JP2001182244A - 軒樋吊り具 - Google Patents

軒樋吊り具

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JP2001182244A
JP2001182244A JP36990199A JP36990199A JP2001182244A JP 2001182244 A JP2001182244 A JP 2001182244A JP 36990199 A JP36990199 A JP 36990199A JP 36990199 A JP36990199 A JP 36990199A JP 2001182244 A JP2001182244 A JP 2001182244A
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eaves gutter
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holder main
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JP36990199A
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Masahiko Kurita
真彦 栗田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持具本体を挟着するナットの緩み防止が確
実になされ、部材の削減により、コスト低減、組立性や
部材管理面の改善等を図ることもできる軒樋吊り具を提
供する。 【解決手段】 屋根1から垂下される吊りボルト2と、
吊りボルト2の下部に上下のナット3で挟着されて軒樋
4を吊り下げ保持する保持具本体5と、を備えた軒樋吊
り具において、保持具本体5に吊りボルト2が挿通され
る前後方向に長い長孔6を形成し、長孔6の周辺で保持
具本体5の下面に下側のナット3と係合して同ナット3
の回動を防止する段部7を一体に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根から垂下され
る吊りボルトと、該吊りボルトの下部に上下のナットで
挟着されて軒樋を吊り下げ保持する保持具本体と、を備
えた軒樋吊り具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示す如く、屋根1から
垂下される吊りボルト2と、該吊りボルト2の下部に上
下のナット3で挟着されて軒樋4を吊り下げ保持する保
持具本体5と、を備えた軒樋吊り具は知られている。該
軒樋吊り具においては、保持具本体5に吊りボルト2が
挿通される前後方向に長い長孔6を形成してある。それ
故に、上下のナット3を緩め、保持具本体5を長孔6の
範囲内で吊りボルト2に対し前後方向に移動させること
で、該保持具本体5の挟着位置を変更することができ
る。これによって、保持具本体5に吊り下げ保持される
軒樋4の、屋根先における前後方向での位置調節を行う
ことができる。
【0003】又、屋根1は折版屋根で、山部9と谷部10
とが連続した波形状であり、該谷部10を流れる雨水が軒
樋4へと流入される。吊りボルト2は屋根1の山部9か
ら垂下されており、この場合、該屋根1の山部9に上下
のナット3で同吊りボルト2の上部が挟着固定されてい
る。吊りボルト2の下部には、前記の如く、屋根先にお
いて適切な位置となるように保持具本体5が挟着固定さ
れている。軒樋4の前後両上縁には耳部11が形成されて
おり、該耳部11を係合保持する耳保持部12が保持具本体
5の前後両端に形成されている。それ故に、前後の耳部
11を両耳保持部12に係合させて、軒樋4を保持具本体5
に吊り下げ保持させることができる。
【0004】そして、保持具本体5とその上下のナット
3との間には、両ナット3の緩みを防止するためのスプ
リングワッシャ13が介設されている。これによって、風
やその他の外力による振動で両ナット3が緩まないよう
にしている。それ故に、施工後、軒樋4を吊り下げ保持
している保持具本体5がずれ動いたり、最悪には、ナッ
ト3が吊りボルト2から外れて、同保持具本体5と共に
軒樋4が落下してしまったりすることを一応は防止する
ことができる。又、前記スプリングワッシャ13の代わり
に、ナット3の緩み防止策として、ナット3をダブルナ
ットとして吊りボルト2に螺合させることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、保持具本体5の挟着部位で、上下
一対のナット3以外に、スプリングワッシャ13やダブル
ナットとなる別のナット3を必要とし、部材コストアッ
プの要因となっていた。又、保持具本体5の長孔6に吊
りボルト2を挿通させて組み立てるに際し、上下一対の
ナット3以外に他の部材が存在して、同組立作業は面倒
で煩雑となり易く、部材管理の面でも問題があった。
【0006】又、スプリングワッシャ13やダブルナット
による緩み防止策は、保持具本体5を挟着する上下のナ
ット3による締め付け力に頼るものであるため、該締め
付け力が若干でも弱くなると、両ナット3は同保持具本
体5に対してフリーに回動して緩み易く、緩み防止が確
実ではないとう問題があった。特に、下側のナット3が
フリーに回動して緩むと、該ナット3上には保持具本体
5が載設支持されているため、該保持具本体5は同ナッ
ト3が回動して緩むのと共に下方へ移動し、該ナット3
が吊りボルト2から外れると、同保持具本体5と共に軒
樋4が落下してしまうものである。
【0007】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、その課題は、保
持具本体を吊りボルトに挟着する上下のナットのうち、
下側のナットの回動が阻止され、同保持具本体は下方へ
移動しなくなって、緩み防止が確実なものとなり、しか
も、従来より部材が削減されて、コスト低減、組立性や
部材管理面の改善等を図ることもできる軒樋吊り具を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
軒樋吊り具は、屋根から垂下される吊りボルトと、該吊
りボルトの下部に上下のナットで挟着されて軒樋を吊り
下げ保持する保持具本体と、を備えた軒樋吊り具であっ
て、保持具本体に吊りボルトが挿通される前後方向に長
い長孔を形成し、該長孔の周辺で同保持具本体の下面に
下側のナットと係合して該ナットの回動を防止する段部
を一体に形成してなる。
【0009】したがって、この場合、保持具本体に形成
される前後方向に長い長孔に吊りボルトの下部が挿通さ
れ、軒樋を吊り下げ保持する同保持具本体が上下のナッ
トで挟着されるため、上下のナットを緩め、保持具本体
を長孔の範囲内で吊りボルトに対し前後方向に移動させ
ることで、該保持具本体の挟着位置を変更することがで
き、これによって、同保持具本体に吊り下げ保持される
軒樋の、屋根先における前後方向での位置調節を行うこ
とができる。
【0010】しかも、前記長孔の周辺で保持具本体の下
面に、下側のナットと係合して該ナットの回動を防止す
る段部が一体に形成されているため、該下側のナットの
回動が阻止され、同保持具本体は下方へ移動しなくなっ
て、緩み防止が確実なものとなる。すなわち、軒樋を吊
り下げ保持した状態にある保持具本体は回動しないもの
であり、該保持具本体に形成された段部が下側のナット
に係合されると、該ナットの回動は確実に阻止される。
それ故、下側のナットが回動して下方へ移動することは
なくなり、保持具本体及び軒樋も同ナットで支持されて
下方へ移動しないよう確実に保持される。
【0011】又、下側のナットが回動して下方へ移動し
なくなると、該ナットが吊りボルトから外れることも当
然になくなり、保持具本体やこれに吊り下げ保持される
軒樋の落下は確実に防止される。このように、下側のナ
ットの回動が阻止されることで、該下側のナットと上側
のナットによる締め付け力も確保され、同両ナットによ
る挟着部位での緩み防止が確実なものとなる。しかも、
この場合、保持具本体に段部が一体に形成されており、
従来のようにスプリングワッシャやダブルナットとなる
別のナット等の別部材を必要としないので、部材が削減
されて、コスト低減、組立作業性や部材管理面の改善等
を図ることもできる。
【0012】本発明の請求項2記載の軒樋吊り具は、上
記請求項1記載の軒樋吊り具において、段部を前後方向
に長い凹溝状に形成し、該段部の両側内壁とナットの外
縁とが係合されるようになしたことを特徴とする。
【0013】したがって、この場合は特に、段部が前後
方向に長い凹溝状に形成され、該段部の両側内壁とナッ
トの外縁とが係合されるようになっているので、ナット
を緩め保持具本体を前後方向に移動させて軒樋の位置調
節を行う際に、下側のナットと凹溝状の段部とが相互に
摺接し、該下側のナットにガイドさせて同保持具本体を
スムーズにスライド移動させることができる。又、挟着
固定する際には、前後方向に長い凹溝状の段部のどの位
置でも、該段部の両側内壁とナットの外縁とが係合し
て、該下側のナットの回動は確実に阻止される。
【0014】本発明の請求項3記載の軒樋吊り具は、上
記請求項2記載の軒樋吊り具において、段部の溝巾寸法
をナットの対向する角間寸法よりも小さく且つ対向する
辺間寸法よりも大きく設定したことを特徴とする。
【0015】したがって、この場合は特に、段部の溝巾
寸法がナットの対向する角間寸法よりも小さく且つ対向
する辺間寸法よりも大きく設定されているため、上記の
ように、保持具本体をナットにガイドさせてスライド移
動させる場合、及び、段部の両側内壁にナットの外縁を
係合させて該ナットの回動を阻止する場合、のいずれの
場合にも適正確実に対応することができる。
【0016】本発明の請求項4記載の軒樋吊り具は、上
記請求項2又は3記載の軒樋吊り具において、保持具本
体の上面に段部と対応させて凸段部を一体に形成したこ
とを特徴とする。
【0017】したがって、この場合は特に、下面に形成
される前後方向に長い凹溝状の上記段部に対応して、保
持具本体の上面に凸段部が形成されているため、該保持
具本体は上側の凸段部と下側の凹溝状の段部とで断面略
コ字型となり、その長手方向における撓み変形が防止さ
れる強固な補強リブ形状となる。
【0018】本発明の請求項5記載の軒樋吊り具は、上
記請求項1記載の軒樋吊り具において、長孔の周縁に凹
凸が連続した形状の段部を形成し、ナットが締め付けら
れることで同段部の凸が変形して、該段部の凹凸とナッ
トの上面とが係合されるようになしたことを特徴とす
る。
【0019】したがって、この場合は特に、長孔の周縁
に凹凸が連続した形状の段部が形成され、ナットが締め
付けられることで同段部の凸が変形して、該段部の凹凸
とナットの上面とが係合されるようになっているので、
挟着固定する際に、長孔のどの位置でも、保持具本体を
上下のナットで確実に挟着することができる。又、その
際、段部の凸はナットの締め付け力によって変形されて
おり、該変形によって生じる反発力で同締め付け力も確
保される。それ故に、前記段部の凹凸とナットの上面と
の係合によるだけでなく、上下のナットの締め付け力に
よっても緩み防止が図られて、該緩み防止はより確実な
ものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の請求項1〜
4に対応する一実施形態を示し、該実施形態の軒樋吊り
具は、屋根1から垂下される吊りボルト2と、該吊りボ
ルト2の下部に上下のナット3で挟着されて軒樋4を吊
り下げ保持する保持具本体5と、を備えたものであっ
て、保持具本体5に吊りボルト2が挿通される前後方向
に長い長孔6を形成し、該長孔6の周辺で同保持具本体
5の下面に下側のナット3と係合して該ナット3の回動
を防止する段部7を一体に形成してなる。
【0021】この場合、段部7を前後方向に長い凹溝状
に形成し、該段部7の両側内壁とナット3の外縁とが係
合されるようになしている。その際、図4に示す如く、
段部7の溝巾寸法L1をナット3の対向する角間寸法L2よ
りも小さく且つ対向する辺間寸法L3よりも大きく設定し
ている。又、保持具本体5の上面には前記下面の段部7
と対応させて凸段部8が一体に形成されており、該凸段
部8は同段部7による厚さの減少を補っている。なお、
保持具本体5を下方へ開口した断面略コ字型に形成する
ことで、該下方開口を凹溝状の段部7とし、同保持具本
体5の断面略コ字型の背部を凸段部8としても良い。
【0022】又、該実施形態の軒樋吊り具において、屋
根1は折版屋根で、山部9と谷部10とが連続した波形状
であり、該谷部10を流れる雨水が軒樋4へと流入され
る。吊りボルト2は屋根1の山部9から垂下されてお
り、この場合、該屋根1の山部9に同吊りボルト2の上
部が貫通されて上下のナット3で挟着固定されている。
吊りボルト2の下部には、屋根先において適切な位置と
なるように保持具本体5が挟着固定されている。軒樋4
の前後両上縁には耳部11が形成されており、該耳部11を
係合保持する耳保持部12が保持具本体5の前後両端に形
成されている。それ故に、前後の耳部11を両耳保持部12
に係合させて、軒樋4を保持具本体5に吊り下げ保持さ
せることができる。
【0023】保持具本体5は合成樹脂や金属で一体に形
成され、前後方向に長い帯板状である。保持具本体5の
前後両端には、略コ字状に折曲した前記耳保持部12が一
体に形成されており、該両耳保持部12以外の同保持具本
体5の中程略全長に、前後方向に長い凹溝状の段部7が
形成されている。又、前後方向に長い段部7の長さ範囲
内の中程部位において、保持具本体5には長孔6が穿設
されている。段部7は保持具本体5の下面に形成されて
おり、図4に示した上記寸法設定によって、同段部7の
両側内壁が六角形状の下側のナット3の対向する外側面
に近接されている。なお、凹溝状の段部7の溝深さ寸法
は、下側のナット3の上下厚さ寸法よりも小さく設定さ
れている。
【0024】屋根先において軒樋4を所望の位置に取り
付け固定するには、保持具本体5を吊りボルト2の下部
の適切な位置に挟着固定する必要がある。この場合、上
下のナット3を緩めて保持具本体5を上下移動させ、該
保持具本体5が適切な高さ位置となる状態で下側のナッ
ト3の位置を定め、該下側のナット3に段部7を係合さ
せて同保持具本体5を載設支持させる。その際、保持具
本体5を下側のナット3から上方へ浮かせることによっ
て、該下側のナット3の螺合操作を容易に行うことがで
きる。
【0025】又、前記上下のナット3が緩められ、下側
のナット3に段部7が係合されて保持具本体5が載設支
持された状態で、該保持具本体5を長孔6の範囲内で吊
りボルト2に対し前後方向に移動させることによって、
同保持具本体5の前後方向の位置調節を行うことができ
る。保持具本体5が高さ方向、前後方向共に所望の位置
となった最終段階で、上側のナット3を締め付ける。こ
れによって、保持具本体5は吊りボルト2の下部の適切
な位置に、上下のナット3によって挟着固定される。な
お、保持具本体5の高さ位置調節は、吊りボルト2の上
部を屋根1に挟着固定している部位においても行うこと
ができる。
【0026】したがって、該実施形態の軒樋吊り具にお
いては、保持具本体5に形成される前後方向に長い長孔
6に吊りボルト2の下部が挿通され、軒樋4を吊り下げ
保持する同保持具本体5が上下のナット3で挟着されて
いるため、上下のナット3を緩め、保持具本体5を長孔
6の範囲内で吊りボルト2に対し前後方向に移動させる
ことで、該保持具本体5の挟着位置を変更することがで
き、これによって、同保持具本体5に吊り下げ保持され
る軒樋4の、屋根先における前後方向での位置調節を行
うことができる。
【0027】しかも、前記長孔6の周辺で保持具本体5
の下面に、下側のナット3と係合して該ナット3の回動
を防止する段部7が一体に形成されているため、該下側
のナット3の回動が阻止され、同保持具本体5は下方へ
移動しなくなって、緩み防止が確実なものとなる。すな
わち、軒樋4を吊り下げ保持した状態にある保持具本体
5は回動しないものであり、該保持具本体5に形成され
た段部7が下側のナット3に係合されると、該ナット3
の回動は確実に阻止される。それ故、下側のナット3が
回動して下方へ移動することはなくなり、保持具本体5
及び軒樋4も同ナット3で支持されて下方へ移動しない
よう確実に保持される。
【0028】又、下側のナット3が回動して下方へ移動
しなくなると、該ナット3が吊りボルト2から外れるこ
とも当然になくなり、保持具本体5やこれに吊り下げ保
持される軒樋4の落下は確実に防止される。このよう
に、下側のナット3の回動が阻止されることで、該下側
のナット3と上側のナット3による締め付け力も確保さ
れ、同両ナット3による挟着部位での緩み防止が確実な
ものとなる。しかも、この場合、保持具本体5に段部7
が一体に形成されているため、従来のようにスプリング
ワッシャ13やダブルナットとなる別のナット3等の別部
材を必要としなくなり、部材が削減されて、コスト低
減、組立作業性や部材管理面の改善等を図ることもでき
る。
【0029】又、該実施形態の軒樋吊り具においては、
段部7が前後方向に長い凹溝状に形成され、該段部7の
両側内壁とナット3の外縁とが係合されるようになって
いるので、上下のナット3を緩め保持具本体5を前後方
向に移動させて軒樋4の位置調節を行う際に、下側のナ
ット3と凹溝状の段部7とが相互に摺接し、該下側のナ
ット3にガイドさせて同保持具本体5をスムーズにスラ
イド移動させることができる。又、挟着固定する際に
は、前後方向に長い凹溝状の段部7のどの位置でも、該
段部7の両側内壁とナット3の外縁とが係合して、該下
側のナット3の回動は確実に阻止される。
【0030】更に、この場合、図4に示す如く、段部7
の溝巾寸法L1がナット3の対向する角間寸法L2よりも小
さく且つ対向する辺間寸法L3よりも若干大きく設定され
ているため、上記のように、保持具本体5をナット3に
ガイドさせてスライド移動させる場合、及び、段部7の
両側内壁にナット3の外縁を係合させて該ナット3の回
動を阻止する場合、のいずれの場合にも適正確実に対応
することができる。
【0031】又、該実施形態の軒樋吊り具においては、
下面に形成される前後方向に長い凹溝状の上記段部7に
対応して、保持具本体5の上面に凸段部8が形成されて
いるため、該保持具本体5は上側の凸段部8と下側の凹
溝状の段部7とで断面略コ字型となり、その長手方向に
おける撓み変形が防止される強固な補強リブ形状とな
る。この場合、凸段部8によって保持具本体5の厚さ寸
法も確保されるので、上下のナット3による締め付け力
に対しても、十分に対抗し得る強度を有するものとな
る。
【0032】図5は、本発明の請求項1、5に対応する
別の実施形態を示し、該実施形態の軒樋吊り具において
は、長孔6の周縁に凹凸が周方向に連続した略のこ刃形
状の段部7を下方へ突出形成し、ナット3が締め付けら
れることで同段部7の凸が変形して、該段部7の凹凸と
ナット3の上面とが係合されるようになっている。この
場合には、保持具本体5が断面平坦状に形成されてい
る。
【0033】したがって、該実施形態の軒樋吊り具にお
いては、長孔6の周縁に凹凸が連続した形状の段部7が
形成され、ナット3が締め付けられることで同段部7の
凸が変形して、該段部7の凹凸とナット3の上面とが係
合されるようになっているので、挟着固定する際に、長
孔6のどの位置でも、保持具本体5を上下のナット3で
確実に挟着することができる。又、その際、段部7の凸
はナット3の締め付け力によって変形されており、該変
形によって生じる反発力で同締め付け力も確保される。
それ故に、前記段部7の凹凸とナット3の上面との係合
によるだけでなく、上下のナット3の締め付け力によっ
ても緩み防止が図られて、該緩み防止はより確実なもの
となる。なお、それ以外は、図1〜4に示した上記実施
形態と同様に構成されており、請求項2〜4に係る以外
の作用効果が同上記実施形態におけると同様に奏され
る。
【0034】図6は、本発明の請求項1、5に対応する
更に別の実施形態を示し、該実施形態の軒樋吊り具にお
いては、長孔6の周縁に凹凸が周方向に連続した略ラッ
ク形状の段部7を下方へ突出形成している。なお、それ
以外は、図5に示した上記実施形態と同様に構成されて
おり、同上記実施形態におけると同様の作用効果が奏さ
れる。
【0035】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の軒
樋吊り具においては、保持具本体に形成された段部によ
って下側のナットの回動が阻止され、該保持具本体は下
方へ移動しなくなって、緩み防止が確実なものとなり、
同保持具本体やこれに保持される軒樋の落下も確実に防
止される。しかも、保持具本体に段部が一体に形成され
ており、従来のように別部材を必要としないので、部材
が削減されて、コスト低減、組立作業性や部材管理面の
改善等を図ることもできる。
【0036】又、本発明の請求項2記載の軒樋吊り具に
おいては、特に、保持具本体を前後方向に移動させる際
に、下側のナットと段部とが相互に摺接し、該ナットに
ガイドさせて同保持具本体をスムーズにスライド移動さ
せることができる。又、固定する際には、前後方向に長
い段部のどの位置でも、該段部の両側内壁と下側のナッ
トの外縁とが係合して、該ナットの回動は確実に阻止さ
れる。
【0037】又、本発明の請求項3記載の軒樋吊り具に
おいては、特に、段部の溝巾寸法が適切に設定されてい
るので、上記の如く、保持具本体をナットにガイドさせ
てスライド移動させる場合、及び、段部の両側内壁にナ
ットの外縁を係合させて該ナットの回動を阻止する場
合、のいずれの場合にも適正確実に対応することができ
る。
【0038】又、本発明の請求項4記載の軒樋吊り具に
おいては、特に、保持具本体が上側の凸段部と下側の凹
溝状の段部とで断面略コ字型となって、その長手方向に
おける撓み変形が防止される強固な補強リブ形状とな
る。
【0039】又、本発明の請求項5記載の軒樋吊り具に
おいては、特に、固定する際に、長孔のどの位置でも、
保持具本体をナットで確実に挟着することができ、その
際には、段部の凸がナットの締め付け力で変形されてい
るので、該変形によって生じる反発力で同締め付け力も
確保され、緩み防止はより確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である軒樋吊り具の施工状
態を示す正面側から見た要部断面図。
【図2】同軒樋吊り具の施工状態を示す側面側から見た
要部断面図。
【図3】同軒樋吊り具の動作状態を示す要部斜視図。
【図4】同軒樋吊り具における保持具本体とナットとの
寸法関係を示し、該保持具本体の断面図と該ナットの平
面図。
【図5】別の実施形態である軒樋吊り具の施工状態を示
す側面側から見た概略要部断面図。
【図6】更に別の実施形態である軒樋吊り具の施工状態
を示す側面側から見た概略要部断面図。
【図7】従来例である軒樋吊り具の施工状態を示す側面
側から見た要部断面図。
【符号の説明】
1 屋根 2 吊りボルト 3 ナット 4 軒樋 5 保持具本体 6 長孔 7 段部 8 凸段部 L1 溝巾寸法 L2 角間寸法 L3 辺間寸法

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根から垂下される吊りボルトと、該吊
    りボルトの下部に上下のナットで挟着されて軒樋を吊り
    下げ保持する保持具本体と、を備えた軒樋吊り具であっ
    て、保持具本体に吊りボルトが挿通される前後方向に長
    い長孔を形成し、該長孔の周辺で同保持具本体の下面に
    下側のナットと係合して該ナットの回動を防止する段部
    を一体に形成してなる軒樋吊り具。
  2. 【請求項2】 段部を前後方向に長い凹溝状に形成し、
    該段部の両側内壁とナットの外縁とが係合されるように
    なしたことを特徴とする請求項1記載の軒樋吊り具。
  3. 【請求項3】 段部の溝巾寸法をナットの対向する角間
    寸法よりも小さく且つ対向する辺間寸法よりも大きく設
    定したことを特徴とする請求項2記載の軒樋吊り具。
  4. 【請求項4】 保持具本体の上面に段部と対応させて凸
    段部を一体に形成したことを特徴とする請求項2又は3
    記載の軒樋吊り具。
  5. 【請求項5】 長孔の周縁に凹凸が連続した形状の段部
    を形成し、ナットが締め付けられることで同段部の凸が
    変形して、該段部の凹凸とナットの上面とが係合される
    ようになしたことを特徴とする請求項1記載の軒樋吊り
    具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012112130A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Panasonic Corp 樋吊り具及びその製造方法
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