JP2001195638A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JP2001195638A
JP2001195638A JP2000006946A JP2000006946A JP2001195638A JP 2001195638 A JP2001195638 A JP 2001195638A JP 2000006946 A JP2000006946 A JP 2000006946A JP 2000006946 A JP2000006946 A JP 2000006946A JP 2001195638 A JP2001195638 A JP 2001195638A
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Yoshikazu Mori
好和 森
Mitsugi Mikami
貢 三上
Yukio Ito
伊藤  幸男
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Nippon Conlux Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】旧硬貨の回収により旧硬貨の使用を可及的に防
止する硬貨処理装置を提供する。 【解決手段】硬貨処理装置1は、硬貨保留手段30の下
流に配設され、該硬貨保留手段30により一時保留され
たA硬貨を、返却通路70と硬貨収容手段91とへ振り
分ける第1の振り分け手段35と、該第1の振り分け手
段35の下流に配設され、該第1の振り分け手段35に
より硬貨収容手段91へ振り分けられたA硬貨を、硬貨
収容手段91と図示せぬ金庫とへ振り分ける第2の振り
分け手段51とを具えるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動販売機、両替
機、サービス機器等に使用され、投入硬貨を金種別に選
別収容するとともに、選別収容された硬貨を釣銭として
払い出す硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、両替機、サービス機器等に
は、従来から投入硬貨を金種別に選別収容するととも
に、この選別収容された硬貨を釣銭として払い出す硬貨
処理装置が装着されている。
【0003】このような硬貨処理装置は大別すると以下
の4つの部分から構成されている。 (1)硬貨処理装置の筐体を構成する装置本体。
【0004】(2)この装置本体の最上部に配設され、
投入硬貨の正偽と正貨を金種別に選別する硬貨選別部。
【0005】(3)この硬貨選別部の下方に位置する前
記装置本体内に配設され、この硬貨選別部により金種別
に選別された正貨をそれぞれ金種別に蓄積収容する複数
のコインチューブからなる硬貨収容部。
【0006】(4)この硬貨収容部の下方に位置する前
記装置本体内に配設され、前記硬貨収容部内に収容され
た正貨を釣り銭として払い出す硬貨払出部。
【0007】一方、このような構造の硬貨処理装置を装
着した自動販売機では、例えば、商品購入者が商品を購
入すべく硬貨を投入した後、何等かの理由でその商品購
入を停止し、硬貨の返却を希望する場合は、自動販売機
に配設された硬貨返却レバーを操作する。
【0008】すると、硬貨処理装置は、投入金額と同額
の硬貨を硬貨返却口に返却するので、投入硬貨の返却を
希望する商品購入者は、その硬貨返却口に返却された硬
貨を回収すれば良いこととなる。
【0009】ところで、上述した一般の硬貨処理装置で
は、このような硬貨の返却処理は、硬貨返却レバーの操
作に基づき、硬貨払出部によって投入硬貨と同額の硬貨
を硬貨収容部から硬貨返却口へ払い出すことにより行わ
れている。
【0010】即ち、一般の硬貨処理装置では、硬貨の返
却処理を行う場合、商品購入者が投入した投入硬貨その
ものを硬貨返却口へ払い出すのではなく、予め硬貨収容
部に収容された正貨のうち、投入金額に相当する額の硬
貨を硬貨返却口へ払い出すようにしている。
【0011】このように、従来の硬貨処理装置では、投
入硬貨を返却する場合、現実に投入された投入硬貨その
ものを払出すのではなく、硬貨収容部に予め収容された
硬貨の中から投入硬貨の額と同額の硬貨を払出すように
しているから、例えば、硬貨選別部により正貨と見做さ
れるほど精巧な偽造硬貨(偽貨)が、硬貨処理装置内に
投入された後、商品を購入すること無く、硬貨返却レバ
ーを操作した場合は、偽造硬貨が投入されたにもかかわ
らず、投入金額に相当する額の正貨が硬貨返却口へ払い
出され、このため、いわゆる硬貨のすり替え現象が発生
する。
【0012】このような、硬貨のすり替え現象を防止す
るため、従来では特開平11−288480号公報に開
示されているように、正貨と見做された硬貨を金種別に
振り分ける複数の金種振分レバーが配設された硬貨選別
通路の下流端、即ち金種別に硬貨が最終的に振り分け案
内される硬貨通路の下流端に硬貨保留レバーを配設する
とともに、この硬貨保留レバーで投入硬貨を一時保留
し、これにより商品を購入することなく硬貨返却レバー
が操作された場合は、その硬貨保留レバーによる投入硬
貨の一時保留を解除して、当該投入硬貨そのものを硬貨
返却口へ払い出す硬貨処理装置、すなわち、いわゆる現
物硬貨返却式硬貨処理装置が提案されている。
【0013】この特開平11−288480号公報に開
示されたこの現物硬貨返却式硬貨処理装置によれば、硬
貨返却レバーを操作して硬貨を返却する場合、現実に投
入された投入硬貨そのものを払出すので、仮に硬貨選別
部により正貨と見做されるほど精巧に偽造された硬貨
(偽貨)が投入された場合でも、その投入硬貨(偽貨)
そのものが硬貨返却口へ払出されるので、硬貨のすり替
え現象の発生は可及的に解消されることとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の硬貨
処理装置によると、特開平11−288480号公報に
開示されている現物硬貨返却式硬貨処理装置のように、
硬貨のすり替え現象の発生を可及的に阻止することがで
きる。しかしながら、偽造硬貨の使用そのものを防止す
ることはできず、このため、新たに偽造しにくい新50
0円硬貨を発行する計画が進められている。一方、この
新500円硬貨が発行されると、旧500円硬貨と新5
00円硬貨とが混在することとなるが、旧500円硬貨
は偽造されやすいため、旧500円の偽造を防止すべく
その使用を停止させるためには、旧500円硬貨を回収
する必要がある。しかし、従来の硬貨処理装置では、特
開平11−288480号公報に開示されている硬貨処
理装置のように、旧500円硬貨を回収することができ
ないから、旧500円硬貨の使用を阻止できないという
問題がある。
【0015】この発明は、上述した事情に鑑み、旧硬貨
の回収により旧硬貨の使用を可及的に防止する硬貨処理
装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明では、投入硬貨の正偽および正貨の金種
を判別する硬貨判別手段と、判別された正貨を金種別に
格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種振り分け手段
と、該格別の硬貨通路の下流に配設され、該格別の硬貨
通路に案内された硬貨を一時保留する硬貨保留手段と、
該硬貨保留手段の下流に配設され、前記硬貨保留手段か
ら落下する硬貨を積載収容する複数のコインチューブか
らなる硬貨収容手段とを具えた硬貨処理装置において、
前記硬貨保留手段の下流に配設され、該硬貨保留手段に
より一時保留された硬貨を、返却通路と前記硬貨収容手
段とへ振り分ける第1の振り分け手段と、該第1の振り
分け手段の下流に配設され、該第1の振り分け手段によ
り前記硬貨収容手段へ振り分けられた硬貨を、前記硬貨
収容手段と金庫とへ振り分ける第2の振り分け手段とを
具えるようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる硬貨処理
装置の一実施例で詳述する。図1はこの発明に係わる硬
貨処理装置1の概念斜視図である。この硬貨処理装置1
も、従来と同様に大別すると次の4部分から構成されて
いる。即ち、この硬貨処理装置1も筐体を構成する装置
本体2と、この装置本体2の最上部に配設され、硬貨投
入口3から投入された投入硬貨の正偽と正貨の金種を選
別する硬貨選別部4と、この硬貨選別部4の下方に配設
され、硬貨選別部4により選別された正貨を金種別にそ
れぞれ収容する複数のコインチューブからなる硬貨収容
部5と、この硬貨収容部5の下方に配設され、釣り銭の
額に応じて硬貨収容部5から正貨を払出す硬貨払出部6
とから構成されている。なお、図1で符号7は、特に使
用頻度の高い硬貨を予め収容しておく補助チューブ、符
号8は硬貨処理装置1内に進入した液物(洗剤等の液
体)を外部へ排除する液物排出チューブである。
【0018】次に、上述した硬貨処理装置1の硬貨選別
部4を詳述する。図2は、硬貨処理装置1の要部概念正
面図である。この硬貨処理装置1の硬貨選別部4は、基
本的に、互いに径の相異なる4種類のA正貨、B正貨、
C正貨、D正貨と偽貨との選別を行うものであり、さら
に、A正貨を新硬貨A1と旧硬貨A2に、C硬貨を新硬
貨C1と旧硬貨C2に、それぞれ判別するものである。
【0019】この硬貨選別部4の硬貨投入口3の直下に
は図面の右方向に傾斜した硬貨判別通路10が形成さ
れ、その途中には硬貨の正偽と、正貨の金種、正貨Aの
新旧、および正貨Cの新旧を判別する硬貨判別センサ1
1が配設されている。
【0020】一方、この硬貨判別通路10の終端には、
該硬貨判別通路10から転送された硬貨を正偽貨に振り
分け、正貨と偽貨とを格別の硬貨通路へ案内する正偽貨
振分部である正偽貨振分レバー12が配設されている。
なお、この正偽貨振分レバー12は下端の軸12aを中
心に上端が図面に対し垂直方向に開閉するタイプの振分
レバーである。
【0021】そしてこの正偽貨振分レバー12により、
前記硬貨判別通路10の終端は、投入された硬貨のうち
偽貨を案内する偽貨排出通路13と、正貨と見做された
硬貨のみを案内する第1の硬貨選別通路14とに分岐さ
れている。
【0022】一方、この正偽貨判別硬貨通路10の終端
に形成された硬貨通路のうち、偽貨排出通路13は、メ
インプレート20の正面側、すなわち、図1で示す硬貨
選別部4の正面側に形成された硬貨排出シュート80
(図3)に連通しており、この硬貨排出シュート80
は、図3で示すように図面の左方向に傾斜して形成され
ている。また、この硬貨排出シュート80は、図示せぬ
硬貨返却口に連通しており、偽貨排出硬貨通路13に案
内された偽貨Gは、図3の矢印で示すように硬貨排出シ
ュート80を介し前記硬貨返却口へ返却される。また、
図2で示す第1の硬貨選別通路14には、その下流端
に、該第1の硬貨選別通路14内に転送された正貨と見
做された硬貨、即ちA、B、C、D正貨の4種類の硬貨
のうち、A硬貨、C硬貨のグループと、B硬貨、D硬貨
のグループとに振り分ける第1の金種振分部である第1
の金種振分レバー15が配設されている。また、この第
1の金種振分レバー15により、前記第1の硬貨選別通
路14は硬貨グループA、Cのみを案内する図面の左側
へ傾斜した第2の硬貨選別通路16と、硬貨グループ
B、Dのみを案内する図面の右側へ若干傾斜した第3の
硬貨選別通路17とに分岐している。なお、上述した第
1の金種振分レバー15は図2で示すように、全体とし
て正面が略L字形状に形成されている。
【0023】この第1の金種振分レバー15は、図2の
要部概念斜視図である図4で示すように硬貨選別部4の
メインプレート20表面から突出した際に、側方にある
第2の硬貨選別通路16を開放し、また図5で示すよう
にメインプレート20側に吸引された際に上述した第2
の硬貨選別通路16を閉塞する第1のゲート15aと、
図4で示すようにメインプレート20から突出した際
に、底面にある第3の硬貨選別通路17を閉塞し、また
図5で示すようにメインプレート20側に吸引された際
に上述した第3の硬貨選別通路17を開放する第2のゲ
ート15bとから構成されている。
【0024】このような第1の金種振分レバー15によ
ると、該第1の金種振分レバー15が図4で示すように
メインプレート20から突出すると、第2の硬貨選別通
路16が開放され、かつ第3の硬貨選別通路17が閉塞
するので、硬貨グループA、Cのみが第2の硬貨選別通
路16へ案内される。
【0025】また、第1の金種振分レバー15が図5で
示すようにメインプレート20側に吸引されると第2の
硬貨選別通路16が閉塞され、かつ第3の硬貨選別通路
17が開放されるので、硬貨グループB、Dグループの
みが第3の硬貨選別通路17へ案内される。
【0026】一方、図2で示すように、前記第2の硬貨
選別通路16の下流端には、該第2の硬貨選別通路16
内に転送された硬貨グループA、Cを、A硬貨とC硬貨
とに振り分ける第2の金種振分部である第2の金種振分
レバー60が配設されている。そして、この第2の金種
振分レバー60により、前記第2の硬貨選別通路16
は、A硬貨のみを案内する第4の硬貨選別通路61と、
C硬貨のみを案内する第5の硬貨選別通路62とに分岐
している。なお、この第2の金種振分レバー60は左端
の軸60aを中心に右端60bが図面に対し垂直方向に
開閉するタイプの金種振分レバーである。また、図2で
示すように、前記第3の硬貨選別通路17の下流端に
は、メインプレート20の背面側に形成され、図示せぬ
金庫側へ通ずる第6の硬貨選別通路63と、第7の硬貨
選別通路64とに振り分ける第3の金種振分部である第
3の金種振分レバー65が配設されている。
【0027】この第3の金種振分レバー65では、後述
する硬貨収容部5(図1)の各コインチューブ93、9
4にそれぞれ蓄積収容されたB硬貨またはD硬貨がオー
バーフローした際には、そのオーバーフローしたB硬貨
またはD硬貨を、前記金庫側へ通じる第6の硬貨選別通
路63へ振分案内するとともに、各コインチューブ9
3、94にそれぞれに蓄積収容されたB硬貨、D硬貨が
オーバーフローしない通常時には、第3の硬貨選別通路
17を通過した硬貨グループB、Dを第7の硬貨通路6
4へ振分案内する。なお、この第3の金種振分レバー6
5も下端の軸65aを中心に上端が図面に対し垂直方向
に開閉するタイプの金種振分レバーである。
【0028】また、図2で示すように、第7の硬貨選別
通路64の下流端には、この第7の硬貨選別通路64に
案内される硬貨グループB、DをB硬貨とD硬貨とに振
り分ける第4の金種振分部である第4の金種振分部レバ
ー66が配設されている。
【0029】この第4の金種振分レバー66は、第1の
金種振分レバー15と同一構造のレバーであり、この第
4の金種振分レバー66によると、該第4の金種振分レ
バー66がメインプレート20から突出すると、第8の
硬貨選別通路67が開放され、かつ第9の硬貨選別通路
68が閉塞するので、B硬貨のみが第8の硬貨選別通路
67へ案内され、また、第4の金種振分レバー66がメ
インプレート20側に吸引されると第8の硬貨選別通路
67が閉塞され、かつ第9の硬貨選別通路68が開放さ
れるので、D硬貨のみが第9の硬貨選別通路68へ案内
される。
【0030】また、前述した第4の硬貨選別通路61の
下流には、図6で示すように、A硬貨と見做され、第4
の硬貨選別通路61を通過する硬貨を、その硬貨が新硬
貨A1であるか旧硬貨A2であるかに拘らず、一時的に
保留する第1の硬貨保留レバー31からなる第1の硬貨
保留手段30が配設されている。この第1の硬貨保留手
段30は、図6の要部概念断面図で示す図7のように、
第4の硬貨通路61を通過するA硬貨と見做された硬貨
を、その硬貨の新旧に拘らず一時保留する第1の硬貨保
留レバー31と、該第1の硬貨保留レバー31を駆動す
るソレノイド32からなる第1の保留部駆動手段とから
構成されており、このうちの第1の硬貨保留レバー31
は、軸31aを中心に回動自在に支承される金属製のレ
バーであって、ソレノイド32の駆動軸32aに連結す
る後端部31bと、第4の硬貨選別通路61に出没する
第1の先端部31cと第2の先端部31dとが形成され
た先端部とから構成されている。また、第1の硬貨保留
レバー31の後端部31bに連結するソレノイド32の
駆動軸32aには、コイルバネ33が嵌挿している。
【0031】このような第1の硬貨保留手段30による
と、図7で示す初期状態では、第1の硬貨保留レバー3
1は、コイルバネ33の付勢力により先端部が軸31a
を中心に反時計方向に常時付勢され停止しており、第1
の先端部31cはメインプレート20表面から突出して
第4の硬貨選別通路61の下流を閉塞する一方、第2の
先端部31dはメインプレート20から退避して第4の
硬貨選別通路61の略中流を解放している。この初期状
態において、図6で示すように第4の硬貨選別通路61
にA硬貨が案内されると、第1の硬貨保留レバー31の
第1の先端部31cは、図6および図7で示すように、
A硬貨の周面を支持して当該A硬貨を保留し、またさら
に、当該A硬貨の保留後第4の硬貨選別通路61に複数
枚の硬貨Aが案内されると、第1の先端部31cは、図
8で示すように、これら複数枚のA硬貨を、第1の先端
部31cにより直接支持したA硬貨の上方に一時保留す
る。
【0032】また、図示せぬ制御装置からの駆動信号に
基づき、図7のソレノイド32をオンして第1の硬貨保
留レバー31の後端部31bを図面の上方に吸引する
と、第1の硬貨保留レバー31は、図9で示すように、
コイルバネ32の付勢力に抗し軸31aを中心に時計方
向に回転し、第1の先端部31cをメインプレート20
から退避させて第4の硬貨選別通路61の下流を解放す
るとともに、第2の先端部31dをメインプレート20
表面に突出させて第4の硬貨選別通路61の略中流を閉
塞する。すると、第1の硬貨保留レバー31は、複数枚
のA硬貨を一時保留していた第1の先端部31cが、図
9で示すように、該複数枚のA硬貨の保留を解除すると
ともに、第2の先端部31dが、第1の先端部31cに
より直接支持していたA硬貨の上方に一時保留されてい
た複数枚のA硬貨のうち、最下部に位置するA硬貨の周
面を第4の硬貨選別通路61の壁面61aと第2の先端
部31dとにより支持して、当該複数枚のA硬貨を第4
の硬貨選別通路61の略中流で一時停止させるので、こ
れにより、A硬貨1枚のみが第4の硬貨選別通路61の
下流端へ案内されることとなる。なお、図9では、第2
の先端部31dと第4の硬貨選別通路61の壁面61a
とにより一時停止されている複数枚のA硬貨(図8)の
図示を、一部省略している。また、図示せぬ制御装置か
らの駆動信号に基づきソレノイド32をオフすると、ソ
レノイド32の駆動軸32aは、図7で示すようにコイ
ルバネ33の付勢力によってその図面の下方にスライド
復帰し、第1の硬貨保留レバー31を軸31aを介し反
時計方向に回転させるので、これにより、第1の先端部
31cはメインプレート20表面から突出して第4の硬
貨選別通路61の下流を閉塞し、また、第2の先端部3
1dはメインプレート20から退避して第4の硬貨選別
通路61の略中流を解放する前記初期状態に復帰する。
【0033】すると、第1の硬貨保留レバー31の第2
の先端部31dは、一時停止させていたA硬貨の当該一
時停止を解除して、一時停止していた複数枚のA硬貨を
第4の硬貨選別通路61の下流へ案内するとともに、第
1の先端部31cは、この第4の硬貨選別通路61の下
流へ案内された複数枚のA硬貨のうち、最下部に位置す
るA硬貨を図7で示すように支持し、支持したA硬貨お
よび該A硬貨より上流にあるA硬貨を第4の硬貨選別通
路61に一時保留する。
【0034】また、図2で示す第5の硬貨選別通路62
の下流には、C硬貨と見做され、第5の硬貨選別通路6
2を通過する硬貨を、そのC硬貨が新硬貨C1であるか
旧硬貨C2であるかに拘らず、一時的に保留する第2の
硬貨保留レバー41からなる第2の硬貨保留手段40が
配設されている。この第2の硬貨保留手段40は、図7
で示すように、第5の硬貨通路62を通過するC硬貨と
見做された新旧すべての硬貨を一時保留する第2の硬貨
保留レバー41と、該第2の硬貨保留レバー41を駆動
するソレノイド42及びソレノイド42の駆動軸42a
に嵌挿するコイルバネ43からなる第2の保留部駆動手
段とから構成されており、このうちの第2の硬貨保留レ
バー41は、第1の硬貨保留レバー31と同一の構造の
レバーである。また、第2の硬貨保留手段も、第1の硬
貨保留手段と同一構造である。このような第2の硬貨保
留手段40によると、硬貨Cと見做され、第5の硬貨選
別通路62に案内されるC硬貨について、上述した第1
の硬貨保留手段30と同様の動作を行うことができる。
【0035】また、図2で示す第1の硬貨保留手段30
の下流である第4の硬貨選別通路61の下流端には、図
7で示すように、第4の硬貨選別通路61の真下に形成
される第11の硬貨選別通路69と、硬貨収容部5の正
面側に形成され、かつ、硬貨排出シュート80(図3)
に連通する第1の硬貨返却通路70とが形成されてい
る。
【0036】また、図2で示す第2の硬貨保留手段40
の下流に位置する第5の硬貨選別通路62の下流端に
も、図7で示すように第5の硬貨選別通路62の真下に
形成された第12の硬貨選別通路71と、硬貨収容部5
の正面側に形成され、かつ硬貨排出シュート80(図
3)に連通する第2の硬貨返却通路72とが形成されて
いる。
【0037】一方、第4の硬貨選別通路61の下流端お
よび第5の硬貨選別通路62の下流端には、第4の硬貨
選別通路61の下流端に案内されたA硬貨を、前記第1
1の硬貨選別通路69と、硬貨排出シュート80(図
3)に連通する前記第1の硬貨返却通路70とに振り分
けるとともに、第5の硬貨選別通路62内を通過したC
硬貨を、前記第12の硬貨選別通路71と、硬貨排出シ
ュート80(図3)に連通する前記第2の硬貨返却通路
72とに振り分ける本願発明の第1の振り分け手段であ
る振分レバー35が配設されている。
【0038】この振分レバー35は、A硬貨の一時保留
時に、商品を購入すること無く硬貨返却レバーを操作し
た場合には、図10で示すように、第11の硬貨選別通
路69を閉塞して第1の硬貨返却通路70を解放すると
ともに、第12の硬貨選別通路71を閉塞して第2の硬
貨返却通路72を解放する。
【0039】そのため、第4の硬貨選別通路61の下流
端に案内されたA硬貨は、振分レバー35によって、新
硬貨A1であるか旧硬貨A2であるかに拘らず、図11
で示すように、第1の硬貨返却通路70に案内され、硬
貨排出シュート80(図3)を介し図示せぬ硬貨返却口
から排出され、また同時に、第5の硬貨選別通路62の
下流を通過したC硬貨は、この振分レバー35により、
新硬貨C1であるか旧硬貨C2であるかに拘らず、第2
の硬貨返却通路72に案内され、硬貨排出シュート80
(図3)を介し前記硬貨返却口から排出されることとな
る。
【0040】また、この振分レバー35は、A硬貨の一
時保留時に、硬貨返却レバーが操作されることなく商品
が購入された場合には、図9で示すように、第11の硬
貨選別通路69を解放して第1の硬貨返却通路70を閉
塞するとともに、第2の硬貨選別通路71を解放して第
2の硬貨返却通路72を閉塞する。
【0041】そのため、第4の硬貨選別通路61の下流
端に案内されたA硬貨は、振分レバー35により該A硬
貨が新硬貨A1であるか旧硬貨A2であるかに拘らず、
第11の硬貨選別通路69に案内され、また同時に、第
5の硬貨選別通路62の下流端を通過するC硬貨は、振
分レバー35により、該C硬貨が新硬貨C1であるか旧
硬貨C2であるかに拘らず、第12の硬貨選別通路71
に案内される。なお、振分レバー35も、下端の軸35
aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉するタイプ
の金種振分レバーであって、図示せぬソレノイドにより
開閉駆動される。また、上述した正偽貨振分レバー12
と、第1乃至第4の金種振分レバー(15、60、6
5、66)も、周知のように、図示せぬソレノイドによ
り開閉駆動される。
【0042】また、第11の硬貨選別通路69の下流端
には、第11の硬貨選別通路69の真下に形成された第
13の硬貨選別通路73と、硬貨収容部5の背面側に配
設され、図示せぬ金庫に連通する第14の硬貨選別通路
74とが形成されており、また、第12の硬貨選別通路
71の下流端には、該第12の硬貨選別通路71の真下
に形成された第15の硬貨選別通路75と、硬貨収容部
5の背面側に配設され、図示せぬ金庫に連通する第16
の硬貨選別通路76とが形成されている。
【0043】次に、図2で示す硬貨処理装置1の硬貨収
容部5を詳述する。硬貨収容部5は、基本的には、互い
に径の相異なる4種類のA正貨、B正貨、C正貨、D正
貨をそれぞれ収容するものであるが、A正貨及びC正貨
については硬貨選別部4によって判別された硬貨の新旧
に基づき、以下の処理を行うものである。
【0044】この硬貨収容部5は、A硬貨を収容するコ
インチューブ91と、C硬貨を収容するコインチューブ
92と、B硬貨を収容するコインチューブ93と、D硬
貨を収容するコインチューブ94と、前記補助チューブ
7とから構成されている。
【0045】このうち、コインチューブ93は第8の硬
貨選別通路67の下流端に配設され、コインチューブ9
4は第9の硬貨選別通路68の下流端に配設されてい
る。
【0046】また、コインチューブ91は、図7で示す
ように、第13の硬貨通路73の下流端に配設され、ま
たコインチューブ92は、第15の硬貨通路75の下流
端に配設されている。
【0047】また、コインチューブ91およびコインチ
ューブ92には、図7で示すように、それぞれ、いわゆ
るブロックアウトレバー52、82が配設されており、
この各ブロックアウトレバー52、82は、同一構造で
あって、ブロックアウトレバー52を代表して説明する
と、通常、緩やかな周面が形成された周面部52aと、
平面である背面部52bとから構成され、軸52cを介
し回動自在に支承されている。
【0048】このブロックアウトレバー52は、一般
に、コインチューブ91内がA硬貨で満杯とならない通
常時には、ブロックアウトレバー51を通過する硬貨の
周面部52aへの当接によって軸51cを中心に時計方
向に回転し、該A硬貨をコインチューブ91内に案内
し、また、コインチューブ91内がA硬貨で満杯となっ
た場合には、コインチューブ91内に積載収容されたA
硬貨が周面部52aの下方に常時に係合し、ブロックア
ウトレバー52を軸52cを中心に時計方向に回転した
姿勢に保つので、この背面部95bに沿ってA硬貨を案
内し、図示せぬ金庫に通ずる第14の硬貨選別通路74
に振り分けるものである。
【0049】このように通常使用される各ブロックアウ
トレバー52、82を、この硬貨処理装置1では、硬貨
判別センサ11により判別されたA硬貨の新旧、C硬貨
の新旧の判別結果に基づき、それぞれ、格別の通路に振
り分け案内する本願発明の各第2の振り分け手段51、
81を構成するものとして使用している。
【0050】この第2の振り分け手段51は、図7で示
すように、上述したブロックアウトレバー52と、ブロ
ックアウトレバー52を軸52cを介し回動自在に支承
する支承部53と、該支承部53に係合自在な駆動軸5
4aを有するソレノイド54と、コインチューブ91に
配設され、該コインチューブ91内の収容枚数が一定枚
数に達したか否かを検出する図示せぬオーバーフロー検
出手段とから構成されており、このうち、支承部53
は、ブロックアウトレバー52に形成された軸52cを
支承する先端部と、ソレノイド54の駆動軸54aに係
合自在な後端部とから構成されている。また、ソレノイ
ド54の駆動軸54aは、略L字形状に形成されてお
り、該駆動軸54aにはそれぞれコイルバネ55が嵌挿
している。
【0051】このような第2の振り分け手段51では、
初期状態では、ブロックアウトレバー52は、コイルバ
ネ55の付勢力により図7の初期位置に停止しており、
駆動軸54aの先端54bは、支承部53の後端部を下
方から支持している。
【0052】このとき、A硬貨が第11の硬貨選別通路
69の下流端に案内されると、該A硬貨は、図9で示す
ように周面部52aの下方に当接しブロックアウトレバ
ー52を軸52cを中心に時計方向に回転させるので、
第11の硬貨選別通路69の下流端に案内されたA硬貨
は、ブロックアウトレバー52により、第13の硬貨通
路73に案内され、該第13の硬貨通路73の下流端に
配設されたコインチューブ91内に案内され積載収容さ
れる。
【0053】また、図示せぬ制御装置からの駆動信号に
基づきソレノイド54をオンすると、駆動軸54aは、
図12で示すように、コイルバネ55の付勢力に抗しコ
インチューブ91の長手方向に沿って図面上方へ移動し
て、支承部53の後端部を上方へ持ちあげるとともにブ
ロックアウトレバー52を軸52cを中心に時計方向に
回転させる。このとき、A硬貨が第11の硬貨選別通路
69の下流端に案内されると、該A硬貨は、図13で示
すようにブロックアウトレバー52の背面部52bに沿
って案内されて、図示せぬ金庫へ通じる第14の硬貨選
別通路74に案内される。
【0054】このようなブロックアウトレバー52から
なる第2の振り分け手段51により、コインチューブ9
1の前記オーバーフロー検出手段によってコインチュー
ブ91内の収容枚数が一定枚数に達していないと判断さ
れる通常時には、第11の硬貨選別通路69の下流端に
案内されたA硬貨は、新硬貨A1がコインチューブ91
に連通する第13の硬貨選別通路73に案内され、旧硬
貨A2が図示せぬ金庫へ通じる第14の硬貨選別通路7
4に振り分け案内される。また、前記オーバーフロー検
出センサによってコインチューブ91内の収容枚数が一
定枚数に達したと判断された場合には、第11の硬貨選
別通路69の下流端に達した硬貨Aは、第2の振り分け
手段51により、該硬貨が新硬貨A1であるか旧硬貨A
2であるかに拘らず図示せぬ金庫へ通じる第14の硬貨
選別通路74に振り分けられる。
【0055】また、コインチューブ92に配設されたブ
ロックアウトレバー82からなる第2の振り分け手段8
1も、上述したコインチューブ91の第2の振り分け手
段51と同様の構造であって、この第2の振り分け手段
81により、コインチューブ92の前記オーバーフロー
検出手段によってコインチューブ92内の収容枚数が一
定枚数に達していないと判断される通常時には、第12
の硬貨選別通路71の下流端に達したC硬貨は、新硬貨
C1がコインチューブ92に連通する第15の硬貨選別
通路75に案内され、旧硬貨C2が図示せぬ金庫へ通じ
る第16の硬貨選別通路76に振り分け案内される。ま
た、コインチューブ92のオーバーフロー検出手段によ
ってコインチューブ92内の収容枚数が一定枚数に達し
たと判断された場合には、第12の硬貨選別通路71の
下流端に達した硬貨Cは、第2の振り分け手段81によ
り、C硬貨が新硬貨C1であるか旧硬貨C2であるかに
拘らず、図示せぬ金庫へ通じる第16の硬貨選別通路7
6に振り分けられる。
【0056】次に、上述した硬貨処理装置1の作用を説
明し、併せて構成をより詳細に説明する。図3のよう
に、硬貨投入口3内に投入された硬貨Gが、硬貨判別セ
ンサ11の検出信号に基づき偽貨と判定されると、その
判定信号に基づいて正偽貨振分レバー12は偽貨排出通
路13を拡開し、同時に第1の硬貨選別通路14の上流
を閉塞する。すると、硬貨判別通路10内を転動する偽
貨Gは正偽貨振分レバー12により偽貨排出通路13に
案内され、さらにこの偽貨排出通路13に連通する硬貨
排出シュート80(図3)を介して図示せぬ硬貨返却口
に返却される。
【0057】次に、図6のように、硬貨投入口3内に硬
貨が投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信
号に基づき正貨であってしかもA硬貨と判断されると、
その判定信号に基づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振
分レバー12を作動させ、図2の偽貨排出硬貨通路13
の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14の上流を拡開
する。また、同時に第1の金種振分レバー15により、
第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して第3の硬貨選
別通路17の上流を閉塞する。さらに、第2の金種振分
レバー60により第4の硬貨選別通路61を拡開し、第
5の硬貨選別通路62を閉塞する。
【0058】さらに、図示せぬ制御装置は、硬貨判別セ
ンサ11による検出信号に基づき投入硬貨がA正貨であ
ると判断すると、図7で示すように、ソレノイド32を
オフし、これにより、コイルバネ33の付勢力によって
第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部31cをメイ
ンプレート20表面から突出させて第4の硬貨選別通路
61の下流を閉塞するとともに、第2の先端部31dを
メインプレート20から退避させて第4の硬貨選別通路
61の略中流を開放する。
【0059】そのため、硬貨投入口3内に投入されたA
硬貨は、硬貨判別通路10内を転動した後、正偽貨振分
レバー12により第1の硬貨選別通路14に案内され、
その後、該A硬貨は第1の金種振分レバー15により第
2の硬貨選別通路16に案内され、またその後、第2の
金種振分レバー60により第4の硬貨選別通路61に案
内され、さらにその後、図6で示すように、第1の硬貨
保留レバー31の第1の先端部31cによって、第4の
硬貨選別通路61下流に一時保留される。またさらに、
この一時保留後に硬貨投入口3から投入された硬貨が、
硬貨判別センサ11によりA硬貨と見なされ第4の硬貨
選別通路61内に案内された場合には、これら複数枚の
A硬貨は、図8で示すように、第1の先端部31cによ
り直接支持されたA硬貨の上方に、一時保留される。な
お、この第4の硬貨選別通路61では、図8で示すよう
に第1の先端部31cによって直接支持される硬貨を含
め、最大3枚の硬貨を一時保留できる。
【0060】次に、このA硬貨の一時保留時に、硬貨処
理装置1が装着された自動販売機において、商品を購入
すること無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬
貨返却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置
は、図9で示すように、第1の硬貨保留手段30のソレ
ノイド32をオンし、これにより第1の硬貨保留レバー
31の第1の先端部31bをメインプレート20から待
避させて第4の硬貨選別通路61の下流を解放するとと
もに、第2の先端部31dをメインプレート20表面に
突出させて第4の硬貨選別通路61の略中流を閉塞す
る。すると、第4の硬貨選別通路61に一時保留されて
いた複数のA硬貨は、図9で示すように、第1の先端部
31cによる保留が解除され、第4の硬貨選別通路61
内の下流端に案内されるとともに、第1の先端部31b
により直接支持されていたA硬貨の上流に位置する複数
枚のA硬貨は、第2の先端部30bと第4の硬貨選別通
路61の壁面61aによってその進行が停止されるの
で、これにより、第1の先端部31cにより直接支持さ
れ一時保留されたA硬貨1枚のみが、第4の硬貨選別通
路61の下流端へ案内される。
【0061】また、このA硬貨の一時保留時に、硬貨処
理装置1が装着された自動販売機において、商品を購入
すること無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬
貨返却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置
は、振分レバー35によって、図10で示すように、硬
貨排出シュート80(図3)に連通する第1の硬貨返却
通路70を開放するとともに、第11の硬貨選別通路6
9を閉塞する。すると、第4の硬貨選別通路61の下流
端に案内されたA硬貨は、図11で示すように、振分レ
バー35によって、硬貨排出シュート80(図3)に連
通する第1の硬貨返却通路70へ振り分けられ、このA
硬貨は、前記硬貨排出シュート80を介し図示せぬ硬貨
返却口から返却される。従って、この硬貨処理装置1で
は、商品を購入することなく硬貨返却レバーを操作して
A硬貨を返却する場合、現実に投入された投入硬貨、即
ち一時保留A硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、
仮に硬貨選別部4により正貨と見做されるほど精巧に製
造されたA硬貨(偽貨)が投入された場合でも、その投
入A硬貨(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるの
で、硬貨のすり替え現象の発生は可及的に解消されるこ
ととなる。なお、この硬貨処理装置1では、A硬貨が新
硬貨A1であるか旧硬貨A2であるかに拘わらず、該A
硬貨を一時保留し、上述した現物硬貨返却動作を行う。
【0062】一方、A硬貨の一時保留時に、商品が購入
された場合は、その商品購入信号に基づき、図示せぬ制
御装置は、図9で示すように、第1の硬貨保留手段30
のソレノイド32をオンする。すると、上述した場合と
同様、第4の硬貨選別通路61の下流に一時保留された
1枚のA硬貨のみが、第4の硬貨選別通路61の下流端
へ案内される。
【0063】また、図示せぬ制御装置は、前記商品購入
信号に基づき、振分レバー35を操作し、図9で示すよ
うに、第1の硬貨返却通路70を閉塞して第11の硬貨
選別通路69を解放する。そのため、第4の硬貨選別通
路61の下流端に案内されたA硬貨は、振分レバー35
によって第11の硬貨選別通路69に案内される。
【0064】また、図示せぬ制御装置は、投入硬貨の硬
貨判別センサ11通過によって検出した投入A硬貨の新
旧判別を、第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部3
1cによって一時保留した硬貨順に記憶しており、この
新旧硬貨情報に基づいて、第2の振り分け手段51のソ
レノイド51をオン・オフする。
【0065】この制御装置が、第11の硬貨選別通路6
9に案内されるA硬貨は、硬貨判別センサ11による検
出信号に基づき、新硬貨A1であると判断したときは、
図7で示すように第2の振り分け手段51のソレノイド
54をオフし、これにより、第13の硬貨選別通路73
を解放して第14の硬貨選別通路74を閉塞する。
【0066】すると、第11の硬貨選別通路69の下流
端に案内された新硬貨A1は、図9で示すように第13
の硬貨選別通路73に案内され、図14で示すように該
コインチューブ91に積載収容される。
【0067】また、図示せぬ制御装置は、第11の硬貨
選別通路69の下流端へ案内されるA硬貨が、硬貨判別
センサ11による検出信号に基づき、旧硬貨A2である
と判断した場合は、図12で示すように第2の振り分け
手段51のソレノイド54をオンし、これにより、第1
4の硬貨選別通路74を解放して第13の硬貨選別通路
73を閉塞する。
【0068】すると、第11の硬貨選別通路69の下流
端に案内された旧硬貨A2は、図13および図15で示
すように、ブロックアウトレバー52の背面部52bに
沿って第14の硬貨選別通路74に案内され、その後、
該第14の硬貨選別通路74に連通する金庫へ収容され
る。なお、図8で示すように第1の硬貨保留レバー31
の第1の先端部31cによって保留された複数枚のA硬
貨が、たとえば、下流から、新硬貨A1、旧硬貨A2、
新硬貨A1である場合には、図示せぬ制御装置は、硬貨
判別センサ11の検出信号に基づき、硬貨保留順の硬貨
新旧情報(新、旧、新)を記憶しており、この記憶情報
に基づき、保留した新硬貨A1、旧硬貨A2、新硬貨A
1について、それぞれ、ソレノイド54をオフ、オン、
オフすることとなる。
【0069】なお、この硬貨処理装置1では、上述した
ように第4の硬貨選別通路61内に、最大3枚のA硬貨
を一時保留できるが、A硬貨を3枚一次保留した後、硬
貨投入口3からA硬貨が投入されると、図示せぬ制御装
置は、前記偽貨Gを排出する場合と同様の処理を行う。
すなわち、図示せぬ制御装置は、この投入されたA硬貨
を正偽貨振り分けレバー12によって偽貨排出通路13
に案内し、図示せぬ硬貨返却口から返却する。
【0070】次に、図16で示すように、硬貨投入口3
から硬貨が投入され、その硬貨が、硬貨判別センサ11
の検出信号に基づきC硬貨と判断されると、その判定信
号に基づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー1
2を作動させ、偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して
第1の硬貨選別通路14の上流を拡開する。また、同時
に第1の金種振分レバー15を作動させ、第2の硬貨選
別通路16の上流を拡開して第3の硬貨選別通路17の
上流を閉塞する。さらに、第2の金種振分レバー60が
作動し第4の硬貨選別通路61を閉塞して第5の硬貨選
別通路62を拡開する。
【0071】また、図示せぬ制御装置は、硬貨判別セン
サ11の検出信号に基づきC硬貨と判断されると、図7
で示すように、その検出信号に基づき、第2の硬貨保留
手段40のソレノイド42をオフして、コイルバネ43
の付勢力により第2の硬貨保留レバー41の第1の先端
部41cをメインプレート20表面に突出させて第5の
硬貨選別通路62の下流を閉塞するとともに、第2の先
端部41dをメインプレート20から退避させて第5の
硬貨選別通路62の略中流を開放する。
【0072】そのため、硬貨投入口3内に投入されたC
硬貨は、図16で示すように、硬貨判別通路10内を転
動した後、正偽貨振分レバー12により第1の硬貨選別
通路14に案内され、その後第1の金種振分レバー15
により第2の硬貨選別通路16に案内され、またその
後、第2の金種振分レバー60によって第5の硬貨選別
通路62に案内され、図7および図16で示すように、
第2の硬貨保留レバー41の第1の先端部41cによっ
て、第4の硬貨選別通路61下流に一時保留される。ま
たさらにこの一時保留後に、硬貨投入口3から投入され
た硬貨が、硬貨判別センサ11によりC硬貨と見なされ
第5の硬貨選別通路62内に案内された場合には、これ
ら複数枚のC硬貨は、図17で示すように、第1の先端
部41cにより直接支持されたC硬貨の上方に、一時保
留される。
【0073】なお、この第5の硬貨選別通路62では、
図17で示すように、第2の硬貨保留レバー41の第1
の先端部41cによって直接支持される硬貨を含め、最
大3枚のC硬貨を一時保留できる。
【0074】次に、このC硬貨の一時保留時に、硬貨処
理装置1が装着された自動販売機において、商品を購入
すること無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬
貨返却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置
は、図9で示すように、第2の硬貨保留手段40のソレ
ノイド42をオンし、これにより第2の硬貨保留レバー
41の第1の先端部41bをメインプレート20から待
避させて第5の硬貨選別通路62の下流を解放するとと
もに、第2の先端部41dをメインプレート20表面に
突出させて第5の硬貨選別通路62の略中流を閉塞す
る。すると、第5の硬貨選別通路62に一時保留されて
いた複数枚のC硬貨は、図9で示すように、第1の先端
部41cによる保留が解除され、第5の硬貨選別通路6
2内の下流端に案内されるとともに、第1の先端部41
bにより直接支持されていたC硬貨の上流に位置する複
数枚のC硬貨は、第2の先端部41bによってその進行
が停止されるので、これにより、第1の先端部41cと
第5の硬貨選別通路62の壁面62aにより直接支持さ
れ一時保留されたC硬貨1枚のみが、第5の硬貨選別通
路62の下流端へ案内される。
【0075】また、このC硬貨の一時保留時に、硬貨処
理装置1が装着された自動販売機において、商品を購入
すること無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬
貨返却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置
は、振分レバー35により、偽貨排出シュート80(図
3)に連通する第2の硬貨返却通路72を開放するとと
もに、第12の硬貨選別通路71を閉塞する。すると、
第5の硬貨選別通路62の下流端に案内されたC硬貨
は、図11で示すように、振分レバー35によって硬貨
排出シュート80(図3)に連通する第2の硬貨返却通
路72へ振り分けられ、このC硬貨は、図3で示す硬貨
排出シュート80を介し図示せぬ硬貨返却口から返却さ
れる。
【0076】従って、この硬貨処理装置1では、商品を
購入することなく硬貨返却レバーを操作してC硬貨を返
却する場合、現実に投入された投入硬貨、即ち一時保留
C硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に硬貨選
別部4により正貨と見做されるほど精巧に製造されたC
硬貨(偽貨)が投入された場合でも、その投入C硬貨
(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるので、硬貨
のすり替え現象の発生は可及的に解消されることとな
る。なお、この硬貨処理装置では、C硬貨が新硬貨C1
であるか、旧硬貨C2であるかに拘わらず、上述した現
物硬貨返却動作を行っている。
【0077】一方、C硬貨の一時保留時に商品が購入さ
れた場合は、その商品購入信号に基づき、図示せぬ制御
装置は、図9で示すように、第2の硬貨保留手段40の
ソレノイド42をオンする。すると、上述した場合と同
様、第5の硬貨選別通路62に一時保留された1枚のC
硬貨のみが、第5の硬貨選別通路62の下流端に案内さ
れる。
【0078】また、図示せぬ制御装置は、前記商品購入
信号に基づき振分レバー35を操作し、図9で示すよう
に第2の硬貨返却通路72を閉塞して第12の硬貨選別
通路71を解放する。そのため、第5の硬貨選別通路6
2の下流端に案内されたC硬貨は、振分レバー35によ
って第12の硬貨選別通路71に案内される。
【0079】また、図示せぬ制御装置は、投入硬貨の硬
貨判別センサ11通過によって検出した投入C硬貨の新
旧判別を、第2の硬貨保留レバー41の第1の先端部4
1cによって一時保留した硬貨順に記憶しており、この
新旧硬貨情報に基づいて、第2の振り分け手段81のソ
レノイド54をオン・オフする。
【0080】この制御装置が、第12の硬貨選別通路7
1の下流端に案内されたC硬貨は、硬貨判別センサ11
による検出信号に基づき、新硬貨C1であると判断した
ときは、図7で示すように第2の振り分け手段81のソ
レノイ84をオフし、これにより、第15の硬貨選別通
路75を解放するとともに、第16の硬貨選別通路76
を閉塞する。
【0081】すると、第12の硬貨選別通路71の下流
端に案内された新硬貨C1は、図9および図18で示す
ように、第15の硬貨選別通路75に案内され、該コイ
ンチューブ92に積載収容される。
【0082】一方、図示せぬ制御装置は、第12の硬貨
選別通路71の下流端に案内されたC硬貨が、硬貨判別
センサ11による検出信号に基づき、旧硬貨C2である
と判断した場合は、図12で示すように、第2の振り分
け手段81のソレノイド84をオンし、これにより、第
16の硬貨選別通路76を解放するとともに、第15の
硬貨選別通路75を閉塞する。
【0083】すると、第12の硬貨選別通路71の下流
端に案内された旧硬貨C2は、図13で示すように、ブ
ロックアウトレバー95の背面部95bに沿って第16
の硬貨選別通路76に案内され、図19で示すように該
第16の硬貨選別通路76に連通する金庫へ収容される
こととなる。なお、図示せぬ制御装置は、図17で示す
ように第2の硬貨保留レバー41の第1の先端部41c
によって保留された複数枚のC硬貨が、たとえば、下流
から、新硬貨C1、旧硬貨C2、新硬貨C1である場合
には、硬貨判別センサ11による検出信号に基づき、硬
貨保留順の硬貨新旧情報(新、旧、新)を記憶してお
り、この記憶情報に基づき、保留した新硬貨C1、旧硬
貨C2、新硬貨C1について、それぞれ、ソレノイド8
4をオフ、オン、オフする。
【0084】なお、この硬貨処理装置1では、上述した
ように第5の硬貨選別通路62内に、最大3枚のC硬貨
を一時保留できるが、C硬貨を3枚一次保留した後、硬
貨投入口3からC硬貨が投入されると、図示せぬ制御装
置は、前記偽貨Gを排出する場合と同様の処理を行う。
すなわち、図示せぬ制御装置はこの投入されたC硬貨を
正偽貨振り分けレバー12によって偽貨排出通路13に
案内し、図示せぬ硬貨返却口から返却する。
【0085】次に、図20のように、硬貨投入口3から
硬貨が投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出
信号に基づきB硬貨と判断されると、その判定信号に基
づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作
動させ、図2の偽貨払出硬貨通路13の上流端を閉塞し
て第1の硬貨選別通路14の上流端を拡開するととも
に、同時に第1の金種振分レバー15を作動し第2の硬
貨選別通路16の上流端を閉塞して第3の硬貨選別通路
17の上流端を拡開する。また、図示せぬ制御装置は、
同時に第3の金種振分レバー65を作動させ、第6の硬
貨選別通路63の上流端を閉塞して第7の硬貨選別通路
64の上流端を拡開し、さらに、同時に第4の金種振分
レバー66を作動させて第8の硬貨選別通路67を開放
して第9の硬貨選別通路68を閉塞する。
【0086】そのため、硬貨判別通路10内を転動する
B硬貨は、図20で示すように正偽貨振分レバー12に
より第1の硬貨選別通路14内に案内された後、さらに
第1の金種振分レバー15により下方の第3の硬貨選別
通路17に案内され、その後第3の金種振分レバー65
によって第7の硬貨選別通路64に案内され、さらにそ
の後、第4の金種振分レバー66によって第8の硬貨選
別通路67に案内されて第8の硬貨選別通路67の下方
から落下しコインチューブ93内に蓄積収容される。
【0087】次に、図21のように、硬貨投入口3から
硬貨が投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出
信号に基づきD硬貨と判断されると、その判定信号に基
づいて図示しせぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を
作動させ、偽貨払出硬貨通路13の上流端を閉塞して第
1の硬貨選別通路14の上流端を拡開するとともに、同
時に第1の金種振分レバー15を作動させ、第3の硬貨
選別通路17の上流端を拡開して第2の硬貨選別通路1
6の上流端を閉塞する。さらに、図示せぬ制御装置は同
時に第3の金種振分レバー65を作動させ、第7の硬貨
選別通路64の上流端を開放して第6の硬貨選別通路6
3の上流端を閉塞する。また図示せぬ制御装置は、同時
に第4の金種振分レバー66を作動させ、第8の硬貨選
別通路67の上流端を閉塞して第9の硬貨選別通路68
の上流端を開放する。
【0088】そのため、硬貨判別通路10内を転動する
D硬貨は正偽貨振分レバー12により第1の硬貨選別通
路14内に案内された後、第1の金種振分レバー15に
より下方の第3の硬貨選別通路17に案内され、その
後、第3の金種振分レバー65により第7の硬貨選別通
路64に案内され、さらにその後、第4の金種振分レバ
ー66により第9の硬貨選別通路68に案内されて第8
の硬貨選別通路68の下方から落下しコインチューブ9
4内に蓄積収容される。
【0089】なお、上述した硬貨選別部4の選別動作に
より、新硬貨A1、新硬貨C1、B硬貨、D硬貨が選別
されると、これら各硬貨はそれぞれ各コインチューブ9
1、92、93、94毎に順次蓄積収容されることとな
る。
【0090】また、上述した硬貨選別部4の選別動作に
より、この硬貨処理装置1では、硬貨投入口3に複数枚
のA硬貨および複数枚のC硬貨が投入されると、図22
で示すように、この複数枚のA硬貨および複数枚のC硬
貨を、それぞれ最大3枚まで、第4の硬貨選別通路61
内、第5の硬貨選別通路62内に同時に一時保留するこ
ともできる。
【0091】一方、この各コインチューブ91、92、
93、94毎に蓄積されるA、C、B、D硬貨の枚数が
一定収容枚数を越えるとオーバーフローすることとな
る。そこで、この実施例の硬貨処理装置1では各コイン
チューブ91、92、93、94毎に配設されたオーバ
ーフロー検出手段によって各コインチューブ91、9
2、93、94毎に、その収容されたA、C、B、D硬
貨の枚数が、それぞれ一定枚数に達するとそれを検知し
て、オバーフロー対象の投入硬貨が投入された場合、そ
の硬貨を、直ちに金庫側へ収容させるようにしている。
そこで、仮にB硬貨を収容するコインチューブ93内に
蓄積収容さた硬貨の収容枚数が一定枚数に達したと図示
せぬオーバーフロー検出手段により検出されたと仮定す
ると、上述した硬貨選別部4は以下のような選別動作を
行う。
【0092】図23のように、硬貨投入口3から硬貨が
投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信号に
基づきB硬貨と判断され、かつオーバーフロー検出手段
によりコインチューブ93内に収容されたB硬貨の枚数
が一定枚数に達したことが検知されると、これらの判定
信号に基づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー
12を作動させ、偽貨払出硬貨通路13の上流端を閉塞
して第1の硬貨選別通路14の上流端を拡開するととも
に、同時に第1の金種振分レバー15を作動させ、第3
の硬貨選別通路17の上流端を拡開して第2の硬貨選別
通路16の上流端を閉塞する。また制御装置は、同時に
第3の金種振分レバー65を作動させ、第6の硬貨選別
通路63の上流端を拡開して第7の硬貨選別通路64の
上流端を閉塞する。
【0093】すると、図23の如く、硬貨判別通路10
内を転動するB硬貨は正偽貨振分レバー12により図2
の第1の硬貨選別通路14内に案内され、さらにこのB
硬貨は第1の金種振分レバー15により下方の第3の硬
貨選別通路17に案内される。さらにこのB硬貨は、第
3の金種振分レバー65により第6の硬貨選別通路63
内に案内され、第6の硬貨選別通路63の下方に落下し
て、第6の硬貨選別通路63に連通する図示せぬ金庫内
に直ちに収容される。
【0094】また、仮にD硬貨を収容するコインチュー
ブ94内に蓄積収容さた硬貨の収容枚数が一定枚数に達
したと図示せぬオーバーフロー検出手段により検出され
たと仮定すると、上述した硬貨選別部4は、以下のよう
な選別動作を行う。
【0095】図24のように、硬貨投入口3から硬貨が
投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信号に
基づきD硬貨と判断され、かつオーバーフロー検出手段
によりコインチューブ94内に収容されたD硬貨の枚数
が一定枚数に達したことが検知されると、これらの判定
信号に基づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー
12を作動させ、図2の偽貨払出硬貨通路13の上流端
を閉塞して第1の硬貨選別通路14の上流端を拡開する
とともに、同時に第1の金種振分レバー15を作動さ
せ、第3の硬貨選別通路17の上流端を拡開して第2の
硬貨選別通路16の上流端を閉塞する。また制御装置
は、同時に第3の金種振分レバー65を作動させ、第6
の硬貨選別通路63の上流端を拡開して第7の硬貨選別
通路64の上流端を閉塞する。
【0096】すると、図24の如く、硬貨判別通路10
内を転動するD硬貨は正偽貨振分レバー12により図2
の第1の硬貨選別通路14内に案内された後、第1の金
種振分レバー15により下方の第3の硬貨選別通路17
に案内される。また、このD硬貨はさらに第3の金種振
分レバー65により第6の硬貨選別通路63内に案内さ
れた後、第6の選別通路63の下方に落下して第6の硬
貨選別通路63に連通する図示せぬ図示せぬ金庫内に直
ちに収容される。
【0097】一方、新硬貨A1のみを収容するコインチ
ューブ91内に蓄積収容されたA硬貨の収容枚数が一定
枚数に達したことが、図示せぬオーバーフロー検出手段
により検出されると、以下のような選別動作を行う。
【0098】硬貨投入口3から硬貨が投入され、その硬
貨が硬貨判別センサ11の検出信号に基づきA硬貨と判
断され、オーバーフロー検出手段によってコインチュー
ブ91内に収容された新硬貨A1の枚数が一定枚数に達
したことが検知されると、これらの判定信号に基づいて
図示せぬ制御装置は、図2の正偽貨振分レバー12を作
動させ、偽貨排出硬貨通路13の上流端を閉塞して第1
の硬貨選別通路14の上流端を拡開する。また、同時に
第1の金種振分レバー15を作動させ、第2の硬貨選別
通路16の上流端を拡開して第3の硬貨選別通路17の
上流端を閉塞する。また、図示せぬ制御装置は同時に第
2の金種振分レバー60を作動させ第4の硬貨選別通路
61を拡開して第5の硬貨選別通路62を閉塞する。
【0099】また図示せぬ制御装置は、図7で示すよう
に、硬貨判別センサ11による検出信号によってA正貨
と判断すると、図7で示すように、ソレノイド32をオ
フし、これによりコイルバネ33の付勢力により第1の
硬貨保留レバー31の第1の先端部31cをメインプレ
ート20表面に突出させて第4の硬貨選別通路61の下
流を閉塞するとともに、第2の先端部31dをメインプ
レート20から退避させて、第4の硬貨選別通路61の
略中流を開放する。
【0100】そのため、硬貨投入口3内に投入されたA
硬貨は、図6で示すように、硬貨判別通路10内を転動
した後、正偽貨振分レバー12により第1の硬貨選別通
路14に案内され、その後、該A硬貨は第1の金種振分
レバー15により第2の硬貨選別通路16に案内され、
またその後、第2の金種振分レバー60により第4の硬
貨選別通路61に案内され、さらにその後、第1の硬貨
保留レバー31の第1の先端部31cによって、第4の
硬貨選別通路61下流に一時保留される。またさらに、
この一時保留後に、硬貨投入口3から投入された硬貨
が、硬貨判別センサ11によりA硬貨と見なされ第4の
硬貨選別通路61内に案内された場合には、これら複数
枚のA硬貨は、図8で示すように、第1の先端部31c
により直接支持されたA硬貨の上方に、一時保留され
る。
【0101】即ち、コインチューブ91内の収容枚数が
一定枚数に達したと図示せぬオーバーフロー検出手段に
よって検出された場合でも、投入A硬貨は直ちに金庫へ
案内されるのではなく、第4の硬貨選別通路61に一時
保留される。
【0102】なお、第4の硬貨選別通路61内には、上
述のように最大3枚のA硬貨を一時保留できるが、A硬
貨を3枚一次保留した後、硬貨投入口3からA硬貨が投
入されると、図示せぬ制御装置は、前記偽貨Gを排出す
る場合と同様の処理を行う。すなわち、図示せぬ制御装
置は、この投入されたA硬貨を、正偽貨振り分けレバー
12によって偽貨排出通路13に案内し図示せぬ硬貨返
却口から返却する。
【0103】また、A硬貨の一時保留時に、硬貨処理装
置1が装着された自動販売機において、商品を購入する
こと無く、硬貨返却レバーが操作されると、図示せぬ制
御装置は、図9で示すように、第1の硬貨保留手段30
のソレノイド32をオンし、これにより第1の硬貨保留
レバー31の第1の先端部31bをメインプレート20
から待避させて第4の硬貨選別通路61の下流を解放す
るとともに、第2の先端部31dをメインプレート20
表面に突出させて第4の硬貨選別通路61の略中流を閉
塞する。すると、第4の硬貨選別通路61に一時保留さ
れていた複数のA硬貨は、図9で示すように、第1の先
端部31cによる保留が解除され、第4の硬貨選別通路
61内の下流端に案内されるとともに、第1の先端部3
1bにより直接支持されていたA硬貨の上流に位置する
複数枚のA硬貨は、第2の先端部31bと第4の硬貨選
別通路61の壁面61aによってその進行が停止される
ので、これにより、第1の先端部31cにより直接支持
され一時保留されたA硬貨1枚のみが、第4の硬貨選別
通路61の下流端へ案内される。
【0104】また、このA硬貨の一時保留時に、硬貨処
理装置1が装着された自動販売機において、商品を購入
すること無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬
貨返却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置
は、振分レバー35によって、図10で示すように、硬
貨排出シュート80(図3)に連通する第1の硬貨返却
通路70を開放するとともに、第11の硬貨選別通路6
9を閉塞する。すると、第4の硬貨選別通路61の下流
端に案内されたA硬貨は、図11で示すように、振分レ
バー35によって、硬貨排出シュート80(図3)に連
通する第1の硬貨返却通路70へ振り分けられ、このA
硬貨は、前記硬貨排出シュート80を介し図示せぬ硬貨
返却口に返却される。従って、この硬貨処理装置1で
は、商品を購入することなく硬貨返却レバーを操作して
A硬貨を返却する場合、コインチューブ91がオーバー
フローしているときでも、現実に投入された投入A硬貨
を一時保留しそのA硬貨そのものを硬貨返却口へ払出す
ので、仮に硬貨選別部4により正貨と見做されるほど精
巧に製造されたA硬貨(偽貨)が投入された場合でも、
その投入A硬貨(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出さ
れることとなり、硬貨のすり替え現象の発生は可及的に
解消されることとなる。一方、図7で示すA硬貨の一時
保留時に、商品が購入された場合は、その商品購入信号
に基づき、図示せぬ制御装置は、第1の硬貨保留手段3
0のソレノイド32をオンする。すると、上述のように
第1の硬貨選別通路の下流に一時保留された1枚のA硬
貨のみが、第4の硬貨選別通路61の下流端へ案内され
る。
【0105】また制御装置は、商品購入信号に基づき、
振分レバー35を操作し、図9で示すように、第1の硬
貨返却通路70を閉塞するとともに第11の硬貨選別通
路69を解放する。そのため、第4の硬貨選別通路61
の下流端に案内されたA硬貨は、振分レバー35によっ
て、第11の硬貨選別通路69に案内される。
【0106】また、図示せぬ制御装置は、投入硬貨の硬
貨判別センサ11通過によって検出した投入A硬貨の新
旧判別を、第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部3
1cによって一時保留した硬貨順に記憶しており、この
新旧硬貨情報に基づいて、第2の振り分け手段51のソ
レノイド51を制御するが、オーバーフロー時において
は、第11の硬貨選別通路69に案内されるA硬貨が、
硬貨判別センサ11による検出信号によって、新硬貨A
1であると判断した場合、旧硬貨Aであると判断した場
合のいずれの場合であっても、図12で示すように第2
の振り分け手段52のソレノイド54をオンし、これに
より、第14の硬貨選別通路74を解放するとともに、
第13の硬貨選別通路73を閉塞する。
【0107】すると、第11の硬貨選別通路69の下流
端に案内されたA硬貨は、図13および図15で示すよ
うに、ブロックアウトレバー52の背面部52bに沿っ
て第14の硬貨選別通路74に案内され、その後、該第
14の硬貨選別通路74に連通する金庫へ収容される。
【0108】なお、コインチューブ91のオーバーフロ
ー時であって、図8で示すように第4の硬貨選別通路6
1内に、たとえば、下流から、新硬貨A1、旧硬貨A
2、新硬貨A1のA硬貨が一時保留されている場合、図
示せぬ制御装置は、保留した新硬貨A1、旧硬貨A2、
新硬貨A1の処理をする際に、記憶した硬貨保留順の硬
貨新旧情報(新、旧、新)に拘らず、ソレノイド54を
オンする。
【0109】また、新硬貨C1のみを収容するコインチ
ューブ92内に蓄積収容されたC硬貨の収容枚数が一定
枚数に達したと、図示せぬオーバーフロー検出手段によ
り検出されると、以下のような選別動作を行う。
【0110】また、硬貨投入口3から硬貨が投入され、
その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信号に基づきC硬
貨と判断され、オーバーフロー検出手段によってコイン
チューブ92内に収容された新硬貨C1の枚数が一定枚
数に達したことが検知されると、これらの判定信号に基
づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作
動させ、偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の
硬貨選別通路14の上流を拡開する。また、同時に第1
の金種振分レバー15を作動させ、第2の硬貨選別通路
16の上流を拡開して第3の硬貨選別通路17の上流を
閉塞する。また、図示せぬ制御装置は同時に第2の金種
振分レバー60を作動させ第4の硬貨選別通路61を閉
塞して第5の硬貨選別通路62を拡開する。
【0111】また図示せぬ制御装置は、硬貨判別センサ
11による検出信号によってC正貨と判断すると、その
検出信号に基づき、図7で示すように、ソレノイド42
をオフし、これにより、コイルバネ33の付勢力によっ
て第2の硬貨保留レバー41の第1の先端部41cをメ
インプレート20表面に突出させて第5の硬貨選別通路
62の下流を閉塞するとともに、第2の先端部41dを
第5の硬貨選別通路62から退避させて第5の硬貨選別
通路62の略中流を開放する。
【0112】そのため、硬貨投入口3内に投入されたC
硬貨は、図16で示すように、硬貨判別通路10内を転
動した後、正偽貨振分レバー12により第1の硬貨選別
通路14に案内され、該C硬貨はその後、第1の金種振
分レバー15により第2の硬貨選別通路16に案内さ
れ、またその後、第2の金種振分レバー60によって第
5の硬貨選別通路62に案内され、さらにその後、図7
および図16で示すように、第2の硬貨保留レバー41
の第1の先端部41cによって、第5の硬貨選別通路6
2下流に一時保留される。またさらにこの一時保留後
に、硬貨投入口3から投入された硬貨が、硬貨判別セン
サ11によりC硬貨と見なされ第5の硬貨選別通路62
内に案内された場合には、これら複数枚のC硬貨は、図
17で示すように、第1の先端部41cにより直接支持
されたC硬貨の上方に、一時保留される。
【0113】即ち、コインチューブ92内の収容枚数が
一定枚数に達したと図示せぬオーバーフロー検出手段に
よって検出された場合でも、投入C硬貨は直ちに金庫へ
案内されるのではなく、第5の硬貨選別通路62に一時
保留される。
【0114】なお、第5の硬貨選別通路62内には、最
大3枚のC硬貨を一時保留できるが、C硬貨を3枚一次
保留した後、硬貨投入口3からC硬貨が投入されると、
図示せぬ制御装置は、この投入されたC硬貨を、正偽貨
振り分けレバー12によって偽貨排出通路13に案内
し、図示せぬ硬貨返却口から返却する。
【0115】次に、C硬貨の一時保留時に、硬貨処理装
置1が装着された自動販売機において、商品を購入する
こと無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬貨返
却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置は、図
9で示すように、第2の硬貨保留手段40のソレノイド
42をオンし、これにより第2の硬貨保留レバー41の
第1の先端部41bをメインプレート20から待避させ
て第5の硬貨選別通路62の下流を解放するとともに、
第2の先端部41dをメインプレート20表面に突出さ
せて第5の硬貨選別通路62の略中流を閉塞する。する
と、第5の硬貨選別通路62に一時保留されていた複数
のC硬貨は、図9で示すように、第1の先端部41cに
よる保留が解除され、第5の硬貨選別通路62内の下流
端に案内されるとともに、第1の先端部41bにより直
接支持されていたC硬貨の上流に位置する複数枚のC硬
貨は、第2の先端部41bによってその進行が停止され
るので、これにより、第1の先端部41cと第5の硬貨
選別通路62の壁面62aにより直接支持され一時保留
されたC硬貨1枚のみが、第5の硬貨選別通路62の下
流端へ案内される。
【0116】また、このC硬貨保留時に、硬貨処理装置
1が装着された自動販売機において、商品を購入するこ
と無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬貨返却
レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置は、図1
1で示すように振分レバー35により、偽貨排出シュー
ト80(図3)に連通する第2の硬貨返却通路72を開
放するとともに、第12の硬貨選別通路70を閉塞す
る。すると、第5の硬貨選別通路62の下流端に案内さ
れたC硬貨は、振分レバー35によって硬貨排出シュー
ト80(図3)に連通する第2の硬貨返却通路72へ振
り分けられ、このC硬貨は、前記硬貨排出シュート80
を介し、図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0117】従って、この硬貨処理装置1では、商品を
購入することなく硬貨返却レバーを操作してC硬貨を返
却する場合、コインチューブ92がオーバーフローして
いるときでも、現実に投入された投入C硬貨を一時保留
しそのC硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に
硬貨選別部4により正貨と見做されるほど精巧に製造さ
れたC硬貨(偽貨)が投入された場合でも、その投入C
硬貨(偽貨)そのものが硬貨返却口へ払出されることと
なり、硬貨のすり替え現象の発生は可及的に解消される
こととなる。一方、図7で示すC硬貨の一時保留時に、
商品が購入された場合は、その商品購入信号に基づき、
図示せぬ制御装置は、第2の硬貨保留手段40のソレノ
イド42をオンする。すると、上述した場合と同様、第
5の硬貨選別通路62の下流に一時保留された1枚のC
硬貨のみが、第5の硬貨選別通路62の下流端へ案内さ
れる。
【0118】また制御装置は、商品購入信号に基づき、
振分レバー35を操作し、図9で示すように、第2の硬
貨返却通路72を閉塞するとともに第12の硬貨選別通
路71を解放する。そのため、第5の硬貨選別通路62
の下流端に案内されたC硬貨は、振分レバー35によっ
て、第12の硬貨選別通路71に案内される。
【0119】また、図示せぬ制御装置は、投入硬貨の硬
貨判別センサ11通過によって検出した投入C硬貨の新
旧判別を、第2の硬貨保留レバー41の第1の先端部4
1cによって一時保留した硬貨順に記憶しており、この
新旧硬貨情報に基づいて、第2の振り分け手段81のソ
レノイド84を制御するが、オーバーフロー時において
は、第12の硬貨選別通路71に案内されるC硬貨が、
硬貨判別センサ11による検出信号によって、新硬貨C
1であると判断した場合、旧硬貨Cであると判断した場
合のいずれの場合であっても、図12で示すように第2
の振り分け手段81のソレノイド84をオンし、これに
より、第16の硬貨選別通路76を解放するとともに、
第15の硬貨選別通路75を閉塞する。
【0120】すると、第12の硬貨選別通路71の下流
端に案内されたC硬貨は、図13および図19で示すよ
うに、ブロックアウトレバー52の背面部52bに沿っ
て第16の硬貨選別通路76に案内され、その後、該第
16の硬貨選別通路64に連通する図示せぬ金庫へ収容
される。
【0121】従って、上述した構成によると、C硬貨の
一時保留後に商品が購入された場合には、コインチュー
ブ92内でオーバーフローした後硬貨投入口3から投入
された投入C硬貨は、新硬貨C1であるか旧硬貨C2で
あるかに拘らず、図示せぬ金庫内に収容することができ
る。
【0122】なお、コインチューブ92のオーバーフロ
ー時に、図17で示すように第5の硬貨選別通路62内
に、たとえば、下流から、新硬貨C1、旧硬貨C2、新
硬貨C1のC硬貨が一時保留されている場合、図示せぬ
制御装置は、保留した各硬貨を処理する際に、記憶した
硬貨保留順の硬貨新旧情報(新、旧、新)に拘らず、ソ
レノイド84をオンする。
【0123】このように、この発明の硬貨処理装置で
は、第1、第2の硬貨保留手段30、40の下流に配設
され、この各第1、第2の硬貨保留手段30、40によ
り一時保留されたA硬貨、C硬貨を、それぞれ各第1、
第2の硬貨返却通路70、72と各コインチューブ9
1、92とへ振り分ける振分レバー35からなる第1の
振り分け手段と、該振分レバー35の下流に配設され、
振分レバー35により各コインチューブ91、92へ振
り分けられたA硬貨、C硬貨を、それぞれコインチュー
ブ91と金庫、コインチューブ92と金庫とへ振り分け
る各ブロックアウトレバー52、82からなる各第2の
振り分け手段51、81とを具えているから、硬貨判別
センサ11によって各A硬貨、各C硬貨の新旧を判別す
るとともに、この各A硬貨、各C硬貨それぞれの新旧の
硬貨判別に基づいて、図示せぬ制御装置により、各第2
の振り分け手段51、81を操作して各旧硬貨A2、C
2を前記金庫へ振り分けるようにすると、各旧硬貨を金
庫内に回収することができる。
【0124】したがって、この発明の硬貨処理装置によ
り、旧500円硬貨を回収でき、旧500円硬貨の使用
を可及的に防止することができる。
【0125】また、この実施例の硬貨処理装置1では、
本願発明の硬貨処理装置を構成する第2の振り分け手段
51、81を、ブロックアウトレバー51、52から構
成しているので、この発明の硬貨処理装置を製造する場
合には、ブロックアウトレバーが配設された従来の硬貨
処理装置の構造を設計変更して製造することができ、こ
れにより、製造コストを低下させることができる。
【0126】なお、この実施例の硬貨処理装置1では、
本願発明の硬貨処理装置を構成する第2の振り分け手段
51、81を、それぞれブロックアウトレバー51、5
2から構成しているので、各コインチューブ91、92
に前記オーバーフロー検出手段を配設せずに、このブロ
ックアウトレバー51、52を、コインチューブ91、
92が満杯となった場合に動作する通常のブロックアウ
トレバーとして使用することもできる。
【0127】また、この実施例の硬貨処理装置1では、
第2の振り分け手段51、81をブロックアウトレバー
52、82から構成することとしたが、この第2の振り
分け手段51、81は、A硬貨、C硬貨を各第1、2の
硬貨返却通路70、72と、各第11、12の硬貨選別
通路69、70とに振り分けるレバーであればよく、例
えば、下端の軸を中心に上端が回動する振り分けレバー
から構成されていてもよい。
【0128】なお、上記実施例の硬貨処理装置1では、
硬貨の新旧に基づき処理する対象硬貨を、A硬貨および
C硬貨としたが、この発明の硬貨処理装置では、新旧選
別対象硬貨はこれに限定せず、該対象硬貨をB硬貨また
はD硬貨としてもよい。
【0129】なお、従来の硬貨処理装置は、コインチュ
ーブ内の収容枚数を自由に設定する方式、いわゆるチュ
ーブ残量方式を採用している。これは、釣り銭として用
意するコインチューブへの硬貨収容枚数を少なくするた
めに採用している方式であり、スタンガンや無線を使用
したいたずら等(さらに、自動販売機本体の設定価格に
よっては、高額硬貨の収容枚数を最小限にする等)で、
硬貨処理装置が誤動作する被害を最小限する為に採用さ
れる方式である。この実施例の硬貨処理装置1のブロッ
クアウトレバー52、82のように、意図的に自由にソ
レノイド54、84を制御するようにすることにより、
各コインチューブ91、92の収容枚数を設定すること
もできる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の硬貨処
理装置によると、硬貨保留手段の下流に配設され、該硬
貨保留手段により一時保留された硬貨を返却通路と前記
硬貨収容手段とへ振り分ける第1の振り分け手段と、該
第1の振り分け手段の下流に配設され、該第1の振り分
け手段により前記硬貨収容手段へ振り分けられた硬貨
を、前記硬貨収容手段と金庫とへ振り分ける第2の振り
分け手段とを具えているから、前記硬貨判別手段によっ
て正貨の新旧を判別するとともに、この硬貨判別手段に
よる正貨の新旧の判別に基づいて前記第2の振り分け手
段を操作し、各旧硬貨を前記金庫へ振り分けるようにす
ると、各旧硬貨を回収することができる。
【0131】したがって、この発明の硬貨処理装置によ
り、旧硬貨(旧500円)を回収でき、旧硬貨(500
円硬貨)の使用を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に関わる硬貨処理装置の概念斜
視図。
【図2】図2はこの発明に関わる硬貨処理装置の要部概
念正面図。
【図3】図3はこの発明に関わる硬貨処理装置の要部概
念正面図で、偽貨の硬貨処理を示す図。
【図4】図4は図2の要部概念斜視図で第1の金種振分
レバーの動作を示す図。
【図5】図5は図2の要部概念斜視図で第1の金種振分
レバーの動作を示す図。
【図6】図6は図1の硬貨処理装置の要部概念正面図で
あってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図7】図7は図6の要部概念断面図で、硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す図。
【図8】図8は図1の硬貨処理装置を示す要部概念正面
図であってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図9】図9は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手段、第
1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動作を示
す概念断面図。
【図10】図10は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図11】図11は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図12】図12は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図13】図13は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図14】図14は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図15】図15は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図16】図16は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図17】図17は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図18】図18は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図19】図19は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図20】図20は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってB硬貨の硬貨処理を示す図。
【図21】図21は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってD硬貨の硬貨処理を示す図。
【図22】図22は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であって、A硬貨およびC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図23】図23は、図1の硬貨処理装置の要部概念正
面図であって、B硬貨の硬貨処理を示す図。
【図24】図24は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であって、D硬貨の硬貨処理を示す図。
【符号の説明】
11…硬貨判別手段 16、60、65、66…金種振り分け手段 14、16、17、61、62、67、68、69、7
1、73、74、75、76…格別の硬貨通路 30、40…硬貨保留手段 91、92、93、94…複数のコインチューブからな
る硬貨収容手段 70、72…返却通路 35…第1の振り分け手段 51、81…第2の振り分け手段 52、82…ブロックアウトレバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月27日(2000.1.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月8日(2000.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 硬貨処理装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は自動販売機、両替
機、サービス機器等に使用され、投入硬貨を金種別に選
別収容するとともに、選別収容された硬貨を釣銭として
払い出す硬貨処理装置に関する。
【従来の技術】自動販売機、両替機、サービス機器等に
は、従来から投入硬貨を金種別に選別収容するととも
に、この選別収容された硬貨を釣銭として払い出す硬貨
処理装置が装着されている。このような硬貨処理装置は
大別すると以下の4つの部分から構成されている。 (1)硬貨処理装置の筐体を構成する装置本体。 (2)この装置本体の最上部に配設され、投入硬貨の正
偽と正貨を金種別に選別する硬貨選別部。 (3)この硬貨選別部の下方に位置する前記装置本体内
に配設され、この硬貨選別部により金種別に選別された
正貨をそれぞれ金種別に蓄積収容する複数のコインチュ
ーブからなる硬貨収容部。 (4)この硬貨収容部の下方に位置する前記装置本体内
に配設され、前記硬貨収容部内に収容された正貨を釣り
銭として払い出す硬貨払出部。 一方、このような構造の硬貨処理装置を装着した自動販
売機では、例えば、商品購入者が商品を購入すべく硬貨
を投入した後、何等かの理由でその商品購入を停止し、
硬貨の返却を希望する場合は、自動販売機に配設された
硬貨返却レバーを操作する。すると、硬貨処理装置は、
投入金額と同額の硬貨を硬貨返却口に返却するので、投
入硬貨の返却を希望する商品購入者は、その硬貨返却口
に返却された硬貨を回収すれば良いこととなる。ところ
で、上述した一般の硬貨処理装置では、このような硬貨
の返却処理は、硬貨返却レバーの操作に基づき、硬貨払
出部によって投入硬貨と同額の硬貨を硬貨収容部から硬
貨返却口へ払い出すことにより行われている。即ち、一
般の硬貨処理装置では、硬貨の返却処理を行う場合、商
品購入者が投入した投入硬貨そのものを硬貨返却口へ払
い出すのではなく、予め硬貨収容部に収容された正貨の
うち、投入金額に相当する額の硬貨を硬貨返却口へ払い
出すようにしている。このように、従来の硬貨処理装置
では、投入硬貨を返却する場合、現実に投入された投入
硬貨そのものを払出すのではなく、硬貨収容部に予め収
容された硬貨の中から投入硬貨の額と同額の硬貨を払出
すようにしているから、例えば、硬貨選別部により正貨
と見做されるほど精巧な偽造硬貨(偽貨)が、硬貨処理
装置内に投入された後、商品を購入すること無く、硬貨
返却レバーを操作した場合は、偽造硬貨が投入されたに
もかかわらず、投入金額に相当する額の正貨が硬貨返却
口へ払い出され、このため、いわゆる硬貨のすり替え現
象が発生する。このような、硬貨のすり替え現象を防止
するため、従来では特開平11−288480号公報に
開示されているように、正貨と見做された硬貨を金種別
に振り分ける複数の金種振分レバーが配設された硬貨選
別通路の下流端、即ち金種別に硬貨が最終的に振り分け
案内される硬貨通路の下流端に硬貨保留レバーを配設す
るとともに、この硬貨保留レバーで投入硬貨を一時保留
し、これにより商品を購入することなく硬貨返却レバー
が操作された場合は、その硬貨保留レバーによる投入硬
貨の一時保留を解除して、当該投入硬貨そのものを硬貨
返却口へ払い出す硬貨処理装置、すなわち、いわゆる現
物硬貨返却式硬貨処理装置が提案されている。この特開
平11−288480号公報に開示されたこの現物硬貨
返却式硬貨処理装置によれば、硬貨返却レバーを操作し
て硬貨を返却する場合、現実に投入された投入硬貨その
ものを払出すので、仮に硬貨選別部により正貨と見做さ
れるほど精巧に偽造された硬貨(偽貨)が投入された場
合でも、その投入硬貨(偽貨)そのものが硬貨返却口へ
払出されるので、硬貨のすり替え現象の発生は可及的に
解消されることとなる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の硬貨
処理装置によると、特開平11−288480号公報に
開示されている現物硬貨返却式硬貨処理装置のように、
硬貨のすり替え現象の発生を可及的に阻止することがで
きる。しかしながら、偽造硬貨の使用そのものを防止す
ることはできず、このため、新たに偽造しにくい新50
0円硬貨を発行する計画が進められている。一方、この
新500円硬貨が発行されると、旧500円硬貨と新5
00円硬貨とが混在することとなるが、旧500円硬貨
は偽造されやすいため、旧500円の偽造を防止すべく
その使用を停止させるためには、旧500円硬貨を回収
する必要がある。しかし、従来の硬貨処理装置では、特
開平11−288480号公報に開示されている硬貨処
理装置のように、旧500円硬貨を回収することができ
ないから、旧500円硬貨の使用を阻止できないという
問題がある。また、従来の硬貨処理装置には、硬貨収容
部の各コインチューブ内の収容枚数を自由に設定する方
式、すなわち、いわゆるチューブ残留方式が採用された
硬貨処理装置があり、このチューブ残留方式の硬貨処理
装置によると、釣り銭として用意するコインチューブ内
の硬貨枚数を少なくすることができ、特に、自動販売機
本体の設定価格によっては高額硬貨の収容枚数を最小限
にすることができるので、スタンガンや無線を使用した
いたずら等により硬貨処理装置が誤動作した際の被害を
最小限にすることができる。この従来のチューブ残留方
式の硬貨処理装置は、通常各種硬貨を収容するコインチ
ューブの各満杯センサを、それぞれコインチューブの設
定収容枚数に応じて配置し、該コインチューブ内の収容
枚数が前記設定収容枚数に達した際、コインチューブが
満杯であると判断して、それ以降の投入硬貨を金庫へ収
容するようにしている。一方、従来の硬貨処理装置に
は、硬貨収容部を構成する各コインチューブに該コイン
チューブが収容硬貨で満杯とならない通常時には硬貨を
コインチューブに案内し、満杯となった場合には収容硬
貨に係合し硬貨を金庫へ案内するレバー、すなわち、い
わゆるブロックアウトレバーを具えた硬貨処理装置があ
り、このブロックアウトレバーを具えた従来の硬貨処理
装置では、該ブロックアウトレバーはコインチューブが
満杯となった場合に収容硬貨に係合し動作する構造であ
るため、前述のチューブ残留方式を採用することができ
なかった。上述した事情に鑑み、この発明の第1の目的
は、旧硬貨の回収により旧硬貨の使用を可及的に防止す
る硬貨処理装置を提供することにある。また、この発明
の第2の目的は、チューブ残留方式を採用する硬貨処理
装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】上述した第1の目的を達
成するため、第1の発明では、投入硬貨の正偽および正
貨の金種を判別する硬貨判別手段と、判別された正貨を
金種別に格別の硬貨通路へ振り分ける複数の金種振り分
け手段と、該格別の硬貨通路の下流に配設され、該格別
の硬貨通路に案内された硬貨を一時保留する硬貨保留手
段と、該硬貨保留手段の下流に配設され、前記硬貨保留
手段から落下する硬貨を積載収容する複数のコインチュ
ーブからなる硬貨収容手段とを具えた硬貨処理装置にお
いて、前記硬貨保留手段の下流に配設され、該硬貨保留
手段により一時保留された硬貨を、返却通路と前記硬貨
収容手段とへ振り分ける第1の振り分け手段と、該第1
の振り分け手段の下流に配設され、該第1の振り分け手
段により前記硬貨収容手段へ振り分けられた硬貨を、前
記硬貨収容手段と金庫とへ振り分ける第2の振り分け手
段とを具えるようにしている。また、上述した第1およ
び第2の目的を達成するため、第2の発明では、投入硬
貨の正偽および正貨の金種を判別する硬貨判別手段と、
判別された正貨を金種別に格別の硬貨通路へ振り分ける
複数の金種振り分け手段と、該格別の硬貨通路の下流に
配設され、該格別の硬貨通路に案内された硬貨を一時保
留する硬貨保留手段と、該硬貨保留手段の下流に配設さ
れ、前記硬貨保留手段から落下する硬貨を積載収容する
複数のコインチューブからなる硬貨収容手段とを具えた
硬貨処理装置において、前記硬貨保留手段の下流に配設
され、該硬貨保留手段により一時保留された硬貨を、返
却通路と前記硬貨収容手段とへ振り分ける第1の振り分
け手段と、該第1の振り分け手段の下流に配設され、該
第1の振り分け手段により前記硬貨収容手段へ振り分け
られた硬貨を、前記硬貨収容手段と金庫とへ振り分ける
第2の振り分け手段とを具え、該第2の振り分け手段
は、前記硬貨収容手段がオーバーフローすると、前記第
1の振り分け手段により前記硬貨収容手段へ振り分けら
れた硬貨を前記金庫へ案内するブロックアウトレバーか
ら構成され、該ブロックアウトレバーをソレノイドによ
り作動させるようにしている。
【発明の実施の形態】以下、第1及び第2の発明に係わ
る硬貨処理装置を一実施例で詳述する。図1は第1及び
第2の発明に係わる硬貨処理装置1の概念斜視図であ
る。この硬貨処理装置1も、従来と同様に大別すると次
の4部分から構成されている。即ち、この硬貨処理装置
1も筐体を構成する装置本体2と、この装置本体2の最
上部に配設され、硬貨投入口3から投入された投入硬貨
の正偽と正貨の金種を選別する硬貨選別部4と、この硬
貨選別部4の下方に配設され、硬貨選別部4により選別
された正貨を金種別にそれぞれ収容する複数のコインチ
ューブからなる硬貨収容部5と、この硬貨収容部5の下
方に配設され、釣り銭の額に応じて硬貨収容部5から正
貨を払出す硬貨払出部6とから構成されている。なお、
図1で符号7は、特に使用頻度の高い硬貨を予め収容し
ておく補助チューブ、符号8は硬貨処理装置1内に進入
した液物(洗剤等の液体)を外部へ排除する液物排出チ
ューブである。次に、上述した硬貨処理装置1の硬貨選
別部4を詳述する。図2は、硬貨処理装置1の要部概念
正面図である。この硬貨処理装置1の硬貨選別部4は、
基本的に、互いに径の相異なる4種類のA正貨、B正
貨、C正貨、D正貨と偽貨との選別を行うものであり、
さらに、A正貨を新硬貨A1と旧硬貨A2に、C硬貨を
新硬貨C1と旧硬貨C2に、それぞれ判別するものであ
る。この硬貨選別部4の硬貨投入口3の直下には図面の
右方向に傾斜した硬貨判別通路10が形成され、その途
中には硬貨の正偽と、正貨の金種、正貨Aの新旧、およ
び正貨Cの新旧を判別する硬貨判別センサ11が配設さ
れている。一方、この硬貨判別通路10の終端には、該
硬貨判別通路10から転送された硬貨を正偽貨に振り分
け、正貨と偽貨とを格別の硬貨通路へ案内する正偽貨振
分部である正偽貨振分レバー12が配設されている。な
お、この正偽貨振分レバー12は下端の軸12aを中心
に上端が図面に対し垂直方向に開閉するタイプの振分レ
バーである。そしてこの正偽貨振分レバー12により、
前記硬貨判別通路10の終端は、投入された硬貨のうち
偽貨を案内する偽貨排出通路13と、正貨と見做された
硬貨のみを案内する第1の硬貨選別通路14とに分岐さ
れている。一方、この正偽貨判別硬貨通路10の終端に
形成された硬貨通路のうち、偽貨排出通路13は、メイ
ンプレート20の正面側、すなわち、図1で示す硬貨選
別部4の正面側に形成された硬貨排出シュート80(図
3)に連通しており、この硬貨排出シュート80は、図
3で示すように図面の左方向に傾斜して形成されてい
る。また、この硬貨排出シュート80は、図示せぬ硬貨
返却口に連通しており、偽貨排出硬貨通路13に案内さ
れた偽貨Gは、図3の矢印で示すように硬貨排出シュー
ト80を介し前記硬貨返却口へ返却される。また、図2
で示す第1の硬貨選別通路14には、その下流端に、該
第1の硬貨選別通路14内に転送された正貨と見做され
た硬貨、即ちA、B、C、D正貨の4種類の硬貨のう
ち、A硬貨、C硬貨のグループと、B硬貨、D硬貨のグ
ループとに振り分ける第1の金種振分部である第1の金
種振分レバー15が配設されている。また、この第1の
金種振分レバー15により、前記第1の硬貨選別通路1
4は硬貨グループA、Cのみを案内する図面の左側へ傾
斜した第2の硬貨選別通路16と、硬貨グループB、D
のみを案内する図面の右側へ若干傾斜した第3の硬貨選
別通路17とに分岐している。なお、上述した第1の金
種振分レバー15は図2で示すように、全体として正面
が略L字形状に形成されている。この第1の金種振分レ
バー15は、図2の要部概念斜視図である図4で示すよ
うに硬貨選別部4のメインプレート20表面から突出し
た際に、側方にある第2の硬貨選別通路16を開放し、
また図5で示すようにメインプレート20側に吸引され
た際に上述した第2の硬貨選別通路16を閉塞する第1
のゲート15aと、図4で示すようにメインプレート2
0から突出した際に、底面にある第3の硬貨選別通路1
7を閉塞し、また図5で示すようにメインプレート20
側に吸引された際に上述した第3の硬貨選別通路17を
開放する第2のゲート15bとから構成されている。こ
のような第1の金種振分レバー15によると、該第1の
金種振分レバー15が図4で示すようにメインプレート
20から突出すると、第2の硬貨選別通路16が開放さ
れ、かつ第3の硬貨選別通路17が閉塞するので、硬貨
グループA、Cのみが第2の硬貨選別通路16へ案内さ
れる。また、第1の金種振分レバー15が図5で示すよ
うにメインプレート20側に吸引されると第2の硬貨選
別通路16が閉塞され、かつ第3の硬貨選別通路17が
開放されるので、硬貨グループB、Dグループのみが第
3の硬貨選別通路17へ案内される。一方、図2で示す
ように、前記第2の硬貨選別通路16の下流端には、該
第2の硬貨選別通路16内に転送された硬貨グループ
A、Cを、A硬貨とC硬貨とに振り分ける第2の金種振
分部である第2の金種振分レバー60が配設されてい
る。そして、この第2の金種振分レバー60により、前
記第2の硬貨選別通路16は、A硬貨のみを案内する第
4の硬貨選別通路61と、C硬貨のみを案内する第5の
硬貨選別通路62とに分岐している。なお、この第2の
金種振分レバー60は左端の軸60aを中心に右端60
bが図面に対し垂直方向に開閉するタイプの金種振分レ
バーである。また、図2で示すように、前記第3の硬貨
選別通路17の下流端には、メインプレート20の背面
側に形成され、図示せぬ金庫側へ通ずる第6の硬貨選別
通路63と、第7の硬貨選別通路64とに振り分ける第
3の金種振分部である第3の金種振分レバー65が配設
されている。この第3の金種振分レバー65では、後述
する硬貨収容部5(図1)の各コインチューブ93、9
4にそれぞれ蓄積収容されたB硬貨またはD硬貨がオー
バーフローした際には、そのオーバーフローしたB硬貨
またはD硬貨を、前記金庫側へ通じる第6の硬貨選別通
路63へ振分案内するとともに、各コインチューブ9
3、94にそれぞれに蓄積収容されたB硬貨、D硬貨が
オーバーフローしない通常時には、第3の硬貨選別通路
17を通過した硬貨グループB、Dを第7の硬貨通路6
4へ振分案内する。なお、この第3の金種振分レバー6
5も下端の軸65aを中心に上端が図面に対し垂直方向
に開閉するタイプの金種振分レバーである。また、図2
で示すように、第7の硬貨選別通路64の下流端には、
この第7の硬貨選別通路64に案内される硬貨グループ
B、DをB硬貨とD硬貨とに振り分ける第4の金種振分
部である第4の金種振分部レバー66が配設されてい
る。この第4の金種振分レバー66は、第1の金種振分
レバー15と同一構造のレバーであり、この第4の金種
振分レバー66によると、該第4の金種振分レバー66
がメインプレート20から突出すると、第8の硬貨選別
通路67が開放され、かつ第9の硬貨選別通路68が閉
塞するので、B硬貨のみが第8の硬貨選別通路67へ案
内され、また、第4の金種振分レバー66がメインプレ
ート20側に吸引されると第8の硬貨選別通路67が閉
塞され、かつ第9の硬貨選別通路68が開放されるの
で、D硬貨のみが第9の硬貨選別通路68へ案内され
る。また、前述した第4の硬貨選別通路61の下流に
は、図6で示すように、A硬貨と見做され、第4の硬貨
選別通路61を通過する硬貨を、その硬貨が新硬貨A1
であるか旧硬貨A2であるかに拘らず、一時的に保留す
る第1の硬貨保留レバー31からなる第1の硬貨保留手
段30が配設されている。この第1の硬貨保留手段30
は、図6の要部概念断面図で示す図7のように、第4の
硬貨通路61を通過するA硬貨と見做された硬貨を、そ
の硬貨の新旧に拘らず一時保留する第1の硬貨保留レバ
ー31と、該第1の硬貨保留レバー31を駆動するソレ
ノイド32からなる第1の保留部駆動手段とから構成さ
れており、このうちの第1の硬貨保留レバー31は、軸
31aを中心に回動自在に支承される金属製のレバーで
あって、ソレノイド32の駆動軸32aに連結する後端
部31bと、第4の硬貨選別通路61に出没する第1の
先端部31cと第2の先端部31dとが形成された先端
部とから構成されている。また、第1の硬貨保留レバー
31の後端部31bに連結するソレノイド32の駆動軸
32aには、コイルバネ33が嵌挿している。このよう
な第1の硬貨保留手段30によると、図7で示す初期状
態では、第1の硬貨保留レバー31は、コイルバネ33
の付勢力により先端部が軸31aを中心に反時計方向に
常時付勢され停止しており、第1の先端部31cはメイ
ンプレート20表面から突出して第4の硬貨選別通路6
1の下流を閉塞する一方、第2の先端部31dはメイン
プレート20から退避して第4の硬貨選別通路61の略
中流を解放している。この初期状態において、図6で示
すように第4の硬貨選別通路61にA硬貨が案内される
と、第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部31c
は、図6および図7で示すように、A硬貨の周面を支持
して当該A硬貨を保留し、またさらに、当該A硬貨の保
留後第4の硬貨選別通路61に複数枚の硬貨Aが案内さ
れると、第1の先端部31cは、図8で示すように、こ
れら複数枚のA硬貨を、第1の先端部31cにより直接
支持したA硬貨の上方に一時保留する。また、図示せぬ
制御装置からの駆動信号に基づき、図7のソレノイド3
2をオンして第1の硬貨保留レバー31の後端部31b
を図面の上方に吸引すると、第1の硬貨保留レバー31
は、図9で示すように、コイルバネ32の付勢力に抗し
軸31aを中心に時計方向に回転し、第1の先端部31
cをメインプレート20から退避させて第4の硬貨選別
通路61の下流を解放するとともに、第2の先端部31
dをメインプレート20表面に突出させて第4の硬貨選
別通路61の略中流を閉塞する。すると、第1の硬貨保
留レバー31は、複数枚のA硬貨を一時保留していた第
1の先端部31cが、図9で示すように、該複数枚のA
硬貨の保留を解除するとともに、第2の先端部31d
が、第1の先端部31cにより直接支持していたA硬貨
の上方に一時保留されていた複数枚のA硬貨のうち、最
下部に位置するA硬貨の周面を第4の硬貨選別通路61
の壁面61aと第2の先端部31dとにより支持して、
当該複数枚のA硬貨を第4の硬貨選別通路61の略中流
で一時停止させるので、これにより、A硬貨1枚のみが
第4の硬貨選別通路61の下流端へ案内されることとな
る。なお、図9では、第2の先端部31dと第4の硬貨
選別通路61の壁面61aとにより一時停止されている
複数枚のA硬貨(図8)の図示を、一部省略している。
また、図示せぬ制御装置からの駆動信号に基づきソレノ
イド32をオフすると、ソレノイド32の駆動軸32a
は、図7で示すようにコイルバネ33の付勢力によって
その図面の下方にスライド復帰し、第1の硬貨保留レバ
ー31を軸31aを介し反時計方向に回転させるので、
これにより、第1の先端部31cはメインプレート20
表面から突出して第4の硬貨選別通路61の下流を閉塞
し、また、第2の先端部31dはメインプレート20か
ら退避して第4の硬貨選別通路61の略中流を解放する
前記初期状態に復帰する。すると、第1の硬貨保留レバ
ー31の第2の先端部31dは、一時停止させていたA
硬貨の当該一時停止を解除して、一時停止していた複数
枚のA硬貨を第4の硬貨選別通路61の下流へ案内する
とともに、第1の先端部31cは、この第4の硬貨選別
通路61の下流へ案内された複数枚のA硬貨のうち、最
下部に位置するA硬貨を図7で示すように支持し、支持
したA硬貨および該A硬貨より上流にあるA硬貨を第4
の硬貨選別通路61に一時保留する。また、図2で示す
第5の硬貨選別通路62の下流には、C硬貨と見做さ
れ、第5の硬貨選別通路62を通過する硬貨を、そのC
硬貨が新硬貨C1であるか旧硬貨C2であるかに拘ら
ず、一時的に保留する第2の硬貨保留レバー41からな
る第2の硬貨保留手段40が配設されている。この第2
の硬貨保留手段40は、図7で示すように、第5の硬貨
通路62を通過するC硬貨と見做された新旧すべての硬
貨を一時保留する第2の硬貨保留レバー41と、該第2
の硬貨保留レバー41を駆動するソレノイド42及びソ
レノイド42の駆動軸42aに嵌挿するコイルバネ43
からなる第2の保留部駆動手段とから構成されており、
このうちの第2の硬貨保留レバー41は、第1の硬貨保
留レバー31と同一の構造のレバーである。また、第2
の硬貨保留手段も、第1の硬貨保留手段と同一構造であ
る。このような第2の硬貨保留手段40によると、硬貨
Cと見做され、第5の硬貨選別通路62に案内されるC
硬貨について、上述した第1の硬貨保留手段30と同様
の動作を行うことができる。また、図2で示す第1の硬
貨保留手段30の下流である第4の硬貨選別通路61の
下流端には、図7で示すように、第4の硬貨選別通路6
1の真下に形成される第11の硬貨選別通路69と、硬
貨収容部5の正面側に形成され、かつ、硬貨排出シュー
ト80(図3)に連通する第1の硬貨返却通路70とが
形成されている。また、図2で示す第2の硬貨保留手段
40の下流に位置する第5の硬貨選別通路62の下流端
にも、図7で示すように第5の硬貨選別通路62の真下
に形成された第12の硬貨選別通路71と、硬貨収容部
5の正面側に形成され、かつ硬貨排出シュート80(図
3)に連通する第2の硬貨返却通路72とが形成されて
いる。一方、第4の硬貨選別通路61の下流端および第
5の硬貨選別通路62の下流端には、第4の硬貨選別通
路61の下流端に案内されたA硬貨を、前記第11の硬
貨選別通路69と、硬貨排出シュート80(図3)に連
通する前記第1の硬貨返却通路70とに振り分けるとと
もに、第5の硬貨選別通路62内を通過したC硬貨を、
前記第12の硬貨選別通路71と、硬貨排出シュート8
0(図3)に連通する前記第2の硬貨返却通路72とに
振り分ける本願発明の第1の振り分け手段である振分レ
バー35が配設されている。この振分レバー35は、A
硬貨の一時保留時に、商品を購入すること無く硬貨返却
レバーを操作した場合には、図10で示すように、第1
1の硬貨選別通路69を閉塞して第1の硬貨返却通路7
0を解放するとともに、第12の硬貨選別通路71を閉
塞して第2の硬貨返却通路72を解放する。そのため、
第4の硬貨選別通路61の下流端に案内されたA硬貨
は、振分レバー35によって、新硬貨A1であるか旧硬
貨A2であるかに拘らず、図11で示すように、第1の
硬貨返却通路70に案内され、硬貨排出シュート80
(図3)を介し図示せぬ硬貨返却口から排出され、また
同時に、第5の硬貨選別通路62の下流を通過したC硬
貨は、この振分レバー35により、新硬貨C1であるか
旧硬貨C2であるかに拘らず、第2の硬貨返却通路72
に案内され、硬貨排出シュート80(図3)を介し前記
硬貨返却口から排出されることとなる。また、この振分
レバー35は、A硬貨の一時保留時に、硬貨返却レバー
が操作されることなく商品が購入された場合には、図9
で示すように、第11の硬貨選別通路69を解放して第
1の硬貨返却通路70を閉塞するとともに、第2の硬貨
選別通路71を解放して第2の硬貨返却通路72を閉塞
する。そのため、第4の硬貨選別通路61の下流端に案
内されたA硬貨は、振分レバー35により該A硬貨が新
硬貨A1であるか旧硬貨A2であるかに拘らず、第11
の硬貨選別通路69に案内され、また同時に、第5の硬
貨選別通路62の下流端を通過するC硬貨は、振分レバ
ー35により、該C硬貨が新硬貨C1であるか旧硬貨C
2であるかに拘らず、第12の硬貨選別通路71に案内
される。なお、振分レバー35も、下端の軸35aを中
心に上端が図面に対し垂直方向に開閉するタイプの金種
振分レバーであって、図示せぬソレノイドにより開閉駆
動される。また、上述した正偽貨振分レバー12と、第
1乃至第4の金種振分レバー(15、60、65、6
6)も、周知のように、図示せぬソレノイドにより開閉
駆動される。また、第11の硬貨選別通路69の下流端
には、第11の硬貨選別通路69の真下に形成された第
13の硬貨選別通路73と、硬貨収容部5の背面側に配
設され、図示せぬ金庫に連通する第14の硬貨選別通路
74とが形成されており、また、第12の硬貨選別通路
71の下流端には、該第12の硬貨選別通路71の真下
に形成された第15の硬貨選別通路75と、硬貨収容部
5の背面側に配設され、図示せぬ金庫に連通する第16
の硬貨選別通路76とが形成されている。次に、図2で
示す硬貨処理装置1の硬貨収容部5を詳述する。硬貨収
容部5は、基本的には、互いに径の相異なる4種類のA
正貨、B正貨、C正貨、D正貨をそれぞれ収容するもの
であるが、A正貨及びC正貨については硬貨選別部4に
よって判別された硬貨の新旧に基づき、以下の処理を行
うものである。この硬貨収容部5は、A硬貨を収容する
コインチューブ91と、C硬貨を収容するコインチュー
ブ92と、B硬貨を収容するコインチューブ93と、D
硬貨を収容するコインチューブ94と、前記補助チュー
ブ7とから構成されている。このうち、コインチューブ
93は第8の硬貨選別通路67の下流端に配設され、コ
インチューブ94は第9の硬貨選別通路68の下流端に
配設されている。また、コインチューブ91は、図7で
示すように、第13の硬貨通路73の下流端に配設さ
れ、またコインチューブ92は、第15の硬貨通路75
の下流端に配設されている。また、コインチューブ91
およびコインチューブ92には、図7で示すように、そ
れぞれ、いわゆるブロックアウトレバー52、82が配
設されており、この各ブロックアウトレバー52、82
は、同一構造であって、ブロックアウトレバー52を代
表して説明すると、通常、緩やかな周面が形成された周
面部52aと、平面である背面部52bとから構成さ
れ、軸52cを介し回動自在に支承されている。このブ
ロックアウトレバー52は、一般に、コインチューブ9
1内がA硬貨で満杯とならない通常時には、ブロックア
ウトレバー51を通過する硬貨の周面部52aへの当接
によって軸51cを中心に時計方向に回転し、該A硬貨
をコインチューブ91内に案内し、また、コインチュー
ブ91内がA硬貨で満杯となった場合には、コインチュ
ーブ91内に積載収容されたA硬貨が周面部52aの下
方に常時に係合し、ブロックアウトレバー52を軸52
cを中心に時計方向に回転した姿勢に保つので、この背
面部95bに沿ってA硬貨を案内し、図示せぬ金庫に通
ずる第14の硬貨選別通路74に振り分けるものであ
る。このように通常使用される各ブロックアウトレバー
52、82を、この硬貨処理装置1では、硬貨判別セン
サ11により判別されたA硬貨の新旧、C硬貨の新旧の
判別結果に基づき、それぞれ、格別の通路に振り分け案
内する本願発明の各第2の振り分け手段51、81を構
成するものとして使用している。この第2の振り分け手
段51は、図7で示すように、上述したブロックアウト
レバー52と、ブロックアウトレバー52を軸52cを
介し回動自在に支承する支承部53と、該支承部53に
係合自在な駆動軸54aを有するソレノイド54と、コ
インチューブ91に配設され、該コインチューブ91内
の収容枚数が一定枚数に達したか否かを検出する図示せ
ぬオーバーフロー検出手段とから構成されており、この
うち、支承部53は、ブロックアウトレバー52に形成
された軸52cを支承する先端部と、ソレノイド54の
駆動軸54aに係合自在な後端部とから構成されてい
る。また、ソレノイド54の駆動軸54aは、略L字形
状に形成されており、該駆動軸54aにはそれぞれコイ
ルバネ55が嵌挿している。このような第2の振り分け
手段51では、初期状態では、ブロックアウトレバー5
2は、コイルバネ55の付勢力により図7の初期位置に
停止しており、駆動軸54aの先端54bは、支承部5
3の後端部を下方から支持している。このとき、A硬貨
が第11の硬貨選別通路69の下流端に案内されると、
該A硬貨は、図9で示すように周面部52aの下方に当
接しブロックアウトレバー52を軸52cを中心に時計
方向に回転させるので、第11の硬貨選別通路69の下
流端に案内されたA硬貨は、ブロックアウトレバー52
により、第13の硬貨通路73に案内され、該第13の
硬貨通路73の下流端に配設されたコインチューブ91
内に案内され積載収容される。また、図示せぬ制御装置
からの駆動信号に基づきソレノイド54をオンすると、
駆動軸54aは、図12で示すように、コイルバネ55
の付勢力に抗しコインチューブ91の長手方向に沿って
図面上方へ移動して、支承部53の後端部を上方へ持ち
あげるとともにブロックアウトレバー52を軸52cを
中心に時計方向に回転させる。このとき、A硬貨が第1
1の硬貨選別通路69の下流端に案内されると、該A硬
貨は、図13で示すようにブロックアウトレバー52の
背面部52bに沿って案内されて、図示せぬ金庫へ通じ
る第14の硬貨選別通路74に案内される。このような
ブロックアウトレバー52からなる第2の振り分け手段
51により、コインチューブ91の前記オーバーフロー
検出手段によってコインチューブ91内の収容枚数が一
定枚数に達していないと判断される通常時には、第11
の硬貨選別通路69の下流端に案内されたA硬貨は、新
硬貨A1がコインチューブ91に連通する第13の硬貨
選別通路73に案内され、旧硬貨A2が図示せぬ金庫へ
通じる第14の硬貨選別通路74に振り分け案内され
る。また、前記オーバーフロー検出センサによってコイ
ンチューブ91内の収容枚数が一定枚数に達したと判断
された場合には、第11の硬貨選別通路69の下流端に
達した硬貨Aは、第2の振り分け手段51により、該硬
貨が新硬貨A1であるか旧硬貨A2であるかに拘らず図
示せぬ金庫へ通じる第14の硬貨選別通路74に振り分
けられる。また、コインチューブ92に配設されたブロ
ックアウトレバー82からなる第2の振り分け手段81
も、上述したコインチューブ91の第2の振り分け手段
51と同様の構造であって、この第2の振り分け手段8
1により、コインチューブ92の前記オーバーフロー検
出手段によってコインチューブ92内の収容枚数が一定
枚数に達していないと判断される通常時には、第12の
硬貨選別通路71の下流端に達したC硬貨は、新硬貨C
1がコインチューブ92に連通する第15の硬貨選別通
路75に案内され、旧硬貨C2が図示せぬ金庫へ通じる
第16の硬貨選別通路76に振り分け案内される。ま
た、コインチューブ92のオーバーフロー検出手段によ
ってコインチューブ92内の収容枚数が一定枚数に達し
たと判断された場合には、第12の硬貨選別通路71の
下流端に達した硬貨Cは、第2の振り分け手段81によ
り、C硬貨が新硬貨C1であるか旧硬貨C2であるかに
拘らず、図示せぬ金庫へ通じる第16の硬貨選別通路7
6に振り分けられる。次に、上述した硬貨処理装置1の
作用を説明し、併せて構成をより詳細に説明する。図3
のように、硬貨投入口3内に投入された硬貨Gが、硬貨
判別センサ11の検出信号に基づき偽貨と判定される
と、その判定信号に基づいて正偽貨振分レバー12は偽
貨排出通路13を拡開し、同時に第1の硬貨選別通路1
4の上流を閉塞する。すると、硬貨判別通路10内を転
動する偽貨Gは正偽貨振分レバー12により偽貨排出通
路13に案内され、さらにこの偽貨排出通路13に連通
する硬貨排出シュート80(図3)を介して図示せぬ硬
貨返却口に返却される。次に、図6のように、硬貨投入
口3内に硬貨が投入され、その硬貨が硬貨判別センサ1
1の検出信号に基づき正貨であってしかもA硬貨と判断
されると、その判定信号に基づいて図示せぬ制御装置
は、正偽貨振分レバー12を作動させ、図2の偽貨排出
硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別通路14
の上流を拡開する。また、同時に第1の金種振分レバー
15により、第2の硬貨選別通路16の上流を拡開して
第3の硬貨選別通路17の上流を閉塞する。さらに、第
2の金種振分レバー60により第4の硬貨選別通路61
を拡開し、第5の硬貨選別通路62を閉塞する。さら
に、図示せぬ制御装置は、硬貨判別センサ11による検
出信号に基づき投入硬貨がA正貨であると判断すると、
図7で示すように、ソレノイド32をオフし、これによ
り、コイルバネ33の付勢力によって第1の硬貨保留レ
バー31の第1の先端部31cをメインプレート20表
面から突出させて第4の硬貨選別通路61の下流を閉塞
するとともに、第2の先端部31dをメインプレート2
0から退避させて第4の硬貨選別通路61の略中流を開
放する。そのため、硬貨投入口3内に投入されたA硬貨
は、硬貨判別通路10内を転動した後、正偽貨振分レバ
ー12により第1の硬貨選別通路14に案内され、その
後、該A硬貨は第1の金種振分レバー15により第2の
硬貨選別通路16に案内され、またその後、第2の金種
振分レバー60により第4の硬貨選別通路61に案内さ
れ、さらにその後、図6で示すように、第1の硬貨保留
レバー31の第1の先端部31cによって、第4の硬貨
選別通路61下流に一時保留される。またさらに、この
一時保留後に硬貨投入口3から投入された硬貨が、硬貨
判別センサ11によりA硬貨と見なされ第4の硬貨選別
通路61内に案内された場合には、これら複数枚のA硬
貨は、図8で示すように、第1の先端部31cにより直
接支持されたA硬貨の上方に、一時保留される。なお、
この第4の硬貨選別通路61では、図8で示すように第
1の先端部31cによって直接支持される硬貨を含め、
最大3枚の硬貨を一時保留できる。次に、このA硬貨の
一時保留時に、硬貨処理装置1が装着された自動販売機
において、商品を購入すること無く、硬貨返却レバーが
操作されると、その硬貨返却レバーの操作信号に基づ
き、図示せぬ制御装置は、図9で示すように、第1の硬
貨保留手段30のソレノイド32をオンし、これにより
第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部31bをメイ
ンプレート20から待避させて第4の硬貨選別通路61
の下流を解放するとともに、第2の先端部31dをメイ
ンプレート20表面に突出させて第4の硬貨選別通路6
1の略中流を閉塞する。すると、第4の硬貨選別通路6
1に一時保留されていた複数のA硬貨は、図9で示すよ
うに、第1の先端部31cによる保留が解除され、第4
の硬貨選別通路61内の下流端に案内されるとともに、
第1の先端部31bにより直接支持されていたA硬貨の
上流に位置する複数枚のA硬貨は、第2の先端部30b
と第4の硬貨選別通路61の壁面61aによってその進
行が停止されるので、これにより、第1の先端部31c
により直接支持され一時保留されたA硬貨1枚のみが、
第4の硬貨選別通路61の下流端へ案内される。また、
このA硬貨の一時保留時に、硬貨処理装置1が装着され
た自動販売機において、商品を購入すること無く、硬貨
返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操作
信号に基づき、図示せぬ制御装置は、振分レバー35に
よって、図10で示すように、硬貨排出シュート80
(図3)に連通する第1の硬貨返却通路70を開放する
とともに、第11の硬貨選別通路69を閉塞する。する
と、第4の硬貨選別通路61の下流端に案内されたA硬
貨は、図11で示すように、振分レバー35によって、
硬貨排出シュート80(図3)に連通する第1の硬貨返
却通路70へ振り分けられ、このA硬貨は、前記硬貨排
出シュート80を介し図示せぬ硬貨返却口から返却され
る。従って、この硬貨処理装置1では、商品を購入する
ことなく硬貨返却レバーを操作してA硬貨を返却する場
合、現実に投入された投入硬貨、即ち一時保留A硬貨そ
のものを硬貨返却口へ払出すので、仮に硬貨選別部4に
より正貨と見做されるほど精巧に製造されたA硬貨(偽
貨)が投入された場合でも、その投入A硬貨(偽貨)そ
のものが硬貨返却口へ払出されるので、硬貨のすり替え
現象の発生は可及的に解消されることとなる。なお、こ
の硬貨処理装置1では、A硬貨が新硬貨A1であるか旧
硬貨A2であるかに拘わらず、該A硬貨を一時保留し、
上述した現物硬貨返却動作を行う。一方、A硬貨の一時
保留時に、商品が購入された場合は、その商品購入信号
に基づき、図示せぬ制御装置は、図9で示すように、第
1の硬貨保留手段30のソレノイド32をオンする。す
ると、上述した場合と同様、第4の硬貨選別通路61の
下流に一時保留された1枚のA硬貨のみが、第4の硬貨
選別通路61の下流端へ案内される。また、図示せぬ制
御装置は、前記商品購入信号に基づき、振分レバー35
を操作し、図9で示すように、第1の硬貨返却通路70
を閉塞して第11の硬貨選別通路69を解放する。その
ため、第4の硬貨選別通路61の下流端に案内されたA
硬貨は、振分レバー35によって第11の硬貨選別通路
69に案内される。また、図示せぬ制御装置は、投入硬
貨の硬貨判別センサ11通過によって検出した投入A硬
貨の新旧判別を、第1の硬貨保留レバー31の第1の先
端部31cによって一時保留した硬貨順に記憶してお
り、この新旧硬貨情報に基づいて、第2の振り分け手段
51のソレノイド51をオン・オフする。この制御装置
が、第11の硬貨選別通路69に案内されるA硬貨は、
硬貨判別センサ11による検出信号に基づき、新硬貨A
1であると判断したときは、図7で示すように第2の振
り分け手段51のソレノイド54をオフし、これによ
り、第13の硬貨選別通路73を解放して第14の硬貨
選別通路74を閉塞する。すると、第11の硬貨選別通
路69の下流端に案内された新硬貨A1は、図9で示す
ように第13の硬貨選別通路73に案内され、図14で
示すように該コインチューブ91に積載収容される。ま
た、図示せぬ制御装置は、第11の硬貨選別通路69の
下流端へ案内されるA硬貨が、硬貨判別センサ11によ
る検出信号に基づき、旧硬貨A2であると判断した場合
は、図12で示すように第2の振り分け手段51のソレ
ノイド54をオンし、これにより、第14の硬貨選別通
路74を解放して第13の硬貨選別通路73を閉塞す
る。すると、第11の硬貨選別通路69の下流端に案内
された旧硬貨A2は、図13および図15で示すよう
に、ブロックアウトレバー52の背面部52bに沿って
第14の硬貨選別通路74に案内され、その後、該第1
4の硬貨選別通路74に連通する金庫へ収容される。な
お、図8で示すように第1の硬貨保留レバー31の第1
の先端部31cによって保留された複数枚のA硬貨が、
たとえば、下流から、新硬貨A1、旧硬貨A2、新硬貨
A1である場合には、図示せぬ制御装置は、硬貨判別セ
ンサ11の検出信号に基づき、硬貨保留順の硬貨新旧情
報(新、旧、新)を記憶しており、この記憶情報に基づ
き、保留した新硬貨A1、旧硬貨A2、新硬貨A1につ
いて、それぞれ、ソレノイド54をオフ、オン、オフす
ることとなる。なお、この硬貨処理装置1では、上述し
たように第4の硬貨選別通路61内に、最大3枚のA硬
貨を一時保留できるが、A硬貨を3枚一次保留した後、
硬貨投入口3からA硬貨が投入されると、図示せぬ制御
装置は、前記偽貨Gを排出する場合と同様の処理を行
う。すなわち、図示せぬ制御装置は、この投入されたA
硬貨を正偽貨振り分けレバー12によって偽貨排出通路
13に案内し、図示せぬ硬貨返却口から返却する。次
に、図16で示すように、硬貨投入口3から硬貨が投入
され、その硬貨が、硬貨判別センサ11の検出信号に基
づきC硬貨と判断されると、その判定信号に基づいて図
示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、
偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の硬貨選別
通路14の上流を拡開する。また、同時に第1の金種振
分レバー15を作動させ、第2の硬貨選別通路16の上
流を拡開して第3の硬貨選別通路17の上流を閉塞す
る。さらに、第2の金種振分レバー60が作動し第4の
硬貨選別通路61を閉塞して第5の硬貨選別通路62を
拡開する。また、図示せぬ制御装置は、硬貨判別センサ
11の検出信号に基づきC硬貨と判断されると、図7で
示すように、その検出信号に基づき、第2の硬貨保留手
段40のソレノイド42をオフして、コイルバネ43の
付勢力により第2の硬貨保留レバー41の第1の先端部
41cをメインプレート20表面に突出させて第5の硬
貨選別通路62の下流を閉塞するとともに、第2の先端
部41dをメインプレート20から退避させて第5の硬
貨選別通路62の略中流を開放する。そのため、硬貨投
入口3内に投入されたC硬貨は、図16で示すように、
硬貨判別通路10内を転動した後、正偽貨振分レバー1
2により第1の硬貨選別通路14に案内され、その後第
1の金種振分レバー15により第2の硬貨選別通路16
に案内され、またその後、第2の金種振分レバー60に
よって第5の硬貨選別通路62に案内され、図7および
図16で示すように、第2の硬貨保留レバー41の第1
の先端部41cによって、第4の硬貨選別通路61下流
に一時保留される。またさらにこの一時保留後に、硬貨
投入口3から投入された硬貨が、硬貨判別センサ11に
よりC硬貨と見なされ第5の硬貨選別通路62内に案内
された場合には、これら複数枚のC硬貨は、図17で示
すように、第1の先端部41cにより直接支持されたC
硬貨の上方に、一時保留される。なお、この第5の硬貨
選別通路62では、図17で示すように、第2の硬貨保
留レバー41の第1の先端部41cによって直接支持さ
れる硬貨を含め、最大3枚のC硬貨を一時保留できる。
次に、このC硬貨の一時保留時に、硬貨処理装置1が装
着された自動販売機において、商品を購入すること無
く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバ
ーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置は、図9で示
すように、第2の硬貨保留手段40のソレノイド42を
オンし、これにより第2の硬貨保留レバー41の第1の
先端部41bをメインプレート20から待避させて第5
の硬貨選別通路62の下流を解放するとともに、第2の
先端部41dをメインプレート20表面に突出させて第
5の硬貨選別通路62の略中流を閉塞する。すると、第
5の硬貨選別通路62に一時保留されていた複数枚のC
硬貨は、図9で示すように、第1の先端部41cによる
保留が解除され、第5の硬貨選別通路62内の下流端に
案内されるとともに、第1の先端部41bにより直接支
持されていたC硬貨の上流に位置する複数枚のC硬貨
は、第2の先端部41bによってその進行が停止される
ので、これにより、第1の先端部41cと第5の硬貨選
別通路62の壁面62aにより直接支持され一時保留さ
れたC硬貨1枚のみが、第5の硬貨選別通路62の下流
端へ案内される。また、このC硬貨の一時保留時に、硬
貨処理装置1が装着された自動販売機において、商品を
購入すること無く、硬貨返却レバーが操作されると、そ
の硬貨返却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装
置は、振分レバー35により、偽貨排出シュート80
(図3)に連通する第2の硬貨返却通路72を開放する
とともに、第12の硬貨選別通路71を閉塞する。する
と、第5の硬貨選別通路62の下流端に案内されたC硬
貨は、図11で示すように、振分レバー35によって硬
貨排出シュート80(図3)に連通する第2の硬貨返却
通路72へ振り分けられ、このC硬貨は、図3で示す硬
貨排出シュート80を介し図示せぬ硬貨返却口から返却
される。従って、この硬貨処理装置1では、商品を購入
することなく硬貨返却レバーを操作してC硬貨を返却す
る場合、現実に投入された投入硬貨、即ち一時保留C硬
貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に硬貨選別部
4により正貨と見做されるほど精巧に製造されたC硬貨
(偽貨)が投入された場合でも、その投入C硬貨(偽
貨)そのものが硬貨返却口へ払出されるので、硬貨のす
り替え現象の発生は可及的に解消されることとなる。な
お、この硬貨処理装置では、C硬貨が新硬貨C1である
か、旧硬貨C2であるかに拘わらず、上述した現物硬貨
返却動作を行っている。一方、C硬貨の一時保留時に商
品が購入された場合は、その商品購入信号に基づき、図
示せぬ制御装置は、図9で示すように、第2の硬貨保留
手段40のソレノイド42をオンする。すると、上述し
た場合と同様、第5の硬貨選別通路62に一時保留され
た1枚のC硬貨のみが、第5の硬貨選別通路62の下流
端に案内される。また、図示せぬ制御装置は、前記商品
購入信号に基づき振分レバー35を操作し、図9で示す
ように第2の硬貨返却通路72を閉塞して第12の硬貨
選別通路71を解放する。そのため、第5の硬貨選別通
路62の下流端に案内されたC硬貨は、振分レバー35
によって第12の硬貨選別通路71に案内される。ま
た、図示せぬ制御装置は、投入硬貨の硬貨判別センサ1
1通過によって検出した投入C硬貨の新旧判別を、第2
の硬貨保留レバー41の第1の先端部41cによって一
時保留した硬貨順に記憶しており、この新旧硬貨情報に
基づいて、第2の振り分け手段81のソレノイド54を
オン・オフする。この制御装置が、第12の硬貨選別通
路71の下流端に案内されたC硬貨は、硬貨判別センサ
11による検出信号に基づき、新硬貨C1であると判断
したときは、図7で示すように第2の振り分け手段81
のソレノイ84をオフし、これにより、第15の硬貨選
別通路75を解放するとともに、第16の硬貨選別通路
76を閉塞する。すると、第12の硬貨選別通路71の
下流端に案内された新硬貨C1は、図9および図18で
示すように、第15の硬貨選別通路75に案内され、該
コインチューブ92に積載収容される。一方、図示せぬ
制御装置は、第12の硬貨選別通路71の下流端に案内
されたC硬貨が、硬貨判別センサ11による検出信号に
基づき、旧硬貨C2であると判断した場合は、図12で
示すように、第2の振り分け手段81のソレノイド84
をオンし、これにより、第16の硬貨選別通路76を解
放するとともに、第15の硬貨選別通路75を閉塞す
る。すると、第12の硬貨選別通路71の下流端に案内
された旧硬貨C2は、図13で示すように、ブロックア
ウトレバー95の背面部95bに沿って第16の硬貨選
別通路76に案内され、図19で示すように該第16の
硬貨選別通路76に連通する金庫へ収容されることとな
る。なお、図示せぬ制御装置は、図17で示すように第
2の硬貨保留レバー41の第1の先端部41cによって
保留された複数枚のC硬貨が、たとえば、下流から、新
硬貨C1、旧硬貨C2、新硬貨C1である場合には、硬
貨判別センサ11による検出信号に基づき、硬貨保留順
の硬貨新旧情報(新、旧、新)を記憶しており、この記
憶情報に基づき、保留した新硬貨C1、旧硬貨C2、新
硬貨C1について、それぞれ、ソレノイド84をオフ、
オン、オフする。なお、この硬貨処理装置1では、上述
したように第5の硬貨選別通路62内に、最大3枚のC
硬貨を一時保留できるが、C硬貨を3枚一次保留した
後、硬貨投入口3からC硬貨が投入されると、図示せぬ
制御装置は、前記偽貨Gを排出する場合と同様の処理を
行う。すなわち、図示せぬ制御装置はこの投入されたC
硬貨を正偽貨振り分けレバー12によって偽貨排出通路
13に案内し、図示せぬ硬貨返却口から返却する。次
に、図20のように、硬貨投入口3から硬貨が投入さ
れ、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信号に基づき
B硬貨と判断されると、その判定信号に基づいて図示せ
ぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、図2
の偽貨払出硬貨通路13の上流端を閉塞して第1の硬貨
選別通路14の上流端を拡開するとともに、同時に第1
の金種振分レバー15を作動し第2の硬貨選別通路16
の上流端を閉塞して第3の硬貨選別通路17の上流端を
拡開する。また、図示せぬ制御装置は、同時に第3の金
種振分レバー65を作動させ、第6の硬貨選別通路63
の上流端を閉塞して第7の硬貨選別通路64の上流端を
拡開し、さらに、同時に第4の金種振分レバー66を作
動させて第8の硬貨選別通路67を開放して第9の硬貨
選別通路68を閉塞する。そのため、硬貨判別通路10
内を転動するB硬貨は、図20で示すように正偽貨振分
レバー12により第1の硬貨選別通路14内に案内され
た後、さらに第1の金種振分レバー15により下方の第
3の硬貨選別通路17に案内され、その後第3の金種振
分レバー65によって第7の硬貨選別通路64に案内さ
れ、さらにその後、第4の金種振分レバー66によって
第8の硬貨選別通路67に案内されて第8の硬貨選別通
路67の下方から落下しコインチューブ93内に蓄積収
容される。次に、図21のように、硬貨投入口3から硬
貨が投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信
号に基づきD硬貨と判断されると、その判定信号に基づ
いて図示しせぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作
動させ、偽貨払出硬貨通路13の上流端を閉塞して第1
の硬貨選別通路14の上流端を拡開するとともに、同時
に第1の金種振分レバー15を作動させ、第3の硬貨選
別通路17の上流端を拡開して第2の硬貨選別通路16
の上流端を閉塞する。さらに、図示せぬ制御装置は同時
に第3の金種振分レバー65を作動させ、第7の硬貨選
別通路64の上流端を開放して第6の硬貨選別通路63
の上流端を閉塞する。また図示せぬ制御装置は、同時に
第4の金種振分レバー66を作動させ、第8の硬貨選別
通路67の上流端を閉塞して第9の硬貨選別通路68の
上流端を開放する。そのため、硬貨判別通路10内を転
動するD硬貨は正偽貨振分レバー12により第1の硬貨
選別通路14内に案内された後、第1の金種振分レバー
15により下方の第3の硬貨選別通路17に案内され、
その後、第3の金種振分レバー65により第7の硬貨選
別通路64に案内され、さらにその後、第4の金種振分
レバー66により第9の硬貨選別通路68に案内されて
第8の硬貨選別通路68の下方から落下しコインチュー
ブ94内に蓄積収容される。なお、上述した硬貨選別部
4の選別動作により、新硬貨A1、新硬貨C1、B硬
貨、D硬貨が選別されると、これら各硬貨はそれぞれ各
コインチューブ91、92、93、94毎に順次蓄積収
容されることとなる。また、上述した硬貨選別部4の選
別動作により、この硬貨処理装置1では、硬貨投入口3
に複数枚のA硬貨および複数枚のC硬貨が投入される
と、図22で示すように、この複数枚のA硬貨および複
数枚のC硬貨を、それぞれ最大3枚まで、第4の硬貨選
別通路61内、第5の硬貨選別通路62内に同時に一時
保留することもできる。一方、この各コインチューブ9
1、92、93、94毎に蓄積されるA、C、B、D硬
貨の枚数が一定収容枚数を越えるとオーバーフローする
こととなる。そこで、この実施例の硬貨処理装置1では
各コインチューブ91、92、93、94毎に配設され
たオーバーフロー検出手段によって各コインチューブ9
1、92、93、94毎に、その収容されたA、C、
B、D硬貨の枚数が、それぞれ一定枚数に達するとそれ
を検知して、オバーフロー対象の投入硬貨が投入された
場合、その硬貨を、直ちに金庫側へ収容させるようにし
ている。そこで、仮にB硬貨を収容するコインチューブ
93内に蓄積収容さた硬貨の収容枚数が一定枚数に達し
たと図示せぬオーバーフロー検出手段により検出された
と仮定すると、上述した硬貨選別部4は以下のような選
別動作を行う。図23のように、硬貨投入口3から硬貨
が投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信号
に基づきB硬貨と判断され、かつオーバーフロー検出手
段によりコインチューブ93内に収容されたB硬貨の枚
数が一定枚数に達したことが検知されると、これらの判
定信号に基づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバ
ー12を作動させ、偽貨払出硬貨通路13の上流端を閉
塞して第1の硬貨選別通路14の上流端を拡開するとと
もに、同時に第1の金種振分レバー15を作動させ、第
3の硬貨選別通路17の上流端を拡開して第2の硬貨選
別通路16の上流端を閉塞する。また制御装置は、同時
に第3の金種振分レバー65を作動させ、第6の硬貨選
別通路63の上流端を拡開して第7の硬貨選別通路64
の上流端を閉塞する。すると、図23の如く、硬貨判別
通路10内を転動するB硬貨は正偽貨振分レバー12に
より図2の第1の硬貨選別通路14内に案内され、さら
にこのB硬貨は第1の金種振分レバー15により下方の
第3の硬貨選別通路17に案内される。さらにこのB硬
貨は、第3の金種振分レバー65により第6の硬貨選別
通路63内に案内され、第6の硬貨選別通路63の下方
に落下して、第6の硬貨選別通路63に連通する図示せ
ぬ金庫内に直ちに収容される。また、仮にD硬貨を収容
するコインチューブ94内に蓄積収容さた硬貨の収容枚
数が一定枚数に達したと図示せぬオーバーフロー検出手
段により検出されたと仮定すると、上述した硬貨選別部
4は、以下のような選別動作を行う。図24のように、
硬貨投入口3から硬貨が投入され、その硬貨が硬貨判別
センサ11の検出信号に基づきD硬貨と判断され、かつ
オーバーフロー検出手段によりコインチューブ94内に
収容されたD硬貨の枚数が一定枚数に達したことが検知
されると、これらの判定信号に基づいて図示せぬ制御装
置は、正偽貨振分レバー12を作動させ、図2の偽貨払
出硬貨通路13の上流端を閉塞して第1の硬貨選別通路
14の上流端を拡開するとともに、同時に第1の金種振
分レバー15を作動させ、第3の硬貨選別通路17の上
流端を拡開して第2の硬貨選別通路16の上流端を閉塞
する。また制御装置は、同時に第3の金種振分レバー6
5を作動させ、第6の硬貨選別通路63の上流端を拡開
して第7の硬貨選別通路64の上流端を閉塞する。する
と、図24の如く、硬貨判別通路10内を転動するD硬
貨は正偽貨振分レバー12により図2の第1の硬貨選別
通路14内に案内された後、第1の金種振分レバー15
により下方の第3の硬貨選別通路17に案内される。ま
た、このD硬貨はさらに第3の金種振分レバー65によ
り第6の硬貨選別通路63内に案内された後、第6の選
別通路63の下方に落下して第6の硬貨選別通路63に
連通する図示せぬ図示せぬ金庫内に直ちに収容される。
一方、新硬貨A1のみを収容するコインチューブ91内
に蓄積収容されたA硬貨の収容枚数が一定枚数に達した
ことが、図示せぬオーバーフロー検出手段により検出さ
れると、以下のような選別動作を行う。硬貨投入口3か
ら硬貨が投入され、その硬貨が硬貨判別センサ11の検
出信号に基づきA硬貨と判断され、オーバーフロー検出
手段によってコインチューブ91内に収容された新硬貨
A1の枚数が一定枚数に達したことが検知されると、こ
れらの判定信号に基づいて図示せぬ制御装置は、図2の
正偽貨振分レバー12を作動させ、偽貨排出硬貨通路1
3の上流端を閉塞して第1の硬貨選別通路14の上流端
を拡開する。また、同時に第1の金種振分レバー15を
作動させ、第2の硬貨選別通路16の上流端を拡開して
第3の硬貨選別通路17の上流端を閉塞する。また、図
示せぬ制御装置は同時に第2の金種振分レバー60を作
動させ第4の硬貨選別通路61を拡開して第5の硬貨選
別通路62を閉塞する。また図示せぬ制御装置は、図7
で示すように、硬貨判別センサ11による検出信号によ
ってA正貨と判断すると、図7で示すように、ソレノイ
ド32をオフし、これによりコイルバネ33の付勢力に
より第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部31cを
メインプレート20表面に突出させて第4の硬貨選別通
路61の下流を閉塞するとともに、第2の先端部31d
をメインプレート20から退避させて、第4の硬貨選別
通路61の略中流を開放する。そのため、硬貨投入口3
内に投入されたA硬貨は、図6で示すように、硬貨判別
通路10内を転動した後、正偽貨振分レバー12により
第1の硬貨選別通路14に案内され、その後、該A硬貨
は第1の金種振分レバー15により第2の硬貨選別通路
16に案内され、またその後、第2の金種振分レバー6
0により第4の硬貨選別通路61に案内され、さらにそ
の後、第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部31c
によって、第4の硬貨選別通路61下流に一時保留され
る。またさらに、この一時保留後に、硬貨投入口3から
投入された硬貨が、硬貨判別センサ11によりA硬貨と
見なされ第4の硬貨選別通路61内に案内された場合に
は、これら複数枚のA硬貨は、図8で示すように、第1
の先端部31cにより直接支持されたA硬貨の上方に、
一時保留される。即ち、コインチューブ91内の収容枚
数が一定枚数に達したと図示せぬオーバーフロー検出手
段によって検出された場合でも、投入A硬貨は直ちに金
庫へ案内されるのではなく、第4の硬貨選別通路61に
一時保留される。なお、第4の硬貨選別通路61内に
は、上述のように最大3枚のA硬貨を一時保留できる
が、A硬貨を3枚一次保留した後、硬貨投入口3からA
硬貨が投入されると、図示せぬ制御装置は、前記偽貨G
を排出する場合と同様の処理を行う。すなわち、図示せ
ぬ制御装置は、この投入されたA硬貨を、正偽貨振り分
けレバー12によって偽貨排出通路13に案内し図示せ
ぬ硬貨返却口から返却する。また、A硬貨の一時保留時
に、硬貨処理装置1が装着された自動販売機において、
商品を購入すること無く、硬貨返却レバーが操作される
と、図示せぬ制御装置は、図9で示すように、第1の硬
貨保留手段30のソレノイド32をオンし、これにより
第1の硬貨保留レバー31の第1の先端部31bをメイ
ンプレート20から待避させて第4の硬貨選別通路61
の下流を解放するとともに、第2の先端部31dをメイ
ンプレート20表面に突出させて第4の硬貨選別通路6
1の略中流を閉塞する。すると、第4の硬貨選別通路6
1に一時保留されていた複数のA硬貨は、図9で示すよ
うに、第1の先端部31cによる保留が解除され、第4
の硬貨選別通路61内の下流端に案内されるとともに、
第1の先端部31bにより直接支持されていたA硬貨の
上流に位置する複数枚のA硬貨は、第2の先端部31b
と第4の硬貨選別通路61の壁面61aによってその進
行が停止されるので、これにより、第1の先端部31c
により直接支持され一時保留されたA硬貨1枚のみが、
第4の硬貨選別通路61の下流端へ案内される。また、
このA硬貨の一時保留時に、硬貨処理装置1が装着され
た自動販売機において、商品を購入すること無く、硬貨
返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバーの操作
信号に基づき、図示せぬ制御装置は、振分レバー35に
よって、図10で示すように、硬貨排出シュート80
(図3)に連通する第1の硬貨返却通路70を開放する
とともに、第11の硬貨選別通路69を閉塞する。する
と、第4の硬貨選別通路61の下流端に案内されたA硬
貨は、図11で示すように、振分レバー35によって、
硬貨排出シュート80(図3)に連通する第1の硬貨返
却通路70へ振り分けられ、このA硬貨は、前記硬貨排
出シュート80を介し図示せぬ硬貨返却口に返却され
る。従って、この硬貨処理装置1では、商品を購入する
ことなく硬貨返却レバーを操作してA硬貨を返却する場
合、コインチューブ91がオーバーフローしているとき
でも、現実に投入された投入A硬貨を一時保留しそのA
硬貨そのものを硬貨返却口へ払出すので、仮に硬貨選別
部4により正貨と見做されるほど精巧に製造されたA硬
貨(偽貨)が投入された場合でも、その投入A硬貨(偽
貨)そのものが硬貨返却口へ払出されることとなり、硬
貨のすり替え現象の発生は可及的に解消されることとな
る。一方、図7で示すA硬貨の一時保留時に、商品が購
入された場合は、その商品購入信号に基づき、図示せぬ
制御装置は、第1の硬貨保留手段30のソレノイド32
をオンする。すると、上述のように第1の硬貨選別通路
の下流に一時保留された1枚のA硬貨のみが、第4の硬
貨選別通路61の下流端へ案内される。また制御装置
は、商品購入信号に基づき、振分レバー35を操作し、
図9で示すように、第1の硬貨返却通路70を閉塞する
とともに第11の硬貨選別通路69を解放する。そのた
め、第4の硬貨選別通路61の下流端に案内されたA硬
貨は、振分レバー35によって、第11の硬貨選別通路
69に案内される。また、図示せぬ制御装置は、投入硬
貨の硬貨判別センサ11通過によって検出した投入A硬
貨の新旧判別を、第1の硬貨保留レバー31の第1の先
端部31cによって一時保留した硬貨順に記憶してお
り、この新旧硬貨情報に基づいて、第2の振り分け手段
51のソレノイド51を制御するが、オーバーフロー時
においては、第11の硬貨選別通路69に案内されるA
硬貨が、硬貨判別センサ11による検出信号によって、
新硬貨A1であると判断した場合、旧硬貨Aであると判
断した場合のいずれの場合であっても、図12で示すよ
うに第2の振り分け手段52のソレノイド54をオン
し、これにより、第14の硬貨選別通路74を解放する
とともに、第13の硬貨選別通路73を閉塞する。する
と、第11の硬貨選別通路69の下流端に案内されたA
硬貨は、図13および図15で示すように、ブロックア
ウトレバー52の背面部52bに沿って第14の硬貨選
別通路74に案内され、その後、該第14の硬貨選別通
路74に連通する金庫へ収容される。なお、コインチュ
ーブ91のオーバーフロー時であって、図8で示すよう
に第4の硬貨選別通路61内に、たとえば、下流から、
新硬貨A1、旧硬貨A2、新硬貨A1のA硬貨が一時保
留されている場合、図示せぬ制御装置は、保留した新硬
貨A1、旧硬貨A2、新硬貨A1の処理をする際に、記
憶した硬貨保留順の硬貨新旧情報(新、旧、新)に拘ら
ず、ソレノイド54をオンする。また、新硬貨C1のみ
を収容するコインチューブ92内に蓄積収容されたC硬
貨の収容枚数が一定枚数に達したと、図示せぬオーバー
フロー検出手段により検出されると、以下のような選別
動作を行う。また、硬貨投入口3から硬貨が投入され、
その硬貨が硬貨判別センサ11の検出信号に基づきC硬
貨と判断され、オーバーフロー検出手段によってコイン
チューブ92内に収容された新硬貨C1の枚数が一定枚
数に達したことが検知されると、これらの判定信号に基
づいて図示せぬ制御装置は、正偽貨振分レバー12を作
動させ、偽貨排出硬貨通路13の上流を閉塞して第1の
硬貨選別通路14の上流を拡開する。また、同時に第1
の金種振分レバー15を作動させ、第2の硬貨選別通路
16の上流を拡開して第3の硬貨選別通路17の上流を
閉塞する。また、図示せぬ制御装置は同時に第2の金種
振分レバー60を作動させ第4の硬貨選別通路61を閉
塞して第5の硬貨選別通路62を拡開する。また図示せ
ぬ制御装置は、硬貨判別センサ11による検出信号によ
ってC正貨と判断すると、その検出信号に基づき、図7
で示すように、ソレノイド42をオフし、これにより、
コイルバネ33の付勢力によって第2の硬貨保留レバー
41の第1の先端部41cをメインプレート20表面に
突出させて第5の硬貨選別通路62の下流を閉塞すると
ともに、第2の先端部41dを第5の硬貨選別通路62
から退避させて第5の硬貨選別通路62の略中流を開放
する。そのため、硬貨投入口3内に投入されたC硬貨
は、図16で示すように、硬貨判別通路10内を転動し
た後、正偽貨振分レバー12により第1の硬貨選別通路
14に案内され、該C硬貨はその後、第1の金種振分レ
バー15により第2の硬貨選別通路16に案内され、ま
たその後、第2の金種振分レバー60によって第5の硬
貨選別通路62に案内され、さらにその後、図7および
図16で示すように、第2の硬貨保留レバー41の第1
の先端部41cによって、第5の硬貨選別通路62下流
に一時保留される。またさらにこの一時保留後に、硬貨
投入口3から投入された硬貨が、硬貨判別センサ11に
よりC硬貨と見なされ第5の硬貨選別通路62内に案内
された場合には、これら複数枚のC硬貨は、図17で示
すように、第1の先端部41cにより直接支持されたC
硬貨の上方に、一時保留される。即ち、コインチューブ
92内の収容枚数が一定枚数に達したと図示せぬオーバ
ーフロー検出手段によって検出された場合でも、投入C
硬貨は直ちに金庫へ案内されるのではなく、第5の硬貨
選別通路62に一時保留される。なお、第5の硬貨選別
通路62内には、最大3枚のC硬貨を一時保留できる
が、C硬貨を3枚一次保留した後、硬貨投入口3からC
硬貨が投入されると、図示せぬ制御装置は、この投入さ
れたC硬貨を、正偽貨振り分けレバー12によって偽貨
排出通路13に案内し、図示せぬ硬貨返却口から返却す
る。次に、C硬貨の一時保留時に、硬貨処理装置1が装
着された自動販売機において、商品を購入すること無
く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬貨返却レバ
ーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置は、図9で示
すように、第2の硬貨保留手段40のソレノイド42を
オンし、これにより第2の硬貨保留レバー41の第1の
先端部41bをメインプレート20から待避させて第5
の硬貨選別通路62の下流を解放するとともに、第2の
先端部41dをメインプレート20表面に突出させて第
5の硬貨選別通路62の略中流を閉塞する。すると、第
5の硬貨選別通路62に一時保留されていた複数のC硬
貨は、図9で示すように、第1の先端部41cによる保
留が解除され、第5の硬貨選別通路62内の下流端に案
内されるとともに、第1の先端部41bにより直接支持
されていたC硬貨の上流に位置する複数枚のC硬貨は、
第2の先端部41bによってその進行が停止されるの
で、これにより、第1の先端部41cと第5の硬貨選別
通路62の壁面62aにより直接支持され一時保留され
たC硬貨1枚のみが、第5の硬貨選別通路62の下流端
へ案内される。また、このC硬貨保留時に、硬貨処理装
置1が装着された自動販売機において、商品を購入する
こと無く、硬貨返却レバーが操作されると、その硬貨返
却レバーの操作信号に基づき、図示せぬ制御装置は、図
11で示すように振分レバー35により、偽貨排出シュ
ート80(図3)に連通する第2の硬貨返却通路72を
開放するとともに、第12の硬貨選別通路70を閉塞す
る。すると、第5の硬貨選別通路62の下流端に案内さ
れたC硬貨は、振分レバー35によって硬貨排出シュー
ト80(図3)に連通する第2の硬貨返却通路72へ振
り分けられ、このC硬貨は、前記硬貨排出シュート80
を介し、図示せぬ硬貨返却口に返却される。従って、こ
の硬貨処理装置1では、商品を購入することなく硬貨返
却レバーを操作してC硬貨を返却する場合、コインチュ
ーブ92がオーバーフローしているときでも、現実に投
入された投入C硬貨を一時保留しそのC硬貨そのものを
硬貨返却口へ払出すので、仮に硬貨選別部4により正貨
と見做されるほど精巧に製造されたC硬貨(偽貨)が投
入された場合でも、その投入C硬貨(偽貨)そのものが
硬貨返却口へ払出されることとなり、硬貨のすり替え現
象の発生は可及的に解消されることとなる。一方、図7
で示すC硬貨の一時保留時に、商品が購入された場合
は、その商品購入信号に基づき、図示せぬ制御装置は、
第2の硬貨保留手段40のソレノイド42をオンする。
すると、上述した場合と同様、第5の硬貨選別通路62
の下流に一時保留された1枚のC硬貨のみが、第5の硬
貨選別通路62の下流端へ案内される。また制御装置
は、商品購入信号に基づき、振分レバー35を操作し、
図9で示すように、第2の硬貨返却通路72を閉塞する
とともに第12の硬貨選別通路71を解放する。そのた
め、第5の硬貨選別通路62の下流端に案内されたC硬
貨は、振分レバー35によって、第12の硬貨選別通路
71に案内される。また、図示せぬ制御装置は、投入硬
貨の硬貨判別センサ11通過によって検出した投入C硬
貨の新旧判別を、第2の硬貨保留レバー41の第1の先
端部41cによって一時保留した硬貨順に記憶してお
り、この新旧硬貨情報に基づいて、第2の振り分け手段
81のソレノイド84を制御するが、オーバーフロー時
においては、第12の硬貨選別通路71に案内されるC
硬貨が、硬貨判別センサ11による検出信号によって、
新硬貨C1であると判断した場合、旧硬貨Cであると判
断した場合のいずれの場合であっても、図12で示すよ
うに第2の振り分け手段81のソレノイド84をオン
し、これにより、第16の硬貨選別通路76を解放する
とともに、第15の硬貨選別通路75を閉塞する。する
と、第12の硬貨選別通路71の下流端に案内されたC
硬貨は、図13および図19で示すように、ブロックア
ウトレバー52の背面部52bに沿って第16の硬貨選
別通路76に案内され、その後、該第16の硬貨選別通
路64に連通する図示せぬ金庫へ収容される。従って、
上述した構成によると、C硬貨の一時保留後に商品が購
入された場合には、コインチューブ92内でオーバーフ
ローした後硬貨投入口3から投入された投入C硬貨は、
新硬貨C1であるか旧硬貨C2であるかに拘らず、図示
せぬ金庫内に収容することができる。なお、コインチュ
ーブ92のオーバーフロー時に、図17で示すように第
5の硬貨選別通路62内に、たとえば、下流から、新硬
貨C1、旧硬貨C2、新硬貨C1のC硬貨が一時保留さ
れている場合、図示せぬ制御装置は、保留した各硬貨を
処理する際に、記憶した硬貨保留順の硬貨新旧情報
(新、旧、新)に拘らず、ソレノイド84をオンする。
このように、第1および第2の発明の硬貨処理装置で
は、第1、第2の硬貨保留手段30、40の下流に配設
され、この各第1、第2の硬貨保留手段30、40によ
り一時保留されたA硬貨、C硬貨を、それぞれ各第1、
第2の硬貨返却通路70、72と各コインチューブ9
1、92とへ振り分ける振分レバー35からなる第1の
振り分け手段と、該振分レバー35の下流に配設され、
振分レバー35により各コインチューブ91、92へ振
り分けられたA硬貨、C硬貨を、それぞれコインチュー
ブ91と金庫、コインチューブ92と金庫とへ振り分け
る各ブロックアウトレバー52、82からなる各第2の
振り分け手段51、81とを具えているから、硬貨判別
センサ11によって各A硬貨、各C硬貨の新旧を判別す
るとともに、この各A硬貨、各C硬貨それぞれの新旧の
硬貨判別に基づいて、図示せぬ制御装置により、各第2
の振り分け手段51、81を操作して各旧硬貨A2、C
2を前記金庫へ振り分けるようにすると、各旧硬貨を金
庫内に回収することができる。したがって、第1および
第2の発明の硬貨処理装置により、旧500円硬貨を回
収でき、旧500円硬貨の使用を可及的に防止すること
ができる。また、この実施例の硬貨処理装置1では、本
願発明の硬貨処理装置を構成する第2の振り分け手段5
1、81を、ブロックアウトレバー51、52から構成
しているので、この発明の硬貨処理装置を製造する場合
には、ブロックアウトレバーが配設された従来の硬貨処
理装置の構造を設計変更して製造することができ、これ
により、製造コストを低下させることができる。なお、
この実施例の硬貨処理装置1では、本願発明の硬貨処理
装置を構成する第2の振り分け手段51、81を、それ
ぞれブロックアウトレバー51、52から構成している
ので、各コインチューブ91、92に前記オーバーフロ
ー検出手段を配設せずに、このブロックアウトレバー5
2、82を、コインチューブ91、92が満杯となった
場合に動作する通常のブロックアウトレバーとして使用
することもできる。また、この実施例の硬貨処理装置1
のように、各ブロックアウトレバー52、82をそれぞ
れソレノイド54、84により制御することとすると、
該ブロックアウトレバー52、82を意図的に動作させ
ることができるので、各コインチューブ91、92の収
容枚数を自由に設定することもできる。すなわち、第2
の発明の硬貨処理装置では、第2の振り分け手段51、
81であるブロックアウトレバー52、82をソレノイ
ド54、84により作動させるようにしているから、コ
インチューブの設定収容枚数に応じソレノイドを介して
ブロックアウトレバーを動作させることができ、ブロッ
クアウトレバーを具えているにも拘らず、コインチュー
ブ内の収容枚数を自由に設定する方式、いわゆるチュー
ブ残量方式を採用することができ、これにより、釣り銭
として用意するコインチューブへの硬貨収容枚数を少な
くすることができ、特に、自動販売機本体の設定価格に
よっては高額硬貨の収容枚数を最小限にすることができ
る。そのため、このスタンガンや無線を使用したいたず
ら等で、この硬貨処理装置が誤動作する際の被害を最小
限することができる。また、この実施例の硬貨処理装置
1では、第2の振り分け手段51、81をブロックアウ
トレバー52、82から構成することとしたが、この第
2の振り分け手段51、81は、A硬貨、C硬貨を各第
1、2の硬貨返却通路70、72と、各第11、12の
硬貨選別通路69、70とに振り分けるレバーであれば
よく、例えば、下端の軸を中心に上端が回動する振り分
けレバーから構成されていてもよい。なお、上記実施例
の硬貨処理装置1では、硬貨の新旧に基づき処理する対
象硬貨を、A硬貨およびC硬貨としたが、この発明の硬
貨処理装置では、新旧選別対象硬貨はこれに限定せず、
該対象硬貨をB硬貨またはD硬貨としてもよい。
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明の硬貨
処理装置によると、硬貨保留手段の下流に配設され、該
硬貨保留手段により一時保留された硬貨を返却通路と硬
貨収容手段とへ振り分ける第1の振り分け手段と、該第
1の振り分け手段の下流に配設され、該第1の振り分け
手段により前記硬貨収容手段へ振り分けられた硬貨を、
前記硬貨収容手段と金庫とへ振り分ける第2の振り分け
手段とを具えているから、硬貨判別手段によって正貨の
新旧を判別するとともに、この硬貨判別手段による正貨
の新旧の判別に基づいて前記第2の振り分け手段を操作
し、各旧硬貨を前記金庫へ振り分けるようにすると、各
旧硬貨を回収することができる。したがって、この第1
の発明の硬貨処理装置により、旧硬貨(旧500円)を
回収でき、旧硬貨(500円硬貨)の使用を可及的に防
止することができる。また、第2の発明の硬貨処理装置
では、硬貨保留手段の下流に配設され、該硬貨保留手段
により一時保留された硬貨を返却通路と硬貨収容手段と
へ振り分ける第1の振り分け手段と、該第1の振り分け
手段の下流に配設され、該第1の振り分け手段により前
記硬貨収容手段へ振り分けられた硬貨を、前記硬貨収容
手段と金庫とへ振り分ける第2の振り分け手段とを具え
るとともに、該第2の振り分け手段を、硬貨収容手段が
オーバーフローすると第1の振り分け手段により硬貨収
容手段へ振り分けられた硬貨を前記金庫へ案内するブロ
ックアウトレバーから構成し、該ブロックアウトレバー
をソレノイドにより作動させるようにしているから、第
1の発明の硬貨処理装置で説明したように各旧硬貨を回
収することができるとともに、ソレノイドをコインチュ
ーブの設定収容枚数に応じて制御することにより、ブロ
ックアウトレバーを具えた硬貨処理装置であるにも拘ら
ず、該硬貨処理装置をチューブ残留方式の硬貨処理装置
としても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に関わる硬貨処理装置の概念斜
視図。
【図2】図2はこの発明に関わる硬貨処理装置の要部概
念正面図。
【図3】図3はこの発明に関わる硬貨処理装置の要部概
念正面図で、偽貨の硬貨処理を示す図。
【図4】図4は図2の要部概念斜視図で第1の金種振分
レバーの動作を示す図。
【図5】図5は図2の要部概念斜視図で第1の金種振分
レバーの動作を示す図。
【図6】図6は図1の硬貨処理装置の要部概念正面図で
あってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図7】図7は図6の要部概念断面図で、硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す図。
【図8】図8は図1の硬貨処理装置を示す要部概念正面
図であってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図9】図9は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手段、第
1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動作を示
す概念断面図。
【図10】図10は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図11】図11は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図12】図12は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図13】図13は図1の硬貨処理装置の硬貨保留手
段、第1の振り分け手段および第2の振り分け手段の動
作を示す概念断面図。
【図14】図14は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図15】図15は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってA硬貨の硬貨処理を示す図。
【図16】図16は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図17】図17は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図18】図18は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図19】図19は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図20】図20は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってB硬貨の硬貨処理を示す図。
【図21】図21は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であってD硬貨の硬貨処理を示す図。
【図22】図22は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であって、A硬貨およびC硬貨の硬貨処理を示す図。
【図23】図23は、図1の硬貨処理装置の要部概念正
面図であって、B硬貨の硬貨処理を示す図。
【図24】図24は図1の硬貨処理装置の要部概念正面
図であって、D硬貨の硬貨処理を示す図。
【符号の説明】 11…硬貨判別手段 16、60、65、66…金種振り分け手段 14、16、17、61、62、67、68、69、7
1、73、74、75、76…格別の硬貨通路 30、40…硬貨保留手段 91、92、93、94…複数のコインチューブからな
る硬貨収容手段 70、72…返却通路 35…第1の振り分け手段 51、81…第2の振り分け手段 52、82…ブロックアウトレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 幸男 東京都千代田区内幸町2丁目2番2号 株 式会社日本コンラックス内 Fターム(参考) 3E001 AA05 AB01 BA01 CA03 CA07 FA09 FA11 FA57 FA59 3E002 DA02 DA03 DA04 EA01 3E044 AA01 BA01 CC02 DA01 DA02 DD02 FA04 FA05 FA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入硬貨の正偽および正貨の金種を判別す
    る硬貨判別手段と、判別された正貨を金種別に格別の硬
    貨通路へ振り分ける複数の金種振り分け手段と、該格別
    の硬貨通路の下流に配設され、該格別の硬貨通路に案内
    された硬貨を一時保留する硬貨保留手段と、該硬貨保留
    手段の下流に配設され、前記硬貨保留手段から落下する
    硬貨を積載収容する複数のコインチューブからなる硬貨
    収容手段とを具えた硬貨処理装置において、 前記硬貨保留手段の下流に配設され、該硬貨保留手段に
    より一時保留された硬貨を、返却通路と前記硬貨収容手
    段とへ振り分ける第1の振り分け手段と、 該第1の振り分け手段の下流に配設され、該第1の振り
    分け手段により前記硬貨収容手段へ振り分けられた硬貨
    を、前記硬貨収容手段と金庫とへ振り分ける第2の振り
    分け手段とを具えるようにしたことを特徴とする硬貨処
    理装置。
  2. 【請求項2】前記硬貨判別手段は、正貨の新旧を判別
    し、 前記第2の振り分け手段は、前記硬貨判別手段による正
    貨の新旧の判別に基づき、旧硬貨を前記金庫へ振り分け
    るようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の硬貨
    処理装置。
  3. 【請求項3】前記第2の振り分け手段は、前記硬貨収容
    手段がオーバーフローすると、前記硬貨を前記金庫へ案
    内するブロックアウトレバーから構成されていることを
    特徴とする請求項(1)記載の硬貨処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003067812A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Fuji Electric Co Ltd 硬貨処理装置
KR101097149B1 (ko) 2009-11-19 2011-12-22 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 경화 일시 저장기구

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JP2003067812A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Fuji Electric Co Ltd 硬貨処理装置
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