JP2001207631A - 塗り床工法 - Google Patents

塗り床工法

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JP2001207631A
JP2001207631A JP2000021597A JP2000021597A JP2001207631A JP 2001207631 A JP2001207631 A JP 2001207631A JP 2000021597 A JP2000021597 A JP 2000021597A JP 2000021597 A JP2000021597 A JP 2000021597A JP 2001207631 A JP2001207631 A JP 2001207631A
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floor
cement
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Yukio Matsumoto
幸夫 松本
Ichiro Kamemura
一郎 亀村
Eiji Morimoto
英治 森本
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性の低い塗り床材を平滑な下地に塗布す
る際に塗り床材が滑ることがなく、均一に塗布すること
ができ、かつ作業性のよい塗り床工法を提供する。 【解決手段】 下地に下塗り材を塗布した後、その上に
塗り床材を塗布する塗り床工法において、前記下塗り材
が硬化する前に骨材を撒布し、前記下塗り材を硬化させ
ることにより前記骨材を固着させた後、塗り床材を塗布
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨材を含む塗り床
材の施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗り床材は、一般的にはウレタン樹脂
系、エポキシ樹脂系、メチルメタクリレート(MMA)
系などがあるが、これらの塗り床材は耐熱性、耐酸性、
耐アルカリ性等が必ずしも充分でなく、食品工場、機械
工場や化学工場などの産業床にはさらに優れる塗り床材
が求められていた。また、溶剤を多く含むものや臭気を
強く発する塗り床材は特に食品工場等に施工するのには
好ましくない。
【0003】そして、上記従来の塗り床材の問題を解決
するために、より硬化物の物性に優れた、水硬性セメン
ト、骨材、水、ポリオール、及び2個以上のイソシアネ
ート基を含む化合物からなるポリウレタン系セメント組
成物が提案されている(特開平8−169744号)。
この塗り床材は、施工現場で上記各成分を混合すること
により、水と水硬性セメントの水和反応、ポリオールと
イソシアネートとのウレタン反応、及びイソシアネート
と水による炭酸ガスの発生を伴うウレア反応が同時に進
行する。この組成物の硬化物は硬く、耐摩耗性に優れ、
加えて耐熱性や耐薬品性を有するため、食品工場や機械
工場をはじめ、産業床に要求される耐久性に優れた床材
として広く使用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な骨材を含むポリマーセメント系塗り床材は、骨材を含
まず樹脂液のみからなる多くのウレタン樹脂系やエポキ
シ樹脂系の塗り床材に比べると流動性が低いため、特に
平滑な面に適用する場合、施工性に劣るという問題があ
った。
【0005】すなわち、塗り床材に骨材を含有させるこ
とにより、床材の耐衝撃性、耐薬品性等を向上させるこ
とができ、また、すべり止めの効果も得られるが、一般
に骨材を含むポリマーセメント系塗り床材は流動性が低
く、均一な厚みに塗り広げる際に塗り床材が下地面の上
を滑って施工性に劣り、産業床等の広面積の現場におい
ては多大な作業時間を要していた。
【0006】そこで、このような流動性の低い塗り床材
を下地に施工する際の塗り床材の滑りを防止するため
に、粘着付与剤を混合したプライマーをタックコートと
して下地に下塗りすることなどが考えられるが、後述す
る実施例に示されるように充分な滑り防止は得られず、
また、プライマーの性能低下や、塗り床材の施工時にタ
ックコートの上を歩行しにくくなる虞れがあるため好ま
しくない。
【0007】したがって、本発明の目的は、塗り床材、
特に流動性の低い塗り床材を平滑な下地に塗布する際に
塗り床材が滑ることがなく、均一に塗布することがで
き、かつ作業性のよい塗り床工法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の塗り床工法は、下地に下塗り材を塗布した
後、その上に塗り床材を塗布する塗り床工法において、
前記下塗り材が硬化する前に骨材を撒布し、前記下塗り
材を硬化させることにより前記骨材を固着させた後、塗
り床材を塗布することを特徴とする。
【0009】本発明の塗り床工法においては、前記骨材
を撒布した後、その撒布面をローラーで押え、前記骨材
を前記下塗り材に固定することが好ましい。
【0010】また、前記塗り床材が骨材を含むものであ
ることが好ましく、特に、水硬性セメント、骨材、水、
ポリオール及びイソシアネート化合物を含有するポリウ
レタン系セメント組成物からなるポリマーセメント塗り
床材であることが好ましい。
【0011】本発明の塗り床工法は、前記下地がコンク
リート下地、モルタル下地、又は塗り床下地である場合
に特に好ましく適用される。
【0012】本発明によれば、下塗り材層の表面に骨材
を撒布して凹凸を形成することにより、塗り床材、特に
流動性の低い塗り床材を下地に塗布する際に、塗り床材
が滑ることがなく、作業性よく均一に塗り床材を塗布す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の態様】本発明で用いられる下塗り材とし
ては、水性型若しくは溶剤型の樹脂プライマーが使用で
きる。樹脂成分としては、ウレタン樹脂又はエポキシ樹
脂が好ましい。本発明においては、樹脂成分の他に、さ
らに水硬性セメントを含有するものが特に好ましく用い
られる。
【0014】本発明で用いられる下塗り材としては、具
体的には下記のものが挙げられる。トリレンジイソシア
ネート等のポリイソシアネートとポリオキシプロピレン
ポリオールを反応させて得られるイソシアネート基末端
プレポリマーをキシレン等の溶剤で希釈した溶剤型の1
液ウレタン系プライマー、及びそれに水硬性セメントを
混合したもの。
【0015】後述するポリマーセメント系塗り床材にお
いて骨材を除いたもの、すなわち、ポリオール、水、ポ
リイソシアネート及び水硬性セメントからなる組成物。
【0016】ビスフェノールA系エポキシ樹脂等のエポ
キシ樹脂を主剤とし、ポリアミンを硬化剤とする2液型
であり、それぞれの成分を水に乳化させた水性型及び溶
剤に溶解させた溶解型エポキシ系プライマー、並びにそ
れらに水硬性セメントを混合したもの。
【0017】本発明で用いられる骨材としては、公知の
無機系骨材、有機系骨材が使用できる。無機系骨材とし
ては川砂、珪砂等の天然珪酸質、ガラス、セラミック
ス、ムライト、電融アルミナ、炭化珪素等の無機材料を
粉砕したもの、ガラスバルーンやシラスバルーンのよう
な中空材料が使用できる。上記骨材は天然の状態でもよ
く、例えば染料や顔料の使用により人工的に着色された
ものであってもよい。
【0018】一方、有機系骨材としてはプラスチックの
粉砕物等が使用できる。プラスチックの粉砕物として
は、例えば無色もしくは着色されたプラスチックスの粉
砕物のチップ、旋削屑又は顆粒、射出成形その他の方法
で成形された物品のトリミング時に出るプラスチックス
廃物等を使用できる。適当なプラスチックスの材料は、
熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂であり、例えばナイロン
樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、
尿素−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アセタ
ール樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エス
テル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹
脂、酢酸セルロース樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
等が挙げられる。
【0019】本発明においては、無機系骨材が好ましく
用いられ、その中でも珪砂、粉砕ガラス、粉砕セラミッ
クス、粉体ムライトがより好ましく、特に珪砂が好まし
く用いられる。
【0020】本発明において、上記骨材は、その粒径が
0.05〜4mmであるものが好ましく、例えば珪砂で
は3〜6号、より好ましくは4〜5号が用いられる。骨
材の粒径が0.05mm未満であると下塗り材層の表面
に充分な凹凸を形成することができず、4mmを超える
と塗り床材を施工する際に骨材が欠け落ちたり、引っか
かりが強すぎてむしろ均一に塗り広げにくくなるので好
ましくない。
【0021】本発明で用いられる塗り床材としては、骨
材を含む塗り床材が好ましい。このような塗り床材とし
ては、水硬性セメント、骨材、水、ポリオール及びイソ
シアネート化合物を含有するポリウレタン系セメント組
成物からなるポリマーセメント系塗り床材が好ましく用
いられる。
【0022】ポリマーセメント系塗り床材の原料として
用いられる水硬性セメントとしては、ポルトランドセメ
ントや高アルミナ含量の迅速硬化型セメント等が好まし
い。ポルトランドセメントとしては、普通ポルトランド
セメント、早強ポルトランドセメント、鉄及び炭素含量
の低いセメントである白色ポルトランドセメント(白色
セメント)等がある。
【0023】ポリマーセメント系塗り床材の原料として
用いる骨材としては、上述した下塗り材の上に撒布する
骨材と同様の無機系骨材、又は有機系骨材が使用でき
る。本発明においては、無機系骨材、特に珪砂、粉砕ガ
ラス、粉砕セラミックス、粉砕ムライトが好ましく用い
られる。また、その粒径は0.05〜5mmが好まし
い。
【0024】ポリマーセメント系塗り床材における上記
骨材の含有量は、水硬性セメント100質量部に対して
10〜10000質量部が好ましく、25〜5000質
量部がより好ましく、100〜1000質量部が特に好
ましい。
【0025】また、ポリマーセメント系塗り床材の原料
として用いるイソシアネート化合物としては、特に限定
されないが、2個以上のイソシアネート基を有する化合
物が好ましい。低分子量ポリイソシアネート又はイソシ
アネート基末端プレポリマーが好ましい。
【0026】低分子量ポリイソシアネートとしては、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート等の脂肪族系ジイ
ソシアネートや、トリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、ポ
リフェニルポリイソシアネート(クルードMDI)等の
芳香族系ジイソシアネートが挙げられる。また、ウレチ
ジオン変性体、イソシアヌレート変性体、カルボジイミ
ド変性体、ビュレット変性体であってもよい。
【0027】イソシアネート基末端プレポリマーは、低
分子量ポリイソシアネートと後述するポリオールとを、
化学量論比よりはイソシアネート基過剰で反応させるこ
とにより得られるものが好ましい。
【0028】ポリマーセメント系塗り床材における上記
イソシアネート化合物の含有量は特に限定はされない
が、水硬性セメント100質量部に対して10〜100
質量部が好ましく、30〜80質量部がより好ましい。
【0029】また、ポリマーセメント系塗り床材におい
て水は必須である。ポリマーセメント系塗り床材におけ
る水の含有量は、水硬性セメント100質量部対して5
〜500質量部が好ましく、10〜100質量部がより
好ましく、10〜50質量部が特に好ましい。
【0030】そして、ポリマーセメント系塗り床材の原
料として用いるポリオールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサメチレングリコール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン等の低分子量ポリオール、これらを
開始剤としてプロピレンオキシド、エチレンオキシド等
のアルキレンオキシドを重合させて得られるポリエーテ
ルポリオール、ジカルボン酸と低分子量グリコールを反
応させて得られるポリエステルポリオール、並びにひま
し油系ポリオール、ポリブタジエン系ポリオール、水添
ポリブタジエン系ポリオール等の疎水性のポリオールが
挙げられる。本発明においては、疎水性のポリオールが
好ましく、ひまし油系ポリオールが特に好ましく用いら
れる。
【0031】本発明において、ひまし油系ポリオールと
は、ひまし油又はひまし油にさらに水酸基を導入してな
る変性ポリオールをいう。官能基数は2以上が好まし
く、3がより好ましい。具体的には、伊藤製油(株)製
ユーリックH−30(水酸基価160mgKOH/g、
官能基数3)、伊藤製油(株)製ユーリックH−57
(水酸基価100mgKOH/g、官能基数3)、伊藤
製油(株)製ユーリックH−52(水酸基価200mg
KOH/g、官能基数3)が好ましい。
【0032】ポリマーセメント系塗り床材における上記
ポリオールの含有量は、水硬性セメント100質量部に
対して5〜5000質量部が好ましく、10〜250質
量部が特に好ましい。
【0033】また、本発明において、ポリマーセメント
系塗り床材は、さらに可塑剤、界面活性剤、消泡剤を含
有してもよく、中でも可塑剤を含有することが好まし
い。可塑剤は特に限定されないが、具体的にはフタル酸
ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジノニル、フ
タル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジオクチル等が挙げ
られる。
【0034】本発明で用いられるポリマーセメント系塗
り床材は、水とポリオールを予め分散させて製造した乳
濁液、水硬性セメントと骨材との混合物、及びイソシア
ネート化合物の3成分を現場で混合して施工することが
好ましい。
【0035】本発明の塗り床工法は、建築物の床面、階
段、道路の舗装面などいずれの下地にも適用できる。中
でも、コンクリート下地、モルタル下地(特に、打設直
後のコンクリート下地、モルタル下地)、鉄板、塗り床
材が施工されてなる塗り床下地などの表面の凹凸が小さ
い又は少ない下地に好ましく適用される。上記塗り床下
地としては、上記ポリマーセメント系塗り床材が施工さ
れてなる塗り床下地が好ましい。
【0036】本発明の塗り床工法は、以下のようにして
実施される。下地面上に、ローラー刷毛等により下塗り
材を塗布する。その際、下塗り材の厚さが0.1〜0.
8mmとなるように塗布することが好ましい。下塗り材
の厚さが0.1mm未満であると目止め効果が不充分
で、下地水分の水蒸気の圧力による塗膜表面のピンホー
ルや膨れを完全には解消しにくくなり、0.8mmを超
えるとローラー刷毛で均一な厚みに塗り難くなるので好
ましくない。このように下塗り材を下地に塗布すること
により、塗り床材の下地への接着性をより高めることが
できる。また、温度上昇により水蒸気化した下地水分に
よる圧力(突き上げ)を抑え、塗り床材の表層のピンホ
ールや膨れを解消することができる。
【0037】次に、塗布した下塗り材が硬化する前に、
下塗り材層上に骨材を撒布し、その表面に骨材が散在す
るようにする。その際、骨材はできるだけ均一に撒布す
ることが好ましい。骨材を撒布する方法としては、骨材
が均一に撒布できる方法であれば特に限定されないが、
例えば手で撒く方法、又はリシンガン、農薬撒布機若し
くはブロアー等の機械を用いて撒く方法がある。
【0038】またさらに、骨材を撒布した後、ローラー
等で押さえることにより、骨材を下塗り材層に固定する
ことが好ましい。下塗り材層の表面に撒布された骨材
は、下塗り材が硬化することにより固着され、下塗り材
層の表面に均一な凹凸が形成される。このように、下塗
り材層の表面に均一な凹凸を形成することにより、その
上に塗り床材を塗布する際に、塗り床材が滑りにくくな
り、均一に塗り床材を塗布することが容易になる。特
に、骨材を多く含む流動性の低い塗り床材を用いた場合
でも容易に塗布することが可能となり、施工性を大きく
向上させることが可能となる。
【0039】本発明における骨材の撒布量は、1m2
たり0.05〜0.5kg、より好ましくは0.1〜
0.2kgである。撒布量が1m2当たり0.05kg
未満であると下塗り材層表面に充分な凹凸が形成され
ず、上記効果が得られず好ましくない。また、1m2
たり0.5kgを超えると下塗り材層に充分に固着され
ない骨材が生じ、塗り床材が下地に密着しにくくなるた
め好ましくない。
【0040】そして、下塗り材が充分硬化して骨材が固
着された後、コテ等で塗り床材を塗り広げる。本発明に
おいて、塗り床材層の厚みは、3〜20mmが好まし
く、4〜7mmが特に好ましい。塗り床材層の厚みが3
mm未満であると耐衝撃性が不充分となり、また、塗膜
表面に骨材が突出して平滑な表面外観が得られなくな
り、コテ筋や塗りむらが発生するため好ましくない。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例や比較例を挙げて具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。 <評価法> (1)作業性 1800×900mm、10mm厚のスレート板に、下
塗り材を塗布して硬化後、又は下塗り材を塗布せずに、
その上にポリマーセメント系塗り床材を5mmの厚みに
なるように金ゴテで塗布した。そして、塗り床材の塗り
広げ易さを3段階(◎:非常によい、○:よい、×:悪
い)で評価した。また、上記スレート板全面に塗り床材
を塗り広げるのに要した時間を測定した。 (2)表面外観、微膨れ数及び接着性 300mm角、60mm厚の市販モルタル板に、下塗り
材を塗布して硬化後、又は下塗り材を塗布せずに、その
上にポリマーセメント系塗り床材を5mmの厚みになる
ように金ゴテで塗布して硬化させた。そして、その表面
外観(表面ピンホールの有無)を3段階(◎:非常によ
い、○:よい、×:悪い)で評価した。また、微膨れ数
及び下地モルタル板と塗り床材との接着性を評価した。
なお、微膨れ数は直径2mm以上の膨れの数を目視で測
定し、接着性は40mm角の塗布面に40mm角の金属
板治具をエポキシ接着剤で固着させ、この治具を垂直に
引き上げて、剥離する最大強度を単位面積で換算して
(建研式)で測定した。
【0042】実施例1 上記スレート板及びモルタル板に、水性エポキシ樹脂3
0質量部と水性ポリアミン30質量部とからなる水性型
エポキシ系プライマーにポルトランドセメント60質量
部を添加・混合した下塗り材を、ローラー刷毛で0.2
5kg/m2塗布してから、硅砂4号0.15kg/m2
を均一に撒布した後、さらにローラーを転がして硅砂を
固定させた。翌日、水性ポリオール10質量部、ポリイ
ソシアネート10質量部、セメントを含む骨材100質
量部からなる、ポリマーセメント系塗り床材を5mmの
厚みになるように金ゴテで塗布した。
【0043】実施例2 上記スレート板及びモルタル板に、溶剤系エポキシ樹脂
30質量部と溶剤系ポリアミン30質量部とからなる溶
剤型エポキシ系プライマーに白セメント60質量部を添
加・混合した下塗り材を、ローラー刷毛で0.25kg
/m2塗布してから、硅砂5号0.2kg/m2を均一に
撒布した後、さらにローラーを転がして硅砂を固定させ
た。翌日、実施例1と同じポリマーセメント系塗り床材
を5mmの厚みになるように金ゴテで塗布した。
【0044】比較例1 上記スレート板及びモルタル板に直接、実施例1と同じ
ポリマーセメント系塗り床材を5mmの厚みになるよう
に金ゴテで塗布した。
【0045】比較例2 上記スレート板及びモルタル板に、実施例1と同じ下塗
り材をローラー刷毛で0.25kg/m2塗布し、骨材
は撒布しなかった。翌日、実施例1と同じポリマーセメ
ント系塗り床材を5mmの厚みになるように金ゴテで塗
布した。
【0046】比較例3 上記スレート板及びモルタル板に、実施例2と同じ下塗
り材120質量部に、アルキルフェノール系粘着付与剤
(商品名:タマノル510、荒川化学工業(株)製)を
20質量部を混合溶解させた配合物をタックコートとし
てローラー刷毛で0.25kg/m2塗布し、骨材は撒
布しなかった。翌日、実施例1と同じポリマーセメント
系塗り床材を5mmの厚みになるように金ゴテで塗布し
た。
【0047】実施例1〜2及び比較例1〜3の作業性、
表面外観、下地と塗り床材との接着性を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1から、下塗り材層に硅砂等の骨材を撒
布して凹凸を形成した実施例1〜2は、骨材を撒布しな
い比較例1〜3に比べて、その上に施工するポリマーセ
メント系塗り床材の滑りが防止されるため作業性及び単
位面積当りの作業時間が大幅(半分以下)に改善されて
いることが分かる。また、ポーラスな下地からのエアー
や温度上昇に伴う下地水分の水蒸気化による圧力(突き
上げ)を抑える効果も大きく、表面ピンホールの発生を
十分に防止し、仕上がり外観もきれいである。さらに、
下地と塗り床材との接着強度を低下させることもないの
で塗り床材の下地からの剥離も防止できることが分か
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
塗り床材、特に流動性の低い塗り床材を特に平滑性の高
い下地に塗布する際に、塗り床材が滑ることがなく、作
業性よく均一に塗り床材を塗布することができる。ま
た、ポーラスな下地からのエアーや水分の突き上げを抑
える効果も大きく、表面ピンホールの発生を充分に防止
し、仕上がり外観がきれいになると共に、下地と塗り床
材との接着強度を低下させることもないので塗り床材の
下地からの剥離も防止できる。したがって、本発明の塗
り床工法は、食品工場や機械工場をはじめ、工場床に要
求される耐久性に優れた床材を施工する際に広く適用で
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 英治 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G012 PB33 PC14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地に下塗り材を塗布した後、その上に
    塗り床材を塗布する塗り床工法において、前記下塗り材
    が硬化する前に骨材を撒布し、前記下塗り材を硬化させ
    ることにより前記骨材を固着させた後、前記塗り床材を
    塗布することを特徴とする塗り床工法。
  2. 【請求項2】 前記骨材を撒布した後、その撒布面をロ
    ーラーで押え、前記骨材を前記下塗り材に固定する請求
    項1記載の塗り床工法。
  3. 【請求項3】 前記塗り床材が骨材を含むものである請
    求項1又は2に記載の塗り床工法。
  4. 【請求項4】 前記塗り床材が、水硬性セメント、骨
    材、水、ポリオール及びイソシアネート化合物を含有す
    るポリウレタン系セメント組成物からなるポリマーセメ
    ント系塗り床材である請求項1〜3のいずれか一つに記
    載の塗り床工法。
  5. 【請求項5】 前記下地がコンクリート下地、モルタル
    下地、又は塗り床下地である請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の塗り床工法。
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Cited By (14)

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