JP2001122621A - 変性金属酸化物ゾル及びその製造方法 - Google Patents

変性金属酸化物ゾル及びその製造方法

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JP2001122621A
JP2001122621A JP2000238065A JP2000238065A JP2001122621A JP 2001122621 A JP2001122621 A JP 2001122621A JP 2000238065 A JP2000238065 A JP 2000238065A JP 2000238065 A JP2000238065 A JP 2000238065A JP 2001122621 A JP2001122621 A JP 2001122621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックレンズの表面に施されるハ
ードコート剤の成分、又はその他の用途に用いる安定な
変性金属酸化物ゾルとその製造方法を提供する。 【解決手段】 2〜60nmの一次粒子径を有する金属
酸化物のコロイド粒子(A)を核として、その表面を酸
性酸化物のコロイド粒子からなる被覆物(B)で被覆し
て得られた粒子(C)を含有し、且つ(C)を金属酸化
物に換算して2〜50重量%の割合で含み、そして2〜
100nmの一次粒子径を有する安定な変性金属酸化物
ゾルである。コロイド粒子(A)を含有する水性ゾル
と、被覆物(B)を含有する水性ゾルとを混合し加熱す
る方法、又はコロイド粒子(A)を含有する水性ゾル
と、被覆物(B)として水溶性アンチモン酸アルカリ塩
の水溶液とを混合した後その水性媒体を加熱し陽イオン
交換を行う方法で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属酸化物のコロ
イド粒子を核として、その表面を酸性酸化物のアルカリ
塩、酸性酸化物のコロイド粒子又はこれらの混合物から
なる被覆物で被覆して得られた粒子を含有する安定な変
性金属酸化物ゾルとその製造方法に関する。
【0002】本発明のコロイドは、プラスチックレンズ
の表面に施されるハードコート剤の成分として、その他
種々の用途に用いられる。
【0003】
【従来の技術】近年多用されるようになってきたプラス
チックレンズの表面を改良するために、この表面に適用
されるハードコート剤の成分として、高い屈折率を有
し、ハードコート剤との相溶性が良い金属酸化物のゾル
が用いられている。
【0004】例えば酸化タングステン単独の安定なゾル
は未だ知られていないが、珪酸塩の添加によって得られ
るWO3:SiO2:M2O(但し、Mはアルカリ金属原
子又はアンモニウム基を表わす。)モル比が4〜15:
2〜5:1であるゾルが、特開昭54−52686号公
報に提案されている。
【0005】特公昭50−40119号公報にはSi:
Snのモル比が2〜1000:1であるケイ酸−スズ酸
複合ゾルが提案されている。
【0006】特公昭63−37142号公報には、A
l、Ti、Zr、Sn、Sb等の金属酸化物の1〜30
0nm粒子を含有させたハードコート剤が記載されてい
る。
【0007】また、特開平3−217230号には4〜
50nmの粒子径を有する原子価3、4又は5の金属酸
化物のコロイド粒子を核としてその表面がWO3/Sn
2重量比0.5〜100であって粒子径2〜7nmで
ある酸化タングステン−酸化第二スズ複合体のコロイド
粒子で被覆されることによって形成された粒子径4.5
〜60nmの変性金属酸化物コロイドからなり、そして
これら全金属酸化物を2〜50重量%含む安定なゾルが
提案されている。
【0008】また、特開平6−24746号にはZrO
2/SnO2として0.02〜1.0の重量比と4〜50
nmの粒子径を有するSnO2−ZrO2複合体コロイド
粒子を核として、その表面を、0.5〜100のWO3
/SnO2重量比と2〜7nmの粒子径を有するWO3
SnO2複合コロイド粒子で被覆した構造の粒子からな
る変性されたSnO2−ZrO2複合体の安定なゾルが提
案されている。
【0009】さらに特開平10−310429号にはT
iO2−ZrO2−SnO2複合酸化物コロイドの安定な
ゾルが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の金属酸化
物ゾル、特にカチオン性の金属酸化物ゾルをハードコー
ト剤の成分として用いると、得られたハードコート剤の
安定性が充分でないのみならず、このハードコート剤の
硬化皮膜の透明性、密着性、耐候性等も充分でない。ま
たSb25ゾルをハードコート剤成分として用いる場合
には、Sb25の屈折率が1.65〜1.70程度であ
るから、レンズのプラスチック基材の屈折率が1.60
以上のときには、もはやこのSb25ゾルでは硬化被膜
の屈折率が充分に向上しない。
【0011】上記特開昭54−52686号公報に記載
の酸化タングステンのゾルは、タングステン酸塩の水溶
液を脱陽イオン処理することにより得られるタングステ
ン酸の水溶液に、珪酸塩を加えることにより得られてい
るが、強酸性においてのみ安定であり、また、ハードコ
ート剤の成分として用いる場合には、塗膜の屈折率を向
上させる効果は小さい。
【0012】上記特公昭50−40119号公報に記載
のケイ酸−スズ酸複合ゾルは、ケイ酸アルカリとスズ酸
アルカリの混合水溶液を脱陽イオン処理することにより
得られているが、上記同様、やはりハードコート剤の成
分として用いる場合には、塗膜の屈折率を向上させる効
果は小さい。
【0013】本願発明は特開平3−217230号公報
や特開平6−24746号公報に記載された変性金属酸
化物ゾルを、ハードコート膜に利用した際の性能、例え
ば耐擦傷性、透明性、密着性、耐水性、耐候性などにつ
いて、更に向上させる為のゾルであって、幅広いpH領
域で安定な変性金属酸化物コロイドの安定なゾルを提供
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1観点は、
2〜60nmの一次粒子径を有する金属酸化物のコロイ
ド粒子(A)を核として、その表面を酸性酸化物のコロ
イド粒子からなる被覆物(B)で被覆して得られた粒子
(C)を含有し、且つ(C)を金属酸化物に換算して2
〜50重量%の割合で含み、そして2〜100nmの一
次粒子径を有する安定な変性金属酸化物ゾルである。
【0015】第2観点は、核の金属酸化物が、Ti、F
e、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、In、Sn、
Sb、Ta、W、Pb、Bi及びCeから成る群から選
ばれた1種又は2種以上の金属の酸化物である第1観点
に記載の変性金属酸化物ゾルである。
【0016】第3観点は、被覆物(B)に用いられる酸
性酸化物が、酸化アンチモンである第1観点又は第2観
点に記載の変性金属酸化物ゾルである。
【0017】第4観点は、被覆物(B)がアルカリ成分
含有五酸化アンチモンコロイドである第1観点乃至第3
観点のいずれか一つに記載の変性金属酸化物ゾルであ
る。
【0018】第5観点は、被覆物(B)がアルキルアミ
ンからなるアルカリ成分と、0.02〜4.00のM/
Sb25モル比(但しMはアミン分子を示す。)を有す
る第4観点に記載の変性金属酸化物ゾルである。
【0019】第6観点は、被覆物(B)に更にアルキル
アミン含有シリカを加えた第1観点乃至第5観点のいず
れか一つに記載の変性金属酸化物ゾルである。
【0020】第7観点は、核としての金属酸化物のコロ
イド粒子(A)を含有する水性ゾルと、被覆物(B)を
含有する水性ゾルとを、その金属酸化物に換算した
(B)/(A)の重量割合で0.01〜1に混合した
後、その水性媒体を加熱する事を特徴とする第1観点に
記載の変性金属酸化物ゾルの製造方法である。
【0021】第8観点は、核としての金属酸化物のコロ
イド粒子(A)を含有する水性ゾルと、被覆物(B)と
して水溶性アンチモン酸アルカリ塩の水溶液とを、その
金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合で0.
01〜1に混合した後、その水性媒体を加熱し、陽イオ
ン交換を行う事を特徴とする第1観点に記載の変性金属
酸化物ゾルの製造方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】ここで一次粒子径とは、粒子が単
一粒子の状態で分散しているか、又はこれに近い状態を
しているゾルを一次ゾルといい、この一次ゾル中の粒子
を一次粒子と呼びそれらの粒子直径のことである。一次
ゾル中の一次粒子がいくつか集合したものが二次ゾルで
ある。本願発明で、核粒子(A)も、被覆に用いるコロ
イド粒子(B)も、変性された金属酸化物粒子(C)
も、一次粒子径で表され、これらは(A)や(B)や
(C)が凝集形態で測定された粒子径ではなく、(A)
や(B)や(C)が個々に分離した時の1個の(A)や
(B)や(C)の粒子の直径であり、電子顕微鏡によっ
て測定することが出来る。
【0023】2〜60nmの一次粒子径を有する金属酸
化物のコロイド粒子(A)は、公知の方法、例えば、イ
オン交換法、解膠法、加水分解法、反応法により製造す
る事が出来る。上記のイオン交換法の例としては、上記
金属の酸性塩を水素型イオン交換樹脂で処理する方法、
あるいは上記金属の塩基性塩を水酸基型陰イオン交換樹
脂で処理する方法が挙げられる。上記解膠法の例として
は、上記金属の酸性塩を塩基で中和するか、あるいは上
記金属の塩基性塩を酸で中和させることによって得られ
るゲルを洗浄した後、酸又は塩基で解膠する方法が挙げ
られる。上記加水分解法の例としては、上記金属のアル
コキシドを加水分解する方法、あるいは上記金属の塩基
性塩を加熱下加水分解した後、不要の酸を除去する方法
が挙げられる。上記反応法の例としては、上記金属の粉
末と酸とを反応させる方法が挙げられる。核の金属酸化
物は、Ti、Fe、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、M
o、In、Sn、Sb、Ta、W、Pb、Bi及びCe
から成る群から選ばれた1種又は2種以上の金属の酸化
物である。この金属酸化物のコロイド粒子(A)は原子
価2〜6の金属の酸化物であり、それら金属の酸化物の
形態として例えばTiO2、Fe23、CuO、Zn
O、Y23、ZrO2、Nb25、MoO3、In23
SnO2、Sb25、Ta25、WO3、PbO、Bi2
3等が例示する事が出来る。そしてこれらの金属酸化
物は単独で用いる事も、組み合わせて用いる事もでき
る。組み合わせとしては、上記金属酸化物を数種類混合
する方法や、上記金属酸化物を複合化させる方法、又は
上記金属酸化物を原子レベルで固溶体化する方法が挙げ
られる。例えば、SnO2粒子とWO3粒子がその界面で
化学的な結合を生じて複合化されたSnO2−WO3複合
コロイド粒子、SnO2粒子とZrO2粒子がその界面で
化学的な結合を生じて複合化されたSnO2−ZrO2
合コロイド粒子、TiO2とZrO2とSnO2が原子レ
ベルで固溶体を形成して得られたTiO2−ZrO2−S
nO2複合コロイド粒子が挙げられる。上記の核に用い
る金属の酸化物は、金属成分の組み合わせにより化合物
として用いる事もでき、例えばZnSb26、InSb
4、ZnSnO3が挙げられる。
【0024】本願発明では、金属酸化物のコロイド粒子
(A)を核として、その表面を酸性酸化物のコロイド粒
子からなる被覆物(B)で被覆して得られた粒子(C)
を得る。その被覆物(B)に用いられる酸性酸化物は、
酸化アンチモンが用いられる。
【0025】この被覆物(B)は、アルカリ成分含有五
酸化アンチモンコロイドを好ましく用いる事が出来る。
【0026】上記のアルカリ含有五酸化アンチモンコロ
イドは下記に示す方法(酸化法、酸分解法等)で得るこ
とができる。酸分解法の例としてはアンチモン酸アルカ
リを無機酸と反応させた後にアミンで解膠する方法(特
開昭60−41536号、特開昭61−227918
号)、酸化法の例とアミンやアルカリ金属の共存下で三
酸化アンチモンを過酸化水素で酸化する方法(特公昭5
7−11848号、特開昭59−232921号)や三
酸化アンチモンを過酸化水素で酸化した後、アミンやア
ルカリ金属を添加する方法で得ることができる。
【0027】上記のアルカリ成分含有五酸化アンチモン
コロイドのアルカリ成分の例としてはアルカリ金属、ア
ンモニウム、第四級アンモニウム又は水溶性のアミンが
挙げられる。これらの好ましい例としてはNa、K及び
NH3、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、
n−プロピルアミン、ジイソブチルアミン等のアルキル
アミン、ベンジルアミン等のアラルキルアミン、ピペリ
ジン等の脂環式アミン、モノエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等のアルカノールアミンが挙げられる。
特にアルカリ金属としてはカリウム、有機塩基としては
ジイソプロピルアミンが好ましい。上記、アルカリ成分
含有五酸化アンチモンコロイド中のアルカリ成分と五酸
化アンチモンのモル比はM/Sb25が0.02〜4.
00が好ましく、これより少ないと得られたコロイドの
安定性が乏しくなり、また多すぎるとこのようなゾルを
用いて得られる乾燥塗膜の耐水性が低くなり実用上好ま
しくない。
【0028】アルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイ
ド粒子は、微小な五酸化アンチモンのコロイド粒子であ
り、その粒子径は電子顕微鏡観察により一次粒子径が1
〜20nm程度であった。アルカリ成分としてジイソプ
ロピルアミン等のアミン塩が好ましく、アミン/Sb2
5のモル比は0.02〜4.00である。
【0029】上記の被覆物(B)には、アルカリ成分含
有五酸化アンチモンコロイド粒子に、更にアルキルアミ
ン含有シリカ粒子を加える事が出来る。
【0030】本願発明の変性金属酸化物ゾルの製造は第
1方法として、核としての金属酸化物のコロイド粒子
(A)を含有する水性ゾルと、被覆物(B)を含有する
水性ゾルとを、その金属酸化物に換算した(B)/
(A)の重量割合で0.01〜1に混合した後、その水
性媒体を加熱する方法である。例えば、金属酸化物のコ
ロイド粒子(A)を含有する水性ゾルと、アルキルアミ
ンをアルカリ成分として含有する五酸化アンチモンコロ
イド粒子(B)を含有するゾルとを上記割合で混合し、
水性媒体を加熱する事により、コロイド粒子(A)を核
としてその表面をアルカリ成分含有五酸化アンチモンコ
ロイド粒子(B)で被覆した粒子(C)からなる変性金
属酸化物ゾルが得られる。
【0031】また、上記製造の第2方法として、核とし
ての金属酸化物のコロイド粒子(A)を含有する水性ゾ
ルと、被覆物(B)として水溶性アンチモン酸アルカリ
塩の水溶液とを、その金属酸化物に換算した(B)/
(A)の重量割合で0.01〜1に混合した後、その水
性媒体を加熱し、陽イオン交換を行う方法である。この
第2方法に用いられる水溶性アンチモン酸アルカリ塩の
水溶液は、アンチモン酸カリウムの水溶液が好ましく用
いることが出来る。例えば、金属酸化物のコロイド粒子
(A)を含有する水性ゾルと、被覆物(B)としてアン
チモン酸カリウムの水溶液とを混合し、加熱し、その後
イオン交換を行い、アルキルアミン等のアルカリ成分で
安定化させる事により、コロイド粒子(A)の表面にア
ルカリ成分含有五酸化アンチモンのコロイド粒子(B)
が被覆された構造を有する粒子(C)からなる変性金属
酸化物ゾルが得られる。
【0032】また、上記第1又は第2の方法において、
核となる金属酸化物のコロイド粒子(A)が酸性ゾルの
場合は、被覆物(B)であるアルキルアミンをアルカリ
成分として含有する五酸化アンチモンコロイド粒子また
は水溶性のアンチモン酸アルカリ塩とを、その金属酸化
物に換算した(B)/(A)の重量割合で0.01〜1
に混合した後、その水性媒体の陰イオン交換を行い、得
られたコロイド粒子を(A’)として、更に上記第1方
法では(A’)を含有する水性媒体を加熱する操作を、
上記第2方法では(A’)を含有する水性媒体を加熱し
陽イオン交換し、更にアルキルアミン等のアルカリ成分
で安定化する操作を行う事により、変性金属酸化物ゾル
を得ることも出来る。
【0033】この混合は0〜100℃の温度、好ましく
は室温から60℃で行う事が出来る。そして、加熱はオ
ートクレーブを用い100℃以上で行うことも可能であ
るが、好ましくは70〜95℃で行われる。
【0034】この混合によって得られるべき変性された
コロイド粒子(C)のゾルが、(A)成分の金属酸化物
と(B)被覆成分の酸化物換算の合計が2〜40重量%
含有するように上記混合に用いられる両成分の濃度を上
記混合前に選定してから混合することが好ましい。
【0035】本発明の変性金属酸化物ゾルは、本願発明
の目的が達成される限り、他の任意の成分を含有するこ
とができる。特にオキシカルボン酸類を全金属酸化物の
合計量に対し約30重量%以下に含有させると分散性等
の性能が更に改良されたコロイドが得られる。用いられ
るオキシカルボン酸の例としては、乳酸、酒石酸、クエ
ン酸、グルコン酸、リンゴ酸、グリコール酸等が挙げら
れる。また、アルカリ成分を含有する事ができ、例え
ば、Li、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ金属水酸
化物、NH4、エチルアミン、トリエチルアミン、イソ
プロピルアミン、n−プロピルアミン等のアルキルアミ
ン;ベンジルアミン等のアラルキルアミン;ピペリジン
等の脂環式アミン;モノエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等のアルカノールアミンである。これらは2
種以上を混合して含有することができる。また上記の酸
性成分と併用することができる。これらを全金属酸化物
の合計量に対し約30重量%以下に含有させることがで
きる。
【0036】ゾル濃度を更に高めたいときには、最大約
50重量%まで常法、例えば蒸発法、限外濾過法等によ
り濃縮することができる。またこのゾルのpHを調整し
たい時には、濃縮後に、前記アルカリ金属、有機塩基
(アミン)、オキシカルボン酸等をゾルに加えることに
よって行うことができる。特に、金属酸化物の合計濃度
が10〜40重量%であるゾルは実用的に好ましい。
【0037】上記混合によって得られた変性された金属
酸化物コロイドが水性ゾルであるときは、この水性ゾル
の水媒体を親水性有機溶媒で置換することによりオルガ
ノゾルが得られる。この置換は、蒸留法、限外濾過法等
通常の方法により行うことができる。この親水性有機溶
媒の例としてはメチルアルコール,エチルアルコール,
イソプロピルアルコール等の低級アルコール;ジメチル
ホルムアミド,N,N’−ジメチルアセトアミド等の直
鎖アミド類;N−メチル−2−ピロリドン等の環状アミ
ド類;エチルセロソルブ,エチレングリコール等のグリ
コール類等が挙げられる。
【0038】
【実施例】A.金属酸化物のコロイド粒子の製造 (酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合ゾ
ルの調製) A−1 (a)工程:四塩化チタン(TiO2として27.2重
量%、Clとして32.0重量%を含有する。住友シチ
ックス(株)製)587.5g(TiO2として15
9.8gを含有する。)とオキシ塩化ジルコニウム3
5.65g(ZrO2として24.6gを含有す
る。)、水708.55gを3リットルのジャケット付
きガラス製セパラブルフラスコにとり塩化チタンとオキ
シ塩化ジルコニウム混合水溶液1331.7g(TiO
2として12.0重量%、ZrO2として1.85重量%
を含有する。)を作成した。この水溶液をガラス製攪拌
棒で攪拌しながら60℃まで加温した後、冷却しながら
35%過酸化水素水(工業用)738.0gと金属スズ
粉末(山石金属(株)製AT−Sn、No.200)4
48.4gを添加した。
【0039】過酸化水素水と金属スズの添加ははじめに
金属スズを24.9g、次いで過酸化水素水41.0g
を徐々に加え、反応が終了するのを待って(5〜10
分)金属スズと過酸化水素水の添加を繰り返す方法で1
7回分割添加し、最後だけ過酸化水素水41.0gを次
いで金属スズを25.1gを添加し、トータル18回の
分割添加で行った。反応は発熱反応のため金属スズの添
加により80〜85℃になり反応が終了すると冷却のた
めに60〜70℃に低下した。従って反応温度は60〜
85℃であった。添加時の金属スズと過酸化水素水の割
合はH22/Snモル比で2.0であった。金属スズと
過酸化水素水の添加に要した時間は1.0時間であっ
た。尚、反応により水が蒸発するので適量の補充を行っ
た。反応終了後、淡黄色透明な塩基性塩化チタン−ジル
コニウム−スズ複合塩水溶液2266gを得た。得られ
た塩基性塩化チタン−ジルコニウム−スズ複合塩水溶液
中の酸化チタン濃度は7.10重量%、酸化ジルコニウ
ム濃度は1.10重量%、酸化スズ濃度は25.2重量
%、Zr/Tiモル比は0.1で、Ti/(Zr+S
n)モル比0.5であった。また(Ti+Zr+Sn)
/Clモル比は1.06であった。 (b)工程:(a)工程で得られた塩基性塩化チタン−
ジルコニウム−スズ複合塩水溶液2266gに、水12
810gを添加し、TiO2+ZrO2+SnO2換算で
5重量%の水溶液とした。この水溶液を95〜98℃で
12時間加水分解を行い、一次粒子径4〜8nmの酸化
チタン−酸化ジルコニウム−酸化スズ複合コロイドの凝
集体を得た。 (c)工程:(b)工程で得た酸化チタン−酸化ジルコ
ニウム−酸化スズ複合コロイドの凝集体スラリーを限外
濾過装置にて水約20リットルを用いて濃縮→注水→濃
縮を繰り返し、過剰な電解質を洗浄除去、解膠させ、酸
性の酸化チタン−酸化ジルコニウム−酸化スズ複合水性
ゾル14780.4gを得た。 (d)工程:(c)工程で得た水性ゾル5647gにイ
ソプロピルアミンを5.1g、ジイソプロピルアミン
2.7gを添加した後、水酸基型陰イオン交換樹脂(ア
ンバーライト410)を充填したカラムに室温で通液す
ることにより酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニ
ウム複合水性ゾル(希薄液)6963gを得た。このゾ
ルは全金属酸化物4.05重量%、pH9.47で、白
濁傾向を示すが、ついで80℃で1hr加熱熟成するこ
とによって透明性の良いゾルを6950g得た。 (酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合ゾ
ルの調製) A−2 (a’)工程:ファウドラー型攪拌翼付きグラスライニ
ング反応槽に水146kg、四塩化チタン(TiO2
して27.89重量%、Clとして31.7重量%を含
有する。住友シチックス(株)製)248.8kg(T
iO2として69.39kgを含有する。)を仕込んだ
後、攪拌下、炭酸ジルコニル25.5kg(ZrO2
して10.73kgを含有する。)を徐々に添加、溶解
させ、塩基性塩化チタン−ジルコニウム混合水溶液42
0.3kg(TiO2として16.51重量%、ZrO2
として4.11重量%を含有する。)を作成した。この
水溶液に冷却しながら金属スズ粉末(山石金属(株)製
AT−Sn、No.200)41.5kgと35%過酸
化水素水(工業用)71.4kgを添加した。
【0040】金属スズと過酸化水素と添加を繰り返す方
法で金属スズを5.1kg、次いで過酸化水素を8.8
kgを7回分割添加し、最後だけ金属スズを5.8kg
次いで過酸化水素9.8kgを添加し、トータル8回の
分割添加で行った。反応は発熱反応のために過酸化水素
の添加により70〜75℃になり反応が終了すると冷却
のために55〜60℃に低下した。したがって反応温度
は55〜75℃であった。添加時の過酸化水素と金属ス
ズの割合はH22/Snモル比で2.1であった。過酸
化水素水と金属スズの添加に要した時間は2時間45分
であった。尚、反応により水が蒸発するので適量の補充
を行った。反応終了後、淡黄色透明な塩基性塩化チタン
−ジルコニウム−スズ複合塩水溶液500kgを得た。
得られた塩基性塩化チタン−ジルコニウム−スズ複合塩
水溶液中の酸化チタン濃度は13.88重量%、酸化ジ
ルコニウム濃度は2.15重量%、酸化スズ濃度は1
0.54重量%、Zr/Tiモル比0.1で、Ti/
(Zr+Sn)モル比2.0であった。また(Ti+Z
r+Sn)/Clモル比は0.59であった。 (b’)工程:(a’)工程で得られた塩基性塩化チタ
ン−ジルコニウム−スズ複合塩水溶液500kgを水2
200kgに添加し、TiO2+ZrO2+SnO 2換算
で5重量%の水溶液とした。この水溶液を95〜98℃
で10時間加水分解を行い、一次粒子径4〜8nmの酸
化チタン−酸化ジルコニウム−酸化スズ複合コロイドの
凝集体を得た。 (c’)工程:(b’)工程で得た酸化チタン−酸化ジ
ルコニウム−酸化スズ複合コロイドの凝集体スラリーを
限外ろ過装置にて水約21m3を用いて濃縮→注水→濃
縮を繰り返し、過剰な電解質を洗浄除去、解膠させ、酸
性の酸化チタン−酸化ジルコニウム−酸化スズ複合水性
ゾル2700kgを得た。このゾルは全金属酸化物5.
5重量%、pH2.70、電導度1361μS/cmで
あった。 (d’)工程:(c’)工程で得た水性ゾルを2192
kgに水1827kgを加え希釈し、ジイソプロピルア
ミン3.62kgを添加した後、水酸基型陰イオン交換
樹脂(アンバーライトIRA−410)を充填したカラ
ムに室温で通液することにより酸化チタン−酸化ジルコ
ニウム−酸化スズ複合水性ゾル(希薄液)4200kg
を得た。このゾルは全金属酸化物2.87重量%、pH
10.04で白濁傾向を示すが、次いで80℃で1hr
加熱熟成することによって透明性の良いゾルを得た。
【0041】B.被覆物の調製 (アルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイドの調整) B−1 500ミリリットルの4つ口フラスコに三酸化アンチモ
ン(広東三国製、Sb 23として99.5%を含有す
る。)を52.6g、純水444gおよびジイソプロピ
ルアミン40.2gを添加し、スターラー攪拌下で70
℃に昇温後、35%過酸化水素を53g徐々に添加し
た。反応終了後、ガラス濾紙(ADVANTEC製GA
−100)にて濾過した。濃度はSb25として9.8
重量%、ジイソプロピルアミンとして6.8重量%、ジ
イソプロピルアミン/Sb25のモル比は2.2、透過
型電子顕微鏡による観測で一次粒子径は、1〜10nm
であった。 (アルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイドの調整) B−2 500ミリリットルの4つ口フラスコに三酸化アンチモ
ン(広東三国製、Sb 23として99.5%を含有す
る。)を87.6g、純水460gおよび水酸化カリウ
ム(小宗化学製、試薬一級)39.2gを添加し、スタ
ーラー攪拌下で70℃に昇温後、35%過酸化水素を6
3.2g徐々に添加した。反応終了後、ガラス濾紙(A
DVANTEC製GA−100)にて濾過した。濃度は
Sb25として15重量%、水酸化カリウムとして5.
6重量%、K2O/Sb25のモル比は1.0であっ
た。
【0042】得られたアンチモン酸カリウムの水溶液を
2.5重量%に希釈し、カチオン型イオン交換樹脂を充
填したカラムに通液した。イオン交換後のアンチモン酸
の溶液にジイソプロピルアミンを攪拌下で39.5g添
加し、アルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイド溶液
を得た。濃度はSb25として2.2重量%、ジイソプ
ロピルアミンとして0.9重量%、ジイソプロピルアミ
ン/Sb25のモル比は1.3、透過型電子顕微鏡によ
る観測で一次粒子径は、1〜10nmであった。 (アルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイドの調整) B−3 500ミリリットルの4つ口フラスコに三酸化アンチモ
ン(広東三国製、Sb 23として99.5%を含有す
る。)を56.9g、純水313gおよび85%リン酸
15.3gを添加(P25/Sb25として0.15重
量比)し、スターラー攪拌下で70℃に昇温後、35%
過酸化水素を77.8g徐々に添加した。反応終了後、
ガラス濾紙(ADVANTEC製GA−100)にて濾
過した。濃度はSb25で13.2重量%、リン酸0.
14重量%であった。得られた五酸化アンチモンゾルに
更にジイソプロピルアミンを15.8g添加し、リン酸
−アミン含有の五酸化アンチモンゾルを得た。濃度はS
25として13.2重量%、リン酸として2.0重量
%、ジイソプロピルアミンとして3.3重量%であっ
た。ジイソプロピルアミン/Sb25のモル比は0.8
0、透過型電子顕微鏡による観測で一次粒子径は、3〜
12nmであった。 (アルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイドの調整) B−4 500ミリリットルの4つ口フラスコに三酸化アンチモ
ン(広東三国製、Sb 23として99.5%を含有す
る。)を63.4g、純水412.2gおよび85%リ
ン酸17.1gとジイソプロピルアミン45.2gを添
加し、スターラー攪拌下で70℃に昇温後、35%過酸
化水素を42.1g徐々に添加した。反応終了後、ガラ
ス濾紙にて濾過した。濃度はSb25として12.1重
量%、ジイソプロピルアミン/Sb25のモル比は2.
1であった。得られた五酸化アンチモンゾルにジイソプ
ロピルアミンを17.5g添加し、アルカリ成分含有五
酸化アンチモンゾルを597.5gを得た。透過型電子
顕微鏡による観測で一次粒子径は、2〜12nmであっ
た。
【0043】実施例1 A−1の(d)工程で得た水性ゾルにB−1で調整した
アミン成分含有五酸化アンチモンコロイドを282gを
攪拌下で添加し、その金属酸化物に換算した(B)/
(A)の重量割合で0.1に混合した後90℃で3時間
加熱熟成した。
【0044】得られた変性された酸化チタン−酸化第二
スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル(希薄液)を分画
分子量5万の限外ろ過膜の濾過装置により室温で濃縮
し、高濃度の変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸
化ジルコニウム複合水性ゾルを2655g得た。このゾ
ルは比重1.106、pH8.93、粘度6.5c.
p.、金属酸化物に換算した濃度は11.3重量%で安
定であった。上記高濃度の変性された酸化チタン−酸化
第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル885gをロ
ータリーエバポレーターにて減圧下、液温30℃以下で
メタノール7リットルを少しずつ加えながら水を留去す
ることにより、水性ゾルの水をメタノールで置換した変
性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム
複合メタノールゾル333.3gを得た。このゾルは比
重1.092、pH7.60(水との等重量混合物)、
粘度3.4c.p.、金属酸化物に換算した濃度は30
重量%、水分0.65重量%,電子顕微鏡観察による粒
子径は5〜15nmであった。このゾルはコロイド色を
呈し、透明性が高く、室温で3カ月放置後も沈降物の生
成、白濁、増粘等の異常は認められず安定であった。ま
たこのゾルの乾燥物の屈折率は1.92であった。
【0045】実施例2 金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合が0.
1に混合される様に、実施例1のB−1成分のアルカリ
成分含有五酸化アンチモンコロイドを、B−2成分のア
ルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイド1272gに
変更した以外は実施例1と同様に行った。
【0046】得られた変性された高濃度の酸化第二スズ
−酸化ジルコニウム複合水性ゾルは比重1.108、p
H8.24、粘度6.0c.p.、金属酸化物に換算し
た濃度は12.5重量%で安定であった。上記の高濃度
の変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニ
ウム複合水性ゾル800gをロータリーエバポレーター
にて減圧下、液温30℃以下でメタノール7リットルを
少しずつ加えながら水を留去することにより、水性ゾル
の水をメタノールで置換した変性された酸化チタン−酸
化第二スズ−酸化ジルコニウム複合メタノールゾル33
3.3gを得た。このゾルは比重1.084,pH7.
72(水との等重量混合物)、粘度4.7cp,金属酸
化物に換算した濃度は30重量%,水分0.70重量
%,電子顕微鏡観察による粒子径は5〜15nmであっ
た。このゾルはコロイド色を呈し、透明性が高く、室温
で3カ月放置後も沈降物の生成、白濁、増粘等の異常は
認められず安定であった。またこのゾルの乾燥物の屈折
率は1.87であった。
【0047】実施例3 金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合が0.
1に混合される様に、実施例1のアルカリ成分含有五酸
化アンチモンコロイドを、B−3工程で調整したアルカ
リ成分含有五酸化アンチモンコロイド213gに変更し
た以外は実施例1と同様に行った。
【0048】得られた変性された高濃度の変性された酸
化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾ
ルは比重1.092、pH7.80、粘度3.1cp、
金属酸化物に換算した濃度は9.9重量%で安定であっ
た。
【0049】上記の高濃度の変性された酸化チタン−酸
化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル1010g
をロータリーエバポレーターにて減圧下、液温30℃以
下でメタノール7リットルを少しずつ加えながら水を留
去することにより、水性ゾルの水をメタノールで置換し
た変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニ
ウム複合メタノールゾル333.3gを得た。このゾル
は比重1.096、pH7.69(水との等重量混合
物)、粘度4.3cp、金属酸化物に換算した濃度は3
0重量%、水分0.66重量%、電子顕微鏡観察による
粒子径は5〜15nmであった。このゾルはコロイド色
を呈し、透明性が高く、室温で3カ月放置後も沈降物の
生成、白濁、増粘等の異常は認められず安定であった。
またこのゾルの乾燥物の屈折率は1.87であった。
【0050】実施例4 金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合が0.
1に混合される様に、実施例1のアルカリ成分含有五酸
化アンチモンコロイドを、B−4工程で調整したアルカ
リ成分含有五酸化アンチモンコロイド232gに変更し
た以外は実施例1と同様に行った。
【0051】得られた変性された高濃度の酸化チタン−
酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾルは比重
1.146、pH7.85、粘度7.0(B型粘度計N
o.1ローター)cp、金属酸化物に換算した濃度は1
5.6重量%で安定であった。上記の高濃度の変性され
た酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水
性ゾル641gをロータリーエバポレーターにて減圧
下、液温30℃以下でメタノール7リットルを少しずつ
加えながら水を留去することにより、水性ゾルの水をメ
タノールで置換した変性された酸化チタン−酸化第二ス
ズ−酸化ジルコニウム複合メタノールゾル333.3g
を得た。このゾルは比重1.100、pH7.60(水
との等重量混合物)、粘度5.6cp、金属酸化物に換
算した濃度は30重量%、水分0.73重量%、電子顕
微鏡観察による粒子径は5〜15nmであった。このゾ
ルはコロイド色を呈し、透明性が高く、室温で3カ月放
置後も沈降物の生成、白濁、増粘等の異常は認められず
安定であった。またこのゾルの乾燥物の屈折率は1.8
7であった。
【0052】実施例5 A−2の(d’)工程で得た水性ゾル9808gに、B
−1で調整したアミン成分含有五酸化アンチモンコロイ
ドを282gを攪拌下で添加し、その金属酸化物に換算
した(B)/(A)の重量割合で0.1に混合した後9
0℃で3時間加熱熟成した。
【0053】得られた変性された酸化チタン−酸化第二
スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル(希薄液)を分画
分子量5万の限外ろ過膜の濾過装置により室温で濃縮
し、高濃度の変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸
化ジルコニウム複合水性ゾルを2727g得た。このゾ
ルは比重1.104、pH9.10、粘度7.0c.
p.、金属酸化物に換算した濃度は11.0重量%で安
定であった。上記高濃度の変性された酸化チタン−酸化
第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾルをロータリー
エバポレーターにて減圧下、液温30℃以下でメタノー
ル7リットルを少しずつ加えながら水を留去することに
より、水性ゾルの水をメタノールで置換した変性された
酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合メタ
ノールゾル988gを得た。このゾルは比重1.08
0、pH8.01(水との等重量混合物)、粘度5.0
c.p.、金属酸化物に換算した濃度は30重量%、水
分0.51重量%,電子顕微鏡観察による粒子径は5〜
15nmであった。このゾルはコロイド色を呈し、透明
性が高く、室温で3カ月放置後も沈降物の生成、白濁、
増粘等の異常は認められず安定であった。またこのゾル
の乾燥物の屈折率は1.92であった。
【0054】実施例6 金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合が0.
1に混合される様に、実施例5のB−1成分のアルカリ
成分含有五酸化アンチモンコロイドを、B−2成分のア
ルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイド1272gに
変更した以外は実施例5と同様に行った。
【0055】得られた変性された高濃度の酸化第二スズ
−酸化ジルコニウム複合水性ゾルは比重1.100、p
H8.76、粘度7.4c.p.、金属酸化物に換算し
た濃度は10.5重量%で安定であった。上記の高濃度
の変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニ
ウム複合水性ゾル2857gをロータリーエバポレータ
ーにて減圧下、液温30℃以下でメタノール7リットル
を少しずつ加えながら水を留去することにより、水性ゾ
ルの水をメタノールで置換した変性された酸化チタン−
酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合メタノールゾル9
79gを得た。このゾルは比重1.074,pH8.2
8(水との等重量混合物)、粘度6.3cp,金属酸化
物に換算した濃度は30重量%,水分1.10重量%,
電子顕微鏡観察による粒子径は5〜15nmであった。
このゾルはコロイド色を呈し、透明性が高く、室温で3
カ月放置後も沈降物の生成、白濁、増粘等の異常は認め
られず安定であった。またこのゾルの乾燥物の屈折率は
1.92であった。
【0056】実施例7 金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合が0.
1に混合される様に、実施例5のアルカリ成分含有五酸
化アンチモンコロイドを、B−3工程で調整したアルカ
リ成分含有五酸化アンチモンコロイド213gに変更し
た以外は実施例5と同様に行った。
【0057】得られた変性された高濃度の変性された酸
化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾ
ルは比重1.106、pH8.20、粘度5.6cp、
金属酸化物に換算した濃度は10.9量%で安定であっ
た。
【0058】上記の高濃度の変性された酸化チタン−酸
化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル2752g
をロータリーエバポレーターにて減圧下、液温30℃以
下でメタノール7リットルを少しずつ加えながら水を留
去することにより、水性ゾルの水をメタノールで置換し
た変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニ
ウム複合メタノールゾル995gを得た。このゾルは比
重1.082、pH7.71(水との等重量混合物)、
粘度8.4cp、金属酸化物に換算した濃度は30重量
%、水分0.61重量%、電子顕微鏡観察による粒子径
は5〜15nmであった。このゾルはコロイド色を呈
し、透明性が高く、室温で3カ月放置後も沈降物の生
成、白濁、増粘等の異常は認められず安定であった。ま
たこのゾルの乾燥物の屈折率は1.92であった。
【0059】実施例8 A−1の(d)工程で得た水性ゾルに、アンチモン酸カ
リウムの水溶液を188gを攪拌下で添加し、その金属
酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合で0.1に
混合した後90℃で3時間加熱熟成した。ついで金属酸
化物に換算した濃度で1.5重量%に希釈し、水素型陽
イオン交換樹脂に通液、カリウムの除去を行った。得ら
れた酸性ゾルにジイソプロピルアミンを7.05gを強
攪拌下で添加し、限外ろ過にて濃縮を行った。ついで得
られたゾル3100gをロータリーエバポレーターにて
減圧下、液温30℃以下でメタノール30リットルを少
しずつ加えながら水を留去することにより、水性ゾルの
水をメタノールで置換した変性された酸化チタン−酸化
第二スズ−酸化ジルコニウム複合メタノールゾル112
8gを得た。このゾルは比重0.984、pH7.51
(水との等重量混合物)、粘度5.2cp、金属酸化物
に換算した濃度は20重量%、水分0.60重量%、電
子顕微鏡観察による粒子径は5〜15nmであった。こ
のゾルはコロイド色を呈し、透明性が高く、室温で3カ
月放置後も沈降物の生成、白濁、増粘等の異常は認めら
れず安定であった。またこのゾルの乾燥物の屈折率は
1.87であった。
【0060】実施例9 A−2の(c’)工程で得た酸性ゾル1013gを、B
−1で調整したアルカリ成分含有五酸化アンチモンコロ
イド56gを水650gで希釈した液に攪拌下で添加
し、その金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割
合で0.1に混合した後、水酸基型陰イオン交換樹脂
(アンバーライトIRA−410)を充填したカラムに
室温で通液することにより変性されたアルカリ性酸化チ
タン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル
(希薄液)を得た。このゾルは金属酸化物に換算した濃
度は3.57重量%、pH10.52であった。次いで
90℃で1hr加熱熟成することによって透明性の良い
ゾルを得た。
【0061】得られた変性酸化チタン−酸化第二スズ−
酸化ジルコニウム複合水性ゾル(希薄液)を、分画分子
量5万の限外濾過膜の濾過装置により室温で濃縮し、変
性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム
複合水性ゾル343.2gを得た。このゾルは、金属酸
化物に換算した濃度は17.9重量%であった。上記の
高濃度の変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジ
ルコニウム複合水性ゾル343.2gをロータリーエバ
ポレーターにて減圧下、液温30℃以下でメタノール7
リットルを少しずつ加えながら水を留去することによ
り、水性ゾルの水をメタノールで置換した変性された酸
化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合メタノ
ールゾル198gを得た。このゾルは比重1.078、
pH7.67(水との等重量混合物)、粘度3.1c
p、金属酸化物に換算した濃度は30重量%、水分0.
5重量%、電子顕微鏡観察による粒子径は5〜15nm
であった。このゾルはコロイド色を呈し、透明性が高
く、室温で3カ月放置後も沈降物の生成、白濁、増粘等
の異常は認められず安定であった。またこのゾルの乾燥
物の屈折率は1.92であった。
【0062】実施例10 A−2の(c’)工程で得た酸性ゾル1013gを、B
−4で調整したアルカリ成分含有五酸化アンチモンコロ
イドを46.0gを水940gで希釈した液に攪拌下で
添加し、その金属酸化物に換算した(B)/(A)の重
量割合で0.1に混合した後、水酸基型陰イオン交換樹
脂(アンバーライトIRA−410)を充填したカラム
に室温で通液することにより変性されたアルカリ性酸化
チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル
(希薄液)を得た。このゾルは金属酸化物に換算した濃
度は2.8重量%、pH10.62であった。次いで更
にB−4で調製したアルカリ成分含有五酸化アンチモン
コロイドを23.0g加え、合計で(B)/(A)の重
量割合で0.15に混合した後、90℃で1hr加熱熟
成し、透明性の良いゾルを得た。
【0063】得られた変性された酸化チタン−酸化第二
スズ−酸化ジルコニウム複合水性ゾル(希薄液)を、分
画分子量5万の限外濾過膜の濾過装置により室温で濃縮
し、変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコ
ニウム複合水性ゾル643.0gを得た。このゾルは、
金属酸化物に換算した濃度は10.0%であった。上記
の高濃度の変性された酸化チタン−酸化第二スズ−酸化
ジルコニウム複合水性ゾル643.5gをロータリーエ
バポレーターにて減圧下、液温30℃以下でメタノール
9リットルを少しずつ加えながら水を留去することによ
り、水性ゾルの水をメタノールで置換した変性された酸
化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合メタノ
ールゾル198.0gを得た。このゾルは比重1.02
0、pH7.88(水との等重量混合物)、粘度6.0
cp、金属酸化物に換算した濃度は25.0重量%、水
分0.55重量%、電子顕微鏡観察による粒子径は5〜
15nmであった。このゾルはコロイド色を呈し、透明
性が高く、室温で3カ月放置後も沈降物の生成、白濁、
増粘等の異常は認められず安定であった。またこのゾル
の乾燥物の屈折率は1.93であった。
【0064】実施例11 ジルコニアゾル(日産化学工業製、NZS−30AD、
ZrO2として30wt%)を322gを水1678g
に希釈した。この希釈液に強攪拌下でB−1で調整した
アルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイドを150g
(Sb25換算で10重量%を含有する。)添加し、そ
の金属酸化物に換算した(B)/(A)の重量割合で
0.15に混合した後、90℃で3時間加熱熟成した。
得られた変性されたジルコニアゾルを水酸基型陰イオン
交換樹脂(アンバーライトIRA−410)を充填した
カラムに室温下で通液することにより変性されたアルカ
リ性ジルコニアゾルを得た。得られたゾルを分画分子量
5万の限外ろ過膜の濾過装置により室温下で濃縮し、変
性されたアルカリ性酸化ジルコニウムゾルを400g得
た。このゾルは比重1.310、pH8.34、粘度
3.0c.p.、全金属酸化物に換算した濃度は30.
5重量%であった。
【0065】上記の変性された酸化ジルコニウムゾル4
00gをロータリーエバポレーターにて減圧下、液温3
0℃以下でメタノール5リットルを少しずつ加えながら
水を留去することにより、メタノールで置換された変性
された酸化ジルコニウムゾル380gを得た。このゾル
は比重1.092、pH8.63(水との等重量混合
物)、粘度2.1cp、金属酸化物に換算した濃度は3
0.5重量%、水分1.1重量%、電子顕微鏡観察によ
る粒子径は3〜10nmであった。このゾルはコロイド
色を呈し、透明性が高く、室温で3カ月放置後も沈降物
の生成、白濁、増粘等の異常は認められず安定であっ
た。
【0066】実施例12 A−1の(d)工程で得た酸化チタン−酸化第二スズ−
酸化ジルコニウム複合ゾルに、B−1で調整したアルカ
リ成分含有五酸化アンチモンコロイド(Sb25として
9.8重量%)を282gおよびアミン含有活性珪酸の
コロイド(SiO2に換算して3.0重量%)16.7
gを強攪拌下で添加し、その金属酸化物に換算した
(B)/(A)の重量割合で0.1に混合した後、90
℃で3hr加熱熟成した。得られた変性された酸化チタ
ン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウムゾルをロータリー
エバポレーターにて減圧下、液温30℃以下でメタノー
ル8リットルを少しずつ加えながら水を留去することに
より、メタノールで置換された変性された酸化チタン−
酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合ゾル1200gを
得た。このゾルは比重1.050、pH7.37(水と
の等重量混合物)、粘度4.5cp、金属酸化物に換算
した濃度は25.0重量%、水分0.41重量%、電子
顕微鏡観察による粒子径は5〜15nmであった。この
ゾルはコロイド色を呈し、透明性が高く、室温で3カ月
放置後も沈降物の生成、白濁、増粘等の異常は認められ
ず安定であった。
【0067】比較例1 実施例1記載の変性ゾルの代わりに特開平3−2172
30号公報に開示されている酸化タングステン−酸化第
2スズ複合体粒子で被覆された酸化スズメタノールゾル
を330g用いた以外は全て実施例1と同様に行った。
【0068】比較例2 実施例1の(d)工程で得られたゾルをUFにておよそ
10重量%まで濃縮した。ついで得られたゾル1000
gに酒石酸4.0g、ジイソプロピルアミン6.0gを
強攪拌下で添加し、ロータリーエバポレーターにて減圧
下、液温30℃以下でメタノール20リットルを少しず
つ加えながら水を留去することにより、水性ゾルの水を
メタノールで置換した変性された酸化チタン−酸化第二
スズ−酸化ジルコニウム複合メタノールゾル330gを
得た。このゾルは比重1.098、pH7.47(水と
の等重量混合物)、粘度2.7cp、全金属酸化物30
重量%、水分0.60重量%、電子顕微鏡観察による粒
子径は4〜8nmであった。このゾルはコロイド色を呈
し、透明性が高く、室温で3カ月放置後も沈降物の生
成、白濁、増粘等の異常は認められず安定であった。ま
たこのゾルの乾燥物の屈折率は1.85であった。
【0069】(ゾルの耐光試験/変色試験)実施例1〜
12の変性された金属酸化物ゾルはゾルの状態では極薄
いコロイド色を呈するが、ガラス板状で乾燥するとコロ
イド色を呈さず、無色透明であった。
【0070】実施例1〜12と比較例1〜2のゾルをア
プリケーターにてガラス板状に薄膜の状態でコーティン
グし、150℃で乾燥した後、これにUV照射装置OH
D−320CM(オーク社製)で1時間紫外線を照射
し、耐光性を試験した。紫外線照射前後の被膜の色の変
化を目視で観察し、耐光性を判定した。変化が小さい段
階を(ランクa)、それより大きいを段階を(ランク
b)で表した。
【0071】(コーティング液の作製)γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン105.3重量部に0.
01規定の塩酸36.8重量部を滴下し、その後24h
r攪拌を行い、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランの加水分解物を調整した。これに実施例1〜7、
9、11及び比較例1〜2の変性された金属酸化物ゾル
はそれぞれ192.3重量部、実施例8の変性された金
属酸化物ゾルは290.0重量部、実施例10と12の
変性された金属酸化物ゾルは232重量部をそれぞれ添
加し、14種類のコート液を調整した。
【0072】(硬化膜の形成)市販の屈折率nD=1.
59のポリカーボネートの板を用意し、これにディップ
コートにてコーティング組成物を塗布し、120℃で2
時間加熱処理し、塗膜を硬化させた。 (耐湿性/耐水性試験)上記硬化後、温水60℃に1時
間浸せきし、取り出し水気を十分に拭い、スチールウー
ルで数回膜をこすった。そしてコーティング膜の状態を
目視で、傷の付き方が少ない段階を(ランクa)、それ
より多くなる順に、(ランクb)、(ランクc)、(ラ
ンクd)で表した。
【0073】
【表1】 耐水性の評価において、比較例1で示される変性された
酸化第二スズゾルよりも、比較例2で示される酸化チタ
ン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合ゾルの方が良
く、更に実施例1〜12で示される変性金属酸化物のコ
ロイド粒子の方が良いことがわかる。
【0074】変色試験においても同様に、比較例1で示
される変性された酸化第二スズゾルよりも、比較例2で
示される酸化チタン−酸化第二スズ−酸化ジルコニウム
複合ゾルの方が良く、更に実施例1〜12で示される変
性金属酸化物のコロイド粒子の方が良いことがわかる。
【0075】
【発明の効果】本願発明はアンチモン酸アルカリ塩、ア
ルカリ成分含有五酸化アンチモンコロイド、更にそれら
にシリカ成分を加えた被覆物による作用で、従来の金属
酸化物コロイドの種々の欠点(分散性、耐候性、耐湿
性、長期安定性、ハードコート剤との相溶性)を改善す
ることができ、優れた変性金属酸化物を得ることができ
る。 本願発明の変性された金属酸化物ゾルをハードコ
ート剤成分として用いると、従来の金属酸化物ゾルを用
いたときに見られる紫外線照射による黄変や、耐水性、
耐湿性、相溶性の問題を克服することができる。
【0076】本願発明の目的は、耐水性、耐湿性及び耐
候性能の良好な変性された金属酸化物のコロイド粒子の
安定なゾルを提供し、プラスチックレンズ表面に施され
るハードコート膜の性能向上成分として、そのハードコ
ート用塗料に混合して用いることができるゾルを提供す
ることにある。
【0077】本発明によって得られる表面変性された金
属酸化物コロイド粒子のゾルは無色透明であって、その
乾燥塗膜は約1.80〜1.95の屈折率を示し、ま
た、結合強度、硬度のいずれも高く、耐候性、帯電防止
性、耐熱性、耐摩耗性等も良好である。また、特に耐候
性、耐湿性が従来のものに比べ格段に向上している。
【0078】このゾルは、pHほぼ2〜9において安定
であり、工業製品として供給されるに充分な安定性も与
えることができる。
【0079】このゾルは、そのコロイド粒子が負に帯電
しているから、他の負帯電のコロイド粒子からなるゾル
などとの混和性が良好であり、例えばシリカゾル、五酸
化アンチモンゾル、アニオン性又はノニオン性の界面活
性剤、ポリビニルアルコール等の水溶液、アニオン性又
はノニオン性の樹脂エマルジョン、水ガラス、りん酸ア
ルミニウム等の水溶液、エチルシリケイトの加水分解
液、γ−グリシドキシトリメトキシシラン等のシランカ
ップリング剤又はその加水分解液などと安定に混合し得
る。
【0080】このような性質を有する本発明のゾルは、
プラスチックレンズ上にハードコート膜を形成させるた
めの屈折率、染色性、耐薬品性、耐水性、耐湿性、耐光
性、耐候性、耐摩耗性等の向上成分として特に有効であ
るが、その他種々の用途に用いることができる。
【0081】このゾルを有機質の繊維、繊維製品、紙な
どの表面に適用することによって、これら材料の難燃
性、表面滑り防止性、帯電防止性、染色性等を向上させ
ることができる。また、これらのゾルは、セラミックフ
ァイバー、ガラスファイバー、セラミックス等の結合剤
として用いることができる。更に、各種塗料、各種接着
剤等に混入して用いることによって、それらの硬化塗膜
の耐水性、耐薬品性、耐光性、耐候性、耐摩耗性、難燃
性等を向上させることができる。その他、これらのゾル
は、一般に、金属材料、セラミックス材料、ガラス材
料、プラスチック材料などの表面処理剤としても用いる
ことができる。更に触媒成分としても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J037 AA08 AA11 AA15 AA22 CA09 DD05 EE03 EE28 EE43 FF02 FF18 FF22 FF23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2〜60nmの一次粒子径を有する金属
    酸化物のコロイド粒子(A)を核として、その表面を酸
    性酸化物のコロイド粒子からなる被覆物(B)で被覆し
    て得られた粒子(C)を含有し、且つ(C)を金属酸化
    物に換算して2〜50重量%の割合で含み、そして2〜
    100nmの一次粒子径を有する安定な変性金属酸化物
    ゾル。
  2. 【請求項2】 核の金属酸化物が、Ti、Fe、Cu、
    Zn、Y、Zr、Nb、Mo、In、Sn、Sb、T
    a、W、Pb、Bi及びCeから成る群から選ばれた1
    種又は2種以上の金属の酸化物である請求項1に記載の
    変性金属酸化物ゾル。
  3. 【請求項3】 被覆物(B)に用いられる酸性酸化物
    が、酸化アンチモンである請求項1又は請求項2に記載
    の変性金属酸化物ゾル。
  4. 【請求項4】 被覆物(B)がアルカリ成分含有五酸化
    アンチモンコロイドである請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載の変性金属酸化物ゾル。
  5. 【請求項5】 被覆物(B)がアルキルアミンからなる
    アルカリ成分と、0.02〜4.00のM/Sb25
    ル比(但しMはアミン分子を示す。)を有する請求項4
    に記載の変性金属酸化物ゾル。
  6. 【請求項6】 被覆物(B)に更にアルキルアミン含有
    シリカを加えた請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の変性金属酸化物ゾル。
  7. 【請求項7】 核としての金属酸化物のコロイド粒子
    (A)を含有する水性ゾルと、被覆物(B)を含有する
    水性ゾルとを、その金属酸化物に換算した(B)/
    (A)の重量割合で0.01〜1に混合した後、その水
    性媒体を加熱する事を特徴とする請求項1に記載の変性
    金属酸化物ゾルの製造方法。
  8. 【請求項8】 核としての金属酸化物のコロイド粒子
    (A)を含有する水性ゾルと、被覆物(B)として水溶
    性アンチモン酸アルカリ塩の水溶液とを、その金属酸化
    物に換算した(B)/(A)の重量割合で0.01〜1
    に混合した後、その水性媒体を加熱し、陽イオン交換を
    行う事を特徴とする請求項1に記載の変性金属酸化物ゾ
    ルの製造方法。
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