JP2001187710A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2001187710A
JP2001187710A JP32936699A JP32936699A JP2001187710A JP 2001187710 A JP2001187710 A JP 2001187710A JP 32936699 A JP32936699 A JP 32936699A JP 32936699 A JP32936699 A JP 32936699A JP 2001187710 A JP2001187710 A JP 2001187710A
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skin
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Yasushi Sasaki
靖 佐々木
Yoshihiro Hasebe
佳宏 長谷部
Hideaki Kubo
英明 久保
Chitoshi Shigeno
千年 重野
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 化粧料有効成分を担持したハイドロゲル
粒子を含有する化粧料であって、物理力によりハイドロ
ゲル粒子が崩壊して化粧料有効成分が放出される化粧
料。 【効果】 本発明によれば毛髪や皮膚への、化粧料有効
成分の付着性及び残留性に優れ、かつ使用感の良好な化
粧料を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘアシャンプー、
コンディショナー、ボディシャンプー、シャワー剤、洗
顔料、バスフォーム等の化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘアシャンプー、ボディシャンプ
ー、コンディショナー等のリンス−オフ(洗い流し)型
の化粧料に化粧料有効成分(以下、「有効成分」とい
う)を配合して皮膚や毛髪に効率よく付着させることに
は、問題があった。その理由は、(1)有効成分を皮膚
や毛髪に付着させようとしてもそれらは容易に洗い流さ
れてしまうという問題や、或いは(2)化粧料中におけ
る有効成分の安定性が悪く、経時の凝集、沈降、分離等
を生じる問題があったからである。
【0003】特開平9−249522号公報はハイドロ
ゲルを使用した組成物が使用感等を改善し得ることを開
示しているが、有効成分の化粧料中の安定性の点で満足
すべき水準ではなかった。
【0004】又、特開平9−249522号公報には、
寒天やゼラチンを使った化粧料が提案されているが、こ
の場合のハイドロゲルは化粧料全体をゲル化させる手法
であり、ゲル状物質の使用量が多く有効成分の放出性の
点で問題があった。しかもこの場合リーブ−オン化粧料
に使うことを前提にしているため、ゲル状物質が使用者
の毛髪や皮膚に残留することにより、使用感が損なわれ
るという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、毛髪
や皮膚への化粧料有効成分の付着性及び残留性に優れ、
かつ使用感の良好な化粧料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、化粧料有効成
分を担持したハイドロゲル粒子を含有する化粧料であっ
て、物理力によりハイドロゲル粒子が崩壊し、化粧料有
効成分が放出される化粧料を提供する。ここで化粧料有
効成分とは、人体表面に残留し、その化粧料が目的とす
る効果を、化粧料使用者に発現させる成分をいう。
【0007】ここでハイドロゲルとは、水を分散液体と
してもつゲルををいう。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明化粧料において、ハイドロ
ゲル粒子を形成する高分子として、寒天、κ−カラギー
ナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、ファーセ
レラン、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル等の海藻抽出物;グアーガム、ローカストビ
ーンガム、タマリンド種子多糖類、タラガム、カシアガ
ム等の植物種子粘質物質;ペクチン、アラビノガラクタ
ン等の植物果実粘質物;キサンタンガム、スクレログル
カン、プルラン、デキストラン、ジュランガム、カード
ラン等の微生物廃生粘質物;ゼラチン、アルブミン、カ
ゼイン等の動物蛋白質;大豆蛋白質、小麦蛋白質等の植
物蛋白質;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、微結晶セルロース等のセルロース及びその誘導
体;澱粉、澱粉リン酸エステル、澱粉グリコール酸エス
テル等の澱粉及びその誘導体が挙げられる。これらは1
種以上の混合物として用いられる。物理的に崩壊しやす
い脆いゲル粒子を形成する高分子として、κ−カラギー
ナン、寒天、ジュランガムが好ましい。
【0009】有効成分として、日焼け止め剤、皮膚保護
剤、油剤、保湿剤、制汗剤、洗浄剤、香料、化粧品用着
色剤、抗菌剤、殺菌剤、感触向上剤、泡安定化剤及びこ
れらの混合物が挙げられる。
【0010】日焼け止め剤としては、例えばベンゾフェ
ノン化合物、ジベンゾイルメタン誘導体及びシンナート
誘導体、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機系化合物など
が挙げられる。これらの配合量は、ハイドロゲル粒子
中、1〜50重量%(以下単に%で示す)、特に2〜3
0%が好ましい。
【0011】皮膚保護剤としては、皮膚を柔軟及び平滑
にするなどにより肌荒れを防止する目的として配合する
ものであり、例えば、パラフィン、エステル、高級アル
コール、グリセライドなどの液体油脂類;アクリル系、
スチレン系、エーテル系、エステル系、シリコーン系の
高分子エマルジョン又はサスペンジョンが挙げられる。
これらの配合量はハイドロゲル粒子中、1〜60%、特
に2〜40%が好ましい。
【0012】油剤としては、揮発性・不揮発性のいずれ
でもよく、例えば、炭化水素油、エステル油、植物油、
低粘度シリコーン油、揮発性シリコーン油等の液状油
や、固形パラフィンやワセリン、セラミド、エチレング
リコールジ脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数は12〜3
6)、ジアルキルエーテル(炭素数は12〜36)等の
固形から半固形の油脂類;シリコーン類も用いることが
できる。シリコーン類としては、シラノール骨格を有す
るものであればよく、例えば、メチルポリシロキサン、
メチルフェニルシロキサン、オクタメチルシクロテトラ
シロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、高重合メチルポリシ
ロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコー
ンビーズ、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコ
ーンなどの変性シリコーンなどが挙げられる。これらの
配合量はハイドロゲル粒子中1〜60%、特に2〜40
%が好ましい。
【0013】保湿剤としては、グリセリン、グリコー
ル、ソルビトール、ジプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等が挙げられる。これらの配合量はハイ
ドロゲル粒子中に1〜60%、特に2〜40%が好まし
い。
【0014】制汗剤としては、アルミニウムヒドロキシ
クロリド、タンニン酸、硫酸亜鉛、酸化亜鉛等が挙げら
れる。これらの配合量はハイドロゲル粒子中、1〜60
%、特に2〜40%が好ましい。
【0015】洗浄剤としては、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アンモニウ
ム、ラウリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、モノアルキル
フォスフェートナトリウム等のアニオン界面活性剤;ソ
ルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン界面活性剤など
が挙げられる。これらの配合量はハイドロゲル粒子中、
1〜60%、特に2〜40%が好ましい。
【0016】化粧料用着色剤としては、水不溶性の顔
料、油溶性染料、建染染料、レーキ染料等が挙げられ
る。顔料としては、例えばカーボンブラック、タルク、
カオリン、マイカ、雲母チタン、ベンガラ、オキシ塩化
ビスマス、珪酸マグネシウム、酸化チタン等の無機顔
料、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色
206号、赤色219号、赤色228号、赤色404
号、黄色205号、黄色401号、だいだい色401
号、青色404号等の有機顔料が挙げられ、油溶性染料
としては、例えば赤色505号、赤色501号、赤色2
25号、黄色404号、黄色405号、黄色204号、
だいだい色403号、青色403号、緑色202号、紫
色201号等が挙げられ、建染染料としては、例えば赤
色226号、青色204号、青色201号が挙げられ、
レーキ染料としては、例えば種々の酸性染料をアルミニ
ウムやバリウムでレーキしたもの等が挙げられる。この
ような色剤は、1種以上を用いることができ、ハイドロ
ゲル粒子中に1〜60%、特に2〜40%含有されてい
るのが好ましい。また定着性を上げるために様々な方法
をとることができ、例えばこれらの着色剤は、Tgが−
20℃以下の高分子乳化分散物などとの混合もしくは担
持した形態での使用も可能である。
【0017】抗菌剤、殺菌剤としては、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール系;フェノ
ール、オルトフェニルフェノールなどのフェノール系;
ホルムアルデヒド、グルタールアルデヒド等のアルデヒ
ド系;安息香酸(ナトリウム)、10−ウンデシレン酸
亜鉛、オクタン酸等のカルボン酸系;グリセリン脂肪酸
エステル等のエステル系;2,4,4′−トリクロロ−
2′−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)
等のエーテル系;2,4,5,6−テトラクロロイソフ
タロニトリル等のニトリル系;過酢酸、エチレンオキシ
ド等の過酸化物;エポキシ系;ポリビニルピロリドンヨ
ード、o−クロロナフタレン等のハロゲン系;8−オキ
シキノリン、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)
亜鉛等のピリジン・キノリン系;トリアジン系;5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(ケ
ーソン)等のイソチアゾロン系;1,2−ベンゾチアゾ
ロン等のイミダゾール・チアゾール系;3,4,4′−
トリクロロカルバニリド等のアニリド系;クロルヘキシ
ジン塩酸塩等のビグアナイド系;ビス(ジメチルチオカ
ーバモイル)ジスルフィド等のジスルフィド系;アンモ
ニウム−N−メチルジチオカーバメート等のチオカーバ
メート系;アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、塩化セチルピリジニウム等の界面活性剤;8−オキ
シキノリン銅等の有機金属;キトサン、ポリリジン、ポ
リヘキサメチレンビグアニドハイドロクロライド等の高
分子型抗菌剤が挙げられる。これらの抗菌剤、殺菌剤
は、1種以上の組合わせで使用することができる。これ
らの配合量はハイドロゲル粒子中1〜60%、特に2〜
40%が好ましい。
【0018】また、化粧料有効成分として、粉体を使用
することができる。このような粉体として体質顔料、合
成高分子粒子、天然高分子系粒子等が挙げられる。体質
顔料としては、タルク、カオリン、セリサイト、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、無
水ケイ酸等が挙げられる。合成高分子粒子としては、ナ
イロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、テ
トロン粉末、エポキシ樹脂粉末、シリコーン粒子(メチ
ルシリコーンゴム粒子、ポリメチルシルセスキオキサン
粒子)、架橋ポリアクリル酸アルカリ塩粒子、(メタ)
アクリル酸エステル系粒子、ポリイミド系粒子、ポリウ
レタン系粒子が挙げられる。天然高分子系粒子として
は、キトサン粒子、澱粉粒子、セルロース粒子、シルク
粉末、結晶セルロース粉末等が挙げられる。これらの粉
体は、皮膚等に残留したとき、サラサラ感を向上させる
等の感触向上剤として機能し得る。特に、疎水性表面を
有する粒子は、肌、髪上への残留性が向上する。このよ
うな粒子としては、シリコーン粒子、テフロン粒子や非
水系媒体中でシリコーンマクロマーを分散剤にスチレン
や(メタ)アクリル酸エステル類を分散重合により得た
粒子及び上記各種粉体をシリコーンやフッ素化合物等の
疎水性物質、疎水化剤により被膜処理した複合粉体が好
適に用いられる。当該粉体はハイドロゲル粒子中に1〜
60%、特に2〜40%配合するのが好ましい。
【0019】また、化粧料有効成分として泡安定化剤を
使用することができる。泡安定化剤とは、界面活性剤が
形成する泡膜を強化する剤であり、水溶性高分子や親水
性固体が挙げられる。水溶性高分子としては、メチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド、グアーガム等の非イ
オン性高分子;キサンタンガム、カルボキシメチルセル
ロースのソーダ塩、ポリアクリル酸のソーダ塩、カルボ
キシ変性ポリビニルアルコールのソーダ塩等のアニオン
性高分子;ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロライド化グアーガム、ヒドロキシプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロライド化デンプン、ヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド化セルロース等
のカチオン性高分子;ゼラチン、ケラチン部分加水分解
物等の両性高分子が挙げられる。親水性固体としては、
シリカ、セルロースパウダー、カルボキシメチル化セル
ロースパウダー等が挙げられる。これらの配合量はハイ
ドロゲル粒子中1〜60%、特に2〜40%が好まし
い。
【0020】有効成分を担持したハイドロゲル粒子の平
均粒径は100〜3000μmであることが好ましく、
200〜3000μmがより好ましい。ハイドロゲル粒
子の平均粒径は各種目開きのふるいを用い粒子100g
を水中で湿式分級し、余分な水分を濾紙で除去した後に
重量を測定して重量平均粒径で表すことができる(フル
イ法)。
【0021】またこのハイドロゲル粒子において、これ
に含まれる水とハイドロゲル粒子における、水を除いた
高分子との重量比〔水/高分子〕は好ましくは25〜1
000、より好ましくは100〜500である。
【0022】また、本発明の有効成分を担持したハイド
ロゲル粒子は物理力により崩壊して化粧料有効成分が放
出される。その物理力は3×106N/m2以下、特に1
×104N/m2〜1×106N/m2であるのが化粧料有効
成分放出の観点より好ましい。この物理力と、ハイドロ
ゲル粒子の崩壊との関係はハイドロゲル粒子と同一組成
のゲルシートを作成し、ハンディー圧縮試験機(KES
−G5、カトーテック(株)製)により圧縮破壊強度を
測定することにより求められる。
【0023】有効成分を担持したハイドロゲル粒子の製
法は次のとおりである。例えばハイドロゲル形成高分子
をイオン交換水に分散し、その溶解温度で充分に溶解さ
せた後、ゲル化温度以上で、有効成分を混合し、W/O
分散液を調製可能なオイルに添加し、W/O分散液を形
成した後に冷却して、ハイドロゲル粒子を調製する。こ
のとき、ゲル形成能を向上させる目的で乳酸カルシウム
等の多価塩を添加することができる。また、振動ノズル
を使用し均一粒径のハイドロゲルを形成したり二重ノズ
ル等の多重ノズルを使用し、ゲル内に多相構造を形成さ
せることも可能である。
【0024】このようにして得られた、有効成分を担持
したハイドロゲル粒子はオイル洗浄後又はそのまま化粧
料に配合される。この場合において、化粧料として例え
ばヘアシャンプー、コンディショナー、ボディシャンプ
ー、シャワー剤、洗顔料、バスフォーム等の化粧料が挙
げられる。ここで、有効成分を担持したハイドロゲル粒
子は、化粧料中0.1〜80%、特に1〜50%配合す
るのが好ましい。
【0025】このようなハイドロゲル粒子は、次のよう
な方法で化粧料に配合される。例えば、あらかじめ調製
しておいて化粧料ベースに所定量のハイドロゲル粒子を
添加混合するか、ハイドロゲル粒子分散液に水、活性剤
等の化粧料ベース基剤を加えることで配合することがで
きる。
【0026】本発明化粧料には、更にハイドロゲル粒子
の浮上、沈降を防止する目的で、ポリアクリル酸塩類、
ポリアクリル酸ポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合
体の塩類等の増粘剤等を配合することができる。また、
化粧料中に更に前記化粧料有効成分を別途に配合するこ
とができる。
【0027】本発明化粧料は、毛髪や皮膚に手、スポン
ジ等の道具を用いて塗布、必要に応じてマッサージをす
ることにより毛髪や皮膚上でハイドロゲル粒子が容易に
崩壊し、毛髪や皮膚上に有効成分が付着し、かつ当該有
効成分が残留する。また、本発明においては化粧料が容
器から外部へ排出される際に生じる機械力を、ハイドロ
ゲル粒子を崩壊させる物理力として利用することもでき
る。すなわち、ポンプ又はトリガー等の容器から化粧料
を排出する際に、機械力によりハイドロゲル粒子を容易
に崩壊し、液状、スラリー状、泡状等の形態で排出させ
ることで化粧料有効成分を更に効率よく分散することも
できる。
【0028】
【実施例】実施例の%は特記しない限り重量%である。 実施例1 赤色404号(癸巳化成製)25gをエマルゲン150
(花王製)5g及び水70gで分散させ、この分散液に
対して寒天(伊那寒天製)1gを加えて90℃で2時間
攪拌させた後、この溶液をココナードMT(花王製(中
鎖脂肪酸トリグリセリド))1000gの30℃攪拌下
に孔径1mmのシリンジにて滴下する。この溶液に水20
00gを加えてよく攪拌し、静置分相させて油層を取り
除く、残った油剤を活性剤エマルゲン150水溶液にて
洗浄を数回加えて、最終球状ゲルを得る。得られた球状
ゲルは、赤色を呈しており、指で潰すことで簡単に潰れ
て、肌を着色することができた。残留量を残液の色度か
ら調べると、90%以上が皮膚に定着していることがわ
かる。
【0029】実施例2 実施例1の赤色404号及びエマルゲン150を雲母チ
タン20g、デカメチルシクロペンタシロキサン3g及
び高重合メチルポリシロキサン(信越化学工業(株)製
KF9011)2gに代えて調製した。この時の外観
は球状の淡黄色体で、これも皮膚上で潰すと雲母チタン
が析出して肌上にパール感を出すことができた。
【0030】実施例3 実施例1の赤色404号を酸化チタン(パーソールMC
X:テイカ(株))に代えて調製した。この時の外観は
球状の白色体で、これを皮膚上で潰すと酸化チタンが析
出して肌上に残るため、日焼け止め剤として有効であっ
た。
【0031】実施例4 実施例1の赤色404号をジメチルシリコーン(信越化
学工業(株)製)に代えて調製した。この時の外観は球
状の白色体で、これを皮膚上で潰すとシリコーンが肌上
に残るため、感触良好で、皮膚保護効果が高められた。
【0032】実施例5 水100gに寒天(伊那寒天製)1gを加え、90℃で
2時間攪拌して調製した寒天水溶液に、後記ポリマー粒
子(ポリマーA)5g、デカメチルシクロペンタシロキ
サン9g及び高重合メチルポリシロキサン(信越化学工
業(株)製 KF9011)1gの混合液を、60℃以
上で攪拌しながら加え、混合分散液を調製した。この分
散液をココナード(花王製油)1000gの30℃攪拌
下に孔径1mmのシリンジにて滴下する。この溶液に水2
000gを加えてよく攪拌し、静置分相させて油層を取
り除き残った油剤をエマルゲン150水溶液で洗浄を数
回加えて最終球状ゲルを得る。得られた球状ゲルは、内
部に白色球状の斑点を有しており、指で潰すことで簡単
に潰れて肌にポリマーAが残留する。
【0033】ポリマー粒子A製造例 冷却器、温度計、攪拌機を備えた500mLの4つ口フラ
スコを窒素置換した後、n−ヘキサン276.9g、ト
ルエン90g、片末端にメタクリロキシ基を有するポリ
シロキサン化合物(チッソ(株)製サイラプレーン F
M−0725(登録商標)、数平均分子量1万)1.5
8gを仕込み、70℃に昇温した。メタクリル酸メチル
(MMA)39.50g、スチレン13.17g、ラウ
ロイルパーオキシド1.06gを加え、70℃で12時
間反応した。反応系は当初均一であったが、開始剤投入
後約10分で青白色を呈し、その後、白色乳濁液となっ
た。反応液を冷却後、n−ヘキサン200gで希釈し、
遠心分離により固液分離した。残液をn−ヘキサン30
0gで再分散した後、遠心分離する洗浄工程を2回行
い、50℃の乾燥器で真空乾燥を行い、白色粒子54.
0gを得た。得られたポリマー粒子径は1.5μmの単
分散粒子であった。
【0034】実施例6 水100gに寒天(伊那寒天製)1g及びマイカチタン
(FLAMENCO STAIN VIOLET,Engel hard社製:アメリカ)
0.35gを加え、90℃で2時間攪拌して調製した寒
天水溶液(Q)を調製した。別に、ポリマー粒子(ポリ
マーA)5g、デカメチルシクロペンタシロキサン9g
及び高重合メチルポリシロキサン(信越化学工業(株)
製 KF9011)1gの混合液(R)を調製した。こ
れらの溶液をココナード(花王製油)1000gの30
℃攪拌下に二重ノズル(外側ノズル孔径2mm、内側ノズ
ル孔径1mm)を用い、外側ノズルより溶液(Q)を4.
5mL/min の流速で、内側ノズルより混合液(R)を
0.5mL/min の流速で滴下する。この溶液に水200
0gを加えてよく攪拌し、静置分相させて油層を取り除
き残った油剤をエマルゲン150水溶液で洗浄を数回加
えて最終球状ゲルを得る。得られた球状ゲルは、コアシ
ェル構造を有しており、パール調の色感を呈していた。
指で潰すことで簡単に潰れて肌にポリマーAが残留す
る。
【0035】実施例7 実施例3で得た酸化チタンを内包した球状ゲルを出口口
径が250μmのポンプから排出しながら潰し、肌上で
擦ると酸化チタンが肌上に残った。日焼け止め剤として
有効であった。
【0036】実施例8 実施例1において、赤色404号、エマルゲン150及
び水で分散させるかわりにカルボキシメチル化セルロー
ス(カルボキシメチル化度=0.4、日本製紙(株)
製)5g、食塩5gを水9gで分散させた後は、実施例
1と同様に操作して化粧料を調製した。このときの外観
は球状の白色体であり、きめの細かい良質な泡となり、
泡安定剤として有効であった。
【0037】比較例1〜6 実施例1〜6の物質からハイドロゲル形成高分子を除い
て調製した。
【0038】比較例7 実施例8の物質からハイドロゲル形成高分子を除いて調
製し、洗浄評価を行ったがきめの細かい泡になるが、起
泡量が十分でなく満足行く性能ではなかった。
【0039】<ハイドロゲル粒子の確認>光学顕微鏡
(5倍)及び目視により実施例1〜6の粒子が有効成分
が内包されたハイドロゲル粒子であることを確認した。
また、その平均粒径をフルイ法により測定した。結果を
表1に示す。
【0040】<安定性評価>ラウリン酸カリウム10
%、ミリスチン酸カリウム10%、カチオン化セルロー
ス(花王製 H−60)0.5%、アンヒトール20N
(ラウリルジメチルアミンオキシド液)3%、グリセリ
ン3%及び精製水73.5%の配合液に、実施例及び比
較例のサンプルをハイドロゲル形成高分子を除く有効成
分を5%添加して、経時の粘度変化及び使用時の均一性
をもって評価した。経時の安定性は、40℃の一定温度
で1ケ月保存した後に評価を行い、以下の基準によりラ
ンク判定を行った。 ○:粘度変化が初期値と比べ±10%未満で容器から配
合液を10g出したときの有効成分の含量が±10%未
満であるとき ×:粘度変化が初期値と比べ±10%以上で容器から配
合液を10g出したときの有効成分の含量が±10%以
上であるとき 評価結果を表1に示した。
【0041】<皮膚定着性>化粧料有効成分として配合
した成分を皮膚に適用し、これが定着した割合を非定着
原料の重量により算出した。すなわち、約10cm×10
cmの豚皮上に配合液5gを添加し指で、50回まんべん
なく豚皮上に円を描くように押し広げた後500mLのイ
オン交換水にて流水洗浄して、40℃/6.7KPaで
24時間乾燥した後に重量を測定し、有効成分を含有し
ない配合液だけのときをブランクとして算出した。評価
結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば毛髪や皮膚への、化粧料
有効成分の付着性及び残留性に優れ、かつ使用感の良好
な化粧料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 英明 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 重野 千年 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB242 AB332 AB432 AC422 AD152 AD172 AD211 AD212 AD272 AD351 AD371 AD431 BB11 BB21 BB41 BB48 BB51 CC01 CC02 CC19 DD41 EE12 EE17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料有効成分を担持したハイドロゲル
    粒子を含有する化粧料であって、物理力によりハイドロ
    ゲル粒子が崩壊して化粧料有効成分が放出される化粧
    料。
  2. 【請求項2】 ハイドロゲル粒子の平均粒径が100〜
    3000μmである請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 3×106N/m2以下の物理力によりハ
    イドロゲル粒子が崩壊する請求項1又は2記載の化粧
    料。
  4. 【請求項4】 ハイドロゲル粒子がカラギーナン、寒
    天、ジュランガム、キサンタンガム、ゼラチン及びペク
    チンから選択される1種以上により形成されるものであ
    る請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 化粧料有効成分が、日焼け止め剤、皮膚
    保護剤、油剤、保湿剤、制汗剤、洗浄剤、香料、化粧料
    用着色剤、抗菌剤、殺菌剤、感触向上剤及び泡安定化剤
    から選択される1種以上である請求項1〜4のいずれか
    1項記載の化粧料。
  6. 【請求項6】 ハイドロゲル粒子を崩壊させる物理力
    が、化粧料が容器から外部へ排出される際に生じる機械
    力である、請求項1〜5のいずれか1項記載の化粧料。
  7. 【請求項7】 化粧料がリンス−オフ化粧料である請求
    項1〜6のいずれか1項記載の化粧料。
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