JP2001214776A - 自動車用制御装置 - Google Patents

自動車用制御装置

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JP2001214776A
JP2001214776A JP2000032650A JP2000032650A JP2001214776A JP 2001214776 A JP2001214776 A JP 2001214776A JP 2000032650 A JP2000032650 A JP 2000032650A JP 2000032650 A JP2000032650 A JP 2000032650A JP 2001214776 A JP2001214776 A JP 2001214776A
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Japan
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pressure sensor
control unit
pressure
sensor
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JP2000032650A
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English (en)
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Takashi Matsumura
隆史 松村
Atsushi Miyazaki
敦史 宮▲崎▼
Shoji Sasaki
昭二 佐々木
Masahiro Zaitsu
政弘 財津
Mitsuru Watabe
満 渡部
Masahiko Asano
雅彦 浅野
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力センサを密閉型の自動車用制御装置のケー
ス内部に圧力測定の機能を失わずに実装する。 【解決手段】エンジン制御の回路基板15と圧力センサ
20とが一つのコントロールユニットケース(例えばE
CUケース)11に収納される。ECUケース11(或
いはそのカバー)には、検出すべき圧力を導くための孔
18を設ける。圧力センサ20は、そのゲージチップ2
1を収容するセンサケース22を有し、センサケース2
2ごとECUケース11に内装される。この場合、ゲー
ジチップ21は、孔18に臨む。一方、センサケース2
2は、孔18とECUケース11内部との間を遮るよう
にして、ECUケース11或いはそのカバーの内側に接
着される。カバー14も、ECUケースに接着されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサを備え
た自動車用の制御装置(例えばエンジン制御やスロット
ル制御の装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用エンジンの電子制御装置
(ここでは、一例としてエンジン制御装置をとりあげ、
エンジン制御装置をECUと略することもある)は、一
般に車室内に取り付けられていた。一方、大気圧などを
検出する圧力センサはエンジンルーム内などの車室外に
取りつけられいた。したがって、ECUと圧力センサと
は、ケーブル(ワイヤハーネス)を介して接続されてい
た。
【0003】圧力センサには、例えば、大気圧測定のほ
かに、特開平9−151807公報にあるように、排気
ガス再循環(エキゾースト・ガス・リサキュレーショ
ン:EGR)制御の電子負圧調整時の負圧量測定を兼用
したものもある。
【0004】ただし、EGR装置は負圧駆動式に代わっ
て、例えば特開平10−82349公報にあるように、
モータ式が普及しつつあり、この場合、負圧測定が不要
となる。しかし、ECUにおけるさまざまな制御目的の
ために、大気圧測定は必要であり、大気圧センサそのも
のは存在する。
【0005】大気圧測定の目的で圧力センサを用いる場
合、ワイヤハーネスを削減できれば、車両の軽量化や、
車両への取り付けコストの低減できる。そのためには、
ECUに圧力センサを内蔵することも考えられる。
【0006】車室内にECUが設置されている場合に
は、ECUのケース内部は大気圧開放としているため、
大気圧センサを上記ケース内部に内蔵させる場合には、
あえて圧力導入部を設ける必要がない。
【0007】最近では、ワイヤハーネスの短縮化を図る
ために、エンジンルーム内に配置されるECUも実用化
されている。この場合、ECU外部の水や塵埃などから
ECUケース内の回路基板を保護するために、ケースを
密閉構造とする必要がある。
【0008】このようなECUケースに大気圧を測定す
る圧力センサを内装する場合、カバーなどの圧力導入部
に気体分子のみが透過する膜を貼ることにより、外部か
らECU内への水などの侵入を防ぎつつ、大気をケース
内に導入して、大気圧の圧力を検出する技術も提案され
ている。
【0009】しかし、この膜の接着部から水などが浸入
しないように接着方法を工夫する必要が有り、また、部
品点数や接着のための工数が増えるため、コストが上昇
する。
【0010】なお、従来技術には、ECUのケース内に
大気圧センサを内装するほかに、吸気圧センサを内装す
る技術も知られている。
【0011】例えば、特開平8−28315号公報で
は、エンジンルーム内に設置されるECUに吸気圧セン
サを内蔵し、この圧力センサと吸気管とを圧力導入ホー
スでつなぐ方法が示されている。ただし、具体的実現の
ためのケースの密閉構造については開示されていない。
【0012】また、特開平11−218041号公報で
は、吸気管圧力を測定する圧力センサとECUとを一体
化させるために、制御基板の内面にECUの回路基板を
設け、外面に圧力センサを取付けたものや、ECUのケ
ースを内部を仕切って、回路基板と圧力センサを仕切ら
れた収容部に配置するものが提案されている。
【0013】最近では、車室内に取り付けた制御装置に
おいても、車室内に水が侵入したときに制御装置内の回
路がショートし、パワーウィンドウなどが動作しなくな
ることを防ぐために密閉構造とする対策もある。
【0014】また、スロットルチャンバなどのアクチュ
エータ(電子制御式スロットル装置)などにも圧力セン
サが部品として組み込まれることがある。このような場
合でも、アクチュエータ制御用基板のケース内に圧力セ
ンサを収容することによる、ケーブルの廃止、組立工数
の低減を図る必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みてなされ、その目的は、エンジンルーム内に設置する
のに適した密閉構造のECUやスロットル装置等のコン
トロールユニットケースに、従来と異なる合理的なケー
ス構造により回路基板と共に圧力センサを内装でき、今
までよりもコンパクトに、しかもケース内の部品収容空
間を複雑に仕切ることなく、シンプルな収容空間を確保
して部品の集約化を図り、低コストで、組立が簡便、設
置スペースの合理化を図り得る自動車用制御装置を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次のように構成する。
【0017】基本的には、エンジン制御の回路基板と圧
力センサとが一つのコントロールユニットケース(例え
ばECUケース)に収納される。
【0018】第1の発明は、これを前提として、コント
ロールユニットケース或いはそのカバーには、検出すべ
き圧力を導くための孔を設ける。圧力センサは、そのゲ
ージを収容するセンサケースを有し、センサケースごと
コントロールユニットケースに内装される。この場合、
前記ゲージは、前記孔に臨む。一方、前記センサケース
は、前記孔とコントロールユニットケース内部との間を
遮るようにして、前記コントロールユニットケース或い
はそのカバーの内側に接着される。前記カバーも、前記
コントロールユニットケースに接着されている。
【0019】第2の発明は、第1の発明のようにコント
ロールユニットケース或いはそのカバーに設けた孔に圧
力センサのゲージを臨ませるのではなく、圧力センサに
設けた圧力導入部を前記孔に通す。圧力センサのセンサ
ケースは、前記孔の内周と前記圧力導入部の外周との間
の隙間を閉ざすようにコントロールユニットケース或い
はそのカバーの内側に接着される。カバーは、前記コン
トロールユニットケースに接着されている。
【0020】なお、これらの発明の構造の詳細及び利点
は、発明の実施の形態の項で詳述する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に示し
た実施例に基づき説明する。
【0022】図1は、本発明の第1実施例に係わる自動
車用ECU(エンジン制御装置)の縦断面図、図2はそ
のECUに一緒に内装される圧力センサ(ここでは、大
気圧センサを例示する)のパッケージを単品で示す縦断
面図、図3は前記ECUの回路基板と各種センサとの接
続関係を示す概略構成図である。
【0023】図1に示すように、ECU10のコントロ
ールユニットケース(以下、本例ではECUケースと称
することもある)11は、箱形であり、合成樹脂でコネ
クタ部12と一体成形されている。
【0024】ECUケース11には、エンジン制御の回
路基板15と圧力センサ20とが収納されている。この
ケース11は、蓋状のカバー14により開口部が覆わ
れ、カバー14は、ケース11に接着される。
【0025】圧力センサ20は、図2に示すように、セ
ンサケース22、圧力検知部となるゲージ及び増幅調整
回路などの電子回路を含むチップ21、ガラスダイ2
8、リードフレーム23、ベースフレーム29等を備え
る。
【0026】チップ21は、センサケース22のポケッ
ト(収容部)24に収容され、そのベースフレーム29
上にガラスダイ28を介して接着剤27を用いて接着さ
れている。この接着剤27として、ガラスダイ28とベ
ースフレーム29やセンサケース22の熱膨張係数の違
いなどから生じる応力を緩和するため、シリコーン系の
接着剤など、柔らかい接着剤を用いることが望ましい。
チップ21は、ガラスダイ28上に陽極接合されてい
る。
【0027】チップ21に形成したゲージ部(図示省
略)はダイアフラム構造となっており、圧力センサ20
が測定する圧力は、ダイアフラムを変形させる。ゲージ
には拡散抵抗でブリッジが形成されており、変形による
ブリッジのアンバランスで電気信号が出力される。この
信号を増幅調整回路に通すことにより所望の出力を得
る。
【0028】センサケース22には、チップ21を動作
させるための電源電圧を外部から供給したり、センサ出
力信号(電気信号)を外部へ導くために複数本のリード
フレーム23を備えている。これらのリードフレーム2
3及びベースフレーム29は、センサケース22の成形
時に同時に樹脂モールド中に埋設される(インサート成
形)もので、リードフレーム23については、その一部
がセンサケース22の面上に露出して、図1に示すよう
にワイヤ16を介して回路基板15との接続を可能にし
ている。
【0029】ポケット24は、一面が開口した凹部形状
であり、ポケット24の内部には、その開口部を通し
て、センサを保護するためにゲル24′が封入されてい
る。このゲル24′は外部より侵入する水、ガソリン、
酸等からチップ21を保護するために、耐薬品性に優れ
たものを用いる必要があり、かつ、外部の圧力をチップ
21上の圧力検知部に伝播させることが可能な材料であ
り、例えば、フロロシリコーンゲルである。
【0030】センサケース22は、ECUケース11へ
接着するための溝部26を備える。この溝部26はセン
サケース22の周方向に形成された環状溝である。一
方、図1に示すように、ECUケース11の内面の圧力
センサ設置個所にも接着用の溝部(環状溝)13が形成
されており、これらの環状溝13,26の溝及びその溝
壁が凹凸係合しつつ溝に注入した接着剤を介して、圧力
センサ20がECUケース11内に接着されている。
【0031】ECUケース11における圧力センサ設置
個所は、ケース11の一辺寄りに設定され、ケース11
の底部には、そのセンサ設置個所に該当する位置に、圧
力(ここでは、大気圧)を導くための孔18が設けてあ
る。
【0032】圧力センサのチップ21(ゲージ)は、孔
18に臨み、センサケース20は、孔18とECUケー
ス11の内部との間を遮るようにして、ECUケース1
1の底部内側に接着されている。
【0033】ECUケース11の内部には、その底面
に、圧力センサ21とエンジン制御用の回路基板15と
が近接配置される。
【0034】図3にECUケース11に内装される回路
基板15と圧力センサ20、及びECU外の各種センサ
(例えば、水温センサ、エンジン回転数センサ、エアフ
ローセンサ等)68、各種アクチュエータ(例えば、イ
ンジェクタ等)70等の概略を示す。
【0035】一点鎖線で囲った領域が回路基板15に相
当するものであり(回路基板15は実際には四角形であ
る)、破線で囲った領域がECUユニット10の領域で
ある。
【0036】回路基板15は、中央処理演算装置(CP
U)61、読み出し専用記憶装置(ROM)62、不揮
発性記憶装置(PROM)63、読み書き両用記憶装置
(RAM)64、入出力制御装置(I/O)65を備
え、これらの装置はそれぞれバス66で接続される。ま
た、回路基板15は、入力信号処理回路67及び出力駆
動回路69を備える。図1の符号の151は、上記した
ECUを構成する各種装置及び信号処理回路,出力駆動
回路を統一的に図示したものである。
【0037】圧力センサ20をはじめとする各種センサ
68からの信号は、入力信号処理回路67を介してI/
O65に入力される。
【0038】CPU61はROM62やPROM63に
あらかじめ記憶した所定の制御プログラムに基づいて計
算を行なう。計算結果から制御信号が、I/O65から
出力駆動回路69を介して各アクチュエータ70へ出力
される。
【0039】圧力センサ20以外の各種センサ(外部セ
ンサ)68とECU内の入力信号処理回路67は、EC
Uケース11に設けた防水コネクタ12を介して電気的
に接続される。同様に、各アクチュエータ70と出力駆
動回路69は、防水コネクタ12を介して接続される。
154はコネクタ12の端子であり、信号入力用端子、
出力用端子,電源端子等の多数の各種端子よりなる。
【0040】これらのコネクタ端子154は、回路基板
15に配設した対応のパッド153とアルミワイヤ17
を介して接続されている。
【0041】また、回路基板15上の圧力センサ対応の
パッド152は、圧力センサ20の設置個所寄りの一辺
に配置されて、圧力センサ20のリードフレーム23と
ワイヤ16を介して接続されている。
【0042】本実施例によれば、次のような作用,効果
を奏する。
【0043】圧力センサ20のゲージ(チップ21)
が、ECUケース11に設けた圧力導入孔18に臨むの
で、大気圧測定を可能にすると共に、センサケース22
は、圧力導入孔18とECUケース11内部との間を遮
るようにして、ECUケース11内側に接着され、カバ
ー14も、ECUケース11に接着されるので、ECU
ケース11に、大気圧センサ20を内装してもECUケ
ースの内部の密閉性を保つことができる。
【0044】したがって、圧力センサ20を内装したE
CU10をエンジンルーム内に設置しても、ECUケー
ス11内の制御回路等を、ECUケース外部の水や塵埃
等から保護することができる。
【0045】なお、ECU10をエンジンルームの中に
取り付ける場合、ECU外部には、水などがかかり、圧
力導入部18から圧力センサ20の圧力検知部に水が侵
入する可能性がある。この水は圧力導入部から排出され
ずに残ると、そのまま氷結して圧力検出部を破壊する可
能性がある。したがって、圧力導入部の開口部は下方向
に向け、圧力導入部に水が届きにくくするとともに、侵
入した水を排出しやすくする。このようにすれば、圧力
センサの氷結防止を図ることができる。
【0046】圧力センサ20をECUケース11に内
装することで、センサ20とエンジン制御用回路基板1
5との間の配線距離を短くでき、しかも信号処理回路や
その保護回路を回路基板15に実装することで、コスト
の低減と耐電波ノイズ性の向上を図ることが可能とな
る。しかも、ワイヤハーネスの削減を図ることで、ハー
ネスコストの低減や車両の軽量化が可能となる。
【0047】圧力センサ20のセンサケース22自身
がECUケース11をケース内側で密閉する機能をなす
ので、ECUケース11内は、圧力センサ収容部と回路
基板収容部とを気密性保持のために仕切る必要性がなく
なり、その結果、ECU10全体が非常にシンプルな形
状で、しかも小形化を図ることができ、さらに、組立及
び取付けの簡便化,低コスト化を実現することができ
る。
【0048】さらに、圧力センサ20は、その信号処理
回路の一部或いは全部をECU側の回路基板15に移す
ことで、圧力センサ20そのものの形状を小さくでき、
圧力センサ20のECUケース11の設置スペースを小
スペース化して、ECUの小形化に貢献する。
【0049】ECU10は、回路基板15の記憶装置
に圧力センサ20の出力特性を補正する係数を書き込ん
でおり、また、その補正係数を利用して圧力センサの出
力を補正する演算手段を備えている。
【0050】すなわち、回路基板15は、CPU61、
ROM62、RAM63、PROM63、I/O65等
で構成されているが、圧力センサの特性をあらかじめ測
定して、その特性から求めた補正係数を、PROM63
などの記憶装置に書き込み、CPU61にて特性を補正
する演算を行なうようにしてある。
【0051】このようにすれば、圧力センサの出力補正
のための記憶素子もECU回路基板15の記憶装置を利
用できるので、コストの低減及び圧力センサ,ECUの
小形化を図ることができる。
【0052】圧力センサ20は製造のばらつきがあり、
センサ個々に特性調整をする必要がある。圧力センサ2
0をECU10に収容する前、あるいは収容して接着
後、その特性を測定し、補正係数を決定後、演算機能を
もつ制御装置基板上のPROM63など記憶装置に書き
こむ。
【0053】制御装置10の実動時には前記回路基板の
演算装置にて補正演算を行なわせる。
【0054】図4は本発明の第2実施例に係わるエンジ
ン制御装置(ECU)30の縦断面図であり、図中、第
1実施例と同一符号は同一の要素である(図5以降も同
様)。
【0055】本実施例と第1実施例との異なる点は、ま
ず、ECUケース11を、アルミニウムなどから製作さ
れたベース基板(ヒートシンクを兼ねる)31と、合成
樹脂により形成した側枠32により構成した点にある。
側枠32とベース基板31とは、側枠32の樹脂モール
ド時に同時にベース基板31も型にセットする、いわゆ
るインサート成形により一体化されている。
【0056】また、圧力導入孔33(第1実施例の圧力
導入孔18に相当する)は、ECUケース11の側枠
(側面)32に形成されている。この圧力導入孔33
は、側枠32の一部32′をECUケース11内側に張
り出させて形成し、この側枠張出し部32′に、第1実
施例同様の圧力センサ設置部(接着部)34を形成した
ものである。
【0057】本実施例によれば、第1実施例と同様の効
果を奏するほかに、次のような利点を有する。
【0058】ECUケース11は、回路基板15の放熱
性を高めるために、上記したようにベース部がアルミニ
ウムで、枠となる側面はコネクタを備えるために合成樹
脂で構成することも、有利な構成である。この場合、ア
ルミニウムよりも加工が容易な合成樹脂で圧力センサ2
0の設置部34や圧力導入部33を形成することによ
り、加工コストの低減を図ることが可能となる。
【0059】図5は本発明の第3実施例に係わる縦断面
図である。
【0060】本実施例と第1,第2実施例との異なる点
は、圧力導入部(孔)45をECUケース11のカバー
42に設け、圧力センサ20を、そのゲージ部(チップ
21)を孔45に臨ませて、孔45を形成する筒部4
5′の先端にセンサケース22を接着した点である。こ
のようにしても、センサケース22により圧力導入部4
5とECUケース11の内部空間を遮ることが可能にな
る。筒部45′は、カバー42の内側に向かって延設さ
れる。
【0061】本例では、圧力センサ20を予めカバー4
2に接着した後、このカバー42を接着部19にてケー
ス11に接着する。
【0062】上記のような構成とすることにより、請求
項1と同様な効果を奏することができる。
【0063】また、圧力センサを内蔵していない従前の
ECUにも、ECUケース11の大きな設計変更無しに
(カバー側だけを改造することで)比較的容易に圧力セ
ンサを内蔵することができる。また、製作コストの高い
ECUケース11側を1種類として標準化したまま、圧
力センサ内蔵、非内蔵を選択することが可能である。
【0064】図6は本発明の第4実施例に係わる縦断面
図である。
【0065】本実施例と第1実施例との相違点は、圧力
導入部(孔)18の開口部に気体分子のみが透過する防
水膜51を貼った点にある。
【0066】ECU10をエンジンルームに実装する場
合、塵埃や水などが制御装置にかかる。したがって、E
CUの取り付け方法に自由度がないような場合、取り付
け方法によっては圧力導入部から圧力センサの圧力検知
部に侵入した水が圧力導入部から排出されずに残って、
そのまま氷結すると圧力検出部を破壊する可能性があ
る。本実施例では、このような不具合を防止することが
できる。
【0067】以上、本説明では大気圧センサを収容した
自動車エンジン制御用制御装置を取り上げた。本発明は
この範疇にとどまるものではなく、例えば、 (1)制御装置の圧力導入部18と吸気管(インテーク
マニホールド)をホースなどでつないで、インテークマ
ニホールド内の圧力を測定する。
【0068】(2)スロットルチャンバなどの絞り弁開
度を制御するスロットルアクチュエータにおいて、制御
用基板のケース内に圧力センサを収容する、など、さま
ざまな応用が可能である。
【0069】図7はその応用例(第5実施例)であり、
図1の実施例との異なる点は、吸気管に連通するホース
70の接続部71をECUケース11に設けた点であ
る。ホース接続部71は圧力導入部となる孔18の周り
に形成される。
【0070】図8は、本発明の第6実施例に係わる縦断
面図である。
【0071】本実施例においても、ECU10の回路基
板15と圧力センサ20とがECUケース11に収納さ
れる。圧力センサ20は、センサケース80自身に圧力
導入部となる筒部81を形成し、内部にゲージ収容部8
2を形成する。
【0072】ECUケース11(或いはそのカバーでも
よい)には、孔82が設けられ、前記圧力導入部81が
この孔82に通される。センサケース80は、孔82の
内周と圧力導入部81の外周との間の隙間を閉ざすよう
にECUケース11に接着される。他は、既述した実施
例と同様の構成を採用するもので、カバー14もケース
11に接着される。
【0073】本実施例においても、既述した各実施例と
同様の効果を奏することができる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エンジン
ルーム内に設置するのに適した密閉構造のECUやスロ
ットル装置等のコントロールユニットケースに、従来と
異なる合理的なケース構造により回路基板と共に圧力セ
ンサを内装でき、今までよりもコンパクトに、しかもケ
ース内の部品収容空間を複雑に仕切ることなく、シンプ
ルな収容空間を確保して部品の集約化を図り、低コスト
で、組立が簡便、設置スペースの合理化を図り得る自動
車用制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる自動車用ECU
(エンジン制御装置)の縦断面図。
【図2】そのECUに一緒に内装される圧力センサ(こ
こでは、大気圧センサを例示する)のパッケージを単品
で示す縦断面図。
【図3】ECUの構成を示すブロック回路図。
【図4】本発明の第2実施例に係わる縦断面図。
【図5】本発明の第3実施例に係わる縦断面図。
【図6】本発明の第4実施例に係わる縦断面図。
【図7】本発明の第5実施例に係わる縦断面図。
【図8】本発明の第6実施例に係わる縦断面図。
【符号の説明】
10…エンジン制御装置、11…ECUケース、12…
防水コネクタ、13…圧力センサ接着部(設置部)、1
4…カバー、15…回路基板、18…圧力導入部
(孔)、20…圧力センサ、21…チップ(圧力検出ゲ
ージと電子回路)、22…センサケース、24…ゲージ
チップ収容部(ポケット)、26…接着溝部、51…防
水膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮▲崎▼ 敦史 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 佐々木 昭二 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 財津 政弘 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 渡部 満 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 浅野 雅彦 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用制御の回路基板と圧力センサと
    が一つのケース(以下、このケースを「コントロールユ
    ニットケース」と称する)に収納され、 前記コントロールユニットケース或いはそのカバーに
    は、検出すべき圧力を導くための孔が設けられ、 前記圧力センサは、そのゲージを収容するセンサケース
    を有し、 前記ゲージは、前記孔に臨み、前記センサケースは、前
    記孔と前記コントロールユニットケース内部との間を遮
    るようにして、前記コントロールユニットケース或いは
    そのカバーの内側に接着され、 前記カバーは、前記コントロールユニットケースに接着
    されていることを特徴とする自動車用制御装置。
  2. 【請求項2】 自動車用制御の回路基板と圧力センサと
    がコントロールユニットケースに収納され、 前記圧力センサは、圧力導入部とゲージ収容部を設けた
    センサケースを有し、 前記コントロールユニットケース或いはそのカバーに
    は、孔が設けられ、 前記圧力導入部が前記孔に通され、前記センサケース
    は、前記孔の内周と前記圧力導入部の外周との間の隙間
    を閉ざすように前記コントロールユニットケース或いは
    そのカバーの内側に接着され、 前記カバーは、前記コントロールユニットケースに接着
    されていることを特徴とする自動車用制御装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力センサの信号処理回路の一部或
    いは全部を自動車用制御の回路基板に移している請求項
    1又は2記載の自動車用制御装置。
  4. 【請求項4】 前記孔は、前記コントロールユニットケ
    ースの側面に形成されている請求項1ないし3のいずれ
    か1項記載の自動車用制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の前記孔或いは請求項2記
    載の前記圧力導入部に気体分子のみが透過する膜を備え
    たことを特徴とする自動車用制御装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力センサの出力特性に係る補正係
    数を記憶する記憶媒体と、前記圧力センサの出力を補正
    する演算手段とが前記回路基板に搭載されている請求項
    1ないし5のいずれか1項記載の自動車用制御装置。
  7. 【請求項7】 前記コントロールユニットケースは、エ
    ンジン制御装置或いはスロットル制御装置のケースであ
    る請求項1ないし6のいずれか1項記載の自動車用制御
    装置。
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