子機器表示窓の保護パ
    ネルの製造装置であって、 前記キャビティは、成形品のうち所望する最終品の形状
    を成形するためのメインキャビティ部と該最終品の全周
    囲に成形される縁取部を成形するための縁取部用キャビ
    ティ部とで構成するとともに、前記第1の連続フィルム
    と前記第2の連続フィルムは前記メインキャビティ部よ
    り大きいサイズを使用し、 さらに、前記成形品の硬化後、前記第1の連続フィルム
    と前記第2の連続フィルムの剥離層及びベースフィルム
    を剥離させる段階の前または後に、前記成形品の縁取部
    を切断除去する段階を有する、 電子機器表示窓の保護パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電子機器
    表示窓の保護パネルの製造方法であって、 前記第2の連続フィルムは打ち抜き金型により切断さ
    れ、該打ち抜き処理フィルムと前記第1の連続フィルム
    との間に透明アクリル樹脂を射出して前記成形品を成形
    することを特徴とする電子機器表示窓の保護パネルの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の電子機器
    表示窓の保護パネルの製造方法であって、 前記第1の連続フィルムの送り方向と前記第2の連続フ
    ィルムの送り方向が交差することを特徴とした電子機器
    表示窓の保護パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の電子機器
    表示窓の保護パネルの製造方法であって、前期成形品ま
    たは最終成形品の表面AR下地層の上にAR層を成形し
    たことを特徴とする電子機器表示窓の保護パネルの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2記載の電子機器
    表示窓の保護パネルの製造方法であって、 前記最終品と縁取部の境に傾斜面を形成して、該傾斜面
    を切断位置としたことを特徴とする電子機器表示窓の保
    護パネルの製造方法。
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