JP2001153705A - 熱型センサ、フローセンサおよびフローセンサの製造方法 - Google Patents

熱型センサ、フローセンサおよびフローセンサの製造方法

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JP2001153705A
JP2001153705A JP33659199A JP33659199A JP2001153705A JP 2001153705 A JP2001153705 A JP 2001153705A JP 33659199 A JP33659199 A JP 33659199A JP 33659199 A JP33659199 A JP 33659199A JP 2001153705 A JP2001153705 A JP 2001153705A
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film
insulating film
flow rate
detector
fluid temperature
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JP33659199A
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Toshimasa Yamamoto
山本  敏雅
Hiroyuki Wado
弘幸 和戸
Atsushi Oohara
淳士 大原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローセンサにおいて、汎用の半導体プロセ
スラインを用いて、センサの製造ができるようにする。 【解決手段】 空洞部1aを有する半導体基板1の上
に、下層絶縁膜12が形成され、その上に流体温度検出
体10、ヒータ30および流量検出体20が形成され、
さらにその上に上層絶縁膜13が形成された構造となっ
ており、上記した流体温度検出体10、流量検出体20
およびヒータ30が、Ti、W、Tiを含む化合物、T
iとTiを含む化合物の積層体、Wを含む化合物、Wと
Wを含む化合物の積層体のいずれかで形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱型センサ、流体
の流量を検出するフローセンサおよびフローセンサの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流体の流量を検出するフローセンサとし
て、半導体基板の空洞部上に誘電性の薄膜が形成され、
その上に流体温度検出体、ヒータおよび流量検出体とし
て金属層が設けられた構造のものが提案されている(例
えば、米国特許第4,888,988号明細書、特開平
8−271308号公報、特開平11−271123号
公報、特開平5−22613号公報等参照)。
【0003】このフローセンサにおける金属層の材料と
しては、特開平8−271308号公報に記載されたP
t(白金)、あるいは特開平5−22613号公報に記
載されたNi(ニッケル)などが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抵抗体
として用いられるPt、Niは、半導体プロセスとは整
合性が良くなく、その金属層を形成するために専用のプ
ロセスライン(装置)を使用しなければならず、コスト
的に問題が生じる。
【0005】本発明は、半導体プロセスと整合性が良い
金属抵抗体を用いた熱型センサを提供することを第1の
目的とする。
【0006】また、本発明は、流体温度検出体、発熱体
および流量検出体を、半導体プロセスと整合性が良い金
属層としたフローセンサおよびその製造方法を提供する
ことを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、空洞部(1a)を
有する基板(1)に空洞部(1a)上の全面あるいは一
部分に薄膜構造を有し、その薄膜構造内に少なくとも1
つの発熱素子(30)としての金属抵抗体を有する構造
において、その金属抵抗体は、チタン、タングステンな
どIC、LSIに代表される半導体プロセスの配線材料
として用いられている金属およびその化合物よりなる熱
型センサを特徴としている。
【0008】また、上記第2の目的を達成するため、以
下の技術的手段を採用する。
【0009】請求項2に記載の発明では、フローセンサ
における流体温度検出体(10)、発熱体(30)およ
び流量検出体(20)を、チタンまたはタングステン若
しくはチタン、タングステンを含む化合物で形成したこ
とを特徴としている。
【0010】チタンまたはタングステン若しくはチタ
ン、タングステンを含む化合物は、半導体プロセスとは
整合性が良い金属層であるため、このような金属層を用
いることにより製造容易なフローセンサとすることがで
きる。
【0011】また、流体温度検出体(10)、発熱体
(30)および流量検出体(20)としては、請求項3
に記載の発明のように、チタンとチタンを含む化合物の
積層体またはタングステンを含む化合物との積層体で形
成するようにしてもよい。
【0012】請求項4に記載の発明では、流体温度検出
体(10)、発熱体(30)および流量検出体(20)
と、第1の絶縁膜(12)および第2の絶縁膜(13)
のそれぞれの間に、酸素非透過膜(40、41)を設け
たことを特徴としている。
【0013】このように酸素非透過膜(40、41)を
設けることによって、流体温度検出体10、流量検出体
20およびヒータ30を構成するチタンまたはタングス
テンの酸化を防止できるため、センサとしての性能を高
く維持することができる。
【0014】この場合、請求項5に記載の発明のよう
に、酸素非透過膜(41)を、流体温度検出体(1
0)、発熱体(30)および流量検出体(20)のそれ
ぞれを覆うように形成すれば、チタンまたはタングステ
ンの酸化を防止する効果を高めることができる。
【0015】上記した酸素非透過膜(40、41)は、
請求項6に記載の発明のように、窒素を含む化合物を用
いることができる。例えば、請求項7に記載の発明のよ
うな窒化チタン膜あるいは請求項8に記載の発明のよう
な窒化シリコン膜を用いることができる。
【0016】また、第1の絶縁膜(12)と第2の絶縁
膜(13)は、請求項9に記載の発明のように、窒化シ
リコンと酸化シリコンとを組み合わせた膜によりそれぞ
れ形成することができる。
【0017】上記したフローセンサは、請求項10ない
し12に記載の製造方法によって、製造することができ
る。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1に、本発明の第1実施形態にかか
るフローセンサの平面図、図2に、図1中のA−A断面
図を示す。この実施形態においては、感熱式のフローセ
ンサ(流量センサ)を、エンジンの吸気流量計に用いた
ものとしている。
【0020】このフローセンサは、単結晶シリコン等で
形成された半導体基板1の上に、下層絶縁膜(第1の絶
縁膜)12が形成され、その上に、流体温度検出体1
0、ヒータ(発熱体)30および流量検出体(測温体)
20が形成され、さらにその上に、上層絶縁膜(第2の
絶縁膜)13が形成された構造となっている。
【0021】下層絶縁膜12は、シリコン窒化膜よりな
る第1下層絶縁膜12aとシリコン酸化膜よりなる第2
下層絶縁膜12bとから構成され、上層絶縁膜13は、
シリコン酸化膜よりなる第1上層絶縁膜13aとシリコ
ン窒化膜よりなる第2上層絶縁膜13bとから構成され
ている。また、流体温度検出体10、流量検出体20お
よびヒータ30は、下層絶縁膜12と上層絶縁膜13の
間に配置され、上層絶縁膜13によって覆われている。
【0022】半導体基板1には、ヒータ30と流量検出
体20が形成された図1の点線で囲む領域において、図
2に示すように、空洞部1aが形成されている。この空
洞部1aの形成により、空洞部1a上にダイヤフラムの
薄膜構造部が形成され、その薄膜構造部にヒータ30と
流量検出体20が配置される。
【0023】流体温度検出体10、流量検出体20およ
びヒータ30は、吸気流れの順方向(図1中の白抜き矢
印で示す順流方向)に対し、上流側からこの順で配置さ
れている。
【0024】流体温度検出体10は、吸気温を検出する
もので、ヒータ30の熱がその温度検出に影響を及ぼさ
ないようにヒータ30から十分離隔した位置に配設され
ている。ヒータ30は、流体温度検出体10で検出され
た温度より一定温度高い基準温度になるように、図示し
ない制御回路によって制御される。
【0025】なお、流体温度検出体10、流量検出体2
0およびヒータ30は、抵抗体膜であり、チタン(T
i)またはTiを含む化合物により形成されている。ま
た、それらは、TiとTiを含む化合物の積層体で形成
されていてもよい。さらに、それらはタングステン
(W)またはWを含む化合物若しくはWとWを含む化合
物の積層体により形成されていてもよい。
【0026】また、流体温度検出体10、流量検出体2
0およびヒータ30は、それぞれの接続端子35を介し
て外部回路(上記した制御回路を含む)と電気的に接続
されている。
【0027】次に、フローセンサの検出原理を説明す
る。
【0028】ヒータ30は、流体温度検出体10で検出
する温度よりも一定温度高い基準温度になるように、制
御回路によってその通電が制御される。すなわち、空気
流によってヒータ30の温度が基準温度より低下し、ヒ
ータ30の抵抗値が低下すると、ヒータ30に電流が流
れ、ヒータ30の温度が上昇して基準温度に達すると、
ヒータ30に流れる電流が遮断されるように制御され
る。このようにして、ヒータ30の温度は、流体温度検
出体10で検出する温度よりも一定温度高い基準温度に
設定される。
【0029】図3に、ヒータ30の温度分布と、流量検
出体20の検出温度と、基準温度との関係を示す。
【0030】吸気が順流方向に流れている場合、ヒータ
30の吸気流れ上流部30aは、吸気流れによって吸気
流れ下流部30bよりも冷却される。このため、吸気流
れ上流部30aの温度は、基準温度より低下する。吸気
流れ上流部30aの温度が低下すると、その抵抗値が低
下するので、ヒータ30全体の抵抗値が低下する。する
と、低下した抵抗値を上昇させるために、ヒータ30に
供給される電流値が上昇し、ヒータ30の吸気流れ下流
部30bの温度が基準温度よりも上昇する。吸気流れ下
流部30bの温度が上昇すると、その抵抗値が上昇する
ので、ヒータ30全体の抵抗値が上昇する。ヒータ30
の吸気流れ上流部30aは、吸気流れによって冷却され
るので、基準温度を下回ったままである。ヒータ30の
吸気流れ下流部30bから吸気流れ上流部30aに熱が
伝わる電熱長は長く、吸気流れ下流部30bから吸気流
れ上流部30aに熱が伝わりにくいので、ヒータ30の
吸気流れ上流部30aの温度は基準温度よりも低く、吸
気流れ下流部30bの温度は基準温度よりも高い状態が
保持される。
【0031】流量検出体20は、ヒータ30の吸気流れ
上流部30a近傍に配置されているので、流量検出体2
0によって検出される温度は、ヒータ30の吸気流れ上
流部30aとほぼ等しい温度になる。つまり。流量検出
体20の検出温度は、吸気流れが順方向のとき基準温度
よりも低くなり、逆方向のとき基準温度よりも高くな
る。また、流量検出体20の検出温度と基準温度との差
が大きくなるほど、吸気流れ方向に関わらず吸気流量が
多いことを表す。図4に、吸気流れ方向および吸気流量
に対する流量検出体の検出温度の変化を示す。
【0032】このように、流量検出体20の温度は、吸
気流量および吸気流れ方向によって変化する。流量検出
体20の温度が変化すると、その抵抗値が変化するた
め、図示しない検出回路で流量検出体20の抵抗値の変
化を検出することにより、吸気流量および吸気流れ方向
を検出することができる。
【0033】なお、基準温度は、流体温度検出体10の
検出温度、つまり吸気温度により変動するので、図4に
示す流量検出体20の検出温度の変化を示すグラフも吸
気温により変動する。制御回路は、流体温度検出体10
の検出温度に基づき、ヒータ30の温度を制御するよう
になっているため、吸気温が変動しても吸気流れの方向
と吸気流量とを測定することができる。
【0034】次に、上記したフローセンサの製造方法に
ついて、図5に示す工程図を参照して順に説明する。 [図5(a)の工程]半導体基板1として単結晶のシリ
コン基板を用い、半導体基板1の一面側にSi34膜1
2aとSiO2膜12bとを組み合わせた2層SiN/
SiO2により下層絶縁膜12を形成する。このように
2層膜を用いたのは、圧縮応力膜と引っ張り応力膜を組
み合わせて下部膜に生じる応力を緩和させているためで
ある。
【0035】続いて、流体温度検出体10、流量検出体
20およびヒータ30となるTi膜またはW膜(抵抗体
膜)を真空蒸着、スパッタ等により、2000Å堆積さ
せる。堆積後、RIE、イオンミリング等によるエッチ
ングにてパターニングを行い、流体温度検出体10、流
量検出体20およびヒータ30を形成する。 [図5(b)の工程]下層絶縁膜12と同様に、Si3
4膜とSiO2膜とを組み合わせた2層SiO2/SI
Nにより上層絶縁膜13を形成する。ここで、流体温度
検出体10、流量検出体20およびヒータ30を膜構造
のほぼ中心に配置し、その上下に上層絶縁膜13および
下層絶縁膜12を対称に配置することで、温度変化して
も反り変動が生じず、熱ストレスに対して強い構造が形
成できる。
【0036】なお、上層絶縁膜13および下層絶縁膜1
2としては、ダイヤフラムを半導体基板1上に橋架する
ための構造体となり、抵抗体膜の保護膜として作用する
ものであれば、TiO2、Al23、Ta25、MgO
膜などの単一膜あるいは多層膜を用いることもできる。
【0037】そして、上層絶縁膜13を堆積させた後、
上層絶縁膜13を部分的にエッチングして開口部を形成
し、全面にAl(アルミ)を蒸着した後、エッチングし
て開口部に接続端子35を形成する。 [図5(c)の工程]TMAH溶液等により、裏面から
下層絶縁膜12との境界面まで異方性エッチングを行
い、空洞部1aを形成する。なお、そのエッチングは、
TMAH溶液による異方性エッチングに限らず、空洞部
1aが形成できればKOH溶液等を用いてもよい。
【0038】このようにして、図1、図2に示すフロー
センサを製造することができる。
【0039】上記した実施形態によれば、流体温度検出
体10、流量検出体20およびヒータ30をTiまたは
Wにより形成しているから、従来のようなPt、Niな
どで形成したものと比べ、半導体プロセスと整合させる
ことができ、汎用なプロセスライン(装置)を使用する
ことができるため、センサを安価に製造することができ
る。
【0040】なお、上記した製造方法において、流体温
度検出体10、流量検出体20およびヒータ30を、T
iを含む化合物、TiとTiを含む化合物の積層体、W
を含む化合物、WとWを含む化合物の積層体のいずれか
で形成するようにしてもよい。 (第2実施形態)図6に、本発明の第2実施形態にかか
るフローセンサの断面図、図7に図6中の丸で示した部
分の拡大図を示す。
【0041】この実施形態においては、図7に示すよう
に、流体温度検出体10、流量検出体20およびヒータ
30の上下に、流体温度検出体10、流量検出体20お
よびヒータ30に酸素が拡散するのを防止する層、すな
わち酸素非透過膜(例えば、窒素を含む化合物、具体的
には窒化チタン膜あるいは窒化シリコン膜)40が、そ
れぞれ設けられている。
【0042】また、第2下層絶縁膜12bおよび第1上
層絶縁膜13aは、酸素の拡散を防止することができる
ように窒化シリコン膜等の膜を用いている。
【0043】このように、流体温度検出体10、流量検
出体20およびヒータ30の上下に酸素非透過膜40を
それぞれ設け、さらに第2下層絶縁膜12bおよび第1
上層絶縁膜13aとして窒化シリコン膜を用いることに
より、TiまたはWよりなる流体温度検出体10、流量
検出体20およびヒータ30に酸素が拡散するのを防止
することができる。このことにより、流体温度検出体1
0、流量検出体20およびヒータ30のTiまたはWが
酸化するのが防止されるため、センサとしての性能を高
く維持することができる。
【0044】この第2実施形態におけるフローセンサ
は、以下のようにして製造することができる。
【0045】まず、半導体基板1上に下層絶縁膜12を
形成する。そして、この下層絶縁膜12上に第1の酸素
非透過膜40a形成し、第1の酸素非透過膜40aに、
流体温度検出体10、流量検出体20およびヒータ30
となるTiまたはWの抵抗体膜を形成する。続いて、抵
抗体膜上に第2の酸素非透過膜40bを形成した後、第
1の酸素非透過膜40a、抵抗体膜および第2の酸素非
透過膜40bを共にパターニングし、パターニングされ
た抵抗膜により流体温度検出体10、流量検出体20お
よびヒータ30を形成する。この後、上層絶縁膜13を
形成し、所定の工程を経た後、空洞部1aを第1実施形
態と同様にして形成する。
【0046】なお、下層絶縁膜12、上層絶縁膜13
は、第1実施形態と同様の2層構造とし、第1、第2の
酸素非透過膜40a、40bとしては、窒化チタン膜あ
るいは窒化シリコン膜を用いる。 (第3実施形態)上記した第2実施形態では、流体温度
検出体10、流量検出体20およびヒータ30の上下に
酸素非透過膜40をそれぞれ設けるものを示したが、図
8に示すように、流体温度検出体10、流量検出体20
およびヒータ30の周り全体を酸素非透過膜41で覆う
ようにしてもよい。
【0047】このようにすれば、一層効果的に、流体温
度検出体10、流量検出体20およびヒータ30への酸
素の拡散を防止することができる。
【0048】この第3実施形態におけるフローセンサ
は、以下のようにして製造することができる。
【0049】まず、半導体基板1上に下層絶縁膜12を
形成する。そして、この下層絶縁膜12上に第1の酸素
非透過膜41aを形成し、第1の酸素非透過膜41a上
に、流体温度検出体10、流量検出体20およびヒータ
30となるTiまたはWの抵抗体膜を形成した後、抵抗
体膜をパターニングして流体温度検出体10、流量検出
体20およびヒータ30の形状とする。続いて、第2の
酸素非透過膜41bを形成した後、第1の酸素非透過膜
41aと第2の酸素非透過膜41bを共にパターニング
する。この後、上層絶縁膜13を形成し、所定の工程を
経た後、空洞部1aを第1実施形態と同様にして形成す
る。
【0050】なお、下層絶縁膜12、上層絶縁膜13
は、第1実施形態と同様の2層構造とし、第1、第2の
酸素非透過膜41a、41bとしては、窒化チタン膜あ
るいは窒化シリコン膜を用いる。
【0051】上記した第2、第3実施形態において、流
体温度検出体10、流量検出体20およびヒータ30と
しては、TiまたはW以外に、Tiを含む化合物、Ti
とTiを含む化合物の積層体、Wを含む化合物、WとW
を含む化合物の積層体のいずれかで形成されたものであ
ってもよい。
【0052】また、上記した第1乃至第3実施形態にお
いては、空洞部1aを半導体基板1の裏面側に形成し
て、空洞部1a上にダイヤフラムの薄膜構造部を設ける
ものを示したが、半導体基板1の表面側において、ヒー
タ30と流量検出体20が形成された領域に空洞部を形
成し、その空洞部上の薄膜構造部により半導体基板1を
橋架するような構造としてもよい。
【0053】また、流量検出体20は、ヒータ30の片
側に設けるものに限らず、ヒータ30の両側に設けるも
のであってもよい。この場合、その両側の流量検出体2
0の温度差に基づいて流量が検出される。
【0054】なお、本発明は、空洞部1aを有する基板
1に空洞部1a上の全面あるいは一部分に薄膜構造を有
し、その薄膜構造内に少なくとも1つの発熱素子30と
しての金属抵抗体を有する構造のものであれば、上記し
たフローセンサ以外の熱型センサにも広く適用でき、そ
の際に、金属抵抗体として、チタン、タングステンなど
IC、LSIに代表される半導体プロセスの配線材料と
して用いられている金属およびその化合物よりなるもの
を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるフローセンサの
平面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】ヒータ30の温度分布と、流量検出体20の検
出温度と、基準温度との関係を示す図である。
【図4】吸気流れ方向および吸気流量に対する流量検出
体の検出温度の変化を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるフローセンサの
製造方法を示す工程図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるフローセンサの
断面図である。
【図7】図6中の丸で示した部分の拡大図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかるフローセンサの
断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、1a…空洞、12…下層絶縁膜、12
a…第1下層絶縁膜、12b…第2下層絶縁膜、13…
上層絶縁膜、13a…第1上層絶縁膜、13b…第2上
層絶縁膜、10…流体温度検出体、20…流量検出体、
30…ヒータ、40、41…酸素非透過膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 淳士 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F035 EA08 4M112 AA10 BA01 CA02 CA07 CA13 CA14 DA03 DA04 DA08 DA09 EA03 EA06 EA07 EA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空洞部(1a)を有する基板(1)に前
    記空洞部(1a)上の全面あるいは一部分に薄膜構造を
    有し、その薄膜構造内に少なくとも1つの発熱素子(3
    0)としての金属抵抗体を有する構造において、その金
    属抵抗体は、チタン、タングステンなどIC、LSIに
    代表される半導体プロセスの配線材料として用いられて
    いる金属およびその化合物よりなることを特徴とする熱
    型センサ。
  2. 【請求項2】 半導体基板(1)上に流体温度検出体
    (10)、発熱体(30)および流量検出体(20)が
    形成され、前記流体温度検出体(10)で検出した温度
    に基づいて前記発熱体(30)の温度を基準温度に設定
    し、このときの前記流量検出体(20)の抵抗値に基づ
    いて流体の流量を検出するようにしたフローセンサにお
    いて、 前記流体温度検出体(10)、発熱体(30)および流
    量検出体(20)が、チタンまたはタングステン若しく
    はチタン、タングステンを含む化合物で形成されている
    ことを特徴とするフローセンサ。
  3. 【請求項3】 前記流体温度検出体(10)、前記発熱
    体(30)および前記流量検出体(20)が、チタンと
    チタンを含む化合物の積層体またはタングステンを含む
    化合物との積層体で形成されていることを特徴とする請
    求項2に記載のフローセンサ。
  4. 【請求項4】 前記流体温度検出体(10)、前記発熱
    体(30)および前記流量検出体(20)は、第1の絶
    縁膜(12)と第2の絶縁膜(13)の間に配置されて
    おり、前記流体温度検出体(10)、前記発熱体(3
    0)および前記流量検出体(20)と、前記第1の絶縁
    膜(12)および前記第2の絶縁膜(13)のそれぞれ
    の間に、酸素非透過膜(40、41)が設けられている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のフローセン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記酸素非透過膜(41)は、前記流体
    温度検出体(10)、前記発熱体(30)および前記流
    量検出体(20)のそれぞれを覆うように形成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載のフローセンサ。
  6. 【請求項6】 前記酸素非透過膜(40、41)は、窒
    素を含む化合物で形成されていることを特徴とする請求
    項4または5に記載のフローセンサ。
  7. 【請求項7】 前記酸素非透過膜(40、41)は、窒
    化チタン膜よりなることを特徴とする請求項6に記載の
    フローセンサ。
  8. 【請求項8】 前記酸素非透過膜(40、41)は、窒
    化シリコン膜よりなることを特徴とする請求項6に記載
    のフローセンサ。
  9. 【請求項9】 前記第1の絶縁膜(12)と前記第2の
    絶縁膜(13)は、窒化シリコンと酸化シリコンとを組
    み合わせた膜によりそれぞれ形成されていることを特徴
    とする請求項4ないし8のいずれか1つに記載のフロー
    センサ。
  10. 【請求項10】 半導体基板(1)の一面側に第1の絶
    縁膜(12)を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜(12)の上に、流体温度検出体(1
    0)、発熱体(30)および流量検出体(20)を、チ
    タンまたはタングステン若しくはチタン、タングステン
    を含む化合物で形成する工程と、 前記第1の絶縁膜(12)、前記流体温度検出体(1
    0)、前記発熱体(30)および前記流量検出体(2
    0)の上に、第2の絶縁膜(13)を形成する工程とを
    有することを特徴とするフローセンサの製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板(1)の一面側に第1の絶
    縁膜(12)を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜(12)の上に第1の酸素非透過膜
    (40a)を形成する工程と、 前記第1の酸素非透過膜(40a)の上に抵抗体膜を形
    成する工程と、 前記抵抗体膜の上に第2の酸素非透過膜(40b)を形
    成した後、前記第1の酸素非透過膜(40a)、前記抵
    抗体膜および前記第2の酸素非透過膜(40b)を共に
    パターニングし、このパターニングされた前記抵抗膜に
    より流体温度検出体(10)、発熱体(30)および流
    量検出体(20)を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜(12)、前記流体温度検出体(1
    0)、前記発熱体(30)および前記流量検出体(2
    0)の上に、第2の絶縁膜(13)を形成する工程とを
    有することを特徴としたフローセンサの製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板(1)の一面側に第1の絶
    縁膜(12)を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜(12)の上に第1の酸素非透過膜
    (41a)を形成する工程と、 前記第1の酸素非透過膜(41a)の上に、流体温度検
    出体(10)、発熱体(30)および流量検出体(2
    0)を形成する工程と、 第2の酸素非透過膜(41b)を形成した後、前記第1
    の酸素非透過膜(41a)と前記第2の酸素非透過膜
    (41b)を共にパターニングして、前記第1の酸素非
    透過膜(41a)と第2の酸素非透過膜(41b)によ
    り前記流体温度検出体(10)、前記発熱体(30)お
    よび前記流量検出体(20)を覆った状態にする工程
    と、 前記第1の絶縁膜(12)、前記流体温度検出体(1
    0)、前記発熱体(30)および前記流量検出体(2
    0)の上に、第2の絶縁膜(13)を形成する工程とを
    有することを特徴としたフローセンサの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021547A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Denso Corp 薄膜式センサならびにフローセンサおよびその製造方法
JP2003035581A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Denso Corp 薄膜部を有するセンサの製造方法
JP2010107497A (ja) * 2008-09-30 2010-05-13 Denso Corp 流量センサ
JP2016038244A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 株式会社デンソー 感熱式流量センサおよびその製造方法

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