JP2001151494A - リーチ式フォークリフト - Google Patents

リーチ式フォークリフト

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JP2001151494A
JP2001151494A JP2000131399A JP2000131399A JP2001151494A JP 2001151494 A JP2001151494 A JP 2001151494A JP 2000131399 A JP2000131399 A JP 2000131399A JP 2000131399 A JP2000131399 A JP 2000131399A JP 2001151494 A JP2001151494 A JP 2001151494A
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brake
vehicle
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type forklift
front wheel
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JP2000131399A
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English (en)
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Haruhiko Otsuka
晴彦 大塚
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動距離の短縮を図ることができると共に、
制動時の車両の旋回量を減少させることができるリーチ
式フォークリフトを提供することを課題とする。 【解決手段】 前輪23と後輪30との回転速度の差が
所定値以上になったときには、後輪がスリップしあるい
はロックしており、前輪にもブレーキが必要であると判
定され、前輪にもブレーキがかけられる。よって、フォ
ーク25に荷を搭載した状態でも、十分な制動力が得ら
れ、制動距離を小さくし安全にブレーキをかけることが
できる。また、荷の搭載時及び非搭載時の間で、制動距
離の差を小さくすると共に運転者にさほど変わらない制
動フィーリングを与えることが可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーチ式フォーク
リフトに関し、特にそのブレーキ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図16に従来のリーチ式フォークリフト
の側面を示す。また、図17は、かかるリーチ式フォー
クリフトの平面を概念的に示したものである。リーチ式
フォークリフト1の車両前部には、左右一対のリーチレ
グ2が設けられている。一対のリーチレグ2の間には、
左右一対のフォーク3を支持するマスト装置4がスライ
ド可能に設けられている。各リーチレグ2の前端には、
前輪5が設けられている。一方、車両後部には、運転席
6を有する機台7が設けられている。機台7には駆動輪
及び操舵輪として機能する第1の後輪8と、機台7を支
持する支持輪として車両の進行に従動するだけの第2の
後輪9が配設されている。また、かかるリーチ式フォー
クリフトには、第1の後輪8だけを制動する図示しない
ブレーキ装置が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のリーチ式フォークリフトにおいては、図
16に示されるように、一対のフォーク3に荷10を載
せると、荷10の重量Wに起因して前輪5において図中
反時計方向のモーメントM1が働くこととなり、後輪8
に作用する鉛直下向きの荷重(以下、「後輪荷重」と称
する)Nが減少することがある。このため、荷10を載
せた状態でブレーキがかけられると、後輪荷重の減少に
より後輪8のスリップなどが生じ易く、また、荷10の
重量分だけ車両全体の重量が増加することも相俟って、
制動距離が長くなる問題があった。
【0004】また、制動力が作用する第1の後輪8は、
図17に示されるように、車両幅方向の中心Cから片側
にずれているため、車両にモーメントが発生し、制動時
車両が僅かに旋回してしまうことがあった。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであり、制動距離の短縮を図るこ
とができると共に、制動時の車両の旋回量を減少させる
ことができるリーチ式フォークリフトを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のリーチ式フォークリフトは、車両後部に位
置し、後輪が設けられた機台と、前記機台内に形成され
た運転席と、車両前部に位置して、左右一対の前輪を有
する左右一対のリーチレグと、前記リーチレグに沿って
スライド可能なマスト装置と、前記マスト装置に支持さ
れた左右一対のフォークとを備え、さらに、ブレーキ作
用命令に連動して前記後輪にブレーキをかける後輪ブレ
ーキ装置と、前記後輪のスリップを検出するためのスリ
ップ検出手段と、前記ブレーキ作用命令があったとき
に、前記スリップ検出手段により前記後輪のスリップ発
生が検出された場合に前記前輪にブレーキをかける前輪
ブレーキ装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、前記ブレーキ作用命令は、安全ブレ
ーキ手段が作動状態のとき、又は、前記安全ブレーキ手
段が非作動状態で、アクセル手段が車両進行方向と逆方
向に移動されたときに出されるようにしてもよい。ま
た、前記安全ブレーキ手段は、前記運転席に設けられた
ブレーキペダルであり、前記ブレーキペダルが踏まれて
いるときを前記安全ブレーキ手段の非作動状態とし、該
ブレーキペダルが離されたときを前記安全ブレーキ手段
の作動状態としてもよい。
【0008】また、前記後輪のスリップ発生は、すべり
速度を基に判断してもよく、あるいは、スリップ比を基
に判断してもよい。また、前輪ブレーキ装置は、前輪が
停止したとき、又は停止に近い低速となったとき、アク
セル手段が中立位置に戻されとき若しくは車両進行方向
と同方向に移動されたとき、又は、安全ブレーキ手段が
非作動状態のときに、前輪のブレーキを解放するように
構成することができる。
【0009】さらに、上述したリーチ式フォークリフト
は、フォークを油圧駆動するオイルポンプと、オイルポ
ンプからのオイルを貯え前輪ブレーキ装置に供給するア
キュムレータとを備えていてもよい。
【0010】前記後輪は駆動輪として機能し且つ車両の
幅方向中心からずれた位置に設けられており、前記ブレ
ーキ装置は前記左右一対の前輪に同時にブレーキ作用を
行うようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0012】実施の形態1.図1にこの発明の実施の形
態1に係るリーチ式フォークリフトを示す。リーチ式フ
ォークリフト21の車両前部には、車両前後方向に延長
し、車両幅方向に離隔した相互に平行な左右一対のリー
チレグ22が設けられている。各リーチレグの前端部に
は、前輪23が取り付けられている。また、一対のリー
チレグ22の間には、マスト装置24がリーチレグ22
に沿ってスライド可能に設けられている。マスト装置2
4には、左右一対のフォーク25がリフトブラケット2
6を介して取り付けられている。
【0013】一方、車両後部には、車両幅方向に並んだ
運転席27及び機能品室28を備えた機台29が設けら
れている。機能品室28の下部には、駆動輪及び操舵輪
として機能する第1の後輪30が設けられている。後輪
30は、車両幅方向の中心から左側にずれた位置に設け
られている。また、運転席27の下方には、機台29を
支持する支持輪として車両の進行に従動するだけの第2
の後輪31が配設されている。また、運転席27の床面
32には、いわゆるデッドマンタイプのブレーキペダル
33が配設されている。すなわち、ブレーキペダル33
は、運転者がブレーキペダル33を踏むとブレーキが解
除され、踏んでいない状態では車両が走行しないような
安全ブレーキ手段として機能する。
【0014】図2に示されるように、運転席27の前部
には、インストルメントパネル41が形成されており、
そこには、アクセル手段としてのアクセルレバー42が
設けられている。さらに、インストルメントパネル41
内部のアクセルレバー42近傍には、作動油が入れられ
るオイルタンク43と、作動油の出入りを制御するオイ
ルコントロールバルブ44が設置されている。
【0015】機台29の左側に形成された機能品室28
内には、図3に示されるように、荷役モータ51、オイ
ルポンプ52、ドライブモータ53及び後輪ブレーキ装
置54などの機能品が収容されている。ドライブモータ
53の下方には、後輪30が接続されており、ドライブ
モータ53の駆動力によって車両が走行するようになっ
ている。ドライブモータ53には、ドライブモータ53
の回転数すなわち、それに接続する後輪30の回転数を
検出するための後輪回転数センサ55aと、ドライブモ
ータ53の回転方向すなわち後輪30の回転方向を検出
するための回転方向センサ55bとが取り付けられてい
る。また、後輪ブレーキ装置54は、ドライブモータ5
3の回転を制動し、それによって、後輪30にブレーキ
をかけるディスクブレーキからなる。
【0016】図4に示されるように、運転席27の床面
32に設けられたブレーキペダル33は、リンク機構6
1を介して後輪ブレーキ装置54に接続されており、運
転者がブレーキペダル33から足を離し、ブレーキペダ
ル33が上方に上がった場合には、その動作がリンク機
構61を介して後輪ブレーキ装置54に伝達され、後輪
ブレーキ装置54がドライブモータ53及びその下方の
後輪30の回転を止める。逆に、ブレーキペダル33が
運転者によって踏まれているときは、後輪ブレーキ装置
54は解放されている。また、ブレーキペダル33の下
方には、ブレーキスイッチ62が配設されており、ブレ
ーキペダル33が踏まれて下方に移動すると、ブレーキ
スイッチ62の作動片が押されるため、それによって、
ブレーキスイッチ62は、デッドマンブレーキの解除信
号を出力することができる。
【0017】図5に示されるように、オイルコントロー
ルバルブ44前面における、荷役モータ51からの油流
入口には、油路を分岐する第1のフィッテイング71が
取り付けられており、前輪ブレーキ油圧回路への油の供
給が可能となっている。
【0018】図6及び図7において、第1のフィッテイ
ング71から分岐する第1供給管81はアキュムレータ
82に接続している。第1供給管81は、チェックバル
ブ83及びアキュムレータ畜圧切替弁84を備えてい
る。アキュムレータ畜圧切替弁84は、電磁弁であり、
荷役モータ51の前方に設けられたコントローラ101
によってその開閉が制御されている。アキュムレータ8
2には、圧力センサ85が取り付けられており、アキュ
ムレータ畜圧切替弁84の開閉を制御するための圧力デ
ータがコントローラ101へと出力されている。また、
アキュムレータ82は、第2供給管86さらにブレーキ
配管87を介して左右の一対の前輪ブレーキ装置111
に接続されている。第2供給管86の途中には、ブレー
キ増圧弁89が設けられている。また、第2供給管86
とブレーキ配管87との間には、フィッテイング90を
介して戻し管91が接続されている。戻し管91の下流
端は、オイルタンク43に接続されている。また、戻し
管91の途中には、ブレーキ減圧弁92が設けられてい
る。上記ブレーキ増圧弁89及びブレーキ減圧弁92
は、ともに電磁弁であって、コントローラ101によっ
てその開閉が制御される。また、フィッテイング90に
おける圧力データが、圧力センサ93によって計測さ
れ、コントローラ101に入力される。
【0019】図8に示されるように、各前輪23には、
ドラムブレーキからなる前輪ブレーキ装置111が取り
付けられている。前輪ブレーキ装置111は、リーチレ
グ22に溶接されたシャフト部112に対してボルト固
定されている。また、シャフト部112には、ベアリン
グ113,114を介して前輪23のホイール115が
圧入されており、ホイール115はナット116を介し
てキャップ117により留められている。ホイール11
5は、その円筒内面がブレーキドラムとして機能するよ
うに加工されており、この内面と、前輪ブレーキ装置1
11のライニングが接触することにより、摩擦ブレーキ
が働くようになっている。また、タイヤ118側面のベ
ースバンド部119には、凹凸が形成されており、リー
チレグ22の下部にボルト固定された前輪回転数センサ
120がその凹凸を検知することで、前輪の回転数が計
測される。
【0020】次に、上述したリーチ式フォークリフトの
動作について説明する。まず、リーチ式フォークリフト
21が駐車しているとき、すなわち運転席27内に運転
者が乗っていないときは、ブレーキペダル33が上がっ
た状態であり、この状態が安全ブレーキ手段の作動状態
である。かかるブレーキペダル33の情報はブレーキス
イッチ62を介してコントローラ101に送られ、コン
トローラ101はその情報を「ブレーキ作用命令」とし
て認識し、後輪ブレーキ装置54を作用させて後輪30
にブレーキをかける。なお、このとき、コントローラ1
01には前輪23が停止している情報すなわち前輪23
の回転数がゼロである情報も送られており、それによっ
て前輪ブレーキ装置111は解放されたままである。こ
のように、ブレーキペダル33は、駐車ブレーキとして
も機能する。
【0021】次に、フォーク25に荷を搭載していない
状態でのブレーキ作用について説明する。リーチ式フォ
ークリフト21を走行させる場合、まず、運転者がブレ
ーキペダル33を踏むと、すなわち安全ブレーキ手段を
非作動状態にすると、「ブレーキ作用命令」が解除さ
れ、後輪30に作用する後輪ブレーキ装置54が解放さ
れる。そして、運転者がアクセルレバー42を車両前方
に揺動させると、その動作がアクセルレバー前後進信号
としてコントローラ101に送られ、ドライブモータ5
3が駆動して車両の前進が始まる。次に、車両の減速あ
るいは停止をさせる場合、アクセルレバー42を車両後
方に揺動させると、その動作がアクセルレバー前後進信
号としてコントローラ101に送られる。また、このと
き、後輪30の回転方向を検出するための回転方向セン
サ55bによって車両が前進している情報も、コントロ
ーラ101に送られている。これにより、コントローラ
101は、アクセルレバー42が車両進行方向(前進方
向)と逆方向(後退方向)に揺動されていることを認識
し、その状態を「ブレーキ作用命令」と認識して、後輪
に回生制動又はプラッギング制動力を作用させて後輪3
0にブレーキをかける。
【0022】また、走行中に何らかの要因により運転者
が運転姿勢を崩したりあるいは運転席27から落ちたり
しブレーキペダル33から足が離れると、ブレーキペダ
ル33が上がって安全ブレーキ手段の作動状態となる。
コントローラ101は、その情報を安全ブレーキ手段に
よる「ブレーキ作用命令」として認識し、アクセルレバ
ー42による「ブレーキ作用命令」がなくても、後輪ブ
レーキ装置54を作用させて後輪30にブレーキをかけ
る。すなわち、ブレーキペダル33は、安全ブレーキ手
段として機能する。
【0023】次に、荷役作業を行う場合について主に図
6を参照して説明する。運転者が荷役レバーを操作する
と、それに応じて荷役モータ51が起動し、荷役モータ
51に直結されたオイルポンプ52が回転し、オイルタ
ンク43内の作動油がオイルコントロールバルブ44に
送られる。このとき、圧力センサ85の信号から、アキ
ュムレータ82に畜圧された油の圧力が既定値より低い
とコントローラ101によって判定された場合には、コ
ントローラ101によってアキュムレータ畜圧切替弁8
4が開弁され、アキュムレータ82内の油圧が高められ
る。アキュムレータ82内の油圧が既定値以上となった
場合、アキュムレータ畜圧切替弁84が閉弁し、チェッ
クバルブ83の作用によってアキュムレータ82内の油
圧が保持される。一方、アキュムレータ畜圧切替弁84
が閉弁することにより、オイルタンク43内の作動油は
オイルコントロールバルブ44に流れ込み、さらに、マ
スト装置24のリフトシリンダへ送られて、フォーク2
5を動作させて荷役が行われる。
【0024】フォーク25に荷を搭載した状態で、運転
者がアクセルレバー42を前方に揺動させると、その動
作がアクセルレバー前後進信号としてコントローラ10
1に送られ、ドライブモータ53が駆動して車両の前進
が始まる。次に、運転者が、車両の減速あるいは停止の
ために、前進中にアクセルレバー42を後方に揺動させ
ると、フォーク25に荷を搭載していない状態でのブレ
ーキ作用の場合と同様に、その動作は「ブレーキ作用命
令」としてコントローラ101に認識され、後輪30に
ブレーキがかけられる。
【0025】また、フォーク25に荷を搭載した状態で
は、その分車両の重量が増加し慣性力が大きくなってい
るため、荷を搭載していない状態よりも大きな制動力が
必要となる。このため、後輪30にブレーキをかけた
際、車両の慣性力が大きいため制動力が不足し、後輪3
0がロックしてしまうことがある。もし、後輪30のロ
ックが生じると、その状態は後輪回転数センサ55aに
よって後輪30の回転数がほぼゼロであり、すなわち回
転速度がほぼゼロであることにより判定できる。一方、
後輪30がロックしても、その間も車両は前進している
ため、従動輪である前輪23は回転し続け、前輪回転数
センサ120によって検出された前輪23の回転数から
回転速度が検出される。ここで、後輪30がロックして
いない状態では、前輪23と後輪30との回転速度はほ
ぼ同じであり、前輪23と後輪30との回転速度の差す
なわちすべり速度はゼロであるが、後輪30がロックす
ると、前輪23と後輪30との回転速度には差が生じす
べり速度が生じる。
【0026】よって、コントローラ101は、前輪23
と後輪30との回転速度の差であるすべり速度が所定値
以上になったときには、後輪30がスリップしあるいは
ロックしており、前輪23にもブレーキが必要であると
判定し、ブレーキ増圧弁89を開弁することにより、ア
キュムレータ82に畜圧された作動油がドラムブレーキ
のホイールシリンダに送られ、ブレーキシューが拡張し
てライニングがドラムに接触し、前輪23にブレーキが
作用する。このようにして、前輪23にもブレーキをか
けることによって、車両に十分な制動力を与えることが
できる。これにより、フォーク25に荷を搭載した状態
でも、十分な制動力が得られ、制動距離を小さくし安全
にブレーキをかけることができる。また、荷の搭載時及
び非搭載時の間で、制動距離の差を小さくすると共に運
転者にさほど変わらない制動フィーリングを与えること
が可能となっている。
【0027】また、ブレーキに伴って前輪荷重が増加し
後輪荷重が減少しても、本実施の形態では前輪23にか
かるブレーキによって十分な制動力を得ることができる
ので、従来のように制動距離が増大することはない。ま
た、従来であれば後輪が車両幅方向の中心から左側にず
れている場合、急激な制動時には車両が左側に旋回して
停止してしまう恐れがあったが、本実施の形態では、一
対の前輪23に同時にブレーキをかけることにより、後
輪が車両幅方向の中心からずれていることに起因して発
生するモーメントの影響を少なくし、後輪30がずれて
いても車両をほぼ直線上に停止させることができる。
【0028】また、ホイールシリンダ内の圧力値は、圧
力センサ93によって計測されており、規定値に達した
場合には、コントローラ101は、ブレーキ増圧弁89
を閉弁し、ホイールシリンダ内の圧力を維持して、前輪
ブレーキ作用を維持する。
【0029】次に、ブレーキによって車両が停止した場
合すなわち前輪23の回転速度がゼロになり前輪23が
停止した場合、あるいは前輪23が停止に近い低速とな
ったとき、又は、アクセルレバー42が中立位置若しく
は車両進行方向と同方向に揺動された場合には、コント
ローラ101は前輪ブレーキの要求が解消されたものと
判断し、前輪ブレーキ装置111を解放する。すなわ
ち、コントローラ101は、ブレーキ減圧弁92を開弁
すると共にブレーキ増圧弁89の閉弁を維持し、ホイー
ルシリンダ内の作動油をオイルタンク43に戻す。これ
により、前輪ブレーキの必要がない場合には、前輪23
が従動輪として回転できるようになっており、前輪23
又は後輪30にいわゆる回生機構を接続している場合に
も、効率よくエネルギの回収を行うことが可能である。
【0030】また、本実施の形態では、すべり速度が所
定値以上になったときには、荷の搭載時であるか非搭載
時であるかに拘わらず、前輪23にブレーキをかけるこ
とが可能である。したがって、フォーク25に荷を搭載
していない通常の走行中に、滑りやすい路面、例えば濡
れた路面や凍結した路面でのブレーキにおいても、制動
距離を小さくし安全にブレーキをかけることができる。
【0031】尚、前輪の回転速度を計測する手段は、上
記実施の形態に示した前輪回転数センサ120に限定さ
れるものではなく、その計測態様や設置位置については
適宜改変することが可能である。また、後輪の回転速度
を計測する手段についても同様であり、上記実施の形態
においては、ドライブモータ53に取り付けられていた
が、後輪30に取り付けられていても良い。さらに、車
両の進行方向を検出する回転方向センサ55bは、実施
の形態1のようにドライブモータ53の回転方向を検出
する態様に代え、後輪30自体の回転方向を直接検出し
たり、前輪23の回転方向を検出したり、あるいは他の
方法により車両の進行方を検出するものであってもよ
い。
【0032】実施の形態2.次に本発明の実施の形態2
に係るリーチ式フォークリフトについて図9に基づき説
明する。このリーチ式フォークリフトにおいては、実施
の形態1におけるドラムブレーキに代えて、電磁ブレー
キからなる前輪ブレーキ装置131が設けられている。
シャフト部132にベアリング133,134を介して
取り付けられたホイール135に、電磁ブレーキのブレ
ーキディスク136をシャフト軸方向にスライド可能な
ようにスプライン加工を介してボルト固定する。リーチ
レグ22には、電磁ブレーキの吸着部137をボルト固
定してあり、コントローラ101からのブレーキ作用信
号により吸着部137に生じる磁力によって、ブレーキ
ディスク136を吸着部137に吸着させて制動力を得
る。かかる電磁ブレーキによれば、専用の油圧源が不要
であり、また、荷役用の作動油を用いなくてもブレーキ
作用を得ることができる。
【0033】実施の形態3.本発明の実施の形態3に係
るリーチ式フォークリフトについて図10に基づき説明
する。このリーチ式フォークリフトにおいては、実施の
形態1におけるホイールシリンダ式のドラムブレーキに
代えて、ソレノイドで動作するカム式のドラムブレーキ
からなる前輪ブレーキ装置141が設けられている。コ
ントローラ101からのブレーキ作用信号により、ソレ
ノイド142が作動してロッド143を引っ張り、ロッ
ド143の動作に伴いブレーキカム144が回転し、ブ
レーキカム144の接触面の変化に伴ってブレーキシュ
ー145が拡張し、ドラムと接触して制動力が得られる
ようになっている。かかるソレノイドで動作するカム式
のドラムブレーキによれば、専用の油圧源が不要であ
り、また、荷役用の作動油を用いなくてもブレーキ作用
を得ることができる。
【0034】実施の形態4.本発明の実施の形態4に係
るリーチ式フォークリフトについて説明する。図11
は、リーチ式フォークリフトの構成を概念的に示す図で
あり、図12は、そのブレーキバルブアセンブリの詳細
図である。本実施の形態に係るリーチ式フォークリフト
の機台には、図11に概念的に示されるように、コント
ローラ240、荷役モータ241、オイルポンプ24
2、オイルタンク243、オイルコントロールバルブ2
44、ブレーキバルブアセンブリ245、アキュムレー
タ246及び圧力スイッチ247が設けられている。ま
た、一対の前輪223のそれぞれ近傍にはドラム式の前
輪ブレーキ装置248及び前輪回転数センサ249が設
けられている。また、後輪230の近傍には図示しない
後輪ブレーキ装置及び後輪回転数センサ250が設けら
れている。ブレーキバルブアセンブリ245は、図12
に示されるように、減圧弁260、シャットオフ弁26
1及びリニアソレノイド弁262を備えている。
【0035】次に本実施の形態に係るリーチ式フォーク
リフトの動作について説明する。まず、リーチ式フォー
クリフトが駐車しているとき、すなわち運転席内に運転
者が乗っていないときは、ブレーキペダル233が上が
った状態であり、この状態は安全ブレーキの作動状態で
あり、かかるブレーキペダル233の情報はブレーキス
イッチ233aを介してコントローラ240に送られ、
コントローラ240はその情報を「ブレーキ作用命令」
として認識し、後輪ブレーキ装置を作用させて後輪23
0にブレーキをかける。なお、このとき、コントローラ
240には前輪223が停止している情報すなわち前輪
223の回転数がゼロである情報も送られており、それ
により前輪ブレーキ装置248は解放されたままであ
る。
【0036】次に、リーチ式フォークリフトを走行させ
る場合、まず、運転者がブレーキペダル233を踏む
と、「ブレーキ作用命令」が解除され、後輪230に作
用する後輪ブレーキ装置が解放される。そして、運転者
がアクセルレバー234を車両前方に揺動させると、そ
の動作がアクセルレバー前進信号としてコントローラ2
40に送られ、車両の前進が始まる。次に、車両の減速
あるいは停止をさせる場合、アクセルレバー234を車
両後方に揺動させると、その動作がアクセルレバー後進
信号としてコントローラ240に送られる。これによ
り、コントローラ240は、アクセルレバー234が車
両進行方向(前進方向)と逆方向(後退方向)に揺動さ
れていることを認識し、その状態を「ブレーキ作用命
令」と認識して、後輪230にブレーキをかける。
【0037】さらに、後輪230がロック又はスリップ
した場合には、以下のようにして前輪ブレーキ装置24
8による前輪ブレーキもかける。図13に示されるよう
にステップS1として、コントローラ240にアクセル
レバー234によるブレーキ作用命令が入力されると、
コントローラ240は、ステップS2としてブレーキオ
イルの液圧の立ち上がり時間短縮のためにシャットオフ
弁261及びリニアソレノイド弁262に通電を行う。
更に、ステップS3として、コントローラ240は、前
輪回転数センサ249及び後輪回転数センサ250から
検出された前輪及び後輪の回転数からそれぞれの回転速
度を求め、それらの値からスリップ比を算出する。スリ
ップ比は、 [前輪回転速度−後輪回転速度]/[前輪回転速度(即
ち車両の対地速度)] より算出される。
【0038】ここで、スリップ比とタイヤの伝達力との
関係について説明する。図14においてAで示される状
態は前輪及び後輪ともに高速で回転している状態であ
り、Bで示される状態は前輪及び後輪ともに低速で回転
している状態である。しかし、A及びBで示される状態
はともに前輪回転速度と後輪回転速度との差に関しては
同じ値となる状態である。すなわち、同じ回転速度差で
も、前後輪が低速回転しているBの状態では前輪ブレー
キによる補助が必要なスリップ領域に近い状態といえる
が、前後輪が高速回転しているAの状態では未だスリッ
プ領域に近づいていない状態であるといえる。すなわ
ち、Aの状態では前後輪の回転速度差がさらに増加して
も後輪による制動力が未だ得られる状態にあり、前輪ブ
レーキを作動させるタイミングとしては若干早い状態に
ある。したがって、本実施の形態では、スリップ比によ
って前輪ブレーキを作用させるタイミングを決定するこ
とにより、実際にタイヤの伝達力が低下するスリップ領
域となるまで前輪ブレーキをかけないようにし、特に前
後輪が高速回転している状態で前輪ブレーキによる過剰
な制動力に起因したフィーリングの悪化を予防する。
【0039】図13に戻り、ステップS4として、コン
トローラ240は算出したスリップ比が設定値以上か否
かを判断する。そして、スリップ比が設定値以上の場合
には、ステップS5として図15に示したブレーキ液圧
マップより目標となる設定液圧値を取得し、ステップS
6として前輪ブレーキを作動させる。
【0040】図11及び図12において、コントローラ
240はシャットオフ弁261及びリニアソレノイド弁
262に通電して、シャットオフ弁261を開弁させる
と共に、選択した液圧を発生するようにリニアソレノイ
ド弁262の開弁量を調整する。それにより、アキュム
レータ246に貯えられたオイルが所望の選択液圧で前
輪ブレーキ装置248に作用し、一対の前輪223にブ
レーキがかけられる。また、前輪ブレーキ装置248の
油圧の解放は、リニアソレノイド弁262を操作して前
輪ブレーキ装置248とオイルタンク243とを連通す
るだけで行われ、したがって前輪ブレーキ装置248へ
の油圧の供給及び解放は実質的にリニアソレノイド弁2
62だけで行えるようになっている。
【0041】尚、アキュムレータ246へのオイルの畜
圧については、以下のように行われる。荷役作業が実施
される際には、荷役モータ241が起動しオイルポンプ
242が駆動される。これにより、オイルタンク243
内のオイルは、荷役作業のための液圧を発生させるオイ
ルコントロールバルブ244に供給されると共に、減圧
弁260を介してアキュムレータ246内にも供給され
る。そして、減圧弁260のパイロット圧が一定値以上
になると減圧弁260が閉弁し、シャットオフ弁261
及び逆止弁260aの作用によりアキュムレータ246
内の液圧が一定に維持される。また、荷役作業が実施さ
れていないときは、圧力スイッチ247に監視されてい
るアキュムレータ246内の液圧が一定値未満に低下す
るとコントローラ240によりオイルポンプ242が駆
動されアキュムレータ246内の畜圧が実施されるよう
になっている。
【0042】以上のようにして前輪ブレーキがかけられ
ると、コントローラ40は、図13のステップS7とし
て車両が停止したか否か判断する。車両が停止していな
い場合には更にステップS8として制動信号を解除して
もよいか否かを判断する。すなわちスリップ比が所定値
未満ならば前輪ブレーキが必要なほど後輪のロック等は
起きていないものとして判断される。コントローラ24
0は、上記ステップS7において車両が停止していると
判断した場合、またはステップS8において制動信号を
解除してもよいと判断した場合には、ステップS9とし
て前輪ブレーキを解除する。
【0043】その他の実施の形態.また、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、以下のよ
うに様々な改変を施すことが可能である。
【0044】すなわち、上述した実施の形態において
は、前輪ブレーキ作用は、アクセルレバー42、234
によるブレーキ作用命令だけでなく、ブレーキペダル3
3、233によるブレーキ作用命令によっても行われる
ように構成してもよい。すなわち、例えば走行中に何ら
かの要因により運転者が運転姿勢を崩したりあるいは運
転席27から落ちたりしてブレーキペダル33、233
から足が離れると、ブレーキペダル33、233が上が
って安全ブレーキの作動状態となる。コントローラ4
0、240は、その情報を安全ブレーキとしてのブレー
キペダル33、233による「ブレーキ作用命令」とし
て認識し、アクセルレバー42、234による「ブレー
キ作用命令」がなくても、後輪ブレーキ装置を作用させ
て後輪30、230にブレーキをかける。
【0045】また、本発明の前輪ブレーキ装置として
は、上述したもの以外に油圧で作動するカム式のドラム
ブレーキやディスクブレーキあるいはその他の形式のブ
レーキを適宜用いることが可能である。
【0046】また、揺動式のアクセルレバー42、23
4として示された本発明のアクセル手段は、これに限定
されるものではなく、例えば、回転式やスライド式の手
段であってもよい。
【0047】また、ブレーキペダル33、233として
示された本発明の安全ブレーキ手段は、これに限定され
るものではなく、例えば、ボタン式のものであってもよ
い。
【0048】さらに、荷役用の既存のオイルポンプ等を
前輪ブレーキの作動に兼用させていたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、前輪ブレーキ専用の油圧部
品を備えていても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2に
記載の本発明のリーチ式フォークリフトによれば、前輪
にもブレーキをかけることによって、後輪ロックが発生
した場合でも、車両に十分な制動力を与えることができ
る。これにより、フォークに荷を搭載した状態でも、十
分な制動力が得られ、制動距離を小さくし安全にブレー
キをかけることができ、荷の搭載時及び非搭載時の間
で、制動距離の差を小さくすると共に運転者にさほど変
わらない制動フィーリングを与えることが可能となって
いる。また、後輪に対する相対的な前輪の制動力の割合
が従来よりも増加し、それに伴い、後輪が車両幅方向の
中心からずれていることに起因して発生するモーメント
を小さくし、制動時の車両の旋回を抑制することが可能
である。
【0050】また、請求項3に記載のリーチ式フォーク
リフトによれば、走行中に何らかの要因により運転者が
運転姿勢を崩したりあるいは運転席から落ちたりしブレ
ーキペダルから足が離れると、アクセル手段によるブレ
ーキ作用命令がなくても、前輪及び後輪にブレーキがか
かるので、安全性がより向上している。
【0051】また、請求項4に記載のリーチ式フォーク
リフトによれは、回転数センサだけで容易にスリップ検
出を行うことができ、前輪にブレーキをかけるタイミン
グを決定できる。
【0052】また、請求項5に記載のリーチ式フォーク
リフトによれは、前後輪が高速回転している状態でも前
輪ブレーキによる過剰な制動力に起因したフィーリング
の悪化を予防することができる。
【0053】また、請求項6に記載のリーチ式フォーク
リフトによれば、必要なときにのみ前輪ブレーキが働く
ため、不要なブレーキに伴うエネルギロスと防止すると
共に、前輪又は後輪にいわゆる回生機構を接続している
場合には、効率よくエネルギの回収を行うことが可能で
ある。
【0054】さらに、請求項7に記載のリーチ式フォー
クリフトによれば、前輪ブレーキ装置の作動に荷役用の
既存のオイルポンプ等を兼用させることにより、部品点
数の削減とコスト低減を図ることが可能となっている。
【0055】また、請求項8に記載のリーチ式フォーク
リフトによれば、一対の前輪に同時にブレーキをかける
ことにより、後輪が車両幅方向の中心からずれていても
車両をほぼ直線上に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るリーチ式フォー
クリフトの斜視図である。
【図2】 インストルメントパネルを前方から見た場合
の斜視図である。
【図3】 機能品室内部を後方から見た場合の斜視図で
ある。
【図4】 ドライブモータ及びブレーキペダルの接続構
造を示す側面図である。
【図5】 コントロールバルブと荷役モータの接続状態
を示す図である。
【図6】 前輪ブレーキの油圧回路を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に係るリーチ式フォー
クリフトの平面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係るリーチ式フォー
クリフトの前輪及び前輪ブレーキ装置の構造を示す正面
図である。
【図9】 本発明の実施の形態2に係るリーチ式フォー
クリフトの前輪及び前輪ブレーキ装置の構造を示す正面
図である。
【図10】 本発明の実施の形態3に係るリーチ式フォ
ークリフトの前輪及び前輪ブレーキ装置の構造を示す側
面図である。
【図11】 本発明の実施の形態4に係るリーチ式フォ
ークリフトの構成を概念的に示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態4に係るリーチ式フォ
ークリフトにおけるブレーキバルブアセンブリの構成を
示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態4に係るリーチ式フォ
ークリフトの前輪ブレーキの作動を説明するフローチャ
ートである。
【図14】 スリップ比とタイヤ伝達力との関係を示す
図である。
【図15】 本発明の実施の形態4に係るリーチ式フォ
ークリフトに用いられた前輪ブレーキ液圧マップを示す
図である。
【図16】 従来のリーチ式フォークリフトの側面図で
ある。
【図17】 従来のリーチ式フォークリフトの平面を概
念的に示す図である。
【符号の説明】
21 リーチ式フォークリフト 22 リーチレグ 23、223 前輪 24 マスト装置 25、225 フォーク 27 運転席 29 機台 30、230 後輪 33、233 ブレーキペダル 42、234 アクセルレバー 43、243 オイルポンプ 54 後輪ブレーキ装置 55a、250 後輪回転数センサ 82、246 アキュムレータ 111、248 前輪ブレーキ装置 120、249 前輪回転数センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D045 AA06 BB37 CC01 EE02 FF42 GG01 GG28 3D046 AA06 AA09 CC02 HH02 HH05 HH16 HH36 JJ06 LL02 LL23 LL37 LL41 3F333 AA02 AB13 BA08 CA12 CA21 DB02 FA20 FA32 FD20 FE04 FE09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両後部に位置し、後輪が設けられた機
    台と、 前記機台内に形成された運転席と、 車両前部に位置して、左右一対の前輪を有する左右一対
    のリーチレグと、 前記リーチレグに沿ってスライド可能なマスト装置と、 前記マスト装置に支持された左右一対のフォークとを備
    え、さらに、 ブレーキ作用命令に連動して前記後輪にブレーキをかけ
    る後輪ブレーキ装置と、 前記後輪のスリップを検出するためのスリップ検出手段
    と、 前記ブレーキ作用命令があったときに、前記スリップ検
    出手段により前記後輪のスリップ発生が検出された場合
    に前記前輪にブレーキをかける前輪ブレーキ装置とを備
    えたことを特徴とするリーチ式フォークリフト。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ作用命令は、安全ブレーキ
    手段が作動状態のとき、又は、前記安全ブレーキ手段が
    非作動状態で、アクセル手段が車両進行方向と逆方向に
    移動されたときに出されることを特徴とする請求項1に
    記載のリーチ式フォークリフト。
  3. 【請求項3】 前記安全ブレーキ手段は、前記運転席に
    設けられたブレーキペダルであり、前記ブレーキペダル
    が踏まれているときが、前記安全ブレーキ手段の非作動
    状態であり、該ブレーキペダルが離されたときが、前記
    安全ブレーキ手段の作動状態であることを特徴とする請
    求項2に記載のリーチ式フォークリフト。
  4. 【請求項4】 前記後輪のスリップ発生は、すべり速度
    を基に判断されることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れか1項に記載のリーチ式フォークリフト。
  5. 【請求項5】 前記後輪のスリップ発生は、スリップ比
    を基に判断されることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れか1項に記載のリーチ式フォークリフト。
  6. 【請求項6】 前記前輪ブレーキ装置は、前記前輪が停
    止したとき、又は停止に近い低速となったとき、前記ア
    クセル手段が中立位置に戻されとき若しくは車両進行方
    向と同方向に移動されたとき、又は、前記安全ブレーキ
    手段が非作動状態のときに、前記前輪のブレーキを解放
    することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記
    載のリーチ式フォークリフト。
  7. 【請求項7】 前記フォークを油圧駆動するオイルポン
    プと、 前記オイルポンプからのオイルを貯え前記前輪ブレーキ
    装置に供給するアキュムレータとを備えたことを特徴と
    する請求項1乃至6の何れか1項に記載のリーチ式フォ
    ークリフト。
  8. 【請求項8】 前記後輪は駆動輪として機能し且つ車両
    の幅方向中心からずれた位置に設けられており、 前記ブレーキ装置は前記左右一対の前輪に同時にブレー
    キ作用を行うことを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    1項に記載のリーチ式フォークリフト。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013086627A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Sumitomonacco Materials Handling Co Ltd 制御装置およびフォークリフト
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