JP2001165267A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2001165267A JP34670799A JP34670799A JP2001165267A JP 2001165267 A JP2001165267 A JP 2001165267A JP 34670799 A JP34670799 A JP 34670799A JP 34670799 A JP34670799 A JP 34670799A JP 2001165267 A JP2001165267 A JP 2001165267A
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寛 加藤
Adamisu Panajioteisu
アダミス パナジオティス
Petersen Reiner
ペーターゼン ライナー
Hoffmann Laas
ホフマン ラース
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テンベルゲ ペータ
Emanjome Neizaa
エマンジョメ ネイザー
Meekeru Joerg
メーケル イエルグ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1対の入力側ディスク34と出力側ディスク
35との間に3個のパワーローラ36を設ける構造で、
トラクション部の潤滑を効果的に行なわせる。 【解決手段】 入力軸11内の給油通路68に送り込ん
だ潤滑油を、この入力軸11の外周面と支持筒50の内
周面との間の円筒状空間67に送り出す。更に、この円
筒状空間67内の潤滑油を、ステー51の支柱部62の
給油通路64に送り込む。そして、この給油通路64内
の潤滑油を、ノズル孔65、65から、上記各ディスク
34、35の内側面2a、4aに吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るトロイダル型無段
変速機は、自動車用自動変速装置を構成する変速ユニッ
トとして利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図6〜7に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置された出力軸3の端部に出力側ディスク4
を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケー
シング5(後述する図9参照)の内側には、上記入力軸
1並びに出力軸3に対し捻れの位置にある枢軸6、6を
中心として揺動するトラニオン7、7を設けている。
【0003】これら各トラニオン7、7は、両端部外側
面に上記枢軸6、6を、各トラニオン7、7毎に互いに
同心に、各トラニオン7、7毎に1対ずつ設けている。
これら各枢軸6、6の中心軸は、上記各ディスク2、4
の中心軸と交差する事はないが、これら各ディスク2、
4の中心軸の方向に対しほぼ直角方向である、捩れの位
置に存在する。又、上記各トラニオン7、7の中心部に
は変位軸8、8の基半部を支持し、上記枢軸6、6を中
心として各トラニオン7、7を揺動させる事により、上
記各変位軸8、8の傾斜角度の調節を自在としている。
各トラニオン7、7に支持された変位軸8、8の先半部
周囲には、それぞれパワーローラ9、9を回転自在に支
持している。そして、各パワーローラ9、9を、上記入
力側、出力側両ディスク2、4の内側面2a、4a同士
の間に挟持している。
【0004】上記入力側、出力側両ディスク2、4の互
いに対向する内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上
記枢軸6を中心とする円弧若しくはこの様な円弧に近い
曲線を回転させて得られる、断面円弧状の凹面をなして
いる。そして、球状凸面に形成された各パワーローラ
9、9の周面9a、9aを、上記内側面2a、4aに当
接させている。又、上記入力軸1と入力側ディスク2と
の間には、ローディングカム装置10を設け、このロー
ディングカム装置10によって上記入力側ディスク2
を、出力側ディスク4に向け弾性的に押圧しつつ、回転
駆動自在としている。
【0005】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の使用時、入力軸1の回転に伴って上記ローディン
グカム装置10が上記入力側ディスク2を、上記複数の
パワーローラ9、9に押圧しつつ回転させる。そして、
この入力側ディスク2の回転が、上記複数のパワーロー
ラ9、9を介して出力側ディスク4に伝達され、この出
力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度を変える
場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう
場合には、枢軸6、6を中心として前記各トラニオン
7、7を揺動させ、各パワーローラ9、9の周面9a、
9aが図6に示す様に、入力側ディスク2の内側面2a
の中心寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周
寄り部分とにそれぞれ当接する様に、各変位軸8、8を
傾斜させる。
【0007】反対に、増速を行なう場合には、上記各ト
ラニオン7、7を揺動させ、各パワーローラ9、9の周
面9a、9aが図7に示す様に、入力側ディスク2の内
側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4
aの中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各
変位軸8、8を傾斜させる。これら各変位軸8、8の傾
斜角度を図6と図7との中間にすれば、入力軸1と出力
軸3との間で、中間の変速比を得られる。
【0008】更に、図8〜9は、実願昭63−6929
3号(実開平1−173552号)のマイクロフィルム
に記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速
機を示している。入力側ディスク2と出力側ディスク4
とは円管状の入力軸11の周囲に、それぞれ回転自在に
支持している。又、この入力軸11の端部と上記入力側
ディスク2との間に、ローディングカム装置10を設け
ている。一方、上記出力側ディスク4には、出力歯車1
2を結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車12と
が同期して回転する様にしている。
【0009】1対のトラニオン7、7の両端部に互いに
同心に設けた枢軸6、6は1対の支持板13、13に、
揺動並びに軸方向(図8の表裏方向、図9の左右方向)
に亙る変位自在に支持している。そして、上記各トラニ
オン7、7の中間部に、変位軸8、8の基半部を支持し
ている。これら各変位軸8、8は、基半部と先半部とを
互いに偏心させている。そして、このうちの基半部を上
記各トラニオン7、7の中間部に回転自在に支持し、そ
れぞれの先半部にパワーローラ9、9を回転自在に支持
している。
【0010】尚、上記1対の変位軸8、8は、上記入力
軸11に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸8、8の基半部と先半部とが偏心してい
る方向は、上記入力側、出力側両ディスク2、4の回転
方向に関して同方向(図9で左右逆方向)としている。
又、偏心方向は、上記入力軸11の配設方向に対してほ
ぼ直交する方向としている。従って上記各パワーローラ
9、9は、上記入力軸11の配設方向に亙る若干の変位
自在に支持される。
【0011】又、上記各パワーローラ9、9の外側面と
上記各トラニオン7、7の中間部内側面との間には、こ
れら各パワーローラ9、9の外側面の側から順に、スラ
スト玉軸受14、14とスラストニードル軸受15、1
5とを設けている。このうちのスラスト玉軸受14、1
4は、上記各パワーローラ9、9に加わるスラスト方向
の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ9、9の回
転を許容する。又、上記各スラストニードル軸受15、
15は、上記各パワーローラ9、9から上記各スラスト
玉軸受14、14を構成する外輪16、16に加わるス
ラスト荷重を支承しつつ、上記各変位軸8、8の先半部
及び上記外輪16、16が、これら各変位軸8、8の基
半部を中心として揺動する事を許容する。又、上記各ト
ラニオン7、7は、油圧式のアクチュエータ17、17
により、前記各枢軸6、6の軸方向に亙る変位自在とし
ている。
【0012】更に、上記各トラニオン7、7の一端部
(図9の右端部)を支持する支持板13をケーシング5
の内面に支持する為の支持ポスト19の先端部には、給
油ノズル20を設けている。この給油ノズル20の一部
で上記入力側、出力側両ディスク2、4の内側面2a、
4aに対向する部分(図9の表裏方向両端部分)には、
それぞれノズル孔(図示せず)を設けている。トロイダ
ル型無段変速機の運転時にこれら各ノズル孔からは、上
記各ディスク2、4の内側面2a、4aに向けて潤滑油
(トラクションオイル)を噴出し、これら各内側面2
a、4aと上記各パワーローラ9、9の周面9a、9a
との当接部(トラクション部)を潤滑する。
【0013】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合、入力軸11の回転はローディングカム装置
10を介して入力側ディスク2に伝えられる。そして、
この入力側ディスク2の回転が、1対のパワーローラ
9、9を介して出力側ディスク4に伝えられ、更にこの
出力側ディスク4の回転が、出力歯車12より取り出さ
れる。
【0014】入力軸11と出力歯車12との間の回転速
度比を変える場合には、上記各アクチュエータ17、1
7により上記1対のトラニオン7、7を、それぞれ逆方
向に、例えば、図9の下側のパワーローラ9を同図の右
側に、同図の上側のパワーローラ9を同図の左側に、そ
れぞれ変位させる。この結果、これら各パワーローラ
9、9の周面9a、9aと上記入力側ディスク2及び出
力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用す
る、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の
向きの変化に伴って上記各トラニオン7、7が、支持板
13、13に枢支された枢軸6、6を中心として、互い
に逆方向に揺動する。この結果、前述の図6〜7に示し
た様に、上記各パワーローラ9、9の周面9a、9aと
上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入
力軸11と出力歯車12との間の回転速度比が変化す
る。
【0015】トロイダル型無段変速機による動力伝達時
には、構成各部の弾性変形に基づいて、上記各パワーロ
ーラ9、9が上記入力軸11の軸方向に変位する。そし
て、これら各パワーローラ9、9を支持した前記各変位
軸8、8が、それぞれの基半部を中心として僅かに回動
する。この回動の結果、上記各スラスト玉軸受14、1
4の外輪16、16の外側面と上記各トラニオン7、7
の内側面とが相対変位する。これら外側面と内側面との
間には、前記各スラストニードル軸受15、15が存在
する為、この相対変位に要する力は小さい。
【0016】上述の様に構成され作用するトロイダル型
無段変速機の場合には、上記入力軸11と出力歯車12
との間での動力伝達を2個のパワーローラ9、9により
行なっている。従って、各パワーローラ9、9の周面9
a、9aと入力側、出力側両ディスク2、4の内側面2
a、4aとの間で伝達される単位面積当たりの力が大き
くなり、伝達可能な動力に限界を生じる。この様な事情
に鑑みて、トロイダル型無段変速機により伝達可能な動
力を大きくすべく、パワーローラ9、9の数を増やす事
も、従来から考えられている。
【0017】この様な目的でパワーローラ9、9の数を
増やす為の構造の1例として、1組の入力側ディスク2
と出力側ディスク4との間に3個のパワーローラ9、9
を配置し、この3個のパワーローラ9、9によって動力
の伝達を行なう事が、例えば特開平3−74667号公
報に記載されている様に、従来から知られている。この
公報に記載された構造の場合には、図10に示す様に、
固定のフレーム21の円周方向等間隔の3個所位置に、
それぞれが120度に折れ曲がった支持片22、22の
中間部を枢支している。そして、隣り合う支持片22、
22同士の間にそれぞれトラニオン7、7を、揺動並び
に軸方向に亙る変位自在に支持している。
【0018】上記各トラニオン7、7は、それぞれ油圧
式のアクチュエータ17、17により、それぞれの両端
部に互いに同心に設けた枢軸6の軸方向に亙る変位自在
としている。上記各アクチュエータ17、17を構成す
る各油圧シリンダ23、23は、制御弁24を介して、
油圧源であるポンプ25の吐出口に通じている。この制
御弁24は、それぞれが軸方向(図10の左右方向)に
亙って変位自在なスリーブ26とスプール27とを備え
る。
【0019】それぞれが上記各トラニオン7、7に、変
位軸8、8により枢支されたパワーローラ9、9の傾斜
角度を変える場合には、制御モータ28により上記スリ
ーブ26を軸方向(図10の左右方向)に変位させる。
この結果、上記ポンプ25から吐出された圧油が、油圧
配管を通じて上記各油圧シリンダ23、23に送り込ま
れる。そして、これら各油圧シリンダ23、23に嵌装
された、上記各トラニオン7、7を枢軸の軸方向に亙り
変位させる為の駆動ピストン29、29が、入力側ディ
スク2及び出力側ディスク4(図6〜8参照)の回転方
向に関して同方向に変位する。又、上記各駆動ピストン
29、29の変位に伴って上記各油圧シリンダ23、2
3から押し出された作動油は、やはり上記制御弁24を
含む油圧配管(一部図示せず)を通じて、油溜30に戻
される。
【0020】一方、上記圧油の送り込みに伴う駆動ピス
トン29の変位は、カム31、リンク32を介して上記
スプール27に伝達され、このスプール27を軸方向に
変位させる。この結果、上記駆動ピストン29が所定量
変位した状態で、上記制御弁24の流路が閉じられ、上
記各油圧シリンダ23、23への圧油の給排が停止され
る。従って、上記各トラニオン7、7の軸方向に亙る変
位量は、上記制御モータ28によるスリーブ26の変位
量に応じただけのものとなる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した様に、
互いに対向する1対の入力側ディスク2の内側面2aと
出力側ディスク4の内側面4aとの間に3個のトラニオ
ン7、7及びパワーローラ9、9を設ける、所謂スリー
ローラ型のトロイダル型無段変速機の場合、トラクショ
ン部への潤滑油の供給を行ないにくい。即ち、前述の図
8〜9に示した様に、互いに対向する1対の入力側ディ
スク2の内側面2aと出力側ディスク4の内側面4aと
の間に2個のトラニオン7、7及びパワーローラ9、9
を設ける、所謂ツーローラ型のトロイダル型無段変速機
の場合に設けていた様な給油ノズル20は、上記図10
に示した構造には組み込めない。従って、上記スリーロ
ーラ型のトロイダル型無段変速機の実用化の為には、ツ
ーローラ型の場合とは全く異なる給油構造を採用する必
要がある。本発明のトロイダル型無段変速機は、この様
な事情に鑑みて発明したものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダル型無
段変速機は、前述の図10に示した、従来のスリーロー
ラ型のトロイダル型無段変速機と同様に、ハウジング
と、このハウジング内に回転自在に支持された入力軸
と、この入力軸の周囲にこの入力軸と共に回転自在に支
持された入力側ディスクと、その内側面をこの入力側デ
ィスクの内側面に対向させた状態でこの入力側ディスク
と同心に配置され、この入力側ディスクとは独立した回
転を自在とされた出力側ディスクと、これら入力側ディ
スクと出力側ディスクとの間に設けられ、これら両ディ
スクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として
揺動する、1対の入力側ディスク及び出力側ディスク毎
に3個ずつのトラニオンと、これら各トラニオンの内側
面から突出した、これら各トラニオン毎に1本ずつの変
位軸と、これら各変位軸に回転自在に支持された状態
で、上記入力側ディスクと出力側ディスクとの内側面同
士の間に挟持された、上記各トラニオン毎に1個ずつの
パワーローラとを備える。
【0023】特に、本発明のトロイダル型無段変速機に
於いては、上記入力側ディスクの内側面と上記出力側デ
ィスクの内側面との間に、上記ハウジング内に固定され
たフレームの一部が、上記入力軸を中心とする円周方向
に隣り合う上記各パワーローラ同士の間に位置する状態
で配置されている。又、上記フレームの一部に、これら
各パワーローラの周面と上記各ディスクの内側面との当
接部を潤滑する為の潤滑油を噴出する為のノズル孔が設
けられている。そして、中空管状に形成した上記入力軸
内に送り込んだ潤滑油を、上記ノズル孔に送り込み自在
としている。
【0024】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機が入力側ディスクから出力側ディスクに、複数の
パワーローラを介して動力の伝達を行なう作用は、前述
した従来のトロイダル型無段変速機の場合と同様であ
る。特に、本発明の場合には、入力軸の側からフレーム
を介して、上記各パワーローラの周面と上記各ディスク
の内側面との当接部を潤滑する為の潤滑油を供給する
為、給油ノズルの設置スペースの確保が難しい、スリー
ローラ型のトロイダル型変速機でも、上記当接部への潤
滑油供給を十分に行なえる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜5は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、図示の例は、本発明のトロイ
ダル型無段変速機33を、乗用車用としては大型で大き
なトルクを発生するエンジンを組み込んだ四輪駆動車用
の自動変速装置の変速ユニットとして利用する場合に就
いて示している。この為、上記トロイダル型無段変速機
33を構成する第一入力側ディスク34と第一出力側デ
ィスク35との間に3個の第一パワーローラ36、36
を、第二入力側ディスク37と第二出力側ディスク38
との間に3個の第二パワーローラ39を、それぞれ設け
て、合計6個のパワーローラ36、39により、動力の
伝達を行なう様に構成している。
【0026】上記自動変速装置を構成する為、動力の伝
達方向に関して最も前段部には、発進クラッチであるト
ルクコンバータ40を設け、このトルクコンバータ40
の出力部に、上記トロイダル型無段変速機33を構成す
る入力軸11の前半部11aを組み込んでいる。図示し
ない走行用エンジンの回転に伴ってこの前半部11a
は、上記トルクコンバータ40により回転駆動される。
そして、この前半部11aの後端部に上記入力軸11の
後半部11bを、1対のラジアルニードル軸受41a、
41bを介して、互いに同心に且つ相対回転自在に支持
している。
【0027】そして、上記前半部11aと後半部11b
との間に、前進と後退とを切り換える為の前後進切り換
えユニット42を、動力の伝達方向に関して直列に設け
ている。遊星歯車機構である、この前後進切り換えユニ
ット42は、それぞれが湿式多板クラッチである前進用
クラッチ43と後退用クラッチ44とを選択して切り換
える事により、前進状態と後退状態とを切り換える。
尚、遊星歯車機構を使用した前後進切り換えユニット4
2の構造及び作用は、従来から周知であり、又、本発明
の要旨とも関係しない為、詳しい説明は省略する。
【0028】動力の伝達方向に関して、上述の様な前後
進切り換えユニット42の後側には、本発明の対象であ
るトロイダル型無段変速機33を設けている。そして、
このトロイダル型無段変速機33の入力部、即ち、上記
前後進切り換えユニット42の出力部につながる部分
と、出力部、即ち、前輪用駆動軸45及び後輪用駆動軸
46につながる部分との間の変速比を連続的に変化させ
る様にしている。このトロイダル型無段変速機33は、
上記後半部11bの周囲に設けている。即ち、この後半
部11bの前後両端部近傍に第一、第二両入力側ディス
ク34、37を、それぞれが断面円弧状の凹面である内
側面2a、2a同士を対向させた状態で、互いに同心に
且つ互いに同期した回転自在に支持している。この為に
図示の例では、前側(図1の左側)に設けた第一入力側
ディスク34を、前記前後進切り換えユニット42を構
成するキャリア47の基端部にスプライン係合させると
共に、前側への移動を阻止している。これに対して、後
側(図1の右側)に設けた第二入力側ディスク37は、
上記後半部11bの後端部に、ボールスプライン48を
介して支持している。そして、油圧式のローディング装
置49により、上記第二入力側ディスク37を上記第一
入力側ディスク34に向け、押圧自在としている。
【0029】又、前記後半部11bの中間部周囲には支
持筒50を、この後半部11bと同心に設けている。こ
の支持筒50は、ステー51、51の内径側端部によ
り、その両端部を支持固定している。尚、これら各ステ
ー51、51は、後述する支持環52、52にそれぞれ
の外径側端部を支持固定して、やはり後述する第一、第
二各揺動フレーム53、54を揺動自在に支持する為の
第一、第二各支持フレーム55、56を構成する。又、
上記後半部11bの中間部外周面と上記支持筒50の両
端部内周面との間には、それぞれラジアルニードル軸受
57、57を設けて、上記後半部11bを上記支持筒5
0の内側に、回転及び軸方向に亙る変位自在に支持して
いる。
【0030】これに対して、上記支持筒50の周囲に
は、前記第一、第二両出力側ディスク35、38を、そ
れぞれラジアルニードル軸受58、58により、回転及
び軸方向に亙る変位自在に支持している。又、上記第
一、第二両出力側ディスク35、38の互いに対向する
端面同士の間には、スラストニードル軸受59を設け
て、これら両出力側ディスク35、38同士の間に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、これら両出力側ディスク
35、38同士の相対回転を自在としている。
【0031】上記支持筒50の両端部を支持固定する
為、上記各ステー51、51の内径側端部(中心部)に
設けた、短円筒状の支持環部60、60の内周面には凹
溝61、61を、それぞれ全周に亙って形成している。
又、上記各ステー51、51の一部で、円周方向に隣り
合う第一パワーローラ36、36同士(第二パワーロー
ラ39同士)の間に位置する支柱部62、62の内径寄
り端部には、それぞれ図5に示す様な給油通路64を設
けている。これら各給油通路64の外径側端部開口は、
プラグ63により塞いでいる。又、上記各支柱部62、
62の側面で、前記各ディスク34、35、37、38
の内側面2a、4aに対向する部分には、それぞれの上
流端を上記各給油通路64に通じさせたノズル孔65、
65の下流端を開口させている。
【0032】又、上記支持筒50の両端部内周面には円
輪状の堰板66、66を固定すると共に、これら各堰板
66、66の内周縁を前記後半部11bの中間部外周面
に近接対向させて、この後半部11bの外周面と上記支
持筒50の内周面との間の円筒状空間67の両端開口部
をほぼ塞いでいる。又、上記後半部11bは中空円管状
に形成してその中心部に給油通路68を設け、この給油
通路68の一端を、図示しない給油ポンプの吐出口等の
給油手段部分に通じさせている。そして、この後半部1
1bの中間部複数個所に形成した給油孔69、69によ
り、上記給油通路68と上記円筒状空間67とを連通さ
せている。更に、上記支持筒50の両端部で上記各凹溝
61、61に整合する位置には、それぞれ別の給油孔7
0、70を形成している。
【0033】又、前記第一出力側ディスク35の外側面
側には前輪用出力歯車71を固定し、この前輪用出力歯
車71と前記前輪用駆動軸45とを、前輪用従動歯車7
3を介して結合し、上記第一出力側ディスク35により
上記前輪用駆動軸45を回転駆動自在としている。又、
この前輪用駆動軸45の回転を、前輪用デファレンシャ
ルギヤ74を介して、図示しない前輪に伝達自在として
いる。一方、上記第二出力側ディスク38の外側面側に
は後輪用出力歯車75を固定し、この後輪用出力歯車7
5と前記後輪用駆動軸46とを、後輪用出力歯車76を
介して結合し、上記第二出力側ディスク38により上記
後輪用駆動軸46を回転駆動自在としている。又、この
後輪用駆動軸46の回転を、図示しない後輪用デファレ
ンシャルギヤを介して、やはり図示しない後輪に伝達自
在としている。
【0034】又、前記第一入力側ディスク34の内側面
2aと上記第一出力側ディスク35の内側面4aとの間
には前記3個の第一パワーローラ36、36を、前記第
二入力側ディスク37の内側面2aと上記第二出力側デ
ィスク38の内側面4aとの間には前記3個の第二パワ
ーローラ39を、それぞれ挟持している。これら第一、
第二各パワーローラ36、39は、それぞれ第一、第二
各トラニオン77、78の内側面に回転自在に支持して
いる。これら第一、第二各トラニオン77、78は、そ
れぞれの両端部に互いに同心に設けた、上記各ディスク
34、37、35、38の中心軸と交差する事はない
が、これら各ディスク34、37、35、38の中心軸
の方向に対して直角若しくは直角に近い方向となる捻れ
の位置に存在する第一、第二各枢軸79(第二枢軸は図
示せず)を中心に揺動する。又、上記第一、第二各トラ
ニオン77、78は、それぞれ第一、第二各揺動フレー
ム53、54の両端部に、ラジアルニードル軸受80、
80により、揺動変位自在に支持している。
【0035】そして、上記第一、第二各揺動フレーム5
3、54の中間部を前記第一、第二各支持フレーム5
5、56を構成する前記各支持環52、52同士の間
に、各ディスク34、37、35、38の中心軸に対し
平行な支持軸81、81を中心とする揺動変位自在に支
持している。尚、これら各支持軸81、81及び上記各
支持環52、52と上記第一、第二各揺動フレーム5
3、54との間には、それぞれニードル軸受等のラジア
ル軸受及びスラスト軸受を設けて、上記第一、第二各揺
動フレーム53、54の揺動が円滑に行なわれる様にし
ている。上記第一、第二各支持フレーム55、56は、
互いに平行に配置されたそれぞれ1対ずつの支持環5
2、52を、前記ステー51を構成する3本の支柱部6
2、62の外径側端部を介して互いに結合して成る。上
記各支持軸81、81は、上記各支持環52、52の円
周方向に関して、上記各支柱部62、62の中間位置
で、上記第一、第二各支持フレーム55、56を1対ず
つの支持環52、52同士の間に掛け渡している。従っ
て、上記第一、第二各揺動フレーム53、54は、円周
方向に隣り合う支柱部62、62同士の間に、揺動自在
に支持されている。
【0036】更に、上記第一、第二各揺動フレーム5
3、54を、これら各揺動フレーム53、54の両端部
と上記各支持環52、52との間に設けた油圧シリンダ
82a、82bにより、揺動変位自在としている。これ
ら各油圧シリンダ82a、82bは、それぞれ上記各支
持環52、52の一部で上記各揺動フレーム53、54
の両端部に整合する位置に設けている。一方、上記第
一、第二各揺動フレーム53、54の両端部で、上記各
油圧シリンダ82a、82bに整合する部分にはロッド
83a、83bを、上記各支持軸81、81と平行に、
上記第一、第二各揺動フレーム53、54の両端部を貫
通する状態で支持固定している。そして、上記各油圧シ
リンダ82a、82bに嵌装したピストン84a、84
bと、上記各ロッド82a、82bを係合させている。
【0037】尚、これら各ピストン84a、84bの直
線運動と上記第一、第二各揺動フレーム53、54の両
端部の円弧運動との相違に拘らず、上記各ピストン84
a、84bによりこれら第一、第二各揺動フレーム5
3、54を揺動変位自在とする為、上記各ロッド82
a、82bはこれら第一、第二各揺動フレーム53、5
4の両端部に、上記各ピストン84a、84bの移動方
向に対し直角方向に亙る若干の変位自在に支持してい
る。図示の例では、上記各ロッド82a、82bの両端
部を、それぞれ支持環52、52に形成した、これら各
支持環52、52の直径方向に長い長孔85、85に遊
合させているが、これら各長孔85、85の幅を上記各
ロッド82a、82bの外径よりも大きくして、上記直
角方向に亙る変位を自在としている。
【0038】変速時には、上記各揺動フレーム53、5
4毎に2対ずつ(各揺動フレーム毎に4個ずつ、トロイ
ダル型無段変速機33全体として合計24個)設けた油
圧シリンダ82a、82bのうちの、上記各揺動フレー
ム53、54の長さ方向一端側に設けた一方の油圧シリ
ンダ82a(82b)を伸長させると共に他方の油圧シ
リンダ82b(82a)を収縮させて、上記各揺動フレ
ーム53、54を所定方向に所定量だけ揺動変位させ
る。
【0039】又、上記各油圧シリンダ82a、82bへ
の圧油の給排を制御する為の制御弁24aは、前記各支
持環52、52に支持している。上記各油圧シリンダ8
2a、82bへの圧油の給排により上記各揺動フレーム
53、54が揺動変位すると、これら各揺動フレーム5
3、54に支持したトラニオン77、78の外側面に設
けたカム面86が、上記制御弁24aに付属のプランジ
ャ87を介してこの制御弁24aのスプール27aを変
位させ、上記制御弁24aの切り換えを行なう。このス
プール27aと共にこの制御弁24aを構成するスリー
ブ26aは、変速時には所望の変速比を実現できる様
に、制御モータ28aにより、所定位置に変位させてお
く。この様な制御弁24a及び制御モータ28aは、前
記第一入力側ディスク34及び第一出力側ディスク35
を含んで構成する第一キャビティ88側に1個、前記第
二入力側ディスク37及び第二出力側ディスク38を含
んで構成する第二キャビティ89側に1個、トロイダル
型無段変速機33全体で2個設けている。そして、第一
キャビティ80側の制御モータ28aによりこの第一キ
ャビティ80側の制御弁24aを、第二キャビティ81
側の制御モータ28aによりこの第二キャビティ81側
の制御弁24aを、マイクロコンピュータを内蔵した図
示しない制御器からの指令信号に基づき、互いに同期し
て(直進状態の場合)、或は互いに独立して(旋回状態
の場合)制御する。
【0040】この様に構成する為、変速時には、上記各
油圧シリンダ82a、82bへの圧油の給排に基づき、
上記第一、第二各揺動フレーム53、54が、前記各支
持軸81、81を中心に、所定方向に所定量だけ揺動変
位する。この結果、これら各揺動フレーム53、54に
支持された上記第一、第二各トラニオン77、78が、
ほぼ上記第一、第二枢軸79の軸方向に変位(実際に
は、上記各支持軸81、81を中心とする円弧運動)す
る。そして、前述の図8〜9に示した従来構造の場合と
同様に、前記各パワーローラ36、39の周面9a、9
aと上記各ディスク34、37、35、38の内側面2
a、4aとの当接部に作用する、接線方向の力の向きが
変化する。そして、この力の向きの変化に伴って上記第
一、第二各トラニオン77、78が、上記第一、第二各
揺動フレーム53、54に枢支された第一、第二各枢軸
79を中心として、互いに逆方向に揺動し、前述の図6
〜7に示した様に、上記第一、第二各パワーローラ3
6、39の周面9a、9aと上記各内側面2a、4aと
の当接位置が変化して、第一、第二各入力側ディスク3
4、37と第一、第二各出力側ディスク35、38との
間の回転速度比が変化する。
【0041】尚、図示の例では、上記第一、第二各トラ
ニオン77、78に対して上記第一、第二各パワーロー
ラ36、39を支持する為の変位軸8a、8aを、基半
部と先半部とを特に偏心させない、直線状のものを使用
している。代わりに、上記各変位軸8a、8aの先端部
を、スラスト玉軸受14a、14aを構成する外輪16
a、16aの中心から外れた位置に内嵌させている。
又、上記第一、第二各パワーローラ36、39は、貫通
孔を持たない丸鉢状に形成し、上記スラスト玉軸受14
a、14aに接触角を持たせる(アンギュラコンタクト
とする)事で、上記スラスト玉軸受14a、14aに加
わるスラスト荷重の他、ラジアル荷重も支承自在として
いる。この様な構造によっても、上記第一、第二各パワ
ーローラ36、39を所定位置に回転自在に、且つ上記
各ディスク34、37、35、38の軸方向に亙る若干
の変位自在に支持できる。
【0042】上述の様に構成する本例の四輪駆動車用ト
ロイダル型無段変速装置の運転時には、前記入力軸11
の後半部11bと共に互いに同期して回転する第一、第
二両入力側ディスク34、37のうち、第一入力側ディ
スク34から上記各第一パワーローラ36、36を介し
て前記第一出力側ディスク35に伝わった動力により、
前記前輪用駆動軸45を回転駆動する。又、第二入力側
ディスク37から上記各第二パワーローラ39を介して
前記第二出力側ディスク38に伝わった動力により、後
輪用駆動軸46を回転駆動する。
【0043】上記第一、第二両入力側ディスク34、3
7と上記第一、第二両出力側ディスク35、38との間
の伝達効率を確保すべく、これら各ディスク34、3
7、35、38の内側面2a、4aと上記第一、第二各
パワーローラ36、39の周面9a、9aとの当接部の
面圧は、前記油圧式のローディング装置49を構成する
油圧室に導入する油圧を変える事により、容易に調整で
きる。フルタイム4WD車用の変速装置の場合、走行条
件により、前輪に分配するトルクと後輪に分配するトル
クとが異なる場合が生じるが、本例の場合には、上記面
圧の調整を上記油圧式のローディング装置49により行
なう為、条件に応じて最適の面圧の付与を行なえる。
【0044】自動車が直進状態で、前輪の回転速度と後
輪の回転速度とを一致させるべく、上記前輪用駆動軸4
5の回転速度と上記後輪用駆動軸46の回転速度とを一
致させる際には、前記各油圧シリンダ82a、82bへ
の圧油の給排に基づく、前記支持軸81、81を中心と
する前記第一、第二各揺動フレーム53、54の揺動角
度、並びにこれら各揺動フレーム53、54に支持し
た、前記第一、第二各枢軸79を中心とする第一、第二
各トラニオン77、78の傾斜角度を一致させる。そし
て、上記第一入力側ディスク34と上記第一出力側ディ
スク35との間の変速比と、上記第二入力側ディスク3
7と上記第二出力側ディスク38との間の変速比とを一
致させる。尚、トロイダル型無段変速機33の出力部と
前輪及び後輪との間の減速比は、デファレンシャルギヤ
を含む全体で、互いに一致させる。
【0045】これに対して、自動車が旋回状態で、上記
前輪の回転速度に比べて上記後輪の回転速度を遅くすべ
く、上記前輪用駆動軸45の回転速度に比べて上記後輪
用駆動軸46の回転速度を遅くする際には、上記各第一
トラニオン77、77の傾斜角度と、上記各第二トラニ
オン78の傾斜角度を異ならせる。具体的には、上記第
一入力側ディスク34と上記第一出力側ディスク35と
の間の減速比に比べて、上記第二入力側ディスク37と
上記第二出力側ディスク38との間の減速比を大きくす
る。この結果、センターデフを設けなくても、前輪及び
後輪と路面との間に過大な滑りを発生する事なく、自動
車の運行を安定して行なわせる事ができる。
【0046】何れにしても、トロイダル型無段変速機の
運転時に、第一、第二各パワーローラ36、39から第
一、第二各トラニオン77、78を介して第一、第二揺
動フレーム53、54には、前記各ディスク34、3
7、35、38の直径方向外方に向く、大きな荷重が加
わる。これらの荷重は、前記各支持軸81、81から、
前記第一、第二各支持フレーム55、56を構成する支
持環52、52に伝わり、これら各支持環52、52内
で相殺される。従って、これら各支持環52、52の剛
性を確保さえすれば、トロイダル型無段変速機を収納す
るケーシングの剛性及び強度を、徒に高くする必要はな
く、トロイダル型無段変速機の小型・軽量化を図れる。
【0047】又、トロイダル型無段変速機の運転時に
は、前記入力軸11の後半部11b内の給油通路68に
潤滑油を送り込む。この潤滑油は、前記給油孔69、6
9を通じて、前記支持筒50の内径側に存在する円筒状
空間67に吐出し、更にこの円筒状空間67から、前記
給油孔70、70、前記各凹溝61、61、前記各給油
通路64に送り込まれる。更に、これら各給油通路64
に送り込まれた潤滑油は、前記各ノズル孔65、65の
下流端開口から、前記各ディスク34、35、37、3
8の内側面2a、4aに噴出する。そして、これら各内
側面2a、4aに付着した潤滑油は、これら各内側面2
a、4aと前記各パワーローラ36、39の周面9a、
9aとの当接部に送り込まれ、これら各面2a、4a、
9a同士の当接部を潤滑する。
【0048】尚、図示の例では、本発明のトロイダル型
無段変速機を、大型で大きなトルクを発生するエンジン
を組み込んだ四輪駆動車用の自動変速装置用の変速ユニ
ットとして組み込んだ場合に就いて説明した。但し、本
発明の特徴は、スリーローラ型のトロイダル型無段変速
機の給油構造にあり、図示の様な四輪駆動車用に限ら
ず、一般的な二輪駆動車の為の自動変速装置用の変速ユ
ニットとしても使用できる。この場合には、1対の出力
側ディスクを互いに同期した回転を自在に結合し、これ
ら両出力側ディスクから1本の出力軸に出力を取り出
す。更には、あまり大きなトルクを発生しない、小型の
自動車の為の自動変速装置用の変速ユニットとして使用
する場合には、入力側ディスクと出力側ディスクとを1
個ずつ設けた、所謂シングルキャビティ型のトロイダル
型無段変速機として構成する事もできる。又、変速時に
各トラニオンを変位させる為の構造も、図の様な揺動フ
レームを使用するものに限らず、前述の図10に示す様
な、平行移動式のものでも良い。更には、トラクション
部の面圧を確保する為のローディング装置に関しても、
例えば二輪駆動車用の自動変速機を構成する場合には、
図示の様な油圧式のものである必要はなく、前述した従
来構造の様な、機械式に押圧力を発生させる、ローディ
ングカム装置でも良い。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、1対の入力側ディスクと出力側ディスクと
の間にパワーローラを3個設けた、スリーローラ型のト
ロイダル型無段変速機の潤滑を効果的に行なえる構造を
実現して、この型のトロイダル型無段変速機の実現に寄
与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す要部断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同B−B断面図。
【図4】図3とほぼ同じ部分を、第一トラニオンの両端
部に設けた第一枢軸の中心軸を含む平面で切断した状態
で示す断面図。
【図5】図1の中央部拡大断面図。
【図6】従来から知られたトロイダル型無段変速機の基
本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図7】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図8】従来の具体的構造の1例を示す断面図。
【図9】図8のC−C断面図。
【図10】従来から知られた、伝達可能な動力を大きく
する構造の1例を、一部を切断した状態で示す要部正面
図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 ケーシング 6 枢軸 7 トラニオン 8、8a 変位軸 9 パワーローラ 9a 周面 10 ローディングカム装置 11 入力軸 11a 前半部 11b 後半部 12 出力歯車 13 支持板 14、14a スラスト玉軸受 15 スラストニードル軸受 16、16a 外輪 17 アクチュエータ 19 支持ポスト 20 給油ノズル 21 フレーム 22 支持片 23 油圧シリンダ 24、24a 制御弁 25 ポンプ 26、26a スリーブ 27、27a スプール 28、28a 制御モータ 29 駆動ピストン 30 油溜 31 カム 32 リンク 33 トロイダル型無段変速機 34 第一入力側ディスク 35 第一出力側ディスク 36 第一パワーローラ 37 第二入力側ディスク 38 第二出力側ディスク 39 第二パワーローラ 40 トルクコンバータ 41a、41b ラジアルニードル軸受 42 前後進切り換えユニット 43 前進用クラッチ 44 後進用クラッチ 45 前輪用駆動軸 46 後進用駆動軸 47 キャリア 48 ボールスプライン 49 ローディング装置 50 支持筒 51 ステー 52 支持環 53 第一揺動フレーム 54 第二揺動フレーム 55 第一支持フレーム 56 第二支持フレーム 57 ラジアルニードル軸受 58 ラジアルニードル軸受 59 スラストニードル軸受 60 支持環部 61 凹溝 62 支柱部 63 プラグ 64 給油通路 65 ノズル孔 66 堰板 67 円筒状空間 68 給油通路 69 給油孔 70 給油孔 71 前輪用出力歯車 73 前輪用従動歯車 74 前輪用デファレンシャルギヤ 75 後輪用出力歯車 76 後輪用従動歯車 77 第一トラニオン 78 第二トラニオン 79 第一枢軸 80 ラジアルニードル軸受 81 支持軸 82a、82b 油圧シリンダ 83a、83b ロッド 84a、84b ピストン 85 長孔 86 カム面 87 プランジャ 88 第一キャビティ 89 第二キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 尚 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 加藤 寛 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 パナジオティス アダミス ドイツ連邦共和国、デー38442 ウオルフ スブルグ テオドル レーン シュトラー セ 43 (72)発明者 ライナー ペーターゼン ドイツ連邦共和国、デー38444 ウオルフ スブルグ フリードリッヒ ナウマン シ ュトラーセ 44 (72)発明者 ラース ホフマン ドイツ連邦共和国、デー04600 アルテン ブルグ ノイヤー ベック 16 (72)発明者 ペータ テンベルゲ ドイツ連邦共和国、デー09123 ケムニッ ツ ドロッサイリング 14 (72)発明者 ネイザー エマンジョメ ドイツ連邦共和国、デー40878 ラッティ ンゲン チーグラーシュトラーセ 24 (72)発明者 イエルグ メーケル ドイツ連邦共和国、デー09122 ケムニッ ツ ブラノ グランツ シュトラーセ 22 Fターム(参考) 3J051 AA03 BA03 BB01 BD01 BE09 CA05 CB06 ED08 FA02 3J063 AA02 AB33 BA11 CA01 CB43 CD42 XD33 XD44 XD45

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジング内に回転
    自在に支持された入力軸と、この入力軸の周囲にこの入
    力軸と共に回転自在に支持された入力側ディスクと、そ
    の内側面をこの入力側ディスクの内側面に対向させた状
    態でこの入力側ディスクと同心に配置され、この入力側
    ディスクとは独立した回転を自在とされた出力側ディス
    クと、これら入力側ディスクと出力側ディスクとの間に
    設けられ、これら両ディスクの中心軸に対し捻れの位置
    にある枢軸を中心として揺動する、1対の入力側ディス
    ク及び出力側ディスク毎に3個ずつのトラニオンと、こ
    れら各トラニオンの内側面から突出した、これら各トラ
    ニオン毎に1本ずつの変位軸と、これら各変位軸に回転
    自在に支持された状態で、上記入力側ディスクと出力側
    ディスクとの内側面同士の間に挟持された、上記各トラ
    ニオン毎に1個ずつのパワーローラとを備えたトロイダ
    ル型無段変速機に於いて、上記入力側ディスクの内側面
    と上記出力側ディスクの内側面との間には、上記ハウジ
    ング内に固定されたフレームの一部が、上記入力軸を中
    心とする円周方向に隣り合う上記各パワーローラ同士の
    間に位置する状態で配置されており、上記フレームの一
    部には、これら各パワーローラの周面と上記各ディスク
    の内側面との当接部を潤滑する為の潤滑油を噴出する為
    のノズル孔が設けられており、中空管状に形成した上記
    入力軸内に送り込んだ潤滑油をこのノズル孔に送り込み
    自在とした事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
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