JP2001154228A - 銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ - Google Patents

銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ

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JP2001154228A
JP2001154228A JP33855399A JP33855399A JP2001154228A JP 2001154228 A JP2001154228 A JP 2001154228A JP 33855399 A JP33855399 A JP 33855399A JP 33855399 A JP33855399 A JP 33855399A JP 2001154228 A JP2001154228 A JP 2001154228A
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silver halide
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image
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JP33855399A
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Yuji Imai
右二 今井
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二眼方式の銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラに
おいて、撮影光学系と撮像光学系の各内部に独立して絞
り手段を設けてこれを制御することで、両光学系により
得られるべき各画像を略同等のものとする銀塩撮影及び
電子撮像兼用カメラを提供する。 【解決手段】銀塩フイルム61に対して露光を行なう銀
塩フイルム撮影光学系3と、銀塩フイルム撮影光学系を
透過する光束の光量を規制する第1の絞り手段52と、
撮像素子76に対して露光を行なう撮像光学系5と、撮
像光学系を透過する光束の光量を規制する第2の絞り手
段72と、銀塩フイルム撮影光学系によって銀塩フイル
ムの露光面に形成される第1の光学像と撮像光学系によ
って撮像素子の受光面に形成される第2の光学像とが所
定の関係となるように第1の絞り手段及び第2の絞り手
段を制御する制御手段84とを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、銀塩撮影及び電
子撮像兼用カメラ、詳しくは被写体像を銀塩フイルムに
露光する銀塩撮影装置と、被写体像を撮像素子によって
光電変換し、その画像信号により表わされる画像を表示
すると共に同画像信号を記録する電子的撮像装置とから
なる銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮影光学系により形成される
被写体像を写真撮影用の銀塩フイルムに露光し得るのと
共に、撮影光学系により形成される被写体像を撮像素子
等を用いて電気的な信号に光電変換し、これにより得ら
れる画像信号により表わされる画像を表示し、同画像信
号を記録するようにした銀塩撮影及び電子撮像兼用カメ
ラについては、さまざまな提案がなされている。
【0003】このような銀塩撮影及び電子撮像兼用カメ
ラでは、銀塩フイルムに対して露光されるべき画像を、
その露光動作に先立って予め撮像素子を用いて取得し表
示することで、同等の画像を確認することができるとい
う利点がある。また、銀塩フイルムに対して露光動作、
即ち撮影動作を実行した直後においても、すぐに撮像素
子により取得され表示される画像によって、その撮影結
果と同等の画像を確認することができるという利点もあ
る。
【0004】さらに、銀塩フイルムに対する撮影動作
と、撮像素子に対する撮像動作とをそれぞれ単独で実行
させることで、撮像素子を使用して得られる電子的な画
像信号を必要に応じて記録するようにしたり、同画像信
号の記録動作を行なわず、これを撮影直後の確認のみに
用いるようにする等、使用者の用途に応じて使い分ける
ことができる等の様々な利点がある。
【0005】また、例えば特開平10−104736号
公報や特開平10−239759号公報等によって開示
されているカメラは、銀塩フイルムの露光面に所望の被
写体像を結像させる光学系と、撮像素子の受光面に所望
の被写体像を結像させる光学系との二系統の光学系を有
する形態のいわゆる二眼方式の銀塩撮影及び電子撮像兼
用カメラについてのものである。
【0006】一般的に、上述のような二眼方式の銀塩撮
影及び電子撮像兼用カメラの場合には、二系統の光学系
によって形成されるそれぞれの被写体像の間にはパララ
ックスが生じる等により、銀塩フイルムに露光される画
像と撮像素子によって取得される画像とが一致しないと
いう問題がある。
【0007】一方、単一の光学系を介して入射する光束
を、ハーフミラー等を利用して二分割し、一方の光束を
銀塩フイルムの側へ、他方の光束を撮像素子の側へと導
くような構成としたいわゆる一眼方式の銀塩撮影及び電
子撮像兼用カメラについても、例えば特開昭62−06
1036号公報等によって種々の提案がなされている。
【0008】この一眼方式の銀塩撮影及び電子撮像兼用
カメラでは、単一の光学系により形成される被写体像に
基づいて、銀塩フイルムへの露光及び撮像素子への露光
を行なうようにしているので、パララックスの問題は解
消されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに一眼方式の銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラの場合
には、単一の光学系を介して入射する光束を、ハーフミ
ラー等を利用して二分割し、一方の光束を銀塩フイルム
の側へ、他方の光束を撮像素子の側へと導くような構成
としていることから、銀塩フイルムの側と撮像素子の側
とにそれぞれ導かれる光量は、二眼方式のものに比べて
少なくなってしまうことになる。
【0010】さらに、通常の場合には、銀塩フイルムの
露光面の画面サイズと撮像素子の受光面の画面サイズと
は、それぞれ異なるサイズになるのが普通である。した
がって、従来の一眼方式のものでは、ハーフミラー等に
よって入射光束を分割した後のそれぞれの光束を縮小光
学系又は拡大光学系等を用いることで、両者の画面サイ
ズに合わせて略等価の画角となるように調整する手段等
が必要になる。
【0011】一方、銀塩フイルムを露光する銀塩フイル
ム撮影光学系と撮像素子を露光する撮像光学系とをそれ
ぞれ独立した光学系で構成する二眼方式のものでは、そ
れぞれに最適化した光学系を設計することによって両者
の画角を略一致させることが容易である。したがって、
各光学系が互いを制約してしまうことがなく、よって設
計の自由度を確保することができるという長所を有して
いる。
【0012】なお、上記特開平10−239759号公
報において開示されている二眼方式のカメラは、銀塩フ
イルムに対して露光を行なう撮影光学系と撮像素子に対
して露光を行なう撮像光学系とのそれぞれに、各光学系
を透過する光束をそれぞれ規制し各露光量を制限するた
めの絞り部材を有して構成されている。しかし、それぞ
れの絞り部材を動作させるための絞り機構を制御する手
段についての詳細な説明がなされていない。
【0013】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、銀塩フイルムの
露光面に所望の被写体像を結像させる光学系と、撮像素
子の受光面に所望の被写体像を結像させる光学系との二
系統の光学系を有する形態のいわゆる二眼方式の銀塩撮
影及び電子撮像兼用カメラにおいて、両光学系の内部に
それぞれ独立して設けられる絞り手段のそれぞれを適切
な関係となるように関連付けて制御することで、両光学
系によって取得されるべきそれぞれの画像を略同等のも
のとする銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラを提供するこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ
は、銀塩フイルムに対して露光を行なう銀塩フイルム撮
影光学系と、この銀塩フイルム撮影光学系を透過する光
束の光量を規制する第1の絞り手段と、撮像素子に対し
て露光を行なう撮像光学系と、この撮像光学系を透過す
る光束の光量を規制する第2の絞り手段と、上記銀塩フ
イルム撮影光学系によって上記銀塩フイルムの露光面に
形成される第1の光学像と上記撮像光学系によって上記
撮像素子の受光面に形成される第2の光学像とが所定の
関係となるように上記第1の絞り手段及び上記第2の絞
り手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0015】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
る銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラにおいて、上記制御
手段は、上記銀塩フイルムの感度、上記撮像素子の感度
に応じて上記銀塩フイルム及び上記撮像素子の各露光条
件が略等価となるように上記第1の絞り手段及び上記第
2の絞り手段を制御することを特徴とする。
【0016】そして、第3の発明は、上記第2の発明に
よる銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラにおいて、上記露
光条件は、露光秒時、ぼけ具合、ストロボ光の寄与率の
いずれか一つであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1・図2は、本発明の第1の実施
形態の銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラの外観を示す図
であって、図1は正面側から見た斜視図、図2は背面図
である。また図3は、本実施形態のカメラの内部に配設
される主要な構成部材を示す要部ブロック構成図であ
る。
【0018】本実施形態のカメラ100は、銀塩フイル
ムを用いて写真撮影を行なうことができると同時に、こ
れと並行して撮像素子等を利用して電気的な画像信号を
取得し記録することができるようにした銀塩撮影及び電
子撮像兼用カメラであって、銀塩フイルム61(図1・
図2では図示せず。図3参照)と電子的撮像手段(撮像
素子76;図1・図2では図示せず。図3参照)とのそ
れぞれに対応する光学系、即ち、カメラ本体1の内部に
挿脱自在に配設される銀塩フイルム61に対して露光を
行なうための光学系である銀塩フイルム撮影光学系3
と、カメラ本体1の内部に固設される電子的撮像手段の
一部を構成するである撮像素子76に対して露光を行な
うための光学系である電子撮像光学系5とを独立して構
成したものである。
【0019】これらの光学系のうち銀塩フイルム撮影光
学系3は、図1に示すようにカメラ本体1の前面側の略
中央部において前方に向けて突出するように配置される
第2の鏡枠保持部2の内部に保持されている。また、電
子撮像光学系5は、第2の鏡枠保持部2の外周面上の所
定の位置(例えば上側寄りの位置)に、同第2の鏡枠保
持部2と一体的に配設される第1の鏡枠保持部4の内部
に保持されている。
【0020】一方、カメラ本体1の内部における上部側
の略中央部の所定の位置には、所望の被写体像を観察す
るための光学系であるファインダー光学系が設けられて
おり、図2に示すように背面側の所定の位置に同ファイ
ンダー光学系の一部を構成する接眼レンズ65が配設さ
れている。
【0021】なお、本カメラ100におけるファインダ
ー光学系は、一般的な銀塩フイルムを用いて写真撮影を
行なう一眼レフレックスカメラにおけるものと同様に、
図3に示すように焦点板(フォーカシングスクリーン)
63やペンタゴナルダハプリズム64・接眼レンズ65
等によって構成されているものである。
【0022】また、カメラ本体1の上面には、略中央部
近傍の所定の位置において、被写体に対して補助的な照
明光束を照射するための外部ストロボユニット10が着
脱自在に配設されている。
【0023】この外部ストロボユニット10は、いわゆ
るクリップオンタイプの一般的な閃光発光装置であっ
て、図3に示すように発光管であるキセノン管11aと
このキセノン管11aからの発光を反射させることで所
定の方向の所定の範囲を照明するように設定された反射
傘11b等からなるストロボ発光部11と、カメラ本体
1側の内部に設けられ、本カメラ100全体のシーケン
ス制御を行なうシーケンスコントローラ(制御手段)と
してのCPU84(図3参照)からの制御指示信号を受
けて外部ストロボユニット10を制御するストロボ制御
回路90と、ストロボ発光動作のための充電等を行なう
ストロボ充電発光回路91と、カメラ本体1と外部スト
ロボユニット10とを電気的に接続する接続部89等を
有して構成されている。なお、この接続部89は、図1
では、図示を省略しているが、外部ストロボユニット1
0の側とカメラ本体1の上面側との双方に電気的な接続
を行なわしめる接点部材等によって構成されるものであ
って、従来の銀塩フイルムを用いる一般的なカメラ等に
おいて広く利用されているものと同様のものである。
【0024】そして、カメラ本体1の上面側には、本カ
メラ100のCPU84に対して様々な指示信号を入力
するための各種の操作部材が設けられている。この操作
部材としては、本カメラ100の電源状態を切り換える
電源ボタン(図示せず)や各種の撮影モード等を選択し
切り替えるモード選択切換ボタン(図示せず)、撮影動
作の開始を指示する指示信号を発生させるためのレリー
ズボタン6等がある。なお、図1・図2では、図面の繁
雑化を避けるために、レリーズボタン6以外のその他の
操作部材等については、その図示を省略している。
【0025】さらに、カメラ本体1の背面側の略中央部
には、電子的撮像手段において取得された画像信号に基
づいて画像を表示させたり、本カメラ100における各
種の設定値や各種の撮影情報等を表示させる画像表示手
段(画像表示装置)であり、例えば液晶表示装置等から
なる画像モニタ8が、その表示部を外方に向けて所定の
位置に配置されている。
【0026】他方、銀塩フイルム撮影光学系3は、図3
に示すように正レンズ群51及び負レンズ群53等の複
数のレンズ群と、これら複数のレンズ群の光軸O1と同
軸上の所定の位置に設けられ、入射光量を制御し露出調
整を行なう第2の絞り手段52等によって構成されてい
る。
【0027】この銀塩フイルム撮影光学系3とは別体に
設けられる電子撮像光学系5も、図3に示すように正レ
ンズ群71及び負レンズ群73等の複数のレンズ群と、
これら複数のレンズ群の光軸O2の同軸上の所定の位置
に設けられ、入射光量を制御し露出調整を行なう第1の
絞り手段72等によって構成されている。
【0028】本カメラ100の主な構成は、以上のよう
になっている。次に、本カメラ100の内部構成の詳細
について説明する。上述したように本カメラ100は、
銀塩フイルムに対して露光動作を行なうブロック(主に
図3の下半部;銀塩フイルム撮影を行なう撮影手段)
と、撮像素子に対して露光動作を行なうブロック(主に
図3の上半部;電子撮像を行なう電子撮像手段)と、両
ブロックを含む本カメラ100の電気的な回路全体を司
る制御手段であるCPU84や、このCPU84に対し
て所定の指示信号を入力する操作ブロック等に加えて、
任意に着脱自在となる上述の外部ストロボユニット10
等によって構成されている。
【0029】まず、本カメラ100において銀塩フイル
ム61に対して露光動作を行なうためのブロックの構成
を、以下に説明する。上述したようにカメラ本体1の前
面側には、銀塩フイルム撮影光学系3が第2の鏡枠保持
部2に保持されて所定の位置に配設されている。
【0030】この銀塩フイルム撮影光学系3を構成する
複数のレンズ群のうち正レンズ群51は、合焦動作を行
なうために光軸方向に移動自在に配設される合焦光学系
であって、CPU84の指令信号を受けて制御される撮
影光学系合焦駆動機構54を介して所定の自動焦点調節
動作(AF動作)等のための駆動制御がなされるように
なっている。なお、撮影光学系合焦駆動機構54は、C
PU84からの指示信号を受ける電気的な回路や、この
指示信号により機械的な駆動力を発生させるためのモー
タ及び動力伝達部材等の機構部材等を含んで構成されて
いるものである。
【0031】また、銀塩フイルム撮影光学系3を構成す
る第2の絞り手段52は、露出調整動作のための入射光
量を制御するために銀塩フイルム撮影光学系3の開口径
を可変とするための絞り機構からなり、CPU84の指
令信号を受けて制御される撮影光学系絞り駆動機構55
を介して駆動制御されるようになっている。なお、撮影
光学系絞り駆動機構55は、CPU84からの指示信号
を受ける電気的な回路や、この指示信号により機械的な
駆動力を発生させるためのモータ及び動力伝達部材等の
機構部材等を含んで構成されているものである。
【0032】そして、これらの構成部材、即ち正レンズ
群51及び負レンズ群53と第2の絞り手段52等から
なる銀塩フイルム撮影光学系3と、撮影光学系合焦駆動
機構54及び撮影光学系絞り駆動機構55等は、これら
を保持する第2の鏡枠保持部2の内部の所定の位置にそ
れぞれ配置されている。
【0033】銀塩フイルム撮影光学系3の後方には、こ
の銀塩フイルム撮影光学系3を透過した被写体からの光
束(以下、被写体光束という)の光路を切り換える光束
切換手段である主鏡部材(メインミラー)56が、同光
束の光軸O1上に配設されている。
【0034】この主鏡部材56は、一端部の支軸56a
がカメラ本体1の内部における固定部材(図示せず)に
対して図3に示す矢印X方向に所定の範囲で回動自在に
軸支されている。そして、この主鏡部材56は、本カメ
ラ100の非撮影時の状態(図3に示す状態)では、銀
塩フイルム撮影光学系3の光軸O1に対して角度略45
度だけ傾けて配設されている。なお、この場合の反射面
は、銀塩フイルム撮影光学系3の側とファインダー光学
系の側を向くようになっている。これにより、銀塩フイ
ルム撮影光学系3からの被写体光束を受け得ると共に、
同被写体光束をダインダー光学系の側へと反射し得るよ
うになっている。
【0035】また、この主鏡部材56の略中央部近傍の
所定の領域には、入射した光束の一部を透過させる半透
過部(ハーフミラー部)が形成されている。
【0036】さらに、主鏡部材56の裏面側、即ち被写
体側とは反対側の面の所定の位置には、同主鏡部材56
の半透過部を透過した光束を受けて、これを反射させる
ことにより、本カメラ100の底面側に設けられる測距
手段58の側へと導くための全反射面を有する副鏡部材
(サブミラー)57が、主鏡部材56に対して一端部の
支軸57aを回動中心にして回動自在に設けられてい
る。そして、この副鏡部材57も、本カメラ100の非
撮影時の状態(図3に示す状態(下降状態))では、銀
塩フイルム撮影光学系3の光軸O1に対して角度略45
度だけ傾けて配設されるようになっている。そして、こ
の場合の全反射面は、銀塩フイルム撮影光学系3の側及
び測距手段58の側を向くようになっている。
【0037】したがって、本カメラ100の非撮影状態
(図3に示す状態)においては、銀塩フイルム撮影光学
系3を透過しカメラ本体1の内部に入射する被写体光束
は、そのほとんどが主鏡部材56によって反射されてフ
ァインダー光学系の側へと導かれると同時に、同主鏡部
材56に入射する被写体光束のうちの一部、即ち主鏡部
材56の略中央部近傍に入射する光束の一部は、同主鏡
部材56を透過した後、副鏡部材57によって反射され
て測距手段58の側へと導かれるようになっている。
【0038】また、主鏡部材56が支軸56aを回動中
心として図3において時計方向に回動されて、銀塩フイ
ルム撮影光学系3を透過した被写体光束の光路上から退
避すると同時に、副鏡部材57も主鏡部材56に沿う方
向に回動されると、これにより本カメラ100は撮影状
態になる。この場合においては、銀塩フイルム撮影光学
系3を透過しカメラ本体1の内部に入射する被写体光束
は、主鏡部材56及び副鏡部材57の配置されていた位
置を通過して、さらに後方に配設されている銀塩フイル
ム61の側へと導かれるようになっている。
【0039】なお、主鏡部材56及び副鏡部材57は、
例えば撮影動作を開始させる指示信号に連動して非撮影
状態から撮影状態へと回動し、所定の撮影動作が終了す
ると自動的に非撮影状態へと復帰するように構成された
いわゆるクイックリターンミラー機構となっている。つ
まり、主鏡部材56及び副鏡部材57は、CPU84に
よって制御されるミラー駆動機構67によってそれぞれ
駆動されるようになっている。
【0040】上述の測距手段58は、一般的なカメラ等
に適用されている位相差検出方式の測距装置からなり、
上述したように主鏡部材56及び副鏡部材57の下方に
あって、本カメラ100の内部における底面側の所定の
位置、即ち本カメラ100が非撮影状態にあるときに、
副鏡部材57からの反射光束を受け得る所定の位置に配
置されている。
【0041】主鏡部材56及び副鏡部材57のさらに後
方には、上述したように銀塩フイルム61が配置されて
いる。この銀塩フイルム61の直前の位置には、同フイ
ルム61の露光面に入射する光束の露光秒時を調整する
ことで、その露光量を調節するためのフォーカルプレー
ンシャッター59が配設されている。このフォーカルプ
レーンシャッター59は、シャッター駆動機構60を介
してCPU84によって駆動制御されるようになってい
る。
【0042】また、銀塩フイルム61は、例えばロール
状の銀塩写真フイルムからなるものであり、この銀塩フ
イルム61は、CPU84によって駆動制御されるフイ
ルム駆動機構62を介して巻上動作や巻戻動作が行なわ
れるようになっている。
【0043】一方、主鏡部材56の上方には、銀塩フイ
ルム撮影光学系3によって形成される所望の被写体像
(第2の光学像という)を観察するためのファインダー
光学系が配設されている。このファインダー光学系は、
上述したように焦点板63・ペンタゴナルダハプリズム
64・接眼レンズ65等によって構成される一般的なも
のである。
【0044】即ち、主鏡部材56の上方の所定の位置で
あって、同主鏡部材56により反射される光束の光路上
には、焦点板63が配設されている。この焦点板63に
は、銀塩フイルム撮影光学系3によって形成される被写
体像が結像されるようになっている。そのために、同焦
点板63は、被写体像の焦点状態を確認し易いように、
例えば磨りガラス状の半透明部材等によって形成された
いわゆるフォーカシングスクリーンとなっている。
【0045】ペンタゴナルダハプリズム64は、焦点板
63に結像される被写体像を正立正像となるように変換
する光学要素である。そして、このペンタゴナルダハプ
リズム64によって正立正像とされた被写体像は、接眼
レンズ65によって観察するのに最適な形態に拡大され
るようになっている。
【0046】次に、撮像素子に対して露光動作を行なう
電子的撮像手段に関するブロックの構成について、以下
に説明する。上述したようにカメラ本体1の前面側に突
設される第2の鏡枠保持部2の外周面上には、この第2
の鏡枠保持部2と一体的に第1の鏡枠保持部4が設けら
れ、この第1の鏡枠保持部4の内部に電子撮像光学系5
が保持されている。
【0047】この電子撮像光学系5は、正レンズ群71
及び負レンズ群73等の複数のレンズ群と、第1の絞り
手段72等によって構成されている。このうち正レンズ
群71は、合焦動作を行なうために光軸方向に移動自在
に配設される合焦光学系であって、CPU84の指令信
号を受けて制御される電子撮像光学系合焦駆動機構74
を介して所定の自動焦点調節動作(AF動作)等のため
の駆動制御がなされるようになっている。なお、電子撮
像光学系合焦駆動機構74は、CPU84からの指示信
号を受ける電気的な回路や、この指示信号により機械的
な駆動力を発生させるためのモータ及び動力伝達部材等
の機構部材等を含んで構成されているものである。
【0048】また、電子撮像光学系5を構成する第1の
絞り手段72は、露出調整動作のための入射光量を制御
するために電子撮像光学系5の開口径を可変とするため
の絞り機構からなり、CPU84の指令信号を受けて制
御される電子撮像光学系絞り駆動機構75を介して駆動
制御されるようになっている。なお、電子撮像光学系絞
り駆動機構75は、CPU84からの指示信号を受ける
電気的な回路や、この指示信号により機械的な駆動力を
発生させるためのモータ及び動力伝達部材等の機構部材
等を含んで構成されているものである。
【0049】そして、これらの構成部材、即ち正レンズ
群71及び負レンズ群73と第1の絞り手段72等から
なる電子撮像光学系5と、電子撮像光学系合焦駆動機構
74及び電子撮像光学系絞り駆動機構75等は、これら
を保持する第1の鏡枠保持部4の内部の所定の位置にそ
れぞれ配置されている。
【0050】電子撮像光学系5の後方には、この電子撮
像光学系5を透過した被写体光束の光軸上に、同光束を
受けて光電変換を行ない所定の画像信号を生成するCC
D等からなる撮像素子76が配設されている。
【0051】撮像素子76には、同撮像素子76に対し
て駆動を行なうためのクロック信号等を出力するCCD
駆動回路77と、撮像素子76から出力されるアナログ
画像信号に対して所定の増幅率により信号を増幅するA
MP回路78(図3では単にAMPと略記している)等
が電気的に接続されている。このAMP回路78の増幅
率は、カメラ100の内部に装填される銀塩フイルム6
1のフイルム感度(ISO値)に応じて所定の値に切り
換わるように可変増幅率方式のものが採用されている。
【0052】また、AMP回路78には、これによって
増幅されたアナログ画像信号をデジタル画像信号へとア
ナログ−デジタル変換を行なうA/D回路79(図3で
は単にA/Dと略記している)が電気的に接続されてい
る。このA/D回路79には、これによってデジタル化
された画像信号のデータを一時的に記憶しておく一時領
域としてのDRAM80と、同デジタル画像データを記
録するフラッシュメモリ81と、DRAM80に記憶さ
れたデジタル画像データに基づく画像を表示するための
画像モニタ8(図2も参照)等が電気的に接続されてい
る。
【0053】そして、本カメラ100の電子的撮像手段
は、CPU84によって制御される画像プロセッサ(D
SP)83を介して統括的に制御されるようになってお
り、同画像プロセッサ(DSP)83には、CCD駆動
回路77・A/D回路79・DRAM80・フラッシュ
メモリ81・画像モニタ8(図2も参照)等が動作的に
接続されている。
【0054】なお、本実施形態のカメラ100における
電子撮像光学系5の焦点距離は、銀塩フイルム撮影光学
系3の焦点距離の略二分の一(1/2)に設定されてい
る。また、撮像素子76における有効撮像領域(画面
枠)の対角線長さは、銀塩フイルム61の有効撮影領域
(画面枠)の対角線長さの略二分の一(1/2)となっ
ている。したがって、電子的撮像手段の撮影画角と銀塩
フイルム撮影手段の撮影画角とが略等価となるように設
定されている。
【0055】画像モニタ8には、本カメラ100の電子
的撮像手段により取得される画像データに基づく画像が
表示されるようになっている他に、上述したように本カ
メラ100の動作モードなどの情報等、例えば設定され
ている撮影モード情報や設定した撮影条件又は測距・測
光手段により取得された撮影条件・撮影済み又は撮影可
能なコマ数等のカメラ100の状態等を表示することも
できるようになっている。
【0056】一方、CPU84には、各種の操作スイッ
チ等、例えばレリーズボタン6の第1段目の押圧操作に
連動して所定の指示信号(オン信号)を発生させるファ
ーストレリーズスイッチ(1RSW)85と、同レリー
ズボタン6の第2段目の押圧操作に連動して所定の指示
信号(オン信号)を発生させるセカンドレリーズスイッ
チ(2RSW)86と、本カメラ100の電源の入切
(オン・オフ)状態を切り換えるパワースイッチ(PW
SW)87等が電気的に接続されている。
【0057】他方、本カメラ100には、カメラ本体1
の上面側の所定の位置に外部ストロボユニット10を着
脱自在に配置すると共に、この外部ストロボユニット1
0とカメラ本体1のCPU84とを電気的に接続する接
続部89が配設されている。そして、外部ストロボユニ
ット10は、上述したようにストロボ制御回路90・ス
トロボ発光充電回路91・ストロボ発光部11等によっ
て構成されている。
【0058】以上のように構成された本実施形態のカメ
ラ100における作用を、以下に説明する。図4・図5
は、本実施形態のカメラ100の主要な動作シーケンス
(メインシーケンス)を示すフローチャートである。
【0059】まず、ステップS1において、CPU84
は、パワースイッチ87の状態を監視し、同スイッチ8
7がオン状態にある場合には、ステップS2の処理へ進
み、オン状態にない場合には、ステップS4の処理に進
む。
【0060】上述のステップS1においてパワースイッ
チ87がオン状態にないものと判断された場合とは、例
えばカメラ100の使用者の電源ボタン(図示せず)の
操作によってパワースイッチ87がオフ状態にされる場
合等が相当する。この場合において、ステップS4の処
理に進むと、このステップS4において、CPU84
は、画像プロセッサ83等を介して画像モニタ8を制御
して、同画像モニタ8において表示中の動作モード等の
表示動作を停止し(オフ状態にし)、同時に画像モニタ
8の動作も停止させる(オフ状態とする)。
【0061】続いてステップS5において、本カメラ1
00における電気回路を待機状態とする所定の[スタン
バイ処理]を実行する。これにより、本カメラ100に
おける電気回路は、スタンバイ状態に移行して低消費電
流の状態になる。
【0062】一方、上述のステップS1においてパワー
スイッチ87のオン状態が確認されて、次のステップS
2の処理に移行すると、CPU84は、カメラ本体1の
内部に装填されているフイルムカートリッジに記載され
ているフイルム感度(ISO値)等のフイルム情報をD
X読込手段(図示せず)等を用いて読み取る。
【0063】次いでステップS3において、CPU84
は、画像モニタ8の動作を開始させる(オン状態とす
る)のと同時に、画像プロセッサ83等を介して画像モ
ニタ8をオン状態となるように制御し、この画像モニタ
8による表示動作を開始させる。
【0064】続いてステップS6において、CPU84
は、ファーストレリーズスイッチ85の状態を監視す
る。同スイッチ85がオン状態であれば、図5のステッ
プS9の測距処理に進み、オン状態ではないと判断され
ると、次のステップS7の処理に進む。
【0065】ステップS7では、CPU84は、撮影モ
ードスイッチ(図示せず)の状態を監視する。この撮影
モードスイッチは、カメラ100の使用者がモード選択
切換ボタン(図示せず)等を操作したときに、これに連
動してオン信号を発生させるスイッチである。ここで、
この撮影モードスイッチのオン信号を確認した場合には
ステップS8の処理に進み、撮影モードスイッチのオン
信号が確認されない場合には上述のステップS1の処理
に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0066】上述のステップS7において、CPU84
により撮影モードスイッチのオン信号が確認されてステ
ップS8の処理に進むと、このステップS8において、
CPU84は画像プロセッサ83を制御して画像モニタ
8の表示画面に所定の撮影モード選択画面を表示させ
る。ここで使用者は、この表示画面に表示される撮影モ
ードの中から所望の撮影モードを選択する。
【0067】なお、本カメラ100において選択し得る
撮影モードとしては、例えば絞り優先自動露出モード
(AV−AEモード)・シャッター秒時優先自動露出モ
ード(TV−AEモード)・プログラム自動露出モード
(P−AEモード)・マニュアル露出モード等がある。
そして、これらの撮影モードの選択は、例えばモード選
択切換ボタンを操作する毎に順次切り換わるようになっ
ている。
【0068】そして、このステップS8の処理におい
て、撮影モードの選択が終了すると、上述のステップS
1の処理に戻って、以降の処理を繰り返す。
【0069】一方、上述のステップS6において、ファ
ーストレリーズスイッチ85のオン状態が確認されて、
図5のステップS9の処理に進むと、このステップS9
において、所定の測距処理が実行される。この測距処理
は、測距手段58を利用して行なわれる一般的な位相差
検出方式による測距演算処理である。なお、この測距処
理については、本発明とは直接関係しない部分であるの
で、従来の一般的なカメラ等において使用されているも
のと同様の処理が行われるものとして、その詳細な説明
は省略する。
【0070】次いで、ステップS10において、CPU
84は、上述の測距処理による測距結果に基づいて撮影
光学系合焦駆動機構54を介して銀塩フイルム撮影光学
系3の正レンズ群51を、電子撮像光学系合焦駆動機構
74を介して電子撮像光学系5の正レンズ群71をそれ
ぞれ駆動制御して、各光学系の光軸上を所定量だけ所定
の方向に移動させることにより、所定の合焦動作を実行
する。
【0071】続けてステップS11において、CPU8
4は、所定の測光処理を実行する。この測光処理は、例
えばファインダー光学系の内部に設けられる所定の測光
素子(図示せず)等を使用して被写体輝度の測光を行な
って、アペックス輝度値BVを求める処理である。この
測光処理についても、従来の一般的なカメラにおいて適
用されている通常の手段が適用されているものとして、
その詳細な説明は省略する。
【0072】そして、次のステップS12においては、
上述のステップS11における測光結果に基づいてCP
U84は、所定の露出演算処理のシーケンスを実行す
る。なお、この露出演算処理についての詳細な説明は後
述する(図6参照)。
【0073】上述のステップS12における露出演算処
理が終了し、次のステップS13の処理に進むと、この
ステップS13においては、CPU84は、セカンドレ
リーズスイッチ86の状態を監視する。ここで、同スイ
ッチ86のオン信号が確認された場合には、ステップS
15の処理に進み、セカンドレリーズスイッチ86のオ
ン信号が確認されない場合には、ステップS14の処理
に進む。
【0074】ステップS14において、CPU84は、
再度ファーストレリーズスイッチ85の状態を監視す
る。ここで、同スイッチ85のオン信号が確認された場
合には、同スイッチ85は継続してオン状態が保持され
ていることになるので、上述のステップS13の処理に
戻り、再度セカンドレリーズスイッチ86の状態を監視
する。
【0075】また、このステップS14において、ファ
ーストレリーズスイッチ85のオン信号が確認されず、
よってオン状態が解除されたと判断した場合には、図4
のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0076】つまり、このステップS14の処理では、
ファーストレリーズスイッチ85のオン状態が維持され
ている間は、これを保持しながらセカンドレリーズスイ
ッチ86がオン状態になるのを待機する一方、ファース
トレリーズスイッチ85のオン状態が解除されると、初
期状態に戻すような処理がなされる。
【0077】一方、上述のステップS13において、セ
カンドレリーズスイッチ86のオン信号が確認されてス
テップS15の処理に進むと、このステップS15にお
いて、CPU84は、ミラーアップ動作を実行する。こ
のミラーアップ動作は、ミラー駆動機構67を介して主
鏡部材56等を駆動制御し、この主鏡部材56及び副鏡
部材57のそれぞれを支軸56a・57aを回動軸とす
る図3の時計方向へと回動させる動作である。これによ
り主鏡部材56及び副鏡部材57は、銀塩フイルム撮影
光学系3を透過した被写体光束の光路から退避する。
【0078】次いで、ステップS16において、CPU
84は、絞り駆動動作を実行する。この絞り駆動動作
は、上述のステップS12の露出演算処理によって算出
された露出値に基づく露出値となるように、撮影光学系
絞り駆動機構55を介して第2の絞り手段52を、電子
撮像光学系絞り駆動機構75を介して第1の絞り手段7
2をそれぞれ所定の絞り値となるように駆動制御する動
作である。
【0079】続いて、ステップS17において、CPU
84は、所定の露出動作のシーケンスを実行する。この
露出動作のシーケンスについての詳細な説明は後述する
(図7参照)。
【0080】上述のステップS17における露出動作が
完了すると、次のステップS18において、CPU84
は、絞り開放動作を実行する。この絞り開放動作は、撮
影光学系絞り駆動機構55を介して第2の絞り手段52
を、電子撮像光学系絞り駆動機構75を介して第1の絞
り手段72をそれぞれ所定の開放絞り位置となるように
駆動制御する動作である。
【0081】そして、次のステップS19において、C
PU84は、ミラーダウン動作を実行する。このミラー
ダウン動作は、上述のステップS15のミラーアップ動
作と同様に、ミラー駆動機構67を介して主鏡部材56
及び副鏡部材57のそれぞれを支軸56a・57aを回
動軸とする図3の反時計方向へと回動させる動作であ
る。これにより、主鏡部材56及び副鏡部材57は、図
3に示す位置、即ち銀塩フイルム撮影光学系3を透過し
た被写体光束の光路上における所定の位置に配置され、
よって、同光束をファインダー光学系の側へと導くと共
に、一部を測距手段58へと導く撮影準備状態(図3に
示す状態)へと復帰する。
【0082】さらにステップS20において、CPU8
4はフイルム巻上動作を実行する。このフイルム巻上動
作は、カメラ本体1の内部に装填されたロール状写真フ
イルムの撮影済みのコマを移動させつつ、所定の位置に
未撮影・未現像の銀塩フイルム61を移動させるフイル
ム給送処理のうちの一つの処理である。なお、この処理
は、フイルム駆動機構62を介してCPU84によって
駆動制御される。
【0083】次いで、ステップS21において、CPU
84は、画像プロセッサ83を介して画像モニタ8を制
御して、その表示画面に対して上述のステップS20ま
での一連の処理により取得した画像信号に基づく画像を
表示させる。
【0084】次いで、ステップS22において、CPU
84は、所定のタイマー(図示せず)の計時動作を開始
させる。この場合において、同タイマ−は、所定のタイ
マー動作モードにて作動する。なお、このタイマー動作
モードとしては、例えば5秒(s)リセットモードがあ
る。この5秒リセットモードとは、直前に取得された画
像信号に基づく画像を画像モニタ8の表示面上に5秒間
だけ表示させる動作モードであって、標準状態として規
定されている。
【0085】次にステップS23において、DRAM8
0に記憶されている画像信号によるデータを圧縮処理す
ると共に、フラッシュメモリ81へと記憶する。
【0086】次のステップS24においては、CPU8
4は、上述のタイマーによる計時動作を監視して、上述
の5秒タイマーがタイムアップするまで、このステップ
S24の処理を繰り返す。そして、5秒タイマーのタイ
ムアップを確認した場合には、上述の図4のステップS
1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0087】次に、本カメラ100における露出演算処
理(図5のステップS12)についての詳細なシーケン
スを図6のフローチャートによって、以下に説明する。
本実施形態のカメラ100における露出演算処理は、次
のようにして実行される。
【0088】上述したように本カメラ100では、選択
し得る撮影モードとして、例えば絞り優先自動露出モー
ド(AV−AEモード)・シャッター秒時優先自動露出
モード(TV−AEモード)・プログラム自動露出モー
ド(P−AEモード)・マニュアル露出モードの四つの
撮影モードが予め用意されている。
【0089】そこで、本実施形態では、これらの撮影モ
ードのうち使用者がプログラムAEモードを選択した場
合の露出演算処理のシーケンスについて、以下に説明す
る。なお、これ以外の撮影モードが選択された場合の露
出演算処理については、本発明とは直接関係しないこと
から、その説明は省略する。
【0090】上述したように、図5のステップS12に
おいて露出演算処理のシーケンスに入ると、図6のステ
ップS31において、銀塩フイルム61による撮影を行
なうためのアペックス露出値(EVG)を、次式を用い
て算出する。 EVG=SVG+BV … (1) ここで、第(1)式におけるSVGは、本カメラ100
の内部に装填される銀塩フイルム61のアペックスIS
O感度を示している。また、第(1)式におけるBV
は、上述の図5のステップS11の測光の結果,算出さ
れるアペックス輝度値である。
【0091】次にステップS32において、予め設定さ
れている所定のプログラム線図に従って、 EVG=AVG+TVG … (2) の関係を保持しつつ、銀塩フイルム撮影光学系3の制御
AV値であるAVG値と、銀塩フイルム撮影光学系3の
制御シャッター秒時であるTVG値の組み合わせを決定
するいわゆるプログラム演算処理を実行する。
【0092】次いで、ステップS33において、CPU
84は、ストロボ発光動作を必要とするか否かの判断を
行なう。ここで、上述のステップS32の演算によって
決定されたTVG値が所定のTVG値よりも小さい場
合、即ちシャッター秒時の値が長くなる場合には、スト
ロボ発光動作が必要であるものと判断する。また、決定
さたTVG値が所定のTVG値以上である場合には、ス
トロボ発光動作を実行する必要はないと判断する。
【0093】続いてステップS34において、CPU8
4は、アペックスISO感度[SVG]に応じてAMP
回路78(図3参照)の増幅率を決定する。つまり、使
用する銀塩フイルム61のフイルム感度(ISO値)と
撮像素子76の感度(等価値)とが大きく異なっている
と、銀塩フイルム61への撮影を行なう際のシャッター
秒時と、撮像素子76への撮像を行なう際の露光秒時と
を略同等となるように設定することが困難になる。この
ような理由から、このステップS34の処理では、カメ
ラ100の内部に装填され使用される銀塩フイルム61
のフイルム感度(ISO値)に応じてAMP回路78の
増幅率を変更するようにしているのである。
【0094】表1の上段部では、銀塩フイルム61のア
ペックスISO感度[SVG]と撮像素子76のアペッ
クスISO感度[SVD]とAMP回路78の増幅率と
のそれぞれの関係を示している。
【0095】
【表1】 次に、ステップS35において、CPU84は、電子撮
像光学系5の制御AV値であるAVD値を、次式を用い
て算出する。 AVD=AVG+(SVD−SVG) … (3) この(3)式は、AVD値を決定することで銀塩フイル
ム61への撮影を行なうの際のシャッター秒時と、撮像
素子76への露光秒時とを等しくすることと、ストロボ
発光動作と伴う撮影を行なう際の銀塩フイルム61への
ストロボ発光の寄与率と、撮像素子76へのストロボ発
光の寄与率とを略等しくなるように設定できることを示
している。
【0096】表1の下段部では、AVG値とAVD値と
の関係を、装填される銀塩フイルム61のフイルム感度
(ISO値)に応じて示している。
【0097】図6に戻ってステップS36において、C
PU84は、撮像素子76による撮像を行なう際のアペ
ックス露出値であるEVD値を、次式を用いて算出す
る。 EVD=SVD+BV … (4) 続いてステップS37において、CPU84は、撮像素
子76による撮像を行なう際の電子撮像光学系5の制御
秒時、即ち撮像素子76へによる電荷蓄積時間(露出秒
時)であるTVD値を、次式を用いて決定する。 TVD=EVD−AVD … (5) そして、図5のステップS13の処理に進む(リター
ン)。
【0098】次に、本カメラ100における露出動作
(図5のステップS17)についての詳細なシーケンス
を図7のフローチャートによって、以下に説明する。
【0099】本実施形態のカメラ100の露出動作で
は、銀塩フイルム61に対する露出(撮影)動作と、撮
像素子76に対する露出(撮像)動作とを同時行なうよ
うにしており、この場合における両者の露出秒時は、同
じ設定値を用いるように制御されている。
【0100】上述の図5のステップS17において露出
動作のシーケンスに入ると、図7のステップS41にお
いて、CPU84は、まずシャッター駆動機構60を介
してフォーカルプレーンシャッター59の一部を構成す
る先幕の走行を開始させる。これと同時にステップS4
2において、CPU84は、CCD駆動回路77を介し
て撮像素子76の積分動作を開始させる。
【0101】次にステップS43において、CPU84
は、所定の露出タイマー(図示せず)を初期化(リセッ
ト)した後、同タイマーの計時を開始させる。
【0102】続いてステップS44においては、フォー
カルプレーンシャッター59の先幕の走行状態を検出す
る所定の先幕状態検出スイッチ(図示せず)の状態を監
視して、先幕が全開になったか否かの検出を行なう。こ
こで、先幕が全開となっていることが検出されると、次
のステップS46の処理に進み、先幕が全開となってい
ないことが検出されると、ステップS45の処理に進む
上述のステップS44において、フォーカルプレーンシ
ャッター59の先幕が全開状態ではないことが検出され
てステップS45の処理に進むと、このステップS45
において、CPU84は、露出タイマーがタイムアップ
したか否か、即ち所定の露出時間が終了したか否かの確
認を行なう。ここで、露出タイマーのタイムアップが確
認された場合には、ステップS49の処理に進み、露出
タイマーがタイムアップしていないことが確認された場
合には、ステップS44の処理に戻り、以降の処理を繰
り返す。
【0103】一方、上述のステップS44において、フ
ォーカルプレーンシャッター59の先幕が全開状態であ
ることが検出されてステップS46の処理に進むと、こ
のステップS46において、CPU84は、上述の露出
演算処理(図5のステップS12;図6参照)における
ストロボ発光判断(図6のステップS33)の判断結果
を確認する。ここで、ストロボ発光動作を行なうべきも
のと判断されている場合には、ステップS47の処理に
進み、このステップS47において、CPU84は、外
部ストロボユニット10のストロボ制御回路90に対し
て所定の制御信号を送信する。これにより、同ストロボ
制御回路90は、ストロボ発光部11を制御して所定の
ストロボ発光動作を実行し、次のステップS48の処理
に進む。
【0104】他方、上述のステップS46において、上
述のストロボ発光判断(図6のステップS33)の判断
結果がストロボ発光動作を行なわないと判断されている
ことが確認された場合には、ステップS48の処理に進
む。
【0105】ステップS48において、CPU84は、
露出タイマーがタイムアップしたか否かを、即ち所定の
露出時間が終了したか否かを確認する。ここでは、所定
の露出時間が終了し、タイムアップが確認されるまで、
同ステップの処理を繰り返す。そして、露出タイマーが
タイムアップしたことが確認されると、次のステップS
49の処理に進む。
【0106】ステップS49においては、CPU84
は、シャッタ駆動機構60を介してフォーカルプレーン
シャッター59の一部を構成する後幕の走行を開始させ
る。
【0107】次いで、ステップS50において、CPU
84は、撮像素子76による積分動作を終了させる。
【0108】そして、ステップS51において、CPU
84は、AMP回路78の増幅率を表1に従って設定す
る続いて、ステップS52において、CPU84は、フ
ォーカルプレーンシャッター59の後幕の走行の状態を
検出する後幕状態検出スイッチ(図示せず)の状態を監
視して、後幕の走行が完了したか否かの検出を行なう。
ここでは、後幕の走行の完了を検出するまで、同ステッ
プの処理を繰り返す。そして、後幕の走行が完了したこ
とを検出すると、次のステップS53の処理に進む。
【0109】最後にステップS53において、CPU8
4は、撮像素子76の電荷転送処理、即ち光電変換処理
及び取得した画像信号のアナログ−デジタル変換処理
(AD変換処理)等を実行し、生成されたデジタル画像
データをDRAM80へと転送し、これに記憶させる。
そして、図5のステップS18の処理に進む(リター
ン)。
【0110】このように上記第1の実施形態において
は、銀塩フイルム撮影光学系3の第2の絞り手段52と
電子撮像光学系5の第1の絞り手段72とを関連付けて
制御することによって、つまり、同一の測光結果等に基
づいて銀塩フイルム61への撮影を行なう際のシャッタ
ー秒時と、撮像素子76への露出秒時とを略一致させる
ように制御している。また、ストロボ発光動作を伴う撮
影を行なう際には、銀塩フイルム撮影光学系3の第2の
絞り手段52と電子撮像光学系5の第1の絞り手段72
とを関連付けて制御することによって、銀塩フイルム6
1に対するストロボ発光の寄与率と、撮像素子76への
ストロボ発光の寄与率とが略等しくなるようにしてい
る。
【0111】したがって、以上説明したように本実施形
態によれば、二眼方式の銀塩撮影及び電子撮像兼用カメ
ラにおいて、両光学系により取得される各画像を略同等
ものとすることができる。
【0112】次に、本発明の第2の実施形態について、
以下に説明する。本実施形態の銀塩撮影及び電子撮像兼
用カメラの構成及び主な作用の流れは、上述の第1の実
施形態と全く同様であり、露出演算処理のシーケンス
(図5のステップS12)の詳細及び露出動作のシーケ
ンス(図5のステップS17)の詳細が異なるのみであ
る。したがって、カメラ自体の構成については、図1〜
図3を、メインシーケンスについては、図4〜図5をそ
れぞれ参照するものとする。
【0113】図8は、本実施形態のカメラにおける露出
演算処理(図5のステップS12)の詳細なシーケンス
を示すフローチャートである。なお、本実施形態の露出
演算処理シーケンスにおいては、上述の第1の実施形態
における露出演算処理シーケンス(図6参照)と全く同
様の処理を行なう処理ステップがある。このような処理
ステップについては、詳細な説明は省略し異なる処理ス
テップのみを説明するものとする。
【0114】ステップS61〜ステップS63の処理
は、上述の第1の実施形態における露出演算処理シーケ
ンス(図6のステップS31〜ステップS33)と全く
同様である。
【0115】次に、ステップS64において、CPU8
4は、電子撮像光学系5の制御AV値であるAVD値
を、次式を用いて算出する。 AVD=AVG−2 … (6) 上述したように、電子撮像光学系5の焦点距離は、銀塩
フイルム撮影光学系3の焦点距離の略二分の一(1/
2)に設定されている。また、撮像素子76における有
効撮像領域(画面枠)の対角線長さは、銀塩フイルム6
1の有効撮影領域(画面枠)の対角線長さの略二分の一
(1/2)となっている。したがって、電子的撮像手段
の撮影画角と銀塩フイルム撮影手段の撮影画角とが略等
価となるように設定されている。
【0116】そのために、両光学系によって形成される
各被写体像のぼけ具合は、異なるものとなるので、これ
を略同等のぼけ具合とするためには、電子撮像光学系5
の第1の絞り手段72の設定絞り値(FNo.)を焦点
距離に比例して小さくする、即ち絞り開口径を焦点距離
に逆比例させて大きくする必要がある。
【0117】そこで、このステップS64においては、
電子撮像光学系5の制御AV値であるAVD値(アペッ
クス絞り制御値)を、銀塩フイルム撮影光学系3の制御
AV値であるAVG値に対してマイナス二段(−2)だ
けシフトさせるように制御している。
【0118】なお、これによってAVD値は、最小値、
即ち最大開口状態では、AVD=2となる。したがっ
て、上述のステップS64における第(6)式の演算結
果が2より小さい場合(AGV<2の場合)には、AV
D=2に丸め込む処理を行うようにしている。この処理
がステップS65〜S66の処理である。
【0119】即ち、ステップS65において、CPU8
4は、上述のステップS64における第(6)式の演算
結果が2より小さいか否か(AGV<2であるか否か)
の判断を行なう。ここで、AGV<2であると判断され
た場合には、ステップS65の処理に進み、このステッ
プS66において、AVD=2に設定し、次のステップ
S67の処理に進む。また、ステップS65において、
AGV≧2であるものと判断された場合には、すぐにス
テップS67の処理に進む。
【0120】ここで、表2は、AVG値とAVD値の関
係を示している。この表2において、AVG値=3のと
きにのみ、両光学系のぼけ具合は一致しないことになる
が、これは電子撮像光学系5の側の第2の絞り手段52
の開口口径には、上限値があるためやむを得ないのであ
る。
【0121】
【表2】 次のステップS67・ステップS68の処理は、上述の
第1の実施形態における露出演算処理シーケンス(図6
のステップS36・ステップS37)と全く同様であ
る。そして、図5のステップS13の処理に進む(リタ
ーン)。
【0122】次に、本実施形態のカメラにおける露出動
作(図5のステップS17)についての詳細なシーケン
スを図9・図10のフローチャートによって、以下に説
明する。
【0123】本実施形態におけるカメラの露出動作で
は、上述の第1の実施形態と同様に銀塩フイルム61に
対する露出(撮影)動作と、撮像素子76に対する露出
(撮像)動作とを同時行なうようにしているが、この場
合における両者の露出秒時が異なるように制御される。
【0124】即ち、本実施形態のカメラの露出動作は、
次のようになる。まずステップS71において、CPU
84は、Fフラグ及びDフラグを初期化(リセット)す
る。つまり、Fフラグ=0・Dフラグ=0をそれぞれ設
定する。
【0125】次いで、ステップS72において、CPU
84は、シャッター駆動機構60を介してフォーカルプ
レーンシャッター59の一部を構成する先幕の走行を開
始させる。
【0126】これと同時にステップS73において、C
PU84は、フイルム露出タイマー(FTIMER)を
初期化(リセット)した後、その計時を開始させると共
に、次のステップS74において、CPU84は、CC
D駆動回路77を介して撮像素子76の積分動作を開始
させる。続いてステップS75において、CPU84
は、撮像素子タイマー(DTIMER)を初期化(リセ
ット)して、その計時を開始させる。
【0127】次にステップS76において、CPU84
は、フォーカルプレーンシャッター59の先幕の走行状
態を検出する所定の先幕状態検出スイッチ(図示せず)
の状態を監視して、先幕が全開になったか否かの検出を
行なう。ここで、先幕が全開となっていることが検出さ
れると、図10のステップS85の処理に進み、先幕が
全開となっていないことが検出されると、ステップS7
7の処理に進む。
【0128】上述のステップS76において、フォーカ
ルプレーンシャッター59の先幕が全開状態ではないこ
とが検出されてステップS77の処理に進むと、このス
テップS77において、CPU84は、露出タイマー
(FTIMER)がタイムアップしたか否か、即ち所定
の露出(撮影)時間が終了したか否かの確認を行なう。
ここで、露出タイマー(FTIMER)のタイムアップ
が確認された場合には、ステップS78の処理に進み、
露出タイマー(FTIMER)がタイムアップしていな
いことが確認された場合には、ステップS80の処理に
進む。
【0129】上述のステップS77において、露出タイ
マー(FTIMER)のタイムアップが確認されてステ
ップS78の処理に進むと、このステップS78におい
て、CPU84は、Fフラグをセットする。つまり、F
フラグ=1に設定した後、次のステップS79におい
て、CPU84は、シャッタ駆動機構60を介してフォ
ーカルプレーンシャッター59の一部を構成する後幕の
走行を開始させる。そして、図10のステップS87の
処理に進む。
【0130】一方、上述のステップS77において、露
出タイマー(FTIMER)がタイムアップしていない
ことが確認されてステップS80の処理に進むと、この
ステップS80において、CPU84は、Dフラグ=1
であるか否かの確認を行なう。ここで、Dフラグ=1で
あることが確認された場合には、上述のステップS76
の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。また、Dフラグ
=1ではないことが確認されると、次のステップS82
の処理に進む。
【0131】ステップS82においては、CPU84
は、撮像素子タイマー(DTIMER)がタイムアップ
したか否か、即ち所定の露出(撮像)時間が終了したか
否かの確認を行なう。ここで、露出タイマー(DTIM
ER)のタイムアップが確認された場合には、次のステ
ップS83の処理に進み、露出タイマー(DTIME
R)がタイムアップしていないことが確認された場合に
は、ステップS76の処理に戻り、以降の処理を繰り返
す。
【0132】ステップS83において、CPU84は、
Dフラグをセットする。つまり、Dフラグ=1に設定す
る。次いで、ステップS84において、CPU84は、
撮像素子76による積分動作を終了させた後、上述のス
テップS76の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0133】また、上述のステップS76において、フ
ォーカルプレーンシャッター59の先幕が全開状態であ
ることが検出されてステップS85の処理に進むと、こ
のステップS85において、CPU84は、上述の露出
演算処理(図5のステップS12;図6参照)における
ストロボ発光判断(図8のステップS63)の判断結果
を確認する。ここで、ストロボ発光動作を行なうべきも
のと判断されている場合には、ステップS86の処理に
進み、このステップS86において、CPU84は、外
部ストロボユニット10のストロボ制御回路90に対し
て所定の制御信号を送信する。これにより、同ストロボ
制御回路90は、ストロボ発光部11を制御して所定の
ストロボ発光動作を実行し、次のステップS87の処理
に進む。
【0134】一方、上述のステップS85において、上
述のストロボ発光判断(図8のステップS63)の判断
結果がストロボ発光動作を行なわないと判断されている
ことが確認された場合には、ステップS87の処理に進
む。
【0135】次にステップS87においては、CPU8
4は、Fフラグ=1であるか否かの確認を行なう。ここ
で、Fフラグ=1であることが確認された場合には、ス
テップS91の処理に進み、Fフラグ=1ではないこと
が確認された場合には、ステップS88の処理に進む。
【0136】ステップS88においては、CPU84
は、露出タイマー(FTIMER)がタイムアップした
か否か、即ち所定の露出(撮影)時間が終了したか否か
の確認を行なう。ここで、露出タイマー(FTIME
R)のタイムアップが確認された場合には、ステップS
89の処理に進み、露出タイマー(FTIMER)がタ
イムアップしていないことが確認された場合には、ステ
ップS91の処理に進む。
【0137】続いてステップS89において、CPU8
4は、Fフラグをセットする。つまり、Fフラグ=1に
設定する。
【0138】続いてステップS90において、CPU8
4は、シャッタ駆動機構60を介してフォーカルプレー
ンシャッター59の一部を構成する後幕の走行を開始さ
せる。その後、ステップS91において、CPU84
は、Dフラグ=1であるか否かの確認を行なう。ここ
で、Dフラグ=1であることが確認された場合には、ス
テップS95の処理に進み、Dフラグ=1ではないこと
が確認された場合には、ステップS92の処理に進む。
【0139】ステップS92において、CPU84は、
撮像素子タイマー(DTIMER)がタイムアップした
か否か、即ち所定の露出(撮像)時間が終了したか否か
の確認を行なう。ここで、露出タイマー(DTIME
R)のタイムアップが確認された場合には、次のステッ
プS93の処理に進み、露出タイマー(DTIMER)
がタイムアップしていないことが確認された場合には、
ステップS95の処理に進む。
【0140】次いでステップS93において、CPU8
4は、Dフラグをセットする。つまり、Dフラグ=1に
設定した後、次のステップS94において、CPU84
は、撮像素子76による積分動作を終了させた後、ステ
ップS95の処理に進む。
【0141】ステップS95においては、CPU84
は、FフラグとDフラグが共に設定されているか否か、
即ちFフラグ=Dフラグ=1であるか否かの確認を行な
う。ここで、Fフラグ=Dフラグ=1である(両フラグ
が共にセットされている)ことが確認された場合には、
ステップS95の処理に進み、いずれか一方のフラグが
セットされていないか又は両フラグが共にセットされて
いないことが確認された場合には、ステップS87の処
理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0142】次にステップS96においては、CPU8
4は、フォーカルプレーンシャッター59の後幕の走行
の状態を検出する後幕状態検出スイッチ(図示せず)の
状態を監視して、後幕の走行が完了したか否かの検出を
行なう。ここでは、後幕の走行の完了を検出するまで、
同ステップの処理を繰り返す。そして、後幕の走行が完
了したことを検出すると、次のステップS97の処理に
進む。
【0143】最後にステップS97において、CPU8
4は、撮像素子76の電荷転送処理、即ち光電変換処理
及び取得した画像信号のアナログ−デジタル変換処理
(AD変換処理)等を実行し、生成されたデジタル画像
データをDRAM80へと転送し、これに記憶させる。
そして、図5のステップS18の処理に進む(リター
ン)。
【0144】このように上記第2の実施形態において
は、銀塩フイルム撮影光学系3の第2の絞り手段52と
電子撮像光学系5の第1の絞り手段72とを関連付けて
制御することによって、各光学系により得られる画像の
合焦領域以外の領域におけるぼけ具合が略同等となるよ
うにしている。
【0145】したがって、以上説明したように本実施形
態によれば、撮影を行なうのに先立って、又は、撮影直
後において、画像モニタ8の表示部により表示される表
示画像によって、画像のぼけ具合等を確認することがで
きるので、この表示画像を観察することによって銀塩フ
イルム61により撮影されるべき画像のぼけ具合を事前
にかつ的確に予想することができる。
【0146】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0147】(1) 銀塩フイルムの露光を行うための
銀塩フイルム撮影光学系と、銀塩フイルム撮影光学系の
内部に配置され、入射光束を制限する第1の絞り手段
と、撮像素子による撮像を行うための電子撮像光学系
と、電子撮像光学系の内部に配置され、入射光束を制限
する第2の絞り手段と、上記第1の絞り手段と上記第2
の絞り手段とを相互に関連付けて制御する制御手段と、
を具備した銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ。
【0148】(2) 付記(1)に記載の銀塩撮影及び
電子撮像兼用カメラにおいて、上記制御手段は、銀塩フ
イルムのISO感度をSVG、撮像素子のISO感度を
SVD、第1の絞り手段の絞り値をAVG、第2の絞り
手段の絞り値をAVDとするとき、AVD=AVG+
(AVD−SVG)となるように制御する。
【0149】(3) 付記(1)に記載の銀塩撮影及び
電子撮像兼用カメラにおいて、上記制御手段は、銀塩フ
イルムに露光する際の露光秒時と撮像素子の露光秒時と
が略等しくなるように上記第1の絞り手段と上記第2の
絞り手段とをそれぞれ制御する。
【0150】(4) 付記(1)に記載の銀塩撮影及び
電子撮像兼用カメラにおいて、上記制御手段は、銀塩フ
イルム露光時のストロボ発光寄与率と撮像素子による撮
像のストロボ発光寄与率とが等しくなるように上記第1
の絞り手段と上記第2の絞り手段とを制御する。
【0151】(5) 付記(1)に記載の銀塩撮影及び
電子撮像兼用カメラにおいて、上記制御手段は、上記第
1の絞り手段の絞り値をAVG、上記第2の絞り手段の
絞り値をAVDとするとき、AVD=AVG−αとなる
ように制御する。
【0152】(6) 付記(5)に記載の銀塩撮影及び
電子撮像兼用カメラにおいて、αは、銀塩フイルムに露
光される像のぼけ具合と撮像素子により撮像される像の
ぼけ具合とが略同等になるように設定するための所定の
定数である。
【0153】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、銀塩
フイルムの露光面に所望の被写体像を結像させる光学系
と、撮像素子の受光面に所望の被写体像を結像させる光
学系との二系統の光学系を有する形態のいわゆる二眼方
式の銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラにおいて、両光学
系の内部にそれぞれ独立して設けられる絞り手段のそれ
ぞれを適切な関係となるように関連付けて制御すること
で、両光学系によって取得されるべきそれぞれの画像を
略同等のものとすることができる銀塩撮影及び電子撮像
兼用カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の銀塩撮影及び電子撮
像兼用カメラの外観を示す正面側から見た斜視図。
【図2】図1の銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラの外観
を示す背面図。
【図3】図1のカメラの内部に配設される主要な構成部
材を示す要部ブロック構成図。
【図4】図1のカメラの主要な動作シーケンス(メイン
シーケンス)の前半部を示すフローチャート。
【図5】図1のカメラの主要な動作シーケンス(メイン
シーケンス)の後半部を示すフローチャート。
【図6】図1のカメラにおける露出演算処理についての
詳細なシーケンスを示すフローチャート。
【図7】図1のカメラにおける露出動作についての詳細
なシーケンスを示すフローチャート。
【図8】本発明の第2の実施形態のカメラにおける露出
演算処理の詳細なシーケンスを示すフローチャート。
【図9】本発明の第2の実施形態のカメラにおける露出
動作についての詳細なシーケンスの前半部を示すフロー
チャート。
【図10】本発明の第2の実施形態のカメラにおける露
出動作についての詳細なシーケンスの後半部を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1……カメラ本体 3……銀塩フイルム撮影光学系 5……電子撮像光学系 6……レリーズボタン 8……画像モニタ(画像表示手段) 10……外部ストロボユニット 52……第2の絞り手段 59……フォーカルプレーンシャッター 61……銀塩フイルム 72……第1の絞り手段 76……撮像素子 83……画像プロセッサ(DSP) 84……CPU(制御手段) 85……ファーストレリーズスイッチ(1RSW) 86……セカンドレリーズスイッチ(2RSW) 87……パワースイッチ(PWSW) 89……接続部 90……ストロボ制御回路 91……ストロボ充電発光回路 100……カメラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀塩フイルムに対して露光を行なう銀
    塩フイルム撮影光学系と、 この銀塩フイルム撮影光学系を透過する光束の光量を規
    制する第1の絞り手段と、 撮像素子に対して露光を行なう撮像光学系と、 この撮像光学系を透過する光束の光量を規制する第2の
    絞り手段と、 上記銀塩フイルム撮影光学系によって上記銀塩フイルム
    の露光面に形成される第1の光学像と上記撮像光学系に
    よって上記撮像素子の受光面に形成される第2の光学像
    とが所定の関係となるように上記第1の絞り手段及び上
    記第2の絞り手段を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする銀塩撮影及び電子撮像兼用
    カメラ。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記銀塩フイルムの
    感度、上記撮像素子の感度に応じて上記銀塩フイルム及
    び上記撮像素子の各露光条件が略等価となるように上記
    第1の絞り手段及び上記第2の絞り手段を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の銀塩撮影及び電子撮像兼
    用カメラ。
  3. 【請求項3】 上記露光条件は、露光秒時、ぼけ具
    合、ストロボ光の寄与率のいずれか一つであることを特
    徴とする請求項2に記載の銀塩撮影及び電子撮像兼用カ
    メラ。
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