JP2001213297A - 駆動輪の制動トルク制御装置 - Google Patents

駆動輪の制動トルク制御装置

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JP2001213297A
JP2001213297A JP2000022715A JP2000022715A JP2001213297A JP 2001213297 A JP2001213297 A JP 2001213297A JP 2000022715 A JP2000022715 A JP 2000022715A JP 2000022715 A JP2000022715 A JP 2000022715A JP 2001213297 A JP2001213297 A JP 2001213297A
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braking torque
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pressure
mode
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JP2000022715A
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Kenji Toutsu
憲司 十津
Toshinobu Ota
利信 太田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の駆動輪に対する制動トルク制御開始
直後における液圧応答性に左右されることなく、駆動輪
に対し適切に制動トルク制御を行なう。 【解決手段】 駆動輪(例えばFR)の車輪加速度を検
出し、これを微分して車輪加速度の変化率を演算する。
演算結果の車輪加速度変化率がピーク値に達したか否か
を判定し、駆動輪に対する制動トルク制御開始後の初回
の制御時に、車輪加速度変化率がピーク値に達するまで
は急増圧モードに設定し、車輪加速度変化率がピーク値
に達したことを検出したときにはパルス増圧モードに設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の駆動輪に
対する制動トルク制御装置に関し、特に駆動時における
駆動輪のスリップ状態に応じて駆動輪に制動トルクを付
与して駆動輪のスリップを防止する制動トルク制御装置
に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車の発進加速時に過剰な駆動力によ
り車輪が空転し、所謂加速スリップが生ずるのを防止す
るため、駆動輪に対する駆動力を制限し適切な回転力と
する加速スリップ制御装置、所謂トラクション制御装置
が普及しており、例えば特公平6−62081号公報に
は駆動調整装置を備えた車両ブレーキ装置が開示されて
いる。
【0003】同公報には、「最大の車輪回転角速度
(W)の達成の後に、若しくは車輪回転角速度加速から
車輪回転角速度減速への移行に際してブレーキ圧力制御
弁(27,28)がブレーキ圧力維持位置へ切換えられ
るようになっている」と記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前掲の特公平6−62
081号公報に記載の装置においては、要するに、車輪
速度のピーク値近傍でブレーキ液圧が保持されるように
構成されているものと認められる。確かに、駆動輪に対
し制動トルクの付与を開始する際には、例えばキャリパ
にブレーキ液が充填されるまでの時間等を短縮して、液
圧応答性を良好なものとする必要があり、ブレーキ液圧
をある程度高圧の状態に維持する必要性も否定できな
い。
【0005】然し乍ら、このように構成された装置にお
いては、例えば、近時の液圧応答性に優れたアクチュエ
ータを用いた場合、駆動輪に対し過剰な制動トルクが付
与されることになり、加速時のドライバビリティを損な
うおそれがある。このため、アクチュエータとのマッチ
ングが重要課題となり、設計が大幅に制限されるだけで
なく、折角の液圧応答性に優れたアクチュエータを生か
しきれない。このほか、駆動輪に対し過剰な制動トルク
が付与されるおそれを惹起する要因として、ブレーキ液
の粘性、エンジン干渉等に起因する液圧応答性の変動が
あり、これらに対しても個々に対応する必要がある。
【0006】そこで、本発明は、自動車の駆動輪に対す
る制動トルク制御開始直後における液圧応答性に左右さ
れることなく、駆動輪に対し適切に制動トルク制御を行
ない得る駆動輪の制動トルク制御装置を提供することを
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、自動車の駆動
輪を含む各車輪に装着し制動トルクを付与するホイール
シリンダと、該ホイールシリンダの各々に対してブレー
キ液圧を供給する液圧発生装置と、該液圧発生装置と前
記ホイールシリンダとの間に介装し、少なくとも急増圧
モード、増圧と保持を繰り返すパルス増圧モード、及び
減圧と保持を繰り返すパルス減圧モードに基づき、前記
ホイールシリンダのブレーキ液圧を制御するブレーキ液
圧制御装置とを備え、前記駆動輪のスリップ時に前記ブ
レーキ液圧制御装置を制御して前記駆動輪に対し制動ト
ルクを付与すると共に、前記駆動輪のスリップ状態に応
じて前記駆動輪に対する制動トルクを制御する駆動輪の
制動トルク制御装置において、前記駆動輪の車輪加速度
を検出する車輪加速度検出手段と、該車輪加速度検出手
段の検出車輪加速度を微分して車輪加速度の変化率を演
算する変化率演算手段と、該変化率演算手段の演算結果
の車輪加速度変化率がピーク値に達したか否かを判定す
るピーク判定手段と、前記駆動輪に対する制動トルク制
御開始後の初回の制御時に、前記ピーク判定手段にて車
輪加速度変化率がピーク値に達したと判定されるまでは
前記ブレーキ液圧制御装置を急増圧モードに設定し、車
輪加速度変化率がピーク値に達したと判定されたときに
は前記ブレーキ液圧制御装置をパルス増圧モードに設定
する液圧モード設定手段を備えることとしたものであ
る。尚、車輪加速度検出手段としては、駆動輪の車輪速
度を検出する車輪速度検出手段を設け、該車輪速度検出
手段の検出車輪速度を微分して求めることとしてもよ
い。
【0008】前記液圧モード設定手段は、請求項2に記
載のように、前記車輪加速度検出手段で検出した前記駆
動輪の車輪加速度に基づき前記パルス増圧モードのデュ
ーティ比を調整するように構成することができる。
【0009】あるいは、前記液圧モード設定手段は、請
求項3に記載のように、前記駆動輪のスリップ状態に基
づき前記パルス増圧モードのデューティ比を調整するよ
うに構成することもできる。
【0010】更に、前記液圧モード設定手段は、請求項
4に記載のように、前記変化率演算手段が演算した車輪
加速度の変化率に基づき前記パルス増圧モードのデュー
ティ比を調整するように構成することもできる。
【0011】また、本発明は、請求項5に記載のよう
に、自動車の駆動輪を含む各車輪に装着し制動トルクを
付与するホイールシリンダと、該ホイールシリンダの各
々に対してブレーキ液圧を供給する液圧発生装置と、該
液圧発生装置と前記ホイールシリンダとの間に介装し、
少なくとも急増圧モード、増圧と保持を繰り返すパルス
増圧モード、及び減圧と保持を繰り返すパルス減圧モー
ドに基づき、前記ホイールシリンダのブレーキ液圧を制
御するブレーキ液圧制御装置とを備え、前記駆動輪のス
リップ時に前記ブレーキ液圧制御装置を制御して前記駆
動輪に対し制動トルクを付与すると共に、前記駆動輪の
スリップ状態に応じて前記駆動輪に対する制動トルクを
制御する駆動輪の制動トルク制御装置において、前記駆
動輪の車輪加速度を検出する車輪加速度検出手段と、該
車輪加速度検出手段の検出車輪加速度の微分値の正負を
判定する正負判定手段と、前記駆動輪に対する制動トル
ク制御開始後の初回の制御時に、前記正負判定手段にて
車輪加速度の微分値が負と判定されるまでは前記ブレー
キ液圧制御装置を急増圧モードに設定し、車輪加速度の
微分値が負と判定されたときには前記ブレーキ液圧制御
装置をパルス増圧モードに設定する液圧モード設定手段
を備えることとしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は車両の制御システム
の全体構成を示すもので、本発明の駆動輪の制動トルク
制御装置を含むブレーキ液圧系は例えば図2に示すよう
に構成されている。図1において、エンジンEGはスロ
ットル制御装置TH及び燃料噴射装置FIを備えた内燃
機関で、スロットル制御装置THにおいてはアクセルペ
ダルAPの操作に応じてメインスロットルバルブMTの
メインスロットル開度が制御される。また、電子制御装
置ECUの出力に応じて、スロットル制御装置THのサ
ブスロットルバルブSTが駆動されサブスロットル開度
が制御されると共に、燃料噴射装置FIが駆動され燃料
噴射量が制御されるように構成されている。
【0013】図1において、車輪FLは運転席からみて
前方左側の車輪を示し、以下車輪FRは前方右側、車輪
RLは後方左側、車輪RRは後方右側の車輪を示してお
り、車輪FL,FR,RL,RRには夫々ホイールシリ
ンダWfl,Wfr,Wrl,Wrrが装着されてい
る。本実施形態においては四輪駆動方式が構成されてお
り、エンジンEGはフロントディファレンシャルギヤD
Fを介して車両前方の車輪FL,FRに連結されると共
に、変速制御装置GS及びセンタディファレンシャルギ
ヤDC及びリヤディファレンシャルギヤDRを介して車
両後方の車輪RL,RRに連結されている。従って、全
ての車輪FL,FR,RL,RRが駆動輪となり得る。
尚、本発明は前輪駆動方式、あるいは後輪駆動方式の何
れにも適用でき、四輪駆動方式に限るものではない。
【0014】車輪FL,FR,RL,RRには車輪速度
センサWS1乃至WS4が配設され、これらが電子制御
装置ECUに接続されており、各車輪の回転速度、即ち
車輪速度に比例するパルス数のパルス信号が電子制御装
置ECUに入力されるように構成されている。更に、ブ
レーキペダルBPがストロークしたときオンとなるブレ
ーキスイッチBS、車両の加速度を検出する加速度セン
サG等が電子制御装置ECUに接続されている。又、メ
インスロットルバルブMT、サブスロットルバルブST
の開度を検出するスロットルセンサ(図示せず)からの
信号が電子制御装置ECUに入力される。このスロット
ルセンサの出力信号に基づきアクセルペダルAPの操
作、非操作を検出することができるが、アクセルペダル
APの操作を直接検出するセンサを別途設けることとし
てもよい。
【0015】電子制御装置ECUはマイクロコンピュー
タCMPを有し、図1に示すように、入力ポートIP
T、出力ポートOPT、プロセシングユニットCPU、
メモリROM及びメモリRAMがバスを介して相互に接
続されている。上記車輪速度センサWS1乃至WS4、
ブレーキスイッチBS、加速度センサG等の出力信号は
増幅回路(代表してAMPで表す)を介して夫々入力ポ
ートIPTからプロセシングユニットCPUに入力され
るように構成されている。また、出力ポートOPTから
は駆動回路(代表してACTで表す)を介してスロット
ル制御装置TH及びブレーキ液圧制御装置PCに夫々制
御信号が出力されるように構成されている。マイクロコ
ンピュータCMPにおいては、メモリROMは図3等に
示したフローチャートに対応したプログラムを記憶し、
プロセッシングユニットCPUはイグニッションスイッ
チ(図示せず)が閉成されている間当該プログラムを実
行し、メモリRAMは当該プログラムの実行に必要な変
数データを一時的に記憶する。
【0016】図2は本発明の一実施形態における上記の
ブレーキ液圧制御装置PCを含むブレーキ液圧系を示す
もので、前輪の液圧制御系と後輪の液圧制御系に区分さ
れた前後配管方式のブレーキ液圧系が構成されている。
本発明の液圧発生装置の一実施形態として、マスタシリ
ンダMC及びレギュレータRGを有し、これらがブレー
キペダルBPの操作に応じて駆動される。レギュレータ
RGには補助液圧源ASが接続されており、これらはマ
スタシリンダMCと共に低圧リザーバRSに接続されて
いる。
【0017】補助液圧源ASは、液圧ポンプHP及びア
キュムレータAccを有する。液圧ポンプHPは電動モー
タMによって駆動され、低圧リザーバRSのブレーキ液
を昇圧して出力し、このブレーキ液が逆止弁CV6を介
してアキュムレータAccに供給され、蓄圧される。電動
モータMは、アキュムレータAcc内の液圧が所定の下限
値を下回ることに応答して駆動され、またアキュムレー
タAcc内の液圧が所定の上限値を上回ることに応答して
停止する。而して、アキュムレータAccから所謂パワー
液圧が適宜レギュレータRGに供給される。レギュレー
タRGは補助液圧源ASの出力液圧を入力し、マスタシ
リンダMCの出力液圧をパイロット圧として、これに比
例したレギュレータ液圧に調圧するもので、その基本的
構成は周知であるので、説明は省略する。尚、レギュレ
ータ液圧の一部はマスタシリンダMCの倍圧駆動に供さ
れる。
【0018】マスタシリンダMCと車両前方のホイール
シリンダWfr,Wflの各々を接続する前輪側の液圧
路MF1,MF2には、電磁切換弁SA1及びSA2が
介装されており、これらは液圧路AF1及びAF2を介
して、夫々給排制御用の電磁開閉弁PC1,PC5及び
電磁開閉弁PC2,PC6に接続されている。液圧路M
F1(又は、MF2)には、マスタシリンダMCの出力
ブレーキ液圧を検出する圧力センサPSが設けられてい
る。また、レギュレータRGとホイールシリンダWr
r,Wrl等の各々を接続する液圧路MRには電磁開閉
弁SA3が介装され、この液圧路MRから分岐した液圧
路MR1,MR2には、夫々給排制御用の電磁開閉弁P
C3,PC7及び電磁開閉弁PC4,PC8が介装され
ている。そして、補助液圧源ASが液圧路AMを介して
電磁開閉弁SA3の下流側に接続され、液圧路AMには
電磁開閉弁STRが介装されている。電磁開閉弁STR
は2ポート2位置の電磁開閉弁であり、非作動時の閉位
置では遮断状態で、作動時の開位置では電磁開閉弁PC
1乃至PC4が直接、補助液圧源ASのアキュムレータ
Accに連通する。
【0019】前輪側液圧系において、電磁切換弁SA1
及び電磁切換弁SA2は3ポート2位置の電磁切換弁
で、非作動時は図2に示す第1の位置にあってホイール
シリンダWfr,Wflは何れもマスタシリンダMCに
連通接続されているが、ソレノイドコイルが励磁され第
2の位置に切換わると、ホイールシリンダWfr,Wf
lは何れもマスタシリンダMCとの連通が遮断され、夫
々液圧路AF1,AF2を介して電磁開閉弁PC1とP
C5の間、及び電磁開閉弁PC2とPC6の間に連通接
続される。電磁開閉弁PC1及びPC2は液圧路ACを
介して電磁開閉弁STRに接続されている。また、電磁
開閉弁PC5及びPC6は液圧路RCを介してリザーバ
RSに接続されている。
【0020】これら電磁開閉弁PC1及びPC2に対し
て並列に逆止弁CV1及びCV2が接続されており、逆
止弁CV1の流入側が液圧路AF1、逆止弁CV2の流
入側が液圧路AF2に夫々接続されている。逆止弁CV
1は、電磁切換弁SA1が作動位置(第2の位置)にあ
る場合において、ブレーキペダルBPが解放されたとき
には、ホイールシリンダWfrのブレーキ液圧をレギュ
レータRGの出力液圧の低下に迅速に追従させるために
設けられたもので、レギュレータRG方向へのブレーキ
液の流れは許容されるが逆方向の流れは制限される。
尚、逆止弁CV2についても同様である。
【0021】次に、後輪側液圧系において、電磁開閉弁
SA3は2ポート2位置の電磁開閉弁で、非作動時には
図2に示す開位置にあって、電磁開閉弁PC3,PC4
はレギュレータRGに連通する。このとき、電磁開閉弁
STRは閉位置とされ、アキュムレータAccとの連通が
遮断されている。電磁開閉弁SA3が作動時の閉位置に
切換えられると、電磁開閉弁PC3,PC4はレギュレ
ータRGとの連通が遮断されるが、電磁開閉弁STRが
作動時には電磁開閉弁PC3,PC4(並びにPC1,
PC2)がアキュムレータAccに連通接続される。
【0022】また、電磁開閉弁PC3及びPC4に対し
て並列に逆止弁CV3及びCV4が接続されており、逆
止弁CV3の流入側がホイールシリンダWrrに、逆止
弁CV4の流入側がホイールシリンダWrlに夫々接続
されている。これらの逆止弁CV3,CV4は、ブレー
キペダルBPが解放されたときには、ホイールシリンダ
Wrr,Wrlのブレーキ液圧をレギュレータRGの出
力液圧の低下に迅速に追従させるために設けられたもの
で、電磁開閉弁SA3方向へのブレーキ液の流れが許容
され逆方向の流れは制限される。更に、電磁開閉弁SA
3に並列に逆止弁CV5が設けられており、電磁開閉弁
SA3が閉位置とされたときにも、ブレーキペダルBP
が操作されればレギュレータRGからのブレーキ液圧が
逆止弁CV5を介して電磁開閉弁PC1乃至PC4に供
給され、ブレーキペダルBPによる踏み増しが可能とさ
れている。
【0023】上記電磁切換弁SA1,SA2及び電磁開
閉弁SA3,STR、並びに電磁開閉弁PC1乃至PC
8はアクチュエータを構成し、前述の電子制御装置EC
Uによって駆動制御され、以下に説明するように各種制
御が行なわれる。前述のように、電動モータMによって
液圧ポンプHPが駆動され、アキュムレータAccにパワ
ー液圧が蓄圧されており、通常のブレーキ作動時におい
ては、各電磁弁は図2に示す常態位置にある。この状態
でブレーキペダルBPが踏み込まれると、マスタシリン
ダMCからマスタシリンダ液圧が出力されると共に、レ
ギュレータRGからレギュレータ液圧が出力され、電磁
切換弁SA1,SA2、電磁開閉弁SA3並びに電磁開
閉弁PC1乃至PC4を介して、夫々ホイールシリンダ
Wfr乃至Wrlに供給される。
【0024】次に、駆動輪に対する制動トルク制御であ
るトラクション制御に移行し、例えば車輪FRの加速ス
リップ防止制御が行なわれる場合には、電磁切換弁SA
1が第2の位置に切り換えられると共に、従動輪側(後
輪側)のホイールシリンダWrr,Wrlに接続された
電磁開閉弁PC3,PC4及び電磁開閉弁SA3が閉位
置とされ、電磁開閉弁STR及び電磁開閉弁PC1が開
位置とされる。その結果、アキュムレータAcc内に蓄圧
されたパワー液圧が開位置の電磁開閉弁STRを介して
ホイールシリンダWfrに供給され、急激に増圧され
る。
【0025】そして、電磁開閉弁PC1が閉位置とされ
れば、ホイールシリンダWfrの液圧が保持される。ま
た、電磁開閉弁PC5が閉位置で電磁開閉弁PC1が断
続制御されれば、ホイールシリンダWfr内のブレーキ
液は増圧と保持が繰り返されてパルス的に増圧される。
更に、電磁開閉弁PC1が閉位置で、電磁開閉弁PC5
が断続制御されれば、ホイールシリンダWfrは液圧路
RCを介して低圧リザーバRSに断続的に連通し、ホイ
ールシリンダWfr内のブレーキ液が低圧リザーバRS
内に流出し、減圧と保持が繰り返されてパルス的に減圧
される。尚、電磁開閉弁PC5が開放位置のままとされ
るとホイールシリンダWfr内のブレーキ液が低圧リザ
ーバRS内に流出し、急減圧となる。
【0026】本実施形態においては、車輪FRの加速ス
リップ状態に応じて電磁開閉弁PC1,PC5の断続制
御により、ホイールシリンダWfrに対し、急増圧、パ
ルス増圧、パルス減圧及び保持の何れかの液圧制御モー
ドが設定される。これにより、車輪FRに制動トルクが
付与されて回転駆動力が制限され、加速スリップが防止
され、適切にトラクション制御を行なうことができる。
また、車輪FLに対しても同様に加速スリップ防止制御
が行なわれる。
【0027】上記のように構成された制御システムにお
いては、電子制御装置ECUによりトラクション制御等
の一連の処理が行なわれ、イグニッションスイッチ(図
示せず)が閉成されると例えば図3のフローチャートに
示したトラクション制御のプログラムの実行が開始す
る。図3において、先ずステップ101にてマイクロコ
ンピュータCMPが初期化され、各種の演算値がクリア
される。次にステップ102において、車輪速度センサ
WS1乃至WS4の検出信号に基づき車輪速度Vw**
(**は車輪FL,FR,RL,RR を代表して表す)が演算され
る。この車輪速度Vw**に基づき、ステップ103にて
車輪速度Vw**が微分されて車輪加速度DVw**が演算
されると共に、例えばMIN〔Vw**〕に従って推定車
体速度Vsoが演算される(尚、MINは最小値を求め
る関数である)。
【0028】続いてステップ104に進み、上記のよう
に演算された車輪速度Vw**と推定車体速度Vsoに基
づき、各車輪の車輪スリップ量Sv**がSv**=Vw**
−Vsoとして求められる。そして、ステップ105に
おいて、何れかの車輪**に関しトラクション制御を行
ない得る状態か否かについての判定、即ち許可判定が行
なわれる。次に、ステップ106において、何れかの車
輪**に関するトラクション制御の開始条件が判定さ
れ、ステップ107においてトラクション制御の終了条
件が判定される。そして、ステップ108において車輪
**のホイールシリンダに対する液圧モードが設定さ
れ、この液圧モードに基づきステップ109にてソレノ
イド信号が出力され、ホイールシリンダ液圧が制御され
る。
【0029】図4は、図3のステップ105で実行され
るトラクション制御の許可判定の処理を示すもので、先
ずステップ201においてアクセルペダルAPが操作さ
れたか否かが判定される。アクセルペダルAPが操作中
と判定されるとステップ202に進み、ブレーキペダル
BPの操作状態が判定される。ブレーキペダルBPが操
作されていなければ、ステップ203にてトラクション
制御の許可フラグFaがセット(1)される。従って、
アクセルペダルAPが操作されていないとき、あるいは
ブレーキペダルBPが操作されているときには、ステッ
プ204に進み許可フラグFaがリセット(0)され、
トラクション制御は行なわれない。
【0030】図5は、図3のステップ106で実行され
る開始判定の処理を示すもので、ステップ301におい
て何れかの車輪**の許可フラグFaの状態が判定さ
れ、セットされていなければそのまま図3のメインルー
チンに戻る。許可フラグFaがセットされておればステ
ップ302に進み、その車輪**のスリップ量Sv**が
所定量Kssと比較され、スリップ量Sv**が所定量K
ss以下と判定されたときには、そのままメインルーチ
ンに戻る。従って、許可フラグFaがセットされてお
り、且つスリップ量Sv**が所定量Kssを超えたとき
に、トラクション制御開始と判定され、ステップ303
にて車輪**に関しトラクション制御中フラグFt**が
セット(1)される。
【0031】図6は、図3のステップ107で実行され
るトラクション制御の終了判定の処理を示すもので、ス
テップ401において何れかの車輪**の許可フラグF
aの状態が判定され、許可フラグFaがセットされてい
る場合には、ステップ402に進み、その車輪**のス
リップ量Sv**が所定量Kse(通常、Kse<Kss
に設定)と比較される。ステップ402において、スリ
ップ量Sv**が所定量Kse以下になった状態が所定時
間以上継続したと判定されたときには、ステップ403
に進み、そうでなければそのままメインルーチンに戻り
トラクション制御が継続される。従って、車輪**に関
し、許可フラグFaがリセット(0)されたとき、ある
いは車輪**のスリップ量Sv**が所定量Kse以下と
なった状態が所定時間以上継続したときには、トラクシ
ョン制御終了と判定され、ステップ403にてトラクシ
ョン制御中フラグFt**がリセット(0)される。
【0032】図7は、図3のステップ108で実行され
る液圧モード設定の処理を示すもので、ステップ501
において何れかの車輪**のトラクション制御中フラグ
Ft**の状態が判定される。トラクション制御中フラグ
Ft**がセットされておればステップ502に進み、ト
ラクション制御の初回サイクルか否かが判定される。初
回サイクルであればステップ503に進み、初回液圧モ
ード設定が行なわれるが、これについては後述する。初
回サイクルでなければステップ504に進み、車輪**
の加速スリップ状態に応じて液圧モードが判定され、判
定結果に応じてステップ505乃至ステップ507の何
れかに進み、パルス増圧モード、パルス減圧モード及び
保持モードのうちの何れかの液圧モードに設定される。
トラクション制御中フラグFt**がセットされていなけ
れば、ステップ501からそのままメインルーチンに戻
る。
【0033】図8は、上記図7のステップ503で実行
される初回液圧モード設定の処理を示すもので、ステッ
プ601において車輪加速度DVwの微分値D(DV
w)が更に微分された、車輪速度Vwの三回微分値D
{D(DVw)}の正負が判定される。この三回微分値
D{D(DVw)}が正の値であれば、車輪加速度DV
wの微分値D(DVw)が増加している(0であればピ
ーク値)ことを意味し、従ってステップ602にて急増
圧モードに設定される。これに対し、車輪速度Vwの三
回微分値D{D(DVw)}が負の値である場合には、
ステップ603にてパルス増圧モードに設定されると共
に、ステップ604にてそのデューティ比として、特定
デューティDKが設定される。即ち、初回の液圧モード
として、急増圧モードが実行された後は、特定デューテ
ィDKのパルス増圧モードが実行される。尚、車輪加速
度DVwの微分値D(DVw)は、本発明にいう車輪加
速度の変化率に相当する。
【0034】上記の特定デューティDKは、図10乃至
図12に示したマップに基づいて設定されるデューティ
Dka,Dks,Dkdが加算されたものである(即ち、DK
=Dka+Dks+Dkd)。但し、特定デューティDKの上
限は100%で、制御開始後3msecを経過していなけれ
ば0%とされる。先ず、デューティDkaは車輪加速度D
Vwの値(単位:G)に比例した値で、例えば2(G)
で上限値50%とされ、車輪加速度DVwが負の値であ
れば0%とされる。次に、デューティDksは10%を上
限値として、図11に示すようにスリップ率(又は、ス
リップ量)に応じて上記と同様に設定される。尚、図1
1において、実線は車輪加速度DVwが正の値のとき、
破線は車輪加速度DVwが負の値のときのデューティD
ksを示す。
【0035】そして、デューティDkdは図12に示すよ
うに車輪加速度DVwの微分値D(DVw)に応じて設
定されるが、これが適用される期間は極めて短く直ちに
0とされるので、省略することとしてもよい。この図1
2においても、実線は車輪加速度DVwが正の値のと
き、破線は車輪加速度DVwが負の値のときのデューテ
ィDkdを示す。
【0036】図9は、図4のステップ109で実行され
るソレノイド出力の処理を示すもので、ステップ701
において何れかの車輪のトラクション制御中フラグFt
**がセットされているか否かが判定される。何れかの車
輪のトラクション制御中フラグFt**がセットされてお
れば、ステップ702に進み、電磁開閉弁SA3,ST
Rがオンとされ、その車輪**のトラクション制御に移
行する。これに対し、トラクション制御中フラグFt**
もセットされていなければ、ステップ703にに進み、
電磁開閉弁SA3,STRは何れも図3に示すオフ状態
とされ、後輪側のホイールシリンダWrl,Wrrがレ
ギュレータRGに連通する。
【0037】そして、ステップ704においてトラクシ
ョン制御中フラグFtFRが設定されているか否かが判定
される。車輪FRに関しトラクション制御中フラグFt
FRが設定されておれば、ステップ705にて電磁切換弁
SA1がオンとされ、ホイールシリンダWfrはマスタ
シリンダMCとの連通が遮断されて補助液圧源ASに連
結される。そして、ステップ706に進み、車輪FRに
関し図3のステップ108で設定された液圧モードが判
定され、これに基づきステップ707乃至710の急増
圧出力、パルス増圧出力、保持出力、及びパルス減圧出
力の何れかが選択される。
【0038】一方、ステップ706において車輪FRに
関しトラクション制御中フラグFtFRが設定されていな
ければ、ステップ711にて電磁切換弁SA1がオフと
されると共に、ステップ712にて電磁開閉弁PC1,
PC5のソレノイドがオフとされる。そして、上記車輪
FRに関する処理と同様に、ステップ713において車
輪FLのホイールシリンダWflに関し液圧モードが設
定され各ソレノイドに対し所定の信号が出力される。更
に、ステップ714において車輪RL,RRに対し液圧
モードが設定され、各ソレノイドに対し所定の信号が出
力される。
【0039】上記の構成になる制動トルク制御装置によ
るトラクション制御における車輪加速度等の変化を図1
3を参照して説明する。図13の最上段は車輪速度Vw
R*の径時変化を示し、次段は車輪加速度DVwR*の径時
変化、更にその次の段は車輪加速度DVwR*の微分値D
(DVwR*)の径時変化を夫々示す。そして、その下の
段の(A)には、液圧モードと共に車輪R*のホイール
シリンダ液圧の径時変化を示す。尚、図13中、「急
増」は急増圧モード、「パ増」はパルス増圧モード、
「パ減」はパルス減圧モード、「保」は保持モードを表
す。
【0040】而して、図13の(A)に示すように、t
0時にトラクション制御が開始すると、車輪加速度DV
wR*の微分値D(DVwR*)が増加するので急増圧モー
ドとされる。そして、t1時に同微分値D(DVwR*)
が減少に転ずると、パルス増圧モードとされ、このとき
のデューティ比は特定デューティDKとして前述のよう
に演算された値(DK=Dka+Dks+Dkd)となる。こ
のパルス増圧モードが終了するt2時までが、本実施形
態における初回液圧モード設定に係る制御で、車輪加速
度DVwR*の微分値D(DVwR*)が負の値となると保
持モードとされる。以後、駆動輪のスリップ状態に応じ
た液圧モードに設定され、車輪加速度DVwR*が負の値
であればパルス減圧モードとされ、正の値であればパル
ス増圧モードとされる。
【0041】尚、本発明の他の実施形態として、駆動輪
に対する制動トルク制御開始後の初回の制御時に、車輪
加速度の微分値が負と判定されるまでは急増圧モードに
設定し、車輪加速度の微分値が負と判定されたときには
パルス増圧モードに設定する態様があり、この一例を図
13の(B)に示す。即ち、車輪加速度DVwR*の微分
値D(DVwR*)が負の値に転ずるt2時まで急増圧モ
ードとされ、t2時以後、車輪加速度DVwR*が負の値
に転ずるt3時までパルス増圧モードとされる。図13
の(A),(B)の何れの場合も、例えばt3時まで急
増圧モードとされた後保持モードとされる従前の例に比
し、制動トルクが過剰になって加速時のフィーリングを
損なうといった事態を回避でき、円滑にトラクション制
御を行なうことができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、請求項1乃至4に記載の
発明においては、車輪加速度変化率がピーク値に達した
と判定されるまでは急増圧モードに設定し、車輪加速度
変化率がピーク値に達したと判定されたときにはパルス
増圧モードに設定するように構成されているので、駆動
輪に対する制動トルク制御開始直後における液圧応答性
に左右されることなく、駆動輪に対し適切に制動トルク
制御を行なうことができ、液圧応答性に優れたアクチュ
エータを有効に活用することができる。
【0043】また、請求項5に記載の発明においても、
駆動輪に対する制動トルク制御開始後の初回の制御時
に、車輪加速度の微分値が負と判定されるまでは急増圧
モードに設定し、車輪加速度の微分値が負と判定された
ときにはパルス増圧モードに設定するように構成されて
いるので、駆動輪に対し適切に制動トルク制御を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置の一実施形態の全体構成図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態におけるブレーキ液圧制御
装置の一例を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施形態における車両のトラクショ
ン制御の全体を示すフローチャートである。
【図4】図3のトラクション制御における許可判定を示
すフローチャートである。
【図5】図3のトラクション制御における開始判定を示
すフローチャートである。
【図6】図3のトラクション制御における終了判定を示
すフローチャートである。
【図7】図3のトラクション制御における液圧モード設
定を示すフローチャートである。
【図8】図7で実行される初回液圧モード設定の処理を
示すフローチャートである。
【図9】図3のトラクション制御におけるソレノイド出
力を示すフローチャートである。
【図10】図3のトラクション制御におけるパルス増圧
制御に供するデューティDkaを求めるマップを示すグラ
フである。
【図11】図3のトラクション制御におけるパルス増圧
制御に供するデューティDksを求めるマップを示すグラ
フである。
【図12】図3のトラクション制御におけるパルス増圧
制御に供するデューティDkdを求めるマップを示すグラ
フである。
【図13】本発明の実施形態におけるトラクション制御
時の車輪加速度等の変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
BP ブレーキペダル, BS ブレーキスイッチ,M
C マスタシリンダ, AS 補助液圧源,PC ブレ
ーキ液圧制御装置, SA1,SA2 電磁切換弁,S
A3,STR 電磁開閉弁, PC1〜PC8 電磁開
閉弁,FL,FR,RL,RR 車輪,Wfl,Wfr,W
rl,Wrr ホイールシリンダ,WS1〜WS4 車輪
速度センサ, ECU 電子制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の駆動輪を含む各車輪に装着し制
    動トルクを付与するホイールシリンダと、該ホイールシ
    リンダの各々に対してブレーキ液圧を供給する液圧発生
    装置と、該液圧発生装置と前記ホイールシリンダとの間
    に介装し、少なくとも急増圧モード、増圧と保持を繰り
    返すパルス増圧モード、及び減圧と保持を繰り返すパル
    ス減圧モードに基づき、前記ホイールシリンダのブレー
    キ液圧を制御するブレーキ液圧制御装置とを備え、前記
    駆動輪のスリップ時に前記ブレーキ液圧制御装置を制御
    して前記駆動輪に対し制動トルクを付与すると共に、前
    記駆動輪のスリップ状態に応じて前記駆動輪に対する制
    動トルクを制御する駆動輪の制動トルク制御装置におい
    て、前記駆動輪の車輪加速度を検出する車輪加速度検出
    手段と、該車輪加速度検出手段の検出車輪加速度を微分
    して車輪加速度の変化率を演算する変化率演算手段と、
    該変化率演算手段の演算結果の車輪加速度変化率がピー
    ク値に達したか否かを判定するピーク判定手段と、前記
    駆動輪に対する制動トルク制御開始後の初回の制御時
    に、前記ピーク判定手段にて車輪加速度変化率がピーク
    値に達したと判定されるまでは前記ブレーキ液圧制御装
    置を急増圧モードに設定し、車輪加速度変化率がピーク
    値に達したと判定されたときには前記ブレーキ液圧制御
    装置をパルス増圧モードに設定する液圧モード設定手段
    を備えたことを特徴とする駆動輪の制動トルク制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記液圧モード設定手段は、前記車輪加
    速度検出手段で検出した前記駆動輪の車輪加速度に基づ
    き前記パルス増圧モードのデューティ比を調整するよう
    に構成することを特徴とする請求項1記載の駆動輪の制
    動トルク制御装置。
  3. 【請求項3】 前記液圧モード設定手段は、前記駆動輪
    のスリップ状態に基づき前記パルス増圧モードのデュー
    ティ比を調整するように構成することを特徴とする請求
    項1記載の駆動輪の制動トルク制御装置。
  4. 【請求項4】 前記液圧モード設定手段は、前記変化率
    演算手段が演算した車輪加速度の変化率に基づき前記パ
    ルス増圧モードのデューティ比を調整するように構成す
    ることを特徴とする請求項1記載の駆動輪の制動トルク
    制御装置。
  5. 【請求項5】 自動車の駆動輪を含む各車輪に装着し制
    動トルクを付与するホイールシリンダと、該ホイールシ
    リンダの各々に対してブレーキ液圧を供給する液圧発生
    装置と、該液圧発生装置と前記ホイールシリンダとの間
    に介装し、少なくとも急増圧モード、増圧と保持を繰り
    返すパルス増圧モード、及び減圧と保持を繰り返すパル
    ス減圧モードに基づき、前記ホイールシリンダのブレー
    キ液圧を制御するブレーキ液圧制御装置とを備え、前記
    駆動輪のスリップ時に前記ブレーキ液圧制御装置を制御
    して前記駆動輪に対し制動トルクを付与すると共に、前
    記駆動輪のスリップ状態に応じて前記駆動輪に対する制
    動トルクを制御する駆動輪の制動トルク制御装置におい
    て、前記駆動輪の車輪加速度を検出する車輪加速度検出
    手段と、該車輪加速度検出手段の検出車輪加速度の微分
    値の正負を判定する正負判定手段と、前記駆動輪に対す
    る制動トルク制御開始後の初回の制御時に、前記正負判
    定手段にて車輪加速度の微分値が負と判定されるまでは
    前記ブレーキ液圧制御装置を急増圧モードに設定し、車
    輪加速度の微分値が負と判定されたときには前記ブレー
    キ液圧制御装置をパルス増圧モードに設定する液圧モー
    ド設定手段を備えたことを特徴とする駆動輪の制動トル
    ク制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006282090A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Advics:Kk 車両のブレーキ制御装置
JP2016068736A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社アドヴィックス 液圧制動装置

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