JPH095650A - 処理方法及びそれを用いた処理装置 - Google Patents
処理方法及びそれを用いた処理装置Info
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- JPH095650A JPH095650A JP7178236A JP17823695A JPH095650A JP H095650 A JPH095650 A JP H095650A JP 7178236 A JP7178236 A JP 7178236A JP 17823695 A JP17823695 A JP 17823695A JP H095650 A JPH095650 A JP H095650A
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Abstract
準軸)が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致
しない平面ではない曲面(Off-Axial曲面)を含む光学
系の、基準軸のまわりに展開した近軸量を計算する光学
系の近軸計算に好適な処理方法及びそれを用いた処理装
置を得ること。 【構成】 物体面から像面にいたる基準波長の基準光線
の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一
致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、
該基準軸のまわりに展開する手法で計算式が得られるガ
ウシャンブラケットのA,D,B,Φ,焦点距離、2つ
の主点位置、倍率β、バックフォーカスの近軸量の少な
くとも1つを各面毎または全系にわたって計算するよう
にしたこと。
Description
う為の処理方法及びそれを用いた処理装置に関し、特
に、物体面から像面にいたる基準波長の光路(以下「基
準軸」ともいう。)が曲面と交わる点において面法線が
基準軸と一致しない平面ではない曲面(以下「Off-Axia
l曲面」ともいう。)を含む光学系の、基準軸のまわり
に展開した近軸量を計算することを特徴とする光学系の
近軸計算に好適な処理方法及びそれを用いた処理装置に
関する。
かわる処理方法及びそれを用いた処理装置に関し、特
に、物体面から像面にいたる基準波長の光路(基準軸)
曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しない平
面ではない曲面(Off-Axial曲面)を含む光学系の構成面
の表現にかかわる処理方法及びそれを用いた処理装置に
関する。
準波長の光路(基準軸)が曲面と交わる点において面法
線が基準軸と一致しない平面ではない曲面(Off-Axial曲
面)を含む光学系の形状決定のために好適な処理方法及
びそれを用いた処理装置に関する。
準波長の光路(基準軸)が曲面と交わる点において面法
線が基準軸と一致しない平面ではない曲面(Off-Axial曲
面)を含むOff-Axial光学系に関する。
まわりに回転対称の屈折面または反射面を配置してなる
共軸光学系が物体面の像を像面に結像する光学系として
用いられてきた。共軸光学系の構成面の表現法としては
その光学系の回転対称軸である光軸と各面の交点である
面頂点をローカル座標の原点とした面形状の表現式,数
式a,あるいは数式bが主として用いられている。
の最後に一括して表示している。以下、数式として直接
表示していない式も同様にして実施例の説明の最後に一
括して表示している。
のとして、共軸系の近軸理論があり、共軸光学系の設計
の際に焦点距離や倍率を決めるのに用いられている。そ
してそうした近軸量を用いて共軸光学系の骨組みが決め
られ、収差をターゲットとした自動設計法などにより共
軸光学系の形状が決定されている。
ay)のような表示系においては従来の共軸光学系の範疇
には属さない非対称非球面を用いた設計(主として反射
面)が自動設計技術の向上に伴いしばしば見うけられる
ようになってきている。
は、共軸系の上記式で表わされる面が大きく偏心してい
て光学系として使っている部分は光軸から大きく離れた
部分であるとする「共軸光学系の偏心による非対称非球
面の表現方法」(図42参照)が一般的であり、そうし
て表現した光学系に無理やり共軸系の近軸理論を適用し
たりもしていた。
骨組みや焦点距離や倍率といった合理的な評価量もそろ
わないままこうした光学系(Off-Axial光学系)を、像面
でのスポットの絞られかただけをッターゲットにした自
動設計の手法で、あるいは軸外までよく収差のとれた共
軸光学系の軸外部分だけを用いるといった手法で設計し
ていた。
た光学系(Off-Axial光学系)に対して「共軸光学系の偏
心による非対称非球面の表現方法」は、実際の光線があ
たり使用される部分の表現の原点が使用される部分の中
にないことが多く、原点を使用領域に来るように一度座
標変換しないデータでは実際の面の加工、測定の際には
ひどく不便であった(問題点1)。
各面の形状を変化させて光学系としての性能を最適化す
る場合、使用する面の部分の中心を結ぶ線の折れ曲がり
方も大きく変化して光学系の骨組みの基本配置が固定で
きないという問題(問題点2)もあった。(図42参
照)そして、こうした光学系(Off-Axial光学系)に対し
ては共軸系の近軸論・収差論の手法は、光線のあたる部
分の近傍に対称軸が存在しないので意味を持たず、かと
いって一般的なOff-Axial光学系を普遍的に扱える理論
はまだ構築されていなかった。そしてこうした光学系(O
ff-Axial光学系)に対しては光学系の設計の際の目安と
なる合理的な一般的に焦点距離や倍率を計算することも
できなかった(問題点3)。
行錯誤に頼らざるをえず、効率的な形状決定方法が確立
しているとは言い難かった(問題点4)。
心による非対称非球面の表現方法」によって表現されて
いるため、対称な面を偏心させただけの非対称非球面で
完全な非対称非球面とは言い難く、従って非対称非球面
としての設計の自由度も低く十分な性能の光学系と言い
難いものも多かった(問題点5)。
点2を解決するために、さらに問題点3を解決する理論
及び処理方法を構築するために、こうしたOff-Axial光
学系に対しても、物体面から像面にいたる基準波長の光
路(基準軸)が曲面と交わる点において面法線が基準軸
と一致しない平面ではない曲面(Off-Axial曲面)を含む
光学系の、Off-Axial曲面の形状を、上記交点を原点と
しz軸を面法線とした座標系で2次の項から始まる z(x,y)=C20x2+2C11xy+C02y2+D30x3+3D21x2y+3D12xy2+D03y3 +E40x4+4E31x3y+6E22x2y2+4E13xy3+E04y4+.... (数式1) または
式として用いる。
の座標系と折れ曲がった基準軸光線に沿った近軸展開手
法を用いれば構築可能であり、そうして構築された理論
を用いた計算処理方法ならびに処理装置を問題点3を解
決するための手段として用いる。
は各ブロックの近軸量を計算し、全系(ブロック)の近
軸量がほぼアジムス依存性がないように各構成面の形状
を決定するという、形状決定の計算処理方法ならびに処
理装置を問題点4を解決するための手段として用いる。
の手段を用いて確立された手法で得られる光学系を採用
することで問題点5の解決を図る。なお、問題点5の解
決策として、反射面に対しては、解析的に求められる
「反射面のパワーが各面でアジムス依存性を持たない条
件」を利用して得られる光学系を採用することも有効で
ある。
処理方法及びそれを用いた処理装置の構成を説明する。
の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一
致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、
該基準軸のまわりに展開する手法で計算式が得られるガ
ウシャンブラケットのA,D,B,Φ,焦点距離、2つ
の主点位置、倍率β、バックフォーカスの近軸量の少な
くとも1つを各面毎または全系にわたって計算するよう
にしたことを特徴としている。
長の基準光線の基準軸が曲面と交わる点において面法線
が基準軸と一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含
む光学系の、該基準軸のまわりに展開する手法で計算式
が得られるガウシャンブラケットのA,D,B,Φ,焦
点距離、2つの主点位置、倍率β、バックフォーカスの
近軸量の少なくとも1つを各面毎、あるいは全系にわた
って計算して表示装置に表示、またはプリンターにプリ
ントアウトすることを特徴としている。
長の基準光線の光路基準軸が曲面と交わる点において面
法線が基準軸と一致しない平面ではないOff-Axial曲面
を含む光学系の、該基準軸のまわりにする展開する手法
で計算式が得られるガウシャンブラケットのA,D,
B,Φ,焦点距離、2つの主点位置、倍率β、バックフ
ォーカスの近軸量の少なくとも1つを複数のアジムス
で、各面毎、あるいは全系にわたって計算してその近軸
量のアジムス依存性を表示装置に表示、またはプリンタ
ーにプリントアウトすることを特徴としている。
長の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と
一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、Off-Axial曲面の形状を、上記基準軸と面とのの交
点を原点としz軸を面法線とした座標系で2次の項から
始まる平面ベースの式 z(x,y)=C20x2+2C11xy+C02y2+D30x3+3D21x2y+3D12xy2+D03y3 +E40x4+4E31x3y+6E22x2y2+4E13xy3+E04y4+.... (数式1) と表現される非対称非球面の多項式で計算して表示装置
に表示する、あるいはプリンターにプリントアウトする
ことを特徴としている。
長の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と
一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、Off-Axial曲面の形状を、上記交点を原点としz軸を
面法線とした座標系で2次の項から始まるOff-Axial2
次曲面ベースの式
るいはプリンターにプリントアウトすることを特徴とし
ている。
長の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と
一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、Off-Axial曲面の形状を、上記交点を原点としz軸を
面法線とした座標系で2次の項から始まるトーリック面
ベースの式
るいはプリンターにプリントアウトすることを特徴とし
ている。
長の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と
一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、基準軸のまわりに展開した
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系あるいはブ
ロックの近軸量A,B,Φ,Dを複数のアジムスについ
て計算し、全系あるいはブロックの近軸量A,B,Φ,
Dがほぼアジムス依存性がないように各構成面の形状を
決定することを特徴としている。
いて、全系あるいはブロックの近軸量A,B,Φ,Dが
アジムス依存性が最も小さくなるように、各構成面の形
状を決定する手段として自動設計の手法を用いることを
特徴としている。
−1)〜(A−7)の何れか1項記載の処理方法を利用
していることを特徴としている。
曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しない平
面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、基準軸のま
わりに展開した
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系の近軸量
A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した時、
全系の近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス依存性がな
いように各構成面の形状が決定されていることを特徴と
している。
長の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と
一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、基準軸のまわりに展開した
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系の近軸量
A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した時、
全系の近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス依存性がな
いように各構成面の形状が決定されており、かつ物体面
距離あるいは像面距離のどちらか片方が無限遠であるこ
とを特徴としている。
面であること。 (B−2−2)前記光学系の構成面はOff-Axial反射面
と共軸の屈折面であること。 (B−2−3)前記光学系は少なくとも1面の反射面を
含み、その反射面がC11が0でC02とC20cos2θの比が
ほぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あること。 (B−2−4)前記光学系において含まれる反射面はす
べてC11が0でC02とC20cos2θの比がほぼ1になる面
または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あること。等、を特徴としている。
長の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と
一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、該基準軸のまわりに展開した
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系の近軸量
A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した時、
全系の近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス依存性がな
いように各構成面の形状が決定されており、かつ物体面
距離および像面距離のどちらも有限距離であることを特
徴としている。
であること。 (B−3−2)前記光学系は少なくとも1面の反射面を
含み、その反射面がC11が0でC02とC20cos2θの比が
ほぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あること。 (B−3−3)前記光学系において含まれる反射面はす
べてC11が0でC02とC20cos2θの比がほぼ1になる面
または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あること。等、を特徴としている。
曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しない平
面ではないOff-Axial曲面を含む光学系が複数のブロッ
クに別れており、全系を通しての基準軸のまわりに展開
した
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って各ブロックの近
軸量A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した
時、各ブロックの近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス
依存性がないように各構成面の形状が決定されており、
それらのブロックの間の間隔を変化させることによって
ズームを行なうことを特徴としている。
面の反射面を含み、その反射面がC11が0でC02とC20
cos2θの比がほぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あること。 (C−1−2)前記ズームレンズ光学系において含まれ
る反射面はすべてC11が0でC02とC20cos2θの比がほ
ぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あること。等、を特徴としている。
構築したOff-Axial光学系の近軸理論については、一般
には知られていないのでその内容について解説する。
光学系とその骨組みとなる基準軸を以下の様に定義す
る。
の光線の光路をその光学系における基準軸と定義する。
これだけでは基準となる光線の選び方に曖昧性が残るの
で、通常は以下の2つの原則のいずれかに則り基準光線
を設定する。
軸が存在し、収差のとりまとめが対称性よく行なうこと
ができる場合にはその対称性を有する軸上を通る光線を
基準光線とする。
時、あるいは部分的には対称軸が存在しても、収差のと
りまとめが対称性よく行なえない時には、物体面中心
(被撮影、被観察範囲の中心)から出る光線のうち、光
学系の指定される面の順に光学系を通り、光学系内に定
義される絞り中心を通る光線を基準光線として設定す
る。このようにして定義される基準軸は一般的には折れ
曲がっている形状となる。(図43参照) ★Off-Axial光学系の定義 上記のように定義した基準軸が曲面と交わる点において
面法線が基準軸と一致しない曲面(Off-Axial曲面)を含
む光学系をOff-Axial光学系と定義し、その例を図43
に示す。(但し、平面反射面によって基準軸が単純に折
れ曲がっている場合も面法線が基準軸と一致しないが、
その平面反射面は収差の対称性を損なわないので、Off-
Axial光学系の対象から除外する。)この定義は共軸光
学系の一部が大きく偏心した光学系も含むが、一般的非
対称非球面の系では"偏心"の"心"の意味の対称性を持っ
た点や線が存在しないため"偏心"という言葉はあえて用
いず、Off-Axialという言葉を用いることにする。
形状 表現方法 Off-Axial光学系を構成する面は一般に対称性を持たな
い。対称性を持たない面の表現法としては展開の中心に
対する2変数べき級数展開が最も一般的である。ここで
は展開の中心は面と基準軸との交点とし、その面形状を
表現するローカル座標系としては面法線にz軸をあわせ
たものを用いる。そして形状を表わす式をz=f(x,y)の形
に表現する。その際その点での面法線が、面形状の変化
に伴っても変化しないように展開は2から始めるように
する。つまり z(x,y)=C20x2+2C11xy+C02y2+D30x3+3D21x2y+3D12xy2+D03y3 +E40x4+4E31x3y+6E22x2y2+4E13xy3+E04y4+.... (数式1) のように表わす。
を固定して展開する手法を用いて構成面を定義しておけ
ば、従来のOff-Axial光学系の設計法とは異なり、光学
配置の骨組み(基準軸の配置)を変えることなく面形状
を変化させることができる(図44参照)。また更に、
2次の展開係数も固定して3次以降の係数のみを変化さ
せれば各アジムスでの近軸量(後述の数式8から数式1
1の結果参照)を変えることなく収差補正のみを行なう
こともできる。
法 図45に解析に用いた折れ曲がった基準軸に沿った近軸
展開の座標系とそこで用いる諸量を示す。反射は屈折率
が負の屈折と一般化できるので展開は屈折系で考えるこ
とにする。この図において物体側、像側ともに基準軸に
沿ってlocal座標系がとられ、物体面、像面、入射瞳
面、射出瞳面を基準軸に垂直に図に示すように定義す
る。面形状は前項で述べたように面法線に沿ったlocal
座標系で表現されている。このとき物線ベクトルb、入
射瞳上の高さベクトルrを通る光線を考え、この物線ベ
クトルb,高さベクトルrが微小量として屈折の法則を
べき級数展開することを考える。その手順は i).光線の方向ベクトルsを図中の距離s,b(物線ベ
クトルbの絶対値)およびξ(物線ベクトルbのアジム
ス;但し基準軸の屈折面をξ=0ととる)、距離t,r
(高さベクトルrの絶対値)およびξr=ξ+φ(高さベ
クトルrのアジムス;φは相対アジムス)を用いて表わ
す。
トルおよび面形状の式を使って屈折面上の交点を求め
る。
nをベクトル解析の手法で求める。
交点における屈折後の方向ベクトルs´を求める。
ルs´とがわかったので距離s´,t´が与えられれば
像線ベクトルb´、射出瞳上の高さベクトルr´が求ま
る。この手順による像線ベクトルb´の距離b、rの1
次量までの展開結果を数式2,数式3に示す。但しξ'
は像面での像線の理想アジムスでξ'=ξととられる。こ
の結果において像線ベクトルb´は図46に図示してあ
るように b´=βb+Δ‖+Δ⊥ (数式4) の形に成分に分解して表現してある。但しβb+Δ‖は
アジムスξに対する平行成分ベクトル(βは後述の数式
11で決められる投影の横倍率)、Δ⊥は垂直成分ベク
トルを表わす。
近軸量の導出 3-1 Off-Axial光学系での結像の式の導出 数式2と数式3の結果を使って近軸関係を求める場合は
物高bは0とおいてよい。従ってΔ‖とΔ⊥のrの1次
の比例係数を調べればよいわけであるが、系の回転非対
称性のために近軸光線が基準軸に対してねじれの位置に
あることを反映して、これら2つの係数はアジムスξ依
存を持ち一般的には同時に2つの係数を0とすることは
できない。一般にこうした近軸光線が基準軸に対してね
じれの位置にあるアナモルフィックな光学系では、光路
をアジムス断面に投影したΔ‖の係数=0により結像共
役関係式と近軸量を定義し、Δ⊥に対し、Δ‖の係数=
0の式から結像共役関係式を求めるとはいっても一般に
相対アジムスφ=0の光線(メリディオナル光線に対
応)とφ=π/2の光線(サジタル光線に対応)とでは
結像位置が異なる(いわゆる非点収差を持つ)ことをこ
の係数の式は示している。この軸上の非点収差に対し本
理論では相対アジムスφ=0の場合の結像面を近軸像面
と定義し、φ≠0の場合は軸上非点収差が残るとして理
論を構築することにする。そうした像面の定義により投
影された結像関係式として N'(cosθ'cosξ'cosξ+cosθsin ξ'sinξ)/(s 'cos θ)-N(cos θ'sinξ'sinξ +cosθcos ξ'cosξ)/(s cosθ')-2(N'cos θ'-Ncosθ){cos ξ'cosξC02 +(cos θ'sinξ'cosξ+cosθcos ξ'sinξ)C11 +cosθcos θ'sinξ'sinξC20}/(cos θcos θ') =0 (数式5) が求まるが、これはs 、s ´をt 、t ´に変えるだけで
瞳面の結像式となるので、従来の共軸系の一般拡張とな
る合理的な定義であることがわかる。
ラケットによる屈折の式の表現 次にこの投影された結像関係式を従来の共軸系での結像
の式 (N´A)/s´−(ND)/s−Φ= 0 (数式6) と比較することを考える。ここでA 、D は
はパワーを表わす(但し成分のB=0, AD=1の場合) 。
同じ形式をしているので、比較によりこの結像式に対応
するOff-Axial屈折面の近軸量を決定することができ
る。つまり近軸光線を投影して考えれば共軸系の場合と
同様に各アジムス毎に近軸量の計算ができることにな
る。その結果のA 、D 、Φを数式8から数式10に示す。
また屈折面での投影の横倍率は β=α/α´=Ns´D/(N's) (数式11) と与えられることも示すことができる。
は従来の共軸系の近軸量の一般拡張になっていることは
注目に値する。これはこれらの式に共軸、回転対称の条
件のθ=θ´=0、C11=0、C20=C02=1/(2r)(rは曲率半
径)を代入すれば共軸系の場合の式が得られることで容
易に確かめることができる。
ラケットを用いた手法で屈折の近軸量を定義できたが、
複数の面から構成される系においては面と面との間の転
送項を定義しておく必要がある。Off-Axial系の場合も
簡単な幾何学的考察により、基準軸上に沿って長さd′
を定義すれば従来と同様に換算面間隔e′=d′/N'を用い
て
がわかる。従ってOff-Axial面が複数ある系においても
従来と同様にアジムス毎に近軸トレースが可能である。
つまりOff-Axial光学系全体の骨組みも共軸系の場合と
同様に近軸的に解析できるわけである。
る。共軸系と違うのは屈折の式のAνとDνが一般に1で
はないこととAν、Dν、Φνがアジムス依存があること
である。従って各アジムスごとの近軸量を計算すれば近
軸量のアジムス依存性を調べることが可能である。
る近軸トレース計算のフローを示す。
対し近軸追跡の初期値h1、α1(α1=N1h1/s1)を設定す
る。
める。
る。 また必要があればsν、sν' や屈折面での横倍率βνを sν=Nνhν/ αν (数式17) sν'=Nν'hν'/αν' (数式18) βν= αν/ αν' (数式19) を使って求める。
送の式を用いてhν+1 、αν+1を求める。
i) からiv) までを繰り返す。
終面の番号k でのhk' 、αk'が常に hk'=Ah1+B α1 (数式20) αk'= Φh1+Dα1 (数式21) を満たすように全系のガウシャンブラケットの成分A 、
B 、Φ、D を求める。
いて焦点距離f 、主点位置H 、H'およびバックフォーカ
スsk' を共軸系と同様の式 f=1/ Φ (数式22) Δ1=(1-D)/Φ H=N1 Δ1 (数式23) Δk'=(A-1)/ Φ H'=Nk' Δk' (数式24) sk'=Nk'(f+Δk') (数式25) により求める。
側主点、F'は像側焦点、H'は像側主点を表わす) viii).全系の横倍率βを β= α1/αk' (数式26) により求める。
る。
θ´であるのでガウシャンブラケットのA 、D が1 と共
軸系と同じになる。この場合反射面のパワーは曲率のほ
かに入射角θおよびアジムスξに依存するアナモルフィ
ックなものとなる。ここで更に曲率に比例する面形状の
係数C20 、C11 、C02 が C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) を満たす様に選ばれれば反射面のパワーがアジムスξに
依存しないようにすることができる。
方向の面形状の係数がC11=0、 C02=C20cos2θを満たす
ように選ぶことで近軸的には共軸回転対称系と同様な扱
いができるようになる。
通るOff-Axial反射2 次曲面では一般にこの関係が満た
されている。このことはこの図の系の面頂点における曲
率を求めてやれば、あるいは後述する基準軸が2 焦点を
通るOff-Axial射2 次曲面の一般式(数式28) をべき級数
に展開して(数式1)の形にして係数を比較することによ
り、 C02=(1/a+1/b)cosθ/4, C20=(1/a+1/b)/(4cosθ), C11= 0 が得られ容易に確かめることができる。またこの図の場
合においてはa,b を2 つの焦点と面頂点との距離とすれ
ば反射面のパワーは直観的に1/a+1/b と理解されるが、
このことも同時に(数式10) を使った計算にて確かめる
ことができる。
これはガウシャンブラケットの対角要素A 、D が1 では
ない(A=1/D≠1 なる逆数関係) ためである。しかしなが
らこのことも屈折面を平面にして考えれば理解可能であ
る。屈折面が平面の場合屈折面のプリズム効果により系
はアジムス依存性を持った角倍率を持つが、これは一般
にガウシャンブラケットのD として表わされる。このこ
とを念頭において考えれば一般のOff-Axial屈折面のガ
ウシャンブラケットの各成分はOff-Axialな屈折による
プリズム効果と曲面によって生じたパワー変化との複合
された項であると理解することができる。
軸理論と近軸トレースの手法はOff-Axial系の設計の際
に応用することができる。一般に倍率がアジムスに依存
しない等方的結像の場合、全系ではすべての近軸量がア
ジムス依存がないと考えられるので、設計は例えば次の
ような手順で行なえばよい。
つ、折れ曲がった基準軸に沿って配置する。
いてアジムス毎に近軸トレースを行ない、全系の近軸量
・像面位置がアジムス依存を持たないように各面の曲率
を決めてやる。
した設計手法は今までになかった考え方であり、Off-Ax
ial系の設計に大きな指針を与えるものである。
およびそれを用いた光学系の骨組みの設計方法について
の解説である。
で表現された面表現方法を用いれば、こうした光学系(O
ff-Axial光学系)に対する解析理論(Off-Axial近軸理論)
を構築することができる。またOff-Axial光学系の各面
の形状を変化させて光学系としての性能を最適化する場
合、使用する面の部分の中心を結ぶ線の折れ曲がり方や
近軸量(光学系の骨組み) を固定したままで面形状を最
適化することができるようになる。
た理論は従来の共軸系の近軸理論を完全に包含する形と
してまとめあげることができるので、その理論を用いた
計算処理方法ならびに処理装置を採用すれば、Off-Axia
l光学系においても光学系の設計の際に一般的に焦点距
離や倍率を計算することができるようになる。
により可能となったOff-Axial光学系の近軸トレースの
手法を使って全系あるいはズームレンズのブロックとい
った複数面から成るブロックの近軸量がほぼアジムス依
存性がないように各構成面の形状を決定するという計算
処理方法ならびに処理装置を採用すれば、Off-Axial光
学系においても光学系の形状決定という設計作業が効率
的に行なえるという作用を持つ。
により反射面に対して導き出される条件式、(数式27)を
そのOff-Axial光学系を構成するOff-Axial曲面の反射面
が満たすべき面の形状の制限式として採用すれば、Off-
Axial光学系においても光学系の近軸量が各面でアジム
ス依存性を持たず、近軸理論上は共軸系の回転対称面と
全く同様に扱うことができるという作用を持つ。
明する。図1 は本発明の一実施例に係る処理装置のブロ
ック図である。図において、11は装置全体の制御を司る
CPU、13はCPU11 において実行されるプログラム等が格
納されるROM と、この実行の際のワーキングエリアとし
て用いられるRAM を含むメインメモリ、14はキャラクタ
情報、制御情報等を入力するためのキーボード、15はポ
インティングデバイスとしてのマウス、16はキーボード
14およびマウス15と本装置との間で信号接続を行なうた
めのキーインターフェイスである。
と本装置を接続するLAN インターフェイス、19はROM 、
SRAM、RS232C方式インターフェイス等を有した入出力装
置(以下「I/O」 という) である。I/O 19 には各種外部機
器を接続可能である。20、21は外部記憶装置としてのハ
ードディスク装置およびフロッピーディスク装置、22は
ハードディスク装置20およびフロッピーディスク装置21
と本装置との間で信号接続を行なうためのディスクイン
ターフェイスである。23はインクジェットプリンタ、レ
ーザービームプリンタ等によって構成されるプリンタ、
24はプリンタ23と本装置との間で信号接続を行なうため
のプリンタインターフェイスである。25は表示装置であ
り、26は表示装置25と本装置との間で信号接続を行なう
ための表示インターフェイスである。12は、上記各機器
間を信号接続するためのデータバス、コントロールバ
ス、アドレスバスからなるシステムバスである。
めメインメモリ13のROM 部に格納された処理手順を読み
出し実行するものである。そして各処理により得られる
値は、それぞれメインメモリ13のRAM 部に格納されるも
のである。
例の処理動作の一例を示すフローチャートである。その
フローは上記4-2 の項で詳しく説明した近軸トレース方
法に則ったものである。そしてアジムス依存性の計算は
1 つのアジムスに対する計算が終わったあと、別のアジ
ムスについて計算するというフローである。
の他の処理動作の一例を示す。図2のフローが1 つのア
ジムスごとに近軸追跡するフローであるのに対し図3 の
フローはいくつかのアジムスでの近軸追跡を並列的に行
なっている。
のさらに別の処理動作の一例を示す。このフローではガ
ウシャンブラケットの手法に則り、屈折の式、転送の式
を行列を用いて表わし、行列の計算を行なうことによっ
て全系の近軸量A 、B 、Φ、D あらわすガウシャンブラ
ケットのマトリックスを求めている。アジムスごとの計
算は図3 の時と同様の並列的処理であるが、図2 のよう
な個別処理を繰り返す手法をとってもよい。
状の計算をしその結果を表示装置に表示あるいはプリン
ターに出力する計算処理方法ならびに処理装置(装置と
しては図1 と同じ図になるので省略する) に対する実施
例の処理動作のフローチャートの一例を示す。
面形状が基準軸とその面の交点を原点とし、その点での
面法線をひとつの座標軸(z軸) とした座標系で表現され
ていることが重要なので、もしそのような表示になって
いなければ上記理論の項で説明した原則に則り基準軸を
設定して、面形状を基準軸とその面の交点を原点とし、
その点での面法線をひとつの座標軸(z軸) とした座標系
に変換してから面形状の具体的形状を計算する。
f-Axial光学系の近軸量が計算できるようになるという
効果のほかに、こうした座標系に則って面形状を具体的
に計算することは、光線が通り実際に使われる部分の面
形状を理解しやすくなるとともに面の加工データを作成
する上でも面形状を測定する際でも便利である。
の手法を使って全系あるいはズームレンズのブロックと
いった複数面から成るブロックの近軸量がほぼアジムス
依存性がないように各構成面の形状を決定するという計
算処理方法ならびに処理装置としては図1 と同じ図にな
るので省略する) に対する実施例の処理動作のフローチ
ャートの一例を示す。
配置が固定の場合は主として面形状を表わす係数であ
り、基準軸の配置を変化させてもよい場合は更に面間
隔、基準軸と面法線のなす角度、硝材などもとることが
できる。ターゲットの近軸量としては全系のパワーΦ
(あるいはその逆数の焦点距離) 、全系の横倍率、主点
位置、バックフォーカスなどをとることができる。この
図に示されたフローを達成するのには、DLS 法や直交化
法といった最適化の手法を用いた自動設計を用いれば効
率がよい。
従って処理され出力された結果の実施例を示す。出力は
図1 における25の表示装置になされてもよいし、23のプ
リンターよりプリントアウトされてもよい。
f-Axial光学系の仕様、各面の配置、特性、面形状のデ
ータを表1 に示す(尚、表1は実施例の最後に一括表示
している。他の表についても同様である。)。
8 を使って説明する。この図においてOff-Axial光学系
を物体側から像面に進む1つの光線(図8 中の一点鎖線
で示すもので基準軸光線と呼ぶ)に沿って順番にi番目
の面を第i面とする。そして光学系はOff-Axial光学系
であるため光学系を構成する各面は共通の光軸を持って
いない。
有効径の中心を原点とする絶対座標系を設定する。そし
て第1面の光線有効径の中心点を原点とすると共に、原
点と最終結像面の中心とを通る光線(基準軸光線)の経
路を光学系の基準軸と定義している。さらに、本実施例
中の基準軸は方向(向き)を持っている。その方向は基
準軸光線が結像に際して進行する方向である。基準軸
は、光学系の外から見た場合には光軸と同様な取り扱い
ができる。
るチルト面は基本的にすべてが同一面内でチルトしてい
る。そこで、絶対座標系の各軸を以下のように定める。
対して反時計回りに90゜をなす直線 X軸:原点を通りZ、Y 各軸に垂直な直線(図8 の紙面に
垂直な直線) 又、光学系を構成する第i面の面形状を表すには、絶対
座標系にてその面の形状を表記するより、基準軸と第i
面が交差する点を原点とするローカル座標系を設定し
て、ローカル座標系でその面の面形状を表した方が形状
を認識する上で理解し易い為、本発明の構成データを表
示する実施例では第i面の面形状をローカル座標系で表
わす。
座標系のZ 軸に対して反時計回り方向を正とした角度θ
i (単位°)で表す。よって、本発明の実施例では各面
のローカル座標の原点は図8 中のYZ平面上にある。また
XZおよびXY面内での面の偏心はない。さらに、第i面の
ローカル座標(x,y,z) のy,z 軸は絶対座標系(X,Y,Z)に
対してYZ面内で角度θi 傾いており、具体的には以下の
ように設定する。
標系のZ 方向に対しYZ面内において反時計方向に角度θ
i をなす直線 y 軸:ローカル座標の原点を通り、z 方向に対しYZ面内
において反時計方向に90゜をなす直線 x 軸:ローカル座標の原点を通り、YZ面に対し垂直な直
線 また、Diは第i面と第(i+1) 面のローカル座標の原点間
の間隔を表すスカラー量、Ndi 、νdiは 第i面と第
(i+1)面間の媒質の屈折率とアッベ数である。
施例1 にはたまたま含んでいない)び回転非対称の非球
面を有している。その内の球面部分は球面形状としてそ
の曲率半径riを記してあらわす。数値実施例において
は、曲率半径riの符号は、曲率中心がローカル座標のz
軸プラス方向にある場合をプラスとし、z軸マイナス方
向にある場合をマイナスとする。
非対称な非球面を一面以上有し、その形状は数式1 とは
基本的には同じだが、二項係数がついてない点で多少異
なった以下の式により表わされている: z =C02y2+C20x2+C03y3+C21x2y+C04y4+C22x2y2+C40x4 (数式30) (但し近軸量を計算するのに必要なC02 とC20 は数式1
と全く同じである)上記曲面式はx に関して偶数次の項
のみであるため、上記曲面式により規定される曲面はyz
面を対称面とする面対称な形状である。さらに以下の条
件が満たされる場合はxz面に対して対称な形状を表す。
を満たさない場合は非回転対称な形状である。
施例においても同様であるので以下の実施例においては
説明を省略する。
のみで構成された単焦点の結像系である。(像面の位置
に表示素子を置き、絞り位置を瞳位置と考えれば表示光
学系とも考えることができる。) ここでこの光学系を構
成している非球面の面形状を表わす式は面のベースがど
のような面かわかりやすいように図48の、3 つのパラメ
ーターa 、b 、t(図48のθに相当する角度 ;ここでt が
基準軸の反射角に等しい時基準軸は2 焦点を通る) で表
わしたOff-Axial2次曲面をベースにし、多項式項を加え
た(数式28) で表現してある。
利な表現である。そしてその形状の式を使って計算した
第2 面から第6 面までの面形状の数値出力例を表2 に示
す。そしてその数値計算結果をもとに面形状を直観的に
わかりやすようにグラフィカルに表現すると例えば第2
面の場合は図9 のようになる。
面法線と一致させた数式28の表現、またはより一般的表
現の数式1 による表現は、従来の「共軸光学系の偏心に
よる非対称非球面の表現方法」とは異なり、実際光線が
のあたり使用される部分の表現の原点が使用される部分
の中にあるために実際の面の加工、測定の際に座標変換
する必要がない。なお加工上のメリットがある面形状の
表現方法としては一般回転2 次曲面の(数式28) の表現
のほかに、この実施例中にはないが、(数式29)に示され
るアナモルフィック光学系に対するトーリック面をベー
スとした式もトーリック面の加工が一般に全く対称性の
ない面の加工に比べて易しいことから有用である。
び横倍率の近軸量の各面での値、および全系での値を上
記近軸計算のフローに則って計算した結果を表3 に示
す。なお、ここでの各面での近軸量の計算の際に使う面
形状の式の展開係数は、Off-Axial2次曲面をベースにし
た数式28をさらにべき級数展開して平面ベースの数式1
の形に変換したものである。
ムス依存性を計算しそのアジムス依存性をグラフとして
表現したものを図10に、全系の焦点距離、主点位置、バ
ックフォーカスのアジムス依存性を計算しそのアジムス
依存性をグラフとして表現したものを図11に示す(なお
図11では残存アジムス依存性がわかりやすいようにスケ
ールを拡大して描いてある。) 。
存性が小さい面が多いが、このことは表3 においてC02
とC20cos2 θの比が1 に近い値を持つ面(ほぼ(数式27)
の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面)
多いことに対応している。このように近軸量がアジムス
依存性を持つOff-Axial学系の場合、アジムス依存の計
算結果を表またはグラフとして表示しておくことはその
光学系の近軸的特徴を理解する上で有効である。
スとの関連で近軸量がまだ多少のアジムス依存性を残し
ているものの、全系の焦点距離(パワー) や横倍率がで
きるだけアジムス依存性を持たないように各面の曲率を
自動設計の手法により最適化をかけて求めた設計の一例
であり、全系のパワーや横倍率のアジムス依存性が小さ
いのに対応して、図12のスポットダイグラム(最大像高
の1/4 の範囲; 微細構造がわかるように拡大されてい
る。スポットの大きさは0.1mm 以下にはなっている) 、
図13のディストーションの図からもわかるように基準軸
近傍で非点収差やディストーションの少ない光学系とな
っている。
f-Axial光学系の仕様、各面の配置、特性、面形状のデ
ータを表4 に示す。
折面で構成された単焦点の結像系である。(この系も像
面の位置に表示素子を置き、絞り位置を瞳位置と考えれ
ば表示光学系とも考えることができる。) ここでもこの
光学系を構成している非球面の面形状を表わす式として
は(数式28) を使って表現してある。
び横倍率の近軸量の各面での値、および全系での値を上
記計算のフローに則って計算した結果を表5 に示す。な
お、ここでの各面での近軸量の計算の際に使う面形状の
式の係数は、Off-Axial2次曲面をベースにした(数式28)
をさらにべき級数展開して平面ベースの(数式1)の形に
変換したものである。
のパワーΦのアジムス依存性をグラフとして表現したも
のを図15に、全系の焦点距離、主点位置、バックフォー
カスのアジムス依存性をグラフとして表現したものを図
16に示す。(なお図16では残存アジムス依存性がわかり
やすいようにスケールを拡大して描いてある。) 図15においては各面のパワーのアジムス依存性が小さい
面が多いが、このことは表5 においてC02 とC20cos2 θ
の比が1 に近い値を持つ面(ほぼ(数式27)の反射面がア
ジムス依存性を持たない条件をみたす面) が多いことに
対応している。
うに全系としては近軸量のアジムス依存性は押さえられ
ている。こうした設計は、全系の焦点距離(パワー) や
横倍率ができるだけアジムス依存性を持たないように各
面の曲率を自動設計の手法により最適化をかけて求めた
設計の一例であり、全系のパワーや横倍率のアジムス依
存性が小さいのに対応して、図17のスポットダイグラム
(最大像高の1/4 の範囲; 微細構造がわかるように拡大
されている。スポットの大きさは0.1mm 以下にはなって
いる) 、図18のディストーションの図からもわかるよう
に基準軸近傍で非点収差やディストーションの少ない光
学系となっている。
f-Axial光学系の仕様、各面の配置、特性、面形状のデ
ータを表6 に示す。
Off-Axial屈折面の両方を用いて構成された単焦点の結
像系である。(この系も像面の位置に表示素子を置き、
絞り位置を瞳位置と考えれば表示光学系とも考えること
ができる。) ここでもこの光学系を構成している非球面
の面形状を表わす式としては(数式28) を使って表現し
てある。ここで第5 面から第12面の屈折面はすべて球面
ではあるが、その曲率中心は表6 の面頂点の位置、面法
線の方向角データからわかるように必ずしも同一直線上
にないので、基準軸を絞り中心と像面中心を通る基準波
長の光線の光路とした時、これらの面はOff-Axial屈折
面となっている。
系でのパワーΦ、横倍率、そして全系の焦点距離、主点
位置、バックフォーカスのアジムス依存性を上記計算の
フローに則って計算した結果を表7 に示す。なお、ここ
での各面での近軸量の計算の際に使う面形状の式の係数
は、Off-Axial2次曲面をベースにした数式28をさらにべ
き級数展開して平面ベースの数式1 の形に変換したもの
である。
のパワーΦのアジムス依存性をグラフとして表現したも
のを図20に、全系の焦点距離、主点位置、バックフォー
カスのアジムス依存性をグラフとして表現したものを図
21に示す。(なお図21では残存アジムス依存性がわかり
やすいようにスケールを拡大して描いてある。) 図20においては各面のパワーのアジムス依存性がある
面、小さい面ともに含むが、小さい面については、表7
においてC02 とC20cos2 θの比が1 に近い値を持つ面
(ほぼ(数式27)の反射面がアジムス依存性を持たない条
件をみたす面) に対応している。
うに全系としては近軸量のアジムス依存性は押さえられ
ている。こうした設計は、全系の焦点距離(パワー) や
横倍率ができるだけアジムス依存性を持たないように各
面の曲率を自動設計の手法により最適化をかけて求めた
設計の一例であり、全系のパワーや横倍率のアジムス依
存性が小さいのに対応して、図22のスポットダイグラム
(最大像高の1/4 の範囲; 微細構造がわかるように拡大
されている。スポットの大きさは0.1mm 以下にはなって
いる) 、図23のディストーションの図からもわかるよう
に基準軸近傍で非点収差やディストーションの少ない光
学系となっている。
f-Axial光学系の仕様、各面の配置、特性、面形状のデ
ータを表8 に示す。このOff-Axial光学系はOff-Axial反
射面と共軸の屈折面(平面) を用いて構成されたズーム
の可能な結像系であり、絞り面の第1 面を第1 ブロッ
ク、第2 面から第6 面を第2 ブロック、第7 面から第11
面を第3 ブロック、第12面から第16面を第4 ブロックと
したとき、第2 ブロックと第3 ブロックの間隔、第3 ブ
ロックと第4 ブロックの間隔を可変としてズームを行な
っている。ここではこの光学系を構成している非球面の
面形状を表わす式としては(数式30) の平面ベースの式
を使って表現してある。
び2 つの主点位置の各ブロックごとのアジムス依存性の
計算値、および全系での焦点距離、主点位置、バックフ
ォーカスのアジムス依存性の計算値を広角端、中間位
置、望遠端の3 つのステートに対して上記計算のフロー
に則って計算した結果を表9 に示す。そしてそれらの結
果のグラフを図25および図26に示す。(なお図26では残
存アジムス依存性がわかりやすいようにスケールを拡大
して描いてある。) なお、この例では各面のパワーのアジムス依存性のグラ
フはブロックごとのアジムス依存性のグラフを表示した
ため省略したが、表8 の値を用いて計算すれば他の実施
例同様に描くことができる。その際C02 とC20cos2 θの
比が1 に近い値を持つ面(ほぼ(数式27)の反射面がアジ
ムス依存性を持たない条件をみたす面)を含むことは表9
の数値計算を参照することによって確かめることがで
きる。
ブロックのパワーもほぼアジムス依存性がないような設
計になっている。このためブロック間隔を変化させても
全系のパワーがすべてのステートでアジムス依存性がほ
とんどないようにできる。
拡大された図26ではわかる程度の残存のアジムス依存性
は高次の収差とのバランスとの関連で残っていると思わ
れるが、この光学系も、各ブロックや全系の焦点距離
(パワー) や横倍率ができるだけアジムス依存性を持た
ないように各面の曲率を自動設計の手法により最適化を
かけて求めた設計による一例であり、全系のパワーや横
倍率のアジムス依存性が小さいのに対応して、図27のス
ポットダイグラム(最大像高の1/4 の範囲; 微細構造が
わかるように拡大されている。スポットの大きさは0.1m
m 以下にはなっている) 、図28のディストーション(最
大像高の1/4 の範囲) の図からもわかるように各ステー
トともに基準軸近傍で非点収差やディストーションの少
ない光学系となっている。
f-Axial光学系の仕様、各面の配置、特性、面形状のデ
ータを表10に示す。
された単焦点の結像系である。(この系も像面の位置に
表示素子を置き、絞り位置を瞳位置と考えれば表示光学
系とも考えることができる。) ここでもこの光学系を構
成している非球面の面形状を表わす式としては(数式28)
を使って表現してある。ただしここでの各面は(数式2
8) の多項式部分が存在するので厳密なOff-Axial2次曲
面ではないが、多項式部分に2 次の項がないので曲率的
にはそれと同等となっておりしかもべースになっている
Off-Axial2次曲面の2 焦点は基準軸上にあるので、(数
式27) の条件を満たしている。従って近軸的にはこれら
の反射面は完全にアジムス依存性がなく、あたかも共軸
系のように取り扱うことが可能である。
び横倍率の近軸量の各面での値、および全系での値を上
記計算のフローに則って計算した結果を表11に示す。予
想通りどちらの量も全くアジムス依存性がない。なお、
ここでの各面での近軸量の計算の際に使う面形状の式の
係数は、Off-Axial2次曲面をベースにした(数式28)をさ
らにべき級数展開して平面ベースの(数式1)の形に変換
したものである。
のアジムス依存性をグラフとして表現したものを示す。
この図からわかるように、この系は各面、全系ともに全
くアジムス依存性を持っていない。なおこの光学系は更
に高次の収差が小さくなるように各面の高次の係数を自
動設計の手法により最適化をかけて求めた設計であり、
全系のパワーや横倍率のアジムス依存性がないのに対応
して、図31のスポットダイグラム(最大像高の1/4 の範
囲; 微細構造がわかるように拡大されている。スポット
の大きさは0.1mm 以下にはなっている) 、図32のディス
トーションの図からもわかるように基準軸近傍で非点収
差やディストーションの少ない光学系となっている。
f-Axial光学系の仕様、各面の配置、特性、面形状のデ
ータを表12に示す。
共軸の屈折面で構成された単焦点の結像系である。この
光学系は実施例1 から3 や5 の光学系とは異なり、物体
距離が有限の有限結像系出ある。ここでもこの光学系を
構成している非球面の面形状を表わす式としては(数式2
8) を使って表現してある。ただしここでの各反射面は
(数式28) の多項式部分がないので厳密なOff-Axial2次
曲面となっておりしかもその2 焦点は基準軸上にあるの
で、(数式27) の条件を満たしている。従って近軸的に
はこれらの反射面は厳密にアジムス依存性がなく、あた
かも共軸系のように取り扱うことが可能である。
系でのパワーΦ、横倍率、そして全系の焦点距離、主点
位置、バックフォーカスのアジムス依存性を上記計算の
フローに則って計算した結果を表13に示す。予想通りど
の近軸量も全くアジムス依存性がない。なお、ここでの
各面での近軸量の計算の際に使う面形状の式の係数は、
Off-Axial2次曲面をベースにした(数式28) をさらにべ
き級数展開して平面ベースの(数式1)の形に変換したも
のである。
のアジムス依存性をグラフとして表現したものを示す。
この図からわかるように、この系は各面、全系ともに全
くアジムス依存性を持っていない。なおこの光学系は高
次の収差が小さくなるように各面の曲率を自動設計の手
法により最適化をかけて求めた設計の一例であり、全系
のパワーや横倍率のアジムス依存性がないのに対応し
て、図35のスポットダイグラム(最大像高の1/4 の範囲;
微細構造がわかるように拡大されている。スポットの
大きさは0.1mm 以下にはなっている) 、図36のディスト
ーションの図からもわかるように基準軸近傍で非点収差
やディストーションの少ない光学系となっている。
f-Axial光学系の仕様、各面の配置、特性、面形状のデ
ータを表14に示す。
みで構成された単焦点の結像系である。(この系も像面
の位置に表示素子を置き、絞り位置を瞳位置と考えれば
表示光学系とも考えることができる。) ここでもこの光
学系を構成している非球面の面形状を表わす式としては
(数式28) を使って表現してある。
系でのパワーΦ、横倍率、そして全系の焦点距離、主点
位置、バックフォーカスのアジムス依存性を上記計算の
フローに則って計算した結果を表15に示す。なお、ここ
での各面での近軸量の計算の際に使う面形状の式の係数
は、Off-Axial2次曲面をベースにした数式28をさらにべ
き級数展開して平面ベースの数式1 の形に変換したもの
である。
のパワーΦのアジムス依存性をグラフとして表現したも
のを図38に、全系の焦点距離、主点位置、バックフォー
カスのアジムス依存性をグラフとして表現したものを図
22に示す。(なお図39では残存アジムス依存性がわかり
やすいようにスケールを拡大して描いてある。) 図38においては各面のパワーのアジムス依存性がある
面、小さい面ともに含むが、小さい面については、表7
においてC02 とC20cos2 θの比が1 に近い値を持つ面
(ほぼ(数式27)の反射面がアジムス依存性を持たない条
件をみたす面) に対応している。
て、各面の近軸量にはアジムス依存性を持っているもの
があるものの、全系としては近軸量のアジムス依存性は
押さえられている。こうした設計は、全系の焦点距離
(パワー) や横倍率ができるだけアジムス依存性を持た
ないように各面の曲率を自動設計の手法により最適化を
かけて求めた設計の一例であり、全系のパワーや横倍率
のアジムス依存性が小さいのに対応して、図40のスポッ
トダイグラム(最大像高の1/4 の範囲; 微細構造がわか
るように拡大されている。スポットの大きさは0.1mm 以
下にはなっている)、図41のディストーションの図から
もわかるように基準軸近傍で非点収差やディストーショ
ンの少ない光学系となっている。
方法を用いれば実際光線がのあたり使用される部分の表
現の原点が使用される部分の中にあるために実際の面の
加工、測定の際に座標変換する必要がなく、図面作成工
程等簡略化できるという効果がある。
曲面やトーリック面であれば理解しやすい上に加工上も
易しくなるという効果がある。またこうした光学系(Off
-Axial光学系) の各面の形状を変化させて光学系として
の性能を最適化する場合、使用する面の部分の中心を結
ぶ線の折れ曲がり方を固定したままで面形状を最適化す
ることができるという効果がある。
「共軸光学系の偏心による非対称非球面の表現方法」に
よる表現方法に比べて、設計自由度が大きいのでより収
差補正が行なえた光学系を得られる可能性が大きくなる
という効果がある。またこの面形状表現方法を用いて構
築されたOff-Axial光学系に対する近軸理論は従来の共
軸系の近軸理論を完全に包含する形としてまとめあげる
ことができるので、その理論を用いた計算処理方法なら
びに処理装置を採用すれば、物体面から像面にいたる基
準波長の光路(基準軸) が曲面と交わる点において面法
線が基準軸と一致しない平面ではない曲面(Off-Axial曲
面) を含む光学系(Off-Axial光学系) においても光学系
の設計の際に一般的に焦点距離や倍率などの近軸量を計
算することができ、光学系の骨組みを理解しやすくなる
という効果がある。
ズームレンズを構成する各ブロックにも適用することに
よってOff-Axial光学系を使った単焦点レンズやズーム
レンズを設計できるという効果がある。
により可能となったOff-Axial光学系の近軸トレースの
手法を使って全系あるいはズームレンズのブロックとい
った複数面から成るブロックの近軸量がほぼアジムス依
存性がないように各構成面の形状を決定するという計算
処理方法ならびに処理装置を採用すれば、Off-Axial光
学系においても光学系の形状決定という設計作業が効率
的に行なえるという効果がある。
系は全系あるいはズームレンズのブロックといった複数
面から成るブロックのパワー、倍率といった近軸量がほ
ぼアジムス依存性がないようになっているので、基準軸
近傍で非点収差やディストーションが小さい光学系が得
られるという効果がある。
により反射面に対して導き出される条件式、(数式27)
をそのOff-Axial光学系を構成するOff-Axial曲面の反射
面が満たすべき面の形状の制限式として採用すれば、Of
f-Axial光学系においても光学系の近軸量が各面でアジ
ムス依存性を持たず、近軸理論上は共軸系の回転対称面
と全く同様に扱うことができるという効果がある。
学系の中に使うことで全系の近軸量のアジムス依存性を
小さくおさえることができるので、全系あるいはズーム
レンズのブロックといった複数面から成るブロックのパ
ワー、倍率といった近軸量がほぼアジムス依存性がない
ようによりしやすくなり、基準軸近傍で非点収差やディ
ストーションがより出にくい光学系が得られるという効
果がある。
示すフローチャートの一例
示すフローチャートの別の例
示すフローチャートの更に別の例
計算の処理動作を示すフローチャートの一例
ジムス依存性を押さえるように光学系を決定する計算の
処理動作を示すフローチャートの一例
実施例の光学系の断面図
いられている座標系を説明する図
実施例の第2 面の面形状を示す図
1 実施例の各面および全系でのパワーのアジムス依存性
を示す図
1 実施例の全系での焦点距離、主点位置、バックフォー
カスのアジムス依存性を示す図
1 実施例の光学系の基準軸近傍のスポットダイアグラム
を示す図
1 実施例の光学系の基準軸近傍のディストーションを示
す図
2 実施例の光学系の断面図
2 実施例の各面および全系でのパワーのアジムス依存性
を示す図
2 実施例の全系での焦点距離、主点位置、バックフォー
カスのアジムス依存性を示す図
2 実施例の光学系の基準軸近傍のスポットダイアグラム
を示す図
2 実施例の光学系の基準軸近傍のディストーションを示
す図
3 実施例の光学系の断面図
3 実施例の各面および全系でのパワーのアジムス依存性
を示す図
3 実施例の全系での焦点距離、主点位置、バックフォー
カスのアジムス依存性を示す図
3 実施例の光学系の基準軸近傍のスポットダイアグラム
を示す図
3 実施例の光学系の基準軸近傍のディストーションを示
す図
4 実施例の光学系の断面図
4 実施例の各ブロックおよび全系でのパワーのアジムス
依存性を示す図
4 実施例の3 つのステートでの、全系の焦点距離、主点
位置、バックフォーカスのアジムス依存性を示す図
4 実施例の3 つのステートでの、光学系の基準軸近傍の
スポットダイアグラムを示す図
4 実施例の3 つのステートでの、光学系の基準軸近傍の
ディストーションを示す図
5 実施例の光学系の断面図
5 実施例の各面および全系でのパワーのアジムス依存性
を示す図
5 実施例の光学系の基準軸近傍のスポットダイアグラム
を示す図
5 実施例の光学系の基準軸近傍のディストーションを示
す図
6 実施例の光学系の断面図
6 実施例の各面および全系でのパワーのアジムス依存性
を示す図
6 実施例の光学系の基準軸近傍のスポットダイアグラム
を示す図
6 実施例の光学系の基準軸近傍のディストーションを示
す図
7 実施例の光学系の断面図
7 実施例の各面および全系でのパワーのアジムス依存性
を示す図
7 実施例の全系での焦点距離、主点位置、バックフォー
カスのアジムス依存性を示す図
7 実施例の光学系の基準軸近傍のスポットダイアグラム
を示す図
7 実施例の光学系の基準軸近傍のディストーションを示
す図
面の表現方法」を示す図
系の基準軸と面との交点を原点にした表現方法を示す図
系とそこで用いられる諸量を示す図
面の例を示す図
Claims (22)
- 【請求項1】 物体面から像面にいたる基準波長の基準
光線の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸
と一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、該基準軸のまわりに展開する手法で計算式が得られ
るガウシャンブラケットのA,D,B,Φ,焦点距離、
2つの主点位置、倍率β、バックフォーカスの近軸量の
少なくとも1つを各面毎または全系にわたって計算する
ようにしたことを特徴とする処理方法。 - 【請求項2】 物体面から像面にいたる基準波長の基準
光線の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸
と一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、該基準軸のまわりに展開する手法で計算式が得られ
るガウシャンブラケットのA,D,B,Φ,焦点距離、
2つの主点位置、倍率β、バックフォーカスの近軸量の
少なくとも1つを各面毎、あるいは全系にわたって計算
して表示装置に表示、またはプリンターにプリントアウ
トすることを特徴とする処理方法。 - 【請求項3】 物体面から像面にいたる基準波長の基準
光線の基準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸
と一致しない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系
の、該基準軸のまわりにする展開する手法で計算式が得
られるガウシャンブラケットのA,D,B,Φ,焦点距
離、2つの主点位置、倍率β、バックフォーカスの近軸
量の少なくとも1つを複数のアジムスで、各面毎、ある
いは全系にわたって計算してその近軸量のアジムス依存
性を表示装置に表示、またはプリンターにプリントアウ
トすることを特徴とする処理方法。 - 【請求項4】 物体面から像面にいたる基準波長の基準
軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しな
い平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、Off-Axi
al曲面の形状を、上記基準軸と面とのの交点を原点とし
z軸を面法線とした座標系で2次の項から始まる平面ベ
ースの式 z(x,y)=C20x2+2C11xy+C02y2+D30x3+3D21x2y+3D12xy2+D03y3 +E40x4+4E31x3y+6E22x2y2+4E13xy3+E04y4+.... (数式1) と表現される非対称非球面の多項式で計算して表示装置
に表示する、あるいはプリンターにプリントアウトする
ことを特徴とする処理方法。 - 【請求項5】 物体面から像面にいたる基準波長の基準
軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しな
い平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、Off-Axi
al曲面の形状を、上記交点を原点としz軸を面法線とし
た座標系で2次の項から始まるOff-Axial2次曲面ベー
スの式 【数1】 と表現される非対称非球面の式で計算して表示する、あ
るいはプリンターにプリントアウトすることを特徴とす
る処理方法。 - 【請求項6】 物体面から像面にいたる基準波長の基準
軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しな
い平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、Off-Axi
al曲面の形状を、上記交点を原点としz軸を面法線とし
た座標系で2次の項から始まるトーリック面ベースの式 【数2】 と表現される非対称非球面の式で計算して表示する、あ
るいはプリンターにプリントアウトすることを特徴とす
る処理方法。 - 【請求項7】 物体面から像面にいたる基準波長の基準
軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致しな
い平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、基準軸
のまわりに展開した 【数3】 で定義されるOff-Axial曲面の近軸量各面ごとに計算
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系あるいはブ
ロックの近軸量A,B,Φ,Dを複数のアジムスについ
て計算し、全系あるいはブロックの近軸量A,B,Φ,
Dがほぼアジムス依存性がないように各構成面の形状を
決定することを特徴とする処理方法。 - 【請求項8】 請求項7の処理方法および装置におい
て、全系あるいはブロックの近軸量A,B,Φ,Dがア
ジムス依存性が最も小さくなるように、各構成面の形状
を決定する手段として自動設計の手法を用いることを特
徴とする処理方法。 - 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれか1項記
載の処理方法を用いていることを特徴とする処理装置。 - 【請求項10】 物体面から像面にいたる基準波長の基
準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致し
ない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、基準
軸のまわりに展開した 【数4】 で定義されるOff-Axial曲面の近軸量各面ごとに計算
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系の近軸量
A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した時、
全系の近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス依存性がな
いように各構成面の形状が決定されていることを特徴と
する光学系。 - 【請求項11】 物体面から像面にいたる基準波長の基
準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致し
ない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、基準
軸のまわりに展開した 【数5】 で定義されるOff-Axial曲面の近軸量各面ごとに計算
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系の近軸量
A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した時、
全系の近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス依存性がな
いように各構成面の形状が決定されており、かつ物体面
距離あるいは像面距離のどちらか片方が無限遠であるこ
とを特徴とする光学系。 - 【請求項12】 前記光学系のすべて面はOff-Axial反
射面であることを特徴とする請求項11の光学系。 - 【請求項13】 前記光学系の構成面はOff-Axial反射
面と共軸の屈折面であることを特徴とする請求項11の
光学系。 - 【請求項14】 前記光学系は少なくとも1面の反射面
を含み、その反射面がC11が0でC02とC20cos2θの比
がほぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あることを特徴とする請求項11の光学系。 - 【請求項15】 前記光学系において含まれる反射面は
すべてC11が0でC02とC20cos2θの比がほぼ1になる
面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あることを特徴とする請求項11の光学系。 - 【請求項16】 物体面から像面にいたる基準波長の基
準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致し
ない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系の、該基
準軸のまわりに展開した 【数6】 で定義されるOff-Axial曲面の近軸量各面ごとに計算
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って全系の近軸量
A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した時、
全系の近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス依存性がな
いように各構成面の形状が決定されており、かつ物体面
距離および像面距離のどちらも有限距離であることを特
徴とする光学系。 - 【請求項17】 前記光学系はすべて面がOff-Axial射
面であることを特徴とする請求項16の光学系。 - 【請求項18】 前記光学系は少なくとも1面の反射面
を含み、その反射面がC11が0でC02とC20cos2θの比
がほぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あることを特徴とする請求項16の光学系。 - 【請求項19】 前記光学系において含まれる反射面は
すべてC11が0でC02とC20cos2θの比がほぼ1になる
面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あることを特徴とする請求項16の光学系。 - 【請求項20】 物体面から像面にいたる基準波長の基
準軸が曲面と交わる点において面法線が基準軸と一致し
ない平面ではないOff-Axial曲面を含む光学系が複数の
ブロックに別れており、全系を通しての基準軸のまわり
に展開した 【数7】 で定義されるOff-Axial曲面の近軸量各面ごとに計算
し、 hν'=Aνhν (数式13) αν'=Φνhν+Dναν (数式14) hν+1=hν'-eν' αν' (数式15) αν+1= αν' (数式16) で定義される近軸トレースの式を使って各ブロックの近
軸量A,B,Φ,Dを複数のアジムスについて計算した
時、各ブロックの近軸量A,B,Φ,Dがほぼアジムス
依存性がないように各構成面の形状が決定されており、
それらのブロックの間の間隔を変化させることによって
ズームを行なうことを特徴とするズームレンズ光学系。 - 【請求項21】 前記ズームレンズ光学系は少なくとも
1面の反射面を含み、その反射面がC11が0でC02とC
20cos2θの比がほぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あることを特徴とする請求項20のズームレンズ光学
系。 - 【請求項22】 前記ズームレンズ光学系において含ま
れる反射面はすべてC11が0でC02とC20cos2θの比が
ほぼ1になる面または C11=0、C02=C20 cos2θ (数式27) の反射面がアジムス依存性を持たない条件をみたす面で
あることを特徴とする請求項20のズームレンズ光学
系。
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