JPH1148587A - テスト用ドット記録方法およびプリンタ - Google Patents

テスト用ドット記録方法およびプリンタ

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JPH1148587A
JPH1148587A JP9220782A JP22078297A JPH1148587A JP H1148587 A JPH1148587 A JP H1148587A JP 9220782 A JP9220782 A JP 9220782A JP 22078297 A JP22078297 A JP 22078297A JP H1148587 A JPH1148587 A JP H1148587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向記録可能なプリンタにおいて、ドット
記録タイミングを精度よく調整するためのテストパター
ンを提供する。 【解決手段】 キャリッジの往運動時に形成されるドッ
トと復運動時に形成されるドットのずれを、正規ディザ
マトリックスによるテストパターンを用いて調節する。
このテストパターンは、主走査方向および副走査方向に
規則正しくドットが並んでいるため、適正な記録タイミ
ングで印刷された場合には、濃淡のムラのない一様な状
態として目視される。一方、記録タイミングがずれてい
る場合には、ドット間隔がずれ、濃淡のムラが生じる。
このように濃淡のムラの有無によりプリンタのドット記
録タイミングのずれを精度よく調節することができる。
なお、テストパターンを視覚感度が高くなる空間周波数
を与える正規ディザマトリックスとすれば濃淡のムラが
より顕著に視覚でき、調節精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドット記録ヘッ
ドの往復双方向動作中に記録媒体にドットを形成し画像
を記録するプリンタに関し、詳しくは該プリンタにより
テスト用ドットを形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ドット記録ヘッドが主走査方向に往復運
動し、記録媒体を副走査方向に走査しながら記録を行う
記録装置としては、インクジェットプリンタがある。こ
のようなプリンタにおいては、記録速度の向上のため、
ドット記録ヘッドに複数のノズルを備えたものが多い
(以下、マルチヘッドという)。カラー印刷が可能なプ
リンタでは、各色インクについてそれぞれ上述のマルチ
ヘッドを備えたものが多い。
【0003】このようなプリンタにおいては、さらに記
録速度を向上するために、ドット記録ヘッドの主走査方
向の往運動中のみならず、復運動中にもドットを形成す
るものもある。この場合、復運動中に形成されるドット
が、往運動中に形成されたドットとの相対的関係におい
て本来形成されるべき位置からずれた位置に形成されて
は、良好な画像が記録され得ないことになる。この現象
は、種々の要因、例えばプリンタの駆動機構上必要とな
るあそび(バックラッシ)等によって生じるが、記録媒
体たる用紙の厚さの違いによっても生じ得る。
【0004】図12に用紙の厚さによって記録ドットに
ずれが生じる様子を示す。図11(a)に示す通り、用
紙PA1上に往行程においてドットdt11を形成し、
その隣にドットdt12を復行程において形成する場合
を考える。このときノズルNzは、それぞれ往行程、復
行程における速度を考慮して図11(a)に示す位置で
インク滴Ik11、Ik12を発射する。これらはそれ
ぞれ図11(a)に示す軌跡を描いて目標とする位置に
着弾し、ドットdt11、dt12を形成する。
【0005】一方、用紙を厚いものに変更した場合の様
子を図11(b)に示す。この場合は、ノズルNzと用
紙PA2との間の距離は、図11(a)におけるノズル
Nzと用紙PA1との間の距離よりも小さくなる。従っ
て、往行程、復行程において図11(a)の場合と同じ
タイミングでインク滴を発射したとすれば、インク滴I
k21、Ik22はそれぞれ図11(b)に示す軌跡を
描いて着弾し、ドットdt21、dt22を形成する。
この結果、形成された両ドットは隣接しないものとな
り、本来の記録されるべき画像が得られなくなる。本来
記録されるべき画像を得るためには、復行程のインク発
射タイミングを図11(b)に示したタイミングよりは
遅らせる必要がある。
【0006】上記ずれをなくすために、往行程と復行程
のドット記録タイミングを種々に変化させて所定のテス
トパターンを記録させ、最も良好な記録結果が得られた
タイミングを選択することにより、ドット記録タイミン
グの調整を行う方法が採られている。上述した原因等も
考慮すると、ドット記録タイミングの調整は、プリンタ
の出荷時のみならず、その使用者が行う場合もある。
【0007】従来より、上記テストパターンとして、図
12に示すライン状のものが用いられている。図12に
示した各ラインについて、上半分は往行程により記録さ
れたものであり、下半分は復行程により記録されたもの
である。ドット記録タイミングを種々のタイミングに変
化させることにより、図12(a)から(e)に示すよ
うに上半分と下半分の位置関係が種々変化したラインが
形成される。図12(c)は上半分と下半分の相対的ず
れが生じていない良好な画像であるため、ドット記録タ
イミングとして、図12(c)に対応するタイミングを
選択すればよいことになる。
【0008】また、適正なタイミングで記録された場合
には、一定領域がドットで埋め尽くされる、いわゆるベ
タ塗り状態となるテストパターンを記録する方法も提案
されている(特開平7−81190)。このテストパタ
ーンは、ドット記録タイミングが適正なタイミングから
ずれている場合には、ベタ塗り状態となるべき領域にド
ットが形成されない白い筋が現れる。従って、このよう
な筋が現れないドット記録タイミングを選択することに
より、その調整をすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12に示し
たようなライン状のテストパターンでは、ドット記録タ
イミングが十分に調整できないという課題があった。図
12は、説明の便宜上、テストパターンを拡大して示し
てあるが、実際には1列のドットにより形成されるもの
であり、図12(b)または図12(d)と図12
(c)の判別は非常に困難である。特に、プリンタの使
用者にとっては、日頃テストパターンを見慣れていない
ため、上記判別はさらに困難のものとなっていた。高解
像度化が進んだ最近のプリンタでは、ドット記録タイミ
ングを精度よく調整できない場合には、良好な画像が記
録され得ない可能性もあった。
【0010】また、一定領域をベタ塗り状態とするテス
トパターンにおいても、ドット記録タイミングが十分に
調整できない場合があった。つまり、上記白い筋は非常
に微細なものであるため、用紙にインクが着弾した際の
にじみ等により判別が困難となることがあった。
【0011】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、往行程と復行程
におけるドット記録タイミングを適切に調整することが
できるテストパターンを形成する技術を提示することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、本発明の第1のプリンタは、
ドット記録ヘッドを用いて記録媒体の表面にドットを形
成し画像の記録を行うプリンタであって、前記ドット記
録ヘッドと前記記録媒体の少なくとも一方を駆動して、
前記ドット記録ヘッドの往復運動からなる主走査を行う
主走査駆動手段と、前記主走査がなされる方向と交差す
る方向に前記ドット記録ヘッドと記録媒体の少なくとも
一方を送る副走査駆動手段と、前記主走査の運動中に前
記ドット記録ヘッドを駆動してドットの形成を行わせる
ヘッド駆動手段と、前記主走査の往運動中に、前記主走
査方向に第1の所定間隔ずつ離れ、前記副走査方向に第
2の所定間隔ずつ離れた複数のドットからなるテストパ
ターンを形成するように前記ヘッド駆動手段を制御する
往行程テストパターン形成手段と、前記主走査の復運動
中に、前記往行程テストパターン形成手段により形成さ
れた各ドットとの間隔が、前記主走査方向においては前
記第1の所定間隔の約半分となる条件、または前記副走
査方向においては前記第2の所定間隔の約半分となる条
件の少なくとも一方が成立する位置にある複数のドット
からなるテストパターンを形成すべきタイミイングで前
記ヘッド駆動手段を制御する復行程テストパターン形成
手段とを備えることを要旨とする。
【0013】本発明の第1のテストパターン形成方法
は、ドット記録ヘッドにより記録媒体にドットを形成し
画像を記録するプリンタにおいて、前記ドット記録ヘッ
ドの往運動中および復運動中の双方向で複数のドットか
らなるテストパターンを形成するテストパターン形成方
法であって、前記ドット記録ヘッドの往運動中に、前記
主走査方向に第1の所定間隔ずつ離れ、前記副走査方向
に第2の所定間隔ずつ離れた複数のドットからなる往行
程テストパターンを形成し、前記ドット記録ヘッドの復
運動中に、前記往行程テストパターンにおける各ドット
との間隔が、前記主走査方向においては前記第1の所定
間隔の約半分となる条件、または前記副走査方向におい
ては前記第2の所定間隔の約半分となる条件の少なくと
も一方が成立する位置にある複数のドットからなる復行
程テストパターンを形成すべきタイミイングでドットを
形成することを要旨とする。
【0014】上述のプリンタまたはテストパターン形成
方法によれば、ドット記録ヘッドの往運動中に、主走査
方向に第1の所定間隔ずつ離れ、副走査方向に第2の所
定間隔ずつ離れた複数のドットからなる往行程テストパ
ターンを形成することができる。また、復運動中に前記
往行程テストパターン形成手段により形成された各ドッ
トとの間隔が、前記主走査方向においては前記第1の所
定間隔の約半分となる条件、または前記副走査方向にお
いては前記第2の所定間隔の約半分となる条件の少なく
とも一方が成立する位置にある複数のドットからなるテ
ストパターンを形成することができる。従って、ドット
記録タイミングが適正なタイミングに調整されている場
合には、往行程テストパターンと復行程テストパターン
の重ね合わせにより一定領域内に複数のドットが一様な
間隔で並んだテストパターンが形成される。このテスト
パターンは、濃淡のムラのない一様なパターンとして目
視される。
【0015】これに対し、ドット記録タイミングが適正
な状態からずれている場合には、往行程テストパターン
と復行程テストパターンとの間に相対的なずれが生じ
る。このとき、両行程により形成される複数のドットの
一様性がくずれ、ドットが密な部分と疎な部分とが生じ
る。この疎密は、ドットが形成された領域内の濃淡のム
ラとして目視される。以上より、本発明のプリンタまた
はテストパターン形成方法によれば、この濃淡のムラの
有無を判別することにより、プリンタのドット記録タイ
ミングの調整をすることができる。
【0016】前記プリンタにおいては、前記第1の所定
間隔および第2の所定間隔の少なくとも一方は、前記往
行程テストパターン形成手段および前記復行程テストパ
ターン形成手段の双方により形成されるテストパターン
の空間周波数が0.4〜2.0サイクル/mmとなる間
隔とすることが望ましい。
【0017】また、前記テストパターン形成方法におい
ては、前記第1の所定間隔または第2の所定間隔の少な
くとも一方は、形成されるテストパターンの空間周波数
が0.4〜2.0サイクル/mmとなる間隔にすること
が望ましい。
【0018】上述の通り、本発明のプリンタまたはテス
トパターン形成方法は、形成されたテストパターンに生
じる濃淡のムラの有無を判別することにより、プリンタ
のドット記録タイミングの調整をするものである。一般
に人間の目視感度は、空間周波数に応じて変化すること
が知られており、0.4〜2.0サイクル/mmのとき
感度が高くなることが知られている。従って、テストパ
ターンの空間周波数を0.4〜2.0サイクル/mmと
することにより、ドット記録タイミングのずれによる濃
淡を感度よく目視することができる。このような観点か
らすれば、テストパターンの空間周波数は、厳密に0.
4〜2.0サイクル/mmである必要はなく、かかる範
囲外であっても、ドット形成タイミングのずれによる濃
淡のムラが感度よく目視しうる空間周波数であればよ
い。0.4〜2.0サイクル/mmとは、このような幅
を含んだ空間周波数を意味している。
【0019】かかる観点から、従来にはなかった次の方
法でテストパターンを設計するものとしてもよい。即
ち、本発明のテストパターン設計方法は、ドット記録ヘ
ッドにより記録媒体にドットを形成するプリンタにおい
て、前記ドット記録ヘッドの往運動中および復運動中の
双方向で形成される複数のドットからなるテストパター
ンを設計するテストパターン設計方法であって、前記テ
ストパターンは、所定領域内において所定間隔ごとに形
成された複数のドットからなるテストパターンとし、明
度に対する人間の目視感度の極大値となる最適空間周波
数を特定し、前記テストパターンの空間周波数が前記最
適空間周波数と略同一となるようにドット間の前記所定
間隔を定めることを要旨とする。
【0020】一方、前記プリンタを、前記副走査方向に
該プリンタにより形成しうる最小ドット間隔よりも大き
い一定のノズル間隔ごとに設置された複数のノズルを備
えたものとし、前記第2の所定間隔は前記ノズル間隔の
整数倍もしくは1/整数倍とすることも望ましい。
【0021】従来技術において述べた通り、ドット記録
を行うプリンタには、ドット記録ヘッドに複数のノズル
を備えたものが多く、このようなプリンタの中には副走
査方向のノズル間隔が該プリンタにより形成しうる最小
ドット間隔よりも大きいものもある。かかるプリンタに
おいては、前記テストパターンについて、副走査方向の
ドット間隔である前記第2の所定間隔を、前記ノズル間
隔の整数倍もしくは1/整数倍に一致させることによ
り、テストパターンを効率的に形成することができる。
【0022】本発明の第2のプリンタは、ドット記録ヘ
ッドを用いて記録媒体の表面にドットを形成し画像の記
録を行うプリンタであって、前記ドット記録ヘッドと前
記記録媒体の少なくとも一方を駆動して、前記ドット記
録ヘッドの往復運動からなる主走査を行う主走査駆動手
段と、前記主走査がなされる方向と交差する方向に記録
媒体を送る副走査駆動手段と、前記主走査の運動中に前
記ドット記録ヘッドを駆動してドットの形成を行わせる
ヘッド駆動手段と、前記主走査の往運動と復運動の両運
動中において、ドットを形成することにより所定のテス
トパターンを形成するように前記ヘッド駆動手段を制御
する双方向ドット形成手段と、前記主走査の往運動中ま
たは復運動中のいずれかの運動中のみにドットを形成す
ることにより前記所定のテストパターンを形成するよう
に前記ヘッド駆動手段を制御する単方向ドット形成手段
と、前記双方向ドット形成手段により形成されるテスト
パターンに近接して、前記単方向ドット形成手段により
形成されるテストパターンを記録するように、双方向ド
ット形成手段と単方向ドット形成手段を選択する選択手
段とを備えることを要旨とする。
【0023】このプリンタは、所定のテストパターンを
ドット記録ヘッドの往運動と復運動の両運動中、即ち双
方向で形成することができる。また、所定のテストパタ
ーンをヘッドの往運動中または復運動中のいずれかの運
動中、即ち単方向でのみドットを形成することもでき
る。単方向で形成されたテストパターンは、ドット形成
タイミングのずれがない理想的なテストパターンとな
る。さらに、上記双方向で形成したテストパターン(双
方向テストパターン)と単方向で形成したテストパター
ン(単方向テストパターン)とを近接して記録すること
ができる。従って、双方向テストパターンのドット形成
タイミングのずれを比較的容易に目視することができ、
そのずれの調整を比較的容易に行うことができる。
【0024】なお、近接とは、単方向テストパターンと
双方向テストパターンとを比較し易い位置関係で記録す
るものであればよく、以下の種々の態様が含まれる。例
えば、両者を上下または左右にそれぞれ接するように記
録する場合、両者をわずかなすきまを隔てて記録する場
合等である。また、ドット形成タイミングを種々に変化
させて複数の双方向テストパターンを記録する場合、各
双方向テストパターンの間に単方向テストパターンを挿
入するように記録してもよいし、双方向テストパターン
の周囲等の一部に単方向テストパターンを代表的に記録
するようにしてもよい。
【0025】一方、単方向テストパターンを形成できな
いプリンタであっても、次のテストパターン記録媒体を
用いることにより、上述と同じ効果を得ることができ
る。このテストパターン記録方法に用いられるテストパ
ターン記録媒体は、前記テストパターン形成方法により
テストパターンが形成される領域とは、少なくとも一部
において重複しない領域に、前記主走査の復運動中のド
ット形成タイミングが最も好ましい状態において、前記
主走査の往運動および復運動の双方により形成されるべ
き最適テストパターンが予め記録されていることを要旨
とする。
【0026】本発明におけるコンピュータ読みとり可能
な記憶媒体は、ドット記録ヘッドにより記録媒体にドッ
トを形成し画像を記録するプリンタに備えられたコンピ
ュータにより、前記ドット記録ヘッドの往運動中および
復運動中の双方向で複数のドットからなるテストパター
ンを形成するためのプログラムを記憶したコンピュータ
読みとり可能な記憶媒体であって、前記ドット記録ヘッ
ドの往運動中に、前記主走査方向に第1の所定間隔ずつ
離れ、前記副走査方向に第2の所定間隔ずつ離れた複数
のドットからなる往行程テストパターンを形成する工程
と、前記ドット記録ヘッドの復運動中に、前記往行程テ
ストパターンにおける各ドットとの間隔が、前記主走査
方向においては前記第1の所定間隔の約半分となる条
件、または前記副走査方向においては前記第2の所定間
隔の約半分となる条件の少なくとも一方が成立する位置
にある複数のドットからなる復行程テストパターンを形
成すべきタイミイングでドットを形成する工程とをコン
ピュータに実現させるプログラムを記憶したことを要旨
とする。
【0027】このようなプログラムがコンピュータによ
り実行されると、上述の所定のテストパターンが形成さ
れ、プリンタのドット記録タイミングの調整を行うこと
ができる。
【0028】なお、記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等
の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。また、コンピュータに上記の発明の各工程または各
手段の機能を実現させるコンピュータプログラムを通信
経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様
も含む。
【0029】
【発明の実施の形態】
(1)装置の構成 図4に本発明のプリンタの概略構造を示し、図3に本発
明のプリンタを用いたシステム例としてのカラー画像処
理システムの構成を示す。プリンタの機能を明確にする
ため、まず、図3によりカラー画像処理システムの概要
を説明する。このカラー画像処理システムは、スキャナ
12と、パーソナルコンピュータ90と、カラープリン
タ22とを有している。パーソナルコンピュータ90
は、カラーディスプレイ21とキーボード、マウス等か
らなる入力部92を備えている。スキャナ12は、カラ
ー原稿からカラー画像データを読み取り、R,G,Bの
3色の色成分からなる原カラー画像データORGをコン
ピュータ90に供給する。
【0030】コンピュータ90の内部には、図示しない
CPU,RAM,ROM等が備えられており、所定のオ
ペレーティングシステムの下で、アプリケーションプロ
グラム95が動作している。オペレーティングシステム
には、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組
み込まれており、アプリケーションプログラム95から
はこれらのドライバを介して、最終カラー画像データF
NLが出力されることになる。画像のレタッチなどを行
うアプリケーションプログラム95は、スキャナから画
像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデ
オドライバ91を介してCRTディスプレイ93に画像
を表示している。このアプリケーションプログラム95
が、印刷命令を発行すると、コンピュータ90のプリン
タドライバ96が、画像情報をアプリケーションプログ
ラム95から受け取り、これをプリンタ22が印字可能
な信号(ここではCMYKの各色についての2値化され
た信号)に変換している。図3に示した例では、プリン
タドライバ96の内部には、アプリケーションプログラ
ム95が扱っているカラー画像データをドット単位の画
像データに変換するラスタライザ97と、ドット単位の
画像データに対してプリンタ22が使用するインク色C
MYおよび発色の特性に応じた色補正を行う色補正モジ
ュール98と、色補正モジュール98が参照する色補正
テーブルCTと、色補正された後の画像情報からドット
単位でのインクの有無によってある面積での濃度を表現
するいわゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフ
トーンモジュール99とが備えられている。プリンタ2
2は、印字可能な上記信号を受け取り、記録用紙に画像
情報を記録する。
【0031】次に、図4によりプリンタ22の概略構成
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出および
ドット形成を制御する機構と、これらの紙送りモータ2
3,キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作
パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とか
ら構成されている。
【0032】このプリンタ22のキャリッジ31には、
黒インク用のカートリッジ71とシアン,マゼンタ,イ
エロの3色のインクを収納したカラーインク用カートリ
ッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の下部の印
字ヘッド28には計4個のインク吐出用ヘッド61ない
し64が形成されており、キャリッジ31の底部には、
この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導
入管65(図5参照)が立設されている。キャリッジ3
1に黒インク用のカートリッジ71およびカラーインク
用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリ
ッジに設けられた接続孔に導入管が挿入され、各インク
カートリッジから吐出用ヘッド61ないし64へのイン
クの供給が可能となる。
【0033】インクが吐出される機構を簡単に説明す
る。図4に示すように、インク用カートリッジ71,7
2がキャリッジ31に装着されると、毛細管現象を利用
してインク用カートリッジ内のインクが導入管65を介
して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた印字
ヘッド28の各色ヘッド61ないし64に導かれる。な
お、初めてインクカートリッジが装着されたときには、
専用のポンプによりインクを各色のヘッド61ないし6
4に吸引する動作が行われるが、本実施例では吸引のた
めのポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆うキャップ等
の構成については図示および説明を省略する。
【0034】各色のヘッド61ないし64には、図5に
示したように、各色毎に32個のノズルNzが設けられ
ており、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に
優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子P
EとノズルNzとの構造を詳細に示したのが、図6であ
る。図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzま
でインクを導くインク通路80に接する位置に設置され
ている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加
により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネル
ギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子
PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印
加することにより、図6下段に示すように、ピエゾ素子
PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路80の一
側壁を変形させる。この結果、インク通路80の体積
は、ピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分
に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルnの先
端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテ
ン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷
が行われることになる。
【0035】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23によりプラテン26そ
の他のローラを回転して用紙Pを搬送しつつ(以下、副
走査という)、キャリッジ31をキャリッジモータ24
により往復動させ(以下、主走査という)、同時に印字
ヘッド28の各色ヘッド61ないし64のピエゾ素子P
Eを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成
して用紙P上に多色の画像を形成する。各色のヘッド6
1〜64におけるノズルの具体的な配列に関してはさら
に後述する。なお、キャリッジ31の往運動時にのみド
ットを形成する記録モード(単方向記録)とキャリッジ
31の往復運動時双方においてドットを形成する記録モ
ード(双方向記録)とが選択可能となっている。
【0036】用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ2
3の回転をプラテン26のみならず、図示しない用紙搬
送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省
略)。また、キャリッジ31を往復動させる機構は、プ
ラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動
可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24と
の間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、
キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ3
9等から構成されている。
【0037】制御回路40の内部には、図示しないCP
Uやメインメモリ(ROMやRAMU)のほかに、書き
換え可能な不揮発性メモリとしてのプログラマブルRO
M(PROM)42が備えられている。PROM42に
は、双方向記録においてドットを形成する記録タイミン
グに関する情報等、複数のドット記録モード情報が格納
されている。ドット記録モード情報は、コンピュータ9
0の起動時にプリンタドライバ96(図3)がインスト
ールされる際に、プリンタドライバ96によってPRO
M42から読み出されており、主走査および副走査の動
作等は、この情報に応じて実行される。
【0038】なお、PROM42は、書き換え可能な不
揮発性メモリであればよく、EEPROMやフラッシュ
メモリなどの種々の不揮発性メモリを使用することがで
きる。また、モード指定情報は書き換え可能な不揮発性
メモリに格納することが好ましいが、ドット記録モード
情報は、書き換えができないROMに格納するようにし
てもよい。また、複数のドット記録モード情報は、PR
OM42ではなく、他の記憶手段に格納されていてもよ
く、また、プリンタドライバ96内に登録されていても
よい。
【0039】図7は、インク吐出用ヘッド61〜64に
おけるインクジェットノズルの配列を示す説明図であ
る。第1のヘッド61には、ブラックインクを噴射する
ノズルアレイが設けられている。また、第2ないし第4
のヘッド62〜64にも、シアン、マゼンタ及びイエロ
ーのインクをそれぞれ噴射するノズルアレイが設けられ
ている。これらの4組のノズルアレイの副走査方向の位
置は、互いに一致している。
【0040】4組のノズルアレイは、副走査方向に沿っ
て一定のノズルピッチkで千鳥状に配列された32個の
ノズルNzをそれぞれ備えている。なお、各ノズルアレ
イに含まれる32個のノズルNzは、千鳥状に配列され
ている必要はなく、一直線上に配置されていてもよい。
但し、図7(a)に示すように千鳥状に配列すれば、製
造上、ノズルピッチkを小さく設定し易いという利点が
ある。
【0041】図7(b)は、1つのノズルアレイによっ
て形成される複数のドットの配列を示している。この実
施例では、インクノズルの配列が千鳥状か直線状かに関
わらず、1つのノズルアレイによって形成される複数の
ドットは、副走査方向に沿ってほぼ一直線上に並ぶよう
に、各ノズルのピエゾ素子PE(図6)に駆動信号が供
給される。例えば、図7(a)のようにノズルアレイが
千鳥状に配列されている場合において、図の右方向にヘ
ッド61が走査されてドットを形成していく場合を考え
る。この時、先行するノズル群100,102…は、後
追するノズル群101,103…よりも、d/v[秒]
だけ早いタイミングで駆動信号が与えられる。ここで、
d[インチ]は、ヘッド61における2つのノズル群の
間のピッチ(図7(a)参照)であり、v[インチ/
秒]はヘッド61の走査速度である。この結果、1つの
ノズルアレイによって形成される複数のドットは、副走
査方向に沿って一直線上に配列される。なお、各ヘッド
61〜64に設けられている32個のノズルは、常に全
数が使用されるとは限らず、ドット記録方式によって
は、その一部のノズルのみが使用される場合もある。
【0042】(2)双方向記録におけるドット記録タイ
ミング調整 上述のプリンタ22が双方向記録を行う場合のドット記
録タイミングの調整方法について説明する。入力部92
を介して調整モードによる印字が指示されると、コンピ
ュータ90は、プリンタドライバ96を用いて、ROM
に記憶されているテストパターンをプリンタ22に印字
させる。印字されるまでの過程は、既に説明した画像情
報の記録と同様である。テストパターンは、その一部が
キャリッジ31の往運動中に形成され、残りの部分が復
運動中に形成される。なお、本実施例のプリンタ22は
カラー印刷が可能であるが、ドット記録タイミングの調
整は、一色で行えば十分であるため、上記テストパター
ンの印刷は、黒の単色にて行われる。
【0043】コンピュータ90は、双方向記録における
ドット記録タイミングの調整を可能とするため、キャリ
ッジ31の復運動中のドット記録タイミングを種々変化
させながら、上記テストパターンを印刷する。ドット記
録タイミングは既に述べた通り、プリンタ22のPRO
Mに記憶されており、コンピュータ90の起動時にプリ
ンタドライバ96によってPROM42から読み出され
ている。コンピュータ90は、このドット記録タイミン
グを中心として所定の範囲ずつ記録タイミングを早めた
ものと遅めたものとを印刷するのである。また、各ドッ
ト記録タイミングで記録された各テストパターンの横に
は、記録タイミングを特定できる符号が同時に印刷され
る。
【0044】プリンタ22の使用者は、このように印刷
されたテストパターンを比較し、その中で最も良好な画
像が記録されているものを選択し、選択したテストパタ
ーンの横に記録されている符号を入力部92からコンピ
ュータ90に入力する。入力後、プリンタドライバ96
は、入力された符号に相当するドット記録タイミングで
プリンタ22に印刷を実行させる。こうしてプリンタ2
2のドット記録タイミングの調整が完了する。また、新
たに設定されたドット記録タイミングは、プリンタ22
のPROMに記憶され、一旦電源をオフにしてもその情
報は維持されるため、頻繁にドット記録タイミングの調
整を行う必要はない。
【0045】なお、上述したドット記録タイミングの調
整方法は、一例に過ぎず、ドット記録タイミングの入力
と該ドット記録タイミングによるテストパターンの印刷
とを繰り返し行うことによって、逐次良好なタイミング
に調整していくものとしてもよい。また、上記コンピュ
ータ90、プリンタドライバ96および入力部92に相
当する機能をプリンタ22本体に備え、プリンタ22単
独で、ドット記録タイミングの調整が行えるものとして
もよい。
【0046】(3)正規ディザマトリックスによるテス
トパターン 前記「(2)双方向記録におけるドット記録タイミング
調整」では、ドット記録タイミング調整方法として一般
的な事項を説明した。以下では、本発明の第1実施例た
るプリンタ22に特徴的な部分について説明する。即
ち、プリンタ22により形成されるテストパターン、お
よびそのテストパターンを用いたドット記録タイミング
の調整方法等について説明する。
【0047】本実施例のプリンタ22は、テストパター
ンとして正規ディザマトリックスからなる複数のドット
を印刷する。正規ディザマトリックスとは、主走査方向
および副走査方向に規則正しくドットが並ぶパターンを
いう。具体的なテストパターンの拡大図を図2(a)に
示す。これは、ドット記録タイミングが最も良好な状態
で記録された場合のテストパターンである。図2(a)
において、丸印で記載されているのが、キャリッジ31
の往行程により形成されるドットであり、四角で記載さ
れているのが、復行程により形成されるドットである。
往行程または復行程により形成される各ドット間の主走
査方向の間隔d1および副走査方向の間隔d2は等し
く、前述したノズルピッチk(図7)と一致している。
また、往行程により形成されるドットと復行程により形
成されるドットとの主走査方向の間隔d3および副走査
方向の間隔d4は等しく、ノズルピッチkの半分(k/
2)となっている。つまり、本テストパターンは、互い
に主走査方向および副走査方向にそれぞれk/2だけ離
れた複数のドットが規則正しく並んだパターンとなって
いる。
【0048】次に、ドット記録タイミングが変化した場
合のテストパターンの様子を図1に示す。ここに示した
図も拡大図であり、現実には更に細かいドットおよび間
隔からなるテストパターンが形成される。図1(a)
は、最も良好なタイミングでドットが形成された場合の
テストパターンを示しており、図1(b)、図1(c)
の順にドット記録タイミングがずれていった状態を示し
ている。また、各図の右側にテストパターンの一部を拡
大して示す。拡大図において下向きの矢印で示されたド
ットD1は、キャリッジ31の往行程で形成されたもの
であり、上向きの矢印で示されたドットD2は復行程で
形成されたものである(以下、前者を往行程ドットD1
といい、後者を復行程ドットD2という)。
【0049】図1(a)では、往行程ドットD1と復行
程ドットD2とが、一定の間隔で規則正しく並んでいる
ため、テストパターンは濃淡のムラのない一様な状態と
して目視される。このとき、往行程ドットD1と復行程
ドットD2の主走査方向の間隔は、前述の通りk/2と
なっている。これに対し、図1(b)は、復行程ドット
D2が図の右方向に若干ずれている。従って、往行程ド
ットD1と復行程ドットD2の主走査方向の間隔は、復
行程ドットD2の左側ではk/2よりも大きく、右側で
はk/2よりも小さくなっている。このようなドット間
隔の偏りが原因となって、図1(b)ではテストパター
ンに濃淡のムラが現れる。図1(c)は、復行程ドット
D2がさらに右方向にずれた場合であり、往行程ドット
D1と復行程ドットD2の主走査方向の間隔も、さらに
偏っている。この結果、図1(c)ではテストパターン
に図1(b)よりも大きな濃淡のムラが現れる。
【0050】このように正規ディザマトリックスからな
るテストパターンを種々のドット記録タイミングで印刷
し、濃淡のムラのない、最も一様に記録されたものを選
択するようにすれば、プリンタ22のドット記録タイミ
ングの調整を行うことができる。また、この方法によれ
ば、ドット記録タイミングのずれを一定の領域に印刷さ
れたテストパターンの濃淡で判断するため、図12に示
したライン状のテストパターンのように微細なドットの
ずれによる判断手法よりも、容易かつ精密にドット記録
タイミングのずれを判断することができる。
【0051】なお、テストパターンは適正なドット記録
タイミングで印刷された場合に、濃淡のムラのない一様
な状態として目視し得るものであればよい。例えば、上
述した図2(a)に示すパターンの他、図2(b)およ
び図2(c)に示すパターン等にしてもよい。図2
(b)に示すパターンでは、往行程ドットは主走査方向
に間隔d1、副走査方向に間隔d2で一様に並んでいる
が、間隔d1が間隔d2の2倍となっている点で、間隔
d1と間隔d2が等しい図2(a)の場合と異なる。図
2(b)の復行程ドット同士の間隔は往行程ドットと同
じく主走査方向に間隔d1、副走査方向に間隔d2であ
り、往行程ドットと復行程ドットの間隔は、主走査方向
に間隔d1/2、副走査方向に間隔0となっている。つ
まり、副走査方向には、往行程ドットと復行程ドットは
同じ位置に並んでいる。間隔d1/2は間隔d2と等し
くなるため、このようなテストパターンが適正なタイミ
ングで印刷された場合には、図2(b)に示す通り、各
ドットがそれぞれd2の間隔で規則正しく並んだテスト
パターンとなり、濃淡のムラのない一様な状態として目
視される。また、図2(b)のテストパターンにおいて
主走査方向と副走査方向を入れ替えたテストパターン、
つまり図2(b)のテストパターンを90度回転させた
パターンとしてもよい。
【0052】図2(c)に示したテストパターンは、往
行程ドット同士、復行程ドット同士の間隔および往行程
ドットと復行程ドット間の間隔は、図2(b)と同じで
あるが、往行程ドット、復行程ドットがそれぞれ千鳥状
に並んでいる点で図2(b)と異なる。このようなテス
トパターンが、適正なタイミングで印刷された場合に
は、各ドットがそれぞれd2の間隔で規則正しく並んだ
テストパターンとなり、濃淡のムラのない一様な状態と
して目視される。
【0053】前記各種のテストパターンは、適正なタイ
ミングで印刷された場合には各ドットは、主走査方向に
も副走査方向にも一定の間隔で一様に並んでいるが、必
ずしも両者が一定の間隔で並ぶ必要はなく、それぞれの
方向において一定の間隔で一様に並んでいるものであれ
ばよい。例えば、図2(a)において、主走査方向の間
隔d1と副走査方向の間隔d2が異なるものとしてもよ
いし、主走査方向の間隔d1および副走査方向の間隔d
2は、それぞれノズルピッチkと異なる間隔としてもよ
い。この場合において、主走査方向の間隔d1と副走査
方向の間隔d2の相違は、一方が他方の数倍以上に至る
大きな相違であっても構わない。
【0054】本実施例のプリンタ22は、上記図2
(a)に示したテストパターンについて、主走査方向お
よび副走査方向の間隔をそれぞれ空間周波数が1サイク
ル/mmとなるような間隔d1、間隔d2で印刷するこ
ともできる。空間周波数とは、この場合、印刷されたテ
ストパターンの濃淡変化の周波数をいう。図2(a)で
は、往行程ドットが形成されている部分および復行程ド
ットが形成されている部分は濃となり、ドットが形成さ
れていない部分は淡となる。例えば、図2(a)を最も
左の列(図2(a)のc1列)に記録された往行程ドッ
トから始めて主走査方向に見た場合を考える。このと
き、c1列は往行程ドットが形成されているため濃の列
となり、そのすぐ右側(同図のc2列)は淡の列とな
る。さらに右側(同図のc3列)には復行程ドットが形
成されているため濃の列となり、その右側(同図のc4
列)は淡の列となる。このようにc1列の往行程ドット
から次の往行程ドット(同図c5列)に至るまでの間に
は濃淡変化が2回現れることになる。ここで、図1
(b)に示したようにドット記録タイミングがずれた場
合も考慮すれば、濃淡変化は往行程ドット間の間隔d1
に現れる2回の変化で一周期の変化であるといえる。従
って、主走査方向の間隔d1が1mmであるとき、空間
周波数は1サイクル/mmとなる。同様の考え方によれ
ば、図2(b)および図2(c)においても、主走査方
向の間隔d1が1mmであるとき、主走査方向の空間周
波数が1サイクル/mmとなる。
【0055】一般に空間周波数に応じて記録された画像
のノイズに対して、人間の視覚の感度は変化することが
知られている。この関係を図8に示す。これは、視覚の
空間周波数特性(VTF:Visual Transf
er Function)として知られているグラフで
あり、横軸に空間周波数、縦軸に各空間周波数における
視覚の感度を示したものである。このグラフによれば、
空間周波数が0.4〜2.0サイクル/mmである場合
に視覚感度が比較的高くなり、約1サイクル/mmにお
いて極大となることが分かる。上述のテストパターン
は、このような空間周波数で記録されているため、ドッ
ト記録タイミングのずれによる濃淡のムラを感度よく目
視することができ、ドット記録タイミングの調整を精度
よく行うことができる。
【0056】ドット記録タイミングは、主走査方向に生
じるずれを調整するものであるため、主走査方向のみ視
覚感度が高くなる空間周波数を選択するものとしてもよ
い。従って、主走査方向は空間周波数の観点から間隔d
1を1mmとし、副走査方向はテストパターンを効率よ
く形成する観点から間隔d2をノズルピッチkに一致す
るものとしてもよい。
【0057】ここで、空間周波数に基づく視覚感度の変
化に着目したテストパターンの設計方法について説明す
る。図8のグラフから明らかな通り、視覚感度は空間周
波数が0.4〜2.0サイクル/mmの範囲で比較的高
くなっている。従って、この範囲でテストパターンの空
間周波数を選択する。この際、必ずしも視覚感度の極大
値である約1サイクル/mmを選択する必要はなく、目
標とするドット記録タイミングの調整精度に応じて、十
分な視覚感度が得られる空間周波数を選択すればよい。
こうして得られた空間周波数の逆数をとれば、テストパ
ターンの往行程ドット間隔(図2(a)におけるd1、
d2)を求めることができる。なお、明度に対する視覚
感度が縦方向と横方向で相違する場合には、をそれぞれ
の感度が高くなる空間周波数に合わせて間隔d1と間隔
d2をそれぞれ設定してもよい。次に復行程ドット位置
(図2(a)におけるd3、d4)について、d3=d
1/2またはd4=d2/2の少なくとも一方が成立す
るように間隔d3,d4を設定することにより好適なテ
ストパターンが設計される。
【0058】以上で設計されたテストパターンは、ドッ
ト記録タイミングの調整を行う目的を十分果たすことが
できるが、本実施例のように図7に示した通り、複数の
ノズルがヘッドに備えられているプリンタ(図7参照)
では、副走査方向の間隔d2をノズルピッチkの整数倍
もしくは1/整数倍に一致させるものとしてもよい。こ
うすることにより、視覚感度が高い空間周波数におい
て、テストパターンを効率的に形成することもできる好
ましいテストパターンを得ることができる。この場合に
おいて、さらに主走査方向の間隔d1も副走査方向の間
隔d2と一致したものとすれば、主走査方向および副走
査方向の双方においてテストパターンの一様性を確保す
ることができる。以上で説明した通り、空間周波数と視
覚感度の特性に着目することにより、目標とするドット
記録タイミングの調整精度に応じて種々のテストパター
ンを設計することができる。
【0059】次にプリンタ22に用いられるテストパタ
ーン記録用紙の実施例について図9を用いて説明する。
これは、本実施例のプリンタ22におけるドット記録タ
イミングの調整をさらに精度よく、容易なものとするた
めに用いられる。図9(a)に示すテストパターン記録
用紙には、中央部に所定の間隔をおいて帯状に、最も適
切なタイミングで記載されたテストパターン(図1
(a)に相当する)が予め記録されている。本実施例の
プリンタ22は、この記録用紙中央部のドット記録領域
にテストパターンを印刷する。このような記録用紙を用
いれば、予め記載されているテストパターンと印刷され
たテストパターンとの直接対比が可能となり、ドット記
録タイミングの調整を比較的容易かつ精度よく行うこと
ができる。特に、普段テストパターンを見慣れていない
プリンタ使用者であっても、容易かつ精度よくドット記
録タイミングの調整を行うことが可能である。
【0060】予め記載するテストパターンは、印刷され
たテストパターンとの直接対比がしやすいものであれば
よく、図9(a)に示す場合の他、テストパターンを記
録用紙の上下に記載するもの(図9(b))、記録用紙
の一部に代表的に記載するもの(図9(c))、副走査
方向に所定の間隔をおいて数行にわたって記載するもの
(図9(d))等が考えられる。また、これらのテスト
パターンとプリンタ22により印刷されるテストパター
ンとが、互いに重ならない領域が存在するものであれ
ば、一部において重なりが生じるものであっても構わな
い。例えば、図9(d)に示した記録用紙の場合、プリ
ンタ22のプラテン26への記録用紙の装着ずれによ
り、テストパターンが重複して印刷される可能性がある
が、副走査方向に所定の間隔を設けているため、両者が
重ならない部分が存在する。このような記録用紙であれ
ば、ドット記録タイミングの調整は可能である。
【0061】本実施例のプリンタ22によるテストパタ
ーンの印刷は、コンピュータ90がこのような機能を実
現するプログラムに従ってプリンタ22を動かすことに
より実現しているものである。従って、本発明は上記各
機能を実現するプログラムを記憶した記憶媒体としての
実施の形態をとることもできる。つまり、上述の機能を
実現するプログラムは、フロッピディスクやCD−RO
M等の、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶さ
れた形態で提供される。コンピュータは、その記憶媒体
からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記
憶装置に転送する。あるいは、通信経路を介してコンピ
ュータにプログラムを供給するようにしてもよい。プロ
グラムの機能を実現する時には、内部記憶装置に格納さ
れたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサに
よって実行される。また、記憶媒体に記憶されたプログ
ラムをコンピュータが読み取って直接実行するようにし
てもよい。
【0062】なお、コンピュータは、CPU、RAM、
ROM、入力部等を備え、プログラムを実行することに
より上記機能を実現できるものであればよく、プリンタ
22にコンピュータが内蔵されているものとしてもよ
い。また、「記憶媒体」としては、フレキシブルディス
クやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、RO
Mカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号
が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(R
AMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、
コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0063】(4)第2実施例 次に本発明の第2実施例としてのプリンタ22について
説明する。このプリンタ22の構成は、第1実施例と同
じであり、印刷するテストパターンも第1実施例(図2
(a))と同じである。但し、本実施例のプリンタ22
は、テストパターンの印刷方法が第1実施例と異なって
いる。
【0064】本実施例のプリンタ22は、第1実施例と
同じくキャリッジ31の往行程と復行程の双方向におい
て印刷する双方向記録と、キャリッジ31の往行程のみ
で印刷する単方向記録により、図2(a)に示した正規
ディザマトリックスを印刷することができる。単方向記
録の場合には、図2(a)に丸印と四角印で示したドッ
ト全てがキャリッジ31の往行程において印刷されるの
である。従って、単方向記録の場合には、ドット記録タ
イミングのずれが生じないため、常に最も良好な状態の
テストパターンが印刷されることになる。
【0065】テストパターンの印刷が指示されると、本
実施例のプリンタ22は、単方向記録により形成された
テストパターン(以下、単方向テストパターンという)
と、双方向記録により形成されたテストパターン(以
下、双方向テストパターンという)とが近接するように
テストパターンの印刷を行う。具体的には、図10
(d)に示す通り、単方向テストパターンと双方向テス
トパターンとが副走査方向に交互に並ぶように印刷す
る。双方向テストパターンは、ドット記録タイミングを
種々の値に変化させて印刷されている。
【0066】このようなプリンタ22によれば、上述し
たテストパターン記録用紙を用いなくても、理想的な状
態を示す単方向テストパターンと印刷されたテストパタ
ーンとの直接対比が可能となり、ドット記録タイミング
の調整を比較的容易かつ精度よく行うことができる。特
に、普段テストパターンを見慣れていないプリンタ使用
者であっても、容易かつ精度よくドット記録タイミング
の調整を行うことが可能である。
【0067】なお、単方向テストパターンと双方向テス
トパターンの記録位置は、両者の直接対比が可能となる
位置であればよい。例えば、図10(a)に示す通り単
方向テストパターンの両端に双方向テストパターンを記
録したり、図10(b)に示す通り単方向テストパター
ンの上下に双方向テストパターンを記録するようにした
り、図10(c)に示す通り用紙の一部に代表的に双方
向テストパターンを記録するようにしてもよい。また、
図10(a)〜(d)では両者を一定の隙間をおいて印
刷しているが、両者を接するように記録してもよい。
【0068】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】正規ディザマトリックスを用いたテストパター
ン例を示す説明図である。
【図2】正規ディザマトリックス例を示す説明図であ
る。
【図3】本発明のプリンタを用いた画像処理システムの
概略構成図である。
【図4】本発明のプリンタの概略構成図である。
【図5】本発明のプリンタのドット記録ヘッドの概略構
成を示す説明図である。
【図6】本発明のプリンタにおけるドット形成原理を示
す説明図である。
【図7】本発明のプリンタのキャリッジにおけるノズル
配列および該ノズルによるドット形成の様子を示す説明
図である。
【図8】空間周波数と視覚感度の関係を示すグラフであ
る。
【図9】テストパターン記録用紙例を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の第2実施例におけるテストパターン
の印刷状態を示す説明図である。
【図11】用紙厚さとインク着弾位置の関係を示す説明
図である。
【図12】従来のテストパターン例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
12…スキャナ 21…カラーディスプレイ 22…カラープリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 42…プログラマブルROM(PROM) 61、62、63、64…インク吐出用ヘッド 65…導入管 71…黒インク用のカートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 80…インク通路 90…パーソナルコンピュータ 91…ビデオドライバ 92…入力部 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…ラスタライザ 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドット記録ヘッドを用いて記録媒体の表
    面にドットを形成し画像の記録を行うプリンタであっ
    て、 前記ドット記録ヘッドと前記記録媒体の少なくとも一方
    を駆動して、前記ドット記録ヘッドの往復運動からなる
    主走査を行う主走査駆動手段と、 前記主走査がなされる方向と交差する方向に前記ドット
    記録ヘッドと記録媒体の少なくとも一方を送る副走査駆
    動手段と、 前記主走査の運動中に前記ドット記録ヘッドを駆動して
    ドットの形成を行わせるヘッド駆動手段と、 前記主走査の往運動中に、前記主走査方向に第1の所定
    間隔ずつ離れ、前記副走査方向に第2の所定間隔ずつ離
    れた複数のドットからなるテストパターンを形成するよ
    うに前記ヘッド駆動手段を制御する往行程テストパター
    ン形成手段と、 前記主走査の復運動中に、前記往行程テストパターン形
    成手段により形成された各ドットとの間隔が、前記主走
    査方向においては前記第1の所定間隔の約半分となる条
    件、または前記副走査方向においては前記第2の所定間
    隔の約半分となる条件の少なくとも一方が成立する位置
    にある複数のドットからなるテストパターンを形成すべ
    きタイミングで前記ヘッド駆動手段を制御する復行程テ
    ストパターン形成手段とを備えるプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1のプリンタであって、 前記第1の所定間隔および第2の所定間隔の少なくとも
    一方は、前記往行程テストパターン形成手段および前記
    復行程テストパターン形成手段の双方により形成される
    テストパターンの空間周波数が0.4〜2.0サイクル
    /mmとなる間隔であるプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1のプリンタはさらに、 前記副走査方向に該プリンタにより形成しうる最小ドッ
    ト間隔よりも大きい一定のノズル間隔ごとに設置された
    複数のノズルを前記ドット記録ヘッドに備えており、 前記第2の所定間隔は前記ノズル間隔の整数倍もしくは
    1/整数倍であるプリンタ。
  4. 【請求項4】 ドット記録ヘッドを用いて記録媒体の表
    面にドットを形成し画像の記録を行うプリンタであっ
    て、 前記ドット記録ヘッドと前記記録媒体の少なくとも一方
    を駆動して、前記ドット記録ヘッドの往復運動からなる
    主走査を行う主走査駆動手段と、 前記主走査がなされる方向と交差する方向に記録媒体を
    送る副走査駆動手段と、 前記主走査の運動中に前記ドット記録ヘッドを駆動して
    ドットの形成を行わせるヘッド駆動手段と、 前記主走査の往運動と復運動の両運動中において、ドッ
    トを形成することにより所定のテストパターンを形成す
    るように前記ヘッド駆動手段を制御する双方向ドット形
    成手段と、 前記主走査の往運動中または復運動中のいずれかの運動
    中のみにドットを形成することにより前記所定のテスト
    パターンを形成するように前記ヘッド駆動手段を制御す
    る単方向ドット形成手段と、 前記双方向ドット形成手段により形成されるテストパタ
    ーンに近接して、前記単方向ドット形成手段により形成
    されるテストパターンを記録するように、双方向ドット
    形成手段と単方向ドット形成手段を選択する選択手段と
    を備えるプリンタ。
  5. 【請求項5】 ドット記録ヘッドにより記録媒体にドッ
    トを形成し画像を記録するプリンタにおいて、前記ドッ
    ト記録ヘッドの往運動中および復運動中の双方向で複数
    のドットからなるテストパターンを形成するテストパタ
    ーン形成方法であって、 前記ドット記録ヘッドの往運動中に、前記主走査方向に
    第1の所定間隔ずつ離れ、前記副走査方向に第2の所定
    間隔ずつ離れた複数のドットからなる往行程テストパタ
    ーンを形成し、 前記ドット記録ヘッドの復運動中に、前記往行程テスト
    パターンにおける各ドットとの間隔が、前記主走査方向
    においては前記第1の所定間隔の約半分となる条件、ま
    たは前記副走査方向においては前記第2の所定間隔の約
    半分となる条件の少なくとも一方が成立する位置にある
    複数のドットからなる復行程テストパターンを形成すべ
    きタイミイングでドットを形成するテストパターン形成
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5のテストパターン形成方法であ
    って、 前記第1の所定間隔または第2の所定間隔の少なくとも
    一方は、形成されるテストパターンの空間周波数が0.
    4〜2.0サイクル/mmとなる間隔であるテストパタ
    ーン形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6いずれか記載の
    テストパターン形成方法に用いられるテストパターン記
    録媒体であって、 前記テストパターン形成方法によりテストパターンが形
    成される領域とは、少なくとも一部において重複しない
    領域に、 前記主走査の復運動中のドット形成タイミングが最も好
    ましい状態において、前記主走査の往運動および復運動
    の双方により形成されるべき最適テストパターンが予め
    記録されているテストパターン記録媒体。
  8. 【請求項8】 ドット記録ヘッドにより記録媒体にドッ
    トを形成するプリンタにおいて、前記ドット記録ヘッド
    の往運動中および復運動中の双方向で形成される複数の
    ドットからなるテストパターンを設計するテストパター
    ン設計方法であって、 前記テストパターンは、所定領域内において所定間隔ご
    とに形成された複数のドットからなるテストパターンと
    し、 明度に対する人間の目視感度の極大値となる最適空間周
    波数を特定し、 前記テストパターンの空間周波数が前記最適空間周波数
    と略同一となるようにドット間の前記所定間隔を定める
    テストパターン設計方法。
  9. 【請求項9】 ドット記録ヘッドにより記録媒体にドッ
    トを形成するプリンタに備えられたコンピュータによ
    り、前記ドット記録ヘッドの往運動中および復運動中の
    双方向で複数のドットからなるテストパターンを形成す
    るためのプログラムを記憶したコンピュータ読みとり可
    能な記憶媒体であって、 前記ドット記録ヘッドの往運動中に、前記主走査方向に
    第1の所定間隔ずつ離れ、前記副走査方向に第2の所定
    間隔ずつ離れた複数のドットからなる往行程テストパタ
    ーンを形成する工程と、 前記ドット記録ヘッドの復運動中に、前記往行程テスト
    パターンにおける各ドットとの間隔が、前記主走査方向
    においては前記第1の所定間隔の約半分となる条件、ま
    たは前記副走査方向においては前記第2の所定間隔の約
    半分となる条件の少なくとも一方が成立する位置にある
    複数のドットからなる復行程テストパターンを形成すべ
    きタイミイングでドットを形成する工程とをコンピュー
    タに実現させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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