JP2001140869A - 複列軸受 - Google Patents

複列軸受

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JP2001140869A
JP2001140869A JP32898099A JP32898099A JP2001140869A JP 2001140869 A JP2001140869 A JP 2001140869A JP 32898099 A JP32898099 A JP 32898099A JP 32898099 A JP32898099 A JP 32898099A JP 2001140869 A JP2001140869 A JP 2001140869A
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peripheral surface
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JP32898099A
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Hideki Matsuoka
秀樹 松岡
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Minebea Co Ltd
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    • F16C25/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
    • F16C25/06Ball or roller bearings
    • F16C25/08Ball or roller bearings self-adjusting
    • F16C25/083Ball or roller bearings self-adjusting with resilient means acting axially on a race ring to preload the bearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受の温度上昇によって予圧を急に減少させ
ることがなく、組立精度や回転精度が高く、かつ、軸方
向負荷が生じても予圧が急激に変化することがない長寿
命・高精度の複列軸受を提供すること。 【解決手段】 1つの内輪4を軸部1にその軸方向へ摺
動可能に設け、該内輪4の、予圧が掛けられる端面側に
位置するように予圧カラー13を軸部1に固定し、該内
輪4と予圧カラー13との間に、該内輪4の前記端面を
予圧方向に弾性的に付勢して複列軸受に所定の予圧を弾
性的に掛けて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複列軸受、特に、
精密機器用のスピンドルモータ用軸受として用いられる
複列軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】複列軸受、特に、2列軸受は、図9に示
すように、軸101に内輪102,103を軸方向に離
間して配設し、これら内輪の回りにこれらに共軸の外輪
104,105を設け、内輪102,103の外周面に
形成したレース面106,107それぞれと外輪10
4,105の内周面に形成したレース面108,109
とに複数の玉110,111を円周方向に配設して成
る。そして、従来は、両内輪102,103間に環状の
スペーサ112が設置されている。そして、軸101の
外周面の、内輪102,103の内周面の対応する領域
に環状溝113を形成し、これに接着剤を充填して、軸
受に内輪の一方(図9においては左側の内輪102)か
ら他方の内輪(図9においては右側の内輪103)の方
へ所定の予圧を掛けて内輪102,103を軸101に
接着固定している。
【0003】この従来の複列軸受を機械や機器の部品に
取り付けたものの温度が上昇すると、内輪102,10
3、外輪104,105及び玉110,111は、外輪
が内輪よりも径が大きいために、これらが全て軸受鋼材
製の場合、熱膨張が大きくなり、外輪が内輪よりも大き
く膨張する。このために内輪の外周面と外輪の内周面と
の間の半径方向の間隔が増加する。内輪と外輪との間に
玉110,111があるが、これらは直径が内輪の外径
や外輪の内径に比べるとかなり小さくて、温度上昇によ
る膨張が上記の間隔の増加に及ばないから、内輪と対応
の外輪とのレース面とそれらの間の玉との間の押圧力が
減少したり、場合によっては、玉が内輪及び外輪のレー
ス面の双方又は片方から離れることもある。このように
押圧力が減少すると、軸受の予圧力が激減するし、玉が
レース面から離間する場合には、予圧が零になり、軸受
として十分に機能できなくなる恐れがあった。
【0004】この形式の軸受を、例えば、スピンドルモ
ータに用いる場合、この軸受は小形であるからその熱容
量が小さい。このため、スピンドルモータのコイルの消
費電力によって発生した熱、摩擦などにより軸受自体に
発生した熱、又は他の熱源からの熱の影響を極めて大き
く受けてしまうという問題があった。
【0005】また、内輪102,103のレース面は極
めて高精度に加工されるが、これら内輪を軸101に接
着すると、この接着力により内輪が変形されてそのレー
ス面の形状・寸法精度が劣化することがしばしばあっ
た。例えば、単品では内輪のレース面の0.1μm以下
の真円度が接着後0.5μm乃至1μm又はこれを超え
るということもあった。さらに、内輪が軸101に対し
て傾いて接着してしまうとこの傾きの修正が全くできな
いから軸受の組立精度を劣化させるという問題もあっ
た。
【0006】この軸受は、ラジアル形のものであるか
ら、外輪104,105と軸101との間に軸方向の相
対運動を起こそうとする負荷が掛かることが起こり得る
場合、特に、この軸方向の負荷が繰り返し掛かる場合
は、この軸受を使用することは望ましくないか使用でき
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、温度
上昇があっても予圧が急激に変化せず、かつ、作動特性
が高い複列軸受を提供することにある。
【0008】本発明の他の課題は、組立精度の高い複列
軸受を提供する。
【0009】本発明のさらに他の課題は、軸方向負荷を
緩やかに受けると共にこの負荷を部分的に吸収して、軸
方向の負荷が掛かるにも拘わらず作動特性がよく安定し
て使用できると共に長寿命の複列軸受を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明に基づく複列軸受は、該軸を該軸と共軸に
かつ該軸に対して相対的に円周方向へ回転可能に囲繞す
る外輪手段と、該軸及び該外輪手段間に該軸と該外輪手
段に対して円周方向へ転動できる複列の玉とを有し、該
外輪手段の一端側の一端部の内周面を円筒状に形成して
該内周面に環状の第1レース面を形成し、該内周面及び
前記軸間に環状の内輪を該軸上に該軸の軸方向に摺動可
能に設け、該内輪の外周面に前記第1レース面と半径方
向に対峙する環状の第2レース面を形成し、該第1レー
ス面及び第2レース面に前記複列の玉の内の一列の玉を
係合させて円周方向に配置し、予圧部材を前記内輪の前
記外輪手段の前記一端側の一端面に位置するように前記
軸上に設け、該内輪の該一端面と該予圧部材の該内輪の
該一端面側の端面との間に弾性部材を配置し、該内輪の
該一端面と該予圧部材の該内輪の該一端面側の端面との
間の間隔を該弾性部材が該内輪に所定の予圧を与える大
きさになるように設定した状態で予圧部材を前記軸に固
定して構成される。
【0011】この複列軸受においては、前記弾性手段を
少なくとも1枚の皿ばねで構成し、又は、前記弾性手段
は、軸方向へ傾きかつ放射状に延びると共に円周方向へ
配設された複数のばね片から成る少なくとも1枚の波ば
ねで構成することが望ましい。また、前記弾性手段は弾
性ゴム製であってもよい。
【0012】前記内輪は、前記外輪手段の前記予圧カラ
ー側端面から前記外輪手段の前記一端部の内周面が形成
する空間内に没入させることによって、軸受の厚さを小
さくすることが望ましい。
【0013】前記予圧カラーは前記軸に接着されている
ことが望ましい。前記軸の外周面の、前記予圧カラーの
内周面の中央部に対応する領域に接着剤充填用環状溝を
形成することによって、前記予圧カラーの前記軸への固
定を確実なものにすることが望ましい。また、前記軸の
外周面の、前記予圧カラーの内周面に対応する領域に各
々が実質的に軸方向へ延びると共に円周方向に配設され
る接着剤充填用スロットを設けることによって前記予圧
カラーの前記軸への固定を更に確実なものにすることが
できる。
【0014】複列軸受は、前記外輪手段の少なくとも他
端部の内周面を該外輪手段の前記一端部の前記内周面と
実質的に同じ内径に形成し、前記軸を前記内輪が嵌設さ
れている第1円筒軸部と該第1円筒軸部に一体に共軸に
かつ前記内輪の外径と実質的に同径に該内輪の他端面側
に隣接して設けられた第2円筒軸部とで形成し、該外輪
手段の該他端部の該内周面と該軸の該第2円筒軸部の外
周面とのそれぞれに互いに半径方向に対峙しかつ円周方
向へ延びる第3レース面及び第4レース面を形成し、該
第3及び第4レース面に前記複列の玉の内の他の一列の
玉を係合配置して構成することも可能である。
【0015】複列軸受は、さらに、前記内輪の他端面と
前記軸の前記第2円筒軸部の該内輪側の端面との間にこ
れらに係合する他の弾性手段を設け、前記予圧カラーが
前記軸に固定された時には、該予圧カラーと該内輪との
間の前記弾性手段の付勢力から該他の弾性手段の付勢力
を差し引いた値が前記所定の付勢力に実質的に等しくな
るように構成することが望ましい。
【0016】前記外輪手段は、一体のスリーブ状部材で
あることが望ましく、また、前記外輪手段の前記一端部
は前記一列の玉に係合する第1外輪で形成され、該外輪
手段の残りの部分は対向端面が該第1外輪の対向端に当
接するスリーブ状外輪部材で形成されるのが望ましい。
【0017】前記外輪手段の前記一端部は前記一列の玉
に係合する第1外輪で形成され、該外輪手段の前記他端
部は前記他の一列の玉に係合する第2外輪から成り、該
外輪手段の該第1外輪と第2外輪との間の部分は対応端
がそれぞれ該第1外輪及び第2外輪の対応端と当接しか
つ内周面が前記軸の外周面から半径方向へ離間したスリ
ーブ状スペーサが配設されて成ることが望ましく、ま
た、前記内輪の幅が前記第1外輪の幅よりも小さく形成
されていることが望ましい。
【0018】前記玉の列数は2であり、前記軸は同一外
径の円筒軸部を有し、前記外輪手段は該円筒軸部を該円
筒軸部に共軸に囲繞し、該外輪手段の前記一端部を前記
第1レース面を有する第1外輪として形成し、該外輪手
段の他端部を該第1外輪の外径及び内径と実質的に等し
い外径と内径とを有し内周面に環状の第3レース面を有
する第2外輪として形成し、該外輪手段の該第1外輪及
び該第2外輪間の部分を該第1外輪及び該第2外輪それ
ぞれの対応端面に対応の端面を当接させたスペーサとし
て構成し、該第1外輪の該第1レースに半径方向に対応
させて前記円筒軸部の外周面に前記第2レース面を形成
し、前記第2外輪の内周面に第3レース面を形成し、該
第3レース面に半径方向に対応させて前記円筒軸部の外
周面に第4レース面を形成し、該第1レース面と該第2
レース面に前記玉の列の内の一方の列の玉を係合させて
円周方向に配置し、該第3レース面と該第4レース面に
前記玉の列の内の他方の列の玉を係合させて円周方向に
配置することが望ましい。
【0019】以上の構成を有する複列軸受は、軸受の温
度が上昇しても急激な予圧の増加が生ぜず、内輪のレー
ス面の軌道の真円度をほぼ内輪加工時の高い精度に保持
し、高い回転特性をもって使用され、かつ軸方向の負荷
に対してもその影響を減殺することができるという利点
を有する。
【0020】又、本発明に基づく複列軸受は、ハードデ
ィスクドライブユニット、ポリゴンミラー、ピボットア
センブリー等の精密機器用スピンドルモータ用の軸受と
して用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の複
列軸受をその実施形態に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の複列軸受の1実施形態の
縦断面図であり、この複列軸受は、直列に、共軸かつ一
体に形成された小径の第1円筒軸部1とこれより大径の
第2円筒軸部2とから成る軸3に設けられるものであ
る。
【0023】小径の第1円筒軸部1に、大径の第2円筒
軸部2と実質的に同径の外径を有する環状の内輪(第1
内輪)4が第1円筒軸部1の軸方向に摺動可能にしかし
回転不能に嵌設されている。内輪4の外周面中央に環状
で断面が実質的に半円状のレース面(以下、「第2レー
ス面」と呼ぶ)5が形成されている。また、第2円筒軸
部2の中間部(必要に応じて該第2円筒軸部2の、第1
円筒軸部1と反対側の端部の外周部)に第2レース面5
と実質的に同形状・同寸法の環状のレース面(以下、
「第4レース面」と呼ぶ)6が形成されている。
【0024】軸3を共軸にかつその外周面から半径方向
に所定の間隔を置いて円筒スリーブ状の外輪7が囲繞し
ている。外輪7の両端部7a,7bの内周面の、第2レ
ース面5と第4レース面6に半径方向に対峙する部分
に、それぞれ、これらのレース面と実質的に同形状・同
寸法の断面を有するレース面(「第1レース面」と呼
ぶ)8及びレース面(「第3レース面」と呼ぶ)9が環
状に形成されている。第1レース面8及び第2レース面
5並びに第3レース面9及び第4レース面6にそれぞれ
一列の玉10,11が係合して対応のレース面内に円周
方向に転動可能に配列されている。
【0025】内輪4の、第2円筒軸部2と反対側の端面
に当接するように弾性部材12が配置されている。そし
て、第1円筒軸部1の、第2円筒軸部2と反対の端(以
下、「自由端」という)から第1円筒軸部1に環状の予
圧部材(以下「予圧カラー」と呼ぶ)13を摺動挿入
し、この予圧部材13によって弾性部材12を第2円筒
軸部2の方へ押圧して、内輪4に所定の予圧を掛けた状
態で予圧カラー13を第1円筒軸部1に固定する。この
ようにして、軸受に所定の予圧が弾性的に掛けられる。
【0026】第1円筒軸部1の、これに予圧カラー13
が固定されるべき領域の中央部又はその近傍に環状溝1
4を形成し、この環状溝14にアクリル嫌気性接着剤等
の接着剤を充填してから予圧カラー13をこの領域に持
ってきて第1円筒軸部1に接着する。接着剤は予圧カラ
ー13の内周面全体に行き渡ってこの内周面全体で予圧
カラー13が第1円筒軸部1に固着されるばかりでな
く、接着剤が環状溝14内に厚く形成されることから、
予圧カラー13の第1円筒軸部1への接着をより強力か
つ確実にする。
【0027】図2は、本発明の複列軸受の他の実施形態
の主要部の軸断面図を示す。この実施形態では、第1円
筒軸部1の外周面に環状溝14から該第1円筒軸部1の
自由端まで実質的に軸方向へ延びるスロット(接着剤充
填用スロット)15を第1円筒軸部1の円周方向へ複数
個配設している。そして、前記の接着材を環状溝14を
充填する際、これらのスロット15をも充填するように
する。これによって、これらスロット15内の接着剤が
予圧カラー13の第1円筒軸部1への接着を更に強力か
つ確実にする。なお、図2に示されている参照番号で図
1と同じものは図1の場合と同じ部材を示す。
【0028】弾性部材12は、図3に示すように、内径
が第1円筒軸部1の外径に実質的に等しいかそれより若
干大きな中心孔16を有する皿ばね17から成る。皿ば
ね17は中心孔16より大径の部分に折れ部18があ
り、軸断面が図1及び図2に示すように皿形になってい
る。皿ばね17は、その折れ部18から外側の部分19
が内輪4の方へ向けられて該外側の部分19の外縁が内
輪4の第1円筒軸部1の自由端側端面に圧接されるよう
に設置されている。
【0029】また、弾性部材12は、図4に示すよう
に、内径が第1円筒軸部1の外径に実質的に等しいかそ
れより若干大きな中心孔20を有する波ばね21から成
る。この波ばね21は環状内周部22の外周から半径方
向外側へ延びると共に該環状内周部22の外周に円周方
向に実質的に等配された複数のばね片46を含む。ばね
片46は環状内周部22の外周とばね片46の外縁との
中間に折れ部23が形成されており、それらの折れ部2
3から外側の部分24が内輪4の方へ向けられて該外側
の部分24の外縁が内輪4の第1円筒軸部1の自由端側
端面に圧接されるように設置されている。
【0030】図1乃至4の実施形態に基づく複列軸受が
温度の上昇に対応する作用を図5を参照して説明する。
【0031】軸受の温度が上昇すると、従来の軸受同様
に、外輪7が内輪4よりも大きく半径方向へ膨張する
が、玉10の半径方向への膨張は最低になる。このた
め、弾性部材12がないと、従来の技術の項で述べたよ
うに、玉10と外輪7の第1レース面8及び内輪4の第
2レース面5との押圧力が急減して軸受への予圧が急速
に減殺されるか、極端な場合は、玉10が第1レース面
8及び第2レース面5の双方又は片方から離れて該押圧
力がなくなり予圧が零になってしまう恐れが生じる。
【0032】しかし、この不具合は、本発明では、次の
ようにして克服される。即ち、外輪7及び内輪4は温度
の上昇によって、図5に点線で誇張して示すように、半
径方向へ膨張する。この場合、弾性部材12はその弾性
力により折れ部18又は23で内輪4の方へ倒れ、内輪
4に弾性部材12がある側と反対側へ作用する。その結
果、弾性部材12の付勢力は球10を実線の位置から膨
張した外輪7の第1レース面8及び内輪4の第2レース
面5の弾性部材12と反対側の縁に圧接させる点線の位
置へ移動させる。この作用によって、予圧を急激に減少
させることなく軸受の新たなバランスが達成されて、軸
受の定常の作動が確保されることになる。
【0033】次ぎに、内輪4を第1円筒軸部1に接着せ
ずに該第1円筒軸部1上を軸方向へ摺動可能に設けるこ
とにより、従来の技術の説明において述べたようには内
輪4を第1円筒軸部1に接着することによって内輪4の
第2レース面5を変形させることがない。従って、軸受
の使用中にもこの第2レース面5の真円度等の精度を内
輪4の第1円筒軸部1への組付け前の単品での精度とほ
とんど変わらない状態に維持できるから、内輪4の第1
円筒軸部1への組付精度が高くなる。このため、軸受の
回転精度を高度に高めることができるという利点があ
る。
【0034】更にまた、以上のばね17又は21を用い
た図1及び図2の複列軸受に、内輪4と予圧カラー13
との間が縮まる負荷が働いた場合、即ち、軸受に予圧方
向と逆方向負荷が掛かった場合若しくは軸3に予圧と同
方向に負荷が作用した場合又はその両方が生じた場合、
第2レース面5,内輪4,第1レース面8,玉10,外
輪7,第3レース面9,玉11,第4レース面6,軸3
は予圧カラー13によって予圧方向へ押され、予圧カラ
ー13は内輪4によって予圧方向と逆の方へ押圧され
る。
【0035】この場合、上記の押圧は、弾性部材12、
即ち、ばね17又は21を介して行われるために、ま
ず、ばね17又は21の外側の部分19又は24が負荷
の大きさに応じた程度に弾性的に押し起こされて負荷が
予圧カラー13又は内輪4に伝達される。この負荷の伝
達は、弾性的に行われるために、緩やかであり、また、
ばねがその負荷の一部を吸収することによって、伝達さ
れる負荷を減少させる。従って、負荷伝達が急激に行わ
れるのが避けられ、球10,11と対応のレース面5,
8;6,9との間の挟み付けや食いつきが生じにくくな
り、軸受の回転が重くなったり、その回転ができなくな
るばかりでなく、負荷が急に予圧カラー13に掛かるこ
とによって予圧カラー13が破損したり、第1円筒軸部
1から緩んだり外れたりする不具合が生じることがほと
んどなくなる。また、急激な負荷の変動を弾性的に受け
て緩衝する。
【0036】逆に、負荷が内輪4と予圧カラー13とに
互いに反対方向に掛かった場合、即ち、軸受に予圧方向
の負荷が掛かった場合若しくは軸3に予圧と反対方向の
負荷が掛かった場合又はその両方が生じた場合、従来の
場合は、予圧が急激に減少し、負荷が予圧の大きさを越
えると軸受に現実に掛かっている予圧が零になってしま
い、軸受が適正に作動しなくなる。
【0037】しかし、本発明の場合、このような負荷が
掛かる場合も次のようにして予圧が激減したり、零にな
ったりするのが防止される。即ち、負荷が掛かって予圧
カラー13から内輪4に作用する予圧が減少しようとし
ても、これらの間のばね17又は21は、その弾性力に
よってそれらの外側の部分19又は24の上縁部で内輪
4の対応面を押圧するので、予圧の激減を補償する。
【0038】また、負荷によって予圧カラー13と内輪
4との間の間隔が従来ならば予圧が零になるほど広がっ
ても、ばね17または21が折れ部18又は23で外側
の部分19又は24が内輪4の方へ折れ曲がって行って
これらばねの状縁が内輪4及び予圧カラー13に押圧さ
れる。そのため、ばね17又は21の付勢力が内輪4に
作用して内輪4に掛かる予圧が残る。従って、ばね17
又は21は内輪4と予圧カラー13との間がばね17又
は21の付勢力が助成できないほど離間する場合を除い
ては、予圧の保持に有効に作用する。特に、負荷が繰り
返し変化する場合にも、ばね17又は21がそれらの弾
性係数を調整することによって予圧が大きく繰り返して
変化しないようにすることができる。
【0039】以上により明らかなように、上記実施形態
の複列軸受は、ラジアル形のものとしての本来の機能に
アクシャル形の機能を加えたもの、即ち、ラジアル形・
アクシャル形の両用の軸受として使用できる。
【0040】図6の実施形態では、弾性部材12は図3
及び図4に示す皿ばね17及び波ばね21を複数枚(図
5では2枚)重ねて形成したものである。弾性部材12
をこのように形成することによって、予圧を適切に選択
して軸受に与えることができるのみならず、弾性部材1
2の弾性係数を広範囲に選択でき、軸受の温度上昇に伴
う予圧の激減をより効果的に防止すると共に、軸受の軸
方向に負荷が掛かってもその負荷に悪影響が与えられる
ことなく、軸受が安定して作動乃至運転される。また、
弾性部材12は、弾性ゴムのような弾性部材でもよく、
この場合、これは環状に形成されるのが望ましい。な
お、図6に示されている参照番号で図1乃至4と同じも
のは図1乃至4の場合と同じ部材を示す。当然、組立精
度は図1,2の実施形態と同様に高く維持されている。
【0041】図7は、本発明の複列軸受の他の実施形態
の主要部を示す。この実施形態においては、第2円筒軸
部2の第1円筒軸部1側の端面と第1円筒軸部1の第2
円筒軸部2側の端部との間に図3又は図4と同様の構造
のばね25を配設する。このばね25の付勢力は、図3
若しくは図4のばね17若しくは21又は図7の弾性部
材12の付勢力よりも小さく形成されており、具体的に
は、図7に設定されている場合は、ばね25の付勢力
は、図7の状態に取り付けられた状態での弾性部材12
(ばね17又は21)の付勢力から所定の予圧を引いた
値である。換言すれば、弾性部材12(ばね17又は2
1)の付勢力は、予圧とばね25との付勢力との和であ
る。この構造にすると、負荷が軸受の軸方向の何れの向
きに発生しても予圧を極端に減少させたり零にしたりす
ることがなくなり、常時軸受を安定に作動乃至は運転す
ることができる。弾性部材12の代わりに上記の弾性ゴ
ム部材を使用することも可能である。なお、図7に示さ
れている参照番号で図1乃至4と同じものは図1乃至4
の場合と同じ部材を示す。
【0042】図1、2及び6の実施形態と同様に、図7
の実施形態においても、軸受に温度変化があった場合、
ばね17及び21を含む弾性部材12や上記の弾性ゴム
製の弾性部材等の弾性力によって軸受に掛かる予圧の変
化をかなり補償することができる。換言すれば、軸受の
温度変化に対して、予圧特性を維持できる。軸方向の負
荷に対する作用・効果も、組立精度の維持性についても
同様である。
【0043】軸受の設定条件に応じて、図1の上側に点
線で示すように、スリーブ状外輪7を内輪4を囲繞する
短い第1外輪26とその他の部分のスリーブ状の第2外
輪27とに分割することが可能であり、又、図1の下側
に2点鎖線で示すように、スリーブ状外輪7の両端部7
a,7bを構成し玉10及び11のそれぞれを囲繞する
第1外輪28と第2外輪29とそれらの間にそれらによ
って当接される環状スペーサ30とに分割することが可
能である。図2、6及び7の外輪も同様に分割すること
ができる。
【0044】図1、2、6及び7における外輪7が一体
物である場合、内輪4の幅を、スリーブ状外輪7の予圧
カラー13側の端面と第2円筒軸部2の予圧カラー側の
端面との間の間隔よりも小さく設定して、他方、図1、
2、6及び7における外輪7が上記のように分割されて
いる場合は、内輪4の幅を第1外輪26,27よりも小
さく設定して予圧カラー13の一部を外輪7の予圧カラ
ー13側の端部内の空間に没入させることができる。こ
れによって、軸受の幅を小さくすることができる。
【0045】図1、2、6乃至7に示すように、軸3は
小径の第1円筒軸部1と大径の第2円筒軸部2とから成
るが、このように大径の第2円筒軸部2を用いると、こ
の第2円筒軸部側の玉11の内輪を不要にし、その分だ
け部品点数を少なくすることができる利点があるばかり
でなく、軸3を従来のものよりも太くすることによって
軸受の作動乃至は運転の安定性を高めることができる。
【0046】図8に示す実施形態は、従来の2列軸受の
予圧カラーとそれに隣接する内輪との間に上記の弾性部
材を設けて、この弾性部材を介してこの内輪に所定の予
圧を弾性的に掛けるようにしたものである。即ち、軸3
1に共軸にかつ軸方向に所定間隔を置いて実質に同形同
大の第1内輪32及び第2内輪33を設けている。第1
内輪32は軸31に軸方向に移動可能であるが軸31に
対して回転不能になっており、環状の第2内輪33は軸
31に共軸に固定されている。両内輪32,33の外周
面に実質的に同形同大の断面実質的に半円形のレース面
(第2レース面)34とレース面(第3レース面)35
が形成されている。環状の第1外輪36及び第2外輪3
7が第1内輪32及び第2内輪33それぞれを共軸に囲
繞しており、それぞれの外輪の内周面に、第2レース面
34及び第3レース面35の半径方向に対応して、実質
的に同形同大の断面実質的に半円形のレース面(第1レ
ース面)38とレース面(第4レース面)39が形成さ
れている。
【0047】一列の玉40が第1レース面38と第2レ
ース面34に受けられて円周方向に配設され、他の列の
玉41が第3レース面35及び第4レース面39に受け
られて円周方向に配設されている。第1外輪36と第2
外輪37との間に互いに対応面で接触する環状のスペー
サ42が設置されている。スペーサ42の中心孔は軸3
1に干渉しない程度に内径が軸31の外径よりも大きく
形成されている。
【0048】図3に示す皿ばね17、又は、図4に示す
波ばね21又は図5に示す複数層の弾性部材12と同じ
構造の弾性部材43が、軸31の一端(図8においては
左端)から挿入され、対応の内輪(図8においては第1
内輪32)の対応端面に当てられる。次いで、軸31の
該一端から環状の予圧カラー44が挿入され、弾性部材
43に所定の予圧を掛けた状態で軸31に固定される。
予圧カラー44が囲繞している軸31の領域には、図
1,2,6,7における場合と同様に接着剤を充填する
ための環状溝14又は環状溝14及びスロット15が形
成されている。そして、予圧カラー44を軸31に固定
するには、図1,2,6,7における場合と同様の接着
法を用いる。
【0049】この実施形態の複列軸受の軸方向の負荷及
び軸受の温度変化に対する作用・効果は図1,2,6,
7による実施形態と同様である。また、軸31の他端
(図8においては右側)にこれと共軸の増径部45が設
けられており、軸31側の端面で、予圧カラー44によ
って押圧されていない内輪(図8では右側の第2内輪3
3)を受けて、軸受が予圧を変えられている時に軸受の
軸31に対する位置を確保している。また、この実施形
態の作用・効果も他の実施形態のそれと同様である。な
お、弾性部材43として、ばねの代わりに上述の弾性ゴ
ムを用いることもできる。
【0050】以上において、スリーブ状外輪7、第1外
輪26、第2外輪27、第1外輪28、第2外輪29及
びスペーサ30、並びに、第1外輪36、第2外輪37
及びスペーサ42は外輪手段を構成し、弾性部材12、
皿ばね17、波ばね21及び上記の弾性ゴム製部材は弾
性手段を構成する。また、予圧カラー13及び44をそ
れぞれ軸3及び31に螺合固定することも可能である。
さらに、内輪、外輪、玉及び予圧スペーサは軸受鋼製で
あることが望ましい。
【0051】以上に述べた本発明に基づく発明は全ての
複列軸受に適用できるが、特に、ハードディスクドライ
ブユニット、ポリゴンミラー、ピボットアセンブリー等
の精密機器用スピンドルモータ用の軸受として用いるこ
とが好適である。
【0052】
【発明の効果】本発明に基づく複列軸受は、少なくとも
1つの内輪を軸部にその軸方向へ摺動可能に設け、この
内輪を弾性部材によって予圧方向へ付勢してこの複列軸
受に予圧を付加する構成になっているから、次の効果が
ある。まず、軸受の温度が上昇しても、弾性部材の弾性
付勢力により軸受に掛けられる予圧に大きな減少を生じ
ることを防止できる。つぎに、前記1つの内輪と軸部と
の間に固着を生じさせることなく内輪の軸部への組付け
が行われることと、これによってこの内輪のレース面に
変形が生じることがないことから軸受の総合精度が向上
し、軸受の回転精度が高まると共に軸受の寿命が長くな
る。更に、この弾性部材で軸方向の負荷を緩衝しその一
部を吸収できるから、軸方向に負荷が掛かっても軸受を
故障や破損がなく安定して作動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく複列軸受の1実施形態であっ
て、予圧ばねの1実施形態と予圧カラーの1実施形態を
示すものの軸断面図である。
【図2】他の実施形態の予圧カラーを含む本発明に基づ
く複列軸受の他の実施形態の主要部の縦断面図である。
【図3】本発明に基づく、弾性手段の一実施形態である
皿ばねの平面図である。
【図4】本発明に基づく、弾性手段予圧ばねの他の実施
形態である波ばねの平面図である。
【図5】図1乃至図4に基づく実施形態の複列軸受の温
度上昇に対抗する作用を示す軸断面図である。
【図6】本発明に基づく、弾性手段の更に他の実施形態
を含む複列軸受の実施形態の主要部の縦断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態を含む複列軸受の主
要部の縦断面図である。
【図8】本発明に基づく複列軸受の更に他の実施形態の
主要部の縦断面図である。
【図9】従来の複列軸受の縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1円筒軸部 2 第2円筒軸部 3 軸 4 (第1)内輪 5 (第2)レース面 6 (第4)レース面 7 外輪 7a,7b 端部 8 (第1)レース面 9 (第3)レース面 10,11 玉 12 弾性部材 13 予圧カラー(予圧部材) 14 環状溝 15 スロット 16 中心孔 17 皿ばね 18 折れ部 19 外側の部分 20 中心孔 21 波ばね 22 環状内周部 23 折れ部 24 外側の部分 25 ばね 26 第1外輪 27 第2外輪 28 第1外輪 29 第2外輪 30 スペーサ 31 軸 32 第1内輪 33 第2内輪 34 (第2)レース面 35 (第3)レース面 36 第1外輪 37 第2外輪 38 (第1)レース面 39 (第4)レース面 40,41 玉 42 スペーサ 43 弾性部材 44 予圧カラー 45 増径部 46 ばね片

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に設けられる複列軸受であって、 該軸を該軸と共軸にかつ該軸に対して相対的に円周方向
    へ回転可能に囲繞する外輪手段と、該軸及び該外輪手段
    間に該軸と該外輪手段に対して円周方向へ転動できる複
    列の玉とを有し、 該外輪手段の一端側の一端部の内周面を円筒状に形成し
    て該内周面に環状の第1レース面を形成し、 該内周面及び前記軸間に環状の内輪を該軸上に該軸の軸
    方向に摺動可能に設け、 該内輪の外周面に前記第1レース面と半径方向に対峙す
    る環状の第2レース面を形成し、 該第1レース面及び第2レース面に前記複列の玉の内の
    一列の玉を係合させて円周方向に配置し、 予圧部材を前記内輪の前記外輪手段の前記一端側の一端
    面に位置するように前記軸上に設け、 該内輪の該一端面と該予圧部材の該内輪の該一端面側の
    端面との間に弾性部材を配置し、 該内輪の該一端面と該予圧部材の該内輪の該一端面側の
    端面との間の間隔を該弾性部材が該内輪に所定の予圧を
    与える大きさになるように設定した状態で予圧部材を前
    記軸に固定して成ることを特徴とする複列軸受。
  2. 【請求項2】 前記弾性手段は少なくとも1枚の皿ばね
    であることを特徴とする請求項1に記載の複列軸受。
  3. 【請求項3】 前記弾性手段は、軸方向へ傾きかつ放射
    状に延びると共に円周方向へ配列された複数のばね片か
    ら成る少なくとも1枚の波ばねであることを特徴とする
    請求項1に記載の複列軸受。
  4. 【請求項4】 前記弾性手段は弾性ゴム製であることを
    特徴とする請求項1に記載の複列軸受。
  5. 【請求項5】 前記内輪は、前記外輪手段の前記予圧部
    材側の端面から前記外輪手段の前記一端部の内周面と前
    記軸とが形成する空間内に没入していることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかの1に記載の複列軸受。
  6. 【請求項6】 前記予圧部材は前記軸に接着されること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかの1に記載の複
    列軸受。
  7. 【請求項7】 前記軸の外周面の、前記予圧部材の内周
    面の中央部に対応する領域に接着剤充填用環状溝を形成
    することを特徴とする請求項6に記載の複列軸受。
  8. 【請求項8】 前記軸の外周面の、前記予圧部材の内周
    面に対応する領域に各々が実質的に軸方向へ延びると共
    に該軸の円周方向に配設される接着剤充填用スロットを
    設けることを特徴とする請求項6又は7に記載の複列軸
    受。
  9. 【請求項9】 前記外輪手段の少なくとも他端部の内周
    面を該外輪手段の前記一端部の前記内周面と実質的に同
    じ内径に形成し、前記軸を前記内輪が嵌設されている第
    1円筒軸部と該第1円筒軸部に一体に共軸にかつ前記内
    輪の外径と実質的に同径に該内輪の他の端面側に隣接し
    て設けられた第2円筒軸部とで形成し、該外輪手段の該
    他端部の該内周面と該軸の該第2円筒軸部の外周面との
    それぞれに互いに半径方向に対峙しかつ円周方向へ延び
    る第3レース面及び第4レース面を形成し、該第3及び
    第4レース面に前記複列の玉の内の他の一列の玉を係合
    配置して成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    かの1に記載の複列軸受。
  10. 【請求項10】 前記内輪の他の端面と前記軸の前記第
    2円筒軸部の該内輪側の端面との間にこれらに係合する
    他の弾性手段を設け、前記予圧部材が前記軸に固定され
    た時には、該予圧部材と該内輪との間の前記弾性手段の
    付勢力から該他の弾性手段の付勢力を差し引いた値が前
    記所定の予圧に実質的に等しくなるように設定されるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の複列軸受。
  11. 【請求項11】 前記外輪手段は、一体のスリーブ状部
    材であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか
    の1に記載の複列軸受。
  12. 【請求項12】 前記外輪手段の前記一端部は前記一列
    の玉に係合する第1外輪として形成され、該外輪手段の
    残りの部分は対向端面が該第1外輪の対向端に当接する
    スリーブ状の外輪部材として形成されることを特徴とす
    る請求項1乃至10のいずれかの1に記載の複列軸受。
  13. 【請求項13】 前記外輪手段の前記一端部は前記一列
    の玉に係合する第1外輪として形成され、該外輪手段の
    前記他端部は前記他の1列の玉に係合する第2外輪とし
    て形成され、該外輪手段の該第1外輪と第2外輪との間
    の部分は対応端がそれぞれ該第1外輪及び第2外輪の対
    応端と当接しかつ内周面が前記軸の外周面から半径方向
    へ離間したスリーブ状スペーサとして形成されることを
    特徴とする請求項9又は10に記載の複列軸受。
  14. 【請求項14】 前記内輪の幅が前記第1外輪の幅より
    も小さく形成されていることを特徴とする請求項12又
    は13に記載の複列軸受。
  15. 【請求項15】 前記玉の列数は2であり、前記軸は同
    一外径の円筒軸部を有し、前記外輪手段は該円筒軸部を
    該円筒軸部に共軸に囲繞し、該外輪手段の前記一端部を
    前記第1レース面を有する第1外輪として形成し、該外
    輪の他端部を該第1外輪の外径及び内径と実質的に等し
    い外径と内径とを有し内周面に環状の第3レース面を有
    する第2外輪として形成し、該外輪手段の該第1外輪及
    び該第2外輪間の部分を該第1外輪及び該第2外輪それ
    ぞれの対応端面に対応の端面を当接させたスペーサとし
    て形成し、該第1外輪の該第1レースに半径方向に対応
    させて前記円筒軸部の外周面に前記第2レース面を形成
    し、前記第2外輪の内周面に第3レース面を形成し、該
    第3レース面に半径方向に対応させて前記円筒軸部の外
    周面に第4レース面を形成し、該第1レース面と該第2
    レース面とに前記玉の列の内の一方の列の玉を係合させ
    て円周方向に配置し、該第3レース面と該第4レース面
    とに前記玉の列の内の他方の列の玉を係合させて円周方
    向に配置して成ることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかの1に記載の複列軸受。
  16. 【請求項16】 スピンドルモータの軸受として用いら
    れることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかの1
    に記載の複列軸受。
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