JP2001201062A - 熱線反射板 - Google Patents

熱線反射板

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JP2001201062A
JP2001201062A JP2000007074A JP2000007074A JP2001201062A JP 2001201062 A JP2001201062 A JP 2001201062A JP 2000007074 A JP2000007074 A JP 2000007074A JP 2000007074 A JP2000007074 A JP 2000007074A JP 2001201062 A JP2001201062 A JP 2001201062A
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JP
Japan
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heat ray
film layer
heat
metal film
resistant substrate
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Application number
JP2000007074A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Murakami
嘉彦 村上
Kazunori Shibukawa
和典 渋川
Yukio Ikuhara
幸雄 生原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化雰囲気下においても優れた高温安定性を
示し、優れた熱線反射作用を長期に亘って発揮し得る熱
線反射板を得る。 【解決手段】 耐熱性基板1上に、金属膜層2と、保護
膜層3を順次積層する。前記耐熱性基板1、又は、保護
膜層3の材質が、石英であることが好ましく、また、前
記金属膜層2の材質が、W、Mo、Ta、Pt、Niの
中から選択された1種または2種以上のものであること
が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化雰囲気下にお
いても優れた高温安定性を示し、長期に亘って優れた熱
線反射作用を発揮する熱線反射板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱線反射板は、各種加熱装置の
熱効率を高めるため、発熱体の側面及び底面に配設され
ている。この熱線反射板は、耐熱性が要求されることか
ら、ハステロイ、インコネル、ステンレス、モリブデン
等、耐熱性に優れた金属材料からなる厚み1〜5mm程
度の金属板が用いられている。しかしながら、このよう
な耐熱性に優れた金属材料で形成された熱線反射板であ
っても、酸化雰囲気下で高温に長時間曝されると、熱線
反射板の酸化が急速に進行し、熱線反射板の表面が酸化
することにより熱線反射率が低下するため、熱線反射作
用が低下し、比較的短時間で使用寿命に至ってしまうと
いう問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事項に
鑑みてなされたものであり、酸化雰囲気下で高温に長時
間曝されても、熱線反射板の酸化が急速に進行すること
がなく、反射率の低下による機能低下がなく、長時間の
使用寿命を有する熱線反射板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、耐熱性基板上に、金属膜層と保護膜層とを順
次積層することにより、上記課題を効率よく解決し得る
ことを知見し、本発明を完成するに至った。即ち、本発
明において請求項1は、耐熱性基板と、該耐熱性基板の
表面に積層された金属膜層と、該金属膜層の表面に積層
された保護膜層とからなる熱線反射板を提供する。ま
た、請求項2は、請求項1に記載の熱線反射板におい
て、前記耐熱性基板の材質が石英である熱線反射板を提
供する。また、請求項3は、請求項1または2に記載の
熱線反射板において、前記金属膜層の材質が、W、M
o、Ta、Pt、Niの中から選択された1種または2
種以上のものである熱線反射板を提供する。また、請求
項4は、請求項1ないし3のいずれかに記載の熱線反射
板において、前記保護膜層の材質が石英である熱線反射
板を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の熱線反射板の一
例を示す概略断面図である。図中に表記した符号1は、
耐熱性基板を示す。前記耐熱性基板1の材料としては、
耐熱性以外に、耐酸化性に優れ、耐熱衝撃性が高いこと
が必要であり、石英、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、
窒化ケイ素などが用いられ、これらの中でも石英が、耐
酸化性、耐熱衝撃性ともに最も優れており、かつ、材料
費、加工費も他のセラミック材料より安価であるため、
最も好適に用いられる。上記耐熱性基板1の厚みは、特
に制限されないが、熱線反射板の強度を考慮すると、通
常2〜10mm程度が好適である。
【0006】上記耐熱性基板1上には、金属膜層2が積
層されている。上記金属膜層2の材料としては、高温下
においても、蒸気圧が高くならないように、W、Mo、
Ta、Pt、Niなど、融点が1000℃以上、好まし
くは1200〜4700℃程度と比較的高い金属の中か
ら選択される1種、または2種以上が用いられる。これ
らの中でも特にNiが、石英板上に薄膜を形成させるこ
とが容易であるため、好適に用いられる。
【0007】上記金属膜層2の膜厚は、材料とする金属
と耐熱性基板1との熱膨張率の差によって適宜設定され
るが、通常0.001〜0.5mm程度である。上記膜
厚が、0.001mmよりも薄いと光の透過率が大きく
なるため、反射膜としての機能性が著しく低下し、0.
5mmを越えると、高温時に熱膨張によって生じる形状
変化が無視できないものとなり、金属膜層2が耐熱性基
板1から剥離しやすくなるので不適切である。このよう
な金属膜層2は、例えば、スパッタリング法、熱CVD
法、プラズマCVD法、メッキ法等の湿式法等の公知の
方法により、上記耐熱性基板1上に成膜させることがで
きる。
【0008】上記金属膜層2の表面には、保護膜層3が
積層されている。上記保護膜層3の材料としては、石
英、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素など耐
熱性、耐酸化性に優れた材質のものが用いられるが、熱
サイクルによる剥離が生じないように、耐熱性基板1と
同じ材質のものを選択することが望ましく、例えば、耐
熱性基板1の材質を石英とする場合は、石英とする。
【0009】上記保護膜層3の膜厚は、特に制限されな
いが、通常0.001〜0.5mm程度である。上記膜
厚が、0.001mmより薄いと、高温に長時間曝され
ることにより、蒸発してしまい、膜厚が過度に薄くなる
ため、金属膜層2を保護する機能を果たせなくなり、
0.5mmを越えると、高温時に熱膨張によって生じる
形状変化が無視できないものとなり、保護膜層3と金属
膜層2とが剥離しやすくなるので不適切である。
【0010】このような保護膜層3を、例えばスパッタ
リング法、熱CVD法、プラズマCVD法、メッキ法等
の湿式法等の公知の方法により、上記金属膜層2の表面
に成膜させることによって、熱線反射板を得ることがで
きる。
【0011】このようにして得られた熱線反射板にあっ
ては、反射膜としての機能を有する金属膜層2を、耐熱
性、耐酸化性、耐熱衝撃性に優れた材質からなる耐熱性
基板1、および、保護膜層3で挟層したものであるた
め、酸化雰囲気下で高温に長時間曝されても、熱線反射
板の酸化が抑制されるため、熱反射板の反射作用を長期
に亘って高く維持することができ、長期間の使用寿命を
有するものである。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を、より具体的
に説明する。かかる実施例は、本発明の一態様を示すも
のであり、この発明を限定するものではなく、本発明の
範囲で任意に変更が可能である。 (実施例)直径260mm、厚み4mmの石英基板上
に、スパッタリング法により、厚み0.1mmのNiの
金属膜層2を形成した。そして、このNi金属膜層2の
表面に、プラズマCVD法により、厚み0.1mmの石
英の保護膜層3を形成し、熱線反射板を得た。8インチ
ウェハー加熱用のヒーターユニットを作製するため、S
iC焼結体製の平面状ヒータエレメントの下に、上記熱
線反射板を設置して、ヒータユニットを作製した。
【0013】上記ヒータユニットを、酸素5Torrの
雰囲気下、ウエハー温度が800℃となるように通電加
熱し、該温度に1000時間保持した。そして、800
℃到達時のウエハー温度の温度分布ΔT(温度測定個
所:10箇所)と、通電開始1000時間後のウエハー
温度の温度分布ΔT(温度測定個所:10箇所)をそれ
ぞれ測定した。その結果を表1に示した。なお、通電開
始1000時間後においても、上記熱線反射板には変色
が認められなかった。
【0014】(比較例)直径260mm、厚み4mmの
インコネル板を熱線反射板として用いた他は、実施例に
準じて熱線反射板を作製し、ヒータユニットを作製し
た。作製したヒータユニットについて、実施例に準じ
て、ウエハー温度の温度分布ΔTを測定し、その結果を
表1に示した。なお、通電加熱後短時間で、前記熱線反
射板に変色が認められた。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示される結果から、実施例で作製し
たヒータユニットでは、酸素5Torrの雰囲気下で、
ウエハー温度が800℃に到達した時と、通電開始10
00時間後とで、投入電力、ウエハー温度の温度分布Δ
Tに変動が認められなかった。これに対して、比較例で
作製したヒータユニットでは、投入電力、温度分布ΔT
共に著しい変動が認められた。また、実施例で作製した
熱線反射板では、通電開始1000時間後においても変
色が認められなかったのに対して、比較例で作製した熱
線反射板では、通電加熱後短時間で、変色が認められ
た。これらのことから、実施例で作製した熱線反射板
は、酸化雰囲気下の高温に長時間曝露されても、熱線反
射板の表面が酸化されず、高い熱線反射作用を長時間に
亘って保持できたのに対して、比較例で作製した熱線反
射板では、加熱後短時間で、熱線反射板の表面が酸化さ
れ、熱線反射作用が著しく低下したことが示された。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱線反射
板にあっては、耐熱性以外に、耐酸化性、耐熱衝撃性に
優れた材質からなる耐熱性基板上に、熱線反射膜として
の機能を有する金属膜層と、耐熱性基板と同じく耐熱
性、耐酸化性、耐熱衝撃性に優れた材質からなる保護膜
層とを、順次積層したものであるため、酸化雰囲気下で
高温に長時間曝されても、熱線反射板の酸化の進行が抑
制され、熱線反射作用を長期に亘って高く維持すること
がでるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱線反射板の一例を示した概略断面
図である。
【符号の説明】
1…耐熱性基板 2…金属膜層 3…保護膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生原 幸雄 千葉県市川市二俣新町22−1 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 Fターム(参考) 4F100 AA20C AB16B AB20B AB24B AB40B AC10A AC10C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C EH66 GB90 JJ03 JJ03A JN06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性基板と、該耐熱性基板の表面に積
    層された金属膜層と、該金属膜層の表面に積層された保
    護膜層からなることを特徴とする熱線反射板。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性基板の材質が石英であること
    を特徴とする請求項1に記載の熱線反射板。
  3. 【請求項3】 前記金属膜層の材質が、W、Mo、T
    a、Pt、Niの中から選択された1種または2種以上
    のものであることを特徴とする請求項1または2に記載
    の熱線反射板。
  4. 【請求項4】 前記保護膜層の材質が、石英であること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の熱線
    反射板。
JP2000007074A 2000-01-14 2000-01-14 熱線反射板 Pending JP2001201062A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011077451A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Bridgestone Corp ヒータユニット反射板および該反射板を備えたヒータユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011077451A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Bridgestone Corp ヒータユニット反射板および該反射板を備えたヒータユニット

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