JP2915360B2 - 複合被膜の形成方法および複合被覆構造体 - Google Patents

複合被膜の形成方法および複合被覆構造体

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JP2915360B2 JP8262814A JP26281496A JP2915360B2 JP 2915360 B2 JP2915360 B2 JP 2915360B2 JP 8262814 A JP8262814 A JP 8262814A JP 26281496 A JP26281496 A JP 26281496A JP 2915360 B2 JP2915360 B2 JP 2915360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合被膜の形成方
法および複合被覆構造体に関し、特に、防水性、耐酸
性、耐アルカリ性および機械的強度に優れた被膜とコン
クリート、セメントモルタル、アスファルトまたは金属
とを一体化した複合被膜構造体の形成方法およびその複
合被膜を有する複合被覆構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物の床、壁、天
井等を構成するコンクリート、セメントモルタル、ポリ
マーセメント等からなるセメント製品類、あるいは鋼構
造物の鉄鋼類等の表面に、防食、防水を目的として、各
種の保護膜を形成したり、あるいは各種の処理を施すこ
とが行われている。また、建築物の外壁等の外部防水の
ために、防水シート等で防水工を施した後にモルタルで
外壁を形成することも行われている。
【0003】この保護膜を形成するために、各種の材料
が使用されている。例えば、防食材料としては、エポキ
シ樹脂系、ウレタン樹脂系、ビニルエステル樹脂系等の
反応硬化性樹脂が多用され、また、防水材料としては、
塗布型としてエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、不飽和
ポリエステル樹脂系、ビニルエステル樹脂系等の反応硬
化性樹脂、あるいはアスファルト乳剤、ゴム変性アスフ
ァルト乳剤等の塗布材料が使用されている。さらに、シ
ート防水材料として、ポリエチレン、軟質ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合ポリマー、合成ゴム等
のシートを重ね合わせもしくは接着して、あるいはアス
ファルトを加熱融解して、防水層を形成する方法、なら
びに構造体となすことも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の防
水材料、防食材料、あるいは方法によっては、被膜に要
求される性能を十分に満たすことができない場合があっ
た。例えば、コンクリート構造物や鋼構造物等の表面に
被膜を形成した後、さらに該被膜の上にコンクリートや
アスファルトを一体化させて形成することは極めて困難
であった。また、コンクリートやアスファルトを被膜上
に形成できたとしても、被膜との接着性が低いか被膜自
体の性能が要求を満たさない場合があった。また、エポ
キシ樹脂系の材料からなる被膜は、コンクリートやアス
ファルトと一体化させることができるが、このエポキシ
樹脂系の被膜のみでは、構造体に発生するひび割れに対
して材料の伸び特性が不足するため、ひび割れが発生し
て防水、防食機能を十分に発揮することができなくなる
おそれがある。そこで、材料に伸び特性を付与したエポ
キシ樹脂系やウレタン樹脂系の材料を使用することも考
えられるが、それらの材料からなる被膜は、一般的に機
械的強度が低いという問題がある。さらにまた、アスフ
ァルト系材料やシート防水材料ではコンクリート、アス
ファルトあるいは金属に対する接着性が非常に低いとい
う問題がある。また、シート防水材料は、シートの接合
部に欠陥が生じ易く防水機能を損なう等の問題がある。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、防水性、
耐酸性、耐アルカリ性および機械的強度に優れる被膜の
上に、セメントコンクリート、セメントモルタルまたは
アスファルトからなる層を一体的に形成することができ
る複合被膜の形成方法を提供することにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、構造体表面
に、防水性、耐酸性、耐アルカリ性および機械的強度に
優れる複合被膜を形成することができる方法を提供する
ことにある。
【0007】さらに、本発明の第3の目的は、前記の優
れた特性を有する複合によって被覆された複合被覆構造
体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決のため
に、本発明は、第1の態様として、ポリ尿素樹脂からな
る被膜(A)をスプレー法によって形成し、該被膜
(A)の上に、ウレタン樹脂からなるプライマーを塗布
して被膜(B)を形成した後、該被膜(B)の上にエポ
キシ樹脂を塗布して被膜(C)を形成し、さらに、該被
膜(C)の上にセメントモルタル、セメントコンクリー
トおよび舗装用アスファルトから選ばれる少なくとも1
種を打設して層(D)を形成する工程を有する、複合被
膜の形成方法を提供するものである。
【0009】また、本発明の第2の態様は、構造体
(E)の表面に、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)をス
プレー法によって形成し、該被膜(A)の上に、ウレタ
ン樹脂からなるプライマーを塗布して被膜(B)を形成
した後、該被膜(B)の上にエポキシ樹脂を塗布して被
膜(C)を形成し、さらに、該被膜(C)の上にセメン
トモルタル、セメントコンクリートおよび舗装用アスフ
ァルトから選ばれる少なくとも1種を打設して層(D)
を形成する工程を有する、複合被膜の形成方法を提供す
るものである。
【0010】さらに、本発明の第3の態様は、構造体
(E)の表面に、エポキシ樹脂およびウレタン樹脂から
選ばれる少なくとも1種のプライマーを塗布して被膜
(F)を形成した後、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)
をスプレー法によって形成し、該被膜(A)の上に、ウ
レタン樹脂からなるプライマーを塗布して被膜(B)を
形成した後、該被膜(B)の上にエポキシ樹脂を塗布し
て被膜(C)を形成し、さらに、該被膜(C)の上にセ
メントモルタル、セメントコンクリートおよび舗装用ア
スファルトから選ばれる少なくとも1種を打設して層
(D)を形成する工程を有する、複合被膜の形成方法を
提供するものである。
【0011】さらにまた、本発明は、第4の態様とし
て、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)をスプレー法によ
り形成し、該被膜(A)の上に、ウレタン樹脂およびビ
ニル樹脂から選ばれる少なくとも1種のプライマーを塗
布して被膜(G)を形成した後、該被膜(G)の上にポ
リ尿素樹脂からなる被膜(A)をスプレー法により形成
する工程を有する、複合被膜の形成方法を提供するもの
である。
【0012】本発明は、前記第1の態様の複合被膜を含
む構造体として、表面に、ポリ尿素樹脂からなる被膜
(A)と、該被膜(A)上に形成されたウレタン樹脂か
らなる被膜(B)と、該被膜(B)上に形成されたエポ
キシ樹脂からなる被膜(C)と、該被膜(C)上に形成
されたセメントモルタル、セメントコンクリートおよび
舗装用アスファルトから選ばれる少なくとも1種からな
る層(D)とを有する、複合被覆構造体を提供するもの
である。
【0013】また、本発明は、前記第2の態様の被膜を
含む構造体として、表面に、ポリ尿素樹脂からなる被膜
(A)と、該被膜(A)上に形成されたウレタン樹脂か
らなる被膜(B)と、該被膜(B)上に形成されたエポ
キシ樹脂からなる被膜(C)と、該被膜(C)上に形成
されたセメントモルタル、セメントコンクリートおよび
舗装用アスファルトから選ばれる少なくとも1種からな
る層(D)とを有する複合被覆構造体を提供するもので
ある。
【0014】さらに、本発明は、前記第3の態様の被膜
を含む構造体として、表面に、エポキシ樹脂およびウレ
タン樹脂から選ばれる少なくとも1種からなる被膜
(F)と、該被膜(F)上に形成されたポリ尿素樹脂か
らなる被膜(A)と、該被膜(A)上に形成されたウレ
タン樹脂からなる被膜(B)と、該被膜(B)上に形成
されたエポキシ樹脂からなる被膜(C)と、該被膜
(C)上に形成されたセメントモルタル、セメントコン
クリートおよび舗装用アスファルトから選ばれる少なく
とも1種からなる層(D)とを有する複合被覆構造体を
提供するものである。
【0015】さらにまた、本発明は、前記第4の態様の
被膜を含む構造体として、表面に、ポリ尿素樹脂からな
る被膜(A)と、該被膜(A)上に形成されたウレタン
樹脂およびビニル樹脂から選ばれる少なくとも1種のプ
ライマーからなる被膜(G)と、該被膜(G)の上に形
成されたポリ尿素樹脂からなる被膜(A)とを有する複
合被覆構造体を提供するものである。
【0016】
【発明の具体的な説明】以下、本発明の複合被膜の形成
方法(以下、「本発明の方法」という)、ならびに複合
被覆構造体(以下、「本発明の構造体」という)につい
て詳細に説明する。
【0017】本発明の方法は、基本的に、構造体の表面
にポリ尿素樹脂からなる被膜(A)を形成する工程を含
み、該被膜(A)を必須の要素とする複合被膜を形成す
る方法である。
【0018】被膜(A)の強度は、構造体にかかる剪断
力への抵抗性と構造体等のひび割れ追従性を保持するた
め9.8MPa以上の引っ張り強さと100%以上の破
断伸び率が要求される。特にコンクリート構造体の場合
には、200%以上の破断伸び率の特性を有するポリ尿
素エラストマーが好ましい。
【0019】本発明において、前記の被膜(A)を形成
する構造体は、防食、防水、耐薬品性等を要求される構
造体であって、被膜を形成できるものであれば良く、特
に制限されない。例えば、橋梁高架道、橋脚、橋床盤、
ビルや集合住宅等の地下構造物および屋上や外壁、地下
鉄や道路等の開削トンネルの底盤および内壁や外壁、工
場や駅通路等の床、上水池、排水池、水路、上下水処理
槽、護岸壁、桟橋等のコンクリート、セメントモルタ
ル、ポリマーセメント等からなるセメント製もしくは鉄
鋼製またはプラスチック製構造物等が挙げられる。
【0020】また、本発明において、コンクリート成形
用等の型枠パネルを用いて、コンクリート成形品の表面
に、本発明の方法によって複合被膜を形成する方法は、
橋梁高架道、橋脚、橋床盤、ビルや集合住宅等の地下構
造物および外壁、地下鉄や道路等の開削トンネルの内壁
や外壁、上水池、排水池、水路、上下水処理槽、護岸
壁、桟橋等の構造体の形成に好適に利用される。この型
枠パネルを用いる場合、被膜(A)を接着させないで形
成する工程においては、枠パネルの表面は、シリコ−ン
系またはフッ素系コンパウンド等の離型剤を塗布する、
または、ポリエチレン、ポリプロピレン等の離型性の良
好なフィルムを貼るなどの処理をしておくことが好まし
い。
【0021】本発明の方法における構造体の表面に被膜
(A)を形成させる工程において、被膜(A)の形成に
先だって、エポキシ樹脂およびウレタン樹脂から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂からなるプライマーを塗布して
被膜(F)を形成しておくと、構造体表面の補強、なら
びに構造体と被膜(A)との接着力を高めることができ
る点で、好ましい。特に、セメント製もしくは鉄鋼製構
造物等の構造体表面に被膜(A)を形成させる場合に、
好適である。このエポキシ樹脂およびウレタン樹脂から
選ばれる少なくとも1種の樹脂からなるプライマーとし
て、有機溶剤型エポキシ樹脂系プライマー、有機溶剤型
ウレタン樹脂系プライマー、エマルジョン型エポキシプ
ライマー等のプライマーが挙げられる。
【0022】このプライマーとして用いられるエポキシ
樹脂は、1分子中にエポキシ基を2個以上有する樹脂
と、1分子中にエポキシ基を1個以上有する反応性希釈
剤と、必要により添加される改質剤とからなる主剤と、
硬化剤とを基本成分とする組成物から構成されるもので
ある。
【0023】1分子中にエポキシ基を2個以上有する樹
脂としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノー
ルAD、ビスフェノールF等のビスフェノール類とエピ
クロルヒドリンとの縮合生成物、フェノール類とホルマ
リンとから得られるノボラック類とエピクロルヒドリン
との縮合生成物、前記縮合生成物とポリエチレングリコ
ール鎖を有する分子量700〜1500のアミン類との
付加反応物等が挙げられる。
【0024】また、1分子中にエポキシ基を1個以上有
する反応性希釈剤としては、例えば、炭素数4以上のア
ルコール類から製造されるn−ブチルグリシジルエーテ
ル等のモノグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオ
ールジグリシジルエーテル等の多官能グリシジルエーテ
ル、フェノール類から製造されるフェニルグリシジルエ
ーテルおよびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン等が挙げられ、これらは、低粘度化や可撓性付与等
を目的として必要に応じて添加されるものである。
【0025】さらに、改質剤としては、例えば、クロマ
ン、インデン、ジシクロペンタジエン等の樹脂を乳化す
る目的の材料、酸化エチレンと酸化プロピレンからなる
ポリオキシアルキレンアミン等が挙げられる。
【0026】さらにまた、硬化剤としては、例えば、ポ
リエチレンポリアミン、ポリオキシアルキレンポリアミ
ン、ポリメチレンジアミン等の鎖状脂肪族ポリアミン、
メンセンジアミン、ノルボルネンジアミン、イソホロン
ジアミン等の脂環式ポリアミン、キシリレンジアミン等
の脂肪芳香族アミン、これらのポリアミンと炭素数4以
上のアルコール類から製造されるn−ブチルグリシジル
エーテル等のモノグリシジルエーテル、1,6−ヘキサ
ンジオールジグリシジルエーテル等の多官能グリシジル
エーテル、フェノール類から製造されるフェニルグリシ
ジルエーテル等、または、ビスフェノール類から製造さ
れるジグリシジルエーテル等のエポキシ樹脂との付加反
応により合成される誘導体、アクリロニトリルとの付加
反応により合成される誘導体、または、ホルマリンおよ
びフェノールからのマンニッヒ反応により合成される誘
導体、若しくは脂肪酸との縮合反応によって合成される
誘導体からなるものなどが挙げられる。これらは1種単
独でも2種以上を組み合わせても用いられる。
【0027】特に、被膜(F)を形成するための塗布作
業における作業性に優れる点で、前記の1分子中にエポ
キシ基を2個以上有する樹脂と、1分子中にエポキシ基
を1個以上有する反応性希釈剤と、必要により添加され
る改質剤とからなる主剤と、硬化剤とを基本成分とする
エポキシ樹脂組成物を溶剤で希釈してなる塗布液、その
エポキシ樹脂組成物に乳化剤を添加して水に分散してな
る塗布液、あるいはビスフェノール類とエピクロルヒド
リンとの縮合生成物にポリオキシアルキレンアミンを付
加したエポキシ基含有自己乳化型樹脂と水とを、ポリア
ミンと混合した塗布液等が有効である。エポキシ基含有
自己乳化型樹脂としては、例えば、ビスフェノール類と
エピクロルヒドリンとの縮合生成物100重量部に分子
量が900〜1100のポリオキシアルキレンアミン1
0重量部を付加したもの等が挙げられる。また、ポリア
ミンとしては、水との混合において濁りが発生する時の
水の濃度が10〜80重量%、好ましくは20〜60重
量%であるポリアミンが有用である。
【0028】本発明において、被膜(F)を形成するた
めにプライマーとして使用する組成物は、構造体が鋼構
造物の場合には70%以下の範囲で溶剤で希釈したエポ
キシ樹脂組成物が、構造体がコンクリート製品の場合に
は水分散型エポキシ樹脂が好適である。
【0029】また、被膜(F)を形成するためにプライ
マーとして用いられるウレタン樹脂は、ポリイソシアネ
−トと、1分子中に2個以上の水酸基を有するポリオ−
ルとを反応させてなるものである。これらは、ポリイソ
シアネ−トと、ポリオ−ルの1種類以上との反応物であ
るプレポリマーであってイソシアネート残基を含有する
湿気硬化型の1液型ウレタン樹脂、あるいはポリイソシ
アネ−トとポリオ−ルとの反応物である、1分子中にイ
ソシアネート基を1個以上有するプレポリマーとポリオ
ール類との二液混合型ウレタン樹脂からなる有機溶剤型
プライマーとして用いられる。
【0030】ポリイソシアネ−トとしては、例えば、イ
ソホロンジイソシアネ−ト、1,6,11−ウンデカン
トリイソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、シ
クロヘキサン1,4−ジイソシアネ−ト、4.4’−ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネ−ト、1,8−ジイ
ソシアネ−ト−4−イソシアネ−トテトラメチルキシレ
ンジイソシアネ−ト、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ−ト、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネ−ト、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネ−ト、テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネ−ト、トリレンジイソシアネ−ト等が挙げら
れ、これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても用
いられる。
【0031】ポリオ−ルとしては、例えば、ポリエチレ
ンエ−テルグリコ−ル、ポリプロピレンエ−テルグリコ
−ル、ポリテトラメチレンエ−テルグリコ−ル等のポリ
エ−テルポリオ−ル、ポリエチレンアジペ−トグリコ−
ル、ポリエチレンプロピレンアジペ−トグリコ−ル、ポ
リブチレンアジペ−トグリコ−ル、ポリヘキサメチレン
アジペ−トグリコ−ル、ポリカプロラクトングリコ−ル
等のポリエステルポリオ−ル、アクリルポリオール、鎖
延長剤としての、低分子量の脂肪族、芳香族、ヘテロ環
族等のグリコ−ル類、トリメチロ−ルプロパン等のトリ
オ−ル類、エタノ−ルアミン等のアミノアルコ−ル類、
その他ショ糖等のOH価の高いポリオ−ル類などが挙げ
られ、これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても
用いられる。
【0032】また、このウレタン樹脂には、乾燥硬化反
応を調節するため適量の触媒が併用される。用いられる
触媒としては、例えば、トリエチレンジアミン、トリエ
チルアミン、テトラメチルブタンジアミンなどの三級ア
ミン、ジブチル錫ジラウレ−ト、錫オクテ−トなどの金
属化合物等から選ばれる1種類以上を用いる。
【0033】本発明において、被膜(F)の塗布量は、
乾燥膜として、50〜200g/m 2 程度であり、好ま
しくは50〜150g/m2 程度である。また、被膜
(F)は、構造体の素地がコンクリートの場合は、ピン
ホール等の欠陥を未然に防止するため2回以上に分けて
塗り重ねて形成すると、好ましい。さらに、エポキシ樹
脂および/またはウレタン樹脂からなるプライマーを塗
布してから、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)を形成す
るまでの時間は、被膜(F)と被膜(A)との間を強固
に接着するために、重要であり、通常、被膜(F)にお
けるJISK5400に定義される指触乾燥の状態から
乾燥硬化の状態となるまでの間に、被膜(B)を形成す
ることが、好ましい。エポキシ樹脂および/またはウレ
タン樹脂が完全に硬化した後では、ポリ尿素との反応点
が不足し一体性(接着性)に問題が生じることがあるの
で好ましくない。
【0034】本発明において、被膜(F)には、必要に
応じて、亜鉛華、ウルトラマリーン、カーボンブラッ
ク、カドミウムレッド、コバルトグリーン、コバルトバ
イオレット、コバルトブルー、酸化クロムグリーン、酸
化チタン、セルリアンブルー、チタニウムイエロー、プ
ルッシャンブルー、マルスバイオレット、ベンガラ、パ
ーマネントレッド、ハンザエロー、フタロシアニングリ
ーン、フタロシアニンブルー、ベンジジンエロー、レー
キレッド等の着色顔料、アルミナ、カオリン、活性炭、
活性白土、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ガラスフレ
ーク、ガラス粉末、グラファイト、珪藻土、酸性白土、
シリカ、ジルコニア、水酸化アルミニウム、スラグ、ゼ
オライト、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、チタニア、ドロマイト、ベントナイト、マイカ、マ
グネシア、モンモリナイト、硫酸バリウム等の体質顔料
を配合することができる。
【0035】本発明において、被膜(F)の形成は、前
記エポキシ樹脂およびウレタン樹脂から選ばれる少なく
とも1種の樹脂からなる有機溶剤型プライマーを、刷
毛、ローラー刷毛等を用いて塗布する、あるいはスプレ
イ塗装によって塗布する等の方法によって、構造体の表
面に塗布し、乾燥硬化させることによって行うことがで
きる。
【0036】本発明で形成される複合被膜の被膜(A)
を形成するポリ尿素樹脂としては、下記の(1)成分お
よび/または(2)成分と、必要に応じて使用される触
媒とからなる第1成分と、(3)成分からなる第2成分
とを混合して反応させてなるポリ尿素エラストマーが挙
げられる。 (1)アミン末端連鎖延長剤100重量部に対しアミノ
基が第二級炭素原子に結合したアミン末端ポリエーテル
ポリアミン100〜500重量部 (2)第一級アルコールおよび/または第二級アルコー
ル末端ポリエーテルポリオール0〜500重量部および
触媒0〜3重量部 (3)イソシアネートプレポリマー
【0037】前記(1)のアミン末端連鎖延長剤として
は、例えば、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−
ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−
2,6−ジアミノベンゼン、1,3,5−トリエチル−
2,6−ジアミノベンゼン、3,3’,5,5’−テト
ラエチル−4,4’−ジアミノジフェニル−メタン、
N,N’−ビス(t−ブチル)エチレンジアミン、ジ
(メチルチオ)トルエンジアミンなどが挙げられる。こ
れらのアミン末端連鎖延長剤は、1種単独でも2種以上
を組み合わせても用いられる。
【0038】また、(1)のアミン末端ポリエーテルポ
リアミンは、例えば、適当な重合開始剤を用いて、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド
等の低級アルキレンオキシドまたはその混合物を反応さ
せて得られるポリエーテルの末端に存在するヒドロキシ
ル基をアンモニアと反応させてアミノ基に置換すること
によって得られるものである。例えば、エチレングリコ
ールを核とするポリプロピレングリコールの末端2級炭
素に結合した水酸基の還元アミノ化反応により得られる
ものである。このアミン末端ポリエーテルポリアミンの
具体例として、平均分子量200〜4100のジアミ
ン、トリメチロールプロパンまたはグリセリンを核とす
るポリプロピレントリオールの末端2級炭素に結合した
水酸基の還元アミノ化により得られる分子量400〜5
500のトリアミン等が挙げられ、これらは1種単独で
も2種以上を組み合わせても用いられる。
【0039】(2)第一級アルコールおよび/または第
二級アルコール末端を有するポリエーテルポリオールと
しては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロ
ールプロパン、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリ
プロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール等のポリエーテルポリオール、ポリエ
チレンアジペートグリコール、ポリエチレンプロピレン
アジペートグリコール、ポリブチレンアジペートグリコ
ール、ポリヘキサメチレンアジペートグリコール、ポリ
カプロラクトングリコール等のポリエステルポリオー
ル、アクリルポリオール、フェノールレジンポリオー
ル、エポキシポリオール、ブタジエンポリオール、ポリ
エステルーポリエーテルポリオール、ポリカーボネート
ポリオール、植物油などが挙げられ、これらは1種単独
でも2種以上を組み合わせても用いられる。
【0040】また、(3)イソシアネートプレポリマー
は、ポリイソシアネートと活性水素化合物との反応生成
物であるイソシアネート基を1分子中に1個以上有する
プレポリマーである。また、このイソシアネートプレポ
リマーは、活性水素化合物と反応していないポリイソシ
アネートモノマーを含有していてもよい。活性水素化合
物は、ポリオール、ポリアミンまたはそれらの混合物で
あるが、それらに限定されるものではない。例えば、ポ
リイソシアネートと、ポリオールおよび/またはアミン
末端ポリエーテルとの反応物であって、ポリイソシアネ
ートのイソシアネート基1個に対してポリオールの水酸
基0.02〜0.3個、またはアミン末端ポリエーテル
のアミノ基の0.02〜0.3個、またはポリオールの
水酸基とアミン末端ポリエーテルのアミノ基との合計が
0.02〜0.3個からなる組成の反応物であり、25
℃における粘度が6000mPa・S以下、好ましくは
3000mPa・S以下のものである。ポリイソシアネ
ートおよびポリオールとしては、例えば、前記被膜
(F)の成分として用いられるウレタン樹脂について例
示のものと同じものが挙げられる。
【0041】ポリイソシアネートの具体例としては、イ
ソホロンジイソシアネート(IPDI)、1,6,11
−ウンデカントリイソシアネート、m−キシリレンジイ
ソシアネ−ト(MXDI)、1,8−ジイソシアネート
−4−イソシアネートメチルオクタン、ビス(4−イソ
シアネートシクロヘキシル)メタン(水添MDI)、ヘ
キサメチレン−1,6−ジイソシアネート(HDI)、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TM
XDI)、2,4- トリレンジイソシアネート(TD
I)、ノルボネンジイソシアネートおよびこれらのカル
ボジイミド変性品、ビュレット変性品、ウレトンイミン
変性品などが挙げられる。これらは1種単独でも2種以
上を組み合わせても用いられる。
【0042】このポリ尿素エラストマーにおいて、第1
成分がポリアミン類である場合は、一般にアミンとイソ
シアネートとの反応は極めて早く、触媒を用いなくとも
よい。この反応が極めて早いため、効率の良い高速の混
合方法と噴霧性と皮膜形成性に適した反応速度を有する
成分系の選定が必要である。この2種の成分は、湿気、
水分の影響を受けず、また、0℃以下の低温でも硬化し
て、生成するポリ尿素エラストマーは、強靭で弾性があ
り、耐薬品性、耐熱性、耐水性に優れるという特徴を有
する。また、湿気または水分の影響がなく、高温高湿に
曝されない環境で使用され、特に高い強度が要求され
ず、コスト的に安価であることが要求される場合には、
第1成分に(B)成分と触媒が含有される組合せが有利
である。第1成分中に(2)第一級アルコールおよび/
または第二級アルコール末端ポリエーテルポリオールが
含まれる場合は、その含有量は、アミン末端連鎖延長剤
100重量部に対して0〜500重量部、好ましくは1
0〜300重量部の割合である。500重量部を超える
と破断伸び率は向上するが強度が著しく低下するため好
ましくない。また、必要に応じて使用され、ポリ尿素エ
ラストマーの硬化反応を促進する触媒としては、例え
ば、公知のトリエチレンジアミン、N,N,N’,N’
−テトラメチルヘキサメチレンジアミン等の三級アミ
ン、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート
等の金属化合物および/またはこれらの混合物が挙げら
れる。
【0043】また、本発明の方法において、被膜(A)
の形成に用いられるポリ尿素樹脂として、米国特許第4
379729号、同第4433067号および同第44
44910号に記載された、アミン末端ポリエーテル、
芳香族ジアミン連鎖延長剤、ポリイソシアネートとポリ
オールから製造されるイソシアネート基の一部が未反応
のまま残る準プレポリマーであってもよい、芳香族ポリ
イソシアネートを用いて製造されるポリ尿素エラストマ
ーを用いてもよい。
【0044】本発明において、被膜(A)には、必要に
応じて、従来から公知の紫外線吸収剤、ラジカル捕捉
剤、着色剤、体質顔料、可塑剤、難燃性付与剤、添加剤
等を配合することができる。
【0045】紫外線吸収剤としては、例えば、RUVA
ー93(大塚化学社製)、チヌビンP、チヌビン14
4、チヌビン320(チバガイギー社製)、HCB(ダ
ウ製)、スミソーブ100(住友化学製)が例示され
る。
【0046】ラジカル捕捉剤としては、例えば、シマソ
ルブ622、シマソルブ944、イルガノックス101
0、イルガノックス245(チバガイギー社製)が例示
される。
【0047】着色剤としては、例えば、亜鉛華、ウルト
ラマリーン、カーボンブラック、カドミウムレッド、コ
バルトグリーン、コバルトバイオレット、コバルトブル
ー、酸化クロムグリーン、酸化チタン、セルリアンブル
ー、チタニウムイエロー、プルッシャンブルー、マルス
バイオレット、ベンガラ、パーマネントレッド、ハンザ
イエロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブ
ルー、ベンジジンイエロー、レーキレッドが例示され
る。
【0048】体質顔料としては、例えば、アルミナ、カ
オリン、活性炭、活性白土、ガラスバルーン、ガラスビ
ーズ、ガラスフレーク、ガラス粉末、グラファイト、珪
藻土、酸性白土、シリカ、ジルコニア、水酸化アルミニ
ウム、スラグ、ゼオライト、タルク、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、チタニア、ドロマイト、ベントナイ
ト、マイカ、マグネシア、モンモリナイト、硫酸バリウ
ムが例示される。さらに、可塑剤としては、ジオクチル
フタレート、ジブチルフタレート等が挙げられ、難燃性
付与剤としては、トリス−ジクロロプロピルホスフェー
ト(大八化学社製)等が例示される。
【0049】これらの必要に応じて配合される配合剤
は、ポリ尿素樹脂を形成するための第1成分もしくは第
2成分中に含有せしめて用いられる。
【0050】本発明の方法において、被膜(A)スプレ
ー法によって形成する工程は、ポリ尿素樹脂材料をスプ
レー塗布することができる方法であれば、特に制限され
ない。例えば、前記第1成分と第2成分とからなるポリ
尿素エラストマーからなる被膜を形成する場合は、前記
第1成分と第2成分とをプロポーショナーにより計量・
調圧・加温してスプレイガン内部に供給してスプレイガ
ンの内部で直接衝突させ、反応させながら構造体等の表
面にスプレイすることによって形成される。第1成分に
(2)成分を含有する場合で、比較的反応速度が遅い場
合には、撹拌混合機または静的混合機による混合をスプ
レーガンに供給される前に行うことも可能である。
【0051】本発明の方法において、被膜(A)の上
に、セメントモルタル、セメントコンクリートおよび舗
装用アスファルトから選ばれる少なくとも1種からなる
層(D)を形成する場合は、被膜(A)の上に、ウレタ
ン樹脂およびビニル樹脂から選ばれる少なくとも1種の
樹脂からなる有機溶剤型プライマーを塗布して被膜
(B)を形成し、さらにその被膜(B)の上にエポキシ
樹脂からなるプライマーを塗布して被膜(C)を形成し
た後、層(D)を形成すると、硬化した被膜(A)と被
膜(B)、被膜(B)と被膜(C)、ならびに被膜
(C)と層(D)のそれぞれの間の接着性が良好である
ため、直接に被膜(A)と層(D)とが、被膜(B)と
被膜(C)を介して間接的に一体化することができる。
特に、被膜(B)として、ウレタン樹脂からなるプライ
マーを塗布して形成されたものが、ポリ尿素樹脂との接
着性が特に良好である点で、好ましい。
【0052】被膜(B)の形成にプライマーとして用い
られるビニル樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニルおよびそれらの共重合体が挙げられる。
【0053】また、被膜(B)の形成に用いられるウレ
タン樹脂としては、例えば、(a)第一級アルコールお
よび/または第二級アルコール末端ポリオールと、ポリ
シイソシアネートとを反応させてなる、分子末端にイソ
シアネート残基を有するポリウレタンプレポリマーから
なる主成分および(b)有機溶剤を含有する湿気により
硬化する一液有機溶剤型ウレタン樹脂組成物、あるいは
ポリオール類と触媒および有機溶剤からなる第1成分液
と、ポリイソシアネートと有機溶剤とからなる第2成分
液とを、使用する前に所定の比率で混合する二液型ウレ
タン樹脂組成物等が挙げられる。
【0054】一液有機溶剤型ウレタン樹脂組成物として
は、例えば、ジブチル錫ジラウレート触媒の存在下、ポ
リエーテルポリオールと4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネートとの反応生成物であって、イソシアネー
ト残基を有するポリウレタンプレポリマーを有機溶剤に
溶解した組成物が挙げられる。
【0055】二液型ウレタン樹脂組成物としては、例え
ば、第1成分液として、アクリル酸メチル、スチレンお
よびメタクリル酸2−ヒドロキシの反応生成物であるア
クリルポリオールの溶液、ポリカプロラクトンポリオー
ルの溶液、もしくはネオペンチルグリコール、アジピン
酸およびイソフタル酸の反応生成物であるポリエステル
ポリオールの溶液と、第2成分液としてトルエンジイソ
シアネート、m−キシリレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレン−1,6−ジイソシアネート等のトリメチロー
ルプロパンのアダクト、ビューレット、もしくはイソシ
アヌレートの溶液とからなるものを用いるものが挙げら
れる。
【0056】ウレタン樹脂用有機溶剤としては、ウレタ
ン樹脂を溶解するものであれば、特に制限はない。例え
ば、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、トルエン、キシレンから選ばれ
る少なくとも1種を含む有機溶剤がウレタン樹脂と被膜
(A)との接着性を高めるため好ましい。
【0057】本発明において、これらのウレタン樹脂か
らなるプライマーは、1種単独でも2種以上を組み合わ
せて有機溶剤型プライマーとして用いられる。
【0058】また、本発明において、ポリ尿素エラスト
マーからなる被膜(A)の上に、セメントモルタル、コ
ンクリートまたは舗装用アスファルトから選ばれる層
(D)を有する構造体を製造する場合には、前記のウレ
タン樹脂およびビニル樹脂から選ばれる少なくとも1種
からなるプライマーを塗布して被膜(B)を形成し、さ
らにその上層にエポキシ樹脂からなるプライマーを塗布
して被膜(C)を形成した後、その上層にセメントモル
タル、コンクリートまたは舗装用アスファルトからなる
層(D)を形成すると、特に、形成した各層相互の接着
がより強固となるために好ましい。
【0059】本発明において、被膜(C)の形成にプラ
イマーとして用いられるエポキシ樹脂は、エポキシ基を
1分子中に1個以上有するエポキシ樹脂とエポキシ樹脂
硬化剤からなるものが挙げられる。エポキシ樹脂は、エ
ポキシ当量(g/エポキシ基:以下同じ)が165〜5
50の範囲であるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型
エポキシ樹脂、エポキシ当量が170〜250のノボラ
ック型エポキシ樹脂、エポキシ当量が160〜350の
フタル酸ジグリシジルエステル、エポキシ当量が100
〜250のグリシジルアミン類から選ばれる少なくとも
1種以上が使用できる。これらの中でも、25℃で液状
のビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールA
D型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が
好適である。
【0060】また、このエポキシ樹脂には、炭素数11
〜14アルコールのグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル等の1分子中に1以上の
エポキシ基を有する低粘度エポキシ樹脂の1種以上を、
エポキシ樹脂の粘度調整もしくは柔軟性付与を目的に併
用することができる。
【0061】エポキシ樹脂硬化剤としては、例えば、ポ
リエチレンポリアミン、ポリアルキレンエーテルポリア
ミン、ポリメチレンポリアミン等の鎖状脂肪族ポリアミ
ン、N−アミノエチルピペラジン、イソホロンジアミン
等の環状脂肪族ポリアミン、キシリレンジアミン等の脂
肪芳香族アミン、前記ポリアミンと脂肪酸とからなるア
ミドアミン、前記ポリアミンとダイマー酸とからなるポ
リアミドアミン、その他前記ポリアミンから誘導される
変性ポリアミンの1種以上からなるポリアミンが、常温
硬化性であるため好ましい。特に、ポリエチレンポリア
ミンとダイマー酸との脱水縮合によって得られるポリア
ミドアミンを20%以上、好ましくは50%以上含有す
る硬化剤が、被膜(B)と層(D)との接着性に優れる
ため好適である。
【0062】本発明において、被膜(C)には、必要に
応じて、従来から公知の着色剤、体質顔料、添加剤等を
配合することができる。
【0063】着色剤としては、例えば、亜鉛華、ウルト
ラマリーン、カーボンブラック、カドミウムレッド、コ
バルトグリーン、コバルトバイオレット、コバルトブル
ー、酸化クロムグリーン、酸化チタン、セルリアンブル
ー、チタニウムイエロー、プルッシャンブルー、マルス
バイオレット、ベンガラ、パーマネントレッド、ハンザ
イエロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブ
ルー、ベンジジンイエロー、レーキレッドが例示され
る。
【0064】体質顔料としては、例えば、アルミナ、カ
オリン、活性炭、活性白土、ガラスバルーン、ガラスビ
ーズ、ガラスフレーク、ガラス粉末、グラファイト、珪
藻土、酸性白土、シリカ、ジルコニア、水酸化アルミニ
ウム、スラグ、ゼオライト、タルク、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、チタニア、ドロマイト、ベントナイ
ト、マイカ、マグネシア、モンモリナイト、硫酸バリウ
ムが例示される。
【0065】本発明において、このエポキシ樹脂からな
るプライマーは、無溶剤型プライマー、有機溶剤型プラ
イマーまたは水系プライマーとして用いられる。
【0066】この被膜(C)の形成に際して、エポキシ
樹脂からなるプライマーに、砂、ケイ砂等の骨材を混合
して塗布する方法、あるいはエポキシ樹脂プライマーの
塗布時に、これらの骨材を散布するなどの方法で被膜
(C)の表面に凹凸を形成することによって、セメント
モルタル、セメントコンクリート、舗装用アスファルト
等との接着面積を大きくし、同時に投錨効果による接着
力の向上を図ることができる。
【0067】また、被膜(C)の塗布量は、通常、10
0〜500g/m2 程度であり、好ましくは150〜3
00g/m2 程度である。
【0068】セメントモルタル、コンクリートまたは舗
装用アスファルトからなる層(D)は、セメントモルタ
ルにあっては、例えば、被膜(A)を工事中の溶接等の
溶融鉄または落下物から保護するために施工され、ま
た、コンクリートにあっては、例えば、構造物躯体であ
り、さらにまた、アスファルトにあっては、例えば、橋
床盤あるいは高架道路の舗装である。
【0069】また、本発明において、被膜(A)の上
に、さらに、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)またはポ
リウレタン樹脂等からなる被膜を形成する場合は、ポリ
尿素樹脂またはポリウレタン樹脂を単に重ね塗りする
と、常温ではその間の時間が3時間以内であれば、両被
膜の間に十分な一体性を発現することができるが、それ
以上、即ち、既に硬化したポリ尿素樹脂被膜に、新たに
ポリ尿素樹脂を被覆すると一体性が不十分となり層間剥
離を生じるおそれがある。そこで、ポリ尿素樹脂からな
る被膜(A)同士を十分に接着させて一体的にするため
に、下層の被膜(A)の上に、ウレタン樹脂およびビニ
ル樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂からなるプラ
イマーを塗布して被膜(G)を形成した後、ポリ尿素樹
脂からなる被膜(A)を形成すると、好ましい。
【0070】被膜(G)の形成にプライマーとして用い
られるウレタン樹脂またはビニル樹脂としては、前記被
膜(B)の形成に用いられたものと同じものが挙げられ
る。特に、ビニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂1
00重量部に対しフタル酸エステルを5〜30重量部添
加した樹脂をメチルイソブチルケトン、キシレン、酢酸
ブチルからなる混合溶剤に溶解したものが、被膜(A)
同士を強固に接着させることができるため、好適であ
る。
【0071】この被膜(G)の厚さは、通常、10〜1
00μm程度、好ましくは20〜50μm程度である。
【0072】また、本発明において、ポリ尿素樹脂から
なる被膜(A)またはポリウレタン樹脂からなる被膜等
の上層に、ポリ尿素樹脂またはポリウレタンからなる被
膜を太陽光から保護し、耐候性を向上させるために、遮
光性塗料を塗布して被膜を形成すると、好ましい。用い
られる遮光性塗料としては、例えば、油性塗料、アルキ
ッド樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂塗料、ウレタン
樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ビニル樹脂塗料等が挙げ
られ、中でも、外観安定性、ポリウレタン樹脂との付着
性の点でビニル樹脂塗料および無黄変性ウレタン樹脂塗
料が好適である。
【0073】また、遮光性塗料として、遮光性を付与す
るため、アルミニウム、亜鉛、鉄、ステンレス鋼等の
粉、カーボンブラック、酸化クロムグリーン、酸化チタ
ン、ベンガラ等、粒径が0.1〜500μmの粉体、ま
た紫外線吸収剤等を配合した塗料が特に好ましい。
【0074】被膜(C)を形成するための遮光性塗料の
塗布量は、通常,100〜300g/m2 程度であり、
好ましくは150〜250g/m2 程度である。
【0075】
【作用】本発明において、構造体などと接着し、または
接着せずに、形成されたポリ尿素エラストマーからなる
被膜(A)に、特定の有機溶剤型プライマーを塗布して
被膜(B)または被膜(G)とし、この被膜(B)の上
にエポキシ樹脂系のプライマーを塗布して被膜(C)を
形成することで、後から打設するコンクリートまたはア
スファルト層(D)と防水性、防食性のある被膜(A)
とを強固に接着させて一体化することにより、耐久性の
優れた構造体を得ることができる。また、被膜(A)の
塗り継ぎ、補修あるいは被膜(A)の厚さを大きくする
ための塗り重ねに際して、被膜(A)に被膜(G)を形
成することにより、被膜(A)と塗り継ぎもしくは塗り
重ねた被膜(A)とが強固に接着されて一体化した防水
性、防食性のある被膜を得ることができる。
【0076】さらに、ポリ尿素樹脂またはポリウレタン
樹脂からなる被膜が太陽光に曝される環境に使用される
構造体においては、遮光性材料を配合した被膜形成性樹
脂塗料を塗布して被膜を形成することによって、ポリ尿
素樹脂またはポリウレタン樹脂からなる被膜の耐久性を
長期に維持できる。
【0077】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例により、
本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は実施
例および比較例に限定されるものではない。
【0078】(実施例1)300×300×60mmの
コンクリート平板をダイヤモンドカッターで切り出した
試験用コンクリート板(100×100×60mm)の
上面をサンドブラストによって粗面化した。次に、この
試験用コンクリート板の表面にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(エポキシ当量:189g/eq)100重量
部にメトキシポリ(オキシエチレン/オキシプロピレ
ン)−2−プロピルアミン(平均分子量:1000)1
0重量部を付加した樹脂(エポキシ当量:216)10
0重量部と、エポキシ変性m−XDA(活性水素当量:
95g/eq、水に対する溶解度:32g/100g)
43重量部と、さらにイオン交換水143重量部とを混
合して調製した2液混合型エマルジョンプライマーを刷
毛で2回塗布して被膜(F)を形成した。
【0079】その後、ポリオールの還元アミノ化により
調製されたアミン末端ポリエーテルトリアミン(平均分
子量:5000、商品名:ジェファーミンT−500
0)100重量部に対して、ポリオールの還元アミノ化
により調製されたアミン末端ポリエーテルジアミン(平
均分子量:2000、商品名:ジェファーミンD−20
00)66.7重量部およびジエチルトルエンジアミン
64.6重量部、ならびにN,N’−ジエチルアミノジ
フェニルメタン27.1重量部を加えて撹拌混合し、こ
れにルチル型酸化チタン5重量部を練り込み白色に着色
した第1成分液を調製した。また、カルボジイミド変性
メチレンジフェニルジイソシアネート100重量部に対
して、ポリプロピレングリコール(平均分子量:200
0)66.7重量部を反応させ、これにフタロシアニン
ブルー0.1重量部を練り込み青色に着色した第2成分
液を調製した。
【0080】これらの第1成分液と第2成分液からなる
ポリ尿素エラストマーの原液のそれぞれを、高圧供給装
置(H−2000;GUSMER社製)に連結したスプ
レーガンに供給して試験用コンクリート板にスプレー塗
布し、厚さ1mmの被膜(A)を形成した。
【0081】次いで、この被膜(A)の表面に、ジブチ
ル錫ジラウレート、トルエン、メチルエチルケトンおよ
び酢酸エチルの存在下、TDIとポリプロピレングリコ
ール(平均分子量:2000)を反応させて得られたウ
レタンプレポリマーからなる湿気硬化型ウレタンプライ
マー(不揮発分:35%、NCO含有量:3.5%)を
200g/m2 塗布して被膜(B)を形成した。乾燥
後、ビスフェノールA型エポキシ樹脂と1,6−ヘキサ
ンジオールジグリシジルエーテルとからなるエポキシ樹
脂(エポキシ当量:180、粘度950mPa・s/2
5℃)100重量部と、ポリアミドアミン(商品名:バ
ーサミド140)を75%含むイソプロピルアルコール
とトルエンの混合溶液60重量部からなる硬化剤からな
る、2液混合型エポキシを所定の方法で混合し、被膜
(B)の上に200g/m2 塗布して被膜(C)を形成
した。
【0082】次いで、この被膜(C)の一部に縦70m
m×横70mm×高さ60mmの型枠を置き、被膜との
接触部をシールした状態で、型枠内にセメントモルタル
(ポルトランドセメント:豊浦砂:水=20重量部:4
0重量部:13重量部)を打設して7日間養生した。養
生後、型枠を外して被膜(A)、(B)および(C)の
上にセメントモルタル層(D)を形成した複合被覆構造
体の試験体を得た。
【0083】被膜(A)と層(D)との間の接着強さを
圧縮剪断接着試験で測定した。試験は、試験体を立て
て、被膜(A)を含むコンクリート板を冶具に固定し、
層(D)の上面にブロック(木製:50mm×60mm
×70mm)を置き、JISK6852の方法に準じて
行った。
【0084】また、別に、表面をフッ素系コンパウンド
で離型処理したステンレス板(500mm×500mm
×4mm)を用意し、その表面に前記方法によって厚さ
1mmの被膜(A)を形成した。この被膜をステンレス
板から外し遊離した被膜(A)を得、JISK6301
に準拠して被膜(A)の引っ張り強さを測定した。結果
を表1に示す。また、この被膜(A)単独の特性をJI
SA6021(屋根用塗膜防水材)に従って試験した。
結果を表2に示す。
【0085】(実施例2)実施例1のポリ尿素エラスト
マーを、その第1成分中のアミン末端ポリエーテルを平
均分子量がほぼ等しいアルコール末端ポリエーテルトリ
オールおよびアルコール末端ポリエーテルジオールにそ
れぞれ置き換え、ジブチル錫を添加したポリ尿素エラス
トマーに変えた以外は、実施例1と同じようにして複合
被覆構造体の試験体を得て、圧縮剪断接着試験により、
被膜(A)と層(D)との間の接着強さを測定した。ま
た、実施例1と同様に、単独の被膜(A)を作成し、そ
の引っ張り強さを測定した。結果を表1に示す。
【0086】(実施例3)実施例1において、試験用コ
ンクリート板の表面にプライマー被膜(F)を形成しな
い以外は、実施例1と同じようにして複合被覆覆構造体
を得て、圧縮剪断接着試験により被膜(A)と層(D)
との間の接着強さを測定した。結果を表1に示す。
【0087】(比較例1)実施例1と同様に、試験用コ
ンクリート板の表面に被膜(A)を形成した。次いで、
実施例1と同様にして、この被膜(A)の一部に型枠を
置き、直接、セメントモルタルを打設し、養生して層
(D)を形成した試験片を得、実施例1と同様に圧縮剪
断接着試験を行い、被膜(A)と層(D)の間の接着強
さを測定した。結果を表1に示す。
【0088】(比較例2)実施例2と同様に、試験用コ
ンクリート板の表面に直接、被膜(A)を形成した。次
いで、実施例1と同様に、この被膜(A)の一部に型枠
を置き、直接、セメントモルタルを打設し養生して層
(D)を形成した試験片を得、実施例1と同様に、圧縮
剪断接着試験を行い、被膜(A)と層(D)の間の接着
強さを測定した。結果を表1に示す。
【0089】(比較例3)実施例1と同様に処理した試
験用コンクリート板に、アスファルトルーフィングシー
ト(引っ張り強さ2.9MPa、JISA6013;市
販品)を融着させて被膜を形成した。次いで、実施例1
と同様に、この被膜の一部に型枠を置き、直接、セメン
トモルタルを打設し養生して層(D)を形成した試験片
を得、実施例1と同じく、圧縮剪断接着試験を行い、被
膜(A)と層(D)の間の接着強さを測定した。結果を
表1に示す。
【0090】(実施例4)厚さ約25mmの合板を用い
て木枠(内側寸法:800×1700×50mm)を作
成した。その木枠の内側に、実施例1と同様にして、ポ
リ尿素エラストマーからなる厚さ1mmの被膜(A)を
形成した。次いで、この被膜の表面に、実施例1と同様
にして、湿気硬化型ウレタンからなる被膜(B)を、被
膜(B)の上にエポキシ樹脂とポリアミドアミンからな
る被膜(C)を形成した。この被膜(A)、(B)およ
び(C)からなる複合被膜の上に、表層舗装用アスファ
ルトを厚さ約70mmに敷設し、ローダーで押し固め
て、厚さ約70mmのアスファルト層(D)を有する複
合被覆構造体を製造した。
【0091】得られた複合被覆構造体を、木枠ごとカッ
ターで切り出し、寸法100×100×約75mm(接
着面積10,000平方ミリメートル)の試験片とし
た。次に、試験片を圧縮剪断接着試験にかけ、被膜
(A)と層(D)との接着強さを測定した。結果を表3
に示す。
【0092】(比較例4)実施例4と同様にして、木枠
の内側にポリ尿素エラストマーからなる厚さ1mmの被
膜(A)を形成した。次いで、この被膜(A)の表面
に、直接、厚さ約70mmの表層舗装用アスファルトを
敷設し、ローダーで押し固めて、厚さ約50mmのアス
ファルト層(D)を有する複合被覆構造体を製造した。
得られた複合被覆構造体について、実施例4と同じよう
にして、圧縮剪断接着試験を行い、被膜(A)と層
(D)の間の接着強さを測定した。結果を表3に示す。
【0093】(実施例5)表面のレイタンスをワイヤブ
ラシで研磨除去したセメントモルタル板(70×70×
20mm;日本テストパネル製)の片面に、実施例1と
同様にして、被膜(F)と被膜(A)とを形成した。得
られた被膜(A)の接着性を、下記の試験片1〜5を作
成して調べた。(試験片1)上記の被膜(A)の作製か
ら2時間後に、被膜(A)の片側40mmの部分を、厚
さ50μmのポリエステルフィルム(東レ製;ルミラ
ー)で覆い、再び被膜(A)を全面に1mmの厚さで形
成した。(試験片2)別の試験片の1つについて、被膜
(A)の作製から3日後に、試験片1と同様にして片側
40mmの部分をポリエステルフィルムで覆い、再び被
膜(A)を全面に1mmの厚さで形成した。(試験片
3)別の試験片の1つについて、被膜(A)の作製から
3日後に、この被膜(A)の片側40mmの部分をポリ
エステルフィルムで覆い、残りの部分の被膜(A)の表
面に、実施例1と同じく湿気硬化型ウレタンプライマー
を200g/m2 塗布し、指触乾燥させて被膜(B)を
形成した後、再び被膜(A)を全面に1mmの厚さで形
成した。(試験片4)別の試験片の1つについて、被膜
(A)の作製から3日後、試験片1と同様に、ポリエス
テルフィルムで覆い、残りの部分の被膜(A)の表面
に、ポリカプロラクトンポリオールをトルエン、酢酸エ
チル、酢酸ブチルおよびキシレンの混合溶剤に溶解した
ポリエステルポリオールと、トルエンジイソシアネート
をトリメチロールプロパンで反応させて3核体とした末
端イソシアネート残基を有する反応物の酢酸エチル溶液
(不揮発分:75%)とからなる2液混合型ウレタンを
塗布し、指触乾燥させて被膜(B)を形成後、再び被膜
(A)を全面に1mmの厚さで形成した。(試験片5)
別の試験片の1つについて、被膜(A)の作製から3日
後、試験片1と同様に、ポリエステルフィルムで覆い、
残りの部分の被膜(A)の表面に、ポリ塩化ビニル樹脂
100重量部をジオクチルフタレート20重量部で可塑
化してキシレンおよびメチルイソブチルケトンの混合溶
媒に溶解したビニル樹脂溶液を塗布し、指触乾燥させて
被膜(B)を形成後、再び被膜(A)を全面に1mmの
厚さで形成した。
【0094】次に、試験片1〜5を、3日間放置して養
生後、ポリエステルフィルムをその上層に形成された被
膜から取り除き、片側40mmの部分に遊離の被膜
(A)を有し、他方の30mmの部分に上下の被膜
(A)同士が接着した被膜を含む5種の試験片を得た。
この試験片1〜5のそれぞれについて、遊離した被膜
(A)を180度折り曲げて冶具に固定して締め付け、
第1層目の被膜(A)とセメントモルタルを他方の冶具
に固定して締め付けて、上下の被膜(A)同士を試験機
(テンシロン;東洋ボールドウィン製)を用いて180
度剥離試験に供し、接着状態を評価した。表3の下に示
した基準で評価した結果を表4に示す。
【0095】(実施例6)表面のレイタンスをワイヤブ
ラシで研磨除去したセメントモルタル板(70×70×
20mm;日本テストパネル製)の片面に、実施例2と
同様にして、ポリ尿素エラストマー材料を用いた以外、
実施例5と全く同様に試験片1〜5を作成し、上下の被
膜(A)同士の接着状態を評価した。結果を表4に示
す。
【0096】(実施例7)表面のレイタンスをワイヤブ
ラシで研磨除去したセメントモルタル板(150×70
×20mm:日本テストパネル製)の全面に、ビスフェ
ノールA型エポキシと1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテルとからなるエポキシ樹脂(エポキシ当
量:180、粘度950mPa・s/25℃)100重
量部と、変性ポリアミドアミンの50%水溶液(商品
名:アンカマイド360)130重量部、イソプロピル
アルコール90重量部、およびイオン交換水30重量部
を混合したプライマーを塗布して被膜(F)を形成し
た。その後、さらにこの被膜(F)の上に、実施例1と
同様にして、厚さ2mmの被膜(A)を形成してコンク
リート板を塗り包み、耐アルカリ性試験および耐酸性試
験用の試験体を得た。
【0097】この試験体を3日間養生して、10%硫酸
水溶液および飽和水酸化カルシウム水溶液に、それぞれ
3個づつ60日間浸漬して接着強さを測定した。接着強
さは、被膜(A)に40mm×40mmの面積を有する
冶具を接着した後、その冶具の周囲の被膜(A)を電動
カッターで切除してから建研式接着試験機を用いて測定
した。結果を表5に示す。
【0098】(実施例8)フッ素系コンパウンドで離型
処理したステンレス板(500mm×500mm×4m
m)の表面に、実施例1と同様にして厚さ2mmの被膜
(A)を形成した。この被膜(A)をステンレス板から
外して遊離した被膜(A)とし、これを150mm×7
0mmに切り出した。切りだした被膜(A)の表面に、
実施例1と同様にして、同じ湿気硬化型ウレタンプライ
マーを200g/m2 塗布して被膜(B)を形成し、次
いで2液混合型エポキシを200g/m2 塗布して被膜
(C)を形成した後、被膜(A)に型(内側寸法150
mm×70mm×高さ25mm)を重ね置きした後、プ
ライマー処理した面を上にして被膜(A)を型内にはめ
込み、被膜(A)の上にセメントモルタルを打設して2
1日間養生、脱型して複合被覆構造体を得た。
【0099】得られた複合被覆構造体について、コンク
リート防食指針(案)(平成5年6月:日本下水道事業
団編)の試験方法に準じて、接着性試験、耐酸性試験お
よび耐アルカリ性試験を行った。結果を表6に示す。な
お、接着性試験および耐アルカリ性試験は、複合被覆構
造体構造体そのものを試験体として行った。また、耐酸
性試験は、複合被覆構造体の側面とセメントモルタル面
を研磨して素地調整し、これらの面と被膜(A)の端部
約10mmの部位に、上記湿気硬化型ウレタンプライマ
ーを200g/m2 塗布した後、プライマーを塗布した
部位に被膜(A)を2mmの厚さで形成して試験体とし
た。さらに、参考として、フレキシブル板の片面に湿気
硬化型ウレタンプライマーおよび厚さ2mmの被膜
(A)を形成した試験体を作成し、透水性試験を行っ
た。結果を表6に示す。
【0100】
【0101】
【表1】
【0102】
【0103】 注 記号の説明 ◎・・・・被膜(A)および/または被膜(B)の凝集破壊 ×・・・・被膜(A)と被膜(B)の界面剥離 ○・・・・◎と×の混在
【0104】
【0105】
【0106】
【発明の効果】本発明の被膜の形成方法によれば、接着
性、耐酸性、耐アルカリ性、透水性等に優れる複合被膜
を得ることができる。特に、防食性と防水性のある強靭
なポリ尿素樹脂からなる被膜と、この上に打設するコン
クリート、舗装用アスファルト等とを強固に接着した防
食防水膜被覆構造体とすることができるため、耐久性に
優れた構造体を得ることができる。
【0107】また、本発明の複合被覆構造体は、前記の
優れた特性を有する複合被膜を有するため、有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀 内 覚太郎 東京都中央区日本橋本町4−5−14 サ ン テクノケミカル株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−202073(JP,A) 特開 昭56−91079(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)をスプレ
    ー法によって形成し、該被膜(A)の上に、ウレタン樹
    脂からなるプライマーを塗布して被膜(B)を形成した
    後、該被膜(B)の上にエポキシ樹脂を塗布して被膜
    (C)を形成し、さらに、該被膜(C)の上にセメント
    モルタル、セメントコンクリートおよび舗装用アスファ
    ルトから選ばれる少なくとも1種を打設して層(D)を
    形成する工程を有する、複合被膜の形成方法。
  2. 【請求項2】構造体(E)の表面に、ポリ尿素樹脂から
    なる被膜(A)をスプレー法によって形成し、該被膜
    (A)の上に、ウレタン樹脂からなるプライマーを塗布
    して被膜(B)を形成した後、該被膜(B)の上にエポ
    キシ樹脂を塗布して被膜(C)を形成し、さらに、該被
    膜(C)の上にセメントモルタル、セメントコンクリー
    トおよび舗装用アスファルトから選ばれる少なくとも1
    種を打設して層(D)を形成する工程を有する、複合被
    膜の形成方法。
  3. 【請求項3】構造体(E)の表面に、エポキシ樹脂およ
    びウレタン樹脂から選ばれる少なくとも1種のプライマ
    ーを塗布して被膜(F)を形成した後、ポリ尿素樹脂か
    らなる被膜(A)をスプレー法によって形成し、該被膜
    (A)の上に、ウレタン樹脂からなるプライマーを塗布
    して被膜(B)を形成した後、該被膜(B)の上にエポ
    キシ樹脂を塗布して被膜(C)を形成し、さらに、該被
    膜(C)の上にセメントモルタル、セメントコンクリー
    トおよび舗装用アスファルトから選ばれる少なくとも1
    種を打設して層(D)を形成する工程を有する、複合被
    膜の形成方法。
  4. 【請求項4】ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)をスプレ
    ー法により形成し、該被膜(A)の上に、ウレタン樹脂
    およびビニル樹脂から選ばれる少なくとも1種のプライ
    マーを塗布して被膜(G)を形成した後、該被膜(G)
    の上にポリ尿素樹脂からなる被膜(A)をスプレー法に
    より形成する工程を有する、請求項1〜3のいずれかに
    記載の複合被膜の形成方法。
  5. 【請求項5】前記ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)が、
    下記(1)からなる第1成分と、(3)からなる第2成
    分の組合せ、もしくは下記(1)および(2)からなる
    第1成分と、(3)からなる第2成分の組合せの2種の
    成分を混合して反応させてなるものである請求項1〜4
    のいずれかに記載の複合被膜の形成方法。 (1)アミン末端連鎖延長剤100重量部に対しアミノ
    基が第二級炭素原子に結合したアミン末端ポリエーテル
    ポリアミン100〜500重量部 (2)第一級アルコールおよび/または第二級アルコー
    ル末端ポリエーテルポリオール0〜500重量部および
    触媒0〜3重量部 (3)イソシアネートプレポリマー
  6. 【請求項6】表面に、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)
    と、該被膜(A)上に形成されたウレタン樹脂からなる
    被膜(B)と、該被膜(B)上に形成されたエポキシ樹
    脂からなる被膜(C)と、該被膜(C)上に形成された
    セメントモルタル、セメントコンクリートおよび舗装用
    アスファルトから選ばれる少なくとも1種からなる層
    (D)とを有する、複合被覆構造体。
  7. 【請求項7】表面に、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)
    と、該被膜(A)上に形成されたウレタン樹脂からなる
    被膜(B)と、該被膜(B)上に形成されたエポキシ樹
    脂からなる被膜(C)と、該被膜(C)上に形成された
    セメントモルタル、セメントコンクリートおよび舗装用
    アスファルトから選ばれる少なくとも1種からなる層
    (D)とを有する複合被覆構造体。
  8. 【請求項8】表面に、エポキシ樹脂およびウレタン樹脂
    から選ばれる少なくとも1種からなる被膜(F)と、該
    被膜(F)上に形成されたポリ尿素樹脂からなる被膜
    (A)と、該被膜(A)上に形成されたウレタン樹脂か
    らなる被膜(B)と、該被膜(B)上に形成されたエポ
    キシ樹脂からなる被膜(C)と、該被膜(C)上に形成
    されたセメントモルタル、セメントコンクリートおよび
    舗装用アスファルトから選ばれる少なくとも1種からな
    る層(D)とを有する複合被覆構造体。
  9. 【請求項9】表面に、ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)
    と、該被膜(A)上に形成されたウレタン樹脂およびビ
    ニル樹脂から選ばれる少なくとも1種のプライマーから
    なる被膜(G)と、該被膜(G)の上に形成されたポリ
    尿素樹脂からなる被膜(A)とを有する、請求項6〜8
    のいずれかに記載の複合被覆構造体。
  10. 【請求項10】前記ポリ尿素樹脂からなる被膜(A)
    が、下記(1)からなる第1成分と、(3)からなる第
    2成分の組合せ、もしくは下記(1)および(2)から
    なる第1成分と、(3)からなる第2成分の組合せの2
    種の成分を混合して反応させてなるものである請求項6
    〜9のいずれかに記載の複合被覆構造体。 (1)アミン末端連鎖延長剤100重量部に対しアミノ
    基が第二級炭素原子に結合したアミン末端ポリエーテル
    ポリアミン100〜500重量部 (2)第一級アルコールおよび/または第二級アルコー
    ル末端ポリエーテルポリオール0〜500重量部および
    触媒0〜3重量部 (3)イソシアネートプレポリマー
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