JP4656324B2 - 歯牙美白用セット - Google Patents
歯牙美白用セット Download PDFInfo
- Publication number
- JP4656324B2 JP4656324B2 JP2006180734A JP2006180734A JP4656324B2 JP 4656324 B2 JP4656324 B2 JP 4656324B2 JP 2006180734 A JP2006180734 A JP 2006180734A JP 2006180734 A JP2006180734 A JP 2006180734A JP 4656324 B2 JP4656324 B2 JP 4656324B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth
- composition
- mass
- whitening
- tooth whitening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
Description
上記アクリル酸エチル/メタアクリル酸メチル/メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体としては、医薬品添加物規格に収載されているアミノアルキルメタクリレートコポリマーRSが相当し、これは、医薬品添加物規格のアミノアルキルメタクリレートコポリマーRSの粘度試験に準じアセトンに溶かし、日本薬局法の一般試験法に記載の粘度測定法第1法に準じ、ウベローデ型粘度計を用いて20℃で測定した動粘度が1.0〜4.0mm2/sであるものである。市販品としては、例えばデグサ社製のオイドラギットRSPO(重量平均分子量15万)、オイドラギットRLPO(重量平均分子量15万)がある。
また、上記メタアクリル酸メチル/メタアクリル酸共重合体としては、医薬品添加物規格に収載されているメタクリル酸コポリマーLが相当し、これは、医薬品添加物規格のメタクリル酸コポリマーLの粘度試験に準じメタノールに溶かし、日本薬局法の一般試験法の一般試験法に記載の粘度測定法第1法に準じウベローデ型粘度計を用いて20℃で測定した動粘度が10〜24mm2/sであるものである。市販品としては、例えばデグサ社製のオイドラギットL−100(重量平均分子量13.5万)などが挙げられる。
各原料を秤量した後、常圧より約93.3kPa減圧し、約80℃で混合し、必要に応じて40℃以下で香料を加え減圧下で混合して製剤を調製した。
各種シート材と表面をシリコーンコーティングしたフェイシングフィルムとの間に組成物を挟み込み、トータルの厚みが1mmになるように展延して歯牙美白用セットを作製した。
下記表1〜3に示す実施例1〜11、比較例1〜6においては、0.5mmのPP(ポリプロピレン)/PE(ポリエチレン)フィルム/レーヨン+PP(7/3)の3層より成る不織布シートのPP面と表面をシリコーンコートしたフェイシングフィルムの間に組成物を挟み込み、トータルの厚みが1mmになるように展延し、シート製剤を作製した。
上記方法により作製した歯牙美白用セット(10mm×10mm)を予め色差(L0、a0、b0)を測定したヒト前歯抜去歯に貼り付け、37℃の恒温槽に放置した。5分後に取り出してシートを剥がし、歯に付着したゲルをティッシュで拭き取り軽く水洗後に色差(L1、a1、b1)を測定した。その後、人工唾液に浸漬し、37℃の恒温槽に放置した。3時間後に取り出し色差(L1、a1、b1)を測定した。色差は分光測色計(ミノルタ(株)製、CM−2022)を用いて測定した。
そして処置前を基準に処置直後の白色化効果及び白色化効果の持続性として3時間後の色の変化ΔEを下記の計算式によりそれぞれ算出し、下記の基準により白色化効果と効果の持続性を評価した。
ΔE=((L1−L0)2+(a1−a0)2+(b1−b0)2)1/2
<処置直後> <3時間後>
ΔE値が5以上 :◎ ΔE値が4以上 :◎
ΔE値が4以上5未満:○ ΔE値が3以上4未満:○
ΔE値が3以上4未満:△ ΔE値が2以上3未満:△
ΔE値が3未満 :× ΔE値が2未満 :×
上記方法により作製した歯牙美白用セットを上下顎の左右1〜3番歯の唇面、舌面を覆えるように設計した歯型を用いて同形状に切断し、上下顎の歯列に貼付可能な歯牙美白用セットを作製した。歯牙美白用セットを上下顎に5分間貼り付け、装着時の歯牙への密着性及び口腔粘膜刺激性を以下の基準に従って評価した。パネラー10名にて実施した。
5点:ピッタリと固定している。
4点:固定しておりズレたり、動くことはない
3点:少しズレるが気にならない
2点:ズレて動いて気になる
1点:固定できない
口腔粘膜刺激性
5点:まったく刺激を感じない
4点:僅かに刺激を感じるが問題ないレベル
3点:やや刺激を感じ、シート剥離後も僅かに刺激が残る。
2点:刺激を強く感じる
1点:刺激を著しく感じ5分間の装着が困難である
◎:4.5点以上5点以下
○:4点以上4.5点未満
△:3.5点以上4点未満
×:3.5点未満
表1〜3に示す組成の歯牙白色化組成物を用いて歯牙美白用セットを上記方法により調製し、上記評価を行った。結果を表1〜3に示す。
ポリグリセリン#310:
平均重合度n=4(グリセリン:7.4%、水:5.1%を含有、阪本薬品社製)
ポリグリセリン#500無水物:
平均重合度n=6.5(ジグリセリン:3.6%、グリセリン:0.1%を含有、阪本薬品社製)
ポリグリセリン#500:
平均重合度n=6.5(ジグリセリン:3.2%、グリセリン:0.1%、水:10.2%を含有、阪本薬品社製)
ポリグリセリン#750:
平均重合度n=10(グリセリン:1.2%、水:10.4%を含有、阪本薬品社製)
ポリビニルピロリドンK−90:K値=90.1(コリドン90F、BASF社製)
前述の製造法により調製した製剤(下記組成1)をポリエチレン製フィルム(厚さ25μm)にトータルの厚みが約1mmになるように塗膏し、前述の試験法及び評価法に準じて評価した。その結果、処置直後及び3時間後の白色化効果は何れも◎であり、歯面に適用した時の密着性と口腔粘膜刺激性は、何れも◎であった。
ポリグリセリン#500無水物(阪本薬品(株)製) 85.8%
カルボキシビニルポリマー(NOVEON社製:カーボポール980) 3.0%
ポリビニルピロリドン K−90(BASF社製、コリドン90F) 5.0%
アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸塩化トリメチル
アンモニウムエチル共重合体(デグサ社製:オイドラギットRSPO)
1.0%
無水ゼオライト(東ソー(株)製:ゼオラムA4) 5.0%
香料 0.1%
メチルパラベン 0.1%
計 100.0%
前述の製造法により調製した製剤(下記組成2)をポリプロピレンフィルム(厚さ約0.1mm)にトータルの厚みが約1mmになるように塗膏し、前述の試験法及び評価法に準じて評価した。その結果、処置直後及び3時間後の白色化効果は何れも◎であり、歯面に適用した時の密着性と口腔粘膜刺激性は、何れも◎であった。
ポリグリセリン#500無水物(阪本薬品(株)製) 84.8%
カルボキシビニルポリマー(NOVEON社製:カーボポール980) 2.0%
酢酸ビニル-ビニルピロリドン共重合体(BASF社製、VA-VP64) 3.0%
無水ゼオライト(東ソー(株)製:ゼオラムA3) 8.0%
アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸塩化トリメチル
アンモニウムエチル共重合体(デグサ社製:オイドラギットRSPO)
1.0%
酢酸トコフェロール 1.0%
メチルパラベン 0.1%
香料 0.1%
計 100.0%
前述の製造法により調製した製剤(下記組成3)をポリプロピレン/ポリエチレンフィルムの2層不織布(厚さ約0.2mm)にトータルの厚みが約1mmになるように塗膏し、前述の試験法及び評価法に準じて評価した。その結果、白色化効果は処置直後◎、3時間後○であり、歯面に適用した時の密着性と口腔粘膜刺激性は、何れも◎であった。
ポリグリセリン#500(阪本薬品(株)製) 72.2%
キサンタンガム(大日本製薬(株)製:モナートガムDA) 5.0%
ポリビニルピロリドン K−90(BASF社製、コリドン90F) 5.0%
シェラック 1.0%
増粘性シリカ 5.0%
エタノール 10%
酢酸トコフェロール 1.0%
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5%
メチルパラベン 0.1%
プロピルパラベン 0.1%
香料 0.1%
計 100.0%
前述の製造法により調製した製剤(下記組成4)をポリプロピレン/ポリエチレンフィルムの2層不織布(厚さ約0.2mm)にトータルの厚みが約1mmになるように塗膏し、前述の試験法及び評価法に準じて評価した。その結果、処置直後及び3時間後の白色化効果は何れも◎であり、歯面に適用した時の密着性と口腔粘膜刺激性は何れも◎であった。
ポリグリセリン#500(阪本薬品(株)製) 83.2%
キサンタンガム(大日本製薬(株)製:モナートガムDA) 5.0%
ポリビニルピロリドン K−90(BASF社製、コリドン90F) 5.0%
アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸塩化トリメチル
アンモニウムエチル共重合体(デグサ社製:オイドラギットRSPO)
1.0%
スメクタイト(クニミネ工業(株):スメクトンSA) 5.0%
ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 0.5%
メチルパラベン 0.1%
プロピルパラベン 0.1%
香料 0.1%
計 100.0%
前述の製造法により調製した製剤(下記組成5)をPP+レーヨン(8/2)/PEフィルム/PP+レーヨン(3/7)の3層不織布(厚さ約0.2mm)にトータルの厚みが約1mmになるように塗膏し、前述の試験法及び評価法に準じて評価した。その結果、白色化効果は処置直後◎、3時間後○であり、歯面に適用した時の密着性と口腔粘膜刺激性は何れも◎であった。
ポリグリセリン#500(阪本薬品(株)製) 84.3%
キサンタンガム(大日本製薬(株)製:モナートガムDA) 5.0%
ポリビニルピロリドン K−90(BASF社製、コリドン90F) 5.0%
親水ワセリン(日興製薬(株)製) 0.5%
1,3−ブチレングリコール 5.0%
メチルパラベン 0.1%
香料 0.1%
計 100.0%
(1)エチレンビニルアセテート樹脂製のマウスピースをお湯で温めて軟化させ、噛んで歯型にフィットさせ、歯牙白色化組成物を約3g充填したマウスピース、
(2)本組成物約5gを充填したシリコーンゴム製のマウストレー、
(3)歯牙白色化組成物約5gを充填したPP+レーヨン(8/2)/PEフィルム/PP+レーヨン(3/7)の3層不織布をトレー状に成型した不織布製のマウストレー
を作製して口腔内に装着したところ、歯牙への適用性が良好であることが確認できた。
Claims (4)
- (A)平均重合度が3から10のポリグリセリンを50〜94質量%と、(B)増粘剤を2〜20質量%含有し、かつ前記(A)、(B)成分の質量比(A)/(B)が4〜45であり、漂白成分を含まない歯牙白色化組成物と、この組成物を保持した状態で歯に脱着可能に装着される適用用具とを備えたことを特徴とする歯牙美白用セット。
- (B)成分が、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドンから選ばれる1種類以上である請求項1記載の歯牙美白用セット。
- 歯牙白色化組成物が、更に、水不溶性アクリル酸共重合体、カチオン化セルロース、シェラック、白色ワセリンから選ばれる少なくとも1種類を含有する請求項1又は2記載の歯牙美白用セット。
- 適用用具が、水不溶性の素材で作製されたテープ、シート、フィルム、マウストレー、マウスピース、スポンジ、印象材、パック材、又は歯列に成型した歯のカバーである請求項1、2又は3記載の歯牙美白用セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006180734A JP4656324B2 (ja) | 2005-08-30 | 2006-06-30 | 歯牙美白用セット |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005248560 | 2005-08-30 | ||
JP2006180734A JP4656324B2 (ja) | 2005-08-30 | 2006-06-30 | 歯牙美白用セット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007091712A JP2007091712A (ja) | 2007-04-12 |
JP4656324B2 true JP4656324B2 (ja) | 2011-03-23 |
Family
ID=37977823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006180734A Expired - Fee Related JP4656324B2 (ja) | 2005-08-30 | 2006-06-30 | 歯牙美白用セット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4656324B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5627190B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-11-19 | 小林製薬株式会社 | 歯磨組成物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096876A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-10 | Pilot Corp | スタンプ台 |
WO2005063182A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Lion Corporation | 歯牙白色化用非水系ゲル組成物及び歯牙美白用セット |
JP2005206594A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Lion Corp | 歯牙白色化用組成物及び歯牙美白用セット |
JP2006008530A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Lion Corp | 歯牙美白用セット |
JP2006182707A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Lion Corp | 歯牙美白用セット |
-
2006
- 2006-06-30 JP JP2006180734A patent/JP4656324B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096876A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-10 | Pilot Corp | スタンプ台 |
JP2005206594A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Lion Corp | 歯牙白色化用組成物及び歯牙美白用セット |
WO2005063182A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Lion Corporation | 歯牙白色化用非水系ゲル組成物及び歯牙美白用セット |
JP2006008530A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Lion Corp | 歯牙美白用セット |
JP2006182707A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Lion Corp | 歯牙美白用セット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007091712A (ja) | 2007-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4582333B2 (ja) | 歯牙美白用セット | |
US6689344B2 (en) | Patches for teeth whitening | |
US7862802B2 (en) | Patches for teeth whitening | |
JP4471084B2 (ja) | 歯の白色化方法、歯牙白色化用組成物及び歯牙美白用セット | |
JP4873155B2 (ja) | 歯牙美白用組成物及び歯牙美白用セット | |
EP2908915B1 (en) | Toothpaste composition | |
JP2007169181A (ja) | 歯牙貼付用製品及び口腔ケア方法 | |
JP3997371B2 (ja) | 歯の美白用セット | |
JP2006182705A (ja) | 歯牙貼付用製品及び口腔ケア物質の供給方法 | |
JP2005187330A (ja) | 歯牙貼布用製品及びゲル組成物の選定方法 | |
JP6665706B2 (ja) | 歯牙美白用組成物及び歯牙美白用セット | |
JP4548554B2 (ja) | 歯の美白用セット | |
JP4548582B2 (ja) | 歯牙美白用セット | |
JP4656324B2 (ja) | 歯牙美白用セット | |
EP2908796B1 (en) | Processes for preparing toothpaste compositions | |
JP3915929B2 (ja) | 歯牙白色化用組成物及び歯牙美白用セット | |
JP4462428B2 (ja) | 歯牙美白用セット | |
KR20170058089A (ko) | 치아 미백용 구강 조성물 | |
JP2003183142A (ja) | 歯牙の白色化方法及び歯牙白色化組成物 | |
JP2002193775A (ja) | 歯の美白用セット | |
JP4539841B2 (ja) | 歯牙美白用セット | |
JPH10245328A (ja) | 粉状歯磨組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101201 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101214 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4656324 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |