JP2001177292A - 透視性電磁波シールド材及びその製造方法 - Google Patents

透視性電磁波シールド材及びその製造方法

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JP2001177292A JP37670099A JP37670099A JP2001177292A JP 2001177292 A JP2001177292 A JP 2001177292A JP 37670099 A JP37670099 A JP 37670099A JP 37670099 A JP37670099 A JP 37670099A JP 2001177292 A JP2001177292 A JP 2001177292A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電磁波を遮蔽する働きをし、かつデ
ィスプレイ装置前面等に設置し、内部を透視することが
できる耐久性の高い透視性電磁波シールド材とその製造
方法に関するものである。 【構成】 還元金属粒子(めっき触媒)を含有する疎水
性透明樹脂塗膜が透明基材上に積層され、該塗膜上に無
電解めっき層がメッシュ状に積層され、該めっき層下の
塗膜にめっき層と同一で一致したメッシュ状黒色部が形
成されたものであることを特徴とする透視性電磁波シー
ルド材。疎水性透明樹脂として、疎水性のポリビニルア
セタール・ポリカーボネート・ポリカルボジイミド・ポ
リイミドのいずれかを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ装置
前面等に設置し電磁波を遮蔽する透視性電磁波シールド
材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ装置前面等に設置される電
磁波シールド材は、優れた電磁波シールド性能の他に、
透視性に優れ且つ視野角が広いことが要求されている。
この要求をみたす電磁波シールド材として特開平5−1
6281号又は特開平10−72676号に記載された
発明が知られている。すなわち、特開平5−16281
号発明は、「透明なアクリル板上にセルロースアセテー
トプロピネートを塗布して親水性透明樹脂層を積層す
る。風乾後、塩酸酸性パラジウムコロイド触媒液に浸漬
し、親水性透明樹脂に無電解メッキ核を形成し、水洗
後、無電解銅メッキを行なう。その後塩化第二鉄を用い
たレジスト法によりエッチングを行い無電解メッキ層を
パターン化する。無電解メッキ層表面は金属光沢色で、
パターン化された無電解メッキ層下の親水性透明樹脂層
は黒色パターン部となる。」ものである。
【0003】又、特開平10−72676号の発明は、
「透明基材上に還元性金属を含有する樹脂溶液を塗布、
乾燥して塗膜を形成し、次いで必要に応じて還元処理し
た後、該塗膜全面に無電解メッキ層を形成すると同時に
該塗膜を黒色にし、無電解メッキ層上に所望のパターン
のレジスト部を形成し、非レジスト部の無電解メッキ層
および該無電解メッキ層下の塗膜中の黒色部をエッチン
グにより除去することを特徴とする透視性電磁波シール
ド材料の製造方法であり、還元性金属として、金属の塩
もしくは錯体、又は還元金属粒子を用いる。」ものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−16281号の発明は、無電解メッキ工程の前に
塩酸酸性パラジウムコロイド触媒液に浸漬し、親水性透
明樹脂に無電解メッキ核(触媒)を形成する必要があっ
た。
【0005】しかもこの方法は、無電解メッキ核が基
板両面に吸着し、両面メッキされるため、メッキコスト
が高くなるという問題があった。また塗膜形成面のみ
をメッキするためには、反対面にメッキ防止処理が必要
となり、工程数が増加し、製造コストが上昇するという
問題があった。また、基板を触媒液中に浸漬する際に
著しい塗膜密着性の低下を伴うという問題があった。
【0006】更に、基板を触媒液に浸漬することで塗
膜中へ触媒を浸透させるため、触媒分布を塗膜厚方向に
均一にすることが困難であり、メッキによる塗膜の黒色
化を安定かつ効率的に行なうことが困難であった。その
結果として、黒化度にバラツキ(黒さむら)が生じ視認
性の悪いものとなった。更に、メッキ密着性が低くバ
ラツキもあるため、メッキ層のパターン化や切り出し等
の加工の際はく離による欠陥(不良品)を生じ易く歩留
まりが悪いという問題があった。
【0007】更に、親水性樹脂を用いるため、最終加
工(メッシュ状めっきパターン形成)後の耐久性に乏し
いものであった。具体的には、めっきにより折角黒色化
した樹脂層が耐久(高温・高湿・冷熱サイクル)試験後
に脱色(これに伴い視認性が低下)、又、めっき密着性
やシールド性能も低下した。
【0008】又、特開平10−72676号の発明は、
特開平5−16281号の発明の〜の問題を解決し
た画期的なものであったが、還元金属粒子含有樹脂塗膜
を直接水系無電解めっきする上で親水性透明樹脂を用い
る必要があり、特開平5−16281号の発明同様の
問題があった。(但し、特開平5−16281号の発明
に比べ、シールド性能・めっき密着性・塗膜黒化度(視
認性)の低下の度合は小さかった。)
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、親水性透明樹
脂に代え、疎水性透明樹脂を用いるもので、(1)還元
金属粒子(めっき触媒)を含有する疎水性透明樹脂塗膜
が透明基材上に積層され、該塗膜上に無電解めっき層が
メッシュ状に積層され、該めっき層下の塗膜にめっき層
と同一で一致したメッシュ状黒色部が形成されたもので
あることを特徴とする透視性電磁波シールド材、(2)
疎水性透明樹脂が疎水性のポリビニルアセタール、ポリ
カーボネート、ポリカルボジイミド、ポリイミドのいず
れかであることを特徴とする(1)記載の透視性電磁波
シールド材、(3)還元金属粒子(めっき触媒)を含有
する疎水性透明樹脂塗膜を透明基材上に積層後、該塗膜
を非水系無電解めっき液で処理後、該塗膜全面に無電解
めっき層を形成すると同時に該塗膜を黒色にし、無電解
めっき層上にメッシュ状(エッチング)レジスト層を形
成し、非レジスト部の無電解めっき層及び該めっき層下
の塗膜中の黒色部をエッチングにより除去後、必要に応
じて(エッチング)レジスト層を剥離することを特徴と
する透視性電磁波シールド材の製造方法、(4)還元金
属粒子(めっき触媒)を含有する疎水性透明樹脂塗膜を
透明基材上に積層後、非水系無電解めっき液で処理
後、処理塗膜上にメッシュ状とは逆のパターンの(めっ
き)レジスト層を積層、又は該樹脂塗膜上にメッシュ
状とは逆のパターンの(めっき)レジスト層を積層後非
水系無電解めっき液で処理した後、(メッシュ状非レジ
スト部に)無電解めっき層を形成すると同時に該塗膜を
黒色にし、必要に応じて(めっき)レジスト層を剥離す
ることを特徴とする透視性電磁波シールド材の製造方
法、(5)疎水性透明樹脂が疎水性のポリビニルアセタ
ール、ポリカーボネート、ポリカルボジイミド、ポリイ
ミドのいずれかであることを特徴とする(3)記載の製
造方法、(6)疎水性透明樹脂が疎水性のポリビニルア
セタール、ポリカーボネート、ポリカルボジイミド、ポ
リイミドのいずれかであることを特徴とする(4)記載
の製造方法、である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の基材は用途によって選択
され、透明であることが要求され、たとえば、ガラス
板、プラスチックフィルム、プラスチックシート、プラ
スチック板等が挙げられる。また基材の形状も特に限定
されない。
【0011】基材に使用されるプラスチックとしては透
明性の高い樹脂が好ましく、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリエチレン、AS樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリサル
ホン、ポリエーテルサルホン、ポリ塩化ビニル、オレフ
ィン・マレイミド共重合体、ノルボルネン系樹脂等が適
当であるが、なかでも耐熱性の高い、オレフィン・マレ
イミド共重合体、ノルボルネン系樹脂が好ましい。
【0012】プラスチックの熱変形温度は 140〜3
60℃、熱線膨張係数は6.2×10−5cm/cm・
℃以下、鉛筆硬度は2H以上、曲げ強度は1,200〜
2,000kgf/cm、曲げ弾性率は30,000
〜50,000kgf/cm、引張強度は700〜
1,200kgf/cm2であることが好ましい。この
ようなプラスチックは、高温下でも反りにくく、傷つき
にくいため広範な環境下で使用できる。
【0013】又、プラスチックの光線透過率は90%以
上、アッベ数は50〜70、光弾性定数(ガラス領域)
の絶対値は10×10−l3cm/dyne以下であ
ることが好ましい。このようなプラスチックは、透明性
が高く(明るく)、複屈折が小さい(2重像となりにく
い)ため、ディスプレイの本来の画質、輝度等を損なわ
ない。
【0014】基材に塗布する還元金属粒子分散樹脂溶液
(塗布液)中の樹脂は、透明性が必要の他、還元金属粒
子に対して良好な分散性を有する限りその種類を問わな
い。
【0015】使用される樹脂としては、メッキ液が還元
金属粒子分散樹脂塗膜中に浸透し、還元金属粒子(メッ
キ触媒)が核となり反応し、メッキ金属が析出して黒色
化させるため、工程上は、非水系無電解めっき液による
前処理を必要としない親水性透明樹脂が有利である。
【0016】しかし、前述の最終加工(メッシュ状めっ
きパターン形成)後の耐久性を考慮すると、たとえ工程
上若干不利(水系めっき前に非水系無電解めっき液によ
る処理を必要とするため)であっても、耐久性の高い疎
水性樹脂の方が好ましい。疎水性透明樹脂としては、疎
水性ポリビニルアセタール、疎水性ポリカーボネート、
疎水性ポリカルボジイミド、疎水性ポリイミド等が適当
であるが、中でも疎水性ポリビニルブチラール等の疎水
性ポリビニルアセタールが好ましい。
【0017】尚、ここで言う疎水性透明樹脂は、還元金
属粒子を含有した透明樹脂塗膜の状態で直接水系無電解
めっきしても、水系無電解めっき液が塗膜中へ殆ど浸透
せず、その結果十分なめっき析出性及び塗膜黒化度が得
られない樹脂のことである。ちなみに、ポリビニルアセ
タールは、水系めっき液に塗膜が若干溶解する又は水系
めっき液が塗膜中へ十分浸透する(水溶性又は)親水性
透明樹脂から非水系無電解めっき液による前処理無しに
は水系めっき液が塗膜中へ殆ど浸透しない疎水性透明樹
脂まで幅広く存在する。
【0018】本発明に使用される還元金属粒子として
は、めっき触媒となるもので、還元金属コロイド分散液
中のコロイド粒子、あるいは該分散液から得られる還元
金属粉であって、メッキ触媒活性を有し、塗膜内に均一
に分散できる限り、金属の種類、粒径は問わない。かか
る還元金属粒子は、大気又は湿気に対して安定であるこ
とが望ましい。具体例としては、周期律表第VIII族
の金属(Ni、Co、Rh、Pdなど)を含むコロイド
で、還元Pdコロイド粒子、あるいは、これより得られ
る還元Pd粉が特に好ましい。還元金属コロイド粒子
は、特開平1−315334号公報に記載の方法で製造
できる。すなわち、低級アルコール類と非プロトン極性
化合物とからなる混合溶液中で金属の塩又は錯体を還元
することによりコロイド分散液が得られる。
【0019】尚、還元金属粒子分散樹脂溶液(塗布液)
は、通常上述の方法で得られた還元金属コロイド分散液
又は還元金属粒子を樹脂溶液と混合して調製されるが、
塗布液中の樹脂の一部又は全部が溶液状で共存下で金属
の塩又は錯体が溶解又は分散した液に、還元剤(例え
ば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、
ジメチルアミンボラン等の水素化ホウ素化合物)を粉末
又は溶液として添加・混合することでも調製できる(樹
脂の一部が共存下で調製した場合は、還元後残りの樹脂
を粉末又は溶液で加えれば良い)。後者の調製法を用い
れば、一般にめっき触媒活性の高い塗布液(塗膜)を容
易に得ることができる。又、工程数の削減(コストの削
減)を図ることができる。
【0020】還元金属粒子の使用量は、0.5〜50P
HR(樹脂量100重量部に対する重量部)であること
が好ましく、更に好ましくは1〜10PHRの範囲にあ
る。0.5PHR未満では、めっき析出性・緻密性(光
沢)に乏しく、50PHR超では塗膜物性が低下する。
又、樹脂と還元金属粒子の組合せも、同様の観点から適
宜選択すればよい。
【0021】本発明の還元金属粒子分散樹脂溶液(塗布
液)をつくる溶媒は、樹脂を溶解可能で、還元金属粒子
を混和、分散可能であればその種類を問わない。
【0022】例えば、メタノール、エタノール、クロロ
ホルム、塩化メチレン、トリクロロエチレン、テトラク
ロロエチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセト
ン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン等の単独又は混合溶媒が好ましく用いられる。用いる
樹脂と還元金属粒子との組合せに応じて適宜に選択す
る。
【0023】溶媒の使用量は、適当な粘性、流動性を有
するように、かつ基材に塗布するのに適するように選ば
れる。
【0024】次に、透明性電磁波シールド材の製造方法
について詳しく説明する。
【0025】(工程1)還元金属粒子分散樹脂塗膜形成 還元金属粒子分散樹脂溶液(塗布液)を任意形状の透明
基材上に塗布し、乾燥することにより、還元金属粒子分
散樹脂塗膜を形成する。塗布は、ハケ塗り、スプレー塗
装、ディップコート、ロールコート、ダイコート、カレ
ンダーコート、スピンコート、バーコート等の通常の塗
布方法を基材の形状に応じて選択する。
【0026】また、塗膜形成は、樹脂の種類、濃度、塗
膜厚さ等に応じて条件(温度、時間等)が決定される。
通常、不揮発分濃度が0.05〜20wt%で塗布され
る。塗膜厚は0.2〜10μm、好ましくは0.5〜5
μmとする。
【0027】尚、同様の塗膜は、還元金属粒子を分散し
ない樹脂だけの塗膜を非水系めっき触媒液中に浸漬する
ことでも形成することができる。非水系めっき触媒液と
しては前述の還元金属コロイド分散液が使用できる。
【0028】(工程2)水系無電解めっきの前処理 一般に疎水性樹脂塗膜は耐めっき液性が高く水系無電解
めっき液が塗膜中へ浸透しにくいため、めっき析出性及
びめっき後の塗膜黒化度は極めて低い。そこで通常、非
水系無電解めっき液で前処理後、(必要に応じて、メタ
ノール等で洗浄、常温〜100℃で1〜30分間乾燥
後)水系無電解めっきを行なう。これにより、水系めっ
き初期のめっき析出性及び水系めっき後のめっき密着性
・塗膜黒化度は著しく向上する。これは、非水系無電解
めっき液の塗膜中への浸透力が極めて高く、塗膜中で効
率よく金属が析出するためである。
【0029】非水系無電解めっき液による処理は、通常
(還元金属粒子分散樹脂)塗膜を形成した基材ごと常温
の非水系無電解めっき液中に1〜15分間浸漬すること
で行われるが、基材上の塗膜に対して非水系無電解めっ
き液を吹き付けてもよい。この処理は、次工程で水系無
電解めっき液を浸透しやすくすることを目的とするた
め、金属光沢が出るまで行う必要はない。通常は、塗膜
が黒色化すらしない段階でとどめる。(この処理は‘非
水系のめっき’と言えなくないが、通常金属光沢が出る
まで処理しないため、‘水系めっきの前処理’と位置付
けた。)
【0030】尚、非水系無電解めっき液とは、「少なく
とも金属の塩又は錯体及び還元剤を含む非水(有機溶
剤)系溶液」のことである。金属の塩又は錯体は、有機
溶剤に可溶で後述の還元剤にて接触的に(めっき触媒の
存在下)還元されうるものであれば特に限定されない。
具体例としては、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、白金、銅、銀、金等の元素
周期律表(長周期型)の第Ib族又は第VIII族に属
する金属の硫酸塩、硝酸塩、塩化物、有機塩(例えば酢
酸塩)、ベンゾニトリル錯体、アセチルアセトナト錯
体、アンモニア錯体等が挙げられる。なかでも、硝酸ニ
ッケル等が好適である。
【0031】又、非水系無電解めっき液中の金属の塩又
は錯体の濃度も、有機溶剤に可溶な範囲であれば特に限
定されないが、通常は1〜50重量%、好ましくは5〜
25重量%で使用される。50重量%超では処理時に析
出したり分解したりし易い。1重量%未満では処理時の
濃度変化率が大きく連続管理が容易でない。
【0032】還元剤は、有機溶剤に可溶で金属の塩又は
錯体を直接還元することなく接触的に還元しうるもので
あれば特に限定されない。具体的には、アミノボラン、
ジメチルアミンボラン等の水素化ホウ素化合物の他、F
eSOの如き第一鉄塩、次亜リン酸ソーダの如きリン
酸水素金属塩、硫酸ヒドロキシルアミン、ハイドロサル
ファイト、ホルマリン等が挙げられる。なかでも、ジメ
チルアミンボラン等の水素化ホウ素化合物が好適であ
る。
【0033】又、非水系無電解めっき液中の還元剤濃度
は、有機溶剤に可溶な範囲であれば特に限定されない
が、通常は0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜1
0重量%で使用される。20重量%超では処理時に析出
したり分解したりし易い。0.1重量%未満では処理時
の濃度変化率が大きく連続管理が容易でない。
【0034】有機溶剤は、金属の塩又は錯体及び還元剤
を可溶であれば特に限定されない。具体例としては、塗
布液調製時に用いた有機溶媒がそのまま挙げられる。な
かでも、メタノール、エタノール等のアルコール類が好
適である。
【0035】非水系無電解めっき液は、通常0〜50
℃、好ましくは10〜30℃で使用される。0℃未満で
は金属析出速度が低く実用的でない。50℃超では金属
析出速度が速くコントロール(液管理)が容易でない、
又分解もしやすくなり実用的でない。処理時間は、金属
析出速度を考慮し、目的に応じて適宜選択すればよい。
【0036】尚、簡便かつ(パターニン加工)精度良く
メッシュ状めっきパターンを形成するには、非水系無電
解めっき液による前処理後水系無電解めっき前に塗膜上
にメッシュ状とは逆のパターンのめっきレジスト層を形
成しておけばよい(水系無電解めっき時にはメッシュ状
非レジスト部のみめっきされる)。めっきレジストは、
耐めっき液性を有していれば種類・組成を問わない、又
感光性でも非感光性でも構わない。要求されるパターン
精度があまり高くない場合は、非感光性レジストを印刷
して形成することが、生産性・コストの点で有利であ
る。尚、めっきレジストは、通常めっき後に除去される
が、透明性が十分高ければそのまま残しても構わない。
【0037】ちなみに、めっきレジストが非水系無電解
めっき液に対して耐性を有する場合は、非水系無電解め
っき液による前処理及びめっきレジストパターン形成の
順序は逆であっても構わない。
【0038】(工程3)水系無電解めっき (工程2)でメッキ下地(触媒)化された被メッキ物
(透明基材上の塗膜)は、無電解メッキ工程に移され、
所望の金属メッキ物即ち、塗膜上にメッシュ状めっきパ
ターンが形成された。同時にメッシュ状パターン部塗膜
が黒色化された(透明基材側からみれば黒色のメッシュ
状パターンを有する)透視性電磁波シールド材となる。
無電解メッキは通常行なわれている方法を目的に応じて
選択すればよく、例えばNiメッキ、Cuメッキ等が代
表的である。
【0039】尚、(工程2)で必要に応じてめっきレジ
ストをはく離する場合においては、レジスト部をアルカ
リ水溶液、メタノール、エタノール等のはく離液に浸漬
(揺動又は超音波併用)する及び/又ははく離液をスプ
レーにて吹きつける等して除去すればよい。
【0040】ちなみに、(工程2)でめっきレジスト層
を形成しない場合は、(工程3)で全面めっき(塗膜は
全面黒色化)されるため、エッチング加工が必要であ
る。
【0041】まず、全面めっき層上にメッシュ状のエッ
チングレジスト層を形成する。メッシュ状のエッチング
レジスト層は印刷法、フォトリソ法等一般に知られてい
る方法で形成するとよい。
【0042】次に、非レジスト部の不要な無電解メッキ
層および不要な黒色部をエッチング液で処理して除去す
る。(エッチング液は、無電解めっき層の金属の種類に
より適宜選択する。例えば、無電解めっき層の金属が銅
やニッケルであればエッチング液として塩化第二鉄等を
使用するとよい。)その結果、パターン化された無電解
メッキ層下にそれと同一のパターンの黒色部が塗膜に形
成される。また、無電解メッキ層と黒色が除去された部
分は透視性を有する。その後、レジスト部をアルカリ水
溶液など、レジスト膜を溶解するような剥離液に浸漬、
あるいは吹き付けて除去する。
【0043】このような方法でもメッシュ状めっきパタ
ーンを有する透視性電磁波シールド材が作製できる。
【0044】透視性電磁波シールド材の透明基材(厚さ
2mm)屈折率1.49、光透過率93%、平均粗さR
a40Å)側から見た塗膜の黒化度は、光学濃度(入射
角7°、正反射を含まない場合)で2.9以上であるこ
とが好ましい。光学濃度が2.9未満では、塗膜の黒化
度が低く視認性が悪い(光学濃度が低いほどめっき光沢
が強くまぶしい)。光学濃度が2.9以上では、塗膜の
黒化度が十分高く視認性は良好である(くっきり見え
る)。4.0を超えると実質的に肉眼では視認性がそれ
以上向上しない。
【0045】透視性電磁波シールド材の光透過率は65
%以上、30〜1,000MHzにおけるシールド性能
は40dB以上であることが好ましい。光透過率が65
%未満では暗く、シールド性能が40dB未満では実用
レベルでない。
【0046】次に実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。
【0047】
【実施例1】塩化パラジウム(PdCl)粉末を分散
した疎水性ポリビニルブチラール(疎水性PVB、電気
化学工業(株)製「デンカブチラールBS−55」のn
−ブタノール/エタノール溶液に水素化ホウ素ナトリウ
ム(SBH)のエタノール溶液を添加、混合して塗布液
を調製した(PdCl含有量;1.82PHR、疎水
性PVB濃度;2.8%、n−ブタノール/エタノール
重量比;77/23、SBH/PdClモル比;0.
7)。
【0048】この塗布液を42インチ(980mm×5
80mm)サイズアクリル板上にディップコート法にて
塗布、風乾後、95℃で1時間乾燥してPdめっき触媒
含有樹脂塗膜を形成した(塗膜厚3μm)。
【0049】この塗膜を常温の非水系無電解めっき液
(組成(重量比);硝酸ニッケル/ジメチルアミンボラ
ン/エタノール=180/90/730)中に1分間浸
漬し前処理した。
【0050】この塗膜上にメッシュ状とは逆のパターン
のめっきレジスト層を形成した(帝国インキ製造(株)
製めっきレジストインク「SP 2100 AUクリヤ
ー」をスクリーン印刷後95℃で5分間乾燥)後、奥野
製薬工業(株)製無電解銅めっき液(水系)「OPC−
カッパーH」(50℃)中で15分間浸漬(めっき)し
た。(尚、めっき後のめっきレジストは常温のメタノー
ル中に15秒間浸漬(超音波併用)して剥離した。)
【0051】この結果、アクルル板上の塗膜表面が銅光
沢、塗膜裏面(アクリル板側から観察)が濃黒色のメッ
シュ状(ライン/スペース=25μm/125μmの格
子状)パターンを有する透視性電磁波シールド材が作製
できた。
【0052】この電磁波シールド材は、シールド性能、
光透過率(透視性)、塗膜黒化度(視認性)、めっき密
着性、未処理塗膜安定性、耐久性(耐熱・耐湿・冷熱サ
イクル)ともに良好であった。特に、未処理塗膜安定
性、耐久性が後述の比較例1(特開平10−72676
号)に比べ、著しく優れていた。
【0053】
【実施例2】実施例1において、めっきレジスト層を形
成せずに実施例1と同じ条件にて銅めっきした。この結
果アクリル板上塗膜表面(全面)が銅光沢、塗膜裏面
(全面)が濃黒色を呈した。
【0054】この銅めっき品に対して、東京応化工業
(株)製エッチングレジスト「PMER P−DF40
S」をメーカー推奨条件にて塗布・プリベーク(塗膜厚
5μm)・露光(メッシュ状パターンのフォトマスク使
用)・現像してメッシュ状レジストパターンを形成し
た。このレジストパターン形成品をエッチング液(20
%化第二鉄/1.75%水溶液)に浸漬し、銅めっき被
膜及び塗膜中の黒色銅をエッチング除去した後、不要と
なったレジストを剥離し透視性電磁波シールド材を作製
した。
【0055】この電磁波シールド材は、実施例1同様良
好な各性能を示した(但し、パターニング加工精度は実
施例1より劣っていた)。
【0056】
【実施例3】実施例1のPdめっき触媒(還元金属粒
子)含有樹脂塗膜の形成方法において、疎水性PdCl
分散PVB溶液に水素化ホウ素ナトリウム溶液を添加
・混合した塗布液を塗布・乾燥する代わりに、予め形成
しておいた疎水性PVBのみの塗膜を非水系Pdコロイ
ドめっき触媒液中に浸漬することで樹脂塗膜中へPdコ
ロイドを浸透・分散させ形成した。尚、塗膜厚方向での
Pdコロイド分布は、実施例1では均一であったのに対
し、この場合では傾斜がみられた(塗膜表層程、高濃度
であった)。これ以外は、実施例1と同じ方法・条件に
て透視性電磁波シールド材を作製した。
【0057】この電磁波シールド材は、実施例1に比べ
めっき析出性は優れていたが、めっき密着性及び塗膜黒
化度は劣っていた。但し、後述の比較例2(特開平5−
16281号)と比べ、特に未処理塗膜安定性及び耐久
性が著しく優れていた。
【0058】
【実施例4】実施例1の塗布液において、疎水性PVB
のn−ブタノール/エタノール溶液の代わりにポリカー
ボネート(PC)のクロロホルム溶液、又水素化ホウ素
ナトリウムのエタノール溶液の代わりにクロロホルム溶
液を使用して塗布液を調整した。
【0059】この塗布液を42インチ(980mm×5
80mm)サイズポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム上にロールコート法にて塗布後、60℃で
30分間更に80℃で30分間乾燥してPdめっき触媒
含有樹脂塗膜を形成した(塗膜厚3μm)。
【0060】これ以外(以降)は、実施例1と同じ方法
・条件にて透視性電磁波シールド材(フィルム)を作製
した。
【0061】この電磁波シールド材(フィルム)は、実
施例1と同様良好な各性能を示した。特に、直接ディス
プレイパネルに貼り合せて使用した際、極めて鮮明であ
った。
【0062】
【実施例5】実施例1の塗布液において、疎水性PVB
のn−ブタノール/エタノール溶液の代わりに日清紡
(株)製ポリカルボジイミド(PCD)のテトラヒドロ
フラン溶液、又水素化ホウ素ナトリウムのエタノール溶
液の代わりにテトラヒドロフラン溶液を使用して塗布液
を調整した。
【0063】この塗布液を42インチ(980mm×5
80mm)サイズガラス板上にダイコート法にて塗布
後、60℃で30分間更に180℃で30分間乾燥して
Pdめっき触媒含有樹脂塗膜を形成した(塗膜厚3μ
m)。
【0064】これ以外(以降)は、実施例1と同じ方法
・条件にて透視性電磁波シールド材を作製した。
【0065】この電磁渡シールド材は、実施例1と同様
良好な各性能を示した。特に、耐久性(耐熱性)が優れ
ていた。
【0066】
【実施例6】実施例1の塗布液において、疎水性PVB
のn−ブタノール/エタノール溶液の代わりに日産化学
工業(株)製高透明性ポリイミド(PI)ワニス「RN
−812」(N−メチルピロリドン溶液)、又水素化ホ
ウ素ナトリウムのエタノール溶液の代わりにN−メチル
ピロリドン(NMP)溶液を使用して塗布液を調整し
た。
【0067】この塗布液を42インチ(980mm×5
80mm)サイズガラス板上にスピンコート法にて塗布
後、80℃で30分間更に250℃で30分間乾燥して
Pdめっき触媒含有樹脂塗膜を形成した(塗膜厚3μ
m)。
【0068】これ以外(以降)は、実施例1と同じ方法
・条件にて透視性電磁波シールド材を作製した。
【0069】この電磁波シールド材は、実施例1と同様
良好な各性能を示した。特に、耐久性(耐熱性)が極め
て優れていた。
【0070】
【比較例1】ケン化度80%のポリビニルアルコール
(PVA)の(冷)水溶液と奥野製薬工業(株)製塩酸
酸性パラジウム(Pd)コロイドめっき触媒液「OPC
−80キャタリストM」を混合し塗布液を調製した(P
dCl換算Pd含有量及び樹脂濃度は実施例1と同じ
とした)。
【0071】この塗布液を42インチ(980mm×5
80mm)サイズアクリル板上にディップコート法にて
塗布後、60℃で30分間更に95℃で30分間乾燥し
てPdめっき触媒含有樹脂塗膜を形成した(塗膜厚3μ
m)。
【0072】この塗膜上に、実施例1と同じ条件にてめ
っきレジスト層を形成して無電解銅めっきした後めっき
レジストを剥離して実施例1と同様の透視性電磁波シー
ルド材を作製した。
【0073】
【比較例2】比較例1のPdめっき触媒含有樹脂塗膜の
形成方法において、PVA水溶液とPdコロイド触媒液
を混合した塗布液を塗布・乾燥する代わりに、予め形成
しておいたPVAのみの塗膜を塩酸酸性Pdコロイドめ
っき触媒液中に浸漬することで樹脂塗膜中へPdコロイ
ドを浸透・分散させ形成した。尚、塗膜厚方向でのPd
コロイド分布は、比較例1では均一であったのに対し、
この場合では傾斜がみられた(塗膜表層程、高濃度であ
った)。これ以外は、比較例1と同じ方法・条件にて透
視性電磁波シールド材を作製した。
【0074】この電磁波シールド材は、比較例1に比べ
めっき析出性は優れていたが、めっき密着性及び塗膜黒
化度は劣っていた。特に、実施例3に比べ未処理塗膜安
定性及び耐久性が著しく劣っていた。
【0075】
【比較例3】実施例1の作製方法(工程)において、非
水系無電解めっき液による前処理を除いて作製を試み
た。その結果、水系無電解めっき液は樹脂塗膜中へ殆ど
浸透せず、めっきそのものが殆ど析出しなかった。
【0076】尚、実施例1〜6、比較例1及び2の最終
加工品(透視性電磁波シールド材)の電磁波シールド性
能及び光透過率はほぼ同等であった。
【0077】尚、性能評価は次のように行った。又、評
価結果を、
【表1】、
【表2】に示した。 1)未処理塗膜安定性 形成直後の塗膜同様に(問題なく)使える期間で評価し
た。 1日未満(×)、1日以上1週間未満(△)、1週間以
上1ケ月未満(○)、1ケ月以上(◎) 2)水系めっき析出性 めっき金属析出の開始時間で評価した。 10秒未満(◎)、10秒以上3O秒未満(○)、30
秒以上1分未満(△)、1分以上(×) 3)水系めっき密着性 碁盤目テープテスト後の残存率(%)で評価した。 100%(◎)、90%以上(○)、90%未満10%
以上(△)、10%未満(×) 4)塗膜黒化度 村上色彩技術研究所製測色分光光度計「CMS−35S
P」による光学濃度(入射角7°、反射光を含まない場
合)で評価した。 2.9以上(◎)、2.9未満2.8以上(○)、2.
8未満2.7以上(△)、2.7未満(×) 5)耐久性 耐久(耐熱・耐湿・冷熱サイクル)試験後のシールド材
を以下の基準で評価した。 ◎;各性能(シールド性能、めっき密着性、塗膜黒化
度)の低下が全く見られない。 ○;各性能の低下が若干見られるが、十分実用できる。 Δ;各性能の低下が見られ、用途によっては実用できな
い。 ×;各性能の低下が著しく、実用できない。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】本発明は次の効果を有する。 未処理塗膜(めっき下地)の安定性が極めて高い(疎
水性樹脂であるため)。 最終加工品(電磁波シールド材)のシールド性能、め
っき密着性、塗膜黒化度(視認性)等が良好で、かつ耐
久性(耐熱・耐湿・冷熱サイクル)が極めて高い。 パターン設計の制約が小さい。 アースリード線との接続が容易。 黒塗りが不要。
【0081】さらに、(実施例3を除けば、) 塗膜形成・触媒付与(活性化)の工程が、触媒含有塗
膜形成の1工程ですむため製造コストが低い。 触媒含有塗膜を片面に形成するだけで片面めっきが可
能、又めっき前処理により必要部分(メッシュ状パター
ン部)だけのめっきが可能であり、めっきコストが低
い。 触媒付与工程(塗膜密着性低下を伴う)が省略される
ため、塗膜密着性の確保が容易。 触媒が塗膜中に均一に分布しているため、めっきが確
実に塗膜内部から析出し、少ない触媒量で効率良く黒色
化が可能である(触媒コストが低い)。又、これにより
塗膜とめっき金属が一体化するため、めっき密着性も高
い。
【0082】このように本発明の効果は顕著である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01A AA05H AB01A AB16 AK01A AK23A AK25 AK45A AK49A AR00B AR00C AR00D BA04 BA10B BA10D BA33C BA33D CA21A CC00 DE01A EH46A EH71C GB41 JB06A JK06 JL10C JL10D JN01 JN01A JN01B 4K022 AA03 AA13 AA15 AA16 AA17 AA19 AA20 AA21 AA22 AA23 AA41 BA08 BA14 BA35 CA06 CA16 CA19 CA21 CA22 DA01 EA03 4K057 WA11 WB03 WB04 WB20 WK10 WN10 5E321 AA04 BB23 BB41 GG05 GH01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元金属粒子を含有する疎水性透明樹脂
    塗膜が透明基材上に積層され、該塗膜上に無電解めっき
    層がメッシュ状に積層され、該めっき層下の塗膜にめっ
    き層と同一で一致したメッシュ状黒色部が形成されたも
    のであることを特徴とする透視性電磁波シールド材。
  2. 【請求項2】疎水性透明樹脂が疎水性のポリビニルアセ
    タール、ポリカーボネート、ポリカルボジイミド、ポリ
    イミドのいずれかであることを特徴とする請求項1記載
    の透視性電磁波シールド材。
  3. 【請求項3】還元金属粒子を含有する疎水性透明樹脂塗
    膜を透明基材上に積層後、該塗膜を非水系無電解めっき
    液で処理後、該塗膜全面に無電解めっき層を形成すると
    同時に該塗膜を黒色にし、無電解めっき層上にメッシュ
    状エッチングレジスト層を形成し、非レジスト部の無電
    解めっき層及び該めっき層下の塗膜中の黒色部をエッチ
    ングにより除去後、必要に応じてエッチングレジスト層
    を剥離することを特徴とする透視性電磁波シールド材の
    製造方法。
  4. 【請求項4】還元金属粒子を含有する疎水性透明樹脂塗
    膜を透明基材上に積層後、非水系無電解めっき液で処
    理後、処理塗膜上にメッシュ状とは逆のパターンのめっ
    きレジスト層を積層、又は該樹脂塗膜上にメッシュ状
    とは逆のパターンのめっきレジスト層を積層後非水系無
    電解めっき液で処理した後、メッシュ状非レジスト部に
    無電解めっき層を形成すると同時に該塗膜を黒色にし、
    必要に応じてめっきレジスト層を剥離することを特徴と
    する透視性電磁波シールド材の製造方法。
  5. 【請求項5】疎水性透明樹脂が疎水性のポリビニルアセ
    タール、ポリカーボネート、ポリカルボジイミド、ポリ
    イミドのいずれかであることを特徴とする請求項3記載
    の製造方法。
  6. 【請求項6】疎水性透明樹脂が疎水性のポリビニルアセ
    タール、ポリカーボネート、ポリカルボジイミド、ポリ
    イミドのいずれかであることを特徴とする請求項4記載
    の製造方法。
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