JP3601993B2 - 熱型センサおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発熱部を備えた熱型センサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱型センサは、発熱部の温度分布又は発熱部によって加熱された部分の温度分布が、加速度、圧力、流体等の変化に応じて発生する熱伝達現象に基づいて、加速度、圧力、流体の流速又は流量を計測するものであり、例えば自動車の加速度、内燃機関に加わる圧力、内燃機関の吸入空気量を計測する場合等に用いられる。
【0003】
従来の熱型センサの一例として、特公平5−7659号公報で開示されたブリッジタイプの感熱式流量センサについて、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5において、1はシリコン半導体である基板を、2はシリコンナイトライドである絶縁性の支持膜を、3はシリコンナイトライドである絶縁性の保護膜を、4は感熱抵抗膜であるパーマロイよりなる発熱抵抗を、5及び6はいずれも感熱抵抗膜であるパーマロイよりなる測温抵抗を、7は感熱抵抗膜であるパーマロイからなる比較抵抗を示す。2つの測温抵抗5、6は、発熱抵抗4を挟んで、計測しようとする流体10に流れの方向と垂直になるように配置されている。発熱抵抗4及び測温抵抗5、6が形成された部分の直下には空気スペース9が設けられ、ブリッジ構造を形成している。空気スペース9は、シリコンナイトライド膜をエッチングしないエッチング液を用いて、基板1に形成された開口部8から基板1の一部を除去して形成される。
【0004】
次に、上記流量センサの動作について説明する。流量センサでは、発熱抵抗4の温度を比較抵抗7で検出された基板1の温度よりも例えば200℃高く維持するように、制御回路(図示せず)によって発熱抵抗4に電流が通電されている。尚、先に説明したように発熱抵抗4の下方には空気スペース9が存在するので、発熱抵抗4で発生した熱は比較抵抗7には伝達されることはないので、比較抵抗7で検出される温度は周囲の空気の温度とほぼ等しい。
【0005】
発熱抵抗4で発生した熱は、支持膜2や保護膜3あるいは感熱抵抗膜を介して測温抵抗5、6に伝達される。図4に示すように、測温抵抗5、6は、発熱抵抗4に対して対称な位置に配置されているので、空気の流れがない場合は、2つの測温抵抗5、6の温度は等しく、測温抵抗5、6の抵抗値に差はない。しかしながら、空気の流れがある場合、上流側の測温抵抗は空気によって冷却されるが、下流側の測温抵抗は発熱抵抗から空気で伝達された熱によって加熱されるので、上流側の測温抵抗ほど冷却されない。例えば、矢印10で示す方向の空気の流れが生じた場合は、上流側の測温抵抗5は下流側の測温抵抗6よりも低温となり、両者の抵抗値の差は、空気の流速又は流量が大きいときほど広がる。このように、測温抵抗5、6の抵抗値の差を検出することにより、空気の流速又は流量を測定することができる。また、空気の流れの方向が矢印10と逆になった場合は、測温抵抗6が測温抵抗5より低温になるので、空気の流れの方向も検出することができる。
【0006】
上述したブリッジタイプ以外に、ダイヤフラムタイプの感熱式流量センサが広く利用されている。以下、図6及び図7を参照して、従来のダイヤフラムタイプ感熱式流量センサについて説明する。図6及び図7において、1〜10の各構成要素は、上記ブリッジタイプの流量検出素子の同一番号を付した構成要素と実質的に同じものであり、12は、基板1の支持膜2が形成された面と反対側の面から該基板1の一部をエッチングで除去して形成された開口部である。つまり、ダイヤフラムタイプ感熱式流量センサにおいて、発熱抵抗4及び2つの測温抵抗5、6が支持膜2及び保護膜3に挟まれたダイヤフラム領域14の直下の基板1は除去されている。このような構成にすると、ブリッジタイプの流量センサに比べて、高い強度を得ることができる。なお、空気の流速又は流量の検出原理は、ブリッジタイプの流量検出素子の場合と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなダイヤフラムタイプの流量センサには以下に説明するような課題がある。
【0008】
従来の流量センサでは、支持膜中にピンホールが存在すると、基板を除去する際、ピンホールからエッチング液浸透し、支持膜を支えている基板の表面がエッチングされ、ピットが形成されたり、ダイヤフラム形状がいびつとなるので、流量センサの信頼性が低下するという課題があった。これに対処するために、ピンホールのない緻密な支持膜を形成すると、基板を除去した後、支持膜自体が撓むので、ダイヤフラムの形状をフラットに維持することは困難であった。
【0009】
さらに、発熱抵抗に通電して、発熱抵抗部が昇温されると、発熱抵抗部が熱膨張し、ダイヤフラム領域が撓むので、流量センサの信頼性が低下し、流量センサの応答特性にばらつきが生じるという課題があった。また、このように、動作中にダイヤフラム領域の撓み変化が繰り返されると、流量センサの耐久性が損なわれるという課題もあった。
【0010】
本発明の第1の目的は、検出精度の優れた熱型センサおよびその製造方法を提供することである。
【0011】
本発明の第2の目的は、検出精度に優れ、かつ信頼性が高く、撓みのないダイヤフラム領域を備えている熱型センサおよびその製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る熱型センサは、開口部を有するシリコン基板と、
該シリコン基板上に形成され、シリコン基板表面の熱酸化による二酸化シリコンからなる第1の支持膜と、
該第1の支持膜上に形成され、前記開口部におけるダイヤフラムを構成する第2の支持膜と、
該第2の支持膜のダイヤフラム上に形成され、感熱抵抗材料からなる発熱部とを備え、
第1の支持膜は、前記開口部において除去されており、
第2の支持膜は、ダイヤフラムに引張り応力が設定されるように、第1の支持膜とは異なる材料で形成されていることを特徴とする。
【0013】
また本発明に係る熱型センサの製造方法は、シリコン基板の上に、シリコン基板表面の熱酸化による二酸化シリコンからなる第1の支持膜を形成する工程と、
該第1の支持膜の上に、第1の支持膜とは異なる材料からなる第2の支持膜を形成する工程と、
第2の支持膜の上に、感熱抵抗材料からなる発熱部を形成する工程と、
ウェットエッチングによってシリコン基板の一部を除去して、シリコン基板裏面から第1の支持膜に達する開口部を形成する第1のエッチング工程と、
第1の支持膜のうち開口部で露出した部分を除去して、第2の支持膜で構成されるダイヤフラムを形成する第2のエッチング工程とを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明において、第2の支持膜は、シリコンナイトライドで形成されていることが好ましい。
【0015】
また本発明において、第2の支持膜および発熱部の上に、シリコンナイトライドからなる保護膜が形成されていることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の熱型センサである流量センサについて説明する。
【0018】
実施の形態1.
最初に図1を参照して実施の形態1にかかる流量センサ30について説明する。流量センサ30は、絶縁性の第2の支持膜16上に形成された発熱部11を備えている。詳細に説明すると、第2の支持膜16は基板上に絶縁性の第1の支持膜を介して形成されたものであり、発熱部11は感熱抵抗膜で形成されたものであり、かつ側温抵抗と発熱抵抗とを含んでいる。さらに、発熱部11の周囲であるダイヤフラム領域14の下方に位置する基板は除去されていて、発熱部11上には保護膜(図示せず)が設けられている。
【0019】
次に、図2及び図3を参照して、流量センサ30の製造方法について説明する。最初に図2(a)に示すように、厚さ約400μmのシリコンウェハの基板1に、厚さ約0.5μmの絶縁膜を第1の支持膜15として積層し、第1の支持膜15上に厚さ約1μmの絶縁膜を第2の支持膜16として積層する。具体的には、第1の支持膜15を酸化膜で形成するのが好ましい。
【0020】
続いて、第2の支持膜16上に蒸着法やスパッタ法等によって、厚さ0.2μmの白金等を感熱抵抗膜として成膜し、さらに、この感熱抵抗膜を写真製版法、ウェットエッチング法又はドライエッチング法等を用いてパターニングして、図2(b)に示すように、測温抵抗と発熱抵抗とを備えた発熱部11を形成する。さらに、図2(c)に示すように、発熱部11及び第2の支持膜16を覆うように厚さ1μmの絶縁性の保護膜3を積層する。
【0021】
さらに、基板1の第1の支持膜15が配置された面とは反対側の面に裏面保護膜(図示せず)を設け、この裏面保護膜に写真製版法等を用いてエッチングホールを形成する。続いて、図3(a)に示すように、エッチングホール有する裏面保護膜を利用して、アルカリエッチング等によって、基板1の一部を除去し開口部12を設け、ダイヤフラム領域14を形成する。
【0022】
この後、ウエットエッチング等により、図3(b)に示すように、ダイヤフラム領域14直下の第1の支持膜15のみを除去する。この際、エッチング時間を10分以下と短くすることで、第1の支持膜15は、厚さ方向にのみエッチングされるので、ダイヤフラム領域14直下の第1の支持膜15のみを除去することができる。
【0023】
このように、ダイヤフラム領域14の直下に位置する第1の支持膜15を除去することにより、ダイヤフラム領域14を薄く形成することができる。即ち、基板1上に2層構造の支持膜を形成した後、第1の支持膜15でダイヤフラム領域14の直下以外に位置する基板1の表面を保護しつつ、基板1を除去してダイヤフラム領域14を形成し、続いて、ダイヤフラム領域14直下の第1の支持膜15のみを除去することで、基板1の表面にピット等を発生させることなく、ダイヤフラム領域14の厚さを薄くすることができる。このようにして、ダイヤフラム領域14の熱伝導度を向上させることで、流量センサ30の流量検出精度を優れたものにすることができる。
【0024】
さらに、ダイヤフラム領域15の直下の基板1を除去する際、第2の支持膜16又は保護膜3に存在するピンホール等にエッチング液が浸入し、さらにこのエッチング液が基板1の表面に達することを防止するために、ピンホールのない第1の支持膜15を用いるのが好ましい。このようにピンホールの無い第1の支持膜を用いると、基板1の表面にエッチングピットが発生することをより確実に防止することができる。さらに、第2の支持膜16によってダイヤフラム領域14の撓みが防止されるので、ダイヤフラム領域の形状異常を防止することができる。つまり、上述した方法で製造された流量センサ30は、応答特性のばらつきが少なく、信頼性の高いものである。
【0025】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2にかかる流量センサは、上記実施の形態1にかかる流量センサの第2の支持膜及び保護膜を、引張応力を設定することできるもので構成したものである。即ち、第2の支持膜及び保護膜の引張応力を設定することにより、発熱部が通電され熱膨張した場合、この熱膨張で発生する応力を第2の支持膜及び保護膜の引張応力で打ち消すことにより、ダイヤフラム領域が撓むことを防止することができる。こうすることで、流量センサの信頼性を向上させることができる。尚、保護膜及び第2の支持膜の引張応力は、発熱部に実際に通電される電流に応じて発生する熱膨張に打ち勝つ程度であればよい。また、実施の形態2の流量センサは、上記実施の形態1の流量センサと同様の作用・効果を示す。
【0026】
上記実施の形態では、第2の支持膜及び保護膜の引張応力を設定したが本発明はこれに限定されるものではなく、第2の支持膜及び保護膜のいずれか一方の引張応力のみを設定してもよい。
【0027】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3にかかる流量センサは、上記実施の形態1の流量センサの第1の支持膜を二酸化シリコン膜で形成したものである。二酸化シリコン膜は、容易に形成することが可能でかつ、ピンホールが少ないのでより確実に基板1の表面を保護することができる。また、二酸化シリコン膜で第1の支持膜を形成し、さらに第2の支持膜を耐フッ化水素酸性の膜で形成して、フッ化水素酸の水溶液を用いることで、第1の支持膜のみを容易に除去することができるので、流量センサを容易かつ低コストに製造することができる。
【0028】
また、上記二酸化シリコン膜は、CVD法又は熱酸化法等によって形成することができる。特に、シリコン基板を熱酸化して二酸化シリコン膜を形成する熱酸化法を用いる場合、シリコン基板の両面にピンホールの無い二酸化シリコン膜を容易に形成することができるので、一方の表面に形成された二酸化シリコン膜を第1の支持膜とし、他方の表面に形成された二酸化シリコン膜を裏面保護膜とすることで、裏面保護膜を形成する工程を省略することができる。つまり、熱酸化法を用いることで、工程を省略し、流量センサの製造コストを低くすることができる。
【0029】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4にかかる流量センサは、上記実施の形態2にかかる流量センサの保護膜及び第2の支持膜をシリコンナイトライド膜で形成したものである。具体的には、スパッタ法またはCVD法等によってシリコンナイトライド膜を形成する。シリコンナイトライド膜は膜の引張応力の制御が容易であるから、このようなシリコンナイトライド膜を保護膜及び第2の支持膜に利用することで、ダイヤフラム領域の膜応力を引張応力として制御することが可能となり、発熱部が熱膨張した場合でも、この熱膨張による応力は保護膜及び第2の支持膜の引張応力に打ち消され、ダイヤフラム領域の撓みを防止することができる。
【0030】
また、シリコンナイトライド膜は耐フッ化水素酸性の膜であるから、第1の支持膜に二酸化シリコン膜を用いることで、フッ化水素酸の水溶液で第1の支持膜のみを容易に除去することができる。つまり、第1の支持膜を二酸化シリコン膜で形成し、第2の支持膜をシリコンナイトライド膜で形成することで、流量センサの製造方法が容易になり、製造コストを引き下げることができる。
【0031】
上記実施の形態では、保護膜及び第2の支持膜の両方を、シリコンナイトライド膜で形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、保護膜及び第2の支持膜のいずれか一方を絶縁性の窒化膜で形成してもよい。
【0032】
上述した実施の形態1ないし4では、熱型センサを流量センサに用いたが本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の熱センサを、加速度センサや圧力センサ等に用いても上述した作用・効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】
上述したように、本発明に係る熱型センサは、ダイヤフラムを構成する第2の支持膜に引張り応力を設定している。これによって発熱部の熱膨張によるダイヤフラムの撓み変形を防止することができ、その結果、熱型センサの信頼性を向上できる。さらに、熱伝導性に優れたダイヤフラムが得られるため、熱型センサの検出精度を向上させることができる。また、基板としてシリコン基板を使用し、シリコン基板表面の熱酸化によって二酸化シリコンからなる第1の支持膜を形成することによって、ピンホールが少ない膜を容易に得ることができる。
【0034】
また、本発明に係る熱型センサの製造方法によれば、基板としてシリコン基板を使用し、シリコン基板表面の熱酸化によって二酸化シリコンからなる第1の支持膜を形成することによって、ピンホールが少ない膜を容易に得ることができる。さらに、第1の支持膜の上に、第1の支持膜とは異なる材料からなる第2の支持膜を形成した後、第1のエッチング工程でウェットエッチングによってシリコン基板の開口部を形成し、第2のエッチング工程で第1の支持膜の露出部分を除去して、第2の支持膜で構成されたダイヤフラムを形成している。こうした2回のエッチングによりダイヤフラムを薄く形成することができるため、熱型センサの検出精度を向上させることができる。
【0035】
また、第2の支持膜をシリコンナイトライドで形成することによって、膜の引張応力の制御が容易になる。また、シリコンナイトライドは耐フッ化水素酸性を有することから、二酸化シリコンからなる第1の支持膜のエッチング液としてフッ化水素酸の水溶液を使用できるため、第1の支持膜のエッチング加工が容易になり、センサの製造コストを引き下げることができる。
【0036】
また、第2の支持膜および発熱部の上に、シリコンナイトライドからなる保護膜を形成することによって、第2の支持膜と保護膜の両方がシリコンナイトライド膜となり、膜の引張応力の制御が容易になって、ダイヤフラムの撓み変形を防止でき、センサの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本明の実施の形態1にかかる流量センサの平面図を示す。
【図2】本明の実施の形態1にかかる流量センサの製造工程を示す断面図で、(a)は基板に第1の支持膜及び第2の支持膜を形成する工程を、(b)は発熱部を形成する工程を、(c)は保護膜を形成する工程を示す。
【図3】本明の実施の形態1にかかる流量センサの製造工程を示す断面図で、(a)は基板を除去する工程を、(b)は第1の支持膜を除去する工程を示す。
【図4】従来のブリッジタイプの感熱式流量センサの平面図を示す。
【図5】従来のブリッジタイプの感熱式流量センサの断面図を示す。
【図6】従来のダイヤフラムタイプの感熱式流量センサの平面図を示す。
【図7】従来のダイヤフラムタイプの感熱式流量センサの断面図を示す。
【符号の説明】
1 基板、 3 保護膜、 11 発熱部、 12 開口部、 14 ダイヤフラム領域、 15 第1の支持膜、16 第2の支持膜。

Claims (6)

  1. 開口部を有するシリコン基板と、
    該シリコン基板上に形成され、シリコン基板表面の熱酸化による二酸化シリコンからなる第1の支持膜と、
    該第1の支持膜上に形成され、前記開口部におけるダイヤフラムを構成する第2の支持膜と、
    該第2の支持膜のダイヤフラム上に形成され、感熱抵抗材料からなる発熱部とを備え、
    第1の支持膜は、前記開口部において除去されており、
    第2の支持膜は、ダイヤフラムに引張り応力が設定されるように、第1の支持膜とは異なる材料で形成されていることを特徴とする熱型センサ。
  2. 第2の支持膜は、シリコンナイトライドで形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱型センサ。
  3. 第2の支持膜および発熱部の上に、シリコンナイトライドからなる保護膜が形成されていることを特徴とする請求項2記載の熱型センサ。
  4. シリコン基板の上に、シリコン基板表面の熱酸化による二酸化シリコンからなる第1の支持膜を形成する工程と、
    該第1の支持膜の上に、第1の支持膜とは異なる材料からなる第2の支持膜を形成する工程と、
    第2の支持膜の上に、感熱抵抗材料からなる発熱部を形成する工程と、
    ウェットエッチングによってシリコン基板の一部を除去して、シリコン基板裏面から第1の支持膜に達する開口部を形成する第1のエッチング工程と、
    第1の支持膜のうち開口部で露出した部分を除去して、第2の支持膜で構成されるダイヤフラムを形成する第2のエッチング工程とを含むことを特徴とする熱型センサの製造方法。
  5. 第2の支持膜を、シリコンナイトライドで形成することを特徴とする請求項4記載の熱型センサの製造方法。
  6. 第2の支持膜および発熱部の上に、シリコンナイトライドからなる保護膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項5記載の熱型センサの製造方法。
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