JP2001082547A - 伝動ベルト - Google Patents

伝動ベルト

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JP2001082547A
JP2001082547A JP25969199A JP25969199A JP2001082547A JP 2001082547 A JP2001082547 A JP 2001082547A JP 25969199 A JP25969199 A JP 25969199A JP 25969199 A JP25969199 A JP 25969199A JP 2001082547 A JP2001082547 A JP 2001082547A
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JP
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belt
core
power transmission
transmission belt
core wire
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JP25969199A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fujimoto
浩 藤本
Takeru Takahashi
長 高橋
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PEN繊維またはPVA繊維の心線を有し、
寸法安定性が従来よりも優れ且つ寸法ばらつきの小さい
伝動ベルトを得る。 【解決手段】 伝動ベルトは、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート繊維またはポリビニルアルコール繊維によ
り形成され、接着処理が施された心線が略ベルト長さ方
向に延びるように且つベルト幅方向に所定ピッチで螺旋
状に設けられたものとする。心線は、所定温度雰囲気下
で所定時間0.5〜1.0g/deの張力をかける延伸
熱固定処理が施されたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動ベルトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用のエアコンやオルタネータ等の
補機をエンジンの回転駆動力により駆動するために使用
される伝動ベルトとしては、Vベルトに代わってVリブ
ドベルトが普及してきている。このVリブドベルトは、
その基本構成として接着ゴム層と、この接着ゴム層の底
面側に一体に積層されたリブゴム層とを備えており、そ
のリブゴム層の底面側にはそれぞれベルト長さ方向に延
びるように設けられた複数条のリブがベルト幅方向に所
定ピッチで形成されている。そして、接着ゴム層の中央
には心線が略ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向に
所定ピッチをおくように螺旋状に設けられている。そし
て、心線としては、例えば特公昭55−50578号公
報に記載されているように自動緊張機能を有するポリエ
ステル(以後「PET」と称する)繊維が一般に使用さ
れている。
【0003】また、近年、ベルトスリップ率が小さく、
長寿命のVリブドベルトを得るべく、心線材料としてポ
リエチレン−2,6−ナフタレート(以後「PEN」と
称する)繊維を用いたものが、特開平5−312237
号公報、特開平9−236156号公報、特開平9−2
73607号公報に記載されている。また、PENと類
する特性を有する繊維としてポリビニルアルコール(以
後「PVA」と称する)繊維がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常伝動ベ
ルトは常温付近の雰囲気温度下で保管されるのが一般的
であるが、例えば船便で輸送されるような場合には甲板
または船内の倉庫に保管されることもあり、その場合、
雰囲気温度は最大100℃付近まで上昇することが確認
されている。心線にPET繊維を適用したVリブドベル
トは、常温付近の雰囲気温度下で保管されてもベルト製
造後からのベルトの収縮が大きいものであるが、上記の
ように高温度雰囲気下で保管されるような場合、収縮が
さらに著しいものとなる。そして、このようにベルトが
保管時に大きく収縮すると、ユーザーがベルトを自動車
若しくは機械設備に取り付ける際にベルトサイズが適合
しない等の不都合を生じることとなる。
【0005】また、心線にPET繊維を適用したVリブ
ドベルトは、水分と熱とを与えるとベルトが著しく収縮
する、という問題もある。例えば、Vリブドベルトが成
形加硫されて金型から脱型された直後はベルトの温度は
高く、これに水がかかるとベルト寸法が著しく短くなっ
てしまう。
【0006】そして、PEN繊維またはPVA繊維の心
線をPET繊維の心線の代替として使用した場合、PE
T繊維を心線として適用したVリブドベルトに比較して
寸法安定性は優れるものの十分に満足できるものではな
く、また、同一条件で製造された複数のVリブドベルト
間でベルト周長のばらつきが大きく、高温雰囲気下で保
管した場合、水分存在下で保管した場合のいずれの場合
もその傾向がある、という問題がある。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、PEN繊維またはP
VA繊維の心線を有し、寸法安定性が従来よりも優れ且
つ寸法ばらつきの小さい伝動ベルトを得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、伝動ベルトに
埋設されるPEN繊維またはPVA繊維の心線につい
て、適当な条件で延伸熱固定処理を行うこととしたもの
である。
【0009】具体的には、本出願の発明は、PEN繊維
またはPVA繊維により形成され、接着処理が施された
心線が略ベルト長さ方向に延びるように且つベルト幅方
向に所定ピッチで螺旋状に設けられた伝動ベルトであっ
て、上記心線は、所定温度雰囲気下で所定時間0.5〜
1.0g/deの張力をかける延伸熱固定処理が施され
たものであることを特徴とする。
【0010】上記の構成によれば、環境条件の変動に対
して寸法変化が小さいPEN繊維またはPVA繊維の心
線に適正な延伸熱固定処理が施されるので、PEN繊維
またはPVA繊維の分子の配向性が向上し、伝動ベルト
は高い寸法安定性を示し且つ寸法ばらつきの小さいもの
となる。ここで、心線に与えられる張力が0.5g/d
eより小さい場合、分子の配向が十分に行われず、高い
寸法安定性を得ることができない。また、1.0g/d
eより大きい場合、寸法安定性が却って悪くなると共に
同条件で製造した複数のベルトの寸法ばらつきが大きく
なる。この原因は明らかではないが、高い張力がかかる
ことにより分子の結晶構造が破壊されるためであると考
えられる。そして、延伸熱固定処理の処理温度は心線の
構成等により適宜設定されるものであるが、繊維の分子
を活性化させるためには200℃以上であることが望ま
しく、繊維の熱劣化を防止するという観点からは300
℃以下とするのがよい。処理時間も同様に設定されるも
のであるが、上記温度範囲内で処理することを考慮すれ
ば、処理時間を30〜100秒とすることにより、繊維
を劣化させることなく十分な延伸熱固定処理が行うこと
ができる。
【0011】従って、本出願の発明に係る伝動ベルトで
は、高温度雰囲気下で保管された場合でも高い寸法安定
性を有し、ユーザーがベルトを自動車または機械設備に
取り付ける際にベルトサイズが適合しない等の不都合が
生じることがない。また、ベルトに水分と熱とが与えら
れたような場合でも、PET繊維の心線を適用したVリ
ブドベルトのようにベルトが著しく収縮するということ
もない。さらに、延伸熱固定処理において心線にかけら
れる張力が分子構造を破壊するほどの大きさではないの
で、PEN繊維またはPVA繊維の心線の有する寸法安
定性能が十分に発揮され、同一条件で製造された複数の
Vリブドベルト間でベルト周長のばらつきは小さく抑え
られ、高温雰囲気下で保管した場合または水分存在下で
保管した場合のいずれの場合もその特性は保持される。
【0012】以上のように、本出願の発明に係る伝動ベ
ルトでは、環境条件が変動しても寸法変化が小さいPE
N繊維またはPVA繊維の心線に適正な延伸熱固定処理
が施されているので、PEN繊維またはPVA繊維の分
子の配向性が向上して寸法安定性も向上し、100℃の
雰囲気温度下に20日間保管された際のベルト収縮率が
0〜1.0%に抑えられる。
【0013】また、40℃の雰囲気温度下に20日間保
管された際のベルト収縮率が0〜0.2%となる。
【0014】さらに、100℃の温水に1時間浸漬され
た際のベルト収縮率が0〜1.0%となる。
【0015】そして、ベルトから抽出した心線の心線長
さに対して該心線を150℃の乾燥機中に30分間保持
した際の収縮長さを百分率で表した乾熱収縮率に対し、
100℃の温水に1時間浸漬した心線における乾熱収縮
率が80%以上となる。
【0016】また、延伸熱固定処理は接着処理と併せて
行われてもよい。そのようにすることにより、心線の処
理工程の効率化を図ることができると共に、繊維に与え
られる熱が少なくてすむので繊維の熱劣化を防止するこ
とができる。
【0017】さらに、上記延伸熱固定処理の張力条件で
は、心線を構成するフィラメント間に十分な隙間が形成
されるのでレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(以後
「RFL」と称する)液等の接着剤が心線内部に含浸
し、フィラメント同士が接着剤によって結合され、心線
のカットフレイ性が良好なものとなるとともに接着性が
向上する。従って、ベルト側端に現れる心線の切断端で
毛羽が発生してベルトの外観が損なわれるということも
なく、ベルト走行時にベルト側端から心線が飛び出すこ
ともない。
【0018】ところで、ベルト寸法変化が小さいという
理由からアラミド繊維がVリブドベルトの心線として用
いられているが、かかるアラミド繊維の心線を適用した
Vリブドベルトでは、保管または走行中に水または温水
等が付着すると心線の接着力が低下し、コード層を境と
してベルトが上下に分離する、いわゆるセパレーション
へと進展するおそれがある、という問題がある。しかし
ながら、延伸熱固定処理に併せて接着処理が行われたP
EN繊維またはPVA繊維の心線では、上述のように接
着剤の含浸が良好なものとなって接着性が向上するの
で、保管または走行中にベルトに水または温水等が付着
することがあっても心線の接着力が低下することはな
く、従ってベルトのセパレーションが起こることもな
い。
【0019】以上のように、延伸熱固定処理に併せて接
着処理が行われた場合、接着処理の際に心線にかけられ
る張力は低く、繊維間に十分な隙間が形成されてRFL
液等の接着剤が心線内部に含浸することとなると共に、
ベルト本体との密着性が高められる。これによって、複
数の心線側面が表面に現れるようにベルトが加工された
短冊状のテストピースから1本の心線を引き出して折り
返すように剥離するのに要する心線剥離接着力に対し、
25℃の水に24時間浸漬されたテストピースにおける
心線剥離接着力が90%以上となる。
【0020】さらに、複数の心線側面が表面に現れるよ
うにベルトが加工された短冊状のテストピースから1本
の心線を引き出して折り返すように剥離するのに要する
心線剥離接着力に対し、100℃の水に1時間浸漬され
たテストピースにおける心線剥離接着力が90%以上と
なる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の発明は、
環境条件の変動に対して寸法変化が小さいPEN繊維ま
たはPVA繊維の心線に適正な延伸熱固定処理が施され
るので、PEN繊維またはPVA繊維の分子の配向性が
向上し、高い寸法安定性を示すものとなる。従って、高
温度雰囲気下で保管された場合でも高い寸法安定性を有
し、PET繊維の心線を適用したVリブドベルトの場合
のように、ユーザーがベルトを自動車または機械設備に
取り付ける際にベルトサイズが適合しない等の不都合が
生じたり、水分と熱とがベルトに与えられてベルトが著
しく収縮するという問題は生じない。さらに、延伸熱固
定処理において心線にかけられる張力が分子構造を破壊
するほどの大きさではないので、PEN繊維またはPV
A繊維の心線の有する寸法安定性能が十分に発揮され、
同一条件で製造された複数のVリブドベルト間でベルト
周長のばらつきは小さく抑えられ、高温雰囲気下で保管
した場合または水分存在下で保管した場合のいずれの場
合もその特性が保たれる。
【0022】また、接着処理を延伸熱固定処理に併せて
行うものとすれば、延伸熱固定処理の張力条件では心線
を構成する繊維間に十分な隙間が形成されることとな
り、RFL液等の接着剤が心線内部に含浸し、繊維同士
が接着剤によって結合する。これによって、心線のカッ
トフレイ性が良好なものとなるとともに接着性が向上
し、ベルト側端に現れる心線の切断端で毛羽が発生して
ベルトの外観が損なわれることもなく、ベルト走行時に
ベルト側端から心線が飛び出すこともない。加えて、接
着性が向上するので、保管または走行中にベルトに水ま
たは温水等が付着することがあっても心線の接着力が低
下することはなく、従ってベルトのセパレーションが起
こることもない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の実施形態に係るVリブドベ
ルトBを示す。VリブドベルトBは、接着ゴム層1によ
りベルト本体部が形成されており、ベルトの背面側とな
る接着ゴム層1上面側には背面帆布2が貼付されてい
る。また、接着ゴム層1の下面側にはリブゴム層3が形
成されており、そのリブゴム層3の底面側にはそれぞれ
ベルト長さ方向に延びるように設けられた複数条のリブ
3a,3a,3aがベルト幅方向に所定ピッチで形成さ
れている。そして、接着ゴム層1のベルト厚み方向中心
には、略ベルト長さ方向に延び且つベルト幅方向に所定
ピッチをおくように螺旋状に設けられた心線4を有して
いる。
【0025】接着ゴム層1は、クロロプレンゴム(C
R)、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPD
M)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)等のゴム組成
物からなり、ベルト本体部を形成し且つ心線4を保持す
るゴム層としての役割を担う。
【0026】背面帆布2は、ナイロン、綿等の織布にゴ
ムを溶剤に溶かしたゴム糊による接着処理が施されてベ
ルト背面に貼付されており、ベルト背面がフラットなプ
ーリに当接するように巻き掛けられた場合には動力伝達
の一端を担う。
【0027】リブゴム層3は、接着ゴム層同様にクロロ
プレンゴム(CR)、エチレンプロピレンジエンモノマ
ー(EPDM)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)等
のゴム組成物からなり、ベルト幅方向の弾性率を向上さ
せるべくベルト幅方向に配向したナイロン繊維、アラミ
ド繊維等の短繊維3b,3b,…が混入されている。そ
して、このリブゴム層3がベルトがプーリに巻き掛けら
れた際にプーリに当接し、動力伝達の主体となる。
【0028】そして、心線4はPEN繊維またはPVA
繊維からなる。その構成は例えば1000de/2×3
の撚り糸であるが、特にこれに限定されるものではな
く、ベルトサイズ、用途等により適宜選定されるもので
ある。また、撚り方向、下撚り数及び上撚り数も同様で
ある。
【0029】また、心線4は接着処理が施されている
が、その処理の際に所定雰囲気温度下で所定時間0.5
〜1.0g/deの張力をかける延伸熱固定処理が併せ
て施されている。この延伸熱固定処理により、心線4を
構成するPEN繊維またはPVA繊維の分子の配向性が
向上し、高い寸法安定性を示すようになる。従って、V
リブドベルトBが高温度雰囲気下で保管された場合でも
高い寸法安定性を有し、PET繊維の心線を適用した場
合のように、ユーザーがベルトを自動車または機械設備
に取り付ける際にベルトサイズが適合しない等の不都合
が生じたり、水分と熱とがベルトに与えられてベルトが
著しく収縮するという問題は生じない。さらに、延伸熱
固定処理において心線にかけられる張力が分子構造を破
壊するほどの大きさではないので、PEN繊維またはP
VA繊維の心線の有する寸法安定性能が十分に発揮さ
れ、同一条件で製造された複数のVリブドベルト間でベ
ルト周長のばらつきは小さく抑えられ、高温雰囲気下で
保管した場合または水分存在下で保管した場合のいずれ
の場合もその特性が保たれる。
【0030】さらに、接着処理が延伸熱固定処理に併せ
て行われるが、上記張力条件では心線を構成するフィラ
メント間に十分な隙間を形成されるため、RFL液等の
接着剤が心線内部に含浸し、フィラメント同士が接着剤
によって結合する。これによって、心線のカットフレイ
性が良好なものとなるとともに接着性が向上し、ベルト
側端に現れる心線の切断端で毛羽が発生してベルトの外
観が損なわれることもなく、ベルト走行時にベルト側端
から心線が飛び出すこともない。
【0031】そして、この接着処理は、例えば、以下の
ようにして行われる。
【0032】まず第1に、心線をイソシアネート樹脂処
理液またはエポキシ樹脂処理液に浸漬し、加熱処理機で
乾燥及びベーキングして繊維表面にイソシアネート樹脂
またはエポキシ樹脂の層を形成させる。これによって、
繊維表面が活性化され、後のRFL液の付着性が良好な
ものとなる。このとき心線にかける張力は、0〜0.5
g/deが好ましい。あまり高く張力を設定すると処理
液の心線への含浸性が悪くなり、繊維表面の活性化が不
十分なものとなるからである。加熱温度は200〜30
0℃で、加熱時間は30〜100秒程度であり、処理液
の種類や心線の太さ等により適宜条件が定められるもの
である。なお、処理液はクルードMDIをトルエンに溶
解させた溶剤系のものや、ブロックドイソシアネートを
水に分散させた水系のもの等が用いられる。
【0033】第2に、繊維表面がイソシアネート樹脂等
により活性化された心線をRFL液に浸漬し、加熱処理
機で乾燥及びベーキングしてイソシアネート樹脂等の上
層にRFL被膜を形成させる。加熱温度はRFLの乾燥
・ベーキングに適した200〜300℃で、加熱時間は
加熱温度との関係で30〜100秒で適宜定められるも
のである。そして、このとき心線にかける張力は0.5
〜1.0g/deとする。これによって接着処理に併せ
て心線には延伸熱固定処理が施されることとなる。な
お、RFL液のラテックス種は、特に限定されるもので
はなく、ベルト本体を形成するゴム種との接着を考慮し
て適宜選定されるものである。
【0034】第3に、RFL被膜が形成された心線をさ
らに同一のRFL液に浸漬し、加熱処理機で乾燥及びベ
ーキングする。これによって、繊維表面へのRFLの付
着むらが防止される。加熱温度は上記同様200〜30
0℃で、加熱時間は30〜100秒で適宜定められるも
のである。そして、心線にかける張力は0.5〜1.0
g/deである。これによって心線に再度延伸熱固定処
理が施されることとなるが、延伸熱固定処理は、このよ
うに断続的になされるものであっても、連続して行われ
るものであってもいずれでもよい。
【0035】第4に、RFLで処理した心線を、ベルト
本体を形成するゴム種と同種の例えばクロロプレンゴム
組成物をトルエンに溶解させたゴム糊に浸漬し、加熱処
理機で乾燥させて心線表層にゴム層を形成させる。この
ゴム層がRFLとベルト本体を形成するゴムとの仲介と
なって心線の接着性の向上が図られることとなる。
【0036】以上のような構成のVリブドベルトBは、
高い寸法安定性を有するものとなり、100℃の雰囲気
温度下に20日間保管してもベルト収縮率は0〜1.0
%に抑えられる。
【0037】また、40℃の雰囲気温度下に20日間保
管した際には、ベルト収縮率が0〜0.2%となる。
【0038】さらに、100℃の温水に1時間浸漬した
際のベルト収縮率は0〜1.0%となる。
【0039】また、ベルトから抽出した心線の心線長さ
に対してその心線を150℃の乾燥機中に30分間保持
した後の収縮長さを百分率で表した乾熱収縮率に対し、
100℃の温水に1時間浸漬した心線の乾熱収縮率が8
0%以上となる。
【0040】そして、心線内へのRFL液の含浸性が良
く、接着性が向上することとなり、水分の付着により接
着性が影響を受けるということはないので、ベルトを複
数の心線側面が表面に現れるように加工したテストピー
スを25℃の水に24時間浸漬し、そのテストピースか
ら1本の心線を引き出して折り返すように剥離するのに
要する心線剥離接着力が、浸漬処理を行わないテストピ
ースの心線剥離接着力に対して90%以上のものとな
る。
【0041】また、複数の心線側面が表面に現れるよう
に加工されたテストピースを100℃の温水に1時間浸
漬した後、そのテストピースから1本の心線を引き出し
て折り返すように剥離するのに要する心線剥離接着力
も、浸漬処理を行わないテストピースの心線剥離接着力
に対して90%以上のものとなる。
【0042】なお、本実施形態に係る伝動ベルトをVリ
ブドベルトとしたが、特にこれに限定されるものではな
く、Vベルト、平ベルト等であってもよい。
【0043】
【実施例】種々テスト評価を行うべく下記の例1〜4に
係るVリブドベルトを作成し、テスト1〜4のテスト評
価を行った。 (テスト評価用ベルトの作成) −例1− <RFL液の調整>攪拌槽に水90.5重量部を入れて
攪拌し、触媒として水酸化ナトリウムを0.5重量部加
えて溶解させ、さらにレゾルシンを4.4重量部加えて
完全に水に溶解させた。次いで、これにホルマリン(3
7%ホルムアルデヒド水溶液)を4.6重量部加え、引
き続き約2時間攪拌し、レゾルシンとホルムアルデヒド
との初期縮合物の水溶液(RF液)を作成した(表1参
照)。
【0044】
【表1】
【0045】そして、別の攪拌槽にクロロプレンラテッ
クス(昭和電工デュポン社製 L−842A)78重量
部を入れて攪拌し、これに先のRF液100重量部を少
しずつ加え、さらに水を38重量部加えた(表2参
照)。これをさらに2時間攪拌してRFL液を調整し
た。
【0046】
【表2】
【0047】<心線接着処理>接着処理液への浸漬槽
と、心線に張力を付与する心線負荷装置と、乾燥及びベ
ーキングを行うため加熱処理機とにより構成されるゾー
ンが第1から第4まで4箇所設けられ、連続して4つの
接着処理を行うことができる心線接着処理機により心線
の接着処理を行った。
【0048】心線は、1000de/2×3構成、下撚
りが10cmあたり16.4回のS撚り、上撚りが10
cmあたり9.5回のZ撚りとしたPEN繊維の撚り糸
を用いた。
【0049】第1ゾーンの処理液としてはクルードMD
Iのトルエン溶液を用い、心線には0.25g/deの
張力がかかるようにし、加熱処理温度は245℃とし
た。
【0050】第2ゾーンの処理液は上記のRFL液を用
い、心線には0.9g/deの張力がかかるようにし、
加熱処理温度は245℃とした。
【0051】第3ゾーンの処理液も上記のRFL液を用
い、心線には0.9g/deの張力がかかるようにし、
加熱処理温度は245℃とした。
【0052】第4ゾーンの処理液はクロロプレンゴム組
成物をトルエンに溶解させた糊ゴムを用い、心線には張
力をかけず、加熱処理温度は60℃とした。
【0053】なお、各ゾーンでの加熱処理時間はそれぞ
れ80秒とした。
【0054】このように一連で順次接着処理されたPE
N繊維の心線をボビンに巻き取った。 <ベルト成形>周長2260mmの円筒金型にゴム糊に
よる接着処理が施されたナイロン帆布を被せ、その上に
クロロプレンゴム組成物からなる第1接着ゴム用シート
を巻き付けた。そして、その上から上記接着処理したP
EN繊維の心線を所定ピッチで螺旋状に巻き付けた。さ
らに、心線の上から第1接着ゴム用シートと同一素材か
らなる第2接着ゴム用シートを巻き付け、その上に短繊
維が配合されたクロロプレンゴム組成物からなるリブゴ
ム用シートを巻き付けた。
【0055】以上の材料がセットされた円筒金型を加硫
缶に入れ、所定温度及び所定圧力を所定時間かけること
によりゴム円筒体を得た。
【0056】次に、ゴム円筒体外周面を砥石で研削する
ことにより、周方向に延び且つ円筒軸方向に所定ピッチ
で形成された突条を設けた。
【0057】そして、上記突条6つ分の幅でゴム円筒体
を輪切りにすることにより例1に係るVリブドベルトを
得た。得られたベルトは6pk2260と称され、リブ
数が6でベルト周長が2260mmであることを意味す
る。
【0058】−例2− 心線材料をPVA繊維とした他は例1と同一の方法によ
り製造され、同一の構成を有するVリブドベルトを例2
とした。
【0059】−例3− 心線材料をPET繊維とし、第1ゾーンで心線にかける
負荷を0.5g/deとし、第2ゾーンで心線にかける
負荷を1.5g/deとし、第3ゾーンで心線にかける
負荷を1.3g/deとした他は例1と同一の方法によ
り製造され、同一の構成を有するVリブドベルトを例3
とした。
【0060】−例4− 心線をアラミド繊維(Kevlar デュポン社製)の
1500de/1×3構成の撚り糸で、下撚りが10c
mあたり25.8回のS撚りで上撚りが10cmあたり
14.9回のZ撚りとし、第2ゾーン及び第3ゾーンで
心線にかける負荷を0.5g/deとした他は例1と同
一の方法により製造され、同一の構成を有するVリブド
ベルトを例4とした。
【0061】以上の例1〜4のVリブドベルトの各心線
について表3にまとめた。
【0062】
【表3】
【0063】(テスト1) <テスト方法>上記例1〜4に係る各Vリブドベルトを
常温にてベルト周長を測定した。続いて、ベルトを雰囲
気温度が40℃に設定された恒温槽に入れ20日間放置
し、再びベルト周長を測定した。そして、初期のベルト
周長から20日後のベルト周長を引き、その値を初期の
ベルト周長で除し、百分率としてベルト収縮率を求め
た。
【0064】なお、ベルト周長の測定方法は、JASO
E−109−94に準じて行った。
【0065】同様にして、ベルトを100℃に設定され
た恒温槽に入れ20日間放置した場合のベルト収縮率を
も求めた。 <テスト結果>評価結果を表4に示す。同表に示されて
いるように、PET繊維の心線を適用した例3に係るV
リブドベルトでは、40℃及び100℃のいずれの雰囲
気温度下に放置した場合もベルト収縮率がそれぞれ0.
28%、1.46%と著しく大きいことが伺える。これ
に対し、PEN繊維の心線を適用した例1に係るVリブ
ドベルト及びPVA繊維の心線を適用した例3に係るV
リブドベルトは共に、40℃の雰囲気温度下に放置した
場合にはベルト収縮率が0.2%以下であり、100℃
の雰囲気温度下に放置した場合にはベルト収縮率が1.
0%以下となり、寸法安定性に優れるものである。な
お、アラミド繊維心線を適用した例4に係るVリブドベ
ルトでは、40℃の雰囲気温度下に放置した場合のベル
ト収縮率は例1または例2と同水準の0.07%であっ
たが、100℃の雰囲気温度下に放置した場合のベルト
収縮率はテスト評価した中では最も小さい0.03%で
あった。
【0066】
【表4】
【0067】このように、PEN繊維の心線を適用した
例1またはPVA繊維を適用した例2に係るVリブドベ
ルトは、40℃または100℃のいずれの雰囲気温度下
に放置してもベルト収縮率がPET繊維の心線を適用し
た例3に係るVリブドベルトに比べて小さく、寸法安定
性に優れる。従って、ユーザーの手元にベルトが渡るま
でに様々の環境下で保管されたとしてもベルトの寸法変
化は小さく抑えられ、自動車または機械設備に取り付け
の際にベルトサイズが適合しないといった不都合は生じ
ず、上記Vリブドベルトはベルトとして機能を十分に満
足できるものとなる。 (テスト2) <テスト評価方法>上記例1〜4に係る各Vリブドベル
トを常温にてベルト周長を測定した。続いて、ベルトを
100℃の温水に1時間浸漬した後、再びベルト周長を
測定した。そして、浸漬前のベルト周長から浸漬後のベ
ルト周長を引き、その値を浸漬前のベルト周長で除し、
百分率としてベルト収縮率を求めた。
【0068】なお、ベルト周長の測定方法は、JASO
E−109−94に準じて行った。<テスト評価結果
>評価結果を表5に示すとともに図2にベルト寸法保持
率を示す。表5及び図2に示されているように、PET
繊維の心線を適用した例3に係るVリブドベルトのベル
ト収縮率が1.15%と著しく大きい。これに対し、P
EN繊維の心線を適用した例1に係るVリブドベルトで
は0.08%、PVA繊維の心線を適用した例3に係る
Vリブドベルトでも0.08%とベルト収縮率ははるか
に小さく、ほとんど変化がないといえる。なお、アラミ
ド繊維の心線を適用した例4に係るVリブドベルトでは
0.03%であった。
【0069】
【表5】
【0070】(テスト3) <テスト評価方法>上記例1〜4に係る各Vリブドベル
トを切断して帯状とし、ベルト厚み方向にスライスして
コードが埋設された接着ゴムのみからなる短冊状に加工
した。そして、この短冊状のものから心線を1本抜きだ
し、その一端を固定し、他端に心線を構成する総デニー
ル数の1/20にのグラム数となる分銅(心線が100
0de/2×3構成であれば、総デニールが6000d
eとなるので300gの分銅となる)を吊した。次い
で、心線にメジャーを沿わせて間隔が500mm(L
1)となる2つの標線を入れた。続いて、分銅を取り除
き、図3に示すように、心線を小かせにして150℃の
乾燥機中に30分間入れた。その後、乾燥機から取り出
した心線を常温で10分間冷却し、上記と同様の分銅を
吊して標線間の長さ(L2)を測定した。そして、(L
1−L2)/L1×100を算出し、乾熱収縮率とし
た。次に、各Vリブドベルトから上記と同様に抽出した
各心線を100℃の温水中に1時間浸漬した後、同様に
して乾熱収縮率を測定した。そして、後者を前者で除し
て保持率を百分率で求めた。なお、各Vリブドベルトか
ら3本のテスト評価用心線を抽出し、それらの評価値の
平均値をデータとした。 (テスト評価結果)評価結果を表6に示す。同表に示さ
れているように、PET繊維の心線の乾熱収縮率の保持
率は57.1%と著しい低下が見られる。これに対し、
PEN繊維の心線では87.5%、PVA繊維の心線で
は100%と非常に大きい維持率を示している。なお、
アラミド繊維の心線では100%であった。
【0071】
【表6】
【0072】(テスト4) <テスト方法>上記例1〜4に係る各Vリブドベルトを
幅方向に切断し、さらに長さ方向に半分に切断した(リ
ブ数3つ分)。次に、これを長さ150mm短冊状と
し、背面帆布を剥離して心線側面が露出したテストピー
スを作成した。このテストピースの長さ方向の一端の中
央付近から、図4に示すように、心線1本を他端の方に
約80mm剥離した。そして、テストピースの一端と剥
離した心線端とをそれぞれ引張試験機のチャックに固定
し、引張速度50mm/minで心線の剥離接着力の測
定を行った。テストチャートは、図5のように得られ、
このうちピーク値を低いものから5つ選び、それらの平
均値を剥離接着力とした。また、各ベルトで2つのテス
トピースについて試験を行い、データは剥離接着力の低
い方のデータを採用した。
【0073】また、テストピースを温度20℃の水中に
24時間浸漬した後及び温度100℃温水中に24時間
浸漬した後の心線の剥離接着力をも測定した。
【0074】そして、未浸漬の場合の接着力に対する水
または温水に浸漬した後の接着力の維持率を求めた。 <テスト評価結果>評価結果を表7に示す。同表に示さ
れているように、アラミド繊維の心線を適用した例4に
係るVリブドベルトでは、温度20℃または温度100
℃の水分のいずれが付着しても接着力の低下を示すこと
がわかる。これに対し、PEN繊維の心線を適用した例
1に係るVリブドベルト、PVA繊維の心線を適用した
例3に係るVリブドベルトではいずれの温度の水分が付
着しても接着力の低下は見られなかった。また、PET
繊維の心線を適用した例3に係るVリブドベルトでも接
着力の低下は見られなかった。なお、例1〜3では水ま
たは温水への浸漬前の接着力に対する浸漬後の接着力の
保持率が100%を越えているが、これは心線が吸水し
て膨張したことによる効果であり、厳密には接着力は1
00%維持されていると考えられる。
【0075】
【表7】
【0076】このように、例1または例2に係るVリブ
ドベルトは、保管中または走行中に水または温水が付着
した場合においても、心線の接着力は低下は見られず、
何ら支障をきたさないものであり、ベルトとしての機能
を十分に満足できるものとなる。
【0077】以上の上記テスト1〜3において、例4に
係るアラミド繊維を心線としたVリブドベルトは、ベル
ト寸法変化がほとんどなく、PET繊維のような自動緊
張機能は不要であるという利点はあるが、弾性率が高い
ことによる振動、騒音の問題、水分が付着することによ
る心線の接着力の低下の問題がある。一方、例1または
例2に係るVリブドベルトはベルト寸法変化が小さい上
に振動や音の問題もなく且つ水分が付着しても心線の接
着力の低下もない。
【0078】また、上記テスト4において、例3に係る
PET繊維の心線を適用したVリブドベルトは、水分が
付着しても心線の接着力は低下がないという利点はある
が、ベルト寸法変化が大きいという問題がある。一方、
例1または例2に係るVリブドベルトはベルト寸法変化
が小さい上に水分が付着しても心線の接着力は低下がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】VリブドベルトBの斜視図である。
【図2】ベルトを水に1時間浸漬した後のベルト収縮率
を示すグラフ図である。
【図3】心線の小かせの斜視図である。
【図4】心線剥離接着試験用テストピースの斜視図であ
る。
【図5】心線の剥離接着力を測定したテストチャートを
例示した図である。
【符号の説明】
1 接着ゴム層 2 背面帆布 3 リブゴム層 3a リブ 3b 短繊維 4 心線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊
    維またはポリビニルアルコール繊維により形成され、接
    着処理が施された心線が略ベルト長さ方向に延びるよう
    に且つベルト幅方向に所定ピッチで螺旋状に設けられた
    伝動ベルトであって、 上記心線は、所定温度雰囲気下で所定時間0.5〜1.
    0g/deの張力をかける延伸熱固定処理が施されたも
    のであることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 【請求項2】 ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊
    維またはポリビニルアルコール繊維により形成された心
    線が略ベルト長さ方向に延びるように且つベルト幅方向
    に所定ピッチで螺旋状に設けられた伝動ベルトであっ
    て、 100℃の雰囲気温度下に20日間保管された際のベル
    ト収縮率が0〜1.0%であることを特徴とする伝動ベ
    ルト。
  3. 【請求項3】 ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊
    維またはポリビニルアルコール繊維により形成された心
    線が略ベルト長さ方向に延びるように且つベルト幅方向
    に所定ピッチで螺旋状に設けられた伝動ベルトであっ
    て、 40℃の雰囲気温度下に20日間保管された際のベルト
    収縮率が0〜0.2%であることを特徴とする伝動ベル
    ト。
  4. 【請求項4】 ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊
    維またはポリビニルアルコール繊維により形成された心
    線が略ベルト長さ方向に延びるように且つベルト幅方向
    に所定ピッチで螺旋状に設けられた伝動ベルトであっ
    て、 100℃の温水に1時間浸漬された際のベルト収縮率が
    0〜1.0%であることを特徴とする伝動ベルト。
  5. 【請求項5】 ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊
    維またはポリビニルアルコール繊維により形成された心
    線が略ベルト長さ方向に延びるように且つベルト幅方向
    に所定ピッチで螺旋状に設けられた伝動ベルトであっ
    て、 ベルトから抽出された心線の心線長さに対して該心線が
    150℃の乾燥機中に30分間保持された際の収縮長さ
    を百分率で表した乾熱収縮率に対し、100℃の温水に
    1時間浸漬された心線における乾熱収縮率が80%以上
    であることを特徴とする伝動ベルト。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載されている伝動ベルトで
    あって、 上記延伸熱固定処理は上記接着処理と併せて行われるこ
    とを特徴とする伝動ベルト。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されている伝動ベルトで
    あって、 複数の心線側面が表面に現れるようにベルトが加工され
    た短冊状のテストピースから1本の心線を引き出して折
    り返すように剥離するのに要する心線剥離接着力に対
    し、25℃の水に24時間浸漬されたテストピースにお
    ける心線剥離接着力が90%以上であることを特徴とす
    る伝動ベルト。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載されている伝動ベルトで
    あって、 複数の心線側面が表面に現れるようにベルトが加工され
    た短冊状のテストピースから1本の心線を引き出して折
    り返すように剥離するのに要する心線剥離接着力に対
    し、100℃の水に1時間浸漬されたテストピースにお
    ける心線剥離接着力が90%以上であることを特徴とす
    る伝動ベルト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278387A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Bando Chem Ind Ltd 伝動ベルト
JP2010532450A (ja) * 2007-07-03 2010-10-07 ザ ゲイツ コーポレイション 動力伝達ベルト
KR20110120292A (ko) * 2009-02-24 2011-11-03 반도 카가쿠 가부시키가이샤 마찰전동벨트

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