JP2001082311A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP2001082311A
JP2001082311A JP26339499A JP26339499A JP2001082311A JP 2001082311 A JP2001082311 A JP 2001082311A JP 26339499 A JP26339499 A JP 26339499A JP 26339499 A JP26339499 A JP 26339499A JP 2001082311 A JP2001082311 A JP 2001082311A
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Japan
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ignition
voltage
terminal
diode
capacitor
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JP26339499A
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Hiroko Hakamata
浩子 袴田
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Hanshin Electric Co Ltd
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Hanshin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 失火に対して誤判定せず確実に検出でき、ま
た失火検出と誤点火防止とを両立させることができるよ
うにする。 【解決手段】 この発明の内燃機関点火装置10は、二
次低圧端子4bに高圧ダイオード14を介して中心電極
7aを接続し、二次高圧端子4aに高圧ダイオード15
とダイオード16とを介して側電極7bを接続し、一次
低圧端子3bにツェナーダイオード8とダイオード13
とコンデンサ9を介してダイオード16のアノード端子
16aを接続し、コンデンサ9の、一次低圧端子側3b
の電極9aと、ダイオード16のカソード端子16bと
を、その間に抵抗器11を介在させて接続するととも
に、抵抗器11の一端側に、抵抗器11に流れるコンデ
ンサ9からの放電電流に基づいて高電圧スパーク発生の
有無を判別するスパーク判別部12を設けた、ことを特
徴している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、点火コイルの一
次コイルでの一次電流のオンからオフへの切り換えに応
じて、二次コイルから出力される高電圧を点火プラグに
印加し、点火プラグの中心電極と側電極との間に高電圧
スパークを発生させ、シリンダ内の混合気に点火して混
合気を燃焼させ動力を得る内燃機関用点火装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のガソリンエンジンにおいては、
運転中の排出ガスの一酸化炭素(C0)や炭化水素(H
C)などの有害成分を除去する目的で、酸化触媒か三元
触媒を用いた排気ガス浄化システムが一般的に使用され
ている。この排気ガス浄化システムは、エンジン(内燃
機関)が確実に点火されている場合には非常に有効であ
るが、エンジンに点火ミス(失火)が連続的に発生する
と、いわゆる生ガスが、500°C程度に加熱されてい
る触媒に流入して急激に燃焼するため、触媒が800°
C以上にも過熱されて損傷することもあり、そのような
場合は、触媒による浄化機能が低下し、排出ガスの有害
成分を除去できない状態となっていた。
【0003】そこで、エンジンの失火を素早く検知して
運転者に警報し、適切な対処を行えるようにするため
に、点火装置に失火検出手段を備えたものが考案され、
様々な形態のものが提案されてきている。
【0004】図3は従来の失火検出手段を備えた点火装
置の構成例を示す図である。
【0005】この図に示した従来の点火装置80では、
パワートランジスタ86のベース端子86bに、図示を
省略している点火制御回路から点火信号Sが印加される
と、点火信号Sが「H」のときパワートランジスタ86
は「オン」となり、点火コイル81の一次コイル83に
一次電流I1が流れる、次に点火信号Sが「L」となる
と、パワートランジスタ86は「オン」から「オフ」に
切り換わり、一次電流I1は遮断される。このとき点火
コイル81の二次コイル84には、約30KVの二次電
圧V2が発生し、点火プラグ87に高電圧スパークを発
生させる。このスパークにより、エンジンのシリンダ内
の混合気に点火して混合気を燃焼させ、動力を得ること
でエンジンが回転する。
【0006】この従来の点火装置80において、点火プ
ラグ87にスパークが発生すると、そのスパーク電流の
大半は、点火プラグ87→二次コイル84→ツェナーダ
イオード88→点火プラグ87の経路で流れる。また、
スパーク電流の一部は分流して、点火プラグ87→二次
コイル84→コンデンサ89→ダイオード90→点火プ
ラグ87の経路で流れ、この分流によって、コンデンサ
89には電圧Vcが充電される。なお、この充電電圧V
cはツェナーダイオード88で200V程度に規制され
ている。
【0007】高電圧スパークの発生後、混合気に点火し
混合気が燃焼していれば、点火プラグ87の中心電極8
7aと側電極87bとの間には火炎が存在し電極87
a,87b間はイオン化されているため電気的に半導通
状態になり、コンデンサ89の充電電圧Vcは、コンデ
ンサ89→二次コイル84→点火プラグ87→抵抗器9
1→コンデンサ89の経路で放電し、マイクロアンペア
オーダの放電電流、いわゆるイオン電流Isが流れる。
したがって、その場合の電圧変化を判別回路92で監視
することで、点火が正常に行われたかどうかを判定でき
るようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の点火装置80では、コンデンサ89の充電電圧Vc
は、ツェナーダイオード88から抵抗器91を通る経路
でも、ツェナーダイオード88の洩れ電流分だけは放電
するため、実際は失火しているにも拘わらず抵抗器91
に放電電流が流れ、この放電電流とイオン電流Isとを
誤認することで、失火なしと誤判定する恐れがある。
【0009】また、スパーク電流の大半は、上記したよ
うに、点火プラグ87→二次コイル84→ツェナーダイ
オード88→点火プラグ87の経路で流れるため、ツェ
ナーダイオード88で消費するエネルギが無駄となって
いる。
【0010】さらにはパワートランジスタ86が「オ
フ」から「オン」に切り換わると、二次コイル84に
は、図示の方向と反対方向に約1.5KVの二次電圧V
2が発生し、点火プラグ87に印加されるため、誤点火
の原因となる。この対策として、失火検出を行わない一
般の点火装置では、二次コイル84と点火プラグ87と
の間に、図中破線で示す誤点火防止用高圧ダイオード9
4を接続し、誤点火、いわゆるプレイグニションの発生
を防止しているが、この誤点火防止用高圧ダイオード9
4を接続すると、コンデンサ89→二次コイル84→点
火プラグ87→…のイオン電流Isの放電経路が、誤点
火防止用高圧ダイオード94で断たれるため、失火検出
が機能しない結果となる。したがって、失火検出と誤点
火防止とを両立させるのが困難になっていた。
【0011】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
失火に対して誤判定せず確実に検出でき、また無駄なエ
ネルギ消費を抑制でき、さらにパワートランジスタが
「オン」に切り換わったときの誤点火をも確実に防止
し、失火検出と誤点火防止とを両立させることができる
内燃機関用点火装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、点火コイルの一次コイル
での一次電流のオンからオフへの切り換えに応じて二次
コイルから出力される高電圧を点火プラグに印加し、点
火プラグの中心電極と側電極との間に高電圧スパークを
発生させ、シリンダ内の混合気に点火して混合気を燃焼
させ動力を得る内燃機関用点火装置において、上記点火
プラグでの失火を検出する失火検出回路内にコンデンサ
を使用し、そのコンデンサを一次コイルでの一次電流の
オンからオフへの切り換え時に発生する一次電圧でチャ
ージし、そのチャージされたコンデンサの充電電圧が、
点火プラグでの高電圧スパークによる点火での燃焼ガス
を介して放電する際の点火プラグの両電極間に流れる電
流方向と、高電圧スパークによる点火時に点火プラグの
両電極間に流れる電流方向とが同一方向となるようにし
た、ことを特徴としている。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、上記した
請求項1に記載の発明の構成に加えて、上記コンデンサ
の放電は燃焼ガスを介してのみ行われる、ことを特徴と
している。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、点火コイ
ルの一次コイルでの一次電流のオンからオフへの切り換
えに応じて二次コイルから出力される高電圧を点火プラ
グに印加し、点火プラグの中心電極と側電極との間に高
電圧スパークを発生させ、シリンダ内の混合気に点火し
て混合気を燃焼させ動力を得る内燃機関用点火装置にお
いて、上記二次コイルの二次低圧端子に点火プラグの中
心電極を接続するとともに、その二次低圧端子と中心電
極との間に、中心電極から二次低圧端子の方向に対して
順方向に第1ダイオードを介在させ、上記二次コイルの
二次高圧端子に点火プラグの側電極を接続するととも
に、その二次高圧端子と側電極との間に、二次高圧端子
から側電極の方向に対して順方向に第2ダイオードと第
3ダイオードとを介在させ、上記一次コイルの一次低圧
端子と上記第3ダイオードのアノード端子とを接続する
とともに、その間に一次低圧端子からアノード端子の方
向に対して逆方向に第1ツェナーダイオードを、順方向
に第4ダイオードを、さらにアノード端子側にコンデン
サをそれぞれ介在させ、上記コンデンサの上記一次低圧
端子側の電極と上記第3ダイオードのカソード端子とを
その間に抵抗器を介在させて接続し、上記コンデンサの
充電電圧を点火プラグの中心電極と側電極に印加し、高
電圧スパーク発生後にコンデンサから抵抗器に流れる放
電電流に基づいて点火の有無を判別する点火判別部を設
けた、ことを特徴としている。
【0015】さらに、請求項4に記載の発明は、上記し
た請求項3に記載の発明の構成に加えて、上記一次コイ
ルの一次低圧端子に、パワートランジスタのコレクタ端
子を接続するとともに、パワートランジスタのベース端
子とコレクタ端子との間に、ベース端子からコレクタ端
子の方向に対して順方向に第2ツェナーダイオードを設
けた、ことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1はこの発明の内燃機関用点火装置の回
路構成を示す図、図2は点火装置各部での信号波形を示
すタイムチャートである。
【0018】図1において、この発明の内燃機関用点火
装置(以下、「点火装置」という)10は、点火コイル
1の一次コイル3での一次電流I1のオンからオフへの
切り換えに応じて、二次コイル4から出力される高電圧
V2を点火プラグ7に印加し、点火プラグ7の中心電極
7aと側電極7bとの間に高電圧スパークを発生させ、
シリンダ(図示省略)内の混合気に点火して混合気を燃
焼させ動力を得る装置である。
【0019】上記の点火コイル1は、鉄心2と一次コイ
ル3と二次コイル4とを有し、一次コイル3の一端(一
次高圧端子3a)には、バッテリ5の正電極が接続さ
れ、他端(一次低圧端子3b)には、パワートランジス
タ6のコレクタ端子が接続されている。また、パワート
ランジスタ6のベース端子には、点火制御回路(図示省
略)が接続され、ベース端子とコレクタ端子との間に
は、ベース端子からコレクタ端子の方向に対して順方向
に、ツェナーダイオード6aを設けてある。さらに、バ
ッテリ5の負電極およびパワートランジスタ6のエミッ
タ端子は、それぞれ接地されている。
【0020】一方、二次コイル4の一端(二次低圧端子
4b)に点火プラグ7の中心電極7aを接続するととも
に、その二次低圧端子4bと中心電極7aとの間に、中
心電極7aから二次低圧端子4bの方向に対して順方向
に高圧ダイオード14を介在させ、二次コイル4の他端
(二次高圧端子4a)に点火プラグ7の側電極7bを接
続するとともに、その二次高圧端子4aと側電極7bと
の間に、二次高圧端子4aから側電極7bの方向に対し
て順方向に高圧ダイオード15とダイオード16とを介
在させている。
【0021】また、一次コイル3の一次低圧端子3bと
ダイオード16のアノード端子16aとを接続するとと
もに、その間に一次低圧端子3bからアノード端子16
aの方向に対して逆方向にツェナーダイオード8を、順
方向にダイオード13を、さらにアノード端子16a側
にコンデンサ9をそれぞれ介在させている。
【0022】そして、コンデンサ9の、一次低圧端子側
3bの電極9aと、ダイオード16のカソード端子16
bとを、その間に抵抗器11を介在させて接続するとと
もに、抵抗器11の一端(コンデンサ9)側には、抵抗
器11に流れるコンデンサ9からの放電電流、いわゆる
イオン電流Isに基づいて点火の有無を判別する点火判
別部12を設けている。
【0023】なお、点火プラグ7の側電極7b、ダイオ
ード16のカソード端子16b、抵抗器11の他端側、
および点火判別部12はそれぞれ接地され、その接地に
よってこれらの各部位は互いに導通し接続されている。
【0024】また、高圧ダイオード15は、高電圧スパ
ーク時に二次コイル4の浮遊静電容量に蓄えられた約2
0KVの電荷が、ダイオード16、抵抗器11、コンデ
ンサ9(約200V)の経路で逆流するのを防止するた
めに挿入してある。
【0025】次に、上記した構成の点火装置10におけ
る作用を、図2を併用して説明する。図2(a)〜
(f)には、上段から順に、点火信号S、点火コイル1
の一次電流I1、二次電圧V2および一次電圧(フライ
バック電圧)V1、コンデンサ9の充電電圧Vc、並び
に点火判別部12の出力電圧V0の各タイムチャートが
示されている。
【0026】先ず、パワートランジスタ6のベース6b
に点火制御回路から点火信号Sがパルス波として印加さ
れると、点火信号Sが「H(ハイレベル)」のときパワ
ートランジスタ6は「オン」となり一次コイル3に一次
電流I1が流れる。次に、点火信号が「L(ローレベ
ル)」となるとパワートランジスタ6は「オフ」とな
り、一次電流I1は「オン」から「オフ」に切り換わり
遮断される。このとき、二次コイル4には約30KVの
二次電圧V2が発生して点火プラグ7に高電圧スパーク
が発生し、一方、一次コイル3の一次低圧端子3bには
フライバック電圧V1が生じる。このフライバック電圧
V1は、ツェナーダイオード8、ダイオード13、コン
デンサ9、ダイオード16の直列回路に印加し、コンデ
ンサ9を充電する。
【0027】ここで、ツェナーダイオード8には、ツェ
ナー電圧がバツテリ電圧(約20V)以上のものを採用
し、ツェナーダイオード8でバッテリ電圧VB を遮断す
るようにしている。このようにすることで、抵抗器11
にバッテリ電圧VB による電荷は流入せず、抵抗器11
にイオン電流Is以外の電流が流れるのを防止すること
ができる。
【0028】高電圧スパークが発生した後、確実に点火
が行われ混合気が燃焼していれば、点火プラグ7の中心
電極7aと側電極7b間には火炎が存在し、電極7a,
7b間はイオン化されるため、電気的に半導通状態にな
る。このため、コンデンサ9の充電電圧Vcは、コンデ
ンサ9→抵抗器11→点火プラグ7→高圧ダイオード1
4→二次コイル4→高圧ダイオード15の経路で放電
し、抵抗器11にはマイクロアンペアオーダの放電電
流、いわゆるイオン電流Isが流れる。したがって、抵
抗器11の一端側における電圧の変化を点火判別部12
で監視することで、点火が正常に行われたかどうかを判
別することができる。すなわち、点火判別部12は、抵
抗器11の一端側電圧を監視し、イオン電流Isに基づ
く電圧変化を検出したとき、今回の点火は正常に行われ
たと判別してパルス電圧Voを出力し(図2(f))、
その電圧変化を検出しないときは、このパルス電圧Vo
は出力しない。したがって、このパルス電圧Voの出力
があるかどうかで、今回の点火が正常に行われたか、失
火であったかの判別が可能となる。そして、失火の場合
は運転者に警報を発するようになっている。
【0029】なお、図2(e)に示すように、コンデン
サ9の充電電圧Vcは、一次電流I1が遮断されたとき
のフライバック電圧V1でチャージされて増加し、同じ
くその一次電流I1の遮断時に発生する二次電圧V2に
よる高電圧スパークによって点火プラグ7で火花放電が
行われた後、火炎が存在していれば、この充電電圧Vc
は放電して減少し、点火プラグ7の中心電極7a、側電
極7b間にイオン電流Isが流れる。このイオン電流I
sが流れると、図2(f)に示すように、点火判別部1
2に判別結果が出力される。
【0030】コンデンサ9の充電電圧Vcの放電は、ダ
イオード13によってツェナーダイオード8方向へは阻
止され、抵抗器11→点火プラグ7→高圧ダイオード1
4→二次コイル4→高圧ダイオード15の一経路に限定
されている。すなわち、充電電圧Vcの放電は、電極7
a,7b間がイオン化されたときにのみ放電される。し
たがって、点火判別部12が監視するのは、イオン電流
Isに基づく電圧に限定され、これによって、失火検出
の誤判定を低減でき、失火検出を高い信頼性の下で行う
ことができる。
【0031】また、スパーク電流が流れる経路には、従
来のツェナーダイオード88のような、逆方向のダイオ
ードは設けたないため、無駄なエネルギ消費を抑制する
ことができる。
【0032】さらに、パワートランジスタ6が「オフ」
から「オン」に切り換わると、二次コイル4には図示の
矢印方向と反対方向に約1.5KVの二次電圧V2(図
2(c))が発生し、誤点火すなわちプレイグニション
の原因となるが、この実施形態では、二次コイル4とプ
ラグ7の中心電極7aとの間に誤点火防止用の高圧ダイ
オード14を接続し、低レベルの二次電圧を遮断するよ
うにしたので、パワートランジスタ6が「オフ」から
「オン」に切り換わったときの誤点火の発生を確実に防
止することができる。
【0033】また従来、誤点火防止用の高圧ダイオード
を設けた場合、イオン電流の通電経路を遮断する結果と
なっていたが、この実施形態では、高圧ダイオード14
の通電方向と、イオン電流Isの方向とを一致させるの
で、イオン電流Isの通電経路はそのまま確保すること
ができ、したがって、誤点火防止と、失火検出とを両立
させることができる。
【0034】また、パワートランジスタ6にツェナーダ
イオード6aを設けることにより、パワートランジスタ
6のベース−コレクタ間の電圧を300V程度に抑える
ことができ、コンデンサ9の充電電圧Vcが必要以上に
蓄積されないようになっている。
【0035】
【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。
【0036】請求項1,2および3に記載の発明では、
チャージされたコンデンサが点火プラグでの高電圧スパ
ークによる点火での燃焼ガスを介して放電する際の、点
火プラグの両電極間に流れるイオン電流の方向と、高電
圧スパークによる点火時に点火プラグの両電極間に流れ
る電流方向とが同一方向となるようにしたので、従来失
火検出機能を備えた点火装置に誤点火防止用の高圧ダイ
オードを設けた場合に発生していたイオン電流の遮断は
生じず、したがって、誤点火防止用の高圧ダイオードを
設けることが可能となって一次電流が「オフ」から「オ
ン」に切り換わるときの誤点火を確実に防止することが
でき、誤点火防止と、イオン電流に基づく失火検出とを
両立させることができる。
【0037】また、一次コイルのフライバック電圧で充
電したコンデンサの放電が燃焼ガスを介してのみ行わ
れ、それ以外のときには放電しないように構成したの
で、イオン電流以外での放電による誤判定を防止でき、
したがって、失火検出を高い信頼性の下で確実に行うこ
とができる。
【0038】また、スパーク電流が流れる経路には、逆
方向のダイオードは設けたないため、無駄なエネルギ消
費を抑制することができる。
【0039】また、請求項4に記載の発明では、パワー
トランジスタにツェナーダイオードを設けたので、パワ
ートランジスタのベース−コレクタ間の電圧を300V
程度に抑えることができ、コンデンサの充電電圧が必要
以上に蓄積しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の内燃機関用点火装置の回路構成を示
す図である。
【図2】内燃機関用点火装置各部での信号波形を示すタ
イムチャートである。
【図3】従来の失火検出手段を備えた点火装置の構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1 点火コイル 2 鉄心 3 一次コイル 3a 一次高圧端子 3b 一次低圧端子 4 二次コイル 4a 二次高圧端子 4b 二次低圧端子 5 バッテリ 6 パワートランジスタ 6a ツェナーダイオード 6b ベース 7 点火プラグ 7a 中心電極 7b 側電極 8 ツェナーダイオード 9 コンデンサ 9a 電極 10 点火装置 11 抵抗器 12 点火判別部 13 ダイオード 14 高圧ダイオード 15 高圧ダイオード 16 ダイオード 16a アノード端子 16b カソード端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイルの一次コイルでの一次電流の
    オンからオフへの切り換えに応じて二次コイルから出力
    される高電圧を点火プラグに印加し、点火プラグの中心
    電極と側電極との間に高電圧スパークを発生させ、シリ
    ンダ内の混合気に点火して混合気を燃焼させ動力を得る
    内燃機関用点火装置において、 上記点火プラグでの失火を検出する失火検出回路内にコ
    ンデンサを使用し、そのコンデンサを一次コイルでの一
    次電流のオンからオフへの切り換え時に発生する一次電
    圧でチャージし、そのチャージされたコンデンサの充電
    電圧が、点火プラグでの高電圧スパークによる点火での
    燃焼ガスを介して放電する際の点火プラグの両電極間に
    流れる電流方向と、高電圧スパークによる点火時に点火
    プラグの両電極間に流れる電流方向とが同一方向となる
    ようにした、ことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 上記コンデンサの放電は燃焼ガスを介し
    てのみ行われる、請求項1に記載の内燃機関用点火装
    置。
  3. 【請求項3】 点火コイルの一次コイルでの一次電流の
    オンからオフへの切り換えに応じて二次コイルから出力
    される高電圧を点火プラグに印加し、点火プラグの中心
    電極と側電極との間に高電圧スパークを発生させ、シリ
    ンダ内の混合気に点火して混合気を燃焼させ動力を得る
    内燃機関用点火装置において、 上記二次コイルの二次低圧端子に点火プラグの中心電極
    を接続するとともに、その二次低圧端子と中心電極との
    間に、中心電極から二次低圧端子の方向に対して順方向
    に第1ダイオードを介在させ、 上記二次コイルの二次高圧端子に点火プラグの側電極を
    接続するとともに、その二次高圧端子と側電極との間
    に、二次高圧端子から側電極の方向に対して順方向に第
    2ダイオードと第3ダイオードとを介在させ、 上記一次コイルの一次低圧端子と上記第3ダイオードの
    アノード端子とを接続するとともに、その間に一次低圧
    端子からアノード端子の方向に対して逆方向に第1ツェ
    ナーダイオードを、順方向に第4ダイオードを、さらに
    アノード端子側にコンデンサをそれぞれ介在させ、 上記コンデンサの上記一次低圧端子側の電極と上記第3
    ダイオードのカソード端子とをその間に抵抗器を介在さ
    せて接続し、 上記コンデンサの充電電圧を点火プラグの中心電極と側
    電極に印加し、高電圧スパーク発生後にコンデンサから
    抵抗器に流れる放電電流に基づいて点火の有無を判別す
    る点火判別部を設けた、 ことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  4. 【請求項4】 上記一次コイルの一次低圧端子に、パワ
    ートランジスタのコレクタ端子を接続するとともに、パ
    ワートランジスタのベース端子とコレクタ端子との間
    に、ベース端子からコレクタ端子の方向に対して順方向
    に第2ツェナーダイオードを設けた、請求項3に記載の
    内燃機関用点火装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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