JP2001190881A - 下糸供給装置及びそれを備えたミシン - Google Patents

下糸供給装置及びそれを備えたミシン

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JP2001190881A
JP2001190881A JP2001018077A JP2001018077A JP2001190881A JP 2001190881 A JP2001190881 A JP 2001190881A JP 2001018077 A JP2001018077 A JP 2001018077A JP 2001018077 A JP2001018077 A JP 2001018077A JP 2001190881 A JP2001190881 A JP 2001190881A
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Japan
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bobbin
thread
sewing
lower thread
amount
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Tetsuhisa Mizoguchi
哲央 溝口
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンの交換時期を正確に判定してボビンケ
ースの交換を正確かつ容易に行うことを可能とする。 【解決手段】 ボビンに予め巻回された下糸量及び縫製
パターン毎に消費される下糸量に基づいて、ボビンに巻
回されている下糸量が、次回の縫製パターンの一回分以
上に必要とされる下糸量に足りるか否かを判定し、足り
ない場合には、その旨を知らしめる制御手段10と、を
具備してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下糸供給装置及び
それを備えたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子サイクルミシンにあっては、
下糸が消費されたボビンの交換時期の判定は、作業者
が、例えば縫製一パターン毎のカウントや縫製済みのパ
ーツの数量等により行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記電子
サイクルミシンにおいては、以下のような問題点があ
る。すなわち上述のように、ボビンの交換時期を作業者
の経験則により判定し、且つボビンへの下糸巻回量も一
定していないので、ボビンの交換時期の判定が不正確に
ならざるを得ず、かなり下糸が残っている状態で交換し
てしまったり、また縫製中に下糸がなくなってしまった
り等の問題が生じていた。特に、糸の色を変える場合に
は、途中まで使用したボビンを再度使用することが多い
ことから、ボビンの交換時期を把握することは極めて困
難であった。
【0004】そこで本発明は、ボビンの交換時期が常に
正確に判定される下糸供給装置及びそれを備えたミシン
を提供することを第1の目的とする。
【0005】また第1の目的に加えて、ボビンの交換が
自動的に簡易になされる下糸供給装置を提供することを
第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1にかかる下糸供給装置は、ボビンに
予め巻回された下糸量及び縫製パターン毎に消費される
下糸量に基づいて、一つの縫製パターン終了後において
ボビンに巻回されている下糸の残量が、次回の縫製パタ
ーンに必要とされる下糸量に対して一定値αを加えた量
に足りるか否かを判定し、足りない場合には、下糸の交
換時期であることを知らせる制御手段を具備している。
【0007】上記第1の目的を達成するために、請求項
2にかかるミシンは、上記請求項1記載の下糸供給装置
を備えている。
【0008】上記第2の目的を達成するために、請求項
3にかかる下糸供給装置は、請求項1又は請求項2に加
えて、釜に対してボビンケースを着脱するボビン着脱位
置とボビンケースに関する他の作業位置との間で、ボビ
ンを内部に収容したボビンケースを移動させると共に、
ボビンケースを着脱可能なボビン交換手段を備え、この
ボビン交換手段が制御手段より下糸の交換時期であるこ
とを知らされて、該ボビン交換手段により、釜内のボビ
ンを新たに下糸の巻回されたボビンに交換するようにし
た構成を有している。
【0009】このような請求項1の下糸供給装置によれ
ば、制御手段は、ボビンに予め巻回された下糸量を把握
し、この下糸量と縫製パターン毎に消費される下糸量と
に基づいて、ボビンに巻回されている下糸量が次回の縫
製パターンに必要とされる下糸量に対して一定値αを加
えた量に足りるか否かを判定する。そして、足りないと
判定した場合には、下糸の交換時期であることを知らし
める。上記判定は、ボビンに予め巻回されている下糸量
及び消費される縫製パターンの一回分以上の下糸量に基
づいてなされるので常に正確である。
【0010】また、請求項2にかかるミシンによれば、
上記請求項1記載の下糸供給装置を具備していることに
よって、ボビンに残されている下糸の残量が次回の一回
分以上の縫製パターンに必要とされる下糸量に足りない
と判定した場合には下糸の交換時期であることが知らさ
れる。従って、縫製に際して、従来のように、かなり下
糸の残っている状態で交換したり、縫製中に下糸がなく
なったりするようなことがない。
【0011】このような請求項3にかかる下糸供給装置
によれば、上記請求項1又は請求項2の作用に加えて、
ボビン交換手段が制御手段より交換時期であることを知
らされると、該ボビン交換手段により、釜内のボビンケ
ースが、新たに下糸の巻回されたボビンを収容したボビ
ンケースに自動的に交換される。従って、その交換は簡
易である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。先ず、図3、図4を参照しな
がら、本発明にかかる下糸供給装置が適用されたミシン
の下糸自動供給装置全体の概略について説明する。
【0013】この下糸自動供給装置17は、ミシンMに
設けられたミシンベッドMBの下方の底が油溜となって
いる空間内に配されており、ボビンケース着脱位置A、
残糸除去位置B及び下糸巻回位置Cが一軸としてのガイ
ド軸4の回りに120°間隔に配され、且つ、ボビンケ
ース着脱位置Aと他の作業位置B、Cは上記ガイド軸4
の両端部側に分かれている。上記ボビンケース着脱位置
Aには釜16が、残糸除去位置Bにはボビン7の残糸を
除去する残糸除去装置2が、下糸巻回位置Cにはボビン
7へ下糸を巻回する下糸巻回手段3が、それぞれ配設さ
れている。
【0014】上記ガイド軸4はメインベースに回転可能
に支持されており、このガイド軸4には、軸方向に摺動
可能な回動アーム5が支持されている。すなわち、ガイ
ド軸4の横断面は非円形に、それに対応する回動アーム
5の孔形状も同形状になっており、従って回動アーム5
は、ガイド軸4に沿って摺動することができると共に、
ガイド軸4と共に回転することができるようになってい
る。この回動アーム5のガイド軸4に沿った前進・後退
動作は前後進レバー6によりなされ、正回転または逆回
転動作は図示されない駆動装置により60°単位になさ
れる。
【0015】回動アーム5は、中心から両側に対称的に
若干屈折して延びており、各端部付近には、ボビン7を
内蔵するボビンケース8が着脱可能に支持されている。
この回動アーム5におけるボビンケース把持機構に関し
ては、例えば特開平5−192476号公報の下糸自動
供給装置や本出願人が先に出願した特願平5−1219
60号明細書のミシンのボビン交換手段に記載されてい
る一対の電磁石吸着ヘッドを始めとして、例えば本出願
人が先に出願した特願平5−116363号明細書のミ
シンのボビン交換手段に記載されているレバー爪による
もの等、適宜のものを採用することができる。
【0016】また、回動アーム5をガイド軸4に沿って
前進・後退させる機構及び回動アーム5を正回転または
逆回転させる機構並びに下糸巻回手段3に関しても、上
記公報及び明細書に記載されているものを適宜採用する
ことができる。
【0017】上記下糸巻回手段3にあっては、例えばボ
ビン7に下糸を巻回させるためにボビン軸を回転させる
モータの、その回転数等を検出することにより、下糸巻
回量としての下糸長さを検出できるようになっている。
そして、後述のRAM10bに該下糸長さを入力すると
共に、ボビンが複数ある場合には、ボビン番号(識別符
号)毎に、または供給されるボビンの順番に対応して、
各々下糸長さを入力する。
【0018】さらに、残糸除去装置2に関しても、例え
ば本出願人が先に出願した特願平5−203610号明
細書のボビンの残糸除去装置を始めとして、適宜のもの
を採用することができる。
【0019】上記ボビンケース8を保持・開放可能なボ
ビンケース把持手段及びこのボビンケース把持手段をガ
イド軸4を支点として回動させると共に該軸方向に摺動
可能な回動アーム5よりなるボビン交換手段1と、残糸
除去装置2と、下糸巻回手段3と、からその主要部が構
成される下糸自動供給装置17は、図1に示されるよう
に、マイクロコンピュータよりなるCPU9により、そ
の内部の記憶手段としてのROM、RAMに従って、そ
の動作が制御される。この下糸自動供給装置17には、
ミシンの下糸供給装置を構成する制御手段10が備えら
れている。
【0020】この制御手段10は、上記下糸巻回手段3
によりボビン7に巻回された下糸長さ(下糸量)と縫製
パターン毎に消費される下糸量としての下糸長さに基づ
いて、ボビン7に巻回されている下糸量が次回の縫製パ
ターンに必要とされる下糸量に足りるか否かを判定し、
足りない場合には、ボビン交換手段1(実際にはCPU
9)に交換信号を送出し、該ボビン交換手段1により、
釜16内のボビンを新たに下糸の巻回されたボビンに交
換させるよう機能する所謂マイクロコンピュータであ
る。
【0021】さらに詳しく述べれば、該制御手段10
は、図1に示されるように、例えばミシンMの操作パネ
ル上の縫製パターン入力手段12または周知の外部記憶
手段、内部記憶手段により入力される例えばパターン番
号に対応する糸消費長さ(糸消費量)及び下糸巻回手段
3においてボビンに巻回された下糸長さをそれぞれ記憶
する記憶手段としてのRAM10bと、ミシン制御手段
11からの縫製一パターン終了毎に発せられるエンド信
号を受信すると、RAM10bから、ボビン7に巻回さ
れた下糸長さ(未使用のもの)及び当該縫製パターンに
対応する糸消費長さを呼び出し、下糸長さから糸消費長
さを減算しボビンの下糸残量を求めると共に、その値を
RAM10bに記憶させ、次のエンド信号を受信する
と、RAM10bから、減算された下糸長さ及び当該縫
製パターンに対応する糸消費長さを呼び出し、この減算
された下糸長さから糸消費長さをさらに減算すると共
に、その値をRAM10bに記憶させるという一連の演
算処理を行う演算手段10aと、この演算手段10aか
らの値が次回または所定回数の縫製パターンの糸消費長
さより小さくなったら、下糸自動供給装置17のCPU
9に交換信号を送出し、ボビン交換手段1により、釜1
6内のボビンを、下糸巻回手段3において新たに下糸の
巻回されたボビンに交換させる比較・判定手段10c
と、を具備している。
【0022】さらに、RAM10bにあっては、ボビン
識別手段15により入力される例えば識別番号等によ
り、そのボビン番号に対応するその時点での下糸長さを
記憶可能となっており、再度ボビン識別手段15から例
えばその識別番号等が入力されると、上記演算手段10
aにおいて、上記ボビン7に巻回された下糸長さ(未使
用のもの)に代えて、その番号に対応する下糸長さを呼
び出すようになっている。
【0023】次に、上記下糸自動供給装置の動作につい
て説明する。先ず、下糸巻回手段3により空ボビンに対
して下糸の巻回を行う。この巻回長さは、上述のよう
に、例えばボビン7に下糸を巻回させるためにボビン軸
を回転させるモータの、その回転数等を検出することに
より、判るようになっている。この下糸長さ情報は、下
糸自動供給装置17のCPU9を介して制御手段10に
送出され、該制御手段10において、この下糸長さが記
憶される。
【0024】次いで、作業者が、例えばミシンMの操作
パネル上の縫製パターン入力手段12により、例えば縫
製パターン番号等を入力すると、この縫製パターン番号
に対応した縫製が電子サイクルミシンにおいてなされ
る。
【0025】上記縫製パターン番号等は制御手段10に
も送信され、該制御手段10において、予め記憶されて
いる縫製パターン番号に対応する糸消費長さが認識され
る。縫製一パターンが終了すると、ミシン制御手段11
からエンド信号が送出され、このエンド信号を制御手段
10が受信すると、上記記憶していた下糸長さ(未使用
のもの)及び当該縫製パターンに対応する糸消費長さを
呼び出し、下糸長さから糸消費長さを減算すると共に、
その値を記憶する。
【0026】この減算値が次回の縫製パターンの糸消費
長さより小さくなった場合には、次回の縫製途中で下糸
がなくなるので交換時期と判定して、下糸自動供給装置
17のCPU9に交換信号を送出する(詳しくは後
述)。
【0027】一方、制御手段10において、上記減算値
が次回の縫製パターンの糸消費長さより小さくならない
場合には、縫製続行可能と判定して、交換信号の送出は
行わない。
【0028】そして、2回目の縫製パターンに従った縫
製が終了し、制御手段10が2回目のエンド信号を受信
すると、該制御手段10において、今度は上記減算され
て記憶されている下糸長さ及び当該縫製パターンに対応
する糸消費長さを呼び出し、この減算された下糸長さか
ら糸消費長さをさらに減算すると共に、その値を記憶す
る。
【0029】この減算値が次回の縫製パターンの糸消費
長さより小さくなった場合には、次回の縫製途中で下糸
がなくなるので交換時期と判定する。すなわち、図2に
示されるように、ボビンに巻回された下糸長さ(未使用
のもの)に対して、縫製パターンによる糸消費量を減算
し、この減算された下糸長さに対して縫製パターンによ
る糸消費量を減算するという手法を順次繰り返してい
き、その過程の中で、該減算値が次回の縫製パターンの
糸消費長さより小さくなった場合(図2における10回
目が終了した時)に、下糸自動供給装置17のCPU9
に交換信号を送出するようになっている。
【0030】この交換信号を下糸自動供給装置17のC
PU9が受信すると、ボビン交換手段1が駆動される。
すなわち、回動アーム5の一端にボビンケース8を保持
せず、他端に下糸巻回手段3により下糸の巻かれたボビ
ン7(このボビンの下糸長さも上述のようにして検出さ
れその情報は制御手段10に送られる)内蔵のボビンケ
ース8を保持し、且つ、ボビンケース8を保持していな
い一端がAとCの中間の位置D(図4参照)に待機して
いる状態から、回動アーム5を図3における反時計回り
に60°回転させると共に釜16側に前進させ、ボビン
ケース着脱位置Aにある釜16から残糸のあるボビン内
蔵のボビンケース8を回動アーム5の一端に保持する。
【0031】そして、ボビン交換手段1により釜16内
に下糸巻回済みのボビン7を装着する。すなわち、回動
アーム5をガイド軸4の後退位置に後退させると共に1
80°回転し、前進させて、回動アーム5の他端に保持
され下糸巻回済みのボビン内蔵のボビンケース8をボビ
ンケース着脱位置Aの釜16に装着し、回動アーム5を
後退させる。
【0032】そして、残糸除去装置2及び下糸巻回手段
3の駆動を行う。すなわち、回動アーム5を時計方向に
60°回転させて、回動アーム5の一端に保持している
残糸付きボビン内蔵のボビンケース8を残糸除去位置B
へ進ませ、そこの残糸除去装置2によってボビン7の残
糸を除去し、そのボビン7は糸のない空ボビンとなる。
その後、回動アーム5を反時計方向に120°回転さ
せ、前進させると、残糸の除去された空ボビン内蔵のボ
ビンケース8が下糸巻回位置Cへ進み、そこの下糸巻回
手段3によって空ボビンに下糸が巻回される。この時、
上記と同様に、このボビンの下糸長さも上述のようにし
て検出され、その情報はCPU9から制御手段10のR
AM10bに送られる。そして、上記動作が繰り返され
る。
【0033】ところで縫製によっては、例えば糸の色を
変えて縫製を行う場合と、縫製パターンを変更する場合
があり、このような場合にあっては、途中まで使用した
ボビンを再度使用することが珍しくなく、従来において
は、その交換時期を把握することは極めて困難であった
が、本実施形態にあっては、このような場合でも、交換
時期を正確に把握することが可能になっている。
【0034】すなわち、ボビン識別手段として、例えば
操作パネル上に識別番号等の入力手段15を設け、この
入力手段15から識別番号が入力されると、制御手段1
0において、該識別番号に対応するその時点での下糸長
さを記憶し、再度使用する場合に、上記入力手段15か
らその識別番号が入力されると、ボビン7に巻回された
下糸長さ(未使用のもの)に代えて、その番号に対応す
る下糸長さを呼び出して、この下糸長さから当該縫製パ
ターンに対応する糸消費長さを減算し、以降は上記と同
様に、この減算された下糸長さから当該縫製パターンに
対応する糸消費長さを減算するという手法を順次繰り返
すようになっているので、途中まで使用したボビンを再
度使用する場合であっても、ボビンの交換時期を正確に
把握できるようになっている。
【0035】このように本実施形態においては、制御手
段10により、ボビンの交換時期の判定を、ボビンに巻
回されている下糸量及び消費される縫製パターン毎の下
糸量に基づいて行っているので正確であり、従来のよう
に、かなり下糸の残っている状態で交換したり、縫製中
に下糸がなくなったりするようなことはない。
【0036】また、ボビン交換手段1が制御手段10よ
り交換信号を受信すると、該ボビン交換手段1により、
釜16内のボビンが新たに下糸の巻回されたボビンに自
動的に交換されるようになっているので、その交換を簡
易に行うことができるようになっている。
【0037】また図5に示すように、例えば黒糸による
縫いパターン(Y1,Y2)と赤糸による縫いパターン
(X1,X2,X3)とを交互に行うサイクル縫いにお
いては、図6に示すフローチャートに従い制御される。
【0038】すなわちステップ1において、一の縫いパ
ターンの完了が確認されると、ステップ2で糸消費長さ
により下糸残量(La )が演算され、ステップ3で同色
の次パターンの下糸長さのデータ(Lb )が読み出され
る。ついでステップ4において、次パターンが同色か判
断され、同色であればステップ5に進み、このステップ
5でLa ≦Lb +α(α:縫製条件に基づく一定数)が
成り立つとき、すなわち釜に装着されたボビンケースの
糸残量が少ないときは、次のステップ6で警報表示され
た後、ステップ7のボビン識別により同色のボビン交換
を含む上記一連の下糸交換作業がステップ8で行われ、
次のステップ9において起動信号により起動される。
【0039】一方、上記ステップ3において次パターン
が同色でない場合には、ステップ10で警報表示された
後、ステップ11のボビン識別により、ステップ12に
おいて次パターンの下糸の色のボビン交換が行われてか
ら次のステップ13において起動信号により起動され、
次のパターンが縫われる。
【0040】一方、釜から取り出されたボビンケースに
ついて、ステップ14においてLa≦Lb +α(α:一
定数)が成り立つとき、すなわち釜から取り出されたボ
ビンケースの糸残量が少ないときには、ステップ15の
ボビン識別により、先に取り出されたボビンケースに対
して同色の糸がステップ16で補充される。そして先の
残量Laが、ステップ17で記憶手段(RAM)10a
に記憶される。
【0041】このようなフローチャートにより制御され
るものによって、図5に示すような異なる色の縫いパタ
ーンを縫製する場合には、まず釜側に対して、縫いパタ
ーン(Y1)に対応した黒糸を巻いたボビンケースが装
着され、前記巻回位置Cには予め次の縫いパターン(X
1)に対応する赤糸が巻かれたボビンケースが配置され
る。そして第一の縫いパターン(Y1)の縫製が終了す
ると、次の縫いパターン(X1)は赤色なので釜に装着
した黒糸ボビンケースが取り出され、先に巻回位置に配
置された赤色ボビンケースが釜に装着される。
【0042】ついで起動信号により次の縫いパターン
(X1)の縫製が開始され、その間に取り出された黒糸
ボビンケースの下糸残量が検出され、その検出下糸残量
が、次の縫いパターン(X2)の下糸長さよりも少ない
ときには残糸除去されてから黒糸が新たに巻回されて下
糸の補充が行われる。
【0043】そして第二の縫いパターン(X1)及び第
三の縫いパターン(Y2)終了時にも同様の処理が行わ
れる。一方、第四の縫いパターン(X2)終了時には、
次の縫いパターン(X3)が同色なので、釜に装着され
た赤糸ボビンケースの下糸残量が少ないときには、釜か
ら取り出したボビンケースの糸が残糸除去されてから赤
糸が巻回され、そのボビンケースが釜に装着される。
【0044】また上述した回動アーム5のボビンケース
保持部が3個以上設けてある場合には、上記第四の縫い
パターン(X2)終了時に、予め赤糸が巻回された別の
ボビンケースを釜に装着するようにしてもよい。
【0045】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例
えば、上記実施形態においては、交換信号をボビン交換
手段に送出し、自動的に釜16内のボビンを新たに下糸
の巻回されたボビンに交換するようにしているが、図1
に示されるように、警報手段13としてのアラームや、
表示手段14としてのディスプレイ等により、その旨を
作業者に知らしめて、手作業でボビンの交換を行うよう
にしても良い。
【0046】また上記実施形態においては、減算値によ
りボビンの交換時期を判定するようにしているが、例え
ば同じ縫製パターンを用いるのであれば、ボビンに巻回
されている下糸量を、縫製パターン回数で除算し、その
除算値が整数の分までは縫製を可能とし、その整数値分
が終了したら、交換信号を送出するようにすることも可
能である。
【0047】さらに下糸巻回手段3によりボビン7に巻
回される下糸長さの検出方法も、上記実施形態のものに
限定されるものではなく、例えば下糸供給経路中にエン
コーダを設け、これにより下糸長さの検出方法を行うよ
うにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1にかかる下
糸供給装置によれば、制御手段は、ボビンに予め巻回さ
れた下糸量を把握し、この下糸量と縫製パターン毎に消
費される下糸量とに基づいて、ボビンに巻回されている
下糸量が次回の縫製パターンに必要とされる下糸量に対
して一定値αを加えた量に足りるか否かを判定する。そ
して、足りないと判定した場合には、下糸の交換時期で
あることを知らしめる。この交換時期の判定は、ボビン
に巻回されている下糸量及び消費される一回分以上の縫
製パターン毎の下糸量に基づいて行っているので常に正
確に行わせることができる。
【0049】また、請求項2にかかるミシンは、上記請
求項1記載の下糸供給装置を具備していることにより、
ボビンに残されている下糸の残量が次回の一回分以上の
縫製パターンに必要とされる下糸量に足りないと判定し
た場合には交換時期であることを知らせるように構成し
たものであるから、従来のように、かなり下糸の残って
いる状態で交換したり、縫製中に下糸がなくなったり等
することはない。
【0050】さらに、請求項3にかかる下糸供給装置
は、請求項1又は請求項2に加えて、ボビン交換手段が
制御手段より交換時期であることを知らされると、該ボ
ビン交換手段により、釜内のボビンケースが新たに下糸
の巻回されたボビンを収容するボビンケースに自動的に
交換される。従って、その交換を簡易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる下糸供給装置が適
用されたミシンの下糸自動供給装置の制御ブロック図で
ある。
【図2】図1中の制御手段における判定原理説明図であ
る。
【図3】ミシン及びミシンベッドの下方に配置された下
糸自動供給装置の全体斜視図である。
【図4】同上下糸自動供給装置における搬送状態を表し
た斜視説明図である。
【図5】異なる下糸を用いた縫いパターンのサイクル縫
いの一例を表した平面説明図である。
【図6】図5に表した縫いパターンをサイクル縫いする
ための手順を表したフロー図である。
【符号の説明】
1 ボビン交換手段 3 下糸巻回手段 7 ボビン 8 ボビンケース 10 制御手段 16 釜 M ミシン MB ミシンベッド A ボビン着脱位置 C 下糸巻回位置 Y1,Y2,X1,X2,X3 縫いパターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンに予め巻回された下糸量及び縫製
    パターン毎に消費される下糸量に基づいて、一つの縫製
    パターン終了後においてボビンに巻回されている下糸の
    残量が、次回の縫製パターンに必要とされる下糸量に対
    して一定値αを加えた量に足りるか否かを判定し、足り
    ない場合には、下糸の交換時期であることを知らせる制
    御手段を具備したことを特徴とする下糸供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の下糸供給装置を備えたこ
    とを特徴とするミシン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の下糸供給装置又は請求項
    2記載の下糸供給装置において、 釜に対してボビンケースを着脱するボビン着脱位置とボ
    ビンケースに関する他の作業位置との間で、ボビンを内
    部に収容したボビンケースを移動させると共に、ボビン
    ケースを着脱可能なボビン交換手段を備え、 このボビン交換手段が制御手段より下糸の交換時期であ
    ることを知らされて、該ボビン交換手段により、釜内の
    ボビンを新たに下糸の巻回されたボビンに交換する構成
    になされていることを特徴とする下糸供給装置。
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