JP2001249685A - 音声対話装置 - Google Patents

音声対話装置

Info

Publication number
JP2001249685A
JP2001249685A JP2000059689A JP2000059689A JP2001249685A JP 2001249685 A JP2001249685 A JP 2001249685A JP 2000059689 A JP2000059689 A JP 2000059689A JP 2000059689 A JP2000059689 A JP 2000059689A JP 2001249685 A JP2001249685 A JP 2001249685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
user
tree
speech
voice recognition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000059689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3827058B2 (ja
Inventor
Katsunori Takahashi
克典 高橋
Mitsuaki Watanabe
光章 渡邉
Hideaki Takeda
秀明 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2000059689A priority Critical patent/JP3827058B2/ja
Publication of JP2001249685A publication Critical patent/JP2001249685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3827058B2 publication Critical patent/JP3827058B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の音声認識装置においては、入力項目に
ついて、あらかじめ定められた各項目の階層構造に沿っ
て、順に入力しなければならず面倒であった。 【解決手段】 マイク6からの利用者の操作指示音声
は、音声認識エンジン7で音声認識用辞書8を参照して
認識され、音声対話エンジン9では音声認識ツリー構成
データ12に基づき、ツリーチェック・枝刈り部11で
チェックし、不要部分の枝刈りをする。残った枝につい
て、必要ならば利用者意図推定部14が利用者の意図を
推定し、対話情報出力部16から音声合成エンジン17
に出力し、ここで音声合成してスピーカーから利用者に
出力する。この時利用者意図推定部14では、各機器の
ラストモード等に基づき推定したものを提示し、あるい
は複数の推定が存在する場合は、その選択を促す音声出
力を行う。この装置はナビゲーション装置の目的地入力
等にも適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両搭載機
器等の各種機器を、音声認識装置を用いて利用者の音声
により操作する場合において、利用者の音声による指令
に対応して音声認識システム側が利用者の意図を推測し
て利用者に推測したことを提示する等、利用者と音声認
識システムとが対話を行うことができるようにした音声
対話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭内の各種機器を初めあらゆる機器
は、制御技術の発達等により機能が増加し、それらの機
能を行うために各機器には多くの操作スイッチが設けら
れるようになっており、例えば車両搭載機器においても
同様の傾向となっている。即ち、車両においては、オー
ディオ、エアコン、近年広く普及しているカーナビゲー
ション装置、更にはパワーウインドウやドアロック等の
各種機器が搭載され、これらは各々機能が増大し、車内
には多くのスイッチが設置されている。
【0003】しかもこれらのスイッチは、コンソールパ
ネル部やアームレスト近辺、更にはハンドル周囲と分散
しており、また、コンソールパネル部においてもエアコ
ン部分、オーディオ部分、カーナビゲーション設置部
分、あるいはディスプレイ上のタッチパネル部分等に分
散しており、その確実な操作を行うには多くの熟練を要
するようになっている。
【0004】上記のような車両搭載機器においては、こ
れらの操作を行う人は多くの場合運転者であり、運転者
は通常、車両の安全のために常に前方及びその周辺を注
視していなければならず、それに加えて上記のような多
くの車両搭載機器について、分散している操作部分で操
作しなければならないため、どうしても安全運転に支障
を来すこととなる。
【0005】その対策として、近年の音声認識技術の進
展により、車両に音声認識装置を搭載し、利用者の発声
する各機器の操作指示によって、これらの機器を作動す
る技術開発が進んでいる。車両における各種機器の中で
は、特にその操作機能が多いと共に、運転に関する情報
を直接提示するナビゲーション装置に対して、このよう
な音声認識装置を適用するための技術開発が進んできた
が、この音声認識装置は当然オーディオの操作、エアコ
ンの操作等にも使用することができるため、例えばオー
ディオのヘッドユニットに音声認識装置を組み込み、ヘ
ッドユニットに接続した各種機器を音声により操作する
研究もなされている。更に、エアコンにおいても同様で
あり、このように車両に搭載している各種機器に音声認
識装置を組み込むことにより、各々の機器を音声によっ
て操作することができるようになり、運転者の機器操作
の負担を軽減することができる。
【0006】上記のように、音声認識装置を組み込んだ
機器を車両に搭載することにより、運転者はこれらの機
器を操作する際、操作スイッチを見つけてそれを操作す
るという必要が無くなり、容易に各種操作を行うことが
できるものであるが、車両搭載機器において、例えばオ
ーディオ装置とエアコンとは各々別のメーカーが製作
し、これを車両メーカーが組み立てることにより製品化
することが多く、また、例えば利用者が最初搭載されて
いたオーディオ装置より機能・性能の良いオーディオの
搭載を望み、後付け用オーディオ装置を購入して組み込
む場合もあり、結局、各機器毎に独立した音声認識装置
を組み込んで製品化することとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな音声認識により作動する各種機器を車両に搭載して
使用しているとき、例えばオーディオ装置に対して音声
による指示を行うときには、多数ある機器の中からオー
ディオへの音声指示を行うことを指定した後に、例えば
「MD2曲目再生」等の音声指示を行う。また、エアコ
ンに対して音声による指示を行うときには、同様に、エ
アコンへの音声指示を行うことを指定した後に、例えば
「温度を下げる」等の音声指示を行う。このように、車
両に搭載する各種機器に対して個別に音声認識装置を組
み込み、これらの機器の操作を音声によって指示すると
きには、音声によって指示する機器の選択操作を行わな
ければならず面倒であるという問題があった。
【0008】一方、従来の音声認識装置においては、各
機器を音声により操作指示を行うとき、その操作の指示
はあらかじめ定められた指示項目の階層順に行う必要が
あった。例えばオーディオ装置を音声により操作するに
際して、「MD」の「2曲目」を「再生」する時には、
この順序で音声により指示する必要があり、例えば一番
最初に「2曲目」と指示したときには、このオーディオ
機器にCDやカセットテープ等の複数の音楽再生機器を
備えているとき、このような音声入力によっては作動す
ることができず、再度の正しい音声入力を行うように指
示されることとなる。
【0009】その際、音声認識を行う機器において、音
声認識用制御を行う音声認識エンジンからは、単に再度
の正しい音声入力の指示がなされるのみであるので、使
用者はどこが間違ったのかをよく考え、正しい指示は何
かを検討した後に、再度音声指示を行う必要がある。こ
のように、従来の音声認識装置においては、あらかじめ
定められた音声認識用の階層構造に沿って、順に音声入
力指示を行う必要があり、その使用に際してこのような
制約があるため、使用が面倒であるという問題もあっ
た。
【0010】このような問題点は、前記のような機器の
操作指示に限らず、例えばナビゲーション装置の目的地
を音声入力で設定する際等にも当てはまり、更に、一般
家庭の電気機器操作を音声で行うような場合、あるいは
パソコンに接続された種々の機器を音声で操作する場合
等、各種の音声認識装置搭載機器において同様の問題を
生じる。
【0011】したがって、本発明は、多くのものを対象
として音声により一連で指示を行うことができ、しかも
その音声による指示の際に階層構造に沿って音声指示を
行う必要が無く、階層構造に沿っていない操作指示に対
しては、機器の側で利用者の意図を推測し、また、不足
している操作指示部分の入力を機器の側から質問し、利
用者はそれに答えるだけで適切な指示を行うことができ
るようにした音声対話装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、利用者の音声を認識する音声認識手段と、
音声認識手段からの入力信号により利用者への対話情報
を出力する音声対話手段と、前記対話情報を利用者への
音声に変換する音声合成手段とを備え、前記音声対話手
段には、音声認識対象項目群の各項目を階層順に並べて
これを接続した音声認識用ツリー構成データを備えると
共に、前記音声認識用ツリー構成データの項目を前記入
力信号に対応してチェックして無関係部分を枝刈りし、
ツリー構成上不足する項目を得るツリーチェック・枝刈
り部と、不足する項目のうち利用者が意図していると思
われる項目を推定して利用者に提示する不足データ推定
部と、入力信号により一連のツリーが形成されたときそ
のツリーに対応する信号を外部に出力する信号出力部と
を備えたことを特徴とする音声対話装置としたものであ
る。
【0013】また、前記音声認識対象項目群は、機器の
種類、機能、動作の階層項目からなる音声認識用ツリー
構成をなすようにしたものである。
【0014】また、前記不足データ推定部は、機器の前
回作動終了状態を記憶したラストモードに基づき推定を
行うようにしたものである。請求項2記載の音声対話装
置。
【0015】また、前記音声認識対象項目群は、広域の
地名から狭域の地名の階層項目からなる音声認識用ツリ
ー構成をなすようにしたものである。
【0016】また、前記不足データ推定部は、現在地に
近い地名を優先的に推定するようにしたものである。
【0017】また、前記音声対話手段は、利用者の追加
音声入力による追加項目が、前回チェックした項目とは
別のツリー構成部分であるときには、前回のチェックを
消去し、新たなツリー構成部分へのチェックを行うよう
にしたものである。
【0018】また、前記音声認識手段は、前記音声認識
対象項目群の各項目に対応した音声認識用辞書を参照す
るようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿っ
て説明する。図1は本発明による音声対話装置を、車両
搭載機器に用いた例を示し、この例においては、CDプ
レーヤ1、MDプレーヤ2、ラジオ3を接続しているヘ
ッドユニット等のオーディオ制御部4を備えると共に、
エアコン5を備え、これらの機器を音声によって操作指
示する場合の構成を示している。
【0020】これらの機器を音声によって操作する際に
は、マイク6から入力された音声を音声認識エンジン7
において、例えば図3(b)に示すような認識単語テー
ブルを備えた音声認識用辞書8を参照しつつ認識し、操
作指示信号としてこれを音声対話エンジン9に入力す
る。音声対話エンジン9内においては、入力された操作
指示信号に応じて後述する図2に示すような種々の作動
をなすため、多くの機能部を備えているが、基本的な機
能部の構成は図1に示すようなものとなる。即ち、操作
指示信号入力部10に入った信号はツリーチェック・枝
刈り部11において、図4に示すような音声認識用ツリ
ー構成12を形成するための、図3(a)に詳細に示す
ようなツリー構成テーブル13のデータに基づき、この
ツリーの図中21〜47で示されている各項目のいずれ
に相当するかをチェックし、チェックされた項目に沿っ
た枝以外の枝に対して枝刈りを行う。
【0021】このようにして得られたツリー情報を元
に、利用者意図推定部14は前記チェックされた項目を
操作指示メモリ15にメモリし、更に機器の操作のため
にはデータが不足しているときには、今までの操作指示
入力データに基づいて利用者が意図していると思われる
操作指示を推定して対話情報とし、これを対話情報出力
部16から音声合成エンジン17に出力する。音声合成
エンジン17ではこれを音声化し、スピーカ18から利
用者に対して音声出力する。また、このような音声対話
を繰り返し、また、対話情報出力部から種々の確認出力
を行った後、音声認識用ツリー構成12において一義的
に操作指示が決定される状態となったたときには、それ
までの操作指示メモリ15のデータに基づいて、機器作
動信号出力部19から外部の所定の機器に対して、所定
の操作指示を行う。
【0022】上記のような機能ブロックからなる音声対
話エンジン8の作動を説明する前に、作動の最も基本と
なる音声認識用ツリー構成図の例を図4に沿って説明す
る。この例における音声認識用ツリー構成は、その根幹
をなす「ROOT」21から、ユニット分類項目と、そ
れを展開した操作最小機能分類項目と、更にそれを展開
した動作項目という順に階層分けされ、具体的には、
「ROOT」21からユニット項目として「オーディ
オ」22と「エアコン」23が枝分かれしており、「オ
ーディオ」22にはその機器構成項目として「CD」2
4、「MD」25、「ラジオ」26が存在し、各々が枝
分かれしている。また、この「オーディオ」22には各
機器共通の機能分類項目として、音量を一時的に低くさ
せる「ミュート」27の機能項目を備えている。なお、
図示したものは一例であり、例えばこの「オーディオ」
22に関しては、「オン」「オフ」等の動作分類項目を
設け、また、「音量」の機能分類項目を設けて、そこに
「上げる」「下げる」等の動作分類項目を枝分かれさせ
ておくことも可能である。
【0023】また、図示の例においては、上記「CD」
24には、図4中「1曲目」28と「2曲目」29とし
て示されているように、このCDに記録されている曲番
に対応する項目が枝分かれしており、更に各曲に対して
図中の例では「再生」30、31として示されている動
作分類項目が1つだけ存在するものを示している。同様
に「MD」25に対しても「1曲目」32、「2曲目」
33の項目が、更に各曲に対して図中「再生」34、3
5として示されている動作分類項目を備えている。
【0024】「ラジオ」26は「FM」36と「AM」
37を枝分かれさせ、更に機能分類項目である「ミュー
ト」27はそのミュートを「かける」38と「やめる」
39を枝分かれさせている。なお、オーディオ22にお
ける上記のように枝分かれさせたツリー構成は、上記の
例のほか、「作動」等の機能分類項目を付け加え、そこ
に「スキップ」「早送り」「早戻し」「停止」等の動作
分類項目を枝分かれさせることができる。なお、そのほ
かのオーディオ機器構成を有する場合は、それに対応し
て音声認識用ツリー構成を形成することとなる。
【0025】一方、「エアコン」23については、動作
分類項目として「オン」40と「オフ」41を直接枝分
かれさせ、また、操作対象機能分類項目として「風量」
42、「設定温度」43を枝分かれさせている。また、
「風量」42については「上げる」44と「下げる」4
5の動作分類項目を枝分かれさせており、「設定温度」
43についても同様に「上げる」46と「下げる」47
の動作分類項目を枝分かれさせている。なお、ここで
「風量」42と「設定温度」43共に同じ「上げる」と
「下げる」の各項目を枝分かれさせているが、例えば
「風量」42を「強く」「弱く」等とすることも可能で
ある。ただし、ここでは本発明の機能、及び作動の説明
の都合上、上記のように風量と温度設定が同じ言葉で動
作するものを示している。
【0026】上記図4に示すように「ROOT」21か
ら各種枝分かれさせている音声認識用ツリー構成を備え
た装置において、このツリー構成に対応して、図3
(a)に示すようなツリー構成テーブルが作成される。
即ち、このツリー構成テーブルの例においては、図4に
示す各項目に対するID番号21〜47がつけられ、そ
れに名前が付され、各項目のツリー構成上における直上
の階層項目である親ノードの項目のID番号が付されて
いる。例えばID番号36の「FM」の親ノード番号は
ID番号26であって、ツリー構成上の直上の階層項目
は「ラジオ」であることが示され、また、ID番号26
の「ラジオ」の親ノードID番号は22であって、ツリ
ー構成上の直上の階層項目は「オーディオ」であること
が示される。このように、このテーブルによってツリー
構成を示すデータが得られる。
【0027】また、このテーブルには「認識フラグ」欄
を備えており、音声認識作動中に適宜この部分にフラグ
を立て、一連のツリー構成が形成される状態を確認する
等の作業ために使用することができる。図3(a)中の
テーブルに示される例においては、「オーディオ」「C
D」「CD2曲目」に認識フラグ「1」が立てられ、一
連のツリー構成が完成していることを示している。また
「ラストモード」欄を設け、各機器分類項目において、
前回作動して終了した状態、即ちラストモードをここに
メモリしておき、後述するように操作者の意図を推定す
るの際にこれを用いる。図3(a)の例においては、例
えば「オーディオ」は前回ID番号25の「MD」の作
動中に終了し、この「MD」においてはID番号32の
「MD1曲目」で終了したことを示している。なお、
「対応動作」はこの表における各項目の動作を説明する
ために記載しており、実際の作動には関与しない。
【0028】更に、各項目に対して「認識単語リスト」
を備え、各項目を音声認識させる際にどのような言葉が
発せられたときに、この項目と認識するかを、あらかじ
め考えられる態様をリストアップしておく。この欄にリ
ストアップされた言葉はすべて図3(b)の認識単語テ
ーブルに載せられ、前記図1の音声認識用辞書8の一部
として用いられる。例えば図3(a)に示されるよう
に、ID23の「エアコン」については、「エアコン」
と発声された場合は勿論、「ヒーター」あるいは「クー
ラー」と発声されたことが音声認識されたときも、いづ
れも「エアコン」を意味しているものとして音声認識す
る。また、同テーブルには、「エアコン」の言葉は図3
(b)の認識単語テーブルでは、ID番号3において
「単語」が「エアコン」であり、その読みは「えあこ
ん」として登録されていることが示されている。
【0029】上記のように、図4に示す音声認識用ツリ
ー構成と、このツリー構成に基づく図3(a)のような
ツリー構成テーブルに基づき、また、同図(b)のよう
な認識単語テーブルを用いて音声認識を行うことによ
り、図2に示すような作動フローに沿って、以下に述べ
るような種々の作動を行わせることができる。以下、代
表的な例に基づいて、ツリー構成図を参照しつつ順次説
明する。
【0030】第1の実施の態様として、利用者がエアコ
ンを作動させるに際して「エアコンをONして」と発声
した場合について説明する。この場合、図1のマイク6
から「えあこんをおんして」の音声が入力され(図2ス
テップS1)、入力された上記音声は、音声認識エンジ
ン7において「えあこん」と「おん」に単語を分解し、
音声認識用辞書8にアクセスする。音声認識用辞書8に
は図3(b)に示す認識単語テーブルが備えられている
ので、その認識単語テーブルに基づいてID3の「エア
コン」とID6の「ON」が認識されれ(ステップS
2)、その認識結果は、図1の音声対話エンジン9の操
作指示信号入力部10から、ツリーチェック・枝刈り部
11に入る。
【0031】ここにおいては、あらかじめ、後述する各
種確認の音声出力に対する応答の処理のため、確認に対
する「YES」の応答であるか否の判別(ステップS
3)、及びそれが最終確認であるか否かの判別(ステッ
プS4)の作業を行うが、この例においてはこのような
確認の応答ではないのでステップS12に進み、ツリー
階層順の操作指示であるか否かが判別される。ここで
は、前記音声認識用ツリー構成を参照し、「ROOT」
から順を追った階層順の操作指示であるか否かが判別さ
れ、この例の場合は「エアコン」が「ROOT」から直
接枝分かれした項目であり、「ON」も「エアコン」に
直接接続されている項目であるので、これらはすべてツ
リー階層順の操作指示であり、このステップ12からス
テップ5に進む。
【0032】このステップS5では、ツリーチェック・
枝刈り部11の本来の作業として、音声で入力された前
記「エアコン」と「ON」を音声認識用ツリーにおける
ノード部分の各項目のいずれに当てはまるか検討し、こ
のツリーにチェックする作業を行う。その結果、図5に
太線で示すように「エアコン」と「ON」にチェックが
つけられる。
【0033】次いで上記のようにしてチェックが付され
た各項目のツリー構成を見ることにより、最も根幹部で
ある「ROOT」からみて、前記「ROOT」−「エア
コン」−「ON」の枝に関係しない枝、即ち図6に示す
太線の枝以外の枝刈りを実行する(ステップS6)。ま
た、上記のようにチェックされた操作指示内容を、例え
ば図3のツリー構成テーブルにおける認識フラグの欄に
フラグ「1」をつける等の手段によってメモリする(ス
テップS7)。この例の場合は、図1における利用者意
図推定部14では、格別の推定処理を行うことなくその
まま操作指示メモリ15に前記のようなメモリを行うこ
とが可能である。
【0034】上記のようなツリーに沿った枝刈りの結
果、図6に示すように、最終的な作動分類である「O
N」から、根幹部である「ROOT」までの1本の枝が
確立していることが確認されるので、ツリーに沿った操
作指示が完了しているか否かの判別(ステップS8)で
は完了したと判別される。次いで、最終確認応答があっ
たか否かの判別(ステップS9)において、未だ最終確
認が行われていないので、図1の対話情報出力部16か
ら音声合成エンジン17、スピーカ18を介して、利用
者に対して例えば「エアコンをONします。」等の最終
確認の音声出力を行う(ステップS23)。
【0035】その結果、利用者から[YES]を意味す
る「はい」「OK」等の答えが発せられたときには、前
記と同様のルートをたどり、ステップS3において確認
に対する「YES」応答か否かの判別からステップS4
の最終確認か否かの判別に進み、ここにおいて最終確認
であると判別されることによりステップS9に進み、最
終確認の応答有りと判別され、前記のメモリの作動指示
を図1の機器作動信号出力部19からエアコン5に出力
し、エアコンのON作動を行わせる(ステップS1
1)。
【0036】上記の例は最も単純な機器操作指示の例で
あるが、次に、例えば利用者が本来は「エアコン」の
「設定温度」を「上げる」操作指示を行うに際して、一
番最初の操作指示として「上げて」としか発声しなかっ
た場合の作動を説明する。この第2の実施の態様におい
ては、図1の音声認識エンジン7において、通常の音声
認識と同様に「上げて」の操作指示音声の類似語音声で
ある「上げる」を意味するものと認識する。次いで、図
7に示すように、音声認識用ツリー構成図を参照するこ
とにより、動作階層において「上げる」の項目は、エア
コンの風量における「上げる」と、エアコンの設定温度
における「上げる」とが存在することがわかる。
【0037】この場合、図2の作動フローにおいては、
ステップS1からステップS3、ステップS12迄は前
記第1の実施の態様と同じルートをたどり、ステップS
12において図7に示すように「ROOT」からみて途
中の階層が飛んだ操作指示であるので、階層順に指示さ
れた操作指示ではないと判別しステップS13に進む。
ここでは、前回の操作指示とは異なる枝の操作指示か否
かが判別されるが、このケースにおいては一番最初の操
作指示であるので考慮せずそのままステップS14に進
み、前記ステップS5と同様にツリーにチェックを行
う。このようにしてツリーにチェックが付された状態
が、前記図7にエアコンの風量における「上げる」と、
エアコンの設定温度における「上げる」にチェックが付
された状態として示されている。
【0038】次いで前記と同様に、図8に示すような枝
刈りを行い(ステップS15)、その結果図中太線で示
された枝のみが残る。その後、図1の利用者意図推定部
14において、適切と思われる操作指示を推定する(ス
テップS16)。ここではエアコンの風量と設定温度の
2つが存在し、枝刈りの結果、それ以外は考慮する必要
がないと判断し、この2つのうちのいずれかが利用者の
操作指示の意図と推定する。その結果、ステップS17
において1つの操作指示に推定することができないの
で、ステップS19に進み、ここでは3個以上推定され
ていないのでステップS20に進む。ここでは、複数の
操作指示の選択を促す音声出力を行い、上記の例におい
ては「温度ですか?、それとも風量ですか?」という2
者選択を促す音声出力を行う。
【0039】なお、他の例としてステップS17におい
て例えば3個以上推定された場合においては、ステップ
S19では3個以上推定されたと判別されるのでステッ
プS21に進み、例えば「何を上げますか?」等のよう
に、何に対する操作指示かの質問を音声出力する。図2
の例においては、ステップS19で3個以上推定された
とき、何に対する操作指示かの質問を音声出力する例を
示したが、これを4個以上推定されたときにそのような
音声出力を行うように設定し、3個まではステップS2
0において複数操作指示の選択を促す音声出力を行うよ
うにすることもできる。
【0040】本実施の態様においては、前記のように
「温度ですか?、それとも風量ですか?」という2者選
択を促す音声出力が行われ、利用者はそれに対して、本
来はエアコンの設定温度を上げる操作指示を行う意図で
あったので、「温度」と答えることとなる。この音声入
力は前記と同様のステップS1からステップS3に至
り、ここでは確認に対する「YES」の応答であるので
ステップS4に進み、最終確認ではないのでステップS
5に進む。ここでは前記と同様にツリーに対するチェッ
クを行い、続いて枝刈りを実行する(ステップS6)。
【0041】この状態は図9に示されており、先に図8
においてエアコンから伸びていた2つの枝のうち、「風
量」側の枝が刈り取られる。その結果、動作階層の1つ
としての「上げる」から根幹部である「ROOT」迄、
一連の1つの枝のみが選択されたこととなり、これを操
作指示としてメモリする(ステップS7)。次いでツリ
ーに沿った操作指示が完了したか否かが判別され(ステ
ップS8)、この場合は上記のように一連の1つの枝の
みが選択されたのでステップS9に進み、最終確認応答
があったか否かが判別され、未だ最終確認は行っていな
いのでステップS23に進み、最終確認のため例えば
「エアコンの設定温度を上げます。」等の確認音声を出
力する。
【0042】以下、前記と同様の最終確認ステップを行
い、図3(a)のID46の対応動作に示しているよう
に、エアコンの設定温度を1℃上げる、という作動を行
う。このように、本発明においては、音声認識の階層構
造において、従来のように上から順に指示することな
く、下から指示した場合においても、利用者は音声案内
に沿って発声していくのみで、最終的に適切な操作指示
を行うことが可能となる。
【0043】次に、本発明の第3の態様として、図1の
利用者意図推定部14において、ラストモードを用いて
操作指示を推定する例を説明する。利用者が例えば「オ
ーディオ」における「MD」の「1曲目」を再生するに
際して、最初「オーディオ」と発声した場合には、前記
と同様にステップS1からステップS3、ステップS1
2を経てステップS5に進む。
【0044】ここでは図10に示すように、音声認識用
ツリー構成図の「オーディオ」に対してチェックを行
う。次いでステップS6において枝刈りを行う。この状
態は図11に示されており、エアコン側のみの枝刈りが
行われ、「オーディオ」に含まれる多くの枝はそのまま
選択の対象として残っている。作動フローにおいてはそ
の後ステップS7でこの操作指示内容をメモリし、次い
でツリーに沿った操作指示は完了したか否かの判別が行
われ、多数の候補が残っているので未だ完了していない
と判断され、ステップS16に進む。
【0045】ステップS16では適切と思われる操作指
示を推定するが、この例においては、図3(a)のツリ
ー構成データテーブルにおいて「ラストモード」の記憶
部が存在するのでこれを用い、前記「オーディオ」のラ
ストモードはID25のMDであり、また、「MD」の
ラストモードはID32の「MD1曲目」であることか
ら、「オーディオ」のラストモードは「MD」の「1曲
目」を再生することであることがわかる。この状態は音
声認識用ツリー構成図上では、図12に太線で示される
ような1つの操作指示系統となっている。
【0046】したがって、前記ステップS16において
はこのラストモードにより得られた結果を利用者の操作
指示と推定し、以降、ステップS17における1つの操
作指示が推定されたか否かの判別において、1つだけ推
定されているのでステップS18に進み、前記推定によ
り得られたデータによって、「MDの1曲目を再生しま
すか?」という確認の音声出力を行う。その結果、利用
者の意図と同じものが示された結果、利用者はそれに対
して「はい」等の返事をすることにより、前記と同様の
ステップを経て機器の作動が行われる。
【0047】上記ラストモードによって推定された結果
に対応する音声確認に対して、前記の例とは異なり、利
用者がCDの1曲目の再生を希望していたときには、
「いや、CDをかけてくれ。」等の返事が行われる。こ
のときには、上記言葉の中の「CD」のキーワードによ
り再びステップS1からステップS2,S3,S12を
経て再びステップS5に至り、ツリーにチェックを行
う。次いで枝刈りを行い(ステップS6)、その結果図
13の二点鎖線の部分が枝刈りされ、太い実線部分が残
る。ステップS7において前記「オーディオ」に続いて
「CD」をメモリし、続くステップS8においては、ツ
リーに沿った操作指示が完了していないのでステップS
16に至る。
【0048】ここでは再び図3(a)の「ラストモー
ド」のデータを検索し、「CD」では「1曲目を再生す
る」がラストモードであることがわかるので、これを利
用者の操作指示と推定し、前記と同様にステップS18
において、例えば「1曲目を再生しますか?」という確
認の音声出力を行う。それに対して利用者は、「はい」
「OK]等の「YES」応答を行うことにより、これを
最終確認として機器作動を行う(ステップS11)。
【0049】次に、本発明の第4の態様として、利用者
の音声指示作動中、途中で利用者の気持が変わって、別
の操作指示を行う例を説明する。最初、利用者が例えば
「オーディオ」と発声した場合には、前記第3の態様の
最初の作動部分と全く同様に作動し、ラストモードによ
る操作指示の推定を行い、結局図12に示すように「M
D」の「1曲目」を「再生」する操作指示と、利用者の
意図を推定し、前記と同様の確認の音声出力を行う。
【0050】そのとき利用者は、突然「あ、設定温度ア
ップ。」と発声したとすると、ステップS12において
ツリーの階層順の操作指示ではないと判別されるばかり
でなく、ステップS13において前回の操作指示とは異
なる枝の操作指示であると判別される。その結果、ステ
ップS22に進み、前の「オーディオ」のメモリを消去
し、新たにツリーに対するチェック(ステップS5)、
枝刈りの実行(ステップS6)を行い、今回の「設定温
度」「上げる」のメモリを行う(ステップS7)。音声
認識ツリー構成図におけるこの状態は、前記図9に示す
ものと同様となっており、ここで操作指示系統は一義的
に確定したので、最終確認の音声出力を行って確認をと
った後、機器の作動を行う(ステップS11)。このよ
うに、利用者の操作指示が途中で突然に変化したときで
も、容易に、かつ適切に対応することができる。
【0051】上記のようなシステムにより作動する結
果、利用者とこのシステムとは、対話形式で処理を進め
ることができるものであるが、その際、例えば次のよう
な対話が行われる。利用者がエアコンの風量を上げたい
場合において、利用者が最初「エアコンを上げて。」と
発声すると、システム側は「温度ですか、風量ですか
?」と質問し、それに対して利用者が「風量」と答える
と、システム側は「エアコンの風量を上げますか?」と
確認し、利用者が「OK」と答えることにより、このシ
ステムはエアコンの風量を1段階上げる作動を開始させ
る。
【0052】また、例えば利用者がMDの5曲目を再生
したい場合において、利用者が最初「5曲目を再生。」
と発声すると、システム側は「CDですか、MDですか
?」と質問し、それに対して利用者が「MD」と答える
と、システム側は「MDの5曲目を再生しますか?」と
確認し、利用者が「OK」と答えることにより、このシ
ステムはオーディオ装置に対してMDの5曲目の再生を
開始させる。
【0053】本発明においては、上記のような各種機器
の作動に適用されるばかりでなく、例えばナビゲーショ
ン装置における目的地設定において、住所指定によって
目的地をセットする際にも効果的に利用することができ
る。このような住所指定目的地セットにおいては、図1
4に示すような音声認識用ツリー構成が用いられる。な
お、図中例示している県名、市町村名は、後に述べる
「いわき」に関連した地名の設定を説明するのに合わせ
て、特定の部分を選択して示している。
【0054】このツリー構成は、従来の住所の階層構造
と同様に、「ROOT」から始まり、広域の地名から狭
域の地名への階層項目からなり、図示の例では、「RO
OT」から各都道府県が枝分かれし、各都道府県から市
町村が枝分かれしている構成となっていて、最後に、そ
の地点を目的地に設定する動作機能項目として、「行
く」の項目を設けている。
【0055】このようなツリー構成を備えたものにおい
て、利用者が「いわきに行きたい」と発声したときに
は、前記のような機器の操作指示における図2の作動フ
ローと同様の作動フローに沿って処理が行われる。その
結果、「ROOT」から順に並べられたツリーの階層順
の操作指示か否かの判別において、そうではないと判別
された後ツリーへのチェック、及び枝刈りが行われる。
その際には、このツリー構成に含まれている地名のすべ
てから「いわき」の言葉を備えた地名項目を検索する。
それにより青森県の岩木市、秋田県の岩城町、福島県の
いわき市がチェックされ、且つ、これと接続する項目、
及び親ルートをたどり、各々「ROOT」迄の枝を残し
て、他を枝刈りする。この状態は図15に示される。
【0056】次いで、図2のステップS16に対応する
同様のステップにおいて、適切と思われる操作指示を推
定する。ここでは前記のように3つ選択肢が存在する
が、現在地に最も近いところが利用者が意図している地
点であろうと推定し、現在地が福島県内であるときには
「福島県」の「いわき市」をその地点と推定する。この
ように1つの系統が推定されたので、「福島県のいわき
市に目的地をセットしますか?」という確認の音声出力
を行う。それに対して、この推定が利用者の意図通りで
あった場合には、利用者は「はい」等の「YES」の応
答を行うので、これを目的地に設定する。
【0057】ただし、前記のような現在地に最も近いと
ころである福島県のいわき市が利用者が意図している地
点であろうと推定し、その確認の音声出力を行った結
果、実際には利用者は青森県の岩木市を意図していたと
きには、前記確認の音声出力に対して「いいえ」と答え
るか、あるいは「青森県の岩木市です。」と回答する。
その回答音声に対応して、以下前記と同様の推定、ある
いは確定を行い、利用者の意図した地点を容易に目的地
に設定することができる。
【0058】本発明は上記のような車両搭載種機器の操
作指示、あるいはナビゲーション装置の目的地設定以外
にも、一般家庭の各種電気機器操作を音声で行うような
場合、あるいはパソコンに接続された種々の機器を操作
する場合等、多くの分野において種々の態様で使用する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
多くの種類のものを対象として音声により一連で指示を
行うことができ、しかもその音声による指示の際に階層
構造に沿って音声指示を行う必要が無く、階層構造に沿
っていない指示に対しては、機器の側で利用者の意図を
推測し、また、不足している指示部分の入力を機器の側
から質問し、利用者はそれに答えるだけで適切な指示を
行うことができる。したがって、利用者は余計な集中力
や特別の記憶力を要することなく、容易に各種操作を音
声によって行うことができる。
【0060】また、前記音声認識対象項目群が、機器の
種類、機能、動作の階層項目からなる音声認識用ツリー
構成をなすようにしたものにおいては、先の効果に加え
て、多数の種類の機器を対象として音声により容易に指
示を行い、機器の操作を行うことができる。
【0061】また、前記不足データ推定部において、機
器の前回作動終了状態を記憶したラストモードに基づき
推定を行うものにおいては、あらかじめ利用者に最も適
切な項目をラストモードに基づいて提示することがで
き、利用者はこれを選択する確率が高いので、多数の音
声入力を行う必要が無くなり、音声入力を高速で行うこ
とができ、音声対話装置に対する信頼感が向上する。
【0062】また、前記音声認識対象項目群が、広域の
地名から狭域の地名の階層項目からなる音声認識用ツリ
ー構成をなすものにおいては、地名の階層構造に沿って
音声指示を行う必要が無くなり、最初に思いついた地名
から発声するのみで所定の階層に沿った地名の入力が可
能となり、地名の音声入力が容易となる。
【0063】また、前記不足データ推定部において、現
在地に近い地名を優先的に推定するものにおいては、複
数の推定値が存在するときに、最も利用者の意図に適合
する地名を提示することができ、音声入力を高速で行う
ことが可能となると共に、音声対話装置に対する信頼感
が向上する。
【0064】また、前記音声対話手段において、利用者
の追加音声入力による追加項目が、前回チェックした項
目とは別のツリー構成部分であるときに、前回のチェッ
クを消去し、新たなツリー構成部分へのチェックを行う
ようにしたものにおいては、利用者の気持ちが音声入力
の途中で変化したときにでも迅速に対応することがで
き、融通性の高い音声対話装置とすることができる。
【0065】また、前記音声認識手段において、前記音
声認識対象項目群の各項目に対応した音声認識用辞書を
参照するものにおいては、入力される音声に対して適切
な辞書を提示することができ、的確な音声認識を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を、車両搭載機器の音声操作指示に用い
た実施例を示す機能ブロック図である。
【図2】同実施例の作動を示す作動フロー図である。
【図3】同実施例で用いられるデータテーブルの例であ
り、(a)はツリー構成テーブル、(b)は認識単語テ
ーブルである。
【図4】同実施例で用いられる、機器操作時の音声認識
用ツリー構成図の例である。
【図5】同実施例の第1の作動態様における、最初の音
声発声時の同ツリーへのチェックの状態を示す音声認識
用ツリー構成図である。
【図6】動作動態様における同ツリーへの枝刈りの状態
を示す音声認識用ツリー構成図である。
【図7】同実施例の第2の作動態様における、最初の音
声発声時のツリーへのチェックの状態を示す音声認識用
ツリー構成図である。
【図8】同作動態様における同ツリーへの枝刈りの状態
を示す音声認識用ツリー構成図である。
【図9】同作動態様における、追加の音声発声時のツリ
ーへのチェックと枝刈りの状態を示す音声認識用ツリー
構成図である。
【図10】同実施例の第3の作動態様における、最初の
音声発声時のツリーへのチェックの状態を示す音声認識
用ツリー構成図である。
【図11】同作動態様における、同ツリーの枝刈りの状
態を示す音声認識用ツリー構成図である。
【図12】同作動態様における、ラストモードによる操
作指示の推定状態を示す音声認識用ツリー構成図であ
る。
【図13】同作動態様における、追加の音声発声時のツ
リーへのチェックの状態を示す音声認識用ツリー構成図
である。
【図14】本発明を地名の音声指定に用いた実施例にお
ける、音声認識用ツリー構成図の一部である。
【図15】同実施例における、「いわき」発声時のツリ
ーへのチェックと枝刈りの状態を示す音声認識用地ルー
構成図である。
【符号の説明】
6 マイク 7 音声認識エンジン 8 音声認識用辞書 9 音声対話エンジン 11 ツリーチェック・枝刈り部 12 音声認識用ツリー構成 13 ツリー構成テーブル 14 不足データ推定部 16 対話情報出力部 17 音声合成エンジン 18 スピーカー 19 機器操作信号出力部 20 音声認識ツリー構成データ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/00 G10L 3/00 521W // G01C 21/00 537F G08G 1/0969 551J 551G (72)発明者 竹田 秀明 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 ア ルパイン株式会社内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AC13 AC18 5D015 GG02 HH12 KK01 KK04 LL06 LL10 5H180 AA01 FF25 FF27 9A001 HH03 HH10 HH17 HH18 JZ77

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の音声を認識する音声認識手段
    と、音声認識手段からの入力信号により利用者への対話
    情報を出力する音声対話手段と、前記対話情報を利用者
    への音声に変換する音声合成手段とを備え、前記音声対
    話手段には、音声認識対象項目群の各項目を階層順に並
    べてこれを接続した音声認識用ツリー構成データを備え
    ると共に、前記音声認識用ツリー構成データの項目を前
    記入力信号に対応してチェックして無関係部分を枝刈り
    し、ツリー構成上不足する項目を得るツリーチェック・
    枝刈り部と、不足する項目のうち利用者が意図している
    と思われる項目を推定して利用者に提示する不足データ
    推定部と、入力信号により一連のツリーが形成されたと
    きそのツリーに対応する信号を外部に出力する信号出力
    部とを備えたことを特徴とする音声対話装置。
  2. 【請求項2】 前記音声認識対象項目群は、機器の種
    類、機能、動作の階層項目からなる音声認識用ツリー構
    成をなす請求項1記載の音声対話装置。
  3. 【請求項3】 前記不足データ推定部は、機器の前回作
    動終了状態を記憶したラストモードに基づき推定を行う
    請求項2記載の音声対話装置。
  4. 【請求項4】 前記音声認識対象項目群は、広域の地名
    から狭域の地名の階層項目からなる音声認識用ツリー構
    成をなす請求項1記載の音声対話装置。
  5. 【請求項5】 前記不足データ推定部は、現在地に近い
    地名を優先的に推定する請求項4記載の音声対話装置。
  6. 【請求項6】 前記音声対話手段は、利用者の追加音声
    入力による追加項目が、前回チェックした項目とは別の
    ツリー構成部分であるときには、前回のチェックを消去
    し、新たなツリー構成部分へのチェックを行う請求項1
    記載の音声対話装置。
  7. 【請求項7】 前記音声認識手段は、前記音声認識対象
    項目群の各項目に対応した音声認識用辞書を参照する請
    求項1記載の音声対話装置。
JP2000059689A 2000-03-03 2000-03-03 音声対話装置 Expired - Fee Related JP3827058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000059689A JP3827058B2 (ja) 2000-03-03 2000-03-03 音声対話装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000059689A JP3827058B2 (ja) 2000-03-03 2000-03-03 音声対話装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001249685A true JP2001249685A (ja) 2001-09-14
JP3827058B2 JP3827058B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=18580105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000059689A Expired - Fee Related JP3827058B2 (ja) 2000-03-03 2000-03-03 音声対話装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3827058B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075260A1 (en) * 2002-03-07 2003-09-12 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Method of operating a speech dialogue system
JP2003263188A (ja) * 2002-01-29 2003-09-19 Samsung Electronics Co Ltd 対話フォーカス追跡機能を有する音声命令解釈装置及びその方法並びにその方法を記録したコンピュータで読込み可能な記録媒体
JP2004086150A (ja) * 2002-06-28 2004-03-18 Denso Corp 音声制御装置
JP2004094057A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 機器操作装置、プログラムおよび記録媒体並びに画像形成装置
JP2004226698A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Yaskawa Electric Corp 音声認識装置
WO2005062296A1 (ja) * 2003-12-05 2005-07-07 Kabushikikaisha Kenwood 機器制御装置及び機器制御方法
JP2008064885A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Honda Motor Co Ltd 音声認識装置、音声認識方法、及び音声認識プログラム
US8279171B2 (en) 2006-07-06 2012-10-02 Panasonic Corporation Voice input device
US8484033B2 (en) 2006-02-24 2013-07-09 Honda Motor Co., Ltd. Speech recognizer control system, speech recognizer control method, and speech recognizer control program
WO2015098079A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声認識処理装置、音声認識処理方法、および表示装置
JP2018055633A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 シャープ株式会社 会話システム、端末装置、および、プログラム
WO2019239543A1 (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 日本電気株式会社 質問応答装置、質問応答方法および記録媒体
JP2020009439A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド インタラクション方法および装置
WO2020049826A1 (ja) * 2018-09-06 2020-03-12 株式会社Nttドコモ 情報処理装置
JP2020134745A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP2020529044A (ja) * 2017-07-28 2020-10-01 セレンス オペレーティング カンパニー 選択システム及び選択方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105329187B (zh) * 2015-11-05 2018-06-22 深圳市几米软件有限公司 蓝牙按键触发实现安全操作的智能车载***及控制方法
EP4036710A1 (en) * 2017-07-14 2022-08-03 Daikin Industries, Ltd. Air conditioning management system

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003263188A (ja) * 2002-01-29 2003-09-19 Samsung Electronics Co Ltd 対話フォーカス追跡機能を有する音声命令解釈装置及びその方法並びにその方法を記録したコンピュータで読込み可能な記録媒体
WO2003075260A1 (en) * 2002-03-07 2003-09-12 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Method of operating a speech dialogue system
JP2005519507A (ja) * 2002-03-07 2005-06-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 音声対話システムの操作方法
JP2004086150A (ja) * 2002-06-28 2004-03-18 Denso Corp 音声制御装置
JP2004094057A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 機器操作装置、プログラムおよび記録媒体並びに画像形成装置
JP2004226698A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Yaskawa Electric Corp 音声認識装置
WO2005062296A1 (ja) * 2003-12-05 2005-07-07 Kabushikikaisha Kenwood 機器制御装置及び機器制御方法
JPWO2005062296A1 (ja) * 2003-12-05 2007-07-19 株式会社ケンウッド 機器制御装置及び機器制御方法
US7505909B2 (en) 2003-12-05 2009-03-17 Kabushikikaisha Kenwood Device control device and device control method
JP4533844B2 (ja) * 2003-12-05 2010-09-01 株式会社ケンウッド 機器制御装置、機器制御方法及びプログラム
US8484033B2 (en) 2006-02-24 2013-07-09 Honda Motor Co., Ltd. Speech recognizer control system, speech recognizer control method, and speech recognizer control program
US8279171B2 (en) 2006-07-06 2012-10-02 Panasonic Corporation Voice input device
JP2008064885A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Honda Motor Co Ltd 音声認識装置、音声認識方法、及び音声認識プログラム
JPWO2015098079A1 (ja) * 2013-12-26 2017-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声認識処理装置、音声認識処理方法、および表示装置
US9905225B2 (en) 2013-12-26 2018-02-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Voice recognition processing device, voice recognition processing method, and display device
WO2015098079A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声認識処理装置、音声認識処理方法、および表示装置
JP2018055633A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 シャープ株式会社 会話システム、端末装置、および、プログラム
JP2020529044A (ja) * 2017-07-28 2020-10-01 セレンス オペレーティング カンパニー 選択システム及び選択方法
JP7254763B2 (ja) 2017-07-28 2023-04-10 セレンス オペレーティング カンパニー 選択システム及び選択方法
JPWO2019239543A1 (ja) * 2018-06-14 2021-06-17 日本電気株式会社 質問応答装置、質問応答方法およびプログラム
WO2019239543A1 (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 日本電気株式会社 質問応答装置、質問応答方法および記録媒体
JP7259854B2 (ja) 2018-06-14 2023-04-18 日本電気株式会社 質問応答装置、質問応答方法およびプログラム
US12013849B2 (en) 2018-06-14 2024-06-18 Nec Corporation Question responding apparatus, question responding method, and recording medium
JP2020009439A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド インタラクション方法および装置
US11081108B2 (en) 2018-07-04 2021-08-03 Baidu Online Network Technology (Beijing) Co., Ltd. Interaction method and apparatus
JP7112991B2 (ja) 2018-07-04 2022-08-04 バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド インタラクション方法および装置
WO2020049826A1 (ja) * 2018-09-06 2020-03-12 株式会社Nttドコモ 情報処理装置
JPWO2020049826A1 (ja) * 2018-09-06 2021-09-24 株式会社Nttドコモ 情報処理装置
JP2020134745A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP7334420B2 (ja) 2019-02-21 2023-08-29 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3827058B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001249685A (ja) 音声対話装置
US5592389A (en) Navigation system utilizing audio CD player for data storage
JP4260788B2 (ja) 音声認識機器制御装置
US7529676B2 (en) Audio device control device, audio device control method, and program
JP4304952B2 (ja) 車載制御装置、並びにその操作説明方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP4292646B2 (ja) ユーザインタフェース装置、ナビゲーションシステム、情報処理装置及び記録媒体
JP2644376B2 (ja) 車両用音声ナビゲーション方法
US7787907B2 (en) System and method for using speech recognition with a vehicle control system
EP1699042B1 (en) Device control device, method and program
JP2005242134A (ja) カーオーディオシステム
JP2002366166A (ja) コンテンツ提供システム及び方法、並びにそのためのコンピュータプログラム
JP2009527774A (ja) ナビゲーション装置及びサウンドサンプルを受信し、再生する方法
KR100922458B1 (ko) 차량용 악음 발생 장치, 악음 발생 방법 및 프로그램을기록한 컴퓨터로 판독가능한 기록 매체
JP2007164497A (ja) 嗜好推定装置、及び制御装置
JP4668747B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP2001117581A (ja) 感情認識装置
JP2002311986A (ja) ナビゲーション装置
CN1836282A (zh) 音频和视频设备的语音控制
JP2006010509A (ja) ナビゲーションシステム
JPH08195070A (ja) 車載選曲装置
KR20010099450A (ko) 음악파일 재생장치
JP3324800B2 (ja) カラオケ装置
US20240214332A1 (en) Chatbot service providing method and chatbot service providing system
JP4107210B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2007311020A (ja) 再生装置、再生方法、及び車載用再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140714

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees