JP2001217430A - 半導体基板の製造方法およびこれにより製造された半導体基板 - Google Patents

半導体基板の製造方法およびこれにより製造された半導体基板

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JP2001217430A JP2000357158A JP2000357158A JP2001217430A JP 2001217430 A JP2001217430 A JP 2001217430A JP 2000357158 A JP2000357158 A JP 2000357158A JP 2000357158 A JP2000357158 A JP 2000357158A JP 2001217430 A JP2001217430 A JP 2001217430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歪み層/歪み印加結晶層構造において、歪み印
加結晶層構造より発生する結晶欠陥による歪み層の結晶
性劣化を低減し、かつ絶縁層上に歪み層/歪み印加結晶
層構造を薄膜で形成した基板とその形成方法とを提供す
る。 【解決手段】Si基板上の絶縁層と、別のSi基板上の
SiGe層とを、半導体張り合わせ技術を用いて接合
し、SiGe層側のSi基板を研磨等により除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、半導
体装置の製造方法、半導体基板、とりわけ歪みSi層を
活性領域とする半導体装置、半導体装置の製造方法、半
導体基板に関する。
【0002】
【従来の技術】Si半導体素子、とりわけMOSFET
トランジスタの性能は、大規模集積回路(LSI)の進
歩と共に年々向上している。しかしながら、近年リソグ
ラフィ技術の微細化への限界、Siの理論的移動度への
キャリア移動度への接近などが指摘され、MOSFET
のさらなる高性能化への困難さが増している。
【0003】また、一般に半導体素子の高性能化への施
策として、例えばSiよりも理論的移動度の速いGaA
s半導体結晶やSiC半導体結晶などのSiとは異なる
結晶を用いてより高性能化を実現する方法が検討されて
いる。
【0004】しかしながらGaAs半導体結晶やSiC
結晶では、現在多く用いられているSiデバイスの製造
プロセスとの混在が困難であるため、素子開発に多大な
時間と労力が必要であり、実際に大量生産を行う場合に
は製造ラインの完全な見直しや置き換えが要求される。
【0005】そこで、現在多く用いられているSiデバ
イス製造プロセス技術や製造装置のノウハウを生かしつ
つ、より短い開発期間、より低い投資効率で実現可能な
高性能Si系半導体素子の開発が切望されている。
【0006】このために、Siの電子移動度を向上させ
Si−MOSFETを高性能化する研究が行われてい
る。Siの移動度を向上させる方法のひとつとしてSi
層に歪みを印加する技術が注目されている。一般に半導
体層に歪みを印加すると、そのバンド構造が変化し、チ
ャネル中のキャリアの散乱が抑制されるため電子移動度
の向上が期待できる。
【0007】具体的には、Si基板上にSiよりも格子
定数の大きな材料からなる混晶層、例えばGeを20%
含むSiGe混晶層(以下、単にSiGe層という)を
格子緩和するように厚く(数μm)形成し、この格子緩
和SiGe層上に薄いSi層(数nm)を形成すると、
SiGeとSiの格子定数の差によって歪みのかかった
歪Si層が形成される。
【0008】このような歪Si層をMOSFETのチャ
ネルに用いると、歪みのないSi層をチャネルに用いた
場合の約1.76倍と大幅な電子移動度の向上を達成で
きることが報告されている(J.Welser, J.
L.Hoyl,S.Tagkagi, and J.
F.Gibbons,IEDM 94−373)。
【0009】また、Siの電子移動度を向上させる別の
方法として、MOSFETのチャネル長をより短くする
短チャネル化の方法がある。しかしながら短チャネル化
をすすめると浮遊容量の影響が大きくなるため、期待通
りに電子移動度を向上することが困難になる。
【0010】これを解決するため、Si基板上に絶縁膜
を介してSi層を形成したSOI(silicon o
n insulator)層中にチャネル層を設ける構
造が注目されている。この構造では絶縁膜により完全に
アイソレーションされるので、浮遊容量の低減や素子分
離が容易となり、さらなる低消費電力化、高集積化が実
現すると期待されている。
【0011】そこで電子移動度の向上を期待できる歪S
i層を、浮遊容量の低減や素子分離が容易となるSOI
構造に適用した半導体素子構造に適用する試みがされて
きた。図1を参照しこの構造について説明する。
【0012】先ず、図1Aに示すように、予めSi基板
1上にSiO2絶縁膜2と10nm〜30nmのSOI
層3が形成されたSOI基板を準備し、このSOI基板
上にSiより格子定数の大きいGe濃度20%のSiG
e層4をSOI層3よりも十分厚く形成する。
【0013】次に、図1Bに示すように、窒素雰囲気中
で1100℃のアニールを1時間施すことによってSi
Ge層4からSOI層3に印加された引っ張り歪み(S
TRAIN)によって、SOI層3が塑性変形し格子緩
和する。同時にSiGe層4も格子緩和する。この塑性
変形によってSOI層3中には貫通転位やミスフィット
転位などの転位33が発生する。
【0014】次に、格子緩和SiGe層4上に薄膜のS
iを形成することによって、引っ張り歪みを有する歪S
i層5を形成できる。
【0015】従来SOI層3中に発生する転位33の大
部分は、格子緩和したSOI層3中に生じ、かつこの層
中に閉じこめられるため、格子緩和SiGe層4中には
伝搬しないと考えられてきた。
【0016】しかしながら、格子緩和のために窒素雰囲
気中で1時間1100℃の条件でアニールを施すと1個
/10μm2程度の密度で、SiGe層4の表面にも伝
播し、この欠陥が歪Si層5の結晶性を劣化させること
が分かった。この後の歪Si層5にMOSFET等の半
導体素子を形成するのであるが、歪Si層5の結晶性の
劣化は半導体素子の特性を大きく劣化させる可能性があ
る。このことは半導体素子が微細化されるほど顕著にな
ると予想される。
【0017】また、SiGe層4を格子緩和させるとき
に生じた欠陥は、この後のゲート、電極などの形成プロ
セスやイオンドーピング後の結晶性回復アニールなどの
高温処理過程でも増幅する場合があり、さらに歪Si層
5の結晶性を劣化させる可能性がある。
【0018】SOI層3に発生し格子緩和させるための
転位33をSiGe表面に伝播させないためにはSiG
e層4を数μm以上形成しなければならない。
【0019】しかしながら浮遊容量の影響を抑えるとい
ったSOI基板構造の効果を十分に発揮するためにはS
iO2絶縁層2からチャネル層である歪Si層5までの
厚みを極力抑えることが必要である。したがって数μm
のSiGe層4を形成しなければならないこの方法では
SOI基板構造の効果を十分発揮できない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の方法では、SOI基板上に形成されるチャネル層とな
る歪Si層を備えた半導体デバイスは、欠陥を抑えるた
めにはSOI基板絶縁膜上の膜厚が厚くなり、SOI基
板絶縁膜上の膜厚を薄く形成すれば欠陥が増幅するとい
う問題を有している。
【0021】そこで本発明は、SOI基板絶縁層上の膜
厚の薄膜化およびチャネル層となる歪層の欠陥の低減を
両立でき、十分な歪みをチャネル層に印加し、より高性
能な半導体素子を低コストに形成できる半導体装置、半
導体基板の製造方法、半導体基板を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板と、前記基板上に形成された絶縁膜
と、前記絶縁膜上に実質的に接して形成され格子緩和し
たアンドープの第1の半導体層と、前記第1の半導体層
上に形成されその格子定数が前記第1の半導体層の格子
定数よりも小さくかつ引っ張り格子歪みを有する第2の
半導体層と、前記第2の半導体層上に選択的に形成され
たゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲ
ート電極と、前記ゲート絶縁膜直下の前記第2の半導体
層の表面に形成されたチャネル領域と、少なくとも前記
第2の半導体領域に、前記チャネル領域を介して互いに
離れて設けられたソース・ドレイン領域とを具備するこ
とを特徴とする半導体装置である。
【0023】また、本発明は、基板表面に絶縁膜を形成
する工程と、第1の半導体層が第2の半導体層上に形成
された積層層を有する積層基板を形成する工程と、前記
基板と前記積層基板とを前記絶縁膜及び前記第1の半導
体層を合わせるように張り合わせる工程と、前記第1の
半導体層と前記第2の半導体層の少なくとも一部とが残
るように前記積層基板を除去し、格子緩和された前記第
1の半導体層と、引っ張り格子歪みを印加させた前記第
2の半導体層との積層構造を形成する工程と、前記積層
構造にトランジスタを形成することを特徴とする半導体
装置の製造方法である。
【0024】また、本発明は、基板の表面に絶縁膜を形
成する工程と、半導体基板の表面に第1の半導体層を形
成する工程と、前記絶縁膜及び前記第1の半導体層を合
わせるように前記基板と前記半導体基板を張り合わせる
工程と、前記第1の半導体層が少なくとも残るように前
記半導体基板を除去し前記第1の半導体層を格子緩和さ
せる工程と、前記第1の半導体層上に第2の半導体層を
積層し前記第2の半導体層に引っ張り格子歪みを印加さ
せた積層構造を形成する工程と、前記積層構造にトラン
ジスタを形成することを特徴とする半導体装置の製造方
法である。
【0025】また、本発明は、基板と、前記基板上に形
成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された格子緩和
したアンドープの第1の半導体層と、前記第1の半導体
層上に形成された引っ張り格子歪みを有する第2の半導
体層とを具備する半導体基板である。
【0026】本発明において前記第2の半導体層の格子
定数は第1の半導体層の格子定数よりも小さいものを使
用する。第1の半導体層として代表的な材料は、SiG
eであり、第2の半導体層として代表的な材料はSiで
ある。
【0027】ところで、SiとGeの共有結合半径は、
それぞれ1.17および1.22である。
【0028】通常のエピタキシャル成長技術でSi基板
上でSiGe層とSi層をこの順で積層すると、図2A
に示すようにSiGe層4′の格子は下のSi層3の格
子に整合して縦長に変形し、SiGe層4′に図の縦方
向の引っ張り歪が生じる。このようなSiGe層4′上
に形成されたSi層5′は十分な引っ張り歪が加わらな
い。
【0029】また例えば特開平11−121377号公
報にはB(ホウ素)の共有結合半径が0.88であるこ
とを利用してSiGe層にドーパント濃度の1020〜1
21原子/cm3のBを添加させたものである。この技
術はSOI基板作成時の水素剥離法においてカット後の
CMPを不要にするものである。図2Bはこの技術にお
ける格子整合を模式的に示したものであり、Si層にB
添加SiGe層4´´が積層されており、さらにSi層
5´を積層する。B添加SiGe層4´´はエッチング
ストッパとして使用されるもので後で除去される。上記
の文献ではSi層5´をデバイス層とすることができる
としているがこのSi層は工程中においてSiGe
(B)層4´´から熱拡散されるBを含有し残留圧縮歪
を有することになる。このデバイス層としてのSi層5
´には歪は加わらない。
【0030】また、デバイス層として歪Si層を形成す
るためには前述の図1A及び図1BのようにしてSi/
SiGe/Siの3層構造を形成する方法によっても達
成できるが、Si層5に転位33が伝播するという問題
があった。本発明の半導体装置及び半導体基板では図2
Cに示すように格子緩和されたSiGe層4をシリコン
酸化膜上2上に実質的に接して形成し、その上にSi層
5を張り合わせ法などにより形成する。このときSi層
5には格子緩和SiGe層4により、図の横方向に十分
な引っ張り歪が生じる。また、図2Aに示すような転位
33が生じたSOI層3も持たないため、歪Si層5の
結晶性を劣化させるという問題点も生じない。
【0031】また、本発明の製造方法は、SiGe層を
格子緩和させるために従来技術のような高温アニール工
程を用いる必要がない。このため高温アニールより貫通
転位などがSOI層に導入されこれらがチャネルを形成
する歪Siデバイス層に到達して阻止特性を劣化させる
ことがない。したがって本発明ではSiGe層の厚さを
従来技術より薄くすることができ、絶縁層上のSiGe
層、Si層の合計厚さを従来の約2/3程度にまで薄膜
化することが可能になる。従ってSOI構造の効果を失
わずに、欠陥のない高品質で十分な歪みを半導体デバイ
ス層に印加できる。
【0032】本発明において、第1の半導体層の厚さは
80nm以下、第2の半導体層の膜厚は10nm以上5
0nm以下、第1の半導体層及び第2の半導体層の合計
の総厚さが100nm以下であることが望ましい。それ
により欠陥のない良好な歪半導体膜を形成できる。
【0033】本発明の半導体装置及び半導体基板におい
て、第2の半導体層はSi、第1の半導体層は、第2の
半導体層側のGe組成が100%未満、第2の半導体層
と反対側が0%より大であるSiGe層であるが望まし
い。さらに望ましくは第2の半導体層がSiであり、第1
の半導体層は少なくとも第2の半導体層側のGe組成が
30atm%より大きいSiGe層であることが望ましい。
【0034】また、本発明において、第1の半導体層を
傾斜組成として第1の半導体層の格子間距離を厚さ方向
に不均一としてもよい。例えば第1の半導体層の、第2
の半導体層側のGe組成が30atm%より大であるS
iGe層であり、第2の半導体層と反対側のGe組成が
30atm%未満であることが望ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0036】(第1の実施形態)図3は本発明の第1の
実施例に係る半導体基板の製造方法を説明するための半
導体基板の断面図である。
【0037】先ず、図3Aに示すように、Si基板1上
に予めSi酸化膜2を形成する。Si酸化膜2は、dr
y酸化膜、wet酸化膜等の熱酸化膜やCVD(Che
mical Vapor Deposition)膜、
溶液処理によるwet酸化膜など広く用いられる方法で
形成できる。
【0038】次に、図3Bに示すように、別のSi基板
21上に予めSiGe層4を形成する。SiGe層4は
基本的にはアンドープとされる。またSiGe層4は少
なくともSi基板21側のGe組成が100%未満、表
面側のGe組成が0%より大きいことが必要である。さ
らにSiGe層4は高性能化のために30atm%より
大、少なくともSi基板21側のGe組成を30atm
%より大とすることが望ましい。Ge組成を30atm
%より大きくすると、歪Si層における電子移動度を高
くすることができるからである。一方、SiGe層4の
Ge組成は80atm%以下であることが望ましい。
【0039】SiGe層4は、CVD(Chemica
l Vapor Deposition)、MBE(M
olecular Beam Epitaxy)、スパ
ッタープロセスなどにより形成することができる。Si
Ge層4をCVDで形成する場合は、Siの原材料ガス
とGeの原材料ガスを、例えば550℃に加熱したSi
基板21上に導入して積層する。
【0040】次に、Si酸化膜2の上面2sとSiGe
層4の上面4sを合わせて、基板1と21を張り合わせ
る。張り合わせ方法の一例としては、数百度(例えば4
00〜700℃)程度の事前アニールと、張り合わせ面
を強固にするための高温アニール(例えば、窒素中、1
100℃、1時間)が施される。この工程ではSiGe
層4を格子緩和させていないので転位の発生はない。
【0041】次に、図3Cに示すようにSi基板21を
剥離する。このときSi基板21から受けていた圧縮歪
が開放されSiGe層4が格子緩和される。
【0042】このときSi基板21の表面のSi層5を
ごく薄く残すようにするとSiGe層4が格子緩和され
ると同時に、Si層5に引っ張り歪が導入される。こう
することで転位やピットや突起のない良好な歪Si層5
を形成できる。
【0043】このようにしてSi基板1と、このSi基
板1上に形成されたSi酸化膜2と、このSi酸化膜2
上に張り合わせにより形成された格子緩和SiGe層4
と、この格子緩和SiGe層4上に形成された歪Si層
5からなる半導体基板が形成される。
【0044】Si酸化膜2と格子緩和SiGe層4とは
実質的には直接接しているがその界面に0〜5nmより
好ましくは0〜2nmの界面バッファ層を有していても
よい。この界面バッファ層は例えばSiからなるものが
挙げられる。
【0045】研磨或いは剥離工程をSiGe層4までお
よぼして、先ずSiGe層4を格子緩和させ、次にMB
EやCVD法によってシリコン層をごく薄く再成長させ
ることによって歪Si層5を形成することも可能であ
る。
【0046】このように予めSiGe層4が形成されて
いたSi基板21を除去することによってSiGe層4
を格子緩和させるには10nm以上80nm以下、この
SiGe層4に形成される歪Si層5の膜厚は10以上
50nm以下、SiGe層4と歪Si層5の総厚さが3
0以上100nm以下であることが望ましい。それによ
り欠陥のない良好な歪半導体膜を形成できる。
【0047】また、Si基板21の除去あるいは薄膜化
は、研磨、例えば薬液や研磨剤を用いて厚みを薄くする
化学研磨や化学機械研磨、また薄膜化後の厚みの均一性
を改善できるPACE(plasma assiste
d chemical dry etching)法な
どを用いればよい。また事前にSiGe層4またはSi
基板21に水素を注入し、その後水素を注入した面から
剥離する水素剥離法やSi基板21を酸化後HF溶液な
どで剥離する薄膜化法などを用いてもよい。
【0048】本発明では、張り合わせ工程前のSi基板
21上に、例えば50nmと十分に薄いSiGe薄膜4
を形成した場合は、SiGe層4が圧縮歪みを印加され
た層として存在する。しかしながらこの圧縮されたSi
Ge層4は、張り合わせ後、Si基板21を薄膜化ある
いは剥離することによってSi基板21からSiGe層
4への歪み印加効果が薄れる。こうしてSiGe層4は
歪みを開放することができる。その結果、本発明の目的
であるSiデバイス層へ歪みを印加するストレッサーと
しての機能を発揮する。
【0049】Si基板21を除去する際の位置は、Si
基板21の厚み、結晶性などのプロセスの仕様によって
異なる。この時、例えば溶液エッチング、あるいは水素
注入後の剥離工程を用いた場合は、剥離後の表面に荒れ
が生じることがある。特にPACE法ではプロセスに起
因の欠陥が表面から導入されることもある。
【0050】これらの場合は、薄膜化後に例えば水素、
アルゴン、窒素、酸素などの雰囲気中にてアニールを施
して、Si基板21の結晶表面あるいは結晶内部の回復
を行う工程を付加すると、より均一で高品質な薄膜プロ
セスが実現する。
【0051】Si基板1やSi基板21は、CZ、F
Z、MCZ基板などが用いられる。特に、Si基板21
を薄膜化あるいは剥離後にその表面をそのままSiデバ
イス層として利用する場合は、結晶性向上のために酸素
析出の少ないFZ基板の適用が効果的である。
【0052】また、Si基板21中の不純物の密度や種
類を選択することによって、所望の抵抗値をSi基板2
1の表面に事前に作り込むことも可能である。
【0053】以上のようにして形成された所望の厚みの
歪Siデバイス層5を有するSOI構造は、図1に示す
半導体基板と比べて、Si酸化膜絶縁層2上の合計厚み
を2/3程度にまで薄くすることが可能である。また、
SiGe層4表面に現れる転位密度は、10%以上低減
し、より高品質な歪Siデバイス層5を形成できる。
【0054】図12は上述の歪シリコン層5に形成され
たMISFET(MOSFET)の断面図である。この
MISFETは以下のようにして形成される。まず歪S
i層5の表面を熱酸化して10nm程度の薄いゲート酸
化膜101が形成される。次に閾値電圧調整用のたとえ
ばn型不純物イオンがゲート酸化膜101を介してチャ
ネル領域に注入され、n型チャネル領域が形成される。
【0055】次にゲート酸化膜101上にゲート電極1
02となるポリシリコン膜2を減圧CVD法により形成
した後、このポリシリコン膜をRIE(Reactiv
eIon Etching)によりパターンニングし
て、ゲート電極102が形成される。
【0056】次にゲート電極102をマスクにして、リ
ンイオンなどのn型不純物イオンを選択的に注入した
後、例えば800℃程度のアニール処理を施すことによ
り、n型ソース領域103、n型ドレイン領域104が
ゲート電極102に自己整合的に形成される。このよう
にしてnチャネル型MISFETが形成されるが、不純
物をp型に変更することによりpチャネル型MISFE
Tも同様にして形成できる。
【0057】上記のように形成されたMISFETは、
歪Si層中に形成されているので、チャネル領域におけ
る電子散乱が抑制され電子移動度が向上する。またMI
SFETは厚さ100nm以下の薄いSOI層に形成さ
れているので、電子移動度の向上に加えて寄生容量も低
減される。この結果駆動力に優れたMISFETを得る
ことができる。
【0058】(第2の実施形態)図4は本発明の第2の
実施例に係る半導体基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【0059】本実施例においては、Si基板21上にエ
ピタキシャルSi層6を形成後、SiGe層4を積層
し、このSiGe層4上にSi酸化膜9を形成したもの
が張り合わせ基板の一方として使用される。
【0060】先ず、図4Aに示すように、Si基板1上
に予め第1の実施例と同様にSi酸化膜2を形成する。
【0061】次に図4Bに示すようにあらかじめ別のS
i基板21上に素子形成層となるSi層6がエピタキシ
ャル法により形成され、このSi層6上に第1の実施例
と同様にSiGe層4が形成される。SiGe層4は基
本的にはアンドープとされる。またSiGe層4は少な
くともSi層6側のGe組成が100%未満、Si層6
とは反対側のGe組成が0%より大であることが必要で
ある。さらにSiGe層4は、高性能化のために少なく
ともSi層6側、より望ましくは全体のGe組成を30
atm%より大とすることが望ましい。Ge組成を30
atm%より大きくすると、歪Si層における電子移動
度を高くすることができるからである。一方、SiGe
層4のGe組成は80atm%以下であることが望まし
い。
【0062】さらにこの後SiGe層4上にSi酸化膜
9を形成する。
【0063】次に、図4Cに示すように、Si酸化膜2
の上面2sとSi酸化膜9の上面9sと合わせて、2つ
のSi基板1及び21を実施例1と同様に張り合わせ
る。この結果図4Cに示すように、Si酸化膜2とSi
酸化膜9が一体化してSi酸化膜12となる。張り合わ
せ後はSi基板12の剥離が行われる。
【0064】張り合わせ後に、水素注入によって剥離を
行う場合はSi層6とSi基板21の界面もしくは、S
i層6側に水素を注入後、Si基板21が剥離される。
このようにすることでSi基板21から受けていた圧縮
歪が開放されSiGe層4が格子緩和されると同時に素
子形成層となるSi層6に歪が導入される。
【0065】このようにして、Si基板1と、このSi
基板1上に形成されたSi酸化膜12と、このSi酸化
膜12上に張り合わせにより形成された格子緩和SiG
e層4と、この格子緩和SiGe層4上に形成された歪
Si層6からなる半導体基板が形成される。
【0066】このようにして形成された歪Si層6は、
CZ基板中に含まれる酸素析出や不純物が少なく、所望
の抵抗値を有する理想的な薄膜層が実現する。
【0067】Si酸化膜2と格子緩和SiGe層4とは
実質的には直接接しているがその界面に0〜5nmより
好ましくは0〜2nmの界面バッファ層を有していても
よい。この界面バッファ層は例えばSiからなるものが
挙げられる。
【0068】第2の実施例では、予め素子形成層となる
Si層6を所望の電気特性を示すように形成できるので
再成長過程を必要としない。また、SiGe層4を形成
した後に、さらにシリコン酸化膜9を形成し、酸化膜2
と9同士を張り合わせすることによって、よりSiGe
層4に与える影響を低減できる。
【0069】また、清浄雰囲気中にてプロセスが連続に
進行する場合以外で、例えば大気中を介してプロセスを
行う場合は、SiGe層4の上に酸化膜が形成されてい
る場合が想定され、意図せずに図4B中のシリコン酸化
膜9の形成されることもある。
【0070】以後、第1の実施例と同様に図12に示す
MISFETが歪Si層に形成される。第2の実施例に
おいても駆動力に優れたMISFETを得ることができ
る。
【0071】(第3の実施形態)図5は本発明の第3の
実施例に係る半導体基板の製造方法を段階的に示す半導
体基板の断面図である。
【0072】第3の実施例は、図5Cに示すSiGe層
7が膜厚方向に組成の分布を有することである。即ち図
6に示すようにSiGe層7中のGe濃度がSi基板1
側にて低濃度、歪Si層8側にて高濃度になるように結
晶成長が行われる。これによりSiGe層7の格子間距
離を厚さ方向に不均一となる。
【0073】このときSi基板1側のGe組成が0%よ
り高く、Si層8側のGe組成が100%未満であるこ
とが必要である。具体的にはSi基板1側のGe濃度が
0atm%より高く30atm%以下で、歪Si層8側
のGe濃度が30atm%より大きく100atm%未
満、より好ましくは80atm%以下であるようにSi
Ge層7中のGe組成を制御することが望ましい。
【0074】このようにSiGe層7の組成を制御する
ことによって、Si酸化膜2とSiGe層7の界面から
発生した転位はSiGe層7中をループが形成するよう
に進行し、SiGe層7と歪Si層8の界面には届かな
い。よってより良好な歪Si層8を提供できる。
【0075】以下半導体基板の製造方法を説明する。
【0076】先ず、図5Aに示すように、Si基板1上
に第1の実施形態と同様に予めSi酸化膜2を形成す
る。
【0077】次に、図5B及び図6に示すように、Si
基板21上にSiGe層7を形成する。このときのGe
組成は、上記したようSi基板21からGe組成が徐々
に少なくなるように制御した。
【0078】次に、Si酸化膜2の上面2sとSiGe
層7の上面7sを合わせるように、2つのSi基板と2
1を第1の実施例と同様に張り合わせる。
【0079】次に、第1の実施例と同様にSi基板21
を剥離し、SiGe層7を格子緩和させる。
【0080】このときSi基板21の表面のSi層をご
く薄く残すようにするとSiGe層4が格子緩和される
と同時に、Si層8に引っ張り歪が導入される。こうす
ることで転位やピットや突起のない良好な歪Si層8を
形成できる。
【0081】このようにして、Si基板1と、このSi
基板1上に形成されたSi酸化膜2と、このSi酸化膜
2上に張り合わせにより形成されGeの組成が徐々に変
化した格子緩和SiGe層7と、この格子緩和SiGe
層7上に形成された歪Si層8からなる半導体基板が形
成される。
【0082】Si酸化膜2と格子緩和SiGe層7とは
実質的には直接接しているがその界面に0〜5nmより
好ましくは0〜2nmの界面バッファ層を有していても
よい。この界面バッファ層は例えばSiからなるものが
挙げられる。
【0083】研磨或いは剥離工程をSiGe層7までお
よぼして、先ずSiGe層7を格子緩和させ、次にMB
EやCVD法によってシリコン層をごく薄く再成長させ
ることによって歪Si層8を形成することも可能であ
る。
【0084】また、本実施例では、SiGe層7中のG
e濃度は、Si酸化膜2に近いほど低いため、Si酸化
膜2とSiGe層7の界面で発生した欠陥はSi酸化膜
2側に閉じこめられて、張り合わせ後のSiGe層7の
歪Si層8との界面は格子緩和したSiGe層が得られ
る。それにより良好に緩和したSiGe層7の上に、引
っ張り歪みを有する歪Si層8が形成される。
【0085】また、図中の各層の厚み、アニール温度、
アニール時間、張り合わせ後に剥離あるいは研磨で残す
Si基板層21の厚みなどの差異によって、緩和の程度
が異なり、プロセス条件によっては、圧縮比歪みを有す
るあるいは歪みの無いSiデバイス層を形成することも
可能である。
【0086】以後、第1の実施例と同様に図12に示す
MISFETが歪Si層に形成される。第3の実施例に
おいても駆動力に優れたMISFETを得ることができ
る。
【0087】(第4の実施形態)図7は本発明の第4の
実施例に係る半導体基板の製造方法を示す断面図であ
る。
【0088】第4の実施例では、図7Bに示すSi基板
21上のSiGe層7中のGe濃度が図8に示すように
膜厚方向に濃度勾配を有し、Ge濃度の最も高い部分が
界面ではなくSiGe層7の膜中に位置する。その後、
Ge濃度勾配の高い部分が表面となるように剥離あるい
は薄膜化工程が施され、図7B及び図8に点線で示され
る面が薄膜化されたSiGe層7の上面7sとなる。こ
のようにSiGe層7の組成を制御した基板を用いるこ
とによって得られた図7Cに示される半導体基板はSi
酸化膜2とSiGe層7´の界面から発生した転位はS
iGe層7中をループが形成するように進行し、SiG
e層7´と歪Si層8の界面には届かない。よってより
良好な歪Si層を提供できる。
【0089】さらに、張り合わせ前のSiGe層7の結
晶成長が、Si基板21上に低Ge濃度から開始するの
で、ミスマッチによる欠陥が導入され難く、良質な結晶
性を有するSiGe層7´が得られる。
【0090】以下、半導体基板の製造方法を説明する。
【0091】先ず、図7Aに示すように、Si基板1上
に予め第1の実施形態と同様にSi酸化膜2を形成す
る。
【0092】次に、図7B及び図8に示すように、Si
基板21上に予めSiGe層7をGe組成比が膜方向に
0atm%→35atm%→0atm%となるように形
成する。続いてSiGe7のGe組成比が最も高い中央
部まで薄膜化し、SiGe層7´とする。この結果Si
Ge層7´の上面7sにはGe組成比35atm%の面
が露出される。
【0093】次に、Si酸化膜2の上面2sとSiGe
7´の上面7とを合わせるように2つのSi基板1と2
1を第1の実施例と同様に張り合わせる。続いて、第1
の実施例と同様にSi基板21を除去し、SiGe層7
´を格子緩和させる。このときSi基板21の表面のS
i層をごく薄く残すようにするとSiGe層4が格子緩
和されると同時に、Si層8に引っ張り歪が導入され
る。こうすることで転位やピットや突起のない良好な歪
Si層8を形成できる。
【0094】このようにして、Si基板1と、このSi
基板1上に形成されたSi酸化膜2と、このSi酸化膜
2上に張り合わせにより形成されGeの組成が徐々に変
化した格子緩和SiGe層7と、この格子緩和SiGe
層7´上に形成された歪Si層8からなる半導体基板が
形成される。これにより第3の実施例と同様な効果を得
ることができる。
【0095】Si酸化膜2と格子緩和SiGe層7´と
は実質的には直接接しているがその界面に0〜5nmよ
り好ましくは0〜2nmの界面バッファ層を有していて
もよい。この界面バッファ層は例えばSiからなるもの
が挙げられる。
【0096】研磨或いは剥離工程をSiGe層7までお
よぼして、先ずSiGe層7を格子緩和させ、次にMB
EやCVD法によってシリコン層をごく薄く再成長させ
ることによって歪Si層8を形成することも可能であ
る。
【0097】以後第1の実施例と同様に図12に示すM
ISFETが歪Si層8に形成される。第4の実施例に
おいても駆動力に優れたMISFETを得ることができ
る。
【0098】(第5の実施形態)図9は本発明の第5の
実施例に係る半導体基板の製造方法を示す半導体基板の
断面図である。
【0099】第5の実施例では、Si基板21上に、転
位が導入される格子緩和SiGe層40と格子緩和した
SiGe層11からなるSiGe層を形成する。SiG
e層40は、充分に厚く、かつGe濃度が結晶成長と共
に変化する層であって、いわゆるバッファ層としての役
割を果たす。例えば、SiGeバッファ層40はSi基
板21上でのGe濃度が0atm%であり、結晶成長と
共にGe濃度が増加し、2μmの厚みにてGe濃度が3
0atm%となる傾斜組成を有する構造とする。
【0100】以下半導体基板の製造方法を説明する。
【0101】先ず、図9Aに示すように、Si基板1上
に第1の実施例と同様に予めSi酸化膜2を形成する。
【0102】次に、図9Bに示すように、別のSi基板
21上に上記したようなGe組成のSiGeバッファ層
40を十分に厚く形成し格子緩和させる。このときSi
Geバッファ層4中には転位33が発生するが十分に厚
いのでその上に形成される半導体層に対し影響を与えな
い。次に、この格子緩和したSiGeバッファ層4上に
格子緩和した結晶状態の良好なSiGe層11を形成す
る。SiGeの各層の成長方法は第1の実施例に順ず
る。
【0103】次に、Si酸化膜2の上面2sと格子緩和
したSiGe層11の上面11sを合わせるように第1
の実施例と同様に2つのSi基板1と21を張り合わせ
る。
【0104】次に、Si基板21とSiGeバッファ層
4を研磨あるいは水素注入法になどにより除去する。次
に、格子緩和したSiGe層11上に歪Si層8を形成
する。(図9C)このようにして、Si基板1と、この
Si基板1上に形成されたSi酸化膜2と、このSi酸
化膜2上に張り合わせにより形成された格子緩和SiG
e層11と、この格子緩和SiGe層11上に形成され
た歪Si層8からなる半導体基板が形成される。
【0105】SiGeバッファ層40は、SiGeバッ
ファ層40中のSi基板21側に格子ミスマッチで生じ
る貫通転位、ミスフィット転位などの欠陥が閉じこめら
れる。その結果SiGeバッファ層40の表面側では、
転位が無く格子緩和したSiGe層が実現される。
【0106】このSiGeバッファ層40の表面側Ge
濃度は、Siデバイス層に所望の歪みが印加されるよう
な濃度であって、典型的には30atm%より大きく8
0atm%以下であり、膜厚方向のGe濃度分布が均一
である必要はない。このSiGe層40の形成に引き続
いて、SiGeバッファ層4の表面側組成と同等の組成
を有するSiGe層11を成長させることで、転位など
の欠陥密度を低減した高品質緩和SiGe層11が形成
される。
【0107】ここで課題となるのはバッファ層として数
μmのSiGe層40の結晶成長には原材料と成長時間
がかかりプロセスコストが要求されることにある。前述
のように張り合わせ後の薄膜化プロセスによって歪チャ
ネル層と緩和SiGe層の積層構造が実現できる。しか
しながら張り合わせ前に所望の厚さのSiGe層が得ら
れるように例えば0.3μm程度の深さカット面で40
c(図9B)に水素注入を行い、貼りあわせ後剥離を行
うようにしてもよい。このようにすれば剥離後に残る格
子緩和SiGeバッファ層を再利用できるためプロセス
の簡略化、半導体資源の節約が可能で、ひいては基板製
造コストの低減が実現できる。
【0108】以後第1の実施例と同様に図12に示すM
ISFETが歪Si層8に形成される。第5の実施例に
おいても駆動力に優れたMISFETを得ることができ
る。
【0109】(第6の実施形態)図10は本発明の第6
の実施例に係る半導体基板の製造方法を示す半導体基板
の断面図である。
【0110】第6の実施例では時10Bで示すSi基板
21上に、転位を導入される格子緩和SiGeバッファ
層40、格子緩和SiGeバッファ層40上に格子緩和
SiGe層11、歪Si層10、別の格子緩和SiGe
層13を連続して形成後に、張り合わせプロセスを行
う。
【0111】先ず、図10Aに示すように、Si基板1
上に第1の実施例と同様に予めSi酸化膜2を形成す
る。
【0112】次に、図10Bに示すように、別のSi基
板21上に第5の実施例と同様に予めSiGeバッファ
層40を厚く形成し格子緩和させる。この格子緩和した
SiGeバッファ層40上に、格子緩和SiGe層1
1、歪Si層10、格子緩和SiGe層13を続けて成
長する。
【0113】次に、図6(c)に示すように、Si酸化
膜2の上面2sと格子緩和SiGe膜13の上面13s
をあわせるようにSi基板1と21を第1の実施例と同
様に張り合わせる。
【0114】次に、歪Si層10が表面に出るように研
磨あるいは水素注入法によりSi基板21、格子緩和S
iGeバッファ層40、格子緩和SiGe層11を除去
する。(図10C)このようにして、Si基板1と、こ
のSi基板1上に形成されたSi酸化膜2と、このSi
酸化膜2上に張り合わせにより形成され格子緩和SiG
e層13と、この格子緩和SiGe層13上に形成され
た歪Si層10からなる半導体基板が形成される。
【0115】本実施例ではSi基板21上に形成された
格子緩和SiGe層11上のSi層10は自ずと引っ張
り歪みを受けており、さらにその上のSiGe層13は
緩和した層となる。
【0116】格子緩和SiGe層13は貼り合わせ後の
絶縁層2とSiGe層13からの界面から発生する欠陥
を低減するために、第3あるいは第4の実施例のよう
に、Ge組成に勾配をつけてもよい。
【0117】また、格子緩和SiGe層13の上には、
第2の実施例のように、予め絶縁層9を形成してから張
り合わせを行っても良い。
【0118】第6の実施例では、緩和率の高いSiGe
層13の上に歪みの印加されたSi層10を直接形成す
ることが出来る上、格子緩和SiGe層13中のGe濃
度を30atm%より大きく100atm%未満の間で
任意に選ぶことが可能であり、更には、絶縁層2上のS
iGe層13と歪Siデバイス層10の厚みをそれぞれ
10nm以下にすることも可能である。
【0119】その結果、絶縁膜2上の合計厚みを40n
m以下に抑えることが容易でありSOI効果を十分に達
成し、かつ十分な歪みをSiデバイス層10に印加でき
る。
【0120】以後第1の実施例と同様に第6の実施例に
おいても駆動力に優れたMISFETを得ることができ
る。
【0121】(第7の実施形態)図11は本発明の第7
の実施例に係る半導体基板の製造方法を示す半導体基板
の断面図である。
【0122】本実施例は、貼り合わせ基板の一方として
Si基板21の替わりにSiGe基板31を用い、Si
Ge基板31上に再成長した格子緩和SiGe層11と
歪Si層10と格子緩和SiGe層13とSi酸化膜9
を形成した構造で説明する。
【0123】先ず、図11Aに示すように、Si基板1
上に第1の実施例と同様に予めSi酸化膜2を形成す
る。
【0124】次に、図11Bに示すように、SiGe基
板31上に第1の実施例と同様に予めSiGe層11を
形成し、このSiGe層11上に、Si層10、SiG
e層13(Si層10側のGe組成が30atm%より
大)、Si酸化膜9を続けて成長する。
【0125】次に、Si酸化膜2の上面2sとSi酸化
膜9の上面9sを合わせるようにSi基板1とSiGe
基板31を第1の実施例と同様に張り合わせる。次に、
Si層10が表面に出るように研磨あるいは水素注入法
などによりSiGe基板31、SiGe層11を除去す
る。
【0126】このようにして、図11Cに示すようにS
i基板1と、このSi基板1上に形成されたSi酸化膜
12と、このSi酸化膜12上に張り合わせにより形成
され格子緩和SiGe層13と、この格子緩和SiGe
層13上に形成された歪Si層10からなる半導体基板
が形成される。
【0127】この場合貼りあわせのためにはSi酸化膜
2あるいはSi酸化膜9の少なくとも一方があればよ
い。また、張り合わせ工程や薄膜化工程あるいは剥離工
程中にSiGe層13と絶縁層9の接合面から発生する
恐れのある欠陥を閉じこめる効果を得るには、絶縁層に
接するSiGe層13中のGe濃度を不均一にするとよ
い。
【0128】本実施例では、基板31がストレッサーと
なる層11と同じSiGe組成を持つ場合を示したが、
基板上に形成する層中で組成制御を行って、所望の濃度
に設定することも可能である。
【0129】以後第1の実施例と同様に図12に示すM
ISFETが歪Si層10に形成される。第6の実施例
においても、駆動力に優れたMISFETを得ることが
できる。
【0130】また、上記第1乃至第7の実施例では、歪
みを印加する層(第1の半導体層)がSiGe層、デバ
イス層(第2の半導体層)がSi層の場合について説明
したが、第2の半導体層に引っ張り歪が生じるよう、第
2の半導体層の格子定数が第1の半導体層の格子定数よ
りも小さくなるよう格子定数の異なる2層の組み合わせ
で有れば、どの様な結晶を選んでも良く、具体的には、
Si、GaAs、SiC、GaN、GaAlAs、In
GaP、InGaPAs、Al23、BN、BNC、
C、高濃度に不純物添加されたSi(不純物B)、Si
(不純物P)、Si(不純物As)、SiNx、ZnS
eなどの物質の内、2種類の物質の組み合わせにて、本
発明の効果が得られる。但し第1の半導体層中に含有さ
れるBの濃度は1×1020atm%未満であることが望
ましい。
【0131】上記第1乃至第7の実施例では、基板1,
21、31としては、Si基板、SiGe基板を用いた
が、GaAs、ZnSe、SiC、Ge、サファイア、
有機ガラス、無機ガラス、プラスティックのいずれかで
あっても良い。
【0132】上記第1乃至第7の実施例では絶縁膜2、
9としてSi酸化膜を使用したが、シリコン酸窒化膜、
シリコン窒化膜、などの他の絶縁膜であっても良い。
【0133】
【発明の効果】以上、本発明によれば、従来困難であっ
た、ストレッサとしての歪み層から伝搬する欠陥による
デバイス層の結晶性劣化が低減されると共に、SOI構
造上の絶縁層上の合計厚みをより薄くすることが可能で
ある。従って、素子特性の劣化を抑え、低消費電力化、
高集積化が可能となり、半導体素子の高性能化が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の半導体基板の製造方法を説明するため
の基板断面図。
【図2】 本発明及び従来の半導体基板の製造方法を説
明するための基板断面図。
【図3】 本発明の半導体基板の製造方法を説明するた
めの基板断面図。
【図4】 本発明の半導体基板の製造方法を説明するた
めの基板断面図。
【図5】 本発明の半導体基板の製造方法を説明するた
めの基板断面図。
【図6】 本発明の半導体基板におけるSiGe層のG
e組成を示す図。
【図7】 本発明の半導体基板の製造方法を説明するた
めの基板断面図。
【図8】 本発明の半導体基板におけるSiGe層のG
e組成を示す図。
【図9】 本発明の半導体基板の製造方法を説明するた
めの基板断面図。
【図10】 本発明の半導体基板の製造方法を説明する
ための基板断面図。
【図11】 本発明の半導体基板の製造方法を説明する
ための基板断面図。
【図12】 本発明の半導体装置を説明するための素子
断面図。
【符号の説明】
1・・・・Si基板 2・・・・絶縁層(Si酸化膜層) 3・・・・SOI層 4・・・・SiGe層 5・・・・歪Si層 6・・・・歪エピタキシャルSi層 7・・・・傾斜組成SiGe層 8・・・・再成長で形成する歪Si層 9・・・・絶縁層 10・・・・歪Si層 11・・・・SiGe層 12・・・・絶縁層 13・・・・SiGe層 21・・・・Si基板 31・・・・SiGe基板 33・・・・転位

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板上に形成された絶縁膜
    と、前記絶縁膜上に実質的に接して形成され格子緩和し
    たアンドープの第1の半導体層と、前記第1の半導体層
    上に形成されその格子定数が前記第1の半導体層の格子
    定数よりも小さくかつ引っ張り格子歪みを有する第2の
    半導体層と、前記第2の半導体層上に選択的に形成され
    たゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲ
    ート電極と、前記ゲート絶縁膜直下の前記第2の半導体
    層の表面に形成されたチャネル領域と、少なくとも前記
    第2の半導体領域に、前記チャネル領域を介して互いに
    離れて設けられたソース・ドレイン領域とを具備するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1の半導体層は、少なくとも前記第
    2の半導体層側のGe組成が30atm%より大である
    SiGe層であり、前記第2の半導体層がSiである請
    求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1の半導体層はSiGe層であり、
    かつ前記基板側のGe組成が30atm%以下で、前記
    第2の半導体層側のGe組成が30atm%より大であ
    る傾斜組成を有し、前記第2の半導体層がSiである請
    求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】基板表面に絶縁膜を形成する工程と、第1
    の半導体層が第2の半導体層上に形成された積層層を有
    する積層基板を形成する工程と、前記基板と前記積層基
    板とを前記絶縁膜及び前記第1の半導体層を合わせるよ
    うに張り合わせる工程と、前記第1の半導体層と前記第
    2の半導体層の少なくとも一部とが残るように前記積層
    基板を除去し、格子緩和された前記第1の半導体層と、
    引っ張り格子歪みを印加させた前記第2の半導体層との
    積層構造を形成する工程と、前記積層構造にトランジス
    タを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】第1の半導体層が第2の半導体層上に形成
    された積層層を有する積層基板を形成する前記工程は、
    さらに前記第1の半導体層上に絶縁層を積層する工程を
    備え、前記基板と前記積層基板とを前記絶縁膜及び前記
    第2の半導体層を合わせるように張り合わせる前記工程
    は、前記基板上に形成された絶縁膜と前記第1の半導体
    層上に形成された絶縁膜とを合わせるように張り合わせ
    る工程であることを特徴とする請求項4記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】基板の表面に絶縁膜を形成する工程と、半
    導体基板の表面に第1の半導体層を形成する工程と、前
    記絶縁膜及び前記第1の半導体層を合わせるように前記
    基板と前記半導体基板を張り合わせる工程と、前記第1
    の半導体層が少なくとも残るように前記半導体基板を除
    去し前記第1の半導体層を格子緩和させる工程と、前記
    第1の半導体層上に第2の半導体層を積層し前記第2の
    半導体層に引っ張り格子歪みを印加させた積層構造を形
    成する工程と、前記積層構造にトランジスタを形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】第1の半導体層が第2の半導体層上に形成
    された積層層を有する積層基板を形成する前記工程は、
    さらに前記第1の半導体層上に絶縁層を積層する工程を
    備え、前記基板と前記積層基板とを前記絶縁膜及び前記
    第1の半導体層を合わせるように張り合わせる前記工程
    は、前記基板上に形成された絶縁膜と前記第1の半導体
    層上に形成された絶縁膜とを合わせるように張り合わせ
    る工程であることを特徴とする請求項7記載の半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1の半導体層はSiGe層であり、
    前記第2の半導体層はSi層であり、前記第1の半導体
    層を形成する工程は、前記第1の半導体層の、前記絶縁
    層と合わせられる側のGe組成が30%以下で、前記第
    1の半導体層の、前記第2の半導体層が接する面側のG
    e組成が30%より大である傾斜組成を有するように第
    1の半導体層の組成を制御する工程を含む請求項7の半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】基板と、前記基板上に形成された絶縁膜
    と、前記絶縁膜上に形成された格子緩和したアンドープ
    の第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に形成され
    た引っ張り格子歪みを有する第2の半導体層とを具備す
    る半導体基板。
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