JP2001210524A - トロイダルコイルおよびその製造方法 - Google Patents

トロイダルコイルおよびその製造方法

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JP2001210524A JP2000015173A JP2000015173A JP2001210524A JP 2001210524 A JP2001210524 A JP 2001210524A JP 2000015173 A JP2000015173 A JP 2000015173A JP 2000015173 A JP2000015173 A JP 2000015173A JP 2001210524 A JP2001210524 A JP 2001210524A
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Yozo Ishimura
洋三 石村
Shinichi Sakai
伸一 酒井
平 ▲吉▼森
Taira Yoshimori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コイル部の巻き回数を多くして性能向上を図り
ながらもコイル部のリード端子を実装用回路基板の取付
孔に容易に挿入して実装することのできる構成を備えた
トロイダルコイルおよびそのトロイダルコイルを高能率
に大量生産することのできる製造方法を提供する。 【解決手段】コア部19の全表面をボビン7で被覆し、
ボビン7におけるコア部19を被覆するコア被覆部9の
周囲にコイル部8を巻装して構成する。コイル部8は、
断面矩形状の巻線20を用いて形成するとともに、両リ
ード端子8a,8bのみに捩じる整形加工を施す。製造
に際しては、巻線20を空芯状に巻装して製作したコイ
ル部8の両リード端子8a,8bに捩じる整形加工を施
し、このコイル部8を、ボビン7のスリット状挿通部1
0からコア被覆部9に外嵌状態に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種交流回路にお
ける整流回路、雑音防止回路および共振回路または高周
波回路などに用いられるトロイダルコイルおよびそのト
ロイダルコイルを高能率に大量生産することのできる製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトロイダルコイルは、図
7および図8に示すように、中央部が開口されたドーナ
ツ状のボビン1でコア部(図示せず)の全表面を被覆し
て、そのボビン1の外周面にコイル部2,3を作業者の
手作業により巻回して構成したものが一般的である。図
7のトロイダルコイルは、断面丸形状の巻線をボビン1
に巻装してコイル部2を形成したものであり、図8のト
ロイダルコイルは、断面矩形状の巻線をボビン1に巻装
してコイル部3を形成したものである。両コイル部2,
3は、図示の便宜上、各巻線間を離間した状態に巻回し
た図示になっているが、実際にはコイル部2,3の巻線
の外周面全体に絶縁樹脂がコーティングされており、コ
イル部2,3は、絶縁樹脂コーティングによって相互の
短絡を防止して巻線間を密接させた状態でボビン1に巻
回されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7のトロイダルコイ
ルでは、コイル部2が断面丸形状の巻線で構成されてい
ることから、コイル部2の両リード端子2a,2bを挿
入して半田付けするための実装用回路基板4の取付孔4
a,4bを、加工が容易な丸孔とすることができ、ま
た、断面丸形状のリード端子2a,2bを任意の方向に
容易に折り曲げて取付孔4a,4bに挿入できる利点が
ある。しかしながら、断面丸形状の巻線を用いたコイル
部2は、ボビン1に対し隣接する巻線間に隙間の無い密
接状態で巻装しても、巻線間が線接触であることから、
その接触部の周囲に大きな隙間が生じて、所定形状のボ
ビン1に対する巻き回数が少なくなってトロイダルコイ
ルの性能向上を図るのに限界がある。一方、コイル部2
に所定の巻き回数を確保しようとする場合には、トロイ
ダルコイル自体の小型化を図れない問題が生じる。
【0004】これに対し図8のトロイダルコイルは、断
面矩形状の巻線を用いてコイル部3を形成しているの
で、この巻線の厚みの小さい側を互いに密接させること
によって巻き回数を多くすることができる。ところが、
コイル部3の両リード端子3a,3bを挿入して半田付
けするための実装用回路基板4の取付孔4c,4dは、
丸孔に比較して加工が難しい角孔とする必要があるとと
もに、その角孔からなる取付孔4c,4dに断面矩形状
のリード端子3a,3bを挿入する際の位置決めが容易
でなく、挿入が非常に困難である。これは、断面矩形状
のリード端子3a,3bをその厚みの薄いA矢印方向に
曲げるのは容易であるが、厚みの大きいB矢印方向に曲
げるのが非常に難しいためである。
【0005】また、上記の何れのトロイダルコイルもボ
ビン1がドーナツ形状であることから、コイル部2,3
のボビン1に対する巻回を作業者の手作業に頼らざるお
えないため、コイル部2,3の巻回作業を機械化して高
能率に大量生産することができないという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、コイル部の巻き回数を多くして性能
向上と小型化とを図りながらもコイル部のリード端子を
実装用回路基板の取付孔に容易に挿入して実装すること
のできる構成を備えたトロイダルコイルおよびそのトロ
イダルコイルを高能率に大量生産することのできる製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトロイダルコイルは、コア部と、前記コア
部の全表面を被覆するボビンと、前記ボビンにおける前
記コア部を被覆するコア被覆部の周囲に巻装されたコイ
ル部とを備えてなり、前記コイル部は、断面矩形状の巻
線を用いて形成されているとともに、両リード端子のみ
に捩じる整形加工が施されていることを特徴としてい
る。
【0008】このトロイダルコイルでは、コイル部を断
面矩形状の巻線を用いて構成しているので、比較的小型
のボビンに対するコイル部の巻線の巻き回数を多くして
性能向上を図ることができる。また、実装用回路基板の
実装に際しては、捩じる整形加工が施されているリード
端子を任意の方向に自由に、且つ容易に曲げることがて
きるので、このリード端子を実装用回路基板の取付孔に
極めて容易に挿入することができる。
【0009】上記発明のトロイダルコイルにおいて、コ
イル部の両リード端子に、スパイラル状に捩じる整形加
工が施されている構成とすることが好ましい。これによ
り、スパイラル状に捩じられているリード端子は、任意
の方向に自由に、且つ一層容易に曲げることができる。
また、リード端子は、断面矩形状の巻線をスパイラル状
に捩じることによって断面ほぼ丸形状に変形されるの
で、実装用回路基板の取付孔を丸孔とすることができ、
回路基板の孔開け加工が容易となる利点がある。しか
も、リード端子は、スパイラル状に捩じられていること
によって曲げ強度が向上し、力を加えない限り簡単に変
形しないことから、取扱いが容易となる。
【0010】本発明のトロイダルコイルの製造方法は、
筒状体の一部にスリット状切欠き部を有して平面視ほぼ
C字形状となったコア部を製作する工程と、前記コア部
の全表面を被覆する平面視ほぼC字形状のコア被覆部
と、このコア被覆部の内部において同心状に位置する筒
状ボス部と、前記コア被覆部におけるスリット状挿通部
の一側面から面一の配置で前記ボス部まで延出して前記
ボス部と前記コア被覆部とを連結する連結部とを一体に
備えたボビンを製作する工程と、巻線を空芯状に巻装し
たコイル部を製作する工程と、前記コイル部の両リード
端子に捩じる整形加工を施す工程と、前記ボス部の支軸
部への外嵌によってボビン支持機構に取り付けた前記ボ
ビンの前記コア被覆部に対し前記コイル部を前記スリッ
ト状挿通部から外嵌するよう移送することにより、前記
コイル部を前記コア被覆部に巻装する工程とを備えてい
ることを特徴としている。
【0011】このトロイダルコイルの製造方法では、コ
イル部を、機械化された別工程で巻線を巻装して空芯状
に形成したのちにリード端子部に捩じる整形加工を施し
て製作でき、コイル部を、ボビン支持機構の支軸部にボ
ス部を介して取り付けたボビンのコア被覆部に対しスリ
ット状挿通部から外嵌状態に挿入させることによって自
動的に巻装することができる。したがって、このトロイ
ダルコイルは、コイル部の製作およびコイル部のボビン
への巻装を何れも機械化した簡単な自動工程によって行
うことができ、本発明のトロイダルコイルを高能率に大
量生産することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係るトロイダルコイルを示す斜視図で
ある。このトロイダルコイルは、後述の平面視C字形状
のコア部と、このコア部の全表面を被覆するボビン7
と、ボビン7を介してコア部の周囲に巻装されたコイル
部8とを備えて構成されている。
【0013】上記ボビン7には、コア部を被覆するコア
被覆部9と、このコア被覆部9の一部に平面視C字形状
のコア部に対応して形成されたスリット状挿通部10
と、コア被覆部9の内部に同心状の配置で設けられた円
筒状のボス部11と、このボス部11とコア被覆部9と
を連結する連結部12とが一体形成されている。連結部
12は、スリット状挿通部10の一側面に対し面一の状
態でコア被覆部9から延出してボス部11に連設されて
いる。また、コア被覆部9の厚み方向の両面からは、ス
リット状挿通部10の一側面に沿ってそれぞれ外方に突
出する係止片13,14がそれぞれ一体形成されてい
る。
【0014】さらに、上記ボビン7には、コア被覆部9
の厚み方向の一面におけるスリット状挿通部10の他面
近傍箇所に、内方に向け上がり勾配に傾斜して側面視三
角形状のストッパ用突起部17が形成されている。さら
に、ボス部11の内面には、筒心方向に沿った係合溝1
8が設けられている。このボビン7は、C字形状のコア
部に対し樹脂によるインサート成形により一体成形され
たものである。この実施の形態のトロイダルコイルは、
ボビン7を上記構成としたことにより、組立工程を自動
化して極めて高能率に大量生産することが可能になって
いるが、これについては後述する。
【0015】また、コイル部8は、図8に示したと同様
の断面矩形状の巻線をボビン7のコア被覆部9の周囲に
巻線間が互いに密接する状態に巻回して構成されてい
る。このコイル部8における両リード端子8a,8b
は、スパイラル状に捩じられて、恰も縒り線状になって
いる。したがって、このトロイダルコイルは、コイル部
8を断面矩形状の巻線を用いて構成しているので、所定
形状のボビン7に対するコイル部8の巻線の巻き回数を
多くして性能向上を図りながら小型化を達成することが
できるのに加えて、リード端子8a,8bがスパイラル
状に捩じられていることにより、このリード端子8a,
8bを任意の方向に自由に、且つ容易に曲げて実装用回
路基板の取付孔に極めて容易に挿入することができる。
また、リード端子8a,8bは、断面矩形状の巻線をス
パイラル状に捩じることによって断面ほぼ丸形状に変形
されるので、実装用回路基板の取付孔は丸孔とすること
ができ、孔開け加工が容易となる利点がある。しかも、
リード端子8a,8bは、スパイラル状に捩じられてい
ることによって曲げ強度が向上し、力を加えない限り簡
単に変形しないことから、取扱いが容易となる。
【0016】つぎに、上記トロイダルコイルの製造方法
を、その工程順に説明する。図2はコア部19を示す斜
視図である。このコア部19は、高い比透磁率特性を有
する素材によって一部にスリット状切欠き部19aを備
えた平面視ほぼC字形状のほぼ円筒状に形成されてい
る。このコア部19の表面には、図示していないが、電
気絶縁物としてのエポキシ系若しくはナイロン系の塗料
またはワニスを電気用品取締法などで要求されている厚
み以上に塗布することにより、電気絶縁層が形成されて
いる。
【0017】図3(a)は、上記コア部19の全表面を
被覆する状態にインサート形成されてなるボビン7を示
す斜視図、同(b)はそのボビン7の一部破断した斜視
図を示す。このボビン7には、上述したコア被覆部9、
スリット状挿通部10、ボス部11、連結部12、一対
の係止片13,14、ストッパ用突起部17および係合
溝18が一体成形されている。このボビン7の成形用樹
脂としては、コア部19をインサート成形するに適して
いるとともにコア部19とコイル部8とを電気絶縁する
のに適した材料であって、使用環境に適したものであれ
ば良く、最適な成形用樹脂を挙げれば、耐熱性樹脂とし
てのPBTやPETなどである。
【0018】図4(a)は上記コイル部8の製作過程を
示す斜視図、(b)はその製作完了状態のコイル部8を
示す斜視図である。コイル部8は、(a)に示すよう
に、断面矩形状の巻線20を挿通させた筒状の巻回部材
21が巻回装置(図示せず)によって角柱状の治具22
の周囲に回動されることにより、治具22に巻線20が
巻き付けられることによって空芯状に形成される。その
巻線20の所要回数の巻き付けが終了すると、リード端
子8a,8bとなる部分の両端部がそれぞれ一対のチャ
ッキング部材23a,23b、24a,24bで挟み付
けられて、先端側を挟み付けているチャッキング部材2
4a,24bが矢印で示す一方向に回転される。
【0019】これにより、リード端子8a,8bはスパ
イラル状に捩じられる。そののち、治具22が引き抜か
れることにより、(b)に示す空芯状のコイル部8が出
来上がる。このコイル部8は、一般的な電気用品として
の断面矩形状の線材の表面にエナメルなどで電気絶縁し
た巻線20を用いて形成される。また、巻線20として
は、断面形状が四角形、台形または長方形などの何れを
も用いることができ、要は断面矩形状であってボビン7
のコア被覆部9に巻装するのに適した断面形状のものを
選択すればよい。
【0020】図5は、コイル部8をボビン7のコア被覆
部9に外嵌状態に取り付けるための取付装置におけるボ
ビン支持機構23とこれに取り付ける前のボビン7を示
す斜視図である。このボビン支持機構23は、ボビン7
の円筒状ボス部11の貫通孔16の内径よりも大きい径
を有する回転軸24と、ボス部11の貫通孔16に嵌入
することのできる外径とボス部11の筒心方向の長さと
ほぼ同一の長さとを有して、回転軸24の上端面に同心
状の配置で突設された支軸部27と、支軸部27の中央
部に上方から形成された雌ねじ孔28に螺入するための
ねじ29とを備えて構成されている。また、支軸部27
の外面には、ボス部11の係合溝18に係入することの
できる係合条部30が軸心方向に沿って形成されてい
る。
【0021】そして、コア部19を被覆したボビン7
は、係合溝18を係合条部30に対し嵌入できるよう合
致させた位置決め状態として、ボス部11の貫通孔16
に支軸部27を挿入させながらボス部11を回転軸24
の上面に載置することにより、係合溝18と係合条部3
0との係合によって回転軸24と一体回転する状態でボ
ビン支持機構23に取り付けられる。このとき、ボス部
11と支軸部27とは各々の上面がほぼ面一となる。さ
らに、ボビン7は、ねじ29が支軸部27の雌ねじ孔2
8にねじ込み締結されることにより、図6に示すよう
に、ボビン支持機構23に抜け止め状態に固定される。
【0022】続いて、図6に示すように、固定状態のボ
ビン7は、ボビン支持機構23の回転軸24が矢印方向
に回転されることにより、支軸部27を介して回転軸2
4と一体に矢印方向に回転されていく。これに対し空芯
状のコイル部8は、図示しない送り機構に保持されなが
ら矢印方向に移送されて、ボビン7のスリット状挿通部
10からコア被覆部9に対し外嵌状態に挿入されてい
く。このとき、コイル部8は、ストッパ用突起部17に
おけるコイル部8の移送方向に向け上がり勾配となった
傾斜面に摺動しながらストッパ用突起部17に対しスム
ーズに順次乗り越えていく。
【0023】回転軸24は、コイル部8の移送開始に対
し予め設定されたタイミングで、且つ所定の回転速度で
回転され始めるとともに、予め設定された時間だけ回転
して停止する。この回転軸24が回転停止した時点で
は、コイル部8の移送方向の先端部が一対の係止片1
3,14に当接し、且つコイル部8の移送方向の後端部
がストッパ用突起部17を乗り越えてストッパ用突起部
17の端面に当接している。したがって、コイル部8
は、両端部を一対の係止片13,14とストッパ用突起
部17とで抜け止めされて、コア被覆部9に外嵌状態に
保持される。これにより、ボビン7のコア被覆部9への
コイル部8の巻装工程を完全自動化することが可能とな
る。最後に、コイル部8が巻装されたボビン7は、ねじ
29を弛めて支軸部27から取り外したのちに、支軸部
27から抜き取られ、コイル部8が所要形状に整形され
ることにより、図1に示した一実施の形態のトロイダル
コイルとなる。ボビン支持機構23には、次のボビン7
が上述と同様の手順で取り付けられて、以後、上述と同
様の工程が繰り返される。
【0024】上述のトロイダルコイルの製造方法では、
機械化された別工程で形成した空芯状のコイル部8を、
コア部19をインサート成形して得られたボビン7のコ
ア被覆部9に対し機械化した工程によって自動的に巻装
することができるので、作業者の手作業による工程が無
くなってトロイダルコイルを高能率に大量生産すること
が可能となる。また、ボビン7は、コイル部8が巻装さ
れるコア被覆部9の内部空間を利用して一体成形したボ
ス部11によってコイル部8の巻装に支障のない状態で
ボビン支持機構23に取り付けられるとともに、ボス部
11に形成した係合溝18によって回転軸24に対し一
体回転するよう位置決めされる。コア被覆部9に巻装さ
れるコイル部8は、一対の係止片13,14およびスト
ッパ用突起部17によってコア被覆部9に対し抜け止め
状態に保持される。そのため、ボビン7に一体成形した
種々の形状を利用することによってトロイダルコイルの
組立工程の機械化を達成でき、簡単な工程によって所要
のトロイダルコイルを得ることができる。
【0025】なお、ボビン支持機構23に取り付けたボ
ビン7の固定手段としては、上記実施の形態においてね
じ29を用いる場合を例示しているが、支軸部27に対
する脱着がねじ29よりも容易な他の周知の手段を用い
て、量産性の一層の向上を図ることもできる。
【0026】また、図3(a)に示すボビン7の二つの
係止片13,14のコア被覆部9からの突出長C,D
は、コイル部8の厚みよりも大きく設定すれば、コイル
部8のコア被覆部9からの抜脱を一層確実に防止できる
とともに、製作完了したトロイダルコイルを実装用回路
基板4などに実装する際に、コイル部8を実装用回路基
板4の表面から浮かした状態に支持できるから、コイル
部8の放熱特性が向上する利点がある。また、上記実施
の形態のようにコア被覆部9の両側にそれぞれ突出する
二つの係止片13,14を備えていることは、トロイダ
ルコイルの実装用回路基板4などへの実装に際しての取
付面の自由度が得られることになる。
【0027】なお、係止片13,14は何れか一方側の
み或いは全く設けなくても、コア被覆部9に外嵌状態に
取り付けられていくコイル部8の先端の位置決めおよび
抜脱防止は、連結部12で行えるので、特に支障が生じ
ない。また、傾斜面を有するストッパ用突起部17にお
けるコイル部8が当接する当接面の高さEは、コイル部
8の厚みの少なくとも1/10以上に設定すれば、コイル部
8を確実に抜け止めできる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明のトロイダルコイ
ルによれば、コイル部を断面矩形状の巻線を用いて構成
したので、巻線の巻き回数を多くして性能向上を図りな
がらも小型化を達成することができ、それに加えて、コ
イル部のリード端子に捩じる整形加工を施したので、こ
のリード端子を任意の方向に自由に、且つ容易に曲げて
実装用回路基板の取付孔に極めて容易に挿入することが
できる。
【0029】また、本発明のトロイダルコイルの製造方
法によれば、コイル部を、機械化された別工程で巻線を
巻装して空芯状に形成したのちにリード端子部に捩じる
整形加工を施して製作でき、コイル部を、ボビン支持機
構の支軸部にボス部を介して取り付けたボビンのコア被
覆部に対しスリット状挿通部から外嵌状態に挿入させる
ことによって自動的に巻装することができる。したがっ
て、このトロイダルコイルは、コイル部の製作およびコ
イル部のボビンへの巻装を何れも機械化した簡単な自動
工程によって行うことができ、本発明のトロイダルコイ
ルを高能率に大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るトロイダルコイル
を示す斜視図。
【図2】同上トロイダルコイルにおけるコア部を示す斜
視図。
【図3】(a)は同上トロイダルコイルにおけるボビン
を示す斜視図、(b)はそのボビンの一部破断した斜視
図。
【図4】(a)は同上トロイダルコイルにおけるコイル
部の製作過程を示す斜視図、(b)はその製作完了状態
のコイル部を示す斜視図。
【図5】同上トロイダルコイルの製造過程におけるボビ
ン支持機構にボビンを取り付ける状態を示す斜視図。
【図6】同上トロイダルコイルの製造過程におけるコイ
ル部をボビンへ取り付ける状態を示す斜視図。
【図7】従来のトロイダルコイルを実装用回路基板に取
り付ける状態を示す斜視図。
【図8】従来の他のトロイダルコイルを実装用回路基板
に取り付ける状態を示す斜視図。
【符号の説明】
7 ボビン 8 コイル部 8a,8b リード端子 9 コア被覆部 10 スリット状挿通部 11 ボス部 12 連結部 19 コア部 19a スリット状切欠き部 20 巻線 23 ボビン支持機構 27 支軸部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 41/06 H01F 41/06 A (72)発明者 石村 洋三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 酒井 伸一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼森 平 大阪市北区紅梅町6−25 株式会社エス・ エッチ・ティ内 Fターム(参考) 5E002 AB01 AB04 AD01 5E043 AA06 AB01 EA01 EA02 EA10 5E070 AA01 AB10 BA15 CA16 CA20 DA03 DA20 EA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア部と、 前記コア部の全表面を被覆するボビンと、 前記ボビンにおける前記コア部を被覆するコア被覆部の
    周囲に巻装されたコイル部とを備えてなり、 前記コイル部は、断面矩形状の巻線を用いて形成されて
    いるとともに、両リード端子のみに捩じる整形加工が施
    されていることを特徴とするトロイダルコイル。
  2. 【請求項2】 コイル部の両リード端子に、スパイラル
    状に捩じる整形加工が施されている請求項1に記載のト
    ロイダルコイル。
  3. 【請求項3】 筒状体の一部にスリット状切欠き部を有
    して平面視ほぼC字形状となったコア部を製作する工程
    と、 前記コア部の全表面を被覆する平面視ほぼC字形状のコ
    ア被覆部と、このコア被覆部の内部において同心状に位
    置する筒状ボス部と、前記コア被覆部におけるスリット
    状挿通部の一側面から面一の配置で前記ボス部まで延出
    して前記ボス部と前記コア被覆部とを連結する連結部と
    を一体に備えたボビンを製作する工程と、 巻線を空芯状に巻装したコイル部を製作する工程と、 前記コイル部の両リード端子に捩じる整形加工を施す工
    程と、 前記ボス部の支軸部への外嵌によってボビン支持機構に
    取り付けた前記ボビンの前記コア被覆部に対し前記コイ
    ル部を前記スリット状挿通部から外嵌するよう移送する
    ことにより、前記コイル部を前記コア被覆部に巻装する
    工程とを備えていることを特徴とするトロイダルコイル
    の製造方法。
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JP2010147075A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Toyota Motor Corp 電磁機器
CN103366923A (zh) * 2012-04-01 2013-10-23 厦门天迈节能照明有限公司 定位短直脚磁环插件

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