JP2001163813A - グリコールエーテルの製造方法 - Google Patents

グリコールエーテルの製造方法

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JP2001163813A
JP2001163813A JP35302699A JP35302699A JP2001163813A JP 2001163813 A JP2001163813 A JP 2001163813A JP 35302699 A JP35302699 A JP 35302699A JP 35302699 A JP35302699 A JP 35302699A JP 2001163813 A JP2001163813 A JP 2001163813A
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acetone
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ethylene oxide
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Yoshihisa Koyaizu
敬久 小柳津
Satoru Oyama
哲 大山
Takeshi Saito
武史 斎藤
Yuji Watanabe
裕次 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 香気に優れるエチレングリコールの製造方法
を提供する。 【解決手段】 炭素数4〜8の範囲であるアルコールお
よび前記アルコールのエチレンオキサイド付加体のうち
少なくとも一方であるアルコール系原料に、前記アルコ
ール系原料の活性水素1モル当たり、1モルを越え5モ
ル以下の範囲であるエチレンオキサイドおよび0.1モ
ル以上1モル未満の範囲であるプロピレンオキサイドを
ブロック付加またはランダム付加することにより、グリ
コールエーテルを製造する。前記付加反応後、さらに、
前記付加反応粗製物を蒸留することが好ましい。前記蒸
留により、グリコールエーテルよりも低沸点である化合
物を留去することや、未反応の原料を留去し、この未反
応原料をアルコール系原料として再利用することが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種溶剤
や熱媒体として使用できる香気良好なグリコールエーテ
ル(ポリグリコールエーテルを含む、以下同じ)の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】グリコールエーテルは、可溶化力や、極
性化合物との親和性等に優れるため、例えば、塗料や印
刷インキ等の溶剤、界面活性剤、化粧料原料等として多
用されている。
【0003】グリコールエーテルは、通常、アルコール
にエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等のアル
キレンオキサイドを付加させた後、蒸留により各組成の
分離を行うことにより製造されている。しかしながら、
このような方法によると、グリコールエーテル中には、
例えば、前記蒸留等により完全に分離できなかった低沸
点化合物が不純物として存在する。また、グリコールエ
ーテルは、その分子中にエーテル結合を有するため、例
えば、空気中の酸素により酸化され、これにより生成さ
れた種々の有機過酸化物が、不純物として含まれるおそ
れもある。このため、前記各種不純物が、本来のグリコ
ールエーテル臭とは異なる臭気成分となり、例えば、化
粧用材料、洗浄剤等に使用する際に大きな問題となって
いた。
【0004】このような問題を解決するために、前述の
ようなアルコール類にアルキレンオキサイドを付加して
得られた粗製物の脱臭方法として、例えば、常圧または
減圧下において、前記粗製物に水蒸気や窒素ガス等の不
活性ガスを吹き込む方法や、活性炭等の吸着剤を用いる
方法等があげられている。また、特開昭51ー9500
8号公報には、例えば、前記粗製物に対して、0.1〜
5重量%の有機性または無機性の塩基性化合物を添加し
た後に、蒸留を行なう方法が開示されている。しかし、
これらの方法では、充分に前記不純物を除去し、目的と
する匂いを達成することは困難である。
【0005】特開昭55−89236号公報には、前記
粗製物を無機性塩基化合物と接触させた後に蒸留を行
い、更に、低沸点化合物を蒸留分離する方法が開示され
ている。しかし、この方法では、例えば、過酸化物、カ
ルボニル化合物等の除去が不充分なだけでなく、蒸留操
作を繰り返すため、多大なエネルギーの消費と歩留まり
の低下とを招き、製造コストが高くなるおそれがある。
【0006】特開平1−27544号公報には、前記粗
製物に水素添加する方法が開示されているが、この方法
もまた、低沸点化合物の充分な除去ができないため、目
標とする匂いのグリコールエーテルを得ることは困難で
ある。
【0007】特開平5−246920号公報には、以下
に示すような方法が開示されている。例えば、粗グリコ
ールエーテル(粗製物)の蒸留、水蒸気の吹き込みおよ
び不活性ガスの吹き込みを行うことにより得られたグリ
コールエーテルと、無機性塩基化合物および金属水素化
物とを接触させ、前記塩基化合物および金属水素化物の
存在下で蒸留を行い、低沸点化合物を分離する。分離
後、前記グリコールエーテルを留出させ、このグリコー
ルエーテルに対し、水蒸気または不活性ガスを吹き込
む。これにより、圧力0.1MPaにおける沸点が80
〜180℃の化合物含有量が100ppm以下であるグ
リコールエーテルが得られる。しかしながら、この方法
は、操作が煩雑であり、前記低沸点化合物だけでなく、
前記塩基化合物および金属水素化物を含有する高沸点化
合物をも蒸留によって除去されたり、また、前記グリコ
ールエーテルが水蒸気と共に反応系外に留出されたりす
ることによって、損失が大きくなるおそれがある。
【0008】特開平10−265424号公報には、簡
便かつ効率の良いエチレングリコールモノアルキルエー
テル系溶剤の製造方法として、特定の付加モル分布の濃
度範囲となるまで、前記低沸点化合物を蒸留により除去
し、濃縮することを特徴とする方法が開示されている。
しかし、前記低沸点化合物を、蒸留により除去する方法
は、前述のように臭気成分が残存するおそれがある。ま
た、除去した低沸点化合物の全量または一部をアルコー
ル系原料として反応系にリサイクルする方法も開示され
ているが、臭気成分である低沸点化合物も、リサイクル
回数に伴って反応系内で濃縮されるため、目標とする匂
いを得ることは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、香気良好な工業的に利用価値の高いグリコールエー
テルを容易に製造できる製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のグリコールエーテルの製造方法は、炭素数
4〜8の範囲であるアルコールおよび前記アルコールの
エチレンオキサイド付加体のうち少なくとも一方である
アルコール系原料に、前記アルコール系原料の活性水素
1モル当たり、1モルを越え5モル以下の範囲であるエ
チレンオキサイドおよび0.1モル以上1モル未満の範
囲であるプロピレンオキサイドを付加することを特徴と
する。
【0011】本発明者らは、鋭意検討を行なった結果、
前記アルコール系原料に、エチレンオキサイドまたはプ
ロピレンオキサイドを単独で付加させるよりも、前記両
者を前記モル範囲になるように付加させることによっ
て、十分に優れた香気のグリコールエーテルが得られる
ことを見出し、前記本発明を完成させるに至った。この
ような、製造方法により得られるグリコールエーテル
は、例えば、後述するヘッドスペースガスクロマトグラ
フィー−マススペクトル(ヘッドスペースGC−MS)
の測定において、1−メトキシブタン、ブチルアルデヒ
ド、ギ酸ブチルおよび酪酸メチルの異臭成分が検出限界
以下であり、十分に香気良好であるため、例えば、前述
のような各種溶剤、界面活性剤、化粧料原料として有用
である。また、特別な精製工程を必要とせず、前記付加
反応だけで、香気に優れたグリコールエーテルが得られ
るため、工程の簡略化および低コスト化を図ることも可
能である。
【0012】本発明の製造方法において、前記アルコー
ル系原料への、エチレンオキサイドおよびプロピレンオ
キサイドの付加が、ブロック付加またはランダム付加で
あることが好ましい。前記ブロック付加の場合は、例え
ば、プロピレンオキサイドを前記アルコール系原料に付
加してから、この付加体にエチレンオキサイドを付加し
てもよいし、その反対でもよい。
【0013】本発明の製造方法において、前記アルコー
ル(炭素数4〜炭素数8)としては、特に制限されない
が、例えば、n−ブチルアルコール、n−ペンチルアル
コール、iso−ペンチルアルコール、n−ヘキシルア
ルコール、メチルアミルアルコール、シクロヘキシルア
ルコール、3−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル
−1−ヘキサノール、n−ヘプチルアルコールおよび2
−エチルヘキシルアルコール等が使用できる。
【0014】また、前記アルコールのエチレンオキサイ
ド付加体としては、特に制限されないが、例えば、n−
ブチルアルコールのエチレンオキサイド付加体、n−ペ
ンチルアルコールのエチレンオキサイド付加体、iso
−ペンチルアルコールのエチレンオキサイド付加体、n
−ヘキシルアルコールのエチレンオキサイド付加体、メ
チルアミルアルコールのエチレンオキサイド付加体、シ
クロヘキシルアルコールのエチレンオキサイド付加体、
3−メチル−1−ヘキサノールのエチレンオキサイド付
加体、5−メチル−1−ヘキサノールのエチレンオキサ
イド付加体、n−ヘプチルアルコールのエチレンオキサ
イド付加体および2−エチルヘキシルアルコールのエチ
レンオキサイド付加体等が使用できる。また、前記アル
コールのエチレンオキサイド付加体は、エチレンオキサ
イド1モル付加体またはエチレンオキサイド2モル付加
体であることが好ましく、具体的には、n−ブチルアル
コールのエチレンオキサイド1モル付加体、n−ブチル
アルコールのエチレンオキサイド2モル付加体等が好ま
しい。
【0015】前記アルコールおよび前記アルコールのエ
チレンオキサイド付加体は、一種類でもよいし、二種類
以上を併用してもよい。
【0016】本発明の製造方法は、前記アルコール系原
料に対するエチレンオキサイドおよびプロピレンオキサ
イドの付加において、反応性を向上できることから、触
媒として酸または塩基を用いることが好ましい。
【0017】本発明の製造方法において、前記アルコー
ル系原料に対するエチレンオキサイドおよびプロピレン
オキサイドの付加の後、前記付加反応粗製物を蒸留し
て、グリコールエーテルよりも低沸点である化合物(以
下、「低沸点化合物」という)を除去し、未反応の原料
は回収して再利用することが好ましい。前記低沸点化合
物の除去により、一層香気良好なグリコールエーテルを
得ることができる。また、前記未反応の原料の再利用に
より、さらに低コスト化が可能になる。
【0018】前記蒸留工程は、前記付加反応粗製物から
の前記低沸点化合物および未反応原料等の留出を促進で
きることから、水の存在下で行なうことが好ましい。例
えば、前記付加反応粗製物に水を添加してから蒸留を行
なっても良いし、水を添加しながら蒸留を行なってもよ
い。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のグリコールエーテルの製
造方法は、例えば、前記アルコール系原料に、エチレン
オキサイドおよびプロピレンオキサイドを前述のような
モル範囲になるように付加させることによって行なうこ
とができる。
【0020】前記付加反応は、前述のように、ブロック
付加でもランダム付加でもよい。前記ブロック付加の場
合、例えば、オートクレーブ内に前記アルコール系原料
およびプロピレンオキサイドを導入して付加反応を行な
ってから、さらにエチレンオキサイドを添加して付加反
応を行なうことができる。プロピレンオキサイドとエチ
レンオキサイドの付加反応の順序は、特に制限されず、
逆でもよい。また、ランダム付加の場合は、例えば、前
記オートクレーブ内に前記アルコール系原料、エチレン
オキサイドおよびプロピレンオキサイドを導入し、同時
に付加反応を行なえばよい。
【0021】前記付加反応では、前述のように、前記ア
ルコール系原料の活性水素1モル当たり、1モルを越え
5モル以下の範囲であるエチレンオキサイドおよび0.
1モル以上1モル未満の範囲であるプロピレンオキサイ
ドを付加することが好ましく、より好ましくは、エチレ
ンオキサイド1.1〜4モルの範囲、プロピレンオキサ
イド0.3〜0.9モルの範囲、特に好ましくは、エチ
レンオキサイド1.1〜3モルの範囲、プロピレンオキ
サイド0.5〜0.8モルの範囲である。
【0022】また、前記エチレンオキシド(EO)とプ
ロピレンオキシド(PO)とのモル比は、PO/EO=
0.02以上1未満が好ましく、より好ましくは0.1
〜0.9、特に好ましくは0.5〜0.9である。
【0023】前記付加反応は、触媒として酸または塩基
を使用することが好ましい。前記酸は、特に制限されな
いが、具体的には、例えば、硫酸、塩酸、燐酸等の鉱酸
類、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、ナフタレン−β−スルホン酸等のスル
ホン酸類、蓚酸、酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸等
のカルボン酸類、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化ジ
ルコニウム、塩化鉄等の金属ハロゲン化物類、シリカ−
アルミナ、酸性白土、活性白土等の酸性を有する金属酸
化物類、プロトン型ゼオライト、アルカリ土類金属置換
ゼオライト等の酸性ゼオライト類、燐酸等の鉱酸をセラ
イト、シリカゲル、アルミナ等に担持させた鉱酸担持型
固体酸類等が使用できる。この中でも好ましくは、硫
酸、塩酸、燐酸等の鉱酸類、塩化アルミニウム、塩化亜
鉛、塩化ジルコニウム、塩化鉄等の金属ハロゲン化物類
である。
【0024】また、前記塩基は、特に制限されないが、
具体的には、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化セシウム等のアルカリ金属水酸化物や、ナト
リウムエトキシド、カリウムメトキシド、リチウムイソ
プロポキシド等のアルカリ金属アルコキシド等の塩基性
アルカリ金属化合物類、水酸化カルシウム、水酸化バリ
ウム、水酸化ストロンチウム等のアルカリ土類金属水酸
化物や、カルシウムメトキシド、バリウムエトキシド等
のアルカリ土類金属アルコキシドや、酸化マグネシウ
ム、酸化バリウム等のアルカリ土類金属酸化物等の塩基
性アルカリ土類金属化合物類、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン等のアミン類等が使用できる。これらの中で
も、好ましくは、前記塩基性アルカリ金属化合物類、塩
基性アルカリ土類金属化合物類、アミン類であり、より
好ましくは、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属
水酸化物である。
【0025】前記触媒の使用量は、その種類やアルコー
ル系原料の種類、前記アルコール系原料とエチレンオキ
サイドおよびプロピレンオキサイドとのモル比、その他
の条件等により適宜決定できるが、通常、使用するアル
コール系原料の重量に対して0.001〜10重量%の
範囲であり、好ましくは0.05〜3重量%の範囲であ
り、より好ましくは0.1〜1重量%の範囲である。
【0026】前記付加反応の反応条件(反応温度、反応
時間および反応圧力等)は、使用するアルコール系原料
や必要に応じて使用する触媒の種類および量、前記アル
コール系原料とエチレンオキサイドおよびプロピレンオ
キサイドとのモル比およびその他の条件等により、適宜
決定できる。通常、前記反応温度は、60〜230℃の
範囲であり、好ましくは100〜180℃の範囲であ
る。また、前記反応時間は、通常、0.1〜30時間の
範囲であり、好ましくは0.3〜20時間の範囲であ
る。前記反応圧力は、通常、0.1〜2.1MPaの範
囲であり、好ましくは0.2〜0.8MPaの範囲であ
る。
【0027】前記付加反応の方式は、特に制限されず、
例えば、回分式、半回分式、連続式のいずれの方式によ
っても実施できる。
【0028】また、前記付加反応は、エチレンオキサイ
ドおよびプロピレンオキサイドに加えて、不活性ガスを
併用してもよく、例えば、反応系である前記オートクレ
ーブ内部を不活性ガスで置換した状態で、前記付加反応
を行なうことが好ましい。前記不活性ガスとしては、本
発明における前記付加反応を妨げないガスであれば特に
限定されず、具体的には、例えば、窒素ガス、ヘリウム
ガス等が挙げられる。
【0029】この付加反応により、目的とする香気に優
れたグリコールエーテルを得ることができる。このグリ
コールエーテルは、後述するヘッドスペースGC−MS
による測定において、1−メトキシブタン、ブチルアル
デヒド、ギ酸ブチルおよび酪酸メチルの異臭成分が検出
限界以下である。
【0030】前記付加反応に使用した触媒は、付加反応
終了後、得られた付加反応粗製物から除去してもよいし
除去しなくてもよい。前記触媒を除去する場合、その除
去方法は特に制限されない。例えば、前記触媒が前記反
応粗製物中に溶解していない場合は、例えば、濾過や遠
心分離等の通常の固液分離方法により、前記触媒を除去
する方法が挙げられる。また、前記触媒が前記反応混合
物中に溶解している場合は、例えば、蒸留により前記触
媒を留去する方法、蒸留により蒸留残渣としてグリコー
ルエーテルよりも高沸点である成分と共に除去する方
法、前記触媒が酸触媒の場合は塩基により、また、塩基
触媒の場合は酸により、前記触媒を中和して析出した塩
を濾過等の前記固液分離方法により除去する方法、イオ
ン交換樹脂等の固体イオン交換体と反応させて除去する
方法等があげられ、これらの方法を組み合わせた方法で
もよい。また、この他にも、前記触媒が溶解している場
合、例えば、水酸化カリウム触媒と酢酸との組み合わせ
のように、前記触媒を、前記触媒と可溶性の塩を形成す
る塩基または酸で中和し、生成した中和塩を除去せずに
前記反応粗製物中に溶解させておいてもよい。このよう
な前記触媒の除去工程は、特に制限されず、例えば、後
述する蒸留工程の前後のいずれにおいて行なってもよ
い。
【0031】本発明の製造方法において、前記付加反応
に加え、例えば、蒸留工程等を行なってもよい。
【0032】前記蒸留工程は、例えば、前記付加反応に
より得られた反応粗製物から、アセトンおよび2−プロ
パノール等の低沸点化合物を留去できるため、例えば、
製品の目的とする香気の程度により、必要に応じて行な
うことができる。
【0033】また、前記蒸留工程において、例えば、未
反応の原料を留去し、回収することもできる。例えば、
蒸留条件や方法を適宜決定することにより、前記低沸点
化合物と未反応の原料とを別々に分取することもできる
ため、分取した前記未反応原料だけを前述の付加反応に
再使用できる。
【0034】前記蒸留工程は、前述のように、前記付加
反応粗製物を少量の水と接触させた後、または少量の水
と接触させながら行なうことが好ましい。前記接触させ
る水の量は、例えば、前記付加反応粗製物に対して、
0.1〜20重量%の範囲であり、好ましくは0.5〜
15重量%の範囲である。
【0035】水の存在下で前記蒸留を行なう場合、例え
ば、蒸留条件や方法を適宜決定することにより、まず、
水と微量の低沸点化合物とを留出させ、続いて、それと
は別の受器に未反応原料を留出させることができる。こ
れによれば、前記留出した未反応原料を、前記付加反応
に再使用する際、付加反応系に持ち込まれる水分量を、
反応に影響を与えない程度に低く保つことができると共
に、前記低沸点化合物が付加反応系に蓄積することを防
ぐことができる。
【0036】前記蒸留の条件は、特に制限されず、常圧
下で行なってもよいし、減圧下で行なってもよい。具体
的には、例えば、温度80〜130℃の範囲まで昇温し
た後、圧力0.7〜2kPaの範囲になるまで減圧する
ことにより行なえる。また、前記未反応原料および低沸
点化合物を別々に分取する場合は、例えば、温度80〜
130℃の範囲まで昇温した後、圧力27〜40kPa
の範囲になるまで減圧することにより、水および前記低
沸点化合物が留去でき、続いて、圧力0.7〜2kPa
の範囲になるまで減圧することにより、前記未反応原料
を留去することができる。前記付加反応粗製物からの留
出量は、例えば、製品の必要とされる香気と性能との両
面からの兼ね合いで決定すればよい。また、前記蒸留工
程は、前記付加反応と同様に、前記不活性ガスの存在下
で行なうことが好ましい。
【0037】前記蒸留装置としては、例えば、単蒸留装
置、精密蒸留装置、薄膜蒸留装置等が使用できる。
【0038】前記蒸留により得られた前記未反応原料
は、これのみをアルコール系原料として使用してもよい
し、さらに、新たなアルコール系原料と混合してから、
前記付加反応を行なってもよい。
【0039】得られた前記付加反応粗製物や蒸留精製物
は、例えば、ヘッドスペースGC−MS等で分析するこ
とにより、匂いの良否を判断することができる。
【0040】前記ヘッドスペースGC−MSの条件の一
例を以下に示す。
【0041】 (ヘッドスペース採取) 装置 : HP7694(Hewlett Packard社製) サンプル容器 : 10mL バイアル サンプル量 : 1mL 加温条件 : 70℃、20分(Loop温度:120℃)
【0042】 (GC) 装置 : G1800A(Hewlett Packard社製;MSと一体型) カラム : DB−WAX 0.25mm×60m、膜厚 0.25μm(J&W社製) キャリアガス : He 流速 : 1.0mL/min スプリット比 : 20:1 検出器 : FID カラム温度 : 65℃で10min間保持 →速度3.3℃/minで220℃まで昇温 →220℃で14min間保持 注入口温度 : 240℃ 検出器温度 : 240℃ 注入量 : 3mL
【0043】(MS) イオン化法 : EI イオン化電圧 : 1800〜1900eV(毎回調
節) マス範囲 : 33〜425m/z
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0045】(実施例1)化学組成が2.5MgO・A
23・mH2Oである水酸化アルミニウム・マグネシ
ウム(キョーワード300:協和化学社製)25gを7
00℃で3時間焼成活性化し、MgOを主成分とした複
合金属酸化物触媒17gを得た。次に、オートクレーブ
内に、アルコール系原料としてn−ブチルアルコールの
エチレンオキサイド1モル付加体(商品名ブチルグリコ
ール:エチレングリコールモノブチルエーテル:日本乳
化剤社製、以下同じ)1112gと、前記触媒1.7g
(前記アルコール系原料に対し0.15重量%)とを仕
込み、前記オートクレーブ内を窒素ガスで置換した後、
攪拌しながら50℃まで昇温して減圧下(7kPa到
達)で脱水した。前記オートクレーブ内に窒素ガスを導
入して常圧まで戻し、160℃まで昇温した後、温度1
80℃、圧力0.5MPaに維持しながら、さらにプロ
ピレンオキサイド273g(付加モル数0.5相当)を
導入し、同温度で平衡圧に達するまで攪拌を継続して反
応を完結させた。続いて、エチレンオキサイド457g
(付加モル数1.1相当)を導入し、同温度で平衡圧に
達するまで攪拌を継続して反応を完結させた。このよう
にして得られたブロック付加反応粗製物について、ヘッ
ドスペースGC−MSにより分析を行なった。この結果
を下記表1に示す。なお、前記ヘッドスペースGC−M
Sの条件は、前述と同様の条件により行なった。
【0046】
【表1】
【0047】前記表1に示すように、前記反応粗製物を
分析した結果、匂いへの影響が少ないと考えられるアセ
トンや2−プロパノールは検出されたが、本来のグリコ
ールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分は
検出されなかった。
【0048】また、前記反応粗製物について、下記に示
すような官能試験評価方法により匂いを評価した結果、
評価の平均値は3.8点であり、良好な匂いのグリコー
ルエーテルであることがわかった。
【0049】(官能試験評価方法)サンプルの匂いを2
0人のパネラーに評価してもらい、その評点の平均値を
求めた。評価基準は以下に示すとおりである。 4 : 不快臭はしない 3 : ほとんど不快臭はしない 2 : やや不快臭がする 1 : 不快臭がする
【0050】(実施例2)実施例1と同様にして得られ
た反応粗製物1500gをオートクレーブ内に仕込み、
ヘッドスペースを窒素置換した後、密閉状態で130℃
まで昇温し、130℃に保持しながら緩やかに2kPa
まで減圧して、未反応原料を主に含む混合成分350g
を留出させた。そして、前記混合成分留出後に得られた
ボトム液を、前記実施例1と同様にしてヘッドスペース
GC−MSにより分析した。この結果を下記表2に示
す。
【0051】
【表2】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出せず 2−プロパノール 検出せず
【0052】前記ボトム液を分析した結果、前記表2に
示すように、本来のグリコールエーテル臭とは異なる臭
気の原因となる微量成分は検出されなかった。また、前
記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能試
験評価を行なった結果、評点の平均値は3.9点であ
り、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわか
った。なお、留分(前記混合成分)をGC分析した結
果、前記留分は、75.1%の未反応原料を含んでい
た。
【0053】(実施例3)実施例1と同様にして得られ
た反応粗製物1300gとイオン交換水65gとをオー
トクレーブ内に仕込んで混合し、ヘッドスペースを窒素
置換した後、密閉状態で130℃まで昇温し、130℃
に保持しながら緩やかに27kPaまで減圧して、水を
含む低沸点化合物72gを留出させた。続いて、さらに
2kPaまで減圧を進めて、未反応原料を主に含む混合
成分416gを留出させた。そして、前記混合成分留出
後に得られたボトム液を、前記実施例1と同様にしてヘ
ッドスペースGC−MSにより分析した。この結果を下
記表3に示す。
【0054】
【表3】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出せず 2−プロパノール 検出せず
【0055】前記ボトム液を分析した結果、前記表3に
示すように、本来のグリコールエーテル臭とは異なる臭
気の原因となる微量成分は検出されなかった。また、前
記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能試
験評価を行なった結果、評点の平均値は4.0点であ
り、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわか
った。なお、留分(前記混合成分)をGC分析した結
果、前記留分は、73.0%の未反応原料を含んでい
た。
【0056】(実施例4)実施例1と同様にして得られ
た反応粗製物1300gをオートクレーブ内に仕込み、
ヘッドスペースを窒素置換した後、密閉状態で130℃
まで昇温し、130℃に維持した状態で緩やかに減圧し
ながら、イオン交換水65gを30分かけて連続的に添
加した、なお、前記イオン交換水添加終了後の圧力は2
7kPaであった。その後、更に2kPaまで減圧を進
めて、未反応原料を主に含む混合成分276gを留出さ
せた。前記混合成分留出後の得られたボトム液を、前記
実施例1と同様にしてヘッドスペースGC−MSにより
分析した。この結果を下記表4に示す。
【0057】
【表4】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出せず 2−プロパノール 検出せず
【0058】前記ボトム液を分析した結果、前記表4に
示すように、本来のグリコールエーテル臭とは異なる臭
気の原因となる微量成分は検出されなかった。また、前
記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能試
験評価を行なった結果、評点の平均値は4.0点であ
り、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわか
った。なお、留分(前記混合成分)をGC分析した結
果、前記留分は、77.9%の未反応原料を含んでい
た。
【0059】(実施例5)前記実施例2で得られた未反
応原料263gを含む留分350gを回収原料とし、こ
れと、前記n−ブチルアルコールのエチレンオキサイド
1モル付加体849gとをオートクレーブ内に仕込んだ
以外は、前記実施例1と同様にして反応粗製物を製造し
た。前記反応粗製物を少量サンプリングした後、残りを
等量に3分割し(それぞれ、サンプルA、B、Cとし
た)、前記サンプルAは前記実施例2と同様に、前記サ
ンプルBは前記実施例3と同様に、前記サンプルCは前
記実施例4と同様にして、それぞれ蒸留処理を行なっ
た。なお、蒸留処理において、イオン交換水の添加量
は、原料の量に応じて比例配分した。そして、前記反応
粗製物、および前記サンプルA、B、Cの蒸留処理後の
ボトム液を、それぞれ前記実施例1と同様にして前記ヘ
ッドスペースGC−MSにより分析した。これらの結果
を下記表5に示す。また、前記反応粗製物および前記ボ
トム液について、前記実施例1と同様にして官能試験評
価を行なった結果(評点の平均値)を、下記表5に併せ
て示す。
【0060】
【表5】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.9 3.9 4.0 4.0
【0061】前記表5に示すように、前記反応粗製物に
おいて、匂いへの影響が少ないと考えられるアセトンや
2−プロパノールが検出された以外は、本来のグリコー
ルエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分は検
出されなかった。また、前記評点の平均値から、良好な
匂いのグリコールエーテルであることがわかった。この
ことから、前記蒸留処理によって未反応原料を回収し、
これを再使用しても、匂いに影響を与えないことが確認
できた。
【0062】(実施例6)実施例3で得られた未反応原
料214gを含む留分293gを回収原料とし、これ
と、前記n−ブチルアルコールのエチレンオキサイド1
モル付加体898gとをオートクレーブ内に仕込んだ以
外は、実施例1と同様にして反応粗製物を得た。前記反
応粗製物を少量サンプリングした後、残りを等量に3分
割し(それぞれ、サンプルA、B、Cとした)、前記サ
ンプルAは前記実施例2と同様に、前記サンプルBは前
記実施例3と同様に、前記サンプルCは実施例4と同様
にして、それぞれ蒸留処理を行なった。なお、蒸留処理
において、イオン交換水の添加量は、原料の量に応じて
比例配分した。そして、前記反応粗製物、およびサンプ
ルA、B、Cの蒸留処理後の各ボトム液をそれぞれ前記
実施例1と同様にして前記ヘッドスペースGC−MSに
より分析した。この結果を下記表6に示す。また、前記
反応粗製物および前記ボトム液について、前記実施例1
と同様にして官能試験評価を行なった結果(評点の平均
値)を、下記表6に併せて示す。
【0063】
【表6】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.9 3.9 4.0 3.9
【0064】前記表6に示すように、前記反応粗製物に
おいて、匂いへの影響が少ないと考えられるアセトンや
2−プロパノールが検出された以外には、本来のグリコ
ールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分は
検出されなかった。また、前記評点の平均値から、良好
な匂いのグリコールエーテルであることがわかった。こ
のことから、前記蒸留処理によって未反応原料を回収
し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないことが
確認できた。
【0065】(実施例7)実施例4で得られた未反応原
料215gを含む留分276gを回収原料とし、これ
と、前記n−ブチルアルコールのエチレンオキサイド1
モル付加体897gとをオートクレーブ内に仕込んだ以
外は、前記実施例1と同様にして反応粗製物を得た。前
記反応粗製物のうち少量をサンプリングした後、残りを
等量に3分割し(それぞれサンプルA、B、Cとし
た)、サンプルAは実施例2と同様に、サンプルBは実
施例3と同様に、サンプルCは実施例4と同様にして、
それぞれ蒸留処理を行なった。なお、イオン交換水の添
加量は原料の量に応じて比例配分した。そして、前記反
応粗製物、およびサンプルA、B、Cの蒸留処理後の各
ボトム液を、前記実施例1と同様にして前記ヘッドスペ
ースGC−MSにより分析した。この結果を下記表7に
示す。また、前記反応粗製物および前記ボトム液につい
て、前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なった
結果(評点の平均値)を、下記表7に併せて示す。
【0066】
【表7】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.9 3.8 3.9 3.9
【0067】前記表7に示すように、前記反応粗製物に
おいて、匂いへの影響が少ないと考えられるアセトンや
2−プロパノールが検出された以外には、本来のグリコ
ールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分は
検出されなかった。また、前記評点の平均値から、良好
な匂いのグリコールエーテルであることがわかった。こ
のことから、前記蒸留処理によって未反応原料を回収
し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないことが
確認できた。
【0068】(実施例8)プロピレンオキサイドとエチ
レンオキサイドとを同時にオートクレーブ内に供給した
以外は、前記実施例1と同様に反応を行ない、ランダム
付加反応粗製物を得た。そして、前記反応粗製物を前記
実施例1と同様にして前記ヘッドスペースGC−MSに
より分析した。この結果を下記表8に示す。
【0069】
【表8】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出 2−プロパノール 検出
【0070】前記表8に示すように、前記ランダム付加
反応粗製物において、匂いへの影響が少ないと考えられ
るアセトンや2−プロパノールが検出された以外には、
本来のグリコールエーテル臭とは異なる臭気の原因とな
る微量成分は検出されなかった。また、前記反応粗製物
について、前記実施例1と同様にして官能試験評価を行
なった結果、評点の平均値は3.8点であり、良好な匂
いのグリコールエーテルであることがわかった。
【0071】(実施例9)実施例8と同様にして得られ
た反応粗製物1500gをオートクレーブ内に仕込み、
ヘッドスペースを窒素置換した後、密閉状態で130℃
まで昇温し、130℃に保持しながら緩やかに2kPa
まで減圧して、未反応原料を主に含む混合成分335g
を留出させた。前記混合成分留出後の得られたボトム液
を、前記実施例1と同様にして前記ヘッドスペースGC
−MSにより分析した。この結果を下記表9に示す。
【0072】
【表9】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出せず 2−プロパノール 検出せず
【0073】前記ボトム液を分析した結果、前記表9に
示すように、本来のグリコールエーテル臭とは異なる臭
気の原因となる微量成分は検出されなかった。また、前
記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能試
験評価を行なった結果、評点の平均値は3.9点であ
り、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわか
った。なお、留分(前記混合成分)をGC分析した結
果、71.9%の未反応原料を含んでいた。
【0074】(実施例10)実施例8と同様にして得ら
れた反応粗製物1300gとイオン交換水65gとをオ
ートクレーブ内に仕込んで混合し、ヘッドスペースを窒
素置換した後、密閉状態で130℃まで昇温し、130
℃に保持しながら緩やかに27kPaまで減圧して、水
を含む低沸点化合物78gを留出させた。続いて、さら
に2kPaまで減圧を進め、未反応原料を主に含む混合
成分391gを留出除去させた。前記混合成分留出後の
得られたボトム液を、前記実施例1と同様にして前記ヘ
ッドスペースGC−MSにより分析した。この結果を下
記表10に示す。
【0075】
【表10】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出せず 2−プロパノール 検出せず
【0076】前記ボトム液を分析した結果、前記表10
に示すように、本来のグリコールエーテル臭とは異なる
臭気の原因となる微量成分は検出されなかった。また、
前記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能
試験評価を行なった結果、評点の平均値は3.9点であ
り、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわか
った。なお、留分(前記混合成分)をGC分析した結
果、75.2%の未反応原料を含んでいた。
【0077】(実施例11)実施例8と同様にして得ら
れた反応粗製物1300gをオートクレーブ内に仕込
み、ヘッドスペースを窒素置換した後、密閉状態で13
0℃まで昇温し、130℃に維持した状態で緩やかに減
圧しながら、イオン交換水65gを30分かけて連続的
に添加した、なお、前記イオン交換水添加終了後の圧力
は27kPaであった。その後、更に2kPaまで減圧
を進めて、未反応原料を主に含む混合成分260gを留
出させた。そして、得られたボトム液を前記実施例1と
同様にして前記ヘッドスペースGC−MSにより分析し
た。この結果を下記表11に示す。
【0078】
【表11】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出せず 2−プロパノール 検出せず
【0079】前記ボトム液を分析した結果、前記表11
に示すように、本来のグリコールエーテル臭とは異なる
臭気の原因となる微量成分は検出されなかった。また、
前記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能
試験評価を行なった結果、評点の平均値は4.0点であ
り、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわか
った。なお、留分(前記混合成分)をGC分析した結
果、73.1%の未反応原料を含んでいた。
【0080】(実施例12)実施例9で得られた未反応
原料241gを含む留分335gを回収原料とし、これ
と、前記n−ブチルアルコールのエチレンオキサイド1
モル付加体871gとをオートクレーブ内に仕込んだ以
外は、実施例8と同様して反応粗製物を得た。前記反応
粗製物を少量をサンプリングした後、残りを等量に3分
割して(それぞれサンプルA、B、Cとした)、前記サ
ンプルAは実施例9と同様に、前記サンプルBは実施例
10と同様に、前記サンプルCは実施例11と同様にし
て、それぞれ蒸留処理を行なった。なお、イオン交換水
の添加量は原料の量に応じて比例配分した。そして、前
記反応粗製物、及び前記サンプルA、B、Cの蒸留処理
後の各ボトム液を、それぞれ前記実施例1と同様にして
前記ヘッドスペースGC−MSにより分析した。この結
果を下記表12に示す。また、前記反応粗製物および前
記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能試
験評価を行なった結果(評点の平均値)を、下記表12
に併せて示す。
【0081】
【表12】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.8 3.9 3.9 4.0
【0082】前記表12に示すように、前記反応粗製物
において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセトン
や2−プロパノールが検出された以外には、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。また、前記評点の平均値から、良
好な匂いのグリコールエーテルであることがわかった。
このことから、前記蒸留処理によって未反応原料を回収
し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないことが
確認できた。
【0083】(実施例13)実施例10で得られた未反
応原料215gを含む留分286gを回収原料とし、こ
れと、前記n−ブチルアルコールのエチレンオキサイド
1モル付加体897gとをオートクレーブ内に仕込んだ
以外は、前記実施例8と同様にして反応粗製物を得た。
前記反応粗製物を少量サンプリングした後、残りを等量
に3分割して(それぞれサンプルA、B、Cとした)、
前記サンプルAは実施例9と同様に、前記サンプルBは
実施例10と同様に、前記サンプルCは実施例11と同
様にそれぞれ蒸留処理を行なった。なお、イオン交換水
の添加量は、原料の量に応じて比例配分した。そして、
前記反応粗製物、および前記サンプルA、B、Cの蒸留
処理後の各ボトム液を、それぞれ前記実施例1と同様に
して前記ヘッドスペースGC−MSにより分析した。こ
の結果を下記表13に示す。また、前記反応粗製物およ
び前記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官
能試験評価を行なった結果(評点の平均値)を、下記表
13に併せて示す。
【0084】
【表13】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.8 3.9 3.9 3.8
【0085】前記表13に示すように、前記反応粗製物
において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセトン
や2−プロパノールが検出された以外には、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。また、前記評点の平均値から、良
好な匂いのグリコールエーテルであることがわかった。
このことから、前記蒸留処理によって未反応原料を回収
し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないことが
確認できた。
【0086】(実施例14)実施例11で得られた未反
応原料190gを含む留分260gを回収原料とし、こ
れと、前記n−ブチルアルコールのエチレンオキサイド
1モル付加体922gとをオートクレーブ内に仕込んだ
以外は、前記実施例8と同様にして反応粗製物を得た。
前記反応粗製物を少量サンプリングした後、残りを等量
に3分割して(それぞれサンプルA、B、Cとした)、
前記サンプルAは実施例9と同様に、前記サンプルBは
実施例10と同様に、前記サンプルCは実施例11と同
様にそれぞれ蒸留処理を行なった。なお、イオン交換水
の添加量は原料の量に応じて比例配分した。そして、前
記反応粗製物、および前記サンプルA、B、Cの蒸留処
理後の各ボトム液を、それぞれ前記実施例1と同様にし
て前記ヘッドスペースGC−MSにより分析した。この
結果を下記表14に示す。また、前記反応粗製物および
前記ボトム液について、前記実施例1と同様にして官能
試験評価を行なった結果(評点の平均値)を、下記表1
4に併せて示す。
【0087】
【表14】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.9 3.8 3.9 3.9
【0088】前記表14に示すように、前記反応粗製物
において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセトン
や2−プロパノールが検出された以外には、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。また、前記評点の平均値から、良
好な匂いのグリコールエーテルであることがわかった。
このことから、前記蒸留処理によって未反応原料を回収
し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないことが
確認できた。
【0089】(実施例15)エチレンオキサイドの導入
量を1245g(付加モル数3相当)に変えた以外は、
前記実施例1と同様にブロック付加反応を行なって反応
粗製物を得た。前記反応粗製物のうち少量をサンプリン
グした後、残りを等量に3分割して、それぞれサンプル
A、B、Cとした。前記サンプルAは実施例2と同様
に、前記サンプルBは実施例3と同様に、前記サンプル
Cは実施例4と同様にそれぞれ蒸留処理を行なった。そ
して、前記反応粗製物、および前記サンプルA、B、C
の蒸留処理後のボトム液をそれぞれ前記実施例1と同様
にして前記ヘッドスペースGC−MSにより分析した。
この結果を下記表15に示す。また、前記反応粗製物お
よび前記ボトム液について、前記実施例1と同様にして
官能試験評価を行なった結果(評点の平均値)を、下記
表15に併せて示す。
【0090】
【表15】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.8 3.9 3.8 3.9
【0091】前記表15に示すように、分析の結果、反
応粗製物において、匂いへの影響が少ないと考えられる
アセトンや2−プロパノールが検出された以外には、本
来のグリコールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる
微量成分は検出されなかった。また、前記評点の平均値
から、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわ
かった。
【0092】(実施例16)エチレンオキサイドの導入
量を2075g(付加モル数5相当)に変えた以外は、
前記実施例1と同様に付加反応を行なって反応粗製物を
得た。前記反応粗製物を少量サンプリングした後、残り
を等量に3分割して(それぞれサンプルA、B、Cとし
た)、前記サンプルAは実施例2と同様に、前記サンプ
ルBは実施例3と同様に、前記サンプルCは実施例4と
同様にそれぞれ蒸留処理を行なった。そして、前記反応
粗製物、および前記サンプルA、B、Cの蒸留処理後の
各ボトム液をそれぞれ前記実施例1と同様にして前記ヘ
ッドスペースGC−MSにより分析した。この結果を下
記表16に示す。また、前記反応粗製物および前記ボト
ム液について、前記実施例1と同様にして官能試験評価
を行なった結果(評点の平均値)を、下記表16に併せ
て示す。
【0093】
【表16】 ヘッドスペースGC−MS 成分名 反応粗製物 Aのボトム Bのボトム Cのボトム 1-メトキシ-フ゛タン 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず フ゛チルアルテ゛ヒト゛ 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず キ゛酸フ゛チル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず 酪酸メチル 検出せず 検出せず 検出せず 検出せず アセトン 検出 検出せず 検出せず 検出せず 2-フ゜ロハ゜ノール 検出 検出せず 検出せず 検出せず 平均値 3.9 3.8 3.9 3.9
【0094】前記表16に示すように、分析の結果、反
応粗製物において、匂いへの影響が少ないと考えられる
アセトンや2−プロパノールが検出された以外には、本
来のグリコールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる
微量成分は検出されなかった。また、前記評点の平均値
から、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわ
かった。
【0095】(実施例17)実施例15のサンプルA、
B、Cを蒸留処理した後の各蒸留留分を回収原料として
用い、実施例5と同様に不足分の原料を前記n−ブチル
アルコールのエチレンオキサイド1モル付加体で補った
後、それぞれ実施例15と同様の条件で反応を行ない、
3つの反応粗製物a、b、cを得た。そして、前記反応
粗製物a、b、cを、それぞれ少量サンプリングした
後、残りを等量に3分割し(それぞれサンプルa−1、
a−2、a−3;b−1、b−2、b−3;c−1、c
−2、c−3とした)、前記サンプルa−1、b−1、
c−1は実施例2と同様に、前記サンプルa−2、b−
2、c−2は実施例3と同様に、前記サンプルa−3、
b−3、c−3は実施例4と同様にして、それぞれ蒸留
処理を行なった。そして、前記反応粗製物a、b、c
と、サンプルa−1〜a−3、b−1〜b−3、c−1
〜c−3の蒸留処理後の各ボトム液を前記実施例1と同
様にして前記ヘッドスペースGC−MSにより分析し
た。この結果を下記表17に示す。また、前記実施例1
と同様にして官能試験評価を行なった結果(評点の平均
値)を、下記表17に併せて示す。
【0096】
【表17】 ヘッドスペース GC−MSで リサイクルした留分 蒸留 検出された微量成分 平均値 15−A 反応粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 a−1ボトム 検出せず 3.8 a−2ボトム 検出せず 3.9 a−3ボトム 検出せず 3.8 15−B 反応粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール − b−1ボトム 検出せず 3.9 b−2ボトム 検出せず 3.9 b−3ボトム 検出せず 3.9 15−C 反応粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール − c−1ボトム 検出せず 3.9 c−2ボトム 検出せず 3.8 c−3ボトム 検出せず 3.8
【0097】前記表17に示すように、前記各反応粗製
物において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセト
ンや2−プロパノールが検出された以外には、本来のグ
リコールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成
分は検出されなかった。また、前記評点の平均値から、
良好な匂いのグリコールエーテルであることがわかっ
た。このことから、前記蒸留処理によって未反応原料を
回収し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないこ
とが確認できた。
【0098】(実施例18)実施例16のサンプルA、
B、Cを蒸留した後の各蒸留留分を回収原料として用
い、実施例5と同様にして不足分の原料を前記n−ブチ
ルアルコールのエチレンオキサイド1モル付加体で補っ
た後、それぞれ実施例16と同様の条件で反応を行な
い、3つの反応粗製物a、b、cを得た。前記反応粗製
物a、b、cをそれぞれ少量サンプリングした後、残り
を等量に3分割し(それぞれサンプルa−1、a−2、
a−3;b−1、b−2、b−3;c−1、c−2、c
−3とした)、前記サンプルa−1、b−1、c−1は
実施例2と同様に、a−2、b−2、c−2は実施例3
と同様に、a−3、b−3、c−3は実施例4と同様に
して、それぞれ蒸留処理を行なった。前記反応粗製物
a、b、cと、サンプルa−1〜a−3、b−1〜b−
3、c−1〜c−3の蒸留処理後の各ボトム液を、前記
実施例1と同様にして前記ヘッドスペースGC−MSに
より分析した。この結果を下記表18に示す。また、前
記実施例1と同様にして官能試験評価を行なった結果
(評点の平均値)を、下記表18に併せて示す。
【0099】
【表18】 ヘッドスペース GC−MSで リサイクルした留分 蒸留 検出された微量成分 平均値 16−A 反応粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 a−1ボトム 検出せず 3.8 a−2ボトム 検出せず 3.8 a−3ボトム 検出せず 3.8 16−B 反応粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール − b−1ボトム 検出せず 3.9 b−2ボトム 検出せず 3.9 b−3ボトム 検出せず 3.8 16−C 反応粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール − c−1ボトム 検出せず 3.8 c−2ボトム 検出せず 3.9 c−3ボトム 検出せず 3.8
【0100】前記表18に示すように、前記各反応粗製
物において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセト
ンや2−プロパノールが検出された以外には、本来のグ
リコールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成
分は検出されなかった。また、前記評点の平均値から、
良好な匂いのグリコールエーテルであることがわかっ
た。このことから、前記蒸留処理によって未反応原料を
回収し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないこ
とが確認できた。
【0101】(実施例19)アルコール系原料として、
(1)n−ブチルアルコール、(2)n−ブチルアルコ
ールのエチレンオキサイド2モル付加体、(3)n−ペ
ンチルアルコール、(4)iso−ペンチルアルコー
ル、(5)n−ヘキシルアルコール、(6)メチルアミ
ルアルコール、(7)シクロヘキシルアルコール、
(8)3−メチル−1−ヘキサノール、(9)5−メチ
ル−1−ヘキサノール、(10)n−ヘプチルアルコー
ル、(11)2−エチルヘキシルアルコールをそれぞれ
用いた以外は、実施例1と同様にブロック付加反応を行
なった。それぞれの反応粗製物から少量サンプリングし
た後、残りを3分割し、それぞれ実施例2、実施例3、
実施例4と同様に蒸留処理を行なった。なお、原料の蒸
気圧曲線に応じて、適宜蒸留温度の調節を行なった。前
記蒸留処理により得られた各ボトム・留分は、例えば、
(1)n−ブチルアルコールであれば、実施例2、実施
例3および実施例4の方法により得られたボトムを、そ
れぞれ、(1)−A、(1)−B、(1)−Cとし、そ
の留分を(1)−a、(1)−b、(1)−cとした。
また、反応粗製物は、例えば、(1)n−ブチルアルコ
ールであれば、(1)粗製物とした。前記反応粗製物と
各ボトムを前記実施例1と同様にして前記ヘッドスペー
スGC−MSにより分析した結果を下記表19に示す。
また、前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なっ
た結果(評点の平均値)を、下記表19に併せて示す。
【0102】
【表19】 ヘッドスペースGC−MSで サンプル 検出された微量成分 平均値 (1)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (1)−A 検出せず 3.9 (1)−B 検出せず 3.9 (1)−C 検出せず 4.0 (2)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (2)−A 検出せず 3.9 (2)−B 検出せず 3.8 (2)−C 検出せず 3.9 (3)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (3)−A 検出せず 3.9 (3)−B 検出せず 4.0 (3)−C 検出せず 3.9 (4)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−A 検出せず 3.9 (4)−B 検出せず 3.8 (4)−C 検出せず 3.8 (5)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (5)−A 検出せず 3.9 (5)−B 検出せず 3.9 (5)−C 検出せず 3.9 (6)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (6)−A 検出せず 3.9 (6)−B 検出せず 3.9 (6)−C 検出せず 3.9 (7)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (7)−A 検出せず 3.9 (7)−B 検出せず 4.0 (7)−C 検出せず 3.8 (8)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (8)−A 検出せず 3.9 (8)−B 検出せず 3.9 (8)−C 検出せず 3.9 (9)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (9)−A 検出せず 3.9 (9)−B 検出せず 3.8 (9)−C 検出せず 3.8 (10)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (10)−A 検出せず 3.9 (10)−B 検出せず 3.8 (10)−C 検出せず 3.9 (11)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (11)−A 検出せず 3.8 (11)−B 検出せず 3.9 (11)−C 検出せず 4.0
【0103】前記表19に示すように、前記各反応粗製
物において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセト
ンや2−プロパノールが検出された以外には、本来のグ
リコールエーテル臭とは異なる臭気を与える原因となる
微量成分は検出されなかった。また、前記評点の平均値
から、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわ
かった。
【0104】(実施例20)実施例19で得られた各留
分(a、b、c)を回収原料として用い、実施例5と同
様にして不足分の原料を前記n−ブチルアルコールのエ
チレンオキサイド1モル付加体で補った後、それぞれ実
施例19と同様に反応を行なった。それぞれの反応粗製
物を少量サンプリングした後、残りをそれぞれ3分割
し、実施例2、実施例3、実施例4と同様に蒸留処理を
行なった。なお、原料の蒸気圧曲線に応じて、適宜蒸留
温度の調節を行なった。例えば、実施例19で得られた
留分(1)−aを回収原料として反応を行ない、実施例
2、実施例3および実施例4と同様に蒸留して得られた
ボトムを、それぞれ(1)−a−A、(1)−a−B、
(1)−a−Cとし、反応粗製物を、(1)−a−粗製
物とした。前記反応粗製物と各ボトムをそれぞれ前記実
施例1と同様にして前記ヘッドスペースGC−MSによ
り分析した結果を下記表20に示す。また、前記実施例
1と同様にして官能試験評価を行なった結果(評点の平
均値)を、下記表20に併せて示す。
【0105】
【表20】 ヘッドスペースGC−MSで サンプル 検出された微量成分 平均値 (1)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (1)−a−A 検出せず 3.8 (1)−a−B 検出せず 3.8 (1)−a−C 検出せず 3.9 (1)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (1)−b−A 検出せず 3.9 (1)−b−B 検出せず 3.9 (1)−b−C 検出せず 3.9 (1)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (1)−c−A 検出せず 3.9 (1)−c−B 検出せず 4.0 (1)−c−C 検出せず 3.9 (2)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (2)−a−A 検出せず 3.8 (2)−a−B 検出せず 3.9 (2)−a−C 検出せず 3.9 (2)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (2)−b−A 検出せず 3.9 (2)−b−B 検出せず 3.9 (2)−b−C 検出せず 3.8 (2)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (2)−c−A 検出せず 3.9 (2)−c−B 検出せず 3.8 (2)−c−C 検出せず 3.9 (3)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (3)−a−A 検出せず 3.8 (3)−a−B 検出せず 4.0 (3)−a−C 検出せず 4.0 (3)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (3)−b−A 検出せず 3.8 (3)−b−B 検出せず 3.8 (3)−b−C 検出せず 3.9 (3)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (3)−c−A 検出せず 3.9 (3)−c−B 検出せず 3.8 (3)−c−C 検出せず 3.8 (4)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−a−A 検出せず 3.9 (4)−a−B 検出せず 3.9 (4)−a−C 検出せず 4.0 (4)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−b−A 検出せず 3.8 (4)−b−B 検出せず 3.8 (4)−b−C 検出せず 3.9 (4)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−c−A 検出せず 3.9 (4)−c−B 検出せず 3.9 (4)−c−C 検出せず 3.8 (5)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (5)−a−A 検出せず 3.9 (5)−a−B 検出せず 4.0 (5)−a−C 検出せず 4.0 (5)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (5)−b−A 検出せず 3.8 (5)−b−B 検出せず 3.9 (5)−b−C 検出せず 3.8 (5)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (5)−c−A 検出せず 3.9 (5)−c−B 検出せず 3.9 (5)−c−C 検出せず 3.9 (6)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (6)−a−A 検出せず 3.9 (6)−a−B 検出せず 3.9 (6)−a−C 検出せず 3.9 (6)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (6)−b−A 検出せず 3.9 (6)−b−B 検出せず 3.9 (6)−b−C 検出せず 3.9 (6)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (6)−c−A 検出せず 3.9 (6)−c−B 検出せず 3.8 (6)−c−C 検出せず 3.9 (7)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (7)−a−A 検出せず 3.9 (7)−a−B 検出せず 3.8 (7)−a−C 検出せず 3.9 (7)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (7)−b−A 検出せず 3.8 (7)−b−B 検出せず 3.9 (7)−b−C 検出せず 4.0 (7)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (7)−c−A 検出せず 3.9 (7)−c−B 検出せず 4.0 (7)−c−C 検出せず 3.9 (8)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (8)−a−A 検出せず 3.9 (8)−a−B 検出せず 3.8 (8)−a−C 検出せず 3.9 (8)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (8)−b−A 検出せず 3.8 (8)−b−B 検出せず 3.9 (8)−b−C 検出せず 3.9 (8)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (8)−c−A 検出せず 3.9 (8)−c−B 検出せず 3.9 (8)−c−C 検出せず 3.8 (9)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (9)−a−A 検出せず 3.9 (9)−a−B 検出せず 3.9 (9)−a−C 検出せず 3.8 (9)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (9)−b−A 検出せず 3.9 (9)−b−B 検出せず 3.8 (9)−b−C 検出せず 3.8 (9)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (9)−c−A 検出せず 3.9 (9)−c−B 検出せず 3.8 (9)−c−C 検出せず 3.8 (10)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (10)−a−A 検出せず 3.8 (10)−a−B 検出せず 3.9 (10)−a−C 検出せず 3.9 (10)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (10)−b−A 検出せず 3.8 (10)−b−B 検出せず 3.8 (10)−b−C 検出せず 3.8 (10)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (10)−c−A 検出せず 3.9 (10)−c−B 検出せず 3.9 (10)−c−C 検出せず 4.0 (11)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (11)−a−A 検出せず 3.9 (11)−a−B 検出せず 3.8 (11)−a−C 検出せず 3.9 (11)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (11)−b−A 検出せず 3.9 (11)−b−B 検出せず 4.0 (11)−b−C 検出せず 3.8 (11)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (11)−c−A 検出せず 3.9 (11)−c−B 検出せず 3.9 (11)−c−C 検出せず 3.9
【0106】前記表20に示すように、前記各反応粗製
物において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセト
ンや2−プロパノールが検出された以外には、本来のグ
リコールエーテル臭とは異なる臭気を与える原因となる
微量成分は検出されなかった。また、前記評点の平均値
から、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわ
かった。このことから、前記蒸留処理によって未反応原
料を回収し、これを再使用しても、匂いに影響を与えな
いことが確認できた。
【0107】(実施例21)アルコール系原料として
(1)n−ブチルアルコール、(2)n−ブチルアルコ
ールのエチレンオキサイド2モル付加体、(3)n−ペ
ンチルアルコール、(4)iso−ペンチルアルコー
ル、(5)n−ヘキシルアルコール、(6)メチルアミ
ルアルコール、(7)シクロヘキシルアルコール、
(8)3−メチル−1−ヘキサノール、(9)5−メチ
ル−1−ヘキサノール、(10)n−ヘプチルアルコー
ル、(11)2−エチルヘキシルアルコールをそれぞれ
用いた以外は、実施例8と同様にランダム付加反応を行
なった。それぞれの反応粗製物から少量ずつサンプリン
グした後、残りそれぞれを3分割し、実施例2、実施例
3および実施例4と同様に蒸留を行なった。なお、原料
の蒸気圧曲線に応じて、適宜蒸留温度の調節を行なっ
た。前記反応粗製物と、蒸留により得られた各ボトムを
前記実施例1と同様にして前記ヘッドスペースGC−M
Sにより分析した結果を下記表21に示す。下記表中に
おいて、例えば、「(1)粗製物」等のようなサンプル名
は、前記実施例19と同様にして表記した。また、前記
実施例1と同様にして官能試験評価を行なった結果(評
点の平均値)を、下記表21に併せて示す。
【0108】
【表21】 ヘッドスペースGC−MSで サンプル 検出された微量成分 平均値 (1)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (1)−A 検出せず 3.9 (1)−B 検出せず 4.0 (1)−C 検出せず 3.8 (2)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (2)−A 検出せず 3.9 (2)−B 検出せず 3.9 (2)−C 検出せず 3.9 (3)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (3)−A 検出せず 3.8 (3)−B 検出せず 4.0 (3)−C 検出せず 3.9 (4)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−A 検出せず 3.9 (4)−B 検出せず 3.9 (4)−C 検出せず 3.9 (5)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (5)−A 検出せず 3.8 (5)−B 検出せず 3.8 (5)−C 検出せず 3.8 (6)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (6)−A 検出せず 3.8 (6)−B 検出せず 3.9 (6)−C 検出せず 3.9 (7)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (7)−A 検出せず 4.0 (7)−B 検出せず 3.9 (7)−C 検出せず 3.9 (8)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (8)−A 検出せず 3.9 (8)−B 検出せず 3.8 (8)−C 検出せず 3.9 (9)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (9)−A 検出せず 3.8 (9)−B 検出せず 3.8 (9)−C 検出せず 3.9 (10)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (10)−A 検出せず 3.8 (10)−B 検出せず 3.8 (10)−C 検出せず 3.9 (11)粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (11)−A 検出せず 3.9 (11)−B 検出せず 3.9 (11)−C 検出せず 3.9
【0109】前記表21に示すように、前記各反応粗製
物において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセト
ンや2−プロパノールが検出された以外には、本来のグ
リコールエーテル臭とは異なる臭気を与える原因となる
微量成分は検出されなかった。また、前記評点の平均値
から、良好な匂いのグリコールエーテルであることがわ
かった。
【0110】(実施例22)実施例21で得られた各留
分を回収原料として用い、実施例5と同様にして不足分
の原料を前記n−ブチルアルコールのエチレンオキサイ
ド1モル付加体で補った後、実施例21と同様に反応を
行なった。それぞれの反応粗製物を少量サンプリングし
た後、残りをそれぞれ3分割し、実施例2、実施例3、
実施例4と同様に蒸留処理した。なお、原料の蒸気圧曲
線に応じて、適宜、蒸留温度の調節を行なった。前記反
応粗製物と、前記蒸留により得られた各ボトムを、それ
ぞれ前記実施例1と同様にして前記ヘッドスペースGC
−MSにより分析した結果を下記表22に示す。下記表
中において、例えば、「(1)−a−粗製物」等のような
サンプル名は、前記実施例20と同様にして表記した。
また、前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なっ
た結果(評点の平均値)を、下記表22に併せて示す。
【0111】
【表22】 ヘッドスペースGC−MSで サンプル 検出された微量成分 平均値 (1)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (1)−a−A 検出せず 3.8 (1)−a−B 検出せず 3.8 (1)−a−C 検出せず 3.9 (1)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (1)−b−A 検出せず 3.8 (1)−b−B 検出せず 3.9 (1)−b−C 検出せず 3.9 (1)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (1)−c−A 検出せず 4.0 (1)−c−B 検出せず 3.8 (1)−c−C 検出せず 3.9 (2)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (2)−a−A 検出せず 3.8 (2)−a−B 検出せず 3.8 (2)−a−C 検出せず 3.8 (2)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (2)−b−A 検出せず 3.8 (2)−b−B 検出せず 4.0 (2)−b−C 検出せず 3.8 (2)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (2)−c−A 検出せず 3.9 (2)−c−B 検出せず 3.8 (2)−c−C 検出せず 3.9 (3)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (3)−a−A 検出せず 3.9 (3)−a−B 検出せず 3.8 (3)−a−C 検出せず 4.0 (3)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (3)−b−A 検出せず 3.9 (3)−b−B 検出せず 3.9 (3)−b−C 検出せず 3.9 (3)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (3)−c−A 検出せず 3.9 (3)−c−B 検出せず 4.0 (3)−c−C 検出せず 3.9 (4)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−a−A 検出せず 3.9 (4)−a−B 検出せず 3.9 (4)−a−C 検出せず 3.9 (4)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−b−A 検出せず 3.9 (4)−b−B 検出せず 3.8 (4)−b−C 検出せず 3.8 (4)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (4)−c−A 検出せず 3.8 (4)−c−B 検出せず 3.9 (4)−c−C 検出せず 3.9 (5)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (5)−a−A 検出せず 3.9 (5)−a−B 検出せず 3.8 (5)−a−C 検出せず 3.8 (5)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (5)−b−A 検出せず 3.8 (5)−b−B 検出せず 3.9 (5)−b−C 検出せず 3.9 (5)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (5)−c−A 検出せず 3.9 (5)−c−B 検出せず 3.9 (5)−c−C 検出せず 3.9 (6)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (6)−a−A 検出せず 3.9 (6)−a−B 検出せず 3.8 (6)−a−C 検出せず 3.9 (6)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (6)−b−A 検出せず 3.8 (6)−b−B 検出せず 3.9 (6)−b−C 検出せず 3.8 (6)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (6)−c−A 検出せず 3.8 (6)−c−B 検出せず 3.8 (6)−c−C 検出せず 3.8 (7)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (7)−a−A 検出せず 3.8 (7)−a−B 検出せず 3.8 (7)−a−C 検出せず 3.9 (7)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (7)−b−A 検出せず 3.8 (7)−b−B 検出せず 3.8 (7)−b−C 検出せず 3.8 (7)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (7)−c−A 検出せず 3.9 (7)−c−B 検出せず 4.0 (7)−c−C 検出せず 4.0 (8)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (8)−a−A 検出せず 3.9 (8)−a−B 検出せず 3.8 (8)−a−C 検出せず 3.9 (8)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (8)−b−A 検出せず 3.9 (8)−b−B 検出せず 3.9 (8)−b−C 検出せず 3.8 (8)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (8)−c−A 検出せず 3.8 (8)−c−B 検出せず 3.9 (8)−c−C 検出せず 3.9 (9)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (9)−a−A 検出せず 3.9 (9)−a−B 検出せず 3.8 (9)−a−C 検出せず 3.9 (9)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (9)−b−A 検出せず 3.8 (9)−b−B 検出せず 3.8 (9)−b−C 検出せず 3.8 (9)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (9)−c−A 検出せず 3.9 (9)−c−B 検出せず 3.9 (9)−c−C 検出せず 3.9 (10)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (10)−a−A 検出せず 3.8 (10)−a−B 検出せず 3.9 (10)−a−C 検出せず 3.8 (10)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (10)−b−A 検出せず 3.8 (10)−b−B 検出せず 3.9 (10)−b−C 検出せず 3.9 (10)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (10)−c−A 検出せず 3.9 (10)−c−B 検出せず 3.9 (10)−c−C 検出せず 3.8 (11)−a−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (11)−a−A 検出せず 3.9 (11)−a−B 検出せず 3.9 (11)−a−C 検出せず 4.0 (11)−b−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.8 (11)−b−A 検出せず 3.9 (11)−b−B 検出せず 3.8 (11)−b−C 検出せず 3.8 (11)−c−粗製物 アセトン、2-フ゜ロハ゜ノール 3.9 (11)−c−A 検出せず 4.0 (11)−c−B 検出せず 3.8 (11)−c−C 検出せず 3.9
【0112】前記表22に示すように、前記各反応粗製
物において、匂いへの影響が少ないと考えられるアセト
ンや2−プロパノールが検出された以外には、本来のグ
リコールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成
分は検出されなかった。また、前記評点の平均値から、
良好な匂いのグリコールエーテルであることがわかっ
た。このことから、前記蒸留処理によって未反応原料を
回収し、これを再使用しても、匂いに影響を与えないこ
とが確認できた。
【0113】(実施例23)触媒として30重量%水酸
化ナトリウム水溶液1.4gを使用した以外は実施例1
と同様の反応を行い、得られた反応粗製物を、前記実施
例1と同様にして前記ヘッドスペースGC−MSにより
分析した。この結果を下記表23に示す。
【0114】
【表23】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出 2−プロパノール 検出
【0115】前記反応粗製物を分析した結果、前記表2
3に示すように、匂いへの影響が少ないと考えられるア
セトンや2−プロパノールは検出されたが、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。また、前記反応粗製物について、
前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なった結
果、評点の平均値は3.8点であり、良好な匂いのグリ
コールエーテルであることがわかった。
【0116】(実施例24)プロピレンオキサイドの導
入量を54.6g(付加モル数0.1相当)に、エチレ
ンオキサイドの導入量を1245g(付加モル数3相
当)にそれぞれ変えた以外は、前記実施例1と同様にし
て反応粗製物を得た。そして、前記反応粗製物を、前記
実施例1と同様にしてヘッドスペースGC−MSにより
分析した。この結果を下記表24に示す。
【0117】
【表24】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出 2−プロパノール 検出
【0118】前記反応粗製物を分析した結果、前記表2
4に示すように、匂いへの影響が少ないと考えられるア
セトンや2−プロパノールは検出されたが、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。また、前記反応粗製物について、
前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なった結
果、評点の平均値は3.8点であり、良好な匂いのグリ
コールエーテルであることがわかった。
【0119】(実施例25)プロピレンオキサイドの導
入量を491g(付加モル数0.9相当)に、エチレン
オキサイドの導入量を1245g(付加モル数3相当)
にそれぞれ変えた以外は、前記実施例1と同様にして反
応粗製物を得た。そして、前記反応粗製物を、前記実施
例1と同様にしてヘッドスペースGC−MSにより分析
した。この結果を下記表25に示す。
【0120】
【表25】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出 2−プロパノール 検出
【0121】前記反応粗製物を分析した結果、前記表2
5に示すように、匂いへの影響が少ないと考えられるア
セトンや2−プロパノールは検出されたが、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。また、前記反応粗製物について、
前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なった結
果、評点の平均値は3.9点であり、良好な匂いのグリ
コールエーテルであることがわかった。
【0122】(実施例26)プロピレンオキサイドの導
入量を273g(付加モル数0.5相当)に、エチレン
オキサイドの導入量を2075g(付加モル数5相当)
にそれぞれ変えた以外は、前記実施例1と同様にして反
応粗製物を得た。そして、前記反応粗製物を、前記実施
例1と同様にしてヘッドスペースGC−MSにより分析
した。この結果を下記表26に示す。
【0123】
【表26】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出 2−プロパノール 検出
【0124】前記反応粗製物を分析した結果、前記表2
6に示すように、匂いへの影響が少ないと考えられるア
セトンや2−プロパノールは検出されたが、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。また、前記反応粗製物について、
前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なった結
果、評点の平均値は3.8点であり、良好な匂いのグリ
コールエーテルであることがわかった。
【0125】(比較例1)オートクレーブ内にプロピレ
ンオキサイドは導入せず、エチレンオキサイド415g
のみを導入した以外は、実施例1と同様に反応を行な
い、得られた反応粗製物を前記実施例1と同様にして前
記ヘッドスペースGC−MSにより分析した。この結果
を下記表27に示す。
【0126】
【表27】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出 ブチルアルデヒド 検出 ギ酸ブチル 検出 酪酸メチル 検出 アセトン 検出せず 2−プロパノール 検出せず
【0127】前記分析の結果、前記表27に示すよう
に、本来のグリコールエーテル臭とは異なる臭気の原因
となる微量成分が検出された。また、前記反応粗製物に
ついて、前記実施例1と同様にして官能試験評価を行な
った結果、評点の平均値は1.2点であり、良好な匂い
のグリコールエーテルは得られなかった。
【0128】(比較例2)アルコール系原料として
(1)n−ブチルアルコール、(2)n−ブチルアルコ
ールのエチレンオキサイド2モル付加体、(3)n−ペ
ンチルアルコール、(4)iso−ペンチルアルコー
ル、(5)n−ヘキシルアルコール、(6)メチルアミ
ルアルコール、(7)シクロヘキシルアルコール、
(8)3−メチル−1−ヘキサノール、(9)5−メチ
ル−1−ヘキサノール、(10)n−ヘプチルアルコー
ル、(11)2−エチルヘキシルアルコールをそれぞれ
用いた以外は、比較例1と同様に反応を行なった。そし
て、得られた反応粗製物を前記実施例1と同様にして、
前記ヘッドスペースGC−MSにより分析した。この結
果を下記表25に示す。また、前記実施例1と同様にし
て官能試験評価を行なった結果(評点の平均値)を、下
記表28に併せて示す。
【0129】
【表28】 原料 ヘッドスペースGC−MSで検出された アルコール 微量成分 平均点 (1) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.1 (2) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.3 (3) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.3 (4) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.3 (5) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.1 (6) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.2 (7) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.1 (8) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.3 (9) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.1 (10) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.1 (11) 1-メトキシ-フ゛タン、フ゛チルアルテ゛ヒト゛、キ゛酸フ゛チル、酪酸メチル 1.1
【0130】前記表28に示すように、本来のグリコー
ルエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分が検
出された。また、前記評点の平均値に示されるように、
良好な匂いのグリコールエーテルは得られなかった。
【0131】(比較例3)プロピレンオキサイドの導入
量を546g(付加モル数1.0相当)に変えた以外
は、前記実施例1と同様にして反応粗製物を得た。そし
て、前記反応粗製物を、前記実施例1と同様にしてヘッ
ドスペースGC−MSにより分析した。この結果を下記
表29に示す。
【0132】
【表29】 成分名 ヘッドスペース GC−MS 1−メトキシ−ブタン 検出せず ブチルアルデヒド 検出せず ギ酸ブチル 検出せず 酪酸メチル 検出せず アセトン 検出 2−プロパノール 検出
【0133】前記反応粗製物を分析した結果、前記表2
9に示すように、匂いへの影響が少ないと考えられるア
セトンや2−プロパノールは検出されたが、本来のグリ
コールエーテル臭とは異なる臭気の原因となる微量成分
は検出されなかった。ところが、前記反応粗製物につい
て前記実施例1と同様にして官能試験評価を行なった結
果、アセトンや2−プロパノールの含有量が高いため、
評点の平均値は1.8点であり、良好な匂いのグリコー
ルエーテルは得られなかった。
【0134】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、炭素数
4〜8の範囲であるアルコールおよび前記アルコールの
エチレンオキサイド付加体のうち少なくとも一方である
アルコール系原料に、前記アルコール系原料の活性水素
1モル当たり、1モルを越え5モル以下の範囲であるエ
チレンオキサイドおよび0.1モル以上1モル未満の範
囲であるプロピレンオキサイドを付加するだけで、香気
に優れたグリコールエーテルを低コストで容易に製造す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 武史 東京都墨田区本所一丁目3番7号ライオン 株式会社内 (72)発明者 渡辺 裕次 東京都墨田区本所一丁目3番7号ライオン 株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC43 AD12 BA66 BA69 BC31 GN06 GP01 GP02 4H039 CA61 CF90

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数4〜8の範囲であるアルコールお
    よび前記アルコールのエチレンオキサイド付加体のうち
    少なくとも一方であるアルコール系原料に、前記アルコ
    ール系原料の活性水素1モル当たり、1モルを越え5モ
    ル以下の範囲であるエチレンオキサイドおよび0.1モ
    ル以上1モル未満の範囲であるプロピレンオキサイドを
    付加するグリコールエーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルコール系原料への、エチレンオキサ
    イドおよびプロピレンオキサイドの付加が、ブロック付
    加またはランダム付加である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルコールが、n−ブチルアルコール、
    n−ペンチルアルコール、iso−ペンチルアルコー
    ル、n−ヘキシルアルコール、メチルアミルアルコー
    ル、シクロヘキシルアルコール、3−メチル−1−ヘキ
    サノール、5−メチル−1−ヘキサノール、n−ヘプチ
    ルアルコールおよび2−エチルヘキシルアルコールから
    なる群から選択された少なくとも一つのアルコールであ
    り、前記アルコールのエチレンオキサイド付加体が、n
    −ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール、iso
    −ペンチルアルコール、n−ヘキシルアルコール、メチ
    ルアミルアルコール、シクロヘキシルアルコール、3−
    メチル−1−ヘキサノール、5−メチル−1−ヘキサノ
    ール、n−ヘプチルアルコールおよび2−エチルヘキシ
    ルアルコールからなる群から選択された少なくとも一つ
    のアルコールのエチレンオキサイド付加体である請求項
    1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルコールのエチレンオキサイド付加体
    が、エチレンオキサイド1モル付加体またはエチレンオ
    キサイド2モル付加体である請求項1〜3のいずれか一
    項に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルコール系原料に対するエチレンオキ
    サイドおよびプロピレンオキサイドの付加において、触
    媒として酸または塩基を用いる請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 アルコール系原料に対するエチレンオキ
    サイドおよびプロピレンオキサイドの付加の後、前記付
    加反応粗製物を蒸留して、グリコールエーテルよりも低
    沸点である化合物を除去し、未反応の原料は回収して再
    利用する請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 水の存在下において、蒸留を行なう請求
    項6記載の製造方法。
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