JP2001248029A - 紐状糸とその製造方法 - Google Patents
紐状糸とその製造方法Info
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Abstract
な凹凸感を出すことができる紐状糸とその製造方法とを
提供する。 【解決手段】 短繊維の粗糸10をドラフトしてフリー
ス10aとし、又は、コア11となる紡績糸又はフィラ
メントをフリース10aに重ねて、フロントローラ1a
からその速度を変動させながら送り出し、これに仮撚を
加えて仮撚糸22又は仮撚した複合糸12を製造する工
程と、製造された仮撚糸22又は仮撚した複合糸12
を、供給速度を変化させながら編機3に供給し紐状に編
む工程と、からなる。紐状糸14は編目長にムラができ
る。これを布にすると、布に自然な感じの凹凸ができ
る。
Description
に仮撚りを加えた仮撚糸、あるいは短繊維のフリースに
紡績糸又はフィラメントをコアとして入れて仮撚りを加
えて形成した仮撚した複合糸を紐状に編んで形成する紐
状糸に関し、特に、紐状糸の編目長や太さにムラを付与
した紐状糸に関する。
に属するもの、リボンなどの織りによるもの、リリヤー
ン(lily yarn)等の編みによるものなどがある。これ
らの中には、リリヤーンなどのように、色の変化を与え
ることができるものはある。
では、糸が一定の速度で供給されて紐状糸が形成される
ので、出来上がった紐状糸も一様の太さであり、これか
ら製織又は製編される布も凹凸のない平らなものしかで
きなかった。これに対し、近年、消費者ニーズが多様化
し、表面に自然な凹凸感のある布類の人気が高まってき
ている。
ので、製織や製編によって布にしたとき、自然な凹凸感
を出すことができる紐状糸とその製造方法とを提供する
ことを目的としている。
めに本発明の紐状糸は、短繊維のフリースを含む糸を編
んで形成した紐状糸であって、編目長及び/又は太さに
ムラがあることを特徴としている。
りを加えて形成された仮撚糸である構成や、上記糸が、
紡績糸又はフィラメントをコアとし、短繊維のフリース
をシースとした仮撚した複合糸である構成や、上記ムラ
が1/fゆらぎによるムラである構成とすることができ
る。
コアのみの部分と、該コアの周りに短繊維のフリースか
らなるシースを形成した部分とが交互に配された仮撚し
た複合糸を編んで形成したことを特徴としている。この
場合、上記交互に配されるピッチが1/fゆらぎによる
構成とすることができる。
糸をドラフトパートのバックローラから供給し、複数の
ゾーンでドラフトしてフロントローラからフリースとし
て紡出し、このフリースを仮撚りして仮撚糸を製造する
工程と、製造された仮撚糸を引き続き編機に供給し紐状
に編む工程とを有する紐状糸の製造方法であって、上記
ドラフトパートを構成する複数のローラの少なくとも1
のローラの速度を変化させ、編目長及び/又は太さにム
ラのある紐状糸を製造することを特徴としている。
ックローラから供給し、複数のゾーンでドラフトしてフ
ロントローラからフリースとして紡出し、該フリースに
コアとなる紡績糸又はフィラメントを重ね、重ねられた
コアとフリースを仮撚りして仮撚した複合糸を製造する
工程と、製造された仮撚した複合糸を引き続き編機に供
給し紐状に編む工程とを有する紐状糸の製造方法であっ
て、上記ドラフトパートを構成する複数のローラの少な
くとも1のローラの速度を変化させ、編目長及び/又は
太さにムラのある紐状糸を製造することを特徴としてい
る。
ロンローラ及びフロントローラからなり、バックローラ
とエプロンローラ間のドラフトを一定に保って両者の速
度を変化させ、フロントローラの速度を一定とした構成
や、上記ドラフトパートがバックローラ、エプロンロー
ラ及びフロントローラからなり、バックローラとエプロ
ンローラとの速度を一定とし、フロントローラの速度を
変化させる構成や、上記ドラフトパートがバックロー
ラ、エプロンローラ及びフロントローラからなり、バッ
クローラの速度を変化させ、エプロンローラとフロント
ローラの速度を一定に保つ構成とすることができる。
ラ、エプロンローラ及びフロントローラからなり、バッ
クローラの速度を一定とし、エプロンローラとフロント
ローラ間のドラフトを一定に保って両者の速度を変化さ
せる構成や、上記ドラフトパートがバックローラ、エプ
ロンローラ及びフロントローラからなり、上記各ローラ
間のドラフトを一定に保って全ローラの速度を変化させ
る構成や、上記速度の変化を、1/fゆらぎにしたがっ
て与える構成とすることができる。
きのフロントローラの速度を1として、フロントローラ
の速度を1から3の範囲で1/fゆらぎにしたがって与
えたり、上記バックローラの速度を、通常の紡出時を1
として1から5の範囲で変化させたり、上記フロントロ
ーラの速度を2段階とし、その交代ピッチを1/fゆら
ぎにしたがって変動させたり、上記バックローラの速度
を2段階とし、その交代ピッチを1/fゆらぎにしたが
って変動させることができる。
ーラの回転を同時に断続的に停止し、上記短繊維のフリ
ースの供給を断続的に行うようにしたり、上記断続的停
止を1/fゆらぎにしたがって変動させるようにするこ
とも可能である。
づいて説明する。図1は本発明の仮撚した複合糸からな
る紐状糸を製造する装置の図である。同図に示す装置
は、ドラフトパート1と、仮撚部2と、小型編機3と、
巻取部4と、これらの駆動モータ6と、ドラフトパート
1を駆動するモータ8と、制御部9とから構成されてい
る。
エプロンローラ1c及びフロントローラ1aの3線ロー
ラからなるエプロン式で通常のリング精紡機のドラフト
パートに使用されるものである。仮撚部2は、ドラフト
パート1のフロントローラ1aから送られてきた糸に仮
撚りを加える部分である。小型編機3は、1〜6本の針
を持った小径の筒編機で、紐状の糸を作る部分である。
2a,3aがあり、これにベルトが掛けられてこれらの
ベルトは駆動モータ6の駆動軸6aのプーリ6b、6c
に掛けられて駆動される。本発明では、これら仮撚部2
と小型編機3とを駆動する駆動モータ6の回転数は一定
である。
された粗糸10があり、ここから粗糸10がドラフトパ
ート1のバックローラ1bに供給される。粗糸10とし
ては、綿などの各種の天然繊維、ポリエステル等の合成
繊維、キュプラ等の再生繊維、又はこれらの2種以上が
混合されたものを使用することができる。
ローラ1cを経てフロントローラ1aに達するが、各ロ
ーラの表面速度が順次に早くなっているので、バックロ
ーラ1bとエプロンローラ1c間及び、エプロンローラ
1cとフロントローラ1a間の複数のゾーンでドラフト
を受け、フリース10aとなりフロントローラ1aから
仮撚部2へと送り出される。
糸又はフィラメントからなるコア11があり、コア11
は、フロントローラ1aのエプロンローラ1c側(後
側)に入れられてフリース10aと重なる。
駆動回転され、フロントローラ1aの表面速度で粗糸の
フリース10aとコア11とを重ねて送り出す。一方、
駆動モータ8は、制御部9内の1/fゆらぎ信号発生装
置9aからの信号に応じて駆動モータ8の回転速度を増
減する。
プロンローラ1c、フロントローラ1aの各ローラは、
図示しない歯車列により一定の回転比で回転するように
なっており、駆動モータ8の回転数がn倍になれば、バ
ックローラ、エプロンローラ、フロントローラの各ロー
ラの回転数も揃ってn倍になる。したがって、駆動モー
タ8の回転数が1/fゆらぎで変動すれば、フロントロ
ーラの回転数も1/fゆらぎで変動することになるが、
粗糸に加わるトータルのドラフト倍率は変わらない。す
なわち、フロントローラから出されるフリースの太さは
変わらず、紡出速度が変化することになる。また、コア
11もフロントローラから送り出されるので、コアとフ
リースとの重なったものの太さも一定である。
ースペクトルを分析すると、その周波数(f)の強度が
周波数にほぼ逆比例(1/fに比例)するものであり、
これは人体の基本的なリズムの変動と関係し、自然界に
おける変化とか手作りによりできるムラと同様な変動を
する。これは、別の見方をすると、人間は同じ刺激を継
続的に受けると飽きがくるが、逆にあまり変化が激しい
刺激は却って不快感を伴うもので、この両者を適当に併
せ持つゆらぎが1/fゆらぎであると言える。
の係数を演算して作った数値列より求めることができ、
コンピュータ等を用いて公知の方法(たとえば、特開平
7−243137号参照)で作成することができる。本
発明の装置の1/fゆらぎ信号発生装置9aはこのよう
にしてゆらぎ信号を形成する。
たゆらぎ信号は、コントローラ9bに入力され、コント
ローラ9bはこのゆらぎに応じてモータ8の回転速度を
変化させる。モータ8の回転が変化すれば、ドラフトパ
ートのフロントローラ1aの表面速度が変化し、粗糸の
フリース10aとコア11はフロントローラ1aから紡
出される速度(供給速度)が変化することになる。
リース10aとコア11の重なったものは、仮撚部2に
入るが、仮撚部2では、その入口側と出口側とで反対向
きで同じ数の撚りをフリース10aとコア11との重な
ったものに加える。すなわち、入口側で加えられた撚り
を出口側で解き、トータルとして撚りが0になる。しか
し、短繊維のフリース10aは、コア11の周囲にシー
スとして絡みつくように巻き付き、収束した状態の仮撚
した複合糸12となる。
合糸12は、そのまま引き続き小型編機3に供給され、
ここで編まれて編物にされる。編機としては小型で針の
数も1〜6本程度の筒編機であるので、編物というより
も、元の仮撚した複合糸12より太い紐状糸14とな
り、巻取部4に巻き取られる。
2の供給速度が変化するのに対し、編機のカギ針は、一
定のストロークで紐状糸14を編む。ここで、供給速度
が速い場合は、編目が大きく(ループ長が長く)なり、
供給速度が遅い場合は、編目が小さく(ループ長が短
く)なる。
おける紐状糸14の編組織を示す。図2(a)は、従来
の紐状糸14’で、仮撚した複合糸12を、フロントロ
ーラ1aの回転速度を一定にして供給する。その結果、
同じ大きさのループが長手方向に一列に多数連続して形
成されることになるので、紐状糸14’の太さは一定に
なる。
状糸14で、仮撚した複合糸12の供給速度が1/fゆ
らぎ信号により変化した場合を示す。ここでは、バック
ローラ及びフロントローラの速度は、同じ変化率で変化
する。図2(c)は、紐状糸14に対応させてゆらぎ信
号を示した図で、横軸は紐状糸の長さ、縦軸は供給速度
で、曲線は供給速度の変化状態を示している。
2の供給速度が変化するので、図2(b)に示すよう
に、編目長が長い部分A,中間の部分B,短い部分Cの
ように変化している。編目長の長い部分Aは、供給速度
が速く、編目が粗で細く、柔らかく緩んでいる。編目長
の短い部分Cは、供給速度が遅く、編目が密で太く、堅
く締まっている。中間の部分Bは、従来例と同じ長さの
編目である。
のストローク速度との関係は以下のようである。ストロ
ーク速度に、フロントローラの速度が追いつかなくなる
と糸切れが生じる。この糸切れが生じない限度の速度が
フロントローラの最小速度となり、編目長は最小とな
る。一方、フロントローラの速度が増加した場合は、ス
トローク速度は一定なので、編目長は大きくなるが、過
剰となる編糸が絡み、支障が生じることとなる。この支
障が生じない限度の速度がフロントローラの最大速度
で、編目長は最大となる。実際に行ったところ、編目長
の最小と最大との比率は1:3程度であった。すなわ
ち、この範囲内で変化を与えれば、1本の紐状糸14の
中で、編目長に1/fゆらぎに基づく変化を与えること
ができ、その変化により紐状糸14の風合いを変化させ
ることができる。
ると、凹凸感に富み、しかも、部分的に風合いの違う布
を得ることができる。ムラが1/fゆらぎに基づいてい
るので、自然なムラとなり、心地よく感じられる。
したが、編目長をたとえば、最小長を1とし、最大長を
3とした2段階にし、これらの切り替えのピッチを1/
fゆらぎで変化させることとしてもよい。
の実施例を示す図である。図1と共通する構成について
は、同じ符号を付しているので、異なる部分を中心に説
明する。
パート1全体を駆動するのではなく、バックローラ1b
とエプロンローラ1cとを駆動し、フロントローラ1a
は図示しない別のモータで駆動する。モータ18の回転
は、制御部9からの1/fゆらぎ信号により変動するの
で、バックローラ1bとエプロンローラ1cの回転は変
動する。しかし、バックローラ1bとエプロンローラ1
cとは、常に同じ回転比を保って回転しており、これら
のローラ間でのドラフト(ブレーキドラフト)倍率は一
定に保たれる。
ータにより駆動され、常に一定の回転であるから、フロ
ントローラ1aから紡出されるフリース10aの太さは
1/fゆらぎ信号によるバックローラの回転に応じて変
化することになる。
ラの速度の1/10を越えないようにし、トータルドラ
フトが10倍を下回らないようにするのが、ドラフト不
良を起こさない点からよい。
るフリースの太さの変化は、粗糸の供給速度の変化で与
えられることになるが、通常の紡出時におけるバックロ
ーラの速度を1として、速度を1〜5の範囲で変動させ
るのが適当である。
通過して仮撚を受け、短繊維が絡み合った仮撚糸22と
なる。この仮撚糸22は、直ちに小型編機3に入り、編
まれて紐状糸24が出来上がる。
り込まれるので、この紐状糸24の編目長は一定であ
る。しかし、仮撚糸22の太さに1/fゆらぎ信号によ
るムラがあるので、紐状糸24にも太さにもムラができ
ることになる。
回転するモータに接続し、バックローラ1bとエプロン
ローラ1cの回転を一定にしてフロントローラ1aの回
転を変化させてフリースにムラを付加することもでき
る。
編組織を示す。図4(a)に比較として、従来の紐状糸
14’を記載した。図4(b)は、本発明の紐状糸24
で、フロントローラの速度が一定でバックローラの速度
が1/fゆらぎ信号により変化したものである。図4
(c)は、紐状糸24に対応させてゆらぎ信号を示した
図で、横軸は紐状糸の長さ、縦軸はドラフト倍率を示
す。
してフリースが太いので、ループが締まって風合いが硬
くなっている。一方、粗糸の供給速度が遅いときは、フ
リースが細く、編目も緩み柔らかくなっている。つま
り、紐状糸のなかで太くて硬い部分と細くて柔らかい部
分が1/fゆらぎの変化で表れることになる。
を作ると、凹凸感に富み、しかも、部分的に風合いの違
う布を得ることができる。ムラが1/fゆらぎに基づい
ているので、自然なムラとなり、心地よく感じられる。
は、短繊維フリースを仮撚しただけで編目の部分も仮撚
であるから、編目と編目の絡んでいない部分の強度は低
くなり、織物や編物にする際の強力を考えると、編目長
には限界がある。編目長は、コアとして使用される紡績
糸又はフィラメントと関係なく短繊維フリースに使用さ
れる繊維の平均繊維長による。編目長は、繊維が綿の場
合であれば2〜6mm、梳毛ウールであれば2〜15m
mが適当である。この範囲内で変化を与えれば、1本の
紐状糸14の中で、編目長が1/fゆらぎに基づいて変
化し、その変化により紐状糸14の太さや風合いが変化
することになる。
した複合糸12を用いたが、コア11を挿入しない仮撚
糸とすることもできる。その場合、仮撚糸の速度を1/
fゆらぎに基づいて変化させることになるので、編目長
が変化することになる。
ることもできる。その場合、コア11を取り囲むシース
に太い、細いのムラができ、結果的に太さムラのある紐
状糸を形成することができる。
太さに具現したが、太さをたとえば、最小太さを1と
し、最大太さを5とした2段階にし、これらの切り替え
のピッチを1/fゆらぎで変化させることとしてもよ
い。
トパート1全体を駆動しており、図3の実施例ではモー
タ18はバックローラ1bとエプロンローラ1cを駆動
し、フロントローラ1aは別のモータで駆動する型式と
している。しかしながら、これらは例示に過ぎず、各ロ
ーラをそれぞれ独立したモータで駆動する構成も可能で
あり、複数のローラの1本のみの回転速度を変化させた
り、バックローラを一定速度に保って他の2本を同時に
変化させたり、逆にエプロンローラとフロントローラを
一定に保ってバックローラの速度を変化させる等種々の
態様によってフリースにムラを付加することも可能であ
る。
を示す図である。これは、図3の装置において図1と同
様にしてコア11を挿入し、制御部9によるフリースの
供給を図5(a)に示すようにON−OFF信号で制御
し、バックローラとエプロンローラとを同時に断続的に
停止させ、フリースをフロントローラに断続的に供給し
て仮撚した複合糸を製造し、引き続きこの仮撚した複合
糸を編み、紐状糸31にしたものである。図5(b)に
示すように、編目の大きさは一定であるが、コア11の
みの部分(糸の細い部分)と、このコア11に仮撚され
たフリースがシースとして絡みついた部分(糸の太い部
分)とにより糸の太さが変化しているので、太い部分3
1aと細い部分31bとが交互に表れた紐状糸31とな
る。そして、この太い部分31aと細い部分31bとの
ピッチQ1,Q2,Q3……も1/fゆらぎで変化する
ことになる。このような紐状糸を用いて織物や編物を作
ると、自然な感じの凹凸感に富み、しかも、部分的に風
合いの違う布を得ることができる。なお、本発明におい
て、1/fゆらぎによるムラが好ましいが、これに限定
されるものではなく、ランダム変化によるムラ等、適宜
のムラとすることもできる。
は、紡績糸又はフィラメントをコアとし短繊維をシース
とした仮撚した複合糸を編んで形成した紐状糸や、短繊
維のフリースの仮撚糸を編んで形成した紐状糸であっ
て、編目長や糸の太さに変化を与えたので、見た目と風
合いに変化が起こり、この紐状糸を製織したり製編して
布を作ったとき、布に凹凸ができ、変化に富み、かつ、
部分的に風合いの違う布を得ることができる。
構成とすれば、自然界におけるのと同様のムラを得るこ
とができ、自然な凹凸のある布を得ることができる。
る紐状糸を製造する装置の構成を示す図である。
図で(a)は従来の紐状糸、(b)は図1の装置で製造
した紐状糸、(c)は、フロントローラの速度の変化を
示す線図である。
す図である。
図で(a)は従来の紐状糸、(b)は図3の装置で製造
した紐状糸、(c)は、粗糸供給速度の変化を示す線図
である。
とからなる仮撚した複合糸を編んだ紐状糸の実施例で、
(a)はフリースの供給のON、OFF状態を示す線
図、(b)は編組織を示す図である。
として絡みついた部分
Claims (20)
- 【請求項1】 短繊維のフリースを含む糸を編んで形成
した紐状糸であって、編目長及び/又は太さにムラがあ
ることを特徴とする紐状糸。 - 【請求項2】 上記糸が、短繊維のフリースに仮撚りを
加えて形成された仮撚糸であることを特徴とする請求項
1記載の紐状糸。 - 【請求項3】 上記糸が、紡績糸又はフィラメントをコ
アとし、短繊維のフリースをシースとした仮撚した複合
糸であることを特徴とする請求項1記載の紐状糸。 - 【請求項4】 上記ムラが1/fゆらぎによるムラであ
ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
紐状糸。 - 【請求項5】 紡績糸又はフィラメントからなるコアの
みの部分と、該コアの周りに短繊維のフリースからなる
シースを形成した部分とが交互に配された仮撚した複合
糸を編んで形成したことを特徴とする紐状糸。 - 【請求項6】 上記仮撚した複合糸のコアのみの部分と
シースのある部分とが交互に配されるピッチが1/fゆ
らぎによることを特徴とする請求項5記載の紐状糸。 - 【請求項7】 短繊維の粗糸をドラフトパートのバック
ローラから供給し、複数のゾーンでドラフトしてフロン
トローラからフリースとして紡出し、このフリースを仮
撚りして仮撚糸を製造する工程と、製造された仮撚糸を
引き続き編機に供給し紐状に編む工程とを有する紐状糸
の製造方法であって、上記ドラフトパートを構成する複
数のローラの少なくとも1のローラの速度を変化させ、
編目長及び/又は太さにムラのある紐状糸を製造するこ
とを特徴とする紐状糸の製造方法。 - 【請求項8】 短繊維の粗糸をドラフトパートのバック
ローラから供給し、複数のゾーンでドラフトしてフロン
トローラからフリースとして紡出し、該フリースにコア
となる紡績糸又はフィラメントを重ね、重ねられたコア
とフリースを仮撚りして仮撚した複合糸を製造する工程
と、製造された仮撚した複合糸を引き続き編機に供給し
紐状に編む工程とを有する紐状糸の製造方法であって、
上記ドラフトパートを構成する複数のローラの少なくと
も1のローラの速度を変化させ、編目長及び/又は太さ
にムラのある紐状糸を製造することを特徴とする紐状糸
の製造方法。 - 【請求項9】 上記ドラフトパートがバックローラ、エ
プロンローラ及びフロントローラからなり、バックロー
ラとエプロンローラ間のドラフトを一定に保って両者の
速度を変化させ、フロントローラの速度を一定としたこ
とを特徴とする請求項7又は8記載の紐状糸の製造方
法。 - 【請求項10】 上記ドラフトパートがバックローラ、
エプロンローラ及びフロントローラからなり、バックロ
ーラとエプロンローラとの速度を一定とし、フロントロ
ーラの速度を変化させることを特徴とする請求項7又は
8記載の紐状糸の製造方法。 - 【請求項11】 上記ドラフトパートがバックローラ、
エプロンローラ及びフロントローラからなり、バックロ
ーラの速度を変化させ、エプロンローラとフロントロー
ラの速度を一定に保つことを特徴とする請求項7又は8
記載の紐状糸の製造方法。 - 【請求項12】 上記ドラフトパートがバックロー
ラ、エプロンローラ及びフロントローラからなり、バッ
クローラの速度を一定とし、エプロンローラとフロント
ローラ間のドラフトを一定に保って両者の速度を変化さ
せることを特徴とする請求項7又は8記載の紐状糸の製
造方法。 - 【請求項13】 上記ドラフトパートがバックローラ、
エプロンローラ及びフロントローラからなり、上記各ロ
ーラ間のドラフトを一定に保って全ローラの速度を変化
させることを特徴とする請求項7又は8記載の紐状糸の
製造方法。 - 【請求項14】 上記速度の変化を、1/fゆらぎにし
たがって与えることを特徴とする請求項7から13のい
ずれかに記載の紐状糸の製造方法。 - 【請求項15】 上記速度の変化を編目の最も密なとき
のフロントローラの速度を1として、フロントローラの
速度を1から3の範囲で1/fゆらぎにしたがって与え
ることを特徴とする請求項10,12又は13のいずれ
かに記載の紐状糸の製造方法。 - 【請求項16】 上記バックローラの速度を、通常の紡
出時を1として1から5の範囲で変化させることを特徴
とする請求項9,11又は13のいずれかに記載の紐状
糸の製造方法。 - 【請求項17】 上記フロントローラの速度を2段階と
し、その交代ピッチを1/fゆらぎにしたがって変動さ
せることを特徴とする請求項10,12又は13のいず
れかに記載の紐状糸の製造方法。 - 【請求項18】 上記バックローラの速度を2段階と
し、その交代ピッチを1/fゆらぎにしたがって変動さ
せることを特徴とする請求項10,12又は13のいず
れかに記載の紐状糸の製造方法。 - 【請求項19】 上記バックローラとエプロンローラの
回転を同時に断続的に停止し、上記短繊維のフリースの
供給を断続的に行うことを特徴とする請求項8記載の紐
状糸の製造方法。 - 【請求項20】 上記断続的停止を1/fゆらぎにした
がって変動させることを特徴とする請求項19記載の紐
状糸の製造方法。
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