JP2001138752A - シリーズ式ハイブリッド車両の動力装置 - Google Patents

シリーズ式ハイブリッド車両の動力装置

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JP2001138752A
JP2001138752A JP32230599A JP32230599A JP2001138752A JP 2001138752 A JP2001138752 A JP 2001138752A JP 32230599 A JP32230599 A JP 32230599A JP 32230599 A JP32230599 A JP 32230599A JP 2001138752 A JP2001138752 A JP 2001138752A
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case
engine
rotor
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Noboru Hattori
昇 服部
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリーズ式ハイブリッド車両の発電機と電動
機および減速機構の配置を合理化して部品点数を削減
し、生産性を向上させる。 【解決手段】エンジン主軸20の延長上に設けた発電機
4と電動機3とを共通のケース12内に隣接して収装す
る。ケース12両端から対向的に延設した1対の軸受部
にて発電機ロータ19と電動機ロータ18とをそれぞれ
片持支持して軸受のための中間壁を不要とする。車両駆
動系を構成する差動歯車装置8をケース12の側方に配
置し、減速機2を介して電動機回転を車両のドライブシ
ャフトに伝達させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリーズ式ハイブリ
ッド車両の動力装置に関する。
【0002】
【従来の技術と解決すべき課題】シリーズ式ハイブリッ
ド車両では、エンジンにより発電機を駆動して発電を行
わせる一方、この発電電力またはこれを蓄えたバッテリ
の出力により走行駆動用の電動機を駆動する。この種の
ハイブリッド車両の動力装置として、例えば特開平10-2
01003号公報に開示されたものがある。これは、電動機
と減速機とで発電機とは別のユニットを構成し、減速機
の出力をドライブシャフトを介し駆動輪へと伝えるよう
になっている。
【0003】しかしながら、このように発電機と電動機
および減速機とが独立したユニットを構成するもので
は、各ユニット毎にケースやそのマウントが必要にな
り、また各ユニットに接続する強電ハーネスの総延長が
長くなりハーネス固定金具も多数必要になるなど、部品
点数が多くなるという欠点があった。また、発電機や電
動機を水冷冷却しようとするとそのための冷却ジャケッ
トや冷却水配管をケース毎に用意する必要が生じるため
構造的にも複雑になってしまう。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたもので、簡潔な構造で部品点数が少なく、製
造が容易で、さらにコンパクトな、シリーズ式ハイブリ
ッド車両用の動力装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1の発明では、エンジン駆動される発電機
と、この発電機の発生電力に基づいて車両の走行駆動力
を発生する電動機とを備えたシリーズ式ハイブリッド車
両において、前記発電機と電動機とをそれぞれのステー
タを軸方向に隣接して収装する共通のケース内に配置し
た。
【0006】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において発電機ロータがエンジン主軸の延長上に位置す
るように、ケースをエンジンブロックの軸方向端部に配
置した。
【0007】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
において、ケース両端のカバー部からそれぞれ対向的に
延設した1対の軸受部の一方に発電機ロータを他方に電
動機ロータをそれぞれ支持した。
【0008】請求項4の発明では、上記各発明におい
て、車両駆動系の差動歯車装置をケースに対して並列的
に配置し、電動機出力を減速機を介して前記差動歯車装
置に伝達するようにした。
【0009】請求項5の発明では、上記請求項4の発明
の減速機を、並列配置した複数軸間に回転力を伝達する
歯車機構で構成した。
【0010】請求項6の発明では、上記請求項4の発明
の減速機を、電動機ロータに設けた歯車をサンギヤとし
て、その周囲に同軸的に設けた固定のインターナルギヤ
内で公転するプラネタリギヤを備えた遊星歯車機構で構
成し、前記プラネタリギヤのキャリア回転を出力として
差動歯車装置に伝達するようにした。
【0011】請求項7の発明では、上記請求項4の発明
において、発電機をエンジンに近接した側に、電動機を
前記発電機を挟んでエンジンから離隔した側に、それぞ
れ配置すると共に、エンジンから離隔したケース端部側
に突設した電動機ロータと、発電機の側方に配置した差
動歯車装置とを、これらと並列的に配置した歯車機構か
らなる減速機を介して連接した。請求項4に記載のシリ
ーズ式ハイブリッド車両の動力装置。
【0012】請求項8の発明では、上記請求項4の発明
において、電動機ロータを中空構造とすると共に、この
中空軸を貫通するインプットシャフトを介してエンジン
回転を発電機ロータに伝達するようにした。
【0013】請求項9の発明では、上記請求項8の発明
において、電動機ロータのエンジン側端部に減速機との
連接部を設けた。
【0014】請求項10の発明では、上記請求項1から
請求項3の発明のケースを、発電機と電動機とに共通の
冷媒ジャケットを形成したものとした。
【0015】請求項11の発明では、上記請求項1から
請求項3の発明において、発電機と電動機の各々のステ
ータ外径およびこれらが嵌合するケース内径を同一に設
定した。
【0016】
【作用・効果】上記各発明によれば、発電機と電動機と
をそれぞれのステータを軸方向に隣接して収装する共通
のケース内に配置した構成とすることにより、発電機と
電動機とを個々に設ける場合に必要となる部品の点数を
大幅に減じることができ、強電ハーネスの長さも最小限
とすることができる。
【0017】また電動機または発電機を水冷冷却する場
合には請求項10の発明として示したようにケースに共
通の冷媒ジャケットを形成すればよいので、ケースの鋳
造構造および冷却系統の構成をも簡潔にすることができ
る。
【0018】また、請求項11の発明として示したよう
に発電機と電動機の各々のステータ外径およびこれらが
嵌合するケース内径を同一に設定することによりケース
の加工性をより高めることができる。
【0019】上記発電機と電動機とを一体化するケース
はこれをエンジンとは別個にレイアウトすることもでき
るが、請求項2の発明として示したように、発電機ロー
タがエンジン主軸の延長上に位置するように、ケースを
エンジンブロックの軸方向端部に配置することにより、
エンジンを含むパワーユニットとしてコンパクトにまと
めることができる。
【0020】また、共通のケース内に発電機と電動機と
を一体化した構成においては、請求項3の発明として示
したように、ケース両端のカバー部からそれぞれ対向的
に延設した1対の軸受部の一方に発電機ロータを他方に
電動機ロータをそれぞれ支持した片持支持構造を採用す
ることができ、これにより発電機と電動機との間に軸受
を設けるための中間壁を設ける必要がなくなり、ケース
の構造をさらに簡潔にすることができる。
【0021】一方、請求項4の発明として示したよう
に、車両駆動系の差動歯車装置をケースに対して並列的
に配置し、電動機出力を減速機を介して前記差動歯車装
置に伝達する構成とすることにより、差動歯車装置を含
む駆動ユニットとして小型化を図ることができ、特にエ
ンジンを車体に対して横置きに搭載したFF形式の車両
に好適な駆動ユニットが得られる。
【0022】上記の減速機としては、請求項5の発明と
して示したように、並列配置した複数軸間に回転力を伝
達する歯車機構や請求項6の発明として示したような遊
星歯車機構を採用することができる。特に遊星歯車機構
を適用した場合には、コンパクトでかつ効率の良い減速
機を構成することができる。なお、減速機としてはこれ
ら歯車機構に限られず、負荷や用途に応じてサイレント
チェーンや金属ベルト等による回転伝導機構を採用する
ことも可能である。
【0023】また、請求項7の発明として示したよう
に、エンジンから離隔したケース端部側に突設した電動
機ロータと、発電機の側方に配置した差動歯車装置と
を、これらと並列的に配置した歯車機構からなる減速機
を介して連接した構成とすることも可能であり、この場
合には発電機ロータがエンジン近傍に位置するため発電
機を駆動する軸系のねじり剛性の点で有利であり、トー
ショナルダンパー等による振動対策が必ずしも必要なく
なる。また、電動機ロータと差動歯車装置とを連結する
減速機軸の長さが長くなるため、歯車軸の支点間距離を
長くとって歯車の傾斜を少なくすることができ、これに
よりギヤノイズの発生を抑制できるという利点もある。
【0024】また、請求項8の発明として示したよう
に、電動機ロータを中空構造とすると共に、この中空軸
を貫通するインプットシャフトを介してエンジン回転を
発電機ロータに伝達する構成とすることもでき、この場
合には請求項9の発明として示したように、電動機ロー
タのエンジン側端部に減速機との連接部を設けた構成と
することができるので、減速機の構成を簡潔にして全体
をより小型化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。図1に、本発明の実施例を適用したシ
リーズ式ハイブリッド車両の概略構成を示す。これはエ
ンジン1を車体に対して横置きに搭載した形式の車両へ
の適用例であり、エンジン1の主軸延長上に位置するよ
うに減速機2、電動機3、発電機4が配置されている。
エンジン駆動される発電機4の出力はインバータ5を介
して電池6または電動機3へと供給される。このときの
インバータ5による電力の入出力はそのときの電池6の
充電状態や要求出力等の運転状態に応じてコントローラ
7により制御される。
【0026】電動機3の出力は減速機2およびこれと並
列配置された差動歯車装置8を介して車両駆動系を構成
するドライブシャフト9および駆動輪10へと伝えられ
る。シリーズ方式のハイブリッド車両では既述したよう
に電動機3の駆動力のみで走行し、エンジン1は発電機
4のみを駆動する。
【0027】次に、図2および図3を用いて上記ハイブ
リッド車両に適用した動力装置の実施形態につき説明す
る。まず図2に基づいて概略を説明すると、この実施形
態では、エンジン1の主軸延長上に電動機3を配置し、
その電動機ロータを貫通するインプットシャフト11に
より電動機3に隣接して設けた発電機4をエンジン駆動
する構成となっている。発電機3と電動機4とは、エン
ジン1のシリンダブロック端部に結合される共通のケー
ス12に収装されている。減速機3は、電動機4とエン
ジン1との中間部から電動機ロータ出力を取り出して、
電動機4と並列に配置した差動歯車装置8に伝達する歯
車機構からなっている。
【0028】次に、上記動力装置の詳細を図3に基づい
て説明する。図において13は動力装置をユニット化し
たケースセットを示しており、その端部(ベルハウジン
グ)はエンジンブロックと軸方向に結合される。このケ
ースセット13は、主としてベルハウジング14、ハウ
ジングカバー15、ベアリングサポート(第1のカバ
ー)16、ケース12、サイドカバー(第2のカバー)
17からなっており、前記ケースセット13内には、電
動機3、発電機4、歯車減速機2、差動歯車装置8が内
蔵されている。
【0029】ケース12のエンジン側端部とその反対側
にそれぞれ取り付けられたベアリングサポート16とカ
バー17にはそれぞれ対向的に円筒状の軸受部16a、
17aが延設されており、これら軸受部16a、17a
にはそれぞれボールベアリングを介して電動機ロータ1
8、発電機ロータ19が支持されている。電動機ロータ
18は中空構造となっており、この中空部に遊嵌したイ
ンプットシャフト11によりエンジンクランクシャフト
20の回転力が発電機ロータ19に伝えられる。また、
ケース12の内側には、電動機3のステーター22と発
電機4のステーター23とがそれぞれ圧入等により嵌合
固定されている。
【0030】ベルハウジング14とベアリングサポート
16との間には、電動機ロータ18と平行に減速機軸2
1が支持されている。この減速機軸21には、電動機ロ
ータ18のエンジン側端部に形成された減速歯車18a
とかみ合う歯車2aと、その回転を差動歯車装置8のリ
ングギヤ8aに伝達する歯車2bとが取り付けられてい
る。すなわち、この場合電動機3の回転力は、減速機2
での歯車18aと歯車2aとによる減速と、歯車2bと
リングギヤ8aとによる減速との2段減速により差動歯
車装置8に伝えられる。
【0031】上記ケース12には、図示したように電動
機3と発電機4とを隔てる中間壁が無く、内面が単一の
円筒面で形成されている。このため、中間壁がある場合
に比べて、材料が少ないばかりでなく、内面加工が一度
にできるので同軸度や内径のばらつきが少なく、容易に
高い精度が得られる。さらに、両端面が開いており端面
壁が無いため、左右どちらからも加工が可能で、深い穴
を加工しなくて済むことからも加工精度を容易に得られ
る形状であって、組み付け時も両方から手やジグが入
り、組み付け易く、また組み付け後の確認もし易い。
【0032】ところで、この様にケース12に中間壁が
無い構造を取れるのは、電動機ロータ18と発電機ロー
タ19とをそれぞれ上述したようにそれぞれベアリング
サポート16とサイドカバー17により片持支持した構
造としたことによる。電動機3と発電機4が軸方向に隣
接する場合、前記の片持支持構造を採用することによ
り、各々のロータ16、18間に中間壁が不要となり、
その分の寸法を小さくすることができる。横置きエンジ
ンの車両では、この軸方向寸法が車両最大幅を決定する
要因であるため、軸方向寸法が小さい事は、車両最大幅
決定の自由度が増えることになる。
【0033】また、この片持支持構造は次のような利点
もある。すなわち、片持支持構造はロータ16または1
8の支持面の片側にベアリングを配置するため、このベ
アリングを油潤滑しようとする時、この潤滑油は、ロー
タの支持面にはばまれ、2つのローターの中間部にまで
は達しない。一方、仮に両持支持とするために中間壁を
設けたとすると、この中間壁に設けたベアリングを油潤
滑しようとすれば、袋小路状の中間壁付近に潤滑油を送
り込むための油通路が必要となるうえに、潤滑油はロー
タの支持面にはばまれるため、その排出通路をも用意し
なければならない。その結果、ケースと中間壁にこれら
の通路を確保するための寸法が必要で、軸寸法が長くな
るばかりでなく、複雑な穴加工が必要となる。つまり、
片持支持構造の場合は、2つのベアリングが隣接してい
るため、2つのベアリングを潤滑する通路は2つのベアリ
ングの中間部の1カ所で良いので、2つのロータ16、
18に対し合計2系統の潤滑通路で良いが、両持支持構
造の場合は、右、左、中間にそれぞれ1カ所ずつで少な
くとも3系統が必要となる。
【0034】一方、電動機3および発電機4を冷却する
場合には、図示したようにケース12に共通の冷煤ジャ
ケット24を形成するだけでよく、これにより電動機と
発電機とを個別に設けた構成に比較して冷却系の構成を
大きく単純化することができる。製造面からも、ケース
12を鋳造するときにジャケット24のためのが1つで
済むためコスト低減になる。その場合、各ステー夕2
2、23の外径が共通であるので、ジャケット24がよ
り簡潔な構造となる。もし、ステータ外径が異なるとジ
ャケットも段違いとなり、コスト高の原因となるだけで
なく、冷媒の流れが複雑になり、冷却の均一性を確保す
ることが難しくなり、設計が難しくなる。さらに上述し
た中間壁が存在したとすると、潤滑経路をこのジャケッ
トの中間部に設けるため、ジャケット24がさらに複雑
な形状になってしまう。
【0035】なお、シリーズ式ハイブリッド車両ではバ
ッテリ残量が少ないときなど、発電機4で発生した電力
を直接電動機3に供給することで走行駆動力を確保する
場合があり、このため発電機4と電動機3は概略同一の
工率(ワット数)設定となる。つまり、それぞれのステ
ータ22、23は同一外径としやすい条件になる。ステ
ータは磁性鋼板に銅線をまいてコイルとしてあるが、外
径を一致させたことで内径も一致させ、スロット数も一
致させることで、磁性鋼板は電動機3と発電機4とで全
く同一のものとなる。
【0036】次に、本発明の第2の実施形態について図
4および図5に基づいて説明する。図4はその概略、図
5は詳細である。この実施形態では、上記第1の実施形
態に対し、減速機2として遊星歯車機構を適用した点で
異なる。なお第1の実施形態と同一の部分には同一の符
号を付してある。
【0037】図において、減速機2を構成する遊星歯車
機構は、電動機ロータ18の一端に形成した歯車18a
がサンギヤ、その周囲を公転するプラネタリギヤ2d、
プラネタリギヤ2dとかみ合う内歯の固定リングギヤ2
cからなり、プラネタリギヤ2dは電動機ロータ18と
同軸で回転するように設けられたプラネタリギヤキャリ
ア2eに支持されている。固定リングギヤ2cの内側に
て、電動機ロータ18の回転に伴い、プラネタリギヤ2
dが歯車18aの周囲を公転する。このときのプラネタ
リギヤキャリア2eの回転が、プラネタリギヤキャリア
2eに形成された歯車2fにより差動歯車装置8のリン
グギヤ8aに伝達される。
【0038】この構成の利点は、サンギアである歯車1
8aにはラジアル荷重がキャンセルされてスラスト荷重
のみとなり、その支持ベアリングがラジアル荷重分だけ
負担が減少して耐久性が向上することに加えて、より小
さなベアリングを使うことができるためコンパクトな構
成となることである。このことと軸数の低減から、ベア
リングフリクションの低減が可能となり、伝達効率も向
上する。
【0039】図6は本発明の第3の実施形態を示す概略
図である。これは電動機3と発電機4を共通のケース1
2に収装し、それぞれのロータを片持支持した点では上
記各実施形態と同様であるが、エンジン1に対して発電
機4を隣接して設け、電動機3を発電機4を挟んでエン
ジン1とは対置させた点で異なる。
【0040】この実施形態では、エンジンクランクシャ
フト20に発電機ロータ19を比較的高剛性で結合でき
る。第1の実形態では電動機ロータ18の中空部を貫通
するインプットシャフト11を介して発電機ロータ19
を駆動しているが、この場合インプットシャフト11を
ねじりばね、ロータ19を慣性能率とするねじり振動モ
デルを考えると、インプットシャフト11のねじり剛性
が小さいと固有振動数が低周波となり、エンジン運転領
域との関係でこの周波数帯での運転時に振動が発生して
運転者に違和感を与えるおそれが生じる。これを防ぐた
めには、エンジンの運転領域より小さな周波数(アイド
ル回転以下)となるようにさらにねじりばね定数を小さ
くするためのトーショナルダンパーを追加する必要があ
る。このことは部品点数の増加、コスト高、重量増、軸
寸法の増加を意味する。
【0041】これに対して本実施形態では、インプット
シャフト11が無いためねじり剛性が十分に大きくな
り、発電機ロータ19のねじり共振点を容易にエンジン
の最高回転速度以上にすることができ、トーショナルダ
ンバー等の振動対策は不要となる。また、発電機4の側
方に配置した差動歯車装置8に対して、端部側に位置す
る電動機3の出力を伝達するために、減速機軸21は自
ずと長いものとなるため、その支持剛性を高めて歯車2
a,2bの傾きを小さくでき、これによりギヤノイズが
低減する効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なシリーズ式ハイブリッド車
両の一例の概略説明図。
【図2】本発明の第一の実施形態の概略説明図。
【図3】上記第一実施形態の縦断面図。
【図4】本発明の第二の実施形態の概略説明図。
【図5】上記第二実施形態の縦断面図。
【図6】本発明の第三の実施形態の概略説明図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 減速機 3 電動機 4 発電機 5 インバータ 6 電池 7 コントローラ 8 差動歯車装置 9 ドライブシャフト 10 駆動輪 11 インプットシャフト 12 ケース 13 ケースセット 14 ベルハウジング 15 ケースカバー 16 ベアリングサポート(第1のカバー) 16a 軸受部 17 サイドカバー(第2のカバー) 17a 軸受部 18 電動機ロータ 19 発電機ロータ 20 エンジンのクランクシャフト 21 減速機軸 22 電動機のステータ 23 発電機のステータ 24 冷媒ジャケット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン駆動される発電機と、この発電機
    の発生電力に基づいて車両の走行駆動力を発生する電動
    機とを備えたシリーズ式ハイブリッド車両において、 前記発電機と電動機とをそれぞれのステータを軸方向に
    隣接して収装する共通のケース内に配置したシリーズ式
    ハイブリッド車両の動力装置。
  2. 【請求項2】発電機ロータがエンジン主軸の延長上に位
    置するように、ケースをエンジンブロックの軸方向端部
    に配置した請求項1に記載のシリーズ式ハイブリッド車
    両の動力装置。
  3. 【請求項3】ケース両端のカバー部からそれぞれ対向的
    に延設した1対の軸受部の一方に発電機ロータを他方に
    電動機ロータをそれぞれ支持した請求項1に記載のシリ
    ーズ式ハイブリッド車両の動力装置。
  4. 【請求項4】車両駆動系の差動歯車装置をケースに対し
    て並列的に配置し、電動機出力を減速機を介して前記差
    動歯車装置に伝達するようにした請求項1から請求項3
    の何れかに記載のシリーズ式ハイブリッド車両の動力装
    置。
  5. 【請求項5】減速機は、並列配置した複数軸間に回転力
    を伝達する歯車機構で構成した請求項4に記載のシリー
    ズ式ハイブリッド車両の動力装置。
  6. 【請求項6】減速機は、電動機ロータに設けた歯車をサ
    ンギヤとして、その周囲に同軸的に設けた固定のインタ
    ーナルギヤ内で公転するプラネタリギヤを備えた遊星歯
    車機構で構成し、前記プラネタリギヤのキャリア回転を
    出力として差動歯車装置に伝達するようにした請求項4
    に記載のシリーズ式ハイブリッド車両の動力装置。
  7. 【請求項7】発電機をエンジンに近接した側に、電動機
    を前記発電機を挟んでエンジンから離隔した側に、それ
    ぞれ配置すると共に、エンジンから離隔したケース端部
    側に突設した電動機ロータと、発電機の側方に配置した
    差動歯車装置とを、これらと並列的に配置した歯車機構
    からなる減速機を介して連接した請求項4に記載のシリ
    ーズ式ハイブリッド車両の動力装置。
  8. 【請求項8】電動機ロータを中空構造とすると共に、こ
    の中空軸を貫通するインプットシャフトを介してエンジ
    ン回転を発電機ロータに伝達するようにした請求項4に
    記載のシリーズ式ハイブリッド車両の動力装置。
  9. 【請求項9】電動機ロータのエンジン側端部に減速機と
    の連接部を設けた請求項8に記載のシリーズ式ハイブリ
    ッド車両の動力装置。
  10. 【請求項10】ケースは、発電機と電動機とに共通の冷
    媒ジャケットが形成されている請求項1から請求項3の
    何れかに記載のシリーズ式ハイブリッド車両の動力装
    置。
  11. 【請求項11】発電機と電動機の各々のステータ外径お
    よびこれらが嵌合するケース内径を同一に設定した請求
    項1から請求項3の何れかに記載のシリーズ式ハイブリ
    ッド車両の動力装置。
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