JP2001254077A - 土壌改良剤及び土壌改良方法 - Google Patents

土壌改良剤及び土壌改良方法

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JP2001254077A
JP2001254077A JP2000066353A JP2000066353A JP2001254077A JP 2001254077 A JP2001254077 A JP 2001254077A JP 2000066353 A JP2000066353 A JP 2000066353A JP 2000066353 A JP2000066353 A JP 2000066353A JP 2001254077 A JP2001254077 A JP 2001254077A
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acrylic acid
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Kazuyuki Sato
一行 佐藤
Yumi Yamano
由美 山野
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G3/00Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity
    • C05G3/80Soil conditioners

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 取り扱いが容易で、かつ土壌への分散性の良
い土壌改良剤の提供。 【解決手段】 イオン性高分子分散剤を共存させたアニ
オン性水溶性高分子の水系媒体中分散液からなる含水土
壌の固化処理剤。上記分散剤は、カチオン性あるいはア
ニオン性高分子のいずれも使用可能である。上記固化処
理剤は、(メタ)アクリル酸5〜100モル%とアクリ
ルアミド0〜95モル%との単量体混合物をイオン性高
分子分散剤共存下の塩水溶液中で分散重合させて得ら
れ、肥料成分を含有してもよい。上記固化処理剤を耕地
に散布、あるいは法面吹き付け用植物育成基盤に添加す
ることを特徴とする土壌改良方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌改良剤に関す
るものであり、詳しくは、土壌中への分散性が非常に良
いイオン性高分子分散剤を共存させたアニオン性水溶性
高分子の水系媒体中分散液からなる土壌改良剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−185900号公報には、
単量体を溶解し生成重合体を溶解しない塩水溶液中で
(メタ)アクリル酸/アクリルアミド共重合体分散液を
得る方法が開示されているが、この分散液を構成する重
合体粒子は、液pHを7以上にしなければ溶解しない。
また、特開平11−335662は、この分散液を土壌
団粒化剤として応用することを開示している。さらに、
特開昭62−20511に記載されている(メタ)アク
リル酸/アクリルアミド共重合体分散液は、水可溶性で
あるため希釈液あるいは原液を土壌中に添加しただけで
も、非常に増粘したものとなる。油中水型の場合は、転
相剤を含有しないで混合時の分散、溶解、増粘をおさえ
る方法も提案されている(特開平9−298950号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、取り
扱いが容易で、かつ土壌への分散性の良い土壌改良剤を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討を行った結果、特定の形態を有し
溶解液の粘性が非常に低い高分子分散液からなるアニオ
ン性水溶性重合体を用いることにより課題を達成できる
ことがわかり、本発明に到達した。すなわち本発明の請
求項1の発明は、イオン性高分子分散剤を共存させたア
ニオン性水溶性高分子の水系媒体中分散液からなる土壌
改良剤である。
【0005】請求項2の発明は、アニオン性水溶性高分
子が(メタ)アクリル酸を含有する単量体の共重合物で
あることを特徴とする請求項1に記載の土壌改良剤であ
る。
【0006】請求項3の発明は、アニオン性水溶性高分
子が(メタ)アクリル酸5〜100モル%とアクリルア
ミド0〜95モル%との単量体混合物をイオン性高分子
分散剤共存下の塩水溶液中で分散重合させた高分子分散
液からなることを特徴とする請求項1あるいは2に記載
の土壌改良剤である。
【0007】請求項4の発明は、イオン性高分子分散剤
がカチオン性であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の土壌改良剤である。
【0008】請求項5の発明は、イオン性高分子分散剤
がアニオン性であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の土壌改良剤である。
【0009】請求項6の発明は、イオン性高分子分散剤
のイオン当量が1.5〜15meq/gであることを特
徴とする請求項1〜5に記載の土壌改良剤である。
【0010】請求項7の発明は、肥料成分を含有するこ
とを特徴とする請求項1〜6に記載の土壌改良剤であ
る。
【0011】請求項8の発明は、耕地に散布することを
特徴とする請求項1〜6に記載の土壌改良方法である。
【0012】請求項9の発明は、法面吹き付け用の植物
育成基盤に添加することを特徴とする請求項1〜6に記
載の土壌改良方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で使用するアニオン性水溶
性高分子は、原料として使用する(メタ)アクリル酸の
10〜20モル%を中和し、アクリルアミド2−メチル
プロパンスルホン酸及び/またはその塩の(共)重合体
などの共存下、攪拌しながら重合することにより製造で
きる。カチオン性水溶性高分子を重合する場合は、単量
体水溶液温度を30〜35℃に設定し、溶液濃度20〜
35重量%で、2、2−アゾビス[2−(5−メチル−
2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ニ塩化水素化
物などを体単量体当たり50〜150ppm添加し、重
合を開始することができる。しかし、(メタ)アクリル
酸/アクリルアミドの場合、この条件で開始させると重
合の制御は難しく、急激な温度上昇や重合液の塊状化な
どが起きて、高重合度で安定な分散液は生成しない。そ
のため本発明では、開始温度を5〜35℃、好ましくは
10〜30℃に設定し、低温でも開始可能なレドックス
系開始剤を使用する。この開始剤の添加量は、対単量体
当たり5〜30ppm、好ましくは5〜15ppm添加
する。通常単量体濃度が低い場合、この開始剤添加量と
温度では、重合は開始しない。しかし、本発明では、塩
水溶液中の分散重合法を用いるので単量体濃度は20〜
35重量%であり、比較的高濃度のため開始するものと
推定される。しかし、添加量レベルが低いため一度の添
加では、重合率がきわめて低くなる。そのため数度に分
けて添加する。添加回数としては、3〜6回、好ましく
は3〜5回である。レドックス系開始剤としては、酸化
性物質と還元性物質を組み合わせる。酸化性物質の例と
しては、ペルオクソニ硫酸アンモニウム、ペルオクソニ
硫酸カリウム、過酸化水素などであり、還元性物質の例
としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、
硫酸第一鉄、チオ硫酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウ
ム、トリエタノ−ルアミンあるいはテトラメチルエチレ
ンジアミンなどであるが、このうちペルオクソニ硫酸ア
ンモニウムと亜硫酸水素ナトリウムの組み合わせが最も
好ましい。このようにして、比較的低温で、開始剤の添
加量レベルを低く抑えることにより、重合速度を制御し
高重合度で安定した高分子分散液を製造することができ
る。このようにして製造したアニオン性水溶性高分子の
分子量は、通常500万以上であり、条件を選択するこ
とにより、500万〜1500万のものが生成し、土壌
改良剤として十分使用に耐えるものである。
【0014】使用するアニオン性単量体としては、メタ
クリル酸やアクリル酸である。さらにこの高分子分散液
からなるアニオン性水溶性高分子は、他の非イオン性の
単量体との共重合体でも良い。例えば(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルア
ミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミ
ド、N−ビニルアセトアミドなどがあげられ、これら一
種または二種以上との共重合が可能である。最も好まし
い組み合わせとしては、アクリル酸とアクリルアミドで
ある。高分子分散液を構成する高分子中の(メタ)アク
リル酸のモル比としては、5〜100モル%であるが、
10〜100モル%がより好ましい。
【0015】分散剤は、カチオン性あるいはアニオン性
高分子のいずれでも使用可能である。カチオン性高分子
としては、カチオン性単量体である(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、ジメチ
ルジアリルアンモニウム塩化物などが使用可能だが、こ
れらカチオン性単量体と非イオン性単量体との共重合体
も使用可能である。非イオン性単量体の例としては、ア
クリルアミド、N−ビニルホルムアミド、、N−ビニル
アセトアミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチ
ルアクリルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアク
リルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
トのなどであるが、アクリルアミドとの共重合体が好ま
しい。
【0016】さらにまた、アクリルアミド2−メチルプ
ロパンスルホン酸(塩)やスチレンスルホン酸(塩)な
どのアニオン性単量体の(共)重合体も使用可能であ
る。これらアニオン性単量体とカルボキシル基含有単量
体、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸など
との共重合体も使用可能である。さらに非イオン性の単
量体であるアクリルアミド、N−ビニルホルムアミ
ド、、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリド
ン、N、N−ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリ
ル、ジアセトンアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレ−トのなどとの共重合体も使用可能で
あるが、最も好ましい組み合わせは、(メタ)アクリル
酸とアクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸であ
る。
【0017】単量体に対する分散剤の添加量としては、
単量対当たり1重量%〜10重量%である。1重量%未
満では、分散剤としての効果が十分に発現せず、10重
量%以上では不経済であり、また分散剤が過度に高分子
分散液に混入しくるためすでに本発明の用途には適さな
くなる。従って、好ましくは1重量%〜6重量%であ
り、特に好ましくは1.5重量%〜5重量%である。
【0018】使用する塩類としては、ナトリウムやカリ
ウムのようなアルカリ金属イオンやアンモニウムイオン
とハロゲン化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン
酸イオンなどとの塩であるが、多価陰イオンとの塩がよ
り好ましい。これら塩類の塩濃度としては、7重量%〜
飽和濃度まで使用できる。
【0019】本発明で使用する分散重合法により製造さ
れた分散液からなるアニオン性水溶性高分子は、水溶液
重合法、油中水型エマルジョン重合法、油中水型分散重
合法により製造されたアニオン性高分子に較べ、水に溶
解した場合の見かけ粘度が非常に低い。たとえば、アク
リル酸ナトリウムとアクリルアミドを30/70のモル
比で含有する共重合体の場合、分子量約1200万で
0.2重量%の水溶液の粘度は、水溶液重合法、油中水
型エマルジョン重合法、油中水型分散重合法による重合
物では、400〜800mPa・sであるのに対し、本
発明で使用する分散重合法により製造された分散液から
なるアニオン性水溶性高分子は、20〜100mPa・
sである。これは重合時共存させる無機塩類の影響もあ
る。また、重合時使用する単量体の酸のうち10〜20
モル%を中和するのみであることも一因である。しかし
これらの影響を差し引いても、これだけでは説明できな
い。この現象は、塩水溶液中で生成した高分子を析出さ
せながら重合していることも原因していると推定される
が、詳細な機構は未解明である。そのため、見かけ粘度
が低いということは、水を混合し希釈溶液とした場合で
も耕地などへの散布時、取り扱いが良く、散布状態も良
好であり、さらに土壌中に分散が良く、また土壌中での
拡散が良いことを意味する。
【0020】本発明の土壌改良剤は、従来の土壌改良剤
と同様な操作で耕地や法面に散布することができる。し
かし、原液および水希釈液の粘度も非常に低いので原液
でも、あるいは水希釈液でもどちらで散布しても良い。
実際の使用方法としては、多くのバリエ−ションが考え
られるものと推定される。例えば、肥料成分を含有させ
土壌の団粒化と同時に施肥も行うことが可能である。ま
た、法面吹き付け用の植物育成基盤に添加すれば、法面
緑化の大きな助けとなる。また、土壌に対する添加量と
しては、高分子固形分換算で土壌当たり、0.005〜
0.1重量%が目安となる。添加方法としては、原液の
まま散布することも可能だが、特に均一に散布したい場
合は、水で10倍〜200倍に希釈後散布する。
【0021】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定され
るものではない。
【0022】(合成例1)攪拌機、還流冷却管、温度計
および窒素導入管を備えた4つ口500mlセパラブル
フラスコに脱イオン水:107.7g、硫酸アンモニウ
ム26.8g、硫酸ナトリウム17.9g、60%アク
リル酸:32.7g、50%アクリルアミド:90.3
gを加え、30重量%の水酸化ナトリウム5.8gによ
りアクリル酸の16モル%を中和した。また15重量%
のメタクリル酸/アクリルアミド2-メチルプロパンス
ルホン酸=3/7(モル比、酸の90モル%を中和)共
重合体水溶液(溶液粘度42、600mPa・s)1
8.9gを添加した。その後、攪拌しながら窒素導入管
より窒素を導入し溶存酸素の除去を行う。この間恒温水
槽により30℃に内部温度を調整する。窒素導入30分
後、0.1重量%のペルオキソニ硫酸アンモニウム及び
亜硫酸水素アンモニウムの0.1重量%水溶液をそれぞ
れこの順で0.6g添加し重合を開始させた。重合開始
後3時間たったところで前記開始剤をそれぞれ同量追加
し、さらに6時間後にそれぞれ3.0g追加し15時間
で反応を終了した。この試作品を試作−1とする。この
試作−1のアクリル酸とアクリルアミドのモル比は3
0:70であり、高分子濃度は20重量%、粘度は20
0mPa・sであった。なお、顕微鏡観察の結果、5〜
35μmの粒子であることが判明した。また、静的光散
乱法による分子量測定機(大塚電子製DLS−700
0)によって重量平均分子量を測定した。結果を表1に
示す
【0023】(合成例2)高分子分散剤をアクリロイル
オキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物ホモ重合体
(20重量%粘度8300mPa・s、25℃)に代え
た他は、合成例1と同様にアクリル酸とアクリルアミド
のモル比10:90の試作−2を合成した。この試作品
の粘度は250mPa・sであった。なお、顕微鏡観察
の結果、10〜30μmの粒子であることが判明した。
また、合成例−1と同様に分子量を測定した。結果を表
1に示す。
【0024】(合成例3)合成例1と同様にアクリル酸
とアクリルアミドのモル比50:50の試作−3を合成
した。この試作品の粘度は185mPa・sであった。
なお、顕微鏡観察の結果、5〜20μmの粒子であるこ
とが判明した。また、合成例−1と同様に分子量を測定
した。結果を表1に示す。
【0025】(合成例4)合成例1と同様にアクリル酸
とアクリルアミドのモル比70:30の試作−4を合成
した。この試作品の粘度は130mPa・sであった。
なお、顕微鏡観察の結果、5〜20μmの粒子であるこ
とが判明した。また、合成例−1と同様に分子量を測定
した。結果を表1に示す。
【0026】
【実施例1〜4】本発明の土壌改良剤分散液、試作1〜
4を用い土壌団粒化試験を行った。分散液1Kgを水1
00Kgに溶解した溶液を、粘土20重量%、シルト4
0重量%、微砂40重量%からなる組成の畑土500K
gに散布し混合造粒した。1カ月経過後、この造粒土を
ふるって粒径1mm以上の粒子の割合を造粒率で表わし
た。結果を表2に示す。
【0027】
【比較例1〜3】実施例1〜4と同様に土壌団粒化試験
を行った。この場合は、土壌改良剤を添加しない場合、
また表1の比較品、アニオン性水溶性高分子の水溶液タ
イプ(比較−1)、油中水型エマルジョンタイプ(比較
−2)についても同様な操作を行い造粒率を測定した。
結果を表2に示す。
【0028】表2をみてわかるように、本発明の試作1
〜4はいずれも良好な造粒率を示しているのに対し、水
溶液タイプの比較−1は土壌への分散性が悪く溶液の塊
が残存し、造粒率もやや低い。また、エマルジョンタイ
プ比較−2も土壌へ分散していく間に溶解が始まり粘性
が上がり、土壌への凝集作用がやや低下するためか造粒
率が低い。
【0029】
【実施例5〜8】本発明の土壌改良剤分散液、試作1〜
4を高分子濃度1重量%となるよう水に溶解した水溶液
を粘土質山土94容量部、バ−ク堆肥6容量部、水40
容量部からなる高分子含有分散液を高分子添加量100
ppmとなるよう混合し法面に吹き付けた。吹き付け土
を採取し、25℃、相対湿度65%の恒温恒湿室に放置
し、その重量の変化を追跡した結果を表3に示す。
【0030】
【比較例4〜6】実施例1〜4と同様に土壌団粒化試験
を行った。この場合は、土壌改良剤を添加しないで試験
を行った場合、また表1の比較品、アニオン性水溶性高
分子の水溶液タイプ(比較−1)、油中水型エマルジョ
ンタイプ(比較−2)についても同様な操作を行い造粒
率を測定した。結果を表3に示す。
【0031】表3をみてわかるように、本発明の土壌改
良剤を添加した吹き付け土は一定期間保水性が維持され
ることがわかる。
【0032】
【実施例9〜12】粘土10重量%、シルト40重量%
及び微砂50重量%からなる組成の土300Kgに化成
肥料とともに水75Kgを加えパン型コンクリ−トミキ
サ−により混練し壁土状に均一に混合した。この含水土
に400gを添加し、混練することにより造粒した。こ
の造粒土をロ−タリ−乾燥キルンで乾燥したものを篩っ
て粒径1mm以上のものの割合を造粒率で表わした。結
果を表4に示す。
【0033】
【比較例7〜9】実施例5〜8と同様に試験を行った。
この場合は、土壌改良剤を添加しないで試験を行った場
合、また表1の比較品、アニオン性水溶性高分子の水溶
液タイプ(比較−1)、油中水型エマルジョンタイプ
(比較−2)についても同様な操作を行い造粒率を測定
した。結果を表3に示す。
【0034】表4をみてわかるように、本発明の試作1
〜4はいずれも良好な造粒率を示しているのに対し、水
溶液タイプの比較−1は土壌への分散性が悪く溶液の塊
が残存し、造粒率もやや低い。また、エマルジョンタイ
プ比較−2も土壌へ分散していく間に溶解が始まり粘性
が上がり、土壌への凝集作用がやや低下するためか造粒
率が低い。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン性高分子分散剤を共存させたアニ
    オン性水溶性高分子の水系媒体中分散液からなる土壌改
    良剤。
  2. 【請求項2】 アニオン性水溶性高分子が(メタ)アク
    リル酸を含有する単量体の共重合物であることを特徴と
    する請求項1に記載の土壌改良剤。
  3. 【請求項3】 アニオン性水溶性高分子が(メタ)アク
    リル酸5〜100モル%とアクリルアミド0〜95モル
    %との単量体混合物をイオン性高分子分散剤共存下の塩
    水溶液中で分散重合させた高分子分散液からなることを
    特徴とする請求項1あるいは2に記載の土壌改良剤。
  4. 【請求項4】 イオン性高分子分散剤がカチオン性であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の土
    壌改良剤。
  5. 【請求項5】 イオン性高分子分散剤がアニオン性であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の土
    壌改良剤。
  6. 【請求項6】 イオン性高分子分散剤のイオン当量が
    1.5〜15meq/gであることを特徴とする請求項
    1〜5に記載の土壌改良剤。
  7. 【請求項7】 肥料成分を含有することを特徴とする請
    求項1〜6に記載の土壌改良剤。
  8. 【請求項8】 耕地に散布することを特徴とする請求項
    1〜6に記載の土壌改良方法。
  9. 【請求項9】 法面吹き付け用の植物育成基盤に添加す
    ることを特徴とする請求項1〜6に記載の土壌改良方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020078248A (ko) * 2001-04-06 2002-10-18 주식회사 삼경기술용역단 토양 개량용 중합체 및 이를 이용한 사면녹화방법
CN102206493A (zh) * 2010-03-30 2011-10-05 北京化工大学 一种高分子环保固沙抑尘剂

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