JPH10336450A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH10336450A
JPH10336450A JP9146546A JP14654697A JPH10336450A JP H10336450 A JPH10336450 A JP H10336450A JP 9146546 A JP9146546 A JP 9146546A JP 14654697 A JP14654697 A JP 14654697A JP H10336450 A JPH10336450 A JP H10336450A
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Mitsugi Hanabusa
貢 英
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像データを読み取る際に行われるデー
タ補正用前処理に要する時間が長い。 【解決手段】 原稿Pの画像を読み取る画像読取手段1
06の明時出力および暗時出力を補正する補正手段を有
した原稿読取装置において、補正手段に、複数種の原稿
のそれぞれに応じた暗時補正データを用いて各原稿画像
に対する画像読取手段の暗時出力の補正を行わせ、各原
稿に共通の明時補正データを用いて各原稿画像に対する
画像読取手段の明時出力の補正を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム等の透過
原稿を読取り可能な画像読取装置において、原稿読取時
における濃度レベル補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現像済みフィルムの画像を読み取ってコ
ンピュータ等に出力する画像読取装置が種々提案されて
いる。このような画像読取装置では、原稿載置ガラス上
に載置された原稿に対して透過光を走査光学系によって
走査しながら、CCD等のイメージセンサ上に投影され
た画像に対応するセンサ出力を得る。
【0003】ところで、このような画像読取装置では、
各種原稿の画像を精度良く読み込むために、画像データ
の読み取りに先立ち、原稿の種類に応じたイメージセン
サ出力の調整が必要になる。例えば、ネガフィルムを読
み取る際には、ポジフィルムより数倍のイメージセンサ
出力を確保する必要があるが、そのために、透過光源が
調光可能である場合であれば最適な光量レベルになるよ
う調整し、調光不可能な場合であればイメージセンサの
信号蓄積時間の調整やセンサ出力(アナログ信号)のゲ
イン調整を行う。
【0004】さらに、ネガフィルム読取りおよびポジフ
ィルム読取りに応じて光学的フィルタや光学的シャッタ
の切換えを行い、制御可能な範囲でイメージセンサ出力
のダイナミックレンジをより大きくすることが効果的と
されているが、この場合、上記各調整下で出力されたセ
ンサ出力について、明時出力および暗時出力を上記ダイ
ナミックレンジに合うように予め補正する必要がある。
また、ネガフィルムの暗時出力は画像として白色である
ためその不均一性が無視できないので、色再現性を高め
るために予めセンサの明時出力および暗時出力を補正す
ることも必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにイメージセンサ出力を調整するには、多くの時間
を消費する。また、調整されたセンサ出力について明時
出力,暗時出力を所定レベルに補正するためには、一旦
光源ランプを消して暗時出力を補正し、再度光源ランプ
を点灯して明時出力を補正するといった工程が必要とな
り、画像読取りの前処理に多くの時間を費やすことにな
る.そして、前処理時間が長くなると、読取り時間が長
時間化するという問題だけでなく,画像読取りに至るあ
らゆる部品の温度特性を代表する経時変化の影響を考慮
しなければならなくなる。
【0006】そこで本願発明は、より短い時間で前処理
を終了させ、画像読込みに要する時間を短縮できるよう
にした画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願発明では、複数種の原稿のそれぞれに応じた
暗時補正データを用いて各原稿画像に対する画像読取手
段の暗時出力の補正を行い、各原稿に共通の明時補正デ
ータを用いて各原稿画像に対する画像読取手段の明時出
力の補正を行うようにしている。
【0008】具体的には、まず、ネガフィルム原稿およ
びポジフィルム原稿のそれぞれに応じた暗時補正データ
を用いて各フィルムに対するセンサの暗時出力の補正を
行うことにより、補正後の暗時出力をネガフィルム原稿
およびポジフィルム原稿について同等レベルに設定す
る。次に、ポジフィルム原稿画像の読取りの場合は、ポ
ジフィルム原稿に応じた明時補正データを取得し、セン
サ明時出力の補正を行う。但し、ネガフィルム原稿画像
の読取りの場合は、ポジフィルム原稿に応じた明時補正
データを流用してセンサ明時出力の補正を行い、いちい
ちネガフィルムに応じた明時補正データを取得する従来
のものに比べて短時間でネガフィルム原稿画像の読取り
のための前処理を終了する。
【0009】また、本願発明では、フィルム原稿上の画
像を読み取って画像信号を出力する読取手段と、この読
取手段よるネガフィルム読取時にポジフィルム読取時よ
りも細かい補正データを用いて上記画像信号の暗時出力
レベルを補正する補正手段とを有する原稿読取装置を構
成している。この場合、補正手段に、ネガフィルム読取
時にポジフィルム読取時よりも多くの画素から得られる
補正データを用いて画像信号の暗時出力レベルを補正さ
せたり、ネガフィルム読取時に所定数の画素から得られ
る補正データを用いて画像信号の暗時出力レベルの補正
を行わせる一方、ポジフィルム読取時に所定数の画素か
ら得られるデータを平均することにより得られる補正デ
ータを用いて画像信号の暗時出力レベルの補正を行わせ
たりしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図3および図4には、本願発明の第1
実施形態であるフィルムスキャナ(フィルム読取装置)
を示している。まず図4において、106はCCD等の
イメージセンサ(画像読取手段)で、装置本体100内
に配設されている。装置本体100の上面には原稿載置
ガラス101が設けられ、これに載置した原稿Pに対し
て光源を走査機構102によって走査して、イメージセ
ンサ106上に画像を露光する。
【0011】イメージセンサ106内には、図3に示す
ように、それぞれR,G,Bのフィルタを装着した3列
のセンサ106R,106G,106Bが配設されてお
り、原稿P上の画像を色分解して読み取る。上記走査機
構102は、原稿載置ガラス101に平行に移動するラ
ンプユニット103およびミラーユニット104と、装
置本体100内に固定載置されたレンズ105とにより
構成されている。
【0012】ランプユニット103は原稿Pを照明する
反射原稿読取用光源(白色光源)L1と、光源L1によ
って照射された原稿P面の画像反射光をミラーユニット
104側に反射する第1ミラーM1とにより構成されて
いる。また、ミラーユニット104は第1ミラーM1に
よって反射された画像光をイメージセンサ106に向け
て折り返す第2および第3ミラーM2,M3により構成
されている。ランプユニット103は、画像読取領域全
域において光路長を一定に保つため、ミラーユニット1
04の2倍の速度で移動走査する。このため、本実施形
態の光学系は通常2:1光学系と称される。これらのユ
ニットはパルスモータなどの駆動源(図示せず)を動力
として、イメージセンサの読取周期と同期して移動(副
走査)する。
【0013】200は透過原稿読取用の光源ユニットで
ある。L2は装置本体100に設けられた光源L1に対
し平行に配設された透過原稿読取用光源であり、201
は装置本体100の原稿載置ガラス101に対向する位
置に設けられ、光拡散作用を持つ半透明板である。光源
ユニット200は装置本体100の上端部に、ヒンジ2
02を支点として開閉可能に取り付けられている。透過
原稿読取時には、光源L2は駆動源(図示せず)の動力
により、原稿載置ガラス101をカバーする範囲を、半
透明板201に平行に、本体100の走査機構102と
同期して走査する。この際、光源L1は消灯している。
【0014】光源L2からの光は半透明板201中で拡
散され、原稿Pを、図4に光源L1周辺を拡大して示し
た図に示すような配光分布で照明する。このうち装置本
体100の読取位置からイメージセンサ106に至る光
軸上にある光が、原稿載置ガラス101上に置かれた原
稿Pを透過してイメージセンサ106に導かれる。
【0015】透過原稿を読み取る際、原稿載置ガラス1
01の上端Aの範囲は原稿の載置禁止領域となる。原稿
読取りに先立ち、イメージセンサ106はこの領域内に
て透過原稿用光源L2からの直接の光量や配光分布を読
み取り、各種補正用のデータとする。
【0016】図3は、イメージセンサ106による読取
画像データ処理部の構成を示している。イメージセンサ
106が読み取った各色の画像データは、それぞれ増幅
器121R,121G,121Bに送られて増幅された
後、A/Dコンバータ122R,122G,122Bに
よりデジタル画像信号に変換される。各A/Dコンバー
タは、そのビット数分にイメージセンサ106のダイナ
ミックレンジ(原稿上の真白部と真黒部の読取出力差)
を分割して、原稿上の画像の明るさに応じて階調数を割
り当てる。
【0017】例えば、分解能 8bitのA/Dコンバ
ータを使用している場合は、白から黒に至る間を256
の階調レベルに識別することができ、10bitのA/
Dコンバータを使用している場合は、1024の階調レ
ベルに識別することができる。したがって、RGB各色
について8bitのA/Dコンバータを用いた場合に
は、24bit=約1670万色を識別でき、各色につ
いて10bitのA/Dコンバータを用いた場合には、
30bit=約10億7400万色を識別できる。
【0018】124は画像処理回路であり、色補正の演
算や二値化処理等を行なった後の画像信号を出力する。
【0019】126R,126G,126Bは暗時レベ
ル補正用の加減算回路であり、A/Dコンバータ122
からの出力を所定の暗時レベルに補正する。暗時レベル
補正用データは各色補正データメモリ123R,123
G,123Bに格納される。127R,127G,12
7Bは光源を含む光学系の配光分布(シェーディングむ
ら)を補正するための乗算回路が設けられた明時レベル
補正回路であり、A/Dコンバータ122からの出力を
所定の明時レベルに補正する。なお、明時レベルを補正
するため、シェーディングむら補正用とは別に乗算回路
が設けられることもある。明時レベル補正データは各色
補正データメモリ128R,128G,128Bに格納
される。なお、暗時および明時レベル補正はイメージセ
ンサ106の画素毎に行われるようにしてもよいし、各
画素にて固定値で対応してもよい。
【0020】画像処理回路124から出力された画像信
号は、インタフェース回路125を介してパソコン等の
機器300に出力される。本フィルムスキャナからの画
像信号の出力形態は数種類あり、読み取った画像の用途
に適した出力形態を選択することができる。
【0021】例えば、文章を読み取ってその内容をOC
Rにかける場合やモノクロの線画を読み取る場合には、
モノクロ二値の画像データが適しているため、RGBの
画像信号のうち例えばG信号を使用してこれを画像処理
回路124においてあるしきい値を境として二値化した
画像データが選ばれる。また、写真等の画像を読み取っ
てモノクロプリンタに出力する目的で画像を読み取る場
合には、同じくG信号を使用してディザ法や誤差拡散法
といった中間調処理を用いて二値化した画像データが用
いられる。さらに、カラー画像の処理を行なう場合に
は、多値(24bit等)の画像データが適している。
【0022】このようなフィルムスキャナに用いられる
A/Dコンバータには、接続されるコンピュータの画像
処理能力と等価な分解能のものが用いられる場合が多い
(例えば、24bit画像処理が可能なコンピュータに
接続されるものでは、RGB各色8bitのA/Dコン
バータが用いられる)が、さらに高精細な階調を得るた
めに、コンピュータの処理能力よりも分解能の高いA/
Dコンバータを用いたものもある。このような場合、例
えばRGB各色10bitのA/Dコンバータを用いた
ものでは、各色10bit分の階調レベルに分けられた
信号を、画像処理回路124にて各色8bitに変換し
て出力する。
【0023】次に、本フィルムスキャナにおける透過原
稿読取りの場合の動作について、図1のフローチャート
を用いて説明する。フィルムスキャナに接続されたコン
ピュータ300から透過原稿読取りの指示を受けると、
本読取りに先だって前処理工程が開始される。
【0024】まずステップ301で、イメージセンサ1
06の明時出力および暗時出力を調整・補正するため、
光学系を移動させる。具体的には、透過原稿読取用光源
L2がホームポジションから原稿載置ガラス101の範
囲A内の所定位置aまで前進して停止する。停止位置の
制御には、例えばフォトインタラプタが用いられ、光源
L2が前進を開始した後、フォトインタラプタの出力が
切り換わった後所定距離だけ移動した位置を位置aとす
る。a位置はイメージセンサ106の明時出力および暗
時出力を調整・補正することができる位置であればよ
い。そして、ステップ302に進み、光源L2を点灯さ
せる。また、このとき、走査機構102を駆動し、光学
系をa位置に移動させる。光学系のa位置への移動制御
もフォトインタラプタ等を用いて行われる。なお、光源
L1は消灯している。
【0025】次に、ステップ303で、イメージセンサ
出力(アナログ信号)をA/Dコンバータ122により
精度良くデジタル化するために、要求される画質によっ
て図2にV1で示されるような画像データとなるよう
な、ある程度以上のDC調整/ダイナミックレンジ調整
を行う。
【0026】次に、ステップ304で、イメージセンサ
出力に設けられた光学的暗時(オプティカルブラック)
出力範囲にてその出力が所定のレベルになるよう、加減
算回路126R,126G,126Bにて暗時レベル補
正(以下、暗時レベル補正(1)と称する)を行う。本
実施形態では、光源L2を消灯することなく暗時レベル
補正(1)を行うようにしているが、光源L2を消灯し
て適当な画素位置、画素数で暗時レベル補正を行うこと
も可能である。また、暗時レベル補正(1)では全画素
について暗時出力補正をする必要はなく、特に本実施形
態のような場合、補正後の出力レベルはポジ読取画像上
の黒レベルに相当するため、所定数の画素からのデータ
を平均することで得られる光学的暗時レベルの平均値を
所定レベルに合わせる程度でよい。
【0027】次に、ステップ305で、明時レベル補正
回路127R,127G,127Bにより、光源等に起
因するイメージセンサ106の明時出力の配光分布を補
正し、かつ所定の濃度レベルに合わせる。ここでいう明
時補正に含まれる配光分布補正および濃度レベル補正
は、アナログ回路上で行ってもそれぞれ別回路にて行っ
てもよい。
【0028】そして、ステップ306で、原稿フィルム
がポジフィルムかネガフィルムかを判別し、ポジフィル
ムであればポジフィルム画像読取り用前処理工程を終了
する。これにより、ポジフィルムに対するイメージセン
サ出力は、図2のV2に示すような画像データとして補
正され、暗時出力やおよび明時出力はそれぞれ黒レベル
出力および白レベル出力に補正される。
【0029】一方、ステップ306で原稿フィルムがネ
ガフィルムであると判別された場合は、ステップ307
に進み、図示しないネガフィルムのベース濃度がポジフ
ィルム読取り時のダイナミックレンジとほぼ同等のレベ
ルになるよう所定のレベルに調整する。具体的には、光
源L2の調光が可能であれば調光を行い、光源L2の調
光ができない場合には、イメージセンサ106の信号蓄
積時間やアナログゲイン調整等を行い、必要に応じてア
ナログ回路上でのDC調整も行う。
【0030】次にステップ307からステップ308に
進み、ステップ304で行った暗時レベル補正を解除す
る。これは、ネガフィルム読取りの場合、暗時出力が画
像上の白レベルに相当するためにその不均一性が無視で
きないので、色再現性を高めるために画素毎の補正を行
うためである。これにより、図2のV3で示されるよう
な画像データが得られる。
【0031】さらに、ステップ309で光源L2を消灯
した上で、ステップ310に進み、加減算回路126
R,126G,126Bにより画素毎に暗時レベル補正
(以下、暗時レベル補正(2)と称する)を行い、各色
補正データメモリ123R,123G,123Bに格納
されたデータの書き換えを行う。ここでは、全画素から
得られる補正データに基づいて補正を行うのが望ましい
が、必ずしも全画素について行わなくてもよく、ポジフ
ィルム読取りの場合よりも多くの画素から得られる補正
データ、すなわち細かい補正データに基づいて補正を行
うようにすればよい。なお、このときの暗時レベル補正
は、加減算回路126R,126G,126Bと別回路
によって行ってもよい、また、ネガフィルムに対する明
時レベル補正用のデータ取得は行わない。
【0032】こうして、ネガフィルム読取り用のイメー
ジセンサ出力補正を行った後、ステップ311で光源L
2を点灯し、ネガフィルム画像読取り用前処理工程を終
了する。
【0033】そして、各フィルム画像読取り用前処理工
程が終了した後、再度走査機構102を駆動してイメー
ジセンサ106による画像の本読取りを行う。ポジフィ
ルム画像を読取る場合には、イメージセンサ出力をステ
ップ304における暗時レベル補正(1)により得られ
た暗時補正データとステップ305における明時レベル
補正により得られた明時補正データとを用いて補正し、
コンピュータ200に出力する。一方、ネガフィルム画
像を読取る場合には、イメージセンサ出力をステップ3
08における暗時レベル補正(2)により得られた暗時
補正データとステップ305における明時レベル補正に
より得られた明時補正データとを用いて補正し、コンピ
ュータ200に出力する。ネガフィルムのベース濃度時
の画像データは、図2のV4で示されるようになり、ポ
ジフィルムの画像データであるV2とほぼ同じダイナミ
ックレンジで扱われる。
【0034】このように、本実施形態では、ネガフィル
ム画像を読み込む場合には、明時レベル補正データとし
てポジフィルム画像用のデータをそのまま代用するよう
にしているので、ネガフィルムの画像を精良く読み取る
ことができるとともに、ネガフィルム読取りのために再
度明時補正を行う必要がない分前処理工程に要する時間
を短縮することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポジフィルムやネガフィルムといった複数種の原稿に対
する画像読取手段の明時出力を各原稿に共通の明時補正
データを用いて補正するようにしているので、画像読取
り精度を損なうことなく、フィルムの種類ごとに明時出
力補正データを取得する従来のものに比べて画像読取り
のための前処理時間を短縮することができる。これによ
り、一定時間内の読取り回数を増やすことができ、短時
間の間に多数枚の原稿画像を読み取ることができる。
【0036】また、従来明時出力補正のために行ってい
た光源の点灯/消灯回数を減らすことができるので、温
度特性を代表する経時変化の影響を受けにくくなり、よ
り質の高い画像データを得ることができる。
【0037】さらに、本発明のフィルム読取装置では、
フィルム種類に応じた光学的フィルタや光学的シャッタ
の切り替え等を行わないので、短時間で前処理を行うこ
とができるとともに、コストダウンを図ることができ
る。
【0038】なお、ネガポジ反転後の白レベルに対応す
るネガフィルム読取時の暗時出力レベル(画像信号)を
ポジフィルム読取時よりも細かい補正データを用いて補
正するようにすれば、ネガフィルム読取画像の白レベル
を正確に再現することができる。また、ポジフィルム読
取時には、暗時出力レベルがそのまま黒レベルに対応す
るため、必要最小限の補正を行うにとどめることによ
り、読取時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフィルムスキャナ
ーの前処理工程の動作を示すフローチャートである。
【図2】上記フィルムスキャナーにおける画像データを
示す概念図である。
【図3】上記フィルムスキャナーの画像データ処理部の
ブロック図である。
【図4】上記フィルムスキャナーの外観側面図および光
源の配光分布の説明図である。
【符号の説明】
100 フィルムスキャナー 101 原稿載置ガラス 102 走査機構 106 イメージセンサ 126R,126G,126B 暗時レベル補正回路 127R,127G,127B 明時レベル補正回路 200 透過原稿読取ユニット 201 光拡散用半透明板 L1 反射原稿読取用光源 L2 透過原稿読取用光源

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取る画像読取手段の明時
    出力および暗時出力を補正する補正手段を有した原稿読
    取装置において、 前記補正手段は、複数種の原稿のそれぞれに応じた暗時
    補正データを用いて各原稿画像に対する前記暗時出力の
    補正を行い、各原稿に共通の明時補正データを用いて各
    原稿画像に対する前記明時出力の補正を行うことを特徴
    とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、ネガフィルム原稿およ
    びポジフィルム原稿のそれぞれに応じた暗時補正データ
    を用いて前記各フィルム原稿画像に対する前記暗時出力
    の補正を行い、前記ポジフィルム原稿に応じた明時補正
    データを用いてネガフィルム原稿に対する前記明時出力
    の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のフィル
    ム読取装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記複数種の原稿に対
    して前記暗時出力の補正目標を同等レベルに設定するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、前記画像読取手段の主
    走査方向画素ごとに前記暗時出力および前記明時出力の
    補正を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿が載置される載置面を有しており、
    前記補正手段は、前記載置面のうち原稿載置領域外での
    前記画像読取手段の出力に基づいて前記明時および暗時
    出力の補正を行うことを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記画像読取手段を原稿に対して走査す
    る走査光学系を有しており、 この走査光学系が2:1光学系であることを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段による前記明時および暗時
    出力の補正を行う前処理と、 この前処理による前記明時および暗時出力の補正後に、
    原稿画像の読込みを行う本読込みとを行うことを特徴と
    する請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 フィルム原稿上の画像を読み取って画像
    信号を出力する読取手段と、 前記読取手段よるネガフィルム読取時にポジフィルム読
    取時よりも細かい補正データを用いて前記画像信号の暗
    時出力レベルを補正する補正手段とを有することを特徴
    とする原稿読取装置。
  9. 【請求項9】 前記補正手段は、ネガフィルム読取時に
    ポジフィルム読取時よりも多くの画素から得られる補正
    データを用いて前記画像信号の暗時出力レベルを補正す
    ることを特徴とする請求項8に記載の原稿読取装置。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、ネガフィルム読取時
    に所定数の画素から得られる補正データを用いて前記画
    像信号の暗時出力レベルの補正を行い、ポジフィルム読
    取時に所定数の画素から得られるデータを平均すること
    により得られる補正データを用いて前記画像信号の暗時
    出力レベルの補正を行うことを特徴とする請求項8に記
    載の原稿読取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10304168B2 (en) 2015-08-17 2019-05-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium for correcting deterioration of image

Cited By (1)

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US10304168B2 (en) 2015-08-17 2019-05-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium for correcting deterioration of image

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