JP2003163084A - 有機el装置とその製造方法並びに電子機器 - Google Patents

有機el装置とその製造方法並びに電子機器

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JP2003163084A
JP2003163084A JP2001359916A JP2001359916A JP2003163084A JP 2003163084 A JP2003163084 A JP 2003163084A JP 2001359916 A JP2001359916 A JP 2001359916A JP 2001359916 A JP2001359916 A JP 2001359916A JP 2003163084 A JP2003163084 A JP 2003163084A
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organic
partition wall
forming
insulating film
ink
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JP2001359916A
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Tomoki Kawase
智己 川瀬
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Seiko Epson Corp
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/122Pixel-defining structures or layers, e.g. banks
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/30Devices specially adapted for multicolour light emission
    • H10K59/35Devices specially adapted for multicolour light emission comprising red-green-blue [RGB] subpixels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁部内の画素形成領域(有機EL素子形成
領域)に発光層や正孔注入層が均一に形成され、有機E
L素子の欠落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子が形
成された有機EL装置の提供。 【解決手段】 基板上に、マトリクス状に配置された複
数の有機EL素子35…と、各有機EL素子35に対し
てそれぞれ設けられ、有機EL素子35を駆動する半導
体素子が形成されてなる有機EL装置であり、上記基板
上に各有機EL素子35を形成する有機EL素子形成領
域3をそれぞれ取り囲む隔壁部4が形成され、隔壁部4
は対向する内壁3b、3b間の幅Wが略均一とされてお
り、各有機EL素子形成領域3に有機EL素子用インク
が吐出されて複数の有機EL素子35…が形成されてな
る有機EL装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL(エレク
トロルミネッセンス)装置とその製造方法並びに電子機
器に関するものであり、特に、インクジェット方式によ
って有機EL素子が形成される有機EL装置の隔壁部に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートパソコン、携帯電話機、電
子手帳等の電子機器において、情報を表示する手段とし
て有機EL素子を画素に対応させて備える有機EL装置
等といった表示装置が提案されている。最近では、表示
装置によってフルカラー表示を行うことが多くなってい
る。また、有機EL装置の一種としては、アクティブマ
トリックス型有機EL装置があり、この装置は画素毎に
トランジスタと容量を備えているため、高輝度での高精
細か可能であり、多階調化や表示装置の大型化に対応で
きることから主流になっている。
【0003】図14は、従来のフルカラー表示を行うア
クティブマトリックス型有機EL装置の例を示す部分平
面図である。図15は、図14のG−G線断面図であ
る。この有機EL装置は、ガラス基板952上に透明絶
縁膜957が形成され、さらにこの絶縁膜957上に、
後述の各画素935に対応して設けられた画素用電極9
19が配置され、各画素935毎に、駆動用の半導体素
子として、スイッチングトランジスタ(スイッチング素
子)934、ドライビングトランジスタ937、容量9
36が設けられている。また、これらの素子は、信号線
931、電源線932、走査線933、容量線938等
の配線により、駆動回路(図示略)と接続されている。
【0004】これら画素用電極919、両トランジスタ
934、937、容量936、信号線931等の配線が
形成されたガラス基板952上に、画素形成領域903
に対応する複数の孔957aが形成された絶縁膜957
bが設けられ、この絶縁膜957b上に画素形成領域9
03…に対応した複数の孔903a…を有するバンク部
(隔壁部)904が形成されている。孔957aと孔9
03aは連通している。各画素形成領域903は、孔9
57a、903aの壁面と、画素用電極919とにより
区画されている。各画素形成領域903には、正孔注入
層923と発光層924が形成され、これらにより画素
(有機EL素子)935が構成されている。発光層92
4の上に陰極925が形成されている。各有機EL素子
935は、赤、緑、青のうちいずれかの色を発光し、こ
れら有機EL素子935…をデルタ配列等の配列で並べ
られており、各有機EL素子935に設けられた電極に
印加する電圧を制御することによって、有機EL素子9
35を発光させ、これによりフルカラーの表示を行うよ
うになっている。なお、図14は、有機EL装置の基板
と反対側(観察者側と反対側)から見た平面図であり、
陰極925が省略がされている。また、図14中、斜線
で示した部分は、バンク部(隔壁部)904である。
【0005】ところで有機EL装置に備えられる有機E
L素子の製造方法は、蒸着法等の真空プロセスや、スピ
ンコート法、インクジェット法等の液相プロセス等が採
用されるが、最近ではインクジェットヘッドのノズルか
ら有機EL素子材料をインクとして吐出させることによ
り、基板上に多数の有機EL素子を形成するインクジェ
ット方式が提案されている。そこで、従来のインクジェ
ット方式による有機EL素子の製造工程を備えたアクテ
ィブマトリックス型有機EL装置の製造方法を図面を参
照して説明する。図16〜図21は有機EL装置の製造
工程の一例を示す断面図である。まず図16に示すよう
に透明絶縁膜957、画素用電極919、スイッチング
トランジスタ934、ドライビングトランジスタ93
7、容量936、信号線931、電源線932、走査線
933、容量線938等の配線、絶縁膜957bが形成
されたガラス基板952上に、画素用電極919を覆う
レジスト層(バンク部材料層)902を形成する。次に
図17に示すように、レジスト層902に対して露光処
理及びエッチング処理を施すことにより、レジスト層9
02の一部を除去して孔903a…を開けてバンク部
(隔壁部)904を形成する。各バンク部904の内側
が、画素形成領域903である。
【0006】次に、図18に示すように、図示略のイン
クジェットヘッドから画素形成領域903…に、正孔注
入層用インクを吐出させるとともにこのインクを乾燥さ
せて正孔注入層923…を形成する。次に、一部の画素
形成領域903…に発光層用インクを吐出させるととも
にこのインクを乾燥させて、画素形成領域903…内に
R(赤色)の発光層924R…を形成する。次に図19
に示すように、R(赤色)の発光層924R…の場合と
同様にして、G(緑色)の発光層924G…及びB(青
色)の発光層924B…を他の凹部903…に順次形成
する。各発光層924R…、924G…、924B…
は、バンク部904によって隣接する他の発光層から仕
切られているので、発光層同士が混合して混色すること
がない。最後に図20に示すように、各発光層924R
…、924G…、924B…およびバンク部904上に
陰極形成用導電層925aを形成し、この導電層925
a上にレジスト層925bを形成し、このレジスト層9
25bに対して露光処理及びエッチング処理を施すこと
により、レジスト層925bに導電層パターンを形成
し、導電層925aの露出部分を除去して有機EL装置
が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで有機EL装置
に備えられる有機EL素子(画素)935を上記のよう
なインクジェット方式で形成する場合、バンク部904
の内周輪郭は、図14及び図20に示すように矩形状
で、一つのコーナ部が内側(画素領域形成領域側)に膨
らんだ形状となっており、これによってバンク部904
内の画素形成領域903の平面形状も一つのコーナ部が
画素中心部に向かって凸状となっている。なお、図21
は、図17に示した工程の平面図である。
【0008】インクジェット法でバンク部内に発光層用
インクを着弾すると、このインクは着弾点から円周状に
広がっていくが、バンク部904の内周形状が上記のよ
うな形状であると、膨らんだ部分904aを形成した部
分のバンク幅(対向する内壁間の幅)が狭いため、この
部分にインクが広がりにくく、バンク幅が広い部分W 1
に形成された発光層の膜厚とバンク幅が狭い部分W2
形成された発光層の膜厚にバラツキが生じたり、バンク
幅が狭い部分W2に発光層が形成されていない欠落部が
できてしまうことがあった。このような問題は、インク
ジェット法でバンク部内に正孔注入層用インクを着弾す
る場合にも同様に生じ、正孔注入層の膜厚にバラツキが
生じたり、正孔注入層が形成されていない欠落部ができ
てしまうことがあった。このようにバンク部904内の
発光層924や正孔注入層923厚みにバラツキが生じ
たり、発光層や正孔注入層が形成されていない欠落部が
ある有機EL装置は、色ムラや、白欠陥(画素欠陥)が
生じたり、輝度ムラが生じ表示性能が悪くなってしま
う。
【0009】従って、バンク部内に形成された有機EL
素子の膜厚にバラツキがあったり、有機EL素子が形成
されていない欠落部がある有機EL装置は不良と見なさ
れるため、有機EL素子935を上記のようなインクジ
ェット方式で形成する従来の有機EL装置の製造方法は
歩留まりが悪いという問題があった。以上の問題は、T
FT(Thin Film Transistor)素子に代表される3端子
型素子を用いるアクティブマトリクス型有機EL装置に
限った問題ではなく、TFD(Thin Film Diode)素子
に代表される2端子型素子を用いるアクティブマトリク
ス型有機EL装置などにおいて、インクジェットヘッド
のノズルからバンク部内に有機EL素子用インクを吹き
つけて有機EL素子を形成した有機EL装置においても
生じる問題である。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、隔壁部内の画素形成領域(有機EL素子形成領
域)に発光層が形成されていない欠落部の発生と正孔注
入層が形成されていない欠落部の発生のうち少なくとも
一方を改善して有機EL素子の欠落部の発生を改善し、
膜厚が均一な有機EL素子が形成された有機EL装置を
提供することを目的とする。また、本発明は、上記の有
機EL装置を備えて、色ムラや白欠陥(画素欠陥)や輝
度ムラが改善され、表示性能を向上した電子機器を提供
することを目的とする。更に本発明は、隔壁部内の画素
形成領域(有機EL素子形成領域)に有機EL素子の欠
落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子を形成すること
が可能で、歩留まりを向上できる有機EL装置の製造方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の有機E
L装置は、基板上に、マトリクス状に配置された複数の
有機EL素子と、各有機EL素子に対してそれぞれ設け
られ、上記有機EL素子を駆動する半導体素子又は電気
回路が形成されてなる有機EL装置であり、上記基板上
に上記各有機EL素子を形成する有機EL素子形成領域
をそれぞれ取り囲む隔壁部が形成され、該隔壁部は対向
する内壁間の幅が略均一とされており、上記各有機EL
素子形成領域に有機EL素子用インクが吐出されて上記
複数の有機EL素子が形成されてなることを特徴とす
る。本発明において上記有機EL素子は、1層以上の発
光層を有するものである。また、上記有機EL素子は、
1層以上の発光層と、正孔注入層とを有するものであっ
てもよい。また、本発明において、上記発光層と上記正
孔注入層のうち少なくとも一方が上記各有機EL素子形
成領域にインク(発光層の場合は発光層用インク、正孔
注入層の場合は正孔注入層用インク)が吐出されて形成
されてなるものであってもよい。
【0012】かかる構成の本発明の有機EL装置によれ
ば、有機EL素子形成領域(画素形成領域)を取り囲む
隔壁部は、対向する内壁間の幅が略均一とされたことに
より、隔壁部の内周輪郭は内側(画素形成領域側)に膨
らんだ部分がなく、言い換えれば、有機EL素子形成領
域の外周輪郭は画素中心部(有機EL素子中心部)に向
かって凸状になる部分がないので、この隔壁部の内側の
有機EL素子形成領域に吐出された有機EL素子用イン
クが均一に広がり易く、この有機EL素子用インクを乾
燥して得られる有機EL素子は有機EL素子が形成され
ていない欠落部がなく、膜厚が均一なものとすることが
できる。なお、ここで有機EL素子の欠落部がなく、膜
厚が均一なものとすることができるとは、上記発光層
が、上記各有機EL素子形成領域に発光層用インクが吐
出されて形成されたものである場合は、発光層が形成さ
れていない欠落部がなく、膜厚が均一な発光層が得られ
ることであり、上記正孔注入層が上記各有機EL素子形
成領域に正孔注入層用インクが吐出されて形成されてな
るものである場合は、正孔注入層が形成されていない欠
落部がなく、膜厚が均一な正孔注入層が得られることで
あり、上記発光層と正孔注入層の両方が、上記各有機E
L素子形成領域にインクが吐出されて形成されたもので
ある場合は、発光層及び正孔注入層が形成されていない
欠落部がなく、膜厚が均一な発光層及び正孔注入層が得
られることである。
【0013】従って、本発明の有機EL装置は、上記の
ように有機EL素子の欠落部がなく、膜厚が均一な有機
EL素子が備えられているので、有機EL素子欠落部に
起因する白欠陥(画素欠陥)を防止でき、また、有機E
L素子の膜厚のバラツキに起因する色ムラや輝度ムラを
防止でき、表示性能を向上できる。本発明の有機EL装
置は、上記有機EL素子を駆動する半導体素子としてT
FT(Thin Film Transistor)素子に代表される3端子
型素子や、TFD(Thin Film Diode)素子に代表され
る2端子型素子が用いられたアクティブマトリックス型
有機EL装置だけでなく、上記有機EL素子を駆動する
電気回路としてセグメント電極やコモン電極等の電極が
用いられたパッシブマトリックス型有機EL装置にも適
用可能である。
【0014】上記構成の本発明の有機EL装置におい
て、上記隔壁部は、対向する内壁間の最大幅の大きさに
対する最小幅の大きさが0.8以上であってもよい。対
向する内壁間の最大幅の大きさに対する最小幅の大きさ
が0.8未満であると、インクジェット法で隔壁部の内
側に有機EL用インクを着弾した際に、上記内壁間の幅
の広い部分から狭い部分に有機EL用インクが広がりに
くくなり、この有機EL素子用インクを乾燥して得られ
る有機EL素子の厚みにバラツキが生じたり、有機EL
素子が形成されていない欠落部ができてしまう。また、
上記隔壁部は、対向する内壁間の幅が均一であることが
好ましい。また、上記隔壁部はその内周輪郭形状が左右
対称のものであってもよい。
【0015】また、本発明の有機EL装置は、先に記載
の有機EL装置であり、上記隔壁部が感光性樹脂膜から
なることを特徴とする。また、本発明の有機EL装置
は、先に記載の有機EL装置であり、上記隔壁部がポリ
イミド系化合物からなることを特徴とする。
【0016】また、本発明の有機EL装置は、先に記載
の有機EL装置であり、上記基板と上記隔壁部との間に
絶縁膜が形成されたものであってもよい。また、本発明
の有機EL装置は、先に記載の有機EL装置であり、上
記絶縁膜に上記有機EL素子の一部を覆うようにはみ出
した半導体素子領域用絶縁部が設けられたものであって
もよい。かかる構成の有機EL装置によれば、隔壁部は
その対向する内壁間の幅が略均一のもの、言い換えれ
ば、隔壁部の内周輪郭は内側に膨らんだ部分がないもの
であっても、上記絶縁膜に、有機EL素子の一部を覆う
ようにはみ出させた部分を設け、このはみ出し部分を半
導体素子領域用絶縁部とすることができる。上記絶縁膜
に上記のような半導体素子領域用絶縁部が設けられてい
ると、上記半導体素子が電気的に短絡(ショート)する
のを防止できる。
【0017】また、本発明の有機EL装置は、先に記載
の有機EL装置であり、上記有機EL素子と上記半導体
素子との間に、半導体素子領域用絶縁部が設けられてい
てもよい。上記のような半導体素子領域用絶縁部が設け
られていると、上記半導体素子が電気的に短絡(ショー
ト)するのを防止できる。
【0018】また、本発明の有機EL装置は、先に記載
の有機EL装置であり、上記隔壁部の層厚が0.3μm
〜3μmであることを特徴とするものであってもよい。
上記隔壁部の層厚が3μmより厚くなると、隔壁部の厚
みが厚くなってしまい、結果として有機EL装置の厚み
が大きくなり好ましくない。また、上記隔壁部の層厚が
0.3μm未満であると、該隔壁部の内側の有機EL素
子形成領域に有機EL素子用インクを吐出して有機EL
素子を形成する際に有機EL素子用インクが有機EL素
子形成領域の外にはみ出し易くなり、これによって隣接
する有機EL素子同士が接触して混色し、色にじみが生
じることがある。また、本発明の有機EL装置は、上記
隔壁部と上記基板との間に絶縁膜が形成された先に記載
の有機EL装置であり、上記絶縁膜の膜厚が0.3μm
以下であることを特徴とするものであってもよい。
【0019】上記絶縁膜の膜厚が0.3μm以下(絶縁
膜表面とこの絶縁膜の下地層との段差が0.3μm以
下)であれば、絶縁膜の内壁と隔壁部の内壁が面一でな
くても(絶縁膜に有機EL素子の一部を覆うようにはみ
出した半導体素子領域用絶縁部が形成されていても)、
上記隔壁部の内側に形成された有機EL素子形成領域に
上記有機EL素子用インクを吐出したときに、このイン
クが絶縁膜を容易に乗り越えることができ、有機EL素
子用インクが均一に広がり易く、有機EL素子が形成さ
れていない欠落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子が
得られ、特に、絶縁膜の上に正孔注入層が形成されてい
る場合は、正孔注入層が形成されていない欠落部がな
く、膜厚が均一な正孔注入層が得られる。
【0020】また、本発明の有機EL装置は、上記隔壁
部と上記基板との間に絶縁膜が形成され、該絶縁膜に上
記有機EL素子の一部を覆うようにはみ出した上記半導
体素子領域用絶縁部が形成された先に記載の有機EL装
置であり、上記半導体素子領域用絶縁部の膜厚が0.3
μm以下であるものであってもよい。また、本発明の有
機EL装置は、上記有機EL素子と上記半導体素子との
間に、半導体素子領域用絶縁部が設けられた先に記載の
有機EL装置であり、上記半導体素子領域用絶縁部の膜
厚が0.3μm以下であるものであってもよい。
【0021】また、本発明の電子機器は、上記のいずれ
かの構成の本発明の有機EL装置を具備してなることを
特徴とする。かかる構成の電子機器によれば、有機EL
素子の欠落部に起因する白欠陥(画素欠陥)がなく、有
機EL素子の膜厚のバラツキに起因する色ムラや輝度ム
ラを防止でき、表示性能を向上させた本発明の有機EL
装置が備えられたことにより、表示部の視認性を向上さ
せることが可能になる。
【0022】また、本発明の有機EL装置の製造方法
は、基板上に隔壁部材料層を形成する工程と、上記隔壁
部材料層に孔を複数形成し、対向する内壁間の幅が略均
一な隔壁部を形成する工程と、上記孔内に有機EL素子
用インクを吐出した後に該有機EL素子用インクを乾燥
することにより有機EL素子を形成する工程とを具備し
てなることを特徴とする。かかる構成の有機EL装置の
製造方法によれば、隔壁部を形成する工程で形成された
隔壁部は対向する内壁間の幅が略均一なものであるの
で、隔壁部の内周輪郭は内側に膨らんだ部分がなく、言
い換えれば、上記孔の外周輪郭(上記隔壁部の内側の有
機EL素子形成領域の外周輪郭)は有機EL素子形成領
域中心部に向かって凸状になる部分がないので、有機E
L素子形成工程において上記隔壁部の内側の有機EL素
子形成領域に有機EL素子用インクを吐出すると、この
有機EL用インクが均一に広がり易く、この均一に広が
った有機EL素子用インクを乾燥すると、有機EL素子
の欠落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子を形成する
ことができる。かかる構成の有機EL装置の製造方法に
よれば、有機EL素子の欠落部がなく、膜厚が均一な有
機EL素子を形成することができるので、歩留まりを向
上できる。
【0023】また、上記構成の本発明の有機EL装置の
製造方法において、上記隔壁部材料層を感光性樹脂膜か
ら構成し、この隔壁部材料層上にフォトマスクを載置し
て露光、現像を行うことにより、上記複数の孔を形成し
てもよい。上記の感光性樹脂膜は、ポジ型若しくはネガ
型のフォトレジスト材料を含むものであり、フォトリソ
グラフィ技術によって任意のパターン形状に加工でき
る。また、上記のいずれかの構成の本発明の有機EL装
置の製造方法において、上記隔壁部材料層をポリイミド
系化合物から形成し、この隔壁部材料層上にフォトマス
クを載置して露光、現像を行うことにより、上記複数の
孔を形成してもよい。
【0024】また、上記のいずれかの構成の本発明の有
機EL装置の製造方法において、上記隔壁部形成工程前
に、上記基板と上記隔壁部との間に絶縁膜を形成すると
ともに該絶縁膜に上記孔内の有機EL素子形成領域の一
部を覆うようにはみ出した半導体素子領域用絶縁部を形
成する絶縁膜形成工程を具備するようにしてもよい。ま
た、上記のいずれかの構成の本発明の有機EL装置の製
造方法において、上記隔壁部形成工程前に、前記基板上
に形成された半導体素子と上記孔内の有機EL素子形成
領域との間に、半導体素子領域用絶縁部を形成する工程
を具備するようにしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。尚、図1〜図36において、各層や
各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、
各層や各部材に縮尺は実際のものとは異なるように表し
ている。
【0026】[第1の実施形態]第1の実施形態では、
本発明の有機EL装置をフルカラー表示を行うアクティ
ブマトリックス型有機EL装置(以下、有機EL装置)
に適用した場合について説明する。図1は、第1の実施
形態の有機EL装置を基板側(観察者側)から見たとき
を示す平面図である。図2は、この有機EL装置を基板
と反対側(観察者側と反対側)から見たときを示す部分
平面図である。図3は、図2のC−C線断面図である。
なお、図2は、陰極が省略がされており、斜線で示した
部分は隔壁部である。本実施形態の有機EL装置は、図
1乃至図3に示すようにガラスまたはプラスチックフィ
ルム等からなる光透過性基板(以下、基板)52上に光
透過性絶縁膜57が形成され、さらにこの絶縁膜57上
に、後述の各画素(有機EL素子)35に対応して設け
られた画素用電極19が配置され、各画素35毎に、駆
動用の半導体素子として、スイッチングトランジスタ
(スイッチング素子)34、ドライビングトランジスタ
37、容量36が設けられている。また、これらの素子
は、信号線31、電源線32、走査線33、容量線38
等の配線により、駆動回路(図示略)と接続されてい
る。上記の両トランジスタ34、37、容量36及びこ
れらの近傍領域は、半導体素子領域39である。
【0027】これら画素用電極19、両トランジスタ3
4、37、容量36、信号線31等の配線が形成された
絶縁膜52上に、画素形成領域(有機EL素子形成領
域)3…に対応した複数の孔57a…が形成された絶縁
膜57bが設けられ、さらにこの絶縁膜57b上に隔壁
部4が形成されている。隔壁部4は、図2と図4に示す
ように各有機EL素子35を形成する各有機EL素子形
成領域3をそれぞれ取り囲むように形成された格子状の
ものである。隔壁部4は、孔3a…を複数有している。
これら孔3a…は、画素形成領域3…に対応して設けら
れている。各孔3a内には画素用電極19面が露出して
いる。この隔壁部4の孔3aと上記絶縁膜57bの孔5
7aとは連通している。そして各有機EL素子形成領域
3は、孔3a(隔壁部4の内壁3b)の壁面、孔57a
の壁面と、画素用電極19とにより区画されている。
【0028】隔壁部4はその内周輪郭形状が矩形状とな
っており、言い換えれば、各孔3aの周縁の輪郭形状が
矩形状となっている。隔壁部4は対向する内壁3b、3
b間の幅W(孔3a内の対向する壁面3b間の幅)が略
均一とされており、好ましくは均一とされている。従っ
て、この隔壁部4はその内周輪郭形状が左右対称とされ
ている。隔壁部4の対向する内壁3b、3b間の幅Wの
許容範囲としては、対向する内壁3b、3b間の最大幅
の大きさに対する最小幅の大きさが0.8以上であって
もよい。対向する内壁3b、3b間の最大幅の大きさに
対する最小幅の大きさが0.8未満であると、インクジ
ェット法で孔3a内に有機EL素子用インクを着弾した
際に、内壁3b、3b間の幅の広い部分から狭い部分に
有機EL素子用インクが広がりにくくなり、この有機E
L素子用インクを乾燥して得られる発光層や正孔注入層
等のような有機EL素子を構成する層の厚みにバラツキ
が生じたり、発光層や正孔注入層等のような有機EL素
子を構成する層が形成されていない欠落部ができてしま
う。
【0029】この隔壁部4は、感光性樹脂膜からなるも
のである。感光性樹脂膜は例えば、ヘキサフルオロポリ
プロピレン等のフッ素樹脂と、通常のフォトレジストに
用いられるようなポジ型若しくはネガ型の感光性樹脂を
少なくとも含み、更に可視光領域の光透過性に優れたも
のが好ましい。また、この隔壁部4は、黒色感光性樹脂
膜から構成されていてもよい。隔壁部4の層厚t2は例
えば0.3〜3μmの範囲が好ましく、より好ましくは
2.5μm程度とされる。上記のように隔壁部4は内壁
3b、3b間の幅が略均一とされているので、隔壁部4
の内周輪郭は内側(有機EL素子形成領域側)に膨らん
だ部分がなく、従って、この隔壁部4の内側の有機EL
素子形成領域3の外周輪郭は有機EL素子中心部に向か
って凸状になる部分がない。
【0030】各有機EL素子形成領域3には、正孔注入
層23と発光層24が形成され、これらにより画素(有
機EL素子)35が構成されている。正孔注入層23
は、上記画素用電極19上に設けられており、発光層2
4の上にLiを含むAl等からなる陰極25が形成され
ている。正孔注入層23…は、有機EL素子形成領域3
…内に正孔注入層形成インクを吐出させて乾燥させるこ
とにより形成したものである。。各正孔注入層23は、
例えば、4、4’ービス(mートリルフェニルアミノ)
ビフェニル(TPD)、4、4’ービス[Nー(1ナフ
チル)ーNーフェニルアミノ]ビフェニル(αーNP
D)、4、4’、4’’ートリス[Nー(3ーメチルフ
ェニル)ーNーフェニルアミノ]トリフェニルアミン
(mーMTDATA)などのトリフェニルアミン誘導体
や、ポリビニルカルバゾール、ポリエチレンジオキシチ
オフェンなどの材料を使用したものなどが挙げられる。
また、正孔輸送層23に使用される材料としては、1種
または複数種使用することができる。
【0031】発光層24…は、R(赤)、G(緑)、B
(青)の3原色にそれぞれ対応する赤色発光する発光
層、緑色発光する発光層…、青色発光する発光層を具備
してなるものである。発光層24…は有機EL素子形成
領域3…内に形成された正孔注入層23上に発光層用イ
ンクを吐出させて乾燥させることにより形成したもので
ある。上記赤色発光する発光層としては、赤色発光が得
られる有機のEl材料からなるものとすることができ、
好ましくは、ローダミンおよびその誘導体などの有機E
L材料からなるものとされる。また、赤色発光する発光
層に使用される材料としては、1種または複数種使用す
ることができる。また、緑色発光する発光層は、緑色発
光が得られる有機のEL材料(エレクトロルミネッセン
ス材料)からなるものとすることができ、好ましくは、
キナクリドンおよびその誘導体などの有機EL材料から
なるものとされる。また、緑色発光する発光層に使用さ
れる材料としては、1種または複数種使用することがで
きる。また、青色発光する発光層としては、青色発光が
得られる有機のEL材料からなるものとすることがで
き、好ましくは、ジスチリルビフェニルおよびその誘導
体、クマリンおよびその誘導体、テトラフェニルブタジ
エンおよびその誘導体などの有機EL材料からなるもの
とされる。また、青色発光する発光層に使用される材料
としては、1種または複数種使用することができる。
【0032】各有機EL素子35は、赤、緑、青のうち
いずれかの色を発光し、これら有機EL素子35…は所
定の配列で並べられている。赤色発光する有機EL素子
35Rは、赤色発光する発光層を有しており、緑色発光
する有機EL素子35Gは緑色発光する発光層を有して
おり、青色発光する有機EL素子35Bは青色発光する
発光層を有している。
【0033】各有機EL素子35に設けられた電極1
9、25に印加する電圧を制御することによって、有機
EL素子35を発光させ、これによりフルカラーの表示
を行うようになっている。発光層24の厚さt3は図3
に示すように、隔壁部4の層厚t2よりも小さく設定さ
れている。発光層245…の厚さt3は例えば0.3〜
0.2μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.6±
0.3μmの範囲が好ましい。
【0034】絶縁膜57bは、信号線31、電源線32
等の配線の保護と、隣接する配線が電気的に短絡(ショ
ート)するのを防止する機能を有している。この絶縁膜
57bは、SiO2膜などからなるものである。絶縁膜
57bの膜厚は0.3μm以下が好ましい。また、この
絶縁膜57bは黒色感光性樹脂から形成されていてもよ
い。絶縁膜57bの膜厚t4が0.3μm以下であれ
ば、絶縁膜57bの内壁と隔壁部4の内壁3bが面一で
なくても、隔壁部4の内側に形成された有機EL素子形
成領域3にインクジェット法で有機EL素子用インクを
吐出したときに、このインクが絶縁膜57bを容易に乗
り越えることができ、インクが均一に広がり易く、有機
EL素子の欠落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子が
得られる。また、本実施形態の場合は、絶縁膜57b表
面と画素用電極19の表面との段差が0.3μm以下で
あることが有機EL素子形成領域3にインクジェット法
で有機EL素子用インクを吐出したときに、このインク
が絶縁膜57bを容易に乗り越えることができ、インク
が均一に広がり易い点で望ましい。
【0035】絶縁膜57bには、有機EL素子35の一
部を覆うようにはみ出した半導体素子領域用絶縁部21
bが設けられている。また、この半導体素子領域用絶縁
部21bは、上記有機EL素子35と半導体素子領域3
9との間に設けられているので、半導体素子領域用絶縁
部21bは有機EL素子35と上記半導体素子との間に
設けられたことになり、上記半導体素子が電気的に短絡
(ショート)するのを防止する機能を有している。上記
隔壁部4の上面(基板側と反対側)と陰極25は、図示
略の封止剤あるいはオーバーコート膜により覆われてい
る。
【0036】本実施形態の有機EL装置によれば、有機
EL素子形成領域(画素形成領域)3を取り囲む隔壁部
4は、対向する内壁3b、3b間の幅Wが略均一とした
ことにより、隔壁部4の内周輪郭は内側に膨らんだ部分
がなく、言い換えれば、有機EL素子形成領域3の外周
輪郭は有機EL素子中心部に向かって凸状になる部分が
ないので、この隔壁部4の内側の有機EL素子形成領域
3に吐出された有機EL素子用インクが均一に広がり易
く、この有機EL素子用インクを乾燥して得られる有機
EL素子35は有機EL素子が形成されていない欠落部
がなく、膜厚が均一なものとすることができる。本実施
形態の有機EL装置は、上記のように有機EL素子の欠
落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子が備えられてい
るので、有機EL素子欠落部に起因する白欠陥(画素欠
陥)を防止でき、また、有機EL素子の膜厚のバラツキ
に起因する色ムラや輝度ムラを防止でき、表示性能を向
上できる。
【0037】次に、インクジェット方式による有機EL
素子の製造工程を備えた本実施形態の有機EL装置の製
造方法、図1乃至図4に示す有機EL装置を例にして、
図5〜図11を参照して説明する。まず図5に示すよう
に光透過性絶縁膜57、画素用電極19、スイッチング
トランジスタ34、ドライビングトランジスタ37、容
量36、信号線31、電源線32、走査線33、容量線
38等の配線、絶縁膜57bが形成された光透過性基板
52上に、絶縁膜57bおよび画素用電極19を覆う隔
壁部材料層2を形成し、さらにこの上に感光性樹脂膜か
らなる隔壁部材料層2を形成する。
【0038】ここでの絶縁膜57bは基板52上に絶縁
膜57を介して形成した絶縁層上にフォトレジスト層を
形成、このフォトレジスト層に対して露光処理及びエッ
チング処理を施し、フォトレジスト層の一部を除去して
複数の孔を形成し、上記絶縁層の露出部分をエッチング
することにより形成されている。絶縁膜57bの厚みは
0.3μm以下とされている。ここでの絶縁膜形成工程
において、上記絶縁層のうち後述の有機EL素子形成領
域にはみ出す部分の一部を残存させて半導体素子領域用
絶縁部21bを形成してもよい。この半導体素子領域用
絶縁部21bを形成すると、後工程で形成する隔壁部4
の孔3aの壁面と絶縁膜57bの孔57aの壁面は面一
とならない。
【0039】隔壁部材料層2は上記のように感光性樹脂
膜からなるもので、例えば感光性樹脂を溶媒に溶かして
調製した樹脂組成物を、スピンコート法等により塗布
し、プリベークして溶媒を揮発させることで形成する。
この感光性樹脂膜は、例えばネガ型の透明アクリル系感
光性樹脂(フォトレジスト材料)を含むものである。こ
こで用いた感光性樹脂膜はスピンコート法等により塗布
すると共にプリベークすることで隔壁部材料層2を形成
している。
【0040】次に図6に示すように、隔壁部材料層2上
にフォトマスクフィルムMを配置し、紫外線等を照射し
て露光を行い、露光部分を硬化させる。次に、図7
(a)に示すように、基板52を例えばアルカリ性の現
像液に浸漬して、隔壁部材料層2のうちの未露光部分を
除去することにより、隔壁部材料層2をパターニングし
て複数の孔3a…を形成すると、隔壁部4が得られる。
図7(b)は、ここで形成された隔壁部4を示す平面図
である。この隔壁部4はその内周輪郭形状が矩形状とな
っており、言い換えれば、各孔3aの周縁の輪郭形状が
矩形状となっている。隔壁部4は対向する内壁3b、3
b間の幅W(孔3a内の対向する壁面3b、3b間の
幅)が略均一とされている。隔壁部4の孔3aと絶縁膜
57bの孔57aとは連通している。このようにして、
孔3a(隔壁部4の内壁3b)の壁面と、孔57aの壁
面と、画素用電極19とにより区画された有機EL素子
形成領域3…が形成される。
【0041】なお、隔壁部4の孔3aの壁面3bと絶縁
膜57bの孔57aの壁面を略面一とする場合には、基
板2上に絶縁膜57bを形成するための絶縁層と隔壁部
材料層2を順次形成し、この隔壁部材料層2にフォトリ
ソグラフ技術により複数の孔3a…を形成して各孔3a
内に上記絶縁層が露出するようにして隔壁部4を得、つ
いで、この絶縁層の露出部分をエッチング液に浸漬して
絶縁層の露出部分を除去することにより絶縁層に開口部
(孔)57a…を形成し、絶縁膜57bを形成するよう
にしてもよい。
【0042】次に、図8に示すように、インクジェット
ヘッド60に正孔注入層用インクを充填し、吐出ノズル
61aを隔壁部4に対向させて基板52と相対移動させ
つつ、吐出ノズル61aから正孔注入層用インクを有機
EL素子形成領域3…に吐出させるとともにこのインク
を乾燥させて正孔注入層23…を形成する。ここで用い
るインクジェットヘッド60としては、ピエゾ方式、サ
ーマル方式等あらゆるインクジェットヘッドを使用可能
で、適宜選択して用いられる。次に図9に示すように、
インクジェットヘッド60に発光層用インクを充填し、
吐出ノズル61bを隔壁部4に対向させて基板52と相
対移動させつつ、吐出ノズル61bから赤色の発光層用
インクを一部の有機EL素子形成領域3…に吐出させる
とともにこのインクを乾燥させて、正孔注入層23が形
成された有機EL素子形成領域3…内にR(赤色)の発
光層24R…を形成する。
【0043】次に図10に示すように、R(赤色)の発
光層24R…の場合と同様にして、G(緑色)の発光層
24G…及びB(青色)の発光層24B…を正孔注入層
23が形成された他の有機EL素子形成領域3…に順次
形成する。各発光層24R…、24G…、24B…は、
隔壁部4によって隣接する他の発光層から仕切られてい
るので、発光層同士が混合して混色することがない。最
後に図11に示すように、各発光層24R…、24G
…、24B…および隔壁部4上に陰極形成用導電層25
aを形成し、この導電層25a上にレジスト層25bを
形成し、このレジスト層25bに対して露光処理及びエ
ッチング処理を施すことにより、レジスト層25bに導
電層パターンを形成し、導電層25aの露出部分を除去
して陰極25を形成すると、有機EL装置が得られる。
また、基板52の上下いずれか一方のみから観察する場
合、本実施形態の積層構造のいずれかの部分に反射性を
有する膜(図示略)を形成してもよい。
【0044】本実施形態の有機EL装置の製造方法によ
れば、隔壁部を形成する工程で形成された隔壁部4は対
向する内壁3b、3b間の幅Wが略均一なものであるの
で、隔壁部4の内周輪郭は内側に膨らんだ部分がなく、
言い換えれば、上記孔3aの外周輪郭(上記隔壁部4の
内側の有機EL素子形成領域3の外周輪郭)は有機EL
素子形成領域中心部に向かって凸状になる部分がないの
で、発光層形成工程において上記隔壁部4内(有機EL
素子形成領域)に有機EL素子用インクを吐出すると、
この有機EL用インクが均一に広がり易く、この均一に
広がった有機EL素子用インクを乾燥すると、有機EL
素子の欠落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子を形成
することができる。かかる構成の有機EL装置の製造方
法によれば、有機EL素子の欠落部がなく、膜厚が均一
な有機EL素子を形成することができるので、歩留まり
を向上できる。
【0045】また、本実施形態の有機EL装置の製造方
法によれば、隔壁部4と絶縁膜57bの形成工程を別個
に行っており、これによって上記絶縁層のうち有機EL
素子形成領域にはみ出す部分の一部を残存させることで
半導体素子領域用絶縁部21bを形成することができ、
この後、隔壁部4を形成するようにすれば、この隔壁部
4に半導体素子領域用遮光部を形成するための内側に膨
らんだ部分を設けなくても済み、内壁3b、3b間の幅
が略均一の隔壁部を形成することができる。また、本実
施形態の製造方法では絶縁膜形成工程と同時に半導体素
子領域用絶縁部を形成することで、絶縁膜57bと半導
体素子領域用絶縁部21bを別工程で形成する場合と比
べて製造工程を簡素化することができる。
【0046】本実施形態の有機EL装置の製造方法にお
いては、上記隔壁部材料層2の形成に用いる感光性樹脂
膜として、ポジ型若しくはネガ型のフォトレジスト材料
を含むものを用いたものにあっては、フォトリソグラフ
ィ技術によって任意のパターン形状に加工できる。
【0047】なお、上記の本実施形態の有機EL装置の
製造方法においては隔壁部材料層2の形成に感光性樹脂
膜を用いた場合について説明したが、隔壁部材料層2を
ポリイミド系化合物から形成し、このポリイミド系化合
物からなる隔壁部材料層上にフォトマスクを載置して露
光、現像を行うことにより、上記複数の孔を形成するよ
うにしてもよい。
【0048】また、本実施形態の有機EL装置の製造方
法においては、基板52上に絶縁膜57bを介して隔壁
部4を形成する場合について説明したが、基板52と隔
壁部4との間に絶縁膜57bは形成されていなくてもよ
く、その場合には隔壁部4は黒色感光性樹脂膜から形成
することが隣接する発光層24から発光される光の混色
等を防止できる点で好ましい。また、本実施形態の有機
EL装置の製造方法においては、絶縁膜形成と同時に半
導体素子領域用絶縁部を形成した場合について説明した
が、上記隔壁部形成工程前に、上記有機EL素子形成領
域3と上記半導体素子形成領域39との間、好ましくは
上記有機EL素子形成領域3と上記半導体素子との間
に、半導体素子領域用絶縁部を形成する工程を具備する
ようにしてもよい。
【0049】また、本実施形態の有機EL装置及びその
製造方法においては、本発明をTFT素子に代表される
3端子型素子を用いるアクティブマトリクス型有機EL
装置において、インクジェットヘッドのノズルから隔壁
部内に有機EL素子用インクを吹きつけて有機EL素子
を形成する場合に適用した場合について説明したが、T
FD(Thin Film Diode)素子に代表される2端子型素
子を用いるアクティブマトリクス型有機EL装置などに
おいて、インクジェットヘッドのノズルから隔壁部内に
有機EL素子用インクを吹きつけて有機EL素子を形成
する場合にも適用できる。また、本実施形態の有機EL
装置及びその製造方法においては、本発明をアクティブ
マトリクス型有機EL装置及びその製造方法に適用した
場合について説明したが、アクティブマトリックス型に
限らず、パッシブマトリックス型有機EL装置及びその
製造方法においても適用できる。
【0050】尚、第1の実施形態に示した有機EL素子
35…の配置は、図12に示すように各種の配置のパタ
ーンを採用することができる。例えば図12(a)に示
すようなストライプ配置や、図12(b)に示すような
モザイク配置や、図12(c)に示すようなデルタ配置
とすることができる。
【0051】[第2の実施形態]次に、上記の実施形態
の有機EL装置を備えた電子機器の具体例について説明
する。図13(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図
である。図13(a)において、符号600は携帯電話
本体を示し、符号601は図1乃至図4に示した実施形
態の有機EL装置を用いた表示部を示している。図13
(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装
置の一例を示した斜視図である。図13(b)におい
て、符号700は情報処理装置、符号701はキーボー
ドなどの入力部、符号703は情報処理装置本体、符号
702は図1乃至図4に示した実施形態の有機EL装置
を用いた表示部を示している。図13(c)は、腕時計
型電子機器の一例を示した斜視図である。図13(c)
において、符号800は時計本体を示し、符号801は
図1乃至図4に示した実施形態の有機EL装置を用いた
表示部を示している。図13(a)〜(c)に示すそれ
ぞれの電子機器は、図1乃至図4に示した実施形態の有
機EL装置を用いた表示部を備えたものであり、先の第
1の実施形態の有機EL装置の特徴を有するので、有機
EL素子の欠落部に起因する白欠陥(画素欠陥)がな
く、有機EL素子の膜厚のバラツキに起因する色ムラや
輝度ムラがなく、従って表示部の視認性が向上してお
り、表示品質に優れた効果を有する電子機器となる。
【0052】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の有
機EL装置によれば、有機EL素子形成領域(画素形成
領域)を取り囲む隔壁部は、対向する内壁間の幅が略均
一としたことにより、隔壁部の内周輪郭は内側に膨らん
だ部分がなく、言い換えれば、有機EL素子形成領域の
外周輪郭は有機EL素子中心部に向かって凸状となる部
分がないので、この隔壁部の内側の有機EL素子形成領
域に吐出された有機EL素子用インクが均一に広がり易
く、この有機EL素子用インクを乾燥して得られる有機
EL素子は有機EL素子が形成されていない欠落部がな
く、膜厚が均一なものとすることができる。従って、本
発明の有機EL装置は、上記のように有機EL素子の欠
落部がなく、膜厚が均一な有機EL素子が備えられてい
るので、有機EL素子欠落部に起因する白欠陥(画素欠
陥)を防止でき、また、有機EL素子の膜厚のバラツキ
に起因する色ムラや輝度ムラを防止でき、表示性能を向
上できる。
【0053】また、本発明の電子機器は、有機EL素子
の欠落部に起因する白欠陥(画素欠陥)がなく、有機E
L素子の膜厚のバラツキに起因する色ムラや輝度ムラを
防止でき、表示性能を向上させた本発明の有機EL装置
が表示部に備えられたことにより、表示部の視認性を向
上させることが可能になる。
【0054】また、本発明の有機EL装置の製造方法に
よれば、隔壁部を形成する工程で形成された隔壁部は対
向する内壁間の幅が略均一なものであるので、隔壁部の
内周輪郭は内側に膨らんだ部分がなく、言い換えれば、
上記隔壁部の内側の有機EL素子形成領域の外周輪郭は
有機EL素子形成領域中心部に向かって凸状になる部分
がないので、有機EL素子形成工程において上記隔壁部
の内側の有機EL素子形成領域に有機EL素子用インク
を吐出すると、この有機EL用インクが均一に広がり易
く、この均一に広がった有機EL素子用インクを乾燥す
ると、有機EL素子の欠落部がなく、膜厚が均一な有機
EL素子を形成することができる。かかる構成の有機E
L装置の製造方法によれば、有機EL素子の欠落部がな
く、膜厚が均一な有機EL素子を形成することができる
ので、歩留まりを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のフルカラー表示を
行うアクティブマトリックス型有機EL装置を基板側か
ら見たときを示す平面図である。
【図2】 図1の有機EL装置を基板と反対側から見た
ときを示す部分平面図である。
【図3】 図2のC−C線断面図である。
【図4】 図1の有機EL装置を基板と反対側から見た
ときを示す部分平面図である。
【図5】 図1に示す有機EL装置の製造方法を説明す
るための工程図である。
【図6】 図1に示す有機EL装置の製造方法を説明す
るための工程図である。
【図7】 図1に示す有機EL装置の製造方法を説明す
るための工程図である。
【図8】 図1に示す有機EL装置の製造方法を説明す
るための工程図である。
【図9】 図1に示す有機EL装置の製造方法を説明す
るための工程図である。
【図10】 図1に示す有機EL装置の製造方法を説明
するための工程図である。
【図11】 図1に示す有機EL装置の製造方法を説明
するための工程図である。
【図12】 有機EL装置の有機EL素子の配置を示す
平面模式図であって、(a)がストライプ配置、(b)
がモザイク配置、(c)がデルタ配置を示す図である。
【図13】 本発明の第2の実施形態である電子機器を
示す斜視図である。
【図14】 従来のフルカラー表示を行うアクティブマ
トリックス型有機EL装置の例を示す部分平面図であ
る。
【図15】 図14のG−G線断面図である。
【図16】 従来のアクティブマトリックス型有機EL
装置の製造方法を説明する工程図である。
【図17】 従来のアクティブマトリックス型有機EL
装置の製造方法を説明する工程図である。
【図18】 従来のアクティブマトリックス型有機EL
装置の製造方法を説明する工程図である。
【図19】 従来のアクティブマトリックス型有機EL
装置の製造方法を説明する工程図である。
【図20】 従来のアクティブマトリックス型有機EL
装置の製造方法を説明する工程図である。
【図21】 図17に示した工程の平面図である。
【符号の説明】
2…隔壁部材料層 3…画素形成領域(有機EL素子形成領域) 3a…孔 3b…内壁(壁面) 4…隔壁部 19…画素用電極 21b…半導体素子領域用絶縁部 23…正孔注入層 24、24R、24G、24B…発光層 31…信号線 32…電源線 33…走査線 34…スイッチングトランジスタ(半導体素子) 35、35R、35G、35B…有機EL素子 36…容量 37…ドライビングトランジスタ(半導体素子) 38…容量線 39…半導体素子領域 52…基板 57…絶縁膜 57a…孔 57b…絶縁膜 60…インクジェットヘッド 61a、61b…吐出ノズル 600、700、800…電子機器 601、702、801…表示部 t2…隔壁部の層厚 t3…発光層の厚さ t4…絶縁膜の膜厚 M…フォトマスクフィルム W…幅

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、マトリクス状に配置された複
    数の有機EL素子と、各有機EL素子に対してそれぞれ
    設けられ、前記有機EL素子を駆動する半導体素子又は
    電気回路が形成されてなる有機EL装置であり、 前記基板上に前記各有機EL素子を形成する有機EL素
    子形成領域をそれぞれ取り囲む隔壁部が形成され、該隔
    壁部は対向する内壁間の幅が略均一とされており、前記
    各有機EL素子形成領域に有機EL素子用インクが吐出
    されて前記複数の有機EL素子が形成されてなることを
    特徴とする有機EL装置。
  2. 【請求項2】 前記隔壁部は、対向する内壁間の最大幅
    の大きさに対する最小幅の大きさが0.8以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の有機EL装置。
  3. 【請求項3】 前記隔壁部は、対向する内壁間の幅が均
    一であることを特徴とする請求項1記載の有機EL装
    置。
  4. 【請求項4】 前記隔壁部の内周輪郭形状は、左右対称
    のものであることを特徴とする請求項1記載の有機EL
    装置。
  5. 【請求項5】 前記隔壁部が感光性樹脂膜からなること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に
    記載の有機EL装置。
  6. 【請求項6】 前記隔壁部がポリイミド系化合物からな
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    一項に記載の有機EL装置。
  7. 【請求項7】 前記基板と前記隔壁部との間に絶縁膜が
    形成され、該絶縁膜に前記有機EL素子の一部を覆うよ
    うにはみ出した半導体素子領域用絶縁部が設けられた請
    求項1乃至6のいずれか一項に記載の有機EL装置。
  8. 【請求項8】 前記有機EL素子と前記半導体素子との
    間に、半導体素子領域用絶縁部が設けられたことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有機EL
    装置。
  9. 【請求項9】 前記隔壁部の層厚が0.3μm〜3μm
    であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項
    に記載の有機EL装置。
  10. 【請求項10】 前記絶縁膜及び/または前記半導体素
    子領域用絶縁部の厚さが0.3μm以下であることを特
    徴とする請求項7又は8に記載の有機EL装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    一項に記載の有機EL装置を具備してなることを特徴と
    する電子機器。
  12. 【請求項12】 基板上に隔壁部材料層を形成する工程
    と、前記隔壁部材料層に孔を複数形成し、対向する内壁
    間の幅が略均一な隔壁部を形成する工程と、前記孔内に
    有機EL素子用インクを吐出した後に該有機EL素子用
    インクを乾燥することにより有機EL素子を形成する工
    程とを具備してなることを特徴とする有機EL装置の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記隔壁部材料層を感光性樹脂膜から
    形成し、該隔壁部材料層上にフォトマスクを載置して露
    光、現像を行うことにより、前記複数の孔を形成するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の有機EL装置の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記隔壁部材料層をポリイミド系化合
    物から形成し、該隔壁部材料層上にフォトマスクを載置
    して露光、現像を行うことにより、前記複数の孔を形成
    することを特徴とする請求項12に記載の有機EL装置
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記隔壁部形成工程前に、前記基板と
    前記隔壁部との間に絶縁膜を形成するとともに該絶縁膜
    に前記孔内の有機EL素子形成領域の一部を覆うように
    はみ出した半導体素子領域用絶縁部を形成する絶縁膜形
    成工程を具備することを特徴とする請求項12乃至14
    のいずれか一項に記載の有機EL装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記隔壁部形成工程前に、前記基板上
    に形成された半導体素子と前記孔内の有機EL素子形成
    領域との間に、半導体素子領域用絶縁部を形成する工程
    を具備することを特徴とする請求項12乃至14のいず
    れか一項に記載の有機EL装置の製造方法。
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