JP2001237067A - 有機発光素子の製造方法 - Google Patents

有機発光素子の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い信頼性と高い表示品位を備えた有機発光
素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 有機発光素子は、隔壁で囲まれた有機層
を陰陽両電極間に挟持する有機発光素子を製造するに際
し、電極上に形成された隔壁の内側に有機層形成用塗液
を注入し、次いで注入された前記塗液を揺動する工程を
含むことを特徴とする製造方法で製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機発光素子の製
造方法に関し、特にウエットプロセスを含む有機発光素
子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機発光素子は、電気信号に対する高速
応答性を有し、自発光であるため視認性が高く、また有
機材料を主たる原料としているために分子設計が幅広く
行えるとともに多色化が容易であるという利点を有す
る。また、完全固体素子であるため、耐衝撃性に優れる
とともに取り扱いが容易であるなどの優れた特性を有
し、面光源やディスプレイあるいはプリンターの光源へ
の応用が進められている。
【0003】有機発光素子は、第一電極と第二電極に有
機層が挟持された基本構成を有し、有機層の形成は、乾
式法または湿式法が用いられる。中でも湿式法による有
機層の形成は、素子の作製が容易なため注目されてい
る。このような湿式法による素子の作製は、基板上に第
一電極が形成され、次いで、隔壁が第一電極上に形成さ
れた後、隔壁の内部に塗液が注入され、注入された塗液
が固化して有機層が形成される。さらに、有機層の上に
第二電極が形成される。有機層を形成する有機材料は、
一般に湿気や熱に対する耐久性が低いため、有機層を封
止する構造とすることにより、有機発光素子の動作の信
頼性の向上を図っている。
【0004】特開平10−12377号公報あるいは、
「SID99 DIGEST 」( pp376 〜379 )には、ウエッ
トプロセスにより製造される有機発光素子を用いてフル
カラーディスプレイを製造する際に、赤(R)、緑
(G)、青(B)のそれぞれの発光層をインクジェット
法を用いて形成する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット法など
を用いたウエットプロセスで有機発光素子を製造する際
の問題点は、例えば、図11に示すように、隔壁4の隅
部まで有機層3が行き渡らなかったり、有機層3中に気
泡100が混入したりすること、さらに、図12の
(a)に示すように、有機層3表面の周縁部分に凹部が
形成されたり、図12の(b)に示すように、中央部分
が盛り上がったりして平坦な有機層3が形成されないこ
とである。このような有機層の不均一性は、画素間のク
ロストークを招き、非発光部や発光のムラを生じる。し
たがって有機発光素子としての信頼性やディスプレイと
しての表示品位を低下させる。
【0006】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、高い信頼性と高い表示品位を備えた有機
発光素子を製造する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、隔壁
で囲まれた有機層を陰陽両電極間に挟持する有機発光素
子を製造するに際し、電極上に形成された隔壁の内側に
有機層形成用塗液を注入し、次いで注入された前記塗液
を揺動する工程を含むことを特徴とする有機発光素子の
製造方法が提供される。
【0008】すなわち、有機発光素子を製造する際、電
極上に形成された隔壁の内側に有機層形成用塗液(以
下、「塗液」と称する)を注入(塗布)する工程を含む
場合に、注入された塗液を揺動する工程を加えることに
より、注入された塗液中に生じた気泡を除去し、画素の
隅々にまで塗液を行き渡らせ、形成される有機層を平坦
化することができる。よって、画素間のクロストークを
防止し、非発光部や発光ムラの発生を抑えることができ
るので、動作時の高い信頼性と高い表示品位を備えた有
機発光素子を製造することができる。
【0009】この発明における塗液とは、隔壁の内側に
注入(塗布)された後、乾燥・固化して有機層を形成す
る有機材料液を意味する。この発明における「塗液を揺
動する」工程とは、電極上に形成された隔壁の内側に注
入された塗液のみを直接的に揺動する工程、あるいは電
極上に形成された隔壁の内側に注入された塗液を基板、
電極および隔壁ごと揺動し、それによって前記の有機層
形成用塗液を間接的に揺動する工程を意味する。塗液を
揺動する強さは、この発明の効果を保証する程度であれ
ば特に限定されるものではなく、また注入された塗液を
全体にわたって隈なく揺動させることは必ずしも必要で
はない。ただし、注入された塗液が乾燥しきる前に揺動
する必要がある。
【0010】塗液を揺動する方法としては、往復振と
う、旋回振とう、傾斜揺動が挙げられる。この発明にお
いて、往復振とうは往復動による揺動を、旋回振とうは
回転と上下動による揺動を、傾斜揺動は隔壁の内側に注
入された塗液の一端側を上下動させる揺動、あるいは両
端側を交互に上下動させる揺動をそれぞれ意味する。ま
た、塗液を揺動する揺動発生源としてミキサーまたは超
音波発振器を用いることもできる。
【0011】塗液の揺動は、注入された塗液を移動させ
ながら、例えば、隔壁の内側に注入された塗液を基板ご
と、次の加工工程へ移動させる工程の中で行うこともで
きる。 塗液が、20℃での蒸気圧が50mmHgを超
えない溶媒を含んでおれば、塗液の乾燥を抑え、塗液の
注入手段における塗液の目詰まりを防止できる。塗液は
インクジェット法またはノズル噴射法もしくは凸版印刷
法により隔壁の内側に注入することができる。インクジ
ェット法は、ピエゾ振動子などを用いて液滴を口部から
吐出させる方法であって、吐出液量の精密な制御が可能
である点で好ましい。ノズル噴射法は、微細な口径を有
するノズルあるいはニードルから塗液を吐出させる方法
であって、吐出機構が簡略化できる点で好ましい。凸版
印刷法では、大面積への注入が容易でかつ素早く行うこ
とができる点で好ましい。
【0012】一度に注入される塗液の体積が、塗液が注
入される隔壁の内側部分の体積よりも小さくなるよう設
定することにより、注入された塗液が揺動などにより隣
接する隔壁の内側部分(画素部分)に混入するのを防止
できる。有機層形成用塗液が注入される隔壁の隅部が、
角を取られてなるよう構成することにより、塗液の揺動
が隔壁の隅部にも容易に伝播され、各画素部分において
塗液が偏りなく揺動される。
【0013】この発明による有機発光素子の製造方法を
用いて製造される有機発光ディスプレイ装置としては、
様々な表示装置における文字あるいは画像表示装置、パ
イロットランプなどの表示灯が挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1から図5を参照して、
この発明の有機発光素子の製造方法の実施の形態を説明
するが、この実施の形態によってこの発明が限定される
ものではない。図1は、この発明の有機発光素子の基本
的な構造を示す。
【0015】図1において、有機発光素子10は、基板
1、第一電極2(例えば、陽極)、有機層3、第二電極
5(例えば、陰極)および封止用の基板6が、この順に
積層されてなり、有機層3が隔壁4によって区画形成さ
れ、少なくとも1つの画素(ピクセル)を形成する。
【0016】基板1としては、石英基板、ガラス基板、
あるいはエポキシ系もしくはアクリル系の樹脂等の高分
子材料からなるプラスチック基板等が使用されるが、従
来の有機発光素子に使用されているものであれば、特に
限定されるものではない。基板1および6は、有機発光
素子10を支持および/または封止し、少なくとも第一
電極2あるいは第二電極5のいずれかの片側に配設され
る。基板1および6により、外気中の水分や酸素が有機
層3に侵入するのを防ぐだけでなく、電圧印加時に発生
するジュール熱を拡散することにより有機層3が劣化す
るのを抑えることができる。なお、基板1および6に、
例えば、偏光板、ブラックマトリックスなどを組み合わ
せることによりコントラストを向上させることができ
る。
【0017】第一電極2は、第二電極5とともに陰陽両
極を形成する電極対の一方であり、透明性導電性材料で
あることが好ましい。基板1および第一電極2が透明で
ある場合は、有機層3からの発光が基板1側から出射さ
れるので、発光効率を高めるためには、第二電極5が反
射電極であること、あるいは第二電極5の有機層3と隣
接しない側に反射膜を有することが好ましい。逆に、第
二電極5を透明材料で構成して、有機層3からの発光を
第二電極5側から出射させることもできる。この場合に
は、第一電極2が反射電極であること、基板1が反射基
板であること、あるいは第一電極2と基板1との間に反
射膜を有することが好ましい。
【0018】透明電極としては、CuI、ITO、Sn
2 、ZnO、CuAlO2 等が例示され、あるいは導
電性有機薄膜、例えば、ポリアニリン薄膜、ポリチオフ
ェン薄膜からなるものが好ましい。また、反射電極とし
ては、アルミニウム、カルシウム等の金属、マグネシウ
ム−銀、リチウム−アルミニウム等の合金、マグネシウ
ム/銀等の金属同士の積層膜、フッ化リチウム/アルミ
ニウム等の絶縁体と金属との積層膜等が使用される。
【0019】有機層3は、少なくとも有機材料を含み、
有機材料は低分子のみ、高分子のみ、あるいは高分子と
低分子からなる公知の有機発光素子用材料を用いること
ができる。有機層3を形成するための好ましい材料のう
ち、低分子材料としては、トリフェニルアミン化合物や
クマリン誘導体、ブタジエン誘導体、キナクリドン誘導
体、スチリルアリーレン誘導体、ペリレン誘導体、オキ
サゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール
誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、金属錯体類などが
挙げられる。また、高分子材料としては、ポリビニルカ
ルバゾール(PVK)やポリパラフェニレンビニレン誘
導体、ポリチオフェン誘導体、ポリトリフェニルアミン
化合物、ポリフルオレン誘導体などが挙げられるが、こ
れらに限定されない。
【0020】塗液は、有機層形成用材料が溶解あるいは
分散されてなる。塗液が揺動する工程の開始前に乾燥し
たり、ノズル、ニードル、インクジェットヘッドなどの
塗布装置の目詰まりを防止するために、低蒸気圧の溶
媒、具体的には20℃における蒸気圧が50mmHg以
下、より好ましくは10mmHg以下の低蒸気圧の溶媒
が用いられる。また、塗液には、pH調整剤や粘度調整
剤などの添加剤が添加されていてもよい。
【0021】前記の溶媒としては、従来の溶媒を用いる
ことができるが、これらの溶媒中には、低蒸気圧の溶
剤、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、グリセリン、
ホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘ
キサン、1−プロパノール、オクタン、ノナン、デカン
等が含まれることが好ましい。また、トルエン、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、キシレン、ニトロベンゼ
ン、ジエチルベンゼン、トリメチルベンゼン、あるいは
水が前記溶媒として挙げられる。
【0022】有機層3は、必要に応じて、単層あるいは
積層とすることができ、そのうちの少なくとも1層をウ
エットプロセスにて成膜する場合、有機層3は隔壁4内
に注入された塗液が固化して形成される。有機層3の構
成としては、例えば、第一電極/キャリア輸送性発光層
/第二電極、または第一電極/ホール輸送層/電子輸送
性発光層/第二電極、あるいは第一電極/ホール輸送層
/発光層/電子輸送層/第二電極などの構造が挙げられ
る。
【0023】隔壁4は、両電極2、5間のリークやクロ
ストークの防止、画素間の有機材料の混合の防止を図る
とともに、塗液揺動時の有機材料の混合を防ぐブロック
膜としてあるいはフォトマスク蒸着時の基台として機能
し、その大きさ、形状は特に限定されるものではない。
隔壁4は、その一部が電極の一部と接していてもよい
し、隔壁4が電極の一部を完全に囲う形状であってもよ
い。また、隔壁4は、その機能に応じて材料の種類やそ
の数あるいは形状を変えることが好ましく、単層あるい
は多層からなる構成とすることができる。
【0024】これらの隔壁4は、有機、無機いずれの材
料も使用することができるが、後記の塗液に対して溶
解、変形あるいは変質し難い性質を有する材料からなる
ものが好ましい。これは、隔壁4の溶解、変形、変質等
により、有機層3にダメージを与えたり、画素のサイズ
が変化して、例えば収縮あるいは膨張して、ディスプレ
イとしての表示品位及び信頼性が低下するのを防止する
ためである。
【0025】隔壁4を形成するための好ましい材料とし
ては、例えば、SiO2 やSiNx、Al2 3 、イミ
ド系高分子材料、ポジ型またはネガ型レジスト材料など
が挙げられる。また、単純マトリックス型ディスプレイ
を作製するにあたり、隔壁4を形成後、第二電極5を蒸
着法で形成する場合、隔壁4をオーバーハング状、すな
わち、逆テーパー型やT字型とすることにより、電極形
成と同時に電極のパターニングができる。
【0026】隔壁4は、塗液が隔壁4の内側の形状に従
って固化し、有機層3を形成するので、画素は隔壁4の
形状によって決定される。図2の(a)〜(e)は、各
画素を形成する隔壁4の隅部41の形状の一例を示す
(41a〜41e)水平断面図である。隅部41の形状
としては、41aのように単に直角に形成されたもの、
41bのように中心に向かって凹状をなす曲線で「角取
り」されたもの、あるいは41cのように中心に向かっ
て凸状をなす曲線で「角取り」されたものであってもよ
い。さらに、41dおよび41eのように、直線で「角
取り」されたものであってもよい。また、四隅の各隅部
41の「角取り」をそれぞれ異なる大きさにしてもよい
し、あるいはそれぞれ異なる形状にしてもよい。
【0027】上記のように「角取り」された隔壁4で
は、注入された塗液が隔壁4の隅部に隙間なく行き渡る
とともに、塗液の揺動工程を経て形成される有機層3に
おけるムラの発生を防ぐ点から好ましい形態である。隔
壁4を作製する場合、所望の形状の隅部41を有する隔
壁4のフォトマスクを準備し、レジスト膜を形成した
後、このフォトマスクを用いてエッチングを行い、所望
の形状の隅部41を有する隔壁4を形成することができ
る。
【0028】この発明の有機発光素子10は、基板1上
に第一電極2が形成され、次いで、隔壁4が第一電極2
上に形成された後、隔壁4の内部に塗液が注入され、注
入された塗液が固化して有機層3が形成される。さら
に、有機層3の上に第二電極5および基板1が形成され
る。
【0029】図3、図4および図5に基づいて、この発
明の有機発光素子の製造方法の具体例を説明する。な
お、図3、図4および図5の各(a)図は塗液の注入工
程を、各(b)図は塗液の揺動工程を、各(c)図は製
造された有機発光素子10を、それぞれ示す。まず、基
板1上に公知の方法で第一電極2を形成しパターニング
を行う。第一電極2のパターニングによって決定される
各画素のサイズは同一基板内においても同じである必要
はなく、必要に応じて大きさ、形状を変えてもよい。
【0030】次に、隔壁4を公知の方法、例えば真空蒸
着法、スパッタ法、フォトリソグラフィー法で形成す
る。さらに、隔壁4のパターニングをシャドーマスク
法、フォトリソグラフィー法、印刷法など公知の方法を
用いて形成する。
【0031】次に、隔壁4の内側に有機層3を成膜する
が、有機層3を成膜する前に、有機層3と第一電極2と
の密着性の向上を図り基板1を洗浄するために、UV洗
浄、UV−オゾン洗浄や酸素プラズマ処理など公知の基
板前処理を行うことが好ましい。これらの基板前処理工
程は、有機層3を形成する直前、具体的には有機層形成
用塗液の注入開始前5時間以内、より好ましくは2時間
以内に行われる。基板前処理工程における、UVの波
長、処理時間あるいは使用されるガスの流量等は特に限
定されない。
【0032】続いて、形成された隔壁4の内側に有機層
3を形成する。有機層3の成膜は、有機層3中の少なく
とも1層をウエットプロセスにて製造するが、公知の蒸
着法やスパッタ法などの乾式による成膜とを組み合わせ
て行っていてもよい。前記のウエットプロセスは、例え
ば、スピンコート法や印刷法、ノズルまたはニードルに
よる塗布、インクジェット法などが挙げられ、公知の塗
液注入装置7を用いて塗液3aが塗布される(図3、図
4および図5の各(a)図を参照)。有機層3の作製時
における気圧および温度は特に限定されず、加温下、あ
るいは加圧もしくは減圧下であってもよい。複数層から
なる有機層3をウエットプロセスにて成膜する場合に
は、一層目を塗布、揺動、乾燥した後に2層目を形成し
てもよい。
【0033】塗液3aの塗布の際、一画素部分に一度に
注入される塗液3aの体積は、塗液3aが注入される隔
壁の内側部分の体積よりも小さい。すなわち、隔壁4に
より囲まれた画素部分に塗液3aを一度だけ塗布するな
らば、一回に注入される塗液3aの量を隔壁4により囲
まれた画素部分の体積よりも小さくし、複数回に分けて
塗布するならば、注入した塗液3aの総量が隔壁4によ
り囲まれた画素部分の体積よりも小さくなるようにす
る。これにより、塗液3aの注入時または塗液3aの揺
動時に塗液3aが隣接する画素部分に混入するのを防止
できる。
【0034】塗液3aの画素部分への塗布は、塗液3a
の所定量を一度に塗布してもよいし、複数回に分けて塗
布してもよいが、画素のサイズが大きいときは、複数回
に分けて塗布することが好ましい。また、有機発光ディ
スプレイの製造に関しては、塗液3aを注入するノズル
は、各発光色で異なるノズルを用いることが好ましい。
また、同一の発光色の塗液3aを注入する場合には1つ
のノズルでもよいが、製造効率を上げるためには複数の
ノズルを用いることが好ましい。塗液3aの吐出方式
は、製造する有機発光ディスプレイの発光色の配置によ
り決定されるが、コンティニアスタイプでもよいし、オ
ンデマンドタイプでもよい。また、熱による有機発光材
料の変質あるいは電荷輸送材料の溶解もしくは分散した
液の変質を防止する点から、ピエゾ方式による塗液3a
の吐出が好ましい。この発明では、塗液3aの注入後
に、注入された塗液の揺動を行うため、ノズル、ニード
ル、インクジェットヘッド等の塗液注入口部の大きさあ
るいは形状を大小さまざまな大きさの画素に対応して変
えなくても、1つあるいは少数の塗液注入口部を用い
て、隅々まで均一な有機層3を形成することができる。
【0035】次いで、図3、図4および図5の各(b)
図に示すように、塗液3aが隔壁4の内部に注入された
基板1を揺動する(以下、「基板1の揺動」と称す
る)。基板1の揺動により、塗液3a中に生じた気泡が
除去され、有機層3が平坦化されるとともに画素の隅々
まで塗液3aが行き渡るので、有機層3のムラやリーク
を防ぐことができる。
【0036】図3の(b)図は、旋回による基板1の揺
動を示す。揺動装置8としては、公知のミニウェーブが
挙げられる。この揺動装置8は、回転数が2000rp
m以下、傾斜角θが60°以下であるのが好ましい。図
4の(b)図は、水平および上下方向における往復動に
よる基板1の揺動を示す。揺動装置8としては、公知の
振盪機が挙げられる。揺動装置8は、振盪数が100回
/分以下であるのが好ましい。図5の(b)図は、旋回
と移動による基板1の揺動を示す。この実施の形態で
は、まず揺動装置8として公知のミニウェーブを用いて
基板1を旋回させた後〔(b1 )図〕、公知の基板搬送
手段21に載せて、例えば乾燥槽(図示せず)へと移動
され〔(b2 )図〕、この移動の際の基板搬送手段によ
る揺動が塗液3aに付加される。これらの揺動方法は、
それぞれ単独でまたは組み合わせて行ってもよい。
【0037】この発明では、図示しないミキサーあるい
は超音波発信器を用いて、塗液3aのみを直接揺動する
こともできる。これらの塗液3aのみを直接揺動する装
置は、その機構が簡略化される点で好ましい形態であ
る。
【0038】これらの揺動装置による揺動工程は、塗液
3aの塗布直後、すなわち、最初に塗布した塗液3aが
乾燥または固化するまでに行うことが好ましい。塗液3
aの塗布および揺動は、数画素、色毎あるいは同一有機
材料毎にまとめて行ってもよい。また、揺動時に塗液3
aが隣接する画素間で混ざり合うのを避けるために、旋
回振とうでは振盪数を100回/分以下、回転数を20
00rpm以下、傾斜角(θ)を60°以下とするのが
好ましい。
【0039】揺動時間は、特に限定されないが、塗液3
aが乾燥する前に揺動作業を終了することが好ましく、
有機発光素子の作製時間を短縮するために1時間以内と
するのが好ましい。揺動工程は、酸素、水分の影響を減
らすため、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましく、
特に乾燥窒素下で行うことがより好ましい。また、揺動
工程は、減圧下、大気圧下、加圧下のいずれで行っても
よい。揺動時における雰囲気温度は特に限定されない。
【0040】続いて、第二電極5を形成する。第二電極
5の形成は、真空蒸着法やスパッタ法、スクリーン印刷
法、塗布法など公知の方法にて行われる。次いで、基板
6で第二電極5の上部の封止を行う。基板6は、図3の
(c)図に示すように、基板1と同様の平板状であって
もよいし、図4の(c)図に示すように、第一電極2、
有機層3、隔壁4を囲むように逆凹状であってもよい。
基板6の形成により、有機発光素子10が製造される。
なお、上記製造工程では、第一電極2側から有機発光素
子10の製造を行ったが、第二電極5側から有機発光素
子10の製造を行ってもよい。
【0041】次に、図6の平面図を参照しながら有機発
光素子を複数配置して有機発光ディスプレイを形成する
ための有機層3の配置について説明する。有機層3に
は、赤色(R)発光画素11、緑色(G)発光画素12
及び青色(B)発光画素13の3種類があり、本発明の
有機発光ディスプレイとしての有機LEDディスプレイ
20は、これら3種類の有機層3を所定の配置パターン
で、あるいはランダムパターンで、マトリックス状に配
置して構成される。
【0042】図6(a)は、上記した各色の発光画素が
隔壁4の短辺で隣接したストライプ状に配列されてなる
〔ストライプ配列〕。図6(b)は、上記した各色の発
光画素が隔壁4の角で隣接してモザイク状に配列されて
なる〔モザイク配列〕。図6(c)は、有機層3(隔壁
4)が蛇行し、かつ上記した各色の発光画素が千鳥状に
配列されてなる〔デルタ配列〕。さらに、有機LEDデ
ィスプレイ20としては、図6(d)に示すように上記
した各色の発光画素が規則的に配列されたもの〔スクウ
ェア配列〕あるいは、図6(e)に示すように上記した
各色の発光画素が長いストライプ状に配列されてなる
〔長いストライプ配列〕も例示される。これらの発光画
素の配列において、赤色(R)発光画素11、緑色
(G)発光画素12及び青色(B)発光画素13の配列
数は、必ずしも、1:1:1の比でなくともよい。ま
た、各画素の面積は、同一であってもよいし、各画素で
異なっていてもよい。また、3種類(3色)でなく、1
種類(1色)であってもよい。
【0043】上記の画素の形状は、隔壁作製時に隔壁を
所望の形に形成することで形成可能であり、この隔壁の
形成方法は、特に限定されないが、例えば、フォトリソ
グラフィー法により隔壁を形成する際に、露光条件、フ
ォトマスクの形状、ベーク温度、ベーク時間等の条件を
適切に制御して作製することが可能であり、また、所望
の隔壁の形状の溝が堀られた型を基板に密着させ、形成
された空間に隔壁形成用の液状の原料を染み込ませ、充
填した後に固定化させることで作製することも可能であ
る。
【0044】次に、図7及び図8の平面図を参照しなが
ら各画素に対応した第1電極2どうしと第2電極5どう
しの接続方法について説明する。本発明の有機LEDデ
ィスプレイ20は、図7に示すように、有機層3を挟持
する第1電極2と第2電極5が共通の基板1上で互いに
直交する斜行ストライプ状の電極構成としてもよい。ま
た、図8に示すように、第1電極2あるいは第2電極5
が、所定のソースバスライン15及びゲートバスライン
14で接続される薄膜トランジスタ16(TFT)を介
して第2電極5あるいは第1電極2に接続していてもよ
い。
【0045】
【実施例】以下、実施の形態の具体例を示すが、これら
の実施例により本発明が限定されるものではない。実施例1 まず、1.1mmの膜厚を有するガラス基板1上に、フ
ォトリソグラフィー法にてストライプ形状にパターニン
グを行ったITO(膜厚1600Å、幅120μm)を
第一電極2とし、その上に、隔壁4を公知のフォトリソ
グラフィー法にて形成した。このとき、隔壁4は、OM
R−83(東京応化製)にて作製した。隔壁4は前記の
ITO電極を囲む形状とし、画素のサイズは100μm
×300μm、隔壁4の高さは1μmとした。続いて、
基板1に対してUV−オゾン洗浄を15分間行った後、
ポリパラフェニレンビニレン(PPV)前駆体を塗液3
aとして市販のインクジェットプリンターを用いてすべ
ての画素部分に塗布した。このときに用いた塗液3aの
溶媒は、水:メタノール=95:5であり、20℃にお
ける蒸気圧は30mmHgであった。また、一画素部分
に塗布した塗液3aは、20pL(ピコリットル)であ
った。
【0046】次いで、ミニウェーブを用いて基板1を揺
動した。基板1の揺動の条件は、旋回振とうを30rp
m、傾斜角15°、揺動時間10分であった。 続い
て、基板1を窒素気流下で150℃、8時間の加熱乾燥
を行うことにより、有機層3としてのPPV膜(膜厚1
500Å)を形成した。次に、第二電極5としてAlを
真空蒸着法を用いて膜厚2000Åで成膜し、有機発光
素子10を製造した。この有機発光素子10では、PP
Vからの発光が100cd/m2 であった。また、発光
ムラは見られず、均一な発光がすべての画素について観
察された。なお、基板1を揺動して形成された有機発光
素子10では、図9に示すように、隔壁4の隅部41ま
で有機層3が充塞されており、また、その有機層3の表
面は図10に示すように、平坦なものであった。
【0047】実施例2 前記の実施例1では、基板1の揺動を塗液3aの塗布直
後だけ行い、塗液3aの加熱乾燥時には揺動を停止させ
たが、実施例2では、塗液3aの乾燥中においても揺動
を続けた。これ以外の工程は、実施例1と同様とした。
基板1の揺動の条件は実施例1と同様であり、したがっ
て揺動時間は8時間であった。形成された有機発光素子
10では、PPVからの発光が100cd/m2 であっ
た。また、発光ムラは見られず、均一な発光がすべての
画素について観察され、実施例1と比べ何ら遜色は見ら
れなかった。
【0048】〔比較例1〕基板1の揺動工程を一切行わ
ずに、それ以外はすべて実施例1と同様の条件で有機発
光素子を形成した。この有機発光素子では、PPVから
の発光が70cd/m2 であった。また、画素全体が発
光していない素子もあり、均一性に欠けていた。
【0049】実施例3 まず、1.1mmの膜厚を有するガラス基板1上に、フ
ォトリソグラフィー法にてストライプ形状にパターニン
グを行ったITO(膜厚1600Å、幅120μm)を
第一電極2とし、その上に、隔壁4を公知のフォトリソ
グラフィー法にて形成した。このとき隔壁4は、ITO
を囲む形状とし、その高さは1μmとした。画素のサイ
ズは、平面形状が100μm×300μmと100μm
×100μmのものとを同一面内に交互に作製した。次
いで、基板1に対してUV−オゾン洗浄を15分間行っ
た後、市販のインクジェットプリンターを用いて、ホー
ル輸送性発光層としてポリビニルカルバゾール(PV
K)にクマリン6(5wt%)を分散したトルエン溶液
を塗液3aとして、前記の2つのサイズのすべての画素
部分に塗布した。一画素部分に塗布した塗液3aは、各
画素の体積よりも小さく、その量は8〜20pL(ピコ
リットル)であった。
【0050】次いで、基板1を振とう機を用いて揺動し
た。基板1の揺動は、振とう数10回/分、振幅60m
m、揺動時間10分で行った。次いで、基板1を窒素気
流下で80℃で2時間加熱乾燥することにより、有機層
3としてのPVK膜(膜厚1000Å)を形成した。次
に、真空蒸着法を用いて第二電極5を蒸着した。第二電
極5は、Mg:Agの共蒸着膜を2000Å、保護膜と
してAgを1000Åの各膜厚で形成した。製造された
有機発光素子10では、クマリン6に由来する発光が8
00cd/m2 得られた。また、発光する画素のサイズ
を変えていてもすべての画素が均一に発光し、発光ムラ
は観察されなかった。
【0051】実施例4 まず、1.1mmの膜厚を有するガラス基板1上に、フ
ォトリソグラフィー法にてストライプ形状にパターニン
グを行ったITO(膜厚1600Å、幅120μm)を
第一電極2とし、その上に、隔壁4を公知のフォトリソ
グラフィー法にて形成した。このとき隔壁4は、ITO
を囲む形状とし、その高さは1μmとした。画素のサイ
ズは、平面形状が100μm×300μmと100μm
×100μmのものとを同一面内に交互に作製した。次
いで、基板1に対してUV−オゾン洗浄を15分間行っ
た後、市販のインクジェットプリンターを用いて、緑色
発光層としてポリビニルカルバゾール(PVK)にクマ
リン6(5wt%)を分散したトルエン溶液を塗液3a
として、前記の100μm×300μmのサイズのすべ
ての画素部分に塗布した。一画素部分に塗布した塗液3
aは、各画素の体積よりも小さく、その量は20pL
(ピコリットル)であった。
【0052】次いで、ミニウェーブを用いて基板1を揺
動した。基板1の揺動の条件は、旋回振とうを30rp
m、傾斜角15°、揺動時間10分であった。次いで、
基板1を80℃で2時間乾燥した後、市販のインクジェ
ットプリンターを用いて、赤色発光層としてPVKにD
CM(5wt%)を分散したトルエン溶液を塗液3aと
して、前記の100μm×100μmのサイズのすべて
の画素部分に塗布した。また、一画素部分に塗布した塗
液3aは、各画素の体積よりも小さく、その量は8pL
(ピコリットル)であった。
【0053】次に、真空蒸着法を用いて第二電極5を蒸
着した。第二電極5は、Mg:Agの共蒸着膜を200
0Å、保護膜としてAgを1000Åの各膜厚で形成し
た。製造された有機発光素子10では、クマリン6に由
来する発光が800cd/m2 、DCMに由来する発光
が300cd/m2 それぞれ得られた。それぞれの画素
は、均一に発光が行われており、発光ムラは観察されな
かった。また、発光色の混合も観察されなかった。
【0054】実施例5 実施例5では、ジメチルスルホキシド(DMSO)を塗
液3aとして用いた。これ以外の条件および工程は、実
施例4と同様とした。有機層3の膜厚は、1000Åで
あった。 作製された有機発光素子10では、2つのサ
イズの各画素から、クマリン6に由来する発光が800
cd/m2 得られた。また、基板1内および画素内にお
いて発光ムラは観察されず、実施例4と比較して何ら遜
色のないものであった。
【0055】〔比較例2〕基板1の揺動を一切行わず
に、それ以外はすべて実施例4と同様の条件で有機発光
素子を形成した。この有機発光素子では、クマリン6に
由来する発光が得られたものの、画素により発光ムラが
観察され均一なものとはならなかった。特に、隔壁4の
幅が300μmの画素において発光ムラが顕著であっ
た。この基板1の各画素を顕微鏡で観察すると、画素の
隅において発光が行われていないことが確認された。
【0056】〔比較例3〕ジクロロメタンを塗液3aと
して用い、それ以外はすべて実施例4と同様の条件で有
機発光素子を形成した。ジクロロメタンの20℃におけ
る蒸気圧は356mmHgであった。また、有機層3の
膜厚は1000Åであった。この有機発光素子では、ク
マリン6に由来する発光が得られたものの、画素により
発光ムラが観察され均一なものとはならなかった。特
に、隔壁4の幅が300μmの画素において発光ムラが
顕著であり、特に先に塗布した画素(緑色発光層)にお
いて顕著であった。
【0057】実施例6 まず、1.1mmの膜厚を有するガラス基板1上に、フ
ォトリソグラフィー法にてストライプ形状にパターニン
グを行ったITO(膜厚1600Å、幅120μm)を
第一電極2とし、その上に、隔壁4を公知のフォトリソ
グラフィー法にて形成した。このとき隔壁4はITOを
囲む形状とし、その高さは1μmとした。画素のサイズ
は、平面形状が100μm×300μmのものを作製し
た。次いで、基板1に対してUV−オゾン洗浄を15分
間行った後、ホール注入層として銅フタロシアニン(C
uPc)を真空蒸着法にて100Å成膜した後、市販の
インクジェットプリンターを用いて、ホール輸送性発光
層としてポリビニルカルバゾール(PVK)にクマリン
6(5wt%)を分散したトルエン溶液を塗液3aとし
て、前記のすべての画素部分に塗布した。一画素部分に
塗布した塗液3aは、20pL(ピコリットル)であっ
た。
【0058】次いで、ミニウェーブを用いて基板1を揺
動した。基板1の揺動は、旋回振とう30rpm、傾斜
角15°、揺動時間15分で行った。次いで、基板1を
窒素気流下、80℃で2時間加熱乾燥して、有機層3と
してのPVK膜(膜厚1000Å)を形成した。次に、
真空蒸着法を用いて第二電極5を蒸着した。第二電極5
は、Mg:Agの共蒸着膜を2000Å、保護膜として
Agを1000Åの各膜厚で形成した。製造された有機
発光素子10では、クマリン6に由来する発光が900
cd/m2 得られた。また、発光ムラは観察されず、基
板1全体から均一な発光が得られた。
【0059】実施例7 まず、1.1mmの膜厚を有するガラス基板1上に、フ
ォトリソグラフィー法にてストライプ形状にパターニン
グを行ったITO(膜厚1600Å、幅120μm)を
第一電極2とし、その上に、隔壁4を公知のフォトリソ
グラフィー法にて形成した。このとき隔壁4は、ITO
を囲む形状とし、その高さは1μmとした。画素のサイ
ズは、平面形状が100μm×300μmのものを作製
した。
【0060】次いで、基板1に対してUV−オゾン洗浄
を15分間行った後、市販のインクジェットプリンター
を用いて、ホール注入層として4,4’,4''−トリス
{N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ}
トリフェニルアミン(MTDATA)を300Åの膜厚
で成膜し、次いで、ミニウェーブを用いて基板1を揺動
した。基板1の揺動は、旋回振とう30rpm、傾斜角
15°、揺動時間10分で行った。
【0061】次いで、基板1を真空蒸着機にセットし、
真空蒸着法を用いて、N,N’−ジフェニル−N,N’
−ビス−(α−ナフチル)−(1,1’−ビフェニル)
−4,4’−ジアミン(α−NPD)を400Åの膜厚
で蒸着し、続いて、トリス(8−ヒドロキシキノリン)
アルミニウム(Alq)を600Åの膜厚で蒸着した
後、続いてLiFを5Åの膜厚で蒸着した。また、一画
素部分に塗布した塗液3aは、8pL(ピコリットル)
であった。
【0062】次に、真空蒸着法を用いて第二電極5を蒸
着した。第二電極5は、アルミニウムの蒸着膜を200
0Åの膜厚で形成した。製造された有機発光素子10で
は、Alqに由来する発光が12000cd/m2 得ら
れた。また、発光ムラは観察されず、基板全体から均一
な発光が得られた。
【0063】実施例8 まず、1.1mmの膜厚を有するガラス基板1上に、フ
ォトリソグラフィー法にてストライプ形状にパターニン
グを行ったITO(膜厚1600Å、幅2.1mm)を
第一電極2とし、その上に隔壁4を公知のフォトリソグ
ラフィー法にて形成した。このとき隔壁4はITOを囲
む形状とし、その高さは1μmとした。画素のサイズ
は、平面形状が2mm×2mmのものを作製した。
【0064】次いで、基板1に対してUV−オゾン洗浄
を15分間行った後、市販のディスペンサーを用いて、
ポリパラフェニレンビニレン(PPV)前駆体(メタノ
ール水混合溶媒)を塗液3aとしてすべての画素部分に
塗布した。また、一画素部分に塗布した塗液3aは20
0pL(ピコリットル)であった。次いで、振とう機を
用いて基板1を揺動した。基板1の揺動は、振とう数1
0回/分、振幅60mm、揺動時間15分で行った。
【0065】続いて、基板1を窒素気流下、150℃で
8時間加熱乾燥して、有機層3としてのPPV膜(膜厚
1200Å)を形成した。次に、第二電極5としてAl
を真空蒸着法を用いて膜厚2000Åで成膜し、有機発
光素子10を製造した。この有機発光素子10では、1
00cd/m2 の発光が得られた。また、発光ムラは見
られず、均一な発光がすべての画素について観察され
た。
【0066】実施例9 実施例9では、塗液3aを揺動する発信源として市販の
超音波ホモジナイザーを用いた。これ以外の条件および
工程は、実施例8と同様とした。製造された有機発光素
子10では、100cd/m2 の発光が得られた。また
発光ムラは見られず、均一な発光がすべての画素におい
て観察され、実施例8と比べ何ら遜色のないものであっ
た。
【0067】実施例10 実施例10では、一画素部分に塗布した塗液3aの量
を、100pL(ピコリットル)としてすべての画素部
分に塗布した。これ以外の条件および工程は、実施例1
と同様とした。製造された有機発光素子10では、塗液
3aの塗布時および揺動時に有機材料の混合が生じてし
まった。そのため、画素により発光特性(発光量)に差
が生じてしまった。
【0068】実施例11 ガラス基板1(1.4mm)上に第一電極2としてIT
Oをスパッタ法で成膜(2000Å)した後、フォトリ
ソグラフィー法を用いてストライプ状にパターニング
(120μm)を行なった。続いて、隔壁4として感光
性ポリイミド(膜厚1μm)でフォトリソグラフィー法
を用いて100μm×300μmの画素を作製した。続
いて、インクジェット法によりホール輸送層としてPP
V前駆体を塗布した後、ミニウエーブにて、加熱乾燥を
しながら揺動した。揺動及び加熱乾燥条件は、旋回振盪
30rpm、傾斜角20°、温度150℃、揺動及び加
熱乾燥時間8時間であった。これにより、50nmのP
PV層が得られた。このときの塗液は、水:メタノール
=95:5であった。また、塗布した塗液量は、20p
L(ピコリットル)であった。
【0069】続いて、凸版印刷法により緑色発光層とし
てポリフルオレンを塗布し、加熱乾燥及び揺動を行なっ
た。揺動及び加熱乾燥条件は、旋回振とう30rpm、
傾斜角20°、温度80℃、揺動及び加熱乾燥時間3時
間であった。これにより、50nmの緑色発光層が得ら
れた。このときの塗液は、キシレンであった。同様に赤
色発光層としてローダミン101を分散させたポリフル
オレンを凸版印刷法により画素に塗布し、緑色発光層と
同様に揺動、加熱乾燥を行なった。このときの塗液はキ
シレンであった。これにより50nmの赤色発光層が得
られた。
【0070】最後に、電子輸送性青色発光層としてポリ
ジオクチルフルオレンをスピンコート法により青色発光
電子輸送層を45nm成膜した。次に、基板を真空蒸着
機にセットし、第二電極5としてカルシウム(100n
m)、保護膜として銀(100nm)をシャドーマスク
法により成膜した。最後に封止用フィルムを真空圧着す
ることにより封止を行なった。この基板に駆動用電源及
び信号を入力したところ、動画表示が可能なフルカラー
ディスプレイが完成した。
【0071】
【発明の効果】この発明では、有機発光素子を製造する
際、電極上に形成された隔壁の内側に塗液を注入する工
程を含む場合に、注入された有機層形成用塗液を揺動す
る工程を加えることにより、注入された塗液中に生じた
気泡を除去し、画素の隅々まで塗液を行き渡らせ、形成
される有機層を平坦化することができる。よって、画素
間のクロストークを防止し、非発光部や発光ムラの発生
を抑えることができるので、動作時の高い信頼性と高い
表示品位を備えた有機発光素子を製造することができ
る。また、隔壁の内側に塗液を注入する際に、ノズル
(ニードル)またはインクジェットヘッド等の塗液注入
口部の大きさあるいは形状を変えることなく大小さまざ
まな大きさの画素に対応することができ、各画素部分の
隅々まで均一な有機層を形成することができる。そのた
め、画素サイズや画素形状の異なる基板においても画素
全体、基板全体から均一な発光を得ることができ、表示
品位の優れたディスプレイを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による有機発光素子の縦断面図。
【図2】図1の隔壁隅部の形状を説明する水平断面図。
【図3】本発明による有機発光素子の製造方法の一つの
実施形態を示す概略図。
【図4】本発明による有機発光素子の製造方法の他の実
施形態を示す概略図。
【図5】本発明による有機発光素子の製造方法の他の実
施形態を示す概略図。
【図6】本発明による有機発光ディスプレイの発光層の
配置例を示す概略部分平面図。
【図7】本発明による有機発光ディスプレイの電極の構
成例を示す概略部分平面図。
【図8】図7に対応する、本発明による有機発光ディス
プレイの電極の他の構成例を示す概略部分平面図。
【図9】本発明の製造方法により形成された有機発光素
子の有機層の水平断面図。
【図10】本発明の製造方法により形成された有機発光
素子の有機層の縦断面図。
【図11】従来の製造方法により形成された有機発光素
子の有機層の水平断面図。
【図12】従来の製造方法により形成された有機発光素
子の有機層の縦断面図。
【符号の説明】
1 基板 2 第1電極 3 有機層 3a塗液 4 隔壁 5 第2電極 6 封止用基板 7 塗液注入装置 8 揺動装置 9 乾燥槽 10 有機発光素子 11 赤色発光画素 12 緑色発光画素 13 青色発光画素 14 ゲートバスライン 15 ソースバスライン 16 薄膜トランジスタ(TFT) 20 有機LEDディスプレイ(有機発光ディスプレ
イ) 21 基板搬送装置 41 隅部 100 気泡

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁で囲まれた有機層を陰陽両電極間に
    挟持する有機発光素子を製造するに際し、電極上に形成
    された隔壁の内側に有機層形成用塗液を注入し、次いで
    注入された前記塗液を揺動する工程を含むことを特徴と
    する有機発光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 注入された有機層形成用塗液を少なくと
    もその一部が乾燥するまでの間に揺動する請求項1に記
    載の有機発光素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 有機層形成用塗液を往復振とう、旋回振
    とう、傾斜揺動のうちのいずれかの方法を用いて揺動す
    る請求項1または2に記載の有機発光素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 有機層形成用塗液を揺動する揺動発生源
    としてミキサーまたは超音波発振器を用いる請求項1ま
    たは2に記載の有機発光素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 注入された有機層形成用塗液を移動させ
    ながら揺動する請求項1から4のいずれか1つに記載の
    有機発光素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 有機層形成用塗液が、20℃での蒸気圧
    が50mmHgを超えない溶媒を含む請求項1から5の
    いずれか1つに記載の有機発光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 有機層形成用塗液をインクジェット法ま
    たはノズル噴射法もしくは凸版印刷法を用いて隔壁の内
    側に注入する工程を含む請求項1から6のいずれか1つ
    に記載の有機発光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 一度に注入される有機層形成用塗液の体
    積が、有機層形成用塗液が注入される隔壁の内側部分の
    体積よりも小さいことを特徴とする請求項1から7のい
    ずれか1つに記載の有機発光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 有機層形成用塗液が注入される隔壁の隅
    部が、角を取られてなる請求項1から8のいずれか1つ
    に記載の有機発光素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1つに記載
    の有機発光素子の製造方法を用いて製造される有機発光
    ディスプレイ装置。
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