JPH08215464A - ボビン交換装置 - Google Patents

ボビン交換装置

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JPH08215464A
JPH08215464A JP5042195A JP5042195A JPH08215464A JP H08215464 A JPH08215464 A JP H08215464A JP 5042195 A JP5042195 A JP 5042195A JP 5042195 A JP5042195 A JP 5042195A JP H08215464 A JPH08215464 A JP H08215464A
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JP
Japan
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bobbin
thread
sewing machine
switch
automatic start
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5042195A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsuyama
健 松山
Takayoshi Mori
隆良 森
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチングに関する操作性を向上する。 【構成】 自動スタートスイッチ52baにより自動ス
タートモードを選択していると、電源を投入する度にオ
ペレーターがマニュアルスタートスイッチ52bbを操
作しなくとも自動的に装置42がスタートし、スイッチ
ングを簡易化できる一方で、自動スタートモードが選択
されていない時に、オペレーターが必要に応じてマニュ
アルスタートスイッチ52bbを操作すると、手動によ
る装置スタートができるよう構成してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンのボビン交換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上糸と下糸とを使用して縫製を行うミシ
ン、特に高速の縫製作業を行う工業用のミシンにあって
は、下糸を巻回したボビンを頻繁に交換する必要があ
る。一般には、下糸が消費された時にミシンの運転を一
旦停止し、ボビンケースを釜から抜き取った後に、ボビ
ンに下糸を巻回し、この下糸が新たに巻回されたボビン
をボビンケースに収容して該ボビンケースを釜内に装着
する一連の操作を手作業で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人手によるボビンへの下糸の巻回作業及びボビンケ
ースの交換作業は極めて非能率的であり、生産性の低下
の原因となっている。
【0004】そこで、本出願人は、先に出願した特開平
5−192476号公報記載のミシンの下糸供給装置に
おいて上記問題点の解決を図っており、さらにこの問題
の解決を図ると共にボビンの残糸も自動的に除去し得る
装置の提案を、特願平5−203612号明細書におい
て行っている。
【0005】この特願平5−203612号明細書に記
載の下糸自動供給装置の概要構成は、下糸が巻回された
ボビンを内部に収容し、ミシンの釜内に装着されるボビ
ンケースと、このボビンケースを保持・開放可能なボビ
ンケース把持手段(電磁石吸着ヘッド)及びこのボビン
ケース把持手段を一軸を支点として回動させると共に該
軸方向に摺動可能な回動アームよりなるボビン交換装置
と、上記釜より軸方向に離間して配置され、上記ボビン
へ下糸を巻回する下糸巻回装置及び上記ボビンの残糸を
除去する残糸除去装置と、を具備し、回動アームを適宜
回転、前進・後退することによって、釜内のボビンケー
スを、該ボビンケース把持手段により把持して釜内から
抜き取ると共に、下糸巻回済みのボビンを収容したボビ
ンケースを、該ボビンケース把持手段により把持して釜
内に装着できるようになっている。また、ボビンケース
を残糸除去位置に位置することによって、ボビンの残糸
を除去できるようになっており、下糸巻回位置に位置す
ることによって、ボビンへ下糸を巻回することができる
ようになっている。なお、下糸巻回装置においてボビン
ケースへの糸掛け及び下糸切断を下糸巻回と共に自動的
に行う装置としては、例えば特願平5−239194号
明細書の下糸自動供給装置に記載されている。
【0006】しかしながら、上記装置にあっても、以下
の問題点があった。すなわち、上記装置にあっては、装
置をスタートさせるためのスイッチに対して記載がなさ
れておらず、従って一般的にはマニュアルスイッチによ
り装置の駆動・停止を行うことが考えられるが、電源を
投入した後に必ずオペレーターがマニュアルスイッチを
オンしなければならないので、操作が煩雑となって操作
性が低下するといった問題がある。
【0007】また、装置の動作状態及びスイッチのオン
・オフの状態に基づいて、適切にミシン本体及び装置に
対して動作の禁止または許可を行う必要があるが、この
ような記載がなされていないことから、例えばオペレー
ターが縫製をしている時に、装置がボビン交換をしてし
まうというような相互干渉の畏れがあり、装置の信頼性
が低下するといった問題もある。
【0008】そこで本発明は、装置の操作性が向上され
るボビン交換装置を提供することを第1の目的とする。
【0009】また、本発明は、上記第1の目的に加え
て、ミシン本体及び装置の相互干渉が防止され、装置の
信頼性が向上されるボビン交換装置を提供することを第
2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1のボビン交換装置は、ボビンケース
を把持または開放可能なボビンケース把持手段と、この
ボビンケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸線方向
に移動させる第1移動手段と、該ボビンケース把持手段
をミシンの釜軸との直交平面上に移動させる第2移動手
段と、をして、前記ボビンケース把持手段を軸線方向に
移動して該ボビンケース把持手段がミシンの釜からボビ
ンケースを抜き出し、該ボビンケース把持手段を直交平
面上で移動して下糸巻回済みのボビンを収容したボビン
ケースを釜に対向させてから軸線方向に移動して該ボビ
ンケースを釜に装着するようにしたボビン交換装置にお
いて、電源が投入される度に装置を自動スタートさせる
自動スタートモードを選択する自動スタートスイッチ
と、自動スタートモードが選択されていない時に、装置
を手動でスタートさせるマニュアルスタートスイッチ
と、を備えた。
【0011】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項2のボビン交換装置は、請求項1に加えて、装置
動作中に、当該装置を手動で停止させるマニュアルスト
ップスイッチを備えた。
【0012】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3のボビン交換装置は、上記請求項1または2に
加えて、装置の駆動・停止を制御するボビン交換装置制
御手段と、ミシンの駆動・停止を制御するミシン制御手
段と、自動スタートスイッチ、マニュアルスイッチ、ボ
ビン交換装置制御手段からの情報に基づいて、ミシン制
御手段、ボビン交換装置制御手段に動作禁止指令または
動作許可指令を送出する動作禁止・許可指令発生手段
と、を備えた。
【0013】
【作用】このような請求項1におけるボビン交換装置に
よれば、自動スタートスイッチにより自動スタートモー
ドが選択されていると、電源が投入される度にオペレー
ターがマニュアルスタートスイッチを操作しなくとも自
動的に装置がスタートされ、操作が簡易化される。ま
た、自動スタートモードが選択されていない時に、オペ
レーターが必要に応じてマニュアルスタートスイッチを
操作すると、手動による装置のスタートがなされる。
【0014】このような請求項2におけるボビン交換装
置によれば、装置動作中であっても、必要に応じてオペ
レーターがマニュアルストップスイッチを操作すると、
手動による装置の停止がなされる。
【0015】このような請求項3におけるボビン交換装
置によれば、自動スタートスイッチ、マニュアルスイッ
チ、ボビン交換装置制御手段からの情報に基づいて、動
作禁止・許可指令発生手段により、ミシン制御手段、ボ
ビン交換装置制御手段に適切な動作禁止または許可指令
が送出され、相互干渉が防止される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。先ず、図10乃至図14を参照し、この発
明のボビン交換装置が適用される下糸自動供給装置の概
略を説明する。
【0017】この下糸自動供給装置は、ミシンベッド1
の下方の底が油溜となっている空間内に配されており、
図10、図14に示すように、ボビンケース着脱位置
A、残糸除去位置B及び下糸巻回位置Cが一軸の回りに
120°間隔に配され、且つ、図10、図11、図14
に示すように、ボビンケース着脱位置Aと他の作業位置
B、Cは前記一軸の両端部側に分かれており、前記空間
内に立設された支柱2と、この支柱2に載設されたメイ
ンベース3と、このメインベース3に水平に支持された
前記一軸であるガイド軸4と、このガイド軸4と共に回
転可能、且つ、軸方向に摺動可能に支持された回動アー
ム5と、ガイド軸4に沿って回動アーム5を前進、後退
させる前後進レバー6と、60°を単位として回動アー
ム5を正転又は逆転させる駆動装置と、から構成されて
いる。
【0018】ガイド軸4は、図14に示すように、両端
でメインベース3の起立部に回転可能に支持されてい
る。その横断面は、図13に示すように、非円形であ
り、対応する回動アーム5のボス5aの孔の形状も同形
状である。従って、回動アーム5は、ガイド軸4に沿っ
て摺動することができると共に、ガイド軸4と共に回転
することができる。
【0019】回動アーム5は、図10、図14に示すよ
うに、中心から両側に対称的に若干屈折して延びてお
り、各端部付近には、図14に示すように、ボビン7を
内蔵するボビンケース8が着脱可能に支持されている。
この回動アーム5におけるボビンケース把持手段たるボ
ビン着脱機構としては、例えば特開平5−192476
号公報の下糸自動供給装置や本出願人が先に出願した特
願平5−121960号明細書のミシンのボビン交換装
置に記載されている一対の電磁石吸着ヘッドを始めとし
て、例えば本出願人が先に出願した特願平5−1163
63号明細書のミシンのボビン交換装置に記載されてい
るレバー爪によるもの等、適宜のものを採用することが
でき、要はボビンケース8を必要に応じて対向部材(例
えば釜16)に対して着脱できるものであれば良い。
【0020】前後進レバー6は、図10、図11に示す
ように、メインベース3に立設された軸9によって回動
可能に支持されている。その自由端付近には長孔6aが
形成されている。他端は、支持板10によってメインベ
ース3に取付けられた第1移動手段としてのエアーシリ
ンダー11の、そのロッド先端のナックル12に固設さ
れた軸13に、回動可能に取付けられている。そして、
前後進レバー6の長孔6aには、図12、図13に示す
ように、回動アーム5のボス5aに回転可能に取り付け
られたカラー14の、その表面に突設されたピン15が
係合している。従って、エアーシリンダー11のロッド
が伸縮すると、前後進レバー6は、軸9を中心に正、逆
転する。それに伴って、回動アーム5は前後進レバー6
の長孔6aに係合するピン15を介してガイド軸4に沿
って前、後進する。すなわち、回動アーム5は、図1
2、図14に示す釜16の配設されている縫製位置であ
るボビンケース着脱位置A側とその反対側(残糸除去位
置B及び下糸巻回位置Cが存在する)をガイド軸4に沿
って前、後進することができる。
【0021】回動アーム5の回転駆動装置は、図10、
図11に示すように、メインベース3の下方のブラケッ
ト17に固定されたブラケット18に取付けられている
モーター19と、その回転軸20に固定された歯車21
と、ブラケット17に回転可能に支持され歯車21に噛
み合う歯車22と、歯車22の一つの面に固定された原
車23、ピン24及びブラケット17に回転可能に支持
された従車25よりなるゼネバ機構と、従車25に同軸
に固定された歯車26と、ガイド軸4に固定され(図1
2参照)歯車26に噛み合う歯車27と、からなってい
る。従って、歯車26と歯車27を所定の歯車比で構成
することにより回動アーム5は、第2移動手段としての
モーター19を駆動源として回転駆動装置のゼネバ機構
により、ガイド軸4を介して60°単位で回転される。
【0022】このように、ボビンケース8を保持・開放
可能なボビンケース把持手段及びこのボビンケース把持
手段をガイド軸4を支点として回動させると共に該軸方
向に摺動可能な回動アーム5よりなる移動手段としての
ボビン交換装置42のモータ19には、図1に示される
ように、ドライバ49が接続されており、該モータ19
はドライバ49により駆動されるようになっている。ま
た、エアーシリンダ11には電磁弁50が接続されてお
り、該エアーシリンダ11は電磁弁50により駆動が制
御されるようになっている。すなわち、このようなボビ
ン交換装置42にあっては、モーター19の回転によっ
て回動アーム5が60°を単位とする正、逆転及びガイ
ド軸4に沿う前進、後退を繰り返すことによって、ボビ
ンケース8を各作業位置A、B、Cへ確実に運搬し、作
業を実行したり、受けることになる。
【0023】上記下糸巻回位置Cには下糸巻回装置40
が配設されている。この下糸巻回装置40としては、図
1に示されるように、例えばモータM1の駆動等により
糸巻き30からの下糸を自動的にボビンケース8内のボ
ビン7に巻回可能なものであればどのようなものであっ
ても良く、例えば特開平5−192476号公報の下糸
自動供給装置や本出願人が先に出願した特願平5−12
1960号明細書のミシンのボビン交換装置や特願平5
−116363号明細書のミシンのボビン交換装置に記
載されている下糸巻回装置を始めとして、適宜のものを
採用することができる。また、この下糸巻回装置40に
あっては、特開平5−192476号公報の下糸自動供
給装置に記載のように、ボビン7に巻回された下糸を自
動的にボビンケース8に糸掛けし、この糸掛けがなされ
ボビンケース8から導出する下糸を自動的に切断できる
ようになっている。そして、モータM1にはドライバ4
7が接続されており、該モータM1はドライバ47によ
り駆動されるようになっている。
【0024】残糸除去位置Bには残糸除去装置41が配
設されている。この残糸除去装置41としては、例えば
ボビンに巻かれた糸の先端を挟持または開放可能とした
挟持部材を有し、一軸線を中心に例えばモータM2(図
1参照)の駆動等によって回転することにより挟持部材
により挟持したボビン糸を自動的に巻取可能としたもの
が用いられているが、要はボビンケース8をボビンケー
ス把持手段によって把持した状態若しくはボビンケース
を保持できる手段に該ボビンケース8が受け渡されて当
該ボビンケース8を保持した状態で、ボビン7に巻かれ
た糸を引き出す引き出し手段の糸引き出し動作によっ
て、ボビン7が回転されて、ボビン7に巻回された糸が
引き出されるようなものであればどのようなものであっ
ても良く、例えば本出願人が先に出願した特願平5−2
03610号明細書や特願平6−40351号明細書の
ボビンの残糸除去装置を始めとして、適宜のものを採用
することができる。そして、モータM2にはドライバ4
8が接続されており、該モータM2はドライバ48によ
り駆動されるようになっている。
【0025】上記下糸巻回装置40及び残糸除去装置4
1には、図1に示されるように、回転検出手段として
の、例えば反射型光センサ43,44がそれぞれ付設さ
れている。これら反射型光センサ43,44は、ボビン
ケース8の開放端側にそれぞれ配設されており、図3に
示されるようなボビン7の側面に環状に形成された複数
の孔7aに対向するようにそれぞれ配設されている。そ
して、これら反射型光センサ43,44には、1/8カ
ウンタ45,46がそれぞれ接続されている。
【0026】従って、ボビン7が回転すると、該反射型
光センサ43,44からは、図4に示されるように、連
続したパルス波が出力され、これらパルス波は1/8カ
ウンタ45,46により計数される。ここで、ボビン7
には孔7aが8個形成されているために、ボビン7が1
回転し1/8カウンタによりパルス波が8個計数される
とカウント数が1となる。すなわち、反射型光センサ4
3に接続される1/8カウンタ45の出力により、ボビ
ン7への下糸巻回時の回転数(下糸巻回量)が判ること
になる。また、下糸がボビン7から除去されてしまうと
ボビン7の回転が停止することから、反射型光センサ4
4に接続される1/8カウンタ46の出力により、ボビ
ン7の残糸除去時の回転数(残糸除去量)が判ることに
なる。
【0027】また、上記下糸自動供給装置には操作パネ
ル52が付設されており(図1参照)、この操作パネル
52には、図2に示されるように、電源スイッチ52
a、操作スイッチ52b、下糸量設定手段としての設定
スイッチ52cが付設されている。電源スイッチ52a
はメイン電源をオン・オフするものである。
【0028】操作スイッチ52bは、さらに自動スター
トスイッチ52ba、マニュアルスタートスイッチ52
bb、マニュアルストップスイッチ52bc、縫製パタ
ーン入力スイッチ52bdを備えている。
【0029】自動スタートスイッチ52baは、電源ス
イッチ52aがオンされる度に下糸自動供給装置を自動
スタートモードにし自動スタートさせるためのものであ
る。この自動スタートモードの解除は、自動スタートス
イッチ52baをオフすることによりなされる。
【0030】マニュアルスタートスイッチ52bbは、
自動スタートモードが選択されていない時に、オペレー
ターが必要に応じて下糸自動供給装置をスタートさせる
ためのものである。
【0031】マニュアルスタートスイッチ52bcは、
下糸自動供給装置の動作中に、オペレーターが必要に応
じて下糸自動供給装置を停止させるためのものである。
【0032】縫製パターン入力スイッチ52bdは、縫
製パターンの入力に応じて、後述の切換手段63に切換
え信号を入力するものである。
【0033】設定スイッチ52cは、ディップスイッ
チ、コードスイッチ等よりなり、これらによって糸番
手、糸巻取り長さを入力できるようになっている。この
うち、糸巻取り長さの設定に関しては、大まかで大きめ
の値の設定が可能となっている(詳しくは後述)。
【0034】上記ドライバ47,48,49、電磁弁5
0、1/8カウンタ45,46、電源スイッチ52a、
操作スイッチ52b、設定スイッチ52c及びミシン本
体51には、図1及び図2に示されるように、下糸自動
供給装置制御手段(CPU)55が接続されている。
【0035】この下糸自動供給装置制御手段55は、図
2に示されるように、1/8カウンタ45からの下糸巻
回時のボビン回転数(下糸巻回長さに対応)を監視しな
がら下糸巻回装置40の駆動・停止を制御する信号をド
ライバ47に送出する下糸巻回装置制御手段60と、1
/8カウンタ46からの残糸除去時のボビン回転数(残
糸長さに対応)を監視しながら残糸除去装置41の駆動
・停止を制御する信号をドライバ48に送出する残糸除
去装置制御手段62と、1/8カウンタ45からの下糸
巻回時のボビン回転数(下糸巻回長さに対応)及び1/
8カウンタ46からの残糸除去時のボビン回転数(残糸
長さに対応)に基づいて、(下糸巻回時のボビン回転
数)−(残糸除去時のボビン回転数)という演算を行う
ことにより次回の縫製に必要な下糸量(今回の実際の下
糸消費量;次回の下糸巻回時のボビン回転数)を算出す
ると共に、この次回の縫製に必要な下糸量(次回の下糸
巻回時のボビン回転数)を、ボビンに巻回するよう下糸
巻回装置制御手段60に信号として送出する演算手段6
4と、を備えている。
【0036】下糸自動供給装置制御手段55は、さらに
設定スイッチ52cからの入力に従って、設定された糸
巻取り長さをボビンの回転数に換算する回転数換算手段
65を備えており、この下糸設定回転数と上記次回の下
糸巻回時のボビン回転数とを切換えて下糸巻回装置制御
手段60に送出する切換手段63を備えている。この切
換手段63による切換えは、例えば電源スイッチ52
a、縫製パターン入力スイッチ52bcからの入力に従
って行われる。すなわち、電源スイッチ52aのオン時
には実際の縫製を未だしておらず次回の下糸巻回時のボ
ビン回転数が算出されていないので、下糸設定回転数が
下糸巻回装置制御手段60に送出されるよう切換えがな
される。但し、下糸巻回装置制御手段60からの信号に
より2番目または3番目のボビンに対しては次回の下糸
巻回時のボビン回転数が下糸巻回装置制御手段60に送
出されるよう切換えがなされる(詳しくは後述)。ま
た、縫製パターン入力スイッチ52bdによる縫製パタ
ーン変更時も同様に、下糸設定回転数が下糸巻回装置制
御手段60に送出されるよう切換えがなされる。
【0037】また、下糸自動供給装置制御手段55は、
ボビン交換装置42の駆動・停止を制御する信号をドラ
イバ49及び電磁弁50に送出するボビン交換装置制御
手段61と、ミシン本体51を制御するミシン制御手段
66と、ボビン交換装置制御手段61及び上記自動スタ
ートスイッチ52ba並びにマニュアルスイッチ52b
b,52bcからの情報に基づいて、ミシン制御手段6
6、ボビン交換装置制御手段61に動作禁止指令または
動作許可指令を送出する動作禁止・許可指令発生手段8
0と、を備えている。
【0038】すなわち、動作禁止・許可指令発生手段8
0は、自動スタートスイッチ52baにより自動スター
トモードが選択されている場合には、電源オン後に、ミ
シン制御手段66に動作禁止指令を、ボビン交換装置制
御手段61に動作許可指令をそれぞれ送出し、ボビン交
換装置42に対して決められた手順の動作を行わせるよ
うになっている。勿論、手順中にボビン交換装置制御手
段61と残糸除去装置制御手段62、下糸巻回装置制御
手段60との間で信号の授受がなされ、残糸除去装置4
1、下糸巻回装置40も駆動されるようになっている
(詳しくは後述)。
【0039】また、自動スタートスイッチ52baによ
り自動スタートモードが選択されておらず且つマニュア
ルスタートスイッチ52bbがオフの場合には、ミシン
制御手段66に動作許可指令を、ボビン交換装置制御手
段61に動作禁止指令をそれぞれ送出するようになって
いる。
【0040】また、マニュアルスタートスイッチ52b
bのオンにより装置がスタートされた場合には、ミシン
制御手段66に動作禁止指令を、ボビン交換装置制御手
段61に動作許可指令をそれぞれ送出し、ボビン交換装
置42に対して決められた手順の動作を行わせるように
なっている。
【0041】また、動作禁止・許可指令発生手段81
は、ボビンケース8を釜から取り出した場合にマニュア
ルストップスイッチ52bcのオン・オフの確認を行
い、オンの場合には、ミシン制御手段66に動作許可指
令を、ボビン交換装置制御手段61に動作禁止指令をそ
れぞれ送出するようになっており、オフの場合には、ミ
シン制御手段66に動作禁止指令を、ボビン交換装置制
御手段61に動作許可指令をそれぞれ送出するようにな
っている。
【0042】さらにまた、動作禁止・許可指令発生手段
81は、ミシン制御手段66から縫製終了信号を受けた
場合には、ミシン制御手段66に動作禁止指令を、ボビ
ン交換装置制御手段61に動作許可指令をそれぞれ送出
するようになっており、ボビンケース8が釜に装着され
た場合には、ミシン制御手段66に動作許可指令を、ボ
ビン交換装置制御手段61にも動作許可指令をそれぞれ
送出するようになっている。
【0043】なお、本実施例にあっては、ミシン制御手
段66に縫製を制御する機能を持たせていないが、例え
ば電源スイッチ52a、縫製パターン入力スイッチ52
bdからの入力信号に従って、ミシン51の縫製動作を
制御させることも可能である。
【0044】さて、上記下糸自動供給装置制御手段55
には、処理手順をプログラム及び固定データの形で格納
するROM53、演算に使用するデータや演算結果等を
一時的に記憶するRAM54が接続されている。ROM
53に書き込まれたプログラムをフローチャートで示す
と図5乃至図9のようになる。
【0045】以下、プログラムに従い、本装置の動作を
説明する。プログラムがスタートし、先ず、電源スイッ
チ52aが投入されると、ステップ1において、ミシン
本体51に動作禁止指令を出す。これは、釜16からボ
ビンケース8を取り出す際に、誤ってペダルを踏んだり
してミシンが作動するのを防止するためである。次い
で、ステップ2へ進み、ステップ2において、下糸自動
供給装置の初期化を行う。ここでは、現在の状態(前回
の電源スイッチ52aオフ時の状態)を検出し、若し釜
16にボビンケース8が入っている状態であれば、該ボ
ビンケース8を釜16から取り出し、その後残糸除去
し、また下糸巻回途中の状態であれば、下糸を切断し、
その後残糸除去する。すなわち、ボビンケース8を下糸
が巻回されていない状態とする。これらボビンケース8
の釜16に対する着脱動作、下糸巻回動作、残糸除去動
作に関しては後述する。また、切換手段63により、下
糸自動供給装置制御手段55の接続を設定スイッチ52
c側に切換える。
【0046】そして、ステップ3へ進み、ステップ3に
おいて、ボビン交換装置42の回動アーム5を回動し
て、把持されたボビンケースを待機位置で待機させる。
この待機位置は何処であっても構わないが、本実施例に
あっては、例えば回転アーム5の一端に把持されるボビ
ンがAとBの中間の位置D(図10参照)に待機するよ
うにする。なお、説明の都合上、AとBの中間の位置D
に待機しているボビンをボビンX、他方のボビンをボビ
ンYとする。そして、この時、下糸自動供給装置全体も
待機状態となる。次いで、ステップ4に進み、ステップ
4において、下糸自動供給装置を電源オン後に自動でス
タートさせる自動スタートモードが選択されているか否
かを判定する。そして、自動スタートモードが選択され
ていない場合にはステップ5に進み、ステップ5におい
て、マニュアルスタートスイッチ52bbをオンしたか
否かを判定し、オンしていない場合にはステップ5aに
進み、ステップ5aにおいて、ミシン本体51にミシン
動作を許可する信号を送出してステップ5にリターン
し、マニュアルスタートスイッチ52bbがオンされる
まで同様な動作を繰り返す。従って、この待機状態にあ
っては、オペレーターは手作業でボビンを交換し、縫製
を行うことになる。一方、ステップ5において、マニュ
アルスタートスイッチ52bbをオンしたと判定した場
合には、ステップ5bに進み、ステップ5bにおいて、
ミシン本体51にミシン動作を禁止する信号を送出して
ステップ6へ進む。
【0047】また、ステップ4において、自動スタート
モードが選択されたと判定した場合にもステップ6へ進
み、ステップ6において、設定スイッチ52cから入力
される糸番手、糸巻取り長さLmを読み込んでステップ
7に進み、ステップ7において、設定された糸巻取り長
さLmをボビンの回転数に換算する。すなわち、糸巻取
り長さLmをボビンに巻回するにはボビンを何回転させ
れば良いかという、その回転数Rmを算出する。なお、
RmとLmとは正確には比例関係とはならず、また糸番
手にもよるので、予め実験等により糸番手、Rm、Lm
をパラメータとしたデータテーブルを得、このデータテ
ーブルをRAM54に記憶しておき、このデータテーブ
ルに基づいて換算を行う。
【0048】そして、ステップ8へ進み、ステップ8に
おいて、一方のボビンXを下糸巻回位置Cへ搬送してス
テップ9へ進み、ステップ9において、ボビンXに下糸
を巻回する。
【0049】この巻回動作の手順を詳細に表したのが図
8であり、先ず、ステップ1において、モータM1を駆
動しボビンXに対して下糸の巻回を開始する。このボビ
ンXの回転数(回転計数)RMは、下糸量検出手段とし
ての反射型光センサ43及び1/8カウンタ43により
検出される。次いで、ステップ2へ進み、ステップ2に
おいて、ボビンXの回転数RMが回転数Rmに達したか
否かを判定し、達していない場合には達するまで同様な
判定を繰り返し、達した場合にはステップ3へ進む。す
なわち、設定スイッチ52cから入力される糸巻取り長
さLmがボビンXに巻回されることになる。
【0050】そして、ステップ3において、モータM1
の駆動を停止してステップ4へ進み、ステップ4におい
て、ボビンXに巻回された下糸を自動的にボビンケース
8に糸掛けし、この糸掛けがなされボビンケース8から
導出する下糸を自動的に切断して、図8に示される巻回
処理のフローを終了する。
【0051】そして、図5に示されるメインフローのス
テップ10へ進み、ステップ10において、回動アーム
5を図10における時計回りに120°回転すると共に
図14における釜側に前進させ、ボビンケース着脱機構
により、ボビンXを釜内に装着してステップ11へ進
み、ステップ11において、ミシン本体51の動作を許
可する。すなわち、縫製が可能な状態となって縫製が開
始される。
【0052】次いで、ステップ12へ進み、ステップ1
2において、釜内のボビンXを用いた縫製中に、回動ア
ーム5を後退させると共に図10における時計方向に6
0°回転し、他方のボビンYを下糸巻回位置Cへ搬送し
てステップ13へ進み、ステップ13において、ボビン
Yに下糸を巻回する。このボビンYへの下糸巻回動作
は、上記ボビンXと同様に、図8に示されるフローに従
って行われる。この時の糸巻取り長さはボビンXと同様
にLmである。
【0053】このようにして、ボビンYに下糸が巻回さ
れたらステップ14へ進み、ステップ14において、ボ
ビンXに対する縫製が終了したか否かを、例えばミシン
51の糸切り信号等により判定し、ボビンXに対する縫
製が終了していない場合には終了するまで同様な判定を
繰り返し、ボビンXに対する縫製が終了した場合にはス
テップ15へ進み、ステップ15において、ミシン動作
を禁止してステップ16へ進み、ステップ16におい
て、回転アーム5を図10における反時計方向に60°
回転すると共に図14における釜側に前進させ、ボビン
ケース着脱機構により、釜内の残糸のあるボビンXを回
転アーム5の一端に保持し、回動アーム5をガイド軸4
の後退位置に後退させて、当該ボビンXを釜内から取り
出す。
【0054】次いで、ステップ17へ進み、ステップ1
7において、マニュアルストップスイッチ52bcをオ
ンしたか否かを判定し、マニュアルストップスイッチ5
2bcがオンされた場合には、ステップ18に進み、ス
テップ18において、ミシン本体51にミシン動作を許
可する信号を送出してステップ17にリターンし、マニ
ュアルストップスイッチ52bcがクリアされるまで同
様な動作を繰り返す。従って、この待機状態にあって
は、オペレーターは手作業で下糸を巻回したボビンを釜
に装着し、縫製を行うことになる。一方、ステップ17
において、マニュアルストップスイッチ52bcがオン
されていないと判定した場合には、ステップ17aに進
み、ステップ17aにおいて、ミシン本体51にミシン
動作を禁止する信号を再度送出してステップ19へ進
み、ステップ19において、回動アーム5を180°回
転すると共に図14における釜側に前進させ、ボビンケ
ース着脱機構により、ボビンYを釜内に装着してステッ
プ20へ進み、ステップ20において、ミシン本体51
の動作を許可し、縫製を開始する。
【0055】そして、ステップ21へ進み、ステップ2
1において、回動アーム5をガイド軸4の後退位置に後
退すると共に図10における反時計方向に60°回転
し、回動アーム5の一端に保持している残糸付きボビン
Xを残糸除去位置Bへ進ませて、ステップ22へ進み、
ステップ22において、ボビンXの残糸を除去する。
【0056】この残糸除去動作の手順を詳細に表したの
が図9であり、先ず、ステップ1において、モータM2
を駆動しボビンXに残っている残糸の巻取を開始してス
テップ2へ進み、ステップ2において、ボビンXの残糸
が除去されているか否かを判定する。この判定は、ボビ
ンXの残糸が除去されてしまうとボビンXの回転が停止
し、反射型光センサ44から図4に示されるパルス波が
出力されなくなることにより、なされる。
【0057】そして、ステップ2において、パルス波が
出力されている場合には残糸除去中としてパルス波が出
力されなくなるまで同様な判定を繰り返し、一方パルス
波が出力されなくなった場合には残糸除去が完了したと
してステップ3へ進み、ステップ3において、モータM
2の駆動を停止してステップ4へ進み、ステップ4にお
いて、残糸量検出手段としての反射型光センサ44及び
1/8カウンタ46によって検出されるボビンXの残糸
除去時の回転数(残糸除去量)Rzを記憶して、図9に
示される残糸除去処理のフローを終了する。
【0058】そして、図6に示されるメインフローのス
テップ23へ進み、ステップ23において、ボビンXの
残糸除去時の回転数(残糸除去量)Rzを残糸長さLz
に換算してステップ24へ進み、ステップ24におい
て、ボビンXを用いての実際の縫製による下糸消費長さ
(下糸消費量)Lsを、Ls=Lm−Lzから算出して
ステップ25へ進み、ステップ25において、次回の縫
製に必要な下糸量(ボビン回転数に対応)Lm=Ls+
Lz(min)から算出する。ここで、Lsはステップ
24において算出された値であり、Lz(min)は、
残糸除去装置41の挟持部材による挟持に必要とされる
ボビンケース8から導出する下糸長さであり、このよう
に、Lz(min)を、次回の縫製に必要な下糸量Lm
に加味すると、さらにその下糸巻回量Lmの精度を向上
することができる。
【0059】そして、ステップ26へ進み、ステップ2
6において、次回の縫製に必要な下糸量Lmを、ボビン
に巻回する場合のモータM1の回転数Rmに換算してス
テップ27へ進み、ステップ27において、回動アーム
5を図10における時計方向に120°回転すると、残
糸の除去された空ボビンXが下糸巻回位置Cへ進む。そ
うしたら、ステップ28へ進み、ステップ28におい
て、下糸巻回装置40によって空ボビンXに下糸を巻回
する。このボビンXへの下糸巻回動作は、上記と同様
に、図8に示されるフローに従って行われる。この時の
糸巻取り長さはステップ25にて算出された値Lmであ
る。
【0060】そして、ステップ29〜ステップ43の処
理を行うが、このステップ29〜ステップ43の処理
は、ステップ14〜ステップ28において行った処理を
ボビンX,Yを入れ換えて行うようにしたものなので、
ここでの説明は省略する。そして、ステップ43の処理
が終わったら、ステップ14へリターンする。
【0061】このように、本実施例においては、自動ス
タートスイッチ52baにより自動スタートモードを選
択していると、電源を投入する度にオペレーターがマニ
ュアルスタートスイッチ52bbを操作しなくとも自動
的に装置がスタートし、操作を簡易化できる一方で、自
動スタートモードが選択されていない時に、オペレータ
ーが必要に応じてマニュアルスタートスイッチ52bb
を操作すると、手動による装置スタートができるよう構
成しているので、装置の操作性を向上することが可能と
なっている。
【0062】また、装置動作中であっても、必要に応じ
てオペレーターがマニュアルストップスイッチ52bc
を操作すると、手動による装置停止ができるよう構成し
ているので、装置の操作性をさらに向上することが可能
となっている。
【0063】また、自動スタートスイッチ52ba、マ
ニュアルスイッチ52bb,52bc、ボビン交換装置
制御手段61からの情報に基づいて、動作禁止・許可指
令発生手段80により、ミシン制御手段66、ボビン交
換装置制御手段61に適切な動作禁止または許可指令を
送出し、ミシン及び装置の相互干渉を防止するよう構成
しているので、装置の信頼性を向上することが可能とな
っている。
【0064】また、本実施例にあっては以下の効果もあ
る。すなわち、実際の下糸消費量を次回の縫製に必要な
下糸量としてボビンに巻回するよう構成しているので、
通常のミシンのみならず1縫製中の縫製ピッチが一定と
はならずに変化するようなミシンに対しても、ボビンの
下糸の使い残しを最小限に抑えることが可能となってい
る。また、このように、実際の下糸消費量を次回の縫製
に必要な下糸量としてボビンに巻回するようにしている
ので、縫製回数を予め設定する必要がなくなっている。
【0065】また、下糸量設定手段としての設定スイッ
チ52cによりボビン7に巻回される下糸量を設定し、
この下糸設定量を切換手段63により次回の縫製に必要
な下糸量と切換え、設定スイッチ52cによる入力項目
を、例えば下糸巻回長さを大まかに設定するのに必要最
低限の例えば糸番手、巻取長さ等だけとし、例えば実際
の下糸消費量を次回の縫製に必要な下糸量とする前の時
点(1縫製が終了する前;本実施例にあってはボビン
X,Yそれぞれの1回目の使用による2縫製が終了する
まで)や縫製パターン変更時等に、この下糸設定量を次
回の縫製に必要な下糸量と切換えるようにし、切換え後
の入力設定を不要にする(実際の下糸消費量を常に次回
の下糸巻回量としてフィードバックしているため)と共
に、設定時の入力設定を簡素化する(特願平5−239
194号公報装置のような縫製回数、各縫製ごとの糸消
費量、糸種類、糸番手等を全て入力する必要がないた
め)よう構成しているので、操作性を向上することが可
能となっている。
【0066】さらにまた、ボビン7の残糸を検出するこ
とにより下糸消費量を求めるようにしている、すなわち
糸巻き径を小さくした状態で残糸を検出し下糸消費量を
求めるようにしているので、従来のミシン動作時に釜内
に配置したボビン7の回転数から下糸消費量を検出す
る、すなわち糸の巻き径が大から小へ大きく変化してボ
ビン7の1回転の実際の糸消費量の大径時と小径時とで
下糸消費量の誤差が大きくなるものに比して、誤差を小
さくできるようになっており、従って信頼性を向上する
ことが可能となっている。また、このように糸量の少な
い状態で検出できるようになっているので、検出時間を
少なくできるといった効果もある。
【0067】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のボビン交
換装置によれば、自動スタートスイッチにより自動スタ
ートモードを選択していると、電源を投入する度にオペ
レーターがマニュアルスタートスイッチを操作しなくと
も自動的に装置がスタートし、操作を簡易化できる一方
で、自動スタートモードが選択されていない時に、オペ
レーターが必要に応じてマニュアルスタートスイッチを
操作すると、手動による装置スタートができるよう構成
したものであるから、装置の操作性を向上することが可
能となる。
【0069】また、請求項2のボビン交換装置によれ
ば、請求項1に加えて、装置動作中であっても、必要に
応じてオペレーターがマニュアルストップスイッチを操
作すると、手動による装置停止ができるよう構成したも
のであるから、装置の操作性を請求項1よりさらに向上
することが可能となる。
【0070】また、請求項3のボビン交換装置によれ
ば、請求項1または2に加えて、自動スタートスイッ
チ、マニュアルスイッチ、ボビン交換装置制御手段から
の情報に基づいて、動作禁止・許可指令発生手段によ
り、ミシン制御手段、ボビン交換装置制御手段に適切な
動作禁止または許可指令を送出し、ミシン及び装置の相
互干渉を防止するよう構成したものであるから、装置の
信頼性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるボビン交換装置を適
用した下糸自動供給装置の全体構成図である。
【図2】図1のCPU内の構成を具体的に表した制御ブ
ロック図である。
【図3】ボビン表した説明図であり、(a)は正面図、
(b)は回転検出手段側の側面図である。
【図4】回転検出手段から出力される波形図である。
【図5】同上下糸自動供給装置の動作手順を表したフロ
ーチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】同上下糸自動供給装置の動作手順内の下糸巻回
処理を具体的に表したフローチャートである。
【図9】同上下糸自動供給装置の動作手順内の残糸除去
処理を具体的に表したフローチャートである。
【図10】同上下糸自動供給装置のボビン交換装置を表
した正面図である。
【図11】同上ボビン交換装置の平面図である。
【図12】同上ボビン交換装置の側面図である。
【図13】同上ボビン交換装置を構成する回動アーム、
前後進レバー及びガイド軸の関係を表した正面図であ
る。
【図14】同上下糸自動供給装置の斜視図である。
【符号の説明】
7 ボビン 8 ボビンケース 11 第1移動手段 16 釜 19 第2移動手段 42 ボビン交換装置 51 ミシン 52a 電源スイッチ 52ba 自動スタートスイッチ 52bb マニュアルスタートスイッチ 52bc マニュアルストップスイッチ 61 ボビン交換装置制御手段 66 ミシン制御手段 80 動作禁止・許可指令発生手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンケースを把持または開放可能なボ
    ビンケース把持手段と、 このボビンケース把持手段をミシンの釜軸に平行な軸線
    方向に移動させる第1移動手段と、 該ボビンケース把持手段をミシンの釜軸との直交平面上
    に移動させる第2移動手段と、をして、 前記ボビンケース把持手段を軸線方向に移動して該ボビ
    ンケース把持手段がミシンの釜からボビンケースを抜き
    出し、該ボビンケース把持手段を直交平面上で移動して
    下糸巻回済みのボビンを収容したボビンケースを釜に対
    向させてから軸線方向に移動して該ボビンケースを釜に
    装着するようにしたボビン交換装置において、 電源が投入される度に装置を自動スタートさせる自動ス
    タートモードを選択する自動スタートスイッチと、 自動スタートモードが選択されていない時に、装置を手
    動でスタートさせるマニュアルスタートスイッチと、を
    備えたボビン交換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボビン交換装置におい
    て、 装置動作中に、当該装置を手動で停止させるマニュアル
    ストップスイッチを備えたボビン交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のボビン交換装置
    において、 装置の駆動・停止を制御するボビン交換装置制御手段
    と、 ミシンの駆動・停止を制御するミシン制御手段と、 自動スタートスイッチ、マニュアルスイッチ、ボビン交
    換装置制御手段からの情報に基づいて、ミシン制御手
    段、ボビン交換装置制御手段に動作禁止指令または動作
    許可指令を送出する動作禁止・許可指令発生手段と、を
    備えたボビン交換装置。
JP5042195A 1995-02-15 1995-02-15 ボビン交換装置 Withdrawn JPH08215464A (ja)

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JP5042195A JPH08215464A (ja) 1995-02-15 1995-02-15 ボビン交換装置

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