JP2001105697A - テストパターン記録方法、情報処理装置、及び記録装置 - Google Patents

テストパターン記録方法、情報処理装置、及び記録装置

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JP2001105697A JP28493799A JP28493799A JP2001105697A JP 2001105697 A JP2001105697 A JP 2001105697A JP 28493799 A JP28493799 A JP 28493799A JP 28493799 A JP28493799 A JP 28493799A JP 2001105697 A JP2001105697 A JP 2001105697A
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Naoji Otsuka
尚次 大塚
Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Kiichiro Takahashi
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Osamu Iwasaki
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財士 山田
Minoru Teshigahara
稔 勅使川原
Takeshi Yazawa
剛 矢澤
Satoyuki Chikuma
聡行 筑間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価なスキャナーを用いずに、記録部の出力
特性の取得と、出力濃度の補正値を決定することができ
るようにする。 【解決手段】 記録ヘッド13に設けられた複数のノズ
ルからなるノズル列を複数のノズルブロック(a)〜
(d)に分割して設定し、前記各ノズルブロックに対応
する各パッチを同一ノズルブロック内のノズルのみを用
いて形成する。このパッチの寸法形状は、前記濃度セン
サ30によって光学的に濃度検出可能な寸法形状とす
る。そして、これらパッチによって構成されるテストパ
ターンを濃度センサによって検出し、記録ヘッドの各ノ
ズルにおける濃度補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録部に設けられ
た複数のノズルの出力特性情報を得るため、濃度センサ
により光学的に濃度検出されるテストパターンを記録媒
体に記録するテストパターン記録方法、並びにそのテス
トパターンの情報に基づき濃度補正を行うための情報処
理装置、及び記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、記録方式としては、例えば、熱エ
ネルギーによりインクリボンのインクを紙などの記録媒
体に転写させる熱転写方式、飛翔させた液滴を紙などの
記録媒体に付着させて記録を行うインクジェット記録方
式などが知られている。
【0003】これらの中でもインクジェット記録方式
は、低騒音、低ランニングコストであると共に、装置の
小型化、カラー化の実現等が容易であるといった理由か
ら、プリンタや複写機などに広く利用されている。
【0004】このようなインクジェット記録方式を用い
た記録装置は、記録速度を向上させるために、複数の記
録素子が集積配列された記録部を用いることが一般的で
ある。その記録素子としては、例えば、インクを吐出さ
せるノズルやインク吐出口などが含まれる。このような
インクジェット記録装置において、記録部が主走査方向
に走査するシリアルスキャン方式の場合は、画質低下の
要因の1つとして、主走査方向に沿ってスジ状に現れる
記録むら(以下、「スジむら」ともいう)が挙げられ
る。
【0005】スジむらは、周期的に現れる場合が多く、
その場合には非常に目立ち易いものとなり、画質を著し
く劣化させる要因となっている。例えば、インクの吐出
口がいわゆるマルチノズルタイプの記録部において、そ
れぞれの吐出口からインクを吐出するために、それぞれ
の吐出口に連通するインク流路中に位置する発熱ヒータ
(電気熱変換体)の発熱エネルギーを利用するものの場
合には、次のようなスジむらの発生原因が挙げられる。
【0006】すなわち、(1)ノズル単位における発熱
ヒータや吐出口の大きさの製作時のばらつきに起因する
インクの吐出量や吐出方向のばらつき、(2)シリアル
スキャン方式の場合における記録媒体の搬送量(紙送り
量)と記録幅とのずれ、(3)記録時間のずれに応じて
生じるインクの濃度変化の差、(4)記録媒体上におけ
るインクの移動、などがスジむらの発生原因となってい
る。
【0007】そこで、現在ではこのようなスジむらの発
生を防止して、高画質化を図る方法が種々提案されてい
る。例えば、特公昭59−31949号公報には、シリ
アルスキャン方式において、記録部が主走査方向に繰り
返し走査を行なって1行分ずつの画像を記録するとき
に、その1行分ずつの記録領域のつなぎ目部分にスジむ
らを発生させないようにする方法が記載されている。こ
れは、先の1行分の記録領域の最下端と、次の1行分の
記録領域の最上端とを重複させ、それら両者の記録領域
のつなぎ目部分に関しては、記録部の2回の走査によっ
て画像を完成させるものとなっている。
【0008】また、スジむらを除去して高画質化を図る
他の方法としては、記録部の複数回の走査によって、記
録媒体上の1つの記録領域に対する記録を完成させるよ
うにした分割記録方法(マルチパス記録方法)があり、
この分割記録方法は、スジむらの発生をなくす上におい
て有効なものとなっている。しかし、その効果を十分に
上げるためには、1つの記録領域に対する記録部の走査
回数、つまり分割数を増やさなければならず、その分、
スループットの低下を招く虞がある。
【0009】また、分割記録方法を用いずに、スジむら
の発生を抑える他の方法としては、例えば、特開明5−
69545号に記載されているようなヘッドシェーディ
ング方法がある。この方法の場合には、まず、記録部を
用いて、予め設定された補正値決定用のテストパターン
を記録媒体上に記録し、その記録されたテストパターン
の記録濃度をCCDなどの固体撮像素子を備えたスキャ
ナーによって1ライン毎に読み取り、その読み取り画像
を適当に位置補正した後、その画像の濃度を、記録部の
ノズル毎に対応するラスターに割り付ける。記録濃度の
変化は、ノズル毎におけるインク吐出量の誤差や、イン
ク吐出方向のずれ、または記録媒体上におけるインクの
にじみなどによって生じる。
【0010】次に、ラスター毎に割り付けられた濃度デ
ータから、ノズル毎に対応する記録濃度の補正値を決定
する。そして、その補正値に基づいてノズル毎のγテー
ブルを変更したり、ノズル毎の駆動テーブルを変更し
て、インクの吐出量などを変える。このような補正によ
り、補正なしの状態において濃く記録されるラスターに
ついては、それが薄くなるように出力γ補正等の濃度補
正がなされ、また補正なしの状態において薄く記録され
るラスターについては、それが濃くなるように出力γ補
正などのように濃度補正がなされて濃度のむら(スジむ
ら)を低減している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなテストパターンの読取りデータに基づき濃度補正
を行うようにした従来の技術にあっては、テストパター
ンの濃度を1ライン毎に読み取るものとなっていたた
め、その読み取り動作にはCCDなどを用いた高価なス
キャナが必要であるが、記録装置のユーザ全てが高価な
スキャナーを所有しているとは限らず、パーソナルユー
スとしては不十分なものとなっていた。
【0012】また、スキャナーによっては、1ライン毎
にテストパターンの読み取りを行なうため、その読み取
りには多くの時間を要し、しかも、テストパターンの読
み取りデータから記録濃度の補正値を算出するための機
能も必要となる。
【0013】さらに、記録装置に、テストパターン読み
取り用のスキャナーを一体的に装備した場合には、装置
全体の大型化やコスト増大を招く虞がある。
【0014】本発明の目的はこのような問題を解決し、
高価なスキャナーを用いずに、記録部の出力特性の取得
と、出力濃度の補正値を決定することができる、テスト
パターン記録方法、情報処理装置、及び記録装置の提供
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を有するものとなってい
る。
【0016】すなわち、本発明は、記録装置に搭載され
る記録部に設けられた複数のノズルの出力特性情報を得
るため、濃度センサにより光学的に濃度検出されるテス
トパターンを所定の記録媒体に記録するテストパターン
記録方法であって、前記記録部に設けられた複数のノズ
ルからなるノズル列を複数のノズルブロックに分割して
設定するステップと、前記前記各ノズルブロックに対応
する各パッチを同一ノズルブロック内のノズルのみを用
い、それぞれ前記濃度センサによって光学的に濃度検出
可能な寸法形状に記録するステップとを有し、前記テス
トパターンは、前記複数のパッチにより構成されること
を特徴とするテストパターン記録方法である。
【0017】また、本発明は、記録装置に搭載される記
録部に設けられた複数のノズルの出力特性情報を得るた
め、濃度センサにより光学的に濃度検出されるテストパ
ターンを所定の記録媒体に記録するための情報処理を行
なう情報処理装置であって、前記記録部に設けられた複
数のノズルからなるノズル列を複数のノズルブロックに
分割して設定する手段と、各ノズルブロックに対応する
各パッチを同一ブロック内のノズルのみを用い、それぞ
れ前記濃度センサによって光学的に濃度検出可能な寸法
形状に記録させる手段と、を有し、前記テストパターン
は、前記複数のパッチにより形成されることを特徴とす
る情報処理装置である。
【0018】さらに本発明は、記録部に搭載される記録
部に設けられた複数のノズルの出力特性情報を得るた
め、濃度センサにより光学的に濃度検出されるテストパ
ターンを所定の記録媒体に記録する記録装置であって、
前記記録部に設けられた複数のノズルからなるノズル列
を複数のノズルブロックに分割して設定する手段と、各
ノズルブロックに対応する各パッチを、同一ブロック内
のノズルのみを用いてそれぞれ前記記録媒体に記録させ
る手段と、を有し、前記テストパターンは、前記複数の
パッチによって形成されることを特徴とする記録装置で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態] (概要)本実施形態では、記録部のノズル列を、隣接す
る複数のノズルからなる複数のブロックに分け、そのブ
ロック毎にそれに対応した所定の記録パターン(パッ
チ)を記録するものとなっている。以下、このブロック
のことをノズルブロックと称す。一つのパッチはそれに
対応するノズルブロックのノズルのみを用いて記録す
る。記録装置に搭載された濃度センサにより、そのパッ
チの光学特性(濃度)を測定することにより、そのパッ
チを記録したノズルブロックの記録特性のデータを取得
する。この後、得られた各データの相対的な関係を求
め、その関係に基づき各ブロック毎の濃度むら補正の値
を決定する。そして、データと記録に用いるノズルとを
対応させ、ノズルに応じた補正値を参照し、記録データ
の処理に用いるγ補正テーブルを変更して記録画像デー
タの処理を行う。
【0020】(記録装置における機構的構成)図1は、
本発明を適用したインクジェット記録装置の機構的構成
の第1例を示す斜視図である。
【0021】図1において、記録媒体に対して記録動作
を行う記録部は、複数(ここでは4個)のヘッドカート
リッジ1A,1B,1C,1Dと、これを交換可能に搭
載したキャリッジ2とで構成されている。ヘッドカート
リッジ1Aないし1Dのそれぞれは、いずれも記録ヘッ
ド13(図3参照)及びインクタンクを有し、また、記
録ヘッド13には、これを駆動するための信号の授受を
行なうためのコネクタが設けられている。なお、以下の
説明では、ヘッドカートリッジ1Aないし1Dの全体ま
たは任意の一つを指す場合、単にヘッドカートリッジ1
で示すことにする。
【0022】前記複数のヘッドカートリッジ1は、それ
ぞれ異なる色のインクで記録を行うものであり、それら
に搭載された各インクタンクには、例えばブラック、シ
アン、マゼンタ、イエローなどの異なるインクがそれぞ
れ収納されている。各ヘッドカートリッジ1はキャリッ
ジ2の所定位置にそれぞれ交換可能に搭載されており、
キャリッジ2には、上記コネクターを介して各ヘッドカ
ートリッジ1に駆動信号等を伝達するためのコネクタホ
ルダ(電気接続部)が設けられている。
【0023】キャリッジ2は、主走査方向に延出するよ
う装置本体に設置されたガイド・シャフト3に移動可能
に支持され、主走査方向へと往復移動可能となってい
る。そして、キャリッジ2は主走査モータ4によりモー
タプーリ5、従動プーリ6及びタイミングベルト7等の
駆動機構を介して往復移動されると共に、その位置及び
移動は、後述の制御系によって制御される。
【0024】記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体
8は、2組の搬送ローラ9,10、及び11,12の回
転により、ヘッドカートリッジ1の吐出口面と対向する
位置(記録領域)を通って搬送される。なお、記録媒体
8は、記録領域において平坦な記録面を形成するよう
に、その裏面がプラテン(不図示)によって支持され
る。この場合、キャリッジ2に搭載された各ヘッドカー
トリッジ1の各吐出口面は、キャリッジ2から下方へと
突出して前記2組の搬送ローラの間で保持された記録媒
体8と平行するように保持されている。さらに、前記キ
ャリッジ2には、濃度センサとして後述の反射型光学セ
ンサ30が設けられている。
【0025】また、ヘッドカートリッジ1は、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するインクジェットヘッド
カートリッジであって、熱エネルギーを発生するための
電気熱変換体を備えたものとなっている。すなわちヘッ
ドカートリッジ1の記録部は、各ノズルに配設された電
気熱変換体に印加される電気エネルギーを熱エネルギー
に変換し、その熱エネルギーによってインクに膜沸騰を
発生させて気泡を発生させ、その気泡の圧力を利用して
吐出口よりインクを吐出させて記録を行うものとなって
いる。
【0026】また、図2は本発明を適用するインクジェ
ット記録装置の機構的構成の第2例を示す斜視図であ
る。なお、図2において、前記図1に示したものと同一
または相当部分には同一符号を付し、その説明の詳細は
省略する。図2において、ここに示す記録装置の記録部
は、複数(6個)のヘッドカートリッジ41A,41
B,41C,41D,41E,41Fと、これに交換可
能に搭載されたキャリッジ2により構成されている。カ
ートリッジ41Aないし41Fのそれぞれは、各ヘッド
カートリッジ1の記録ヘッド13を駆動する信号を受け
るためのコネクターが設けられている。なお、以下の説
明では前記ヘッド・カートリッジ41Aないし41Fの
全体または任意の1つを指す場合、単に記録ヘッド41
またはヘッドカートリッジ41で示すことにする。
【0027】前記複数のヘッドカートリッジ41は、そ
れぞれ異なる色のインクで記録するものであり、それら
のインクタンク部には、例えばブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、淡シアン、淡マゼンタなどの異なるイ
ンクが収納されている。各ヘッドカートリッジ41はキ
ャリッジ2の所定位置にそれぞれ交換可能に搭載されて
おり、そのキャリッジ2には、上記コネクターを介して
各ヘッドカートリッジ41に駆動信号を伝達するための
コネクタホルダ(電気接続部)が設けられている。な
お、その他の構成は、前述の第一例に示したものと同様
であり、ここではその説明を省略する。
【0028】また、図3は、上記ヘッドカートリッジ1
または41における記録ヘッド13の一部を模式的に示
す説明斜視図である。前述のように記録領域にて支持さ
れた記録媒体8と所定の隙間(例えば約0.5ないし2
ミリ程度)を介して対向する吐出口面21には、所定の
ピッチで複数の吐出口22が形成され、共通液室23と
各吐出口22とを連通させる各液路24の壁面に沿って
インク吐出用の熱エネルギーを発生させる電気熱変換体
(発熱抵抗体など)25が配設されている。
【0029】ここでは、ヘッドカートリッジ1または4
1の吐出口22は、キャリッジ2の走査方向と交差する
方向に整列するような位置関係でキャリッジ2に搭載さ
れている。こうして、画像信号または吐出信号に基づい
て対応する電気熱変換体(以下においては、「吐出ヒー
タ」ともいう)25を駆動(通電)して、液路24内の
インクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐
出口22からインクを吐出させる記録部13が構成され
る。
【0030】図4は、図1または図2に示した反射光学
センサ30の構成を模式的に示す説明側面図である。図
4に示すように、反射型光学センサ30はキャリッジ2
に取り付けられ、発光部31と受光部32とを有するも
のとなっており、前記発光部31は記録媒体8へと光
(入射光)35を発し、前記受光部32は記録媒体で反射
された発光部31からの光(反射光)37を受光し、その
受光量に応じた信号を検出信号として出力するようにな
っている。
【0031】そして、この受光部32から出力された検
出信号はフレキシブルケーブル(不図示)を介して記録
装置の電気基板上に形成される制御回路に送出され、そ
の制御回路に設けられたA/D変換器によってデジタル
信号に変換される。なお、前記光学センサ30がキャリ
ッジ2に取り付けられる位置は、インク等の飛沫の付着
を防ぐため、記録走査時に記録ヘッド13の吐出口部が
通過する部分を通らない位置に設定している。また、こ
の光学センサ30は比較的低解像度のものを用いること
ができるため、CCD等のような高解像度を有するイメ
ージセンサに比べ、大幅に低コストなものとなってい
る。
【0032】一方、図5は本発明の実施形態における制
御系回路の構成を示すブロック図である。図5におい
て、コントローラ100は記録装置全体の制御を行なう
主制御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態の
CPU101、プログラムや所用のテーブルその他の固
定データを格納したROM103、記録データを展開す
る領域や作業用の領域等を設けたRAM105等を有す
る。また、ホスト装置110は、記録データの供給源と
しての機能を有するものとなっており、記録に係わる画
像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータ等の形
態を採るものの他、画像読み取り用のリーダ部等の形態
を採るものも適用可能であり、ここから送出される記録
データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、イン
タフェース(I/F)112を介してコントローラ10
0との間で送受信される。
【0033】また、このコントローラ100の入力側に
は、操作部120とセンサ群130とが接続されてお
り、前記操作部120は、操作者による指示入力を可能
とするスイッチ群と入力設定部とからなる。このうち、
前記スイッチ群としては、電源スイッチ122、記録開
始を指示するためのスイッチ124、吸引回復の起動を
指示するための回復スイッチ126、マニュアルでレジ
ストレーション調整を行うためルジストレーション調整
起動スイッチ127等が設けられ、入力設定部として
は、マニュアルで前記調整値を入力するためレジストレ
ーション調整値設定入力部129等が設けられている。
【0034】また、前記センサ群130は、装置の状態
を検出するためのセンサ群であり、上述の反射型光学セ
ンサ30、キャリッジ2のホームポジションを検出する
ためのフォトカプラ132及びヘッドカートリッジ1ま
たは41周辺の環境温度を検出するために適宜の部位に
設けられた温度センサ134等を有している。
【0035】また、コントローラ100の出力側には、
ヘッドドライバ140と、モータドライバ150,16
0とが接続されている。ヘッドドライバ140は、記録
データ等に応じて記録ヘッド13の吐出ヒータ25を駆
動するドライバである。ヘッドドライバ140は、記録
データを吐出ヒータ25の位置の対応させて配列させる
シフトレジスタ、適宜のタイミングでラッチするラッチ
回路、駆動タイミング信号に同期して吐出ヒータを作動
させる論理回路素子の他、ドット形成位置合わせのため
に駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定する
タイミング設定部等を有する。
【0036】さらに、記録ヘッド13には、サブヒータ
142が設けられている。このサブヒータ142はイン
クの吐出特性を安定させるための温度調整を行うもので
あり、吐出ヒータ25と同時に記録ヘッド基板上に形成
する形態、または記録ヘッド本体あるいはヘッド・カー
トリッジに取り付ける形態を採ることができる。モータ
ドライバ150は主走査モータ152を駆動するための
ドライバであり、副走査モータ162は記録媒体8を搬
送(副走査)するために用いられるモータであり、モー
タドライバ160はこのモータ162を駆動するための
ドライバである。
【0037】次に、本実施例に用いる記録装置における
画像処理について説明する。図20は入力画像データを
画像処理して記録データを生成するための処理部の構成
を示すブロック図である。本実施例における画像処理部
は、1画素あたりR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の各色について8ビットの画像データ、つま
り各色について256階調の画像データを入力し、その
画像データを1画素あたりC(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各インク色に
ついて各1ビットの画像データとして出力する。
【0038】すなわち、R,G,Bの各色についての8
ビットずつの画像データは、まず、色変換処理部210
としての3次元のルックアップテーブル(LUT)によ
って、C,M,Y,Kの各インク色毎に8ビットのデー
タに変換される。このような処理は、入力系のRGB系
カラー信号から、出力系のC,M,Y,Kカラー信号に
変換する色変換処理である。
【0039】入力系からの入力データはディスプレイな
どの発光体における加法混色の3原色(RGB)データ
である場合が多く、一方プリンタなどの出力系において
光の反射によって色を表現する場合は、減法混色の3原
色(CMY)の色材が用いられる。そのため、このよう
な色変換処理が必要となる。この色変換処理に用いられ
る3次元LUTは、離散的にデータを保持し、その保持
するデータ間は補間処理によって求める。その補間処理
は、公知の技術であるため、ここでの説明は省略する。
【0040】このように色変換処理が施されたC,M,
Y,Kの各インク色の8ビットデータは、出力γ補正部
(出力濃度補正部)220としての1次元ルックアップ
テーブル(LUT)により、出力γ補正が施される。記
録媒体上において、単位面積当たりのドット数と、反射
濃度などの出力特性との関係は、多くの場合は、線形関
係とはならない。そこで、出力γ補正を施すことによっ
て、C,M,Y,Kの各インク色の8ビットの入力レベ
ルと、C,M,Y,Kの各インクによる出力特性との関
係を線形関係に保障するようになっている。出力γ補正
テーブルとしての1次元LUTは、記録ヘッドのそれぞ
れにおける全ノズルに対応して備えられており、後述す
る濃度むらの補正値によって変更されるようになってい
る。
【0041】このようにして、R,G,Bの各色の8ビ
ットの入力データは、記録装置におけるC,M,Y,K
の各インク色毎に8ビットデータに変換され、その後各
インク色の8ビットデータは、それぞれ二値化処理部に
て1ビットの二値データに変換され、1ヘッドドライバ
140に供給される。
【0042】(処理のフロー)図6は本発明の実施形態
において実行される濃度むら補正値の取得を行う処理の
概略を示すフローチャートである。
【0043】まず、所定のパターンの記録を行う(ステ
ップ1)。このパターンは、少なくとも各ノズルブロッ
クに対応した、後述の複数のパッチからなっている。次
に、キャリッジ2に搭載された濃度センサ30で、それ
らのパッチの光学特性を測定する(ステップ2)。その
後、それらの値の相対関係を求め、その相対関係から濃
度むら補正の補正値を算出する(ステップ3)。そし
て、算出した補正値に基づき前記出力γ補正部220に
て出力γテーブルを変更する(ステップ4)。
【0044】(パターンの記録)図7はむら補正を行う
処理に使用する本発明の第1の実施形態における記録パ
ターン及びその作成手順を説明するための模式図であ
る。ここでは説明を簡明化する上で、単色のノズル列を
使用する場合について説明する。本実施形態では、記録
ヘッド13ノズル列を4つのノズルブロックに分割して
テストパターンの記録を行う場合について説明する。図
中、記録媒体上に記録されているパターンのうち(A)
〜(D)は往動走査による記録で形成するパターンを示
しており、また(E)〜(H)は復動走査による記録で
形成するパターンを示している。
【0045】図7において、(イ)は1回目〜4回目の
記録走査における、記録媒体に対する記録ヘッド13の
位置を示している。ここで、の記号を付したものが1
回目の記録走査の記録ヘッド13の位置を示し、図中、
その記録ヘッド13の中に記載された破線が、ノズル列
の配列位置を示している。また、同図(イ)に記載の
(a)〜(d)が、本実施例における各ノズルブロック
をそれぞれ示している。本実施形態における各ノズルブ
ロック(a)〜(d)はノズル数が同一に設定されると
共に、ブロックの長さも同一となっている。
【0046】まず、第1回目の記録走査により、図7
(ロ)に示すように、記録媒体に対し、パッチ(A)か
ら(D)の、の符号が付けられている部分を記録す
る。その際、ノズル列のノズルブロック(a)でパッチ
(A)の一部を、ノズルブロック(b)でパッチ(B)
の一部を、ノズルブロック(c)でパッチ(C)の一部
を、ノズルブロック(d)でパッチ(D)の一部をそれ
ぞれ記録する。
【0047】その後、記録媒体をノズルブロックの長さ
だけ移動させる。すると記録媒体に対する記録ヘッドの
位置は、図7(イ)ので示される位置に達する。そし
て、1回目の記録走査時と同様にパッチ(A)からパッ
チ(D)の一部の記録を行なう。そして、記録媒体を再
びノズルブロックの長さだけ移動させ3回目の記録走査
を同様に行った後、さらに記録媒体の移動と4回目の記
録走査を行う。これで、図中に示されるパッチ(A)か
らパッチ(D)の記録が完了する。これらの記録走査に
よりパッチ(A)はノズルブロック(a)のノズルのみ
を使用して形成され、同様にそれぞれ、パッチ(B)は
ノズルブロック(b)、パッチ(C)はノズルブロック
(c)、パッチ(D)はノズルブロック(d)のノズル
のみによって形成される。
【0048】次に同じような記録走査を図7(ハ)の
からで示されるように記録媒体の副搬送方向への搬送
を行ないつつ記録ヘッドを主走査方向へと復動方向へと
移動させて行なう。これによりパッチ(E)からパッチ
(H)が形成される。
【0049】ここで、パッチ(E)はノズルブロック
(a)のノズルのみを使用して形成され、同様に、パッ
チ(F)はノズルブロック(b)、パッチ(G)はノズ
ルブロック(c)、パッチ(H)はノズルブロック
(d)のノズルのみによってそれぞれ4ライン分の縦幅
で形成される。
【0050】(光学特性の測定)ノズルブロックの特性
をパッチの光学特性に敏感に反映させるためには、パッ
チのパターンはハーフデューティーのパターンが望まし
い。例えば、このハーフデューティーのパターンとして
は、例えば図8に示すような千鳥パターンなどが望まし
い。その理由は、ドットの大きさや形状が、パッチの面
積被覆率(記録されたドットがどれくらい記録媒体の記
録すべき領域を覆っているかを示す割合であって、エリ
アファクターともいう)に与える影響が大きいためと考
えられる。また、この実施形態においては、全てのパッ
チが4ラスタ分の縦幅を有するものとなっているため、
CCDのような高解像度を有するセンサでなくとも、前
述のような安価な構成の濃度センサによって十分にその
濃度値を検出することができる。
【0051】図9は、上記のようにして記録したパッチ
の光学特性の測定を模式的に示す平面図である。図示の
ように、キャリッジに搭載された前述の濃度センサは、
パッチに対応する位置に来るように、記録媒体及びキャ
リッジを移動する。そして、図9中(a)から(c)に
示される位置で光学特性の測定を行う。図中、点線は濃
度センサが濃度を測定する範囲をそれぞれ示している。
測定する光学特性としては、反射光強度、反射率、反射
光学濃度などが考えられ、この実施の形態においては、
反射光学濃度(以下、ODと称す)を検出するものとな
っているが、入射光に対して記録されたパッチがどの程
度、光を反射させるかの特性を検出し得るものであれば
検出すべき光学特性としては、その他のものでも良い。
【0052】(補正値の算出)上記のように、各パッチ
における光学特性値を比較することにより、それぞれの
パッチに対応したノズルブロック(a)〜(d)の各々
のノズル列がどの程度の濃度を発生させる能力を有する
かを表す相対関係を算出することができる。
【0053】すなわち、図10は光学測定の結果得られ
た結果の一例を示す模式図である。図中、パッチ(A)
〜(H)(図7で示した)に対応した、ODの測定値を
示している。このうち、(A)〜(D)は往走査で記録
した各ノズルブロック(a)〜(d)に対応するパッチ
であり、(E)〜(H)は復走査で記録されたノズルブ
ロック(a)〜(d)に対応するパッチである。本実施
形態ではそれぞれのパッチに対応するOD値を、最も低
いODの検出値で除した値(以下、RODと呼ぶ)を算
出し、その値を基に補正値を計算している。なお、図1
0において、最も低いOD値レベルを破線で示した。
【0054】また、図11は本実施形態におけるROD
の値とそれに対応する前記補正値の曲線を示す線図であ
り、この曲線に従って前記RODに適した補正値を得る
ことができるようになっている。すなわち、RODが図
中の(x)に示される値であった場合、それに対応する
補正値αは、図中の曲線より求めると、補正値0.8と
補正値0.7との間の値となる。その値を本実施形態で
は小数点2位以下で4捨5入を行う。このようにして、
RODに対応する補正値αを1.0から0.6までの値
に割り振る。なお、図12に各ノズルブロック及び記録
ヘッドの各ノズルに対応する補正値の一例を示す。な
お、図11に示されるROD値と補正値との関係を決め
る曲線(変換カーブ)は、ROD=1.0のときの補正
値が1.0となるようなポイントを通る反比例のカーブ
とする。
【0055】(出力γ補正テーブルの変更)上記のよう
にして設定した補正値αに基づき、本実施形態では予め
RAMに格納した出力γ補正テーブルをノズル毎に選択
し、その出力γ補正テーブルによって記録濃度値に応じ
た濃度値を読み出すようになっている。ここで、本実施
形態に用いる出力γ補正テーブルは、図13の線図に示
すようなものとなっている。すなわち、本実施形態にお
いては、前述のようにRODに対応して求められる補正
値0.6,0.7,0.8,0.9,1.0の各値に対
応して出力γ曲線が設定され、これがRAM105に格
納される。なお、補正値が0.8の場合に、それに応じ
て選択された出力γ補正テーブルにより得られる記録濃
度は、前記補正値によって補正しない場合よりも記録濃
度が20%薄くなるものとなっている。
【0056】(記録動作)上記のように、ノズル特性に
合わせて選択された出力γ補正テーブルを用いて、入力
記録データのデータ処理を行なって記録データを生成
し、その記録データに基づき記録領域にて記録動作を行
う。
【0057】上記のように、この第1の実施形態におい
ては、前記記録ヘッド13に設けられた複数のノズルか
らなるノズル列をノズルブロック(a)〜(d)に分割
すると共に、前記前記各ノズルブロックに対応する各パ
ッチを同一ノズルブロック内のノズルのみを用い、それ
ぞれ前記濃度センサによって光学的に濃度検出可能な寸
法形状に記録するようにしたため、CCDなどのような
高価なスキャナーを用いなくとも、安価かつ小型に構成
し得る濃度センサを用いて記録ヘッドの出力特性を取得
することができ、その出力特性に応じた出力濃度の補正
を安価かつ容易に実現することができる。このため、本
発明を適用することにより、出力特性設定機能を有する
記録装置を構成する場合、その装置全体を安価かつ低コ
ストに構成することができ、なお、上記第1の実施形態
においては、4回の記録走査によって1つのパッチを形
成する場合を例に採り説明したが、形成すべきパッチは
4回以上、あるいはそれ以下の走査回数によって形成す
ることも可能であり、各パッチは、同一ノズルブロック
にて形成でき、かつ濃度センサによって読み取り得るも
のであれば如何なる寸法形状であっても良く、ノズルブ
ロックを構成するノズル数も形成すべきパッチの寸法形
状、及びパッチ記録に要する走査回数等に応じて適宜設
定すれば良い。
【0058】[第2の実施形態] (概要)前記第1の実施形態では、全てのノズルブロッ
クについて、その幅(ノズル数)を同一のものとした
が、この第2の実施形態では、必ずしもノズルブロック
幅が均一なものとはなっておらず、記録ヘッドや記録装
置の特性に応じてノズルブロックの幅(ノズル数)を適
宜異なるものとしている。すなわち、この第2の実施形
態においては、ノズル列の両側のノズルブロックの幅を
短くし、中央部のノズルブロックの幅を比較的長くする
ものとなっており、これによって、記録ヘッドや記録装
置の特性として、記録走査の端部の濃度が増減する場合
に、それに対応するものとなっている。つまり、ノズル
ブロックの長さを、記録ヘッドや記録装置の特性に応じ
て変化させることにより、濃度むらの補正の精度を上げ
つつ、ノズルブロックの数を抑えて測定にかかる時間の
短縮を図ることができるものとなっている。
【0059】ここで、この第2の実施形態において解消
しようとする濃度むらの発生状況の一例を図14及び図
15にて説明する。
【0060】この濃度むらは、隣接する前後の記録走査
の間に行なわれる副搬送方向における記録媒体の移動量
(紙送り量)と1回の記録走査によって実行される記録
ヘッドのノズル列の長さとの関係によって生じる。
【0061】つまり、濃度むらが発生しない場合には、
図14に示すように、各ノズル列の長さと、記録走査と
次の記録走査との間に記録媒体の移動量(紙送り量)が
一致する。この場合、前後の隣接する記録走査におい
て、記録媒体に対する記録ヘッドの相対位置は、同図
(a)に示すように、先の記録走査のノズル列の後端の
位置と、次の記録走査のノズル列の先端の位置とが完全
に一致した状態となっている。その結果、両記録走査に
よって記録媒体上に記録される濃度は図14(b)に示
すように均一なものとなる。
【0062】これに対し、前記記録媒体の移動量が、ノ
ズル列の長さより短かった場合には、図15(a)に示
すように、前後の隣接する記録走査において、先の記録
走査でのノズル列の後端の位置と、後の記録走査でのノ
ズル列の先端の位置とが重なる。このため、その位置の
記録媒体上には他の場所と比較してより多くのインクが
打ち込まれ、その部分の濃度は他の場所と比較して増大
することとなる。また、打ち込まれたインク量がある一
定量を超えると、記録媒体に着弾した直後のインクが周
辺へと流出するので、その周辺の濃度も上昇するといっ
た現象が発生する。図15(b)はその様子を示してい
る。
【0063】この第2の実施形態では、上記のような紙
送りに起因する濃度むらにも対応し得るものとなってお
り、以下、その濃度むら処理を説明する。なお、本実施
形態の記録装置の構成や、処理動作の手順は前記第1の
実施形態と同様である。また、この実施形態では、片方
向記録で画像を形成する場合の濃度むら補正処理につい
て説明する。
【0064】(パターンの記録)図16は本実施形態に
おける、テストパターン及びその作成手順を説明するた
めの模式図である。ここでは説明の都合上、図16に示
すものは、実際のものよりも縦方向における寸法を長く
したものとなっている。この第2の実施形態では、記録
ヘッドのノズル列を5つのノズルブロックに分割してテ
ストパターンの記録を行なう場合を例に採り説明する。
図16において、(イ)は、1回から4回目の記録走査
における、記録媒体に対する記録ヘッド13の位置を示
している。なお、ここに示す記録パターン[A]〜[E]は
8回の記録走査で完成するが、紙面の関係上、図16
(イ)においては、5回目以降の記録走査の記録ヘッド
13の位置の記載は省略した。
【0065】ここで、の符号が付いているものが1回
目の記録走査の記録ヘッドの位置を示しており、その記
録ヘッド13の中に記載された破線がノズル列の配列位
置を示している。また、図16(イ)に記載の[a]〜
[e]がそれぞれ本実施形態における各ノズルブロックを
示している。本実施形態においては、記録ヘッドの両端
部に位置するブロック(図中最も上側のノズルブロック
[a]と、最も下側のノズルブロック[e])を、他のノズ
ルブロックの半分の幅に設定している。
【0066】そして、この第2の実施形態においても、
前記記第1実施例と同様に、それぞれノズルブロックの
みのノズルを用いて対応するパッチを記録する。すなわ
ち、ノズルブロック[a]のみでパッチ[A]を、ノズルブ
ロック[b]のみでパッチ[B]を、ノズルブロック[c]の
みでパッチ[C]を、ノズルブロック[d]のみでパッチ
[D]を、ノズルブロック[e]のみでパッチ[E]をそれぞ
れ記録する。但し、ノズルブロック[a]とノズルブロッ
ク[e]は、ノズル列の幅、ノズル列の数が他と比べ半分
なので、ノズルブロック[a]とノズルブロック[e]は、
8回のうち全ての記録走査において記録動作を行うこと
により、パッチ[A]、パッチ[E]を記録し、ノズルブロ
ック[b]〜[d]は8回の記録走査のうち、奇数回目の記
録走査においてのみ記録動作を行ってパッチ[B]〜[D]
を形成する。この際、記録走査と記録走査との間で行な
われる記録媒体の移動量は、ノズルブロック[a]及び
[e]の幅と同一の長さ、すなわち、ノズルブロック[b]
〜[d]の幅の半分の長さに設定されている。
【0067】(光学特性の測定)前記第1の実施形態と
同様に、それぞれのパッチに対応する位置にキャリッジ
に搭載された濃度センサを移動させて、光学特性の測定
を行う。光学特性は第1の実施形態と同様に、反射光学
濃度(OD)で扱うことにする。図17に測定された値
の例を示した。図17には、パッチ[A]からパッチ[E]
に対応した、測定された反射光学濃度(OD)のレベル
がそれぞれ示されている。
【0068】(補正値の算出)この第2の実施形態で
は、記録ヘッド13の両端のノズルブロックに対応する
データを除き、それ以外のノズルブロックに対応する測
定値の中の最も小さい値を基準として、それに対応する
反射光学的濃度の比率を計算する。より具体的には、図
10においてパッチ[A]、パッチ[E]を除き、最も反射
光学濃度が小さいものは、パッチ[B]とパッチ[C]であ
る。従って、測定された各パッチ[A]〜[E]の各反射光
学濃度を、パッチ[B]の反射光学濃度で除した値を各パ
ッチのRODとする。なお、図10において、計算の基
準とするパッチ[B]、パッチ[C]のレベルを破線で示し
た。
【0069】上記のように示て得られたRODに対し
て、前記第1の実施形態と同様に補正値を計算する。す
なわち、この第2の実施形態においても図11に示す変
換カーブを用いて補正値αを算出する。本実施形態で
は、算出されるRODは、1.0より大きな場合もあ
り、前記変換カーブによって変換した値を四捨五入し
て、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2のいずれ
かの補正値に割り付ける。なお、RODが補正値0.8
に対応するレベルより大きい場合には、全て補正値0.
8に割り付け、また、RODが補正値1.2に対応する
レベルより小さい場合には、全て補正値1.2に割り付
ける。上記のようにして、決定された補正値の例を図1
8に示す。
【0070】(出力γ補正テーブルの変更)この第2の
実施形態においても、上記補正値に応じた出力γ補正テ
ーブルがRAMに格納されている。すなわち、図19に
示されるような、補正値0.8、0.9、1.0、1.
1、1.2に対応する出力γ補正カーブがテーブルとし
て格納されており、算出された補正値に応じて各補正テ
ーブルが各ノズル毎に選択される。ここで、補正値が
0.8の場合は、補正しない場合よりも記録濃度が20
%薄くなり、また、補正値が、1.2の場合は、記録濃
度が20%高くなる。
【0071】このように、この第2の実施形態において
は、前記記録ヘッドの両端部に位置するノズルブロック
のノズル数を他のノズル数より少ない値に設定し、その
ノズルにおける出力濃度を所定の値に設定するようにな
っているため、図15に示すように、記録媒体の搬送誤
差に起因する濃度むら(スジむら)が発生する場合に
も、その発生部分の濃度の読み取り及び補正によって、
スジむらの発生を防止することができ、良好な品質の画
像を得ることができる。
【0072】(記録動作)上記のように、ノズル特性に
合わせて変更された、出力γ補正デーブルを用いて、入
力記録データを処理して記録データを生成し、その記録
データに基づき記録領域にて記録動作を行なう。
【0073】なお、この第2の実施形態においても、パ
ッチを形成するに要する記録走査回数は必要に応じて適
宜設定可能であり、また、各ノズルブロックにおけるノ
ズル数も変更可能である。この第2の実施形態において
は、記録ヘッドの両端に位置するノズルブロックを2ノ
ズルにて構成し、その他のノズルを4ノズルによって構
成するものとしたが、各ノズルブロックの設定数は適宜
変更可能であり、場合によっては両端のノズルブロック
を単一のノズルによって構成するようにすることも考え
られる。
【0074】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0075】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0076】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0077】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0078】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0079】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0080】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
良い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0081】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いても良
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いても良い。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
良い。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0082】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であっても良い。
【0083】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、前
記記録ヘッドに設けられた複数のノズルからなるノズル
列を複数のノズルブロックに分割すると共に、前記前記
各ノズルブロックに対応する各パッチを同一ノズルブロ
ック内のノズルのみを用い、それぞれ前記濃度センサに
よって光学的に濃度検出可能な寸法形状に記録するよう
にしたため、CCDなどのような高価なスキャナーを用
いなくとも、安価かつ小型に構成し得る濃度センサを用
いて記録ヘッドの出力特性を取得することができ、その
出力特性に応じた出力濃度の補正を安価かつ容易に実現
することができる。このため、本発明を適用することに
より、出力特性設定機能を有する記録装置を構成する場
合、その装置全体を安価かつ低コストに構成することが
でき、この種の記録装置に求められるパーソナルユース
化にも十分に対応することができる。
【0084】また、前記ノズルブロックを構成するノズ
ル数を複数に設定することにより、従来のような1ライ
ン毎にテストパターンの濃度を読み取る場合に比べて、
高速に読み取り動作を行うことができ、出力特性の補正
を短時間にて行うことができる。
【0085】また、前記記録ヘッドの両端部に位置する
ノズルブロックのノズル数を他のノズル数より少ない値
に設定し、そのノズルにおける出力濃度を所定の値に設
定するようにすれば、記録媒体の搬送誤差によって生じ
る濃度むらの発生を防止することも可能となり、記録画
像の品質を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の機
構的構成の第1例を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用するインクジェット記録装置の機
構的構成の第2例を示す斜視図である。
【図3】ヘッドカートリッジの記録ヘッドの一部を模式
的に示す説明斜視図である。
【図4】図1または図2に示した反射光学センサ30の
構成を模式的に示す説明側面図である。
【図5】本発明の各実施形態における制御系回路の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の各実施形態において実行される濃度む
ら補正値の取得を行う処理の概略を示すフローチャート
である。
【図7】本発明の第1の実施形態における記録パターン
及びその作成手順を説明するための模式図である。
【図8】ハーフトーン形成に好適なパターンを示す説明
平面図である。
【図9】パッチの光学特性の測定を模式的に示す平面図
である。
【図10】本発明の第1の実施形態において光学測定の
結果得られたODの一例を示す線図である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるRODの値
とそれに対応する前記補正値の曲線を示す線図である。
【図12】本発明の第1の実施形態において設定された
各ノズルに対応する補正値の一例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に用いる出力γ補正
テーブルの内容を示す線図である。
【図14】(a)は記録媒体の搬送誤差が存在しない場
合の記録媒体に対する記録ヘッドの相対位置を示す図で
あり、(b)は同図(a)に示す場合において、記録位
置と記録濃度との関係を示す線図である。
【図15】(a)は記録媒体の搬送誤差が存在する場合
の記録媒体に対する記録ヘッドの相対位置を示す図であ
り、(b)は同図(a)に示す場合において、記録位置
と記録濃度との関係を示す線図である。
【図16】本発明の第の実施形態におけるテストパター
ン及びその作成手順を説明するための模式図である。
【図17】本発明の第2の実施形態においてキャリッジ
に搭載された濃度センサにより検出された各パッチOD
を示す線図である。
【図18】本発明の第2実施形態において設定された各
ノズルに対応する補正値の一例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に用いる出力γ補正
テーブルの内容を示す線図である。
【図20】入力画像データを画像処理して記録データを
生成するための処理部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,41 ヘッドカートリッジ(記録部) 8 記録媒体 13 記録ヘッド 30 濃度センサ 101 CPU (a)〜(d) ノズルブロック [a]〜[e] ノズルブロック (A)〜(H) パッチ [A]〜[E] パッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 財士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 勅使川原 稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢澤 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 筑間 聡行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA06 EA08 EB27 EB42 EC75 FA03 FA11 2C061 AQ05 AR01 KK18 KK25 KK28 KK32

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置に搭載される記録部に設けられ
    た複数のノズルの出力特性情報を得るため、濃度センサ
    により光学的に濃度検出されるテストパターンを所定の
    記録媒体に記録するテストパターン記録方法であって、 前記記録部に設けられた複数のノズルからなるノズル列
    を複数のノズルブロックに分割して設定するステップ
    と、 前記各ノズルブロックに対応する各パッチを同一ノズル
    ブロック内のノズルのみを用い、それぞれ前記濃度セン
    サによって光学的に濃度検出可能な寸法形状に記録する
    ステップとを有し、 前記テストパターンは、前記複数のパッチにより構成さ
    れることを特徴とするテストパターン記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録装置は、記録部を主走査方向に
    おいて往復動させると共に、記録媒体を前記主走査方向
    と交叉する副走査方向へと移動させることによって記録
    媒体に対し所定の領域への記録を行なうよう構成され、 前記テストパターンは、記録部の往動時に前記各ノズル
    ブロックに対応して形成される往動記録用パッチと、復
    動時に前記各ノズルブロックに対応して形成される復動
    記録用パッチとにより形成されることを特徴とする請求
    項1記載のテストパターン記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録装置は、記録部を主走査方向に
    おいて往復動させると共に、記録媒体を前記主走査方向
    と交叉する副走査方向へと移動させることによって記録
    媒体に対し所定の領域への記録を行なうよう構成され、 前記テストパターンは記録部の往動時に前記各ノズルブ
    ロックに対応して記録される往動記録用パッチのみから
    形成されることを特徴とする請求項1記載のテストパタ
    ーン記録方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のノズルブロックは、全て同一
    数のノズルを有することを特徴とする請求項1ないし3
    いずれか記載のテストパターン記録方法。
  5. 【請求項5】 前記複数のノズルブロックは、異なる数
    のノズルを有することを特徴とする請求項1ないし3い
    ずれか記載のテストパターン記録方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のノズルブロックは、記録部の
    両端部に位置するノズルブロックのみが他のブロックよ
    り少数のノズルによって構成されることを特徴とする請
    求項5記載のテストパターン記録方法。
  7. 【請求項7】 1回の主走査方向への記録走査によって
    各ノズルブロックに対応する複数のパッチの一部を記録
    媒体上に形成することと、このノズルブロックの最小の
    幅の記録媒体の移動とを交互に複数回行うことにより前
    記パッチを形成することを特徴とする請求項1ないし6
    いずれか記載のパターン記録方法。
  8. 【請求項8】 記録装置に搭載される記録部に設けられ
    た複数のノズルの出力特性情報を得るため、濃度センサ
    により光学的に濃度検出されるテストパターンを所定の
    記録媒体に記録するための情報処理を行なう情報処理装
    置であって、前記記録部に設けられた複数のノズルから
    なるノズル列を複数のノズルブロッ クに分割して設定する手段と、 各ノズルブロックに対応する各パッチを同一ブロック内
    のノズルのみを用い、それぞれ前記濃度センサによって
    光学的に濃度検出可能な寸法形状に記録させる手段と、
    を有し、 前記テストパターンは、前記複数のパッチにより形成さ
    れることを特徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記記録装置は、記録部を主走査方向に
    おいて往復動させると共に、記録媒体を前記主走査方向
    と交叉する副走査方向へと移動させることによって記録
    媒体に対し所定の領域への記録を行なうよう構成され、 前記テストパターンは、記録部の往動時に前記各ノズル
    ブロックに対応して記録される往動記録用パッチと、復
    動時に前記各ノズルブロックに対応して形成される復動
    記録用パッチにより形成されることを特徴とする請求項
    8記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記記録装置は、記録部を主走査方向
    において往復動させると共に、記録媒体を前記主走査方
    向と交叉する副走査方向へと移動させることによって記
    録媒体に対し所定の領域への記録を行なうよう構成さ
    れ、 前記テストパターンは、記録部の往動時に前記各ノズル
    ブロックに対応して形成される往動記録用パッチのみに
    より形成されることを特徴とする請求項8記載の情報処
    理装置。
  11. 【請求項11】 前記複数のノズルブロックは、全て同
    一数のノズルを有することを特徴とする請求項8ないし
    10いずれか記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記複数のノズルブロックは、異なる
    数のノズルを有することを特徴とする請求項8ないし1
    1いずれか記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のノズルブロックは、記録部
    の両端部に位置するノズルブロックのみが他のブロック
    より少数のノズルによって構成されることを特徴とする
    請求項12記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記テストパターンの各パッチの濃度
    を光学的に読み取る濃度センサと、 前記各ノズルブロックにて記録すべき記録データの出力
    濃度値をその記録データの濃度値に応じて補正する出力
    濃度補正テーブルを、複数種備えてなる出力濃度補正手
    段と、 前記濃度センサによって読取った各パッチの濃度に基づ
    き前記出力濃度補正テーブルを選択する出力濃度補正テ
    ーブル選択手段を備えることを特徴とする請求項8ない
    し13いずれか記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記濃度補正手段は、前記濃度センサ
    にて読み取られた各パッチの濃度の中の最も低い濃度を
    基準とし、その基準濃度に対する各パッチの濃度の比率
    を算出する算出手段を備えてなり、 前記濃度補正テーブル選択手段は、前記算出手段によっ
    て算出された比率に基づき各パッチに対応するノズルブ
    ロック毎に出力濃度テーブルを選択することを特徴とす
    る請求項14記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 1回の主走査方向への記録走査によっ
    て各ノズルブロックに対応する複数のパッチの一部を記
    録媒体上に形成することと、このノズルブロックの最小
    の幅の記録媒体の移動とを交互に複数回行うことにより
    前記パッチを形成することを特徴とする請求項8ないし
    15いずれか記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 記録部に搭載される記録部に設けられ
    た複数のノズルの出力特性情報を得るため、濃度センサ
    により光学的に濃度検出されるテストパターンを所定の
    記録媒体に記録する記録装置であって、 前記記録部に設けられた複数のノズルからなるノズル列
    を複数のノズルブロックに分割して設定する手段と、 各ノズルブロックに対応する各パッチを、同一ブロック
    内のノズルのみを用いてそれぞれ前記記録媒体に記録さ
    せる手段と、を有し、 前記テストパターンは、前記複数のパッチによって形成
    されることを特徴とする記録装置。
  18. 【請求項18】 前記記録部は、記録部を主走査方向に
    おいて往復動させると共に、記録媒体を前記主走査方向
    と交叉する副走査方向へと移動させることによって記録
    媒体に対し所定の領域への記録を行なうよう構成され、 前記記録媒体前記テストパターンは、記録部の往動時に
    前記各ノズルブロックに対応する往動記録用パッチを形
    成し、復動時に前記各ノズルブロックに対応する復動記
    録用パッチを形成することを特徴とする請求項17記載
    の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録部は、記録部を主走査方向に
    おいて往復動させると共に、記録媒体を前記主走査方向
    と交叉する副走査方向へと移動させることによって記録
    媒体に対し所定の領域への記録を行なうよう構成され、 前記テストパターンは記録部の往動時に前記各ノズルブ
    ロックに対応する往動記録用パッチのみにより形成され
    ることを特徴とする請求項17記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記複数のノズルブロックは、全て同
    一数のノズルを有することを特徴とする請求項17ない
    し19いずれか記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 前記複数のノズルブロックは、異なる
    数のノズルを有することを特徴とする請求項17ないし
    19いずれか記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 前記複数のノズルブロックは、記録部
    の両端部に位置するノズルブロックのみが他のノズルブ
    ロックより少数のノズルによって形成されることを特徴
    とする請求項21記載の記録装置。
  23. 【請求項23】 1回の主走査方向への記録走査によっ
    て各ノズルブロックに対応する複数のパッチの一部を記
    録媒体上に形成することと、このノズルブロックの最小
    の幅の記録媒体の移動とを交互に複数回行うことにより
    前記パッチを形成することを特徴とする請求項17ない
    し22いずれか記載の記録装置。
  24. 【請求項24】 記録部は、インクに熱エネルギーを加
    えて気泡を発生させ、その気泡の発生エネルギーによっ
    てインクを吐出させるものであることを特徴とする請求
    項17ないし23いずれか記載の記録装置。
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