JP2001227332A - 船舶の排ガス脱硝システム - Google Patents

船舶の排ガス脱硝システム

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JP2001227332A
JP2001227332A JP2000037697A JP2000037697A JP2001227332A JP 2001227332 A JP2001227332 A JP 2001227332A JP 2000037697 A JP2000037697 A JP 2000037697A JP 2000037697 A JP2000037697 A JP 2000037697A JP 2001227332 A JP2001227332 A JP 2001227332A
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exhaust gas
fine particles
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ship
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JP2000037697A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Setoguchi
稔彦 瀬戸口
Yorisato Okubo
頼聡 大久保
Akinori Yasutake
昭典 安武
Yuichi Fujioka
祐一 藤岡
Akira Hattori
晃 服部
Takafuru Kobayashi
敬古 小林
Nobuaki Murakami
信明 村上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船舶用のディーゼルエンジンからの排ガスの
窒素酸化物を脱硝する船舶の排ガス脱硝システムを提供
することを課題とする。 【解決手段】 船舶用ディーゼルエンジン100からの
排ガス10を排出する排気管101に、上記排ガス10
中の窒素酸化物を除去する脱硝装置110を介装してな
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば船舶用のデ
ィーゼルエンジンからの排ガスの窒素酸化物を脱硝する
船舶の排ガス脱硝システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両や船舶用の内燃機関を駆動
することによって排気される排ガス中には、窒素酸化物
等が含まれており、該窒素酸化物は有害成分としてその
排出を抑える必要があるが、従来においては船舶のディ
ーゼルエンジンの排ガスの規制はなされてはいななかっ
たが、将来的に規制が合意されると2000年1月に遡
及して船舶用エンジンから排出される窒素酸化物につい
ても規制の対象となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、燃焼排ガスか
らの窒素酸化物の排出を防止する方法として、以下のよ
うな提案がなされている。
【0004】 窒素酸化物の低減のために、燃焼温度
や燃焼時間等を低下させることが提案されるが、燃費の
低下、スモーク発生増加と相反する関係となり、問題と
なる。
【0005】 また、ディーゼルエンジンの排ガスに
含有されるパティキュレート(スート,タール分を含
む)による窒素酸化物低減反応阻害も発生する。
【0006】 さらに、脱硝装置に対して排ガス中の
硫黄酸化物(SOx)による反応阻害が発生するという
問題がある。
【0007】本発明は、上記問題に鑑み、船舶用のディ
ーゼルエンジンからの排ガスの窒素酸化物を脱硝する船
舶の排ガス脱硝システムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
[請求項1]の船舶の排ガス脱硝システムの発明は、船
舶用ディーゼルエンジンからの排ガスを排出する排気管
に、排ガス中の窒素酸化物を除去する脱硝装置を介装し
てなることを特徴とする。
【0009】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記船舶用ディーゼルエンジンが排ガス温度が30
0℃以下の2サイクルディーゼルエンジンであることを
特徴とする。
【0010】[請求項3]の発明は、請求項1におい
て、上記介装された脱硝装置の前流側に排ガス中の微粒
子を除去する微粒子除去装置を介装してなることを特徴
とする。
【0011】[請求項4]の発明は、請求項3におい
て、上記介装された微粒子除去装置の前流側又は後流側
に脱硫装置を介装してなることを特徴とする。
【0012】[請求項5]の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか1項において、上記介装された脱硝装置
の前流側にNO酸化装置を介装してスクラバー手段によ
る脱硝効率を向上させることを特徴とする。
【0013】[請求項6]の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか1項において、上記脱硝装置が海水又は
アルカリ溶液を利用したスクラバー脱硝であることを特
徴とする。
【0014】[請求項7]の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか1項において、上記脱硝装置が脱硝触媒
を用いてなることを特徴とする。
【0015】上記脱硝触媒が、TiO2 を含む酸化物担
体或いはACF等の炭素材担体上に、V,Mn,Cr等
の遷移金属酸化物を少なくとも1種含む活性体を担持し
たものであることが好ましい。
【0016】[請求項8]の発明は、請求項7におい
て、上記脱硝触媒が遷移金属酸化物を少なくとも1種担
持してなることを特徴とする。
【0017】[請求項9]の発明は、請求項7におい
て、上記脱硝触媒が活性炭素繊維であることを特徴とす
る。
【0018】[請求項10]の発明は、請求項3におい
て、上記微粒子除去装置が、排ガス中の微粒子を捕集す
る捕集手段と、上記捕集手段に捕集した微粒子表面に微
粒子を除去するための触媒溶液を付着させる触媒付着手
段とを備えたことを特徴とする。
【0019】[請求項11]の発明は、請求項10にお
いて、上記微粒子表面に触媒溶液を付着させる触媒付着
手段が、上記微粒子を捕集した捕集手段に触媒溶液を噴
霧する噴霧手段を備えてなることを特徴とする。
【0020】[請求項12]の発明は、請求項10にお
いて、上記微粒子表面に触媒溶液を付着させる触媒付着
手段が、上記微粒子を捕集した捕集手段を触媒溶液に浸
漬する浸漬手段であることを特徴とする。
【0021】[請求項13]の発明は、請求項10にお
いて、上記触媒溶液がアルカリ金属或いはアルカリ土類
金属の少なくとも1種を含む触媒水溶液、海水、又は上
記アルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少なくとも1
種を含む海水であることを特徴とする。
【0022】[請求項14]の発明は、請求項10にお
いて、上記捕集手段に触媒を担持してなることを特徴と
する。
【0023】[請求項15]の発明は、請求項10にお
いて、上記微粒子を捕集する捕集手段が、平板型フィル
タを積層してなると共に、端部を交互に閉塞した積層型
フィルタであり、排ガス中の微粒子をフィルタの表面に
付着させ、上記微粒子表面に触媒溶液を噴霧し、乾燥後
に排ガス中の未燃焼微粒子を燃焼することを特徴とす
る。
【0024】[請求項16]の発明は、請求項10にお
いて、上記微粒子を捕集する捕集手段が、平板型フィル
タを折り曲げてなる積層型フィルタであり、排ガス中の
微粒子をフィルタの表面に付着させ、上記微粒子表面に
触媒溶液を噴霧し、乾燥後に排ガス中の未燃焼微粒子を
燃焼することを特徴とする。
【0025】[請求項17]の船舶の排ガス脱硝方法の
発明は、船舶用ディーゼルエンジンから排出する排ガス
中の窒素酸化物を除去することを特徴とする。
【0026】[請求項18]の発明は、請求項17にお
いて、排ガス中の微粒子を捕集・分解した後、排ガス中
の窒素酸化物を除去することを特徴とする。
【0027】[請求項19]の発明は、請求項18にお
いて、上記微粒子が表面にした捕集手段を、触媒溶液に
浸漬し、該捕集した微粒子表面に触媒溶液を付着させる
ことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0029】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態を図1を用いて説明する。図1は本実施の形態に
かかる船舶の排ガス脱硝システムの概略図である。図1
に示すように、本実施の形態の船舶の排ガス脱硝システ
ムは、船舶用ディーゼルエンジン100からの排ガス1
0を排出する排気管101に、上記排ガス10中の窒素
酸化物を除去する脱硝装置110を介装してなるもので
ある。
【0030】本発明の脱硝装置110は特に限定される
ものではないが、スクラバーを用いたスクラバー脱硝方
式や脱硝触媒を充填した触媒脱硝方式がある。上記スク
ラバー脱硝方式はスプレー式や充填式のスクラバー装置
を用い、スクラバー液としては、例えば海水やアルカリ
溶液を用いている。ここで、海水を用いる場合には、別
途アルカリ溶液を搭載する必要がなく、好適である。こ
の時、スクラバーの前段にNO酸化装置を設置することに
より効率よく脱硝することができる。NO酸化装置として
は、特に限定するものではないが、貴金属、遷移金属の
うち少なくとも一種を含む酸化触媒を用いるか、オゾン
発生器より発生させたオゾンを吹き込んで酸化すること
も可能である。
【0031】また、本発明において触媒脱硝方式は、特
に限定されるものではなく、脱硝触媒としては、例えば
TiO2 を含む酸化物担体或いはACF等の炭素材担体
上に、V,Mn,Cr等の遷移金属酸化物を少なくとも
1種含む活性体を担持したものであることが好ましい。
なお、触媒脱硝の場合には、アンモニアあるいは尿素水
をNOx還元剤として添加すると好ましい。また、活性
炭素繊維(ACF)を用いたACF脱硝触媒を例示する
ことができる。
【0032】本実施の形態では、上記脱硝装置の前流側
に微粒子を除去する微粒子除去手段120を介装してな
り、脱硝装置110における微粒子による脱硝率の低減
を抑えるようにしている。
【0033】ここで、上記微粒子除去手段120は特に
限定されるものではなく、例えばセラミックス製のハニ
カムフィルタ等によるDPF(Diesel Particulate Fil
ter)を挙げることができ、該DPFに微粒子を捕集し、
堆積量が増えると排気抵抗が増大するので、これを燃焼
除去し再生するようにしている。また、バグフィルタ等
のような除塵手段を用いるようにしてもよい。
【0034】また、図7に示すような微粒子除去装置を
用いるようにしてもよい。図7に示すように、本実施の
形態にかかる上記微粒子除去装置は、ディーゼルエンジ
ン100からの排ガス10中の微粒子を除去する排ガス
中の微粒子除去装置であって、上記微粒子を捕集する捕
集手段である円盤型フィルタ11と、上記円盤型フィル
タ11に捕集した微粒子表面に触媒溶液12を付着させ
る触媒付着手段である複数のノズル(スプレー型、シャ
ワー型等)13aを有するスプレー13とを備えてな
り、捕集した微粒子全体を触媒で覆いつつ未燃焼微粒子
を燃焼分解するものである。
【0035】本実施の形態の微粒子除去装置では、鉛直
軸方向に軸芯を有する円盤型のフィルタ11を用い、該
フィルタ11の一部が排ガスの煙道21内に回転自在に
介装され、該煙道21内において排ガス10中の微粒子
を捕集する捕集ゾーン22と、微粒子を捕集したフィル
タ11が回転され、煙道外において触媒貯槽23から供
給される触媒溶液12を散布手段13により噴霧する触
媒担持ゾーン24と、担持された触媒が再び煙道21内
に入り、排ガス10の熱と触媒作用との併用により未燃
焼分が燃焼する燃焼ゾーン25とから構成されている。
【0036】上記触媒貯槽23内にはアルカリ金属触媒
溶液であるK2 CO3 又は海水が貯蔵タンク26から供
給され、貯蔵されており、攪拌手段27により攪拌され
ている。上記触媒貯槽23内は、上記触媒担持ゾーン2
4で噴霧された残りの触媒溶液12が回収され、その際
に未燃焼C(カーボン)が流れ落ちる場合があるので、
当該未燃焼Cを含んだものとなっている。
【0037】本実施の形態によれば、上記微粒子捕集ゾ
ーン22においてフィルタ11の表面に排ガス10中の
微粒子を捕集し、該捕集された微粒子を触媒担持ゾーン
24において触媒溶液12で微粒子の表面を覆うように
散布し、フィルタ12の回転につれて触媒を乾燥させ、
再び煙道内の燃焼ゾーン25で燃焼することにより、3
00℃程度の低温において当該微粒子中の未燃焼分(ス
ート,タール等)を分解することができ、摩耗の原因と
なる微粒子を分解除去したクリーンガス28を脱硝装置
110へ送給することができる。
【0038】ここで、上記微粒子除去装置に用いる触媒
とは、炭酸カリウム,炭酸ナトリウム等のNa,K等の
アルカリ金属,アルカリ土類金属のうち少なくとも一種
を含むものである。また、アルカリ触媒として海水を利
用することもできる。また、上記アルカリ金属或いはア
ルカリ土類金属の少なくとも1種を海水中に含有するよ
うにしてもよい。
【0039】本発明ではアルカリ触媒溶液をフィルタに
捕集された微粒子の表面を覆うように噴霧することで、
含浸・担持させることにより、当該触媒を均一に配置さ
せることができ、この結果、燃焼場を均一化させること
ができると共に、低温側(300℃以下)において触媒
燃焼を可能とすることができる。これにより、2サイク
ルのディーゼルエンジンの排ガスにおける微粒子除去効
率が低下することがない。
【0040】このため微粒子を燃焼する際に、ヒータ等
による異常燃焼を防ぐと共に、燃焼温度によっては触媒
溶液を散布する(触媒溶液の濃度・散布量・散布時間、
フィルタの回転速度等の調整)ことにより燃焼温度を制
御することができる。
【0041】上記フィルタ11のフィルタ材質は燃焼と
水溶液の散布を繰り返すことになるので、耐熱衝撃性に
優れる材料を用いる必要がある。耐熱衝撃性のフィルタ
としては、金属製のフィルタ、耐熱処理されたセラミッ
クスフィルタ等を例示することができる。
【0042】また、フィルタ強度を保持する支持層の上
に金属フィルタを積層してなる積層金属メッシュ型フィ
ルタや、フィルタ強度を保持する支持層の上に金属不織
布を積層してなる積層金属不織布型フィルタを例示する
ことができる。
【0043】また、図8(A)に示すように、支持層3
1の上面側にセラミックス層32を配し、該セラミック
ス層32を保護する保護メッシュ層33からなる積層型
セラミックスフィルタ34を用いることもできる。
【0044】上記フィルタには、必要に応じて白金等の
金属触媒等を担持するようにしてもよい。ここで、白金
以外に、例えばロジウム、パラジウム等を、また酸化物
触媒としては、例えば酸化チタン、酸化アルミナ、コー
ジュライト、アルミナ・シリカ、ゼオライト、ポーラス
シリケート、ポーラスアルミネート等や、ペロブスカイ
ト型構造、スピネル型構造を有する複合酸化物を例示す
ることができるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。これにより、フィルタの表面側では上記微粒子
を接触する触媒の触媒作用と微粒子に付着したアルカリ
触媒の触媒作用との併用効果により、さらに分解効率を
向上させることができる。
【0045】本発明の触媒による微粒子除去の作用・効
果を図8(B)に示す。図8(B)に示すように、先ず
フィルタ11の表面に排ガス中の微粒子10aが付着す
る。次いで、触媒溶液12を散布すると、触媒溶液12
が微粒子の表面を覆う。微粒子10aに触媒溶液12が
覆いはじめると微粒子10aの細孔中にも触媒溶液12
が浸透しはじめる。その後、乾燥させると、微粒子10
aの表面を覆った触媒溶液が乾燥すると共に、触媒活性
を示す成分が微粒子表面に均一に分散した状態で残留す
る。また、微粒子内部に侵入した触媒溶液も乾燥し、触
媒活性を示す成分が微粒子内部に均一に残留する。その
後、燃焼により微粒子の表面のみならず内部においても
触媒作用が働き、完全燃焼が可能となる。
【0046】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を図2を用いて説明する。図2は本実施の形態に
かかる船舶の排ガス脱硝システムの概略図である。図2
に示すように、本実施の形態の船舶の排ガス脱硝システ
ムは、船舶用ディーゼルエンジン100からの排ガス1
0を排出する排気管101に、上記排ガス10中の窒素
酸化物を除去する脱硝装置110を介装してなると共
に、上記脱硝装置110の前流側に脱硫装置130を介
装してなるものである。なお、図中符号102は排ガス
を煙突側へ導く誘引送風機を図示する。この脱硫装置1
20を設けることにより、例えば船舶等のように低質重
油(硫黄(S)分の含有量が多い(数百〜数千ppm)
C重油等)等を用いる場合や、ピストンの潤滑油等を使
用するような場合においても、上記脱硫装置120にお
いて脱硫することで排ガス中の硫黄酸化物(SOx)の
排出を低減することができる。
【0047】なお、本実施の形態では微粒子除去装置1
10の後流側に脱硫装置120を設けているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、上記微粒子除去装置
110の前流側に設けるようにしてもよく、或いは上記
脱硝装置110の後流側に配置するようにしてもよい。
【0048】また、本実施の形態のように上記脱硫装置
120を微粒子除去装置120の後流側へ設置する場合
には、該脱硫装置120内において脱硫を行うと共に、
微粒子を除去することができ、微粒子除去効果を更に高
めることができ、また、微粒子除去装置110を必要に
応じて設置しなくてもよい場合もある。
【0049】上記脱硫装置120としては、例えば海水
を用いて脱硫する海水スクラバー方式や、ACF(活性
炭素繊維)の酸化活性によりSO2 を硫酸にするACF
脱硫方式等を例示することができるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0050】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を図3を用いて説明する。図3は本実施の形態に
かかる船舶の排ガス脱硝システムの概略図である。図3
に示すように、本実施の形態の船舶の排ガス脱硝システ
ムは、船舶用ディーゼルエンジン100からの排ガス1
0を排出する排気管101に、上記排ガス10中の窒素
酸化物を除去するACF触媒による脱硝装置110を介
装してなると共に、上記脱硝装置110の前流側に脱硫
装置130を介装してなるものである。また、本実施の
形態では、ACF脱硝装置110の脱硝効率を向上させ
るために、微粒子除去手段120と脱硫装置130との
間には排ガス10の熱(250℃程度の熱を回収す
る。)を回収するガスガスヒータ140を介装してなる
と共に、脱硫装置130とACF脱硝装置110との間
には上記ガスガスヒータ140で回収した熱を排ガス1
0に付与する(180℃程度の熱を排ガスに与える。)
ガスガスヒータ141を介装してなるものである。
【0051】これにより、ガスガスヒータ140及びガ
スガスヒータ141の設置により熱の利用が効率的に行
われ、ACF脱硝装置において180℃〜150℃での
脱硝反応が行われ、脱硝システムを効率的に行うことが
できる。
【0052】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
の形態を図4を用いて説明する。図4は本実施の形態に
かかる船舶の排ガス脱硝システムの概略図である。図4
に示すように、本実施の形態の船舶の排ガス脱硝システ
ムは、船舶用ディーゼルエンジン100からの排ガス1
0を排出する排気管101に、上記排ガス10中の窒素
酸化物と硫黄酸化物を同時に除去する脱硫・脱硝装置1
50を介装してなると共に、上記脱硫・脱硝装置150
の前流側にNOをNO2 に酸化するACF酸化装置16
0を介装してなるものである。また、本実施の形態で
は、ACF酸化装置160の酸化効率を向上させるため
に、微粒子除去手段120とACF酸化装置160との
間には排ガス10の熱(250℃程度の熱を回収す
る。)を回収するガスガスヒータ140を介装してなる
と共に、煙突からの白煙発生防止のために、脱硫・脱硝
装置150と誘引送風機102との間には上記ガスガス
ヒータ140で回収した熱を排ガス10に付与するガス
ガスヒータ142を介装してなるものである。なお、白
煙防止のための予熱温度は、特に限定されるものではな
く、例えば110℃以上の熱を排ガスに与えるようにす
ればよい。
【0053】これにより、ガスガスヒータ140及びガ
スガスヒータ141の設置により熱の利用が効率的に行
われ、ACF酸化装置において180℃〜150℃での
酸化反応が行われ、排ガス10中のNOをNO2 に酸化
させ、スクラバー脱硝等における窒素酸化物の除去効率
を向上させ、脱硝システムを効率的に行うことができ
る。
【0054】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
の形態を図5を用いて説明する。図5は本実施の形態に
かかる船舶の排ガス脱硝システムの概略図である。図5
に示すように、本実施の形態の船舶の排ガス脱硝システ
ムは、船舶用ディーゼルエンジン100からの排ガス1
0を排出する排気管101に、上記排ガス10中の窒素
酸化物と硫黄酸化物を同時に除去する脱硫・脱硝装置1
50を介装してなると共に、上記脱硫・脱硝装置150
の前流側に微粒子除去装置120を介装してなるもので
ある。また、本実施の形態では、脱硫・脱硝装置150
の窒素酸化物の除去効率を向上させるために、微粒子除
去手段120と脱硫・脱硝装置150との間にはオゾン
発生装置161からのオゾン(O3 )を供給するように
している。このオゾン(O3 )の供給により、排ガス1
0中のNOをNO2 に酸化させ、スクラバー脱硫・脱硝
等における窒素酸化物の除去効率を向上させ、脱硝シス
テムを効率的に行うことができる。
【0055】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
の形態を図6を用いて説明する。図6は本実施の形態に
かかる船舶の排ガス脱硝システムの概略図である。図6
に示すように、本実施の形態の船舶の排ガス脱硝システ
ムは、船舶用ディーゼルエンジン100からの排ガス1
0を排出する排気管101に、上記排ガス10中の硫黄
酸化物を除去する脱硫装置130と、窒素酸化物を除去
する脱硝装置110を介装してなると共に、上記脱硫装
置130の前流側に微粒子除去装置120を介装してな
るものである。また、本実施の形態では、脱硝装置11
0の窒素酸化物の除去効率を向上させるために、脱硫装
置130と脱硝装置110との間にはプラズマ酸化装置
162が介装してなるものである。このプラズマ酸化装
置162の設置により、排ガス10中のNOをNO2
酸化させ、スクラバー脱硝等における窒素酸化物の除去
効率を向上させ、脱硝システムを効率的に行うことがで
きる。
【0056】また、本実施の形態では、プラズマ酸化装
置162の酸化効率を向上させるために、脱硫装置13
0とプラズマ酸化酸化装置162との間には排ガス10
の熱(250℃程度の熱を回収する。)を回収するガス
ガスヒータ140を介装してなると共に、煙突からの白
煙発生防止のために、脱硝装置110と誘引送風機10
2との間には上記ガスガスヒータ140で回収した熱を
排ガス10に付与する(150℃程度の熱を排ガスに与
える。)ガスガスヒータ142を介装してなるものであ
る。
【0057】[第7の実施の形態]次に、第1の実施の
形態のように微粒子を捕集したフィルタ11に触媒溶液
を噴霧する噴霧手段のほかに、上記微粒子を捕集した捕
集手段を触媒溶液に浸漬する浸漬手段による微粒子除去
装置の一例を示す。
【0058】以下、本実施の形態では、円盤型フィルタ
を用い、浸漬手段により触媒を担持する排ガス中の微粒
子除去装置について説明する。図9は第7の実施の形態
にかかる排ガス中の微粒子除去装置の概略図である。図
9に示すように、本実施の形態にかかる排ガス中の微粒
子除去装置は、鉛直軸方向と直交する方向に軸芯を有す
る円盤型のフィルタ11を用い、該フィルタ11の一部
が排ガスの煙道21に回転自在に介装され、該煙道内に
おいて排ガス10中の微粒子を捕集する捕集ゾーン22
と、微粒子を捕集したフィルタ11が回転され、煙道外
において触媒貯槽23にフィルタ11を浸漬させる触媒
担持ゾーン24と、担持された触媒が再び煙道21に入
り、燃焼ガスの温度において燃焼する燃焼ゾーン25と
から構成されている。上記貯蔵タンク23内は、上記触
媒担持ゾーン24でフィルタが浸漬されるので、表面に
付着した未燃焼C(カーボン)を含んだものとなってい
る。微粒子の分解作用は第1の実施の形態と同様である
ので、省略する。
【0059】この浸漬型の場合には、陸上定置型の内燃
機関の排ガス処理に好適であるが、海上又は陸上を走行
する場合には処理の安定のために、揺れ防止手段を設け
るようにすればよい。
【0060】[第8の実施の形態]本実施の形態では、
上述した回転型フィルタを用いた実施の形態と異なり、
固定式としたフィルタを用い、噴霧手段により触媒を担
持する排ガス中の微粒子除去装置について説明する。図
10は第8の実施の形態にかかる排ガス中の微粒子除去
装置の概略図である。 図10に示すように、本実施の
形態にかかる排ガス中の微粒子除去装置は、微粒子を捕
集する捕集手段が、固定型の角柱型フィルタ71であ
り、排ガス10中の微粒子をフィルタ71の外側に付着
させ、上記微粒子表面に触媒溶液12を付着させる触媒
付着手段の噴射ノズル72A〜Dを外周側に設け、触媒
溶液12をフィルタ71の表面に順に噴霧し、乾燥後に
排ガス中の未燃焼微粒子を燃焼するものである。
【0061】本実施の形態では固定型フィルタは角柱型
としたが本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば円筒型フィルタや多角形型フィルタとし、ガスを順次
切替えるようにして触媒溶液12を順次噴霧するように
してもよい。
【0062】[第9の実施の形態]本実施の形態では、
固定式としたフィルタを用い、噴霧手段により触媒を担
持する排ガス中の微粒子除去装置について説明する。図
11は第9の実施の形態にかかる排ガス中の微粒子除去
装置の概略図である。図11に示すように、本実施の形
態にかかる排ガス中の微粒子除去装置は、微粒子を捕集
する捕集手段が、一枚の平面型フィルタを溝状に折り畳
んだ形状を有する積層型フィルタ91であり、排ガス1
0中の微粒子をフィルタ91の表面に付着させ、上記微
粒子表面に触媒溶液12を噴射ノズル(図示せず)によ
り触媒溶液12をフィルタ91の表面に噴霧し、乾燥後
に排ガス中の未燃焼微粒子を燃焼するものである。な
お、符号92は閉塞部分である。
【0063】また、平面型フィルタを多段に積層し、料
端面を交互に閉塞板92により閉塞して上記積層型フィ
ルタ91とするようにしてもよい。本実施の形態の積層
型フィルタ91は、閉塞部分と異なる部分が貫通してい
るので、フィルタ表面に付着した未燃焼物を洗浄除去す
ることが容易である。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の[請求項
1]の発明によれば、船舶用ディーゼルエンジンからの
排ガスを排出する排気管に、排ガス中の窒素酸化物を除
去する脱硝装置を介装してなるので、排ガス中の窒素酸
化物の低減を図ることができる。
【0065】[請求項2]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記船舶用ディーゼルエンジンが排ガス温度が
300℃以下の2サイクルディーゼルエンジンであるの
で、高温で脱硝を行う必要がなく、装置構成をコンパク
トにすることができる。
【0066】[請求項3]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記介装された脱硝装置の前流側に排ガス中の
微粒子を除去する微粒子除去装置を介装してなるので、
排ガス中の微粒子を除去しつつ脱硝することができる。
【0067】[請求項4]の発明によれば、請求項3に
おいて、上記介装された微粒子除去装置の前流側又は後
流側に脱硫装置を介装してなるので、排ガス中の硫黄酸
化物も除去しつつ脱硝することができる。
【0068】[請求項5]の発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれか1項において、上記介装された脱
硝装置の前流側にNO酸化装置を介装してなるので、N
OをNO2 に酸化してスクラバー手段等による脱硝効率
の向上を図ることができる。
【0069】[請求項6]の発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれか1項において、上記脱硝装置が海
水又はアルカリ溶液を利用したスクラバー脱硝であるの
で、海上船舶エンジンの脱硝効率が向上する。また、海
水を用いる場合には、別途アルカリ溶液を搭載する必要
がなく、海水を有効利用することで経済的である。
【0070】[請求項7]の発明によれば、請求項1乃
至請求項4のいずれか1項において、上記脱硝装置が脱
硝触媒を用いてなるので、触媒作用により脱硝効果が向
上する。
【0071】[請求項8]の発明によれば、請求項7に
おいて、上記脱硝触媒が遷移金属酸化物を少なくとも1
種担持してなるので、活性体の触媒作用により脱硝効果
が向上する。
【0072】[請求項9]の発明によれば、請求項7に
おいて、上記脱硝触媒が活性炭素繊維(ACF)である
ので、ACF触媒により脱硝効果が向上する。
【0073】[請求項10]の発明によれば、請求項3
において、上記微粒子除去装置が、排ガス中の微粒子を
捕集する捕集手段と、上記捕集手段に捕集した微粒子表
面に微粒子を除去するための触媒溶液を付着させる触媒
付着手段とを備えたので、微粒子の除去と共に排ガス中
の窒素酸化物の完全分解が可能となる。
【0074】[請求項11]の発明によれば、請求項1
0において、上記微粒子表面に触媒溶液を付着させる触
媒付着手段が、上記微粒子を捕集した捕集手段に触媒溶
液を噴霧する噴霧手段を備えてなるので、微粒子の表面
を効率よく覆うことができる。また、振動等があっても
安定して噴霧することができる。
【0075】[請求項12]の発明によれば、請求項1
0において、上記微粒子表面に触媒溶液を付着させる触
媒付着手段が、上記微粒子を捕集した捕集手段を触媒溶
液に浸漬する浸漬手段であるので、フィルタの形状が複
雑な場合であっても微粒子表面を覆うことができる。
【0076】[請求項13]の発明によれば、請求項1
0において、上記触媒溶液がアルカリ金属或いはアルカ
リ土類金属の少なくとも1種を含む触媒水溶液、海水、
又は上記アルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少なく
とも1種を含む海水であるので、触媒費用が廉価である
と共に、噴霧した後の触媒溶液を再利用することができ
る。
【0077】[請求項13]の発明によれば、請求項1
0において、上記捕集手段に触媒を担持してなるので、
アルカリ触媒以外の触媒効果による相乗的な微粒子の分
解が可能となる。
【0078】[請求項14]の発明によれば、請求項1
0において、上記微粒子を捕集する捕集手段が、平板型
フィルタを積層してなると共に、端部を交互に閉塞した
積層型フィルタであり、排ガス中の微粒子をフィルタの
表面に付着させ、上記微粒子表面に触媒溶液を噴霧し、
乾燥後に排ガス中の未燃焼微粒子を燃焼するので、微粒
子を良好に捕集でき、微粒子を燃焼分解することができ
る。
【0079】[請求項15]の発明によれば、請求項1
0において、上記微粒子を捕集する捕集手段が、平板型
フィルタを折り曲げてなる積層型フィルタであり、排ガ
ス中の微粒子をフィルタの表面に付着させ、上記微粒子
表面に触媒溶液を噴霧し、乾燥後に排ガス中の未燃焼微
粒子を燃焼するので、微粒子を良好に捕集でき、微粒子
を燃焼分解することがでる。また、装置をコンパクトに
製作することができる。また、未燃焼物質の除去が容易
である。
【0080】[請求項16]の船舶の排ガス脱硝方法の
発明によれば、船舶用ディーゼルエンジンから排出する
排ガス中の窒素酸化物を除去するので、排ガス中の窒素
酸化物の低減を図ることができる。特に船舶用ディーゼ
ルエンジンが排ガス温度が300℃以下の2サイクルデ
ィーゼルエンジンである場合には、高温で脱硝を行う必
要がなく、装置構成をコンパクトにすることができる。
【0081】[請求項17]の発明によれば、請求項1
6において、排ガス中の微粒子を捕集・分解した後、排
ガス中の窒素酸化物を除去するので、微粒子の除去と共
に排ガス中の窒素酸化物の完全分解が可能となる。
【0082】[請求項18]の発明によれば、請求項1
7において、上記微粒子が表面にした捕集手段を、触媒
溶液に浸漬し、該捕集した微粒子表面に触媒溶液を付着
させるので、微粒子の表面を効率よく覆うことができ
る。また、振動等があっても安定して噴霧することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる船舶の排ガス脱硝シ
ステムの概略図である。
【図2】第2の実施の形態にかかる船舶の排ガス脱硝シ
ステムの概略図である。
【図3】第3の実施の形態にかかる船舶の排ガス脱硝シ
ステムの概略図である。
【図4】第4の実施の形態にかかる船舶の排ガス脱硝シ
ステムの概略図である。
【図5】第5の実施の形態にかかる船舶の排ガス脱硝シ
ステムの概略図である。
【図6】第6の実施の形態にかかる船舶の排ガス脱硝シ
ステムの概略図である。
【図7】第1の実施の形態にかかる微粒子除去装置の概
略図である。
【図8】(A)はフィルタの構成図であり、(B)は微
粒子を分解する概念の概略図である。
【図9】第7の実施の形態にかかる微粒子除去装置の概
略図である。
【図10】第8の実施の形態にかかる微粒子除去装置の
概略図である。
【図11】第9の実施の形態にかかる微粒子除去装置の
概略図である。
【符号の説明】
10 排ガス 100 ディーゼルエンジン 101 排気管 102 誘引送風機 110 脱硝装置 120 微粒子除去手段 130 脱硫装置 140,141,142 ガスガスヒータ 150 脱硫・脱硝装置 160 ACF酸化装置 161 オゾン発生装置 162 プラズマ酸化装置 11 円盤型フィルタ 12 触媒溶液 13a ノズル 13 スプレー 21 煙道 22 捕集ゾーン 23 触媒貯槽 24 触媒担持ゾーン 25 燃焼ゾーン 26 貯蔵タンク 27 攪拌手段 28 クリーンガス 31 支持層 32 セラミックス層 33 保護メッシュ層 34 積層型セラミックスフィルタ 71 角柱型フィルタ 72A〜D 噴射ノズル 91 積層型フィルタ 92 閉塞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安武 昭典 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 藤岡 祐一 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 服部 晃 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 小林 敬古 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 村上 信明 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内 Fターム(参考) 3G091 AA04 AA15 AB02 AB11 AB13 AB14 AB15 BA14 CA02 CA18 GB01W GB01X GB05W GB06W GB07W GB09W GB10W GB10X GB13W HA07 HA16

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶用ディーゼルエンジンからの排ガス
    を排出する排気管に、排ガス中の窒素酸化物を除去する
    脱硝装置を介装してなることを特徴とする船舶の排ガス
    脱硝システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記船舶用ディーゼルエンジンが排ガス温度が300℃
    以下の2サイクルディーゼルエンジンであることを特徴
    とする船舶の排ガス脱硝システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記介装された脱硝装置の前流側に排ガス中の微粒子を
    除去する微粒子除去装置を介装してなることを特徴とす
    る船舶の排ガス脱硝システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記介装された微粒子除去装置の前流側又は後流側に脱
    硫装置を介装してなることを特徴とする船舶の排ガス脱
    硝システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    おいて、 上記介装された脱硝装置の前流側にNO酸化装置を介装
    してスクラバー手段による脱硝効率を向上させることを
    特徴とする船舶の排ガス脱硝システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    おいて、 上記脱硝装置が海水又はアルカリ溶液を利用したスクラ
    バー脱硝であることを特徴とする船舶の排ガス脱硝シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    おいて、 上記脱硝装置が脱硝触媒を用いてなることを特徴とする
    船舶の排ガス脱硝システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記脱硝触媒が遷移金属酸化物を少なくとも1種担持し
    てなることを特徴とする船舶の排ガス脱硝システム。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 上記脱硝触媒が活性炭素繊維であることを特徴とする船
    舶の排ガス脱硝システム。
  10. 【請求項10】 請求項3において、 上記微粒子除去装置が、排ガス中の微粒子を捕集する捕
    集手段と、上記捕集手段に捕集した微粒子表面に微粒子
    を除去するための触媒溶液を付着させる触媒付着手段と
    を備えたことを特徴とする船舶の排ガス脱硝システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記微粒子表面に触媒溶液を付着させる触媒付着手段
    が、 上記微粒子を捕集した捕集手段に触媒溶液を噴霧する噴
    霧手段を備えてなることを特徴とする排ガス脱硝システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 上記微粒子表面に触媒溶液を付着させる触媒付着手段
    が、 上記微粒子を捕集した捕集手段を触媒溶液に浸漬する浸
    漬手段であることを特徴とする船舶の排ガス脱硝システ
    ム。
  13. 【請求項13】 請求項10において、 上記触媒溶液がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属の
    少なくとも1種を含む触媒水溶液、海水、又は上記アル
    カリ金属或いはアルカリ土類金属の少なくとも1種を含
    む海水であることを特徴とする船舶の排ガス脱硝システ
    ム。
  14. 【請求項14】 請求項10において、 上記捕集手段に触媒を担持してなることを特徴とする船
    舶の排ガス脱硝システム。
  15. 【請求項15】 請求項10において、 上記微粒子を捕集する捕集手段が、平板型フィルタを積
    層してなると共に、端部を交互に閉塞した積層型フィル
    タであり、 排ガス中の微粒子をフィルタの表面に付着させ、 上記微粒子表面に触媒溶液を噴霧し、乾燥後に排ガス中
    の未燃焼微粒子を燃焼することを特徴とする船舶の排ガ
    ス脱硝システム。
  16. 【請求項16】 請求項10において、 上記微粒子を捕集する捕集手段が、平板型フィルタを折
    り曲げてなる積層型フィルタであり、 排ガス中の微粒子をフィルタの表面に付着させ、 上記微粒子表面に触媒溶液を噴霧し、乾燥後に排ガス中
    の未燃焼微粒子を燃焼することを特徴とする船舶の排ガ
    ス脱硝システム。
  17. 【請求項17】 船舶用ディーゼルエンジンから排出す
    る排ガス中の窒素酸化物を除去することを特徴とする船
    舶の排ガス脱硝方法。
  18. 【請求項18】 請求項17において、 排ガス中の微粒子を捕集・分解した後、排ガス中の窒素
    酸化物を除去することを特徴とする船舶の排ガス脱硝方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項18において、 上記微粒子が表面にした捕集手段を、触媒溶液に浸漬
    し、該捕集した微粒子表面に触媒溶液を付着させること
    を特徴とする船舶の排ガス脱硝方法。
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