JP2001247438A - 歯の美白用組成物及び美白用セット - Google Patents

歯の美白用組成物及び美白用セット

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 下記一般式(1) Mn+2n3n+1
(1) (但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)で表
される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2) (MPO3m
(2) (但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)で表
される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以
上を含有すると共に、シトラール、シンナミックアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、メチルサリシレート、カルボ
ン等、から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有す
ることを特徴とする歯の美白用組成物。及び、上記美白
用組成物を含む歯の美白用セット。 【効果】 本発明によれば、歯に付着した強固なステイ
ンを簡単かつ確実に除去して、歯を美白にする効果が高
いものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯を白くするため
に用いる美白用組成物並びに美白用セットに関し、更に
詳述すると、食物の飲食、喫煙、口腔内細菌の産生する
有色物質等により付着する歯の着色物(ステイン)を効
果的に除去し、歯を白くすることができる美白用組成
物、及びこの組成物とこれを歯牙に保持、固定させる適
用用具とを組み合わせた歯の美白用セットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
歯に付着した着色物質の除去は、歯磨剤、歯ブラシを
用い、歯磨剤に含まれる研磨成分で研磨することによる
物理的方法、ポリエチレングリコール、ポリビニルピ
ロリドン等の可溶化剤による化学的方法、過酸化物に
よる酸化漂白方法等が行われていた。
【0003】しかし、の場合には、歯と歯の間、噛み
合わせ部分の窪み等の歯ブラシの届きにくい部分、及び
使用者のテクニックの優劣等より、着色物質を完全に除
くことが困難な場合があると共に、歯面に固着した着色
物質は研磨成分によっても除去できない場合が多々見受
けられた。また、の場合には、弱いタバコヤニを主体
とする着色には効果がみられるが、その他の着色物に対
する効果が十分でない。更に、は、一部の歯科医院で
は行われているが、安全性に問題があり、日常生活で頻
繁に実施することは難しい。
【0004】また、従来より研磨剤による物理的除去で
はなく、歯の着色物を化学的に除去する方法として、下
記の方法が提案されている。 米国特許第3988433号公報:特定の有機ペルオキ
シドを配合した口腔用組成物 米国特許第4183916号公報:カチオン界面活性剤
とリンゴ酸とを併用した口腔用組成物 特公昭48−43869号公報:芳香族環を有するエス
テルを配合した口腔用組成物 特開昭51−139639号公報:Fe>Caの安定度
係数をもつキレート剤を配合した口腔用組成物 特開昭56−18911号公報:フィチン酸と有機酸と
を併用した口腔用組成物 特開昭60−4117号公報:タルトロン酸、グリセリ
ン酸、ヒドロキシ−n−酪酸又はジヒドロキシマロン酸
を配合した口腔用組成物 特開昭61−286315号公報:カルボン、アネトー
ル又は3−オクタノールとレンゲ属植物の溶媒抽出物と
を併用した口腔用組成物 特開昭62−151498号公報:2−オクタノールを
配合した口腔用組成物 特開昭62−181212号公報:特定のモノテルペン
を配合した口腔用組成物 特開昭62−189233号公報:全炭素数7〜11の
脂肪族エステルを配合した口腔用組成物
【0005】更に、ポリリン酸塩を配合して歯の着色物
を化学的に除去する方法としては、以下の提案がなされ
ている。 特開昭52−108029号公報:ポリリン酸塩と多価
金属陽イオンとを併用した口腔用組成物 特開平1−250312号公報:炭素数7〜9のアルデ
ヒド化合物とポリリン酸塩を配合した口腔用組成物 特開平7−10726号公報:クエン酸塩と水溶性ポリ
リン酸塩とHLB=7〜14の非イオン性界面活性剤を
併用する研磨剤無配合の口腔用組成物 特開平9−12437号公報:ポリリン酸塩とオルソリ
ン酸塩と両性界面活性剤を併用した、化学的に歯の汚れ
を清掃する口腔用組成物 特開平9−12438号公報:ポリリン酸塩とオルソリ
ン酸塩とアルキル硫酸塩を併用した、化学的に歯の汚れ
を清掃する口腔用組成物 特開平9−175966号公報:ピロリン酸塩+ポリリ
ン酸塩(P≧3)を併用した、化学的に歯の汚れを清掃
する口腔用組成物 特表平9−501679号公報:金属イオン封鎖剤と還
元剤を併用した歯を白くする組成物 特表平9−507481号公報:水溶性アルカリ金属ト
リポリリン酸塩5〜15%を配合した、歯を白くする組
成物 特開平10−182386号公報:ポリリン酸塩と動植
物由来の水不溶性スクラブ粒子を併用した、化学的に歯
の汚れを清掃する口腔用組成物
【0006】しかしながら、これらの方法では、特に長
期間の口腔清掃不良に伴い歯牙表面に沈着した頑固なス
テインに対しては、十分に除去しきれない場合が多かっ
た。
【0007】また更に、ポリリン酸塩単独で又はポリリ
ン酸塩を含む金属イオン封鎖剤と還元剤を、アップリケ
及びマウスピース等の歯に適用し確実に固定するための
被膜と共に、数時間放置する調製物も提案されている
(特表平9−501679号公報,特表平9−5074
81号公報)。しかしながら、ポリリン酸塩単独又は還
元剤との併用では、ポリリン酸塩がステイン層を浸透、
透過する力が弱く、効果を十分に発揮できない場合が多
い。
【0008】本発明は、上記事情を改善したもので、歯
に付着した着色物質を簡単かつ確実に除去することが可
能な歯の美白用組成物及び美白用セットを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、下記一般式(1) Mn+2n3n+1 …(1) (但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)で表
される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2) (MPO3m …(2) (但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)で表
される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以
上を含有すると共に、シトラール、シンナミックアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、メチルサリシレート、カルボ
ン、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチ
ルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタ
ール、ヘプチルアルデヒド、オクチルアルデヒド、アニ
スアルデヒド、エチルヘキシルアルデヒド、ノニルアル
デヒド、ジオスフェノール、フェランドラール、カルボ
メントン、チモキノン、クリサンテノン、クリプトン、
ツヨン、フェンコン、ピクロクロシン、サンテノン、α
−イオノン、β−イオノン、α−イロン、ヒノキチオー
ル、α−ツヤプリン、γ−ツヤプリン及びアルテミシア
ケトンから選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有す
る組成物を使用すること、この場合、より好ましくはこ
の組成物を口中で唾液等に希釈されたり咬合,咀嚼等の
機械的な力により除去されることなく歯牙に保持、固定
させるための用具と組み合わせて使用することにより、
歯の着色物(茶渋、タバコヤニ等)を剥離、除去する効
果が高く、歯を白くする効果に優れることを見出した。
【0010】即ち、本発明者は、上記ポリリン酸塩に上
記特定の化合物を併用することで、ポリリン酸塩のステ
イン透過力を大幅に高めることを見出した。更に、この
組成物は、歯牙に適用される時間が長いほどステイン除
去効果を発揮するが、通常の口腔用組成物の剤型として
提案されている練歯磨、水歯磨、液状歯磨、洗口液等の
剤型では、口中で組成物が希釈されることなく歯牙に1
0秒間以上の長時間保持させることは困難である。ま
た、組成物を直接歯牙に塗布し、保持させる剤型とし
て、デンタルクリーム、ゲル剤等も提案されているが、
唾液による組成物の希釈又は洗浄により歯牙に十分に保
持させることが難しいが、上記ポリリン酸塩と特定の化
合物とを併用する組成物と、この組成物を歯牙に保持、
固定できる専用の用具とを組み合わせることで、より高
いステイン除去効果をもち、歯を白く美しくする用法を
見出し、本発明をなすに至ったものである。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の歯の美白用組成物は、美白成分を含む組成
物を液状、ペースト状、ゲル状、泡状、粉末状の剤型と
して調製する。より好ましくは、これを歯牙に確実に適
用、固定できて、使用中に組成物が唾液等により希釈さ
れたり、咬合、咀嚼、ブラッシング等の機械的な力によ
り歯牙から除去されることを防ぐための専用の適用用具
と併せて美白用セットとして適用する。
【0012】上記美白用組成物において配合される美白
成分(第1成分)としては、下記一般式(1) Mn+2n3n+1 …(1) (但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)で示
されるもの、即ち重合度n=2のピロリン酸ナトリウム
やピロリン酸カリウム、n=3のトリポリリン酸ナトリ
ウムやトリポリリン酸カリウム、n=4のテトラポリリ
ン酸ナトリウムやテトラポリリン酸カリウム、高重合度
のメタリン酸ナトリウムやメタリン酸カリウムなどの直
鎖状のポリリン酸塩、並びに下記一般式(2) (MPO3m …(2) (但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)で示
されるもの、即ち重合度m=3のトリメタリン酸ナトリ
ウムやトリメタリン酸カリウム、m=4のテトラメタリ
ン酸ナトリウムやテトラメタリン酸カリウム、m=6の
ヘキサメタリン酸ナトリウムやヘキサメタリン酸カリウ
ムなどの環状のポリリン酸塩が使用される。これらポリ
リン酸塩は、その1種を単独で又は2種以上を混合して
使用し得るが、これらの中では直鎖状のポリリン酸塩が
好ましく、特に重合度2≦n≦50のものがより好適で
ある。
【0013】この場合、上記ポリリン酸塩の配合量は、
組成物中0.1〜20%(質量百分率、以下同じ)、望
ましくは0.5〜15%、特に1〜10%とすることが
望ましい。配合量が少なすぎると、汚れの除去効果が十
分に発揮されず、多すぎると、製剤に均一に溶解しない
場合や、用具と併用してもなお微量な溶出に伴う不快な
香味を感じる場合がある。
【0014】また、ポリリン酸塩と併用される特定の化
合物(第2成分)としては、シトラール、シンナミック
アルデヒド、ベンズアルデヒド、メチルサリシレート、
カルボン、シトラールジメチルアセタール、シトラール
ジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコール
アセタール、ヘプチルアルデヒド、オクチルアルデヒ
ド、アニスアルデヒド、エチルヘキシルアルデヒド、ノ
ニルアルデヒド、ジオスフェノール、フェランドラー
ル、カルボメントン、チモキノン、クリサンテノン、ク
リプトン、ツヨン、フェンコン、ピクロクロシン、サン
テノン、α−イオノン、β−イオノン、α−イロン、ヒ
ノキチオール、α−ツヤプリン、γ−ツヤプリン及びア
ルテミシアケトンが用いられる。これらは1種を単独で
又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0015】この場合、中でもシトラール、シンナミッ
クアルデヒド、ベンズアルデヒド、メチルサリシレー
ト、カルボンに優れた美白効果があり、好適に使用され
る。
【0016】上記化合物(第2成分)の配合量は、組成
物中0.001〜15%、望ましくは0.005〜10
%、特に0.01〜5%が好適である。少なすぎると、
ポリリン酸塩をステインに浸透させる効果が弱く、汚れ
の除去効果が十分に発揮されず、多すぎると、用具を併
用してもなお微量な溶出に伴う不快な使用感や粘膜に刺
激を感じる場合がある。
【0017】本発明の美白用組成物には、上述した成分
に加えて、よりポリリン酸塩のステイン透過力を高める
成分を併用したり、更にその形態等に応じた適宜な成分
を配合することができる。例えば、ポリリン酸塩のステ
イン透過力を高める成分として、アニオン界面活性剤及
び/又は炭素数3以下の低級アルコールを配合すること
ができる。
【0018】この場合、上記アニオン界面活性剤として
は、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウ
ム、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸ナトリウ
ム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−パル
ミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグル
タミン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリ
ウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウムなどのN
−アシルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルメチル
タウリンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリン
ナトリウムなどのN−メチル−N−アシルタウリンナト
リウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、
ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココ
ナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウ
リルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸
ナトリウム、ラウリルPOE硫酸ナトリウム、ラウリル
POE酢酸ナトリウム、ラウリルPOEリン酸ナトリウ
ム、ステアリルPOEリン酸ナトリウム等が用いられ、
この中でも、アルキル硫酸ナトリウム、N−アシルグル
タミン酸ナトリウム、N−アシルサルコシンナトリウ
ム、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−
メチル−N−アシルアラニンナトリウムが好適に使用さ
れる。
【0019】上記界面活性剤の配合量は、組成物中0.
01〜20%、望ましくは0.05〜10%が好適であ
る。少なすぎると、ポリリン酸塩をステインに浸透させ
る効果が弱く、汚れの除去効果が十分に発揮されず、多
すぎると、用具を併用してもなお微量な溶出に伴う不快
な使用感や粘膜に刺激を感じる場合がある。
【0020】また、炭素数が3以下の低級アルコールと
しては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピ
ルアルコールが用いられ、特にエチルアルコール又はプ
ロピルアルコールが好適に使用される。
【0021】上記低級アルコールの配合量は、組成物中
0.05〜40%、望ましくは0.5〜30%が好適で
ある。少なすぎると、ポリリン酸塩をステインに浸透さ
せる効果が弱く、汚れの除去効果が十分に発揮されず、
多すぎると、ポリリン酸塩が溶解できず、製剤が不均一
になったり、用具を併用してもなお微量な溶出に伴う不
快な使用感や粘膜に刺激を感じる場合がある。
【0022】なお、本発明においては、上記アニオン界
面活性剤とポリリン酸塩と上記特定の化合物を併用して
もよく、炭素数が3以下の低級アルコールとポリリン酸
塩と特定の化合物とを併用してもよく、更にはアニオン
界面活性剤と炭素数が3以下の低級アルコールをポリリ
ン酸塩と特定の化合物と併用してもよい。
【0023】本発明の美白用組成物は、例えば、組成物
をゲル化、ペースト化して歯牙への塗布性を高めたり、
あるいは歯牙との粘着性を高める目的で各種のゲル化剤
が使用される。ゲル化剤としては、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メ
チルセルロースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナ
トリウム、カラゲナン、キサンタンガム、トラガントガ
ム、カラヤガム、アラビアガム、ジェランガム、ネイテ
ィブジェランガムなどのガム類、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド
などの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲ
ル、ビーガム、ラポナイトなどの無機粘結剤等の1種又
は2種以上を配合し得る。
【0024】この場合、口中での粘りや溶け出しが少な
く使用感に優れたゲル化剤として、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ア
ルギン酸ナトリウム、カラゲナン、キサンタンガム、ネ
イティブジェランガム、ポリビニルアルコール、カルボ
キシビニルポリマーが好適に使用される。特に、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アルギン酸ナトリウム、カラゲナン、キサン
タンガム、カルボキシビニルポリマーが望ましい。
【0025】上記ゲル化剤を配合する場合、その配合量
については、特に併用する用具がテープ、シートや歯列
カバーの場合には、美白用組成物が単独で歯牙に付着、
固定できる必要があるため、0.1〜15%が好適であ
り、中でも0.5〜10%が望ましい。少なすぎると、
粘着力が発揮されず、テープ、シートや歯列カバーとは
併用しにくく、多すぎると、ゲル化剤が十分に溶けきら
ず、製剤が不均一になる場合がある。
【0026】更に、美白用組成物の乾燥を防ぐと共に、
使用感を高める目的で、保湿剤として、ソルビット、グ
リセリン、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マル
チトール、ラクチトール等の1種又は2種以上を配合し
得る。
【0027】また、界面活性剤として、アニオン界面活
性剤以外にノニオン界面活性剤や両性イオン界面活性剤
の1種又は2種以上を併用することもできる。
【0028】この場合、ノニオン界面活性剤としては、
ステアリン酸モノグリセリル、ラウリン酸デカグリセリ
ルなどのグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エス
テル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エ
ステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エ
ステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステア
レートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ミリスチン酸モノ又はジエ
タノールアミドなどの脂肪酸エタノールアミド、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコー
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂
肪酸エステル等が用いられる。
【0029】両性イオン界面活性剤としては、ラウリル
ジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルジメチルア
ミノ酢酸ベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシ
ン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシンなどのN−
アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−
カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル
−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウ
ム等が用いられる。
【0030】更に、本発明においては、有効成分とし
て、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミ
ラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイド
ディスムターゼなどの酵素、モノフルオロリン酸ナトリ
ウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属
モノフルオロフォスフェートやフッ化ナトリウムなどの
フッ素化合物、ポリエチレングリコール、ポリビニルピ
ロリドン、アラントイン、ジヒドロコレスタノール、グ
リチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ε−アミノカプ
ロン酸、トラネキサム酸、ビサボロール、イソプロピル
メチルフェノール、塩化ナトリウム、トリクロサン、ク
ロルヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベ
ンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、アスコルビン酸
及びその塩類、トコフェロール、オウゴン、オオバク、
ローズマリー、チョウジ、タイムなどの生薬抽出物等の
有効成分の1種又は2種以上を配合し得る。
【0031】本発明の美白用組成物には、更に、メント
ール、アネトール、ペパーミント油などの香料、安息香
酸及びそのナトリウム塩、パラベン類などの防腐剤、赤
色3号、赤色104号、黄色4号、青色1号、緑色3
号、雲母チタン、弁柄などの色素又は着色剤、サッカリ
ンナトリウム、ステビオサイド、グリチルリチン、アス
パルテームなどの甘味剤等を配合し得る。
【0032】また、本発明の美白用組成物は、そのまま
ブラッシングすることで歯磨剤として使用することもで
きる。このような歯磨剤として使用する場合には、研磨
剤としてカルシウムイオン等の多価金属イオンを放出し
ない研磨剤を配合することが好ましい。かかる研磨剤と
しては、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジル
コニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、ベントナイ
ト、水酸化アルミニウム、アルミナ、酸化チタン、結晶
セルロース、ポリメタクリル酸メチル、その他の合成樹
脂等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上が
使用される。
【0033】なお、美白用組成物の適用前に研磨剤入り
の歯磨剤でステインをブラッシングすることは、美白用
組成物中のポリリン酸塩のステインへの浸透性がより促
進されるため、特に好ましい用法である。この場合、研
磨剤が入っていれば歯磨剤の成分は特定されるものでは
ないが、上記研磨剤を美白用組成物に配合することによ
り、この歯磨剤を美白用組成物が兼用することもでき
る。
【0034】なお、美白用組成物のpHは、口腔内及び
人体に安全性上問題ない範囲であれば、特に限定される
ものではないが、望ましくはpH=5.5〜9が好適で
あり、pH調整剤として、塩酸、硫酸、硝酸、クエン
酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素ナトリ
ウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム等を配
合し得る。
【0035】本発明の美白用組成物と併用して使用され
る歯牙への保持、固定用の適用用具は、美白用組成物の
歯牙への確実な適用、固定を補助すると共に、使用中の
組成物の歯肉及び舌、口腔粘膜への溶出を抑え、不快な
使用感や唾液の誘発を防ぎ、更に唾液の侵入や咬合、咀
嚼、その他物理的な刺激による組成物の希釈や歯牙から
の離脱を防ぐ目的で使用される。用具の素材及び形状に
ついては、上記目的を達成できるものであれば特に限定
されるものではないが、水不溶性の素材で作られたテー
プ、シート、フィルム、歯科用トレー、マウストレー、
マウスピース、スポンジ、印象材、パック材、歯列に成
型した歯のカバー、歯列に成型した歯牙接触面に多数の
突起物を有するチューイングブラシ等が好適に用いられ
る。
【0036】上記用具については、口腔粘膜及び舌と接
する面の材質を親水性、吸水性の高い素材、例えばレー
ヨン、パルプ、綿、絹、紙等を使った織布又は不織布で
構成することにより、口中で発生した唾液を吸収し保持
するため、使用感に優れており、好ましい。この場合、
美白用組成物を保持する側には、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル等の水不透過性フィルムを組み
合わせることで、美白用組成物の適用用具への吸着、浸
透を防ぐこともできる。
【0037】一方、シリコーンゴム、天然ゴム等の可塑
性樹脂及び酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂からなるトレー、
マウスピース、チューイングブラシは、変形の自由度が
高く、使用者の歯列、歯型にフィットさせやすいため、
密着性、固定性に優れており、より長時間の美白用組成
物の歯牙への適用を目的とする場合に適している。
【0038】更に、液体又は粘度が低く歯牙への粘着性
の弱い剤型の組成物を併用する場合には、製剤を含浸さ
せたスポンジや、レーヨン、綿、パルプ等の吸水性樹脂
を歯のカバー、トレー等の内側に敷き詰め、これを咬み
続けることで、適量の組成物を歯牙に適用することもで
きる。
【0039】本発明の美白用組成物は、上述した一般式
(1)の直鎖状のポリリン酸塩及び/又は一般式(2)
の環状のポリリン酸塩と上記特定の化合物(第2成分)
とを含有してなるものであり、そのまま歯牙に塗布、あ
るいは歯磨剤としてブラッシングを行うものである。
【0040】また、より好ましくは歯の美白用セットと
して、上記美白用組成物を歯牙に確実に保持、固定でき
る適用用具と併用して長時間歯牙に適用させた後に、こ
れを外して水洗浄、より好ましくは外した後に美白用組
成物が歯牙に付着したまま歯ブラシ等でブラッシングす
ることで、歯牙に固着した汚れ、特にタンニンとタバコ
ヤニ由来の着色物を除去する能力が向上したものであ
る。特に、本発明におけるポリリン酸塩のステイン除去
効果は、ポリリン酸塩がステインを表層から溶解、研磨
又は脱色する効果より、ポリリン酸塩がステイン層に浸
透、透過して歯牙表層のエナメル質に到達し、ステイン
とエナメル質との結合を弱めステインを歯牙表層から剥
離することで、高い除去効果を発揮する。
【0041】なお、本発明の歯の美白用セットは、予め
美白用組成物を貼付、浸漬、付着、圧着、噴霧、塗布、
埋没等の手段により用具に固定させ、そのまま歯牙に着
用できるようにした方式、美白用組成物と用具を別途用
意して、使用時に組成物を用具に固定させた後に歯牙に
着用する方式、美白用組成物を歯牙に付着させた後に用
具で被覆する方式のいずれにおいても、目的を達成する
ことができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の%はいずれも質量百分率で
ある。
【0043】〔実施例1〜4,比較例1〕表1に示す組
成の美白用組成物を調製し、下記方法で歯牙に固着する
着色物の除去力を評価した。
【0044】
【表1】
【0045】ヒト歯固着ステイン除去試験 パネルの選定及びステイン付着度合いの評価方法 上顎前歯4本のうち、少なくとも1本の歯の舌側にタバ
コヤニ由来と思われる褐色〜黒褐色の汚れが付着してい
る喫煙者35人をパネルに選別し、予め市販の歯磨剤を
使い、各自の方法により歯磨きを行い、この着色汚れ
(ステイン)が除去できないことを確認して、この歯を
評価の対象とした(1人につき対象歯は1本に限定し
た)。上記の対象歯を図1のように4歯面に分割し、各
歯面に付着している着色汚れ(ステイン)の面積及び色
調の濃さを目視にて判定し、表2の評価基準に基づき採
点した。
【0046】
【表2】
【0047】評点後にパネルをステインの付着レベルが
等しくなるよう、5人ずつ7つの群に層別し、それぞれ
試験群1,試験群2,試験群3,試験群4,試験群5,
比較群1,比較群2とした。
【0048】製剤及び使用方法 試験群1〜5及び比較群1,2のパネルは、それぞれ表
3の組成物を用い、指定された用法(a又はbの用法)
で使用した。 (a)ハミガキ用法:組成物を市販歯ブラシにつけ、3
0秒間のブラッシングを行う。 (b)マウスピース用法:組成物を前歯被覆用シリコー
ンゴム製マウスピースに流し込み、これを前歯でくわえ
て3分間歯牙に適用させた後に、マウスピースを外し、
市販歯ブラシで30秒間のブラッシングを行う。
【0049】
【表3】
【0050】結果 清掃前後のステインの評点から、下式に基づきステイン
除去率を算出した。実施例1の美白用組成物をハミガキ
用法で用いた場合の結果を試験群1(と比較群1との比
較)に、同じ組成物をマウスピース併用での浸け置き用
法で操作した結果を試験群2(と比較群2との比較)に
示した。実施例2,3,4の美白用組成物は、いずれも
マウスピース用法でのみ操作を行い(試験群3,4,
5)、比較群2との比較で示した。 ステイン減少率(%)=(清掃前の評点−清掃後の評
点)/清掃前の評点×100
【0051】
【表4】 ステイン除去効果 ◎:80%以上 ○:60〜79% △:40〜59% ×:39%以下
【0052】
【表5】 ステイン除去効果 ◎:80%以上 ○:60〜79% △:40〜59% ×:39%以下
【0053】表4,5の結果より、ポリリン酸塩と本発
明の特定の化合物(第2成分)とを含有する美白用組成
物を用いることにより、高いステイン除去効果を有する
ことが確認された。
【0054】〔実施例5〕下記液状組成物5を含浸させ
た歯列形に切込みを入れたスポンジ(そのまま歯牙にス
ポンジをはめ込むか、スポンジを咬んで適用する) 美白用組成物5(液状) トリポリリン酸ナトリウム 0.1 % シンナミックアルデヒド 0.1 N−ラウロイルサルコシンナトリウム 1.0 エタノール 30.0 プロピレングリコール 2.0 グリセリン 10.0 サッカリンナトリウム 0.01 青色1号 0.0002 香料(第2成分を含まない) 1.0 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0055】〔実施例6〕下記液状組成物6を含浸させ
たレーヨン製不織布歯型カバー(そのまま歯牙にカバー
をはめ込んで適用する) 美白用組成物6(液状) トリポリリン酸ナトリウム 3.0 % ツヨン 0.05 ラウリル硫酸ナトリウム 2.5 N−ラウロイルサルコシンナトリウム 0.5 ソルビット 15.0 フッ化ナトリウム 0.22 サッカリンナトリウム 0.01 香料(第2成分を含まない) 1.0 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0056】〔実施例7〕下記液状組成物7を含浸させ
たレーヨン製不織布シート(そのまま歯牙にシートを貼
付して適用する) 美白用組成物7(液状) トリポリリン酸ナトリウム 7.0 % ピロリン酸ナトリウム 1.0 メチルサリシレート 0.3 ラウリル硫酸ナトリウム 0.01 エタノール 15.0 プロピルアルコール 5.0 サッカリンナトリウム 0.02 香料(第2成分を含まない) 1.0 5N塩酸(pH調整剤、pH8.5に調整) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0057】〔実施例8〕下記液状組成物8と、綿球を
内側に敷き詰めたマウストレーとの組み合わせ(使用時
に液状組成物を綿球に含浸させ、トレーを咬んで適用す
る) 美白用組成物8(液状) トリポリリン酸ナトリウム 5.0 % シトラール 0.01 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 エタノール 8.0 サッカリンナトリウム 0.01 香料(第2成分を含まない) 1.0 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0058】〔実施例9〕下記泡状組成物9と、シリコ
ーンゴム製マウストレーとの組み合わせ(使用時に泡状
組成物をマウストレーに盛り上げ、咬んで適用する) 美白用組成物9(泡状) トリポリリン酸ナトリウム 3.0 % トリポリリン酸カリウム 1.0 フェンコン 0.02 N−ラウロイルグルタミンナトリウム 0.02 N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム 0.03 エタノール 0.5 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.3 ポリビニルピロリドン 1.0 サッカリンナトリウム 0.1 香料(第2成分を含まない) 1.0 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0059】〔実施例10〕下記泡状組成物10と、個
人の歯型に成型して使う熱可塑性エチレン−酢酸ビニル
共重合体製マウスピースとの組み合わせ(使用時に泡状
組成物をマウスピースに流し込み、咬んで適用する) 美白用組成物10(泡状) ピロリン酸カリウム 0.5 % メタリン酸ナトリウム(P鎖=40) 0.5 α−イオノン 0.005 N−ラウロイルグルタミンナトリウム 5.0 エタノール 3.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 ポリエチレングリコール 5.0 サッカリンナトリウム 0.1 香料(第2成分を含まない) 0.5 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0060】〔実施例11〕下記ペースト状組成物11
と、水不溶性アクリル製歯牙パック材との組み合わせ
(使用時にペースト状組成物を歯牙に塗布し、その上か
らパック材を上塗りして被膜を作って適用する) 美白用組成物11(ペースト状) ピロリン酸ナトリウム 1.0 % シトラールジエチルアセタール 3.0 プロピレングリコール 3.0 グリセリン 10.0 ソルビット 10.0 キサンタンガム 2.0 サッカリンナトリウム 0.01 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0061】〔実施例12〕下記ペースト状組成物12
と、ポリエチレン製フィルムシートとの組み合わせ(使
用時にペースト状組成物を歯牙に塗布し、その上からフ
ィルムシートで被覆し、適用する) 美白用組成物12(ペースト状) トリポリリン酸ナトリウム 4.0 % シトラールプロピレングリコールアセタール 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 エタノール 10.0 ヒドロキシエチルセルロース 3.0 サッカリンナトリウム 0.01 香料(第2成分を含まない) 0.9 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0062】〔実施例13〕下記ゲル状組成物13を埋
没させた天然ゴム製チューイングブラシ(そのまま歯牙
でチューイングブラシを咬んで適用する) 美白用組成物13(ゲル状) メタリン酸ナトリウム(P鎖=14) 5.0 % カルボン 0.5 ラウリル硫酸ナトリウム 2.5 N−ラウロイルサルコシンナトリウム 0.5 ラウリルリン酸ナトリウム 0.3 エタノール 7.0 プロピルアルコール 3.0 グリセリン 20.0 カラゲナン 5.0 サッカリンナトリウム 0.01 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0063】〔実施例14〕下記ゲル状組成物14を粘
着層とするレーヨン/ポリプロピレン製歯牙貼付シート
(そのまま歯牙にシートを貼付して適用する) 美白用組成物14(ゲル状) トリポリリン酸ナトリウム 5.0 % シトラール 0.3 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 エタノール 8.0 ソルビット 30.0 ヒドロキシエチルセルロース 4.5 アルギン酸ナトリウム 2.5 サッカリンナトリウム 0.02 香料(第2成分を含まない) 0.7 5N塩酸(pH調整剤) 適量 精製水 バランス 計 100.0 %
【0064】〔実施例15〕下記粉末状組成物15を練
り込んだ粘土状のアルギン酸印象材(そのまま歯牙で印
象材を咬んで適用する) 美白用組成物15(粉末状) トリポリリン酸ナトリウム 10.0 % ピロリン酸ナトリウム 3.0 ヘキサメタリン酸ナトリウム(環状) 2.0 ベンズアルデヒド 0.001 ステビオサイド 0.1 粉末香料(第2成分を含まない) 3.0 粉末エタノール(エタノール分:30%) バランス 計 100.0 %
【0065】 〔実施例16〕 下記練歯磨状組成物16 美白用組成物16(ペースト状) トリポリリン酸ナトリウム 5.0 % ピロリン酸ナトリウム 5.0 カルボメントン 0.01 N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム 1.0 ソルビット 15.0 キシリトール 10.0 無水ケイ酸 20.0 キサンタンガム 2.0 カラゲナン 0.5 サッカリンナトリウム 0.1 香料(第2成分を含まない) 1.0 精製水 バランス 計 100.0 %
【0066】 〔実施例17〕 下記液状歯磨様組成物17 美白用組成物17(液状歯磨様) トリポリリン酸カリウム 1.0 % ピロリン酸カリウム 0.2 ヘキサメタリン酸ナトリウム(環状) 0.3 ヒノキチオール 0.02 ラウリルリン酸ナトリウム 0.5 プロピレングリコール 5.0 ソルビット 40.0 無水ケイ酸 10.0 キサンタンガム 1.0 フッ化ナトリウム 0.22 サッカリンナトリウム 0.1 青色1号 0.0002 香料(第2成分を含まない) 1.0 精製水 バランス 計 100.0 %
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、歯に付着した強固なス
テインを簡単かつ確実に除去して、歯を美白にする効果
が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、ステイン除去試験に
用いた前歯舌面の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 正紀 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 渡部 真 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C059 BB01 4C083 AA112 AB102 AB172 AB281 AB282 AB472 AC102 AC122 AC132 AC171 AC172 AC211 AC212 AC432 AC471 AC472 AC622 AC782 AC792 AC862 AD042 AD072 AD272 AD282 AD302 AD352 AD531 AD532 AD551 AD552 BB55 CC41 DD08 DD12 DD17 DD22 DD23 DD41 EE35 4C089 AA14 BA16 BC03 BE16 CA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) Mn+2n3n+1 …(1) (但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)で表
    される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2) (MPO3m …(2) (但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)で表
    される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以
    上を含有すると共に、シトラール、シンナミックアルデ
    ヒド、ベンズアルデヒド、メチルサリシレート、カルボ
    ン、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチ
    ルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタ
    ール、ヘプチルアルデヒド、オクチルアルデヒド、アニ
    スアルデヒド、エチルヘキシルアルデヒド、ノニルアル
    デヒド、ジオスフェノール、フェランドラール、カルボ
    メントン、チモキノン、クリサンテノン、クリプトン、
    ツヨン、フェンコン、ピクロクロシン、サンテノン、α
    −イオノン、β−イオノン、α−イロン、ヒノキチオー
    ル、α−ツヤプリン、γ−ツヤプリン及びアルテミシア
    ケトンから選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有す
    ることを特徴とする歯の美白用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の美白用組成物と、この組
    成物を歯牙に保持、固定させる適用用具とを具備するこ
    とを特徴とする歯の美白用セット。
  3. 【請求項3】 組成物を歯牙に保持、固定させる適用用
    具が、水不溶性のテープ、シート、フィルム、歯科用ト
    レー、マウストレー、マウスピース、スポンジ、印象
    材、パック材、歯列に成型した歯のカバー、又は歯列に
    成型した歯牙接触面に多数の突起物を有するチューイン
    グブラシである請求項2記載の歯の美白用セット。
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