JP2001201714A - 光学処理方法およびそれを用いた光学処理装置 - Google Patents

光学処理方法およびそれを用いた光学処理装置

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JP2001201714A JP2000007734A JP2000007734A JP2001201714A JP 2001201714 A JP2001201714 A JP 2001201714A JP 2000007734 A JP2000007734 A JP 2000007734A JP 2000007734 A JP2000007734 A JP 2000007734A JP 2001201714 A JP2001201714 A JP 2001201714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体面から光学系を介して像面に至る任意の
光線の光路を基準軸として、その軸のまわりに展開した
近軸量・収差量を効率的に正確に計算することができる
光学処理方法およびそれを用いた光学処理装置を得るこ
と。 【解決手段】 光学データが与えられた光学系に対し
て、3種類以上のアジムスを導入しして近軸・収差解析
を行なうこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系の近軸・収
差計算・近軸光線追跡等を行う為の光学処理方法(処理
方法)及びそれを用いた光学処理装置(処理装置)に関
し、特に、物体面から光学系を介して像面にいたる任意
の光線の光路を基準軸として、その基準軸のまわりに展
開した近軸量・収差量を計算する際に好適な光学系の近
軸・収差量計算・近軸光線追跡等に好適なものである。
【0002】また本発明は、光学系の構成面の表現にか
かわる光学処理方法及びそれを用いた光学処理装置に関
し、特に、基準軸が各面と交わる点を中心とした、光学
系の構成面の面形状の表現や変換に好適なものである。
【0003】また本発明は、光学系の光学部材の形状決
定のために好適な光学処理方法及びそれを用いた光学処
理装置に関し、特に、物体面から光学系を介し像面にい
たる任意の光線の光路を基準軸として近軸・収差量計算
を行ないながら光学系の各光学部材の形状を定めていく
という、光学系の各光学部材の形状決定のために好適な
ものである。
【0004】更に本発明は、上記の光学処理方法および
光学処理装置で設計された光学系、特に、物体面から光
学系を介し、像面にいたる基準波長の光路(基準軸)が
曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しない平
面ではない曲面(O ff-Axial曲面)を含む光学系に関す
る。
【0005】
【従来の技術】従来より、各面の回転対称軸である光軸
のまわりに回転対称の屈折面または反射面を配置してな
る共軸光学系が物体面の像を像面に結像する光学系とし
て用いられてきた。そしてその共軸光学系の骨組みや収
差状況を決めるものとして、共軸系の近軸理論・収差論
(松居吉哉著:「レンズ設計法」共立出版(197
2)、「収差論」オプトメカトロニクス協会(198
9)など)があり、それぞれ共軸光学系の設計の際に焦
点距離や倍率を決めるのや収差解析に用いられている。
そしてそうした近軸量を用いて共軸光学系の骨組みが決
められ、収差をターゲットとした自動設計法などにより
共軸光学系の形状が決定されている。
【0006】ところが最近、HMD(head mount displ
ay)のような表示系においては従来の共軸光学系の範疇
には属さない非対称非球面を用いた設計(主として反射
面)が自動設計技術の向上に伴いしばしば見うけられる
ようになってきている。
【0007】こうした非対称非球面の表現方法として
は、共軸系の上記式で表わされる面が大きく偏心してい
て光学系として使っている部分は光軸から大きく離れた
部分であるとする「共軸光学系の偏心による非対称非球
面の表現方法」が一般的であり、そうして表現した光学
系に無理やり共軸系の近軸理論を適用したりもしてい
た。
【0008】そして上述した座標系を用い、光学配置の
骨組みや焦点距離や倍率といった合理的な評価量もそろ
わないままこうした光学系を、像面でのスポットの絞ら
れかただけをターゲットにした自動設計の手法で、ある
いは軸外までよく収差のとれた共軸光学系の軸外部分だ
けを用いるといった手法で設計していた。
【0009】そこで我々は、先に特開平9−5650号
公報で図11に示したようなOff-Axial光学系を提案し
た。Off-Axial光学系の定義は次のとおりである。
【0010】物体面中心(被撮影、被観察範囲の中心)か
ら出る光線のうち、光学系の指定される面順次に光学系
を通り、光学系内に定義される絞り中心を通る基準波長
の光線を基準光線として設定した時、その折れ曲がった
基準光線の光路を基準軸と呼ぶことにすれば、このよう
に定義した基準軸が曲面と交わる点において面法線が基
準軸と一致しない曲面(Off-Axial曲面)を含み、その折
れ曲がった基準軸に沿って光学要素を配置する光学系を
Off-Axial光学系と定義する。
【0011】本出願人は、このようにOff-Axial光学系
を定義して従来の偏心光学系の考え方とは違った新しい
光学系の考え方を提案し、こうしたOff-Axial光学系に
対しても折れ曲がった基準軸のまわりの展開手法を用い
れば、各面での近軸量を計算でき、光軸回転対称系と同
様に2×2成分を持つガウシャンブラケットを用いた形
式にまとめることができるを示した。そしてこの新しい
Off-Axial光学系という考え方は、 図12にその包含関
係を示すように、従来の共軸回転対称光学系や、共軸で
はあっても回転対称性を持たないアナモルフィック光学
系より上位の概念であることを示した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記解析では、Off-Ax
ial光学系という新しい概念を導入したが、Off-Axial面
が複数の場合は、各面の近軸量にアジムス依存性が残っ
ていないといった制限事項を加えないと全系の近軸量が
合わなくなる。これは、メリディオナル光線から決める
最低次数の1次量に関わる近軸量でさえ、対称性がなく
なるために同一平面内を進むのではなくなることに起因
して各面が持つ近軸量のアジムス依存性がお互いに作用
し合って全系の近軸量をずらす効果を発生させるからで
ある。更に各アジムス毎の収差のお互いの関係を導出し
なかったために、アジムスごとに収差を求めようとする
と無限枚の収差図と無限個数の収差係数が必要となって
くることが原因となっている。この2つはつまり、共軸
回転対称光学系の2元ベクトルの考えかたに基づいた手
法に限界があること、そしてこうした一般的なOff-Axia
l光学系をよりきちんと取り扱うためには新しい解析体
系を整え、その理論に基づく処理方法を確立しそれを用
いた処理装置を構築する必要があることを示している。
それと同時に、こうした処理方法が確立されれば、この
方法はより敷衍化された一般的な光学系の総合的近軸・
収差論的評価が可能になりうることも示唆している。
【0013】本発明は、Off-Axial面が複数といった一
般的なOff-Axial光学系の場合においても近軸・収差解
析を厳密にしかも体系的に行なえるようにする解析手法
の体系を完成させ、その解析体系に基づく光学処理方法
およびそれを用いた光学処理装置の提供を目的とする。
【0014】本発明は、更にその解析体系を使ってアジ
ムスに依存性の構造を解き明かしてより少ない基本量で
すべてのアジムスでの近軸・収差特性を表現できる体系
を完成させ、その体系に基づく光学処理方法をおよびそ
れを用いた光学処理装置の提供を目的とする。
【0015】本発明は、更に、そうして構築された解析
体系をより敷衍化して、一般的な光学系の総合的近軸・
収差論的評価できる光学処理方法およびそれを用いた光
学処理装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学処
理方法は、光学データが与えられた光学系に対して、3
種類以上のアジムスを導入して近軸・収差解析を行なう
ことを特徴としている。
【0017】請求項2の発明の光学処理方法は請求項1
の発明において、前記3種類以上のアジムスを導入して
近軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表示または
プリンターにプリントアウトすることを特徴としてい
る。
【0018】請求項3の発明は請求項1または2の発明
において、前記光学データが与えられた光学系は、回転
非対称光学系であることを特徴としている。
【0019】請求項4の発明は請求項1または2または
3のいずれか1の発明において、前記光学データが与え
られた光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸
とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴として
いる。
【0020】請求項5の発明は請求項1から4のいずれ
か1の発明において、前記3種類以上のアジムスとは物
体面・像面の共役関係にある面に関わるアジムス、入射
瞳面・射出瞳面の共役関係にある面に関わるアジムス、
収差を評価するアジムスの3つを含むことを特徴として
いる。
【0021】請求項6の発明は請求項5の発明におい
て、前記物体面・像面の共役関係にある面に関わるアジ
ムスと入射瞳面・射出瞳面の共役関係にある面に関わる
アジムスの少なくとも片方のアジムスは、収差を評価す
るアジムスに対しての相対アジムスで記述されているこ
とを特徴としている。
【0022】請求項7の発明の光学処理方法は、光学デ
ータが与えられた光学系に対して、光線通過点の成分分
解に基づく光線通過点4元ベクトル((1)から(4)
式)、収差4元ベクトル((5)、(7)式)を導入し
た解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なうことを
特徴としている。
【0023】請求項8の発明の光学処理方法は請求項7
の発明において、前記光線通過点の成分分解に基づく光
線通過点4元ベクトル((1)から(4)式)、収差4
元ベクトル((5)、(7)式)を導入した解析手法に
もとづいて近軸・収差解析を行ないその結果を表示装置
に表示またはプリンターにプリントアウトすることを特
徴としている。
【0024】請求項9の発明は請求項7または8の発明
において、前記光学データが与えられた光学系は、回転
非対称光学系であることを特徴としている。
【0025】請求項10の発明は請求項7または8また
は9のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準
軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とし
ている。
【0026】請求項11の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、(8)、(9)式
で定義される光線基本4元ベクトルを導入した解析手法
にもとづいて近軸・収差解析を行なうことを特徴として
いる。
【0027】請求項12の発明の光学処理方法は請求項
11の発明において、(8)、(9)式で定義される光
線基本4元ベクトルを導入した解析手法にもとづいて近
軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表示またはプ
リンターにプリントアウトすることを特徴としている。
【0028】請求項13の発明は請求項11または12
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0029】請求項14の発明は請求項11または12
または13のいずれか1の発明において、前記光学デー
タが与えられた光学系は、基準軸が交わる点の面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0030】請求項15の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、(11)、(1
3)式、もしくは(12)、(14)式で規定される光
線通過点4元ベクトルと光線基本4元ベクトルの関係式
により、アジムス依存性の分離するという解析手法にも
とづいて近軸・収差解析を行なうことを特徴としてい
る。
【0031】請求項16の発明の光学処理方法は請求項
15の発明において、前記(11)、(13)式、もし
くは(12)、(14)式で規定される光線通過点4元
ベクトルと光線基本4元ベクトルの関係式により、アジ
ムス依存性の分離するという解析手法にもとづいて近軸
・収差解析を行なった結果を表示装置に表示またはプリ
ンターにプリントアウトすることを特徴としている。
【0032】請求項17の発明は請求項15または16
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0033】請求項18の発明は請求項15または16
または17のいずれか1の発明において、前記光学デー
タが与えられた光学系は、基準軸が交わる点の面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0034】請求項19の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、(22)、(2
3)式で規定されるテンソル解析を用いた像側における
4元ベクトルの収差係数展開を使う解析手法にもとづい
て近軸・収差解析を行なうことを特徴としている。
【0035】請求項20の発明の光学処理方法は請求項
19の発明において、前記(22)、(23)式で規定
されるテンソル解析を用いた像側における4元ベクトル
の収差係数展開を使う解析手法にもとづいて近軸・収差
解析を行なった結果を表示装置に表示またはプリンター
にプリントアウトすることを特徴としている。
【0036】請求項21の発明は請求項19または20
発明において、前記光学データが与えられた光学系は、
回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0037】請求項22の発明は請求項19または20
または21のいずれか1の発明において、前記光学デー
タが与えられた光学系は、基準軸が交わる点の面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0038】請求項23の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、1次、2次、3次係
数が(24)、(25)、(26)式で規定される変換
式により全くアジムスに依存しない「収差係数テンソル
量」からアジムスに依存する「収差表示テンソル量」に
変換することによって任意のアジムスの収差係数を計算
できるようにしたことを特徴としている。
【0039】請求項24の発明の光学処理方法は請求項
23の発明において、前記1次、2次、3次係数が(2
4)、(25)、(26)式で規定される変換式により
全くアジムスに依存しない「収差係数テンソル量」からア
ジムスに依存する「収差表示テンソル量」に変換するこ
とによって任意のアジムスの収差係数を計算できるよう
にした結果を表示装置に表示またはプリンターにプリン
トアウトすることを特徴としている。
【0040】請求項25の発明は請求項23または24
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0041】請求項26の発明は請求項23または24
または25のいずれか1の発明において、前記光学デー
タが与えられた光学系は、基準軸が交わる点の面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0042】請求項27の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、(7)式に(2
2)式を代入して得られる収差4元ベクトルに対し、そ
のベクトル量がもっともゼロベクトルに近くなるように
各構成面の形状や相対配置を決定することを特徴として
いる。
【0043】請求項28の発明の光学処理方法は請求項
27の発明において、前記(7)式に(22)式を代入
して得られる収差4元ベクトルに対し、そのベクトル量
がもっともゼロベクトルに近くなるように各構成面の形
状や相対配置を決定する手段として自動設計の手法を用
いることを特徴としている。
【0044】請求項29の発明は請求項27または28
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0045】請求項30の発明は請求項27または28
または29のいずれか1の発明において、前記光学デー
タが与えられた光学系は、基準軸が交わる点の面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0046】請求項31の発明の光学処理装置は請求項
1から請求項30のいずれか1項記載の光学処理方法を
用いていることを特徴としている。
【0047】請求項32の発明の光学系は請求項1から
請求項30のいずれか1項記載の光学処理方法を用いて
設計されていることを特徴としている。
【0048】請求項33の発明の記録媒体は請求項1か
ら請求項30のいずれか1項記載の光学処理方法を記録
したことを特徴としている。
【0049】請求項34の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうことを特徴と
している。
【0050】請求項35の発明の光学処理方法は請求項
34の発明において、前記物体面上の1つまたは複数の
点から像面に至るまである波長の光線を通し、該その各
々の物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわ
りで近軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表示ま
たはプリンターにプリントアウトすることを特徴として
いる。
【0051】請求項36の発明は請求項34または35
の発明において、前記近軸・収差解析は3種類以上のア
ジムスを導入して行なわれることを特徴としている。
【0052】請求項37の発明は請求項36の発明にお
いて、前記3種類以上のアジムスとは物体面・像面の共
役関係にある面に関わるアジムス、入射瞳面・射出瞳面
の共役関係にある面に関わるアジムス、収差を評価する
アジムスの3つを含むことを特徴としている。
【0053】請求項38の発明は請求項37の発明にお
いて、前記物体面・像面の共役関係にある面に関わるア
ジムスと入射瞳面・射出瞳面の共役関係にある面に関わ
るアジムスの少なくとも片方のアジムスは、収差を評価
するアジムスに対しての相対アジムスで記述されている
ことを特徴としている。
【0054】請求項39の発明は請求項34から38の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、回転非対称光学系であることを特徴として
いる。
【0055】請求項40の発明は請求項34から39の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが
一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴としてい
る。
【0056】請求項41の発明は請求項34から38の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、回転対称光学系であることを特徴としてい
る。
【0057】請求項42の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで、光線通過点の成分分解に基づく光線
通過点4元ベクトル((1)から(4)式)、収差4元
ベクトル((5)、(7)式)を導入した解析手法にも
とづいて近軸・収差解析を行なうことを特徴としてい
る。
【0058】請求項43の発明の光学処理方法は請求項
42の発明において、前記物体面上の1つまたは複数の
点から像面に至るまである波長の光線を通し、該その各
々の物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわ
りで、光線通過点の成分分解に基づく光線通過点4元ベ
クトル((1)から(4)式)、収差4元ベクトル
((5)、(7)式)を導入した解析手法にもとづいて
近軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表示または
プリンターにプリントアウトすることを特徴としてい
る。
【0059】請求項44の発明は請求項42または43
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0060】請求項45の発明は請求項42または43
または44の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが
一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴としてい
る。
【0061】請求項46の発明は請求項42または43
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転対称光学系であることを特徴としている。
【0062】請求項47の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで、(8)、(9)式で定義される光線
基本4元ベクトルを導入した解析手法にもとづいて近軸
・収差解析を行なうことを特徴としている。
【0063】請求項48の発明の光学処理方法は請求項
47の発明において、前記物体面上の1つまたは複数の
点から像面に至るまである波長の光線を通し、該その各
々の物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわ
りで、(8)、(9)式で定義される光線基本4元ベク
トルを導入した解析手法にもとづいて近軸・収差解析を
行なった結果を表示装置に表示またはプリンターにプリ
ントアウトすることを特徴としている。
【0064】請求項49の発明は請求項47または48
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0065】請求項50の発明は請求項47または48
または49の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが
一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴としてい
る。
【0066】請求項51の発明は請求項47または48
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転対称光学系であることを特徴としている。
【0067】請求項52の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで、(11)、(13)式、もしくは
(12)、(14)式で規定される光線通過点4元ベク
トルと光線基本4元ベクトルの関係式により、アジムス
依存性の分離するという解析手法にもとづいて近軸・収
差解析を行なうことを特徴としている。
【0068】請求項53の発明の光学処理方法は請求項
52の発明において、前記物体面上の1つまたは複数の
点から像面に至るまである波長の光線を通し、該その各
々の物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわ
りで、(11)、(13)式、もしくは(12)、(1
4)式で規定される光線通過点4元ベクトルと光線基本
4元ベクトルの関係式により、アジムス依存性の分離す
るという解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なっ
た結果を表示装置に表示またはプリンターにプリントア
ウトすることを特徴としている。
【0069】請求項54の発明は請求項52または53
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0070】請求項55の発明は請求項52または53
または54の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが
一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴としてい
る。
【0071】請求項56の発明は請求項52または53
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転対称光学系であることを特徴としている。
【0072】請求項57の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで、(22)、(23)式で規定される
テンソル解析を用いた像側における4元ベクトルの収差
係数展開を使う解析手法にもとづいて近軸・収差解析を
行なうことを特徴としている。
【0073】請求項58の発明の光学処理方法は請求項
57の発明において、前記物体面上の1つまたは複数の
点から像面に至るまである波長の光線を通し、該その各
々の物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわ
りで、(22)、(23)式で規定されるテンソル解析
を用いた像側における4元ベクトルの収差係数展開を使
う解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なった結果
を表示装置に表示またはプリンターにプリントアウトす
ることを特徴としている。
【0074】請求項59の発明は請求項57または58
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0075】請求項60の発明は請求項57または58
または59の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが
一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴としてい
る。
【0076】請求項61の発明は請求項57または58
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転対称光学系であることを特徴としている。
【0077】請求項62の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで、1次、2次、3次係数が(24)、
(25)、(26)式で規定される変換式により全くア
ジムスに依存しない「収差係数テンソル量」からアジムス
に依存する「収差表示テンソル量」に変換することによ
って任意のアジムスの収差係数を計算できるようにした
ことを特徴としている。
【0078】請求項63の発明の光学処理方法は請求項
62の発明において、前記物体面上の1つまたは複数の
点から像面に至るまである波長の光線を通し、該その各
々の物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわ
りで、1次、2次、3次係数が(24)、(25)、(2
6)式で規定される変換式により全くアジムスに依存し
ない「収差係数テンソル量」からアジムスに依存する「収
差表示テンソル量」に変換することによって任意のアジ
ムスの収差係数を計算できるようにした結果を表示装置
に表示またはプリンターにプリントアウトすることを特
徴としている。
【0079】請求項64の発明は請求項62または63
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転非対称光学系であることを特徴としている。
【0080】請求項65の発明は請求項62または63
または64の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが
一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴としてい
る。
【0081】請求項66の発明は請求項62または63
の発明において、前記光学データが与えられた光学系
は、回転対称光学系であることを特徴としている。
【0082】請求項67の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の点から
像面にまである波長の光線を通し、該その各々の物体面
から像面に至るその波長の光線の光路のまわりで、
(7)式に(22)式を代入して得られる収差4元ベク
トルに対し、そのベクトル量がゼロベクトルに近くなる
ように各構成面の形状や相対配置を決定することを特徴
としている。
【0083】請求項68の発明の光学処理方法は請求項
67の発明において、前記物体面上の点から像面にまで
ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
至るその波長の光線の光路のまわりで、(7)式に(2
2)式を代入して得られる収差4元ベクトルに対し、そ
のベクトル量がゼロベクトルに近くなるように各構成面
の形状や相対配置を決定する手段として自動設計の手法
を用いることを特徴としている。
【0084】請求項69の発明は請求項67または68
の発明において、前記物体面上の点から像面にまで、あ
る波長の光線を通す物体面上の点の数が複数であること
を特徴としている。
【0085】請求項70の発明は請求項67または68
または69の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、回転非対称光学系であることを特徴として
いる。
【0086】請求項71の発明は請求項67または68
または69または70のいずれか1の発明において、前
記光学データが与えられた光学系は、基準軸が交わる点
の面法線と該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含
むことを特徴としている。
【0087】請求項72の発明は請求項67または68
または69のいずれか1の発明において、前記光学デー
タが与えられた光学系は、回転対称光学系であることを
特徴としている。
【0088】請求項73の発明の光学処理装置は請求項
34から請求項72のいずれか1項記載の光学処理方法
を用いていることを特徴としている。
【0089】請求項74の発明の光学系は請求項34か
ら請求項72のいずれか1項記載の光学処理方法を用い
て設計されていることを特徴としている。
【0090】請求項75の発明の記録媒体は請求項34
から請求項72のいずれか1項記載の光学処理方法を記
録したことを特徴としている。
【0091】請求項76の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、そ
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なう光線を指定し
て光線追跡する演算モジュールを用いていることを特徴
としている。
【0092】請求項77の発明の光学処理方法は請求項
76の発明において、前記演算モジュールを用いて演算
した演算結果の光路を表示装置に表示またはプリンター
にプリントアウトまたは記録媒体に記録することを特徴
としている。
【0093】請求項78の発明は請求項76または77
の発明において、前記指定される光線は軸外物点から出
る光線の内の主光線または任意の光線を選ぶことができ
るようになっていることを特徴としている。
【0094】請求項79の発明は請求項76から78の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系には、回転非対称光学系が含まれることを特徴
としている。
【0095】請求項80の発明は請求項76から79の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点における面法線と該基準
軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とし
ている。
【0096】請求項81の発明は請求項76から78の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系には、回転対称光学系が含まれることを特徴と
している。
【0097】請求項82の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、そ
の指定された光路についての光路に沿った光学データを
算出する演算モジュールを用いていることを特徴として
いる。
【0098】請求項83の発明の光学処理方法は請求項
82の発明において、前記演算モジュールを用いて演算
した演算結果の光路を表示装置に表示またはプリンター
にプリントアウトまたは記録媒体に記録することを特徴
としている。
【0099】請求項84の発明は請求項82または83
の発明において、前記指定された光路についての光路に
沿った光学データには、光路に沿った各光路長(面間
隔)、光線追跡した光路が各面と交わる点におけるロー
カル面形状(光路が各面と交わる点を原点とした面のロ
ーカルな表現式)、上記光線追跡した光路の折れ曲がり
方を規程する角度情報と、折れ曲がり前後の屈折率情報
が含まれていることを特徴としている。
【0100】請求項85の発明は請求項82から84の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系には、回転非対称光学系が含まれることを特徴
としている。
【0101】請求項86の発明は請求項82から85の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点における面法線と該基準
軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とし
ている。
【0102】請求項87の発明は請求項82から84の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系には、回転対称光学系が含まれることを特徴と
している。
【0103】請求項88の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、与えられた光学デ
ータの収差解析表現の座標体系で2種類または1種類のア
ジムスしか使われてない場合には、それを検知し3種類
以上のアジムスを導入した座標体系への変換を行なう演
算モジュールを用いていることを特徴としている。
【0104】請求項89の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つま
たは複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、与
えられた光学データの収差解析表現の座標体系で2種類
または1種類のアジムスしか使われてない場合には、そ
れを検知し3種類以上のアジムスを導入した座標体系へ
の変換を行なう演算モジュールを用いていることを特徴
としている。
【0105】請求項90の発明は請求項88または89
の発明において、前記3種類以上のアジムスとは物体面
・像面の共役関係にある面に関わるアジムス、入射瞳面
・射出瞳面の共役関係にある面に関わるアジムス、収差
を評価するアジムスの3つを含むことを特徴としてい
る。
【0106】請求項91の発明は請求項90の発明にお
いて、前記物体面・像面の共役関係にある面に関わるア
ジムスと入射瞳面・射出瞳面の共役関係にある面に関わ
るアジムスの少なくとも片方のアジムスは、収差を評価
するアジムスに対しての相対アジムスで記述されている
ことを特徴としている。
【0107】請求項92の発明は請求項88から91の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系には、回転非対称光学系が含まれることを特徴
としている。
【0108】請求項93の発明は請求項88から92の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系は、基準軸が交わる点における面法線と該基準
軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とし
ている。
【0109】請求項94の発明は請求項88から91の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系には、回転対称光学系が含まれることを特徴と
している。
【0110】請求項95の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に対して、光線の射出側の射
出高さを表わす2つの成分および射出側の換算傾角を表
わす2つの成分の合わせて4つの成分が、光線の入射側
の入射高さを表わす2つの成分および入射側の換算傾角
を表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数として
算出される演算モジュールを用いていることを特徴とし
ている。
【0111】請求項96の発明の光学処理方法は、光学
データが与えられた光学系に物体面上の1つまたは複数
の点から像面に至るまである波長の光線を通してその光
路として指定される経路に関して、光線の射出側の射出
高さを表わす2つの成分および射出側の換算傾角を表わ
す2つの成分の合わせて4つの成分が、光線の入射側の
入射高さを表わす2つの成分および入射側の換算傾角を
表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数として算
出される演算モジュールを用いていることを特徴として
いる。
【0112】請求項97の発明は請求項95または96
の発明において、前記演算モジュールでの演算結果を表
示装置に表示またはプリンターにプリントアウトまたは
記録媒体に記録することを特徴としている。
【0113】請求項98の発明は請求項95または96
または97の発明において、前記光線の入射側の入射高
さを表わす2つの成分および入射側の換算傾角を表わす
2つの成分の合わせて4つの成分は(8)式で定義され
る4つの成分であり、光線の射出側の射出高さを表わす
2つの成分および射出側の換算傾角を表わす2つの成分
の合わせて4つの成分は(9)式で定義される4つの成
分であることを特徴としている。
【0114】請求項99の発明は請求項95から98の
いずれか1の発明において、前記光学データが与えられ
た光学系には、回転非対称光学系が含まれることを特徴
としている。
【0115】請求項100の発明は請求項95から99
のいずれか1の発明において、前記光学データが与えら
れた光学系は、基準軸が交わる点における面法線と該基
準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴と
している。
【0116】請求項101の発明は請求項95から98
のいずれか1の発明において、前記光学データが与えら
れた光学系には、回転対称光学系が含まれることを特徴
としている。
【0117】請求項102の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、光線の射出側の
像面内での通過点を表わす2つの成分および射出瞳面内
での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分
が、光線の入射側の物体面内での通過点を表わす2つの
成分および入射瞳面内での通過点を表わす2つの成分の
合わせて4つの成分の関数として算出される演算モジュ
ールを用いていることを特徴としている。
【0118】請求項103の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に物体面上の1つまたは複
数の点から像面に至るまである波長の光線を通してその
光路として指定される経路に関して、光線の射出側の像
面内での通過点を表わす2つの成分および射出瞳面内で
の通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分が、
光線の入射側の物体面内での通過点を表わす2つの成分
および入射瞳面内での通過点を表わす2つの成分の合わ
せて4つの成分の関数として算出される演算モジュール
を用いていることを特徴としている。
【0119】請求項104の発明は請求項102または
103の発明において、前記演算モジュールでの演算結
果を表示装置に表示またはプリンターにプリントアウト
または記録媒体に記録することを特徴としている。
【0120】請求項105の発明は請求項102または
103または104の発明において、前記光線の入射側
の物体面内での通過点を表わす2つの成分および入射瞳
面内での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成
分の合わせて4つの成分は(1)式または(3)式で示
される4つの成分であり、光線の射出側の像面内での通
過点を表わす2つの成分および射出瞳面内での通過点を
表わす2つの成分の合わせて4つの成分は(2)式また
は(4)式で示される4つの成分であることを特徴とし
ている。
【0121】請求項106の発明は請求項102から1
05のいずれか1の発明において、前記光線の射出側の
像面内での通過点を表わす2つの成分および射出瞳面内
での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分、
および、演算の入力情報である光線の入射側の物体面内
での通過点を表わす2つの成分および入射瞳面内での通
過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分とを使っ
て物体収差、瞳の収差の少なくとも片方の収差情報が算
出されることを特徴としている。
【0122】請求項107の発明は請求項106の発明
において、前記物体収差、瞳の収差の少なくとも片方の
収差情報は(5)式または(7)式を使って算出される
ことを特徴としている。
【0123】請求項108の発明は請求項106または
107の発明において、前記物体収差、瞳の収差の少な
くとも片方の収差がほとんどゼロに近くなるように各構
成面の形状や相対配置を決定する機能を持つことを特徴
としている。
【0124】請求項109の発明は請求項108の発明
において、前記物体収差、瞳の収差の少なくとも片方の
収差がほとんどゼロに近くなるように各構成面の形状や
相対配置を決定する機能として自動設計の手法が用いら
れていることを特徴としている。
【0125】請求項110の発明は請求項102から1
09のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転非対称光学系が含まれること
を特徴としている。
【0126】請求項111の発明は請求項102から1
10のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系は、基準軸が交わる点における面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0127】請求項112の発明は請求項102から1
09のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転対称光学系が含まれることを
特徴としている。
【0128】請求項113の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、光線の射出側の
像面内での通過点を表わす2つの成分および射出瞳面内
での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分、
または、光線の入射側の物体面内での通過点を表わす2
つの成分および入射瞳面内での通過点を表わす2つの成
分の合わせて4つの成分が、光線の射出側の射出高さを
表わす2つの成分および射出側の換算傾角を表わす2つ
の成分の合わせて4つの成分、または、光線の入射側の
入射高さを表わす2つの成分および入射側の換算傾角を
表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数として算
出される演算モジュールを用いていることを特徴として
いる。
【0129】請求項114の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に物体面上の1つまたは複
数の点から像面にまである波長の光線を通してその光路
として指定される経路に関して、光線の射出側の像面内
での通過点を表わす2つの成分および射出瞳面内での通
過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分、また
は、光線の入射側の物体面内での通過点を表わす2つの
成分および入射瞳面内での通過点を表わす2つの成分の
合わせて4つの成分が、光線の射出側の射出高さを表わ
す2つの成分および射出側の換算傾角を表わす2つの成
分の合わせて4つの成分、または、光線の入射側の入射
高さを表わす2つの成分および入射側の換算傾角を表わ
す2つの成分の合わせて4つの成分の関数として算出さ
れる演算モジュールを用いていることを特徴としてい
る。
【0130】請求項115の発明は請求項113または
114の発明において、前記演算モジュールでの演算結
果を表示装置に表示またはプリンターにプリントアウト
または記録媒体に記録することを特徴としている。
【0131】請求項116の発明は請求項113または
114または115の発明において、前記光線の入射側
の物体面内での通過点を表わす2つの成分および入射瞳
面内での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成
分の合わせて4つの成分は(1)式または(3)式で示
される4つの成分、光線の射出側の像面内での通過点を
表わす2つの成分および射出瞳面内での通過点を表わす
2つの成分の合わせて4つの成分は(2)式または
(4)式で示される4つの成分であり、一方、光線の入
射側の入射高さを表わす2つの成分および入射側の換算
傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの成分は(8)
式で定義される4つの成分であり、光線の射出側の射出
高さを表わす2つの成分および射出側の換算傾角を表わ
す2つの成分の合わせて4つの成分は(9)式で定義さ
れる4つの成分であることを特徴としている。
【0132】請求項117の発明は請求項113から1
16のいずれか1の発明において、前記光線の射出側の
像面内での通過点を表わす2つの成分および射出瞳面内
での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分、
または、光線の入射側の物体面内での通過点を表わす2
つの成分および入射瞳面内での通過点を表わす2つの成
分の合わせて4つの成分が、光線の射出側の射出高さを
表わす2つの成分および射出側の換算傾角を表わす2つ
の成分の合わせて4つの成分、または、光線の入射側の
入射高さを表わす2つの成分および入射側の換算傾角を
表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数として算
出される場合、その演算算出は(11)式、(13)式
もしくは(12)式、(14)式を使って行なわれるこ
とを特徴としている。
【0133】請求項118の発明は請求項113から1
16のいずれか1の発明において、前記光線の射出側の
像面内での通過点を表わす2つの成分および射出瞳面内
での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分
が、光線の射出側の射出高さを表わす2つの成分および
射出側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの
成分の関数としての算出される場合、その演算算出は
(22)式、(23)式および(24)、(25)、
(26)式を使って行なわれることを特徴としている。
【0134】請求項119の発明は請求項113から1
18のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転非対称光学系が含まれること
を特徴としている。
【0135】請求項120の発明は請求項113から1
19のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系は、基準軸が交わる点における面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0136】請求項121の発明は請求項113から1
18のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転対称光学系が含まれることを
特徴としている。
【0137】請求項122の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つ
または複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、そ
の近軸・収差解析を行なう光路が一つであるか複数であ
るかを判断する演算モジュールを用いていることを特徴
としている。
【0138】請求項123の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つ
または複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、共
通面評価が必要かどうかを判断する演算モジュールを用
いていることを特徴としている。
【0139】請求項124の発明は請求項123の発明
において、前記共通面評価が必要との判断は、ユーザー
の必要と言う入力の場合に行なわれることを特徴として
いる。
【0140】請求項125の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つ
または複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、共
通面評価が必要と判断された時に、共通評価面に対する
物体面、像面の傾きおよびデフォーカス変換を行なう演
算モジュールを用いていることを特徴としている。
【0141】請求項126の発明は請求項122から1
25のいずれか1の発明において、前記演算モジュール
での演算結果を表示装置に表示またはプリンターにプリ
ントアウトまたは記録媒体に記録することを特徴として
いる。
【0142】請求項127の発明は請求項122から1
26のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転非対称光学系が含まれること
を特徴としている。
【0143】請求項128の発明は請求項122から1
27のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系は、基準軸が交わる点における面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0144】請求項129の発明は請求項122から1
26のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転対称光学系が含まれることを
特徴としている。
【0145】請求項130の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、その近軸・収差
解析を行なうアジムスが一つであるか複数であるかを判
断する演算モジュールを用いていることを特徴としてい
る。
【0146】請求項131の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つ
または複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、そ
の近軸・収差解析を行なうアジムスが一つであるか複数
であるかを判断する演算モジュールを用いていることを
特徴としている。
【0147】請求項132の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、アジムス依存性
評価が必要かどうかを判断する演算モジュールを用いて
いることを特徴としている。
【0148】請求項133の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つ
または複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、ア
ジムス依存性評価が必要かどうかを判断する演算モジュ
ールを用いていることを特徴としている。
【0149】請求項134の発明は請求項132または
133の発明において、前記アジムス依存性評価が必要
との判断は、ユーザーの必要と言う入力の場合に行なわ
れることを特徴としている。
【0150】請求項135の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、アジムス依存性
評価が必要と判断された時に、アジムス毎に計算された
収差特性をまとめて表やグラフに書ける形にまとめる演
算モジュールを用いていることを特徴としている。
【0151】請求項136の発明の光学処理方法は、光
学データが与えられた光学系に対して、物体面上の1つ
または複数の点から像面に至るまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、ア
ジムス依存性評価が必要と判断された時に、アジムス毎
に計算された収差特性をまとめて表やグラフに書ける形
にまとめる演算モジュールを用いていることを特徴とし
ている。
【0152】請求項137の発明は請求項130から1
36のいずれか1の発明において、前記演算モジュール
での演算結果を表示装置に表示またはプリンターにプリ
ントアウトまたは記録媒体に記録することを特徴として
いる。
【0153】請求項138の発明は請求項130から1
37のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転非対称光学系が含まれること
を特徴としている。
【0154】請求項139の発明は請求項130から1
38のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系は、基準軸が交わる点における面法線と
該基準軸とが一致しないOff-Axial曲面を含むことを特
徴としている。
【0155】請求項140の発明は請求項130から1
37のいずれか1の発明において、前記光学データが与
えられた光学系には、回転対称光学系が含まれることを
特徴としている。
【0156】請求項141の発明の光学処理装置は請求
項76から請求項140のいずれか1項記載の光学処理
方法に用いていることを特徴としている。
【0157】請求項142の発明の光学系は請求項76
から請求項140のいずれか1項記載の光学処理方法を
用いて設計されていることを特徴としている。
【0158】請求項143の発明の記録媒体は請求項7
6から請求項140のいずれか1項の記載の光学処理方
法を記録したことを特徴としている。
【0159】
【発明の実施の形態】1.本発明は、幾つかの新しい概
念や定義を導入するとともに新しく導入した概念を使っ
たより一般的な像の新しい解析法を体系化している。そ
のうちの主たる手段としては以下の項目がある。 ・Off-Axial光学系におけるアジムスの考え方を整理し
て3つのアジムスを導入した処理方法となっているこ
と。 ・光線通過点の成分分解に基づく光線通過点4元ベクト
ル、収差4元ベクトルを導入した解析手法にもとづいた
処理方法となっていること。 ・光線基本4元ベクトルを導入した解析手法にもとづい
た処理方法となっていること。 ・光線通過点4元ベクトルと光線基本4元ベクトルの関係
式を使ってアジムス依存性の分離するという解析手法に
もとづいた処理方法となっていること。 ・テンソル解析を用い、射出側における4元ベクトルを
入射側の4元ベクトルを使って展開を使う解析手法にも
とづいた処理方法となっていること。 ・解析体系の敷衍化に伴って、より一般的な光学系の総
合的近軸・収差論的評価の処理方法となっていること。
【0160】以上、本発明の主たる手段として挙げた処
理方法をとることにより、一般的には対称性が少ないた
めに解析が複雑になると考えられていたOff-Axial光学
系に対して、見通しの良い解析ができるという作用があ
り、Off-Axial光学系の光学設計に適した処理装置を得
ることができる。特にこうした解析手法はアジムス依存
性を近軸追跡値マトリックスJijとして分離することが
できる、つまりまず系固有の量を求めておけばすべての
アジムス依存性は近軸追跡値マトリックスを掛けて変換
することにより求められる、という作用があるために従
来回転対称性がないために複雑と見られていたOff-Axia
l光学系の光学設計に適した処理装置を得ることができ
る。更に解析体系の敷衍化に伴って、この解析手法が、
狭義のOff-Axial光学系だけでなくより一般的な光学系
の総合的近軸・収差論的評価に適用できるという作用が
あり、より一般的な光学系の総合的近軸・収差論的評価
や設計に適した処理装置を得ることができる。
【0161】次に本発明の光学処理方法(処理方法)お
よびそれを用いた光学処理装置(処理装置)に係る解析
理論・解析体系を順次説明する。 1 Off−Axial光学系におけるアジムスの考え
方:3つのアジムスを導入した処理方法 Off-Axial光学系では回転対称性がないためにアジムス
は一つのアジムスで済ませられる共軸系ほどには簡単で
はない。そこでOff-Axial光学系の表現の一般化をはか
るために、基準軸のまわりのアジムスとして図1に示す
ように次の3種類のアジムスを導入する。
【0162】1.評価のアジムスξ Off-Axial光学系では回転非対称のため、基準軸を含む
どの平面で物体収差や瞳の収差を評価しているのかとい
うことが問題となる。アジムスξは基準軸を含むその評
価平面のアジムスである。
【0163】2.物、像点の相対アジムスζ,ζ′ いま収差を評価しようとしているアジムスξに対して、
物、像点のアジムスの違いで収差量は変わってくる。そ
こで物、像点のアジムスをそれぞれξ+ζ≡ξ b、ξ+
ζ′≡ξ′b(ζ,ζ′は物、像点の相対アジムス)を
定義して導入する。
【0164】3.入射瞳面上の点、射出瞳面上の点の相対
アジムスη,η′ 同様に収差を評価しようとしているアジムスξに対し
て、光線の通る入射瞳面上の点、射出瞳面上の点のアジ
ムスの違いで収差量は変わってくる。そこで光線の通る
入射瞳面上の点、射出瞳面上の点のアジムスをそれぞれ
ξ+η≡ξr、ξ+η′≡ξ′r(η,η′は光線の通る
入射瞳面上の点、射出瞳面上の点の相対アジムス)を定
義して導入する。
【0165】ここで定義した2種類の相対アジムスは、
従来の共軸回転対称系の収差論では、ζの方が、瞳の収
差の表現式の中に現れるアジムスに対応するものであ
り、ηの方は物体の収差の表現式の中に現れるアジムス
に対応するものである。
【0166】なお今後、入射側の量といえば物体面、入
射瞳面にかかわる量をあらわす事とし、射出側といえば
射出瞳面、像面に関する量を扱うものとする。そして記
号的には入射側にはζ,ηのように′なしの表現をし、
射出側ではζ′,η′のように′つきの表現をするもの
とする(なお、上記評価のアジムスξは入射側と射出側
で同じ量として定義するので、代表としてξで表わすも
のとする。
【0167】2 光線通過点の成分分解に基づく光線通
過点4元ベクトル、収差4元ベクトルを導入した解析手
法にもとづいた処理方法 2.1光線通過点の成分分解と光線通過点4元ベクトルの
導入 上に述べたようにある評価のアジムスξに対して、収差
表現を得るために物体面、入射瞳面、射出瞳面、像面に
おける光線の通過点を成分に分けることを考える。それ
には図2、図3に物体面内、入射瞳面内での成分分解例
を示すように、評価のアジムス方向の成分(評価のアジ
ムスξに対し平行成分)と、それとは垂直な方向の成分
(評価のアジムスξに対し垂直成分)に分ける方法をと
る。
【0168】図中に示すように、物体面内での通過点と
物体面内の原点(基準軸の通過位置)との距離をB、入
射瞳面内での通過点と入射瞳面内の原点(基準軸の通過
位置)との距離をR、像面内での通過点と像面内の原点
(基準軸の通過位置)との距離をB′、射出瞳面内での
通過点と射出瞳面内の原点(基準軸の通過位置)との距
離をR′とすれば、それらの面での評価のアジムスξに
対しての平行成分(記号‖)と垂直成分(記号⊥)は相
対アジムスζ,η,ζ′,η′を使ってそれぞれ以下の
ように表せる。
【0169】
【外1】
【0170】
【外2】
【0171】
【外3】
【0172】
【外4】
【0173】
【外5】
【0174】
【外6】
【0175】
【外7】
【0176】
【外8】
【0177】
【外9】
【0178】
【外10】
【0179】6 解析体系の敷衍化に伴う、よリ一般的
な光学系の総合的近軸・収差論的評価の処理方法 前節までで、新しく構築したOff-Axial光学系の近軸・
収差解析の体系について説明してきたが、このOff-Axia
l光学系の考え方は色々な光学系の主光線など任意の光
線のまわりにも同様な折れ曲がった光路に沿った近軸展
開を行なえるということをも意味している。色々な光学
系とは今まで考えてきたOff-Axial光学系ばかりではな
く、共軸系(回転対称共軸系、アナモルフィック系)の
一般の光線に対しても適用できる。このことは、従来明
るい光学系の高画角の軸外光線での収差系数評価が高次
の収差展開がないために行なえなかったものに対して、
主光線に代表される一般光線のまわりに近軸展開を行な
えば、低次の収差展開で光学評価が行なえるようになる
ということである。こうした軸外光線など一般光線のま
わりのOff-Axial近軸・収差解析の体系を「敷衍化され
た近軸・収差解析」と今後呼ぶこととするが、以下に従
来のOff-Axial光学系の収差論の体系を「敷衍化された
近軸・収差解析」として展開する場合に、今まで述べて
きたOff-Axial光学系の近軸・収差解析の体系とは異な
る手順、付加するべき項目を以下に示す。
【0180】1.光学データが与えられた光学系に対し、
そのまわりにおいて近軸展開を行なうべき光線の選択と
光線追跡 Off-Axial光学系の考え方では、「物体面中心(被撮
影、被観察範囲の中心)から出る光線のうち、光学系の
指定される面順次に光学系を通り、光学系内に定義され
る絞り中心を通る基準波長の光線を基準光線として設定
した時、その折れ曲がった基準光線の光路を基準軸と呼
ぶことにすれば、このように定義した基準軸が曲面と交
わる点において面法線が基準軸と一致しない曲面(Off-
Axial曲面)を含み、その折れ曲がった基準軸に沿って
光学要素を配置する」ので、面間隔は基準軸に沿ってと
られ、また面形状も基準軸が曲面と交わる点を原点とし
ての表現式で与えられるのが一般的である。したがっ
て、与えられた光学系のデータだけでその基準軸のまわ
りの近軸・収差解析が可能である。ところが、上記「敷
衍化された近軸・収差解析」では、近軸・収差解析を行
なうべきある波長の光線を選んで光線を追跡し、そのま
わりにおいて近軸展開を行なうべき光路を確定させる必
要がある。
【0181】2.光線追跡した光路についての「光路に沿
った光学データ」の算出 上記光線追跡した光路のまわりで、従来のOff-Axial光
学系の基準軸上(「軸上」と呼ぶ)と同等に近軸・収差
解析を行なうためには、上記光線追跡した光路のまわり
でOff-Axial光学系では先に与えられていたデータと同
様の「光路に沿った光学データ」の算出が必要である。
「光路に沿った光学データ」とは、光路に沿った各光路
長(面間隔)、光線追跡した光路が各面と交わる点にお
けるローカル面形状(光路が各面と交わる点を原点とし
た面のローカルな表現式)、上記光線追跡した光路の折
れ曲がり方を規程する角度情報と、折れ曲がり前後の屈
折率情報である。このうち折れ曲がり前後の屈折率情報
は与えられたデータを流用できるが、残りの情報は新た
に算出しておく必要がある。
【0182】光路に沿った各光路長(面間隔)は光路が
各面と交わる点同士の絶対座標の間の距離として計算さ
れる。
【0183】光線追跡した光路が各面と交わる点におけ
るローカル面形状(光路が各面と交わる点を原点とした
面のローカルな表現式)は、一般には面形状の表現の原
点に光路が各面と交わる点をとり、そこでの面法線方向
に一つの座標軸x軸を合わせた例えば以下のような式で
表現するのが便利である。
【0184】 x(y,z) =C20y2+2C11yz+C02z2 +D30y3+3D21y2z+3D12yz2+D03z3 +E40y4+4E31y3z+6E22y2z2+4E13yz3+E04z4+... (27) (ここで、各次数の展開係数の前には、2項係数が便宜
的につけてある。これは、2項係数をつけておくこと
で、近軸量、収差係数の中に分数係数を残さないように
するためである。) 一般に、こうした座標系での表現を得るためには、もと
の原点と座標軸に対し原点移動と3次元回転の座標変換
を行なってやれば良い。この座標変換の解析的表現は一
般的に複雑である。そのため、もとの曲面上の何点かの
点を用いたフィッティングによって数値的に光路が各面
と交わる点を原点とした面のローカルな表現式を求める
ことも有効な方法であろう。
【0185】光線追跡した光路の折れ曲がり方を規程す
る角度情報とは、Off-Axial光学系では「基準軸が曲面
と交わる点において面法線が基準軸となす角度(Off-Ax
ial角)および、折れ曲がり点前後の基準軸を含む面
(基準面)がどのように同一平面からずれてひねれてい
くかの角度(ひねり角)」である。これらと同等な角度
情報を、光路が各面と交わる点において求めるために
は、光路が各面と交わる点における法線の方向および、
屈折、反射、回折などの法則を使って偏向後の光路の方
向を求めることにより計算することができる。
【0186】3.共通評価面に対する物体面、像面の傾き
およびデフォーカス変換 以上1.2.が主光線に代表される一本の一般光線のまわり
に近軸展開を行なえば、低次の収差展開で光学評価を行
なえるようになるということであった。更に、この評価
を行なう光線を一つの光学系あたり複数個(たとえば、
違う複数の画角の主光線)とることも可能である。そう
した場合、個々の近軸展開する光線で独立に近軸・収差
解析をしてもよいが、光線の出る物体面を共通化し、評
価面もある画角の主光線の像面に共通化して評価したい
場合もある。そうした場合、物体面、評価面の傾きを揃
える処置が必要である。また、収差がある場合は各々の
画角の主光線同士では像面の位置が一致しないのが一般
的である。そうした場合、先の傾きの共通化とともにデ
フォーカスして評価面の位置を揃えてやればよい。この
ように共通評価面に対する物体面、像面の傾きおよびデ
フォーカス変換を行なうのは、評価を行なう光線を一つ
の光学系あたり複数個(たとえば、違う複数の画角の主
光線)の場合、共通の評価基準で収差の状況を見ること
ができるので非常に有効である。以上が幾つかの新しい
概念や定義を導入するとともにそれを使ったより一般的
な像の新しい解析法及びその手法をより一般的な光学系
の総合的近軸・収差論的評価についての説明である。こ
の手法を使って物体面から像面にいたる基準波長の基準
光線の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸
と一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
に対して光学設計を行なう場合、(7)式に(22)式
を代入して得られる収差4元ベクトルに対し、そのベク
トル量がもっともゼロベクトルに近くなるように各構成
面の形状や相対配置を決定してやればよい。なおその
際、収差4元ベクトルに対し、そのベクトル量がもっと
もゼロベクトルに近くなるように各構成面の形状や相対
配置を決定する手段として自動設計の手法を用いること
は有用である。一方で共軸光学系に対しても、画角を持
つ軸外の主光線のまわりに同様の考え方を取り入れた総
合的近軸・収差論的評価が可能なので、この考え方に基
く同様な設計も可能である。
【0187】次に上記理論、解析体系に基いた本発明の
具体的な光学処理装置の実施例について説明する。図7
は本発明の一実施例に係る光学処理装置のブロック図で
ある。図において、11は装置全体の制御を司るCPU、13
はCPU11 において実行されるプログラム等が格納される
ROM と、この実行の際のワーキングエリアとして用いら
れるRAM を含むメインメモリ、14はキャラクタ情報、制
御情報等を入力するためのキーボード、15はポインティ
ングデバイスとしてのマウス、16はキーボード14および
マウス15と本装置との間で信号接続を行なうためのキー
インターフェイスである。
【0188】17はローカルエリアネットワーク(LAN)や
インターネット等のネットワーク18と本装置を接続する
ネットワークインターフェイス、19はROM 、SRAM、RS23
2C方式インターフェイス等を有した入出力装置(以下「I/
O」 という) である。I/O 19には各種外部機器を接続可
能である。20、21は外部記憶装置としてのハードディス
ク装置およびフロッピーディスク装置、22はハードディ
スク装置20およびフロッピーディスク装置21と本装置と
の間で信号接続を行なうためのディスクインターフェイ
スである。23はインクジェットプリンタ、レーザービー
ムプリンタ等によって構成されるプリンタ、24はプリン
タ23と本装置との間で信号接続を行なうためのプリンタ
インターフェイスである。25は表示装置であり、26は表
示装置25と本装置との間で信号接続を行なうための表示
インターフェイスである。12は、上記各機器間を信号接
続するためのデータバス、コントロールバス、アドレス
バスからなるシステムバスである。
【0189】本実施例においては、CPU11 が、処理方法
の手順のソフトウエアが記録された記録媒体から処理手
順を読み出し実行するものである。尚、記録媒体として
はメインメモリ13のROM部や外部記録媒体としてのCDROM
等がある。更に処理手順の読み出しはネットワーク等を
介して行っても良い。そして各処理により得られる値
は、それぞれメインメモリ13のRAM 部に格納されるもの
である。
【0190】次に、本発明における処理方法および処理
装置に関わるひとつの実施例の処理アルゴリズムについ
て、図8を用いて説明する。この処理方法および処理装
置はOff-Axial光学系にかかわるものであるから、まずO
ff-Axial光学系データの読み込みがなされる。次にこの
処理方法および処理装置は収差評価に対して3つのアジ
ムスを導入した座標体系に対して有効性を発揮できるも
のなので、3つのアジムスを導入した座標体系になって
いるかのチェックが行なわれ、なっていない場合は3つ
のアジムスを導入した座標体系への変換がなされる。次
に物体面、入射瞳面情報に基づき、入射側の近軸光線が
設定される。これは、物体面、入射瞳面情報に基づき、
(8)式により入射側光線基本4元ベクトルが設定され
ることに対応している。次に、Off-Axial光学系データ
を使って近軸追跡が行なわれそれと同時に各面での「収
差係数テンソル量」および全系での「収差係数テンソル
量」の計算が行なわれる。これらの「収差係数テンソル
量」は各面の面形状、基準軸と面法線のなす角度、面間
隔、媒質の屈折率といったアジムスに依存しない量を使
って表わされる量である。こうした「収差係数テンソル
量」が計算されることは(23)式を用いれば、(9)
式で定義される射出側光線基本4元ベクトルが計算され
ることに対応している。ところで、本発明で提示した解
析体系においては、これまでで計算された量はすべて、
収差評価に関わる評価のアジムスξに関係なく計算され
る。しかしながら、これら計算された量は、すべての評
価のアジムスξでの収差を表現できる情報を含んだもの
である。その事情に関わって、今まで計算された量を使
ってすべての評価のアジムスξでの収差を算出するアル
ゴリズムの流れを以下に続ける。そのために、まず収差
をみようとする評価のアジムス1つが指定される。アジ
ムスξが指定されれば、入射側光線通過4元ベクトルが
(1)、(3)の定義式を使って計算される。これは入
射側光線通過点4元ベクトルと光線基本4元ベクトルを
結びつける(11)式の関係式に出てくる(13)式の
入射側近軸追跡値マトリックスJが計算されることを意
味している。射出側ではすでに近軸追跡値は求まってい
るから、(14)式の射出側近軸追跡値マトリックス
J′も計算される。そしてこの射出側近軸追跡値マトリ
ックスJ′が求まれば、次には(24)、(25)、
(26)式に1次から3次の場合を示した「収差係数テ
ンソル量」と「収差表示テンソル量」の変換式により、
各面での「収差表示テンソル量」、全系での「収差表示
テンソル量」が計算される。それと同時に(2)、
(4)で定義される射出側光線通過点4元ベクトルも
(12)式で計算される。この計算結果は各次数の収差
を足し合わせた(22)式で求めた射出側光線通過点4
元ベクトルの結果と一致するものである。このように射
出側光線通過点4元ベクトルが計算されれば、次には
(5)、(7)式で定義される収差4元ベクトルが算出
されることになる。この収差4元ベクトルは第1、2成
分が物体収差、第3、4成分が瞳の収差を表わしている
ので、先に与えた評価のアジムスにおける収差が物体
高、瞳径の関数として求まることとなる。以上が与えら
れた1つの評価のアジムスにおける収差の算出である。
評価したいアジムスがほかにもあれば、図8の図中にも
分岐を示しているように、評価のアジムスの指定のとこ
ろからやりなおすだけでよい。そして、必要とされるア
ジムスでの収差の算出が終われば、算出された各面およ
び、像面での収差情報の表示、記録媒体への書き込みが
なされる。この実施例のアルゴリズムでは、次のアジム
スに移る分岐が算出された各面および、像面での収差情
報の表示、記録媒体への書き込みに先だって行なうよう
な流れになっているが、この両者の順序は逆でもよい。
そして、最後に評価したアジムスが複数ある場合は、ア
ジムスの違いによる収差の違い(アジムス依存性)の表
示、記録媒体への書き込みが行なわれる。以上が本発明
における処理アルゴリズムの一例である。
【0191】尚、このような処理アルゴリズムの入った
ソフトウエアは通常ディスクやテープ等の記録媒体に記
録されている。そして処理装置では必要に応じて、その
ソフトウエアを用いていて処理を行なっている。
【0192】図9に本発明における処理アルゴリズムの
別の一例を示す。この処理のアルゴリズムでは、基本的
な流れは図8の場合と同じである。ただ、評価のアジム
スの指定の前のところに、全系を通しての「収差係数テ
ンソル量」の最適化の項目が付け加わっている。そし
て、この最適化の結果が目標以内に入ってない場合で最
適化を続けたい場合には、Off-Axial系の光学系データ
を変更して「収差係数テンソル量」の最適化のループが
繰り返される点で図8の場合とは異なっている。最適化
のループがこの位置でよいのは、収差のアジムス依存性
が本発明に示した解析体系では分離して解析できるの
で、アジムス毎に無限枚の収差図での検討、無限個のア
ジムス毎で収差係数評価を行なわずとも、アジムスに依
存しない有限個数の「収差係数テンソル量」の最適化を
行なうだけですべてのアジムスに対する収差の最適化が
できるからである。このように「アジムスに依存しない
有限個数の「収差係数テンソル量」の最適化を行なうだ
けですべてのアジムスに対する収差の最適化ができる」
というのは本発明の最大の特質である。
【0193】尚、このような処理アルゴリズムの入った
ソフトウエアはディスクやテープ等の記録媒体に記録さ
ている。そして処理装置では必要に応じて、そのソフト
ウエアを用いている。
【0194】図10に本発明における処理アルゴリズム
の更に別の一例を示す。この処理のアルゴリズムでは、
基本的な流れは図8の場合と同じである。しかし、この
例では新しく構築したOff-Axial光学系の近軸・収差解
析の体系を、色々な光学系の主光線など任意の光線の同
様に折れ曲がった光路のまわりに対して適用した例であ
る。色々な光学系とは今まで考えてきたOff-Axial光学
系ばかりではなく、先に述べたように、共軸系(回転対
称共軸系、アナモルフィック系)に対しても適用される
ものである。従って、一番最初のところで、光学系デー
タの読み込みの後に「光学データが与えられた光学系に
対し、そのまわりにおいて近軸展開を行なうべき光線の
選択と光線追跡」および、「光線追跡した光路について
の『光路に沿った光学データ』の算出」の部分が付加さ
れている。これらの項目の具体的やり方とその意味につ
いては、先に「解析体系の敷衍化に伴う、より一般的な
光学系の総合的近軸・収差論的評価の処理方法」の節で
詳しく説明したので省略するが、このようにすること
で、色々な光学系の主光線など任意の光線のまわりにも
同様な折れ曲がった光路に沿った近軸展開と近軸・収差
解析の手法が使えるようにすることができる。
【0195】またこの図10では、「各面および像面で
の収差情報の表示・書込み」の項目の前に、必要に応じ
て「共通評価面に対する物体面、像面の傾きおよびデフ
ォーカス変換」についての項目も付加されている。これ
は光線の出る物体面を共通化し、評価面もある画角の主
光線の像面に共通化して評価したい場合には、物体面、
評価面の傾きを揃える処置が必要となるからである。ま
た、収差がある場合は各々の画角の主光線同士では像面
の位置が一致しないのが一般的なので、先の傾きの共通
化のほかに、デフォーカスして評価面の位置を揃えてや
ることも必要だからである。しかし、このようにして、
共通評価面に対する物体面、像面の傾きおよびデフォー
カス変換をしてやれば、評価を行なう光線を一つの光学
系あたり複数個(たとえば、違う複数の画角の主光線)
の場合であっても、共通の評価基準で収差の状況を見る
ことができるようになり非常に有効である。
【0196】尚、このような処理アルゴリズムの入った
ソフトウエアは通常ディスクやテープ等の記録媒体に記
録されている。そして処理装置では必要に応じて、その
ソフトウエアを用いていて処理を行なっている。
【0197】以上の図8、図9、図10に処理アルゴリ
ズムの例を示したが、最後にその中のキーとなる部分の
演算モジュールについて以下に箇条書きにまとめてみ
る。これらは本発明の処理方法および処理装置において
主要な役割を果たす。 (A1)光学データが与えられた光学系に対して、物体面上
の1つまたは複数の点から像面にまである波長の光線を
通し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光
線の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、
その光路のまわりで近軸・収差解析を行なう光線を指定
して光線追跡する演算モジュール (A2)光学データが与えられた光学系に対して、物体面上
の1つまたは複数の点から像面にまである波長の光線を
通し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光
線の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、
その指定された光路についての「光路に沿った光学デー
タ」を算出する演算モジュール (A3)光学データが与えられた光学系に対して、与えられ
た光学データの収差解析表現の座標体系で2種類または1
種類のアジムスしか使われてない場合には、それを検知
し3種類以上のアジムスを導入した座標体系への変換を
行なう演算モジュール (A4)光学データが与えられた光学系に対して、光線の射
出側の射出高さを表わす2つの成分および射出側の換算
傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの成分が、光線
の入射側の入射高さを表わす2つの成分および入射側の
換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関
数として算出される演算モジュール (A5)光学データが与えられた光学系に対して、光線の射
出側の像面内での通過点を表わす2つの成分および射出
瞳面内での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの
成分が、光線の入射側の物体面内での通過点を表わす2
つの成分および入射瞳面内での通過点を表わす2つの成
分の合わせて4つの成分の関数として算出される演算モ
ジュール (A6)算出された光線の射出側の像面内での通過点を表わ
す2つの成分および射出瞳面内での通過点を表わす2つ
の成分の合わせて4つの成分、および、演算の入力情報
である光線の入射側の物体面内での通過点を表わす2つ
の成分および入射瞳面内での通過点を表わす2つの成分
の合わせて4つの成分とを使って物体収差、瞳の収差の
少なくとも片方の収差情報が算出する演算モジュール (A7)求められた物体収差、瞳の収差の少なくとも片方の
収差がほとんどゼロに近くなるように各構成面の形状や
相対配置を決定する演算モジュール (A8)光学データが与えられた光学系に対して、光線の射
出側の像面内での通過点を表わす2つの成分および射出
瞳面内での通過点を表わす2つの成分の合わせて4つの
成分、または、光線の入射側の物体面内での通過点を表
わす2つの成分および入射瞳面内での通過点を表わす2
つの成分の合わせて4つの成分が、光線の射出側の射出
高さを表わす2つの成分および射出側の換算傾角を表わ
す2つの成分の合わせて4つの成分、または、光線の入
射側の入射高さを表わす2つの成分および入射側の換算
傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数と
して算出される演算モジュール (A9)光学データが与えられた光学系に対して、物体面上
の1つまたは複数の点から像面にまである波長の光線を
通し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光
線の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際して、
その近軸・収差解析を行なう光路が一つであるか複数で
あるかを判断する演算モジュール (A10)光学データが与えられた光学系に対して、物体面
上の1つまたは複数の点から像面にまである波長の光線
を通し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の
光線の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際し
て、共通面評価が必要かどうかを判断する演算モジュー
ル (A11)光学データが与えられた光学系に対して、物体面
上の1つまたは複数の点から像面にまである波長の光線
を通し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の
光線の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうに際し
て、共通面評価が必要と判断された時に、共通評価面に
対する物体面、像面の傾きおよびデフォーカス変換を行
なう演算モジュール (A12)光学データが与えられた光学系に対して、その近
軸・収差解析を行なうアジムスが一つであるか複数であ
るかを判断する演算モジュール (A13)光学データが与えられた光学系に対して、アジム
ス依存性評価が必要かどうかを判断する演算モジュール (A14)光学データが与えられた光学系に対して、アジム
ス依存性評価が必要と判断された時に、アジムス毎に計
算された収差特性をまとめて表やグラフに書ける形にま
とめる演算モジュール このうち(A1)は、軸外の主光線等指定された任意光線の
まわりに近軸・収差解析をする際に、指定された光路を
確定させる演算で、必要に応じて演算結果の光路は表示
装置に表示またはプリンターにプリントアウトまたは記
録媒体に記録される。
【0198】(A2)は同じく軸外の主光線等指定された任
意光線のまわりに近軸・収差解析をする際に必要な、光
路に沿った各光路長(面間隔)、光線追跡した光路が各
面と交わる点におけるローカル面形状(光路が各面と交
わる点を原点とした面のローカルな表現式)、上記光線
追跡した光路の折れ曲がり方を規程する角度情報と、折
れ曲がり前後の屈折率情報などの「光路に沿った光学デ
ータ」を演算算出するものである。これらの演算結果も
必要に応じて表示装置に表示またはプリンターにプリン
トアウトまたは記録媒体に記録される。
【0199】(A3)は与えられた光学データが、本発明の
近軸・収差解析体系にそぐわないアジムス表現になって
いる場合、解析体系に適した、物体面・像面の共役関係
にある面に関わるアジムス、入射瞳面・射出瞳面の共役
関係にある面に関わるアジムス、収差を評価するアジム
スの3つのアジムスを含むアジムス体系に変換するもの
である。
【0200】(A4)は本理論体系で新しく定義された言葉
で表現すれば(9)式の射出側光線基本4元ベクトルの
4成分を(8)式の入射側光線基本4元ベクトルの4成分
の関数として算出することに対応するものである。ベク
トル解析の手法を使うのが望ましいが、各成分毎に具体
的に書き下してもよいのでモジュールの機能としては上
記のような表現をとってある。
【0201】(A5)は本理論体系で新しく定義された言葉
で表現すれば(2)または(4)式の射出側光線通過点
4元ベクトルの4成分を(1)または(3)式の入射側光
線通過点4元ベクトルの4成分の関数として算出するこ
とに対応するものである。これについても、ベクトル解
析の手法を使うのが望ましいが、各成分毎に具体的に書
き下してもよいのでモジュールの機能としては上記のよ
うな表現をとってある。
【0202】(A6)は本理論体系で新しく定義された言葉
で表現すれば(A5)で求まった射出側光線通過点4元ベク
トルと、もとの入射側光線通過点4元ベクトルを使って
(5)または(7)式のように、物体収差、瞳の収差を
求める演算である。ベクトル解析の手法を用いればこれ
らは同時に求まるものであるが、ユーザーによっては、
導出としては瞳の収差の結果が不要な場合、逆に瞳の収
差だけ必要な場合もあるのでモジュールの機能としては
上記のような表現をとってある。
【0203】(A7)は(A6)で求められた収差ができるだけ
小さくなるようにする設計用演算モジュールであり、具
体的には自動設計のモジュール等がある。こうした手法
は共軸光学系の収差制御には一般的に使用されているも
のであるが、折れ曲がった光路に対しても理論体系が本
発明で開示されたため、同様な手法を使うことは非常に
有効である。
【0204】(A8)は本理論体系で新しく定義された言葉
で表現すれば(2)または(4)式の射出側光線通過点
4元ベクトルの4成分や(1)または(3)式の入射側光
線通過点4元ベクトルの4成分を(9)式の射出側光線
基本4元ベクトルの4成分や(8)式の入射側光線基本4
元ベクトルの4成分の関数として算出することに対応す
るものである。これについても、ベクトル解析の手法を
使うのが望ましいが、各成分毎に具体的に書き下しても
よいのでモジュールの機能としては上記のような表現を
とってある。その光線通過点4元ベクトルと光線基本4
元ベクトルの関係は、本発明の理論体系では一般的には
(11)式、(13)式もしくは(12)式、(14)
式を使って行なわれるが、射出側に関しては各次数毎に
収差展開をして、(22)式、(23)式および(2
4)、(25)、(26)式を使って求めても良い。
【0205】(A9)は、軸外の主光線等指定された任意光
線のまわりに近軸・収差解析をする際に、近軸・収差解
析を行なう光路がいくつあるかを見るモジュールで、複
数ある場合には(A10)の共通面評価が必要かどうかの判
断に用いられる。そして(A10)のモジュールで共通面評
価が必要と判断されれば、(A11)のモジュールを使って
共通評価面に対する物体面、像面の傾きおよびデフォー
カス変換が行なわれる。
【0206】(A12)は光学データが与えられた光学系に
対して、その近軸・収差解析を行なうアジムスが一つで
あるか複数であるかを判断する演算モジュールであり、
その結果は、(A13)のアジムス依存性評価が必要かどう
かを判断に利用される。そして(A13)のアジムス依存性
評価が必要かどうか判断する演算モジュールで、アジム
ス依存性評価が必要と判断された時に、(A14)のモジュ
ールでアジムス毎に計算された収差特性をまとめて表や
グラフに書ける形にまとめる演算が行なわれる。
【0207】なお、これらのモジュールのうち(A1),(A
2),(A9),(A10),(A11)は、光学データが与えられた光学
系に対して、物体面上の1つまたは複数の点から像面に
まである波長の光線を通し、該その各々の物体面から像
面に至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解
析を行なうという軸外の主光線等指定された任意光線の
まわりに近軸・収差解析をする際にのみ用いられるもの
である。一方、残りの(A3),(A4),(A5),(A6),(A7),(A8),
(A12),(A13),(A14)はOff-Axial光学系のように初めから
折れ曲がった光路の光学データが与えられた場合にも、
光学データが与えられた光学系に対して、物体面上の1
つまたは複数の点から像面にまである波長の光線を通
し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
の光路のまわりで近軸・収差解析を行なうという軸外の
主光線等指定された任意光線のまわりに近軸・収差解析
をする際にも用いられるものである。
【0208】尚、以上の(A1)〜(A14)のモジュールは通
常ソフトウエアとしてディスクやテープ等の記録媒体に
記録されている。そして処理装置では必要に応じて、そ
のソフトウエアを用いている。
【0209】また、光学データが与えられた光学系に対
して、物体面上の1つまたは複数の点から像面にまであ
る波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に至
るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析を行
なうという軸外の主光線等指定された任意光線のまわり
に近軸・収差解析をする際には、光学データが与えられ
た光学系が共軸光学系であっても解析する光路はOff-Ax
ial光学系と同様折れ曲がったものとなるので、すべて
のモジュールにおいて処理できる該光学データが与えら
れた光学系には、回転対称光学系が含まれるものであ
る。
【0210】また、これらのすべての演算モジュールに
おいて行なわれた演算の結果は、必要に応じて表示装置
に表示またはプリンターにプリントアウトまたは記録媒
体に記録されるものである。
【0211】以上のように、本発明の実施形態に係るOf
f-Axial光学系は一般に折れ曲がった基準軸に沿って屈
折面、反射面等の偏向面を配置して形成された光学系
で、従来の共軸回転対称光学系の拡張概念である。本発
明の実施形態では一般的には対称性が少ないために解析
が複雑になると考えられていたそうしたOff-Axial光学
系に対して、光学特性を見ていくため2種類の系列の4
元ベクトル(光線通過点ベクトル、光線基本ベクトル)
を新しく定義して導入し、その4元ベクトルにテンソル
解析手法を新たに導入することにより(22)、(2
3)式でまとめられるように見通しが良く簡潔な表現を
特徴とする解析体系ができるが、その解析体系に基づく
処理方法を採用することにより見通しの良い光学系の近
軸、収差解析ができるという効果がある。更に、こうし
た解析体系と手法では収差係数や基本的光学特性をテン
ソル形式で表現できるようになるために、その相互関係
や変換等が定式化しやすくわかりやすいものとなる効果
がある。
【0212】特に従来回転対称性がないために複雑と見
られていた各アジムス毎の収差量が異なるというアジム
ス依存性に対しては、こうした解析体系と手法を使えば
このアジムス依存性は4×4のガウシャンブラケットG
ij等で示される系固有の量「収差係数テンソル量」と近
軸追跡値マトリックスJijと正規化された入射側光線通
過点4元ベクトルpに分離することができる。つまりこ
のアジムス依存性の分離の関係を理解すれば逆に任意の
アジムスでの実際の収差は、4×4のガウシャンブラケ
ットGij等で示される系としての系固有の量「 収差係数
テンソル量」を(24)、(25)、(26)式で示さ
れるように、評価のアジムスを含む近軸追跡値マトリッ
クスJijおよび、相対アジムスを含む正規化された入射
側光線通過点4元ベクトルpを使って変換することによ
り求めることができるという非常に有効な効果がある。
特に、解析体系中で系の最低次数の固有量テンソルの表
現として出てくるGijは、従来共軸回転対称光学系で2
×2のマトリックスで与えられてきたガウシャンブラケ
ットを4×4のマトリックスに拡張したものと考えるこ
とができるもので、近軸量などのOff-Axial光学系の基
本的特性をあらわすものとして有効な概念あり、上記ア
ジムス分離で出てくる近軸追跡値マトリックスJijと組
み合わせて用いればOff-Axial光学系の近軸的特性等を
すべてのアジムスにわたって検討できるという効果があ
る。
【0213】また、本発明の実施形態に係る解析体系と
手法を使えば、収差のアジムス依存性が4×4のガウシ
ャンブラケットGij等で示される系固有の量「 収差係数
テンソル量」と近軸追跡値マトリックスJijと正規化さ
れた入射側光線通過点4元ベクトルpに分離することが
できるということは、光学系の最適化においても、「ア
ジムスに依存しない有限個数の「収差係数テンソル量」
の最適化を行なうだけですべてのアジムスに対する収差
の最適化ができる」という効果がある。
【0214】更にOff-Axial光学系の考え方を用い、色
々な光学系の主光線など任意の光線のまわりにも同様な
折れ曲がった光路に沿った近軸展開を行なえるように、
「光学データが与えられた光学系に対し、そのまわりに
おいて近軸展開を行なうべき光線の選択と光線追跡」と
「光線追跡した光路についての『光路に沿った光学デー
タ』の算出」の処置を行なってやれば、様々な光学系の
軸外光線などの任意の光線のまわりに近軸・収差解析が
できるという効果がある。しかもその収差解析は従来の
軸外としての取り扱いに比べて低次の収差解析でより多
くの収差状況がわかるという効果も持つ。
【0215】更に、この評価を行なう光線を一つの光学
系あたり複数個(たとえば、違う複数の画角の主光線)
とることも可能であるので、必要に応じて「共通評価面
に対する物体面、像面の傾きおよびデフォーカス変換」
を行なってやれば、評価を行なう光線が一つの光学系あ
たり複数個あっても、共通の評価基準で収差の状況を見
ることができるようになるという重要な効果もある。
【0216】
【発明の効果】本発明によれば、Off-Axial面が複数と
いった一般的なOff-Axial光学系の場合においても近軸
・収差解析を厳密にしかも体系的に行なえるようにする
解析手法の体系を完成させ、その解析体系に基づく光学
処理方法およびそれを用いた光学処理装置を達成するこ
とができる。
【0217】この他本発明によれば、その解析体系を使
ってアジムスに依存性の構造を解き明かしてより少ない
基本量ですべてのアジムスでの近軸・収差特性を表現で
きる体系を完成させ、その体系に基づく光学処理方法を
およびそれを用いた光学処理装置や、更に、そうして構
築された解析体系をより敷衍化して、一般的な光学系の
総合的近軸・収差論的評価できる光学処理方法およびそ
れを用いた光学処理装置等を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る3つのアジムスを説明
する図
【図2】本発明の一実施例に係る物体面内での光線の通
過点を説明する図
【図3】本発明の一実施例に係る入射瞳面内での光線の
通過点を説明する図
【図4】本発明の一実施例に係る像面上での収差の分解
を説明する図
【図5】本発明の一実施例に係る偏向前の光線基本4元
ベクトルの成分の図示
【図6】本発明の一実施例に係る偏向後の光線基本4元
ベクトルの成分の図示
【図7】本発明の一実施例に係る処理装置のブロック図
の例
【図8】本発明の一実施例に係る処理アルゴリズムの例
【図9】本発明の一実施例に係る処理アルゴリズムの別
の例
【図10】本発明の一実施例に係る処理アルゴリズムの
更に別の例
【図11】折れ曲がった基準軸とOff-Axial光学系を説
明する図
【図12】共軸回転対称光学系(の収差論)とOff-Axial
光学系(の収差論)の関係を示す図
【符号の説明】
11 CPU 12 システムバス 13 メインメモリ 14 キーボード 15 マウス 16 キーインターフェイス 17 ネットワークインターフェイス 18 ネットワーク 19 I / O インターフェイス 20 ハードディスク装置 21 フロッピーディスク装置 22 ディスクインターフェイス 23 プリンタ 24 プリンタインターフェイス 25 表示装置 26 表示インターフェイス

Claims (143)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、3種類以上のアジムスを導入して近軸・収差解析を
    行なうことを特徴とする光学処理方法。
  2. 【請求項2】 前記3種類以上のアジムスを導入して近
    軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表示またはプ
    リンターにプリントアウトすることを特徴とする請求項
    1に記載の光学処理方法。
  3. 【請求項3】 前記光学データが与えられた光学系は、
    回転非対称光学系であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の光学処理方法。
  4. 【請求項4】 前記光学データが与えられた光学系は、
    基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しないOf
    f-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項1または請
    求項2または請求項3に記載の光学処理方法。
  5. 【請求項5】 前記3種類以上のアジムスとは物体面・
    像面の共役関係にある面に関わるアジムス、入射瞳面・
    射出瞳面の共役関係にある面に関わるアジムス、収差を
    評価するアジムスの3つを含むことを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれか1項に記載の光学処理方法。
  6. 【請求項6】 前記物体面・像面の共役関係にある面に
    関わるアジムスと入射瞳面・射出瞳面の共役関係にある
    面に関わるアジムスの少なくとも片方のアジムスは、収
    差を評価するアジムスに対しての相対アジムスで記述さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載の光学処理方
    法。
  7. 【請求項7】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、光線通過点の成分分解に基づく光線通過点4元ベク
    トル((1)から(4)式)、収差4元ベクトル
    ((5)、(7)式)を導入した解析手法にもとづいて
    近軸・収差解析を行なうことを特徴とする光学処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記光線通過点の成分分解に基づく光線
    通過点4元ベクトル((1)から(4)式)、収差4元
    ベクトル((5)、(7)式)を導入した解析手法にも
    とづいて近軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表
    示またはプリンターにプリントアウトすることを特徴と
    する請求項7記載の光学処理方法。
  9. 【請求項9】 前記光学データが与えられた光学系は、
    回転非対称光学系であることを特徴とする請求項7また
    は請求項8に記載の光学処理方法。
  10. 【請求項10】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項7また
    は請求項8または請求項9に記載の光学処理方法。
  11. 【請求項11】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、(8)、(9)式で定義される光線基本4元ベクト
    ルを導入した解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行
    なうことを特徴とする光学処理方法。
  12. 【請求項12】 (8)、(9)式で定義される光線基
    本4元ベクトルを導入した解析手法にもとづいて近軸・
    収差解析を行なった結果を表示装置に表示またはプリン
    ターにプリントアウトすることを特徴とする請求項11
    に記載の光学処理方法。
  13. 【請求項13】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項1
    1または請求項12に記載の光学処理方法。
  14. 【請求項14】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項11ま
    たは請求項12または請求項13に記載の光学処理方
    法。
  15. 【請求項15】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、(11)、(13)式、もしくは(12)、(1
    4)式で規定される光線通過点4元ベクトルと光線基本
    4元ベクトルの関係式により、アジムス依存性の分離す
    るという解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なう
    ことを特徴とする光学処理方法。
  16. 【請求項16】 前記(11)、(13)式、もしくは
    (12)、(14)式で規定される光線通過点4元ベク
    トルと光線基本4元ベクトルの関係式により、アジムス
    依存性の分離するという解析手法にもとづいて近軸・収
    差解析を行なった結果を表示装置に表示またはプリンタ
    ーにプリントアウトすることを特徴とする請求項15に
    記載の光学処理方法。
  17. 【請求項17】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項1
    5または請求項16に記載の光学処理方法。
  18. 【請求項18】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項15ま
    たは請求項16または請求項17に記載の光学処理方
    法。
  19. 【請求項19】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、(22)、(23)式で規定されるテンソル解析を
    用いた像側における4元ベクトルの収差係数展開を使う
    解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なうことを特
    徴とする光学処理方法。
  20. 【請求項20】 前記(22)、(23)式で規定され
    るテンソル解析を用いた像側における4元ベクトルの収
    差係数展開を使う解析手法にもとづいて近軸・収差解析
    を行なった結果を表示装置に表示またはプリンターにプ
    リントアウトすることを特徴とする請求項19に記載の
    光学処理方法。
  21. 【請求項21】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項1
    9または請求項20に記載の光学処理方法。
  22. 【請求項22】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項19ま
    たは請求項20または請求項21に記載の光学処理方
    法。
  23. 【請求項23】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、1次、2次、3次係数が(24)、(25)、(2
    6)式で規定される変換式により全くアジムスに依存し
    ない「収差係数テンソル量」からアジムスに依存する「収
    差表示テンソル量」に変換することによって任意のアジ
    ムスの収差係数を計算できるようにしたことを特徴とす
    る光学処理方法。
  24. 【請求項24】 前記1次、2次、3次係数が(24)、
    (25)、(26)式で規定される変換式により全くア
    ジムスに依存しない「収差係数テンソル量」からアジムス
    に依存する「収差表示テンソル量」に変換することによ
    って任意のアジムスの収差係数を計算できるようにした
    結果を表示装置に表示またはプリンターにプリントアウ
    トすることを特徴とする請求項23に記載の光学処理方
    法。
  25. 【請求項25】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項2
    3または請求項24に記載の光学処理方法。
  26. 【請求項26】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項23ま
    たは請求項24または請求項25に記載の光学処理方
    法。
  27. 【請求項27】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、(7)式に(22)式を代入して得られる収差4元
    ベクトルに対し、そのベクトル量がもっともゼロベクト
    ルに近くなるように各構成面の形状や相対配置を決定す
    ることを特徴とする光学処理方法。
  28. 【請求項28】 前記(7)式に(22)式を代入して
    得られる収差4元ベクトルに対し、そのベクトル量がも
    っともゼロベクトルに近くなるように各構成面の形状や
    相対配置を決定する手段として自動設計の手法を用いる
    ことを特徴とする請求項27に記載の光学処理方法。
  29. 【請求項29】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項2
    7または請求項28に記載の光学処理方法。
  30. 【請求項30】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項27ま
    たは請求項28または請求項29に記載の光学処理方
    法。
  31. 【請求項31】 請求項1から請求項30のいずれか1
    項記載の光学処理方法を用いていることを特徴とする光
    学処理装置。
  32. 【請求項32】 請求項1から請求項30のいずれか1
    項記載の光学処理方法を用いて設計されていることを特
    徴とする光学系。
  33. 【請求項33】 請求項1から請求項30のいずれか1
    項記載の光学処理方法を記録したことを特徴とするコン
    ピュータで読取り可能な記録媒体。
  34. 【請求項34】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析を
    行なうことを特徴とする光学処理方法。
  35. 【請求項35】 前記物体面上の1つまたは複数の点か
    ら像面に至るまである波長の光線を通し、該その各々の
    物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわりで
    近軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表示または
    プリンターにプリントアウトすることを特徴とする請求
    項34に記載の光学処理方法。
  36. 【請求項36】 前記近軸・収差解析は3種類以上のア
    ジムスを導入して行なわれることを特徴とする請求項3
    4または請求項35に記載の光学処理方法。
  37. 【請求項37】 前記3種類以上のアジムスとは物体面
    ・像面の共役関係にある面に関わるアジムス、入射瞳面
    ・射出瞳面の共役関係にある面に関わるアジムス、収差
    を評価するアジムスの3つを含むことを特徴とする請求
    項36に記載の光学処理方法。
  38. 【請求項38】 前記物体面・像面の共役関係にある面
    に関わるアジムスと入射瞳面・射出瞳面の共役関係にあ
    る面に関わるアジムスの少なくとも片方のアジムスは、
    収差を評価するアジムスに対しての相対アジムスで記述
    されていることを特徴とする請求項37に記載の光学処
    理方法。
  39. 【請求項39】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項3
    4から請求項38のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  40. 【請求項40】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項34か
    ら請求項39のいずれか1項に記載の光学処理方法。
  41. 【請求項41】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転対称光学系であることを特徴とする請求項34
    から請求項38のいずれか1項に記載の光学処理方法。
  42. 【請求項42】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで、光線通過点の成
    分分解に基づく光線通過点4元ベクトル((1)から
    (4)式)、収差4元ベクトル((5)、(7)式)を
    導入した解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なう
    ことを特徴とする光学処理方法。
  43. 【請求項43】 前記物体面上の1つまたは複数の点か
    ら像面に至るまである波長の光線を通し、該その各々の
    物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわり
    で、光線通過点の成分分解に基づく光線通過点4元ベク
    トル((1)から(4)式)、収差4元ベクトル
    ((5)、(7)式)を導入した解析手法にもとづいて
    近軸・収差解析を行なった結果を表示装置に表示または
    プリンターにプリントアウトすることを特徴とする請求
    項42に記載の光学処理方法。
  44. 【請求項44】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項4
    2または請求項43に記載の光学処理方法。
  45. 【請求項45】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項42ま
    たは請求項43または請求項44に記載の光学処理方
    法。
  46. 【請求項46】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転対称光学系であることを特徴とする請求項42
    または請求項43に記載の光学処理方法。
  47. 【請求項47】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで、(8)、(9)
    式で定義される光線基本4元ベクトルを導入した解析手
    法にもとづいて近軸・収差解析を行なうことを特徴とす
    る光学処理方法。
  48. 【請求項48】 前記物体面上の1つまたは複数の点か
    ら像面に至るまである波長の光線を通し、該その各々の
    物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわり
    で、(8)、(9)式で定義される光線基本4元ベクト
    ルを導入した解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行
    なった結果を表示装置に表示またはプリンターにプリン
    トアウトすることを特徴とする請求項47に記載の光学
    処理方法。
  49. 【請求項49】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項4
    7または請求項48に記載の光学処理方法。
  50. 【請求項50】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項47ま
    たは請求項48または請求項49に記載の光学処理方
    法。
  51. 【請求項51】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転対称光学系であることを特徴とする請求項47
    または請求項48に記載の光学処理方法。
  52. 【請求項52】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで、(11)、(1
    3)式、もしくは(12)、(14)式で規定される光
    線通過点4元ベクトルと光線基本4元ベクトルの関係式
    により、アジムス依存性の分離するという解析手法にも
    とづいて近軸・収差解析を行なうことを特徴とする光学
    処理方法。
  53. 【請求項53】 前記物体面上の1つまたは複数の点か
    ら像面に至るまである波長の光線を通し、該その各々の
    物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわり
    で、(11)、(13)式、もしくは(12)、(1
    4)式で規定される光線通過点4元ベクトルと光線基本
    4元ベクトルの関係式により、アジムス依存性の分離す
    るという解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なっ
    た結果を表示装置に表示またはプリンターにプリントア
    ウトすることを特徴とする請求項52に記載の光学処理
    方法。
  54. 【請求項54】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項5
    2または請求項53に記載の光学処理方法。
  55. 【請求項55】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項52ま
    たは請求項53または請求項54に記載の光学処理方
    法。
  56. 【請求項56】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転対称光学系であることを特徴とする請求項52
    または請求項53に記載の光学処理方法。
  57. 【請求項57】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで、(22)、(2
    3)式で規定されるテンソル解析を用いた像側における
    4元ベクトルの収差係数展開を使う解析手法にもとづい
    て近軸・収差解析を行なうことを特徴とする光学処理方
    法。
  58. 【請求項58】 前記物体面上の1つまたは複数の点か
    ら像面に至るまである波長の光線を通し、該その各々の
    物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわり
    で、(22)、(23)式で規定されるテンソル解析を
    用いた像側における4元ベクトルの収差係数展開を使う
    解析手法にもとづいて近軸・収差解析を行なった結果を
    表示装置に表示またはプリンターにプリントアウトする
    ことを特徴とする請求項57に記載の光学処理方法。
  59. 【請求項59】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項5
    7または請求項58に記載の光学処理方法。
  60. 【請求項60】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項57ま
    たは請求項58または請求項59に記載の光学処理方
    法。
  61. 【請求項61】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転対称光学系であることを特徴とする請求項57
    または請求項58に記載の光学処理方法。
  62. 【請求項62】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで、1次、2次、3次
    係数が(24)、(25)、(26)式で規定される変
    換式により全くアジムスに依存しない「収差係数テンソ
    ル量」からアジムスに依存する「収差表示テンソル量」
    に変換することによって任意のアジムスの収差係数を計
    算できるようにしたことを特徴とする光学処理方法。
  63. 【請求項63】 前記物体面上の1つまたは複数の点か
    ら像面に至るまである波長の光線を通し、該その各々の
    物体面から像面に至るその波長の光線の光路のまわり
    で、1次、2次、3次係数が(24)、(25)、(2
    6)式で規定される変換式により全くアジムスに依存し
    ない「収差係数テンソル量」からアジムスに依存する「収
    差表示テンソル量」に変換することによって任意のアジ
    ムスの収差係数を計算できるようにした結果を表示装置
    に表示またはプリンターにプリントアウトすることを特
    徴とする請求項62に記載の光学処理方法。
  64. 【請求項64】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項6
    2または請求項63に記載の光学処理方法。
  65. 【請求項65】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項62ま
    たは請求項63または請求項64に記載の光学処理方
    法。
  66. 【請求項66】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転対称光学系であることを特徴とする請求項62
    または請求項63に記載の光学処理方法。
  67. 【請求項67】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の点から像面にまである波長の光線を通
    し、該その各々の物体面から像面に至るその波長の光線
    の光路のまわりで、(7)式に(22)式を代入して得
    られる収差4元ベクトルに対し、そのベクトル量がゼロ
    ベクトルに近くなるように各構成面の形状や相対配置を
    決定することを特徴とする光学処理方法。
  68. 【請求項68】 前記物体面上の点から像面にまである
    波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に至る
    その波長の光線の光路のまわりで、(7)式に(22)
    式を代入して得られる収差4元ベクトルに対し、そのベ
    クトル量がゼロベクトルに近くなるように各構成面の形
    状や相対配置を決定する手段として自動設計の手法を用
    いることを特徴とする請求項67に記載の光学処理方
    法。
  69. 【請求項69】 前記物体面上の点から像面にまで、あ
    る波長の光線を通す物体面上の点の数が複数であること
    を特徴とする請求項67または請求項68に記載の光学
    処理方法。
  70. 【請求項70】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転非対称光学系であることを特徴とする請求項6
    7または請求項68または請求項69に記載の光学処理
    方法。
  71. 【請求項71】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点の面法線と該基準軸とが一致しな
    いOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項67ま
    たは請求項68または請求項69または請求項70に記
    載の光学処理方法。
  72. 【請求項72】 前記光学データが与えられた光学系
    は、回転対称光学系であることを特徴とする請求項67
    または請求項68または請求項69に記載の光学処理方
    法。
  73. 【請求項73】 請求項34から請求項72のいずれか
    1項記載の光学処理方法を用いていることを特徴とする
    光学処理装置。
  74. 【請求項74】 請求項34から請求項72のいずれか
    1項記載の光学処理方法を用いて設計されていることを
    特徴とする光学系。
  75. 【請求項75】 請求項34から請求項72のいずれか
    1項記載の光学処理方法を記録したことを特徴とするコ
    ンピュータで読取り可能な記録媒体。
  76. 【請求項76】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析を
    行なうに際して、その光路のまわりで近軸・収差解析を
    行なう光線を指定して光線追跡する演算モジュールを用
    いていることを特徴とする光学処理方法。
  77. 【請求項77】 前記演算モジュールを用いて演算した
    演算結果の光路を表示装置に表示またはプリンターにプ
    リントアウトまたは記録媒体に記録することを特徴とす
    る請求項76に記載の光学処理方法。
  78. 【請求項78】 前記指定される光線は軸外物点から出
    る光線の内の主光線または任意の光線を選ぶことができ
    るようになっていることを特徴とする請求項76または
    請求項77に記載の光学処理方法。
  79. 【請求項79】 前記光学データが与えられた光学系に
    は、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項76から請求項78のいずれか1項に記載の光学処理
    方法。
  80. 【請求項80】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    76から請求項79のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  81. 【請求項81】 前記光学データが与えられた光学系に
    は、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求項
    76から請求項78のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  82. 【請求項82】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析を
    行なうに際して、その指定された光路についての光路に
    沿った光学データを算出する演算モジュールを用いてい
    ることを特徴とする光学処理方法。
  83. 【請求項83】 前記演算モジュールを用いて演算した
    演算結果の光路を表示装置に表示またはプリンターにプ
    リントアウトまたは記録媒体に記録することを特徴とす
    る請求項82に記載の光学処理方法。
  84. 【請求項84】 前記指定された光路についての光路に
    沿った光学データには、光路に沿った各光路長(面間
    隔)、光線追跡した光路が各面と交わる点におけるロー
    カル面形状(光路が各面と交わる点を原点とした面のロ
    ーカルな表現式)、上記光線追跡した光路の折れ曲がり
    方を規程する角度情報と、折れ曲がり前後の屈折率情報
    が含まれていることを特徴とする請求項82または請求
    項83に記載の光学処理方法。
  85. 【請求項85】 前記光学データが与えられた光学系に
    は、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項82から請求項84のいずれか1項に記載の光学処理
    方法。
  86. 【請求項86】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    82から請求項85のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  87. 【請求項87】 前記光学データが与えられた光学系に
    は、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求項
    82から請求項84のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  88. 【請求項88】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、与えられた光学データの収差解析表現の座標体系で
    2種類または1種類のアジムスしか使われてない場合に
    は、それを検知し3種類以上のアジムスを導入した座標
    体系への変換を行なう演算モジュールを用いていること
    を特徴とする光学処理方法。
  89. 【請求項89】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまで
    ある波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面に
    至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析を
    行なうに際して、与えられた光学データの収差解析表現
    の座標体系で2種類または1種類のアジムスしか使われて
    ない場合には、それを検知し3種類以上のアジムスを導
    入した座標体系への変換を行なう演算モジュールを用い
    ていることを特徴とする光学処理方法。
  90. 【請求項90】 前記3種類以上のアジムスとは物体面
    ・像面の共役関係にある面に関わるアジムス、入射瞳面
    ・射出瞳面の共役関係にある面に関わるアジムス、収差
    を評価するアジムスの3つを含むことを特徴とする請求
    項88または請求項89に記載の光学処理方法。
  91. 【請求項91】 前記物体面・像面の共役関係にある面
    に関わるアジムスと入射瞳面・射出瞳面の共役関係にあ
    る面に関わるアジムスの少なくとも片方のアジムスは、
    収差を評価するアジムスに対しての相対アジムスで記述
    されていることを特徴とする請求項90に記載の光学処
    理方法。
  92. 【請求項92】 前記光学データが与えられた光学系に
    は、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項88から請求項91のいずれか1項に記載の光学処理
    方法。
  93. 【請求項93】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    88から請求項92のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  94. 【請求項94】 前記光学データが与えられた光学系に
    は、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求項
    88から請求項91のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  95. 【請求項95】 光学データが与えられた光学系に対し
    て、光線の射出側の射出高さを表わす2つの成分および
    射出側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの
    成分が、光線の入射側の入射高さを表わす2つの成分お
    よび入射側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4
    つの成分の関数として算出される演算モジュールを用い
    ていることを特徴とする光学処理方法。
  96. 【請求項96】 光学データが与えられた光学系に物体
    面上の1つまたは複数の点から像面に至るまである波長
    の光線を通してその光路として指定される経路に関し
    て、光線の射出側の射出高さを表わす2つの成分および
    射出側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの
    成分が、光線の入射側の入射高さを表わす2つの成分お
    よび入射側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4
    つの成分の関数として算出される演算モジュールを用い
    ていることを特徴とする光学処理方法。
  97. 【請求項97】 前記演算モジュールでの演算結果を表
    示装置に表示またはプリンターにプリントアウトまたは
    記録媒体に記録することを特徴とする請求項95または
    請求項96に記載の光学処理方法。
  98. 【請求項98】 前記光線の入射側の入射高さを表わす
    2つの成分および入射側の換算傾角を表わす2つの成分
    の合わせて4つの成分は(8)式で定義される4つの成
    分であり、光線の射出側の射出高さを表わす2つの成分
    および射出側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて
    4つの成分は(9)式で定義される4つの成分であるこ
    とを特徴とする請求項95または請求項96または請求
    項97に記載の光学処理方法。
  99. 【請求項99】 前記光学データが与えられた光学系に
    は、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項95から請求項98のいずれか1項に記載の光学処理
    方法。
  100. 【請求項100】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    95から請求項99のいずれか1項に記載の光学処理方
    法。
  101. 【請求項101】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項95から請求項98のいずれか1項に記載の光学処理
    方法。
  102. 【請求項102】 光学データが与えられた光学系に対
    して、光線の射出側の像面内での通過点を表わす2つの
    成分および射出瞳面内での通過点を表わす2つの成分の
    合わせて4つの成分が、光線の入射側の物体面内での通
    過点を表わす2つの成分お該び入射瞳面内での通過点を
    表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数として算
    出される演算モジュールを用いていることを特徴とする
    光学処理方法。
  103. 【請求項103】 光学データが与えられた光学系に物
    体面上の1つまたは複数の点から像面に至るまである波
    長の光線を通してその光路として指定される経路に関し
    て、光線の射出側の像面内での通過点を表わす2つの成
    分および射出瞳面内での通過点を表わす2つの成分の合
    わせて4つの成分が、光線の入射側の物体面内での通過
    点を表わす2つの成分および入射瞳面内での通過点を表
    わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数として算出
    される演算モジュールを用いていることを特徴とする光
    学処理方法。
  104. 【請求項104】 前記演算モジュールでの演算結果を
    表示装置に表示またはプリンターにプリントアウトまた
    は記録媒体に記録することを特徴とする請求項102ま
    たは請求項103に記載の光学処理方法。
  105. 【請求項105】 前記光線の入射側の物体面内での通
    過点を表わす2つの成分および入射瞳面内での通過点を
    表わす2つの成分の合わせて4つの成分の合わせて4つ
    の成分は(1)式または(3)式で示される4つの成分
    であり、光線の射出側の像面内での通過点を表わす2つ
    の成分および射出瞳面内での通過点を表わす2つの成分
    の合わせて4つの成分は(2)式または(4)式で示さ
    れる4つの成分であることを特徴とする請求項102ま
    たは請求項103または請求項104に記載の光学処理
    方法。
  106. 【請求項106】 前記光線の射出側の像面内での通過
    点を表わす2つの成分および射出瞳面内での通過点を表
    わす2つの成分の合わせて4つの成分、および、演算の
    入力情報である光線の入射側の物体面内での通過点を表
    わす2つの成分および入射瞳面内での通過点を表わす2
    つの成分の合わせて4つの成分とを使って物体収差、瞳
    の収差の少なくとも片方の収差情報が算出されることを
    特徴とする請求項102から請求項105のいずれか1
    項に記載の光学処理方法。
  107. 【請求項107】 前記物体収差、瞳の収差の少なくと
    も片方の収差情報は(5)式または(7)式を使って算
    出されることを特徴とする請求項106に記載の光学処
    理方法。
  108. 【請求項108】 前記物体収差、瞳の収差の少なくと
    も片方の収差がほとんどゼロに近くなるように各構成面
    の形状や相対配置を決定する機能を持つことを特徴とす
    る請求項106または請求項107に記載の光学処理方
    法。
  109. 【請求項109】 前記物体収差、瞳の収差の少なくと
    も片方の収差がほとんどゼロに近くなるように各構成面
    の形状や相対配置を決定する機能として自動設計の手法
    が用いられていることを特徴とする請求項108に記載
    の光学処理方法。
  110. 【請求項110】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請
    求項102から請求項109のいずれか1項に記載の光
    学処理方法。
  111. 【請求項111】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    102から請求項110のいずれか1項に記載の光学処
    理方法。
  112. 【請求項112】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項102から請求項109のいずれか1項に記載の光学
    処理方法。
  113. 【請求項113】 光学データが与えられた光学系に対
    して、光線の射出側の像面内での通過点を表わす2つの
    成分および射出瞳面内での通過点を表わす2つの成分の
    合わせて4つの成分、または、光線の入射側の物体面内
    での通過点を表わす2つの成分および入射瞳面内での通
    過点を表わす2つの成分の合わせて4つの成分が、光線
    の射出側の射出高さを表わす2つの成分および射出側の
    換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの成分、ま
    たは、光線の入射側の入射高さを表わす2つの成分およ
    び入射側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4つ
    の成分の関数として算出される演算モジュールを用いて
    いることを特徴とする光学処理方法。
  114. 【請求項114】 光学データが与えられた光学系に物
    体面上の1つまたは複数の点から像面にまである波長の
    光線を通してその光路として指定される経路に関して、
    光線の射出側の像面内での通過点を表わす2つの成分お
    よび射出瞳面内での通過点を表わす2つの成分の合わせ
    て4つの成分、または、光線の入射側の物体面内での通
    過点を表わす2つの成分および入射瞳面内での通過点を
    表わす2つの成分の合わせて4つの成分が、光線の射出
    側の射出高さを表わす2つの成分および射出側の換算傾
    角を表わす2つの成分の合わせて4つの成分、または、
    光線の入射側の入射高さを表わす2つの成分および入射
    側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせて4つの成分
    の関数として算出される演算モジュールを用いているこ
    とを特徴とする光学処理方法。
  115. 【請求項115】 前記演算モジュールでの演算結果を
    表示装置に表示またはプリンターにプリントアウトまた
    は記録媒体に記録することを特徴とする請求項113ま
    たは請求項114に記載の光学処理方法。
  116. 【請求項116】 前記光線の入射側の物体面内での通
    過点を表わす2つの成分および入射瞳面内での通過点を
    表わす2つの成分の合わせて4つの成分の合わせて4つ
    の成分は(1)式または(3)式で示される4つの成
    分、光線の射出側の像面内での通過点を表わす2つの成
    分および射出瞳面内での通過点を表わす2つの成分の合
    わせて4つの成分は(2)式または(4)式で示される
    4つの成分であり、一方、光線の入射側の入射高さを表
    わす2つの成分および入射側の換算傾角を表わす2つの
    成分の合わせて4つの成分は(8)式で定義される4つ
    の成分であり、光線の射出側の射出高さを表わす2つの
    成分および射出側の換算傾角を表わす2つの成分の合わ
    せて4つの成分は(9)式で定義される4つの成分であ
    ることを特徴とする請求項113または請求項114ま
    たは請求項115に記載の光学処理方法。
  117. 【請求項117】 前記光線の射出側の像面内での通過
    点を表わす2つの成分および射出瞳面内での通過点を表
    わす2つの成分の合わせて4つの成分、または、光線の
    入射側の物体面内での通過点を表わす2つの成分および
    入射瞳面内での通過点を表わす2つの成分の合わせて4
    つの成分が、光線の射出側の射出高さを表わす2つの成
    分および射出側の換算傾角を表わす2つの成分の合わせ
    て4つの成分、または、光線の入射側の入射高さを表わ
    す2つの成分および入射側の換算傾角を表わす2つの成
    分の合わせて4つの成分の関数として算出される場合、
    その演算算出は(11)式、(13)式もしくは(1
    2)式、(14)式を使って行なわれることを特徴とす
    る請求項113から請求項116のいずれか1項に記載
    の光学処理方法。
  118. 【請求項118】 前記光線の射出側の像面内での通過
    点を表わす2つの成分および射出瞳面内での通過点を表
    わす2つの成分の合わせて4つの成分が、光線の射出側
    の射出高さを表わす2つの成分および射出側の換算傾角
    を表わす2つの成分の合わせて4つの成分の関数として
    の算出される場合、その演算算出は(22)式、(2
    3)式および(24)、(25)、(26)式を使って
    行なわれることを特徴とする請求項113から請求項1
    16のいずれか1項に記載の光学処理方法。
  119. 【請求項119】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請
    求項113から請求項118のいずれか1項に記載の光
    学処理方法。
  120. 【請求項120】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    113から請求項119のいずれか1項に記載の光学処
    理方法。
  121. 【請求項121】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項113から請求項118のいずれか1項に記載の光学
    処理方法。
  122. 【請求項122】 光学データが与えられた光学系に対
    して、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るま
    である波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面
    に至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析
    を行なうに際して、その近軸・収差解析を行なう光路が
    一つであるか複数であるかを判断する演算モジュールを
    用いていることを特徴とする光学処理方法。
  123. 【請求項123】 光学データが与えられた光学系に対
    して、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るま
    である波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面
    に至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析
    を行なうに際して、共通面評価が必要かどうかを判断す
    る演算モジュールを用いていることを特徴とする光学処
    理方法。
  124. 【請求項124】 前記共通面評価が必要との判断は、
    ユーザーの必要と言う入力の場合に行なわれることを特
    徴とする請求項123の光学処理方法。
  125. 【請求項125】 光学データが与えられた光学系に対
    して、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るま
    である波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面
    に至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析
    を行なうに際して、共通面評価が必要と判断された時
    に、共通評価面に対する物体面、像面の傾きおよびデフ
    ォーカス変換を行なう演算モジュールを用いていること
    を特徴とする光学処理方法。
  126. 【請求項126】 前記演算モジュールでの演算結果を
    表示装置に表示またはプリンターにプリントアウトまた
    は記録媒体に記録することを特徴とする請求項122か
    ら請求項125のいずれか1項に記載の光学処理方法。
  127. 【請求項127】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請
    求項122から請求項126のいずれか1項に記載の光
    学処理方法。
  128. 【請求項128】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    122から請求項127のいずれか1項に記載の光学処
    理方法。
  129. 【請求項129】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項122から請求項126のいずれか1項に記載の光学
    処理方法。
  130. 【請求項130】 光学データが与えられた光学系に対
    して、その近軸・収差解析を行なうアジムスが一つであ
    るか複数であるかを判断する演算モジュールを用いてい
    ることを特徴とする光学処理方法。
  131. 【請求項131】 光学データが与えられた光学系に対
    して、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るま
    である波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面
    に至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析
    を行なうに際して、その近軸・収差解析を行なうアジム
    スが一つであるか複数であるかを判断する演算モジュー
    ルを用いていることを特徴とする光学処理方法。
  132. 【請求項132】 光学データが与えられた光学系に対
    して、アジムス依存性評価が必要かどうかを判断する演
    算モジュールを用いていることを特徴とする光学処理方
    法。
  133. 【請求項133】 光学データが与えられた光学系に対
    して、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るま
    である波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面
    に至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析
    を行なうに際して、アジムス依存性評価が必要かどうか
    を判断する演算モジュールを用いていることを特徴とす
    る光学処理方法。
  134. 【請求項134】 前記アジムス依存性評価が必要との
    判断は、ユーザーの必要と言う入力の場合に行なわれる
    ことを特徴とする請求項132または請求項133の光
    学処理方法。
  135. 【請求項135】 光学データが与えられた光学系に対
    して、アジムス依存性評価が必要と判断された時に、ア
    ジムス毎に計算された収差特性をまとめて表やグラフに
    書ける形にまとめる演算モジュールを用いていることを
    特徴とする光学処理方法。
  136. 【請求項136】 光学データが与えられた光学系に対
    して、物体面上の1つまたは複数の点から像面に至るま
    である波長の光線を通し、該その各々の物体面から像面
    に至るその波長の光線の光路のまわりで近軸・収差解析
    を行なうに際して、アジムス依存性評価が必要と判断さ
    れた時に、アジムス毎に計算された収差特性をまとめて
    表やグラフに書ける形にまとめる演算モジュールを用い
    ていることを特徴とする光学処理方法。
  137. 【請求項137】 前記演算モジュールでの演算結果を
    表示装置に表示またはプリンターにプリントアウトまた
    は記録媒体に記録することを特徴とする請求項130か
    ら請求項136のいずれか1項に記載の光学処理方法。
  138. 【請求項138】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転非対称光学系が含まれることを特徴とする請
    求項130から請求項137のいずれか1項に記載の光
    学処理方法。
  139. 【請求項139】 前記光学データが与えられた光学系
    は、基準軸が交わる点における面法線と該基準軸とが一
    致しないOff-Axial曲面を含むことを特徴とする請求項
    130から請求項138のいずれか1項に記載の光学処
    理方法。
  140. 【請求項140】 前記光学データが与えられた光学系
    には、回転対称光学系が含まれることを特徴とする請求
    項130から請求項137のいずれか1項に記載の光学
    処理方法。
  141. 【請求項141】 請求項76から請求項140のいず
    れか1項記載の光学処理方法に用いていることを特徴と
    する光学処理装置。
  142. 【請求項142】 請求項76から請求項140のいず
    れか1項記載の光学処理方法を用いて設計されているこ
    とを特徴とする光学系。
  143. 【請求項143】 請求項76から請求項140のいず
    れか1項記載の光学処理方法を記録したことを特徴とす
    るコンピュータで読取り可能な記録媒体。
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